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2021-05-27

夢日記 病院

母親の知り合いであるEさんが食事をおごってくれると言ったので、高校時代友達であるNちゃんとYちゃんを誘って一緒に行くことにした。

Nちゃん卒業した大学の附属病院を待ち合わせ場所にしたが、Nちゃんは「診察を受けてくる」と言って私たちを残し、病院いちばん奥の診察室に入ってしまった。

異様に大きいトイレ看板ソファーしかない廊下で、Yちゃんと一緒に立ち尽くしていると、看護婦さんがやってきた。

「当院では、スタッフ以外は全ての衣服を脱いでいただく決まりになっています

「でもNちゃんは脱いでませんでしたよ」

「あの方は大学OGからいいんです」

「そうなんですか……」

そんな会話の後、看護婦さんに連れられてしぶしぶ更衣室に入った。ドアもなくカーテンで仕切られただけの狭いスペースで、床に直置きされたカゴには誰かの服が脱ぎ散らかされていた。

面倒くさいことになったな、と思いながら私も服をカゴに放り込んで全裸になった。今まで何もしゃべらずボーッとしていたYちゃんも、いつの間にか全裸になっていた。

よく見ると、部屋のすみっこの方に固まっていた5,6人ぐらいの女性グループは、全裸にならず水着に着替えていた。彼女たちはどうやらグラビアアイドルで、健康診断に来ているようだった。

「この病院トイレがいっぱいあっていいね」とか「何でみんな全裸なのかな」とか、そういう会話をしていた。こっちが訊きたいよ、と思った。

Nちゃんの診察が終わると、やっと病院を出られた。私とYちゃんは何故か全裸のままだった。恥ずかしくはないけれど、なんだか貧乏臭くていやだった。

「何の診察受けてたの?」

「私、鼻の血管が一本足りないらしいんだ」

「怖いね

そんな会話をしながら歩いた。Yちゃんは相変わらず何も喋らないし、ボーッとしていた。

Eさんの家は古い日本家屋で、玄関がどこにあるか分からなかったので窓を叩くと、Eさんが顔を出してくれた。

ご飯おごってください」

「あ、はいはい

Eさんは私に一万円札を三枚渡し、「元気でね」と言って窓を閉めた。確かに奢りといえば奢りだな、と思った。

お腹が空いていなかったので、小さな民宿で昼寝をすることにした。畳に布団が三枚敷いてあるだけの質素な部屋だった。

Yちゃんはさっさと寝てしまい、Nちゃんは「珍しい同人誌を見つけたんだよ。レアなんだ」と一冊の本を見せてくれた。

B5判で、クリアファイルみたいな素材の黄色カバーがかかったそれは、どのページを見てもボディコン服を着た女の人(多分アメリカ人)の単調なイラストが載っているばかりで、セリフストーリーもなくてつまらなかった。

私が「英語教科書みたい」と言うと、Nちゃんは怒ってしまった。何とか機嫌を直して欲しかったけれど、その本には褒めるところが見つからなくて困った。

いちかばちかで思いついたギャグを言ったら、笑ってはくれたがやはり怒っていた。どうしようと思っているうちに、室内にはグルグルと赤い光が回り、サイレンが鳴り始める。

近くの駅の電車の時刻に合わせて鳴るサービスらしく、若い男の人が妙に嬉しそうな声でアナウンスをするが、強烈に音割れしていて不快だった。

物騒で暴力的な赤い光のもとで、私は呆然として、Nちゃんはまだ怒っていて、Yちゃんは安らかに眠り続けていた。

おわり。

現実のEさんの家は普通の一軒家で、Nちゃん出身校に病院はないし、彼女が怒ったところを見たこともない。Yちゃんも無口ではない。

2021-04-30

「本当にひどい宿なんです。僕は今、訴訟しようと思って通ってるんですよ」

私は彼にこの民宿のひどさを見せてもらうために連れて来られたらしかった。この民宿の部屋のひとつひとつ昔ながらの昭和っぽい台所と畳の居間と狭い風呂がついていた。部屋の風呂以外にも一階には温泉があり、食事のための大広間があった。

しかにひどい部屋だった。掃除はもう何年もされていないようで、台所食器棚には宿泊客が置いていったのであろうインスタントコーヒーの瓶には、指先ほどの深さの真っ黒に沈んだ粉とともに、何故か水が入れられたのか瓶の半分ほどの嵩まで水が溜まっていた。台所シンクは水が流れず、ワカメがたくさん漂っていた。私はここに居るのがゾッとしてきたのだった。

風呂場は小さく狭かった。濡れた床に足を置くと、ぬめりなんてないのにぬめりが足につく妄想がどんどん肥大していってしまって、足のつま先をぎゅっと丸めた。

「だから僕はこうやって証拠を集めているんです」

そう言う彼の表情はなんだか活き活きとしていた。

すると、部屋のドアが勝手に開いて、おばあさんがなにか喧嘩腰に彼に話しかけていた。私にはよくきこえなかったが、彼らの話し方はおおよそ宿の女将と客の会話とは思えない喋り方で、さながら親子喧嘩のようだった。


私は目が覚めると、もう朝だった。

朝は朝食を食べた後、10時にはチェックアウトしなければならない。私は、玄関カウンター食事のための大広間が一体になった一階へ足を運んだ。

大広間には、畳の床が一段少し床が高くなっていて、古びた定食屋のように小さなブラウン管テレビ天井付近に設置されていた。

今日チェックアウトなんですが」

私がそう言うと、チェックアウトの準備をすすめるとともに朝食を案内してくれた。

この旅館の不潔感からして食事をとるのは気が引けたが、朝食は意外にも美味しそうな見た目だった。

大広間には、想像に反して若者が多くいた。私は朝食の後に温泉に入ろうと思って、浴場を下見しようと思った。すると向かう途中の縁側にも若者がたむろしていた。そこには私を連れてきた男も駄弁っていた。

「ほんと、この宿最悪だったでしょ?」彼は私に気づいて話しかけてきた。

「俺、奢るから

「この宿いくらなんですか?」

「一泊、二万円」

その値段の高さに私は驚いたが、彼が平然とその値段を言うのと、仲間たちと楽しそうに歓談するのをみて、私は驚いていないふりをした。

彼はまだしばらく連泊するようだった。

宿をあとにすると、あまり親しくなかった同じサークルだった後輩の大学生たちがバイクでこの宿にきていた。

どうやらこの宿は若者に人気らしかった。

2020-11-19

みかんコーヒーとオトンの初恋有村架純

「みさちゃんさ、みかん食べる?」

寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。

「いや、みかんはいらん。寒い暖房つけよう」

エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」

はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。

「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」

からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒーテーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。

(この人……コーヒー飲みながらみかん食ってるんか)

ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、

わたしコーヒー

頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。

「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」

「うーん」

どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやか歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。

「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」

みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。


ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店仕事をしていた。小資本飲食店小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策コラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。

解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミング実家ゴロゴロしてやろうと、そういうことであるしかし状況が状況なので、帰国決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、

「帰るで」

ポッと送ったLINEに、

「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」

還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである


「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」

私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。

「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味分からん初恋の人とか言わんでよ?」

私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、

初恋かぁ……」

ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリス出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、

「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」

別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。

「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」

言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。

(結局話したいんでしょうに……)

いかけた一言を飲み込んで、コーヒーをすする。


「みさちゃん墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学受験勉強毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」

父の実家西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。

「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」

父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室ストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。

「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」

突如文学的表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端恋愛小説のようで、

(これは、脳内キレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)

そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。

「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」

今にも鼻くそを掘り出さんばかりの口調で茶々を入れると、

最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」

父はムッとした表情で言った。

(だぞっ!って……昭和アイドルかよ)

「隣の高校女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」

「ほうほう。で?」

謎のドヤ顔スルーして相槌をうつ

「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」

馬鹿なのではなかろうか」

「いや、馬鹿でなくて!」

父は鼻息荒く私を遮り、

「たしか最初一方的ものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」

若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。

彼女の教え方が本当にうまいもんだからギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」

突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、

「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」

ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、

「あっ、忘れてた」

と言って、電気ケトルスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。

「いや、死んでない」

「おい」

「死んでないんだけど、消えた」

は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。

「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」

ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。

夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」

そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。

大学は……大学はどうなったん?」

私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、

「父さんは合格したよ?」

知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。

「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」

興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。

あの日合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」

ヤバイ、泣きそうだ)

目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。

「当然彼女の番号はおろか、受験たかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」

「……でも、来なかったんでしょ」

ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。

「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」

自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、

「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるものあんなに行きたがってた大学だったんだから

父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。


(なんて切ない話だ……)

還暦もとうに過ぎたオジサンコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内有村架純あたりを勝手キャスティングしていた才色兼備不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優キャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファ眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。

「でも、この話には続きがあってな」

ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。

「父さん結婚前にイギリス単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」

「えぇ!?嘘!そんな偶然ってあるの!?

私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリス出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純キャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。

「ま……まさか……よくある話で、その女性って……」

「あ、母さんじゃないぞ」

私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。

日本人駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」

「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそから話が止まらなかったでしょ」

「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」

「なにを悟ったん?」

電話番号だけで、ホテル名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」

「なるほどねぇ」

そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。


「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」

話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚たから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。

「いや、彼女はもう結婚して、子供もいたんだ」

「あら、そういうパターン

「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」

それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。

「心からしかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」

照れくさそうに笑いながら父は続けた。

「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」

「どういうこと?」

今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。

「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリ英語観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」

「そんな約束してたんだ」

「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」

一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。

(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)

父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。


それから才色兼備さんとは会ってないの?」

トイレからいそいそと戻ってきた父にそう聞くと、

「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」

父はテーブルのカゴにみかんを補充しながらそう答えた。

「でもさ、初恋は思い出の中に。そういうものだろう」

キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。

「ただいまぁ」

玄関から気の抜けた、疲れた声が聞こえてくる。

「あら。何仲良く話てるの珍しい」

リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。

「なになに?なんの話してたん?」

トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。

「いや?たわいもない話だよ」

父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、

「ちなみにな」

父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと

彼女と再会したときパブ彼女と一緒に来てたのが母さんだ」

そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。

「えぇー!?なにそれぇ!」

驚く私の声と重なって、リビングのドアがバタンと閉まる。

「ねぇー!何の話なのー?」

母の切ない声がトイレから響いた。


あの人との馴れ初め話は、また後日みかんコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。


暇つぶしにこの話をネットに放流する許可をくれた父に感謝

2020-10-29

anond:20201028180534

民宿の夕食は素朴だけど美味しかった。

ところで、この民宿にはブラックジャック文庫版が揃っている。

やばい、今夜は眠れそうにない。

ちなみに自分、おばあちゃん子だったので、朝顔鶴瓶取られてもらい水の話が好き。そこまでは読み進めたい。

2020-10-28

旅行してる

今週1週間休みとって旅行してる。

いつもの感覚でビジホ押さえたらGoToで2000円台とかになってなんかうれしい。

もらえるクーポンは1000円どまりたけど、それだけあればローソンで豪遊できるので十分。

今日の宿はクーポンもらえなかったのでローソンには行かず、近くのスーパーで半額おそうざい買い占めてきたとこ。これから部屋でゆっくり食べる。

明日漁港近くの民宿GoToは効かないけど食事が楽しみだ。

2020-09-04

anond:20200904111836

フツーに小ぢんまりした建て売り買うて地味に住んでる人らの町もちゃんと点在するんで、ソレは勘弁したげてなー(虫食いみたいに中国韓国姓の所有者名義で民宿建築予告の札を貼られて侵食されつつあるが)

2020-07-23

都内住み嫌煙の人って当然旅行自粛するよね?

タバコは体に害を及ぼす可能性がある。

旅行コロナに罹る恐れがある。

タバコはにおいや副流煙で他の人に迷惑をかける恐れがある。

旅行コロナに罹れば他人うつし、迷惑をかけるおそれがある。

タバコを吸う必要性は全くない。

旅行をする必要性は全くない。

たまにネットでみる過激嫌煙の人はコロナ禍の旅行たばこと同じくらいこの世に不要なことがわかるだろうし自粛してえらいな

旅行いかないと民宿旅行代理店が死ぬみたいな話あるけど、タバコも吸わないとjtの人が死ぬんじゃないのか?いやわからん

2020-07-17

anond:20200716192026

民宿てよりホテルって感じ!

ホテル本能寺かもしれん!名前も聞き覚えがある!

ただ京都第三(第二)観光ホテル?みたいな名前だった気もするんだよなあ。検索してももちろんないけど。墓地が隣接してて、かつもう閉業してて京都第○ホテルなんてないよね。

とりあえずありがとうホテル本能寺っぽい!すっきり~!

2020-06-12

右翼バスに揺られ。

今更教習所に通ってる。ちょっと思い出したくだらない話。

これは自分地区ローカルな話になるんだが

運転免許試験交付を行う施設が、とてもへんぴな所にある。

その県の、どの主要市から微妙に遠く、運転免許センターのためだけに存在するような街がある。

運転免許センター前には小さな民宿があり、その民宿は、この県で免許を取る人の7~8割がお世話になる民宿だろう。

具体的には

1.各市に向けて、試験センターのある街までの送迎バスの手配

2.その送迎バス内部での各種対策問題

3.試験前に1時間程度の対策授業

4.試験不合格者への宿泊(遠いからまた来るのがめんどくさい)

が主なサービスだろう。センターがとてもへんぴな所にあるというのと上手く合致したサービスだろう。

おおよそ何十万人と人口がいるわけだが、そのほとんどがこのサービスを使うため

別に県や市の指定というわけでも無いのに、自分の市ではこの民宿デファクトスタンダードと言っていい。

んで、この民宿なんだが、基本的バス運転手死ぬほど怖い。

いや、というかたぶんなんだが、アウトローの人がバイトみたいな感じでやってるんだと思う。

クレヨンしんちゃん園長先生みたいな見た目で、中身もしっかり893な感じだ。

なんで、初めてこの民宿の送迎バスを利用するときはかならず不安になる。

想像して見て欲しい。送迎バスは朝の4~5時ぐらいに迎えに来る訳だが

まだ日も昇らない薄暗い中、どうみてもヤクザな人が運転するバスに、初見ですんなり乗れるだろうか。

市中を周り、受験者を次々と拾っていくわけだが

受験者の多くが「…送迎バスですよね??」という疑心暗鬼なまま入ってくるのは面白い

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このバスの中では、試験センターの道中、試験で出る問題解説するテープを流しながら向かう。

それもサービスの一つだ。ある程度受験生を拾った所でテープを流す訳だが

893「はぃ、でわテープを流しまぁ~す…」ドスの聞いた野太い声がマイク流れる

ガチャ…(テープ再生

「あぁぁ!!!あぁぁああ!!!あぁああ!!良いぃ良いいいい!!!良いのぉおおおおおおおお!!!

「和子の赤く火照ったその体の裂け目から、蜜が溢れているのがわかった。それはもう明らかだった」

「そして俺は、己の張り詰めたそれを和子のそ」

ガチャ!!!!!!ガチャガチャガチャ!!!ガチャ!!

(焦りながらテープを入れ替える893

ピンポンパーン♪本日は〇〇荘をご利用いただきありがとうございます!これから免許試験によく出る問題をご説明とともに…」

このおっさん来る前に官能小説テープを聞いてやがった…!

ざわめきそうになる車中だが、この時乗っている全員に脳裏運転手の見た目がよぎる。

下手に触れちゃいけない事も世の中にはある。みんな直感でそれを感じる訳で

こんなにイレギュラーな事が起こったのに「なんかあった?」みたいな空気をみんなで出したのはいい思い出だ。

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免許センターに到着し、また小さな民宿にすし詰めになりながら対策問題を解く。

ちなみに、ここの民宿の"過去問"は当たる時は非常に当たる。ほぼそのままだったという事も多々あるようだ。

それが、自分の親の代からこの小さな民宿をやってるという経験的なアドバンテージなのか何かしら黒いパイプなのかは知らないが。利用者からすればプラスしかない。

免許取得はなんだかんだで1日がかり。試験から出てすぐに民宿はあり

終わる頃に民宿女将さんみたいな人が玄関前で待っている。

「どうだった?!受かった?!」

ここで受かったと言うと、全力でおめでとうと言ってくれる。んで落ちた人には

「どうする?!今夜は止まっていく?!」

めっちゃ営業してくる。あやしい客引きみたいな感じだが。

ちなみにこの女将さん老けない。自分は16歳、20歳28歳の時に利用したが

見た目が完全に50代ぐらいで停止していてまったく変わらない。リアル魔女だと思う。

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そんなこんなで合格した人や、諦めて帰宅する人を送るまでがこの民宿サービスだ。

ちなみに、この一連の送迎のサービスなんだが、コミコミで2~3,000円とかなりリーズナブルではある。

もちろん宿泊費は別ではあるが、遠い市までわざわざ送迎し、対策問題までやってくれてこの金額

かなり良心的だろう。見た目は非常に怖いが。

みんな一日がかりだった訳でぐったりだ。でも、教習所からまり一連の免許取得までのプロセスがやっと終わったと思うと

みんな凄くリラックスした感じだ。しばらくこの民宿で休憩し、あれこれ友人と談笑をする。

すると女将さんが大きな声で「送迎バスをご利用の方~~~~!各方面バスが違いますので乗り場に集合してくださーーーい!」

そう言われ、乗り場まで誘導されると、そこには5~6台のマイクバスと、その前に色んなタイプ893が。

パンチグラサン、浅黒、夏なのに不自然な長袖などなど

キャラクター選択してください。ばりに並んでいる。

ちなみに、人生で、顔に傷のある人って実際みた事ありますか。スカーフェイスとか言ったりするよね。

俺はある。ここでね。

自分方面はこのスカーフェイス担当らしい。何というか、キレモノタイプだろう。

それまでワイワイしていたけど、なんか静かにしてないとヤバそうな感じなのでみんなサッと整列し

かにバスに乗り込む。

その日に100人以上はそのバスを利用し、たくさんの人がいる。若くやんちゃそうなやつとかも沢山いるのに

その100人が非常に静かに統率の取れた感じで混乱無くバスに乗り込み、定刻に出発できるのは

紛れもなく、893の力だろう。

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帰りの車中、しばらくしてマイク

「気晴らしに音楽をかけまーす…」とアナウンスがあった

どんな音楽流れるのだろうと思っていると、まさか流れてきた音楽

軍歌

正確には軍歌かわからない、が、たぶん黒い街宣車大音量で流す音楽のそれ。

三島由紀夫的な??良くわからないけど。

「おぉおおおおーーーー!おぉおおおおーーーー!お国のためにーーーーーー!!」

月月火水木金金ーーーー!!!!!」

行きのエロテープも中々のインパクトだったが、まさか帰りは右翼バスとは思わなんだ。

っていうか俺たち帰り着くの???

知らないメガネっ娘ガリ勉みたいな女の子が、一体何なのかキョトンとしていたのは面白かった。

まぁ普通に帰りついたけどね。

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そんなこんなでもう少ししたらまたお世話になると思う。

女将さんは変化無いだろうか、いやちゃんと変化してるだろうか。

今度はどんな怖い人が送迎してくれるのだろう。

2020-05-28

このまま終着駅まで乗って行きたい

中央線竜王行きとか、

湘南新宿ライン宇都宮行きとか。

いつもの降りる駅を通り過ぎて終着駅まで乗って行きたい。

終着駅で人のまばらなホームに降りて、寂れた店で立ち食いそばを食べたら、

そのまま各駅停車で更に先に行きたい。

各駅停車終着駅では人の居ないホームに降りて、高い建物のない広い空の下で、昭和から変わらないような町を歩いて砂浜に出たい。

砂浜に座って一時間くらいゴロゴロして、暗くなってきたかホテル探して民宿すら見つからず途方にくれて、

始発まで無人ホームでベンチに座ってうたた寝したい。

始発電車で家に向かい、途中で通勤や通学で人が増えて、ピークを過ぎてまた減ってくる中を、ひたすら座ったまま建物が高くなっていく窓の外を眺めたい。

会社の最寄り駅を通り過ぎて、昼も過ぎた頃に家の最寄り駅到着し、ヘロヘロになって家に帰ってそのまま眠りたい。




追記:

そっちの方向には海がないそうだけど、

海のある方向の電車に乗りたいんじゃない。

いつも使ってる通勤電車をひたすら遠くまで行きたいんだ。

いつも見かける行き先表示に書いてある、竜王とか宇都宮とかが、日常を通り過ぎた先にある自由の地なんだ。

そこへ行って、その先にある砂浜まで行きたいんだ。

2020-02-02

愛媛好き

ちょっと前に飛行機で行った

お城に猫がいた

民宿で美味しい蜜柑を貰った

温泉気持ちよかった

魚が美味しかった

ありがとう愛媛

愛媛好き

2020-01-29

犬の思い出

大学生の時、鹿児島離島バイトをやっていた。

民宿の泊まり込みで夏休みうぇーいしてくる連中の相手仕事内容で、

時々、男同士で喧嘩や、レイプまがいの事件もあったりしたが、それ以外は平和だった。

ある時、民宿のまわりを野良犬がやってくるようになってきた。

ビーグルのような灰色茶色雑種

誰かが餌付けしちゃったようで、また餌でもくれるのかといった顔をしてやってくる。

痩せてかわいそうなので、時々飯をあげていた。

ある時、5人づれの女子大生が1週間泊まりに来た。

そのうちの赤いネガネのふちをしたオタクっぽい女の子が一人が犬嫌いだった。

僕は彼女が好きになった。

ごはんをたべてから、浜辺でふたりきりになって盛り上げっているところにその犬がやってきた。

女の子は犬が気になって仕方がなくないようで、ちらちら見て、

なんとか犬をやってほしいと懇願してきた。

犬をどうにかして。お願いどっかへ犬をやって。ああ、犬が怖くてしょうがないということだった。

僕はその辺にあった流木を片手に近寄った。

犬はまた餌でもくれるのかとおもい、

無邪気に、はーはーと舌をだして僕に近づいてきた。

若さとは性欲のことだと思う。

僕は流木をおもいっきり振りかざし、犬の頭をめがけて殴った。

犬を殺って欲しいから、犬を殺るのだ。

鈍く頭蓋骨が折れる音と、波の音がかさなって目の前の死んだ犬が現実のものじゃないような気がした。

生きていれば動物なのに、死んだら物体になるのが、

不思議哲学的ななにかを得た気分になっていた。

メガネ女の子は、目の前で犬が撲殺された事実が、

急に怖くなったのか、そそくさと逃げていった。

僕はおいかけることもなく、棒をもったまま呆然と立ちすくした。

その日は何故か勃起したまま収まらなかった。

2019-11-07

anond:20191106221642

きったない民宿海外ホテルに比べると日本ビジネスホテルきれいなところが多いのであまり気にしない

…つもりだけど、くしゃみが止まらなかったり肌が荒れたり咳き込んだり、ハウスダストアレルギーがほぼ確実に発症するので感覚的には増田が正しい気がする

新しいホテルや高級ホテルだと平気率高い

身体は正直だなあ

2019-10-28

anond:20191027235712

地方民宿で素泊まりならそれぐらいでなんとかなるかも知れんがね。

2019-09-30

山梨美咲ちゃん行方不明事件

ニュースだけではよくわからないので、地図を見てみた

キャンプ場の近くに、めちゃくちゃ小さい沢が流れている

その沢が町の拠点になりそうな集落流れるそこそこの川に合流している

キャンプからこの集落、川まではすぐだ

当然キャンプ場が高く、集落は低い位置にある

美咲ちゃんは、上級生が遊んでいる川原に向かったらしく、キャンプから坂を下って川に行く丁字路に行くまでは母親が見ていたらしい

まり、ここでいう川って山中の沢ではなく、集落の川に行ったってことなのでは?とニュースの文面を見ていると思う


このキャンプ場は椿荘オートキャンプ場といって、集落にある民宿の椿荘が管理運営をしている

チェックイン民宿で行うようだ

おそらく、バス集落民宿でとまりキャンプ場までは歩いて行ったのでは?

で、あれば、一度歩いた道を下って川に行くなら、間違えるなんてある?

もしそうなら山中に迷い込むとは考えられないんだよ

いや、ここでの想像が全部間違えてて、山中の沢に向かったのなら山中に迷い込んで滑落した可能性もある

ただ、この沢はあまり遊べそうに見えないし、下って川に行ったって表現を見る限り、集落の方へ行ったと想像ちゃうんだよね

そうなれば可能性はふたつ

集落なので、人は住んでいると思われるし、人の出入りはあったはず

誘拐されているのかもしれない

集落住民には聞き込みはしているようなので、怪しい出入りがあればすぐわかる、、、かと思いきや、この辺はキャンプ場だらけなのでそうでもないかもしれない

集落内で監禁されているなら、隠せるものではないだろうし、それはないんじゃないかと思う

もうひとつはやはり川だ

これはあまり考えたくない

下流まで捜索したけど手がかりがなかったとのことなので、川に流されたのではないと思いたい


やはり僕の想像は間違いで、山中の沢に向かったのだろうか?

そのほうがまだ生存可能性が高い気がする

捜索のボランティアも滑落して、救助要請したそうだけど見つからず、2日後に自力下山しているので、山中の捜索は全然十分にはされていないと思う

まあ、集落周辺の川に向かったのなら、いるのは山じゃないと思うから、丁寧には探してないのかもしれない

からこそ、小さい子供ミラクルな発想でありえない場所に向かったことを想定して、あらゆる可能性を考えて山中を探して欲しい

うちにも娘がいるし、はやく元気で見つかってほしい

2019-09-29

都民だよ

都民増田ホームアイランド式根島だよ。行政区としては東京都新島村になります

といても増田山手線内で産湯を遣い、わずかな期間以外は23区内を転々暮らしているので、些かその「ホーム」は勝手にこっちが思っているだけだけどね。後述するよう、向こうにとってはかなり迷惑な客であることは認めざるを得ない。ただし一応まだ客のうちだとは思うけど。

ちなみに、小中あたりの地理では「東京に村は一つだけ、桧原村」と教わります。うん、つまりなんだ、島嶼部はあんまりやらないんだよね。都領土島嶼が含まれるのはトリビアル知識、例えば沖ノ鳥島東京都だとか、そういうことで意識する気がする。そしてそれはトリビアルであるがゆえに全員必修ではないわけさ。

さて、なんで式根島ホームアイランドに据えたのかというと、単に学生時代増田所属パーティキャンプしに行ったことに始まるわけです。この島、4平方㌔ほど(つまり2キロ×2キロに収まるってことさ)で、形としては天気予報地図デフォルメした北海道に似ている。方角も同じだ。そのサロマ湖あたりがフェリーがつく港、釧網線沿いに民家・学校役場(支所)が密集し、その外れの釧路あたりにアウトシーズンのキャンプ場がある。道南道央辺りは人もおらず開発されていない(と思う)。襟裳岬あたりに2湯3カ所の露天風呂が湧いている。オンシーズンキャンプ場は天塩辺りに存在し、町からやや離れる。で、肝心なのはキャンプ無料温泉無料、狭い島だから歩けばどこでもたどり着ける、という手ごろさにあるわけです。シーズンなら人がいない=超きれいな海で遊び放題だ。海水浴は皆入り江で安心感がある。釣りもいいらしいけれど増田にそれは判らない。

かといって、全く社会から途絶したところでもないので、飯酒生活具の類はパッと買うことが出来る。電波バリ3。これは楽。交通は船だけで、これは夜行便で寝てる間に着いちゃうし、パッキングしておけば仕事終わりでも突っ込める。船賃は値切る手もあるし、何より船旅はそれが近代化されきったフェリーとはいえ旅情があってよろしい。

なので、暇を見つけてはテントかついでソロで通ったわけです。就活疲れもここで癒したし、付き合ってたねぇちゃんを連れてったこともある(その時はさすがに民宿を取って俺も出世した屋根のあるところに入ったと思った)し、その別れの傷をナメに戻ったこともある(このときテントに逆戻り)。特に震災ちょっと前は数年連続で年越しキャンプまでしていた。

ただねぇ、このフリーさが島にとっては仇になった。増田が数年年越しを欠席していた間に、年末キャンパーが火の粉を飛ばしてあわや火事になるというインシデント(と伝え聞いたが本火事だったかもしれない)で、冬季キャンプダメになりました。冬場は風が強いんだよここ。まあ、しょうがいね・・・。あと、キャンパーなんだか、プロ野宿者なんだかわからない人間が数人伊豆諸島を回遊している、という話があってこれもキャンパーがうさんくさがられる理由であった。2・3カ月すると役場の奴がやんわりと追い出すのだという。それを4・5島で繰り返して一年過ごすんだそうだが・・・。こっちはニアミスしたことがある。古い馬鹿かいテントキャンプ場の奥にあって異常に生活感があるんだが、動いている気配がない。あと、こういうところに遊びに来るような奴は挨拶ぐらいはできるんだけど、一切そういうの無し。これが噂のそれか、と感服した(が、持ち物の管理は厳しくやった)。

あと、航路ジェット船が投入されてオフシーズン夜行船がなくなった。加えて増田小金を持つようになり、他のところに行けるようになっちゃった休みの数に限りがある以上、他のところに行くとどうしてもご無沙汰になっちゃうわけで(というほどの顔見知りがいるわけでもない)。

無論、東京都伊豆群島はもちろん、他の県の離島なんかも行ったことはあるけど、思い入れがあるのはやはり式根で基準も式根。だからまあ、増田の中ではホームアイランド式根島、ってことになるわけです。まあそんなきもいの設定してる奴はそんなにいないと思うけど。

あと、都民的な興味では小笠原も一回は行きたい(都民でなくても多分行きたくなったと思う)んだが、あそこは、ほれ、"日帰り"で行くのは勿体ないじゃない? だから当分は無理だねぇ・・・

anond:20190928195903

2019-09-18

キャンプの炭起こし用品を物色していたら、子供の頃の冬の民宿記憶唐突に思い出された。

民宿の広間は父と父の友人たちが酒盛りし、僕は障子で仕切られた隣の部屋に一人でいる。

騒がしい酒盛りの部屋は板の間だか、この薄暗い部屋は畳で20畳はある。

コツコツと鳴る時計と、タンスの上のモンチッチ人形

鴨居には故人の写真が並ぶ。

真ん中の掘りごたつには練炭が入っていて温かい

僕は寂しくなり、酒盛りの部屋からジャンプを持ってくる。

そこにはDrスランプが連載されている。

2019-09-05

有名温泉宿で料理旨いところってあるんだろか

テレビとかで取材行く温泉宿の飯、あんまうまくなさそうなんだよなあ。

料理人もさ、有名ホテルのコックというのはハクがついてる感じだけど、有名温泉宿のコックとかは聞かないし、有名温泉宿で武者修行というのもあんまり聞かないし。

温泉入って浴衣うまい飯を食うというのが夢だけど、飯がまずそうで。金持ちの行くような会員制のとこは料理メチャウマなんかな。それでも帝国ホテルルームサービスレストランから取り寄せて食ったほうがやっぱ旨いよね?

もちろん、地元食材特に魚の取れる地域民宿レベルですんげー舌が溶けるような刺し身出すところとかあるけど。そこテレビ有料の安宿なんだよな。有名温泉でゆったりじゃない。

2019-06-17

anond:20190617213633

とりあえず民宿に泊まれば?

俺は普段は社交的じゃないけど一人旅の時はさびしんぼうになって民宿みたいなとこばっかり泊まるよ。

2019-05-11

世紀末名探偵伝説 京極真 紺青の拳

箇条書きで名探偵コナン京極真について説明する

2019-05-03

anond:20190503233245

寂れた町の寂れた民宿みたいな旅館みたいなとこでやってくれ。宿帳にウソ名前書いて頼むから

2019-04-07

一人旅がしたい

現在40代半ば。

最後に一人で旅行に行ったのは、たぶん20代後半、中途入社した会社ではじめて賞与が出たときだったか

その後結婚して、子供も産まれて、仕事も忙しくなり。

経済的にも時間的にも余裕はなくなり、頑張って旅行に行くとしても当然家族旅行で、一人旅なんて選択肢はあり得なかった。

今でもそうだ。

でも、たまに考えるんだよ。

大雑把な行先だけ決めて、バックパック一つとカメラを持って。

ローカル線にゴトゴト揺られて、気が向いた駅で降りる。無人駅だとなおいい。

カメラ片手にぶらぶらと歩き、目についた店で食事して。

観光名所に行ってもいいし、なければ地元の人たちの生活が感じられるような商店街を歩くだけでもいい。

宿も予約などせず、行き当たりばったりで決めるんだ。

安いビジネスホテルでもいい。ぼろぼろの民宿でもいい。

見知らぬ土地の見知らぬ宿で一人過ごす。

そんな旅行がしたい。

子供独立して、今の会社定年退職して。

お金を貯めておいたら、何とか行けるかなぁ。

10年先か、もっとか。

いつかそんな旅行がしたいなぁ。

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追記

気がついたら沢山コメントついててびっくりした。

「すぐ行け」的なご意見が多かったですが、うちは嫁さんが専業主婦で、自分の稼ぎもそんなに多くないため貧乏なのです。

なのでたった数万でも、自分の楽しみだけに使うのは気が引けます・・・

安く上げる方法提案してもらったので、まずは近場で日帰りとか、なるべくお金のかからない方法を考えて嫁さんに相談してみようと思います

夫婦で交代でやりたいことをやる時間を作るとかもいいと思いました。

みなさんありがとう

2019-02-12

沖縄ヘルパー制度って知ってる?介護の話じゃないよ。

最近新しい奴隷制度ができたとかで盛り上がっているけど、沖縄にはヘルパー制度っていう奴隷制度があるんだよ。

主に民宿で行われていて、大学生と病んでる子が狙われやす

家あり飯あり自由ありそれでいてお小遣いももらえる、極楽さぁといって目をつけた客を勧誘する。

しかし、現実は違う、私がみたのはベニヤで囲われた部屋のフローリングの上に布団がひかれているだけ。エアコンすらない。

しかロビーの隣なので、チェックインとチェックアウトお願いするさぁといわれ、会計を間違うと、お小遣いから引いとくさぁ、そのお小遣いも月5万円程度。

(新しい奴隷制度より良心である

チェックインが終わればほぼ寝る時間、朝早くからチェックアウト、昼まで清掃。自由時間(飯込み)16時からチェックイン

プライバシープライベート金もほぼほぼない。

休日宿泊客がいない日のみ。夏は無しだね。

ホテル住み込みバイトの方がいいよ。

それでも、沖縄サイコ~と雄たけびを上げる若者が耐えない。

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