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はてなキーワード: 捨てアドとは

2019-04-07

無料資料ダウンロードの連絡先

業務関係ないけど、技術的に興味あったり、ただなんとなーく読みたい資料ってあるじゃない?

ダウンロード時に会社名や会社メアド・TEL番号を入力しなきゃならないんだが、真面目に書いて連絡来ても、導入する気はさらさらいから困る。

はてなー資料好きそうだけど、こういうケースどう対処してるの?真面目に入力捨てアドかつ偽会社の偽番号入力

2019-03-31

何故増田投稿者バレが少ないのか

パリコレエセなんJ増田とか、文頭改行の社会憎悪撒き散らし増田とか、よくわかんねえなろう以下の小説書いてる増田みたく「まーたお前か」みたいなのではない、文字通りの身バレね。

いくら捨てアド量産可能はいっても、アカウントサイト登録して利用する以上、某匿名掲示板以上に「匿名からかけ離れているハズなのに。

匿名掲示板長期間自分語りしたら個人情報がバレて炎上して晒し上げられるけども、ここで数年近く自分語りしてもバレた増田はそうそういない。

どっかの低能人殺し全国ネットに御尊顔公開か、とあるブログ主自分の有料Note増田勝手ネタバレたから開示依頼し実際に成功しているぐらいしか俺は見たこと無い。

日本死ね」だの「NTT退職」だの、身バレしたら面白い事になりそうな増田かいろいろいるし、言ってることが嘘松じゃないなら絶対関係者に感づかれそうな奴らが全く身バレしてないのマジで奇跡

2019-03-09

影を使って重なってくる男達がキモイ

股間に合わせて顔の影当てられると吐き気する

2019/03/10追記

こんなネタをバズらせなくていいから…(呆れ)

定期券スイカ落として再発行したら中身の1万円無くなっていたので、

Amazonギフト券を送るなら以下のメールアドレスまでよろしくお願い致します。

このためだけに捨てアド作りました

anon9512@usako.net

2019-02-01

anond:20190201073413

増田は、独特な雰囲気というか、ルール?があるし

そこから抜けると総スカンされるイメージです(笑)

捨てアドですか…!気が付かなかった!それいいかも?

anond:20190131235020

遅くなってすみません

ここでは会ったりした増田さんはいるんでしょうか、謎です。

そうですね、LINEはともかく捨てアド使ってご連絡したいですが怒られそうですね。

2018-10-15

男性セラピスト 調査結果(注*サービスを受けに行くのはこれから

男性セラピスト、及び、女性風俗

調べてみた結果を記したい。

あくまで【調べただけ】であって、サービスを受けたわけでは無い。

口コミを読むのであれば、他をあたってほしい。

■種類

男性セラピスト風俗ではない、らしい)

 ・アロママッサージパンツ一枚でオイルを使ったマッサージを受ける。

 ・添い寝サービス時間単位イケメン添い寝。話し相手など。

出張ホスト(種類によっては風俗

 ・レンタル彼氏デート相手になってくれる(性的サービスなし)

 ・レンタルホスト性的サービスあり(本番なし)

3性感マッサージ風俗

 ・男性セラピスト性的サービスがメイン*レンタルホストは顔、こちらは技術を売りにしてる?(詳細不明

          「ボランティア」という名目無料で行う人もいる

処女卒業サポート風俗:本番あり)

 ・ボランティア無償ホテル代のみなど)でやってるところも多い

 ・基本的に、どこも胡散臭い。。

 ・マッサージカウンセリングカフェでのお茶の後、リラックスしてから挑む、とかなんとか。

レズ風俗

 ・レズ女性のための風俗

 ・ビアンじゃなくてもいいらしい。(私はストレート

体験したサービス

・アロママッサージ

 これは、過去二回受けた。一人目は昔からの知り合いセラピストによる施術

 施術する場所以外はタオルで隠すのだが、逆に知人に自分の肌を見せる方が恥ずかしく、肩から背中のみにした。

 たぶん、上手だったんだと思うけど、恥ずかしくて覚えてない。

 二人目は、ネットで見つけたセラピスト

 ブログ口コミが多数紹介されてあり、評判が良かった。

 「さわやかなお兄さん」のはずが、待ち合わせに現れたのは、部屋着?のような服装セラピスト

 これでプロ?と思いつつ、施術室に案内されたら、フツーのアパートの一室。

 紙ショーツ要求されるまで出されなかったし、大画面のTVをつけっぱなしでの施術

 マッサージも下手くそだし、タオルのかけ方も雑。ブチ切れて途中で帰った。

■教訓

実際に受けたサービス上記のみになるので、信ぴょう性が薄いと思うけど、サイト口コミなどをつぶさに

調べた結果、興味のある女性のために注意すべき点を記したい。

1お店のHPはきちんと作られているか(すべてのサービス対象

ポイント

独自ドメインの有無

更新頻度

デザインセンス

施術に関する説明が詳細かどうか

口コミの有無(外部サイトでも必ず探すこと!)

セラピストプロフィール

写真(嫌いなタイプに触られたくないなら必須。)

動画(話し方などチェック)

プロフィール内容

3注意書きは特に熟読!

・体形、年齢制限の有無

  →普通マッサージなのに、標準体型で24歳以下限定などの表記があって愕然とした。

   下心、見えすぎ…。

・「紙パンツサイズ問題があるので、極端に太った方は事前にお知らせください」という表記も。

 一見、なるほど、と思うけど、紙パンツ、相当伸びるはず!!

 女性セラピストのお店ではまずそんな注釈はない。(客のふるい分けしてる?)

セラピストスケジュール

・公開されていたら、希望日以外の予約状況も確認

・【注】スケジュール非公開で、予約フォーム個人情報名前住所電話すべて必須)を記入して

問い合わせなければならない店があった。それで時間が合わず諦めたけど、私の個人情報は?となった。

捨てアド、偽名が必須!!)

店舗がきちんと存在するか

・店で受けるのはちょっと…という人もいるかもしれないが、店舗(=お金がかかってる)分

 信頼性が増す。ただし、ちゃんと「お店」であること。施術室=個人宅の場合は注意。

セラピスト複数の方がいい

・一人でやってるところは、予約が取りづらい。

偏見かも知れないけど、競争がある(=複数在籍)の方が、腕が磨かれてる?客を選ばない

7問い合わせ時の対応

電話メールの文面、声の印象、言葉遣いが丁寧か?

・予定が合わない場合代替日の提案があるかどうか?

メディア露出

・やっぱりある程度は信頼がおける

特にロママッサージ(NOT風俗)に関しては。

 ※ただし、すべてではない(下記参照)

■一番大事なのは、事前の問い合わせ

都内の有資格者心理学視覚も持つという、イケメンセラピスト氏が

行うプライベートサロン(アロママッサージ)の話をしたい。

注意すべき点をほぼクリアしているように見えたこのお店。

しかも、イケメンなだけでなく、資格もあるちゃんとした技術者ということで

信頼できると思って予約を入れようとしたのだが。

・予約フォーム個人情報名前住所電話すべて必須)を記入して

問い合わせなければならない店があった。スケジュールが非公開のため、予約時に確認するしかできない。

・「紙パンツサイズ問題があるので、極端に太った方は事前にお知らせください」という表記があった。

何となく、嫌な感じがした。

でも、メディアyoutuber動画)に露出してたし、雑誌にもちらっと出たらしい。

それにやっぱり資格者、と思ったのだが。

メールで日程希望入力して、予約を申し込んだところ、その日は無理。

仕方ないから、調整できそうな前後の日程ではどうかと聞いたところ、その日も一杯、とのこと。

代替の日程提案もなし。

二度目のメール返信には、その日も無理、という事実のみ。

接客業10年以上やっているが、はぁ?!と思った。

仮にも癒し商売にしてる店が、そんなつっけんどんな対応って何?

そもそもこちらの個人情報をここまで聞き出しておいて、それだけ??

こちからメールちゃんメールマナーに基づいた丁寧な文面だったにも

関わらず、あちらからは数行のみ。

申し訳ありません」とかなし。

よくよく考えると、動画セラピスト、おもっきしため口

youtuber女性と話してたし(フレンドリーとも取れるけど)、

会話の合間、ずーっとスマホを持ってたのが気になった。

人としてのマナーも終わってない?何らかの必要があったのかもしれないけどさ。

結局その対応に幻滅して、有資格者マッサージは諦めた。

どんなに上手でも、そんな対応されたら癒されない。

で、結局、私が選んだのは、一番有名どころ(笑)

イケメンのアロママッサージ店。

電話メールで問い合わせたのだが、偽名OKで、個人情報

一切聞かれず。

なにより、電話男性(声が20代前半くらい?若い子)の対応

丁寧で、迷ったとき提案も的確で親切、メールも「お待ちしてます」なんて

書かれていて、すごく感じがいい。

ホームページ更新も頻繁だし、各セラピスト動画ブログ

ツイッター、インスタなども豊富

さすが大手?!

怪しげな掲示板口コミには、「過剰」サービスの話もあったりしたけど、

眉唾物として。

基本、そんなに嫌な口コミはなかった。

マッサージ普通~下手という声はチラホラあったけど。)

その掲示板のほかにも、プロ女性セラピストブログなどの口コミ

多数あって、総じて高評価

お店は決まった。

セラピストを決めるのにまたすごい時間がかかった。

けど、もう、あんたに賭ける!!と一人を選び出し、予約。

で、ここで、施術に関する口コミが書ければいいんだけど、まだ受けてない。

予約したのは月末。

仕事関係で、まとまった時間上京する必要があるため)が取れなかった。

他の日記では、この決断に至るまでの心の葛藤を描いたけど、せっかくこんなに調べたことを

取っておくのは勿体ないと思ってここに残す。

・・・というか、書いてて思ったが、こんなことを私は真剣に調べていたのかと思うと

なんか、もう泣けてくる。

笑わば笑え。

ただ、本気で悩む女性たちが、無駄な調べもの時間を費やさないように、そして、後悔なく

自分らしい選択ができるように願っている。

その一助になれば、私の労力も報われるかもしれない。

2018-09-29

噂のオリンピックボランティア募集サイトを触ってみた

暇だから触ってみた。普段仕事と比べて得る知見も多かった。

成功例より失敗例のほうが圧倒的に学ぶものは多いと言う人がいるがなるほどその通りかもしれない。

2時間ほど触ってみてメモを兼ねて気になったことを書いてみる。

なお、私はメインはサーバーエンジニアであってそこまでクライアント側には詳しくなく、

javascriptjqueryなら結構使えるとかのレベルで近年のjavascriptは詳しくない。

デザインセンスはそんなにない。

後試しているブラウザChromeである。他のブラウザでも試すほどの気力はない。

おそらくもっと詳しい人ならこれ以上のべからず知見をあのページから叩きだすのではないか

(そういう人はこういうごみページ触るのは無駄作業と思ってはなから触らないかもしれないが)

応募する前から敷居が高い

まず、最初のページ

https://tokyo2020.org/jp/special/volunteer/

から

大会ボランティアに応募する」のリンクボタン(でかっ、でかすぎる)をクリックして

https://tokyo2020.org/jp/special/volunteer/method/

のページに飛ぶ。

このページは応募前の事前説明みたいなのだが、開いてみるとすぐに実に目を引くリンクボタンがある。

「応募を考えてくださっている皆さまへ」

目を引くので押してみると目的の応募ページではなくポエム表示ページに飛ぶのである

https://tokyo2020.org/jp/special/volunteer-message/

そしてその耐えがたいつまらないポエムを読んだ後やっと下にはなぜか妙に小さい文字リンク

大会ボランティアに応募する」のリンクがある。

やっと応募できるのか思ってクリックすると、なんとさっきのページに戻りでかでかと

「応募を考えてくださっている皆さまへ」を見る再び羽目になるのである

応募を考えてくださっている皆さまへ→大会ボランティアに応募する→ループで遊べる。

…うれしくない。

リンクボタン無駄に大きいと圧迫感があってよくないので大きさは必要な大きさをよく検討無駄カラーで広げるな」

と怒られたことが私にはあるが、これを見てなるほどと思わざるを得なかった。無駄にでかいボタンは確かに逆効果

しかもその問題リンクボタンはメインの目的(応募ページに飛ぶ)ではないのである

本来目的ボタンより目立つボタンがあるのは画面構成として大きく間違っていることを知った。

そもそもトップページ・つまらないポエムページ・事前の応募説明の各ページに

大会ボランティアに応募する」のリンクがあってそれぞれ飛んでいくページが違うというのも…。

後、リンクボタンの大きさの基準が全く分からないのもあれである。さすがに一つのサイト内では統一したほうがいいと思うのだけど。

応募する前にログイン

上記の「応募を考えてくださっている皆さまへ」のある縦に長いページの一番下に今度はやたらでかく

大会ボランティアに応募する」

リンクボタンがある。

(でかいから目立つと言いたいが一番下にあるし上の方に同じくらい目立つ「応募を考えてくださっている皆さまへ」があるから無意味である。)

それを押して応募作業を始めてからも壁がある。

ログインを求められるのだ。Googleアカウント(私にはAndroid携帯パスワード忘れた捨てアカウントしかない)

Facebookアカウント(持ってない)Lineアカウント(持ってない)

そんな化石のような私はどうするのかしばらく悩んだところ、下に小さく

「初めての方はこちら ■ 新規登録 ■」と書いてある。

これはなんだろう。上記3アカウントをホイホイ提示できる人しか相手にしていないんだろうか。若いはいざ知らず、爺さんばあさんは持ってないだろう。

化石にとって応募の壁は高い。

新規登録で先に進むとメルアドを教えろやコラァと怒られてやる気がつきそうになる。

やむなく捨てアドコピーして貼り付けようとしたらメルアドコピペ禁止の鬼仕様

パスワードコピペ禁止はわかるがメールもかよ…。

もちろん私はロボットではありませんの写真選択チェックも完備

最初から不適合者のそぎ落としにかかっている。これは応募ではなく奴隷の耐久試験なのではないかと思った。

もう一つ、このサイト新規登録をしたら取消せない。ログイン情報を取り消すことが出来ないのだ。

その辺の詐欺サイトならともかく公的サイトでこれとは…認識が甘かった。

やってはいないが、おそらくGoogleFacebookLineアカウントも同様だろう。

悪いサイト実例を見て学ぶとかいう殊勝な理由でこのサイトを触る気なら他に使わない本物の捨てアドを使うことを勧める。

本気で応募したい人は別に止めはしないがこのサイトを勧める気にはならない。

このサイトでやるよりはそのうちみんなの会社に来るであろう企業徴兵に応募したほうが幾分かましだと思う。

やっとログインしてから

まず推奨ブラウザ哀愁を誘う。IE11以上って…IE11までしかないですやん。12…ないよね?

背景が青の白文字なのも意味が分からない。カラフルにしたかったのだろうか。

白文字はラベル的にアクセントをつけたりボタンカラフルにしてボタン文字を白にするといった使い方をするもんだと思っていたが、

白文字が基本のサイトって初めて見た。

ちなみに水色のボタンがあるステップぶっちゃけSTEP4や5の削除ボタン)もあり、

背景の青なことが災いし微妙コントラスト特にそのSTEP違和感バリバリである

ボタンに色を付けるほど背景には気を使わないといけないようだ。

細かく言うと、その機能さらに追加ボタンと削除ボタンがセットで一個でも項目を追加すると削除ボタンアクティブ紫色になり)

上限まで追加するとさらに追加ボタンが水色になる。紫色は押せる・水色は押せない(disable)扱いのようだ。

努力は多少認めるけど方向性と画面設計をかなり間違っている。

やはり背景は白か色を付けるにしても薄い白っぽいカラーリングに限ると思った。

さあ国籍入力

最初突撃した先駆者レポート国籍すら選択しなきゃいけなかったと悲鳴を上げていたが、さすがにやばいと思ったのか

私の登録時は初期国籍日本になっていた。

選択肢を見たら…なるほど初期選択じゃないと日本なんて選択できないわこれというレベルだった。

いろんなサイトを見ているが、これだけのプルダウンは初めて…嫌になるよな。

細かく見ると、実は日本入力候補を絞り込めるようである。おお。凄い。

国と入力すれば国が入る選択肢だけに絞り込まれるのである

でも説明がないとプルダウンに日本入力をしようとする人は少ないだろう…。

ちなみに国の選択は「国籍」「上記以外の国籍」「居住国(STEP2)」の三つある

(まあ上記以外の国籍必須じゃないが…)絞り込みに気づかないとかなりの苦行。

居住国は初期空欄の上に選択必須である

カレンダー

私が驚いたのはほかにもあるが、最初突撃レポートを出した先駆者作業で最も衝撃的な画像NaNで敷き詰められたカレンダーであろう。

今(9/29:0時時点)でも再現する。方法簡単で生年月日かパスポート期限日を一度入力する。

→再度選択する。これだけである。ほぼ間違いなく日付をDDMMYYYY形式認識してそれをYYYY年MMDD日に表示しなおしているが、

その変換した日付を認識できないのである。それであの破壊力抜群のNaNカレンダーを見ることが出来る。

その状態カーソルを外そうものなら日付がでたらめになってしまい再入力である

もしやと思い、英語に変更してカレンダーを動かしてみたらビンゴ!だった。英語では問題事象は起きないのだ。

こいつらひょっとしたら英語しかテストしてねえな…。英語でもしてなかったりして。

ちなみに恐ろしくどうでもいいことだが、誕生日1900年以降を入れないと保存できないようにチェックがかかっているが、

パスポート期限日は1400年1月1日でも保存できた。

申請する気はないがしたら何となく申請もできそうな気がする。

まあ、そんなでたらめを入力する私みたいな不埒者は応募しても落ちるだろうから多分問題はないだろう。

さすがにNaNカレンダーはそのうち連中が直すと思う(直す…よな?)ので見たい人は早く見ておくとよい。

私にはよくわからない入力

私は年配者向けのサイト運営仕事にしているのだけど、私のところの客さんは縦に長いのを嫌う。

スクロールが嫌みたいだ。

から私は技量がないなりに項目入力の幅には気を付けて

短い項目は1行に二つとかやって少しでも入力欄を縦に長くしないように努力する。

そういう発想で普段仕事をしている人間からすると、

はい・いいえのプルダウンで一行丸々使うというのは驚愕の発想である

他にも、ユニフォームサイズ選択というのがあり、

トップスボトムズ・靴・帽子でそれぞれラベル・プルダウン1行の計8行使うが

私ならトップスボトムズのラベルプルダウンで1行・残りで1行の2行かラベルとプルダウン分けても4行にする。

仮にスマホでその幅じゃ収まらないとしても

レスポンシブサイト用のフレームワーク使ってれば仮にスマホの幅になっても調整間違わなければそれなりに表示してくれる。

何よりパソコンのフルサイズ表示ではいいいえのプルダウンで一行とかはないだろう…。

国籍だって長い国名にも限度があるのだから長さ半分でいいと思うしそういう謎なプルダウン幅が多すぎて不思議である

はいいいえを選択する際の右の異常に長い空欄が私には物悲しく思えるのだ。

このサイトがプルダウンだらけなことがあり正直一番私が気になってイライラした点はこれである

でもSTEP4では短めのちょうどいい幅のプルダウンを横に並べていたりもするし、

正直何を考えているのか。(まあ、行追加処理の方は1行のほうが実装に都合がいいからこの部分だけちゃんと幅合わせしたんだろうけど…)

エラーメッセージ

エラーチェックでエラーになるとポップアップが表示されるがこれがなかなかうざい。

その辺のプラグインを使ってもエラー修正すればエラーメッセージが消えるご時世でわざわざ×ボタンを押してエラーメッセージを消さないといけないのだ。

びっくりだ。私のつたない技術でさえそれはしないと言い切れる。

例えばこのサイトスポーツに関する経験入力欄は200文字である

試しにああああああを連打して200文字以上入れてみると困った事象に出くわす。

文字数の上限を超えていますメッセージが画面中に出るのだ(一つではない、おそらくオーバーした文字数分)

電話番号で0連打でも同じことになる。面白く…はない。ぼーっとして押してると大量のエラーポカーンとすることになる。

そしてすべてのエラーメッセージを×ボタンで消していくことになる。

まあエラーを直して保存ボタンで保存して再描画しても消えるが…。

私は今でもおそらく現時点だと古臭い部類に入るだろうjquery.validateを使ってたりするが、

あれで結構便利でありそんなに考えて実装しなくても決してこんな実装にはならない。不思議だ。

このサイトはReactを使ってるみたいだが、Reactにだってそういう部類のバリデーション実装は多分あるだろうになぜこうなったのだろうか。

最後

私だけでなく多くの人があのサイトダメ出ししているが、本当に使えば使うほどダメサイトである

写真提供して申請してさらに先に進めばより魅力的な魔境が待ち受けているのかもしれないが残念ながらそこまでする気にはなれなかった。

良いところはReactを使っていること…くらいではないか

ログインページのロゴから推察するにAtosがこのサイト責任企業になるんだろうか。

どれだけAtosやその他関係者中抜きしたり下流に放り出したりしたか知らないが、億くらいの金はかけて作ったのでしょう?

もうちょっと責任もって作らない?下っ端企業が100万程度で作ったサイトだってもう少しちゃんとチェックする(というか実装を求められる)よ。

ちゃんとした企業なら1000万~2000万も出せばこれと同一内容でよりレベルの高いサイト提供するんじゃないの。

最後に、私の感想上記だが、話題になっているので私と似た目的でこのサイトを触っている人もいると思う。

もしよければ感想増田でもブログでもいいので書いてみてほしい。

2018-09-04

生活保護受給者だけど

昨日の北斗で五万負けました

健康文化的生活が出来ないので寄付お願いしま

人権が危ういです

寄付できる人には捨てアド晒すのでアマギフよろです

2018-09-01

anond:20180901180635

LINEIDを、気に入った年上の人に配るという、危険まりないことを平気でバイト先の飲食店でやってるJKってまともなんだろうか。

それとも逆ナン用のLINE捨てアドなんだろうか。

すっごく危なっかしいし(増田さんが真面目ないい人みたいだから良かったけど。もし自分JK時代にそんなことしてる友達いたら

変な人に目を付けられかねないし、危機管理できないっていうか、怖いもの知らず過ぎる。忠告はするけど、向こう見ずすぎる。ゆっくり離れると思う。)

JK男子高校生と付き合うのは、まだ判る。なんでって、制服着てるし、相手の評判も判る。周囲にもばれるでしょうけど、相手情報も入りやすい。

まだ健全な印象がある。話題も同年代で出来るし勉強だって一緒に出来そう。

増田さんて若く見えてもイケメンでも、JKにとっては、どこのどんな人かわからない大人の男。彼女いるかもしれない、結婚してるかも。

悪い大人かも知れない。

まり知らない何の情報もない人に、LINEID女子高校生から渡すって、すごく怖いこと。大胆過ぎる。

増田さんがいい人でちゃんとしてそうだからいいけど、見かけどんなに良くても、悪い人間だっているでしょ。

躾けられてないんだろうな。無防備で、大人を甘く見てそう。

「何かあってからでは泣いても遅いんだぞ、怖い目にあってから、なんで注意してくれなかったの!では済まないぞ」(よく父が言ってた)

女性としての自覚スカスカJK自分個人情報も渡せる(LINEIDであっても)増田さんて度胸あると思う。

こういう人って、どんな知り合いがいるか判ったもんじゃないよ。かっこよければLINEID書いた紙渡しまくってるんじゃないの。

2018-07-22

男はちょろい

https://anond.hatelabo.jp/20171129221230

昔の話だけど、xoom.comで捨てメアド取って出会い系掲示板で「24歳OLです素敵な出会いを待ってます」みたいなこと書いて捨てアド乗せるとすごいことになっていたのを思い出した。

2018-06-25

anond:20180625100909

捨てアドであってもどっかで個人にはたどり着くんだよね。それくらい匿名性は薄い。

2018-06-16

25歳処女女性風俗行ってきた話

かに報告したかったけど知り合いに話せるような内容でないからここに書いておく!
興味はあったものの、ネットに上がっている女性風俗のレポのほとんどが男性経験豊富な方とか処女ではない方によって書かれているのが気になったので、私の様に迷ってる人向けになれば。
タイトル通り25歳処女女性風俗へ行ってきた話。

 

行こうと思ったきっかけ:
まれから25年、性別関係なく他人を好きになった事がない。25年(もうすぐ26)そうなら、これからいきなり誰かを好きになる事もないだろう。結婚願望も特にないので、死ぬまで彼氏作らないんだろうなと思ったら一度くらい経験としてセックスしてみてえ!と思った。
性欲自体は薄い(今まで片手で数えられるくらいしかオ○ニーした事ない)が、なんとなくこの歳で処女なのがコンプレックスでもあったのでタイミング的にもちょうどいいかなと思った。

というわけでどこかで処女捨ててくるか!と決めたものの知り合いに頼む訳にもいかず、かといって逆ナン出会い系ワンナイトするのも怖いし…と思っていたところ、深夜番組素人童貞特集をしているのを見てこれだ!と思った。お金を払ってサービスを受けた方が後腐れもないだろうし、金で解決しよう!
早速「女性用 風俗」でググってみるとどうやら性感マッサージというものがあるらしい。早速ネットで店を検索しいくつか候補を選んだ。

 

店を選んだ基準

いくつか候補を探した中で、最終的に店を決めた基準はこんな感じ

  • 個人ではなく店でやっているところ
    (何かあった時に事務局があるところの方が安心だと思った)
  • 電話番号風営法許可番号が記載されているところ
  • 定期的に性病検査しているところ
  • 体型やルックス執拗に聞いてくるところはAV勧誘とかされるかも?と怖く、聞かれたらそこ止めようと思った。
    今の女優さんは皆美人でこの歳まで彼氏ができた事がない私なんかをスカウトするか?とも思うけれども用心しない事には越さない。幸い今回予約したところは何も聞かれなかったけど。
  • まりにも値段が安いところ・無料のところは除外。調べると相場が1万円~あたりだったのでそれを目安に。

 

予約を入れる:
思い立ったが吉日!がモットーの私だったが、今までセックスとあまりにも縁遠い生活をしてきたので生理周期を把握していなかった。とりあえず次のが来てから…と思っていたら行こうと決めてから3週間程開いてしまう。
個人情報はあまり出したくなかったのでとりあえず捨てアド作成。偽名で予約するのができるとの事だったので好きな漫画キャラから苗字を、女性タレントから下の名前を借りて新しい名前を作った。
HPには所属キャスト男性風俗でいうところの嬢)のプロフィールが載っており、好みの男性指名することもできる。ざっと見てみたが、先述した通り人を好きになった事がないのでマッチョだとか高身長だとか言われてもピンとこず店側にお任せにする事に。あと備考欄に男性経験がないという事を書いておいた。

 

不安
風俗を利用するに当たって一番不安に思っていたのは盗撮だった。私なんかを盗撮して楽しいのか、金になるのかというのは置いておいて、まあ自衛しておくに越したことはない。普通セックス動画ネット流出とかだったらまだいい。いや、全く良くないけど、最悪「元カレ流出させられた」でどうにか言い訳はできる。でも今回はマッサージという明確に女性側がお客の行為だ。盗撮を予防する方法検索しまくって寝不足の一週間が続いた。
因みに盗撮が怖すぎてこの時のGoogle検索履歴を見ると
デリヘル 盗撮対策」とか「AV ばれ」とか「AV 素人 やらせ」とか
事情を知らない人が見たら何か勘違いされそうな検索ワードばかりが並んでて笑ってしまった。

デリヘル嬢の盗撮対策が一番役に立ちましたありがとうお姉さま方。あとAV出たらほぼ確実にバレるので生半可な覚悟で出演は決めない方がいいという事もわかった。

で、とりあえず下記を順守する事に。

ラブホ自体盗撮この記事が割と現実的に思えたのでそこまで心配していなかった。

指定したホテルチェーン店女子会プランに力を入れているところだったので、悪評が経つ事に敏感だろうと思ったし。

この件についてはキャスト理解を示してくれ帰る前に鞄チェックをさせてくれたし、何も回収していない事を証明する為に先に一人で帰ってくれた。本当いいキャストさんに当たったと思う。仮面とか先に帰れとか我が侭言ってしまたかなとちょっと反省はしたが、風俗客のクソ客レポ読んでたらこいつらよりはマシかな…と思ったし、自分の身の安全には替えられない。


当日/本番:
先にホテルで待っていると着いたとの連絡が入る。緊張しながら降りていくとそこにはイケメンがいた。女性相手商売という事で、清潔感がある男性しかできない、みたいな話を聞いたがそれ以上に普通に(という言い方も失礼か…ごめんなさい)ルックスもよくびっくりした。

一緒に部屋に向かいシャワーを先に浴びた件を告げる。入室してからNG行為や好きなスポット確認されるがなんせ経験がないのでわからない。全部お任せにして、キャストさんにシャワーを浴びにいってもらった。。。

で、施術。今回は90分コースをお願いしたのだがあっけなく終わった。詳細な体験とかはもっと文才のある方がどこかに書いてると思うのでここでは割愛するけど、結論から言うとイケなかった。あと処女から入口が狭くて途中から体力的な意味で辛かった。日常的にセックスする人の体力どうなってるの。

膣の中に指入れられてもあん気持ちいいと思えなかったけど、これはもう何回かやるとスムーズに入るようになるし気持ちよさも感じられる様になると思います、とキャストさんから言われる。疲れはててる私を見てごめんなさいと謝られてしまって逆にこっちが申し訳なかった。いや、すごい頑張ってくれたのは伝わって来たし、まず私みたいな女が来た事自体イレギュラーだろうし…。相手プロなのに気持ちよくなれなくてごめんなさい…。


そもそも今回行こうと思ったきっかけが今まで他人を好きになった事がなかったからだし、それ以上に性欲が強い方だったらもうとっくに相手を作っていただろうと思うと、どこかで聞いた「恋愛をするのにも才能がいる」という言葉を思い出す。今回風俗行って得た一番大きい収穫がその才能が自分にはないんだなと再認できたのと、特にセックス自体もそこまで好きじゃないというのがわかった事だと思う。あといい歳してこういう経験がなかったコンプレックスも解消されたし。

正直迷っている女子がいたら行ってみるのもアリだと思う。もちろんリスクが0という事はないので全力でお勧めできる訳ではないんだけど、選択肢の一つとして持っておくのは悪くない。

結局今回そこまでこういう行為が好きではないなと思った事を考えると、今後もし誰かを好きになる事があって、運よくつきあう事ができて、体を求められた時、あの辛さを「愛」で乗り越えられるんだろうか。好きだったら多分OKはするだろうけど、体力的にも割ときつかったし…そういうの一切なしでのお付き合いを申し込まれたら自分喜んで承諾してしまうかもしれない。

まあでも多分誰かを好きになる事はないので、それを実感する事はないんだろうな。とりあえず経験でもだけできてよかった。 

 

 

 

 

2018-04-19

anond:20180419232253

私はHide.meでカナダとかオランダからアクセスして購入を試みてみましたがダメでしたw

なおキャッシュを削除したらすぐに繋がるようになります

BANされるとアカウント捨てアド作り直しなの結構面倒ですねw

ただBANされた場合購入しようとしていた代金は返金されますのでご安心をw

2018-02-02

anond:20180123200155

初めまして、私はあなた気持ちが本当にとてもよくわかります単刀直入に申し上げますが一度あなたメールお話がしてみたいです。私は今、あなたと同じような経験をしています

私にもあなたのように、ジャンル認識を変えるような、そのCPで始めてカプの良さに気づかされた、心の底から崇拝する二次創作出会たことがあります

そしてその作家が別のジャンルに言ってしまった際、悲しくて悲しくて仕方ありませんでした。

その傷を癒すために、その作家ツイッター過去ブログを漁り本名出身校を突き止めてなお満たされぬ感情を抑え、自分の大好きなジャンルが捨てられたことも二度とその人のCPが見れないことが認めたくなくて、詳細は控えます過激行為に手を染めてしまたこともあります

あなたのようにネット過激行為を行ってしまたこともあります

恥ずかしながらもう何年もこのような感情に折り合いをつけることが出来ていません。

この場にて詳細を書くこといたしませんが、もし連絡をいただければすべてあなたお話いたします。

傷の舐め合いにしかならないかもしれませんが、私はどうしてもあなた他人のように思えません。

いたずら防止のため捨てアドで失礼いたしますが、もしご連絡いただけましたら必ず返信いたしますので、少しでも興味があればご連絡お願いいたします。

はてな匿名ダイアリーを利用することはほとんどありませんので匿名の場で連絡を求めることは大変失礼な行為に当たるのかもしれませんが、あなた日記を見て、居ても立ってもいられなくなりこのような返信を書いてしまいました。

メールアドレス

hatena.tokumei.henshin@gmail.com

2017-10-22

anond:20170925014714

一カ月ほど前にこの日記を書いたのですが、やっといい物件が見つかったので備忘録的に書いておきます

私たちは最終的にLGBTとしてではなく、「友人同士のルームシェア」として物件を見つけました。

この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

目次

実際に私たち希望物件を見つけたやり方

以下の方法物件を見つけました。

1.一度店舗に行き、イメージをかためおとり物件を確かめ
2.とにかく問い合わせる
3.色々な不動産屋を回る

基本はとてもシンプル別にLGBTじゃなくてもごくありふれた方法だと思います

以下、解説していきますね。

1.一度店舗に行き、イメージをかためおとり物件を確かめ

どこでもいいので、希望する物件の近くの不動産屋に足を運びます

そこで事前に調べておいた物件やほかの物件も問い合わせてもらいます

ネットではなく実際に目の前で探してもらうことで、その後の物件探しもイメージがわくと思います

私は一人では物件を探したことがあるのですが、それでもルームシェアとして改めて探しに行くとこんなにも勝手が違うんだと驚きました。

また、希望に近い物件が「おとり物件」かどうかもそこで確認することができます

「おとり物件」はリスト化しておくと、後々不動産屋をみきわめるのに非常に役立ちます

勿論いい物件があればその場で契約してもいいと思いますが、少しでも疑問や妥協するところがあれば保留しておいた方が無難です。

内覧にいくと多くの場合「ほかにxx人がこの物件見に来たらしいですよ」と言われますが、これは高確率で早く契約をさせたいがための不動産屋の定型文句なので気にしなくてもいいです。ただ1月2月など繁忙期はその限りでもないので、見極めが重要です。

よほどのいい物件でなければ、1件目で契約することはやめましょう。

2.とにかく問い合わせる

希望物件に、たとえ「ルームシェア相談」のタグがついていなくても、とにかく問い合わせをします。

大手賃貸サイトには必ずと言っていいほど「この物件について詳しく聞きたい方」という問い合わせフォームがあります

そのフォームから直接不動産屋に問い合わせることができるのです。

その際に、下記の点に気を付けます

捨てアドを作り、電話番号絶対に教えない。

番号を教えると、当たり前ですが電話が来ます不動産屋の電話はしつこいです。

電話にも善し悪しがありますが、この作戦は「数打ちゃあたる戦法」なので、いちいち相手をしていられません。

メールであればゴミ箱に捨てればいいだけですので、信頼できる不動産屋以外には絶対に番号を教えてはいけません。

年収を書く

いかいかはともかく、私はメール年収を書きました。

社会人」であり「支払い能力」があり「具体的に検討をしている」ということを相手提示するためです。

引っ越しの時期もかくといいかもしれませんね。ただ3か月以上先の引っ越し場合ルームシェア関係なく、不動産屋としてはあまり相手にしてくれない場合が多いです。


実際にメールが来たら、その内容で不動産屋を判断します。

メールの返信が「具体性がない」「とにかく店舗に来させようとする」不動産屋はダメです。

また、不動産屋によっては大家に問い合わせをせずに検索サイトで「ルームシェア相談」のタグだけを見て判断する人もいます

きちんと問い合わせをしてくれた不動産屋は「問い合わせたところOKでした」「NGでした」と書いてくれる場合が多いです。

怪しい場合は前述した「おとり物件」を聞き、その返信で判断しましょう。

たとえ返信が「ルームシェアNG」でも、メールの返信に誠意がありそうで、かつコピペではなさそうであれば実際に不動産屋に訪問します。

3.色々な不動産屋を回る

世の中にはいろいろな不動産屋があります

特に都会ですと、同じビルの同じフロアに違う不動産屋が同居している、ということも珍しくありません。

そしてよく不動産屋のサイトには「ほかのお店の物件も紹介できることがあります!」と書いています

これは、実は不動産業界は同じ物件データベースを使っており、そこに登録され「一般媒介」であればどこの不動産からも紹介ができる、という商売をしているからです。

ただ大本データベースは同じでも、その会社が利用しているシステム営業方針によって紹介される物件に違いが出てきます

同じ物件がいくつも表示されたり、また同じ物件でもサイトや紹介会社によって写真掲載内容に差が出てくるのはそういった理由です。

コンビニにも特徴があるように、不動産屋にもそれぞれ得意なこと、得意な地域などがあります

大手チェーン店が悪いというわけではないですが(まあ私の経験だと悪かったのですが)、同じ物件でも融通が利いたり、その土地に詳しかったり、大家と仲が良かったりなど、地場不動産ならではの強みを持っているところも多くあります

また、特定不動産しかもっていない物件というのも実はあります

それが「専任媒介」の物件です。

簡単説明すると、こんな感じです。

一般媒介

どこの不動産からでも紹介可能物件

専任媒介

物件所有者が特定不動産屋と契約しており、その不動産からじゃないと紹介できない物件

専任媒介を任せられてる不動産屋は、当然ですがその大家と親密な関係を築けており、評価も高いです。

検索サイトでその物件が「専任媒介かどうか」を判断するのは難しいですが、記載があれば評価対象に含めていいかと思います

また、そういった「専任媒介」の物件があるため、できるだけ多くの不動産屋を回ることをお勧めします。


個人的経験としては、「地場不動産屋」で「専任媒介」で「その物件管理会社も兼ねている」となおいいと思います

その理由として「その土地に特化した物件をたくさん持っている」「ルームシェアなど特殊契約大家交渉してくれる場合がある」

地元根付いており、顔が利きやすい」「全国チェーン店と違って規定営業ノルマが緩い場合がある」などが挙げられます

…といっても、そんな会社狙って見つけられるものではありません。

勿論、全国チェーン店でも「専任媒介」の物件を持っていて、親身になってくれるお店はあります

たとえ地場不動産でも客に高圧的な不動産屋はたくさんいます

最終的にはもういろんなお店に問い合わせをし、実際に足を運ぶしかありません。

馬が合わない、会社雰囲気ちょっと…という不動産屋は思い切って断ってしまって構いません。

決める権利不動産屋ではなく、契約者にあるのですから

長々と書きましたが、このやり方で1か月弱で私たち希望物件を探すことができました。

最後は根気と妥協折衷案になるかと思いますが、そもそも目的は二人が幸せに暮らせるための部屋探しです。

探せば絶対に二人が住める物件は見つかります

互いに思いやりと余裕を忘れず、明るい未来を目指して頑張りましょう。

所感

部屋を探す上で、色々思うところがありました。

1.同性同士は部屋を見つけづらい!
2.賃貸検索サイトの「ルームシェア相談」の罠
3.「LGBTフレンドリー物件ってどうなの?
4.一人で契約してしまいたいという誘惑
5.UR物件という選択肢
6.入居できる物件を見つけた!でもそこからもうひと試練

それぞれつらつら書いておきます

1.同性同士は部屋を見つけづらい!

ルームシェアってよく聞きますよね。

実際に「NANA」「2DK」「オタシェア!」のように、フィクションノンフィクションわず漫画にもなるくらい、割とよく聞く単語だと思います

でも実は数ある物件の中で、ルームシェアを許してくれる物件って、すごく少ないんです。

体感的には全体の物件のうち、1割あるかないかです。

ある日、私たちは全国チェーンの不動産屋さんへ足を運び、「友人同士のルームシェア」を許可してくれる物件を探してくれるよう依頼しました。

勿論、事前にネットでいくつか「ルームシェア相談」の物件を探し、そこがちゃんと許可してくれるかも合わせて依頼しています

ですが、20件以上問い合わせて、可だったのは1件のみ。

詳しく聞くと、以下の理由NGを出す大家さんが多いんだそうです。

実体験、人からまた聞き、単なる想像から、などいろんな理由でこのように考える大家さんがいるんだと思います

なるほどこれらの理由は確かに納得しますが、同時に「別に夫婦同棲カップルだって別れるし、契約者さえちゃんと決めてればいいんじゃないの…?」と思わないでもなかったです。

まあ問題を起こす確率と単なる心証問題なんでしょうが…。確かにルームシェアをしようとする人は若い方が多く、騒音契約関係問題も起こしがちなのは理解できます

それでもこんなに少ないとは、完全に予想外でした。

2.「ルームシェア相談」の罠

大手賃貸検索サイトには「ルームシェア相談」や「ルームシェア可」のタグが付いている物件がよくあります。それを入れて検索すると、全部とは言いませんが、3割くらいの数の物件は表示されます

「意外とルームシェアできるところあるじゃん

そう思いがちなのですが、ところが実際に問い合わせると、そのほとんどが「NG」なんです。

NG理由は上にあげた通りですが、正直利用者からするとおとり物件も甚だしく、問い合わせしないとわからないので本当にやめてほしいです。

3.「LGBTフレンドリー物件ってどうなの?

2017年8月より、大手賃貸検索サイトSUUMO」で「LGBTフレンドリー」というタグ検索可能になりました。

その名の通り、「うちの物件LGBTの人でもOKですよ」という、色々な方々の努力理解の結果のたまものだと思います

ですが、私たちは下記の理由でこれを利用しませんでした。

二つ目と三つ目の理由が非常に大きいです。

「どうせ実際に言っても断られるだろう」「そのために不動産屋に問い合わせて奇異な目で見られるのは嫌」という、ある意味被害者意識ですね。自意識過剰だとはわかっているのですが、二人とも第三者へのカミングアウトには抵抗があり、このタグは結局利用しませんでした。

4.一人で契約してしまいたいという誘惑

賃貸契約というのは、多くの場合審査があります

基準物件ごとなのですが、一般的には「収入の1/3」が家賃の上限だといわれています

私の場合希望する土地設備を入れると家賃をぎりぎり収入の1/3に抑えることができました。審査の緩いところであれば通る額です。

そして実際、ルームシェアLGBTカップルが、この単独契約した物件に黙って転がり込むという形で成立している場合が多いです。

ですが、勿論契約書上に記載のない家族以外の人を住まわせるのは契約違反ですし、契約者が同居人から折半した家賃をもらう、というのは「また貸し」にあたり、これもまた日本では法律上NGです。※余談ですが、今はやりの民泊法律上NGです。

「どうせLGBT自体国に認められていないんだし、そもそも金額的に一人で契約できるんだからいいんじゃないの。もう個人契約しちゃいたい」と何度も思いましたが、以下の理由でなんとか思いとどめました。

正直最後が一番の理由ですけどね。でも、確かに世間に顔向けできない関係からこそ、ここはちゃんとしたほうがいいのかなと思い諦めずに「本当にルームシェア可」の物件を探し続けました。

5.UR物件という選択肢

色々と情報を探していると、「UR物件」という言葉を目にするようになりました。

古い団地再利用する国の計画で、専門の賃貸業者からのみ申し込むことができるちょっと特殊タイプ物件です。

何よりうれしいのが、「ほとんどの物件ルームシェアが可」という点です。

たとえ友人同士でも、同性でも、「全員が契約名義人」となり「一定収入要件」さえ満たせば、問題なくすんなり契約ができます

UR物件ではハウスシェアリングという呼び方をしています

私たちは二人とも社会人であり、収入要件も満たしているのでこの制度を知ったときはとてもうれしかったです。

古い団地再利用しているため、築30年40年はざらにありますが、その中でも比較的築浅だったり、リノベーションをしている物件なども多く存在します。

最終的に希望物件が見つかり、UR物件を選びはしなかったのですが、「他に決まらなかったらURにいけばいい」という考えは、その後の物件探しに大きな安心と余裕を与えてくれました。

6.入居できる物件を見つけた!でもそこからもうひと試練

ようやく物件を見つけて、そこが「ルームシェア可」だったとしてももう一つ試練が待っています

そう、審査です。

一般的審査契約希望者の「年収職業就職先・年齢・人柄」などを判断し、審査します。

その中でも大きな割合を占めるのが「年収」です。

基準審査会社次第なのですが、ルームシェア場合、その年収の数え方に少し特徴があります

単独審

どちらか一方の年収のみで判断する

合算審査

二人の年収の合算値で判断する

そして、ルームシェア契約形態は大きく分けて二つあります

単独契約

どちらか一方が契約者となり、同居人としてもう一方が住む

連名契約

二人ともが契約者となる


単独契約」で「単独審査」の場合家賃年収次第では厳しいかもしれません。

大体の場合不動産屋が事前に通るか通らないか判断できるのですが、ルームシェア場合審査に回したけど最終的にやっぱり大家NGでした」とそれまでの努力をひっくり返すような結果になりうります

これらの審査形態は、物件次第では契約者に選択権はありません。

私たち場合は、不動産屋が管理会社も兼ねていたので、割と自由に選ぶことができました。

審査が通って初めて、その物件に住む権利が与えられます

2017-07-08

[]よりも要ログイン記事タイトルで明記すべき

殺意沸く

新聞社記事はいいんだよ、有料会員限定場合が多いしそれが普通ビジネスモデルから新聞社名がタイトルに入ってるだけで要ログイン可能性があるのは簡単想像できるし

問題ネットメディア記事よ(そのまま全文読めるのかどうか区別しにくいが、ネットメディア普通全文読めるのでログイン要求を突きつけられる覚悟ができていない)

興味ありそうなタイトル開いてふむふむと内容を読み進めてると突如現れる

「この記事会員限定です。続きを読むにはログインしてください。」

???シャイン(romaji)!!ここまで読み進めてきた労力返せ!!と思いながら反射的にブラウザバックする

悪質な場合には二ページ目にログイン要求こんにちわすることがある。モニター殴りたくなる

ログイン人間には1ページ目までしか見せないのに(無ログインの)Google botには全文見せる悪質なサイトもある。検索ノイズなんじゃぼけえ!

特にイライラするのは例えばITmedia系のサイトは大半は普通に全文読める普通ネットメディアであるしかし、ITmedia系でありながら途中でログイン要求してくる奴があって騙された気分になる。(テック標的、君のことだよ!)

何回テック標的に騙されたか・・・今は緑の目が視界に入るだけで気構えるようになったが

とにかく会員限定のくせにのうのうとグーグルの結果やはてブホットエントリーに上がってきて引っかかってしまって騙された感がするのはこりごり

無料会員?無料といえども今後コンスタントに利用するかもわからんサイトで一つの記事を読むために登録なんてしてられないし

コンスタントアクセスする可能性があって興味深い記事をよく配信してるサイトは仕方ないので捨てアド個人情報ジェネレーターで登録するが・・・

勘違いしないでほしいのは会員限定記事存在否定しているわけではない。別にそういう形態運営するのも一つの方針だろう。

ただ私みたいにそういうのが苦手な人が無駄な労力を踏まずに済むようアクセスする前からログインであることをわかるようにしてほしい(つまりタイトルにその旨を明記してほしい)

予め要ログイン記事だとわかっていれば、それを踏まえた上で公開されてるとこだけ読もうかなと思うこともある。その場合最初からログインだとわかっているので騙された気分もしないし特に問題ない。

2017-06-01

【再掲】■アマゾンの「バックオーダー発注廃止は、正味戦争の宣戦

元増田です。なぜか消えてしまってオダミツオさんとかに心配していただいているみたいなんで再掲します。

まあ、私が元増田かどうかも、どうでもいいじゃないですか。「CC BY 4.0」宣言しているんだし。

5/20の再掲が字数オーバーだったのかもしれませんし、捨てアドアカウントとられたのを、はてなさんが怒っているのかも。

とりあえずキャッシュからテキストを復元します。

結論

 アマゾンの「バックオーダー発注」廃止は、流通改善名目を借りた正味戦争の宣戦布告である。この戦争に敗北し、多くの出版社個別直接取引(e託)に応じてアマゾンのみに特恵条件を与えることは、破壊的な状況をもたらす。

 また、直接取引をしたところで流通改善するという保証はない。アマゾン依存度が上がるほどに、苛烈な「ご提案」に逆らえない状態となる。

 在庫ステータス管理の問題は、業界が抱えつづける課題ではあるが、このアマゾンの施策とはほぼ関係ない。

 長くなってしまったので、結論を先に書いた。これに納得できた人は、この先は読まなくてもいい。そうでない人、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁く声に揺れている人に向けてこれを書く。

 その提案書には、いくつもの重要な点が省かれているからだ。

取引正味の現状

 現在、出版業界の正味標準は以下のようになっている。

 出版社から取次への引渡 69%(-2~+10数%)

 取次から書店への引渡  77%(-5~+数%)

 一般に、老舗ほどよい条件を持っている。(大手がすごくいいというわけでもなく、特に正味が高いのは法学・医学などの高額専門書出版社である

 正味以外にも新興出版社は上記条件のほかに歩戻し(新刊委託手数料)を支払い、新刊の代金支払いは納入の7か月後、さらに3か月から1年の支払い保留を課されるケースもある。

 一方で、老舗出版社は新刊でも搬入翌月に代金の半額の内払いを受けるなど有利な取引条件を有している。

 かつては出版社ごとの正味の違いは書店への卸正味に反映されていたが、取次間の書店獲得競争の結果「一本正味」が増えている。その結果、老舗出版社の高額商品を卸すと取次が赤字になるという「逆ザヤ」も生じている。

 大手出版社が取次の株式を保有しているという背景もあり、こうした取引条件が改定されることはめったにない。

 アマゾン直接取引(e託)は、これを年会費9000円、正味60%の直接取引に一本化しようという提案である

https://www.amazon.co.jp/gp/seller-account/mm-product-page.html?topic=201463220

 ある意味で平等に見えるが、背面では個別に違った取引条件が出版社に持ちかけられている。漏れ聞いたところでは66%の提示までは確認したし、中堅以上からはそれ以上の条件で取引しているという示唆も受けた。

 しかし公式以外の取引条件はあくまで特約であり、アマゾンの提示する「条件」が守られなかったと判断された場合は一方的に破棄される。また、契約書をよく読んだ人は、その条件が数年間の時限であることに気づいたはずだ。

 アマゾンはこれまで(おそらく)73%くらいで仕入れていた本を、60%で仕入れるようにしたい。まずのところ、「取次に在庫を置いてもらえていない本」から。いきなり60%と言っても受け入れてもらえないから、短期的には優遇条件や集荷などのエサを出す。

 これが今回の提案の一番の眼目である

なぜこのタイミングで言ってきたのか

 アマゾンアフィリエイトにしてもマーケットプレイスにしても、市場占有率が上がるにつれ、取引条件を何度も改定してきた。取次からの卸を「73%」と推察したのも、天秤をかけられている取次がギリギリ呑めるラインを推察しての話だ。日本上陸時の大阪屋との取引正味が75%で、そこからコンマ5%刻みで4回、計2%下げただろうというのが筆者の読みである。取次のアマゾンに対する態度が「あんな条件では積極的には欲しくない」に年々変わってきたというのが傍証となっている。

 それにしても今回の「バックオーダー発注廃止」は急で乱暴な施策に見える。通告メールの文面にも焦りが垣間見え、「3月期の利益が取次対応の遅れによる売り逃しで毀損された」からだと主張している。

 3月は新刊が多く、セット搬入等も含めラインは輻輳する。アマゾン日販の蜜月が終わり、日販が「こんな粗利のところに便宜を図っていられない」と気づいたのもあるかもしれないが、今日に始まったことではない。

 より説得的な答えは、「配送料の値上げにより利益が圧迫されるので、別途利益を上げる見込みを立てて早急に本社に報告しないと、日本法人評価が下がるから」だろう。

 アマゾンは、租税回避や配送・資材・仕分の業者を徹底して継続的に買い叩くことに不断の努力を払い、設備投資の源泉を得てきた。そうした抜け道は徐々に塞がれてきたが、その間に無視できないシェアを得た。その買い叩きの対象が、いよいよ本格的に出版社にまわってきたということだ。

アマゾンで品切が頻発する理由

 さて、「話題になった本がアマゾンに行ったら品切になっていた」が、なぜ頻発するかの考察に移る。

 アマゾンの発注の仕組みは以下の記事に詳しい。

アマゾンのバックオーダー発注の件について小零細出版社が考えるべきこと

 このバックオーダーの発生してからのこれまでの流れについては、以下の5年前の記事が(ちょっと出版社が鈍すぎだが)おおむね正しい。そして、この流れは一般書店も変わらない。

amazonの本の補充はなぜ遅いのか

 精力的な書店は、発注を出版社に直接行ない入庫処理も迅速なので、出版社に在庫があるもののバックオーダー後の入荷はアマゾンより4営業日以上早い。

 このバックオーダー発注を7月1日から「取次を介してやらない。e託しない出版社の取次に在庫のない商品は扱いを中止する」というのが今回の通告である

 そして、高島氏の言うように在庫状態を開示して搬入を早くしても、問題は解決されない。

 ベンダーセントラル(VC)でチェックするとわかるのだが、アマゾンの発注は間歇的になされる。たとえば、週に10冊需要のある本は、2か月に1度、100冊の注文が来る。

 その冊数の在庫を日販が準備していなければ、大阪屋栗田の在庫を見に行って、それでなければ翌日繰り返す。そんなことをされたところで、それに対応して発注される可能性のある品目を網羅的に取次が在庫することは不可能である日販にしてみれば、その照会は大阪屋栗田で充足されたかもしれず、明日発注されるかもわからないのに、その数を即仕入れろというのも無理な話だ。

 なぜコンスタントに補充をやらないのかという疑問が起こるだろう。在庫が少ないタイミングで受注の波が来たら、アマゾンにしても機会損失になるからだ。

 しかし、実際にこの十数年、定番書であっても同じアイテムの「バックオーダー発注」の短冊が数週間に一度、同じ日に何枚も「市川13,6,4、小田原9,5,2、堺20,7、鳥栖6,5,2」というようにまわってきて、その前後でアマゾンで品切になり、回復まで10日間というような事態が繰り返されてきた。

 ベンダーセントラルを見ると、受注は多少の波はあれどコンスタントであり、アマゾン自身の「需要予測」もおおむね頷ける値になっている。しかし、発注だけがすさまじく間歇的なのだ

 最初倉庫の入荷オペレーションのためかと考えていた。しかし、倉庫が各地に増えた現在では、各倉庫の発注時期をずらせば、品切を回避できるはず。アマゾンの優秀な人たちがそれに気づかないはずはないが、折に触れてその点は提案してきた。

「発注時期を倉庫毎にずらせませんか」「バックオーダーの発注を版元に直接送りませんか」

 しかし、そのたびに返ってくる返事は「当社独自の計算にもとづき、在庫量・発注時期は最適なかたちでおこなわれています」「流通にご不満がある場合は、e託契約をご検討ください」だった。

 いま筆者が持っている仮説は2つ。

倉庫ごとに時期をずらすと、北海道の発注が佐賀に飛ぶような高コスト事例が頻発しかねないので、各倉庫の在庫を平準化したい」

「在庫についてつねに不安定にすることで、出版社と取次に対して取引カードにしている」

 それが穿ちすぎであるにしても、アマゾンの在庫が過小であり、それを解消する意思がないのはあきらかだ。

過少な在庫量と倉庫の人手、発注遅延、そして入荷時期への過大な要求

アマゾンの在庫が過小だ」と指摘すると、返ってくるのは「市川小田原川崎に、あんなに巨大な倉庫を持っているのに、あれ以上投資しろというのは無理」という反応だ。

 しかし、あの倉庫流通のためのスペースが大きく、書籍以外のものも大量に扱っている。書籍の在庫量が売上に対してひどく少ないのは、厳然たる事実である

 業界紙新文化』 の2017年1月12日号に成毛眞氏がアマゾンキャッシュフローについて述べている(以下リンク小田光雄氏の要約)。

http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/20170201/1485874803]

 それによれば、顧客から代金を回収し、納入業者たちに支払う期間のキャッシュコンバージョンサイクルはマイナス18・86日だという。仕入は月締め翌月払いの平均45日サイクルとみて、顧客回収サイクルはどんなに短くみても10日あるだろうから、平均在庫期間は17日、年間在庫回転数21強ということになる。この値は、筆者が複数出版社から確認しているVC上の在庫/売上比とも整合する。

 これは、書店としては驚異的な値で、駅売り雑誌スタンドかと見紛うばかり。ちょっと話題になるだけで「品切御免」となるのも、致し方ないことだ。

 話題の週刊文春が売り切れだからとスタンドを責める人は、まあどうかしている。アマゾンは、そういう在庫量でやっていくことを選択しているということだ。

 そして、取次から入荷後に出荷可能になるまでの期日も遅い。通常の書店でも、入荷後に配架担当者がいなくて1~2日寝る場合はあるが、アマゾンは入荷から出荷まで3日寝るのがデフォルトである。これは、現場の人員と設備を慢性的に不足させて、100%以上の稼働率を維持しているからだろう。そのため、繁忙期や天候不良時には業務さらに停滞する。

 アマゾンの発注判断は遅い。判断に人間を介さないため、需要が急激に伸びた場合にもその要因がパブリシティなのか、ネットのバズりなのか、その需要はいつまで続くのかという読みを外部情報に求めることをしていない。したがって、自サイトでの顧客の行動を見て、「売り逃し」が続いてから発注を増やすという行動になる。

 この入荷遅れと発注遅延という行動様式は、e託を導入しても基本的に解決しない。

「いま寄越せすぐ寄越せ、寄越さないならペナルティだ」とクレームする先が、取次から出版社になるだけである

 在庫ステータス22(重版中)のものも、アマゾンは同様の行動様式で発注する。即出荷できないものは発注せず、11になったら最前列に割り込ませろと言う。割り込ませなかったら、特恵条件は破棄される。

新刊については改善しつつある

 問題がここ1年で飛躍的に改善したのが新刊である。新刊については、情報が出てから発売までに時間があるので、アマゾンの遅い発注判断でも、じゅうぶんな量の入手が可能になる。そのうえ、アマゾンも「新刊の追っかけ発注は入手しにくい」ということを学習したのか、発注量も多くなった。

 新刊委託配本をしない出版社でも、取次とコミュニケーションを密にとれば発売即品切れを回避しやすくなった。

 とはいえ、発注タイミングはやはり遅い。「発売前重版」になるような本がアマゾンで入手できず、一般書店には平積みになるようなことは多い。それは、書店としてのアマゾンの能力が低いということの証左だ。発売4週間前に発注しても入手できない個人書店の事情とは問題のレベルが違う。

現在のアマゾン情報弱者相手の草刈場

 一方で、アマゾンの利用はどんどん広がっているし、検索順位は高い。話題書をスマホで検索して即注文しようとすると、アマゾントップに出てきて「2~3週間後出荷」となっている。そういうときに出てくるのが転売業者だ。

 マーケットプレイスで3倍程度の価格をつけ、「希少品につきプレミアム価格です」と説明している。そして、その業者のページを見ると、数十万点の出品物がある。もちろん商品仕入れているわけではない。受注があってから、honto紀伊國屋ヨドバシに発注し、届いたもの転送するのだ。

 商品登録から値付けまですべてbotを活用した、「他の書店を探すのが面倒な人」から無知税を搾り取るためのビジネスモデルである

 転売業者も栄枯盛衰が激しいが、いまは「ブックマーケティング」や「メディアフロント」が勢いがあるようだ。関心ある人は探してみてほしい。

 彼らの最大利益を追求する商魂や、ネガティブコメントを即流しにかかる熱意など、学ぶところは多い。

 トップ企業であるということは、いちばん情報に疎い人がやってくる場だということでもある。だからアマゾン偏愛する利用者は他の書店利用者より平均的に無知で、流行に流されやすく、堪え性がない。したがって配送関係でトラブルを起こすことも多い。発送に時間がかかれば、カジュアルキャンセルしてくる。この層を相手にするのはコストがかかる。だから、アマゾンはそのコスト負担を要求しているのである

 そういう人へ売り伸ばすのは商売の勘所でもある。

 だから、アマゾン提案に乗るという判断もありうるだろう。

どこまでやればいいのか

 アマゾンの要求は単純だ。「扱ってほしければ情報を出せ。情報を出したらカネを出せ。カネを出したらもっと出せ」ということだ。

 出版社ディスカバー21の干場社長の証言がある。2014年10月のものだ。

>https://newspicks.com/news/654047>

「これまでは大型パブや広告がある場合、前持って出版社の方で手動で在庫を増やすように指示できたのですが、10月1日より、今後、全てそれまでの平均売り上げによる自動補充にするという通知が10月を過ぎてからただ1通ポーンと送られてきました。

それが嫌なら、去年からアマゾン出版社に持ちかけているパートナー契約を結べと。つまり年間600万円以上の契約料を払えと。

それはアマゾンによる一方的評価基準により価格が決まるもので、売り上げに準じたものではない。今回の処置は、パートナー契約を結ばない出版社への締め付けとも受け取れます。」

<<

 この書きぶりからすると、ディスカバー21はおそらくe託を利用しているのだろう。というか、取次を利用せず書店直接取引するのが、柳原書店破綻以降の同社のスタンスである。「在庫を増やすように指示」などが出来たところからすると、導入当初はあるていど優遇されていたようだ。

 しかし、依存度が高くなったとみると掌を返す。大変合理的な行動だ。e託の正味60%もいつまでも固定されるとも限らない。

 こうした「パートナー契約」によってサイト内の表示順序も左右されているのが現在の状況だ。

都合が悪くなったら出口があるのか?

「e託で条件が切り下げられたら、取次取引に戻せばいい」。そういう意見もあるだろう。

「みんながそうやったあと、取次は数年後も残っているのか」という問題はまず措く。

 それにしても、アマゾン裏切り者を許さない。海外での事例は、反目した出版社商品に対して注文ボタンの撤去や検索結果への非表示など、アマゾンが自社サイトの優位性を最大限に活用した実力行使を辞さず、読者の利益を損ねることをものともしないことを我々に教えてくれる。

「e託やってたんだけどさ、不利になってきたからやめたよ。e託しなくてもそんなに不都合ないよ」などと公言する出版社の存在が、アマゾン戦略にとってどれだけ目障りかを考えてみよう。個別取引の合理性などかなぐり捨てて「アマゾンから離れた出版社は倒産した」という事例をつくりにくることは覚悟しなければならない。

 複数出版社でこの問題を訴えようにも「e託契約」も「パートナー契約」も、すべて明細は秘密保持契約(NDA)の向こう側にあり、その訴訟リスク情報共有と連帯を阻む。今回、筆者が匿名で書かざるを得ないのもそのためだ。

 現在でもアマゾンは不定期にポイント付与率の上げ下げを実施している。対抗馬のhontoもっと派手にポイントをバラまいているので、日本の出版界はそれを非難することもできない。

 現在のe託では販売価格の主導権は出版社にあるが、市場を更に占有したところで契約更改は再販廃止が条件となり、「プロモーション」「正味下げ」「値下げ」の3点セットの「ご提案」がつぎつぎに舞い込むことになるだろう。

 アマゾンで買えばほかより安いとなれば、消費者はなお雪崩を打ち、発言力はさら高まる

 電子書籍では、入金額分配契約出版社の場合、「アマゾンで本を買うと、他の手段より著者への支払いが少ない」という事態は、すでに起きている。これから紙の本にも普及してくる可能性が高い。

 アマゾン1社を優遇するなら、出版社縮小均衡の果てに「アマゾン制作部門の下請け」となる道を選ぶしかなくなるだろう。

 もうひとつの解は、アマゾンの条件を呑むのなら、その条件をオープンにし、他の書店にも同様の扱いをするということではないだろうか。60%条件ならば書店を起こせる人は多くなる。1社独占になりさえしなければ、安すぎる正味だとは思わない。本の価格は上がるだろうが、この正味戦争に建設的な出口を探すとすれば、そういう方向しかない気もする。

アマゾン破壊イノベーター

 アマゾンがやっていることは、「すべてのお客様のために」ある。アマゾンが考えるお客様希望は「手軽で安価な入手」だ。だから、「手軽で安価」な入手に協力する者は優先するし、それに協力しない者を悪く見せるために努力をいとわない。

「ほかの書店はともかくアマゾンで品切れするなんて」「売っていないなんて」という読者と著者の態度が、それを後押しする。

「業界が絶望相転移するときエネルギーを利益に変えている」と言ってもいい。

 だから、折りに触れ現れ、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁くあの提案書を追いかけまわして、「そいつの言うことに耳を貸さないで!」と叫ぶ。

 あなたが、すべての絶望希望に変える奇跡の道を見つけるまでは、契約してはいけない。

2017.5.20--追記

思いのほかたくさんの反響をいただきました。

ありがとうございます

匿名の身ですので、本記事は「CC BY 4.0」転載・再配布・翻案自由とします。

とだけ宣言しに舞い戻ってきたのですが、せっかくなのでもう少し蛇足を。

取次の擁護ウザい。

→擁護していない。取次が硬直的な差別取引で出版社が新しく出てくる芽を潰していることは既述の通り。

資本主義消費者利益なので残当

→まっぱだかの資本主義が野蛮で不合理な結果をもたらしてきたということくらいは、10代のうちに学んでおこう。消費者利益もエシカルでなければ持続可能にならない。いいかパンツくらい穿け。見ているこっちが恥ずかしい。

独禁法と公取は仕事するべき。

アマゾンは公取と密接に連絡を取って、アウトにならないギリギリの線を見極めて活動している。そして、紙の本はもちろん、電子書籍においてさえアマゾンは圧倒的な独占を未だ手にしてはいないので、公取は様子見。まあ、ケータイ相手のコミック商売をしている国内勢がまだ大きいかなのだが。

パトレイバー後藤隊長みたいな言いかたになるけど、役所が動くのは常に手遅れで犠牲が多数出てからだし、そうでなくてはならない。文化的公害のおそれには予防原則を持ち込むべきではない。

国内勢力を糾合して対抗するべき。

→それこそ公取の出番になる。出版界は笛吹けど踊らない者が多様にいるからこそ、自由でいられる場。そのメリットを手放すのは下策。テーマは変わるが、軽減税率ほしさに政府に嘆願する業界団体は恥を知れ。おまえら出版界全体を代表してなんかいない。業界が一丸になどなったらあっという間に規制され、規制団体天下りを送り込まれる。

流通改善しないで吠えるな。正面から戦え。

流通改善している。アマゾンで入手できるような本なら、たいがいの書店でさほど待たずに注文できる。アマゾンが1週間以上になっているならば、多くのケースで書店コンビニのほうが早い。というか、ド田舎以外で入手を急ぐならまずはhonto withでチェックするべき。

書店で取り寄せできないと書店のせい、アマゾンで取り寄せできないと出版社のせいにする読者をネット上で散見するが、実際は逆。アマゾン出版社に連絡をする労すら惜しむ。

とはいえ、取り寄せを渋ったり、TONETSやNOCSの在庫情報の見方を教育されていなくて「この本は取り寄せできません」とウソをついたりする書店員も、たしかにいる

ーーーーー

googleから拾ったキャッシュここで切れてます。

なんて書いたんだっけ。

「。社員に流通教育もできない書店はつぶれればいいのに。」までは確かなんだけど。

ラストガンジーの糸車と塩の行進にからめてなんか書いた記憶がある。だれかとっといてくれてないかなあ。

今日のところはここまでで。

2017.6.18 続きを書きました。

それでは計算いたしませう

https://anond.hatelabo.jp/20170618203827

2017-05-25

二次創作小説研究目的引用することは研究倫理に反するか

結論:場合による

https://togetter.com/li/1113766

https://matome.naver.jp/odai/2149564479015738601

この辺見てると、「そうだよね」というものと「いやいやおかしいでしょ」というものがどちらもある。批判している人の中には文系の慣行に詳しくない人もいるようなので、しがない文系出身者が「文系だとだいたいこんな感じ」というのを提示してみる(「お前の感覚おかしいよ」という指摘があれば教えてください)

分析に用いている時点でこれは引用ではない」みたいなやつがおかしな意見の代表。いやいや、分析対象として使うのも立派な引用ですから

たとえば、「私が好きな○○さんの二次創作小説はマジ文学なので文学作品として研究対象にします」だったら、それがマイピク限定とかでなく全体公開されている限り無断で引用して差し支えない(他人の机の中にしまわれている黒歴史ノートを無断で引用するのは当然のことながら違法です)。10年前に20部だけ頒布された同人誌に載っている内容でも引用してよいし、「バナナ」とか「前立腺」とかい単語容赦なく引っ張ってきてこの表現の含意はとかここで使われている暗喩法はとか分析していい。

文学研究ってそういうものなんで。たとえばナボコフ研究では、英語版ロシア語版を照らし合わせて登場人物名前がどんなふうに変更されていてそれにはどういう意味が込められているかとかそういう細かな点を論ずる研究というのも実際あるし、そういう研究対象としての引用というのはまったく問題がない。作者に許可を取る必要もない。

それが本当に研究する価値のある文学作品であり、文学研究としての作法を踏まえているのなら、ラノベだろうが官能小説だろうが二次創作だろうが分析対象にしていい。異世界転生で俺TUEEEEEEであってもそこに文学として研究されるに値する何かがあるならガンガン引用することが許される。文学研究であるなら著者名と出典を明記することは研究倫理上むしろ必要不可欠だし、仮にそれで元の投稿者がマイピク限定にしちゃったりしても、このケースならそこまで研究倫理的に問題はない(と、私は判断する)。

現状、それをやっている人がほぼ絶無なのは

という理由であって、やっちゃいけないなんてことはない。二次創作書きから直木賞作家とかに登り詰めて死後に全集が作られるような身分になったら生前に書いたピコ手二次創作小説が掘り起こされて「若き日の習作」として分析対象になってしまうのも甘んじて受けよう。

しかし、問題は、これ文学研究じゃないですよね、という話で、テキストにあらわれる語の頻度を分析してフィルタリング機能に活かそうとかそういう研究だとまた違う話になる。たとえば「夏目漱石の作品中における接続詞の使用頻度」みたいな研究なら著者を明かすことに意味はあるけれど、この場合はそうじゃない。まあ一般的な語の用法分析じゃないからコーパス使えないことはわかるけど、「有害な表現のフィルタリングのため」という目的で用法研究するなら研究対象の具体的なURLと作者名は伏せた方がいいだろうし(これがまだせめて「“尊い”という語の用法」みたいに価値判断を加えていなければよかったかもしれないけど)、そもそも個々の作品のURLを列挙できる段階でちゃんとした研究とはいえないんじゃないんですかねふつうそういう研究なら、「○○新聞データベースで××年分の記事を検索して調べました」とか「pixivデイリーランキング上位20作品を平成××年△月から△月まで○ヶ月にわたって調査しました」みたいなデータになるはずで、分析対象が10作品だけって段階でサンプル少なすぎるでしょ。いやもちろんサンプルが少ないから悪いというわけではないけど(談話分析とかならたった30分程度のTV番組分析するだけで論文1本書けるだろうし)、フィルタリング情報工学的に考えるならまずサンプルたくさん集めないと話にならないというか……

pixivの規約に引用禁止と書かれている!」という主張はなんとも微妙だ。「は? それpixivの内輪ルールだろ? 著作権法上は自由なんだよ!」というカウンターも見られるが、そう簡単な話でもないと思う。

一般論として、引用は著作権法で保護されているので、それが適正な引用である限り(主従関係とか出典の明示とかそういうことね)自由に引用してよい。なので「無断引用禁止」と書かれている痛いサイト自由に引用して叩いてよい、ことになっている。そういう意味では、「支部の規約より著作権法の方が偉いに決まってんだろボケ」派の言うことは正しい(実際、著作権的にはこれ問題ないとみなされる可能性が高いのではと思うが、法学クラスタの皆さんその辺どうなんでしょうか)。

しかし、ここで問題になってくるのは

ということだ。

それを読んでいるということは、検索で行き当たった作品を引用しているのではなくpixivアカウントを取得してログインしそれらを読んでいるということだ。ということは、利用者としてpixiv規約を守る必要があるのではないか。少なくとも、利用しているサービスの規約に反して収集した情報を引用するのは、研究倫理に反するのではないか。

※追記:pixivの規約見たら「本サイト及び関連サイトアップロードされている投稿作品の情報を、当該著作者創作者)の同意なくして転載する行為」が禁止なのね。じゃあ、別に引用はしてもいいんじゃん。少なくともこの点で研究倫理がどうこう言うのは不当な非難だと思うので謝罪の上撤回します

たとえそれが個人的談話であっても、社会学文化人類学では引用してよい。「○○村の女性Aさん(45)が私に語って聞かせた結婚生活愚痴」なんてのも、これらの分野では立派な研究対象だろう。ただしその場合、事前に「私はこの村に社会学文化人類学の調査で来ているので、皆さんの発言研究に使います」と断る必要がある(増田にはフィールドワークの経験はないので、実際にどんなふうに許可を取るのかは知らない)。たとえそのような許可を取って滞在している村の住人の発言であっても、「これは絶対に論文に載せないでね」と言われたのに論文で引用したら、そらアウトだろうと思う。

だいいち仮に許可を取ってのことだとしても、社会学文化人類学研究なら普通は発言者をボカす社会運動指導者とかでもない限り、現代社会に生きる無名人の名前をそのまま載せるなんてありえない。ふつうは、AさんBさんとか、長門さん(仮名)と陸奥さん(仮名)みたいに処理した上で引用するの。

仮にそれが著名人であったとしても、使っちゃいけない、使うべきでない類の資料というのもある。たとえばちょっと前に、毎年ノーベル賞獲れなかったと騒ぎになる某作家さんの高校時代の図書館での貸し出し記録を調べてドヤ顔で記事にしてた新聞があったけど、と、図書館の自由に関する宣言~~~~~ってなりますよね(実際日本図書館協会激おこだった)。

これが歴史学だとまた話が違ってくるというか、たとえば、百年前の新聞投書欄分析して当時の世情を研究するみたいな研究は割とある。その投書欄に書いているのは農民だとか小役人だとか、まあ市井の人々なわけだけど、投書欄実名を載せているなら実名ごと引用され分析される(ていうかふつう実名をそのまま引用することはないけど、「○○という人物は次のように言っている」と地の文で書かれるとか、注釈で書誌情報の一部として実名が記されるとかはよくあること)。

ただし、これは「百年前の」「新聞への投書」だから許される話だ。書いた本人はたいてい死んでるし、遺族がいたとしてもたいして不利益はない。これがたとえば、公開を意図せずに書かれたお役所の文書だったらどうだろう(近代史でメインに使う史料というのはたいていこれだ)。もちろん、単に「○○という市民が食糧配給が少なすぎると文句を言ってきた」程度の内容なら実名を出してもいいだろうと思う。でも、それが故人の名誉を傷つける内容だったら? 徴兵された普通の人々がどのようにして戦争犯罪に加担していくか、という研究で、某中二病患者に人気の国の国防軍関係史料が引用された時には、登場人物の多くがイニシャルだった。

インターネットにおけるレイシズム、みたいな研究で、twitterの膨大な投稿分析発言者特定しない形で差別発言の例を挙げることは許されているけど、それが実際のアカウントと紐付けられる形で提示されたら、やっぱまずいんじゃないの。研究対象著名人であるとかなら別だけど(twitter右寄り発言ばっかりしてるラノベ作家がいたとしたら、その人の思想研究する上でそういうツイートを参考資料として引っ張ってくるのはまあアリだとは思う)、研究というのは告発のためのルポルタージュでも責任追及のための裁判でもないのだから(レイシズムに無批判であるべきだ、という意味ではないので念のため)。

それを考えると、やっぱりあそこで個々の作者さんの名前を出す正当性全然ない。出典の明示にしても、「○○というサイトで××年~××年にかけて上位20位に入った計△△作品を分析しました」でじゅうぶん。その上で個々の発言者特定されない形で「バナナ」という語の使われ方を存分に研究すればよかった。

=何が言いたいかというと、確かにあの論文研究倫理に反するけど、それは同人小説研究対象として引用することがいけないからではないので、批判する側も適切な論拠を選んだ方がいいですよ、というお話でした。

追記

何でこんなもんを載せたんだ、査読してないのか、という意見もあるけど、してないか名前だけのザル査読なんじゃないかなあ。これ、フルペーパーではなくて学会発表プロシーディングでしょ? 情報系は知らんけど、人文系だと学会発表で査読しないところもまだまだ多いですよ(内容が酷ければ質疑応答ボコボコにするか論文投稿時に査読で落とせばいい話なので口頭発表時点で査読が無いことは別に悪いとは思わない)。まあ、PDFとして載せちゃった以上は責任問われるのも仕方ないと思うけどね。最低限そこは査読なかったとしても編集委員会判断とかで弾こうぜ。

あとこれ多分M1の学生研究助教准教授が名を連ねてるだけだとは思うのだが、まあ共著者として名前連ねてる以上は責任を負うってことなんだろうし、実際M1の学生が袋叩きになるよりも准教授が叩かれる方がマトモだとは思うので、うん。

さらに追記

社会調査するならこれ読んどけ! 的なものとしてマサキチトセさんの翻訳が拡散されてる。

http://ja.gimmeaqueereye.org/entry/1758

マサキチトセさんの訳は丁寧だし、社会調査しようと思うなら必要だと思うけど、これこの件に関係ないよね? ごっちゃにしてない?

  • リンク先で言われている「社会調査」の例
  • 今回の調査は「ネット上に公開された小説分析
    • なので仮にあてはめるとするなら「図書館に行ってLGBT団体の機関誌を調べてどんな人がどんなことを書いているか分析する」に相当する
      • 普通、そういう調査をするに際して、当該団体の許可は要りません(その団体の会員にしか配られなかったので、その団体が所有する図書館でしか読めません、というなら別だけど)。当たり前だよ、侵襲性がないんだもん。今回のは、その文献調査で知り得た情報をどのように扱うべきだったかという話でしょ。何度も言うけど発表された二次創作を無断で分析するのは原理的にはやっていいんですよ
  • なのでこれは、医学や文化人類学社会学フィールドワークとは根本的には違う話です
    • それらの学問では、患者さんや調査対象の人たちに時間を割いてもらって、必要とあらば彼らの社会に住み込むことによって、個人情報も含めたデータ提供してもらいます。侵襲性が高いというのはそういうことです。それらの学問では調査すること自体が彼らに迷惑をかけてしまうことになるんです。だからちゃんと事前に許可を取ったりしないといけない。でも、インターネットで公開された文章を検索したり、図書館雑誌を探したりするだけなら、調査対象に迷惑はかかりません。だから調査対象にいちいち許可を取る必要なんてありません。ただ、それによってセンシティヴな情報が得られることもあるし、それは研究発表のときに注意しないといけない、という話

もいっちょ追記

いちおう言っておくと、

  • 法的に問題があるか
  • 研究倫理として問題があるか
  • 研究として優れているか
  • ムカつくか

ってこれ全部別の話だからね。

正直、腐女子研究者研究者コミュニティに不信を持つのは当然だと思うし、それは腐女子面白いオモチャとしか見てこなかった研究者サイドの自業自得なので、「法的に問題がないことはわかったけど、あいつらのやっていることは信用できない」と思うのは無理ないです。その感情を否定したいわけじゃない。ただその感情の根拠としてぼくのかんがえたちょさくけんほうとかわたしのかんがえたけんきゅうりんりとかを振りかざさないでほしいだけ。正しい認識の上に立ったところで研究者に対する信頼が急に生まれるなんてことあるわけないんだし。

ぶこめに応答

id:p_papua

研究で「引用」というと文献リストに載せるやつなので,今回の件では研究用語的には「引用」では無いんじゃないかなあ。法的には分からない。pdfは全発表のを出してるんだから,いちいち弾いてらんないでしょ。

文系では文献リストは必ずしも必須ではないのよね(この辺、理系からすると何それかもしれないけど)。たとえば文献情報を全部脚注で書いちゃうやつだと文献リストはなくてもいい(だって書誌情報、つまり引用元の出典は脚注で示しているんだから論文の最後にリストとして挙げる必要はないでしょう? もちろん脚注にきちんと文献情報載せない場合は文献リストが必要ですよ)。あと、参考文献リストにない文献を引用するときに注で補ってもいい。

これ日本だけのローカルルールじゃなくて英語圏でもあるからね。たとえばNationalism and Ethnic Politicsなんかはこの方式のはず。

いちいち弾いてらんない、ってのは、せやな。こんな発表が許されるなんて学会研究倫理はおかしい! とか騒いでる人もいて頭が痛いよね。アホか。

id:catsnail

こうして燃えてる時点で侵襲性があるということになるのでは。「衆目に晒された→恥ずかしい→公開をやめる」が「過剰反応」だとしてもそのせいで研究対象は消えてしまったわけで。

ここで言ってる「侵襲性」ってのは、研究発表以降の話じゃなくて研究をする段階の話です。つまりデータを採る段階。

医者さんだったら、患者さんを診察室に呼びつけて、服を脱がせて、相手が医者じゃなければ屈辱的な姿勢(ケツの穴を見せるとかね)をとらせたりして病気を診察して、それで病気や怪我のデータを採るわけですよね。社会学だったら、時間を割いてアンケートに答えてもらったり、面談してもらったりする。文化人類学なら、調査地に住み込んで、同じメシを食って家族の会話に割り込みながら相手の文化を学んでいく。そういう研究手法が、侵襲性のある、侵襲性の高い研究だってことです。

こういう研究をするときには調査される側の同意が必要だし、データをどこまで公開していいか決める権限は調査される側が持っている、というのが、あちこちで訳知り顔で語られている社会調査の鉄則です。

でも、文献調査はそうじゃない。いったん公開してしまった情報であれば、それを調べる段階では調査される側=文章を書いた人にとっては基本的関係のない話。だってそうでしょう? いったん公開された情報については、研究者は、本屋さんで本を買ったり、図書館雑誌バックナンバーをあさったり、パソコンの前でマウスポチポチするだけなんですよ? これにいちいち事前の同意が要るという主張はどう考えてもおかしいわけで。

id:nt46

医学論文でもカルテ調査するなら患者本人には(直接的には)迷惑かからず、それを氏名つけて公表したあとに患者本人に影響出る可能性が出てくるわけで"根本的に違う"というのがよくわからん

カルテって、出版されたり、数万人の会員がいるSNSにアップロードされたりしてるんですか? 根本的に違うってのはそういうことです。当たり前ですけど、二次創作小説でも「作者が誰にも見せずにしまっているもの」「数人の親しい友人以外には見せていないもの」を引用するには許可が必要だし、無断で引用したら大問題ですよ。

id:drunkghost

会員制で見たい人だけが見られるようにしてある物を引っ張り出してきても許される、引用や研究ってそんなに万能なんです…?

少なくとも引用は万能です。数人の仲間だけにパスワード教えて見せてたならともかく、捨てアドがあれば誰でも会員になれて、数万人規模の会員がいるところに、会員なら誰でも見られる状態で置いてあるものは、著作権法上公開されたものと考えていいと思います。なのでそれが適正な引用方式に従っていれば引用はオッケー、お国の法律が認めてくれてます。やったね!

(ていうかその理屈だと、お金払わないと読めない学術雑誌掲載された論文は無断で引用しちゃいけないことになりますけど、それでいいんですかね……? NatureとかCellもウカツに引用できない世の中、やばくね?)

研究はこれから議論されていくところなんじゃないかな。少なくとも昔は、書かれたものというのは「書店や図書館に流通し誰でも読める状態に置かれる」か「私家版としてごく少数の人のあいだで流通するか机の引き出しで死蔵される」の二択だったわけですよ。「数万人の会員がいるサイトで公開されてるけど一般公開はしてません」なんて状況、想像もしてなかったでしょ。この辺は今後頭を悩ますしかない。そういうめんどくさいのが嫌な人は歴史学とか古典文学とか考古学とか関係者が軒並み死んでる学問をやりましょう。

id:ajtpyomkptm

二次創作研究対象になるなんて前例がなく誰もそんな想定をして書いてない。これは前例がないことだということを頭に入れていきなり研究の場に引き釣り出されて心の準備が追い付かない人の気持ちも憂慮してほしい。

前例はあります

今手元にないんで間違ってたら申し訳ないんですが、2004年に男性向け作品での美少女表象研究した本が二見書房から出ていて、バッチリ同人誌も引用されてたような。手元に確実にあるやつで確認すると、2009年に創刊されたコンテンツ研究系の学術誌に載ってる尾道聖地巡礼史を論じた研究では、聖地巡礼同人誌が引用されてます。探せば同人誌を引用した研究もっと出てくるんじゃないかな。コンテンツ研究だと痛絵馬分析とかもやってるし、そこまでおかしな事態じゃないです。この辺の学術動向知ってれば「前例がない」なんて発想こそ出てこないですよ。何を今更。

まあ、素人さんがそういう学術動向知っとけ、って無茶ですよね。でも、これでわかったと思うけど、学術って開かれているけれど閉じられた世界なんです。興味のないことには誰も目を向けない。同人誌も同じです。女性向けの島中に置かれてるマイナーCPの薄い本なんて、理屈の上ではコミケ来場者全員に買う機会があるけど実際に買うのはごくごく一握りでしょ? はっきり言って今回の論文だって似たような位置づけなわけですよ。知らない場に引きずり出されて不愉快に思うのはよくわかるし、同情もしますけど。

あとこれ言うと揚げ足取りなっちゃうんであまり言いたくないんですけど、『アララギ』とか『白樺』だって同人誌だし(ていうかあっちが元祖)、そういう意味での同人誌ってたくさん研究で参照されてるし、CiNiiで「同人誌」で検索かけたら戦時中の誰も読んでないようなマイナー文芸同人誌を詳しく紹介するみたいな論文がヒットするわけですよ。同人作品だから引用しちゃいけないとか研究の場に引きずり出してはいけないって言われても、それどこの星のルール? っていう感じがします明治文学研究とかルール違反百貨店や~。

追記

これ発表してから2ヶ月近く経って、いろいろ考えましたが、やっぱり私は研究倫理には反してないと思いますね。人に不愉快な思いをさせることがすべての局面において研究倫理に反するわけではないし、やっぱり引用の権利は厳然としてあるので、そこを突っぱねるのは筋悪かな、と。

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