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2024-09-06

「あらゆる差別を許さない」という道はヴィーガニズムに繋がっているんだよなあ

すなわち種差別を許さな

道徳的観点動物から搾取を避けるエシカルヴィーガン

から憂鬱

名実況者が女装写真上げまくってて憂鬱

まぁクオリティは悪くないが、顔面全部隠れててフィルターもかかってたらそりゃ可愛くならないわけないじゃん、俺だって可愛くなるわそんなん

お前のツイートが伸びてるのは女装かわいいとかじゃなくて、最初から有名なやつの女装から伸びてるんじゃん

まぁX自体収益化はそんなに金が入らないからいいんだけど、今度はそいつコスプレしてみたって動画出すかも」とか言いだすじゃん

お前ゆっくり実況者だよな???んでどうせ動画信者にいっぱい再生されるわけでしょ?そういうマネタイズ方法もあるのか…

2024-09-05

anond:20240905155619

転職がしたい

この書き出しはよい。インパクトがある。

製造業に就いて作業していて、幸いパワハラもなくサビ残もないが、業務を進めるのに不明な点が多く、その業務を知る人がおらず相談しても解決につながらず時間をかけてようやく解決にいたる。

製造業に就く」「作業していて」「パワハラもなく」「サビ残もない」を並列に書いているけど、これは並列に書くべきではないよね。全然レイヤーが違うんだよ。

書き直すと「現在製造業に勤めている。詳細は明かせないが職務内容はどちらかと言うと作業職場パワハラがなくてサビ残がないことを気に入っているんだけど、このまま続けていいのか悩んでいる。職場問題が発生したとき解決時間がかかってしかたがないんだよ。職場業務を知る人がいなくて相談できないんだ。みんな右往左往してるんだよ。」といったあたりか。

設備や加工した部品トラブルが多くそのたびに原因の追求と対応をしなければならずそれが毎日続いて本来業務遂行できず反対番に業務押し付けるような形になる。逆に反対番から業務押し付けられることもある。

これはどこの組織でもよくあることなので、ひとことで言い表せる言葉がある。「セクショナリズム」「縦割り」だな。この言葉を使うと簡潔にかける。

書き直すと「職場作業全体を見渡せる人材がないことに加えてセクショナリズムが横行してるため、トラブルのために責任押し付け合いが始まる。最終的には縦割り組織の力関係意味もなく業務押し付けられることになるんだよ。」

これによってお互いやったやってないの言い合いが発生することもしばしばある。

これは省いてよい。よくあることだから

ミスをしようものならやらかしたと責められてサンドバックのようにされてしまう。

ミスをしたら責められるのはあたりまえ。ここは理不尽なことがあることを強調したい。「いいだしっぺが責任を取らされる」と記述すると、みんなの同情を集められるよ。

トラブルが多く仕事がうまく進まない、ミスすれば周りから叩かれる、さらにはやる気なんか持たず誰かにやらせればいいという他力本願な人が多く仕事モチベーションどん底に落ちてる。

これもあたりまえ。もっと理不尽なことがあるはずなのでそれを記述するとよい。他力本願な人の解像度をあげたほうがよいのでは。管理職が職責を果たしていないのであればそれについて記述しよう。

今では出勤前になると恐ろしく気分が憂鬱で頭が重く強烈な眠気に襲われてしまう。

この記述はいいとおもう。具体的でわかりやすい。

しかしこの会社高齢者が多くあと数年で退職するような人ばかりなのに加えて今年で数名会社を見限って辞めた人が何人かいる。

見限ってやめるひとの捨て台詞などを記入するとgood。

こんな状況でも30代で無能自分はこの会社を辞めたところで先があるかどうかわからず未だに退職するのに二の足を踏み続けている。

退職の話だけでなく、転職活動について書くと解像度があがるよ。転職活動をしているのであればその内容を記述。してないのであれば、していない理由記述。どんな理由でも増田にいるみんなはわかってくれるよ。

やいところ動き出さないと。

この結語はよい。インパクトがある。

転職がしたい

製造業に就いて作業していて、幸いパワハラもなくサビ残もないが、業務を進めるのに不明な点が多く、その業務を知る人がおらず相談しても解決につながらず時間をかけてようやく解決にいたる。

設備や加工した部品トラブルが多くそのたびに原因の追求と対応をしなければならずそれが毎日続いて本来業務遂行できず反対番に業務押し付けるような形になる。逆に反対番から業務押し付けられることもある。

これによってお互いやったやってないの言い合いが発生することもしばしばある。

ミスをしようものならやらかしたと責められてサンドバックのようにされてしまう。

トラブルが多く仕事がうまく進まない、ミスすれば周りから叩かれる、さらにはやる気なんか持たず誰かにやらせればいいという他力本願な人が多く仕事モチベーションどん底に落ちてる。

今では出勤前になると恐ろしく気分が憂鬱で頭が重く強烈な眠気に襲われてしまう。

しかしこの会社高齢者が多くあと数年で退職するような人ばかりなのに加えて今年で数名会社を見限って辞めた人が何人かいる。

こんな状況でも30代で無能自分はこの会社を辞めたところで先があるかどうかわからず未だに退職するのに二の足を踏み続けている。

やいところ動き出さないと。

2024-09-04

スポーツ観戦という趣味理解できない

夫は野球が好きで月に1,2回球場へ観戦に出向く。

楽しんできてねと送り出すときはご機嫌極まりないのでこちらも嬉しくなるのだが、帰宅後の機嫌は結果に大きく左右されるのが恐ろしい。

テレビ中継で、夫の応援している球団が負けている様子をみると憂鬱になる。

あんなに楽しそうに出かけていったのに、夫はどんな思いで試合を観ているのだろうと想像して勝手に辛くなってしまう。

夫と生活し始めるまで趣味楽しいものしかないと思い込んでいたので、5割前後もの確率負の感情が湧く趣味をまだ理解できていない。

スポーツ観戦が好きな人は、応援している選手・チームが負けたとき感情とどうお付き合いしているのだろうか。

2024-09-03

剣と魔法世界からこの世界に転生したが、クソ世界すぎた

今日はまた、クソみたいな一日だった。

転生してから5年が経つが、いまだにこの世界に馴染めない。

朝、目が覚めると、いつものように憂鬱な気分で始まった。

アラームが鳴ると同時に、目の前に広がる現実が、魔法世界とはまったく違うことを思い出させる。

出勤途中、電車の中で人々がスマホをいじっているのを見て、ふと寂しさを感じた。

魔法世界では、仲間たちと冒険の話をしながら移動していたのに。

ここでは、誰もが無関心で、ただ時間が過ぎるのを待っているだけだ。

仕事に着くと、上司からの厳しい叱責が待っていた。

昨日のプロジェクトの進捗が遅れたせいだ。

魔法があれば、瞬時に解決できた問題なのに、ここではただ我慢するしかない。

心の中で「魔法があればなぁ」と呟きながら、なんとか仕事をこなす

昼食は、コンビニ弁当。財布には1000円しかいから、選択肢も限られている。

食べながら、魔法世界での豪華な食事を思い出す。

あの頃は、魔法料理を作ってもらったり、仲間と一緒に宴を開いたりしていたのに。

午後の仕事も終わり、帰りの電車に乗ると、またしても遅延。イライラが募る。

魔法世界なら、瞬時に家に戻れるのに。

この世界では、ただ待つしかない。周りの人々は、スマホに夢中で、誰もが無表情だ。

ようやく家に帰り着くと、疲れ切った体をソファに投げ出した。

夕食を作る気力もなく、冷凍食品を温めるだけ。

食べながら、SNSをチェックすると、孤独感が襲ってくる。

夜、ベッドに入ると、魔法世界での冒険が夢に出てきてくれることを願ったが、結局、現実の厳しさに押しつぶされて眠りについた。

明日もまた、同じ日常が待っている。いつになったら、この世界に馴染めるのだろうか。

魔法のない生活が、こんなにも辛いとは。

2024-09-01

腐ったみかんが甘やかされているベンチャー入社してしまった

数か月前に転職金融保険ベンチャー入社した。

古参幹部社員Aさんが完全に腐ったみかんと化しており、働くのが本当につらい。

Aさんは次のようなふるまいをしている。

基本的にいつも不機嫌

・常に「俺はできる」ということをアピールしている

個人で売上はあげている

・仲間との飲み会だけは上機嫌で、同僚や顧客悪口を言う

MTG中に肘をつきアイコスを吸いはじめる

・年下社員はもちろん、年上社員に対してもタメ口

挙句の果てには、「数年前に辞めた代表はオレが追い出してやった」的なことを誇らしげに言っている。

これまで大企業にもベンチャー企業にも所属したことがあり、癖のある上司や同僚には何人もあったが、Aさんのような社員評価され甘やかされている組織ははじめてだった。

社長含むほかの経営陣は、会社には来ないが、SNSとAさんとの飲み会にはよく出没している。

Aさんの周りには「Aさんも頑張ってるから...」と腰巾着のように賞賛しながら飲み会に呼び出されている人しかいない。

気になって社内チャットをさかのぼると、過去急成長していた時期には明らかにチームの雰囲気をよくする振る舞いをしている幹部社員が何人かいたようだ。

入社して数か月でも退職社員が何人も出ているが、まともそうな社員から辞めている。

社会的意義のある事業をやっているとは心から思うが、こんな人たちと事業運営しているのかと思うと家族や友人に申し訳ないと思ってしまうくらいに誇れない。

身近に働く仲間は尊敬できる人もいるので大変心苦しいが、私ももう長くはいないだろう。

こんなにも毎週月曜日憂鬱になるとは思わなかった。

はい職場出会いたい。

2024-08-27

創価はクソって話

付き合ってる彼氏結婚しようと思ったら学会をやめて欲しい、って話から、色々調べて脱会ってなんでこんな難しいんだ??ってなってる。

今まだ学生から就職で引っ越す時に住所誤魔化して、脱会届も学生の頃の住所で出すかなぁとか考えてる(現住所割れたらまた付きまとわれることになりそうだし…)。でも次に引っ越してくる人に迷惑かな、とか。それならいっそ所属組織はなしで出すかな、とか。なんかいい案あったら教えてください。

正直脱会届だして親との縁が切れるならもう仕方ないかな、とか考えてる。だってその程度でキレてくる親とか、血縁とか育ちよりも宗教大事だってことだし普通に付き合いきれん。無理。

でもなんでこんなめんどくさいんだろうなぁ。親と縁切れるのはもう仕方ないとしても、親と縁を切るって字よりも重いよなぁって思う。あと妹がいるから、妹たちと縁が切れるのは悲しいかも。

正直親戚との関わりはあんまりないし、祖父母ボケておかしくなってるからだいぶ嫌いだし、で切れてもいいとは思うけど、なんかちょっとしかったり悲しかったりはあるんだよな。割り切れてないんだろうし、その程度なら辞める踏ん切りが着いてないんだろうな、とも書いてて思った。

あと彼氏本人から、こんなこと言うDV彼氏とは別れた方がいいと思うよ、って言う謎の自己申告受けた。自覚してるなら改善してくれよ、とは思うんだが、実際これはDVなのかな。学会嫌いなのも、ちゃん理由があっての嫌いだから仕方ないと思うし、わたしがやってるのはしょうがない、って認めてくれてるのはありがたいも思う、あとわたしが昔組織にずっぷりだったから、信用しきれないってのもわかる。だってわたしも別の新興宗教人間と対面したら身構えるし。でもなぁ、信用してくれないのは寂しいなぁ。わたし学会員じゃなかったら、もっと色々と甘えられたりしたのかなぁ、とか考えるとすごく憂鬱になる。とても悲しい。2年一緒にいるけど、信用を得るには足りないのか。当然か。家に入れてくれるだけありがたいと思うことにしている。

この関係健全じゃないのかなぁ、とかわたし蔑ろにされてないか?とか友人には色々言われて、別れた方が…とか言われるけど、お姫様扱いしてくれない男とは別れた方がいい、とかも言ってくるのはよく分からいから7割で聞いてる。最近は説得を諦めたらしいけど。すまんね、悪気はないんよ、頑固なだけで。でも相談しといてアドバイス聞かないのはクソの所業だと自分でも思うから、今度はお金払って占い師に聞くとかしようかなって。

彼氏と付き合い出してから創価ってヤバいのでは?ってはっきり気がついて、色々距離を置くようになった。ていうか今年の春、あまりにもキショ案件にぶつかってしまたか信仰を保つのが無理になった。元々やべーんじゃないか、って大学入ってから思ってたけど。人の不幸と生命危機信仰のチャンスと捉えるの意味からなさすぎて無理。脳みそ腐ってんのかな。振ったらちゃぷちゃぷ言いそう。

やっぱ学会にずっぷりの人類に囲まれ生活してると、ヤバさに気が付けないんだろうなぁ。妹は知った上で距離置いてたかわたしが鈍感で愚かなのかもしれない。ていうかその比重が大きそう。もう1人の方はわたしが説得して阻止したけど。これが何か人生の役に立てばいいなぁと勝手に思う。

とりあえず、親が引越しに関わってきそうな卒業時の引越しまでは仏壇は保持。そのあとは本尊脱会届と一緒に本部に送り付けて、地元組織からの追求も上手に交したい。世帯分離してるし、統監も親じゃなかったはずだから多分親には行かない。バレたらまぁその時はそのときで、って感じかなぁ。親とはあんまり縁切りたくない(金銭支援とか物理的な支援とかそういうの考えるとどうしても親の力はデカイ。まぁ学会に金とか時間とか吸われてるから大して期待はしてないけど。)けど、将来子供が生まれた時のことを考えたら、最低でも学会にかかわらない宣言はした方がいいよな。上手くいくように頑張るしかない。

乱文すぎるけど日記からヨシ。

2024-08-26

聴覚障害の友人がいるのだが



 友人が、どうにもこうにもしんどくて仕方ない。どこにも書けないし、誰にも言えないからここに書き込む。本人や、知り合いがが見たら僕が書いたとバレる恐れがあるので所々ぼかす。

 友人・Nは、いわゆる大学の基礎ゼミが同じだったが故に知り合った。基礎ゼミ以外でも後述する理由で近くの席に座ることが多く、なるべくして親しくなったのだ。程々の仲でありたかったのだが。

 Nは聴覚障害者である。これを書くことにより彼にバレる可能性が飛躍的に上昇してしまうが、Nの話をするためにはどうしたって省く訳にもいかぬ。ともかく、そうした事情があるので、僕は彼の手助けを出来るだけ心がけている。手話挨拶程度しか出来ないが、筆談やらLINEやらでなんとか会話をしている状態だ。

 これがあることにより、嫌いだ苦手だということが健常者より複雑になるから困る。一歩間違えたら差別主義者と思われかねない。

 彼は講義のために文字起こし必要なため、ボランティアの手をかりている。そのため席は最前にならざるを得ない。そして僕はコンタクト使用しても視力が弱く、乱視もあるために最前席を取らざるを得ない。だから席がどうしても近くなるのだ。

 彼が苦手だ。なんならまあまあ嫌いだ。

 ひとつ断っておくが、障害があること自体理由では無い。あらゆる差別は根絶されるべきものだと思う。つまり、単純にNの言動が嫌いだ。ただし、障害があることにより発生してしまう彼の思考は苦手なため、事態をややこしくしている。

 しかし縁を切るわけにはいかない。大学毎日うからだ。フラストレーションは溜まるが、耐えてニコニコとし、大切なことは何も言わないようにしている。

 簡単スペック

 N

 ・男子大学

 ・二十歳越え

 ・重度の難聴

 ・意味わからんくらいポジティブ

 

 

 僕(K)

 ・男子大学

 ・二十歳越え

 ・耳が聞こえる

 ・ことなかれ主義

 


 █

 まず、とにかく話が合わない。というか、話が合わないとかい次元ですらないのかもしれない。

 彼の話はなんとなくスピリチュアルなうえにファンタジックで、その歳の人間が言ってると思うと薄ら寒い。幼い子供が言うならいいけども。そこまでガチモンのスピ系でもないが、割とうんざりする。

 一例を挙げる。自宅でLINEのやり取りをした際のNの言葉である。多少の原文はいじっているが、ほぼそのままだ。

 僕:そういやサークル合宿、めちゃくちゃ自然豊かな所行くっぽいよ

 僕:Nは合宿行かんよな?(サークル同じ)

 N:良いね自然

 N:何故か、時々、深呼吸したくなる。

 N:どうしてか、時々、走り出したくなる。

 N:なんだか、時々、宇宙と繋がってみたくなる。

 N:そんな時、あるよね?

 僕:あるかな~笑

 あるのかもしれんが、それを僕に言ってどうするんだ。話の脈絡特にない。無駄句読点も鬱陶しい。もちろんそれを本人に伝えると面倒臭そうなのであまり触れないようにして流す。

 次。その日は移動中にゲリラ豪雨に襲われたという背景を付す。これは対面でLINEしている様を想像してほしい。

 N:雨つよすぎ……

 僕:明日は晴れるらしいけどね~

 N:きっとさ、

 N:これは神様が「今日は雨降らそう」とかいう気分でそうしているんだよ。

 N:今日は機嫌が悪かったのかもしれない。

 N:きっと大きなジョウロを持っていて、それを俺たちに向けているんだ。

 これを聞いて、「少年の心を失わないピュア好青年」でも感じるべきだったのかもしれないが、僕にはそれが出来ない。ナチュラル宇宙神様ファンタジー的な話を持ち出されるのだ。結構辛いものがある。無論、大学である我らはとうの昔に成人済みの男である

 █

 そしてこれがかなり問題だと思うのだが、彼は物事押し付ける。これは断れない僕も悪いが、Nにも非があることは一目瞭然のはずだ。

 これは彼と出会った初期の頃の話。これも対面LINE

 僕:Nくんは好きな本とか作家いる?

 僕:僕は○○の『△△』が好き

 N:○○さんの作品全般好き!

 N:あとさ、

 僕:?

 N:くん付け要らないから。Nって呼んで。俺もK(下の名前)って呼ぶから

 僕:ずいぶん急だね

 僕:呼び捨て普段あんまりしないからさ

 N:Kの初めてってことだ! 呼んでね!

 これは特にNに伝えていなかったのでこちらも悪いが、僕は呼び捨てで呼ぶのも呼ばれるのも苦手な方だ。家族や幼馴染くらいしかしない。

 しかし、彼にとって友人になったら当たり前、みたいなことなのかもしれないとその時は受け入れることにした。価値観や考え方自体は多様であるべきである

 だが、まだNは友達になっていない人にもこれをやるのだから驚きである。基礎ゼミグループワークを行う際なども自分への呼び捨て強要。当然のようにメンバーを男女かまわず呼び捨てる。フレンドリーと言えば美点なのだろうが……僕には、距離感の詰め方が流石にバグっているように見える。

 ただし、これは障害があるというハンデがあるからこそ、距離ガンガン詰めて、避けられないように……という彼の生存戦略可能性もある。僕が価値観の違いで勝手不愉快になっているだけと考えればまだ許容範囲だろう。

 しかし、これは堂々と不愉快言動と言わせてもらう。

 大学主催ボランティア講習(Nのための文字起こしボランティア)があった時のこと。

 N:Kも来るよね? もう、Kは絶対参加だよー。

 僕:まぁ行くけど

 N:だよね! Kが来ないとかありえないから!

 行くのが嫌なのではない。友達なんだから来て当然みたいな雰囲気が嫌だ。ガクチカになるかもしれないし、困ってる人間は助けたい派なので行こうとは思っていた。それにしても、多分Nは僕をガッツリ頼る気満々である。僕と普段から仲がいい(と思っている)ため、頼りやすいからだとは思うが、初めから至極当然のようにアテにされるのは少々不満である

 そして、何より、「Nさんと仲のいいKさんは行くよね?」みたいな周りの目も嫌だ。これで行かなかったら薄情者と思われるのではないかと思ってしまう。

 図書館課題作成していた時のこと。Nは背後から忍び寄り、いくつか本を手渡してきた。

 N:オススメ! 

 N:俺の私物は借りたくないって言ってたか図書館ならいいかなって。Kって意外と潔癖? 笑

 僕:○○の本、前に好きって言ってたな

 N:あんまり読んだことないんでしょ? ここの図書館にあるやつだから読んでみて。

 僕:さんきゅー。でも、今日はとりあえずいいや笑

 N:良いの?

 僕:メモはとる

 僕:時間ある時読むわ

 彼の私物を借りるのがそもそも何となく嫌だった。既に彼を面倒くさがっていた頃のやりとりだ。そこでこのオススメ本の布教に来たのだろう。

 今ではない。確実に今やることではない。

 僕が今PCをカタカタやってるのが分かるだろう。机の上に資料があるのが分かるだろう。なぜ今渡すんだ?

 そして言いにくかったから言ってないが、僕はお前の好きな○○という作家にそこまで強い興味がない。すまないが、どんどん言いにくくなっていた。

 読書趣味だが、お互い好きな方向性が違うじゃないか触手をのばすのは悪くないが、押し付けられるからどんどん嫌になってしまうとなぜ気付けない。

 僕のオススメを聞いても、お前はお前で読まないしな。

 一年生の頃の夏休み直前のこと。

 N:夏休みってみんなどこ行くのかな?

 僕:海とかプールとかなんじゃね?

 N:調べてみる(Googleで『大学生 友達と出かける場所』と調べようとしているのを見せてくる)

 N:ボーリングとか買い物とかは手軽そうだな~。あと美術館とか博物館とかも面白いかもね

 僕:あ~定番っぽいね

 N:Kはどこ行きたい? 八月二十日!

 僕:え、二十日???

 N:俺と行けば博物館とかそういうの、同行者として割引とかあるよ。無料場合もある。

 僕:僕、同行者としてはあんま役立たんけど? 笑

 僕:手話分からんし笑

 N:俺がKと行きたい!

 知らない間に僕とNが出かけることになっていた。あれは仰天した。僕は一切こちらの予定など告げていない。同行者割引なんぞ要らんから、僕を誘う一言をくれ。予定を確認してくれ。僕はバイトもしている。流石にいただけないだろう。

 ちなみに彼はバイトをしていない。障害者がアルバイトをするのが難しいということだそうで、確かにそれは大変だとは思う。思うが、こっちの事情は考えてほしいものだ。実際その日が空いていたのも良くなかった。

 結局Nがその日は体調を崩し、なかったことになったため、内心ほっとしてしまった。その後にも何回か誘われたが、バイトやら他の予定やらが入っていたために事なきを得た。

 またある時は、

 N:俺のTwitterフォローしてないよね? 是非してね☆

 僕:してないけど……した方がいいの?

 N:して! これ俺のアカウント。(リンク貼ってある)

 僕:少し待ってくれる?

 僕はTwitterリア友を通したくない派だ。仕方なく新しい垢を作った。ほとんどその垢にログインしないが、Nはほぼ毎日何かしらスピリチュアルな何かや聴覚障害に関わるツイートをしている。

 N:Kの初めてのフォロワーじゃん! テンション上がる

 たった今作ったアカウントだって、見ればわかると思うけどな。

 ……もう、これ以上にも思い返せばまだまだあるのだ。僕のバイト先に押しかけて先輩に負担をかけるし、知らん障害者の自伝か何かを手渡して感想を求めるし、飲みの席では健常者同士でも全員筆談手話で話せと言い放ち、僕の着る服にまで口を出し、挙句には僕の一人称が「僕」であることにすら、幼く見えるからやめたら? などと言う。

 いくらでもある。こちらの話を聞かない。事情を考えない。自分の話ばかりする。とにかくゴリ押す。

 どうもこの辺りは見ている限り、ろう学校時代に培われたものらしい。というのも、こうした言動をしているのに対し、軽く非難にならない程度に指摘すると、「中高とか、みんな俺みたいな感じの奴らばっかりだったよ」と言う。中高とろう学校に行っていたそうだ。みんなNみたいなのか。しんどそうである

 でも、みんながみんなNのようであれば、意見が通るのが割と当たり前であり、言えば結構色々と叶ったのかもしれない。特別支援学校では、少しでも生徒が不便を感じたら、迅速に対応するべし──これは特別支援教育講義で学んだことである

 学問上、障害に関する勉強もしているためなんとなくは分かるのだが、彼は障害者の嫌なところの寄せ集めである

 先述のスピ系も同様だ。ろう学校のことを詳しく存じあげる訳では無いが、一般的学校に比べてこういう考え方が主流なんだろうか? ろう学校内でガラパゴス化しているのか? N本人も、一般的学校のことはよく分からないと言っていたことがある。

 彼はどうも、自分の主張はなんでも通ると思っているフシがある。

 耳が聞こえない不便さにより、周りを頼る習慣があるのは良い事だと思う。頼ってくれなければ助けようがないし、どう助けていいのかも分からいからだ。だから彼のためのボランティア講習に僕も参加した。彼に苦手意識はあるが、困っているのなら助けるぐらいの人の心はある。

 でもそれはあくまで誰かが厚意・善意でやっていることで、私的ワガママを通していいのとは違うのではないか? 必要な手助けと身勝手な振る舞いの許容は全くの別物だ。

 はっきり言って、Nは勘違いしているようにしか見えない。ワガママを言えば誰かが叶えてくれるという傲慢勘違いだ。そしてNにとってその"誰か"は、大学内においてはきっと僕だ。

 これを書いていたら、障害者に関わる機会が職業柄多い母が以前、「障害者は距離結構詰める人いるよ。見えない聞こえない動けない分からいから」と言っていたのを思い出した。だとしたら障害がある故にNはああなったのだろうか? だとすれば僕はそれを疎む差別主義者か?

 僕はNを心の中では信用していないので、これらの発言を嫌でも断れない。断ったら面倒なことになるのが目に見えるし、断ったところで彼の態度が変わるとは思えない。

 周りは僕を、「Nと仲が良く、Nと普段から行動を共にする人間」「Nに用があるなら耳が聞こえるKを通せばいい」と認識している。Nは他にも大学に友人はいるが、おそらく一番一緒にいるのは僕だ。周りにそこまでゴリ押し危害は及ばないのかもしれないが、だからこそ誰も僕を助けてはくれない。

 そして、これらのやりとりは当然筆談LINEを介する。会話にスピード感はない。更に当たり前だが可視化されてしまうため、Nのカロリー高めの発言言葉の端に上手く流すことは出来ずに僕に降りかかる。耳を介したやりとりなら、軽く笑ったり「まあまあ」とか言って、上手く話の流れを切り替えられるのに。

 会話に少しでもストレスを感じないために手話習得しようかとも思ったが、申し訳ないがそこまで彼のためにリソースを割けない。彼も本当は僕に手話を覚えてほしいらしいのだが、今は流石に無理だ。NHKの『みんなの手話』のテキストを定期的に貸してくれるが、無理なモンは無理だ。

 この夏休みが終われば、また彼に付き合わなくてはならんのかと思うと、正直憂鬱だ。

 もしここまで読んだ人がいるのなら、大変な乱文で申し訳ないと思う。書きなぐりであるゆえ、整っていない。

2024-08-25

[]8月25日

ご飯

朝:アイス。昼:人参チャーハン。夜:人参椎茸キャベツ餃子の鍋。たまごおじや。間食:スナック菓子チョコ菓子アイス

調子

むきゅーはややー。おしごとは、おやすー。

しんどい。耳の調子がまた少しよくない。うーむ。暑いからかなあ。

なんかいつまでも自分のことで手一杯で趣味も満足にできないし人生も先に進まないし、ダメだなあと憂鬱になっている。

だらだらするらするで、グラブルの九円でも回しててら良いのに、横になってニコニコ動画を見るだけの怠惰休日動画の中身もすぐ寝ちゃうから覚えてないし。

グランブルーファンタジーはダマと金剛のおまけ付きスタレ、ウマはサプチケ、プリコネもサプチケ課金タイミングだけど、モチベーションがないのに無理に課金してもなあ……

2024-08-21

妊娠のために子宮筋腫の手術したら妊娠する気が失せた

痛い!

大した手術じゃないと聞いたのに、術後痛い!

おしっこするだけで憂鬱になるくらい痛い これでたいしたことないの!?

出産はこの比ではないと聞き、完全に出産する気が失せた、耐えられないよ

コワすぎる

よく世の女たちは妊娠出産できるな‥

なんで女だけこんな痛い目に遭わなきゃいけないんだ‥無理だわ

キャンプブーム終わってた。

夏休みに久々に家族キャンプでもいくか、ってことになった。ただ仕事が忙しすぎて予約サイトチェクする気力も無く、どうせ何処も空きなんか無いだろうと憂鬱先延ばし

2週間前にいよいよヤベーとなって探し始めたら、人気とされるキャンプ場が普通に予約できてびっくり。

キャンプ趣味公言できるぐらいには好きなんで、いけるとなったらウキウキで準備。当日は天気にも恵まれて、標高の高い高原キャンプ場で避暑キャンプ満喫

帰宅後、そういえばと思い、かつて抽選しか買えなかっ人気テントをチェックすると、こちらも普通に買える。ここで「あ、キャンプブーム終わってたんだ」と実感。

これからは欲しい道具も買えるし、行ってみたいキャンプ場にもいけるんだよな。

そしたら急に自分の中のキャンプ熱がグングン戻ってくるを感じて、可笑しくなった。前はキャンプ行くのを糧に仕事頑張ってたな。と思い出し、少し気分に張りがでてきた。趣味があるってのは良いなー。

2024-08-19

自分のズレてると思ってる部分を勇気出して口にしてみたら、案外共感を得られたりする。

ある場でそれを口にすれば、腫れ物に触るかのように軽く咎められつつ流されるかもしれない。嘲笑を受けるかもしれない。あるいは神を冒涜した者が如く非難されるかもしれない。

でもある場ではいやわかる〜〜〜って共感を得られるような。特にネット匿名環境なんかだと特にそれが多いかもしれない。

一つ目過ぎる例えだけど、それこそ飲み会ダルいよな〜とか。友達との誘いが近づくと、楽しみなはずなのなんかダルくて憂鬱になるとか。

マジで一切共感を得られず、シンプルに異常さを露呈するだけに終わるかもしれない。まあそれはそれで、ピエロを見て喜ぶが如くウケるかもしれないけど。

インターネットの人気者ってその辺のラインの見極めが上手いんだろうなって思う。物書きとかもそうなんだろうけど。

2024-08-15

ネトストになりそうでやべぇぇ

前に仲良しでニコイチのようにイツメンしてた人が

ほかの人とセットになり、毎日イチャイチャべったり会話している。

「いやいや友人なんだからそれぞれの生活があるんだ、自分もんじゃない」と思いつつも

ホーム見に行ったり、ほかのSNS見に行ったりして毎日憂鬱になってるんだが

これを止める術がみつからねぇぇぇぇぇ…なにこの思春期のような状態

もう3か月くらいずっとこんな感じで自分がきっつ。

ほかの事して趣味して仕事いってそんでもSNSつけた瞬間に見に行く自分がいてやばいんよ。

まーじでどうしたら抜け出せるんや SNSやめろ、はい

SNSしかほかの友人もいないから抜け出せん。どーすんだこれ。

2024-08-13

背中上部の痛みが憂鬱で、いったい何が刺さってるんだって感じだ

back pain、middle back pain の部類だと思うが、和文ウィキペディアすらないし

医者が扱えない症状を難病というなら、日本難病だらけだ

テク犯やめろ💢

帰省ラッシュのせいで都市圏の集スト連中が私の地元で5G電磁波を私の脳にめがけて送信しまくってる!!!

一年で一番憂鬱な時期…はぁ

2024-08-12

anond:20240724030444

わかる。大変だな。

自分場合、紙巻タバコの煙とか有機リン系殺虫剤とか、界面活性剤系の消臭剤とか、臭素系の難燃剤とかプラスチックの可塑剤とか離型剤とか塩ビ用の接着剤とか極微量でも頭痛がして気分が悪くなる。

最近は以前より暮らしやすくなってきてはいる。「マイクロカプセル」系の言説はたしかちょっとどうかなと思うけれど、気のせいとか精神疾患とかじゃなくて

病態として割合はっきりしているし、気をつけていくつかの物質から離れると快適至極で普通に暮らせる。

喫煙者から距離を取る(図書館の本とかレンタルCDとか盲点大学院の時海外の専門書が煙くて結構しんどかったが、当時喫煙者が本につけたタバコ臭が原因とは気づかなかった。喫煙者が多い昭和飲み会がとても憂鬱だ。カラオケボックスとか使いにくい。最近改善されているのかな。

食品容器のプラスチックに気を付ける。(PETボトルお茶や水は今のところ問題ない。厚手のポリエチの袋の酸化防止剤アンチブロッキング剤で気分悪くなることがある。ラップ加熱やタッパー加熱を避ける。念のため電気ポットを使わない。テフロンフライパンを使わない。ガラス陶磁器を使う。

・防虫剤やその他合成化学剤の使用は最小限にし、居室と隔壁を作るように閉じた空間で使う。

風呂では洗いすぎず、すすぎは十分にする。/睡眠を十分にとる。

[]【高橋源一郎にきく】今あえて社会内面化しない勇気

本書は、3年毎日に連載されている「これはあれだな」の中から選ばれた文章を集め、過失したエッセイです。

「これはあれだな」とはどのようなコンセプトのコラムでしょうか。

何か気になった事件や本、作品などがあったら、それについて書くのが普通ですよね。それだけじゃ面白くないので、過去に同じようなことがなかったかと探し当て、その二つを比べて何が変わって何が変わっていないかを考えるというのがコンセプトです。

まり、例えば文学作品であれば、文学作品と何かの映画とか、100年前に同じようなことがあったとか、こういう事件があったけど、50年前に全く同じようなことがあったよね、といったことです。だからジャンルが違う場合もあって、例えば映画と最新作のアニメでは、これどこかで見たことあるなと思ったら、80年前のあの映画と同じことをやってない?ということです。

パッと5、6個思いついて「これならできそう」と思って始めたんですが、途中で「大変だ」ということに気づきました。少なくとも二つは見つけなければならない作業であることに10回目くらいで気づいたんです。普通は一つの話題で済むところを、必ず二つ見つける必要がある。多ければ多いほどいいんですよ。例えば今と大正明治で同じようなことがあった、とか。

時代は変わらないね、というのは面白いんだけど、めちゃくちゃ手間がかかる。読み直しを結構確認しなければならないですからね。一応記憶に頼って「こんなことあったな」と思い出しても、記憶曖昧になってきます。でも、本当にこれ面白いんだと。途中からは大体ストックがあって、これは似てる、逆に今のこれがあれだけど、あれから発想する場合もあるんです。昔こんなのあって、こんな面白ものって今にはないかな、と。

そうやって見ていくと、最近若い人の旅に出た記録が1000年前の元神尚の記録に似てるとか、1500年前のものそっくりだ、とか。そういうふうにしていくと、結構いろんな時代に似たものがある。特徴性が被るものがある。だから時代にそういうものを生み出す必然性があるっていうことを考えると、話としては面白いんで、ただ手間がかかる。

今回本にまとめられたのも、別に今回が初めてではないです。これで3冊目です。毎週締め切りがあると憂鬱なっちゃう。まずこれを見つけるでしょ?で、あれがなきゃダメなので、どんなに面白くても「これ面白いんだけど、ペアになるものがいないよね」ってなると、できない。

そもそも、ご自身文学作品を作るっていうのも、アイデアを出さなきゃいけない。アイデアはひねり出すんですけど、あれを見つけるっていうのはなかなか難しい。でもやっぱりコンセプトが光ってますね。やっててうまくいったときは「これ、よく見つけたな、自分でも」って思います

あの、本書の前半では、2022年9月13日フランス映画監督ゴダールの死について書かれています高橋さんにとってゴダールはなぜこれほど特別存在なんでしょうか?

これは世代的なもので、僕の世代芸術音楽映画文学好きな人ゴダールに影響を受けていない人はいないと思います

皆さん結構しますね、やっぱり。

当時はSNSもないし、情報だって今ほどは入ってこなかったから、例えば映画ニュースもなかった。テレビニュースやらないから、どこで知ったかというと、映画雑誌とか、映画芸術とか、そういうところにちょこっと載っていて、新作が出たって今だったら全部SNSでお知らせが来るんでしょうが、そういうのがなかった。だから新作が出たって言っても、日本公開がいつかはわからなかった。

僕は映画だと、アートシアターというのに入っていました。60年代、相当幼い時から、そういう会の会員になって、中学入ってすぐそういう会に入った。だから映画クレイジーキャッツからゴダールまで一緒に見ていました。そもそもそれを分けて考えるのはダサいって感じだった。

しかも極端なことを言うと、芸術ばかり見ていると馬鹿にされるから、逆にクレイジーキャッツとかGS映画を見ないと恥ずかしいって感じだった。そういう背景の中で、ゴダール作品はかっこいいと思ってましたね。彼の即興スタイル特に印象的で、シナリオを書いていかないんですよね。当日、その場でセリフを持っていく。そして基本的編集映画を作るというスタイル

引用が多い。ゴダール作品は、引用が多くて、ただ引用しているだけのものもある。それはオリジナリティに対する嫌悪なんだと思うんです。オリジナリティではなく引用作品を作る。だから過去世代否定する度合が一番強いのが彼で、その影響を受けていると思います

最後作品についても書かれていますが、イメージばかりが連続してくる、写真バンバンバンと順番に来るような映画で、画質は必ずしも良くないのに、なんだか異様に綺麗な映像が印象的でした。

どうでしたか?その最終作に対する感想は?というと、ゴダール作品が好きだなって感じですね。もういい悪いじゃなくて、好きだって感じですね。ゴダールはずっと「映画テーマがどうとかじゃなくて、90分なら90分、じっとその映画館に座って見ていればそれでいい」と言っていて、ただ画面を見ていれば幸せ映画ってそれでいいんだ、という考え方を持っていました。

ゴダールは、自分映画自殺映画だと言っていて、主人公死ぬ映画が多いんです。「気狂いピエロ」もそうだし、「勝手にしやがれ」もそうだし、最後主人公自分で目を閉じて死ぬ。あれはすごいなと思う。しかも、あれがデビュー作なんですよ。最後自分意思表現する映画を撮るという意味で、彼の作品は一貫してそのテーマを持っているんです。

「映画史」という映画も撮っていますが、ゴダールという監督は、常に作品現実境界を取り払うことを考えていたんです。作品現実が別々のものではなく、その境界を取っ払って、映画館で観ている観客に語りかけるという姿勢がありました。

映画の中で、主人公が観客に話しかけるというのは珍しいことではないですが、それを堂々とやったのがゴダールアメリカでも10年くらい前に「ハウス・オブ・カード」とかで流行りましたけど、ゴダールもっとからそれをやっていた。それがかっこよかったんです。

また、魚くんの電気映画「魚の子」や、中村喜子の「女と刀」、植物学牧野富太郎の「牧野富太郎自伝」などについて書かれた箇所を読むと、一つの観念や興味に取り憑かれて、非論理的であろうが、非経済的であろうが、自分の道を進む人が高橋さんの好きなタイプなのではないかと思いました。そういう方にどんな魅力を感じるのですか?

いや、面白いですよ。単純に普通面白くないですか?ちょっと病的な感じさえありますが、頭おかしいんですよね。でも、そういう人は見ていて面白いですね。付き合いたいとは思わないけど。

でも例えば、魚くんだと、そこに書きましたけど、魚くんも面白いけど、お母さんがすごいですよね。僕も読んで「あ、そうなんだ」と思いました。魚くんの主人公はお母さんなんですよね。つまり、こういう人はいるんですよ、きっと。街を歩いても変な人はいます。変な人はいるけど、大体は困るんですよね。それが普通で、生きる人の知恵です。普通に生きてるとそうなるんですよ。

でも、時々そうは思わない人が出てくる。だから、変な人も大事なんだけど、その変な人を受け入れる人の方が自由だと思っています。お母さんがそうですね。お母さんは自分の息子だけど、そのおかしさを全面的に抱きしめる。

普通おかしいって言っても結局排除されるか、直されちゃう。「お前、おかしいか普通にしなさい」と。でも、そのおかしさを育てるというのがすごいなと思います。それは他者とか異業のもの尊重するってことなんですよね。つまりおかしくても存在意義がある。

これは結局、すべての人に存在意義があることにつながるんですけど、普通の人は存在意義があると認められている。でも、おかしな人とか、魚くんならいいけど、例えば身体障害者とか、知的障害者の人たちは見たくないと思うこともある。でも、それでも家族でも受け入れられない人もいる。

僕も色々調べました。障害ある子供が生まれると、受け入れられる家族と受け入れられない家族がいます時間をかけて受け入れられるようになる家族もいます特に父親最初は受け入れないんですよ。でも、母親はすごいなと思います。お母さんは何でも受け入れるんですよね。

魚くんも牧野富太郎も色んな人が出てきますけど、その面白さとは別に、それを誰が受け入れたのかが重要なんです。牧野富太郎変人だけど、奥さんが受け入れたんですよね。牧野富太郎植物愛に没頭する変人ですが、それを受け入れるのは大変なことですよね。

でも、それを受け入れたからこそ、彼の生存保証されたんです。だから、僕が書いた美方ククスとかも超天才だけど、あれ夫だったら困るよ。でも、受け入れた人がいたから、その生存保証された。

でも、どうですかね。例えば、牧野さんとか魚くんとか、みんな著名になって仕事に繋がって成功しているけど、そこまでお母さんが考えていたか奥さんが考えていたかは分からないけど、魚くんになれなかった魚くんや、牧野富太郎失敗版みたいな人も絶対たくさんいたはずです。

結局、成功者の影には1000人の失敗者がいると思います。きっとそういう人たちのところにも、お母さんがいたんですよ。でも成功しなかったけど、いいんじゃない、それで。

これでも、親もすごいけど、1000人の失敗した人を見守ってた親がいて、その人たちが不幸だったかっていうと、そうでもない。そういう人たちは必要なんですよ、ということをよく考えますね。

セコさんの漫画マダムたちのルームシェア」とか、信友直子監督の「ボケますからよろしくお願いします」、早川知恵監督の「プラン75」など、老いと向き合った作品が多数言及されています。今、世界で最も高齢化の進む国と言われる日本で、高橋さんは何を感じていますか?

自分が年取ってきましたからね。今年で73歳です。もうやばいです。あと2年で後期高齢者です。やっぱり、身体的な衰えを感じます。確実に老いていくのがわかります。それに対して色々と体に気をつけています

一つは、老いを新しい経験だと捉える感覚です。確かにそうですよね、経験したことないことですから、新鮮です。僕もそうですよ。ちょっと年を取ってきて体が辛くなってくると「こんなの今までなかった」と思うことがあります

例えば、鶴見俊輔さんという哲学者の方が「限界芸術論」を書かれたんですが、90歳を過ぎて、「今日1日転ばないことを目標に生きよ」と書かれていました。「あ、そういうもんなのか」と思って、わかりました。

転びそうになるんです。僕、スクワットして足腰を鍛えているから平気だと思っていたら、筋肉じゃないんですね。バランスが悪くなっている。神経が悪くなっていて、神経は鍛えようがないから転ぶ。僕は筋力鍛えれば大丈夫だと思っていたけど、そうじゃなかったという新しい発見がありました。

そんな老いを新しい経験だと思って、余裕を持って受け入れることが大事なんです。実際、この国、これは日本だけじゃないと思いますが、68歳、70歳、72歳になると社会の窓が次々と閉まっていく。つまり、色々なことができなくなってくるんです。

例えば、家を借りようと思ってインターネットを引こうとしたら「72歳ですか、ではご家族契約になります」と言われたんです。「70歳とインターネット契約ができないってどういうこと?」と聞いたら、「こういう決まりなので」と言われて、「おかしいでしょ」と思いました。これってちょっと差別的ですよね。

プラン75もそうですが、年寄り不要だという考え方があるんですよね。これが寂しいです。今「シルバーデモクラシー」と言われて、年寄りが恵まれていると言われていますが、それは嘘だと思います。年を取ってみたら、社会の窓が閉じていく。シルバーデモクラシーという言い方で、年寄りが恵まれていると若い人に思わせようとしているんです。

でも実際には、全世代がそれぞれ抑圧を受けている。70代以上はこういう抑圧があるけど、20代30代も年金の支払いなど、みんなそれぞれ抑圧されているんです。だから、全世代連帯しなきゃいけないと思うんです。分断が一番都合がいいから、それをやめるべきです。

僕は政治テーマとして、全世代連帯すべきだと考えています。知らないかもしれませんが、70歳になったらインターネット引けないんですよ。72歳になったらローンもできないんです。なのに恵まれているなんて、ふざけているとしか思えません。

これは、土線(映画)とかでテーマになってもいい話ですよね。でもそれはなかなか声になりにくいんですよね。40代50代の時には知らなかったけど、68歳70歳72歳で新しい抑圧が出てくるんだな、と気づくんです。

社会ってさ、普通のことは知らせないようにしているんですよね。それぞれの世代とかジェンダーで、社会から抑圧されていることをお互いに調べ合って、連帯しなきゃだめです。

ジャニーズ問題玉音放送について、高橋さんテレビ局の幹部たちに「ジャニーズ問題無視するのか」と質問した時のエピソードについて書かれています。昨年末ジャニーズの性加害問題が巨大なテーマになりましたが、この間、どう感じていましたか

あそこにも書きましたけど、僕がちょうどBBC放送した直後に番組審査員を辞めて、最後番組で「これはダメだよ」と言ったんですが、沈黙がありました。その後、某テレビ局が漫画問題で騒ぎになって、それを良かったと思って続けました。

でも、やっぱりテレビ局は商業放送から視聴率が下がることが怖いんですよね。だから視聴率が下がる可能性があることはなるべく避けたい。僕は怯えすぎだと思うんですけどね。もうそんなに怖がらなくても、普通常識でやればいいのに、忖度している。忖度しない方が視聴者の指示を得るんじゃないかと思いますが、なかなかそうはならないんですよね。

今と昔を比較して、昔の方が保守的だったかというと、そんなことはなく、テレビ全体は進化している。ただ、メディア動画サイトSNSに壊れていく時にどうするかを同時に考えなきゃいけなくなっているので、やることも多いんです。

から、僕も言ったんですが、面白動画サイト番組テレビより面白いですよ。テレビバラエティなんてやめたらいいと思います個人で作っているものでも、ものすごくよくできた動画番組があるんです。それを見たら、テレビお金も人もあるんだからもっとできることがあるはずなんですよね。

Netflixドラマなんかも面白いですよ。コンテンツの中身も含めて、やれることがあるのにやっていない。同じようなラブコメばかり作って、誰が見るんだろうって思います

江戸川乱歩の「芋虫」を現代では取り上げることがかなり難しいということについて書かれていますが、以前、マルキ・ド・サド作品を絶賛されていた話もあります。今の時代言論空気感についてどう感じていますか?

メディアテレビラジオだけじゃなくて、小説も含めて、僕がデビューした頃に比べると、だいぶ書きにくくなっています。例えば「ピエロ」って言えないじゃないですか。今では「ピエロレフ」って言われることがありますが、検索しても出てこない。

一番怖いのはこれですよね。こういう名詞ごと削除されること。ポリティカル・コレクトネスで、こういう言葉を使いなさいというのは一つの考え方としてあるかもしれませんが、元々あった言葉が使えないというのは、歴史捏造じゃないですか。

今、「ジプシー」って言葉も使えないんです。「ロマ」とか言いますが、これは歴史捏造であり、存在させないという方向に進んでいるんです。例えば、ゴダールの「気狂いピエロ」も、僕はそれを見ましたからね。でも、「ピエロレフ」って言われてもわからない。

ポリティカル・コレクトネスについては、理解できるところもありますが、理解できないところも多いです。多分、それを推進している人も、やっていて変だと思っているんじゃないかと思います定義や限度が確定していないのが問題で、空気みたいなものから

ポリティカル・コレクトネスの一つの問題点は、日本が元々空気社会から空気で決めるというのはやばいポリティカル・コレクトネス空気で決められるようになっているのが、日本事情なんですよ。

上辺だけの議論が多く、社会的な不正義の問題は見ないで、言葉だけで物事判断する。ポリティカル・コレクトネスは、社会的な問題言葉だけで覆い隠そうとしているだけです。

その辺が、日本という国は忖度する社会から空気を読めということがずっと言われてきて、変わらなかった。変わるかと思ったら、ずっと空気を読んでいる。片方では多様性を唱えているけど、それは言っているだけで、実際には何も変わっていない。

大杉栄についても言及複数見られます思想生き方性格、私には高橋さんと似ている印象を受けましたが、大杉栄をどのように見ていますか?

大杉栄は、日本でも代表するアナキストですが、やっぱり感じがいいですね。友達になりたいなと思う。問題はいっぱいありますが、女癖が悪いとか、迷惑な部分も多いけど、その一方で愛すべき点がある。だから、あの人は人たらしなんです。

例えば、子育てをしていたんです。普通政治的な人は政治活動はするけど、家のことは見ない。でも、大杉栄は、伊東のと結婚して子供が生まれたら、赤ん坊選択をしたり、オムツを変えたりしていた。嫌じゃなくて、それが好きだったんです。

彼の中では、夫婦や男女の形は形式じゃなくて、対等であって、子供から自分 Permalink | 記事への反応(1) | 08:25

2024-08-08

こんなのが親やってるってことに恐怖を感じた

https://anond.hatelabo.jp/20240808150633

子供がいない人間成熟してない、未熟だ」って言ってる人間が、とりあえず産んで飽きたら捨てればいいよ、って言ってるのが怖いんだよな

こんなこと言っておいてこいつ自身が未婚なわけないだろうからコイツは親をやってるんだろうけど、自分の子供にこんな感情抱いてるんだなって思うと、お前よくもまぁ子育てなんでできるよなって思う。

飽きたら子供を捨てればいいよ、中学卒業したら追い出せばいいよ、って言ってる人が成熟してるとは思えないのだが、これは自分が未婚だからからないだけで、意外と子持ちってこういうメンタルだったりするわけ?

ただ普通に考えたらこ発言なんか色々矛盾してるし普通に釣りなんだろうな。こんなのが明日には人気エントリに入ってると思うと少々憂鬱

2024-08-04

かなりでっかい切創つくってバンドエイド巻いてるが

これはがしたらたぶん、出血きっかけになるだろうな。憂鬱。血止めるためのもので傷口開くのちょっと納得いかねえ

オリンピックスポーツ全般も興味なくて大きな大会ある度に憂鬱メダルとったかだけ確認してから人に会うのが精一杯だわ。

興味無いもの履修するのも才能いるだろ。

2024-08-01

フィットネスジムから帰還しました

人生初のフィットネスジムでした。

身長169cm体重68kg体脂肪率25%の醜い肉体を改善しようと思い通いました。


まずスミスマシンで心が折れました。

座った姿勢で行うベンチプレスが20kgしか上がりませんでした。

ベンチプレスの重量はある程度体重に比例すると聞きましたので愕然しました。

しかしたら自分腕力は小柄な女性のそれと変わらないかもしれません。

そして、30kgにチャレンジした瞬間の「あっ、これは全く上がらない」という確信が私をさら憂鬱にさせました。

筋トレ勉強と同じように、才能の別なく、程度差はあれどやれば着実にステップアップできる積み上げ型のものだと仄聞していましたが、この時その通説を全く信じられなくなりました。

腕力に関して自分ステップアップする未来が全く想像出来ないのです。


次にレッグプレスという種目をやりました。

100kg×10回を3セットできたのでよしとします。

レッグエクステンションという種目も45kg×10回を3セットできました。

恐らく平均的な水準なのではと思います

レッグカールというものもやりましたが重量は覚えていません。なぜか、ふくらはぎにばかり効いて(吊りそうになるほど)ハムストリングに効いてる体感があまりありませんでした。


15時くらいになると若い人が増えてきてそこそこ混み始めました。

なぜか有酸素マシーンガラガラで皆さん筋トレマシーンの周りにいました。

ジムマナーネットで予習したとき

スマホをいじるのは有酸素マシーンなら問題ないし皆やっていること。ただし筋トレマシーンを使っている時は絶対NG

と知ったのでそれを守っていたのですが、皆さん筋トレマシーンに座りながら長いことスマホをいじっていたのが意外でした。

座りながら休憩するスペースがトイレ以外ないジムだったのでもしかしたらそれが原因かもしれません。

私自身座って呼吸を整える場所がなくて困っていたので少し安心しました。


一応明日も行こうと思います

2024-07-31

働ける自信がない

何故か宅建と賃管士こそ持っているが、大学を出てからずっとフリーターをしている

そろそろ正社員で働こうかと思ってはいもの

残業が何より嫌で、一分でもしたくない

正社員で嫌なのは残業位なものなのだ

憂鬱

どうしよう

自分仕事なんかできないのではと思ってしょうがないのだ

2024-07-29

妊娠検査薬によると妻が妊娠した

子作りをして3年くらい妊娠しないから俺にタネがないと思っていたけど、妊娠してよかったね。でも、育児のために仕事の稼働を減らすことになりそうだから年収は下がっちゃうかもと思っている。それに、子供のための買い物が増えるだろうから資産増加ペースが下がるだろうな。

嬉しい反面、ちょっと憂鬱である子供が生まれるまでにハードワークをするのでもいいんだけど、税金周りも一緒に増えるから本当に焼け石に水。出費を減らすとか、自分サービスを作って収入底上げをするしかいかもなどを考えている。ぴえん。

anond:20240729142857

昔の人は想像しなかっただろうな

真夏の真っ青に晴れ上がった天気で

人がこんなに憂鬱になるなんて

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