はてなキーワード: モノローグとは
裏世界ピクニックの原作が好きだ。洒落怖が好きだし、百合も好きだ。勘違いだと分かっていても「私のために書かれた」と思えるくらい自分の好みにストレートだった。
コミカライズも好きだ。『スパイラル』、『天賀井さん』の水野英多だ。さすがに原作に比べると……と思いつつも、おおむね満足できるものにしてくれている。
この先はただただアニメ版の内容について罵倒しているので、どうか原作を5巻まで買ってから読んでほしい。というか、原作だけ買って、この日記は読まないでください。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08RHTTWFD
https://gyao.yahoo.co.jp/title/5fe5aa72-7dda-40e2-8b9b-d79a5f694f5e
原作は電子版の1~4巻の合本が1月17日まで1375円(1冊340円!)なので今すぐ読んでください。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08QCS76K1
空魚が「人間!?」と口パクで喋る。何かおかしいな、と思った。
原作に当たると、“不意を打たれて、言葉が出なかった”とある。別に原作の一言一句まで覚えているわけじゃなく、「声を出して反応ならぬ反応をする、しかもその際頭が動く」というシーンに違和感があった。心理ネームを口パクで処理するのはアニメ的な演出ではあるので、目くじらを立ててとやかく言う場面ではないけど。
「人間です」というおうむ返しも微妙。人語を介しているなら人間だし、あるいはそうでなかったとしても判別はできないので、原作のとおり「生きてます」の方が自然。
私はなんとなく、人間、かかし、ヒトガタ・ニンゲン、ムーミンの「ニョロニョロ」辺りを混ぜたような見た目を想像していた。が、アニメだと『ハルヒ』の神人のようなデザインになっている。
自分の解釈が唯一の正解だ、などと驕るわけではないのでそれ自体は別にいいんだけど(神々しすぎて田んぼにいそうじゃないなとは思うけど)、『ガンバ』のノロイみたいになるのが残念すぎる。くねくねの怖さって、「不思議なものがいる」「不意に見てしまい、見続けてしまう」「その結果、壊れる」というものであって、「攻撃的な見た目の『敵』に攻撃される」というものではないと思う。『不安の種』みたいな「気持ち悪い」であって、「怖い」ではあってほしくなかった。
見返していると、冒頭から違和感に気付く。1カット目が「ウルトラブルー」なのだ。くねくねに当てられたファーストカットは、無力なまま死んでいくことへの恐怖が描かれているはずだ。それを「裏世界の深部」と表現するのは誤っている……というか、情緒を理解していない。
ここもひどい。原作にはこうある。“止まらない目眩の渦に呑み込まれるように意識が落ちていく。”
アニメでは、水たまりが突然深くなり、そこに溺れていくさまが描かれる。溺死ではなく、地面に足がつかず溺れるような描写はまだ、イメージ映像として理解できるけど、その次のカットが鳥瞰で、水たまりには誰もいない。つまり、本当に「落ちた」と表現している。
鳥瞰のカットに鳥子がいないのは、カメラ的に丁度切れているんだろうけど、切る意図が分からない。目の前で沈んだのなら助けられるけど、人がいることが見えないまま水たまりに呑み込まれても、動けないだろう。
このシーンは、完全なギャグだ。原作だと、「うえっ」と言い、舌を出すにとどまっている。今まさに敵に襲われている、という場面で、二人して背を向け、四つん這いになって吐き真似をしている(もしくは、ギャグ的な演技だが実際に吐いている)。リアクションが大げさすぎて、真実味が削がれている。
OPがCHiCO with HoneyWorksであることからも、また「ハヤカワ・ジュニア・ブックス」という新レーベルで原作1巻を刊行することからも、子供向けアニメとしての側面があることがうかがえるので、この「翻案」を悪いと言ってしまうのはよくないのだろう。
モノローグが少ないのもこのためと思われる。『鬼滅の刃』がアニメであそこまで子供から人気を得たので、子供向けに焦点を合わせるという売り方は間違ってはないと思う。それが裏世界ピクニックでやることなのかは疑問だけど。
これは原作を読み返して気付いたのだけど、原作だと水たまりに嵌りそうになっている。これは最初から嵌っていた空魚との対比であり、ある種、「助け合うことでイーブンになった」と読み取れる。
アニメでは崖から落ちるよう改変されている(一応、その下に水たまりはあるのだけど)。何故こう改変したのかというと、「滑る」「滑り落ちる」ことを分かりやすくビジュアル化したかったのだろう。子供が見ると定した場合、アニメ版の描写の方が分かりやすいだろうし、これに関しては一概に悪い改変とは言い切れない。
ちょっと、絶望的な始まり方だった。まんま原作と同じ流れだ。小説は受け手の想像力に依存するのである程度場面を飛ばしても問題がないけど、映像化するのならその辺はちゃんと補完してほしかった。
前述のとおり(というのは私が勝手に思っているだけなので見当違いかもしれないけど)、モノローグが大幅にカットされているので、余計に理解しづらくなっている。
六面体のアップ→OP→走る二人という唐突な場面転換ののちに、埼玉の大宮のロケーションが映し出されるが、不自然に人がおらず、そこが表世界なのか裏世界なのは判別がつかない。無意味に確定できない情報は視聴者を不快にさせるので、アバンからAパートをまともに繋ぐ気がないのなら、せめて人の営みを描写してほしかった。
私が1話で一番引っ掛かったのはここ。そもそも私は「くねくね」を「怪談」だと思っていない。実話怪談(洒落怖)については原作者自身が単行本で記しているので譲るが、少なくとも、「怪談『くねくね』」と演目のように言うようなものではないと思っている。
リッチなアニメだったなら、くねくねの紹介の際にイメージカットではなく、書き込みをそのままアニメ化とかしてくれたのだろうけど、それを望むのは贅沢すぎか。
空魚は「私たちだけ映っていない」と述べる。
アニメでは、アバンの最後とこのシーンで二回、六面体を描いている。その二つの場面で模様(?)が違うので、映像的に語れたと判断したのだろうけど、「鏡面なのに私たちだけ映っていない」くらいは言ってもよかったのでは。ほんのり光っているし、CGを貼りつけて背景を描画し続けているわけでもないし、一見して鏡面だと分かるのかな。「自分たちが映っていないことを除けば何の変哲もないキューブ」と原作から読み取っていたので、ちょっと違和感があった。
緊張感がない。空魚は棒立ちで、ゲートに無頓着。そのまま次のカットに移るが、今度は空魚が茫然自失で立ち尽くしている。アニメなのだから、ここは「大慌てする空魚」と「扉が開いて=ゲートが消滅してしまい憮然とする空魚」で対比させてもよかったのでは。
扉が開いても、前述のとおり商店街に人がいないので、現実世界に引き戻されたという絶望感もない。
空魚のモノローグが削られているので、この時点で裏世界が空魚にとって特別なものだったと、視聴者には分からないのに、次のカットではいきなり鳥子が空魚を慰めている。極力モノローグを排除したいのなら、ここでこそイメージカットを使うとか、原作どおりに進行させるのではなく回想なりを入れるとか、空魚に鳥子に対して語らせるとかしてもよかったのでは。ただ原作をそのままなぞってアニメにするのは、誠実な仕事とは思えない。
アップで画面を映して、点滅しているだけなので、「ちょっと調子が悪いときのスマホ」くらいにしか見えない。もうちょっと引きで撮るとか、平常時の画面をフラッシュバックさせるとかしないと、どんな異常が起きたのが分かりづらい。
六面体もそうだけど、裏世界のもの・裏世界に触れたものをやたらと発光させるので現実味がなくなってしまっている。日常が侵食されていくふうには演出できなかったのかな。
うーん。いやあ、まあ、そういうこともあるだろう。「こいつ、後の話で出てくるんだぜ!」って、知ってたら自慢できるだろう。オッドアイ前の空魚と偶然出会っていた可能性もあるだろう。これは……ねえ。別にそんな、全然あれじゃないんだけど。遊び心だし。なんか、変に必然になっちゃったというかさ、ねえ。
金銭についての会話が丸々カットされている。あくまで空魚は打算で動いた、という建前があるからこそ、二人の関係は成り立っているのではないか。
「終電、なくなっちゃったね」は別に事実を口にしているわけじゃなくて、「帰りの足がなくなったから、ここで泊まるのも仕方ないよね」ということだ。大金に目がくらんだからあの危険な裏世界にまた行く、初めて会った人間と行動を共にする、そういう言い訳があるから空魚は動いたんじゃないのか。
アバンで授業料や奨学金の話をしているのに、ここでリアリティのディティールである携帯電話の修理なんかをカットして、主人公の動機づけができていないのは問題だ。
「空魚ならそんな話、聞いたことあるんじゃない?」に対して、原作では返答しているが、アニメでは無言で、頷きもしない。くねくねについての知識があるのなら、ここでも語るのが自然……だけど、モノローグを使いたくないから無視させたのかな。
5階で乗り込もうとしてくる人物は、くねくねのビジュアル以上に残念。このシーン……というより類話の怖さというのは、「何の変哲もない人間」というのが肝だと思っている。あくまで日常の範疇に、怪異的存在が侵食している、というのが怖いのであって、発光して明らかにお化けですって面した化け物が走ってきても、それは全く怖くない。
心霊写真だ、と言って渡されたのに骸骨が浮かんでいたら笑ってしまうだろう。一見すると普通の人なのによく見たら首が180度捻じ曲がっていた、という不和が怖いのだ。
個人的に、怪異同士や無関係な神話群を結び付けて考えるのが好きなので、ここがカットされたのは悲しい。私は裏世界の怪異たちを「人間の意識をハックした結果、最も効率的に恐怖を感じさせるものが洒落怖だったので、そのテキストを抽出し、対象に見せている」だと思っているので、その場合だと「くねくねの正体」なんかを考えても何にもならないから、カットしても問題ないんだけど。
くねくねのせいで目眩や倦怠感がある、ということだと思うんだけど、アニメでは空魚が銃声に驚いて身をかがめ、鳥子は銃が効かないことでへたり込んだように見える。くねくねと「目」が合った瞬間に空魚をアップにするとか、くねくねの特性を分かりやすく描写したカットが欲しかった。
現状把握のシーンでは、二人にくねくねが迫ってくる。くねくねって別に直接的な接触で攻撃してくるわけじゃなくて、「遠目で見ていたらいつの間にか気が狂っていた」というものであって、原作にある遠近感が狂うというのも、アリス症候群的な話なんじゃないのか。悠長に二人で会話している間に攻撃的な見た目のくねくねが直接襲ってくるという、よく分からない絵面になってしまっている。
原作を読んだ限りだと、オカ板の書き込みと「わかった! わかった! わかった! わかった!!」は、空魚が実際に声に出している。アニメではどこまでが心理ネームでどこからが発声しているのか分かりづらい。
ただ、ここは私が原作で特に気に入っているシーンなので、過剰に意識しているだけかもしれない。錯乱した感覚、脳を内側から侵食されていく不安定さが、テキストで表現されているのが好きだったので、映像化するとその辺の演出が変わってしまうのはしょうがない。
鳥子の「打ち上げってしたことないんだ」がアニメではカットされているが、冴月-鳥子-空魚という関係性で鳥子の処女性を描いているので、百合的にはここがカットされたのは残念。
打ち上げがギャグとして処理されてしまっている。非日常である裏世界との対比として、表世界はリアリティを保たなければならないのだけど、商店街のシーンといい、配慮が足りていない。
OPでは普通の作画で打ち上げが描かれているし、「ファイル5」では中間領域のために必須の場面なので、おまけとして、意図的にギャグで崩しているのだろう。
前述のように子供向けアニメとして作られたという私の読みが正しかった場合、このコーナーの存在も理解できる。『鬼滅の刃』も本編とは関係のないギャグ風の次回予告をしているからだ。
引きの絵がCGなのは何も言わない。『ラブライブ』はライブシーンで作画とCGを組み合わせていたのが特徴的だったし、『裏世界ピクニック』もそういうアニメ、ということなのだろう。
アニメ監督の川崎逸朗氏によると“2021年のアニメ新番組(中略)その全てがコロナ禍で作業されてきたもの”とのことなので、何なら、今後もこういった形式のアニメは増えていくのだろう。
https://twitter.com/itsuro_k/status/1346667359788879874
空魚と鳥子、声逆じゃない? 別に不満とかではないんだけど、空魚の方が高音で鳥子の方が落ち着いた感じだと思ってた。そりゃまあ、オーディションなりあるわけで、そこで逆パターンもやって結果こっちになったんだろうけど。これは完全に私の好みです。
さすがに私でも知っている。ティーンのことはよく分からないけど、これはいいことなのでは。
オフィーリアと土佐衛門はいいアニオリだと思う。ただ、汚い例を先に出して、「オフィ―リアと取り繕ってみたけど本心では土左衛門呼びしている」の方がよかったと思うけど。
ウダウダと書き連ねてきたけど、アニメ化に際してこうやって実際に子供に原作を読ませているだけで満点なんじゃないかな。子供、ネットロア知らんでしょ、と思ってたんだけど、どうやら普通に知っているようでよかった。「日本のおかしな現代妖怪図鑑」なんて本も出ているらしく、妖怪や都市伝説と同じくらいの認知度があるんでしょうか。
https://www.hayakawabooks.com/n/n194591ad11e3?magazine_key=m109bc51b7ac7
原作を読んでいるので不満が爆発したけど、初見だと楽しめるのでは。洒落怖をベースにした創作なんつーものを広めていいのか(面白さが理解してもらえるのか)とは思うけど、アニメ化で間口が広がるのはいいことだと思う。
所詮私はツイッターで騒いでる人なので、全然、みなさんは原作読んだりアニメ見たりしてください。裏世界ピクニックは最高に面白いので。
主人公の柴くんが1学年上の秋山くんにうっかり公開告白をしてしまったことからの、かなりハード目の虐めシーンから物語が始まる。
電子書籍のサンプルは虐めシーンまでなので読んでかなり引いたけど、何となく外れの予感がせず、買って読んだらすごく良かった。まさに萌の塊。BLとしては変則的な設定のようで萌の基本が詰まっている。
柴くんのモノローグが十数年前のケータイ小説を彷彿とさせる。登場人物がガラケー使ってるのもあって、めっちゃノスタルジック。今時秋山くん一味みたいな不良も天然記念物だしな……。
番外編の智美ちゃんと秋山くんが男同士なのに百合百合しくていい。
pixivコミックで途中まで読んで気になったので買った。コインランドリーで偶々出会った工場労働者のイーサンと流れ者のマイク。ランドリーでは素っ気なかったマイクだったが、ある夜彼は怪我を負ってイーサンの部屋に転がり込む。
……というあらすじで全部語り終える話なのだが、絵柄よし雰囲気よしで、これまた萌の塊。萌を語るには小難しい話や設定は要らんのだなぁー、と唸ってしまった。
特にマイクの心理描写がカワイイ。そして、ラブシーンでは変に受けが乙女化せずに徹底してガチムチぶつかり稽古なのも好印象。しかし、イーサンの胸がはだけるシーンはラッコ鍋を思い出して笑ってしまったな……w
描写的にアメリカのデトロイトとかなんかそんな感じの廃れた街が舞台っぽい感じがする。そして台詞回しや文化から、作者は日本人ではないのだろうなって感じがするのだが、噂をされた人がくしゃみをしたりなど、日本の漫画あるある表現も出てきたりしてなんかよくわからない。まあ、別にどこの国の何人が描いたものでもいいのだが、グローバル時代だなぁ、としみじみしてしまった。
ここのところ、BL小説を書いていて自分の作品には萌が足りないんだよな……と思い悩んでいたところ、これらの漫画たちを読んで萌の基本に立ち返れてよかった。
おれが小学生の頃はサンタクロースの実在を信じてる友だちなんか1人もいなかった。
それはおまえに友だちがいなかっただけではってツッコミはいらない。
女子を含めてもだれもいなかったのだ。
もしかしたらサンタクロースを信じてる子もいたけど、少数派だったので言い出せなかったのかもしれない。
クリスマス前には友達同士でおまえクリスマスプレゼントになに買ってもらうの話をするのが常だった。
そう。クリスマスプレゼントはケーキ同様に親が買ってくるものであり、クリスマスイブのお楽しみだったのだ。
それを疑問に思うきっかけになったのが、お察しの通り例のアニメというかラノベというか、の有名なモノローグだ。
ネットコミュニティでは俺はあたしはいつまでサンタ信じてた話に花が咲いていた。
大学のオタク仲間に聞いてみても「低学年ぐらいまでは普通に信じてた」などという。
あれ?俺の地元が異常だったのかって。いつの間にそんな日本にサンタ信仰定着してたのって。
寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。
「エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」
はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。
「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」
からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒー。テーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。
ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングのテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、
頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。
「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」
「うーん」
どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやかな歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングのソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホのバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味二時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。
「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」
みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。
ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店で仕事をしていた。小資本の飲食店や小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策のコラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりのコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。
解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランもコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒後から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミングで実家でゴロゴロしてやろうと、そういうことである。しかし状況が状況なので、帰国を決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、
「帰るで」
ポッと送ったLINEに、
「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」
と還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM:青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである。
「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」
私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。
「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味が分からん。初恋の人とか言わんでよ?」
私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、
「初恋かぁ……」
ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリスで出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、
「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」
別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。
「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」
言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。
(結局話したいんでしょうに……)
「みさちゃんも墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学の受験勉強を毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」
父の実家は西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母の墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。
「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」
父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室のストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。
「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」
突如文学的な表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端な恋愛小説のようで、
(これは、脳内でキレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)
そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。
「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」
「最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」
父はムッとした表情で言った。
「隣の高校の女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」
「ほうほう。で?」
「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女は英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」
「馬鹿なのではなかろうか」
「いや、馬鹿でなくて!」
父は鼻息荒く私を遮り、
「たしかに最初は一方的なものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」
若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。
「彼女の教え方が本当にうまいもんだから、ギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」
突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、
「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」
ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、
「あっ、忘れてた」
と言って、電気ケトルのスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。
「いや、死んでない」
「おい」
「死んでないんだけど、消えた」
は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。
「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子の高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」
ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。
「夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女が図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」
そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。
私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、
「父さんは合格したよ?」
知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。
「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」
興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。
「あの日、合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分の受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」
(ヤバイ、泣きそうだ)
目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。
「当然彼女の番号はおろか、受験したかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」
「……でも、来なかったんでしょ」
ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。
「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」
自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、
「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるもの。あんなに行きたがってた大学だったんだから」
父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。
(なんて切ない話だ……)
還暦もとうに過ぎたオジサンのコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内で有村架純あたりを勝手にキャスティングしていた才色兼備の不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優をキャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファで眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。
「でも、この話には続きがあってな」
ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。
「父さん結婚前にイギリスで単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」
私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリスで出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純をキャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。
「あ、母さんじゃないぞ」
私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。
「日本人の駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」
「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそこから話が止まらなかったでしょ」
「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」
「なにを悟ったん?」
「電話番号だけで、ホテルの名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」
「なるほどねぇ」
そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。
「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」
話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚したから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。
「あら、そういうパターン」
「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」
それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。
「心から嬉しかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」
照れくさそうに笑いながら父は続けた。
「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」
「どういうこと?」
今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。
「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリの英語で観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」
「そんな約束してたんだ」
「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」
一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。
(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)
父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。
「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」
キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。
「ただいまぁ」
「あら。何仲良く話てるの珍しい」
リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックをキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。
「なになに?なんの話してたん?」
トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。
「いや?たわいもない話だよ」
父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、
「ちなみにな」
父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと
「彼女と再会したとき、パブに彼女と一緒に来てたのが母さんだ」
そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。
「えぇー!?なにそれぇ!」
「ねぇー!何の話なのー?」
あの人との馴れ初め話は、また後日みかんでコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。
鬼滅の刃が爆売れしているのはなぜか?というのを論じる記事をたまに見るが、どれも本質的ではない。惜しいものならあるのだが。
今回は、ヒットした理由の本当のところを述べてみたい。
鬼滅の刃は、他のジャンプ作品に比べて愛憎や人間同士の繋がりを描いた場面が多い。
そのうえで、キャラクターが魅力的であり、バトル描写があり、一応は恋愛要素もある。
これでウケないはずがない。
『ベストセラーコード』という、アメリカの言語学者とフリージャーナリストによる共著だ。テキストマイニングという数学的アプローチにより、実際に世にウケる作品のパターンについて記した本だ。1万冊以上の小説をスキャンして機械分析にかけている。
しかし、このふたり(注:書中で紹介されているベストセラー作家のうち2名)の共通点のうちもっとも興味深いのは、彼らが上位で使っているトピックが、ベストセラーを予測するにあたって決め手になるとモデルが判断したトピックに一致することだ。といっても、ベストセラー作家に特有のトピックという意味ではない。売れない作家もよく使うトピックだからだ。しかし、非ベストセラーにくらべると、ベストセラーに出てくる率が高いので、予測するときには威力を発揮する。書き手にとっては無視できないトピックといっていいだろう。セックスや犯罪といった人目をひくものにくらべると、驚くほど平凡なそのトピックは、人と人との交流や関係を示すものである。だが、人間関係といっても、ロマンチックな恋愛や情熱といった激しい感情を伴うものではないし、先生と生徒、社員と上司といった型どおりな関係でもない。それは人間同士のつながりを感じさせる近しい関係だ。予測するにあたってもっとも重要なこのトピックが出てくるシーンには、互いに親しみや愛情を感じ、絆で結ばれている人々が登場する。
著者は、これ以降の章においても、ベストセラーになる作品の傾向を繰り返し述べている。人間同士の温かい関係性という要素が、作品がヒットする最大の要因であると。
同感だ。これまで多くの漫画やアニメや映画や小説を嗜んできたが、面白かった作品というのは、どれもみな人の繋がりの描き方に重点を置いている。
それに比べれば、作画が美しいとか、戦闘シーンに迫力があるとか、性的な描写というのはおまけに過ぎない。
もう一点だけ述べるとしたら、「感情」だろうか。鬼滅の刃は、とにかく感情が動かされる。ページを捲りながら、複雑な気分になって悶えたりすることが私の場合はよくある。
あとひとつだけ引用させてほしい。こういうのは客観性が大事だ。
脚本の基礎を学ぶ時間はそろそろ終わりにしよう。今から脚本執筆術で本当に大事なことに焦点を当てよう。本当に大事なこと、それは脚本を読む人に感情的な体験を提供するということなのだ。読んだ人の心がいろいろと感じたから、それを良く書けた脚本と呼ぶのだ。
先に挙げた本は科学者寄りの人が書いたもので、こちらは実際の脚本家が執筆した本になる。
こちらの著者は、感情を揺さぶるものこそが良いストーリーであると、本書の中で繰り返し述べている。
例えば、『鬼』の描き方がそうだ。鬼滅の刃に出てくる鬼のほとんどに過去がある。凡百の作品では、敵は倒しておしまいであり、過去が用意されるのは重要なキャラクターに限られる。
でも、この作品では、鬼と戦っている最中にモノローグが流れ、敵が歩んできた道のりや、鬼になった理由や、鬼になってからの労苦が描かれる。こんな作品は今までにあっただろうか。いや、ない(反語)。
山に住んでいる少年が炭を売りに出るところから始まって、売りに出た先の町では可愛がられていて、炭治郎の人柄ゆえに炭は無事に売れて、帰る頃には暗くなっていて、山に登ろうとしたところで〇〇に泊まっていくように言われ…その夜、家に男が2人、何も起きないはずがなく…
修行シーンも長々と描かれて退屈に感じることもある。それでも、上に挙げた名作の条件をばっちり満たしているからこそ、ジャンプで生き残ることができた。
世でいうところの、売れる要素、売れない要素というのは上っ面でしかない。連載当時の編集者や読者は『本物』を見抜くことができた。だから、同じくこれが本物であることを見抜いたアニメプロデューサーによって、潤沢な予算とスケジュールをもってアニメ化されたのだ。
鬼滅の刃の評価については、当記事のほかに、はてな匿名ダイアリーや、note記事や、個人のブログなどをいろいろ読んでみるといい。
個人的には、Amazonのカスタマーレビューが一番参考になった。以下のURLを載せて終わりにする。
なお、漫画版において低評価レビューが顕著であるが、彼らの正体は売れない漫画家かアマチュア作家だ。
カナメが「美大生の子は絶対に食らいついてモノになる」と確信があり、そう確信できる程の人を見る目があり、くらいつかせるだけのカリスマ性があるようには描かれてないからモヤるんだな。
カナメは「人を見る目がある」って自分で言ってるけど、少なくとも私には特にそう思える描写はなかった。
むしろこのあとの展開としては美大生の子が潰れそうになって、カナメが自分の自信満々の曖昧なダメ出しの仕方ではムリで、どうしたらゲームの世界観を共有できるか悩む話になってもおかしくないとすら思った。
(年寄りなのでたとえが古くてゴメンだけど)今どきは月影先生とか宗像コーチみたいに「才能を見出す眼力あるカリスマ」って描き方は流行らないんだろうね。宗像コーチなんか今見たらけっこうなブラック上司だけど、「岡ひろみは一流のテニスプレイヤーになる」という信念は読者にガンガン伝わってくる。
でも残念ながらカナメは「謎の自信でイキってる人の予言どおりにうまく行って結果オーライ」のように見えてしまった。うまく行ったのが偶然ではなく見る目があったからだというのが納得できなかった。
前作を読めばわかるのかな?
(もしカナメが運任せでいい人材の獲得を目論んでて、そのためにエピソードにならない潰されたバイトの死屍累々、「あー、見る目曇ってましたかね?まぁそういう殺伐とした業界ですから、ね?フフフ、いいゲーム作るためにはそんなの構っちゃいられないんですよニッコリ」ってキャラならむしろ読みたいかも)
スパムをかいくぐって他の人の書いたあの漫画についての文を読んだ。
「カナメは人を見て、褒めた方がいいメガネの子は褒めるし、美大生の子は世界観の説明を突っぱねて自発的に表現するタイプとわかってやってる」と書いてあって、うーーーん、そうなのかー、そう読めるのか、私は読みが浅い…?となってる。
でもさー、美大生の子は「何でも描ける、世界観は聞かなくていい」と確かに言ったけど、そして読者には勝者になるキャラだってだんだん伝わるけど…カナメがそれを見通してる…ように感じなかったなあ…「潰れたらそれまでですよ」と言ってもおかしくないと感じる。
メガネの子に対して褒めてるのも、本当に素晴らしい音楽ができたとも取れるしコントロール下においてるとも取れる。どっちなのかを読者に明かさない演出なのかもしれないけど…
うん、カナメが他人をコントロールする人とするなら、もっとわかりやすくサイコパスみがないと私には納得感が持てないや。
また追記
この漫画が見るからに熱血で友情努力勝利のガワだったら、あまり気にならなかったかもしれないな。プライドと表現欲のある美大生に奮起をうながす、煽る描写として「普通」は成立しそう(好き嫌いはあっても)。その場合は、「普通」と言われてぐぬぬってなる美大生を見てニヤリと片眉をあげるくらいのあざとい描き方、カナメのモノローグで(オレは信じてるぜ、お前はこんなもんじゃねえ、本気を…お前の表現を見せてみろ…!待ってるぜ、美大生ちゃん!)くらい暑苦しいとわかりやすい。
でもそういう漫画じゃない。エッセイ漫画に近いガワで、淡々と、実際のゲームクリエイターベンチャーはこんな感じなんだな、と私のような一般人は思いながら読むから、現実ならありえねぇって反応になっちゃう。医療ドラマに医療関係者がツッコミいれちゃうみたいに、ゲーム関係者ならなおさらツッコミたくなるだろう。
もし、俺たちTUEEE!ナカーマ!をやるのならもう少し「これはファンタジーですよ〜」ってエクスキューズがほしかったなあ…。
そしてそれは30代から始まるのではと。
親は私が子どもの頃(つまり親が30代の頃)、好きな漫画を教えたり読ませたりすると、「AKIRAの影響受けてるから」とAKIRAを差し出して読ませて来たりした。
妖怪漫画を見せれば水木しげるを、少女漫画を見せれば美内すずえを納戸から取り出してくる。
肝心の漫画の感想は「まぁ、面白いんじゃない?」で、子ども心にちょっと小馬鹿にされてるのがヒシヒシ伝わってきた。
好きなアニメを見てても、横で父親と「○○の系譜だ」「今時の子はこういうのが好きなのか」とぺちゃくちゃ。
そして「今、私が新しいと思っていて、大切な人と共有したいこと」を「二番煎じだ」と遠回しに指摘して、一緒に楽しんでくれない。
そのくせ、勧められた漫画を「面白かった」と言った時だけ機嫌が良くなり、自分が子どもの頃、それがいかに新しかったか語った。
そして現在。
30代になった私の友人が最近、なろう小説でパクりを見つけたと、
十年くらい前のアニメから引っ張ったネタパク(曰く、モノローグが作中モノローグの改変コピペに見えるらしい)を指摘してきた。
「こんなのがランキング上位なんだけどww 今時の子は○○も知らんのか」
そりゃ知らんやろ。なろう現役世代が10年前に深夜アニメとか見てる訳ないやろ。
せいぜい親の録画を横で見てたくらいのものだろう。
因みに友人も息が長い…というか、10年以上前にハマったジャンルに未だしがみついて、「○○が劣化した」「ファンに媚びるようになった」とか言ってしまうタイプで。
私は今、twstにハマってるのだが、布教する度に外側の騒動を拾って来て「厨ジャンルなんでしょ? やだよw」とマウントを取ってくる。
キャラを大事にしてるゲームなのに、布教した際に「推し声優のキャラが実装されたらやる」と言われた時は殺意も芽生えた。
多分だけど、彼女、興味はあるのだ。
興味はあるのだけど、決定打がないので、外側の浅いところを突き回してマウントを取っている。
そのくせ、その外側の浅いところが全てなので、私の話とか聞きやしないのだ。
多分、始めたは始めたで、「顔のいい○○じゃん」と暫くネタ弄りで来るだろう。
彼女は5chとニコニコ全盛期が受け止められるMAXの情報量なので、あの頃のような弄りから入らないと新しいことが理解できない。
今のところ、私はまだ『余白』を持っているつもりでいるが、私と彼女は同級生。
もう少ししたら私も、男性アイドルもののゲームをみんなドルマスやうたプリのパクり、ループものをみんなまどマギのパクり、SFをみんなAKIRAの系譜と言うようになるのだろう。
そうしないと、新しいものは刺激が強すぎて老化で神経が保たなくなるのだ、多分。
○ご飯
朝:なし。昼:カップヌードル。夜:人参と白菜と豚肉を煮込んで大根おろしとネギとポン酢をたっぷりかけて食べるやつ。その出し汁でご飯を煮て卵で閉じてネギかけた食べるやつ。間食:なし。(アイス食いたい)
○調子
鬱々もじもじしてたけど、食事のメニューが悪いと怒られたので夕飯はガツンといった。
肉と野菜食って最後に米食えば、まあ確かに気分も上向きますね。来週も程々に頑張ります。
○グラブル
アニシャドコラボのミモリのアビ解放エピソードを読んでたのだけど、相性の良い属性が判明するアクセサリーを装備してルリアが万能の虹色、フェリが闇と光、ミモリが風と水と土それに加えて「貴方自身の属性というよりも、対象的な何かとの関係を暗示」する闇属性に輝くというお話だった。
これはミモリ本人がモノローグで「アリスちゃんのこと、かな?」と言っているのだけど、
ルリアですらジータ(やグラン)との関係を暗示する輝き方しないのに、アリスとミモリはそんな輝き方をするって、あらあらうふふですね。
アニシャド一応毎週見てたけど、このグラブルアニシャドコラボでアリスとミモリの二人がめっちゃ好きになってしまった。
それと、パンパンに溜まってたアーカルムパスを消化して、石の上限解放を久々に進めた。
今の進捗は、与ダメ系がデスSSR五凸、ジャッジメントSSR四凸、ハングドマンSSR四凸、サンSSR四凸、ムーンSSR三凸、スターSSR三凸。
HP系が、デビルSR三凸、タワーSR二凸、テンペランスSR三凸、ジャスティスSRニ凸。
こんな感じ。賢者は未加入。
【警告】
以下、作品の内容について触れているので閲覧注意。特にロリコンにヘイトをぶつけてくるフェミキチガイBBAの閲覧は厳禁
注意したからな?
意欲的な作品だなとは思うが、個人的には単調だし抜けなかったしで微妙。
ストーリーはシンプルで、生粋のロリコンがずっと付け狙っていた少女を河原の高架下に引きずり込んでレイプした挙げ句、「自分が間違っているのは知っているし、全てを失うけど一番欲しかったものは手に入れられたから有意義な人生だった」みたいなことを言って終わる。
竿役の顔は一切描写されず、しばしばモンスターとして描かれる。これは彼自身の自己認識で「そう」であり、そのモンスターが「正常な人々」に殴り殺される描写もあることから、自身の願望が社会的に許されないことも知っている。
ただその程度の描写は「安全に痛い自己反省パフォーマンス」とでも言うべきものであって、ありふれており、何ら心にひっかかるものがない。
そもそも襲う前やレイプ中の竿役のテンションが低すぎるのが問題だと思う。竿役は体が成長してもロリにしか関心が持てないロリコンで、今回レイプした少女はずっと付け狙っていた(「頭の中では100回話した」とモノローグ)にも関わらず、ようやく悲願を達成したであろうその瞬間にも「俺を救ってくれ」とモノローグする有様で、性的に興奮してる様子は伺えない。最初から最後まで自己憐憫に浸ってるような感じ。最初に「個人的には単調」としたのはそういうところ。
竿役は大人になっても少女にしか関心が持てないロリコンだ。しかし少女と恋愛関係を結べれば解決するという感じでもなく、「7歳児の膣の感触」を知られたから有意義な人生だったとしながらもそこに興奮する様子はなく、一方でレイプした後で少女にトラウマを植え付る言動をし、それが望みだという雰囲気も出す。
承認欲求なのか、性的欲望なのか、復讐心なのか。竿役が少女をレイプし、それで何が達成されるから「救われる」のかが定まってなくて座りが悪いのである。
レイパーなんて支離滅裂で頭おかしいやつに決まってるでしょみたいな意見があるかもしれないが、それはこれが漫画であり物語であるということを放棄することにほかならない。漫画として成立させるためには、支離滅裂なら支離滅裂な一貫性というものが必要なのだ。
というところまで書いてみて、「微妙」としたが「レベルが低い」と評価を下方修正することにした。
たしかに「7歳児の膣の感触」を「救い」とするセンスにはビビるが、それを十全に活かしきる表現力はない感じ。編集がまともに仕事してないんじゃないか。
この作品を「凄い」と言ってる人を何人か見かけたが、実際どこが凄いのか語れる人はいないと思う。こういう張子の虎のような作品を安易に「凄い」ともてはやすのは作者にも誰にとってもいいことじゃないと思うな。
いつもLOにお世話になっている27歳女です。
容姿にコンプレックスがある上にリアリティが無いと性的興奮ができない性格です。
そのため女性向けエロコンテンツだと男女双方の容姿が整いすぎて全く感情移入できず、かといって男性向けのものも容姿の整った女性しかいないので感情移入できず、
色々試してLOにたどり着きました。
大体のエロに「容姿が整っているからこの情事が成り立っている」と感じるのに対し、こちらは「幼いから」という理由で情事が成り立っているのが私が救われるポイントです。
ブスの私にも幼少期はあったので、自分の幼少期に起こっていたかもしれないifの情事として読むとすごく興奮できるからです。
好きな作家さんは
シチュエーション、情事に至るまでの流れ、男性の容姿のキモさが全て完璧。女の子がノリノリな子が多いのも明るく読めて良いです。私は初期の絵柄の方が好き。
温泉やプールなどの露出が多くなるシチュエーションが好きなので。性に興味津々の女の子達に共感する。
・上田裕
女の子のモノローグが時々リアル。(ズルズル音を立ててク◯ニされてる時に「冷めるんだよなそういうの…」って思ってたりとか)ちょっと志村貴子みまで感じるエモい台詞運び。行為の意味とか自分の価値とか大人の汚さを分かった上でやっている女の子が多くて好きです。
陵辱モノを読みたい時に。幼い子に手をかける大人の汚さがリアルで、最低だなと思いつつ、そんな強い流れに身を任せて汚されたい気分の時に。
・鬼束直
ストーリー、絵ともに安定して素晴らしい作家さん。兄弟ものも多い印象で、兄弟が地雷な私は読むだけのときも多いです。
・東山翔
性器の書き込みとトーンがすごい。インプリシティはエロとしては読めなかったけどストーリーが凄すぎて単行本も買った。過去に調教された影響でピアノの旋律をきっかけにスイッチが入ってしまう子の話が忘れられない。
こんなことはTwitterにも喪女板にも書けないし、本当誰にも言えないのでここに書くけれど、たしかに私は女性のLO読者で、そこに掲載されているフィクションに本当に助けられてます。編集部の人、ありがとう。世間の目は本当に厳しくなっているし買い支えることしかできないけど、ありがとう。
近未来SFというか、一定の宇宙探索が上手くいった世界の中で、移住を視野に入れた人体実験の一環として、今度は子供が宇宙に、という感じの設定。ロリで微百合で割とリアルな宇宙モノということで、こういうのが好きなオタクは絶対好きだと思う。
第一話からなんか変なマスクつけてるキャラが出てきたりと、世界観的にはちょっと不穏な雰囲気があるものの、基本的には元気ロリを愛でつつ、しっかり取材・調査したであろう宇宙についての説明でわくわくする感じ。あとは貧乳少女がへそチラした赤面したりおもらししたりという、作者の微妙にマニアックなエロスも楽しめる。スニータかわいい。
現時点では話は遅々として進んでいないんだけど、まだ序盤ではあるものの、宇宙についての取材や調査はかなり丁寧にやっているみたいで、上記のマニアックなエロが無ければ、教育用漫画としても使えるレベルに良く調べられているし、説明も丁寧。この作品は「宇宙についてロリっ子の視点で勉強・堪能する」のが正解のような気がするのでロリっ子を堪能することにします。ちなみに、2巻収録予定の最初の話(第10話)でヒロインが宇宙酔いしてゲロ吐いてたりするんで作者の性癖は今後も全開なので、ある意味安心して読める。
Pixivで連載中(Pixivで漫画連載してるんだな、と初めて知った)で、8/26に3巻が発売されている。
女の子みたいな激しい褐色ポニテショタと激しいスキンシップでイチャイチャする漫画。
主人公が実家に帰ったらこれまでいつも一緒に遊んでたショタっ子が何故かポニテになっていて、かわいくて困るって言う内容。このショタっ子が(男の子だからという作者のギリギリアウトな言い訳で)とにかく無防備にベタベタしてきて、一緒にお風呂に入ったりと、ロリエロ漫画の導入部分を延々見せられている感じがすごい。男の子だから全年齢向けでもおっぱいOKだよね、という圧倒的な潔さがあって、乳首チラが多いのもすごいエロい。
褐色ショタとはいっても、タンクトップを主に着ているので、日焼け跡がスク水的なのも多分狙ってる。エロい。
あとポニテじゃない方のショタも登場するけどエロい。この人の描くショタが単純にエロい。
ちなみにこのショタっ子は男であることは(一緒にお風呂を入っているので)確定していて、主人公も別にショタコンなわけではないので、ここからどういう展開になるのかは割と不明。
BL的な展開にはならない(なるとしても、ポリティカルには古臭いタイプのBLになる)と思うので、単純にショタっ子の無防備なエロを眺めて楽しむのが一番良い楽しみ方なのだと思う。こういうショタ好き。
なんかtwitterでバズった時に思わず買ってしまった。王道RPGのエンディングの後に視点を向けた不思議な感じのファンタジー。
主人公は長命のエルフで、ともに魔王を倒した他のパーティーメンバーに比べて非常に寿命が長く、そのあたりの時間感覚の違いにフォーカスを当てた物語。魔王を倒してから数十年後、勇者が寿命で亡くなった後もエルフである彼女は見た目が変わらないまま、改めて過去の自分のパーティーが歩んだ道を追うような形で、昔の思い出を反芻するように旅を続けている。
話の構成として、主人公のモノローグなどは一切なく、結局彼女が何を考えているか、という部分についてはほとんど何もわからないため、一見すると淡々としているように見えるのだが、「この時彼女は何を考えているんだろう」という部分で色々と想像する余地が残されているのが面白い。
ちなみに、2巻相当部分で新キャラが追加されたり、色々と話が展開してきているので、1巻で想像していたオムニバス的な展開ではなく、結構がっつりなんかありそう。
つい先日完結した、ジャンプ+で連載していた連作形式4コマ漫画。
不細工で非モテで自虐的な女子高生がクラスで一番のイケメンに告白されたところから始まる、屈折しまくったラブコメ。
わたモテみたいに他罰的な非モテキャラではなく、ひたすら内側に向かっていく陰鬱とした非モテキャラなので、ストーリーだけを追うと全体的にかなり暗いものの、絵のタッチのおかげで、主人公がそこまで不細工に見えないこともあって、結構気軽に読める。また、主人公以外の周囲のキャラがとても自己肯定感が高く、コメディの部分も非常にシュールで面白いので、絶妙なバランス感覚で読んでいて憂鬱にならないようになっている印象。
ちなみに1巻、2巻の段階では「屈折した非モテが『現状こんなもん』って自分の身を守るための言い訳」を言うことが多く、読んでいてかなり胃に来るセリフが多い。中盤以降は結構主人公も幸せになることを受け容れようとしていて、「幸せになって欲しいなぁ」って思いながら読む感じ。
去年からずっと不安定な関係が続いていた彼女と、1ヶ月前に本格的に別れた。
4年間付き合って、ずっとそばにいるのが当たり前の関係だったせいか、別れてから1人になると寂しくなってしまう状態が続いていた。
メッセージを書きかけてはやめることを何度も繰り返していた。
失恋は時間が解決することや、辛いのが続くことは本の知識として勉強したけど、なかなか耐えるのは難しいなと思う。
友達からPCでのマンガのをどうやって読めばいいのか教えて、と言われて紀伊国屋のアプリを教えたんだけど
ふいに「俺物語」を買ってるけど後半を読んでないことを思い出した。
読んでいくと11巻で、
ヒロインが主人公に守られてばかりで、でも何度も助けられたヒロインも主人公を守りたくなったのに
何もできない自分が悔しくてぽろぽろ泣いて、
主人公を大事にしたいと思ったから自分が変わろうとしたことを話すシーンの
絵とモノローグがすごくよくて、さみしさがふきとんでしまった。
こんなことで?と思ったり
明日にはこの効果も消えているだろう、とか思ったりはするんだけど
マンガすごい!ってなったから今の気持ちを残しておきたいと思った。
以上
anond:20200801034304を見て思いついたが、結論から言うとそうでもなかった。
君といるなら(number24)
君と重ねたモノローグ(ドラえもん のび太の新恐竜) *公開前
君に届くまで(MIX)
君 君 君(銀の墓守りII)
君にふれて(やがて君になる)
君は友達 一番の恋 〜way to love you〜(フルメタル・パニック! ディレクターズカット版 3rd SECTION “イントゥ・ザ・ブルー”)
君、ヒトヒラ(宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」)
君色に染まる(魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン) *カバー
君といた空(蒼の彼方のフォーリズム)
君とボクの1日(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかOVA)
君はソレイユ(ストライク・ザ・ブラッドOVA)
君への嘘(名探偵コナン)
君と彼と僕と彼女と(FAIRY TAIL)
君の待つ世界(まじっく快斗1412)
君と二人(断裁分離のクライムエッジ)
君の引力(恋旅〜True Tours Nanto 晴喜と葵編)
君の銀の庭(劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語)
君だけを(緋色の欠片 第二章)
君の涙にこんなに恋してる(名探偵コナン)
君は(妖狐×僕SS)
君へ(中二病でも恋がしたい!Lite)
君+謎+私でJUMP!!(バカとテストと召喚獣にっ!)
君を守りたい(フリージング)
君がいるから(FAIRY TAIL)
君が主役さっ!(極上!!めちゃモテ委員長 セカンドコレクション)
君と太陽が死んだ日(学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD)
君の歌(COBRA THE ANIMATION)
君の胸にLaLaLa(ポケットモンスター ダイヤモンド&パール)
君がまってる(バトルスピリッツ 少年激覇ダン)
君が微笑うなら(COBRA THE ANIMATION)
君を守って 君を愛して(BLEACH)
君が残したもの(ToHeart2ad)
君=花(純情ロマンチカ)
君へと続く道(ポルフィの長い旅)
君がいる限り(キスダム)
君がいるから(史上最強の弟子ケンイチ)
君だけを…(僕等がいた)
君との未来図(タマ&フレンズ 探せ!魔法のプニプニストーン)
君のそばで 〜ヒカリのテーマ〜(ポケットモンスター ダイヤモンド&パール)
君が待っているから(機動戦士Zガンダム A New Translation -星を継ぐ者-)
君という名の光(CLUSTER EDGE)
君に届くまで…(陰陽大戦記)
君のこと(涼風)
君は僕に似ている(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
君となら(陰陽大戦記)
君にこの声が 届きますように(金色のガッシュベル!!)
君を飾る花を咲かそう(モンキーターン)
君を見ている(ジパング)
君という光(名探偵コナン)
君と同じ青空(聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編)
君に吹く風(フルメタル・パニック? ふもっふ)
君と生きていく(シスター・プリンセス Re Pure)
君よ 強くなれ(冒険者)
君のままで(こみっくパーティー)
君さえいれば(ラブひな)
君は魔術士?(魔術士オーフェン)
君さえいれば(中華一番!)
君に触れるだけで(るろうに剣心)
君、微笑んだ夜(快傑蒸気探偵団)
君がいない夏(名探偵コナン)
(見つからず)
君の中の永遠(機動武闘伝Gガンダム)
君らしく(ピンクパンサー)
君を好きでよかった(ここはグリーン・ウッド)
君にまた逢う日(冒険!イクサー3)
君に止まらない 〜MY GIRL,MY LOVE〜(魔神英雄伝ワタル2)
君の夢のために(名門!第三野球部)
君が通り過ぎたあとに -Don't Pass Me By-(タッチ3 君が通り過ぎたあとに)
君の手をとり(チロヌップのきつね)
君はトランスフォーマー(トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ)
君をとばした午後(タッチ)
君がいなければ(タッチ)
君にWoo...!(よろしくメカドック)
君は何かができる(キャプテン) *2005年版、2006年版でも使用
(見つからず)
君は走れ 君は歌え(どんべえ物語)
(見つからず)