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はてなキーワード: 運命の人とは

2021-05-12

人を好きになることは自然なことではないのです

私にとっては。

年を重ねれば背が高くなったり胸が出てきたりするように、年を重ねれば人を好きになって恋人ができるのだろうと思っていたら、そんなことはなかった。

最近、私のような人を表す言葉があるのを知った。アセクシャルというらしい。これはいいですね。マイノリティなりに、名前が付くくらい仲間がいるんだなと思う。

でも診断できたりはしないんだって診断書どころか、免許欲しいくらいだけども。何故か。ごくごく一部、恋愛すべしと絡んでくる人がいるからです。免許ないンで恋愛できねんスわーとか言えたら楽なのにね。

若いころは私だって好きな人ができないことを、運命の人出会っていないから!とか夢見てみたり、理想が高いのか?とか反省してみたりしたけれど、そういう問題じゃなかった。根本的に恋愛ができぬ。それなりに努力はしたけどできぬ。そして、申し訳ないけれど、自分が誰かの恋愛対象になった時のめんどくせーーーー感は筆舌に尽くしがたい。私を好きになった瞬間それがゆえに私はお前のことが嫌いだ、くらいある。

というと、嘘だー!と言ってくる人がごくごく一部、いるのです。なんでよ。恋愛楽しいから!って、君が楽しく恋愛するのは素晴らしいことだ、しかしそれを人に押し付けはいけない。人も同じだと思ってはいけない。

これを愚痴りたくて、こんなものを書いている。

恋愛するのは自然なことではない

・本人の努力関係ない

・暗い過去はない

別にかわいそうでもない

OK?君の恋愛観は君だけのものだ。私は君に「人を好きになるなんて変なのー!」とは言わないじゃないか。君も「普通恋愛できるって!しようと思ってないだけでしょー!」と言わんでくれ。めんどくさい。

同性同士の恋愛結婚を、アラ左利きなのね、くらいのことになればいい、というツイートをどこかで見かけたのだけれど、本当にそうだなあと思う。違いによって誰かを阻害するようだと、困っちゃうけど、ただ違っているだけだったら、アラそうなのね、で終わらせてくれた方がいい。私は。

深く知ってほしい!って人もいるのかな?ここまで読んでいてお分かりの通り、私の場合特に深くないんだけれども。なので、恋愛性愛を持ったことがありません→アラそうなのね、がいいな。

この、アラ左利きなのね、は、昔は多数が右利きに矯正されていたこと含め、良い例だなと思います

エビが好きでアレルギーもない人も、エビが好きでアレルギーがある人も、エビが嫌いでアレルギーがない人も、エビが嫌いでアレルギーがある人もいる。

おばけが好きでおばけが怖くない人も、おばけが好きでおばけが怖い人も、おばけが嫌いでおばけが怖くない人も、おばけが嫌いでお化けが怖い人もいる。

恋愛感情がある人もない人もいる。

それは感情しろ現象しろ体質にしろ、単なる違いであって、どれかが間違いではない。

良い悪いではないのです。理解しなくてもいい、押し付けるな、否定を口にするな。

自分目玉焼き醤油をかけるからと、私の皿にまでかけないでいいんだ。これはそういう超低レベルな話なんだ。

※ちなみにこの知人とは無事に縁を切れている。ちょっと思い出してムカついたので書いただけ。

2021-04-28

ペアーズで出会った彼と一ヶ月で付き合い二ヶ月で別れた話

人生つれぇ。

くっそ長いし下ネタ含むけど聞いて。

3年付き合った彼氏と別れたからと

始めたペアーズで出会いがあって付き合い始めた。

その彼と一月で出会って二ヶ月で別れた。

別れた原因を箇条書きにする。

友達大事彼女二の次

小学校の頃から友達と一緒の職場で、昼と夜はいつも友達外食してるらしい。

その友達と一緒に趣味がしたかたからと、私とのデートキャンセルしてその友達と遊びに行った。

GWずっと一緒に過ごそうと言われていたのに、友達と会うことになったからこの日に帰ってもらっていい?と言われた

友達執拗に会わせたがる。

正直お前に会うのも全然慣れてないのに知らない男にも会えと?

彼の友達ご飯を食べて店を回って友人との共通趣味にも付き合えと言われてハァ?って思った。初対面の人間と3、4時間一緒にいるの?

またあるときは友人二人を合わせてBBQをしよう!と言われた。

ウェイってBBQ好きだよな。私は嫌いなので断った。

会うのはいいが、初回は普通に一緒に飯食うだけにしてくれ。

・彼の家に遊びに行ったときに彼が友達と遊んでいたとき動画再生し始めた。

下半身露出してウェイウェイ盛り上がる動画だった。

それについて文句を言うと、彼の友達と会いたがらない私に会ってもらおうと思って見せたらしい。

逆に会う気なくなったわ。彼のちんはまだしも知らない人のちんを見てしまった。

・話してくることが9割下ネタ

信号待ちしてる時に彼が何か喋ったが聞き取れない。聞き返したら「アナル」。

私は比較下ネタには耐性があるけど、

おっぱいちんこまんこあなる!とか無意味に呟かれると困る。

友達との間ではウケるらしい。でも私彼女やし。全然面白くない。

文句を言ったら何を話していいのかわからいか下ネタを言うらしい。ごめんよくわからない。

性的欲求がすごい。

精力剤を飲んだ自慢をしてくる。

バイアグラを手に入れたので使いたいと言ってくる。

アダルトショップに行ったらSMプレイのセット用品と大人赤ちゃんになる用のおむつを買う。

もちろん彼がそれをつける。

私がそれをつけてあげる。何をやってるんだろう。

アナルを開発されたがった。

授乳プレイが好きで毎回お願いされていた。

コスプレが好きで、童貞を殺す服を買ったので着てほしいと言われた

放尿が見てみたいと言われた

健気なので全部OKしてた。ほんと馬鹿なことしてた。

生で入れてこようとしてきたのでさすがにそれは断った。

・会ったらご飯ラブホ休憩、ご飯ラブホ宿泊ご飯。ただのセフレだ。

これじゃただのセフレだと言うと彼は怒った。

・他の女の話をしてくる。

友達彼女が履いていてエロかったので網タイツを履いてほしい!と言われた。

友達彼女に履いてもらえば?

道で歩いてるミニスカ女の子エロい、パンツみえねーかなーって話をしてくる。

もうわたしいらんでしょこれ。

それでキレたらなんでそれで怒るのか分からない、キレどころがわからないって言われて本当謎だった。

じゃあ俺が母親の話したら怒るの?って言われた。それとこれとは違う話だってなんでわからないのか謎

・彼からの誘いで毎日電話するようになった。

この時間ね!と決めていたのでその時間PCを立ち上げて楽しみに待っていたのだが、

彼は10〜40分ほど遅れてやってくることが多かった。

酷いときには連絡無しで1時間遅れ。

仕事とかだったらわかるけど、遅れた理由FPS試合が終わらなかった、モンハンをやっていた、等

主に下2つについてやめてほしいって言ったら、

女の人の話はこれからもするしこれからもそういうこともあるって言われて

改善する気さらさらなかったので別れることにした。

こんな奴でも最初は猫被ってて普通の優しい人だと思ってたんだよ。下ネタも話してなかったし。

マッチングアプリで見つけたとき運命の人だって思った!って言われて、

思い出の場所の半券大切に持ってくれてて、

結婚したい、結婚式ではなんの曲流す?とか

言われたらもう舞い上がっちゃうよな。

初めての彼女だったらしく彼も舞い上がってくれてて友達にも私のこと自慢してくれてたみたいで嬉しかったな。

めっちゃ大切にするし優しくするよ!って言われてたの何だったんだろ。

今思うと顔は悪くなかったのに27まで童貞だったのも納得。

俺のところは田舎から、こっちにきてくれるなら車の免許取ってほしいって言われて本気で取ろうとしてた私がほんとに馬鹿みたい。

好きな人に大切にされてぇな〜

イチから婚活するのもうしんどい

2021-04-24

anond:20210423211919

社会階層違う人は価値観違う可能性高いし、しゃああない

それにその年収覆せるほどの何かがあるわけないし

みんな運命の人を探してるわけじゃなく、共同生活相手を探してる

2021-04-03

出会ってから結婚して子供いるとこまで想像できてしまう人に出会った

これが俗に言う運命の人…!!?

2021-03-28

you運命の人はmeじゃないですわな

 辛いけどnotできないわな

2021-02-20

お前が「花束みたい」と思い出した恋、昔の相手はとっくに枯らしてるぞ。

 最初に言っておく。俺は「花束みたいな恋をした」が大好きだし、元カノのことも嫌いとは思ってない。大筋は実話だが、バレ対策で所々の事実は曲げてる。この文に厳密に該当する個人は多分いないが、20代童貞ノンフィクションだと思ってくれて問題ない。

 タイトル通り。「はな恋」を見て俺が思い出した元カノは、「はな恋」を見ても元カレ(=俺)とのことなんか全然思い出さなかったらしい、という話だ。

 当たり前やろと思った人、盛大な独り相撲が好きなら読んでくれ。

 どこかにショックを受けた人、その幻想をぶち殺しにきたから読んでくれ。

 はな恋の中身の話もするから未見勢は早く観に行け。行って情緒に九頭龍閃されてこい。

 まずは思い出話。

 高3のとき、親密ってほどでもないけど話すと楽しいクラスメイト女子がいた。傾向は違うにせよお互い二次元オタクだったし、かといって自分世界に閉じこもり続ける訳でもない、それなりに真面目でそれなりに社会性があってそれなりにリア充を僻んでいるタイプだった。派手に迫害される訳でもなく、かといって異性にチヤホヤされる容姿でもないし浮いた話もない、そういうバランスの男女。たまに話が弾むうちに、お互いにちょっとくらい好感情が出るのは、ヘテロ若者だったら自然だろう。

 とはいえ高3だ。少なくとも都会ではない立地の(自称進学校で、大学が近くなる奴はまあまあレアだ。少なくとも俺は「最後だし気になる人には告白しよう」って思えるほど自己肯定感が高い高校生じゃなかった、遠距離の面倒くささを押しつけるのは気が引けるんだよ。だから例の彼女とも、別の大学行ってそれっきりなんだろうと思ってた。

 幸運なことに、あるいは不運なことに。俺も彼女も、違う専攻ながら志望校が一緒なのが分かってきた。一般試験を前提に難関(扱いの大学)に挑む勉強ガチ勢どうし、「一緒に受かろうね」という共闘意識はすぐに共有できた。

 共闘意識に加えて。「珍しく気の合う馴染みの女子男子)が」「同じ大学にいるなら」「お付き合いもできるのでは」という妄想だって始まってた。多分、彼女もそうだった。

 娯楽も限られ、空気の閉塞してくる受験期。これだけ利害の一致する人間がいたら頼りたくなる。教室やら予備校やらで顔を合わせる中で、少しずつ距離は近くなっていった。並んで歩いた、肩が触れた、バーガー店に寄り道した、ハイタッチした。ギリギリ友達範疇の、しかし交わす異性なんていなかった、そんなスキンシップがひたすらに幸福だった。リア充高校のうちにベッドインまで済ませている傍ら、ちょっと手が触れ合ったくらいで舞い上がるような高校生だった(今さらだ男子校勢には謝っておく)

 そうやって、言葉にはしないまま意識けが積み重なって臨んだ試験で、めでたく二人とも合格した。地方自称進学校で、ちょっとした快挙になるような大学だった。引っ越し手続きが落ち着いて、二人で祝勝会カラオケをして(君じゃなきゃダメ健全ロボがレスキュー!したのはうさぎですか?)、そのとき彼女から交際を申し込まれた。告白が叶った女の子が泣くんだって知った。

 親も応援してくれた難関大カップルで進む、進研ゼミもかくやという出来すぎた滑り出しで。お互いの好きなことは邪魔しないようにという(主に彼女の)方針だったから、サークルバイト優先で、一緒に過ごすことはそんなに多くなかった。それでも連絡は頻繁に取り合っていたし、相手が歩く新しい世界の話は純粋に好きだった。たまにファミレスで喋って、帰り道にキスするくらいで十分だった……俺がセッしたかったのは確かだったが、彼女からその手の話をされることがなかったぶん、踏み込みづらかった。まだ未成年だし、付き合いが長くなればそのうち、くらいの気分だった。自分を好きでいてくれる女の子が近くにいる、それで十分だった。

 そんな距離のまま後期になって、学業サークルも忙しくなってきた。お互いに真面目に取り組みたいのは分かっていたから、彼女からの連絡が少しずつ減るのも気にならなかった。

 試験期間が終わって、久しぶりに遊びにいって。そこで「別れたい」と言われた。納得もできないまま地獄に落とされて、それでも受け容れるしかなかった。水泳ときプールの中で海パンを脱がされるような日常だった小学校の頃以来、久しぶりに自死を考えかけたりもしたが、そんな気持ちまで彼女にぶつけるのはどう考えても間違いだったし(H誌のI田の件は絶許)、何とか立ち直った。カルチャーでつながった相手に振られてもカルチャーで立ち直ったオタクだ。気分転換の得意なフレンズなんだね

 あんまりな別れ方をした直後は絶縁状態だったが、数ヶ月もすれば傷も癒え、少しずつ彼女との交流も戻ってきた。そのときは明言していなかったが、サークルの先輩に心変わりしたのが大きな理由だったらしいし、今ではその彼と良好な関係が続いているという。俺自身、無害な友人としてはともかく、性愛対象としては魅力に乏しいと自覚してるし、そのくせ意識的にビジュアルを磨こうとも思っていなかったから、他の男に負けるのも無理はないと考えられるくらいになった。以前ほど親密ではないし直に会うことはなくなったが、たまには最近推しコンテンツ布教しあうような関係になったし、それが結構打率だった(というか言われる前から気になってる率が高い)ものからシンプルにオタ友として付き合えるようになった。何より、秘密を共有する相手というのは大きい。

俺は俺で、学年が上がるにつれて人間関係リソースを割けなくなってきたし(だから新しい相手もいないまま)、あそこで別れなくてもいずれ、という予感を抱くことも多かった。何より、その先が破局であったとしても、彼女との思い出には励まされてきたのだ。ひとときでも誰かに愛された記憶尊い、続かなくても間違いじゃなかった、違う道に幸あれ。本気でそう思えていた。別れたときに言えなかった「楽しかったね」だって、もう皮肉なしに言えたのだ。

 という風な経験を踏まえると。

「はな恋」がビシャビシャに刺さる人だな、というのは察してもらえると思う。

絹と麦が惹かれあっていく様子は高3の淡さを思い出した。初対面で作家の話ができるの最高だし、「電車に揺られる」と言っていたら気になる。

同棲中の過ごし方は進学当初に描いていた理想のものだった。同じ本で泣いたのは知っていたから、今度は一緒に読みたかった。

環境が変わると内面が変わるのを誠実に描いてくれたのも良かった。別れてからだって心は通じ合う、そんな関係性に自分たちもなれたと思っていた。

「はな恋」のキャッチコピーにまんまと乗せられた、これは俺たちの映画だ――という直感を抱いた頃、彼女も観る予定だとリア垢TLで見かけた。ただでさえコロナで人と会えない今、久しぶりに喋りたくなって、通話での感想戦を取り付けた。

 期待通り、映画の話は大いに盛り上がった、それはそれでちゃんと楽しかった。それは良いんだ。

 ただ、何を感じたか――というより「自分経験のどこに響いたか」は正反対だった。

 あらゆるシーンが彼女との思い出に接続されたと、缶ビールを片手に俺が語るのを聞きながら、彼女は段々と歯切れが悪くなっていた。顔は見えなかったが、多分げんなりしていたんだろう。

 やはり今が優先されるのが当然か、彼女が主に考えていたのは今カレとの馴れ初めや前途だったらしい。それは分かる。社会人なりたてとして当然。

 そこからが致命打だった。「君のことも思い出したけど、それは趣味が合う人がいる楽しさであって」「君と付き合っていた頃のことなんて全然思い出さなかった」「4年も経つのに君に思い出されて、ちょっとビックリしてる」

 つまりは、4年以上も前の恋人期を鮮明に思い出している俺に戸惑っていた。そんな言い方はしなかったが、完全に引いていた。

 俺から復縁を申し出たことは一回もないし、知らないなりに彼女と今カレの関係は(少なくとも言葉上では)祝福している。よりを戻せるだなんて全く期待していない。君の運命の人は僕じゃない、否めないというか今さら否定する元気もない。

 それでも。どうやら俺は、終わった恋に甘えすぎていた。彼女が「思い出」のフォルダに整理した体験を、ずっと大事に抱えたまま、昨日のように覚えたままでいる。

 新しい恋人が出来たからだとか、そもそも男女で思い出し方が違いやすいとか、そういう話も分かる。それでも俺は、かつての恋人の中で自分がどれだけ小さくなっているかを示されたのが相当にショックだったのだ。それだけ小さくできる存在が俺だ、そのことに今さら傷ついているのだ。

 また好きになれとか、振ったことを後悔しろとかじゃない。こんな映画を観たときに思い出してくれる、そんな存在はいたかった。絹と麦に憧れたのは、あれだけ幸せ現在を過ごしていたから以上に、幸せ過去を大切にできているからだ。パンフレット一枚目フレーズ号泣したの、俺だけじゃないだろ。

 薄桜鬼ヘタリアも黒バスも、見かけるたびに彼女が話していたことを思い出す。SAOゆるゆり麻枝准も、彼女は多分もう気にしていない。

 ラジオ映画評で宇多丸さんが言っていた、「別れた後でも、その思い出がある人生は素晴らしい」ことを描く映画じゃないかと。俺自身がそうだった、それを確かめさせてくれる映画だった。柔肌の熱き血潮は夢のまた夢、それでも、そんなに寂しい訳じゃなかった。あの頃に積み重なった初めての温もりは、どれだけ経っても心を温めてくれていた。そんな粘着質な感情なんて誰にも言えない、言えないけれど。彼女だってそうだったと信じていたのだ。別れたとはいえあんなに分かり合えていた。別れた後も上手く折り合いがついた、それはあの頃への愛着があるからだと思い込んでいた。

 あん未来が待っていた、それは一方通行の夢だ。ずっと知っている。

 あんな日々もまだ温かい、それも一方通行の夢だ。知りたくなかった。

 それでも好きになってくれた自分が誇らしい、そんな幻想だって、確かに明日への糧になっていたのだ。いつかそう思ってくれる人が現れる、それまでちゃんと生きようと自分に言い聞かせていた、それだって幻想だといよいよ痛感した。

 とはいえ精神に多大なダメージを食らったとはいえモラトリアムから目を覚ますには良い機会でもあったのだ。「自然な」出会いなんか一生来ない、やるならちゃんと金をかけてシステム使ってやるしかないし、ひとりで生きてく覚悟を決めたっていい。いずれにせよ、あの頃みたいな出会いなんて一生ない。少なくとも「俺には」ない。

 色褪せてきたことに気づかず、花瓶に飾ったままにしていた花束を。そろそろ片付ける頃合だろう。

「今回の件からお前が得るべき教訓は」別れた後の恋人に思い出話なんて、大抵の場合はするもんじゃない。胸の奥の花束は、陽に晒しときには枯れていく。

別れた後も思い出話に花が咲く人がいたら、それはそれで尊敬応援もする。けど、俺は違った。

かつて恋仲だった俺たちへ別れを告げる、いい機会だった。嫌いにならないまま、後悔まではしないまま、背を向けて手を振ろう。数年の時差はあったが、麦と絹の再演だ。

……ということを書きながら、段々と思いはじめたんだが。

秒速5センチメートル」を作ったときの新海さん、こんな気分だったんじゃないだろうか。ポスト宮崎駿というか終身名誉レぺセン童貞の誠くん、さっき「はな恋」も観たらしい誠くん、大丈夫? 話聞くよ?

2021-01-31

多分私の結婚相手運命の人夭折したんだな。

惜しい人を亡くしたわほんと。

来世に期待!!

2020-11-24

anond:20201123190841

運命の人ってのは探すもんでなく、なるもんでしかないと思いこんでるの本当におろかだと思う。

運命の人ってのは相手を探さなきゃなれない人もいると思うんだわ。受け身ではなく、自分から動けるか。それが必要場合もあるのに、自然出会い信仰に縛られて機会損失ばかりしていく。

2020-11-23

anond:20201123190508

結婚スペックで考えるの本当におろかだと思う。

運命の人ってのは探すもんでなく、なるもんなんだと思うんだわ。スペックでなく、どういう関係性を築けるか。そここそが大事なのに、スペックに縛られて機会損失ばかりしていく。

2020-11-20

婚活パーティーのこと

結局パーティー出会った人と結婚したアラフォーデブスの増田婚活パーティーで考えたあれこれを備忘録に。

メリット

ネットで良くいわれるのはたくさんの人に会えるとか、気軽とか、安いとかだと思う。

それにプラスして自分が思ったことは、アプリ相談所だとプロフの段階で足切りにする容姿、年齢、収入などの中にいる『アタリ』と話が出来る。

逆に本来なら自分足切りするであろうスペックの人と話せてワンチャン狙える。

しまむらの当たり服現象双方向に起きるよ。

マッチング後のやり取りに関して「相手への感情が少なくとも0以下では無い状態」で始められる。

全く知らない人ととりあえずやり取りがスタートして、いけるとかいけないとか、どうやって切るかと考える時間が無い。

アプリの「いいねから「初アポ」までを一日でこなせるので、忙しい人や、不規則仕事アポが整わない人でも一気にいける。

婚活のこと考えるのがほんとにほんとにしんどい人も「この日一日だけ!」って頑張る日を月に一日作るだけでも出会いになるから、そういうとこはいいところだと思う。

まー忙しい人だと結局その後のやり取りが難しくなるかもだけど。

デートが難しかったらzoomとかでいいんじゃない

LINE通話カメラも使うとか。

なんかちょっと可愛く加工できるし。加工したらダメか。

デメリット

人数が多いので双方印象に残り辛い。

男女共に妖怪がいる。

分かりやすマッチングしたくないやばいやつはまだマシ。

本当にやばいやつはたぶんパーティーモテるつの中に潜んでいる。

素の自分を出しにくい。

女性特に無意識に「合コンさしすせそ」をしてしまうので、「さあ?」「知らね」「すごいと思ってんの?」「セコいね」「それ無理」で挑んでください。

●いい人を探す方法

じゃーそんなとこで印象に残ったり、見極めたり無理じゃない?ってなるけど、やり方でなんとかなる。

正直に言うと印象に残る最善策って良く分からない。

ルッキズム100%自分ジャッジした時に「アラフォーデブス」に類するので、印象には放っておいても残ってしまうから

増田はこれを別に卑下したり悲観したりしてないよ。低い位置から始まったら上がるだけだから

から身綺麗にして明るくにこにこハキハキ喋って少しでも「お、いいな」って思われるよう心がけた。

でも「さしすせそ」はしないので、婚活男にちょいちょい説教かまされた。

相手の魅力・性格を短時間に引き出す方法婚活でするであろう会話の中に試金石質問を混ぜること。

例えば「デートでいきたい場所世界遺産と書く」で目を引いて、それについて質問させる。

聞かれなかったらこっちから相手が行きたい場所話題を振ってこっちの話題に持ち込む。

増田はこれで「知識・興味の方向性」「相手趣味に対する反応」を見た。

あとこれは、予想していなかった話題が出てきたときの「相手の態度」も見ることができる。

世界遺産ってマチュピチュとかですかww」ってバカにした感じで笑う人とか、「そんなことより僕の好きな物の話を聞いて」みたいになる人は、お互いに最初から合わないなって思えるので分かりやすい。

実際増田は古い建物とか神社仏閣とかの世界遺産が好きだから、そういうとこに一緒に行ってくれなさそうな人はナシなので。

そんなトンチキなワードじゃなくても自分趣味とかで「一目見たら気になるワード」をプロフ用紙に書くのがコツ。

登山趣味とかでも一言標高メートルの山に登ります!」とか添えると目を引くと思う。「標高メートルってどれくらい?」とか聞かれたらこっちのもの

漫画MAX1000冊所有してました!」とか。

キャッチー単語コメント添えるとそこはやっぱり話題になりがちだから、なにか考えてみよう。

できるだけ当たり障り無いフックを用意すると逆に繕えないので人間性出ると思う。

究極「今日天気良いですね」って突然いうだけで相手のこと少し分かるよ。

自分で言ってかなり難易度高いんだけど、試金石質問を用意したら「模範解答を用意したらダメ」です。

「言われたら嫌な解答」は意識していていいけど、言われたい返事を用意してると手練れのヤリチンとかモラハラには見抜かれると思う。

女性なら大概「意に添わぬが相手が求めている答え」を言った経験があると思うけど、女が出来るなら出来る男もいる、を忘れない。

言われて初めてグッと来たらそれが正解。

変な言葉書いておくと試金石にもなるし、印象にも残るので割りといいと思う。

番号表に「世界遺産」と書かせたら勝ち。

●どんなパーティーが良いか

やっぱり身も蓋もないけど、自分が若く見える年齢ゾーンに飛び込むの大事

年齢の幅が大きすぎず、人数も少なめなパーティーを探そう。

あとは選びたい条件の男性場所より、自分が選んでもらえる場所に行く。

ハイスペ男子限定!よりぽっちゃり女子!みたいな。

あと女性が安すぎる、無料になってるのはやばいのホイホイになるからやめた方がいい。

男女ともに同じくらい取られるとこの方が変な人いない。

月一回しかいかないなら、5000円くらいはみよう。

趣味縛りのパーティーあんまりディープ趣味を楽しんでる人はいない。特に男性

旅行好き」が全然旅行しない男だらけでガチ旅行勢のお姉さんが絶望してた…。話題のフックにすらならなかった。

映画とかなら違うかもだけど、それはそれでマウント取男が来そう…。

街コンとかカップリングを作らない形式パーティーは「いい人を探しに行く」より「いい人に繋がる人脈を探しに行く」つもりで。

「付き合いたい!」までならなくても「友達なら」みたいな人がいたら友達になる。

その人の友達運命の人かもしれないから、お互い合コン開くための人脈とかにしたらいい。

自分友達で合いそうな人がいたら紹介したらいい。

「人の世話まで出来るか!」って思うかもだけど、自分ちゃんといいこと返ってくるはずだから。人脈大事

●まとめ

正直に言うとパーティーそんなにおすすめしない。

相談所メインの人がスポット的に行くならありかも?

パーティーで頑張るなら「とりあえず行く」より、綿密な事前戦略必要だと思う。

逆に事前に作戦とか指針が決まってたら他の日は婚活のこと考えなくていいから楽だけど。

リサーチ力を唸らせよう。

パーティーは結局「この人」っていう人が参加してる可能性という「運要素」がどうしても高くなると思う。

全部の婚活で運要素は無視できないけど、パーティーが一番運要素に左右される気がする。

実際増田結婚相手出会ったパーティーは「もうパーティー辞めよう」って思った直後に友達に誘われて、最後パーティーのつもりで参加したし、相手は生まれて始めての婚活パーティーだったから。めっちゃ運!!

あとねーお金払ってパーティー行くと「せっかくだから成果が欲しい」って無意識に思って「マッチング出来そうな番号」書いたりするんだよね。

「なんの成果も得られない帰路」を恐れてはいけない。

うっかりアレなのとマッチングして後で断るのに困るより、手ぶらで帰って好きなコンビニホットスナックでも食べた方がいいよ。

●余談

増田が見た女妖怪合コンみたいなモテテクパーティールール無視で繰り出してた。こっそり連絡先渡すとか。

マッチング目的じゃなくて、アプリの「いいね稼ぎ」に近くて、どれくらいの人数からマッチング希望が来るかが肝なんで、会で一番高収入な人とかとマッチングだけして連絡先ブロックとかしてた。

モテた」気になって「自己肯定感上げたい」って言われてビックリ

たぶんやられた男も「あんモテ系と俺はマッチングできる」っていう勘違いこじらせる気がするから後の婚活大変そう。

罪深いぜ…。

みんなも気を付けよう!!

2020-11-19

みかんコーヒーとオトンの初恋有村架純

「みさちゃんさ、みかん食べる?」

寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。

「いや、みかんはいらん。寒い暖房つけよう」

エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」

はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。

「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」

からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒーテーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。

(この人……コーヒー飲みながらみかん食ってるんか)

ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、

わたしコーヒー

頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。

「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」

「うーん」

どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやか歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。

「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」

みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。


ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店仕事をしていた。小資本飲食店小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策コラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。

解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミング実家ゴロゴロしてやろうと、そういうことであるしかし状況が状況なので、帰国決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、

「帰るで」

ポッと送ったLINEに、

「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」

還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである


「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」

私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。

「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味分からん初恋の人とか言わんでよ?」

私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、

初恋かぁ……」

ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリス出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、

「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」

別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。

「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」

言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。

(結局話したいんでしょうに……)

いかけた一言を飲み込んで、コーヒーをすする。


「みさちゃん墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学受験勉強毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」

父の実家西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。

「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」

父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室ストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。

「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」

突如文学的表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端恋愛小説のようで、

(これは、脳内キレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)

そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。

「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」

今にも鼻くそを掘り出さんばかりの口調で茶々を入れると、

最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」

父はムッとした表情で言った。

(だぞっ!って……昭和アイドルかよ)

「隣の高校女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」

「ほうほう。で?」

謎のドヤ顔スルーして相槌をうつ

「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」

馬鹿なのではなかろうか」

「いや、馬鹿でなくて!」

父は鼻息荒く私を遮り、

「たしか最初一方的ものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」

若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。

彼女の教え方が本当にうまいもんだからギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」

突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、

「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」

ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、

「あっ、忘れてた」

と言って、電気ケトルスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。

「いや、死んでない」

「おい」

「死んでないんだけど、消えた」

は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。

「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」

ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。

夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」

そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。

大学は……大学はどうなったん?」

私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、

「父さんは合格したよ?」

知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。

「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」

興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。

あの日合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」

ヤバイ、泣きそうだ)

目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。

「当然彼女の番号はおろか、受験たかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」

「……でも、来なかったんでしょ」

ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。

「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」

自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、

「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるものあんなに行きたがってた大学だったんだから

父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。


(なんて切ない話だ……)

還暦もとうに過ぎたオジサンコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内有村架純あたりを勝手キャスティングしていた才色兼備不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優キャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファ眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。

「でも、この話には続きがあってな」

ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。

「父さん結婚前にイギリス単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」

「えぇ!?嘘!そんな偶然ってあるの!?

私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリス出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純キャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。

「ま……まさか……よくある話で、その女性って……」

「あ、母さんじゃないぞ」

私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。

日本人駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」

「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそから話が止まらなかったでしょ」

「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」

「なにを悟ったん?」

電話番号だけで、ホテル名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」

「なるほどねぇ」

そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。


「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」

話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚たから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。

「いや、彼女はもう結婚して、子供もいたんだ」

「あら、そういうパターン

「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」

それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。

「心からしかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」

照れくさそうに笑いながら父は続けた。

「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」

「どういうこと?」

今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。

「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリ英語観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」

「そんな約束してたんだ」

「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」

一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。

(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)

父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。


それから才色兼備さんとは会ってないの?」

トイレからいそいそと戻ってきた父にそう聞くと、

「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」

父はテーブルのカゴにみかんを補充しながらそう答えた。

「でもさ、初恋は思い出の中に。そういうものだろう」

キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。

「ただいまぁ」

玄関から気の抜けた、疲れた声が聞こえてくる。

「あら。何仲良く話てるの珍しい」

リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。

「なになに?なんの話してたん?」

トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。

「いや?たわいもない話だよ」

父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、

「ちなみにな」

父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと

彼女と再会したときパブ彼女と一緒に来てたのが母さんだ」

そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。

「えぇー!?なにそれぇ!」

驚く私の声と重なって、リビングのドアがバタンと閉まる。

「ねぇー!何の話なのー?」

母の切ない声がトイレから響いた。


あの人との馴れ初め話は、また後日みかんコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。


暇つぶしにこの話をネットに放流する許可をくれた父に感謝

2020-11-09

anond:20201109182521

ビリージーンは俺の恋人じゃない、あいつはただ俺が運命の人だって言ってるだけの女だ。あいつの子供は俺の子じゃないし。

2020-11-06

anond:20201106160045

グッバイー君は運命の人じゃないー♪

疲れ果てた貴方私の幻を愛したのー♪

クリスマスキャロル流れる頃にはー君と僕の答えもーきっと出ているだろうー♪

2020-10-18

anond:20201018195047

やっぱり運命の人は「増田」「増田」でございま~す。(んがググ)

佐伯さん

むかしネットで見て佐伯って苗字を見てメチャメチャ惹かれ、おれに運命の人がいるとするならその人は佐伯さんであって欲しいと思った。

あって欲しいというか、そうだという確信すらあった。

実際これまでにあったことのある佐伯さんはひとり。高校同級生で、眼鏡と浅黒い肌が特徴的な典型的陰キャルックの男だった。クラスが違うからほとんど話さずに終わったが、同じクラスになることがあればそれなりに仲良くなれたかもしれない。

それ以外の佐伯体験ゼロで、さえきのサの字もない苗字の人と付き合って仲良くやっている。

あの直感はなんだったんだ?

2020-09-27

anond:20200927224927

来週は、

低学歴KKO人生詰んだと思ったら、女神降臨した途端にイージーモードになった」

「30歳を越えて婚活を始め、マッチングアプリ20人のキモメンを振り続けた結果、いつのまにか出会い系関係ないところで運命の人を見つけた」

「私、外資系バリキャリですけど、世の中の男性に言いたいことがあります

の三本です。

2020-08-26

anond:20200825065939

好きに屁をこける相手が現れたらそれが貴方運命の人です

好きな人出会えない人生とは

まれから社会人数年目まで、人を好きになるという現象理解できなかった。

人として好き、はわかる。この人が好き、がわからない。こんな感じ。


人間関係は狭く深く、共依存ほどの親友が1人、なんでも話せるしバカになれる友人が2人、地元腐れ縁が1人。

あとは気軽に声をかけれるが深い話はいっさいしない知人が複数

けっこう十分だが、私がいなきゃダメな人はいなくて。いつも虚しかった。


周囲が唯一と出会っていく中、私は死ぬまでひとりなんだと覚悟していた。

誰かを好きになることもない、もし誰かに好かれても、それは世間体のためによく見せてる私をすいてくれてるだけ。せめて素敵な老後ホームで余生を.......と貯金をしていた。


ところがどっこい、奇跡的に巡り会った。運命の人ってやつだと思う。

マッチングアプリで知り合い、なぜか好かれて、毎度の如く酷い自分を嫌われるようにさらけだしたが、なぜかさらに好かれた。


つの間にか私のほうが好きになった、なお、好かれ続けている。不思議だ。地球存在するくらい不思議


見事に世界が鮮やかに見える。幸せだ。固執してた趣味仕事も、正直どうでも良くなった。適度に楽しめるのだ。

恋人さえいればいい。大きな成功なんていらない。

ちょっと寝過ごして遅めの朝ごはんを食べながら、もうお昼ご飯だねって笑うだけで、今死んでもいいくら幸せになる。


こんな素敵な日々、私知らなかった。

好きな人出会えない誰かへ。数打ちゃあたるかも。頑張って。

私はマッチングアプリで30人以上に会った。100人以上とはメッセージのやり取りをしたし、街コンにも何回が参加した。

健闘を祈る。

2020-08-22

アラサー♂ 若いからどう見られてたか気になる。

20代後半に入ってからとあるヲタ世界に飛びこんだ。

きっかけはテレビたまたまたことだが、ドはまりしたので、Twitterのその趣味専用アカウントを作った。

年齢層はちょっと自分より若いくらい(2~3個下)から、ひとまわり下くらいまでの男が中心だったが、数人ばかりアラフォーもいたので、かろうじて輪には入れた。

地方住みだが、何度かイベント遠征した。

オフ会にも行ったし、そこで仲良くなった人を中心にプライベートなことをSkypeで話すこともあった。

---

でも内心、前提の違いとかも感じた。

まだ学生の子たちが、社会人5年をすぎた自分よりも遥かにお金を使っている。

自分はどこかセーブしていた。節約云々と言い訳してたが、ヲタ活前は趣味もなく、残業休日出勤も多く、それなりの貯金もあったのに。

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数年経ち、自分三十路にさしかかろうかという頃、その中で出会った大学生の子(男ですよ)とよくリプやDMで話していた。

就活控えてたということで、こっちとしても相談に乗るのは悪くないので、自分なりの考えを話した。

大学ときどんなだったとか、なぜ地元就職したのかとか、なぜ今の会社を選んだのかとかもだし、いざ働いて分かったことも正直に伝えた。

その一方自分の現状も話した。

ヲタ活の趣味から完全に離れる必要までは考えてないけど、少しずつ縮小していること。

彼女いない歴=年齢だけど、婚活をはじめたこと。

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そして数年、自分婚活を経て、運命の人出会い、結婚した。

ヲタ活はどうなったかというと、グッズは途中で人に譲ったり、処分したりで既にない。Twitterにもあまり顔を出さなくなってたが、結婚したことだけは報告した。例の学生だった子も社会人になってたが、ネット越しにおめでとうと言ってくれた。

完全に忘れたわけじゃないが、自然活動縮小したって感じ。

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さて、彼は俺のことを、どう見てたのだろう。

鬱陶しいおっさんに付き合ってただけなのか?

信頼できる先輩のように思っててくれてたのか?

歳が離れてるとか無視して、友達感覚だったのか?

実はよくわからない。

同じ界隈の歳が近い他の人とも絡みがあったが、彼らと比べてどうだったかとか、ちょっと気になる。

2020-08-15

結婚できるか不安

高校生です。一応JKてやつです。

まだ、高校生といえばそれまでですが、もう高校生です。1回も男性とお付き合いもしたことのないまま終わりゆくのか…。付き合うとかそういう前にそもそも異性の友達がいない…。本当に喋れる男子なんて1人もいない…。異性なんて父親担任以外喋らないぞ!という感じです。

私は俗に言う陰キャ、今っぽく言えば女版チー牛と言ったところでしょうか。(チーズ牛丼なんて頼んだことないですが)周りがどんどん垢抜けていく中、いつまでも小学生のような服装を極め、メイクしたことがない…。(服は一応気にかけていますメイクしないといつまで経っても小学生のようです)

こんな私でも結婚できるのか不安です。

正直恋愛とか結婚とか言われてもわかりません。でも何故か、結婚願望がありますとある独身女性の方に「君はきっと結婚できないよ」と言われてからでしょうか。失礼極まりない発言ですが、その方が独身なだけに説得力はとてもありました。嘘でもいつか素敵な人に巡り会えるよ、くらい言ってくれたらどうでしょうか。その時から絶対結婚してやる…!と、あなたとは違った幸せの形を掴み取ってやる!と考えるようになりました。

シンデレラコンプレックスてやつでしょうか、いつかは運命の人が現れる!と思います現実的には無理そうですが。高校生なんてまだ世界が狭い!これから!と言われたらそうですね、としか言えないのですが、今後自分がいきなり積極的になり男性に話しかけにいくとも思いません。出会いってなんでしょう…。大学になったら同棲友達すらできるか不安です。

婚活すればいいじゃん!と思いますか?

それだけは嫌ですね…。批判とかそんなのじゃなくて、単純な疑問なのですが、婚活、というものをして出会い、お互いを尊敬し会える関係にどうすればなれるのですか…?言い方きついですが余り物同士(将来自分が余り物になるのかもしれません)が出会ったところでどうなるのでしょう…。

お互いが尊敬し合う関係の方と結婚したいです。顔は(自分の嫌なタイプでなければ)イケメンでなくてもいいし最低限の生活ができれば高収入じゃなくてもいいので賢くて(学力の話ではありません)尊敬できる、価値観の合う人に自然に巡り会いたいです。これが理想が高いというやつか。

こんなこと増田に吐く女子高生という時点でやばい奴っぽい。

2020-08-13

anond:20200813023624

いちばんすきどうしでくっついてるカップルなんてこの世にほとんど居ないのだろうなーって考えたことある

それが文学なんだろう。

好きな男の腕の中でも違う男の夢を見るし、キミの運命の人は僕じゃないし、辛いけど否めないけど離れがたいんだ。

2020-08-03

preten白蓮華に駆ける香水

preten白蓮華に駆ける香水

歌・officialLiSAKING瑛人ASOBI

時には 騒がしい日々に 笑えない君を 知らず知らずのうちに 消せないグッバイを 傷付けてしまったり そばに居られると思い出す ありがとう 失ったり ドルチェアンドガバーナに落ちていく前に 僕の手を掴んでほら 戻れないよ 運命の人のようには 世界に打ちのめされて 負ける意味を知った 香水のせいだよ

君は綺麗だ

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