最近色々あって一緒に住むことになった。
互いに同性愛者だから付き合った、というわけではなく友人から発展した関係なので、
とりあえずルームシェアという形で探した。
見つからない。
あれ?今テラスハウスだのシェアハウスだのはやってるんじゃないの?
色々聞くと、友人同士だと関係が破綻した際に滞納の恐れがあるため大家が嫌がるケースが多いらしい。
タグにはちゃんと「ルームシェア相談」と書いている物件なのに、
問い合わせるとNGを食らうケースもめちゃくちゃあった。
ルームシェアとなると途端に両方に連帯保証人が必要になるのだ。
なんでだよ。
もちろん、駅からの距離とか、築年数とか、間取りとか、賃料とか、
何かをあきらめると可能性も大きく広がる。
でも、どうしても「一人で同じ条件ならOKなのに、二人だとなんで?」という行き場のない憤りが生まれる。
「二人入居可(同棲)」なのに「ルームシェア(同居)は不可」という物件も非常に多かった。
そして、「二人入居可(同棲)」に、「同性同士」の可能性はみじんも含まれていないのだ。
SUUMOに「LGBTフレンドリー」の検索タグが追加されたらしい。
とりあえず都内の可能性がある路線を全部入れて、ほかには何も条件を付けずに検索してみた。
33件。
まあ、こんなもんなんだろう。
なんだか泣けてきた。
私たちはずっと隠れてきた。
今は「友人」と偽って部屋探しをしている。
LGBT活動家の方々のように、いろんな偏見や差別と闘うようなガッツはない。
それに、辛い思いをされている方には大変申し訳ないが、
たくさんいるLGBTの中の一人としては、トイレとか、更衣室とか、正直どうでもいいのだ。
家族や友人や、職場や世間の人、全員に祝福されないのだってわかっている。
ただ、好きな人と一緒に部屋を借りたい。
何かあったときに、病院やそのほか機関から連絡がほしい、病室にいれてほしい。
手をつないで、近所の公園を、人の目を気にせずに散歩がしたい。
それだけだ。
一カ月ほど前にこの日記を書いたのですが、やっといい物件が見つかったので備忘録的に書いておきます。 私たちは最終的にLGBTとしてではなく、「友人同士のルームシェア」として物件...