「紀伊國屋」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 紀伊國屋とは

2019-05-18

本の実売数の公開について

https://mainichi.jp/articles/20190517/mog/00m/040/008000c

見城徹紀伊国屋パブラインヘビーユーザーから、他社の出版物の売上がわかることも当たり前で、実売数はオープンデータだと思っているんじゃないだろうか。

全国各地の拠点店舗を出している紀伊國屋さんの前日のデータが翌日に見られる、こんなすごいことはない。また、私以上に見城もそう思ったものですから、とにかく、PubLine データに日々かじりつくことになりました。回収した売行きデータよりも、PubLine を見て判断をしていく、というように変わったと思います。慌ただしかった月曜日がなくなり、楽になったと思っていたのですが、それはある意味試練の始まりでもありました。毎朝出社と同時に見城から会社電話がかかってくるので、1 点 1 点売上の状況を説明するために、頭をクリアにして臨まねばならない。

また、先ほども長渕さんがおっしゃっていたように、他社のデータを見られるという機能がありますので、それも頭にいれておかねばならない。他社が真剣に売っている本を全く把握していないではないか、とよく朝からボコボコに怒られていました。

さらに、当時の PubLine は設置型の端末だったので、会社に行かないと数字が見ることができない。土日も、当時上司だった米原(一穂)と会社に行って、朝一で見城の電話を待つという日々でした。それがさらに盆、暮、正月となってくると、さすがにきつくなってきたので、その後は PubLine 当番なるものを設けて、営業部員で交代して対応していました。そこでまた少し楽になったというのもつかの間、今度は PubLine が web サービスになってパソコンがあればどこからでも見られるようになり、さらリアルタイムデータが見られるということになりました。今は、朝の 8 時から夜中の 12 時まで常に緊張の日々です。おかげさまで創業当初は週に 1 度の重版会議を行っていましたが、今は 365 日毎日です。とにかくスピード感をもって判断できるので、私たち幻冬舎は PubLine という装置を大変重宝させてもらっています

https://publine.kinokuniya.co.jp/publine/pages/contents/publine_seminar_2015.pdf

この講演録に幻冬舎新刊企画書が載っているが、「PL実数」という欄がある。パブラインの実売数を記入するのだ。

パブライン数字を見ることで、その著者が過去に(他の出版社から)出していた本の実売数は筒抜けで、「あの作家は売れない」ということが分かってしまい、新たな本の企画却下されるという話は幻冬舎に限らず他の出版社でも聞く。

それでも編集者の熱意や出版人としての判断刊行に踏み切ることも当然ある。津原泰水氏の本が実際に出版されているわけで、見城徹が「編集担当者がどれだけの情熱会社を説得し、出版に漕ぎ着けているか〜」と書いたのもまた事実なのだ

日本国紀」を攻撃されて文庫化を中止した経緯から出た発言ではあるが、「あの作家は売れない」という情報を、機密ではなく攻撃でもないと考えていた可能性は高い。

2019-03-30

anond:20190330165719

言葉ですが、地方都市だってジュンク堂紀伊國屋くらいあったりするし、安い服屋ならユニクロがどこにでもあるし、美味い店くらい大抵の土地にはあるでしょ。

さすがに美術館コンサートホールになると大都市とは決定的に差がつきますが、それでも、県庁所在地くらいなら、小さめの街でも意外と文化が充実してたりするものですよ。水戸とか宮崎とか。

2019-01-03

BookWalkerに愛想が尽きた

電子書籍ストアについて、年末年始セールを始めとしたもろもろについての所感を書く。

(1)honto

全商対象20%OFFクーポンを、12月25日-27日と1月1日-3日にそれぞれ1枚ずつ発行。

数年前のように50%OFFクーポン(!)はなくなったが、それでも昨年は一月に一度くらい20%OFFクーポン発行してたので、hontoで購入している漫画シリーズストレスなく全部割引で買えた。

昔はポイント付与セールもたびたびあったが、最近はおおむね20%OFFに統一されるようになって単純でとてもよい。

ただクーポン使用条件に1000円以上というのがちょっとケチくさい。1-2冊だけだと割引クーポン使えない。

アプリの出来は悪い。1年前まで読みながら先のページや別データダウンロードが出来なかった。そこは改善されたが、ページ切り替えするたびにダウンロード一時的に止まるので、読むスピードのほうが速くなり、根本的な改善には至っていない。こんなネットワーク周りがダメアプリは他にはない。

(2)紀伊國屋書店

12月28日1月6日全商対象ポイントが通常の25倍(実質20%OFFくらい)のセール

通常ポイント1%を算出時に税抜き金額小数点切り捨てするところがケチくさい。そのため25倍といっても実質20%くらいになる。

ポイントで支払額を相殺しても発行ポイントが変わらない(ヨドバシポイント方式ではなく、Amazon方式)のは素直でよい。

ポイントは購入直後、即時発行なのもよい。期限も1年以上ある。

紀伊國屋のよいところは、2-3週間に一度くらいの頻度でポイント25倍セールをするところと、事前予約にもポイントが付加されるところで、週刊誌でもけっこう発売日に割引で買える。ヤングジャンプ電子版発売から、だいたい25倍セールで発売日か1週間以内に読めている。セールを待つために2冊溜まることはあるが、3冊溜まったことはない。

1-2年前からセール頻度が増えたうえに、セール時のポイント倍率が20倍→25倍に増えたので、この路線は今後も継続される(と期待してる)。

(3)eBookJapan

12月21日-1月6日対象作品のみ最大50%OFFセール

作品対象ではないが対象作品が多い。ただ、20%OFFだったり50%OFFだったり、ポイント発行だったり割引だったり、1-3巻だけが対象だったり複雑なので、買いたい漫画セール対象だったらお得って感じ。普段にくらべて奮発した感じのあるセールなのは間違いない。

最近は頻繁にサイトチェックしてないけど、たぶん全作品対象セールってebjにはないので、新刊を発売日に買うには向いてないストアだと思う。(情報があれば訂正する)

ちなみに、自分の知る限りebjだけ独自スキャンしているため、他より画質がよく(ファイルが重い)背表紙データがある。他のストアはたぶん取次がスキャンしたのを自ストアで売ってるだけ(だと思う)。kindle独自にやってるかもしれんが、逆に画質が悪くなる方向に独特だったりしてた。最近はそうでもない気がする。

(4)kindle store

いつも何かしらの割引しているので、今のセール正月セールと謳われてはいるが、普段よりも割引額や対象商品が増えてるのかどうか分からん

少なくとも自分が買い集めているシリーズ対象になっていない。

割引額やセール時期がランダムすぎて、シリーズ継続して買うのに向いてないと思う。アプリの出来もひどいし。

ただ、割引しているのに目立った表示をしなかったり、ポイント計算税込み額だったり、○%割引の数字小数点切り捨ての過少表示だったり。

剛気というか細かいことを気にしないというのか、とても印象がよい。

立派なサーバを持ってるくせに、ダウンロードがめちゃくそ遅いのはケチくさいと思う。今回比較しているアプリの中ではkindleが一番おそいぞ。

Amazon Japan法人税日本に納めたら、もう少し利用してやってもよいと思ってる。

(5)BookLive

1月1日-6日の対象商品20%OFFクーポン

12月21日-1月6日長編漫画まとめ買い25%OFFクーポン

前者はラインナップは微妙(失礼)なうえに、対象が日替わりなので毎日チェックさせるというクソ仕様

後者はまあまあよい。買いたい漫画対象だったらお得だと思う。対象だったら。

昨年のBookLiveはほとんど全商品が対象の割引クーポンを発行せず、たぶん2回だけ(メール履歴より)だった。2回とも見逃したせいでBookLiveで購入しているシリーズが未購入のまま溜まってる。

もうちょっと全商対象セールの頻度を増やすか、セールしていることが分かるようにしてほしい。でなければ、eBookJapanみたいにお得感の大きいセールをしてくれ。

(6)BookWalker

さて、本題。

1月1日-4日「コイン最大45倍キャンペーン」。コインポイントのことで、平時1%。

ダメなところしかない。説明しよう。

ダメなところ1:45倍となるのは会員ランクが上位のみ。その上位の会員ランクとなる条件は、前の一月の間の購入金額が1万円以上(ポイント、割引分は対象外。税抜き価格)に加えて、そのうち新刊購入の金額が1000円以上。その他の下位ランクポイント15倍。15倍かよ。他のストアは無条件で20%以上だぞ。当然のように税抜き価格が倍率の対象。おまけにバナーには45倍としか書かれてない。説明ページに行かないと一般会員は15倍だということが分からない。こんなわざと誤解を招くような卑怯手法を使っているストアは他にない。

ダメなところ2:2018年12月2日以降に発売の電子書籍対象外。すなわち新刊セール対象外。この新刊除外も、他にやっているストアはない。(kindle商品ごとに割引やポイント率が設定されていて、新刊はあまりセールにならないので、BookWalkerに近いといえば近い)

ダメなところ3:付与ポイント有効期限が今年3月まで。短すぎる。あほか。ポイント有効期限を考えなきゃいけないストアは、他にない。有効期限が長いかそもそもポイント付与ではなく割引するからだ。

ダメなところ4:セール対象商品限定対象商品KADOKAWA系列が大半。自社レーベルだけかよ。正月セールでそれかよ。

ダメなところ5:セールバナー対象商品限定だと書かれていない。これも説明ページを見に行かないと分からない。こんなわざと誤解を招くような卑怯な(略。

あとは、割引設定が複雑とか、ポイント相殺した分はポイント付与されないとかあるけど、ダメとあげつらう程ではないかなと。



BookWalkerの良いところを言うなら、継続してラノベ漫画を大量に買う人にはBookWalkerに囲われるのもお得があると思う。あとダウンロードした本を棚に表示させる・させないの選択が出来るので、見られたら恥ずかしいエロ本とか買うのに向いてるかも。他のアプリダウンロードした本は隠す機能はない。

エロ本といえば、DMMも常に何かしらのセールやってるし良いと思う。アプリ暗証番号ロックをかけられるのも流石だなと思う。DMMからエロ本しか買わないので、上記比較からは除外した。

新刊を発売日に割引で買いたいなら、honto紀伊國屋しかないのではないかな。DMM全商対象セールが定期的にあるらしいが、自分では確認していないので分からない。まとめ買いなら、どこのストアでもいいと思うけど、BookWalkerだけはポイント付与式+ポイント有効期限の関係で、散発的なまとめ買いには向いていないと言っておく。

ともあれ、これまでBookWalkerで買い集めていたシリーズは、別ストアで買うことにした。

BookWalkerの不誠実な商売の仕方に、もう愛想が尽きたと思う2019年正月であった。

2018-09-15

近所の紀伊國屋ジャンルわず品揃えがいい

9割欲しいのが手に入る

2018-08-06

anond:20180806225249

たとえ今は知らない人は多くとも、創業からは発展段階の間は

紀伊國屋左衛門の名をただ乗りしてたフリーライダーともいえるわけで。

あと、今でもインテリ層を自認している層は紀伊國屋左衛門知ってる人が多いと思うが

anond:20180806223142

紀伊國屋左衛門」を想起させる名前で、関係ない人がやっているのが気に食わないんでしょう。

アジア人アメリカでsushi店やってるような感覚かな。あれはかなり多いね

2017-09-22

anond:20170921225353

さっき紀伊國屋で売ってたなー。立ち読みすりゃ良かった。

この土日にもう一回行って、どんな人が買っていくか観察するか。うへへ。

2017-06-01

【再掲】■アマゾンの「バックオーダー発注廃止は、正味戦争の宣戦

元増田です。なぜか消えてしまってオダミツオさんとかに心配していただいているみたいなんで再掲します。

まあ、私が元増田かどうかも、どうでもいいじゃないですか。「CC BY 4.0」宣言しているんだし。

5/20の再掲が字数オーバーだったのかもしれませんし、捨てアドアカウントとられたのを、はてなさんが怒っているのかも。

とりあえずキャッシュからテキストを復元します。

結論

 アマゾンの「バックオーダー発注」廃止は、流通改善名目を借りた正味戦争の宣戦布告である。この戦争に敗北し、多くの出版社個別直接取引(e託)に応じてアマゾンのみに特恵条件を与えることは、破壊的な状況をもたらす。

 また、直接取引をしたところで流通改善するという保証はない。アマゾン依存度が上がるほどに、苛烈な「ご提案」に逆らえない状態となる。

 在庫ステータス管理の問題は、業界が抱えつづける課題ではあるが、このアマゾンの施策とはほぼ関係ない。

 長くなってしまったので、結論を先に書いた。これに納得できた人は、この先は読まなくてもいい。そうでない人、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁く声に揺れている人に向けてこれを書く。

 その提案書には、いくつもの重要な点が省かれているからだ。

取引正味の現状

 現在、出版業界の正味標準は以下のようになっている。

 出版社から取次への引渡 69%(-2~+10数%)

 取次から書店への引渡  77%(-5~+数%)

 一般に、老舗ほどよい条件を持っている。(大手がすごくいいというわけでもなく、特に正味が高いのは法学・医学などの高額専門書出版社である

 正味以外にも新興出版社は上記条件のほかに歩戻し(新刊委託手数料)を支払い、新刊の代金支払いは納入の7か月後、さらに3か月から1年の支払い保留を課されるケースもある。

 一方で、老舗出版社は新刊でも搬入翌月に代金の半額の内払いを受けるなど有利な取引条件を有している。

 かつては出版社ごとの正味の違いは書店への卸正味に反映されていたが、取次間の書店獲得競争の結果「一本正味」が増えている。その結果、老舗出版社の高額商品を卸すと取次が赤字になるという「逆ザヤ」も生じている。

 大手出版社が取次の株式を保有しているという背景もあり、こうした取引条件が改定されることはめったにない。

 アマゾン直接取引(e託)は、これを年会費9000円、正味60%の直接取引に一本化しようという提案である

https://www.amazon.co.jp/gp/seller-account/mm-product-page.html?topic=201463220

 ある意味で平等に見えるが、背面では個別に違った取引条件が出版社に持ちかけられている。漏れ聞いたところでは66%の提示までは確認したし、中堅以上からはそれ以上の条件で取引しているという示唆も受けた。

 しかし公式以外の取引条件はあくまで特約であり、アマゾンの提示する「条件」が守られなかったと判断された場合は一方的に破棄される。また、契約書をよく読んだ人は、その条件が数年間の時限であることに気づいたはずだ。

 アマゾンはこれまで(おそらく)73%くらいで仕入れていた本を、60%で仕入れるようにしたい。まずのところ、「取次に在庫を置いてもらえていない本」から。いきなり60%と言っても受け入れてもらえないから、短期的には優遇条件や集荷などのエサを出す。

 これが今回の提案の一番の眼目である

なぜこのタイミングで言ってきたのか

 アマゾンアフィリエイトにしてもマーケットプレイスにしても、市場占有率が上がるにつれ、取引条件を何度も改定してきた。取次からの卸を「73%」と推察したのも、天秤をかけられている取次がギリギリ呑めるラインを推察しての話だ。日本上陸時の大阪屋との取引正味が75%で、そこからコンマ5%刻みで4回、計2%下げただろうというのが筆者の読みである。取次のアマゾンに対する態度が「あんな条件では積極的には欲しくない」に年々変わってきたというのが傍証となっている。

 それにしても今回の「バックオーダー発注廃止」は急で乱暴な施策に見える。通告メールの文面にも焦りが垣間見え、「3月期の利益が取次対応の遅れによる売り逃しで毀損された」からだと主張している。

 3月は新刊が多く、セット搬入等も含めラインは輻輳する。アマゾン日販の蜜月が終わり、日販が「こんな粗利のところに便宜を図っていられない」と気づいたのもあるかもしれないが、今日に始まったことではない。

 より説得的な答えは、「配送料の値上げにより利益が圧迫されるので、別途利益を上げる見込みを立てて早急に本社に報告しないと、日本法人評価が下がるから」だろう。

 アマゾンは、租税回避や配送・資材・仕分の業者を徹底して継続的に買い叩くことに不断の努力を払い、設備投資の源泉を得てきた。そうした抜け道は徐々に塞がれてきたが、その間に無視できないシェアを得た。その買い叩きの対象が、いよいよ本格的に出版社にまわってきたということだ。

アマゾンで品切が頻発する理由

 さて、「話題になった本がアマゾンに行ったら品切になっていた」が、なぜ頻発するかの考察に移る。

 アマゾンの発注の仕組みは以下の記事に詳しい。

アマゾンのバックオーダー発注の件について小零細出版社が考えるべきこと

 このバックオーダーの発生してからのこれまでの流れについては、以下の5年前の記事が(ちょっと出版社が鈍すぎだが)おおむね正しい。そして、この流れは一般書店も変わらない。

amazonの本の補充はなぜ遅いのか

 精力的な書店は、発注を出版社に直接行ない入庫処理も迅速なので、出版社に在庫があるもののバックオーダー後の入荷はアマゾンより4営業日以上早い。

 このバックオーダー発注を7月1日から「取次を介してやらない。e託しない出版社の取次に在庫のない商品は扱いを中止する」というのが今回の通告である

 そして、高島氏の言うように在庫状態を開示して搬入を早くしても、問題は解決されない。

 ベンダーセントラル(VC)でチェックするとわかるのだが、アマゾンの発注は間歇的になされる。たとえば、週に10冊需要のある本は、2か月に1度、100冊の注文が来る。

 その冊数の在庫を日販が準備していなければ、大阪屋栗田の在庫を見に行って、それでなければ翌日繰り返す。そんなことをされたところで、それに対応して発注される可能性のある品目を網羅的に取次が在庫することは不可能である日販にしてみれば、その照会は大阪屋栗田で充足されたかもしれず、明日発注されるかもわからないのに、その数を即仕入れろというのも無理な話だ。

 なぜコンスタントに補充をやらないのかという疑問が起こるだろう。在庫が少ないタイミングで受注の波が来たら、アマゾンにしても機会損失になるからだ。

 しかし、実際にこの十数年、定番書であっても同じアイテムの「バックオーダー発注」の短冊が数週間に一度、同じ日に何枚も「市川13,6,4、小田原9,5,2、堺20,7、鳥栖6,5,2」というようにまわってきて、その前後でアマゾンで品切になり、回復まで10日間というような事態が繰り返されてきた。

 ベンダーセントラルを見ると、受注は多少の波はあれどコンスタントであり、アマゾン自身の「需要予測」もおおむね頷ける値になっている。しかし、発注だけがすさまじく間歇的なのだ

 最初倉庫の入荷オペレーションのためかと考えていた。しかし、倉庫が各地に増えた現在では、各倉庫の発注時期をずらせば、品切を回避できるはず。アマゾンの優秀な人たちがそれに気づかないはずはないが、折に触れてその点は提案してきた。

「発注時期を倉庫毎にずらせませんか」「バックオーダーの発注を版元に直接送りませんか」

 しかし、そのたびに返ってくる返事は「当社独自の計算にもとづき、在庫量・発注時期は最適なかたちでおこなわれています」「流通にご不満がある場合は、e託契約をご検討ください」だった。

 いま筆者が持っている仮説は2つ。

倉庫ごとに時期をずらすと、北海道の発注が佐賀に飛ぶような高コスト事例が頻発しかねないので、各倉庫の在庫を平準化したい」

「在庫についてつねに不安定にすることで、出版社と取次に対して取引カードにしている」

 それが穿ちすぎであるにしても、アマゾンの在庫が過小であり、それを解消する意思がないのはあきらかだ。

過少な在庫量と倉庫の人手、発注遅延、そして入荷時期への過大な要求

アマゾンの在庫が過小だ」と指摘すると、返ってくるのは「市川小田原川崎に、あんなに巨大な倉庫を持っているのに、あれ以上投資しろというのは無理」という反応だ。

 しかし、あの倉庫流通のためのスペースが大きく、書籍以外のものも大量に扱っている。書籍の在庫量が売上に対してひどく少ないのは、厳然たる事実である

 業界紙新文化』 の2017年1月12日号に成毛眞氏がアマゾンキャッシュフローについて述べている(以下リンク小田光雄氏の要約)。

http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/20170201/1485874803]

 それによれば、顧客から代金を回収し、納入業者たちに支払う期間のキャッシュコンバージョンサイクルはマイナス18・86日だという。仕入は月締め翌月払いの平均45日サイクルとみて、顧客回収サイクルはどんなに短くみても10日あるだろうから、平均在庫期間は17日、年間在庫回転数21強ということになる。この値は、筆者が複数出版社から確認しているVC上の在庫/売上比とも整合する。

 これは、書店としては驚異的な値で、駅売り雑誌スタンドかと見紛うばかり。ちょっと話題になるだけで「品切御免」となるのも、致し方ないことだ。

 話題の週刊文春が売り切れだからとスタンドを責める人は、まあどうかしている。アマゾンは、そういう在庫量でやっていくことを選択しているということだ。

 そして、取次から入荷後に出荷可能になるまでの期日も遅い。通常の書店でも、入荷後に配架担当者がいなくて1~2日寝る場合はあるが、アマゾンは入荷から出荷まで3日寝るのがデフォルトである。これは、現場の人員と設備を慢性的に不足させて、100%以上の稼働率を維持しているからだろう。そのため、繁忙期や天候不良時には業務さらに停滞する。

 アマゾンの発注判断は遅い。判断に人間を介さないため、需要が急激に伸びた場合にもその要因がパブリシティなのか、ネットのバズりなのか、その需要はいつまで続くのかという読みを外部情報に求めることをしていない。したがって、自サイトでの顧客の行動を見て、「売り逃し」が続いてから発注を増やすという行動になる。

 この入荷遅れと発注遅延という行動様式は、e託を導入しても基本的に解決しない。

「いま寄越せすぐ寄越せ、寄越さないならペナルティだ」とクレームする先が、取次から出版社になるだけである

 在庫ステータス22(重版中)のものも、アマゾンは同様の行動様式で発注する。即出荷できないものは発注せず、11になったら最前列に割り込ませろと言う。割り込ませなかったら、特恵条件は破棄される。

新刊については改善しつつある

 問題がここ1年で飛躍的に改善したのが新刊である。新刊については、情報が出てから発売までに時間があるので、アマゾンの遅い発注判断でも、じゅうぶんな量の入手が可能になる。そのうえ、アマゾンも「新刊の追っかけ発注は入手しにくい」ということを学習したのか、発注量も多くなった。

 新刊委託配本をしない出版社でも、取次とコミュニケーションを密にとれば発売即品切れを回避しやすくなった。

 とはいえ、発注タイミングはやはり遅い。「発売前重版」になるような本がアマゾンで入手できず、一般書店には平積みになるようなことは多い。それは、書店としてのアマゾンの能力が低いということの証左だ。発売4週間前に発注しても入手できない個人書店の事情とは問題のレベルが違う。

現在のアマゾン情報弱者相手の草刈場

 一方で、アマゾンの利用はどんどん広がっているし、検索順位は高い。話題書をスマホで検索して即注文しようとすると、アマゾントップに出てきて「2~3週間後出荷」となっている。そういうときに出てくるのが転売業者だ。

 マーケットプレイスで3倍程度の価格をつけ、「希少品につきプレミアム価格です」と説明している。そして、その業者のページを見ると、数十万点の出品物がある。もちろん商品仕入れているわけではない。受注があってから、honto紀伊國屋ヨドバシに発注し、届いたもの転送するのだ。

 商品登録から値付けまですべてbotを活用した、「他の書店を探すのが面倒な人」から無知税を搾り取るためのビジネスモデルである

 転売業者も栄枯盛衰が激しいが、いまは「ブックマーケティング」や「メディアフロント」が勢いがあるようだ。関心ある人は探してみてほしい。

 彼らの最大利益を追求する商魂や、ネガティブコメントを即流しにかかる熱意など、学ぶところは多い。

 トップ企業であるということは、いちばん情報に疎い人がやってくる場だということでもある。だからアマゾン偏愛する利用者は他の書店利用者より平均的に無知で、流行に流されやすく、堪え性がない。したがって配送関係でトラブルを起こすことも多い。発送に時間がかかれば、カジュアルキャンセルしてくる。この層を相手にするのはコストがかかる。だから、アマゾンはそのコスト負担を要求しているのである

 そういう人へ売り伸ばすのは商売の勘所でもある。

 だから、アマゾン提案に乗るという判断もありうるだろう。

どこまでやればいいのか

 アマゾンの要求は単純だ。「扱ってほしければ情報を出せ。情報を出したらカネを出せ。カネを出したらもっと出せ」ということだ。

 出版社ディスカバー21の干場社長の証言がある。2014年10月のものだ。

>https://newspicks.com/news/654047>

「これまでは大型パブや広告がある場合、前持って出版社の方で手動で在庫を増やすように指示できたのですが、10月1日より、今後、全てそれまでの平均売り上げによる自動補充にするという通知が10月を過ぎてからただ1通ポーンと送られてきました。

それが嫌なら、去年からアマゾン出版社に持ちかけているパートナー契約を結べと。つまり年間600万円以上の契約料を払えと。

それはアマゾンによる一方的評価基準により価格が決まるもので、売り上げに準じたものではない。今回の処置は、パートナー契約を結ばない出版社への締め付けとも受け取れます。」

<<

 この書きぶりからすると、ディスカバー21はおそらくe託を利用しているのだろう。というか、取次を利用せず書店直接取引するのが、柳原書店破綻以降の同社のスタンスである。「在庫を増やすように指示」などが出来たところからすると、導入当初はあるていど優遇されていたようだ。

 しかし、依存度が高くなったとみると掌を返す。大変合理的な行動だ。e託の正味60%もいつまでも固定されるとも限らない。

 こうした「パートナー契約」によってサイト内の表示順序も左右されているのが現在の状況だ。

都合が悪くなったら出口があるのか?

「e託で条件が切り下げられたら、取次取引に戻せばいい」。そういう意見もあるだろう。

「みんながそうやったあと、取次は数年後も残っているのか」という問題はまず措く。

 それにしても、アマゾン裏切り者を許さない。海外での事例は、反目した出版社商品に対して注文ボタンの撤去や検索結果への非表示など、アマゾンが自社サイトの優位性を最大限に活用した実力行使を辞さず、読者の利益を損ねることをものともしないことを我々に教えてくれる。

「e託やってたんだけどさ、不利になってきたからやめたよ。e託しなくてもそんなに不都合ないよ」などと公言する出版社の存在が、アマゾン戦略にとってどれだけ目障りかを考えてみよう。個別取引の合理性などかなぐり捨てて「アマゾンから離れた出版社は倒産した」という事例をつくりにくることは覚悟しなければならない。

 複数出版社でこの問題を訴えようにも「e託契約」も「パートナー契約」も、すべて明細は秘密保持契約(NDA)の向こう側にあり、その訴訟リスク情報共有と連帯を阻む。今回、筆者が匿名で書かざるを得ないのもそのためだ。

 現在でもアマゾンは不定期にポイント付与率の上げ下げを実施している。対抗馬のhontoもっと派手にポイントをバラまいているので、日本の出版界はそれを非難することもできない。

 現在のe託では販売価格の主導権は出版社にあるが、市場を更に占有したところで契約更改は再販廃止が条件となり、「プロモーション」「正味下げ」「値下げ」の3点セットの「ご提案」がつぎつぎに舞い込むことになるだろう。

 アマゾンで買えばほかより安いとなれば、消費者はなお雪崩を打ち、発言力はさら高まる

 電子書籍では、入金額分配契約出版社の場合、「アマゾンで本を買うと、他の手段より著者への支払いが少ない」という事態は、すでに起きている。これから紙の本にも普及してくる可能性が高い。

 アマゾン1社を優遇するなら、出版社縮小均衡の果てに「アマゾン制作部門の下請け」となる道を選ぶしかなくなるだろう。

 もうひとつの解は、アマゾンの条件を呑むのなら、その条件をオープンにし、他の書店にも同様の扱いをするということではないだろうか。60%条件ならば書店を起こせる人は多くなる。1社独占になりさえしなければ、安すぎる正味だとは思わない。本の価格は上がるだろうが、この正味戦争に建設的な出口を探すとすれば、そういう方向しかない気もする。

アマゾン破壊イノベーター

 アマゾンがやっていることは、「すべてのお客様のために」ある。アマゾンが考えるお客様希望は「手軽で安価な入手」だ。だから、「手軽で安価」な入手に協力する者は優先するし、それに協力しない者を悪く見せるために努力をいとわない。

「ほかの書店はともかくアマゾンで品切れするなんて」「売っていないなんて」という読者と著者の態度が、それを後押しする。

「業界が絶望相転移するときエネルギーを利益に変えている」と言ってもいい。

 だから、折りに触れ現れ、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁くあの提案書を追いかけまわして、「そいつの言うことに耳を貸さないで!」と叫ぶ。

 あなたが、すべての絶望希望に変える奇跡の道を見つけるまでは、契約してはいけない。

2017.5.20--追記

思いのほかたくさんの反響をいただきました。

ありがとうございます

匿名の身ですので、本記事は「CC BY 4.0」転載・再配布・翻案自由とします。

とだけ宣言しに舞い戻ってきたのですが、せっかくなのでもう少し蛇足を。

取次の擁護ウザい。

→擁護していない。取次が硬直的な差別取引で出版社が新しく出てくる芽を潰していることは既述の通り。

資本主義消費者利益なので残当

→まっぱだかの資本主義が野蛮で不合理な結果をもたらしてきたということくらいは、10代のうちに学んでおこう。消費者利益もエシカルでなければ持続可能にならない。いいかパンツくらい穿け。見ているこっちが恥ずかしい。

独禁法と公取は仕事するべき。

アマゾンは公取と密接に連絡を取って、アウトにならないギリギリの線を見極めて活動している。そして、紙の本はもちろん、電子書籍においてさえアマゾンは圧倒的な独占を未だ手にしてはいないので、公取は様子見。まあ、ケータイ相手のコミック商売をしている国内勢がまだ大きいかなのだが。

パトレイバー後藤隊長みたいな言いかたになるけど、役所が動くのは常に手遅れで犠牲が多数出てからだし、そうでなくてはならない。文化的公害のおそれには予防原則を持ち込むべきではない。

国内勢力を糾合して対抗するべき。

→それこそ公取の出番になる。出版界は笛吹けど踊らない者が多様にいるからこそ、自由でいられる場。そのメリットを手放すのは下策。テーマは変わるが、軽減税率ほしさに政府に嘆願する業界団体は恥を知れ。おまえら出版界全体を代表してなんかいない。業界が一丸になどなったらあっという間に規制され、規制団体天下りを送り込まれる。

流通改善しないで吠えるな。正面から戦え。

流通改善している。アマゾンで入手できるような本なら、たいがいの書店でさほど待たずに注文できる。アマゾンが1週間以上になっているならば、多くのケースで書店コンビニのほうが早い。というか、ド田舎以外で入手を急ぐならまずはhonto withでチェックするべき。

書店で取り寄せできないと書店のせい、アマゾンで取り寄せできないと出版社のせいにする読者をネット上で散見するが、実際は逆。アマゾン出版社に連絡をする労すら惜しむ。

とはいえ、取り寄せを渋ったり、TONETSやNOCSの在庫情報の見方を教育されていなくて「この本は取り寄せできません」とウソをついたりする書店員も、たしかにいる

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googleから拾ったキャッシュここで切れてます。

なんて書いたんだっけ。

「。社員に流通教育もできない書店はつぶれればいいのに。」までは確かなんだけど。

ラストガンジーの糸車と塩の行進にからめてなんか書いた記憶がある。だれかとっといてくれてないかなあ。

今日のところはここまでで。

2017.6.18 続きを書きました。

それでは計算いたしませう

https://anond.hatelabo.jp/20170618203827

2017-04-14

本屋大賞以外のランキングジャンル別(9選)

http://anond.hatelabo.jp/20170414012241

(人文、文学新書文庫経済経営ビジネスITエンジニア

名前2016年ベストリンク所感等
紀伊國屋じんぶん大賞 [『戦争まで―歴史を決めた交渉日本の失敗』加藤陽子発表!!紀伊國屋じんぶん大賞2017──読者と選ぶ人文書ベスト30 高くて長くて購入を躊躇しがちな人文書を適切にセレクトしてくれてありがたい。
Twitter文学賞国内吸血鬼佐藤亜紀 国外 『すべての見えない光』アンソニー・ドーアTwitter文学賞投票結果上位一覧1-7回|文学賞の世界発起人は豊崎由美。売れ線から距離を置く感じ。
新書大賞言ってはいけない(新潮新書)』橘玲新書大賞|特設ページ|中央公論新社中央公論新社主催
おすすめ文庫王国『雪の鉄樹』遠田潤子埋もれていた良書を発掘してくれる。
ベスト経済書(週刊ダイヤモンド人口日本経済 - 長寿イノベーション経済成長(中公新書)』吉川洋2016年学者ほか107人が選考。真面目。
ベスト経営書(ハーバード・ビジネス・レビュービジネススクールでは学べない 世界最先端経営学』入山章栄ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2016の結果発表 | ベスト経営書|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー意識高い
ビジネス書大賞『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ2015年発行が対象ビジネス書大賞2010年
ビジネス書グランプリLIFE SHIFTリンダ・グラット「ビジネス書グランプリ2017」結果発表ーービジネスマンの来し方、行く末を考える(1/2) - HONZ5分野(イノベーションマネジメント政治経済ビジネススキルリベラルアーツ)が対象
ITエンジニア本大賞技術書ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニング理論実装斎藤康毅 ビジネス書 『最強の働き方』ムーギー・キムITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞 2017翔泳社主催

2016-10-25

コミック複製原画

渋谷Loftのところの紀伊國屋コミックの複製原画展っていうのやってるんだけど、

あれ公式なんかなー。著作権とかクリアしてるんかな。

あの作品の、ああい商品頒布することにした、なんてニュース

いたことがない気がするけどなぁ。

紀伊國屋がやってるんだからきっと大丈夫なんだろうけど、

ひょっとして反応を見るためのテスト販売だったりするのかなぁ。

2016-10-05

東京書店を勧めるのとき紀伊國屋を挙げる人がいるけど気がしれないわ。

周りの東京西側出身者は皆嫌いな本屋の分類に入れてる。

古い書店は色々あるけど紀伊國屋ほど見難いところはないわ。

新宿南口店が閉店で本店が残ったけど、むしろ南口店を残して本店を建て替えるべき。

本屋以外のギャラリーやシアターも行きづらい。

数年前にamazon批判して村上春樹新刊を独占配本したのが話題になったけど、

まり売れなかったみたいだね。

とにかく何もかも旧態依然としすぎていて老害が社内を闊歩してそうなのが本当に嫌だわ。

2015-08-22

紀伊國屋を叩くAmazonの犬

はてなブックマーク - 紀伊国屋書店、村上春樹氏の新刊「買い占め」  :日本経済新聞

古くはKindle出る出る詐欺に大きな貢献をして、ちょっと前には主婦の友社からの抗議を受けてAmazon関連記事を訂正した日経に踊らされたネット民が予想通り紀伊國屋を叩いている。(なお日経の紙版では「買い占め」という言葉は使っていない)

独禁法がどうとか的外れを言っているのもいれば(本以外ならAmazon限定商品かいくらでもある)、いつもは毛嫌いしている再販制を持ち出す奴もいて(定価販売と何も関係ない)、地方の小書店ガーとか実際に使ってなさそうなのに文句言ってる(9万冊の半分を他書店に回したとしても記事内に1万3500店と書いてある全書店数より多い。大半の本は1万も刷られない)し、村上春樹の本がほとんど電子書籍になっていないことも知らないようだ。

そもそも紀伊國屋ネット書店普通に売っている。

職業としての小説家(Switch library) / 村上春樹 - 紀伊國屋書店ウェブストア

Amazonアフィリエイトで金を貰っている人間ポジショントークしているだけで、村上春樹を読みたい人は普通に買えるだろう。

http://anond.hatelabo.jp/20150822134209

紀伊國屋のやり方はマズいけど、Amazonけが残って困るのは俺たちなんだよなあ…

紀伊國屋村上作品買い占めとかバカなことをやりだしたので、今後一切書籍は実店舗で買いません。立ち読みするためだけに使います

亡くなっても困らない。むしろ早く亡くなって欲しいのでどんどん立ち読みしようぜ!買うのはアマゾンでな!

2015-06-11

http://b.hatena.ne.jp/entry/shiomilp.hateblo.jp/entry/2015/06/10/232125

本屋意思なんか入れずにどんな本でも扱うべきってコメントが主流みたいだけど、洋服セレクトショップセレクトされるように、本も店主の意思信条を反映してセレクトされるべきじゃないのかな。うちではポルノは扱わないよ、うちでは嫌韓書籍は扱わないよ、はそれほどまずいのかな。

ちっさなお店で、Amazon楽天紀伊國屋ジュンク堂みたいな大型店と差別化して売っていこうと思うと、何かに特化したセレクトをして、何かを切り捨てないといけないですよね。

その中で、店頭に並ばない本があったとして、お客様からしたら「これは検閲修正の一種だ!」とかなるんですかね。

たとえ明確に意思を持って置かなかったとしても、おれはそれは許されるべき行為ではないのかと思うのです。

洋服信条を表さないだろ、っていう突っ込みがきっと入ると思うけど、それは間違いだと思います

誤解を招きかねない表現だと思いますが他にいい例えが浮かばなかかったのですみません

2015-02-26

Amazonにない=絶版」じゃないよ!

話題のあの本、読んでみたいなと思ってAmazonでさがしてみたら、なんとバカ高い中古品しかなったり、「通常2~3週間以内に発送します」「一時的在庫切れ; 入荷時期は未定です」になっていたりする! もう入手できないのかも! と焦ることありますよね。

または、ちょっと前の本なんだけど、古本しかない、早くも絶版かよ! と絶望するとか。

でも、Amazon倉庫にないだけで、他にあるかもしれませんよ。

出版されてすぐの本

出版されて時間がたってる本

出版されて時間がっているけど、突然人気爆発した本

本当に絶版になっている本



他にもいい方法があったら教えてください!!!

2015-02-22

年収1,000万円の食卓

スーパーマルエツ」で売ってた惣菜を食べてると、

小学生の子供に「そんなゼータクなものを食べるなんて!!家計に響くよ!!」と説教された。

スーパー紀伊國屋」とか「成城石井」の惣菜を買ってるのなら、説教されるのもわかるが、

マルエツの数百円の惣菜」を買う程度のささやかな楽しみも、許されないのか?

一応年収1,000万円あるんだけどな。

そんなことだから貯金が8,000万円も溜まってしまったんだな。

2015-01-14

新宿紀伊國屋の特設カレンダー売り場で

http://anond.hatelabo.jp/20150114174939

カレンダーを物色してたら隣を小さな男の子が、ひとりすり抜けていった。

歳のころは、どうだろう、小学2〜3年生か。

どこへ行ったかというと、大人のビラビゾーンである

そう、「鉄道」「イラスト」「アート」「スポーツ」などで整然と分けられた紀伊國屋本店の特設カレンダー売り場の奥には、エロカレンダーコーナーが有るのだ。おれも知らなかった。

レイアウトTSUTAYAの例のコーナーを想像してもらえればよろしい。

エロカレンダーの存在は知っていたが、これだけ多くの種類を見られる機会は初めてだったので、彼より前に当然眺めに行ったわけだが、結果は、はて、この実物大より拡大された高精細極まりないB2サイズの砂まみれ乳首を1ヶ月眺め続けると、人間精神状態はどうなるんだろう、というのが感想だった。大量のエロカレンダーというのは人を思索的にさせる。


で、そこに低学年男子が入ってったわけだ。

商品カレンダーを掛ける急設の壁は金網になっていて、エロカレンダーコーナーの中の低学年男子はこちらからよく見える。

彼は手が届く範囲エロカレンダーを、1枚いちまい、ていねいにめくっては検分していた。ほんとうに宇宙神秘を解明せんとする科学者のものの顔で。

人生最高の時、というのはすぐに終わる。そのときは5分程度だったか

とうぜん彼は一人で紀伊國屋に辿り着いたわけではなく、親御さんがいて「○○ちゃーん?」と呼ばわるわけだ。

瞬間、彼は見事に気配を消し、数拍の間を置いてエロカレンダーコーナーから滑り出て、何くわぬ顔で母親の元へ向かっていった。

「どこ行ってたの?」と廊下から詰問の声が聞こえてくる。どうする坊主


ディズニーキャラカレンダーみてたんだ。あんまり、いいのなかった」


全く言いよどみも、声の震えもなかった。どうせなら親受けが良いだろう、少し弾んだ声ですらあった。

恐るべし帝都新宿小学生低学年男子

君の小学校生活に幸あれ。

昨年の暮れの話だ。

新宿紀伊國屋

トイレ並んでたら、ちっちゃい男の子が駆け足で出てきた。

今日お父さんとお母さんに恐竜の本を買ってもらったんです!高かった...!」と

ビニール掲げてちょっと見たことないような屈託ない笑顔


思いがけずサムアップしかできなかったけど、男の子は気にせずニコニコ走ってった。

非モテコミュ障論、自分物心つくころには親の不仲を察して...etcと色々頭よぎるものがあって

しばらくフリーズしたけれど。


なんか自我自意識が育つ前に、情緒面でもすんげぇスタートダッシュキメてる子っているのね。

2015-01-04

今年の大河ドラマ主人公がよー知らん女性

主人公は、歴史上の有名人の妻にしよう。幕末もの血気盛んな若者がたくさん出てくる群像劇から

主人公女性のまわりぐるっと、イケメン俳優を配置!という

中年老年女性ターゲットがモロバレなドラマですよね。

こないだ紀伊國屋の男モテ文庫フェアに噛みついてた人や同意されていた皆様は、こういう、「いかにも(脳みそペラペラなオンナコドモ向け)」な大河ドラマとか、

外国人妻にジャパニーズスタイル内助の功をこれ見よがしにさせてる朝ドラには、違和感感じないんかしら。

国営放送よ?男モテ文庫フェアよりも、よほど気持ち悪い現象だと思うんだけど

この現象は、TV番組作ってる人が「今まともにTV見てる人は頭の固いお年寄り」だと考えているからで

「今どきの若い女なんて本読まない馬鹿が多数、だから馬鹿を釣るためのしけが必要」という紀伊國屋も、

「年齢別視聴率見りゃ、まともにTV見てるのは爺婆ばっかりだから、旧来的な家族観を補強するような番組作ろう」というNHK日本マンセー番組作ってる民放各局も、

結局はマーケット奴隷しかなかったりするんだよね。

メディアマーケット奴隷なっちゃってるという方がよほど恐ろしいことなんだと思うんだけどな。

ヘイト本を陳列するしないでわーわーしてた時にも、本屋マーケット奴隷になって何が悪いんだ、という意見は一部あって、そういう意見にも噛みついてる人もたくさんいたけど。

はてな民って、本屋に思いものを背負わせすぎなんじゃないかなぁ…

新宿紀伊國屋

トイレ並んでたら、ちっちゃい男の子が駆け足で出てきた。

今日お父さんとお母さんに恐竜の本を買ってもらったんです!高かった...!」と

ちょっと見たことないような屈託ない笑顔

思いがけずサムアップしかできなかったけど、男の子は気にせずニコニコ走ってった。

非モテコミュ障論、自分物心つくころには親の不仲を察して...etcと色々頭よぎるものがあって

しばらくフリーズしたけれど。


なんか自我自意識が育つ前に、あんがい人生決着付いてるんだと思い至って随分と身体が軽くなった。

2015-01-03

あんまり責めないでやってください

「文庫女子」フェアが色々ひどすぎた - 田舎で底辺暮らし

言い出した奴が頭おかしくて怖いからというのを差し引いても「ダサピンク」という言葉は嫌いで、あの言葉にはもはやただただ相手を侮辱するだけの機能しか残ってないんだよね。「放射脳」とか「太宰メソッド」とかと同じ。いや、心情自体はわかる気もするのよ。先に足踏まれたのはこっちなんですけどみたいなさ。それはわかるんだけど、でもそれを「ダサピンク」みたいに戯画化して攻撃しちゃったらもう相互理解の可能性ってなくなっちゃうじゃない。「ポリティカルコレクトネス」っていう言葉も急速にそうなりつつあるよね。すくなくとも日本ネットではPCって単語他人攻撃する文脈しか出てこなくなりつつあるように感じる。

いや別にいいんですよ。「女性に読んで欲しい本」というアングルがムカつくと。客を舐めとんのかと。その「足を踏まれた」という情動それ自体はかくれもせぬ真っ当なものだと思うんですよ。でも、それをポリティカルコレクトネスとかジェンダーみたいな単語で括っちゃうのってすごく、なんというか、雑、だと思うんですよね。だって、そもそも書店のポップなんて基本ひどいでしょう。手書きポップはとくにひどいですよね。でもそれは仕方ない面もありますよ。だってあれ書いてるのバイトですよ。いやまあ正社員かも知れないけど、どっちにしろどんな名コピー書いたところで一円ボーナスももらえないわけですよ。下手したら残業代も出ないですよ。そんな状況に書店員を追いやっておいて「ポップが糞」って、そりゃいくらなんでもご無体ってもんですよ。二十文字でこの本を売れ、って、書けないですよ実際。

ゲイルズバーグの春を愛す」なんてふつう読まないじゃないですか特にメジャーでもないし、格別に傑作というわけでもないし、ガジェットも出てこないし。でもフェアのチョイスとしてはまったく正しいと思うんですよ。古道具屋で買ったアンティークの机に古い手紙が入ってて、気まぐれに返事を出してみたらなんとそれに返事が返ってきて、とか、誰だって面白そう」と思うでしょう。僕だったらこんなもん読むくらいならO・ヘンリーでも読むわって思いますけども、でもフェアっていうのは「万人」に向けるものであって「僕」に向けるものではないわけで、だからあれはあれで正しいんですよ。だってフェアって興行ってことでしょう。僕個人としてはあれはSFじゃないと思うけれども、「女子に勧めるSF」という括りで「ゲイルズバーグの春を愛す」を持ってきた書店員は正しい仕事をしてるんですよ。

から女子に読んで欲しい本」に対して「女を舐めるな」って反撃は不毛というか、主語デカすぎると思うんですよね。ナメられた、という憤り自体尊重したいし共感しないでもないんですが。

なんか何書いてるのかよくわからなくなってきたので最近読んだ本とかマンガとか映画とかを挙げて終わりにします。


http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B009DEDDW6/

旅行者の朝食米原万里

Kindleで100円だったから暇潰しに買ってみたら面白かった。旅行記とも薀蓄話ともつかないエッセイのような文章がダラダラ書いてあるだけの本だけど、題材がソ連からなのか、読んでるうちになぜか郷愁めいたものを感じてしまった。こういう人が友達にいたら面白いだろうなーって感じ。


http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00K2MEOLW/

制服なんかぬぎすてて/夏本満

最近百合マンガがいくらでも読めるので良い時代になったなあと思います。数が多ければ多様性も生まれますしね。僕の好みでいうと百合は好きだけど他人恋愛にはあんま興味ないので、百合百合してない百合マンガがいいんです。という話をしたらこれを勧められました。最高でした。


http://www.amazon.co.jp/dp/B00HD061EE/

グレッグのダメ日記/Diary Of A Wimpy Kid

アメリカではものすごい売れたらしくて、知り合いに洋書を貰ったんだけどまあ読めるわけもなく。これは映画版PS Storeで400円だったかな。青春・・・というにはちょっと幼いんだけど、まあ青春って上手くいかないもんだよね、って話。その上手くいかなさには割と共感したんだけど、クロエ・モレッツが異常にかわいくて台無しでした。




増田でこんなブクマついたの初めてかもしれん・・・有難い有難い・・・


id:whiteskunk 「僕だったらこんなもん読むくらいならO・ヘンリーでも読むわって思いますけども」この一文で台無し

いや、O・ヘンリー好きなんですよ僕。


id:u-account そう、これこれ。「ポリティカルコレクトネス」とかが自分の「気に入らない」を客観的に見せるための武装になってしまっているわけだ。

攻撃文脈しか使わないもんね。バリアフリーとどうして差がついてしまったのか


id:poipoichang ”そもそも書店のポップなんて基本ひどいでしょう。手書きポップはとくにひどいですよね。”あれ要るの?

まあでもポップがないと絶対手に取らなかった本とかもあるから・・・


id:chintaro3 PCパソコン意味じゃない方で普通に通じているというパソコン終わってる感に時代を感じる。

ちなみに僕はiPhoneから書いてます。ちなみに嘘です。


id:masudamasurao ”言い出した奴が頭おかしくて怖い”と初っ端に書きつつ相互理解の話をされても…/「まあまあ、そんな怒らなくても」って言うよりはお互い攻撃しあった方がまだ建設的なのでは

怖い人とは関わりたくないけど、pokonanさんは最後にちゃんと自分おすすめ本を挙げてる点が素晴らしいと思ったので。


id:osushi-daisuki記事は読んでて腹立った。炎上させるための記事で、自分は焚きつけてぬくぬくアフィリエイト。クソだろ

僕もアフィは嫌いですけども、「アフィカス死ね」も最近誤爆多すぎてよう言えん


id:gui1 またセレッソ大阪の悪口かよ(´・ω・`) J2 増田 大阪

すまんわからんJAPANESE ONLYみたいなやつだっけ?


id:aceraceae 仲良くしようよと言いつつ喧嘩売るパターンかな。

ちゃうねん


id:misaochang 本屋に色々求め過ぎな面もあるよな。他の商売と変わらないよね。

ですよね。本屋大賞書店員いちばん売りたい本)もなんかよくわかんない感じになっちゃったし。


id:qouroquis女子に読んで欲しい本」に「足を踏まれた」感を覚えるのは、自分自身をその「女子」に帰属させる心理が働いているからで、大きな主語に自ら嵌りたがるのではないかと。

うーん・・・よくわからん。女はよく「女が書けてない」「女はこうじゃない」みたいなこと言う(男はあんま言わない)けど、あれはそれだけ女性が日頃からナメられてる反動なんじゃないかと思う


id:teebeetee 足を踏まれときに「足を踏まれました」とだけ言えるのって実はかなり高等なスキルで、特にネット上で足を踏まれたことを言おうとすると、どうしてもまず「マシンガンヒャッハー」的な告発になりがちなんだよね。

ヒャッハー炎上したやつしか目に入ってこない、って観測範囲問題もある


id:seamlesssingles いややっぱり女子と一括りにされて不快感を覚えるのと、それを表明するのは、なんもおかしくないと思う。たまに「自分もその『女子』に入ってる自覚があるからそうなるんだ」とか抜かすアホもいるけど。、

おかしくないです! おかしくないけど、ちょっと苛烈すぎやしませんかとは思う


id:nisatta 私は差別ポリティカルコレクトネスが嫌いだ。

そうね


id:htb48 わかるなあ つーか寛容さのないポリティカルコレクトネスって差別のものよな

うーん・・・


id:gkotori イラついた時にイラつきかたの表現にまで気使わないといかんのか いちいち枕詞に「わたくし個人としてイラつきました」って書いときゃいいのかね 殴り合いの作法かめんどくさいなあも

誤爆デカすぎると思うって話です


id:watapoco ??私もあのエントリ自体は怒りすぎ自分基準にし過ぎで半分以上同意できないけど、言わなきゃ嫌な人がいるって伝わらないでしょ。何で他人に我慢を強いるのか。

誤爆デカすぎると思うって話です


id:youco45女子に読んでほしい本」ならいいと思う。「SF理解のある女子100%モテ」「東野圭吾村上春樹しか読んでない」は、ジェンダー以前に、客をあなどってる。

後者はあんま擁護できないんだけど、「SF理解のある女子100%モテる」ってそんなおかしいですかね?


id:btoyジェンダー故の書店員擁護なのかな。そういうスタンスって説得力に欠けるよ。

何が説得力ボケナスが。属性で人を括るな。


id:xuggbo女性が生きにくい社会」だのほざいてるけど町中の広告にあんなに激怒してたらそら生きにくいわな。

うーん・・・


id:rosechild 『言い出した奴が頭おかしくて怖いから』で相互理解が深まるのか。批判されているのはお前らこういうの読んでないだろという前提、選んでやるよという押し付けがましさであって単なるお勧めではない。

いやでも読んでないでしょ実際。俺はたぶん年に50冊くらいのペースで本読んでるけど、カズオシグロもダンブラウン池井戸潤も読んだことないよ。


id:whichi右翼」「左翼」のように、とかく人は何らかのカテゴリー区分したがる。その入れ方が雑であるほど、当人にとっては不服ないし不快なのは当然ではあるが、カテゴリジャンルによって問題の大きさは違うようだ。

ぬう


id:nectaris ネット相互理解を弱める機能があるよなあ。嫌になったら逃げればいいっという世界なので。

逆じゃないかなー。ふだんから近しい人ばっかり集まってる分「味方」と「敵」の線引きが苛烈なっちゃう気がする


id:kaoc_kaoc 自分ツイートには反感を覚えたけど、謝罪してフェアも中止するって言ってるのに、延々批判して仲間うちでRTしあって…っていうのに毎度のことながらうんざりした。炎上ネタ安易に乗っからないで丁寧に考えたい。

書店員への人格攻撃ちょっとひどすぎるとは思いました。


id:zazu0311 文庫女子女性像には当てはまらない女性が沢山いるんだという事を主張するのは自由だと思う。ただ、どっちも主語が大きくて、ダサピンクと思うかどうかみたいなのは女性云々ではなく個人の主観だろうとも思う。

ふむ


id:smoothtooth東野圭吾村上春樹しか知らない無知なおなごに、僕たちが教えてあげるのだ!」←いや、イラつくでしょ。なに女客見下してんのって。しか紀伊國屋でだよ。単に「面白いからお勧め!」なら誰も怒りゃしねえよ。

オビに印刷されてる推薦文ってほとんど「面白い」「天才」(プラス推薦者の名前)みたいなことしか書いてないよね。まあ誰も怒りはしないだろうけど、あれはあれで寂しいとも思うわけです。


id:Shabondama 店員さんの手書きPOPは好きよ~。的外れって感じるときもあるけど、本当に気に入って勧めるのがうれしくてたまらないようなのみると楽しいよ~^^

^^


id:katin みんなひどいので女どももちっとは我慢しろよという滅茶苦茶な文章ゲイルズバーグは普通に女子受けの良いSFなので普通に勧めれば誰も文句は言わなかったんじゃないかな

あれのどこがサイエンスやねん

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