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はてなキーワード: 夜逃げとは

2021-09-29

機能不全家族だった人間恋愛

とにかく母が不倫をする人だった。

母は綺麗だったし、ホステスだったから話も上手で本当にすごくモテていた。

いつも綺麗で生活感がなくて少しガサツで、私に優しい母のことが自慢だった。


そんな母と結婚した父はヤクザだった。手首からふくらはぎまでびっしりと完成された和彫の入った本格的なヤクザだった。

父は優しかった。私と母や、カタギに暴力を振るうことは一切なかった

私への教育費は惜しまずに注いでくれた。


私はあの歪で、一般からしたら終わった家族のことも愛していたし、感謝していた。

自宅に帰ってこない二人、家事もしないので毎日ゴキブリ蜘蛛の這うゴミ屋敷で、帰ってくる二人を待っていた。

5歳くらいからその記憶があるので立派なネグレクトだと思う。


ある日、母が私を呼び出して「好きな人ができた」「あの人と離婚がしたい」と言い出した。

戸惑っていたら「あんたは実はあの人の子じゃない。前の旦那の子。今まで黙っててごめんね」と言った。

そうだろうと思った。

私は父に一切似ていないし、愛着を持たれた感覚もなかった。育ててくれたことには感謝しているけれど。


そうは言ってもヤクザの男から逃げるのは大変なことだった。

バレないように夜逃げ資金を貯めた。母さんは弱い人だから、私が助けてあげないとと思って大学に通いつつキャバクラで働いた。

やがて貯まった資金を使って夜逃げは実行された。


新しい家で暮らしていくうちに、母の彼氏やその子どもが入り浸るようになった。

なんだこれ。と思った。人生ってこれなのか?と思った。

就職もできたし、まあいいかと思った。


ある日母が不摂生による病気で倒れ、救急車で運ばれた。

母の彼氏に連絡をしてあげようと母のスマホLINEを開いた。

そこにはおびただしい数の、男性とのLINEのやりとりがあった。

中には直接的な表現セックスが楽しかった話もたくさんあった。

私のことは、家事をするえらい子と言っていた。


それをみてそのまま、不動産屋に行き、家を契約して自室のテレビとベッドだけを持って一週間後には家出をしていた。

新卒、一応大手社員になっていてよかった。



家を出たからもう8年。あんまり記憶がない。

彼氏もできた。すごく優しくて愛情の深い人。

でもなんか、私という人間恋愛セックスをすることが酷く気持ち悪いと思う。

中年セックスするという様子に大きなトラウマができちゃったんだと思う。


なんかお母さんは結局ヤクザのお父さんと再婚したんだって

じゃあ私のがんばりとか辛さってなんだったんだろ。

仲良くやってくれるならもうそれでいいんだけどさ。

よくねーか。

セックス恋愛ももう無理かもしれない。

彼氏になんて言おう。結婚とかしたいって言ってた。彼の人生無駄にしちゃった。

彼氏は悪くないから、申し訳ないな。


もうはやく80歳のおばあちゃんなっちゃいたい。

2021-09-22

無償の愛なんて存在するのか

今日からお金を預かって、振り込んで来て欲しいと頼まれた。

封筒の中に入っているから、振込用紙を窓口に渡せばできるから、お願いね」と言われ、ニートの私は空いている郵便局に行った。

郵便局で振込用紙を持って窓口でお金を支払おうとしたら、お金が足りず、急いで親に電話した。

「あ、そうなの。ごめんなさい。じゃあ一旦立て替えて後から返すわね」と言われ、自分の口座から引き出して振り込んだ。

その後、車に乗って、ふと考えた。もしかして、この立て替えた分を返してもらおうって思うのはおかしくないかって。

自分高校卒業して、大学に入り単位を1個落としたこと死ぬほど辛くて、そのまま学校を辞めてしまった。

その後親のツテで見習いとして会社に入ったものの、一向に作業が覚えられなくて、しんどくなって夜逃げした。

そのまま適当アルバイトをして食いつないでいたのだが、店長からグチグチと言われるようになり仕事が嫌になって1年も持たずに辞めた。

今は実家暮らしニート、親には「基本情報勉強するから」って言ったまま、参考書を開いたり過去問を解くより、エロ動画を漁る毎日

親に迷惑をかけた。いやかけ続けている最中だし、これからも多分かけ続けていく。もしかしたら一生ニートになるかもしれない。

今まで自分にかけてくれたお金を返していきたい気持ちはあるのに、5万円も親からまた貰うのか。もしかして、気づかないうちに自分が盗んだんじゃないかって思ってる。

何にも成果を出せずにただ一人部屋にこもって2ちゃんねるなんJ人生終わ部と無職板とメンタルヘルス板を書き込むことなく、ボーッと眺めるだけの毎日

ガチャがなんだ。喘息持ちの日光に当たって汗をかくと肌がただれるレベルの子供なんて子ガチャ大失敗じゃないか

不思議死にたいなんて気持ちも起こらずに今、こうして文章をカタカタしている。一人で生きる勇気もなければ死ぬ勇気もない。

そうですよね三上さん?と自分の中に居るもう一人の自分に問いかけてみる。三上さんは今迄の人生で苦しかった思い出をすべて受け持ってくれる。自分三上さんって感じ。(三上さんの風貌キャプテン翼の見上さん)

今日から貰ったらひっそりと親の口座に振り込んでおこうと思う。それでいいですよね、三上さん。

2021-09-09

音楽業界への想定していた通りの恐れていた事態

https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16311610968479.86dc.16906

このフェス主催クリエイティブマンプロダクションという会社らしい。

代表者清水氏。

もし知事の規模縮小再要請に応じないで大規模クラスターが発生したら彼が責任をとってくれるはず。

愛知フェスのように夜逃げは許されない。

ライブ業界では超大手で、なんならフジロック以上に信頼度あるくらいの会社にすらこのレベル物言いがくる始末

正直office keefに対して名誉棄損の訴訟は特例で起こしてもいいんじゃないかな

あとほかのヤフコメも見てたけど海浜幕張平時でもイオンモール三井アウトレットパーク抱えててそこそこ人の出入りはあるし、反面あそこでのライブイベントはほぼ直行直帰になるしなあ…人格攻撃まで発展しなきゃいいけど

2021-09-02

不安になるクマ🧸草過ぎるんだ anond:20210902093449

あたおかなコメントばっか書いてるから記憶に残りやすいだけだぞ

b:Id:zeromoon0 すごく悔しいけど、現状個人粘着されたら夜逃げスタイルしか選択肢がないと思ってる。BANしてもらっても別垢で延々突撃してくるしね。 増田

2021-08-25

「命を削りたくない仕事」がしたい人は小説家になればいいよ

小説家になってはや数年。こーんなに気楽な稼業はないと言い切れる。

パソコンさえあればどこでもできて、元手もいらないし在庫もない。

そのうえフィクションなら取材なしでも書けるので手間がない。

やることは「文章を書くだけ」なので作業量別に多くない。

実働としては一日数時間。午前からやっていれば昼過ぎにはもうその日の仕事は終わっている。

から毎日昼過ぎから自由時間映画を見たり、ゲームをしたり、美術館に行ったり、好きなように行動できる。

小説家を始めてからストレスらしいストレスを感じたことがない。

通勤もなければ会議もないし、飲み会もなにもない。そのうえ自由時間まで多い。

こんなすてきな商売はないとはっきり断言できる。

小説家世間に発信するときは妙に深刻ぶって立場のつらさを訴えるけど、はっきり言ってこんな気楽な商売をしていることがバレるのが怖いんだと思う。

そもそも小説家制作費も出さないし、在庫もかかえないし、立場的にはとても無責任ポジション

極端なことを言ってしまえば、原稿を納品して印税をもらっちゃえばそのまま夜逃げしたっていい。

それに本を「大ヒットさせる」ことは大変でも、「仕事が途切れない程度に売る」ことはそこまでハードルは高くない。

きちんとマーケティングして購買意欲をそそるタイトルと設定を考え出せばしっかり売れる。

正直言って小説家でここをちゃんとやっている人はいないので、ちょっと頑張るだけで抜きん出たものがつくれる。

編集者も変にひねくれた人が多くて、消費者に媚びることに抵抗がある人は少なくない。

口では「売らなくちゃ」と言っていても、売る施策をする人はほとんどいない。

小説家編集者も売ることを本気で考えておらず、そういう商品が並ぶところが本屋なので、売ることを本気で考えた商品を置けばちゃんと売れる。

ちなみに今まで仕事してきて「この人、優秀だな」と思う編集者出会たことはない。

自分の好みでつくろうとしているな」「独りよがりだな」と思うことのほうが多い。

あ、編集者と組めばパワーアップできるんじゃないかと考えている作家志望者に釘を打つけれど、編集者いるか作品クオリティが上がるなんてことはない。

編集者と組んで得られるものは「流通」だけ。

「そうは言っても執筆ってけっこう大変なんじゃ?」と言われそうだけどそんなことはない。

締め切りから逆算して、自分が苦しくない範囲文字数で日割りして書いていけばいいだけ。

「書けなくて苦しい」って状態は、単に締め切り過ぎても原稿ができていないという焦りと罪悪感。

要は納品できていないから苦しいってだけ。じゃあ書けばいいだけでしょ。

仕事上の悩みといえば腰痛肩こりくらいか

これだけは嫌なので、椅子キーボードをいろいろ試して自分にとって一番負担の少ないものを選んだ。

運動選手肩こりに悩まない、って話を聞いてから毎日一通りの筋トレはするようにした。

おかげで今では腰痛肩こりに悩まされることはほとんどない。

さて、今日はこのあとちょっと昼寝して、それから酒飲みながらゲームでもするかな。

「このあと何して過ごそうか?」と悩んじゃうほど暇な職業なのだよ、小説家って。

2021-08-19

300万貸したら一度も返されずに自己破産された

5年ほど前、知人に事業資金として300万円貸したが、結果として1度も返済されずに夜逃げ住民票を移さず転居)された。

 

債権を確定させるために民事訴訟も行なったが、当然、相手は欠席した。なお、その後の財産開示も無視された。訴訟中に自宅は他の債権者(銀行)が競売にかけ、相場より大幅に安い額で売却されてしまった。せめて相場で売れていれば、私への返済も可能だったのに…。

 

なお、自宅の登記を見ると、私から借りたお金事業資金ではなく住宅ローンの返済に回していたようだ(300万円貸し付けた直後に、銀行差押登記を解除していた)。

 

そんな中、1ヶ月ほど前に相手代理人を名乗る弁護士から自己破産の連絡があった。こちらも弁護士相談した上で、一度も返済せずに自己破産するのは詐欺に当たるのでは無いか警察に行ったが、住所不定ということもあり告訴状の受け取りは拒否された。財産開示の欠席も刑事罰に当たるのではないかと問うと、これも住所不定ということで拒否された。

 

こんな輩であっても法的に借金をチャラにでき、さらに罪にも問われないのか。モヤモヤするし、メンタル的にもキツい。借金免責されたとしても、道ですれ違ったらぶん殴りそう。

 

※一部フェイク含む

2021-08-15

anond:20210815154020

お母さんを連れて有金全部持って夜逃げする。

役所にはちゃんDV届け出ておく。

そうすれば移転先の住所は知られない

2021-05-12

anond:20210512164716

夜逃げって借金とかから逃げるときにするもんなのに6億円って盗んだのか?

2021-05-03

anond:20210503095908

あながち間違ってないかも。

20年くらい前に、地方では中小零細企業バタバタ倒産して、そういうとこの社長の多くが自殺したけれど、あそこの社長は死んだのにこっちの社長はのうのうと生きてるよって陰口言ったり、夜逃げした経営者一家を潔くないと見下したりとか普通にあって、そういう周囲の無言の圧力にやられてしまった人は多いと思う。

2021-05-01

anond:20210501232738

夜逃げしなきゃいけないような男だぞ

子供置いてくような女は母親じゃない

妻の夜逃げ

なんかの原因で妻が 家を出て行く時に、妻が出ていくのはいいとして、子供連れていくのは誘拐にならないのか?2人の子供なんだから同意がいるんじゃないの?夫の同意無しに連れ出すのっておかしくない?

どうして連れ出して行くのが責められないのかよくわからない

2021-04-28

anond:20210428205046

隣の家にDV通報したワイが通ります

通報してしま

50歳を家から追い出せないなら置いて夜逃げするぐらい気概ないと駄目だぞ

2021-04-06

anond:20210406155045

諦めてるのは共通してるけど、もともと親戚も少なく兄妹従兄弟も全員負け組独身。まあ引きこもりがいないのが救いだけど、甥っ子なんかも一切いないか最後どうするかだけが気になる。

親連中を墓に入れるまでぐらいは頑張るけど、今の長生き状況を見るとこっちが先にくたばりそうだし、なんとか墓に入れたら、あとは永代供養して墓も家も全部処分して、どうやって最後を迎えるかが心配。家も再建不可とかそういう感じなんでうまく処分できるかが気がかり。うまく改築かなんかして貸せたら一番いいかな?

あとは資産ってほどのものはないけど、狭い住宅クルマとか、相続人がいないとき処分が難しいもの後見人とか遺書とかそのへんを整備したい。

生前自己処分制度必要だと思う。

望むのはこのへんの改善だね。なんか生前のうちに一筆書いてマイナンバー行政登録しておけば、孤独死後のあとは行政業者でパーッと処分できる感じの法律やあらかじめそのへんの費用一定額で預けておけるような生前遺産処分制度。これはほしい。あとは遺体の扱いなんかも含めて。いまはそういう想定があまりされていないので、やるとしたらかなり複雑だし民間だとこっちが死ぬ前に業者倒産とか夜逃げとかありそうだから行政でやってほしい。

生前自己処分制度が出来たら、あとは安楽死法とかもいけると思う。

それないと安楽死するのに家族必要とか本末転倒からね。

家族がいないからあとを濁さないように安楽死したいのに。

悪用するやつが出てきて騙されてバンバン死ぬ世界になるかもしれないけどそんなの勝ち組問題からね。

2021-04-04

夜逃げした浜膳て寿司屋岡崎さん

今どうしてるのかな

死んじゃってたりして

どうか今も不幸でいてください

2021-03-15

真のKKOはうちの父

野球推薦で高校に行き友達の紹介で母と結婚した。結婚後は酒とギャンブルを覚え会社の金を使い込み、1度目は見逃してもらえて2度目でクビ。どこに勤めても繰り返すので何度か夜逃げをした。

看護師になると言い義両親に金銭はすべて賄ってもらい結局やめてまたギャンブル三昧。

離婚後は実家に戻り准看護師として暮らしているらしい。月収は8万。

考えるだけでキモくて金のないおっさんだが、キモくて金がないだけで他人からは蔑まれたりはしないので、他人から蔑まされる行動をしているうちの父が優勝。

増田のお前らは2度とKKOを名乗るな。

お前らなんかただキモくもなければ金もあるただのおっさん

2021-03-12

夜逃げした人のその後

夜逃げした人ってその後の人生どうなるの?

2021-03-04

バブル記憶

当方40代おっさん子供ときバブルが弾けたクチだ。そんなおっさんが懐古しつつ当時の思い出を書いてみる。

## マンションが一棟単位で売られていた

8階建てくらいのでっかいマンションが立って「xx億円!」みたいな垂れ幕がかかっていた。二桁億円だ

## ゴルフの会員権なるものステータスだった

年間100万とかしたらしい

## 遊びに行くのめんどくさいから自宅に作る

田舎農家なんかは宴会カラオケ完備みたいなのを作ってた

## どの家庭でも一度は家電爆買いをしている

ある日いきなり家の家電がごそっとハイグレードなものに入れ替わる

## 店員営業文句は「今が買いどきですよ」

いつでもそう、何でもそう

## 他にもあるかな

思い出せないが他にもありそうだけど、この頃にあったのは、自己破産は恥、金がないのは人間以下みたいな変な価値観もあったかな。結構夜逃げする家もあった。

2021-02-22

必読書コピペマジレスしてみる・日本文学

方針

森鴎外舞姫

留学先で女性妊娠させて見捨ててしまう話なので、近頃は評判が非常によろしくない。そのくせ、この文体のせいで美しいと感じてしま自分がいて、実はこれ、レトリック文体によって騙されることに注意しろっていう警告なんじゃないかって気もする。「自分おすすめ編」にも書くつもりなんだけど、ナボコフロリータ」もそういう自己正当化がとにかくうまい

余談だが、鴎外自身東洋人だったこともあり、留学先では写真を撮らせてくれと頼まれたことがあったという。それに対して、構わないけどもあなた写真も逆に撮らせてくれ、と言って、相手も満足させつつ日本人としての尊厳も守ったことがあって、これは割と好きなエピソードの一つ。まあ、漱石よりは世渡りうまいよな。

樋口一葉にごりえ

古風な文体挫折しかかるも何とか読破。これよりは幼馴染系の「たけくらべ」のほうが好きだったなあ。増田では古文いるかどうかで議論になったことがあったらしいが、古文がすらすら読めるほうがこういう趣味というか楽しみが増える気もするし、純粋実用面だけでいえば法律用語や古い公文書を読む必要がまだあるんじゃないのかな。

舞姫」の話の続きだけど、古典文学にもやっぱりクズエピソード結構あり、じゃあどれを教えてどれを教えないかは割と難しい。

泉鏡花高野聖

僧侶山間で美しい妖怪出会う話。文庫ちくま日本文学全集で読んだ。全集と銘打っているけど、このシリーズ日本の近現代文学作家ベスト盤みたいな感じで、チョイスはいいのだけれどときどき抄、つまりダイジェスト版みたいなのが紛れていて、コンプリートしようとは思わなかった。

話としては幻想的ですごく好き。幻想譚が好きな自分がどうして泉鏡花にどっぷりはまるまでいかなかったのかが不思議なほどだ。当時は、著名な作品をどんどん消化しようと思って乱読していたからかもしれない。そういう意味でも、課題図書読破することが自己目的化した読書には幾分害がある。

国木田独歩武蔵野

とても好き。小説が読めなくなったときには、文豪の書いたこうした随筆というか、風景描写の豊かな文章を読むことで、自分リズムを整えたくなる。外出の難しい昨今、こうして空想世界でだけでも豊かな自然のなかで過ごしたいものだ。五感が刺激される文章というのはなかなかない。

夏目漱石吾輩は猫である

我輩を吾輩に修正

ここ最近漱石の評判はあまりよろしくないと聞く。所詮は当時の欧米文学の輸入に過ぎないとか、結局は男社会文学だとか。言われてみれば確かにその通りなのだけれども、日本近代文学開拓者にそこまで求めちゃうのも酷でしょうと思わないでもないし、この作品からたったの十年で「明暗」にまでたどり着いたのだから、やっぱりすごい人ではないかと思う。五十になる前に亡くなったのが惜しまれる。

で、肝心の内容だが。基本的おっさんおっさんの家をたまり場にしてわいわいやる日常ものなので、当時の人にしか面白くないギャグを除けば、普通に笑える。最終回は突然後ろ向きになるが、もしかしたら漱石の本分はユーモアにあるのかもしれない。

余談だが漱石留学時代日記に付き合いのお茶会について「行カネバナラヌ。厭ダナー」とのコメントを残している。

島崎藤村破戒

素直に面白かった。若干のプロパガンダっぽさがなくはないが、読んだ当時は差別する側のねちっこさや意地の悪さが良く書けているように思われた。とはいえ、昨今は善意から来る差別についても考える時代であり、問題はより複雑になった。

被差別部落問題については気になっているのだがなかなか追えていない。日本史について読んでさまざまな地域実例について断片的にかじった程度だ。それでも、地域によって温度差やあったり、差別対象が全く異なっていたりすることがわかり、どこかで日本全体の実情について知りたく思っている。

田山花袋蒲団

女中の布団の残り香を嗅いで悶々とする話だってことは覚えているんだけれども、読んだときにはあまり印象に残らなかった。なぜだろう。自分が読んできた近代文学は、基本的ダメな奴がダメなままうだうだする話ばかりだったからかもしれない。その多くの一つとして処理してしまたか

で、自分が好きなのは飢え死にするほど悲惨じゃないくらいのダメさであり、親戚のちょっと困ったおじさんくらいのダメさなんだろうと思う。

有島武郎或る女

読んだことがない。ただ、ドナルド・キーンの「百代の過客〈続〉 日記に見る日本人」によればこんなことを書き残しているそうだ。「僕ハ是レカラ日記ハ僕ノ身ニ大事件ガ起ツタ時ノミ記ケルコトニ仕様ト思ツタガ、矢張夫レハ駄目な様デアル。日記ヲ記ケ慣レタ身ニハ日記ヲ一日惰ルコトハ一日ヲ全生涯カラ控除シタ様子ナ気ガスル。夫レ故是レカラ再ビ毎日日記ヲ始メ様ト思フ」(意訳。日記書かないとその日が無かったみたいで落ち着かない)。ここでツイッターに常駐している自分としては大いに共感したのである。そのうち読もう。

志賀直哉小僧の神様

読んだはずだが記憶にない。「暗夜行路」で娼婦の胸をもみながら「豊年だ! 豊年だ!」と叫ぶよくわからないシーンがあったが、そこばかり記憶に残っている。これを読んだ当時は、この小説のように自分がどれほど理想を抱いていたとしても、モテいからいつかソープランドに行くのだろうな、とぼんやり思ったことを覚えている。

ちなみに、自分が初めて関係を持った女性貧乳だった。だがそれがいい

お父さんとうまくいっていない人は子供の才能をつぶす話である清兵衛と瓢箪」が刺さるんじゃないかな。あとは少女誘拐視点の「児を盗む話」もよかった。

内田百閒『冥途・旅順入城式』

大学時代知り合った文学少女から薦められて読んだはずなのだが、覚えているのは「阿房列車」の何編かだけだ。それと、いつも金に困っていて給料を前借りしていて、そのことのまつわるドタバタを描いた作品日記もあって、そうした印象ばかり残っている。

関係ないけど就職活動中に、この文学少女から二次関数を教えてくれと言われ、片想いしていた自分はそのためだけに都内にまで足を延ばしたことがある。いいように使われていたなあ、自分あいつには二度と会いたくないが、元気にしているかどうかだけは気になる。

宮澤賢治銀河鉄道の夜

めんどくさいファンがいることで有名な作家全集には第三稿や第四原稿が収録されており、比較するのも楽しい。俺は〇〇は好きだが〇〇が好きだと言ってるやつは嫌いだ、の○○に入れたくなる作家の一人。○○には「ライ麦畑で捕まえて」「村上春樹」「新世紀エヴァンゲリオン」「東京事変」などが入る(註:この四つのものとその愛好家に対する歪んだ愛情から来る発言です。僕も全部好きです。すみません)。サブカル系にはこれがモチーフになっているものが数多くあり、その点では「不思議の国のアリス」と並ぶ。

思想に偏りはあるが、独特の言語感覚や観察眼は今でもすごく好きだ。余談だが新書の「童貞としての宮沢賢治」は面白い。

江戸川乱歩押絵と旅する男

知り合いにいつもぬいぐるみキーホルダーを持ち歩いてかわいがっていた男がいたが、それで本人が落ち着くのならいいと思う。不安の多い世の中で、人が何か具体的に触れるものにすがるってどういうことなんだろう、って、ってことをこの作品を思い出すといつも考える。どこで読んだか思い出せなかったが、これもちくま文庫全集でだった。

横光利一機械

狭いコミュニティの中でこじれていく人間関係の話ではあるけれども、新潮文庫場合表題作よりも他の話のほうが気に入った。印象に残っているのは十二人の旅芸人夜逃げする「時間」と、ナポレオンヨーロッパ征服に乗り出したのはタムシのせいだったという「ナポレオンと田虫」。

谷崎潤一郎春琴抄

実はこの作品は読めていない。谷崎作品は割と好きで、「痴人の愛」「刺青秘密」「猫と庄造と二人のおんな」「細雪」は読んだ。「痴人の愛」という美少女を育てようと思ったら逆に飼育される話は自分人生観に多大な影響を与えたし(例の文学少女気持ちをもてあそばれても怒らなくなってしまったのもこれが遠因だろう)、「細雪」はただ文章リズムにぷかぷかと浮くだけで心底気持ちがいい。ついでに、戦時中生活爆弾が実際に降ってくるまでは震災コロナでただよう自粛雰囲気そっくりだったこととよくわかる。

ところで、最近久しぶりに谷崎作品を読もうと思ったら、ヒロイン名前が母と同じだったのですっかり萎えしまった。というか、ここ最近趣味が「健全」になり始めていて、谷崎作品に魅力を感じられなくなっている。感覚がどんどん保守的になっていく。これはいかん。

夢野久作ドグラ・マグラ

ミステリ編参照。anond:20210215101500

川端康成雪国

高校生の頃に読んだのは確かに記憶に残っているのだけれど、高校生川端康成エロティシズムが理解できたかどうかはよくわからない。たぶんわかっていない。せいぜい伊豆の踊子の裸の少女を読んで、ロリコン発症させたことくらいだろう。

太宰治斜陽

太宰はいいぞ。自分は愛される値打ちがあるんだろうか、というテーマを本人の育った境遇パーソナリティの偏りや性的虐待疑惑に求める説は多いが、そういう心理普遍的ものでもあり、だから多感な時期に読むとわかったつもりになる。芸術に何歳までに読むべきという賞味期限原則としてないが、これもできるだけ若いうちに読んでおくといい。太宰の理解者ぶるつもりはないが。

もっとも、本ばかり読んで他の活動をないがしろにしていいものだとは全く思わない。あまりにもドマイナーな本を読んでマウンティングするくらいならバンジージャンプでもやったほうが話の種にもなるし人間的な厚みも出るというものだ。たぶん。

三島由紀夫仮面の告白

天才的。男性のあらゆる種類のコンプレックスとその拗らせ方を書かせたら彼の右に出るものは少なかろう。ただ、大学卒業してから突然読めなくなってしまった作家でもある。息苦しくなるまで端正に磨きこまれ文章のせいかもしれない。

武田泰淳ひかりごけ

極限状況下でのカニバリズムテーマにした小説なんだけれども、途中から戯曲になって、「食べちまう葬式ってえのは、あっかなあ」などとやけにのんびりした台詞が出てくるなんともユニーク小説。ただし、これは単なるブラックジョークではない。物語は序章、戯曲第一部、第二部と別れているのだけれども、その構成にきちんとした意味がある。

人類全体の原罪を問うようなラストは必見。あなたは、本当に人を食べたことがないと言えますか?

安部公房砂の女

祖父母の家から貰ってきた作品で、愛蔵版らしくカバーに入っていた。カフカにはまっていた時期だから楽しんだ。カフカ父親の影から逃れられない主人公とは別の種類の渦巻にとらわれてしまった主人公がだらだら、ぐだぐだしてしまうのだが、カフカ男性によって抑圧されているとしたら、こちらは女性に飲み込まれている文章だ。

大西巨人神聖喜劇

未読。不条理陸軍の中で、最強の記憶力を頼りにサバイブする話だと聞いて面白そうだと思い購入したのだが、ずっと積んだままだ。これに限らず、自分戦争もの小説漫画をあまり読んでない。戦争に関しては文学よりも歴史書からアプローチすることが多い。

これは自分の悪癖だが、戦争ものになると庶民よりも知識人にばかり感情移入してしまう。

大江健三郎万延元年のフットボール

大江健三郎は初期の作品をいくつかと、「燃え上がる緑の木」三部作を読んだきりで、どういう態度を取ればいいのかよくわかっていない作家の一人だ。狭い人間関係の中のいじめだとかそうした描写に病的に関心のあった時期に読んだせいで適切な評価ができていない。

燃え上がる緑の木」は新興宗教原子力発電といった(結果的には)非常に予言的であった作品であったが、癖が強くカトリック宗教教育を受けた自分であっても世界観に入り込むのに時間がかかった。「1Q84」よりもきつい。面白いが。

萩原朔太郎『月に吠える』

大学時代の友人に薦められて読んだ。「この家の主人は病気です」と、飢えて自分を食ってしまったタコの詩ばかりを覚えている。覚えているのはこれだけだが、この二つが読めたからいいか、と考えている。大体、詩集ってのはピンとくる表現ひとつでもあれば当たりなのだ。そして、それはあらゆる書物にも当てはまることである

福沢諭吉福翁自伝

祖父学生時代に送ってくれたのだけれども、ぱらぱらとしか読んでいない。

子供向けのものだった気もするし、近々原文にチャレンジするべきか。自助論西国立志編)なんかと合わせて、自己啓発書の歴史を知る意味でも興味深いかもしれない。

正岡子規歌よみに与ふる書

読もうと思って読めていないけれども、これまたドナルド・キーンの本で面白記述を見つけた。「墨汁一滴」の中に、つまらない俳句乱造しているやつの作品にはどうせ碌なもんなんてありゃしないんだから、そういう連中は糸瓜でも作ってるほうがマシだ、という趣旨のくだりがあるそうだ。創作する上でのこういう厳しさは、いい。

石川啄木時代閉塞の現状』

ローマ字日記しか読んだことがない。たぶん日本最初フィストファックが描写された文学かもしれない。春画はどうか知らないけど。

小林秀雄『様々なる意匠

詩集翻訳しか読んだことがない……。

坂口安吾堕落論

堕落と言いつつもある種の誠実さについて語った本だった気がするが、それよりも新潮文庫で同時に収録されていた、天智天皇天武天皇家系にまつわる謎についてのほうが印象に残っている。

哲学編に続く→anond:20210222080300

関係ないけど芥川が載ってないのは納得できないぞ。

2021-02-14

人生夜逃げ状態

内容ですかちょっと枕元じゃないと話せません

片付けがうまくいかなくて

毎日夜逃げしているような状態

ハハハ……

2021-02-08

anond:20210208080227

そういわれてみれば、

夜逃げみたいに別れる話ってあまり聞かないよな

マンガとか映画でもかならず別れ話するよねファミレスとかで

なんでだろう?

2021-02-07

夜逃げってさいきん聞かないな

90年代以前は、「夜逃げ」とか「蒸発」ってのがたまにニュースで聞いた。

借金に困って妻子を捨てて蒸発、とかな。

そういえば最近きかないなーと。

スマホとかの情報のアレですぐつきとめられちゃうから

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