同僚がクライミングで外岩を登っている場所とクリア手順を記載したルートブックを作ったから見てくれという。
最初は場所案内やらノウハウやら書かれているのだけれどだんだんと心情描写が増えて私小説のようになっていき、終盤は作者(同僚本人)が立ち向かう岩壁を震える手で登りきり泣き崩れる死闘の様相を情緒たっぷりに描いていた。
めちゃめちゃ苦労したんだろうから筆ものったんだろうし限界を挑む孤独な格闘劇と美化したくもなるが、ここで自分に酔わない冷静さと客観性を持つのが30過ぎた大人の嗜みだと思う。
Permalink | 記事への反応(0) | 15:20
ツイートシェア