はてなキーワード: ベンチャー企業とは
この日記はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
現在大学三年生。モバイルアプリを自社開発している[1]スタートアップのバイトを一年弱やっていて今日辞めた。
漠然と会社に不満を募らせていたが、その不満をちゃんと整理したことがなかったので書く。
辞めた理由
自分が雇われてから辞めるまで正社員は社長とエンジニア(以下Aさん)の二人しかいなかった。社長は後述するが自分からみるとまともな思考ができているとは思えず、また経営に向いているとも思えなかった。自分がエンジニアとして働いていたこともありバイアスがかなりかかっているが、Aさんはバイトの人たちによく気を配っていてとてもいい人だった。しかし絶望的に実力が足りていないと未熟な自分でもわかった。
雇われた当時自分はテキストの表示と画面遷移しか機能がないアプリを作って一人でニマニマしているレベルだったが、それでも主要戦力として扱われるほどまともな人材が存在していなかった。僕の後にもバイトの方が何人か入ったが、その中にもまともにモバイルアプリ開発を経験している人間はいなかった。
要件は当然のように定義されていなかった。なのでもちろん設計なんてものもない。エンジニアの誰もが開発のゴールを知らず、社長の思い付きで追加される仕様の実装とバグ修正をやっていた。おそらく社長も作りたいアプリがわからなかったのだと思う。社長の頭の中にもやもやとした自分が考えた最強のアプリ存在し、その中で偶然具体的に表現できたものをエンジニアチームに投げているだけのような気がした。
また、まともに開発を体験したことがあるエンジニアがいないため開発もガバガバであった。自分が入った当時は本番環境しかない、DBは誰でもフルにアクセスできる、バックアップは取っていない、ドキュメントどころかコメントすらない、といった状態だった。なのでAさんが書いたカオスなコードの上にさらにカオスを重ねていった[2]。これは当時実力がなかった自分の責任でもある。
3.主要戦力として働いている割には給料が低い
働き始めた当初はレベルも低く給料に不満はなかったのだが、勉強しある程度のアプリは作れるようになっても時給2000円を超えることはなかった。プロジェクトはすでに自分が抜けたら崩壊することは社長以外の誰の目にも明らかだったので昇給の交渉をしたが、400円しか上がらなかった(その時自分は時給2000円にしてほしいと交渉していた)[3]。
会社にお金の余裕がないならまだわかるが自分が知っているだけでもかなりの蓄えはあったと思う。社長はあまり資金をバイトに知られたくないようだったが、その理由はバイトがそのことを知ると昇給の交渉をしてくるから、ということであった。そのことを知ったときは驚愕した[4]。この時点でエンジニアへの投資の感覚が壊れていて、いかに安く雇うかということしか考えていないのだなと理解した。
4.社長の見通しの甘さ。アプリの方針に関する意見を全く聞き入れないところ。
辞めた理由の9.9割をこれが占める。3でも書いたが開発に関してはいかにエンジニアを安く雇うかということしか考えていない。社長は開発がうまく回っていると思っていたようで、まともな開発経験を積んだエンジニアではなく自分のような雑魚エンジニアでも現状維持できればいいと考えていたのだろう。これはうまく回っているように見える状況を作っていた自分にも責任があると思う。初期の段階でアプリを徹底的に破壊し、「まともなエンジニアを雇わないかったからこうなりました」と突きつけるべきだったと今でも思う。言葉と文字で何回もまともなエンジニアを雇うべきだと提案していたが聞き入れられることはなかった[5]。
またアプリの方針に関する意見もことごとく聞き入れられなかった。自分の感覚からすると明らかに間違っている方向に進もうとしているのを指摘しても、n=1~3くらいのレアなサンプルを出して反論してくる。サンプル数が少ないことを指摘しても「サンプルのような人たちに向けて作っている」と話が全く通じない。でもアプリは数百万人に使ってほしいらしい。こんなことが何回もあって指摘するのも疲れてしまい、次第に指摘をしなくなった。社長からみたら社会に出たこともない学生エンジニア風情がわかった気になりやがって、としか思っていないのだろう。開発していくにつれてアプリに愛着がわき、どうにかしていい方向にもっていきたいと常々思っていたがその愛着もなくなるほどだった。
slackで社長が文末に「笑」をつけるのがなぜか無性にムカついた。
最後に
この日記はフィクションなので当然上記のような会社は存在しないのだが、就活は慎重に行おうと思った。
→自社の株を売って資金を得ていたらしい(?)。おそらくエンジェル投資と呼ばれるものだろう。口先だけはうまいのでお金を集める能力だけは高かったと自分から見ても思う(実際に集めてこれてるし)。投資家は今のアプリを見てなぜ投資しようと思った(=成功すると思った)んだろうと毎回不思議だった。
→大盤振る舞いをするのは確かに無能だが、抜けられたら困る人材に時給2000円すら払わないのはどうかと思う。自分の感覚では都内で時給2000は決して大盤振る舞いではない。
→コストカットをしたいというのはよくわかるし、大切だと思うが傍から見てそれしかやっていないように見えるのが問題だと思う。せめて自分が指摘したときにまともな反論をしてほしかった。
→未熟といっても最低限のレベルは必要で、全くプログラミングがわからないちょっと口がうまい人間とwordpressしか触ったことないような人間が自社開発の会社を起業しても学生サークル以下にしかならないと思う。
→確かに開発はサークル活動みたいで楽しかったが、今思えばこのような考えは本当に良くなかったと思う。自分と違いAさんは人生がかかっているのにもかかわらず、うまく回っていない現実から逃避するように開発していたように見えたし本人もそう言っていた。あと「笑」は普段はそこまで気にならなかったのだが、深夜にバグ対応しているとき「大丈夫?笑」みたいなメッセージが来たときはどうにかなりそうだった。
思ったより反応が来て驚いている。自分と相反する意見が結構あって、自分の視野の狭さを認識できた。結局自分はベンチャー企業や社会に夢を見ていただけかもしれない。
[1] G○○gleが作ったマルチプラットフォームアプリの開発ツールを使用していた。
[2] チーム開発がこれが初めてだったので勝手がわからなかったが、今考えると本当に酷いコードだった。
[3] 1400 -> 1800
[4] これがバイトに知れ渡ってしまうのも管理が甘いと思う。
[5] slackのpublicチャンネルで方針を非難していたら社長からDM or 電話が来るというのを繰り返していた。
東大卒の暮らしぶりってどんなもんかね、とよく地方の友人に聞かれるので書いてみようと思いました
・転職後にコンサルティングファームで勤務、ただしトップティアではない中の上くらいのところ
・年収は750万くらい
・既婚、子なし
実は、世間のイメージとは異なり東大生のコミュニケーション力はそんなに低くなく、いざと言うときに頑張れる人が多いので、なんだかんだで就職はうまくいきます。外資系投資銀行やトップティアのコンサルティングファームから、商社、銀行、広告、製造まで、大多数の人はだいたいありとあらゆる業界の有名企業に入っていきますが、そのまま海外の大学に留学したり、ベンチャー企業を志したりする人もいます。概ね選ぶ時点では望んだ道に進めることが多い印象です。
1部の高収入業界勤務者を除けば、30歳前後で東大卒の収入は、700ー1300万円くらいになっているような印象があります。ちなみに高収入業界勤務者は、サラリーマンなのに数千万円稼ぎます。
ちなみに、サラリーマンである限り、給料は能力よりはどこの業界で働くかで概ね決まります。高収入業界の使えないやつと、その逆(低収入業界の使えるやつ)では、前者の方が給料は高いかもしれません。
年収1200万の暮らしぶりという投稿が話題になっていましたが、私の家庭は世帯年収で言うと1200万よりは少し少ないくらいです。
感覚的ですが、20代夫婦子なしの世帯年収がおよそ800万くらいを超えてくると、コンビニで値段を気にすることはなくなり、基本的に大きくお金に困ることはなくなるのではないかと思います。
一方、生活の豪華さは、どのような暮らしぶりを選ぶかによって大きく変わってきます。
貯蓄を増やして無駄使いせずに慎ましく暮らすパターンもあれば、貯蓄に回さずに全部突っ込むパターンもあり、その場合は30歳で中古タワマンを買い、安めの外車に乗って年に1回海外旅行くらいは行けると思います。
余談ですが、大手証券会社や大手商社に勤める友人は、付き合いが大変なので、新卒三年目くらいに数百万の借金をしていると言う話をいくつも聞きました。ただしみんな数年で完済しています。
お金の使い方は十人十色ですが、私の世帯は貯金しない型の方のパターンに暮らしぶりに近いですね。病気になってしまったら収入がなくなって貯金もないので終わりですが、その場合はその場合で、命が続けばなんとかなるかなとも思います。
【やりたいようにやる暮らしぶりがいい】
私の場合、コンサルティングファームに入ったのは最近ですが、それからの方が強制的にやらされるような類の仕事が減り、自分で働き方を調整できるようになったので、日頃のストレスはあまりなくなりました。
夕方からは妻と一緒にご飯を作って、風呂に入って27時まで仕事したり、妻と温泉に行ったり、、、特に誰に何を言われることもなくやりたいようにやれるようになりました。
こんなに自由があると、情熱派の先輩コンサルタントからは精進が足りないと怒られるような気もするのですが、それでも20代の今という時間は一生戻ってこないので、やりたいようにやりたいことをやるのが一番だと思います。仕事が本当に好きなら打ち込めばいいし、嫌いなら辞めても他にくいぶちはいくらでもある時代ですからね。
・金持ちに好き放題やらせたら貧困層が増えて国が乱れるから適度に税金取って再分配する
・国同士の喧嘩になって舐められないように軍隊もって核武装して領海侵犯するやつは容赦なく攻撃する
・汚職や賄賂をする世襲政治家や役人は全部牢屋にぶち込んで教育に力を入れて実力ある人材を育てる
・GAFAに対抗するための企業を作るため国が大企業でなくベンチャー企業を支援する大企業はオワコンだから
・既存の農家の支援だけでなく都市中心部にタワー型の循環型立体農業を各都市に作る、昆虫食もスタートさせる
・小規模発電と燃料電池による現地発電と消費のインフラを充実させる
・遅れに遅れてる宇宙開発を死に物狂いでする
これやるだけでいいのに何をちんたらしてんだよ無能どもが。
ここ数年で全く関係ない業種から、Webエンジニアになりたい人がかなり増えてるけど、わけがわからないよ。
どうして、君たちはWebエンジニアにそんなに魅力を感じるんだい?ぼくはWebエンジニアをしてるけど、そこまでこだわる理由がわからないよ。
自由な働き方ができて、給料も高く、ストレスフリーで働けるって思いこんでるみたいだけど、そんなのは怪しいインフルエンサーやプログラミングスクールの宣伝文句に過ぎないさ。
解説するよ。よく読んで!
君たちはソシャゲがメンテナンスになったときに、文句を言ってるけど、
君たちがなりたいWebエンジニアが、メンテナンス中に何をしているか想像したことがあるかい?
メンテナンス中、彼らはプレッシャーに耐えながら必死で働いているんだ。ユーザーのために、早くサービスを再開しようとして。
システムに問題が発生したら、深夜や休日でも関係ないよ。技術者として自分が作ったシステムに対して責任があるんだ。
わけがわからないよ。君は国内のインターネット産業の動向や経済ニュースをチェックしてるのかい?
未経験からWebエンジニアになってキャリアを積み上げて、今は高給を得ている人も確かにいるけど、それは時代が良かった部分もあると思うんだ。今まで国内のWeb業界は爆発的な成長を遂げていたからね。インターネット人口がどんどん増えていたから、何もしなくても成長できたのさ。
でも、これからはどうだろう?ほとんどの人がスマートフォンを持って、インターネット人口がカンストしている日本で、これからもWeb業界の成長が維持できると思うのかい?
給料っていうのは、ポジションによって決まるんだよ。業界が成長している間は、給料が良くておいしいポジションが増えるけど、成長しなかったら良いポジションは増えないさ。そうなったら良いポジションを得るには席を他の人から奪うしかなくなるね。君は良いポジションのために、ベテランWebエンジニアと戦う覚悟があるのかい?
そもそも、今のインターネット産業は完全にバブルになっているんだ。これがどういうことだかわかるかい?
数年前からWebエンジニアの給料が高騰してるけど、これは金融市場や大企業から多額の出資をうけたベンチャー企業が、相場よりも高い金額でWebエンジニアを雇っていることが一因になっているんだ。不安定で知名度のない会社がいい人を雇うには金を積むしかないからね。
でも、今の世界経済の混乱の中で、ベンチャー企業に出資したいと思う人がどれだけいるかな。出資する人がいなくなったらバブルが崩壊するね。そうなったら、数多くのWebエンジニアが職を失うことになるんだ。
そうなったら、僕もWeb業界から淘汰される可能性もある。替わりはいくらでもいるからね!
なんで君はエンジニアを志しているんだい?ものづくりをしたいから?手に職をつけたいから?プログラミングがしたいから?
エンジニアの中でも機械設計や電気回路、素材、建築など様々な分野があるんだ。
あまり知られてないけど、それらの分野も未経験からエンジニアになる方法はあるんだ。例を挙げると、未経験者OKのCADオペレーターの派遣とかがあるね。最初はほとんど派遣からスタートにはなるし、キャリアアップには若さが重要になるけど。
プログラミングがしたかったら、組み込みエンジニアという職種もある。あと、SEも選択肢にいれていいと思う。どうして君はSIerが全部クソと決めつけるんだい?そんなの会社や部署によるさ。それはWeb業界も同じだね。
そもそもどうして今の仕事を辞めてまで、Webエンジニアになろうとするんだい?
隣の芝が青く見えているだけではないかい?
未経験の分野に行くよりも、今まで経験があるところで勝負したほうが有利なのは自明だよね。
そんなこと長々と言われても、これからどうすればいいかわからないって?
そんなの簡単さ。
ツイッター、なんだか一部でプログラミングスクールについて盛り上がってるみたいですね
「プログラミング...スクール...?あっ5年前通ってたんだ...」みたいな感じで忘れてた記憶が蘇ったので振り返ってみます
当時高卒で上京してきた直後で、「とりあえずなんかプログラム書いてお金もらう感じになりたい」程度のテンションでした
それまでプログラミングはしたことないし、いわゆるIT知識も持ってるようでいて持ってないというバックグランドです
正直「ここに通えばなんとかなるんじゃないか」くらいの気持ちだったと思います
たしか期間は1か月で、割引制度を使って料金は10万円だったかな...(ヒーヒーいいながらなんとか支払った)
5年前の話なのできっと今ではそのスクールのシステムもいろいろ変わっていることでしょう
内容は、用意されたHTMLやCSS、Ruby教材の課題をこなしていって、最後にRuby on Railsで簡単なWebサービスをつくり、時間が余ったら自分の好きなWebサービスをつくるといったものでした
作業は別に家でやってもよいし、スクールの物理教室にいけばメンターがいて質問もできます
いよいよスクールが始まりましたが教材の課題をこなすのが難しかった...
きっと一般的にみて特別難しい内容ではないのでしょう、メンターというサポート体制もあります
が、ダメだった...
たしかRubyの四則演算から先の課題がこなせなかったような...
ほんとに教材に書いてあることが理解できなかった
メンターに質問しようにも「分からないことが分からない」みたいな状態で、なかなか前に進みません
最終的に教材の修了度は60%くらいだったかな...
なんとなくHTMLタグの種類が分かったくらいで、プログラミングする上でのメンタルモデルが形成されるわけでもなく「あぁ僕にはプログラミングは向いてないんだなあ」という感想を得て1か月が終わりました
一応継続してスクールに通えるプランはあったようでしたが、金銭的に余裕がなく1か月で綺麗そのスクールから離脱しています
スクールに行った前後で特に状況変わってないぞどうしよう...という状況で、コンビニバイトしつつ知人にベンチャー企業を紹介してもらって「何かつくったらまたおいで」と言われてさよならされる日々を送っていました(そりゃそうなる...)
数か月後、Unityというゲームエンジンの初心者向けハンズオンが開催されることを知ります
もともとVRには興味があり、Unityを使うとVRアプリがつくれる程度の知識はあったので軽い気持ちで参加しました
そのハンズオンが楽しかったので以降Unityにハマっていきます
後日Webの教材で改めて一番基本的な操作を覚え、「まだ手を出したことのない機能をひとつ盛り込む」というテーマを持って週にひとつゲームをつくって投稿サイトに上げていました
そんなことをしているうちに、縁があって会社に入ったりニートしたりアプリをリリースしたり転職したりしました
結局いまプログラミングスクールでやっていたことがそれほど関係しないポジションでふんわりC#を書いてご飯を食べていて、「プログラミングスクールのおかげでどうのこうの!」というパターンにはならなかった人です
いまも「あぁ僕にはプログラミングは向いてないんだなあ」という気持ちだし、Rubyはなんとなくトラウマで...
職場は自分以外のプログラマーがみんな修士卒以上で超こわい、行ったことないから分かりませんがプログラミングスクールよりちゃんと大学行ったほうがいいんじゃないのみたいな気持ちです
せっかくお金出して行ったのにまともに血肉にできず、自分のだめさを思い知っただけという意味で人に話してこなかった黒歴史なんですが、いろいろ書き連ねてみました
完全なる実力主義。過去に別の海賊団の船長をやっていても実力が上がればのし上がれる。飛び六胞と呼ばれる会社で言うところの取締役クラスになれば、ある程度フレンドリーに話せる。雑魚でも悪魔の実を食べ実力アップのチャンスがある。一般的な大企業。
・ビック・マム海賊団(ビック・マム)
完全なる同族組織。組織の中枢はビッグマムの子供で占められている。ジェルマ66との婚姻のように血縁を重視し勢力を拡大してきた部分もある。幹部の大半は家族なので裏切りの心配はない。同族経営の会社。
仲良し海賊団。百獣海賊団やビック・マム海賊団ほど人数は多くないが、その分少数精鋭。赤髪海賊団のメンバーははシャンクスのカリスマ性に惹かれており、結束は強い。仲間内で作ったベンチャー企業がそのまま成長していった会社。
エース級の人材を引き抜きまくった海賊団。当初のメンバーは5人しかいなかったが、その後に大船団を構成するほど急成長。インペルダウンのレベル6から悪名高い囚人を引き抜きまくり、白髭海賊団亡き後の四皇の座に収まった。元ベンチャー企業だが規模拡大の過程で他社から人材を引き抜きまくり大企業へと成長した会社。
対象の年齢層が高くなるにつれて提供予定の製品・サービスは「イケてない」ものになる。
「イケてない」製品を提供する会社はイケてない。それが長期かつ安定的に儲かる製品なら検討に値するが、会社の印象を犠牲にしてまでやりたくはない。
はっきり言って「中高年に製品を利用されること」自体が今や会社にとってマイナスだし、それだけでイメージを毀損しうる。
だからそこのところに敏感な新鋭のベンチャー企業は、社員の年齢構成を極力低く保つことによって中高年層マインドが製品に染みないように気を払っているし、
できるだけ抽象的で平面的なデザインを採用することで中高年層に対する参入障壁を設けている。
しかし表立って「イケてないおっさんは使うな」とは言えないし、ごくわずかにいるイケてるおっさん(芸能人、インフルエンサー)にはむしろ積極的に利用してほしいのでさじ加減が難しいところだ。
ところがおっさんというのは大したもので、それだけ「NO」を突きつけられているのに若い女の子の間で流行っていると知ればチンコをブラブラさせながら馳せ参じてくる。
若い女の子からすれば「イケてないおっさんが利用している製品」には負の印象しかないので競合他社に乗り換える動機を生んでしまうし、
会社からすればイケてないおっさんに利用されるだけでも御免こうむりたいのにメインターゲット顧客にまで逃げられてしまうのだからたまったものではない。
しかし爆発的に流行って定着するところまでいった製品・サービスはもはやイケてないおっさんの流入を避けられない。
こうしてかつてイケていた製品はイケてないものになり、別の新製品・新サービスに若い子が流れていって、イケてないおっさんもそれにヌルヌルとついていって再び企業イメージを毀損していくのだ。
やまもといちろうがまた舐めた詭弁で人を騙そうとしているので解説します。
政策決定のトリアージから漏れた産業が、そういう冬の時代を生き残る秘訣はただ一つ。「現預金を多く積んでおくこと」以外にありません。CASH is KING。アリとキリギリス。現金のない奴は、死ぬんです。調子こいて内装にカネをかけたり、会社のカネで赤いポルシェを乗り回したり、愛人に代官山フラッグス裏のタワマンを買ってやるような日焼けゴリラは死ぬんですよ。
現預金を多く積んでおくというのはそれだけ金を遊ばせておいて投資に回さないということで
みんながこれを始めれば景気が絶対零度へ一直線です。
ていうか共産党岩盤支持層たるはてなの人達みんな二言目には「企業の内部留保ガー」言うてたやないですか。
(逆も真なりではないので注意。利益剰余金沢山あるけど現預金ではない、ということはよくある。)
現預金が少ない企業というのは別に「調子こいてるキリギリス」ではありませんし
そこの中で、わずか一握り、ごく少数の、ちゃんとした飲食に賭ける人たちが出て、その文化を担う人たちに客がついて、どんな立地でも繁盛店が生まれます。ゴミだらけの外食産業の中で、救われるべきなのはこういう「飲食に本当に身を捧げた料理人やオーナーたち」だけです。
やまもといちろうの暴論通りにすると助かるのは「本当の料理人の店」ではなく、単に「財務体力のある店」です。
自分で指摘してる通り、松田公太の企業なんかはまだまだ耐える体力があるので倒れないんですよ。
序盤に松田を「お前はまだ体力あるから潰れないだろ汚い商売人め」と罵っておいて
締めで「潰れない飲食が本当の飲食」というふわふわきれいごとを言い出すのでものの見事に矛盾した構成になっています。
だって「飲食に身を捧げた料理人は現預金多めに溜め込む保守的経営をしてる」
たとえば「納得のいくものしか出したくない!」って素材にこだわった利益率の低い料理を出してた店は
営業できなくなれば沢山の客に惜しまれながらあっと言う間に倒れちゃいますね。
飲食店がどんどん開店しては殆どが潰れるということ自体はその通りなんですが、例えとしては全く間違ってます。
今のままだと、新型コロナが来なければ潰れたりしなかった店が大量に潰れるんです。
たとえば入試当日に大地震が起きて受験生の9割がたどり着けなかったのに救済せずに終わりにして、
「地震が来ようが来るまいが、受験生の9割は落ちるんだから結果は同じです」と嘯くに等しい。
本来求められる成績優秀者ではなく単に会場までたどり着く体力のあった人達が合格してるでしょう。
今回のやまもとの暴論みたいな理論は経済学に大昔から存在します。
キツい環境下で何の手助けもせず放っておけば古い非効率なものが倒れ、優れたものだけが生き延びてイノベーションが起きる、
だから不況は下手に手を出さずに放っておけばそのうちすべてがいい方向へ進む、構造改革が成る、という理論。
日本でシュンペーターが大好きな有名人がいます。はてなの皆さんならみんなが知ってるあいつだよ。
竹中平蔵。
小泉改革のころしきりに「創造的破壊!」ってバカなこと言ってたでしょう。
カバレロ=ハマーの実証研究によれば、1972-1993年のアメリカの製造業のデータを用いて分析した結果、不況によって社会的に有用な企業の倒産がむしろ増加しているとしている[1]。また、不況によって新規参入は困難となり、老朽化した企業の存続を助けているとしている[1]。
経済学者の竹森俊平は「日本の開業率は1990年代を通して低下を続け、1996-1999年は戦後最低の水準に落ち込んでいる一方で、廃業率は上昇し続けている」と指摘している[2]。
経済学者の田中秀臣は「日本の失われた20年の間、日本の開業率と廃業率を比べると、廃業率が多いが開業率は少ない。起こったのは、大企業ばかりが残り、ベンチャー企業は資金力が無かったために真っ先に潰れてしまうことだった。さらに不況下では、若者の失業率が高くなり、イノベーションを生み出す若者が働けなくなっている。不況下ではイノベーションが生まれないというのが現実である」と指摘している[3]。
経済学とか知らんわって人でも現実として実感のある指摘ばかりでしょう?
今回やまもとが言ってるのはこの方向性です。
シュンペーター自身は真面目な経済学者だったかもしれないですが、
後世に彼の理論を使うのは自分の利益のために社会を壊れるままにさせたい悪人ばかりです。
詭弁を見破るコツは
今回の「ちゃんとした飲食に賭ける人たち」「飲食に本当に身を捧げた料理人やオーナーたち」のような
何を指してるのか曖昧なフレーズが出てきたときにン?と立ち止まることです。
全体の論理をチェック出来ない人でもこういう内容不明なフレーズ出てきたとき「くせえぞ?」と思うようになれたら成長します。
言ってる方も意図的なので、キレイっぽいコーティングして誤魔化そうとしてることが多いというのも覚えておくと手掛かりになります。
やまもといちろうは不動産所有者なので「徳政令とかふざけんな!」というポジション感情が高まってこの乱暴な詭弁をアップしたのでしょうが
彼が詭弁を弄するときの手つきというのは非常に癖があるので一度見たことがあるともう見え見えです。
冒頭に事実や正論を提示しておいて、その後は延々ポジショントークを書き連ねるだけだけど
最初の正論の好感度や文章のドライブ感に紛れて「おおむね正しいこと言ってるのかな」という印象を読み手に与える
というもの。
今回の文で言えば、初っ端の「松田公太は死ね」という正論のあとは最後まで「不動産所有者に迷惑かけるな」ということを壊れた論理で叫んでいるだけ。
その間に「トリアージ」とか「国民を救え」とか、わざと論点をあっちこっちスキップして本当に言いたいことが露骨にならないように誤魔化してるわけです。
本論の部分は竹中平蔵憑依のシュンペーターイズムで不況を放置せよというガバガバ経済学。
この詭弁の手つきは、これは大昔のあめぞうや2ちゃんねるの時代に培われてると思います。
手もなく騙されてます。
言ってることはあれだけ滅茶苦茶なのに。
こういう手口への免疫力が全くないんですよね。やまもとのやりたい放題。
「吊るせってなんだよおっかねえな?」
「再びって一回目はいつだよ」
タイトルでググれ。
最近の岡村隆史の発言に関する記事へのブコメから”例え”や”言い換え”を文脈から切り離して掲載しています。
去年の10月にヘッドハンティングでとあるベンチャーの部長になった。
年収も一気に上がった。
このベンチャー企業の目指す世界に共感しているし、そのために頑張ろうと思っていた。
しかし、もう心が折れそうになっている。
中間管理職というのがとにかく向いてない、社長と部下の板挟みの状態でストレスがとにかくきつい。
文句ばかりで大して能力も高くない部下たち、それをコントロールできなかった社長。
部長に就任して約半年、ありとあらゆることをやってきたけども、
残念ながらそれができるイメージが全く私にわいてこないんだ、社長ごめんなさい。
しかし、前の会社でやっていた課長職よりもこんなに辛くなるとは思わなかった。
なんで、この社員たちはいっちょ前に文句ばかり言ってたいした仕事を成し遂げようとしないんだろう。
なんで、この社員たちは自分たちでコミットを成し遂げよう、という姿勢を見せないんだろう。
コミット未達が常態化しているベンチャーなんてあり得ないだろ。
たしかに私が部長になる器がまだできていなかったのかもしれない。
それでも今までやってきたことを使ってこの会社がよくなる方に頑張ってきているのに
ローパフォーマーに引っ張られなきゃいけないんだろうか。
もうこのローパフォーマーを切り捨てたいよ。
社長ごめんなさい。
もう俺無理かもしんねぇ
・テレワークが加速する
・手ごろなオフィス家具が売れる
【追記】現状,子育てとテレワークを両立しなければならなくなり,子育てしている世帯の負担が増加している.
・UberEatが今のAmazonのような存在感を示すようになる
・出前館のような国内配達サービスは今の楽天.ヤフーショッピングのような立ち位置になる
・倒産した鉄道会社の路線を使い,自動運転を試みる企業ができる
・9月入学が導入される.これにより海外留学が盛んになるが,所得格差による教育格差が広がる.
・5月が超大型連休になる.
・抗体のありなしで就ける職が決まる
・製造業のような人が集まって行う仕事は,抗体が無ければ出勤できなくなる
・人件費は高くつくが,確実に納期に間に合うため,抗体を持った集団を持つ企業はたくさん受注を得る
・国内で感染封じ込めに成功した国限定で経済活動が再開する.ドイツ,台湾,マレーシアがその先頭に立つ.
お堅い感じは嫌で大手は蹴って、私服で行ける感じのベンチャー企業に就職する。
ただ、当たり前だけどベンチャーって大体給料低いし、福利厚生も無いに等しい。
将来性も皆無。ベンチャーの社長とかその近くにいる起業するぜぇえええっていう人は色々思いつくんだろうけどね。
一般人の俺たち社員は良いように使われて捨てられるんだろうね。
若いうちは良い。30.40になって何してるんだろうか。俺を求める会社はあるのだろうか…
親みたいにある程度の年齢で結婚して、子供産んで、マイホームあって、マイカーがあるってめちゃくちゃハードル高い。
何十年もずっと同じ仕事を続けているとか考えただけで気が狂いそうになる。
親のようになりたくはないけど、すごいなと思う。
この友達は他人によくマウントを取る。ていうか取らないときがないってくらいマウントしまくってる。
望んでベンチャー企業に就職する同級生がいれば「バカだねえあいつw」。
俳優になるために会社辞めた知り合いがいれば「人生終わったじゃん」。
こいつのそういうところが昔から嫌だったので割と真面目に諭したことがある。
年収とか肩書とかそういう軸で他人を見下すのは気分悪いからやめて欲しいし、やめたほうがいいと思う。
原理的にお前がそのへんのあらゆる尺度が人類の1位じゃないとマウントが破綻する。
お前より年収高い奴、普段バカにしてるスポーツ選手とか芸能人とかの職業で大成功してる奴はたくさんいる。
そんなことを言ったら「はあ?」とポカーンとされた。
で「いや、そいつらは関係ない。俺は多数派だし関係ないんだ」と言ってのけた。
つまり彼は自分より上の存在を都合よく無視し、年収や肩書が些細な差であろうとも自分より下であればで全力で見下せる。
そういう考え方で無敵の自分を獲得していた。
これはちょっとショックだった。
彼のなかの真実というものは自分が認めた自分に都合がよくなるものだけで、他者からのツッコミはノイズと同じで、仮に良識的な人々から顰蹙買おうとも全く動じない。
世の中の成功者が血のにじむような苦労と努力と得難い経験で手に入れる自己肯定感を、彼は都合の良い物の考え方という楽な武器で獲得している。
正直、羨ましいと思った。
俺から見る限り、彼は内面的葛藤とは無縁でいる。強がってるのではなく本当に「自分は誰よりも尊くて優れた人間」だと確信しているように思える。
長い付き合いからそう思う。
彼のような物の考え方は有害だと考える俺を始めとする多くの人間はせいぜい、
「いや、必死で表に出さないだけで本人は内面で地獄を抱えているはずだ」とか「そんな奴は結局不幸になるから放っておけ」とか願望交じりの嫌味を言うしかできない。
それは正直、むなしいと思う。
彼は不愉快だけど最強だと思う。
もう言います
会社に妊娠を報告したら、
社長から 減給 と
法に触れない範囲での対処
を提案されました
妊娠による減給は違法ですし、
対処って...これは罰なのでしょうか
部長の肩書きまでくれたのに
もう「用無し」と言われた気分です
言われてから数ヶ月間
耐えてきたけど限界です
泣きたい— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月29日
会社側の言い分はこう
https://datagateway.co.jp/archives/227
・ 2019年11月13日、当該従業員(部長職)が、当社代表者を会議室に呼んで、懐妊の事実を報告するとともに、いずれ自宅勤務を行いたい旨、及び、産休・育休の取得を希望する旨、申し出ました。
・ この申出に対し、当社代表者は、同日その場で、自宅勤務に応じられる旨、返答しました。その際、併せて、これに伴って仮に就業時間が減少する場合には、それに応じて給与支給額が減少することに言及しましたが、「妊娠を理由とする減給」を提案した事実はありません。また、当然のことながら、当該面談の後、当社が当該従業員に支給した給与において減給など一切行っておらず、また、今後、減給を予定していた事実もありません。
・ また、設立後間もないベンチャー企業である当社において、本件が、従業員が妊娠する初めてのケースであったため、当社代表者は、同日その場で、人事担当者である当該従業員に対して、関係法令を遵守することは当然として、当社と同じような規模のベンチャー企業が、どのような産休・育休の制度を設けているかについて調査するよう依頼しました。
結婚式でご挨拶される方に伝えたい
「働く旦那を奥さんがサポートせよ」
というトンチンカン発言は
本当にやめてほしい
多様性が叫ばれる今、
家族にも色んな形があって
共働きや男性が主婦の家もある
「休日、旦那の接待ゴルフを認めろ」?
もうやめてくれないかな
参加者には、働くママもいる— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2019年8月26日
出勤最後の昨日、
お伝えして去りました。
そしたらなんと、
今朝、返信が届きました。
とても嬉しかったので、
全文貼っておきます。
華奢で、シンプルなニットやタイトスカートを高校のうちから着こなして、大学では大学院まで行って英語を学んで海外で仕事をしたいと語る、耳で綺麗に揃えられたショートヘアの彼女は、私の自慢の友人だった。
高校を卒業して大学に入っても、彼女とは頻繁に連絡を取り合っていたし、お酒を飲めるようになってから月に一度は私たちには少し敷居の高いお洒落なお店で近況報告をした。ふたりで丸一日ディズニーランドで過ごすことなんて何度もあったし、初めての海外旅行は彼女とだった。つまり、かなり仲が良い女友達だったのだ。
本気で好きになった人に秒でやり捨てされた大学1年の夏、男がダメなら女と付き合うことにしたと言っていた(私はその日初めて彼女がバイだったことを知った)翌月、親のために結婚をしたいと言われ振られたと泣いていた2年の春。
もはや自暴自棄になった彼女が手を出したのは出会い系アプリだった。
そこで出会った10個上の男性は、彼女曰く「完璧な人」だったらしく、彼女はわかりやすくその男性にのめり込んでいったし、あっという間に付き合うことになった。
それはおめでたいと飲み会を取り付け、肉を焼きながら話を聞くのだが何かがおかしい。
「家が2つあるらしくて、ひとつの家にはお邪魔させてもらったけどもう一つの家には社員さんとルームシェアしてるから行けない」
「付き合って3ヶ月経つけど、未だにおうちデート以外したことがないし、写真も撮らないでねって言われてる。そういえば苗字も知らない」
「あと、完璧主義で私にもそれを要求してくるんだけど、それは全部私のためになることなんだって。」
………いやいやいや。いやいやいやいやいや。
どう考えてもおかしい。麻雀のことはよくわからないけど、「役満」ってたぶんこういうことだろう。ダメ男役満。どう考えても奥さんか、それか本命の女と一緒に住んでるオチだろうし、完全に遊び相手にされてるだろ。喉まででかかった言葉を飲み込んで、
と一番突っ込みやすそうな部分を笑い混じりで指摘してみたところ、彼女の顔色が変わった。
「でもね、彼と私は、今のままの私じゃ釣り合わないんだって。だから彼は強く言ってくれるし、私が気づかないような部分まで指摘してくれるの。伝えてくれたところを頑張って直すと、自分がとてもいい女になった気がするの」
「それよりね、こないだ彼と〜」
あれ、彼女、こんな子だったっけ?
最初に抱いた違和感はそこだった。一瞬言葉に詰まったのを覚えている。
無我夢中で彼の「いいところ」を並べ立てる彼女は、可愛らしいというより少し不気味だった。
そんな別人のような友達と喋ることが辛くなり、その日は早めにお開きにした。
それからは恋は盲目、あばたもえくぼ、そんな自分に気づかない彼女は周りを蹴散らしてどんどん彼に猪突猛進。そんな状態が続いた。
「ベッドに長い髪の毛が落ちていた。でも大丈夫。私は彼を信じているから。」
「彼の通知画面に出会い系アプリの通知があった。でも大丈夫。私は最後には幸せになるから。」
「彼には何年も付き合っている彼女がいて、その人と同棲していた。でも大丈夫。私が一番愛されているから」
私はそのたび彼の矛盾している部分を何度も何度も指摘したが、私の言葉は彼女には何も届いていないようだった。
友達が出会い系アプリで彼と出会ってから、もう一年半が経とうとしていた。
私は就活をしながら、めっきり会う頻度が減った彼女の裏アカウントのツイートを眺めていた。いつのまにかラインもしなくなった私たちが、お互いの近況を知るためのツールはツイッターとインスタグラムだけだった。
基本的には、彼のどんなところが好きだとか、自分には何が足りないのかとか、そんなことを綴っていた裏アカウントに、衝撃の言葉が綴られていた。
「彼の会社に就職することにした♡面白そうだし、楽しみだなあ。」
頭がくらくらした。たしか、彼の会社はベンチャー企業で少なくとも海外で働けるような環境ではない。
いやお前、、、あのさあ、、、
海外で働く夢は?進学予定だった大学院は?その夢を応援してくれていたご両親は、、??
もう、私が知っている彼女はどこにもいないのだとその時痛いほど突きつけられた。私が大好きだった彼女は、出会い系で出会った32歳の男性によって全て塗り替えられて、まったくの別人になってしまったのだ。
大体、出会い系で20歳の女の子を引っ掛けて会社にまで入れちゃう30代社長って何?最初から最後まで地雷物件じゃねえか。
そんな気持ちで裏アカウントのフォローも外さず、監視を続けていくと、彼女の様子はどんどんおかしくなっていった。
「仕事が辛い。けど、頑張らなきゃ。」「大学辞めたい。仕事に集中したい。」「仕事に集中したいのにゼミの人たちが邪魔をしてくる。」
「こんなの、やりたい仕事じゃない。」
このままだと、大学中退の就活未経験のフリーター、プライドだけが高いバケモノが出来上がってしまうのかな。でもまあしょうがないか。もはやエンターテインメントのひとつとしてしか彼女を見ていなかったが、それも長くは続かなかった。
彼女が裏アカウントを消してしまったのだ。理由は確か、仕事の愚痴をここに吐いてしまって甘えてしまうとかだった気がする。
これで完全に彼女との深い友人としてのつながりは切れてしまったと思った。あとはうわべだけのインスタグラムしか残っていない。インスタグラムのストーリーで、彼がついに本命女と別れて、彼女とちゃんとした同棲を始めたことを知った。(ふつうにすごい。健気さと執念と若さの勝利だと思った。)(本命女は30前半だったらしい。)
ただ、すでに私の中で、心からおめでとうと言える段階ではなかった。
私は大好きだった友人が変わっていくのが悲しかったのかもしれない。私の話も聞かずに彼のことばかりを上の空で話し続ける彼女から目を逸らしたくて、連絡する頻度も少なくなっていったのかもしれない。ただ、今となってはそんなことはどうでも良くて、彼女は私にとって「どこからどうみても地雷の男に溺れて忠告も聞かず自分との友情を切った女」でしかなかった。そんな女を今でも大好きな親友♡と思えるほど、私はお人好しではない。
彼女が同棲を始めて少し経った時くらいだろうか、彼女から急にインスタグラムのDMが来た。(驚きすぎて、その日の夜は彼女と彼と私の3人で遊ぶ夢を見た。悪夢だった。)
2日間ほどぽつぽつとやりとりをしていると、送られてきたのは「彼が浮気していて辛い。自分の思い描いてた幸せはこんなものじゃなかったのかもしれない」というメッセージだった。
「今更気づいたのか」以外の感情が沸かなかった。ていうか彼との関係が不安定になってきたから私に擦り寄っているようにしか見えないんですけど…。
私たちってまだ友達なのかな。私がもっと優しい人だったら、今でもあなたの悩みに寄り添えるのかなあ。そう思いながら、興味本位で話を聞き続けた。彼女はいつのまにかポエマー気質になっていて、文章はとても読みづらかった。(彼も清水翔太の書く歌詞のようなLINEをすると話していたことを思い出した。)
ついきのう、彼にもう無理かと思ってると言われた、辛いけど離れようと思うと彼女から連絡が来た。これを伝えるためにライン1スクロール分くらい使って送ってきた。
ねえ、もう大学四年生の冬になるよ。失ったのは、たぶん彼に費やした時間だけじゃないんじゃないかな。学校での信頼とか、ご両親の信頼とか、私との友情とか。あなたはこれから、どうやって過ごしていくの?
あ、お願いだから、私にだけは頼ってこないでね。
そんなふうに思いながら自分の心の整理のためにメモ帳のアプリに書き起こしてみたら、想像以上に大長編になってしまった。とりあえず残しておこうと思う。
〜後日談〜
結局彼女はのこのこ彼と復縁をして、また頑張ってみると抜かしやがった。2時間電話して別れたのは正解だったよとテープレコーダーのように繰り返し声をかけ続けた私の虚しさを返してほしい。
怒り半分、悲しさ半分。気付いたら「なんでもいいけど彼の言うことしか聞けないならもう私に連絡してこないでね」とラインしていた。完全に友達を失ってしまった瞬間だった。
自分もまさに増田みたいに苦しみ、妬み、こじらせ、絶望した青春時代を送ったから気持ちがめちゃくちゃわかる。
古い価値観だとは思うけど、このくらいの年齢の男子にとって「童貞=死」という図式はまだまだリアルで現実だ。
「未経験」というたった1つのディスアドバンテージのせいで、あらゆる問題が際限なく生じる。
だけど増田、諦めるな。チャンスはある。
自分はいま30代も半ばに差し掛かった男で、企業で正社員として働き、結婚して子供もでき家庭を持つ、いわゆる「普通」の暮らしをしている。
高校まで彼女はできず、大学生になったらできるはずと淡い期待を抱いて入学した大学でも4年間ずっと恋は実らなかった。
歳を重ねるにつれ、彼女いない歴=年齢で童貞な自分に対する引け目が強くなり、同時に彼女持ちやリア充に対する嫉妬が強くなっていった。
思考はどんどん拗れ、就活のときも「こんな嘘と御託を並べる儀式に意味はない」的な極端な思考を持ったせいでグループワークではスカし、面接では「ベンチャー企業とか名乗ってるけど、アメリカのIT企業のマネごとをスケールの小さい日本でやってるだけの御社はただの中小企業では?」とか答えたりしたせいで、無事NNT(無い内定)で卒業を迎えた。
卒業すると更に拗らせは強くなった。
もう学生(子ども)でもないのに童貞で、大学まで卒業したのにアルバイト勤務のフリーターで、未来も希望もない。
就活に成功し、上場企業で正社員として働くサークル同期に対して、自分と同じ境遇のサークル同期と飲みに行くたびに管を巻く(もちろん金はないので場所は宅飲みorチェーン居酒屋だ)。
自分と同じ学力・生活だったはずのサークル同期ですら、もっといえば自分とほぼ同じスペックの親ですら、手に入れている彼女・仕事が自分だけは手に入れられない人生をひたすら嘆いた。
「普通」になりたい。「普通」の人生を送りたい。「普通」の暮らしって、誰でも手に入れられるから「普通」なんでしょ?なのに、なんで自分は「普通」すら手が届かないんだ。
このときは、「普通」っていうものに、めちゃくちゃ憧れていたのを覚えてる。
そして、もう一生手に入らないと絶望していたのも覚えている。
だけど、手に入ったんだ。
大学卒業後にふとしたきっかけで素敵な女性と出会い、今ではその人と結婚している。
新卒では正社員になれなかったけど、アルバイト中に受けまくった中途採用に未経験で応募しまくって、正社員のポストを手に入れ、今では転職の結果、就活生の人気ランキングでも上位に入る企業に正社員として入り込めた(新卒ではハードモードでも、中途では案外入れたりする。特にコミュ力に自身がない人ほど、中途だと実績ベースだからやりやすいはず)。
この文章では、とにかく増田に諦めるなっていう気持ちを伝えたかった。
増田の苦しみはめちゃくちゃわかるから、案外どうにかなるもんだよって少しでも苦痛を和らげたかった。
でもそれだけだと「生存者バイアス乙」となっちゃうので、最後に簡単なアドバイスを…
今振り返ると、当時の自分に足りていなかったのは、圧倒的に「相手目線」だ。
ぶっちゃけ、これさえ持っていると恋愛も就活もうまくいく(と思ってる)。
なんで振り向かないんだ(採用しないんだ)、ではなく、どうしたら振り向くだろう(採用したくなるだろう)。
こっからは恋愛にフォーカスするけど、振り向かせるには、とにかく相手を楽しませることに尽きると思う。
彼女の普段の言動や身につけているものから、もしくは勇気を出して直接日常会話なんかをして彼女の趣味嗜好を聞き出す。そして相手の「好きなもの」を知る。
あとは、相手の好きなものを自分も体験し会話の糸口を作ったり、相手が興味を持ちそうなイベントなんかをだしにデートに誘う。
自分と同じ境遇であれば一歩目で躓いていると思うから、頑張ってデートまでこぎつけよう。そしたら、あとは案外なんとかなるよ。
がんばれ増田。まだ間に合うぞ