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はてなキーワード: 私小説とは

2021-11-24

anond:20211124165652

たとえば「涼宮ハルヒキャラクター小説の側面を組み込んでいるけど、作者の私小説的な部分も割と含まれますよ」ってどっかのインタビューあとがきに書いてなかったっけ?

書いてないだろ。「私的体験が反映されている部分もある」くらいの話だろ。

いかがでしたかブログを読んで純文学大衆文学私小説ライトノベル定義を把握しとけ。

純文学系のラノベがよみてーな」と思って検索した

純文学ラノベの違いは?大衆小説と真の芸術は何が違うのか。調べてみました!いかがでしたか?」

こういうのしかでてこねーんだけど。

いや違うだろ。

そう思いつつも

私小説っぽいラノベもよみてーな」と検索した

私小説文学ラノベの違いは?いかがでしたか?」

こういうのしかでねーんだけど

なんで?

たとえば「涼宮ハルヒキャラクター小説の側面を組み込んでいるけど、作者の私小説的な部分も割と含まれますよ」ってどっかのインタビューあとがきに書いてなかったっけ?

純文学定義って別に「超高尚!読んでると自慢できる!」とかじゃないでしょ。

どうせ太宰の人間失格みたいのさえも「これは超有名で教科書にも乗ってるから純文学!!!」って感じなんでしょ?

ふざけんなよどう見ても大衆娯楽の私小説だろーが。

まあ流石に山田風太郎忍法帖まで純文学だと思ってるアホはいないだろうが……いないのか?

いやあそこまでバリバリ能力者バトルキャラクター小説だろうと「これは超有名!それで古い!完全に純文学でしょ!」なのか?

ありえるな……ありえるだろう……

2021-10-21

anond:20080420162637

うーん、戦後教育に足りないのは、公私を分けることかな。

皇室問題も、公私の問題に収斂していく。

隣国の情治主義日本蔓延しているのも、そう。

※これは江戸時代幕府積極的儒学を取り入れたせいもある。反面、国学が勃興したが、戦後教育で消えてしまった。

戦前から私小説流行もそう。

私的事柄を拡大して、一般化するという流れが

つの間にか、私情が拡大して公的もの凌駕するようになっている。

この日記もそう。

個人間の他愛もない会話を、国家政治問題に拡大しようとしている。

日本国内の法律が、国際社会では通用しないことを理解している人が、

いざとなると日本国内の感覚で、国際政治を語る。

こういった巧妙な浸透工作が、戦前戦後からずっと日本蔓延している限り、

日本は亡国の一途を辿るしかない。ジリ貧状態

パスっていう言葉は歪曲的だが、それって工作内政干渉しろってことかな?

中共三国分割するのは賛成。

2021-10-02

anond:20211002141259

自分も暗めの私小説とか好きで、自分がうまく言語化できていないことが言語化されていたりして、凄く刺さることがあるんだけど、気分が沈んでいるときに、その気分に合うものを読んで気持ちよくなるって、ある種麻薬的な快楽がある気がしていて、惹きつけられはするものの、用量用法に注意な気がしている。なので、自分テイストに合わないと思われるものもたまに読んでバランス取ってます

歯車は読んだことないので、早速青空文庫で読んでみようと思います

2021-09-17

anond:20210831100920

桜庭一樹さんの「少女を埋める」を今頃読み終えて、いろいろ心を揺さぶられる思いがして、この作者の著作を初めて読んだので、どんな人なんだろうとネット検索をしていて、鴻巣友季子さんの評をめぐって議論が発生していたことを知り、ここにたどり着きました。

お二人の「論争」(?)、ざっとたどってみました。一応決着見たようですが……モヤモヤが残りました。

このモヤモヤ感についてこの場を借りてちょっと書いてみますね。

あなたも指摘されているとおり、桜庭さんは、「テキストにそう書かれていたかのようにあらすじ説明として断言して書いた」ということを強く主張されていますね。

でも、そもそもこの言い方が間違いだと思うのです。

鴻巣評の問題のくだりは、「テキストにそう書かれていたかのよう」に「断言」しているかと言うと、そうは断言できないかな、と。

だって鴻巣評のうち、「テキストにそう書かれていた」部分は「 」で括られていて、問題の部分は括られていませんからね。

そもそも評者の解釈だと読めなくもない。もちろん桜庭さんが言い、あなたが代弁するように、客観的にこんなお話だ言っているようにも取れる。

これは絶対どっちかだとは言えない書き方ではないでしょうか。

だとすると、桜庭さんの「テキストにそう書かれていたかのようにあらすじ説明として断言して書いた」という、この言い方が悪手だったかなーと思うんですよね。

鴻巣さんは、この主張にうまく乗っかって、「あらすじとは解釈だ」みたいな誰にも否定できない話に持っていった、

桜庭さんにとっては、持っていかれちゃった、ということになったかと。

それを踏まえてこの二人のやりとりを見ると、「論争」の決着点としては、鴻巣さんが大人対応をしたってところに収まっちゃいましたね。

二人して朝日ちょっと悪者にして、桜庭さんも手打ちにしたのかな?と。

でもモヤモヤが残りますよねー。

鴻巣さんは、桜庭さんが本当に言いたいことは何か、わかっていたと思うんですよね。

わかっていて、そこには対応しなかった。

しろ相手の言い分の、言わば言葉尻をとらえて反応してみせた。だから大人の」対応です。

そう、「不誠実な」対応でした。

なぜなら、そもそもあの作品をあの評文のなかにあいう形ではめ込むことが、あの作品にとって圧倒的に不当だからでしょう。

あの作品あんものではない力を持っているのに、弱々介護の話ってことにしちゃった、ご自分の読みの甘さ、いや読みじゃないかなー、表現力の至らなさかな

鴻巣さんは、自覚していたと思いますだって鴻巣さんですよ)。

……こんなことを想像します。

鴻巣さんは、あの作品を読んで、深く心を動かされた、でもそれを直ちにはうまく言語化できない……でもすごいことはわかる。

評言のなかの「不思議な」という言い方にもそれが感じられます。「不思議」を言葉にするのが評者の役割なのにね。

で、心のどこかに引っかかってて、弱々介護の話を書いているときに、「そうだそうだ」って桜庭作品を取り上げちゃったんじゃないかなー。

「みんなー、頼む、百回読んで」ってことを時評全部使って素直に書けば良かったんですけど、締め切り迫って言葉にできなかったのかな。

どこを切り取ろうと、とにかく取り上げて世に知らしめるだけでも、この作品の助けになる、助けてあげる、応援してあげる、みたいな驕りもチラチラ透けて見えます

この作品にいち早く注目した私、読み巧者よねーみたいなのもあるかも。

(いや、鴻巣さんぜんぜん嫌いじゃないんですよ、私は)。

私は、あの桜庭さんの抗議は要するに、「そんなふうに読み取らないで!ぜんぜん違う!」ってことだと思うんです。

鴻巣さんもそれは感じ取ったかな、と。

問題本質解釈のなかみなんでしょ。桜庭さんご自身も、ツイッターで、そういう怒りを垣間見せていますよね。

でもそのご本人が、ツイッターでこんな書き方をしちゃう

わたし懸念は、私小説として発表されたこ作品の評で、……」

でもこの作品私小説としては発表されていないんですよね(鴻巣さんは「自伝的随想のような」って勝手なこと書いてますけど)。

文学界』の当該号のどの頁にも「私小説」って書いてないもんね。

で、まあ、百歩譲って「私小説」だとしたらどうだと言うんでしょう?

西村賢太さんがどこかで、私小説からって、書いてあることが全部事実だと思う読者はバカ、って言ってた。

ホント? これ、私の解釈ですからね)

でも、あんなふうに、とてもナイーブな書き方をしてしま桜庭さんの思いもジンジンと伝わるんです。

何かこう、わが身の血と肉を自分で食って吐き出すような、そういう格闘の末の作品なんだろうなー、

そういう格闘を、あんなふうに一つの作品言葉で築き上げるってすごいなー、

それを「私小説」って言ってるんですよね、きっと。

そしてその格闘の焦点である母親との闘争和解(?)のギリギリ物語の、

その当の母親についてあんな切り取られ方をしちゃうとなー、そりゃ怒るよなー、って思う。

でも、怒りの焦点は、自分母親虐待人間って大マスコミ公言されたことじゃないよね

私小説と自任して書いているなら、こういう反応に対する覚悟は少なくともできていないとね)。

そうじゃなくて、鴻巣さんの作品矮小化に怒ってるんでしょ。

なにその読み方、バッカじゃないの? ぜんぜん違うし、って、桜庭さんはそれだけ言えば良かったのでは?

でもそれを〈正論〉という形で提起しちゃったから、鴻巣さんは、わかっていながらそっちに乗っかって反応した。

そういうことなんじゃないかなー。

桜庭さんって、冬子に似過ぎていますよね。

この論争まで、冬子の物語なかに書き込まれている小説のようだ。

2021-09-12

借金玉さんが自分自身で全てを台無しにしようとしている事への悲しみ

借金玉さん、文筆家としての特別な才能を持ってるのは間違いないと思ってるので、その性向でもってすべてを台無しにしてるのを見てると本当にもったいなく感じてしまう。

ケムリ時代発言とか見てると、「俺は俺の実力だけでやっていく」っていうことに対して強烈なプライドを持ってるのはわかるし、それができない人を見下して軽蔑すんのは勝手だけどさ、それを丸出しにしてついてくる人なんかほとんどいないんだよ。

借金玉」になってからモラリストっぽい仮面かぶってマスに請求しようとしてんのはわかるんだけどさ、それこそモラリスト借金玉さんの本音がむき出しになったらついていけないんだよ。

味方だと思ってた人間に刺されたって思ってるのかもしれないけどさ、自己開示してなかったものさらけ出されてしまって、そこを批判されてるだけなんだよ。それがムカつくのは理解できるんだけどさ、相手からすれば見えてなかったもんがヤバかったって状態なんだからそこで冷静になって誠実な説明をしないと、まともな友人はどんどん離れてくよ。

かに借金玉って人は独力で自分の居場所を作ってしまえる実力があって、それは本当に稀有な才能だとおもうんだよ。維持する能力が全くなかったとしても、ほとんどの人間に場を勝ち取る実力なんて無いからさ、その能力は存分に誇ってもいいと思うんだよ。

でもさ、今みたいに自己弁護が無理筋やらかしをしたときの動きは本当になんなんだよ。「批判されている発言に直接関係のない大量の論点でっちあげてごまかす」ってのはさ、そもそも文章を読む能力がない人だとか文脈を追う気もない野次馬しか効果がないってこと、理解できない人じゃないでしょ?

借金玉さんがこれまで軽蔑してやまなかった、見下してきた人にしか通用しないんだよ。借金玉さんが追い求めていた「読める能力があって場に参加する意欲のある人」にはその不誠実さは簡単にわかちゃうよ。離れていっちゃうよ。

借金玉さんが今やってることは、これまで「良き読者」として借金玉さんが想定してきた人、あるいは良き友人であり良き敵と認知してきた人に対する裏切りなんですよ。

自分の実力でもって場を勝ち取ってさ、凄いことを成し遂げたんじゃないですか。そうして獲得した場所をさ、自分軽蔑する人間で固めて王様をやるのって、そのうち絶対に耐えられなくなるよ。っていうかそれが耐えられなくて文学極道をやめたんじゃないんですか。

文学極道の時は良くも悪くも詩っていう娯楽の範疇でゴタゴタやってただけだからさ、そこでの不誠実とかは全然取り返しが効いたと思うんだよ。でもさ、今借金玉さんがやってることって、それこそ借金玉って人間が獲得してきた信頼をすべてぶん投げるような行為じゃないですか。

詩に対する不誠実を取り戻すより、自分自身が掲げてきた規範に対する誠実さを取り戻すのはよっぽど難しいと思うんだよ。本当に、取り返しのつかないことになっちゃうよ。

自らプレッシャーをかけて、そこに打ち勝って生き残ってきたって自負があるわけじゃないですか。そんな借金玉さんにとって、今やらかしてる不誠実は取り返しのつかない呪いになるよ。借金玉さんのストイックさを考えると、自分自身の不誠実に目を背け続けることって絶対にできないよ。

で、借金玉さんは多分これを読むと思うんだけど、あなたの文筆家としての能力って、技術的にはそこらのプロ小説家比較しても優秀なほうだと思うんですよ。

それでも目が出なかったっていうのは運の問題もあるのかもしれないけど、たぶん魅力的な物語想像する能力に欠けてたんじゃないでしょうか。

からさ、私小説書きましょうよ。あなたの高い技術で、稀有ワードセンスでもって借金玉っていう人間を語れば間違いなく魅力的な小説ができると思うんですよ。

特別な才能があって、ストイックにそれを積み上げてきて、自他ともに認める確かな実力を死に物狂いで獲得したにも関わらず、感情コントロールできずにちょっとしたことで滅茶苦茶な攻撃性を発揮して、それをごまかすために自分が最も嫌悪してきた人間にまで媚を売って、苦労して積み上げてきたもの台無しにしてしまうっていう人間物語

もし俯瞰して書くことができたなら、それはとてつもなく魅力的じゃないですか。

もう一度意地をはって欲しいんですよ。取り返しがつかないことはいっぱいあるけれど、それでもあなた自身裏切り続けるよりはずっと楽になれると思うんだよ。そして、今意地をはることができるならば、この先素晴らしいものを作っていける能力あなたにはあると思うんだよ。自分の才能を、これまでの努力無駄にしないでください。

2021-09-11

鴻巣友季子の時評は何が問題だったのか

 『文學界2021年9月号に掲載された桜庭一樹少女を埋める」を取り上げた、鴻巣友季子による朝日新聞文芸時評に対して、桜庭が抗議の声をあげ、記事の訂正などを求めた(文中敬称略)。

 この問題に関して筆者は「鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」に始まる3本の文章投稿した。その後、桜庭の求めに沿う形で、9月1日に朝日新聞デジタル版の時評で文面が修正され、9月7日付朝日新聞本紙および朝日新聞デジタルに、両者と時評担当者見解掲載された。

 この記事では総括として、両者の見解検討するとともに、時評担当者が「期待」しているという「文学についての前向きな議論」のために、この一件にまつわる諸論点を、桜庭鴻巣が直接言及していない点も含めて挙げる。なお、はてな匿名ダイアリー仕様URL掲載可能数に制限があるようなので、最小限に留めている。

見解検討

 両者の主張は、以下のように整理できるだろう。

桜庭文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるか否かによらず、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして書いてはならない。

鴻巣文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるならば、あらすじとして書いてもよい。

 桜庭は主張の根拠として、そのようなあらすじの書き方が「これから小説を読む方の多様な読みを阻害」し、「〝読者の解釈自由〟を奪」うことを挙げている。

 一方で鴻巣自身の主張を、「あらすじも批評の一部なので、作者が直接描写したものしか書かない等の不文律を作ってしまう事の影響は甚大」であり、「読み方の自由ひいては小説可能性を制限しないか」という懸念により根拠づけている。

 では鴻巣は「あらすじも批評の一部」であるという主張をどのように根拠づけているか。これが不明瞭なのである

 鴻巣は「あらすじと評者の解釈は分けて書いてほしいと要請があったが、これらを分けるのは簡単そうで難しい」と書くが、その後に続くのは、作品創造的な余白を読者が埋めるという、読解についての文章である文学解釈にそのような性質があったとして、それがあらすじと解釈の分離の困難とどう関わるのか、説明されていない(まさかテクストに書いてあることと、書いていない部分から自分想像したこととが融合してしまって分離できないというのだろうか。テクストは目の前にあるのに)。つまり鴻巣は、「書く」ことについて言及していないである解釈批評の一部でしかない。当然ながら、読んだ=解釈しただけでは批評は成立せず、「書く」ことが必要不可欠である。だからこそ桜庭の主張は鴻巣の読みの否定ではなく、「分けて書いてほしい」というものだったのだ。分けて「書く」ことが「読み方の自由」を否定することにはなるまい。そして実際にデジタル版の時評の文面を「修正」できたのだから、分けて書くことはさほど難しくはないはずである

 鴻巣は「合理性」や「妥当性」にこだわりを見せるが、この見解文章がそれらを備えているとは言い難い。また、鴻巣見解を発表する段になっても、そもそも桜庭に何を問われているのか理解していないふりをしている、あるいは単に理解できていない。

 繰り返しになるが、問題は「書く」ことなのだ私小説フィクションからどのように読んでもいいとか、誤読される覚悟もなしに私小説など書くなとか、私は鴻巣評のように読んだとか、信用できない過去語りだとか、あるいは鴻巣誤読しなければこんな事態にはならなかったとか、そんなことは関係ない。どう読んだっていい。批評家が誤読することもあるだろう。批評家が作者の意図しない優れた読解をすることもあるだろう。ただし、自分の読解が生み出しただけの出来事を、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして断定で書くべきではない。

 ただそれだけのことを、桜庭は何度も何度も直接本人に訴えかけた。にもかかわらず、鴻巣がその声が受け止め、真摯に答えたとは思えない。

 この文章を書いている最中に、『現代ビジネス』上に、飯田一史による記事「「少女を埋める」論争が文学史上「奇妙」と言える“3つのワケ”」が掲載された。そこで名古屋大学大学院教授日比嘉高モデル小説研究フロントランナーと言ってよいだろう)は、「作家である桜庭さんの方がTwitter上で『私小説』『実在人物モデルに』と事実立脚している点を強調している」と述べているが、桜庭は慎重に「テクストという事実」と「現実事実」の問題を切り分けている。

(強調は引用者。これは桜庭が声をあげた最初ツイートだ)

(強調は引用者)

 桜庭実存にとって「現実事実」がいかに重大なものであったとしても、桜庭あくまでそれを「テクスト(に書いてあるか否か)という事実」と「あらすじの書き方」との問題の下位に位置付けている。主張の動機と主張の根拠を分けるべきである飯田は、「作家が「トラブルを予防する」ために「事実の側に立つ」点でまず「少女を埋める」はきわめて珍しい事例なのだ」と書いているが、「トラブルを予防する」のは主張の根拠ではなく動機である。この一件を「論争」と表現するのであれば、作家動機ではなく、作家根拠フォーカスするべきであるこの記事のまとめ方に〝私は〟断固抗議する。

 とはいえ桜庭見解にも問題点が指摘できる。それも踏まえて、以下、「文学についての前向きな議論」のための論点を、差し当たり三つ挙げる。 

文芸時評というジャンル

 今回の一件に際して、文芸時評不要説や批評の死が取り沙汰されもした。桜庭ツイートで「批評ではない未熟な文章」などの表現を使い、鴻巣見解において「批評」という言葉を用いている。

 だが、文芸時評批評しかないのだろうか? 文芸時評英語ならliterary review(あるいはbook review)やliterary commentary、フランス語でならchronique littéraireなどと言うだろう。批評critiqueと時評は同一視してよいのか? 批評の要素を備えているとしても、時評には時評に固有のジャンル特性があるのではないか

新聞というメディア

 文芸時評新聞という巨大メディア掲載されている点をどう捉えるか? 桜庭見解において朝日新聞の「影響力は甚大」としている。また桜庭は「これから小説を読む方の多様な読み」について言及するが、「これから小説を読まない方」が時評だけを読む可能性も大いにありうるだろう。あるいは前項と関連づければ、文芸誌などの批評は全く読まないが時評は読むという新聞読者はいるだろう。つまり文学の読者と時評の読者は必ずしも重ならない。

 文学の読者であれば私小説で描かれたことが現実でもその通りに起きたと断定できないと承知しているが(あるいは、そのような認識の者を文学の読者と呼ぼう)、時評の読者がそのような前提を共有しているとは限らない。桜庭新聞の影響力への言及の直後に「私は故郷鳥取で一人暮らす実在老いた母にいわれなき誤解、中/傷が及ぶことをも心配し」たと述べている(繰り返すが「をも」という表記に注意。その一点だけで抗議しているのではない)。今回の問題(ここでは主張の論理ではない、現実現象レベルである)はそもそも、「文学についての」「議論」だけに収まらないものをも含んでいるのではなかったか

 以上の論点を踏まえて、時評担当者見解検討することもできるだろう。

書いてあればよいのか

 桜庭見解は冒頭、「私の自伝的な小説少女を埋める』には、主人公の母が病に伏せる父を献身的に看病し、夫婦が深く愛し合っていたことが描かれています」と書く。鴻巣評の印象を覆すためにあえて母の献身夫婦の愛を強調したのだろうが、このまとめ方については異議もあった。文芸評論家藤田直哉が端的に指摘しているのでツイート引用しよう。

 つまりあらすじに書いてよいのは、「作中の事実であるべきではないか 今回であれば、あくまで一人の人物視点に立って、「私の自伝的な小説少女を埋める』では、病に伏せる父と、献身的に看病した母とが深く愛し合っていたことを、主人公が見て取ります」くらいが妥当なのではないか言うなれば、「夫婦が深く愛し合っていた」というのも、「愛しあっていたのだな」という文字列テクストに書いてあるとはいえ中人物の「主観的解釈なのだから、〈そのような解釈が書いてある〉という形であらすじを書くべきではないか

 あるいは、そもそも事実」と相容れない表現というものもある。極端な例を挙げれば、自分幸せだと信じ込みながらオンラインサロン主宰者に投資し続ける人物のことを「幸せ生活を送り」などと書くのは、たとえ作中に「幸せである」と書かれていたとしても、おかしいだろう。幸せ事実ではなく評価からだ。書かれていないことを想像するとともに、読者は書かれていることについても想像し、評価する以上、書いてあれば何でもあらすじに含めてよいとは限らないのではないか

参考になりそうな文献

 最後に、「文学についての前向きな議論」に役立ちそうな文献を、備忘録も兼ねてリストアップしておく。

2021-08-29

anond:20210829064357

小説を「未読」の人間小説の「読み」などなく、閉じるも開くもない。

桜庭が「誤読」の訂正を「お願い」するのは理解するが、「私小説から」は関係がない。私小説だろうがそうではない小説だろうがフィクションであり、モデルとなった人物危害が加わるなどの問題桜庭責任を負うべき問題で、鴻巣にその責任を負わせてはならないし、まして小説の内容しか報道」されていないのだから、「報道被害」などもない。

・「作品に書いてあること」は印刷されたものだけであり、引用以外はすべて解釈。それが理解できようができまいが、あらゆるものを読む権利がある。

anond:20210829043722

で?って感じ。

作品を未読の、鴻巣評が「誤読だ」と言われていることを知らない(「うちの地元高齢者」のような)朝日新聞読者にとって「読み」が閉ざされうることには変わりない。私小説である都合上、鴻巣の「読み」を人々が真に受けると本人および周囲へのダメージが大きいため、桜庭は「必死になって訂正をお願い」している。一方で「読み方の可能性を新たに開く可能性もある」のは当然の話で、それを指摘したところで上記問題相殺されるわけではない。

・「これは解釈である」とわかる様式や内容でもって「解釈が断定的に書かれる」ことはそりゃあるでしょう。例えば「これはケアをめぐる物語だ」とか。ふつう作品自体にそのままズバリ書いてあるわけないんだから。あるいは序文とかではっきり書いてあるなら、書いてあるのだと示した方が評者にとって得。「作品に書いてあること」についてなのか「著者の解釈」なのか、区別できるように書かれていれば断定で問題ないけど、今回はそうじゃないから大変ですねって話。事前情報なしに当該箇所を読んで「おお、ここは作品に書いてあることではなく、鴻巣解釈が断定で書かれておるなあ」と確信できるとしたら超人でしょう。超能力者しか文芸批評研究」を読んではならないのか。

anond:20210828134838

私小説現実に与える影響について作者が責任を負うのはわかるが、第三者誤読して、いわばデマを振り撒いていることに対して、どうして作者が責任を取らねばならんのか。

2021-08-26

anond:20210826203711

私小説であることの問題とは不可分やろ。

桜庭は「現実家族虐待していた/されていた」と誤解されることを危惧しているんやからさ。

鴻巣友季子の時評は何が問題なのか

 朝日新聞翻訳家鴻巣友季子氏が連載する文芸時評に、取り上げられた小説の作者である桜庭一樹氏が抗議の声をあげた(以下敬称略)。

 争点となっているのは、「弱弱介護密室で」母は「夫を虐/待した」という記述である。これが、(テクストに書かれた/現実に起きた)事実であるかのように断定口調で書かれていることに、桜庭懸念を示す。

 抗議を受けて、鴻巣は時評について補足するEvernoteを公開した。

 その後、Twitterで両者はやりとりし、当該の記述解釈であればそれは批評として受け入れられること、解釈が読者に開かれているという点については意見の一致を見たが、桜庭はなおも以下のように批判する。


 すなわち問題は、

①「作品紹介のあらすじと解釈を分離する」ことはどれほど「むずかしい」(鴻巣Evernote)のか

 また、

解釈が「混同」されたあらすじは悪いのか

 の二点である

 以下、この二点を検討するが、最初にこの件に関する筆者の個人的感想を示しておけば、今まで自らの未熟さを自覚せずに仕事を続けてきた鴻巣の不幸と、巻き込まれ桜庭に同情する。

 また、鴻巣解釈がどれだけ妥当であるかについては議論しない。

作品紹介のあらすじと解釈を分離する

 あらすじを書こうとしていたのだが意図せず解釈が混入してしまった、という事態は、なるほど確かにありそうである

 要約に際して、物語内の複数出来事行為を紹介する必要が生じる。そこで出来事Aと行為Bを結びつける際に、「主人公はAによる寂しさからBに及んだ」などと(うっかり)書く。

 ここで、対象テクスト主人公の寂しい感情について明確な記述がない場合、これはあらすじと解釈が分離できなかった例だと言える(本当は憤りからかもしれない)。

 小説に明記されていないからといって「Aが起こった。主人公はBした」とだけ書くのは文章としてあまりに不自然なので、それを補おうとして解釈が入ってしまうというのは大いにありうるだろう。こうした場合、分離は「むずかしい」。

 またことき読者は、「寂しさ」が対象テクストに書かれているのか、評者の解釈なのか判別できない。

 一方、解釈によって生み出された記述であるということを評者が自覚している場合に、「これは解釈だ」と読めるように書くことは容易である

 「〜〜であろう」「〜〜と思われる」「〜〜のではないか」「〜〜が見て取れる」「〜〜のようだ」「〜〜からか」など、日本語には断定を避ける言葉遣いが様々あり、あるいはストレートに「〜〜と評者は読んだ」などと書くことができる。

 最後の例は稚拙に映るかもしれないが、プロ書評家の文章にも頻出する(具体例は省く)。

 さて、鴻巣は当該の書評文について、「そういう物語として、わたしは読みました。ここが、作者の意図と違うと指摘されているところです」と明記している(鴻巣Evernote、強調原文)。

 自らの解釈だと自覚しているである。(ところで、「作者の意図」という言葉桜庭は使っていない。)

 そのためこれは「詭弁」であり、断定的な言葉は避けられたはずだ、と桜庭は指摘している、のだろう。

 意図せぬ解釈の混入はありうるとはいえ解釈産物である自覚した文章について、「作品紹介のあらすじと解釈を分離する」ことはさほどむずかしくないと思われる。

 それが「むずかしいこと」だと感じるのであれば、それは単に書く力に乏しい(「未熟」)からである

 では、解釈があらすじに混入した場合、何か不都合が生じるのであろうか。特に不都合がないのであれば勝手にやればよいだろう。

「読み」を閉ざす「書き」

 あらすじに解釈が入っていると何が困るか。

 当事者である桜庭は、「わたし懸念は、私小説として発表されたこ作品の評で、ある人物が「病人介護し虐/待した」と書かれたことにあります。そうも解釈できる、ではなく、あたかテキストにそう書かれていたかのようにです」とツイートしている(https://twitter.com/sakurabakazuki/status/1430736782979596290?s=20)。

 ここでは、「作品私小説であること」が重大なファクターであるかのように受け取ることも可能であろう。前掲ツイートの「またそのような事実もありません」という記述からも、現実にそのようなことがあったか否かが問題とされているようにも読みうる。

 もちろん、私小説に固有の問題は別個に検討すべきものであろうが、本稿では、作品私小説であるか否かによらず、鴻巣の弁明が妥当性を欠くものであることを示したい。

追記:実際桜庭個人懸念としては現実としての事実にあるのかもしれないが、続くツイートにある「問題としているのは「評者が読み解いた解釈を、テキストにそう書かれていたかのようにあらすじ説明として断言して書いた」こと」をここではこの問題本質として考える。その意味で、「わたしは一つの小説」として読んでいますので、作者のご家族に関する「事実」については切り離して考えさせてください」[鴻巣Evernote]という鴻巣の主張に乗る)

小説は多様な「読み」にひらかれていると思います。また、作品紹介のあらすじと解釈を分離するのはむずかしいことです。

 鴻巣のこの文章は奇妙である

 解釈である部分についてあらすじとして断定的な書き方をすれば、それは小説の「読み」を閉ざしうるかである

 前節で扱った例で言えば、「寂しさから」とあらすじにあれば、それは対象テクストに寂しさが理由である旨が書かれていると読者は「読んで」当然である。この時、「憤りからであるという「読み」の可能性は閉ざされる。

 すなわち、解釈解釈である自覚した上で断定的な言葉選択した鴻巣の行いは、小説は多様な「読み」にひらかれているという鴻巣の信念と矛盾しているのである

 「小説は多様な「読み」にひらかれている」べきであると(は明確に書いていないので本当は思っていないかもしれないが)思うのなら、「むずかしいことですが、作品紹介のあらすじと解釈を分離する努力をするべきでした」と続くはずなのだ

 鴻巣にとって「作品紹介のあらすじと解釈を分離するのはむずかしいこと」かもしれないが、それを果たせないことにより、作品の「読み」は閉ざされる。

 評者自身の読みの自由を主張し、それを反映させる(無能力により反映してしまう)ことにより、他者の読みの自由を奪うことは、単純に暴力である。「書き」に注意すれば避けられたはずの、いわば過失致傷である

 それは評する作品を損傷し、また、時評の読者(の能力)をも傷つけうるだろう。

 書くこと/書く者は、読むこと/読む者に対してこうした暴力を為しうる。

 「自分文章をどう読むか」ではなく「自分文章を読んだ者がどう思うか」まで思いを至らせることができて初めて、自らの読みを主張する正当性が備わるのではないだろうか。

 まさか、「すべての断言には解釈が含まれいるかもしれないと思って読め」などと「むずかしいこと」は言うまい

2021-08-18

作家なるための勉強してる

思考法はわかった、でもアイデアがでない

本にも「アイデアの出し方はわからない」と書いてあった

今時の本みたいな強い話は書けない

人生経験豊富じゃない

SFミステリースリラーかいたことがない

恋愛経験が乏しい

なにかくの?私小説か?エッセイ??児童文学

2021-08-09

漫画好きのはてブに問う!!

学園モノので作者の私小説みたいな漫画ってある?

デフォルメされた女子高生キャラクター漫画によく出てくるから見てきたんだけど、現実女子高生そのままみたいな漫画を読んでみたい!!

作者の私小説的なものが読みたいけど、まあ自然主義文学的な女子高生が描かれていればそれでいいや。

『ぼくは麻理のなか』は少しだけ自然主義文学的な女子高生が描かれていたように感じました。

2021-07-19

ルックバック壁打ち

ルックバック 藤本タツキ

https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496401369355

先が気になって一気読み。

読み終わった後にページ数を知ってすごいなと思った。

面白かった。作者ありがとう

チェンソーマンも好きだったけど、やっぱすごいよ。

からこそ、ネットの反応に違和感

自分的には、この漫画は作中でも言葉が出てくるように「佳作」ぐらいだなと思った。

正直、作者の評判を上げるか下げるか微妙ラインで、

からこそ前後編とか連載とかにしないで一気に出して評価を決める必要があったんじゃないかな、ぐらい。

連載だったら、明らかに作者の評価落ちると思う。

それぐらいのパワーの作品

勝手な推測だけど、作者も編集客観的にそう評価して打ち出したんじゃないだろうか。

位置づけ的には、

・作者がとにかく描きたかたこ

編集部的には功労賞的に発表させてあげたかたこ

ぐらい。

まり商業作品的には成分無調整で、オマケコンテンツ的な読み切り

全部私の妄想だけど。

じゃあなんでお前は増田なんかに来て何を書こうとしてんだよ、というと

Twitter上の漫画家やら絵描きやらが

天才すぎる」「自信を失った」「共感しすぎて言葉にできない」などなど

とりあえず今日はこれ褒めとけモードになってる雰囲気を感じてイライラたから。

作者は間違いなく才能あふれる実力者だけど、

この作品チェンソーマンを超えてるかと言うとそうじゃないでしょ。

わりと目に見えて伸びきらない点があって

「才能ある人たちが影響を与え合ってひたすら努力したら、トントン拍子で成功した」

不条理なことで片方の未来一切が奪われた」

という話の筋は

共感できる人が非常に少ない」

でしょ。

事実こういう展開は誰かの人生にはあるのかもしれないけど、

とはいえ私小説的というか、

ぶっ叩かれる言い方すれば自己満足的というかで、

エンタメとしてはもうちょっと「作らないと」

テーマを書きたい気持ちが先行しすぎて、エンタメの完成度としてはあと一歩」

ってジャンプ編集者がいつも言うアレのままでしょ。圧倒的佳作感。

作者も、編集から絶対言われたよね。

絵やシーンの表現力はものいから、

それをもってB級C級のプロットA級作品に到達させてるのはそりゃすごいけど、

とはいえ漫画表現力だけじゃないし、

絵に観点の薄い人なら「そこそこ面白かった。なんか感動した」ぐらいで止まる。

じゃあクリエイティブな読者ならみんなに刺さるかというと

ここまでトントン拍子だと逆に刺さらない。

正直この作者さんの力なら、もっともっとすごいの描けると思うけどな。

あと、チェンソーマンではなくてこれが相手なら、

匹敵する(そして話題にならず消えていく)作品は昔からかなりあるような。

そういう意味でこれ単品で

「一切の隙が無い作品」「才能に打ちのめされた」「共感しすぎて言葉にならない」みたいな盛り上がりは、

言ってる人たちはここ十年か二十年はあまり他者作品摂取してきてないのかな?

ただの読者ならともかく、

いっぱしの作者がそういうこと言ってるとただの不勉強告白というか現在のシーンが見えてないというか、

そんな感じに思った。

共感しすぎて言葉にならない、は嘘でしょ。

創作家でも、ここまでのストイックさも成功も不幸もないでしょ。

この主人公たちと二次創作絵描いてる絵師じゃ挑戦してる世界違いすぎるし。

ルックバック、すごく面白かったし素敵な作品だったけど、

ロートル入りかけてる人たち主導で、

一切の隙が無い完璧作品だと褒めなくちゃいけないムード作られるの、嫌だな。

ハサウェイ観たときもそんな感じだったけど。

最近SNS辛いんだよな。離れ時なんだろうな。

2021-07-12

オッサンドラマチックな岩登り本

同僚がクライミングで外岩を登っている場所クリア手順を記載したルートブックを作ったから見てくれという。

最初場所案内やらノウハウやら書かれているのだけれどだんだんと心情描写が増えて私小説のようになっていき、終盤は作者(同僚本人)が立ち向かう岩壁を震える手で登りきり泣き崩れる死闘様相情緒たっぷりに描いていた。

めちゃめちゃ苦労したんだろうからものったんだろうし限界を挑む孤独な格闘劇と美化したくもなるが、ここで自分に酔わない冷静さと客観性を持つのが30過ぎた大人の嗜みだと思う。

2021-07-10

anond:20210710210727

もちろん、庵野自身作りたい気持ちはあったと思うよ。

けど、同時に「今度はオタクたちも納得できてエヴァ卒業できるものを」っていう意識もあったと思っていて、で、この他人の期待に答えるって部分と、私小説的な作品の内容を擦り合わせるのに多少の難しさがあったのかなって印象はあった。

で、それが元増田の言う「上手く終わらすのが難しい」って部分なのかなーって。

から、長く続いてる作品から難しいというか、エヴァからしかったんじゃないって、気持ちを伝えたかったつもり。

個人的にはシン・エヴァには大満足です。

2021-06-24

ゆうて創作全般的にそんなもんだぞ。庵野くんとか酷かったじゃん

なので、エロ作家(それで飯食ってる)でも、エロ作家を目指している人でも、社会活動家でも無いのに、

18禁同人描いて(書いて)、同人即売会へ出て来れるヤツ、ワケがわからねぇわって思ってる

 

インターネットがない時代からやってきた人か

善意の人だけで構成された村の住人か?って思う

普段、口にしている『ネットリテラシー』や『プライバシー意識』をどこに投げ捨てているんだろ?

 

元増田の内容のみに言及するならば、作家体験作品に反映されるとはいえ

ある程度の客観性は持って創作に挑んで欲しいはあるわな

私小説エッセーでやれみたいな

もちろんやらないのは各クリエイター自由だけどな

他ならぬ自分自身のために創作はしているのだから

 

anond:20210624182007

2021-06-21

エヴァオタクは嫌いだが落とす金は必要だった、のは過去の話

シンエヴァを見た。

クワクもドキドキもハラハラもしない、感動もない。ただ「綺麗に風呂敷畳んだね、見てる人に殴りかかるんじゃなくて、言葉説明できるだけの理性はついたんだね、監督おとなになって偉いね」という意味で「良かった」と思った。EOEでぐちゃぐちゃにされた子供の頃の恨みみたいなもの成仏していたのに気がついた。シンを見て成仏したのではない。自分はとっくにおとなになっていて成仏していたのだ。そういう映画だった。

徹頭徹尾オタクが気にしてること、気にしそうなことを説明して潰しにかかっていたのは笑いそうになった。ミサトさん無責任で酷いって気にしてたんですかね? 昔のエヴァならあん違和感たっぷり説明的なセリフ垂れ流さなかったでしょうよ。アスカレイカヲルベルトコンベアで流れてくる商品を選り分けるように、事務的淡々と処理されていくのは本当に白けた。有名声優が何人も説明的なセリフを言うだけに参加してるのもシュールだ。

それでも終わっただけで「良かったよ」って言えたのは、多分今のエヴァに新鮮な楽しさや驚き、痛みや苦しみを描く力なんて無いとどこかでわかって、諦めていたからだと思う。ちゃんと終わらせること以外期待してなかった。

リアタイ世代で録画を何度も見て、映画もおこづかいをはたいて全部劇場で見た子供だった私も、大人になって見えてなかったものが見えるようになった。良質なエンタメにもたくさん出会った。少ない知識に狭い視野で、初めて見たショッキングエンタメだったからのめり込んで、特別に思った時期があったのだろう。そういう期限は切れていた。期待しないようになっていた。

余談だが子供だった自分アスカが生きたまま腸食い散らかされるのがあまりにも怖くて、ショックで眠れなくなったりうなされたりした。生きたまま食われるなんて考えたことも無かったので、本当に怖くて震えた。思えば初めて見たグロっぽい暴力的悲惨なシーンだったのかもしれない。EOEまでは本当にいろいろと心に傷を刻んだ作品だった。

とにかくエヴァは畳まれた。シンエヴァは畳むために作られたものだ。物語として楽しくする気なかったでしょう? 嫌いなエヴァオタクと、終わってないことに言及されること消すために時間セリフがあった。

監督ももエヴァは見えないところにしまって、自由になりたかったんだろう。だから面白くなくてもファンエヴァオタクがっかりしてもどうでもいいのだ。破まではエンタメとして良いものに作り変えようという気が見えたけれど、もうそなのはどこにもない。

監督エヴァオタクを嫌いっていうのは有名な話だ。インタで自分でも言っている。今も嫌いだろうと欠片も疑っていない。

でも彼の会社エヴァ版権使用料がないとスタッフが食っていけなかったんじゃないかと思う。彼を慕い、憧れ、優しいスタッフ理解ある嫁を食わすには、大嫌いでもエヴァオタクからキャラクターで金を搾り取るのが一番儲かる。

ところがゴジラが当たった。ウルトラマンも撮らせてもらえる。もうエヴァがなくても稼ぐあてが出来た。だからエヴァはとっとと畳んで開放されても良い。というわけで前は急げで完成に至ったのではないだろうか。モチベ上がったでしょう。キャラクターサクサクエヴァオタクが金を払う気がなくなるような処理しをして片付けた。もうこっちくるんじゃねえぞってなもんで。

シンゴジの時はじめて心から嬉しそうな監督を見たからね。監督はあっちに行くし、エヴァオタには付いてきてほしくないのだ。ちなみにオタクにいちいち「エヴァ」ってつけるのは、監督特撮オタに関しては嫌いではないし、彼自身オタクからアニメ特撮オタクエヴァに散りばめられたオマージュのおおさからして、けっこうディープオタクだと思う。

シンエヴァ感想をいくつか読んだら、それぞれのキャラクターの処理について不満を漏らすと、案の定卒業しろよとかキモいと叩かれていた。まとめサイト晒し上げられていた。流石にそれは酷いくないか?今までキャラ萌え的な商売しまくって、金を搾り取られた人たちが嘆いたって良いだろう。だって公式はそういう商売をしてたじゃん。中学生が脱衣する麻雀ヒロインといちゃつけるゲームシンジカヲルで落とせるゲーム。それを元にした漫画同人作家カヲルシンジBL描かせて監督が対談までしてる書籍もある。その他にも把握しきれないくらい色んなモノが出ている。エヴァくらい節操がなく金のためにキャラを売っていた作品も無いだろう。

キャラクター商品キャラクターが好きだから買うものだ。キャラクターが好きだから金を出す人たちからずっと搾り取ってきた。それで飯食ってたんだよ何年も。Qから8年も食いつないでるんだよ。ゴジラがあっても、大半はエヴァ収入があったから8年完成させずにすんだんでしょう。もういらないからポイしたわけだが。所詮オタク一方通行で金をつぎ込むだけで、優しくされるどころか捨てられたって文句は言えないものだ。でも悲鳴くらい上げても良いんじゃないの?25年前から根本的に変わらない作品にずっとついてきて、どんなにエグい商売でも金はらってきた猛者たちだぞ?流石に期待しなかったか文句もない私より愛があっただろう人たちが叩かれてるのは可哀想だ。好きじゃない人ほど簡単さよならできるもんなんだから

私は良かったと思ったから当初は否定的感想や、点数の低い映画レビューを見ていなかった。けれど絶賛よりもTLに流れてくる苦言に、全部なるほどと納得したので見てみた。そうしたら感情的おかしくなって叩いてるとかアンチとかじゃなく、理路整然と嘆いていて、反論もなくそのとおりだと思ったものが多かった。ただ私にはそれに怒ったり悲しんだりする好意がもうエヴァにはない。良かったねー、終わったねーって流して終わった。

良かったで流した層、怒って細かく説明してる層が多くて、ほとんどの人が一回見ればリピートしない映画ではないだろうか。それでも何度かリピートしていろいろ考えてる人たちが少数いるけど、お金あるなあという感想だ。考察小ネタ拾いは楽しくて好きだが、シンエヴァはそれをするには料金に見合わないと思ってしまう。そろそろ大抵の空白や説明のないところは、思わせぶりなだけでなんもない可能性が高い思いようになった。きちんと描けるなら描いてるだろうし、監督には無理だと思う。その上でエヴァは出来ないものはそれっぽく空白にしとけばファン勝手考察して想像して楽しんでくれるから、開き直って描いてないだけ。監督は25年かけても描けないものを描けるようにはならなかった。ピュアで傷つきやすく、作品成功したために人間的に成長しなくても生きていけるようになった子供のままの人。それが痛いほどわかるのがシンエヴァじゃないか? 意味があるのかわからない考察をするなら、円盤アマゾンで安く買えばいい。そもそも今回の映画考察合戦する相手も少ないのでは。

監督とは反対に、声優は成長をひしひしと感じる人が多かった。声優演技力にだいぶ助けられた映画だった。監督はそれに気がついただろうか。親子を多用するくせに父親母親も描けないところに、それっぽい色を付けたのは声優陣だ。パンフコメントは感慨深く読んだ。皆さんお疲れさまでした。緒方さん、宮村さん、山口さんは特にお疲れさまでした。シンジの声は最後まで緒方さんが良かったです。

貞本さんが参加されてなかったのは残念でした。彼の人間性とかは知らん。描く絵が好きだし、監督が投げ出したもの漫画版できちんと描ききったのを高く評価している。漫画版はキャラクターの心情もちゃんと丁寧に描いていたし、なによりきちんと完成させた。それが出来るか出来ないかが、本当のプロアマチュアの差だと思う。貞本さんだってエヴァオタのいろんなものさらされた人だったでしょうに、仕事を完遂した。傷ついたのは監督だけではない。エヴァ根本監督私小説だが、作品としてはたくさんの人の力で出来ているものなのだから、負の影響だって受けた人はたくさんいるでしょう。傷ついたからと膝を抱えて元気になるのを待ってても良いような環境にあった人は少なかっただけ。

興行収入はそれなりじゃないかな。リピートはしないけど、長く付き合ったんだ、香典くらいは払うって人は多いでしょう。

しかTV版のエンディングが一番良かった、なんて思う日が来るとは思わなかった。(二番目は漫画版)

2021-06-12

anond:20210612180643

エヴァ庵野じゃなきゃ出来ない基地外シナリオだったぞ

狂気を魅せたという意味ではなくて圧倒的に低レベルシナリオ完成度的な意味

 

理解ある彼くんなワイはオタクへの反撃(Qの恨み)とモヨコとの私小説が書ければあとはどうでもいいだったんだなってすぐさま読み取ったけど

自分自身映画に重ねるキョロ充非オタ豚どもは感動したり勝手意味を読み取ってたな

 

正解はパンフレット意味不明だしもっと客観性を持って作品作りをって書かれてたり

NHKドキュメンタリーでもスタッフ意味不明って言われたし時間切れでああなった様子が映し出されてたりなわけなんだけど

 

あと映像面ではアングル面白かった。かなり奇抜なのでたぶん庵野じゃないとできない

これもなにしてるかわからないって評判が多かったけどワイは初めからグルグルアングル面白いって評してたぞ

ドキュメンタリーでもやっぱり並々ならぬこだわりがあるってやってたね

やっぱワイの理解度高いわ

2021-05-10

はてブ非表示リスト確認してみる方法

https://b.hatena.ne.jp/(ユーザー名)/ignore

で取得したデータをすべてコピペしてエクセルに張り付けたところ、6180行になった。

すると、1人あたりこんな感じで表示される=1人4行ずつ表示される。

次に、この方法で余計な行を無視して該当のユーザーID抽出する。

https://www.relief.jp/docs/excel-get-data-every-n-rows-index-function.html

①miruna

②miruna

これはひどい 宗教 頭が悪い 死ねばいいのに 買い物 くたばれ 死 狂人 地獄 あとで読む チャンコキモい ネタ ヤクザ うんこ ブコメがひどい アホか オカルト idolm@ster 変態 spam報告リスト 首を刎ねよ 歴史修正主義 ニコマス これはひどい 女装 中国 iDOLM@STER 花澤香菜 馬鹿の見本市 けいおん!hiphop DS 富野由悠季 ロシア C77 ラブプラス 読んでない 呪詛 豊崎愛生 myspace どうでもいい 耳鼻科GO 下衆 沖縄 爆発 コズミックホラー カニバル C81 堀江由衣 自アン 押井守 音楽 天文 トンデモ なんだかなあ 戸松遥 C87 C76 釣り electronica 田村ゆかり 前提 venetian snares アホ 山本弘 梅原大吾 忍法コロニー落とし 馬鹿 大塚英志 ヱヴァCthulhu お前が言うな 釘宮理恵 drug アメリカ 反知性主義 IDOLM@STER 国語の成績が悪い WEG メキシコ インド サマーウォーズ カレー アニメ spam 平野綾 ソ・ラ・ノ・ヲ・ト C83 ネタ C84 SM プリントアウト C85 今井麻美 阿澄佳奈 映画 舛成孝二 クズ バカの見本市 冲方丁 たかはし智秋 三瓶由布子 下田麻美 耳鼻科go 國府田マリ子 図書館 ニコ厨 古橋秀之 死ね 滋賀 中村九郎オランダ文章 エジプト 水樹奈々 アフリカ ウザい ささめきこと 井上麻里奈 差別 日本語不自由 Love Parade ちょっといい話 平沢進 お笑い 清水マリコ 南アフリカ DTB 倉田英之 神戸守 坂本真綾 ていどひくい 東方 これはすごい アルカナハート ホラー おまえが言うな 山本寛 Go-qualia 沢城みゆき 小林ゆう 浅野真澄 直結 同人 kitty エヴァ ガンダム 佐藤竜雄 涼宮ハルヒの消失 キチガイ 歴史捏造主義 youtube 原紗友里 サウジアラビア 頭の悪い Breakcore 本田透 山田尚子 C86 ドイツ 茅原実里 クラムボン勉強 同人音楽 歴史 なのは やくしまるえつこ 金田朋子 被害妄想 野中藍 今敏 わかつきひかる イタリア スパIV アフガニスタン 中村うさぎ 観測範囲 arcade 秋葉原 かなめも バカ android 片岡あづさ 死刑 あそびにいくヨ! 井口裕香 塗壁木綿 高垣彩陽 プロレス はやくしにたい 新宿 電気グルーヴ ニーチェ 新條まゆ 声優 桃井はるこ 伊藤かな恵 能登麻美子 v系 techno あとで見る 片渕須直 C80 高遠るい マイマイ新子 文学少女 DG-10 残念 ゲーム 人間の屑 内海賢二 池澤春菜 忠臣蔵 ニコニコ動画 詐欺 チベット MySpaceXENOGLOSSIA 演劇 竹達彩奈 TM NETWORK 空気奴隷 秋田 HMV 厨房 人間クズ ゾンビ オカルト学院 FF14 犯罪 ナイジェリア 地獄へ落ちろ 火星 perfume くっつり会 あとで読まない 何を今更 怪文書 谷山浩子 フィンランド シムーン テロリズム 性差別 平田オリザ C97 嶽本野ばら 小野坂昌也 AVATOR THA BLUE HERB ブンブン丸 新城カズマlain レイシスト アリュージョニスト フランス 警察 中島愛 セルクマ 中村繪里子 sonic draglgo まどか☆マギカ 阿呆 ばらスィー 若林直美 北朝鮮 アニソン HIPHOP 寿美菜子 YOU THE ROCK★ 橋本由香利 愛知県警 日笠陽子 clammbon ネット マリア様がみてる SLUM DANK なかよし c88 Chouchou いつか天魔の黒ウサギ タラ コーラン R.O.D ファシスト HEROMAN ナゴム murder コミティア91 かわいそうです マクロス7 SETI HARO b-flower MC Hammer ∀ガンダム dubstep イギリス ゆとりちゃん ヤクザ巣窟 ゼノグラシア Richie Hawtin ドール ショタ Rasmus Faber Amazon ロウきゅーぶ読め knifehandchop GIGAZINE ハァ? ブラウザ TSUTAYA なんでもいいかPSP TOKYO NO.1 SOUL SET テキストサイト だろおっさんども ラノたの アルトネリコ3 サエキけんぞう pal@pop KENTARO TAKAHASHI SoundCloud スフィア タルコフスキー C79 okama 中田ヤスタカ スウェーデン piana 上野千鶴子 ルッキスインターネットこわい 上連雀三平 ポルノ club ボリビア ここに隕石を落とそう ゴア SW アイスランド ゆかな c97 Girls' Work いばらの王 デブ yarnmoor pixiv microscope weg F91 ディスクユニオン squarepusher アフタヌーン好きすぎ スパム ハルカリ The Black Eyed Peas フィリピン she また産経か しんうちっ! ドクター中松 エリック・ロメール NERVANA ROD やぶうち優 フィギュア バーチャファイター triphop おぷぷん グラスハープ るりあ046 サウンドボード なんじゃこりゃ スターウォーズ MEZZO PIANO GG SHARPNEL 井上喜久子 バカテス いけだたかし 9.11 V系 サイケアウツ icons ハンガリー レイヴ Google らき☆すた DOMMUNE けいおん! rei harakami ラーメン □□□ エヴァ脳の恐怖 丹下桜 ゼーガペイン ソマリア ハロプロ プーチン JAMES PANTS スト4 Star Wars ばくはつ ken ishii kindle グアテマラ アート four tet drum'n bass やまとなでしこ Jさいろー ミステリ ブルーレイ ラブライブ! Afrika Bambaataa Nujabes murder channel フォーチュンクエスト トヨタ 中野テルヲ あとで SEGA オッサン 中川浩二 バンコク TRPG DJ ヱヴァ ときメモ4 Kobe Briant いわみて ヨーガ センコロール yura 京大 PS3 jazz raycrisis C89 P-MODEL デマ おまえがいうな まこぴー インドネシア CS これはひどすぎる 人種差別 TLC エウロパ 七尾旅人 GUNDAM RIOW ARAI しりあがり寿 マッチポンプ ベルギー GA xbox360 シリアルキラー BUBBLE-B KOTOKO ドナドナ サイケ ヘイトスピーチ baby princess KAGAMI JamesCameron SF DRAWERS imoutoid imaginion Joseph Nothing sister princess 2pac おまもりんごさん ゴミ EINHANDER わくわく7 c87 FF13 なんでやねん ブコメもひどい がっかり game ガガガ文庫 コロニー落とそう ラベリング コミックREX どうかと思う antihoney ガンダム00 ビートたけし リーンの翼 コメがひどい アニメ質問スタチャ ぼくらのウォーゲーム バクマン *宗教 ILL-BOSSTINO データベース ストライクウィッチー VO4 上田大王 セクシスM3 JAシーザー trf

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①ryokusai

②ryokusai

これはひどい society crime Twitter law Fantastic Korea university media work business communication medical 支那 military hatena history tax これはひどいw money bookmark religion 女権拡張運動 education politic TV book security game animal ただしソースは売日 anime 2ch technology comic blog sports eat wヘ√レv-(゚∀゚)-wヘ√ 出羽守 はてな私小説 また××か! review movie science boomerang keyword interview YouTube economy Wikipedia music Onanie tips discrimination Russia word culture language web item health 富山 comment 現代アート() 被害資産化 ( ;∀;) イイハナシ copyright grotesque これだから女同人 enquete ( ´_ゝ`)流石(´<_` ) amazon LGBT し J レ J ('A`;)うわあ fashion novel dan the 何とか alchemy AV ちんぽ騎士 あとで読む 饂飩屋の釜 はてな紙礫 memo NIMBY art ぬこころ それが小町クオリティ ↓君達には失望したよ intelligence design ADHD event 薩摩守 uriginal yonium まなざし村 mixi はてなpreferentialism literature BI 非モテ poem よし!ワーパチパチ AI はいはいクマクマ ×NPO→○NGO AA 雌車privacy radio auction energy ressentiment Amazon image ITmedia weather collage 801 Uncyclopedia American Dream tinycafe SNS twitter Intelligence ひなぎくはてな 積水マウス ( ;∀;)イイハナシ wiki Akiba-Hater Fantastic korea politics よし!ワーパチパチ authoritarianism Jリーグカレー PC 漫画 univeristy これはひどいw memory ヒャッハー やる夫 また✕✕か! ( ;∀;)イイハナシ 日本死ね死ねpropaganda はてなファイトクラブ 国民世論の力なの diplomacy また××か! Africa 大都会岡山 まんこ二毛作 鏡の法則 PR 三丁目の夕日 boookmark nicovideo パプティマス様の literacy NTR ⬇君達には失望したよ # |ω・)…… Misery ASD Australia 生活困窮者 Fatastic Korea ethics extreme sports uncyclopedia 留保のない生の肯定を univerisity Tibet 事件 comunication 後で読む あとでみる ┌(┌^o^)┐ discrimincation extreme 女権各地運動 これが若さか… 文学()</p>

非表示に設定済み

ということで、私は1545人を非表示にしている。

2021-05-02

anond:20210501160143

あなた文章読みやすくて良い。

その気怠さ、希死念慮私小説にしてみたらいかが。

まり気負わず、暇なときに書き散らす感じで。

2021-04-17

両親が不仲だった自分語りから1年後

お世話になっております、去年に「両親が不仲だった自分語り」( https://anond.hatelabo.jp/20200211234011)を書き起こした増田と申します。

  

  

実はあの日記を書き起こしたこと自分ボトルネックになっていたことがハッキリ浮き彫りになり、拗らせて、寝込みました。

意識はあるのに体が起き上がらず会社に頼んで1週間休みをもらい、なんとか回復するまでに至りました。

  

みんなが当たり前に持っていて自分には無いものをどう補うか、屈折しすぎた性格をどうするかを寝込んでいる間ずっと考えていました。

そもそもなんだか調子が悪く、体力的に疲弊すると過去の嫌な思い出に尾ひれがついた妄想や、起こりえることのないネガティブ妄想をするようになり既に病んでいたようにも思えます

自分ホームドアの無い駅までふらっと行って、ホームのベンチで1時間ほど座り込む生活をしていて、その合間にスマホメモ自分過去の話をぽつぽつと書き起こしていました。

今思えばもしかしたらそれは遺書で、誰か宛ての手紙で、誰かが言うように私小説になっていました。(書いていた当時は私小説だと思わずに書き起こしていました。)

それが「両親が不仲だった自分語り」だったわけです。死ぬ前に書き起こした内容が両親の話だと思うと、表面上そんなに気にしていなかったはずなのにやっぱり根に持っていたんだなというのが自分でわかりました。

  

今回は前回投稿した「両親が不仲だった自分語り」を投稿した後の話です。

  

  

投稿後、たくさんのコメントを何度も読みました。稚拙ダサい自分で思っていた文章を褒められてた事が何より驚きました。

自分で気づけなかった事に気づかされた気がしました。ありがとうございます

ボトルネック結構重い話らしいのでまだ見ていません…。今は全くその気はないけど何かの拍子に結婚して幸せだなぁと思うようになったら見ようかな…?

  

そのあと1週間寝込みました。徐々に声が小さくなっていって、職場の人に心配されており、ちょっと休みたいですというと職場問題いから休んでいいよと言ってもらえて丸々1週間寝込みました。

コロナ日本でも話題なりはじめ、外に人が出なくなっていた頃の話です。

薬を飲んで、ご飯を食べて、寝て、ゲームをして、絵を描いて、ゾイドを組み立ててまた寝る。という生活をしていました。

投薬をするとだいぶ楽になったのもあり、声が出るようになったので職場に復帰。

1週間もすると、本格的にみんな外出しなくなったのか仕事接客)は軽かったので、仕事をこなしてさっさと寝る。というルーティンになりました。

  

  

夏頃、妹が鬱になったと母から報告がありました。

状態は1週間寝込んだ自分より酷く、二人目を産んだあとのノイローゼから来ているようです。

自分が鬱になっていたのは母には伝えてなかったので、妹が鬱になったという報告があった時点で伝えました。

自分の子供二人そろって鬱になったという報告を受けて、母がどう思ったかは分からないままです。

遺伝的なものもあるらしいので、自分はあまりそこで深く考えませんでした。

妹には二人の娘がいるので妹の旦那が楽になれるよう、仕送りをしたりもしています。姪っ子たちには不自由をさせたくない一心でした。

  

妹は姪っ子たちを母に預けて入院をしたり、実家に帰って母と過ごしたり。

自分性格からわかってはいたけど、自分は母に甘えられないと思っているので深く触れずにただ姪っ子たちに仕送りだけしています

  

  

向こう十数年、連絡の無い父は死んだことにしました。

養育費の件は法律上もも無効になっていて取り立ても出来ない状態でした。

それを知らなかった自分にも落ち度はあったので、責めることも憎むことも出来ないように父は死んだことにしました。

  

  

みんなに文章を褒められたので、文章を描いてアウトプットすることを始めました。絵は描けるので挿絵付きで。

これはまだ成果は出ていませんが、思っていること、考えていることを校正しつつ続けています

格ゲーも本格的に本腰を入れて勝ちにこだわるようにしました。来年あたりにグラブルVS部門でEVOにも出ようと思います

ストリートファイターVも少しやっています。好きだったダンが妙に強くて笑っていますオロもすごく楽しみです。

好きだった魔界村シリーズの新作「帰ってきた魔界村」の発売も燃えました。

RTAリアルタイムアタック)も始めました。格ゲーのトレモ(トレーニングモード。ひたすらコンボ練習をしたりする。)と似ていて突き詰めることが楽しいです。

  

とまぁ、ゲーム方面では楽しくやっていけるようになりました。

コロナ禍で仕事が早上がりになり、自炊を始めたら案外自分料理がおいしいことに気づいて体重が増えたり

学生時代の友人(専門学校自分に進めてくれたゲーセン仲間)と久しぶりに連絡が取れたり。

    

  

  

そんな中、年末会社を辞めました。

原因はセクハラストーカー行為でした。加害者側はなんとも会社的にいないと困る人というのもありましたが何より妻子持ちでした。

父が仕事をしていないと困るのは身をもって体験しているので、鬱から立ち直り始めているとはいえあれからぼんやりすることの増えた自分がだらだらここにいるのも気持ちが悪く

加害者から少しの慰謝料をもらって退職しました。

  

あまっちょろすぎる。自分でもそう思います。それ以上に関わりたくなかったのもありますが、加害者の娘さん(彼女は6歳。あったことある。)が

何も知らずにそのまま居られるのであればと真っ先に思ってしまい、職場に疲れていたのもあって辞めました。

今の所慰謝料としてお金ももらっているし不満はありません。

  

  

  

今でもたまに調子が悪い時があります今日とか。

寝込んでから低気圧の影響をモロに身体で感じるようになったし、昔の家庭環境を思い出して泣き出したり

せっかく専門学校に行かせてもらったのにそれなりの仕事すらしていなくて勝手申し訳なくなったり。

それでも今でもコメントをたまに読んで踏ん張ってます

気負わずにほどほどに、を心掛けようと思っています

これ書いていたらなんだか楽になってきました。本当は昨日、「なぜ自分自殺しないのか」というタイトル文章を書こうとしていたところでした。

まぁ、痛そうだからでしょうかね(庵野感)

2021-04-06

anond:20210406053210

作品が作られた意図考察

作品の設定や世界観考察は分けて考えるべきではないだろうか。

緻密で矛盾が無い世界観を構築し、それを考察してもらう事に重きを置いた作品もあるだろう。

ただシンエヴァに関して言えば、脚本キャラクター言動ED曲の歌詞等に一貫したテーマが有り、いくつかの謎が明かされないまま終わった為、緻密な設定よりもメッセージ性を重視した作品の様に思える。

その為メタ情報、つまり作品が作られた背景を、メッセージ考察材料にするのは間違いではない。

まあ個人的に、一般人に向けた作品がただの私小説であったりメタ情報を前提にしないと理解できない作品だとは到底思えないので、作品内の情報で語るべきというのはその通りだと思う。メタ情報持ち出して庵野監督回復ストーリーだ!なんて言うよりはキャラクターアイテムが何を意味するものかを考えた方がずっと有意義

あと自分語り考察とは別物なんじゃないっすかね。

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