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2021-06-21

エヴァオタクは嫌いだが落とす金は必要だった、のは過去の話

シンエヴァを見た。

クワクもドキドキもハラハラもしない、感動もない。ただ「綺麗に風呂敷畳んだね、見てる人に殴りかかるんじゃなくて、言葉説明できるだけの理性はついたんだね、監督おとなになって偉いね」という意味で「良かった」と思った。EOEでぐちゃぐちゃにされた子供の頃の恨みみたいなもの成仏していたのに気がついた。シンを見て成仏したのではない。自分はとっくにおとなになっていて成仏していたのだ。そういう映画だった。

徹頭徹尾オタクが気にしてること、気にしそうなことを説明して潰しにかかっていたのは笑いそうになった。ミサトさん無責任で酷いって気にしてたんですかね? 昔のエヴァならあん違和感たっぷり説明的なセリフ垂れ流さなかったでしょうよ。アスカレイカヲルベルトコンベアで流れてくる商品を選り分けるように、事務的淡々と処理されていくのは本当に白けた。有名声優が何人も説明的なセリフを言うだけに参加してるのもシュールだ。

それでも終わっただけで「良かったよ」って言えたのは、多分今のエヴァに新鮮な楽しさや驚き、痛みや苦しみを描く力なんて無いとどこかでわかって、諦めていたからだと思う。ちゃんと終わらせること以外期待してなかった。

リアタイ世代で録画を何度も見て、映画もおこづかいをはたいて全部劇場で見た子供だった私も、大人になって見えてなかったものが見えるようになった。良質なエンタメにもたくさん出会った。少ない知識に狭い視野で、初めて見たショッキングエンタメだったからのめり込んで、特別に思った時期があったのだろう。そういう期限は切れていた。期待しないようになっていた。

余談だが子供だった自分アスカが生きたまま腸食い散らかされるのがあまりにも怖くて、ショックで眠れなくなったりうなされたりした。生きたまま食われるなんて考えたことも無かったので、本当に怖くて震えた。思えば初めて見たグロっぽい暴力的悲惨なシーンだったのかもしれない。EOEまでは本当にいろいろと心に傷を刻んだ作品だった。

とにかくエヴァは畳まれた。シンエヴァは畳むために作られたものだ。物語として楽しくする気なかったでしょう? 嫌いなエヴァオタクと、終わってないことに言及されること消すために時間セリフがあった。

監督ももエヴァは見えないところにしまって、自由になりたかったんだろう。だから面白くなくてもファンエヴァオタクがっかりしてもどうでもいいのだ。破まではエンタメとして良いものに作り変えようという気が見えたけれど、もうそなのはどこにもない。

監督エヴァオタクを嫌いっていうのは有名な話だ。インタで自分でも言っている。今も嫌いだろうと欠片も疑っていない。

でも彼の会社エヴァ版権使用料がないとスタッフが食っていけなかったんじゃないかと思う。彼を慕い、憧れ、優しいスタッフ理解ある嫁を食わすには、大嫌いでもエヴァオタクからキャラクターで金を搾り取るのが一番儲かる。

ところがゴジラが当たった。ウルトラマンも撮らせてもらえる。もうエヴァがなくても稼ぐあてが出来た。だからエヴァはとっとと畳んで開放されても良い。というわけで前は急げで完成に至ったのではないだろうか。モチベ上がったでしょう。キャラクターサクサクエヴァオタクが金を払う気がなくなるような処理しをして片付けた。もうこっちくるんじゃねえぞってなもんで。

シンゴジの時はじめて心から嬉しそうな監督を見たからね。監督はあっちに行くし、エヴァオタには付いてきてほしくないのだ。ちなみにオタクにいちいち「エヴァ」ってつけるのは、監督特撮オタに関しては嫌いではないし、彼自身オタクからアニメ特撮オタクエヴァに散りばめられたオマージュのおおさからして、けっこうディープオタクだと思う。

シンエヴァ感想をいくつか読んだら、それぞれのキャラクターの処理について不満を漏らすと、案の定卒業しろよとかキモいと叩かれていた。まとめサイト晒し上げられていた。流石にそれは酷いくないか?今までキャラ萌え的な商売しまくって、金を搾り取られた人たちが嘆いたって良いだろう。だって公式はそういう商売をしてたじゃん。中学生が脱衣する麻雀ヒロインといちゃつけるゲームシンジカヲルで落とせるゲーム。それを元にした漫画同人作家カヲルシンジBL描かせて監督が対談までしてる書籍もある。その他にも把握しきれないくらい色んなモノが出ている。エヴァくらい節操がなく金のためにキャラを売っていた作品も無いだろう。

キャラクター商品キャラクターが好きだから買うものだ。キャラクターが好きだから金を出す人たちからずっと搾り取ってきた。それで飯食ってたんだよ何年も。Qから8年も食いつないでるんだよ。ゴジラがあっても、大半はエヴァ収入があったから8年完成させずにすんだんでしょう。もういらないからポイしたわけだが。所詮オタク一方通行で金をつぎ込むだけで、優しくされるどころか捨てられたって文句は言えないものだ。でも悲鳴くらい上げても良いんじゃないの?25年前から根本的に変わらない作品にずっとついてきて、どんなにエグい商売でも金はらってきた猛者たちだぞ?流石に期待しなかったか文句もない私より愛があっただろう人たちが叩かれてるのは可哀想だ。好きじゃない人ほど簡単さよならできるもんなんだから

私は良かったと思ったから当初は否定的感想や、点数の低い映画レビューを見ていなかった。けれど絶賛よりもTLに流れてくる苦言に、全部なるほどと納得したので見てみた。そうしたら感情的おかしくなって叩いてるとかアンチとかじゃなく、理路整然と嘆いていて、反論もなくそのとおりだと思ったものが多かった。ただ私にはそれに怒ったり悲しんだりする好意がもうエヴァにはない。良かったねー、終わったねーって流して終わった。

良かったで流した層、怒って細かく説明してる層が多くて、ほとんどの人が一回見ればリピートしない映画ではないだろうか。それでも何度かリピートしていろいろ考えてる人たちが少数いるけど、お金あるなあという感想だ。考察小ネタ拾いは楽しくて好きだが、シンエヴァはそれをするには料金に見合わないと思ってしまう。そろそろ大抵の空白や説明のないところは、思わせぶりなだけでなんもない可能性が高い思いようになった。きちんと描けるなら描いてるだろうし、監督には無理だと思う。その上でエヴァは出来ないものはそれっぽく空白にしとけばファン勝手考察して想像して楽しんでくれるから、開き直って描いてないだけ。監督は25年かけても描けないものを描けるようにはならなかった。ピュアで傷つきやすく、作品成功したために人間的に成長しなくても生きていけるようになった子供のままの人。それが痛いほどわかるのがシンエヴァじゃないか? 意味があるのかわからない考察をするなら、円盤アマゾンで安く買えばいい。そもそも今回の映画考察合戦する相手も少ないのでは。

監督とは反対に、声優は成長をひしひしと感じる人が多かった。声優演技力にだいぶ助けられた映画だった。監督はそれに気がついただろうか。親子を多用するくせに父親母親も描けないところに、それっぽい色を付けたのは声優陣だ。パンフコメントは感慨深く読んだ。皆さんお疲れさまでした。緒方さん、宮村さん、山口さんは特にお疲れさまでした。シンジの声は最後まで緒方さんが良かったです。

貞本さんが参加されてなかったのは残念でした。彼の人間性とかは知らん。描く絵が好きだし、監督が投げ出したもの漫画版できちんと描ききったのを高く評価している。漫画版はキャラクターの心情もちゃんと丁寧に描いていたし、なによりきちんと完成させた。それが出来るか出来ないかが、本当のプロアマチュアの差だと思う。貞本さんだってエヴァオタのいろんなものさらされた人だったでしょうに、仕事を完遂した。傷ついたのは監督だけではない。エヴァ根本監督私小説だが、作品としてはたくさんの人の力で出来ているものなのだから、負の影響だって受けた人はたくさんいるでしょう。傷ついたからと膝を抱えて元気になるのを待ってても良いような環境にあった人は少なかっただけ。

興行収入はそれなりじゃないかな。リピートはしないけど、長く付き合ったんだ、香典くらいは払うって人は多いでしょう。

しかTV版のエンディングが一番良かった、なんて思う日が来るとは思わなかった。(二番目は漫画版)

2021-05-23

ネズミ彼女のはなし

 彼女の「ねえこ動画面白よー」という声。リビングに行ってスマホを覗き込む。

 画面中央には水の張られたバケツがありその縁に木の板がまるで飛び込み台のようにかけてある。動画再生されると、画面の端からネズミが現れて板の上をバケツに向かってとことこ歩いていく。端あたりに到達したその瞬間、ネズミがまるでハンマーで弾かれたようにバケツに落ちた。水の中でもがく。

 「面白くない? 木の端っこに電極があって、そこに突っ込んでいっちゃうの」

 笑顔で語る彼女。その間にもまるでベルトコンベアーに乗せられたかのように次々とネズミが板の上を歩き、電気ショックを受け、バケツに落ちた。バケツの中はあっという間に溺れまいともがくネズミだらけになった。

 僕は気分が悪くなった。そんな映像は見たくなかった。「そういうのは気分が悪くなるので見せないで」と、普段の僕からは考えられないであろう冷たさをできるだけ演出して、言った。

 彼女は相当しょげたらしく、その夜は「ごめんなさい」と謝ってきた。今にも泣きそうな声であった。

 その映像を見せられた時、頭から冷静さみたいなものが無くなっていた。一つ重大な要素を見落としていた。

 彼女害獣駆除業者事務仕事をしている。聞くところによると日々現場報告書を処理しているらしく、罠にかかって死んだネズミ写真とかを見るようだ。その話を聞いて僕とか、僕の両親(彼女とはお互いの親と食事もする位の仲だ)は「えっきつくないそれ?」と心配したのだが、彼女全然へいきーというので特に気にしないでいた。

 実は、彼女は相当のストレスを抱えているかもしれない。彼女はあまり友達が多い方ではなく、僕と彼女の親くらいしか話し相手が居ない。その数少ない話し相手である僕に「気分が悪い」と言われるような仕事をするという気分は、どうなんだろう。そこまで考えられなかったのは軽率だと思った。その点については謝るべきだと思った。

 しかしどうだろうか。「ごめん、気分が悪いと言ったが、君の仕事否定するつもりはないんだ。ごめんよ」と言えばいいのか。その映像を見るのは気分が悪いが、その映像にあったことを仕事として行うのことは気分が悪くないという主張は何か矛盾している気がした。僕が一番主張すべきことは、そこに矛盾が発生しないことを示す論理だと思った。その考えに至った時点で「君の仕事否定するつもりはないんだ」という言葉が嫌に白々しく感じるようになり、僕は眠ってしまった。

 このやりとりがあったのは日曜日で、まったく休日にこんな不快な思いをして月曜を迎え、金曜日まで働かないといけないなんて最悪の気分だと思った。しかし、翌日月曜日の夜にはこの出来事の気分の悪さはほとんど忘れていた。自分でも不思議だったし、都合が良すぎるかもしれないと思った。火曜日には完全に忘れてしまい、金曜日まで無難仕事を終えることができた。

 本日土曜日彼女が部屋にやってきてこう言った。

 「ネズミって、仲間が罠にかかっていても助けないの。危険信号とか出さないの。よっぽどバカなんだね。知性とかないのかも」

 昆虫は罠にかかったら危険信号を出して仲間に伝えるとかどうとかをさも重大な発見であるかのように話した。やはり気分が悪かった。僕はそういうのは気分が悪いからやめてくれと伝えた上で「仕事が辛いなら辞めてもいいと思う」と言った。別に辛くない、となんともなしに彼女は答えた。

 彼女仕事を辞めてしまえばいいと思った。何か、別の不可抗力的な事情で。例えば、クビになったとか、嫌いな上司が居るとか。害獣駆除とは関係のない理由で辞めてしまえば物事が単純になって楽になると思った。

 ネズミ電気ショック死ぬ瞬間を思うと心が痛んだ。彼女別にそれで心が踊ることはないと思う。なくて欲しい。ネズミバカな生き物だと思うことで仕事ストレスなく進められるのであればそれでもいい。けれどネズミ昆虫と比べてバカであるとか、電気ショックを受ける動画面白いとかい価値観共感できないし、共感求めないで欲しかった。

 でも例えば、僕の家にネズミ大量発生したらどうするだろうか。間違いなく業者を呼ぶと思う。

 彼女価値観が、間違っていて欲しかった。けれどそれは僕の願望で、エゴに過ぎない。でもエゴから、とか価値観の違いだから、と言って見て見ぬ振りをするのは彼女に対して不誠実だと感じる。いっそこのことを全て素直に話してしまえば良いのかもしれない。だがそれは口にした瞬間に白々しく、不潔なものになる気がして何も言えないでいる。

 

 

 

 

2021-05-16

日本一有名なイタリアンレストランバイトをしていた話

日本一有名なイタリアンレストラン、の名称が長いので、略してサイ〇と呼ばせてもらう。

から15年程前になるが、近所のサイ〇のキッチンバイトをしていた。キッチンバイト、というのは、つまり調理専門の方でバイトをしていたという意味

当時母親から「お前はバイト面接に受からないだろうから、土日の11時から2時までだけ働けますと伝えろ。」と言われて、その通り伝えたら、採用された。

今思えば当たり前だが、いわゆるピークタイムにしか入りませんという意味だったので、周りは私に仕事を教える余裕もなく、私も丁寧に仕事をしている余裕はなかった。

そんなピークタイムだったが、キッチンは基本二人だった。今もそうかは分からないが、当時はテーブルでオーダーを受けると、それがキッチン機械転送されて伝票が出てくるシステムだった。調理完了して出したら、その伝票を処分するというシステムだったが、全然処理しきれず、伝票がとぐろを巻き落ちていた。

驚くべきことだが、キッチンでは包丁も火も使う必要がなかった。それでどうやってパスタサラダハンバーグを作っているの?と思うだろうが、基本的調理済み&IHだった。

私の記憶では、例えばペペロンチーノを作るときは、パックに入ったゆでパスタの袋を開封し、鍋にいれる。「スープ」と呼ばれていたIHにかけられ温められている鍋からお玉で1杯すくい、鍋に投入。確かふたをして規定時間(数分)火にかけ、ふたをとったら「ぺぺロン」とかそんな略称が書いてある、インスタントラーメンスープみたいな小袋を開封して入れてぐるぐる混ぜて完成。色んな種類のパスタは、このラーメンスープの小袋が違うだけ。それを、IHコンロ3つくらいを同時に常に回しているという感じだった。

サラダはあらかじめ大量に用意して冷蔵しているので、ベースの葉物にそのメニュートッピングドレッシングをかけて提供

また、焼く系の料理は、ベルトコンベアーが常に動いているオーブンがあり、既に成型済みのハンバーグだかムール貝だかドリアだか、そういうのを皿にのせ、コンベアーに流すだけだったので、一番楽だった。

また、皿がなくなってしまうので、下げられたお皿をお湯だけでスポンジでこすって大きな汚れを落とし、食洗器にかけるというのを度々行っていた。

ところで私は、このバイト人生初のバイトであった。この、「サラダ作成パスタ3つ/オーブン調理・皿洗いを同時並行で行う」というのが、まるでできなかった。学校では、こんなに時間差し迫った状況で急いで同時並行で仕事を行うという状況に置かれたことがなく、バイトをして初めて気付いた。パスタを何度も焦がしたし、サラダトッピングは次の土日には忘れてしまい、いつまでも覚えられなかった。

やけどもするし、厨房は暑く、休憩はなかったので、とても大変な仕事だった。ただの苦行だった。私はお金必要ではなかった。欲しいものもなかった。ただ、バイトというのをやらなくてはいけなくて、それは母親に言われたとおりにやるべきで、どんなに嫌でも我慢してやり続けなくてはいけないと疑問を持たずにやっていた。

そしてあれから15年が経ち、私は総合職として働いている。相変わらず、同時に仕事をこなすことは苦手だ。給料は、当時の20倍くらいもらっているが、サイ〇のピークタイムのキッチンに比べたら、全然大変じゃない。

2021-05-01

弱者男性12年前の最前線から語る

 男性が常に強者で勝者であるとするならば、あの真夏なのにエアコンなんてものはなく巨大扇風機が生ぬるい風をだらだらと放出し続ける倉庫で、全員時給1000円で集められた日雇い現場で、女性にはビール段ボールベルトコンベアの上で景品を貼り付ける仕事があてがわれ、男性にはびろんびろんに伸びきったまさに言い訳程度のコルセット安全靴を装着させた上で、ビール350mlが2ダース入った段ボールを上げ下げする仕事があてがわれた思い出はどう処理すればいいんですかね(挨拶)。

 むろんこの場合女性を憎む……のではなく、日雇いという弱者同士で連帯してそこでボーッと突っ立ってる監視役の倉庫社員をぶん殴る……のでもなく、倉庫社員とも連帯してサントリーを誅して社会主義革命を起こすのが唯一の正解であることは皆さん御存知の通りである

 さて、この増田では2009年出版された澁谷知美平成オトコ塾―悩める男子のための全6章』の内容を紹介する。澁谷は上野千鶴子ゼミ出身であるようだが、いわゆる「フェミニズム」的なテーマではなく、『日本童貞』『立身出世下半身』などを出版している、個人的に信用している書き手である

 目次は次の通り。

第1章 その「男の友情」は役に立つか?

第2章 「僕がキミを守る!」と思ってる?

第3章 非モテはいかにして生きていくべきか

第4章 暴力はなぜ、いけないか

第5章 包茎手術はすべきか否か

第6章 性風俗に行ってはダメ

 2009年の本で、いま論じられているテーマの大体が既に出ていることに驚くだろう。我々は弱者男性問題それ自体だけでなく、議論12年でほとんど進んでいないこともまた嘆くべきだろう。というかこういう話になると非モテ論壇とか言って侃々諤々やってたのが昔のはてななんだよな今の新参は昔のはてなを知らないから困る。失われた10年……。

 それはともかく正直、456章はそれまでの言ってきたことと関連性が薄く、また前の章ほど爆発的に面白いわけでもないので、言いたいことはわかるのだがこの本にいるか?という感じはする。なので、とりあえず3章から見ていくことにする。

 3章の冒頭でいきなり研究者としての特大のお気持ちドロップされていて面白いので少し長くなるが引用しておこう。

ヘテロ男性非モテ現象だけを扱うというと、必ず来るのが「ヘテロ女性非モテの方が、あまり苦しみが言語化されないだけに問題が多い。なのに、なぜあなたヘテロ男性非モテを扱うのか」という反応です。世の中には、Aという現象を扱う人に対して「A以外も扱え」と指摘することがエライのだ、これこそ目配りというものだ、と思う方が多数存在するみたいで、かなりの確率で前述のような発言出会います

が、そういう発言魚屋に対して野菜を売れと主張するに等しい。非モテ女子の話がそんなに重要なら、重要と思う人がすればいい〔澁谷注:私もいつかはしたいと思っていますが、「非モテ女の話の方が重要だ!」って言う人はどうぞお先に。止めませんよ。〕。それに、その手の話が見当たらないということは、苦しみがそれだけ大きいことを表しているのかもしれませんが、苦しみの不在を端的に表しているだけかもしれません。有力な傍証でもないかぎり、言語化されていないということから苦しみの有無を推定することはできないという、当たり前の事実も指摘しておきます。(p.75-76)

 「女性問題を扱え」といちゃもんつけられたことが一度や二度ではないのであろうことが怨念の籠もった書きぶりからわかる。まあ、それは12年後のネットを見ていてもよくわかるところで。

 男性について語れば女性の方がつらいか女性について語れと言われ、女性について語れば男性の方がつらいか男性について語れと言われる。もういい加減そういう「やってる感」を出すための100字ですら余るようないちゃもんはやめにしませんか。お前がやれ。俺もそいつもやったのだから

 澁谷は非モテを3種類に分類する。

[a]恋愛したくてもできないタイプ(内発的非モテ

 a-1 性的存在としての異性との関係性を欲しているタイプセックスをしたい、「女性」の存在に癒されたい)

 a-2 とにかく他者承認を欲しているタイプ(オレを認めてほしい!)

[b]「恋愛」をしたくないタイプ(外発的非モテ

 「恋愛」を押しつけてくる世間や、いま現在恋愛」と呼ばれている行為の中身や、それを統制するルール等々に違和を感じているタイプ(p.90)

 この分類に対して何か意見を言うことは誰にとっても容易であり、それは分類表の絶えざる細分化を招くだろう。むろんその行き着く先は完全に無意味な、総人口分のパターンである。だから、ここでは非モテ男性に最低でも三種類ある、という点を強調しておくことが必要だろう。

 男で、かつ非モテ、という狭く見えるテーマに絞っても最低これだけのバリエーションがある。そのことを非モテ男性当人達ですら大抵わかっていない。aのタイプ非モテ男性が「今すぐ女をあてがうべき」とまでは言わなくても「女をあてがってくれると嬉しいのは確か」ぐらいに思うことは自然であるが、bのタイプ非モテ男性から見ればまったく話が合わず、「非モテの中でも過激野蛮人」と感じられることだろう。それをきっとaは「すかした奴だ」とか「きれい事を言っている」とか感じるだろう。まして女性受け手場合さらに混乱が深まるだろう(男女の非対称性については後で論じる)。

 澁谷は当時の主流であった「経済的問題解決すれば結婚は増える」「機会をつくれば結婚は増える」といった主張を論駁し、「フリーター論壇」が経済について述べたフレームワーク非モテ問題スライドさせることを試みている。その過程で澁谷は「あてがえ論」について、2009年の時点ですでに考察している。

非モテ問題場合、これ〔若年労働者問題におけるベーシックインカム〕を「ベーシック異性」によって解決する発想がありえます女性をもれなく男性に分配する制度です。(p.95)

 澁谷はこの論が全くの荒唐無稽でないことを、19世紀半ばの宗教的コミュニティ、オナイダコミュニティを例に挙げ示すが、結局現代においては不可能であろうと言う。

当然のことながらこれを現代日本でやることは不可能です。「分配」される側の女性の中には、どうしても相手のことが好きになれない人が出てくるでしょうし、男性つがいになりたくない人だって居ることでしょう。そうした女性男性との共同生活セックス強要するのは、現代日本常識においては、「人権侵害」となります

もちろん、男性にとっても全く同じことが言えますあなた好みの女性あなたのもとに「分配」される保証はありません。〔…〕「なんであいつには美人が来て、おれのとこにはそうでないのが来るんだ!」なんていう新手の「格差問題」も生じるかもしれません。(p.97)

 この「格差問題」という未来予測面白い。「チェンジ」なんて贅沢は、限られた資源女性)をやりくりしないといけない政府が許すはずもない。チェンジOKをうたう風俗でも2回目以降は有料だったりするのだから

 個人的にはこの例示こそ「あてがえ論」に対する何よりのカウンターであると感じる。仮に「あてがえ」とガチに主張する人がいたとして、その人に人権を説いても馬の耳に念仏だろうが、こっちの懸念は聞いてくれるような気がするのである

 澁谷は続いて、経済問題における社会保障にあたるものとして、思想セーフティーネットの構築を提唱する。まあそれ自体は正しいと思うのだが、本田透電波男』における主張ほど面白いものではないのでここでは省略する。『電波男』を読め。

暴力的だったり、女性にたいして思いやりがない場合のぞき、ある男性女性から選ばれないのは、その男性のせいではありません。女性にとっての「よき男性像」が特定の偏り――収入学歴一定以上あり、ある水準以上のルックスをしていて、会話が続く――を見せている限り、そこに当てはまらない人や当てはまろうとしてもできない人が出てくるのは当然のこと。それは、男性陣が特定の偏りを持った「よき女性像」を持っており、そこに当てはまらない女性非モテ女性)が出てくるのと同じことです。(p.100)

 おそらくこの記述で多少救われる人もいるに違いない。KKOは来世に期待するしかないが、それはあなたのせいではない。

 ただここで考えたいのは、「暴力的だったり、女性に対して思いやりがない場合」をしれっと除外している点である。そんな男でも「女をあてがわれた」のがかつての日本社会であったことは、澁谷も指摘している。

とはいえちょっと脇道にそれますと、「分配」の方法は問わずに「男性にもれなく女性がくっついた」という現象だけを切り取ってみれば、それに近いものを一九五〇~六〇年代日本に見出すことができます。当時の男性生涯未婚率(五〇歳時点で一度も結婚したことのない人の割合)はわずか一%台でした。九八%の男性が一度は結婚したことがある、つまり女性を「分配」されたことがあったのです。

何故これだけ広範囲の「女性の分配」が可能になったのか。「男女とも結婚して一人前」という社会規範が強かったこともありますが、なにより男女の経済格差が今以上に大きかったことが上げられます

この時代、一部の職種を除いて、女性が一生続けられるような仕事はありませんでした。有名企業就職できたとしても、当時は、女性にの適用される「三〇歳定年制度」によって追い出されてしまったのです。一方、男性には安定した仕事がありました。給料は毎年上がり、先の見通しも明るい、なんといっても高度成長の時代です。(p.97-98)

 ちなみに本書では2005年男性生涯未婚率15.4%という数字を引いているが、2020年には23.4%になっているらしい。

 それに加えて、上で述べた加害性が必ずしも本人の責任ではないということも、90年代以降の精神医学社会学が明らかにしてきたのではなかったか

 とすれば、KKOのみならず、KKKOキモくて金が無くて加害性があるおっさん)もまた、必ずしも本人のせいとばかりはいえず、社会包摂すべき、という話になってくるかもしれない。その際には「ラベリング」「過剰包摂」など、社会学障害者ホームレスなどについて積み上げてきた知見を生かすことができるだろう。というか、福祉現場の人たちはいまもKKOだけでなくKKKO社会の内側へと復帰させるべく頑張っているのではないか

 なぜ、おっさん問題なのだろうか。あるいはより学術的な言い方をするならば、非モテはなぜ男性問題になるのか。本書はその問いに直接的に答えてはいないが、ヒントは与えてくれる。以下は1章のはじめの方の記述である

皆さんは、なーんか気分が晴れない、ってことありませんか? あるいは、漠然とした不安があるとか。原因不明の体のだるさがあるとか。そういった不快状態、つまり精神的に健康で無い状態を「ディストレス」といいます。そのディストレスが、独身男性と既婚男性とで、どちらが高いかを測った調査があります。〔…〕結果は〔…〕二八歳から七八歳まで、どの年齢層においても既婚男性のディストレスのほうが低かったのです(稲葉昭英「配偶関係精神健康」『日本男性心理学』二〇〇八)。男性にとって、そばに異性(=妻)がいる人生は、いない人の人生にくらべて、ハッピーなようです。(p.15)

 澁谷はディストレスと妻帯のどちらが原因でどちらが結果かはこの調査からは分からないと述べるが、続いて妻に感情を見せることによって、夫が精神的に健康になっていくことを示す調査引用し、「つまり女性と一緒に暮らすことがディストレスを低くすると考えるのは、間違っていないようです」と一旦の結論を置く。そして次のように続ける。

ならば、男性女性から精神的なケアを引き出している、といえる。「女性だって同じことでは?」という反論に答えておくと、女性独身か既婚かでディストレスに大きな差はありませんでした。〔…〕統計的な傾向でいえば、男性精神健康女性存在は欠かせないが、その逆はない、ということです。(p.16)

 この下りはまったく読んだ記憶がなく、今回読み返して一番驚いた部分である増田の実感としては「男がいないと鬱病になって死にそうな女」はよくいるが、その逆はあまりいない印象であるが、それはどうやら必ずしも正しくないようである(むろん男がいる=結婚ではないとか、ディストレスが高い=鬱病になって死ぬではないとか、そもそも元の調査やその読解がどうなのか、とかは考えなければいけないだろうがそれはそれである)。

 上の論述は、女性強者弱者フェミニストフェミニストを問わず)による「女に頼らずに男同士の友情で満足すればいいじゃん(私であればそれで満足するのに)」という主張が、必ずしも的を射ているとは言えない可能性を示唆している。もちろん逆もしかりで、「男性夫婦になれば女性だって幸せになるはずだ(俺のように)」という男性の主張が間違っている可能性も同時に発生している。

 ここに性にまつわる問題の隠れた難しさがある。「相手気持ちになって考える」ことと「相手気持ちになって考えたつもり」を区別することは、専門家であっても難しい。さらに加えて、先に述べた非モテ男性の三分類といった差異も隠れている。とにかく、話題への参入障壁が低い(男もしくは女であれば誰でも一家言持っている)わりに、トラップが多すぎるのである。これが2009年から今に至っても議論が終わらないし前に進んでもいない一因だろう。

 こうした非対称性が発生する原因として澁谷は、現在社会において女性男性より相手の話をよく聞くように育てられており、それに対して男性競争的に育てられていることを挙げている。その結果として男性女性に癒やされているし、女性女性に癒やされているのだろう。

 一応言っておくとここで澁谷や増田は「男性と違って女性は人を癒やすべきだ」とか、まして「男は働いて女は家にいるべきだ」とか主張しているわけではない。ただ、そういう傾向がいまの社会にあるようだ、と言っているだけである。それを望ましいとか望ましくないとか考えるのは社会科学の領分ではない。「〈こうであるから〈こうであるべし〉を導くことは不可能である」(ウェーバー)。

 12年後のいま、澁谷の主張に触れると、多くの部分はそのまま現在に流用可能であると感じる。しかし、目配りが足りていない部分もある。おそらく澁谷は包茎手術と高須クリニック関係よりも、男性における経済的問題について語るべきであっただろう。「女はホームレスにならなくて済むからいいよな」「いや危険から女はホームレスになれないのだ」「それでも事実として死ぬでもホームレスになるでもない選択肢がある女は恵まれている」云々のあれである。むろんそれは今だから言えることであるのだが。

 それでも増田が望んでしまうのは、そうした議論が両者ともにマジでクソだと考えるためであるホームレスと実地で接しろとは言わないからせめて、ホームレス女性は本当に少ないのか、少ないだとすればホームレスになるはずの女性はどこへ言っているのか、それはほんとうに「恵まれている」といえるのか、といった事実についての認識は両陣営ともに共有すべきであるし、その時点で認識差異があるならどの点で異なるのかを明らかにすべきである

 そうした仕事を澁谷が12年前に済ませてくれていたら、と思う。思うのだが仕方ないことなので、現在を生きる我々がやるしかあるまい。というところまでは澁谷の背中に乗って増田が到達させたので、ここから先はお前の仕事だ。頑張ってください。たまに手伝いに行くかもしれない。

 

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追記

 バズったので宣伝します。狐火という、この記事や通念における弱者男性というカテゴリーからはみ出す部分はありながら、それでも弱者男性であることを納得せざるを得ないリリック10年以上紡ぎ続けているラッパーがいます。売れろ!

27才のリアル狐火(2010

https://www.youtube.com/watch?v=tmJBGEFXOvU

勇気が欲しい

特に上司が活発で生意気な年下でも

余裕で頭を下げられる

勇気が欲しい

月給25万以上社保険出来ればジムの割引券も欲しい

採用面接から働いている自分想像してネガティブにならない

勇気が欲しい

けど、本当は1つの事を信じて続ける勇気が一番欲しい

31才のリアル狐火(2013)

https://www.youtube.com/watch?v=MRLXZGylQRg

チューチュートレインの一番後ろでしゃがんでるだけの人生でいい

絶対こんなはずじゃなかった

オレこんなはずじゃなかったんだよ

上司に怒鳴られトイレで叫んだ

あんたらステージ上じゃ無力だ」

36才のリアル狐火(2019)

https://www.youtube.com/watch?v=loWcv5VEObM

よく聞かれる

「もし音楽成功したら、サラリーマン気持ち

歌えないんじゃないですか?」

サラリーマン気持ちを歌いたくて音楽を始めていたならどれほど楽だったか

37才のリアル狐火(2020)

https://www.youtube.com/watch?v=z1J8BbnBLyQ

27才までに見ていた夢は全て叶った

生意気な年下の上司はオレのファンになった

2021-04-24

ガチ仕事ができない奴ほど愚痴が多い

俺の職場にいる、何度注意しても取引先の「高梁様」を「高橋様」と間違えてメールを送る奴。

友人の職場にいる、ベルトコンベアで流れてくる食パンの右にマーガリン・左にカラシを塗るのを間違えて塗る奴。

妹の職場にいる、業務時間の半分以上をお喋りに費やして終業までに作業を終わらせることができない奴。

こういう奴らほど、教え方が悪いだの周囲が口煩くてつらいだのと愚痴が多いのは何故なのか。しかメモも取らず、下手すると「自分がやるべき仕事はこんなことじゃない」「適性を考えて仕事を振ってくれないのが悪い」と開き直ったりする。

申し訳ないが「職場バカにされてつらい…」みたいな呟きをTwitterで見かけたりすると、あ〜たぶんそういう(上述のような)人なんだろうなと思ってしまう。仕事ができない奴ほど愚痴が多く、また客観視することもできないんだろう。

2021-04-12

anond:20210409174921

日本鉄道欧州のそれとは違う

新幹線とか観光列車を除いたら配送センターベルトコンベアみたいなもので健常者にも負担を強いるものになってる

残念ながら貧しい国なのでそれで我慢するしか無い

無理してバリアフリーを進めるより障がい者タクシーや専用レンタカーの補助を出すなりした方が無駄がない

2021-03-28

回転寿司屋に主体性を求められて困っている

 最近回転寿司チェーンに若干の不満がある。味についてではない。

 私が不満に思っているのは「もはや回転していない」回転寿司店のシステムである(いささかレトロニム的だ)。客席の間を回転する寿司野良寿司…または市井寿司とでも言うのか、その部分を完全に廃し、タッチパネルで注文したものけがオンデマンドベルトコンベアで流れてくるシステム、あれはなんとかならないのだろうか。

 私が回転寿司屋に求めているもの、それは食事における主体性放棄に対する受容である

 私はこのところ非常に疲れていて、何かを選び取る作業というのが苦痛で仕方がない。給与役職、年次に見合わない過大な責任を預かる業務が続いており、そしてそれは自分選択を誤ると最悪の場合他人を殺める可能性のある業務でもある。そのためか、最近私生活でも自分から何かを選ぶこと、それを人や物に指示することが非常に億劫なのだ。あるいは一種鬱状態と言えるのかもしれない。

 それに較べて、かつての回転寿司屋というのはなんとも魅力的であった。お品書きや食券機に書かれた無数のメニューを選ぶために、考える時間精神負担を一切与えない世界!目の前に流れてきた食品を、興味があれば取りそうでなければ取らない。ルールがこれしかないのである。頼んだものと違うものが来ることもなければ、待てど暮らせど自分の注文した料理だけ来ないといったこともない。また、明快な従量課金制でサービスやお得なプランなどの介在する余地もない。私は、「回転寿司屋に行こう」という選択さえしてしまえば後は寿司屋の思うまま。あとは全てが寿司屋の主体性支配する王国に暮らす歯車Aであり、なんの責任も問われない…!私が回転寿司屋を愛する所以はそこにあったのである

 それがこの頃どうだろう。回転寿司屋の絶対王政には幾分翳りが増したように思える。歯車Aではなく、主体的選択しなければならない事項のなんと増えたことだろうか。私は食べたい寿司なんか選びたくないんですよ、この前まではそっちが提案してくれたじゃないですか。なんですか毎回、お取り忘れの無いようにだとか、寿司を取ったらボタンを押せだとか!座ってるだけで食べ物アピールしてゆく、デブ走馬燈方式の何がいけなかったのですか。こんな江戸っ子の考えたサイバーパンクみたいになっちゃって、昔のあなたはどこへ行ったんです。

 感染症対策やフードロス対策意味合いとしても回転寿司の正常進化であることは自明のようではあるが、思考停止飯に魂の救済を求める哀れな限界社会人のために、ベルトコンベア方式を何とか存続してはもらえないだろうか。

 (余談ですが、今日はま寿司に行ったら自動音声が全部葛城ミサトでびっくりしました)

2021-03-26

20代中盤イケメン高収入マッチングアプリをしてみた

■前書き

巷ではマッチングアプリを利用している女性に対して、下記のような不満がある。

女性からいいね」が来ない。

・せっかくマッチングしたのに返信がそっけない。

・たいしてビジュアルが良くないのに選り好みをするな。

平たく言うと、なんでそんなに偉そうなんだよ、となる。

実際、そんな話を聞きながらマッチングアプリを始めたので私も覚悟はしていたが、結果は「しょうがないんじゃ?」と感じた。

スペック(飛ばして貰っても構わない)

その内容に触れる前に、私のスペック説明させて欲しい。

まず、タイトルではイケメン高収入と称しているが、正直そこまでスペックは高くない。

顔は、友人から冗談混じりに「お前はイケメンからいいよな」と弄られ、竹下通りを歩けばスカウトはされるため、イケメンではあるのだと思う。

ただし、そのレベルテレビ映画に出演する俳優アイドル達には遠く及ばない程度だ。

嵐の二宮菅田将暉に似ていると言われた事がある。

収入も、世代収入割合で見た際に上位であるだけで、大台に乗っているわけでもない。

年代の上位5%程度、クラスに1人はそのぐらい稼いでるよね。程度だ。

ただ、昨今の日本の情勢だとフツメン年収500万を普通男性定義すると、「そんな奴いねーよ」とバッシングされる。

そのため、どちらの条件もそれなりに引き離している私は高スペックであるとさせて欲しい。

自分ですら自分を高スペックと称するのは片腹痛いが許して欲しい。

■本題

まず初めに、マッチングアプリを始めて感じたことは「普通女性からいいね来るじゃん」だった。

アプリを始めてプロフィール入力し終えて、一旦休憩するか〜と思った瞬間に「いいね」の通知が灯る。

非常に残念ながら、私の求めている方ではなかったためお断りさせていただいた。

せっかく「いいね」してくださった方をお断りする罪悪感で後ろめたかったため、1日目はそれにて終了。

そして、2日目の朝に起きてアプリ確認すると10件の「いいね」が灯っていた。

急いでそれぞれの方のプロフィール確認し、マッチングするかお断りするかを判断する。

結果、2名の方とマッチングさせていただけて「よし、メッセージを送るぞ!」と意気込んだ瞬間にまた灯る「いいね」。

……。

…………。

ありがたい事に、それから毎日2,30人の方からいいね」を頂いた。

だが、どんなにアプローチしていただいても私の体は1つなため申し訳ないが、お断りさせていただくボーダーラインを引き上げるしか無かった。

1番初めにマッチングさせていただいた女性も、今「いいね」されたらお断りしていたと思うほどにボーダーラインは上がった。

それでも、素晴らしい女性の方ばかりで、メッセージのやりとりをさせていただく方は増え続けて2桁を超過。

その結果、メッセージを返信している最中に他の方からメッセージが届き、そのメッセージへ返信しようとすると……とループが始まってしまった。

そして前書きへと戻る。

女性からいいね」が来ない。

→ 正直、届く「いいね」への対応で手一杯。こちから動く時間が取れない。

・せっかくマッチングしたのに返信がそっけない。

メッセージが続々と届く状態で、会話が盛り上がるように努力するのは難しい。当たり障りのないつまらない話をしている方に時間を割くよりも、面白い話をしてくださる方に時間を割きたい。

・たいしてビジュアルが良くないのに選り好みをするな。

→ 選り好みをしなければパンクしてしまう。あなたよりも条件の良い方からいいね」がやってくる以上、言い方が悪いが分不相応なのはあなたの方だ。

理解してしまった。

しかも私の場合は男なので、どんなに「いいね」がやってこようと2桁である

心を鬼にしてスパスパお断りすれば、好みの女性に「いいね」する事も可能ではあった。

しかし、人気な女性は3桁をも超えてゆく。

彼女から見えているマッチングアプリは、まさしく別世界であろう……。

■男たちへ

ここまでの文を読まれた方はこう思うだろう。

「自慢してんじゃねーよクソ野郎

自分で読んでいてもそう感じる。モテる自慢かよ。

ただ、女性目線に立った考え方を少しは感じて欲しい。

山ほどくる「いいねから自分を選んでもらうにはどうするか。

綺麗事を言ってもしょうがないのではっきりと言うが「第一印象を良くしろ」。

痩せろ。肌荒れを治せ。眉毛を整えろ。髪は美容院流行りの髪型にしてもらえ。服はアパレルショップマネキン買いしろメガネならコンタクトしろ

自撮りするな。さわやかな場面の写真しろ笑顔を忘れるな。

ここまですれば、ボーダーラインは超えられると思う。

整形しろとは言わない。巷でよく言われている「清潔感」これを手に入れろ。

プロフィール

埋めれるところは埋めろ、書ける趣味は全部書け。

1度でも旅行に行った事があれば趣味旅行って書け。

いたことは無いか

「女は共感

まり「おっ!お前も旅行趣味なん?」と思わせなければならない。

クラスの人気者のイケメンくんが萌えアニメを見ていた時のオタクくんのように親近感を持たせろ。

趣味なんてなにもない? なら今すぐに旅行に行け……とはコロナ禍だから言えんが、旅行サイト見まくってエア旅行してこい。

ここまでやればマッチングするのはそんなに難しくないだろう。

次にメッセージそっけない問題だ。

男「マッチングありがとう旅行趣味なの?」

女「はい

みたいな事はしていないか

プロフィールに書いてある事をいちいち聞くなよ童貞!」

となる事間違いなし。

いやいやいや、そんなことしてないよ!と言うあなたはこっちのパターンかな?

男「マッチングありがとう旅行趣味って書いてあるけど、どこが印象に残ってる?」

女「京都

結局これも童貞に毛が生えた程度しかない。

そんな質問10人居たら7人ぐらいは送ってくる。

こちとら7京都目だわ!

どうせ次は「京都行ったことないかオススメ教えてくれ!」 か 「京都行ったことある大文字すごかった!」だろ!?

となる。

工場ベルトコンベアーに乗ってやってくる童貞への単純作業しかない。

ならどうするか?

男「マッチングありがとう! 僕も旅行趣味なんだ! 毎日電車神奈川から東京旅行してる!笑」

女「それ旅行じゃなくて通勤でしょ!笑」

男「バレたか笑。本当は福岡京都札幌海外だと台湾旅行した事があるよ」

女「私も去年台湾行ったよ!」

まぁ、これは今ハナクソほじりながら書いた適当な文だから寒いと思う。

ただ結局、付き合いたいのは面白い人だ。

「ふーん。おもしれー男」と思わせたもの勝ちだ。

「馴れ馴れしいメッセージ方はお断り

的なプロフィールが書いてある女性もいるが、あれは

「チョリース! 君かわいいね? どこ住み? 会える? てかLINEやってる?(笑)

的なヤツである

基本敬語使っておけば大丈夫

とまぁ長々と書いたが結局は人と人だから正解なんてない。

ただ、周りと同じことやっても私みたいな優良物件には勝てないか差別化狙った方がいいよ、という話である

2021-03-20

anond:20210318063827

とんでもない超効率で羊の毛を刈るロボット

とんでもない超効率で牛のお乳を絞るロボット

とんでもない超効率で魚を刺し身にするロボット

羊が数秒でツルンと丸裸になり

どんな頑固な牛も秒で牛乳プッシャアァァあと噴きまくり

毎秒数千匹の鮮魚が投入されるや刺し身として排出される。

そんな気持ちのいい番組を見たい。

そして技術は加速する。

ついに、とんでもない超効率で牛や玉ねぎ小麦粉ハンバーグ化するロボットが現れる。

ベルトコンベアでドドドドドと投入される牛。

聞くに耐えない牛たちの叫びのなかボボボボボと美味しそうなハンバーグ排出されてゆく。

2021-03-18

エヴァオタクは嫌いだが落とす金は必要だった、のは過去の話

シンエヴァを見た。

クワクもドキドキもハラハラもしない、感動もない。ただ「綺麗に風呂敷畳んだね、見てる人に殴りかかるんじゃなくて、言葉説明できるだけの理性はついたんだね、監督おとなになって偉いね」という意味で「良かった」と思った。EOEでぐちゃぐちゃにされた子供の頃の恨みみたいなもの成仏していたのに気がついた。シンを見て成仏したのではない。自分はとっくにおとなになっていて成仏していたのだ。そういう映画だった。

徹頭徹尾オタクが気にしてること、気にしそうなことを説明して潰しにかかっていたのは笑いそうになった。ミサトさん無責任で酷いって気にしてたんですかね? 昔のエヴァならあん違和感たっぷり説明的なセリフ垂れ流さなかったでしょうよ。アスカレイカヲルベルトコンベアで流れてくる商品を選り分けるように、事務的淡々と処理されていくのは本当に白けた。有名声優が何人も説明的なセリフを言うだけに参加してるのもシュールだ。

それでも終わっただけで「良かったよ」って言えたのは、多分今のエヴァに新鮮な楽しさや驚き、痛みや苦しみを描く力なんて無いとどこかでわかって、諦めていたからだと思う。ちゃんと終わらせること以外期待してなかった。

リアタイ世代で録画を何度も見て、映画もおこづかいをはたいて全部劇場で見た子供だった私も、大人になって見えてなかったものが見えるようになった。良質なエンタメにもたくさん出会った。少ない知識に狭い視野で、初めて見たショッキングエンタメだったからのめり込んで、特別に思った時期があったのだろう。そういう期限は切れていた。期待しないようになっていた。

余談だが子供だった自分アスカが生きたまま腸食い散らかされるのがあまりにも怖くて、ショックで眠れなくなったりうなされたりした。生きたまま食われるなんて考えたことも無かったので、本当に怖くて震えた。思えば初めて見たグロっぽい暴力的悲惨なシーンだったのかもしれない。EOEまでは本当にいろいろと心に傷を刻んだ作品だった。

とにかくエヴァは畳まれた。シンエヴァは畳むために作られたものだ。物語として楽しくする気なかったでしょう? 嫌いなエヴァオタクと、終わってないことに言及されること消すために時間セリフがあった。

監督ももエヴァは見えないところにしまって、自由になりたかったんだろう。だから面白くなくてもファンエヴァオタクがっかりしてもどうでもいいのだ。破まではエンタメとして良いものに作り変えようという気が見えたけれど、もうそなのはどこにもない。

監督エヴァオタクを嫌いっていうのは有名な話だ。インタで自分でも言っている。今も嫌いだろうと欠片も疑っていない。

でも彼の会社エヴァ版権使用料がないとスタッフが食っていけなかったんじゃないかと思う。彼を慕い、憧れ、優しいスタッフ理解ある嫁を食わすには、大嫌いでもエヴァオタクからキャラクターで金を搾り取るのが一番儲かる。

ところがゴジラが当たった。ウルトラマンも撮らせてもらえる。もうエヴァがなくても稼ぐあてが出来た。だからエヴァはとっとと畳んで開放されても良い。というわけで前は急げで完成に至ったのではないだろうか。モチベ上がったでしょう。キャラクターサクサクエヴァオタクが金を払う気がなくなるような処理しをして片付けた。もうこっちくるんじゃねえぞってなもんで。

シンゴジの時はじめて心から嬉しそうな監督を見たからね。監督はあっちに行くし、エヴァオタには付いてきてほしくないのだ。ちなみにオタクにいちいち「エヴァ」ってつけるのは、監督特撮オタに関しては嫌いではないし、彼自身オタクからアニメ特撮オタクエヴァに散りばめられたオマージュのおおさからして、けっこうディープオタクだと思う。

シンエヴァ感想をいくつか読んだら、それぞれのキャラクターの処理について不満を漏らすと、案の定卒業しろよとかキモいと叩かれていた。まとめサイト晒し上げられていた。流石にそれは酷いくないか?今までキャラ萌え的な商売しまくって、金を搾り取られた人たちが嘆いたって良いだろう。だって公式はそういう商売をしてたじゃん。中学生が脱衣する麻雀ヒロインといちゃつけるゲームシンジカヲルで落とせるゲーム。それを元にした漫画同人作家カヲルシンジBL描かせて監督が対談までしてる書籍もある。その他にも把握しきれないくらい色んなモノが出ている。エヴァくらい節操がなく金のためにキャラを売っていた作品も無いだろう。

キャラクター商品キャラクターが好きだから買うものだ。キャラクターが好きだから金を出す人たちからずっと搾り取ってきた。それで飯食ってたんだよ何年も。Qから8年も食いつないでるんだよ。ゴジラがあっても、大半はエヴァ収入があったから8年完成させずにすんだんでしょう。もういらないからポイしたわけだが。所詮オタク一方通行で金をつぎ込むだけで、優しくされるどころか捨てられたって文句は言えないものだ。でも悲鳴くらい上げても良いんじゃないの?25年前から根本的に変わらない作品にずっとついてきて、どんなにエグい商売でも金はらってきた猛者たちだぞ?流石に期待しなかったか文句もない私より愛があっただろう人たちが叩かれてるのは可哀想だ。好きじゃない人ほど簡単さよならできるもんなんだから

私は良かったと思ったから当初は否定的感想や、点数の低い映画レビューを見ていなかった。けれど絶賛よりもTLに流れてくる苦言に、全部なるほどと納得したので見てみた。そうしたら感情的おかしくなって叩いてるとかアンチとかじゃなく、理路整然と嘆いていて、反論もなくそのとおりだと思ったものが多かった。ただ私にはそれに怒ったり悲しんだりする好意がもうエヴァにはない。良かったねー、終わったねーって流して終わった。

良かったで流した層、怒って細かく説明してる層が多くて、ほとんどの人が一回見ればリピートしない映画ではないだろうか。それでも何度かリピートしていろいろ考えてる人たちが少数いるけど、お金あるなあという感想だ。考察小ネタ拾いは楽しくて好きだが、シンエヴァはそれをするには料金に見合わないと思ってしまう。そろそろ大抵の空白や説明のないところは、思わせぶりなだけでなんもない可能性が高い思いようになった。きちんと描けるなら描いてるだろうし、監督には無理だと思う。その上でエヴァは出来ないものはそれっぽく空白にしとけばファン勝手考察して想像して楽しんでくれるから、開き直って描いてないだけ。監督は25年かけても描けないものを描けるようにはならなかった。ピュアで傷つきやすく、作品成功したために人間的に成長しなくても生きていけるようになった子供のままの人。それが痛いほどわかるのがシンエヴァじゃないか? 意味があるのかわからない考察をするなら、円盤アマゾンで安く買えばいい。そもそも今回の映画考察合戦する相手も少ないのでは。

監督とは反対に、声優は成長をひしひしと感じる人が多かった。声優演技力にだいぶ助けられた映画だった。監督はそれに気がついただろうか。親子を多用するくせに父親母親も描けないところに、それっぽい色を付けたのは声優陣だ。パンフコメントは感慨深く読んだ。皆さんお疲れさまでした。緒方さん、宮村さん、山口さんは特にお疲れさまでした。シンジの声は最後まで緒方さんが良かったです。

貞本さんが参加されてなかったのは残念でした。彼の人間性とかは知らん。描く絵が好きだし、監督が投げ出したもの漫画版できちんと描ききったのを高く評価している。漫画版はキャラクターの心情もちゃんと丁寧に描いていたし、なによりきちんと完成させた。それが出来るか出来ないかが、本当のプロアマチュアの差だと思う。貞本さんだってエヴァオタのいろんなものさらされた人だったでしょうに、仕事を完遂した。傷ついたのは監督だけではない。エヴァ根本監督私小説だが、作品としてはたくさんの人の力で出来ているものなのだから、負の影響だって受けた人はたくさんいるでしょう。傷ついたからと膝を抱えて元気になるのを待ってても良いような環境にあった人は少なかっただけ。

興行収入はそれなりじゃないかな。リピートはしないけど、長く付き合ったんだ、香典くらいは払うって人は多いでしょう。

しかTV版のエンディングが一番良かった、なんて思う日が来るとは思わなかった。(二番目は漫画版)

2021-02-12

anond:20210212161111

俺はベルトコンベアで運ばれてくる作業と一緒って考えると自意識過剰が楽になるよね

2021-01-13

家や家電って自動化できるように規格統一されないのか?

クロネコヤマトからの集配所から家までベルトコンベヤーが施設されているとか、

自動調理器具で使いやすいように食材の容器が決まって、冷蔵庫から自動調理器具ベルトコンベアで送られるとか、

乾燥機から出てクローゼットに服をかけてくれるのが自動化されるとかさ、

今の住宅環境ロボットを合わせるんじゃなくて、自動化しやすい規格統一して家をデザインするって方向にならないのか

2021-01-02

anond:20210102122904

あんたはベルトコンベアに流れてくる肉塊の一つに過ぎないのだよ

2020-12-18

エピソードデルタ

記憶も薄くてルビサファにそこまで思い入れはないんだけどこれは何?となった

殿堂入りしたらいきなり始まるし

続くって出た演出は初めてだったかちょっとクワクした

でも始まるとこっちの意思はいつも以上に無視ベルトコンベアーみたいにサクサク話が進んでいく

ヒガナ存在は知ってたけどここまでメアリースーな一昔前の糞夢ヒロインキャラとは思わなかった

本編でグラードンカイオーガが暴れたときマグマアクア団もダイゴミクリも、その辺りのキャラクター皆が協力して事を収めるという展開だったのに

くそストーリーエンディング後に自分一人でなんでもやろうとするキャラクター出したよなあっていう

話題になってた「想像力が足りないよ」も、自分しか知らない情報マウント取ってるだけじゃん

平行世界とかの情報を本編で小出しにしてるならまだしも

キャラクターの掘り下げも特にいから見知らぬキャラがいきなり顔突っ込んできて全キャラマウント取ってる姿は異物感がすごい

これが二次創作ならまだしも公式とは

もう少し調理の仕方があったんじゃないかと残念に思う

パソナが帝愛とか言ってるけど

こんなん別に応募しなきゃいいだけじゃないん...?

ここにしか行けないような状態に追い込まれていたとして、生活保護受けるか、野垂れ死ぬか、っていう選択肢しかなかったところに、

パソナ商品工場ベルトコンベアに乗る

っていう選択肢が追加されたんだからむしろいいことなんじゃないの?

週休二日よ?9-18時で労働基準法遵守な上に衣食住が十全に確保されて、何もない状態人間10万もらえるんだよ?

携帯代払ったら赤字とか言ってるけど、携帯なんか2980円で十分だし、大体多分WIFI飛んでるからキャリア契約いらんでしょ...なんの話してんだろう。

よくわかんない。

そういう選択肢しかない状態に追い込まれたこともない奴が安全地帯から石投げてんじゃねーよ、

そういう選択肢しかない状態に追い込まれた奴を引っ張り上げたこともない奴が安全地帯から石投げてんじゃねーよ

って思うんだけど、どういうポジから石投げてんのみんな

https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65973675.html

2020-11-25

コロナで3密を避ける為、健康診断指定時間に来てください。

指定された時間が昼休憩明けの13時かよ。

昼休憩でしょんべん出してしまった。

糞が。チャクラを練るようにひねり出したわ。

身長体重、聴力、視力血圧測定に検尿だけのベルトコンベア健康診断

受診者工場作業員ばかり。

から流れ作業のように毎年健診させられてるんだけど、効果あるんかな。

2020-11-14

16年ぶりに日雇い労働をした話

最後日雇いで働いたのは学生時代、まだ18歳のときだった。

その頃の記憶曖昧でよく思い出せない。16年も経っているのだ。

日雇い斡旋する派遣会社登録した。

面接はなし。登録手続きもすべてネットで完結する。電話すらない。16年前は登録会があったように記憶している。

朝食は摂れ、時間は守れ、ピアスダメだ。かなりの社会不適合者を想定したビデオブラウザ上で見せられた。

バックレはしないでくれというお願いメール就労前日に何通か来た。相当なやばみを感じる。

仕事は某アパレル大手の自社物流拠点での仕分け作業。時給1000円。Twitterお金をばら撒くのが好きなおっさん社長なのだが、そんなことしないで従業員給料を上げてほしい。

千葉県内某所で待ち合わせ。そこから派遣会社バス京葉工業地帯にある物流拠点に向かった。道行く途中、何度も「Z○Z○」と書かれたバスとすれ違った。羽振りが良いのか手広くやっているのか、そこらへんのところはよく分からない。

物量倉庫に着くと、控室的なスペースに集められた。簡単な朝礼。昨日バックレが5人も出たから勘弁してくれとの話が出る。20人ほどで回している現場なのだが、5人は多すぎる。

サイズの合わないヘルメットを被り、サイズの合わない安全靴を履き仕事を始める。

私はベルトコンベアで運ばれてきた荷物をカゴ車に詰め込む仕事を任された(カゴ車が何であるかは重要ではない。とにかく単純労働だ)。

伝票番号がナニナニのものは弾けとか、大きな荷物は別の場所に置けとか、細かい注意事項をベテランと思しきおばちゃんから教わる。

このおばちゃん案の定というか不安が的中したというか、まともな人ではなかった。極度のコミュ障でボソボソと独り言のようにしゃべるから何度も聞き返さないといけない。頭も酷く悪く、話の内容が意味を成していない。こちらとしては断片的な単語情報から話の主旨を推量し、「つまりこういうことですか?」といちいち確認を取るしかなかった。おかげで仕事が終わる頃には喉がガラガラになっていた。

単純労働をしながら、私はずっとおばちゃん属性について考えていた。どんな人がここで働いているのだろうか、と。

1日の実働は8時間。手当などないから日給で8千円にしかならない。月20日働いて16万円。そこからお上税金社会保険料を差っ引いて手取り10万と少し。とても生活できる額ではない。

学生主婦なら分かる。しかし明らかにそういう感じではない人が多数だ。瞳が濁っているというか、同じ現場を駆け回るヤマト運輸正社員とは顔付きが異なる。うまく表現できないのだが、ポリティカル"イン"コレクトに言えば、社会階層が違う。

仕事17時に終わった。

全身が痛い。とりわけ腰が強く痛む。こんな労働を連日続けるのは私には無理だ。ますますどういう人があの現場で働いているのか分からなくなる。

私が組んだシフトでは翌日と翌々日が休み、明けて月曜日からは別の現場仕事だ。もうあの現場では働きたくないという思いがある一方、働き続ければ別の世界が見られるんじゃないかという期待もある。

またなんか面白いことがあったら増田エントリーぶっこんでやんよ

2020-10-28

超電導で浮かせた寿司に向かってベルトコンベアに乗った客が口を開けて突入するタイプ回転寿司を夢見てる

頑張れニッポン

2020-10-23

お腹空いた

買い物に行くのめんどくさい

ハンバーグガストから自宅で寝転がってる俺の口元まで運んでくれるベルトコンベアーが存在して欲しい

2020-10-02

君に出会たことを感謝したい

コロナって、会社員の忙しさを変えたのかな。業界によりけりか。

僕はなぜかとても忙しくなってしまった。忙殺、そんな毎日がふさわしい。

テレワークでは仕事は回らない。僕は回らなかった。僕のチームも回らなかった。

から暑い盛りに会社に通ったし、台風シーズンで雨が降ろうが風が吹こうが、

結局は会社に行って仕事して帰って寝るような毎日だった。

僕の朝は少し遅い。8時に起きて、8時半にまた起きる。そして頭と腹を掻きながら

シャワーを浴びて出社する支度をする。

朝食は家では摂らない。買い置きしてある炭酸水を一本カバンに入れて家を出る。

エレベータを待つ間に、メールニュースチェックを済ませる。東証が止まっているらしい。

そんなことで驚いてもエレベータは急いでくれない。

駅に行く途中で、コンビニに寄って朝食と昼食を買う。朝食分はおにぎり1個と、

昼食という名の16時くらいに食べる夕食用パンサラダチキンを取る。

と、今日はいものサラダチキンが品切れている。それにレジが混んでいる。

店員が揉めている。よくわからないが、通勤時間帯に何かの支払いに現金20万をレジに出している不束者がいる。

東証が止まると近所のコンビニが朝混むというエフェクトについて思いを巡らせながら、

コンビニで買い物を済ませるのを諦めた。改札の中にもコンビニはある。会社の近くにもある。

改札はスマホを直接当てないようにスマートに通る。誰が見ているわけでもないが僕の流儀だ。

スマホから視界を切り、センサー部分をかざす、ゲートが開く、即座に右のポケット仕舞う。

忙しい中でも、ルーティンを忘れないことが自分バイオリズムを作る。誰にも言えないけど。

駅なかのコンビニも混んでいる。人が、活動が、生命麻痺から癒えたように、痛みに慣れたように

顔の分からない人々の濁流が今日も僕を囲んでいる。

混んでいる駅のコンビニは、入ったら後ろに戻れない。みんな一方通行に狭い店内をベルトコンベアに乗った

部品のように進んでいく。立ち止まったら次の電車に乗り遅れる。目を商品にチラつかせながらパンを取り、

前後の人の邪魔にならないように、商品を手に取る。この瞬間にソーシャルディスタンスなんて存在しない。

おにぎりに手を伸ばそうとしたところで、前に並んでいた人が振り向いた。

どうやら一度手に取ったものを、棚に戻すようだ。この場合僕は進んでよいのだろうか、後続を堰き止めるべきだろうか。

一瞬の判断が命運を分ける。逡巡の刹那、後ろの人がぶつかってきた。僕は軽く会釈をして、右手を伸ばして

商品をよく確かめないままにおにぎりを一つ手に取った。

前にいた人が、にこやかに微笑んでくれた気がした。目を合わせないように会釈する。

僕は運命出会った。この時点では気づいていないんだが、運命に出逢っていた

慌てて会計を済ませて、レジ袋もなくカバンおにぎりパンを突っ込んだ。電車が来る。

予想より混んでいたので、ギリギリだ。何とか早足で乗り込む。息が弾む。活動量計は軽い運動中を示していた。

会社について、デスクで一息。カバンおにぎりをつかみ休憩室に向かう。

今日も長い一日が始まる。共有部のコーヒーマシンボタンを押す。

ドリップの音がする。何かを切り替えるトリガーの音。この音が止んだら表情をロックする。

おにぎりを頬張る。


====

うっめえええええええええええええ、なんだこれ超絶旨いやんけ

それは、NewDays北海道産バターエビピラフおにぎり。僕の運命相手

明日も会いに行く。忘れられないために。

2020-09-25

フォーガイレントシステム

美味しい缶詰を食べたあとに入った部屋で、fallguysがベルトコンベアーでワイワイやってる夢をみてしまった

2020-09-21

工場ベルトコンベアイラストいらすとや

https://www.irasutoya.com/2020/09/blog-post_44.html?m=1

ベルトコンベア製造した何かを運んでいる様子を描いたイラストです。」

俺は一瞬でパンだと思ったけど、よく見れば電化製品とか弁当箱のようにも見えなくはない。

汎用性考慮したイラスト、さすが!

2020-07-25

anond:20200725034339

リベラルからこそ安楽死には反対しなくちゃ。

家族の口車に乗せられて、精神衰弱した弱者安楽死ベルトコンベアに乗せられちゃうよ。

リベラルからこそ常に一番の弱者のことを考えるものだ。

増田さんはどうか知らないけど、一般リベラル障害児の妊娠中絶にも反対している。

主に障害学、生命哲学小児科学の専門家リベラル立場から中絶に反対しているね。

この問題に関しては政治的立場の違いを超えて、アメリカ宗教保守政治家とも手を取り合えるのもリベラルの強み。

弱者の命を守り、神の与えた命を守る。

2020-07-05

anond:20200705055231

弁当工場想像していた以上に無秩序でした。

私はお弁当工場の他に靴工場をはじめとする他の工場でも働いたことがありますが、お弁当工場ほど混沌とした場所はありませんでした。

弁当工場内にはお惣菜部門、炊き込みご飯部門、下ごしらえ部門パッケージング部門などが存在していましたが、作業の途中でしょっちゅう行方不明者が出るためかどこも常に人が足りておらず、一日に色々なセクションを行ったり来たりしたものでした。

工場内の空気は蒸し暑く、床はいつも汚らしい液体で濡れていて、防護服の隙間からは腐った食べ物と腐っていない食べ物が混ざり合った暴力的匂いが入り込みました。出来上がったお弁当を載せたベルトコンベアしょっちゅう不具合を起こし、私たちが作って詰めた食材が床にばらばらに散らばりました。私たちはその光景を無感動に眺めました。

代替可能人間としての自分に耐えきれなくなった人が、差別化を図ろうとして歌を歌い出したり、踊ったり、炊き込みご飯つまみ食いし始めました。

こんなにめちゃくちゃな工場なのに、それでも不思議なことにお弁当毎日きちんと出荷されていくのでした。

🙄

僕は学生時代派遣会社登録して工場夜勤勤務とかしてた。

ちょくちょく気になったことがあるから書き起こしていく。

作業の途中でしょっちゅう行方不明者が出るためかどこも常に人が足りておらず、一日に色々なセクションを行ったり来たりしたものでした。”

これは確かにそうだった。弁当工場は色々なところに食品を卸していたりする。コンビニ提携先の場合多種多様商品を扱うことになる。

そして発注数で製造する数も当然変わってくるので日々のスケジューリングはかなり流動的だった。

30分前には幕の内弁当に白米押し込んで量りでチェックしてたのが、今は給食として卸すライスバーガー用のピーマンを選別。そしてまたその1時間半後には鳥から丼にマヨネーズかけてる…みたいな感じ。

人出不足っぽく見えるのは必要人員が日によってまちまちなので派遣労働者で調節してるからだな。

せわしなく配置変更しているので戸惑ってはぐれる奴がいてもおかしくはないが、そのままばっくれる奴はかなり稀…なはず。働けなくて困るの自分からね。

工場内の空気は蒸し暑く、”

衛生管理の面で高温多湿はご法度食中毒なんておきたらそのままその工場はなくなることもあり得る。

トラックで運ぶ際も温度チェックはするし店舗に着いたらすぐに陳列するよう指導もされてる。

そんな重要なことを無頓着にしていてこの工場大丈夫なのだろうか。

”床はいつも汚らしい液体で濡れていて、”

うーん。やっぱり食品加工業者でこんな衛生管理がまかり通っていた所があるのか甚だ疑問である

僕も増田と同じように派遣で何か所か手伝っただけだが弁当工場はどこも綺麗だった。

ユッケ食中毒事件とかバイトテロ騒動問題になった10年まえくらいから衛生管理にはひと際気を使うようになったらしい。

(そうでなくても21世紀はいってからどんどんマシになっていったらしいけどね)

増田の話が本当とするなら10年以上前ちょっとやばい工場ならありえなくもないかも。

まあ鮮魚を扱ってるところや回転寿司チェーンなら今でも溶け出した霜や洗い場から溢れた水で水浸しだし、せわしなく働いてるから床の隅からサーモンの切り身がひょっこり出てきたりはそんな珍しくなかったりする。

でも弁当工場で扱う食材ってすでにある程度加工済みなんだよね。炊くか炒めるか焼くかしてあとは詰めるだけ。

増田が行ってたとこはある程度加工もやってるぽいけどそんなの増田みたいな超短期助っ人派遣労働者たちはまずやらせてもらえない。

詰めたり検品したりの、そのなかでも更に簡単作業しか任せてもらえない。工場からすれば何やらかすかわからない得体のしれん人間から仕方ない。

汁気のあるものが少なくて簡単作業しかしてない。衛生管理にもうるさい。そんな状況下でいつも汚らしい液体で濡れてる状態になることはあまり考えられない。

”出来上がったお弁当を載せたベルトコンベアしょっちゅう不具合を起こし、”

コンベア機構ってそんな複雑じゃないのよ。

ローラーのついたレールをゴム製のカバーで覆ってるだけだし、電気系統モーターのスイッチ入れたら動く、よくて速度調整の可変抵抗器があるかどうか。

不具合があるとすれば、製品のコンベアへの乗せ方が悪くて途中でこけた/詰まったか、誰かが間違ってモーターのスイッチ止めたか

これって増田たち末端従業員ミスなんだよね。なんでそんな他人事みたいな言い方なんだろう。

私たちが作って詰めた食材が床にばらばらに散らばりました。私たちはその光景を無感動に眺めました。”

コンベア止まると結構な騒ぎなんだよな。それだけ作業が遅れるし、ひとつ前の工程からくる製品がどんどんたまっていく。

当然ながら監督してる社員さんの怒号が飛び交うし、社員さんから復旧のためや流れを妨げないためにあれこれ指示出されるから、「無感動に眺め」ている余裕はない。

差別化を図ろうとして歌を歌い出したり、踊ったり、炊き込みご飯つまみ食いし始めました。”

他人に聞こえるレベル鼻歌歌ってたらベテランパート婦人集団に絞められる。

無論スペース面でも時間面でも踊ってる余裕はない。

つまみ食いはおろかマスクを外して口を見せるだけでも叱責される。

そしておそらく派遣元に苦情がいってその工場出禁になる。

これも僕の時代事情が違ったのかな?なんとも言えない。

工場でのつまみ食い自体お菓子工場で目撃したことはある。規定に満たず廃棄の箱に入れられたチョコ現場リーダーが貪り食ってた。奥歯すっげえ黒ずんでた。

しかしそんなことは広大な工場でワンセクションに派遣2,3人しかいないというシチュエーションだったか可能なこと。人が密集して行きかう弁当工場でそんなことできるだろうか。

”それでも不思議なことにお弁当毎日きちんと出荷されていくのでした。”

ほんとな。

社員にしても派遣にしてもよくこんな奴らでこれだけの量の弁当作って出荷してるよなって毎回関心してたよ。

僕も人のこと言えたもんじゃなかったけどさ。

弁当工場にて

都会の列車はどこまで行っても高いビルの間をすり抜けるようにして走ります。清潔な摩天楼の小部屋の一つ一つには、きちんとした服を着た有能そうな人々が納められているのが見えます。そんな建物が無数にあって、そんな人々が無数にいることを想像すると気が遠くなってきます

私によくなじんだ車窓からの眺めとは、駅と駅との長い間隔の間に広がるぼうぼうの木と原っぱ、そして遠くにときどき見える謎めいた工場のことです。

世の中には人間の種類を二分する様々な基準存在しています。ある特徴を有しているかいないかでまるで違った人間になってしまうことがよくあります。ここでの特徴とは、身体的な特徴ではなく精神的なものです。

私は、工場で働いたことがあるか・ないかという基準をここに提唱したいと思います

今、私の周りにいる人のほとんどは、工場で働いたことがないと言います

比較的都会の比較的裕福な家庭に生まれ育ち、比較的高い教育を受けて育てられた人々にとって、工場で働くことは彼らの考えるところの「仕事」ではありません。そうした人々は人当たりが良く、思いやりがあり、社会と適切に繋がっています自分たち世界の外にいる人間に対しても、分け隔てなく平等に接することを心がけています。そうあるべきだと教えられてきたし、様々な経験を経てそうあるべきだと実感しているからです。

かつての私がたとえば工場の話をしたら、彼らはきっと興味を持って聞いてくれるでしょう。

しかしその姿勢は、彼らが自分たち世界の中にいる人間から何か話を聞く場面でのそれと同じではないことを私は知っています。それは動物園にいる珍しい動物や、自分たち生活を豊かにしてくれる新しいコンピュータを眺めるような感じによく似ています。そして、彼らと会話をしているとき、彼らはきっとそれまでの人生の中で常に自らを個別人間である認識し続けており、その唯一性を失って自分大量生産品の一つにすぎないような感覚を覚えたことがないのだろうなぁという思いを抱くことになるでしょう。これらを敏感に捉えることができたときあなた境界の外の私たちの側にいます

私は今工場で働く必要がなくなりました。

ときどき、自分がはじめから比較的都会の比較的裕福な家庭に生まれ育ち、比較的高い教育を受けて育てられた人間である錯覚することがあります。そういうときには都会を飛び出して、名前の知らない駅が長い間隔で並ぶ路線を走る列車に乗って、自分が本当はどういう人間であるのかを思い出すのでした。

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私がお弁当工場で働いたのは、一人暮らしを始めてから三年後の夏のごく短い期間でした。

その工場最初に住んだこの国で一番大きな都市の隣の隣の街に位置していて、私もその街で暮らしていました。

なぜお弁当工場で働くことになったのかはあまりよく覚えていません。単にまとまった金を必要としていて、ほとんど喋ることのできない人間がこなせる数少ない仕事だったかなのだと思います。そこのお弁当思い入れがあったわけでもありません。当時まで、私はスーパーコンビニで売られているお弁当を食べたことがありませんでした。信じがたいかもしれませんが、それは私にとっては些か高価な代物だったのです。

早朝の駅のロータリーはいつも湿ったような匂いがしていました。集合場所では、私と同じように着古した服を身に纏った何人かの人が憂鬱そうに佇んでいました。少し待っていると白いワゴンがのろのろとやって来て私たちを詰め込みます。汚れた窓ガラスを通して見える景色はどんどん野性味を帯びてきて、古い車のシートと染み付いた煙草匂いで私が吐きそうになっている頃にようやく目的地に到着するのでした。

工場で着る服を見たとき、私は少し前に新聞見出しを飾っていた、炉心溶融後の原子力発電所調査に赴く人々が身に着けていた白い防護服のことを思い出しました。それを身につけて、消毒液が出てくるシャワーを二回浴びて集合すると、私たちは既に自分たち工場で働く区別のない複数の人々になっていることに気がつきます

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弁当工場想像していた以上に無秩序でした。

私はお弁当工場の他に靴工場をはじめとする他の工場でも働いたことがありますが、お弁当工場ほど混沌とした場所はありませんでした。

弁当工場内にはお惣菜部門、炊き込みご飯部門、下ごしらえ部門パッケージング部門などが存在していましたが、作業の途中でしょっちゅう行方不明者が出るためかどこも常に人が足りておらず、一日に色々なセクションを行ったり来たりしたものでした。

工場内の空気は蒸し暑く、床はいつも汚らしい液体で濡れていて、防護服の隙間からは腐った食べ物と腐っていない食べ物が混ざり合った暴力的匂いが入り込みました。出来上がったお弁当を載せたベルトコンベアしょっちゅう不具合を起こし、私たちが作って詰めた食材が床にばらばらに散らばりました。私たちはその光景を無感動に眺めました。

代替可能人間としての自分に耐えきれなくなった人が、差別化を図ろうとして歌を歌い出したり、踊ったり、炊き込みご飯つまみ食いし始めました。

こんなにめちゃくちゃな工場なのに、それでも不思議なことにお弁当毎日きちんと出荷されていくのでした。

目標金額に達したので私は工場を辞めました。

防護服を脱ぐと、いつものように髪がぺったりと張り付き、体は汗でべたべたしているのがわかりました。工場入り口を出た目前には晩夏の夕暮れが広がっていて、火照った頬を風が撫でていきます

その日は駅まで歩きました。誰もいない帰り道で、音のない口笛を吹いて、小さく踊りながら。駅のホームのベンチに座って、私たちが作ってきたお弁当を初めて食べました。炊き込みご飯は冷えていて、もし炊きたてだったらどんな感じなのだろうと思いました。

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弁当工場のことを思い出したのは、この間恋人動物園に行った帰りに立ち寄ったコンビニ私たちが作っていたお弁当を見かけたからです。

今でも値段に少し抵抗はありますが、これを買うと生活が立ちゆかなくなるということはなくなりました。私は自分恋人用にお茶を躊躇なく買いました。あの頃は水道水水筒に詰めていて、時間がたつと金臭い味になるのが嫌だったことを思い出しました。

お手洗いから出てきた恋人が私を探しているのが見えます今日ポケットにきちんと洗濯されたハンカチを入れていて、夏でも清潔な襟付きのシャツを着ています

私は自分過去のことをあまりしません。

恋人も無理に聞き出そうとはしないでいてくれます。きっと、私が何か昔のことを話そうとしたら、必ず耳を傾けてくれるだろうという気がしました。でも、そのとき彼に動物園動物を見るような優しい目で見られたら、きっと立ち直れないだろうとも思いました。

恋人は、彼自身過去について後ろめたいことは何もないように私には見えます。でも私は、彼が都会の列車の窓から見えたあの人々とは少し違っていてほしいと思っています。今までもこれからも、何かに傷ついて悲しい思いをすることがなければいいと心から願っているのに、その一方で人には言えない小さな染みを密かに抱えていることを求めているのでした。

私は手のひらの水滴を払って恋人のもとへと駆け出しました。

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