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はてなキーワード: 出涸らしとは

2024-03-01

兄が憎い

兄は何をやらせても人並み以上にでき、そしてそれ以上に嫌な奴だった。自分ができる側であることを鼻にかけてもたついている他人馬鹿にしてくる、そう言う人間だった。逆に俺は何をしてもコツを掴むのに時間がかかる方だったのでよく兄のいじめの標的にされた。

兄に馬鹿にされて、俺は向いてないんだと色々な事を諦めてきた。勉強スポーツもそれ以外の趣味も誇れるところはなく、唯一身長では最終的に兄に勝てそうなところだけが救いだった。幸い実家零細企業を営んでおり、外に出てやっていけるだけの自信も無かった俺は後を継ぐことにした。兄は家業を継ぐつもりはなかったようで、親戚中見渡しても中卒と高卒半々の環境からその親戚連中でも知っているような大学合格した。

これだけならまだ良い。単なる出来の良い兄と出涸らしの弟のよくある話だろう。その後、兄は結婚して変わった。最初あんな嫌な奴が結婚したところですぐに愛想を尽かされると思っていた。でも結婚して子供が産まれて、今は仕事家事育児もこなす優しいお父さんなんだそうだ。兄が常に子供に優しく話しかけている様子を見て母は「人ってこんなに変わるのね」と驚いている。

変わるのね、じゃないんだよ。勝手過去にするな。例えば俺は未だに人前で歌う事ができない。その理由は、昔兄に歌の下手さを死ぬほど馬鹿にされたからだ。兄にいじめられたのは過去だとしても、その影響は過去じゃない。過ぎた過去は変えられないのだとしても、せめて兄の子供が同じように、馬鹿にされてひねくれて自尊心を失いながら育たないとフェアじゃない。

俺が高校生で兄が大学生の頃、兄が「本気で家業を継ぎたいと思っているのか、自分がやりたい道はないのか」と聞いてきたことがある。ふざけるなよ。学歴を手に入れてどこにでも行けるお前と違って、お前に馬鹿にされて何も手に入れられなかった俺には選べる道なんてなかった。どの面下げてそんなことを聞けるのか。

今俺は30歳で年収300万、このまま順調に家業を継いだとしても500〜600万がいいところだろう。恋人はできたことがないし、きっとこの条件では結婚相談所も門前払い大学院を出た兄はもっと貰っているんだろう、でも俺は毎年、兄の子供たちにお年玉を渡さなければいけない。

何が書きたいのかわからなくなってきた。ここに書き切れない、兄の悪行が沢山ある。一人でゲームしていたところを友達と遊ぶから強制的ゲーム機を奪い取られたとか、文章にしてしまうと一つ一つはなんでもない。でもそれらが積み重なって俺は兄が憎いし、すっかり過去のことにしようとしている奴らが許せない。

2024-01-15

賞賛中毒に陥ったある物書きの話

賞賛とは、麻薬のようなものだと思う。

 

中毒性があり

依存性があり

途絶えれば苦痛を伴う。

 

 

私は、創作というものに関わっている。

これまでにいくつかの作品を世に送り出し、賞賛を得た。

その度に、私はひどく高揚した。

もっともっと評価を欲した。

 

そんなある時、所謂スランプ」というものに陥った。

創作に携わったことのある者なら一度は味わったことがあるだろう。

何も出で来ないのだ。

それでも私はアイデアを絞り出し、作品を作り出した。

そうして段々と、出涸らしになっていった。

 

その頃だろうか。

私以外の作家が持て囃されるようになったのは。

 

これまで私を賞賛していた人々が、次なる作家賞賛する。

私は恐怖した。

場所を奪われることに。

忘れ去られることに。

 

返せ、返せ。

その賞賛は私のものだ。

それは私の居場所だ。

 

醜くおぞましい、グロテスク感情支配されていく。

 

 

私はもがき、あがき、発信し続けた。

その結果、返ってきたのは

 

無反応と無関心だった。

 

 

――…。

賞賛とは、麻薬のようなものだと思う。

私はその麻薬に溺れてしまった。

欲した結果、多くのものを失ってしまった。

 

今の私は、承認欲求を満たそうとするだけの、醜くおぞましい化け物だ。

新たな作品を送り出すだけの気力も残されていない。

ただの残骸だ。

 

 

どこにも吐き出せないどろどろとした感情電子の海に放流し、そろそろ去ろうと思う。

私と私の作品を愛してくれた人に感謝と憎しみを込めて。

2024-01-08

anond:20240108112330

ツイッターの話は出涸らしネタのN番煎じとかサンプル極小の個人体験をモリモリして言うのが多すぎてうんざりやで😞

2024-01-01

今日もしたたり顔で学徒連勝はやらせって出涸らしネタを言うネット民が続出するんやろなあという話

2023-12-07

もしかして器が小さい?

母とばあちゃん特にばあちゃんから味噌汁を作る時は昆布鰹節煮干しのどれかを必ず使え」と幼少の頃から教わってきた。

上京してからもその教えを律儀に守り、お金の無い時にはばあちゃん昆布、、鰹節煮干しを大量に送ってくれたのは懐かしい思い出。当時はそれ以外の物が入っていなくて絶望したが。

そのおかげで美味しい味噌汁を作り続けているわけだが、出涸らし再利用している。

昆布鰹節は合わせて使うことが多いので、フライパンで炒めて醤油をかけてふりかけにして、煮干しはそのままヒョイと食べている。

それを見た今の彼女が「うわっ。貧乏くさいからやめなよ」とちゃんと引かれたが、「いやいや!お前SDGsとか環境がどうだとか言ってるじゃん!」と言わなかったけどその言葉で一気に気持ちが冷めてしまった。

「この子節約とかできなさそうだな」と将来一緒になる事への不安要素が大きかった。

でも、こんなことで冷める自分の器がかなり小さいのでは?と心配にもなってきている。

なるべくゴミを出さないとか、再利用するというのは環境問題の取り組みとして良いことだと思うんだけど。

2023-11-10

anond:20231110084010

タフはジョジョ並みの出涸らし伝統芸やと思ってたからアプデの印象はないやでという話

2023-11-07

anond:20231106233825

足し算で考えてる時点でもう駄目。

「人に薦めるときは引き算で考える」が大人常識でしょ?

恋人や知人へのプレゼントもまずは引き算じゃん。

というわけで子供向け「じゃない」小説の特徴を考えてそれを外していこう。

1 大人恋愛(笑)がある

これはマジでアウト。子供が全く楽しめないよ。エッチなシーンはただ気持ち悪いだけ。ヌメっとした恋愛とかクッソどうでもいい。まあ「不倫したせいで家族バラバラになった」とかならありかもね。痴情のもつれでぶっ殺されたみたいなのもスパイシー強めならともかく、悲哀を誘うような感じにされても子供は呆れるだけだよ。

2 ルビの振ってない難しい漢字がクッソ多い

いやマジで無理。読めない文字が多すぎるとテンポがガタ落ちで楽しめない。説明無しで慣用句を使いまくるのも程度が過ぎるとアウト。そもそも意味が分からない文章は無価値から

3 昔の話を当たり前のようにしまくる

たとえば古い映画パロディとかが出てきまくっても子供はわからない。昔の番組ネタもそう。有名人の話とかだってそう。知らない人向けの説明を込みでやってたら大丈夫だと思うけど。

4 大人子供に読ませたがる

これマジでマイナス大人子供に読ませたいって思う時点で、それはもう「大人にとって都合がいい子供が読みそうな本」っていう変な枠組みにはまり込んでるから。「意識高い系社長が部下に読ませるために書いた自伝」ぐらいのつまらなさを秘めてるってことだよ。直感的な部分でアウトさが漂っているってこと。

5 後の世に与えた影響が大きい古典作品

完全に陳腐化していて出涸らしになっている状態。一通りの作品を味わい終わってからお礼参り的な感じで挑みに行くなら面白いよ。でも、まだまだ世の中の作品に触れきってない子供が読んでも陳腐に感じるだろうね。真似されまくった古典的要素ってプリキュアとかドラえもんとかでも引用されまくってるだろうからマジで見飽きたなにかにしか思わないんじゃないかな。

6 オチが弱い

これ本当大事から作品体験数が少ない子供からしたら一作消費し終えるのっては結構な長旅なの。そこでオチがやんわりとしてるとなんか達成感がないんだよね。オチの部分は濃い目の味付けな方がいいよ。

2023-10-07

緑茶出涸らしで濃いめに出してしばらく放置してから飲むと

桜餅の味がする

2023-10-01

anond:20231001101905

感度のいい公務員は率先して退職していってるらしいからね。

残っているのは出涸らしおっさんだけ。

2023-08-05

anond:20230804185459

こういうの、よく見るけどさ

https://www.veritas-investment.co.jp/contents/4770/

不動産会社に対するシンプルな疑問「優良物件をなぜ売るの?」

短期的に利益をあげ経費を払う必要がある不動産会社

不動産会社オーナーが協力し双方の利益を追求する

欠片も購入者の都合はないんだよね

販売者側の都合だけが列挙されて、購入者が購入するメリットが、遠い未来の僅かな利益しかない

別にその物件に住むわけでもなく、ただ所有するだけで、固定資産税メンテナンスも全部購入者

この内容なら投資物件なんてガンガン値下がるはずなんだよ

そう、元増田が半値に値切られたようにね

損益分岐点とか考えても、購入者は安けりゃ安いほど良くて

売る側としてもすぐに現金化したいとかの要請があるわけでしょ?

購入者からしてみれば「不動産会社オーナーが協力し双方の利益を追求する」とか知るかって話じゃん

バブル期の転がして儲けようってな物件でもなければ

都心高層マンション相続税をちょろまかそうってわけでもないわけ

そんな程度の物件がさ、都合よく、お得な条件で、今なら、とかあるわけ無いじゃん

不動産屋の都合を考えてみればさ

この物件買ったらおしまいなんてな層にお得物件を紹介してもしょうがないのよ

次がないんだから

お得な投資物件を優先的に都合するなら、富裕層一択でしょ

表に出てくるような物件は、言ってしまえば出涸らし

それでも、地元で長年やってる不動産屋なら、評判とか気にするだろうけどさ

資産形成セミナー営業とか、一番信頼の置けない相手じゃないか

2023-07-28

いつもの愚痴

たまによく書いてる世襲企業継いだ社長増田だけど

職場で親の介護しながら仕事続けるのつらい

日中ボケーっとして独り言呟いてる父親社員の目から隠しつつ年収1千万を与え、

ボケ老人からどうやって株を買い取るかを話し合わないといけない

出涸らしになった会社出涸らし社員とどうやって盛り立てていくか考えなくてはいけない

その一方で会長となった父親プライベート乗用車会社の金で買うらしい

まあ腐った世襲中小企業ではよくある話として有名だけど、そんなことやってる余裕うちの会社にはないよね?

一応世代交代前はそういうプライベートには会社の金はあまり使ってなかったので、そういうところだけは偉いじゃんと思ってたけど

暇人になって余計な知識を得てしまったのだろうか

もう親が金の亡者しか見えない

いったいいつまで会社寄生するのだろうか

息子として親の面倒を一生見る覚悟は当然持っているけど、こういうことではないんだよなぁ

もうため息が止まらない

2023-07-23

anond:20230723143646

アニメーションに関しては原液というより、完全に出涸らしでしたね。

90年代ジブリ全盛期ならまだしも、令和の時代にこの動画では正直古臭さは否めないです。

美味しいパンというのは、バタージャムも適量塗られている状態が美味しいのであって、

べったりこぼれおちるほど塗られてるのは不味そうだなと思っちゃった。

声優関係は、演技力のある俳優さんを選んでいるので、そこは良かった。

しゃがみ泣きポーズは、そこかい?!ってちょっと思っちゃった。

2023-07-22

アオサギ観てきた。

原液というより、出涸らしだった。

使い古されたジブリアニメ表現集大成

今でもこんな絵が描けるんだという感動よりも、まだこんな絵しか書けないんだねという失望感のほうが大きい。

90年代なら、精細な動きの表現に高い評価を得られたかもしれないけど、

この20年の間に、アニメにおける自然美の美麗表現も、コミカルキャラクタの動きも洗練されていったのに、

何も学ぼうとしなかった老害出涸らしを見せつけられた。

2023-07-16

そもそもパヤオが死んだからってジブリ崩壊したりはせんだろ

なんか前例とかあるんすか?

トップが新しい会社作って残った出涸らしが死にそうになってる会社は聞くけど(ガイナとか)。

上の人間が死にましたでそのまま畳んだアニメ制作会社とか聞いたこと無いわ。

トップ死んで20年後に店じまいのパターンとかでも、もしトップが100歳まで生き残ってたとしてもどうせ時代の流れに押されて滅んでたんちゃうかみたいな感じよね。

2023-07-15

君たちはどう生きるか』が超駄作宮崎駿出涸らしやばいぐらいつまら理由

ジブリ作品が好きだから初日に見に行ったけど出涸らしのような出来で大変がっかりした。

以下、ネタバレなしの簡単感想

 

・やたら動きがもっさりしていて展開が遅い。異世界に行くのに何分かかってるんだよ。

主人公が移動しているだけで手に汗握るようなアクションがぜんぜんない

キャラクターにぜんぜん個性がない。インコをそのまま擬人化しただけ、よくあるフワフワの可愛いキャラなだけ。

異世界の造形がすべてどこかで見たような借り物でオリジナリティがない。これより元ネタドゥニ・ヴィルヌーヴ作品見たほうがいい。

キャスト話題性のみで選ばれているだけで庵野秀明を主役に起用、荒井由実の曲を起用みたいな芸がまったくない

 

これに比べると千と千尋の神隠しが以下に傑作で、密度が高くオリジナリティもあったかがよくわかる。

特にキャラ造形や異世界のディティールのオリジナリティのなさは致命的で、ファンタジー好きの中学生が考えたんじゃないかと思うほど。

過去作品パッチワークのような絵が並ぶけど、総じてどれも薄まった出涸らしのような出来。

出涸らし感がよく出ているのはパンを食べるシーンで、それっぽいねっとりしたバターが出てくるけど、それだけで、ただ塗って食う。以前の駿ならパンの持ち方や頬張り方にもこだわっていたはず。そういうものがまったくない。

戒厳令を敷いたのはこれがバレたくなかったからで、しばらくは空気に流されたバカが絶賛コメントするだろうけど興行収入で結果は出るはず。

すべての面において息切れ感を感じてしまって見ていて悲しくなってしまった。

見た人ならこれわかるよな?

ぶっちゃけこれを褒めている人は宮崎駿から褒めているだけで、宮崎吾朗作品だったらボロクソに言っていたはず。

2023-07-12

anond:20230712100349

将来もあり、経済も回していく若者だけに負担が偏る方が損じゃね?

終わりが見えてる出涸らしのオジオバ含めてみんなで分担できて若者負担が軽くなってるならそっちの方が国としては得してると思う

2023-06-23

マッチングアプリを使ったら同級生が来た話

きっか

はじめてアプリを使った。田舎の片隅で20ちょいの年数を生きてきて、彼氏欲しいな〜って思ったこともあったけど、嫌な思いもしたのであるから興味を持つことをやめた。私の好きなもの推し推しカプとBLで、お金仕事も自信ないし、いずれ適当に死のうと思ってその日その日が過ぎるのを淡々と待っていたから。

些細なきっかけでした。

それはTwitterフォロワーマッチングアプリ男漁り(言い方)をしてるのを上げていたから。

そのとき私は気付いた。(私もマッチングアプリが使える年齢じゃん)と。そう思ったら俄然興味が湧いてきた。話のネタになればなーって思って動いた。

とりあえず顔面登録しなくても使えて、漫画アニメと、もうオタク感満載のプロフィール適当に。

地方都市人口が少ないからか色んな人とマッチングした。歳上、歳下、みんな趣味は似てたけど、タメ口だった。なんならヤリモク(性行為目的)っぽいひともちらほらいて、適当に2、3通やりあったら逃げてた。どうやらアプリを使う人は女性が少ないらしく、蹴ってもそれなりにアポが来た。

登録して2、3日が経ち、歳上歳下問わずに初回でタメ口っていうのがどうも苦手で、そろそろ退会しようかなと思ってた矢先に

はじめまして!」

と来たのが彼だった。

「あっ!敬語!!!!」

恥ずかしながらタメ口の男どもに疲れていた私はすぐにやり取りをした。チョロい

同い年、同じ市内、なんなら読書趣味までそれなりに合った。今まで話した人の中で一番嫌な気持ちにならなかった。

初会編

それは彼も同じだったようで、すぐに「会わないか」と言う話になった。場所県内で一番大きな書店。私は行きたい想いと、知らない男に会うっていう怖さで迷った。アプリ使っておいて何を言うかって話なのだけれど。

正直私は女としてはガタイがいい方で、可愛くもない、美人じゃないし、昔付き合った男には「痩せたら可愛い」と言われたくらいだ。今でも思い出すだけで泣きそうになる程度にはトラウマだ。悪かったなデカくて。

振るいにかけるつもりで「私可愛くないので期待しないでください」って送った。

容姿気にしないので大丈夫です!」

(おもしれえ奴)

私の中で何とかの王子様が笑った。私は覚悟を決めた。

殺されたりしたらやばいから友人に連絡して、次の日までLINEがなかったらという条件付きで警察通報を頼んだ。男の車には乗るなって念を押された。

彼には車で迎えに行こうかって聞かれたが、流石に怖かったので辞退した。

その日の天気と彼の服装はよく覚えてる。春先にしては冷たい雨が降ってて、彼はしま〇らっぽいパーカーを着てた。めっちゃ田舎男の子だった。

本当に、彼には悪いけど中学生男の子だった。

今日はどこから乗ってきたんですか」

「A駅からです」

最初はそんなやり取りからだろうなーって思ったけどつい最寄り駅を答えるなど阿呆をやらかす私。

すると彼

「A駅ってことはB中学でした?」

「どうして?」

「いや、俺もそこなので」

「…………」

マッチングアプリを使ったら同級生が来た

かに田舎からありえないことでは無いが、まさかそんな事あるとは思わなかった。

私の通っていた中学はそれなりのマンモス校で、更に私は2年生から不登校になっていたので、たとえ同じクラスだったとしても知るはずはないのだ。さらに言うと前述した元彼と同じ部活だったという。

同じ出身校という事であっという間に緊張は解けて、そのまま書店を三時間散策した。休憩無しだったので流石に疲れた

そろそろ帰ろうかなと思って切り出そうとしたところ、彼から「お寿司、好きですか?この辺に食べログ1位の美味しいお店があって」と切り出された。

私は迷った。なぜなら私は

寿司が大好きなのだ

そして迷う私に彼が追加する

「俺の奢りで」

気が付いたら友人の忠告も忘れて車に乗ってた。寿司って怖い。食べログ1位のお寿司って行ったことないもん。行きたいじゃん。加えてこの男、

笑顔チワワのように可愛いである

このあと持ち帰られたらどうしようと思った。もう持ち帰られても私が悪いんだけど。

全身しま〇らの男に持ち帰られたらネタになるなとか思いながら寿司食べてた。彼にもしま〇らに悪いな。

異性に会うのにあまりラフだったから私はびっくりしたのだ。

寿司はめちゃくちゃ美味しかった。食べログ1位だった。ちょっといいお店だし、初めてだし、少しは気を使った。食べる方なので。彼は気にせずニコニコ食べてた。チワワスマイル全開だった。

そのあと、心配してたことは起こらなかった。自宅の最寄り駅で下ろしてもらって、次の予定を取り付けた。

後日聞いたら彼は、「そんなこと考えてなかった」そうで、素直な人間代表の私はそうなんだ……と助手席で思ったのだった。

帰宅後、今までは開きたいと思わなかった中学アルバムを開いた。確かにそこには聞かされた名前と同じ名前の彼がチワワスマイルで載っていた。

少しだけ楽しみが増えたなとこの時は思った。

2回目

週を跨いで二回目。彼の車で水族館に行くことになった。(2度目にして既に彼に対する警戒感は多少薄れていた。)

致命的なまでに人の顔を覚えるのが苦手な私は、1週間で先週会った男の顔を完全に忘れていた。

覚えているのは名前と、強めの車の芳香剤匂い。あとはやたら笑顔が可愛かったという印象だけだった。

以前降ろしてもらった駅で拾ってもらうことになっていたのだが、はて、車も覚えてないのだ。どうしようかと思っていた。

でも、そんなのは杞憂に終わった。

向こうが車から降りてきたからだ。

顔覚えの悪い私でも、こちらに向かって歩いてくる男が居れば流石にわかった。

当日の彼はジャケットを着ていた。

彼を見た時に私は息が止まった。

大変だ。オフィスカジュアルだ。

そしてこの私、三度の飯と同じくらいに男のジャケットが好きなオタクだ。推しカプがデートジャケット着てたら丸一日元気で居られるくらいには好きだ。

ジャケットを着た男がいるシチュエーションが好きなのだ

目の前にはオフィスカジュアルな男がいる。例えるなら相棒神戸であるしかも前回はしま〇らチワワだった訳で……。そんなギャップテンションが上がらないわけがなかった。

悲しいくらいに私はオタクだった……。

一方の私、前回の彼に合わせてラフ目にしてきたため、互いに格好が入れ替わった形になった。格好を例えるなら相棒亀山薫みたいな格好をしていた。

さて、無事顔を忘れた私だったが、話してるうちに(あー、こんな感じだったな。この人だ)と思い出し始めた。向こうは覚えてたのにこっちは覚えてないとは失礼な話だが、体質だからしょうがないのだ。

なお、このチワワの顔をふんわり思い浮かべられるようになるのは付き合って3ヶ月経つくらいになってからだ。車の顔の方が先に覚えられた。ごめんチワワ

2度目は正直あまり覚えていない。泳いでた魚は美味しそうだとか、アジは沖と港とで種類が違うとか、港でブリも釣れるとか、話していた気がする。

「今度天気が良ければ釣りに行きますか」って言われた気がする。

それは付き合って早々に実現するのだけれど、そこで私は魚を素手で掴んだまま帰宅するのだった。

彼は何故か感動していた。

話が脱線した。あらかた水族館を見終わって、天気がいいから浜に行こうって言われた。

めちゃくちゃ天気が良かった。カップルが山のようにいた。あまりにも居すぎて見てるこっちが恥ずかしくなった。

それは向こうも同じだったようで、

「なんかこう、(カップル距離が)近いですね」

「わかる」

互いに免疫がなかったのである

夕食は誘われたけど、今回は辞退した。理由は忘れたけど。

つぎはご飯を食べようって話になって、知人の店に行きましょうって私が提案した。

拾ってくれた場所で下ろしてもらって、「また来週」って挨拶した。

久しぶりに楽しかったので、友人に洗いざらい報告して、その夜は珍しくよく眠れたと思う。

3回目

ここまででかかった日数は僅か二週間。

二週間で知らないチワワ男と毎日やり取りする仲になったのだ。面白いである

ここまでくると次のイベントはそう

告白

永遠に私と縁がなかったイベントである。なんなら告白された事はなく、男を見る目もない。可愛くないと家族にも男にも言われ続けて自尊心なんてほとんど残っていない二十代前半で既に出涸らしのような女である

告白されたら死ぬな〜と思いながら電車に乗った。

この頃の私の検索履歴は「付き合ってない 3回目 デート」でいっぱいだった。頭の中はなんでだらけだった。

今回は飲む予定だったので互いに最寄り駅で合流する手筈になっていた。

当たり前のようにチワワの顔は忘れていた。

「夜はまだ寒いから暖かい格好してきてくださいねー」

出かける前にそう彼から連絡が来ていた。

田舎から駅で降りる人達なんてほとんど学生で、だからなんとなく彼を見つけられた。

その日の彼は残念ながらしま〇らboyに戻っていた。

その時私はなんとなく気付いた。

暖かい格好=パーカーか!!

話が逸れるが、私の実弟ものすごくオシャレが好きな男だ。私なんかよりずっと靴を持ってる。

そんな訳で、イマドキの若い男ってここぞと言う時にはめちゃくちゃかっこいい服着てくるイメージしかなくて、色んな意味でびっくりした。

おすそ分けのタケノコを持っていた私が言えることではないけれど。

初めての異性とのサシ飲みは、本当に友人達のものと代わり映えもなく、互いに「酒は飲めるがあまり飲む必要はない」というスタンス通りに2、3杯飲んで終わった。

「少し散歩してから帰りませんか」

電車時間まで40分くらい。最後に頼んだ梅酒ロックが効いてふわふわになりながら、「おさんぽすき!!(本当に好き)」とハイテンションで了承した。

散歩と言っても田舎の9時は真っ暗で、ぽつぽつとある街頭の下を酔っ払いテンション学生時代の話なんかしながら歩いていく。気がつけば電車時間まで20分を切ってて、次の電車がいつあるのか把握していない私は心配になった。

「そろそろ戻らないと電車間に合いませんよ」

「あ、公園がある!もう少しだけいいですか」

そう言ってブランコに駆け寄るチワワ

(なんで草ボーボーの公園に入っちゃうかな〜)と当時は思ったのだけど、今思えばタイミングを探してたのかなと思ってる。

でも草ボーボーの春先の公園しんどいです。足が痒かった。

結局ブランコに座ったまま雑談突入。もう電車は間に合わない時間帯だった。

「俺、もうこのアプリ辞めようと思ってて。」

「私もそろっと辞める予定です。変な人と沢山会ったし!勉強になりました」

これは本当。彼と会って最後は辞めるつもりだったし、身の丈に合わないと思ったから。

彼はそのまま隣でスマホを開いて退会処理を始めた。

気が早いな〜と思って見てたら

「あの、アプリ消したし、よかったら付き合って貰えませんか」

はい

なんか流れるように告白されて、私も脳みそ認識する前に反射で答えてた。ついでにどうしたらいいかからなくて握手した。

電車踏切の音が聞こえて、乗る予定だった電車が華麗に通り過ぎてった。

なんかもっとこう、告白って、少女漫画みたいなキラキラシチュエーションで、もっとゆっくり時間が過ぎるのを感じるものだと思ってた。

現実は草ボーボーの公園だし、足は寒いし、目の前にいたのは嬉しそうなしま〇らチワワだった。

帰宅後、LI〇Eで「これからよろしくお願いします」と送ったら「うん!こちらこそよろしく😁」ときて、2週間の間全く外れなかったチャットツールでの敬語が外れたので、距離感の詰め方に驚きながらもようやく彼氏が出来たことを実感した。

そんな子と半年も付き合ってる。

2023-05-03

オールタイム・ベストの名作なんて二倍速でいいよ

あんなのもうとっくに成分世の中に流れ出しきって出涸らしじゃん。

なんつうかミーム世界中に流れ出すってのは世間の持つ浸透圧に対して貧弱だったっていうことの証左としての側面もあるんじゃねえかって話だよな。

まあ気前がいいって事なのかも知れないけど。

後世に何かを残す代わりにオリジナリティを失った悲しい奴らだよドイツコイツも。

からよ。

オールタイム・ベスト教養のために見るときは二倍速で良いんだよ。

そうして浮いた時間で、リズと青い鳥ちゃんと等速で見ろ。

2023-04-04

anond:20230403120245

やっぱりそういう収益構造だったのか

中小企業診断士してていろんな会社見てたんだけど、そういうゾンビ企業特に地方には多いね

  

会社ビジネスモデルがもう30年くらい前に陳腐化しきってるのに

増田会社のように過去資産地方特有新陳代謝の遅さのせいで生き残ってたりする

自分が見た会社じゃ1960年代くらいまでしか生き残れないだろうって付加価値会社なのに、昔から商流ゾンビして社長は2000万以上もらって社員は250万とかあったよ

経理女性愛人らしくて「この会社で働いてる人って生きてけるのかしら」って言ってたのが印象的だった

  

増田もいうように積立金だとか資産評価かいい加減で財務諸表以上に会社実態は痛んでるんだろうし、増田が継がされて会社清算に苦労する羽目になるよりさっさと足抜けした方がいいと思うけどな

現社長が身内なのだうから悪く言うのも申し訳ないが、その手のタイプって嗅覚だけは優れてるのか、出涸らしまで吸い取って会社が回んなくなった段階で綺麗に見極めて引退してこようとするのが本当に多いよ

  

親族の人縁でそういう経緯なのだうから部外者が言うように簡単に足抜けなんてできんのだろうが

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