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はてなキーワード: バックパックとは

2020-11-25

NM4という変わったバイクに乗った話

ホンダ大型自動二輪 NM4(読みは エヌ エム フォー)というオートマチックオートバイに乗った。

新車契約して乗ったけども、その感想などを述べてみようと思う。


まず、契約した経緯などを。


それまで小型二輪のスクーターを何台か乗り換えていたのだが

パワー不足を感じたり高速に乗ってみたい気持ちがあって

じゃあ、ビッグスクーターしかないじゃないか、ということになって

バイクを探すことになった。


オートマチックでなるべく大きい排気量…あと足がつきそうなやつ

で、ヒットしたのがこのNM4というオートバイだった。


うーむ、実に奇抜なデザイン

ホンダホームページを見るとフロントマッシブなる横文字が。

フロント、つまり前側どっしりいかにもロボットだぞウェイ的な

とにかくヤバそう。実際ヤバかった。


行動に移すのが早いボクはさっそく最寄りのバイク屋さんに行って契約した。

試乗?しませんよ。

だってシートの高さが650mm?だったかな、めちゃくちゃ低くて

つま先ツンツンになるわけがない。

試乗するだけ時間無駄だ、ええいサッサと乗りたいんだボクは!

という気持ちばかり先行したおかげで、あとで痛い目を見ることになる。


納車当日

試乗しなかったせいで、いろいろなことにショックを受けた。


まず、引き起こしの重さ。

クッソ重い、なんなんだ250kg近いバイクってこんなに重いのか!

足つきは想像通り膝が曲がるほど良い。

そのおかげでこの重さでも座ったまま取り回しができる。

逆に立ってやろうとすると、車両の高さがそもそも低くてボクの身長ではやり辛かった。

腰にシート当てられない…ムムム。


あとブレーキ左手じゃねぇ!

スクーターばかり乗ってる御仁には解っていただけると思うが

左手ブレーキレバーが無いとモヤモヤするんだ。モヤモヤPOINT

これも試乗していたら確実に買うのを辞めていた。


しかし、もう契約しちゃったんだし

あきらめて(買ったことを明らかに認めて)乗ろうじゃないか


オートマチックから

スクーターと同じ感覚で乗れるので、さほど操作に苦労はしなかった。

なんでも分類上はギア付きだからロードスポーツなんだとか。

ろーどすぽーつ?

文字ばかりでボクはしにそうです…


あとで調べると、このオートバイは適切に自動ギアを変えてくれるんだそうな。

まりおまかせでいいってことらしい。

ボクはアクセルグイーンして走れるならそれでイイんだけど

この機能が付いているから、ニュートラルから1速に切り替えるボタンをいちいち押さねばならない。

めんどくせ〜と正直思ってたが

慣れるとスクーターなのにギア付きの摩訶不思議さが何とも面白い


けどね、不満点のほうが多かったね。


横幅が広くてね、1メートル近くはあったんじゃないか

いや〜駐輪場に停められないんだよ!狭い所場所取って申し訳なくてさ!

地方じゃ広々として苦労しなさそうだなと、うらやましく思ったものだよ。

から出かけるのも、いちいち目的地近くに広い駐輪場がないか入念に調べ上げたよ。

これは疲れたね〜


荷物も入らない!

買い物する時のことなんか考えてなかったよ。

ボクはパニアケースとか、ああいったケース類を付けるのは好きじゃないか

バックパックを買った。


立ちゴケもしちゃったねー

カウル割れて修理費がとんでもないことになって

そのままで結局過ごしたかな。


あとは、やたらカメラスマホを向けてくる人が多い。

珍しい形というか、バイクっぽくないからか?

それにしてもまるでスカートの中を覗き込まれるような嫌な感じだった。

ボクは男だけど例えるならそんな感じに近い。



しかしボクは本当におバカだ。

買って後悔はしたが、大型バイクの良さを味わえたことは

素直にありがたいと思っている。


冬にバッテリーが切れて自走不可になり

そのまま売却手続きを行った。

体調を崩したし乗ることも無かったから潔く。


試乗できればしてから買うか決めたほうが

後悔はなかったんだろうな。

いい勉強になっただけでもマシと思おう。


いやー高い授業料だった!!

これからは気をつけよう…とほほ。

2020-11-01

anond:20201101092534

そこから数週間前のキエフコンサート会場で、

その奇天烈アルゴリズムをそつのない様子でバックパックからブリーフケースに移し替えていて、絶対死守してみせるといった様子だった主人公が、

タリンでは「は?なんじゃこりゃ。プルトニウムじゃないなら渡してもいいよね」という振る舞いをみせるのは

やっぱり辻褄が合わないよ

anond:20201101080121

主人公は持ち物置き場からウクライナ潜入者のバックパックを探し出し、中から241(観た人はわかるが実際は奇天烈な”アルゴリズム”)を運び出している。だが後々のシークエンスで再び241を見た際に「これはプルトニウムじゃない」とか「プルトニウムじゃないなら(敵に)渡してもいいんじゃないか?」と不可解な発言を行う。

不可解?当時の主人公ミッションあくまでもアルゴリズムではなくプルトニウム241の回収なわけで、回収した物体プルトニウム241じゃないっぽい謎物体だと分かればなんじゃこりゃあ!ってなるだろ。

ネット最初のシーン結局何だったの?っていうのの考察ネタバレ有)

クリストファーノーランの「TENET」は考えれば考えるほどよくわからなくなってくる映画だ。

この映画では大きく分けて4つほど大きなイベントが発生しているが、どのイベントでも複数人物が各々の思惑で動いているうえ、常識的にあり得ない時間の流れ方が一部に起こり、尚且つ一つのイベントがより大きなイベントの一部であったというような入れ子構造になっていたりもする。人類の命運をかけたヒーローヒール一騎打ちだとか、国家総力を手玉にとったクライムアクションとして扱うには話が複合的過ぎる。

それでもなんとかストーリーの流れは把握できてそれなりには楽しめた。生意気を言うと映画作品の出来としてはちょっと言いたいこともあるけど、好事家同士で談義したり一人で考察を広げたりしがいのある作品であることは確かだと思う。

先々週の日曜に初めて観たあと、気になった部分を確認するため先週末に再び映画館に行った。パンフレットあいにく売り切れていたのでAmazonで注文することにした。

二回見てある程度自分解釈が固まってきたので言葉にまとめようと思う。


劇中内でいくつか引っかかるシーンがあって、それが集中しているのが冒頭のウクライナ国立オペラコンサートホールでのテロ事件シークエンスである

このシークエンスを手短に解説すると、

1998年ロシアミサイル基地から行方知れずとなってしまったプルトニウム241(以下241)という危険物質を、CIAスパイウクライナ政府関係者に成りすまし入手した。

しかしその情報リークしたロシアウクライナ?)政府オペラコンサート爆破テロに見せかけて強奪しようとする。

主人公たちのチームもCIAスパイで、ウクライナに潜入中の仲間の救出と241の保護のためテロ制圧しようとコンサートホールに乗り込む…

といったあらすじである一見しただけはこれだけでも把握するのが難しく、詳細を解説したいのは山々なんだけど話が長くなるので割愛する。

自分が気になった部分を記述していく。

まずこのシーンでの主人公周りの描写においてその後のシーンと辻褄が合わなかったり奇妙な部分がちらほらある。

主人公は持ち物置き場からウクライナ潜入者のバックパックを探し出し、中から241(観た人はわかるが実際は奇天烈な”アルゴリズム”)を運び出している。だが後々のシークエンスで再び241を見た際に「これはプルトニウムじゃない」とか「プルトニウムじゃないなら(敵に)渡してもいいんじゃないか?」と不可解な発言を行う。

また冒頭部分では度々「黄昏に生きる 宵に友なし」というホイットマンの詩の一節を合言葉として用いているが、その後セイターにそのフレーズを投げかけられた時は「それがどうした?」とばかりに呆けた反応を示していた。セイターは主人公CIAか確かめるために組織で使われている合言葉でカマをかけたんだという解釈をしている人を見かけたが、プリヤが言うようにセイターは元から241を奪取した主人公を襲撃して横取りする手立てだったので、セイターが主人公の素性に拘る必要性はあまりない。それに外交員という見え見えな嘘で近づいて241のことをまくし立てる主人公を見て、テネット組織存在を嗅ぎ取れないほどセイターは鈍感でもなければ情報を知らないわけでもないはず。

最後に、コンサートホールから逃げ込んできた主人公と同僚は逃走用のバンに乗り込むが、「違う男だ」という支離滅裂言葉を浴びせられた後に殴り倒され人気のない列車の車庫基地拷問を受けることになる。主人公拉致たこの一味は何者なのか、「違う」ということはどんな男が乗り込んでくることを想定していたのか、様々な点で確信できる情報がなくこのシーンは謎に満ちていて解釈が難しい。

ここで僕がたてた仮設というのは、あのコンサートホール主人公は二人いたのではないか?というものだ。

ご存じの通りスタルスク作戦でテネットアルゴリズムを手に入れた後、全てを知った主人公世界の均衡を守るために過去に戻りテネットを創設することを示唆して物語は終わる。

ニール未来主人公の指令で派遣されてきた未来人で彼がテネット組織したという説が根強いけど自分はそうではないと思う。長期の逆行自体危険リスクの高い行為であり、かつそれだけの逆行を経てもあの若さであるということは幼く経験が乏しいころに指令を受けたことになる。それよりも主人公自身が逆行を重ねて各時代ごとに指示出せば、もし主人公の身に何かあっても誰かが跡を継げるのでよほど現実的ではないかニールが「君は物語中間地点にいる」「僕は過去に君に会って、君は未来に僕に会うんだ」といった感じの台詞うろ覚えすまん)もそう考えるほうがしっくりくる気がする。重要事件であるフリーポートの件で、回転扉から出てきたマスク男の正体に最初は気がついてなかったりと、事の顛末を知っている未来人とするにはニール無知すぎる気もするし。)

コンサートホールには何も知らずにただ爆破テロ被害を最小限にすることに勤しみ、謎の男が逆行弾を放つのを目撃してから拷問を受ける主人公Aと、実はテネットメンバーであるウクライナ潜入者とアルゴリズムコンサートホールから救出するために未来からやってきて奔走する主人公Bがいたのではないだろうか。

このシークエンス中ずっと主人公の傍らにいるジョセフゴードンレヴィット似のCIA工作員(以下ジョセ)がいるが、彼もテネットメンバーでありアルゴリズム保護作戦の補助と主人公Aの警護が彼の役割だったとする。ジョセは皆で物置に入って防護服から着替えていくところまでは主人公Bの傍らにおり、その後主人公Aがホールから出るのを待ってAと共に車に乗り込んだと考える。「黄昏~」の合言葉はテネット内で使われる言葉でありウクライナ潜入者、主人公B、ジョセ、ニールの間では通じるが、主人公Aは当然そんなもの知らない。

そう考えれば合言葉を使いこなしアルゴリズムバックパックから取り去った主人公Bの活躍は、主人公視点に立てば物語の一番最後となるためそのあとのシーンの主人公が諸々知らないことにも納得がいく。劇中における物語の始点は主人公Aが逆行弾を目撃するシーンからというわけだ。

そう考えると例の拷問シーンや、カモフラージュのために組織メンバーは皆服装を変えているのに主人公だけはずっと防護服を着ていることも説明がつく。

「違う男だ」という台詞主人公Bを捕まえるつもりがAの方を捕まえてしまったということだ。ぱっと見ではジョセがウクライナ潜入者の影武者になったということのようにも見えるが、リスクヘッジとしてあまりいい考えとは言えないし、ジョセが一番最後ホールから出てきてはその意味がないので妥当解釈ではないはず。あの一味はアルゴリズム強奪という目的以外にテネットに関する情報を掴みたかったのではないだろうか。

主人公が飲んだ偽装自殺ピルも実は製造にテネットが関わっているのかもしれないと思ったけどどうだろう?普通毒薬を回転扉を介することであのピルができたりしないだろうか?エントロピーの減少とかよくわかんね)

この説明を聞いて「結局アルゴリズム取られてもう一回タリンで奪取しに行ってんじゃん。逆行してきたんならなんでキエフ作戦失敗するんだよ」とつっこみが入りそうだ。この点は逆行経験者は常人とやや異なる思考をするためなんだと思う。「空ってわかってんだからわざわざ車越しにケース受け渡しするの無駄じゃね?」と一瞬感じてしまったりするセイターが仕掛けた挟撃作戦のまどっろこしさや、ニールの「起こったことは変えられない」という言動からかるとおり、未来を知っていてその行為自分にとって不利益になるとわかっていても、最終的な結果に至るプロセスに絡んでくるなら避けようがないし、パラドックスを起こしかねないので避けようとするべきではないと逆行経験者は考える。キエフタリンの失敗があったからこそスタルスクの戦いが成功したんだと認識しているはずなのだ

主人公覚醒後に君はテスト合格者だと告げられるが、安全のために未来から来た主人公はテネットメンバーにも素性を明かしてない

このオペラコンサートテロ事件ロシア政府CIAが241をめぐって攻防を繰り広げるという風に説明したが、描写される情報が少ないために鑑賞しただけでは如何様にも解釈ができる。

第一1998年ロシアから241がなくなった事件の際実際何があったのかはよくわからないし、その後の20年近く241がどんな環境に置かれていたのか、なぜ今はウクライナにあるのかも把握しようがない。CIAが戦っている相手ウクライナ特殊部隊変装したロシア人なのか?それともロシアに脅しをかけるため241を利用しようとしたウクライナ政府が、ウクライナ部隊を借り出して工作しようとしているのかもどちらか断言はできない。CIA及びテネットも事前にいくつかワッペンを用意していた辺り当人たちもそこらへんはっきりわかってないようだ。


ここからは僕の想像しかないが、実はこのテロ事件はセイターが裏で仕組んでいたことではないだろうか。

まりスタルスクの企みから少しでも目を逸らすため、またタリンでの241強奪に繋がる道筋を作るために、コンサートでのテロが引き起こされるよう各要人をセイターが誘導していたのではなかろうか。

アルゴリズムを集めることをライフワークとしていたセイターは241の行方についても常に関心を払っていた。それは主人公よりも先にタリンで241の受け渡しがあることを知っていた部分で顕著に現れている。(セイターのアジトタリンにあることから、セイター自身タリンまで241を運ばせた可能性もある)セイターはウクライナで起こった事件の詳細を把握していたはずであり、把握するために自分や部下を現場派遣していたと考えるのが自然だろう。

アルゴリズムを起動しようとしていた時にセイターはハノイ沖のクルーザーに居たが、このセイターは未来から逆行しやってきた個体である。では順行時間軸上のセイターはどこにいたのか?というと劇中明示されていないのではっきりとはわからない。セイターもキエフにいた可能性は大いにある。

スタルスクに側近ボルコフがいるため、キエフでのテロに一枚噛もうとしていた場合セイター本人が赴いて事態確認するのは道理にあっている。また物語上の動機付けとしても妥当であるように思える。

僕が思うにセイターはこのテロに、未来から来た主人公拉致拷問にかけるという裏の目的を忍ばせていたのではないだろうか。そう考えれば、主人公Bが車に乗り込んだ後の「違う男だ」という台詞とも符号する。主人公Aを捕まえる魂胆だったセイターの手先が、間違えてBを車に招き入れてしまったためにあのようなリアクションになったのではないか

セイターが終盤しげしげと眺めていたあの銀色カプセル。あれはタイトルロール主人公が飲み込むのに失敗したあのカプセルではないだろうか。

主人公に帯同したジョセも主人公Aを逃すためにBを囮にし、かつ主人公Bがテネット保護されるまで時間を稼ぎ守るという使命を負っていたのではないだろうか。ジョセは主人公に飲ませるための特別カプセル携帯しておりそれを飲ませたのだ。

ネットという映画の全編はスタルスク挟撃作戦内包した壮大な挟撃の戦いとも言えるわけだが、話は劇中を飛び越えて、さら未来から逆行しながらテネットを指揮していく主人公と、何十年も前から順行時間上でアルゴリズムを集め世界攻撃し続けるセイターの幾度にも渡る戦いがあるような気がしてならない。テネットストーリーもまた長年の戦いの一部というわけだ。さらにいえばセイターを操る上位存在である未来人とそれに拮抗する現代人の戦いでもある。

こうして映画という枠を超えた途方もない入れ子構造想像したとき僕はロマンを感じたし、ストーリーの背景にある物語を観客に思惑させられるノーラン作家性にただただ舌を巻くばかりである

ブログ用として1か月半前に8割がた書いたものの、そのまま放置してしまった文章をまとめました。気がついたら11月になり世間鬼滅の刃ブームの真っ只中。完全に時季外れとなってしまいましたがせっかく書いたのでここに流します。

これを書いたあともう一回観に行きました。Blu-rayも特典目当てで買うと思います

現代の各地に存在する回転扉についての解説や、タリンクラッシュしたセダン風力発電所からネット研究所へ移動する際に使われていたものと同型ではないか?という考察など、他にも気になる点があるので機会があればどこかに書いておきたいです。

2020-09-19

anond:20200919225057

タイトルの通り知能で分断されているって印象ですけどね

日本も同じに思う

今もなおTVケンタファミレスフードコート金持ち選択からなぁ

アメリカ各地に知識層の集まる「スーパーZIP」がある。

(スーパーZIP・・・”those ranking highest on income and college education”、つまり、「居住者の平均所得大学卒業率が、最高ランクである地域」のこと)

 

このスーパーZIPが全米でもっとも集積しているのがワシントン特別区)で、それ以外ではニューヨークサンフランシスコシリコンバレー)にスーパーZIPの大きな集積があり、ロサンゼルスボストンがそれに続く。

 

ワシントン知識層が集まるのは、「政治」に特化した特殊都市からだ。この街でビジネスチャンスは、国家機関スタッフシンクタンク研究員コンサルタントロビイストなど、きわめて高い知能と学歴を有するひとにしか手に入らない。

 

ニューヨークは国際金融の、シリコンバレーICT情報通信産業)の中心で、(ビジネスの規模はそれより劣るものの)ロサンゼルスエンタテインメントの、ボストン教育の中心だ。グローバル化によってアメリカ文化芸術技術ビジネスモデルが大きな影響力を持つようになったことで、グローバル化適応した仕事従事するひとたち(クリエイティブクラス)の収入が大きく増え、新しいタイプ富裕層が登場したのだ。

 

 マレーは、スーパーZIPに暮らすひとたちを「新上流階級」と呼ぶ。らが同じコミュニティに集まる理由はかんたんで、「わたしたちのようなひと」とつき合うほうが楽しいらだ。

 

 流階級はマクドナルドのようなファストフード店には近づかず、アルールはワインかクラビールでタバコは吸わない。 アメリカでも新聞購読者は減っているが、新上流階級ニューヨークタイムズ(リベラル派)やウォールストリートジャーナル保守派)に毎朝目を通し、『ニューヨーカー』や『エコノミスト』、場合によっては『ローリングストーン』などを定期購読している。

 

 また彼らは、 的にあまりテレビを観ず、人ランキング上位に入るようなトラジオ(リスナーと電話でのトークを中心にした番組)も聴かない。 休日の昼からカウチに腰をおろしスポーツ番組を観て過ごすようなことはせず、休暇はラスベガスディズニーランドではなく、バックパックを背負ってカナダ中米大自然のなかで過ごす。こまで一般のアメリカ人と趣味嗜好が異なると、一緒にいても話が合わないのだ。

 

https://diamond.jp/articles/-/37381

2020-09-04

非常持ち出し袋をグッズにして欲しい

 災害時に、とりあえずそれを掴んで逃げる為の非常持ち出し袋絶対必要なことは分かるが、自分が用意してるかと言われると用意していない。

 正直に言ってしまえば油断している。私は学生一人暮らしから、いつ来るか分からない災害の為によし準備しよう!という心持ちにもならない。実家暮らしてたらテレビとか見てちゃんとしようか、みたいな話にもなるのかもしれないけど。

 この災害大国日本甘ったれ精神だなと言われればそうかもしれないけど、でも二十代の一人暮らし非常持ち出し袋をきちんと準備してる人の方が少ない気がする。とは言え近年の災害続きに買い占め等の二次災害を見てると、やっぱり最低限の準備は皆しといた方が良いんだろうな…。

 で、表題に戻るけど、非常持ち出し袋をグッズにして欲しい。アーティストライブグッズでもアニメのグッズでも何でも良い。

 以前某因島出身ロックバンド非常持ち出し袋をグッズにしていて、実際それが台風の時に役に立ったという人をツイッターで見かけた。そしてちょっと前に非常持ち出し袋には推しのグッズ入れとけ!精神の安定になる!みたいなツイートも見かけた。非常持ち出し袋自体推しのグッズだったら完璧なのでは。

 あとこれは個人的に思ったことなんだけど、非常持ち出し袋って結局普段は使わないから、「あれが足りない、そう言えば非常持ち出し袋に入れたな。また後で足しておけばいいか」みたいな事になりやすい気がする。ウェットティッシュとか、非常持ち出し袋に入れてたら私は絶対普段生活で使っちゃう気がする。でも推しのグッズなら勿体なくて絶対普段は使えないし、災害時は苦しい中でも推しのグッズが使えたってことで少しは気が上向きそう。

 あとやっぱりグッズって同じようなものになりがちというか、オタククリアファイル持ち過ぎ問題にもあるようにもういらねぇ!(けど公式に金は落としたいしその絵柄は欲しいので入れるものもないのにファイル買う)みたいな事が多々ある。だから珍しい種類のグッズが出るとそれだけでも欲しくなるし、非常持ち出し袋なら多少値段が張ってても「どうせいずれ用意しなきゃいけないものだし、それなら今推しの柄で買いたい!」ってなって皆買わないかな。

 色んなジャンル非常持ち出し袋をグッズにしてくれたら日本全体の災害時死亡率ちょっとは下がる気がする。非常持ち出し袋を準備するってだけで災害時のこと考えるしね。出してくれないかな〜。

 とは言え推しジャンル非常持ち出し袋グッズにするの待ってたら先に死にかねないので、これ書くのを切っ掛けに自分災害に備えようと思います

 某ルノグラフィティ 、おっきいバックをグッズにしてくれてありがとう。防サイセットは私がハマる前に完売していて手に入れられなかったオタクなんだけど、神神バックパックオリジナル持ち出し袋作ります

2020-08-09

高学歴高収入非モテ童貞に対する所感【追記

大学時代からの知人男性の中に、ここ数年恋人を欲し続けている人物がいる。彼は今まで女性とは凡そかけ離れた環境に身を置いており、ここ15年くらいは「男子校生活」と言って差し支えないだろう。そんな状態では仕方ないかもしれないが、所謂彼女いない歴=年齢」の一人だ。

彼の学歴世間一般から見ると申し分なく(歯切れが悪いのは彼と私は同じ大学出身からだ)、収入も良く、職種的に将来性も高い。敢えて言うなら外見が垢抜けず、人間関係に奥手であるのが恋愛市場的には短所と言える。とはいえ性格に難があるわけでもなく、友人の立場から見るとそう悪い物件とは思えない。本人もアプリなどで恋活に励んでいるようだ。

しかしどうしてかな、彼には一向に彼女が出来る様子が見えなかった。お互いもうアラサー出会いを求めても上手くいかず、次第に元気をなくしていく彼を見るのが心苦しくなり、異性からアドバイスがせめてもの参考になればと話を聞いてみることにした。

そこでわかったのが、多少意地の悪い言い方になるが、彼が「周りに異性がいないあまり自分の『身の程』をはかりかねている」ということだった。

彼の理想相手。それは「可愛くて、優しくて、教養があって価値観が合う、努力を惜しまなない人」だという。この場合の「可愛さ」の定義について、てっきり私は「自分を好きになってくれる」とか「愛嬌がある」とかそういう話だと思っていた。しかし聞いてみると、「顔が自分の好きなコスプレイヤーと同じタイプで、肌や髪の手入れが行き届いていて、おしゃれ」というのが、彼の「可愛い」の詳細らしい。ここ数年ミュートしていた彼のTwitterアカウントを覗くと、女性アイドルコスプレイヤーポートレート自撮りRTで埋め尽くされていた。

さて、彼のスペックについて、先程「外見は垢抜けない」と書いた。清潔感が全くないという訳では無いが、簡単に言ってしまえば「量産型オタク」といった風貌だ。身体は全く鍛えておらず、何より姿勢が悪い。服装についても、最後に服を買ったのは3年前だそうだ(品質が高いから物持ちがいい、という訳でもなさそうだ)。彼はいつ見ても白の長袖シャツに黒いパンツを履いている。どこに行くにも、仕事用のバックパックを背負っている。聞いてみると、アプリを使って出会う時も同じ格好だそうだ。

こんな言い方をしてしまうと身も蓋もないのだが、同じ社会階層の「彼の思う可愛い子」に、相手にされるような人物ではないのだ。可能性はゼロではないが、限りなくゼロに近いだろう。

しかし彼はそれに気がついていない。可愛い子には振られ、自分のお眼鏡にかなわなかった女性とは距離を置いてきたようだ。そこまで理想が高いなら確かに彼女が出来る気配がないのにも頷ける。しかし彼は「自分理想が高い」ということにすら自覚がなく、何故上手くいかないのかと心を病んでいた。

彼が今こうなっている理由の最たるものは、恐らく「ほぼ男子しかいない環境」にあったのではないかと私は分析している。周りに数組カップルが出来るほど男女が入り交じった生活を送っていれば、「こういう男子とこういう女子がくっつく」という肌感が身についてくる。勿論本音を言ってしまえば、美少女交際したくない男子はいないし、イケメン交際したくない女子もまず居ないだろう。しかしそんな「突き詰めて言えば」を実行する人間は少ない。現実が見えているからだ。とても嫌味な言い方だが、「自分交際するならこれくらいのレベル」という「身の程」は、バリエーションがある複数の異性と交流のあるコミュニティに属さないと気が付かないものなのかもしれない。そこに「自分に近いレベル学歴」というフィルターがかかるならなおさらだ

一方彼は、そもそも女子バリエーション」を知らない。普段の彼の目に入る女子は、SNSを通じて目に入ってくる「可愛い子」とアニメキャラだけだ。だからその基準に達していない女子は、一般的には普通レベルであっても、彼目線からすれば「普通未満」になってしまう。どんな男性恋愛強者なのかもイメージがつかないから、「可愛い」が高望であることにも気がつけない。異性に対する幻想は凝り固まっていき、アラサーになっても彼は「色白黒髪フリル可愛い若い女性」が好きなのだ

おそらく彼がその感覚を身につけるには、荒療治ではあるが、多様な女子がいる環境に放り込むのがてっとり早いのだろうが、忙しい社会人オタク(主なジャンル男性向けアニメ)に適したそんなコミュニティを私は知らない。上から目線だとは承知の上、他に方法はないかぼんやり考え込んでしまう。

追記

ブクマコメでは結婚相談所を勧める声が多いし、確かに私も「彼の需要が高い」のは恋活事情より婚活市場だと思う。

彼は彼で、年齢的にも真面目な性格的にも結婚意識はしている。しかあくまでしたいのは「恋愛」だそうだ。勉強就活で失った(と本人が思っている)青春を取り戻したいのだと思う。

そうは言っても個人的には彼の言う「可愛くて若い子」ほど交際相手総合評価(外見、女性経験なども含め)で見ていると思っており、やはり彼に勝算はないと思ってしまう。実際に「高収入非モテと低収入イケメン、どっちと付き合いたいか」が逆転するのは30代というアンケートも見かけた。彼を好きになる女性と彼が好きになる女性が、悲しくなるほど噛み合っていない。

現状に満足するように(彼女がいなくても満ち足りるように)促すのが吉なのかもしれない。もしその「諦め」がついた男性がいたら、そのコツなどもお聞きしたいところだ。

2020-08-02

青春18きっぷおっさん専用

かつては、大きいバックパックを背負った20代若者が、青春18きっぷを使って旅に出た。

18というのが年齢だとすれば、また青春ということからも、若者に向けて企画されたきっぷに違いない。

それが今や、おっさん一人旅ばっかりになってるように思う。

それも家族のいない、さみしいおっさん

きっと20年前は正しい使い方をしていたに違いない。

本来なら、家族特急に乗って旅行するような大人になっていなければならないのに、

それは叶わなかった。残念なおっさん連中である

2020-07-27

anond:20200724163613

ホットエントリに入っている増田を読んで、自分の事のように胸が痛くなったので、増田意見を書く。なぜ君は素直な感情吐露しただけなのにクソ味噌マウントをとられるのか。私も若い頃に散々悩んだが、答えはシンプルで、恋愛が「Easy game」だからだ。

パートナー暴力を振るう人の痛みがわからない人、職場にいる刺激臭のする不潔なおじさん、約束時間に毎回遅れてくる良い加減な男、ギャンブル狂いで金銭感覚麻痺してるヤツ。第三者が見れば君より外見、内面共に「下等な」タイプの人でさえ、なぜかパートナーがいたり、結婚していたりする。

そんな「Easy game」だから世間の人はパートナーを見つけられない人のことを、分数がわからなかったり、自転車に乗れない人と同レベルの下等生物と見なしてしまう。君に対してつまらない奴だとか、性欲ギラついていてキモいとかあらんかぎりの罵声安全地帯から投げるのはそんな見下しからだろう。だけど悲観しなくていい。君の人間性パートナーがいる人たちに決して劣るものじゃないと私は思う。たった一つの人間心理、「誰か孤独を埋められる存在になれるか」というポイントもっと言えば、「相手孤独定義は何か」ということさえ注意深く観察できればすぐにでもパートナーができると思うのだ。

少し寄り道的な話をしよう。私は技術者として生計を立てており好奇心旺盛な性格だったので、文系の人やお年寄りの「メカハイテクが怖い」という感情理解することができなかった。両親に外国人の友人が多く、子供の頃から海外に行ったことがあったので、「外国人が怖い」という感情理解できない。そう言う世間から感覚のズレが多々あり、ずいぶんと変人扱いされて苦労した。

人付き合いの距離感でもマジョリティと異なっていた。一人っ子として生まれ、進学で親元を離れ就職後も転勤続きで1人暮らしに慣れていたためか、「孤独でさみしい」という感情がどうやらずれていたのだ。長期休みにに1人で地球の裏側までバックパック1つで旅しても「孤独」とは感じなかったが、大勢飲み会パチンコ風俗と言った男性的なゲス話題で盛り上がっているのに、全然共感できない時の方が「孤独」を感じたのだ。

そんな世間ずれした私に偶然にもパートナーができたのは「孤独」という感情をお互いにピタリと埋めあえる相手が見つかったからだが、「孤独」と一口に言っても捉え方は本当に人それぞれらしい。例えば飲み会ゲス話題にはイマイチ乗れないけれど、露骨距離を置いてハブられるのはもっと嫌だという人は、私と価値観が似ているようで全然違う。暴力を振るうパートナー食事をすることさえ、1人で家で過ごすよりマシだという女性も山ほどいる。そんな些細な違いだが、日常生活を共にする上では居心地の良さに大きく響いてくるものだ。恋愛においてはなおさら孤独」の捉え方のウェイトが重くなるだろうし、この感覚マジョリティに近ければ近いほどパートナーは見つかりやすいのだと思う。

個人的体感だが、「孤独」をどう埋めるかは外見や内面年収なんかすっ飛ばすくらいの強いファクターだと思ってる。なんていうかゲームバグ技級の強いファクター。君は大学生になって初めて一人暮らしをするような真面目な女の子、それも「ワキ毛」くらいの単語を聞くだけで顔を赤らめるような子が、留年を繰り返し、半分社会からドロップアウトしてるような遊び人にコロっとやられて、あっと言う間に同棲を初めて気がつけば喜んで男性器を加えこむようになるという、まるでAVエロゲかというような衝撃的な場面を見聞きしたことは無いだろうか。私はある。

孤独」への共感はそんな悪夢現実にしてしまう強力なバグなのだ確信は無いけども、ナンパ師や恋愛工学の技術非難の声を浴びながらも、時として効果を発揮してしまうのは、意図的に「孤独」を埋めにいっているからだろうし、ろくでなしでもパートナーを見つけられているのは、「孤独」の感覚マジョリティ側なので、努力せずとも共感出来る相手の母数が多いかなのだろう。多くの人がMサイズTシャツを着るのに努力を要しないのと同じように。

さて、いろいろ話が脱線して長くなってしまったが、私が言いたいことは2つ。

あなたは決して外見、内面共に劣る存在ではない。そして、あなた努力が出来る人だと思うので、パートナーにしたい女性の「孤独」を埋めるにはどうすれば良いかをよく観察して、自分の無理のない範囲で合わせられれば問題なくパートナーができるはず。必要以上に悩まなくても良いと思う。(最後に余談だが無理のない範囲で合わせるというのは本当に重要。これを無視するとパートナーシップは長続きしない。)

2020-04-03

anond:20200402220243

毎日バックパックに入れて持ち歩いて体力作りしよう。

昔は一台で体力作りをやろうともっと巨大で重かったんで、負荷の調節が難しかった。

今はiPad ProやiPhoneモバイルバッテリーなどと組み合わせて自在に負荷を調節できるようになってる。言い時代になったもんだ。

おまけでOfficeが動くUnixとしても使えるし。




念のために言っておくと、昔MacBookがクソ重かった時代に「運動しないGeekに向けたおしゃれな筋トレ道具に違いない」とネタにされてたのが元です。

はい、こうやって書かなきゃ行けない時点でもう古いですよね。わかっています。わかっています

2020-01-09

窓のない部屋

 バスが止まると、乗客たちは押し黙ったまま次々と降りて行く。車窓から見える煤けた家々の影に吸い込まれて行く彼らを眺めていると、いつの間にかバスの中には僕と運転手けがとり残されていた。分かるはずもないポルトガル語でなにかを伝えようとする運転手の表情を見て、ようやくここが終点のモシンボアプライアだということに気付いた。

モザンビーク共和国の最北部タンザニアとの国境に最も近い街、モシンボアプライアナンプーからミニバスに揺られること10時間、日も傾き始めた午後4時頃、やっとのことで到着した。

21世紀になった今でもまだ未開の森が残っているというモザンビーク北部。小さな村と村を辛うじて繋ぐ細い道路は言うまでもなく未舗装で、その上を走るトヨタハイエースミニバスは、重ねて言うまでもなくオフロード向きの車ではない。乗車定員をまるで無視したぎゅうぎゅう詰めの車内で、膝の上に拷問器具さながらの重たいバックパックを載せて、しか悪路を走る振動に耐えながらの10時間は、気の遠くなるような長い時間だった。

 あわてて荷物を引っ張って外に出ると、空になったバスはそそくさと何処かへ行ってしまった。降り立った場所バスターミナルなんて大層なものではなく、石造りの家々が建ち並ぶ小さな村の一角にポツンと広がった、ただの砂地の広場だった。広場の端に植えられたヤシの木の陰には何人かの女性や老人が座っていて、サトウキビバリボリ齧りながらこちらをじっと見ている。ああ、ここ数日と同じだ。

 モザンビーク最大の都市首都マプトは、南北に長い国土の一番南の端にある。南アフリカから陸路入国した時、最初に到着した街もマプトだった。首都首都なりに近代的なガラス張りの高層ビルが建っていたりもするのだけど、そこから北へ向かって縦断を始めると、車窓から見える景色がどんどん田舎に、自然に近づいていくのがそれはもう如実に分かる。白人観光客がいるのはせいぜいマプトの次の街のイニャンバネ辺りまで。国土のちょうど真ん中辺りを東西流れるザンベジ川を超えると舗装道路ほとんど無くなる。北部の街キルマーニを超えるともう公共交通機関が当てにならないので、道端にはヒッチハイクの代行をして日銭を稼ぐ子供達が居たりする。モシンボアの手前のペンバ辺りまでは、自分以外の酔狂バックパッカーを見かけることもあった。しかし、ここに来てついに異邦人自分だけになってしまったらしい。

 いわゆる発展途上国場合自分のような旅行者は、バスから降りるなり土産物押し売りホテルタクシー客引きにもみくちゃにされてうんざりするのが常だ。しかアフリカのこんな僻地まで来てしまうと、そもそも旅行者が訪れることなほとんどないはず。外国人慣れしていない土地人達も、突然バスから降りてきた肌の色の違う人間に驚きつつもどう対処したらいいかからないのだろう。一挙手一投足を全方位から遠巻きに観察されているような視線は、動物園パンダにでもなったかのような気分にさせてくれる。

惚けていても始まらない。まずは今晩の宿を確保して、それから英語の分かる人間を探さないと。ここまでの街で集めた情報によれば、モシンボアからは毎朝早くに国境行きのバスが一台出ているらしい。できれば明日の朝そいつに乗り込みたい。ここ数日、ATMもなければクレジットカードも使えないような場所を通ってきたせいで、手持ちの現金はもうほとんど尽きかけていた。今はできるだけ早く駒を進める必要がある。とにかく、話のわかる奴を探して情報を聞き出さないといけない。僕は檻から抜け出すようにしてその広場を後にした。

 重い荷物を背負って村の中へ入って行くと、ここでも同じように奇異の目を向けられる。それでも、こういう時は一度誰かにしかけてしまえば後は簡単だ。それをきっかけに周りで見ていた人たちも次々話に入ってきて、いつの間にか自分の周りは人だかりになっている。その中には英語を喋る奴が大抵一人くらいはいもので、今回もその中の一人、僕と同い年くらいの青年を見つけた。彼が言うには、自分兄貴が毎朝国境行きの車を運転しているとのこと。この村に来る外国人十中八九陸路タンザニアへ向かおうとしている奴だから、客になりそうな外国人がいると聞いてすっ飛んで来たらしい。村の奥、青年の指差す方向には一台のピックアップトラックが止まっていた。手を引かれ、群衆をかき分けながら近づいていくと、荷台に腰掛けた白いタンクトップの男がサトウキビバリボリ齧りながらこちらに視線を投げている。トラックの前まで来ると、男はサトウキビの食べかすを地面に吐き捨て、挨拶もそこそこに言った。

あんた、国境に行くんだろ。300メティカル明日の朝こいつの荷台に載せて連れてってやるよ。早朝三時にここに来な」

 なんとなく予感はしていたが、国境へ行く手段というのはバスや乗り合いタクシーの事ではないらしい。このトラックの荷台に乗って、荷物のついでに運んでもらうということなのだ。トラックの荷台には、明日の同乗者になるのであろうコーラの空き瓶が入ったケースや何が詰まっているのかわからない大きな頭陀袋が山と積まれているだけで、当然ながら座席のようなものは見当たらない。今日の移動もなかなか骨だったが、明日今日に劣らずタフな一日になりそうだ。

 運賃として提示された300メティカル日本円にしておよそ500円少々。交渉が前提になっているようなひどく高い金額でもないし、村を歩いて探し回っても他の交通手段があるとは思えない。500メティカルなら、あと一日くらいこのモシンボアに泊まってゆっくり骨を休める余裕ができる。聞く所によればこの男は毎日国境まで行っているようだし、出発を一日先延ばしにしてもさほど問題にはならないはずだが、でもこの時はそうしなかった。前へ前へと懸命に移動することに、ある種の快感のようなものを覚え始めていたのかも知れない。とにかく僕はこのトラック明日の朝、国境まで行く事に決めたのだ。

 握手を交わすと、男は表情を和らげて言った。

「寝る場所必要だろう。弟に宿まで案内させるから今夜はそこで休め。寝坊しても起こしに行ってやるから安心しろ

 男が目配せをすると青年は頷き、ついて来いと言って歩き始めた。もう一つの懸案だった宿の方も、彼らが世話してくれるらしい。それもそのはず、人や荷物国境まで運ぶ商売をしていれば、僕のような旅行者を載せる機会も幾度と無くあっただろう。そんな旅行者への宿の斡旋も、彼らの商売の一部なのだ

 青年背中を追って歩いていくと、少しずつ村の中心に近づいていくのがわかった。舗装された道幅の広い道路があらわれ、ガソリンスタンドや錆びたコカコーラ看板商店食堂などが民家に混じって見え始める。顔を少し上げると、視界の端にわずかに入るヤシの木や、朽ちて傾いた丸太電信柱の向こうに、どことなく湿った雨期の青空がいっぱいに広がるのが見える。

10分も歩かないうちに、僕らは一つの建物の前で立ち止まった。周りに見える民家や商店より少し大きい、ちょうど郊外コンビニくらいの大きさのその建物は、宿泊施設としてはやや小さく思える。水色のペンキで塗り染められた石の外壁には大きなひびが入り、風雨や土埃に晒されてくすんだ色になっていた。やれやれ想像通りのボロさである

「ここが宿だ。少し汚いけどこの村には宿はここしかない。悪いけど我慢してくれよな」

青年はそれだけ言うと、あっけにとられる僕をその場に置いて来た道を逃げるように帰っていった。僕が宿にいちゃもんをつける前に立ち去りたかったのだろうか。

入り口にかかる簾をくぐり、薄暗い室内にに踏み込む。簾に付いた鈴が音を立てると、奥のカウンターの向こう側から一人の老人がゆらりと立ち上がった。部屋が欲しいんだと大袈裟ジェスチャーを交えながら伝えると、彼は黙ったまま横の壁の一点を指差した。目をやると、石の壁に赤のペンキで直接文字が書かれているのに気付いた。

"Single 1200. Twin 1600."

シングルの部屋が日本円にしておよそ2000円ほど。いままで泊まってきた宿の中では一番高い金額だが、さて、どうするべきか。村にある宿がここだけだと言う青年言葉は、この宿の大きさから考えて恐らく嘘だろう。ここより安いという確証はないが、土地人間が使うゲストハウス位はどこの村にも幾つかあるものだ。しかし、重い荷物を再び背負って表を歩き回るのはやはり億劫だった。壁に書かれた赤いペンキの文字酸化してほとんど茶色くなっていた。いつからこの値段でやっているのかは知らないが、少なくとも僕を金持ち旅行者と見てふっかけているわけではないようだ。値段の交渉は望み薄だが、僕は試しに聞いてみた。

「もう少し安くはならないの?」

老人は困ったような、それでいて僕がそう言い出すのを知っていたかのような苦笑いを浮かべ、少しの間を置いて言った。

「窓のついてない部屋が一つあるが、そこなら600でいいよ」

なんと、意外なほどあっさり宿賃が半値になってしまった。一泊1000円なら上出来じゃないか。窓が無いというのは、まあ多少風通しと明るさに問題があるとは思うがこの際妥協してもいいだろう。どうせ明日は日が登る前にここを発つのから

「部屋を見せてくれる?」

僕が言うと、老人は鍵を引き出しから取り出し、カウンターを出て奥へ伸びる暗い廊下を歩き始めた。僕もその後を追った。

つのドアの前で立ち止まると、老人はドアノブに鍵を突き刺して、ガチャガチャ乱暴に鍵穴をほじくり始めた。なかなか開かないようだ。このボロさでおまけに窓の一つも付いていないときたら、本当に地下牢のような荒んだ部屋なのだろう。そんなことを考えながら、鍵と格闘する老人の背中を眺めていた。しばらくして鍵が開く。額に汗した老人は僕の方を向いて意味深な笑みを浮かべ、ドアを開いて見せた。

開け放たれたドアの前から覗いた部屋は、想像通りとても簡素ものだった。だが、想像していたより酷くもなかった。六畳程度の部屋のど真ん中にはセミダブルくらいの大きなベッドが石の床に直接置かれ、部屋の隅にはちゃちな木製の小さな椅子と机が、客室の体裁を取り繕う申し訳のようにちょこんと置かれている。そして、奥の壁の大きな窓からレースのカーテン越しに差し込む夕陽が、数少ない部屋の調度品と埃っぽい室内を舞う無数の塵を照らしていた。しかしこの部屋、さっきと少し話が違うんじゃないか

「いや…ご主人、僕が見たいのは半額の部屋の方なんだけど」

「ん? この部屋は600メティカルだが」

だって窓が付いてるじゃないか

僕がそう言うと、老人は黙って部屋へ入って行き、カーテンをめくる。そこにはあったのは確かに窓だった。窓だったが…窓にはガラスが入っていなかった。僕は思わず笑ってしまった。窓が付いていないというのがまさかこういう意味だったとは。明るくて風通しの良いこの部屋は、僕が覚悟していた牢獄の様な部屋よりよっぽどマシに見えた。しかし、中と外の境界を作るのが鍵の掛けようのない無い薄いカーテン一枚というのは、やはり安全面に問題ありすぎる。こんな部屋でおちおち寝ていたら命が幾つあっても足りないだろう。強盗マラリア、野犬、その他諸々の野生動物危険は数え出したらキリがない。半笑いでそんな事を考えていると、いつの間にか隣に来ていた老人に小突かれた。

「で、どうするんだ」

「…窓が付いている部屋も見たいな」

「だろうな」

ニヤリと笑みを浮かべた老人は静かに扉を閉めると、一つ隣の部屋の扉を開けて僕に見せてくれた。さっき見たのと一見全く同じ部屋だが、こっちのほうが心なしか手入れがされているように見える。中に入ってカーテンをめくってみると、くすんだガラスがしっかりと嵌めこまれた窓と網戸が見えた。

「1200メティカルだけど、いいよな?」

振り返ると、勝ち誇ったような笑みを浮かべた老人と目が合った。やれやれこちらの完敗である

「…いいよ。この部屋にする」

宿賃を渡し、僕は笑ってそう答えた。老人は僕の肩にポンと手を置いて、隣の部屋のとはまるで違う綺麗に磨かれた鍵を渡してくれた。やっぱり、あの部屋には最初から客を泊めるつもりなんてなかったのだろう。

明日の昼まで停電から電気はつかないよ。ロウソクが引き出しにあるから使うといい」

「一本いくらですか?」

サービスだよ」

僕が皮肉半分に聞いたことを知ってか知らずか、老人はどうだ気前がいいだろうと言わんばかりの誇らしげな笑みを見せ、ドアの外へ消えて行った。やり返してやった気にはまるでならなかった。

靴や荷物についた砂を振り払い、ベッドに寝転んだ。疲れ切った身体を動かす体力はとうに尽きていたが、不思議と気分は高揚していた。蓄積した疲労の中に滲む自虐的とも言える旅の充足感に気付いたのだった。

2020-01-04

半蔵門線内でのトラブルについて、力をお借りしたいです(乱文お恥ずかしいです)

本日17時台の半蔵門線の中で、中年男性発声障害のある男性に難癖をつけて、絡んで罵声を浴びせ、つけまわしていました。

登場人物

中年男性茶色コートアウトドアに使うような、化学繊維のような素材)、黒いパンツ、黒いスニーカー、黒いボディバッグ白髪交じりの無精ひげ、眼鏡なし、目の大きさに左右差がある、白目が異様に充血しており、両目とも黒目が白濁している、モンベルの袋を持っている

発声障害のある男性:30歳くらい、やせ形、眼鏡、薄着、発声障害があるようだった

わたし:30過ぎ、ショートカット眼鏡、カーキのウールのコートグリーンスカートバックパックハイヒール

かに男性が「嫁」と呼ぶ女性、5歳くらいの男の子、途中から介入してくださった男性がいました。特徴も覚えていますが、差し控えます

わたし発声障害のある男性の隣の座席に座っていたところ、中年男性が殴りかかってきたため、巻き添えを食らう形になり、顔を殴られました。

赤坂警察署からは「故意がみとめられない」と言われ、事件化できないため、民事での解決をはかるよう薦められました。

わたし自身障害者ヘルプマークをつけているのですが、絡まれていた方は知能に何の問題もないようにみえました。

言葉が少し聞き取りにくい程度ですが、まったく分からないという感じでもなく、

わたしが「あのご家族の言うことの方がおかしいと思いました」とお伝えした時には「ありがとうございます」と答えてくれました。

比較的細身だったので殴り返さないと思ったのでしょう、また会話がスムーズでないことから口でやり込められることもないと思ったのではないでしょうか。

わたしにはそのせいで攻撃性の標的になってしまったようにみえました。

わたし発声障害のある男性が絡まれる前から家族の様子を見ていたのですが、4人分の座席を使っていて、空いているように見えた席に

「3人家族で(けっして空いていない)地下鉄座席4席分を占有したい」という中年男性の言い分は、理にかなっていないように思いました。

わたしも鬱がひどい頃に吃音のような症状に苦しみました。

くやしいです。あの中年男性はご家族が降車したあとも、「嫁や子供が怖がっている。謝れ」と執拗に追いかけて脅していました。

発声障害のある男性は「これはストーカーではないんですか」とおびえた様子でした。

わたし女性ですから男性暴力を振るわれたら、気兼ねなく訴え出ることができます

でも、男性が同性である男性暴力を振るわれたとして、同じように告発できるものだろうかと疑問に思いました。

わたし大人になって、痴漢に遭ったことを言い出しにくくなったように、沈黙することを選んでしまうのではないでしょうか…。

男性が名乗り出なかったとしても、お伝えしたいことがあるんです。

あなたの主張は一点の曇りもなく正しかったということ。

そして、障害者としても、一人の女性としても、あん理不尽暴力は許せません。

半蔵門線内でのトラブルについて、力をお借りしたいです

本日17時台の半蔵門線の中で、中年男性発声障害のある男性に難癖をつけて、絡んで罵声を浴びせ、つけまわしていました。

登場人物

中年男性茶色コートアウトドアに使うような、化学繊維のような素材)、黒いパンツ、黒いスニーカー、黒いボディバッグ白髪交じりの無精ひげ、眼鏡なし、目の大きさに左右差がある、白目が異様に充血しており、両目とも黒目が白濁している、モンベルの袋を持っている

眼鏡男性:30歳くらい、眼鏡、薄着、発声障害があるようだった

わたし:30過ぎ、ショートカット眼鏡、カーキのウールのコートグリーンスカートバックパックハイヒール

かに男性が「嫁」と呼ぶ女性、5歳くらいの男の子、途中から介入してくださった男性がいました。特徴も覚えていますが、差し控えます

わたし発声障害のある男性の隣の座席に座っていたところ、中年男性が殴りかかってきたため、巻き添えを食らう形になり、顔を殴られました。

赤坂警察署からは「故意がみとめられない」と言われ、事件化できないため、民事での解決をはかるよう薦められました。

わたし自身障害者ヘルプマークをつけているのですが、絡まれていた方は知能に何の問題もないようにみえました。

言葉が少し聞き取りにくい程度ですが、まったく分からないという感じでもなく、

わたしが「あのご家族の言うことの方がおかしいと思いました」とお伝えした時には「ありがとうございます」と答えてくれました。

比較的細身だったので殴り返さないと思ったのでしょう、また会話がスムーズでないことから口でやり込められることもないと思ったのではないでしょうか。

わたしにはそのせいで攻撃性の標的になってしまったようにみえました。

わたしは発生障害のある男性が絡まれる前から家族の様子を見ていたのですが、4人分の座席を使っていて、空いているように見えた席に

「3人家族で(けっして空いていない)地下鉄座席4席分を占有したい」という中年男性の言い分は、理にかなっていないように思いました。

わたしも鬱がひどい頃に吃音のような症状に苦しみました。

くやしいです。あの中年男性はご家族が降車したあとも、「嫁や子供が怖がっている。謝れ」と執拗に追いかけて脅していました。

発声障害のある男性は「これはストーカーではないんですか」とおびえた様子でした。

障害者としても、女性としても、こんな暴力は許せるものではありません。

2019-12-08

[]フロスダンス

単にフロス、あるいはフロッシングダンスとも。

真っ直ぐ伸ばした腕を左右に振るようなシンプルダンスである

2017年アメリカ音楽番組サタデー・ナイト・ライブ」でケイティ・ペリーと共演した「バックパックキッド」という少年ダンスがバズり、

それがゲームフォーナイト」に取り入れられたことでさらに広まった。

2019-11-27

なぜタイ大学生制服を着るのか

パーカーTシャツジーンズバックパック。 これは思い出しやす大学生イメージです。

しかし、白いシャツ、黒いズボンスカートを持って学校に通う生徒もいます。 彼らはタイ大学生です。

タイの街を歩くと、大学生制服を着ているのをよく見かけます制服学校特性を表してみせる傾向があり、学校によって異なることが多いですが、タイではそうではありません。 ネクタイバッジベルトに刻まれマークのみが異なります

タイ位置する東南アジア諸国共産党支配下にありましたが、現在社会主義の名残があるベトナムラオスカンボジア義務的学校制服政策実施しています北朝鮮は、東南アジア諸国を除いて、そのような政策を持っている唯一の国です。 民主主義国の中でタイ大学生は、制服義務化されている唯一の学生です。

タイの人々は、制服を着ると誰もが平等であると信じています。 彼らは学校に行くときはいつでも差別から抜け出すことができ、シャネルグッチのような高級品を着たり、とんでもない高級車を運転していても、学校制服を着ていますしかし、同時に、制服は「幸運象徴」です。

タイでは、「ユニフォーム」は人々のアイデンティティ地位を明らかにします。 制服を着ている人のほとんどは収入教育レベルが高く、学生制服例外ではありません。 彼らにとって、ユニフォームは「平等」を保証し、同時に「見張り」の意味を受け入れます

マナー規範を高く評価するタイ文化は、タイ大学生制服を着させるもう一つの理由です。 彼らの将来の社会における多くの規範基準に従うために、彼らは最初ユニフォームを着るという単純な規則を守るべきです。 また、タイ人は制服を着ることで、若者他人尊重し、感謝する方法を学ぶと考えています

タイ調査研究機関によると、バンコク学生の94%が学校制服必要であると回答しました。 さらに、彼らの71%は、授業の当日は制服を着るべきだと答えました。

FHNWの交換留学生であるNuii Patrapan Sangsongsuk氏は、「私は個人的にはユニフォームコンセプトが本当に好きです。すべての学生を同じ見た目にしてくれますから」と語ります。「学生富裕層の生まれなのか貧困層の生まれなのかにかかわらず、みんな同じ制服を着ます。また、破れたジーンズなどように不敬を象徴するような、学校では不要ファッションを防ぐための優れたシステムです。

しかし、誰もがそれに同意したわけではありません。 2009年2013年に、チェラロンコン大学タマサート大学学生は、制服に反対する動きを巻き起こしました。 彼らは強制的学校制服政策に反抗し、自治人権侵害だと主張しましたが、結局は失敗に終わりました。

https://web.fhnw.ch/plattformen/blogs/journalism/2017/02/03/uniforms-in-university/ より機械翻訳+修正

2019-11-06

オタク文化支配的(メジャー)になった日本

・毎年ノーベル賞発表の時期になると、麻枝准奈須きのこノーベル文学賞受賞を期待するファンが縁の地に集って発表を待つ模様が報道される

宮野守はジャニーズ事務所所属

実写映画に人気若手声優キャスティングされ実写映画ファンから批判される

声優だけで構成されたアイドルグループAKB内で一番人気、プロデューサー堀江結衣と田村ゆかり秋元靖?誰それ?)

日本アベンジャーズとしてFGO実写版映画ハリウッド制作される、ドラマ版もネトフリで配信

小学校ランドセルガンダムバックパック

他は?

(ツイフェミ脳内では日本オタク文化支配されたことになってるらしいのでもし本当だったらと考えてみた。

言うまでもないことだが実際は今も昔もマイノリティだろ。)

2019-07-27

インドで騙そうとしてきた人たち

私の体験談

空港タクシー客引きがあまりにしつこいので、じゃあ(相乗りのために)まずは他の日本人も連れてきてみてって言っちゃったんだけど、そうしたら「連れてきたぞ」ってどう見てもインド人な人を連れてきて笑った。「日本人か?」って聞いたら「日本人だ」って(笑)

まあ泊まる予定の宿からピックアップ頼んでたからそっちに乗ったんだけど。

空港客引きはどっかに連れて行かれて軟禁状態で無理やりツアーを組まされるみたいなことを聞いてたか絶対乗らないんだが、予約してたピックアップの車も宿についたら旅行計画をたてようってしつこくて、おまえもかって感じだった。疲れたから早く部屋に通せって言って断った。

バラナシでは日本人が血相変えて助けてくれー!って走ってきたことがあって、話を聞くとドラッグ売人の子供にこっそりポケットドラッグを入れられていて、グル警官ポケットをチェックされたんだと。賄賂要求される流れだろうけどスキを見て逃げてきたらしい。

あとバラナシでは、子供握手を求められてなんとなく握手したら握手代を要求された(笑)雑だな。まぁ子供からな。

どこだったかリキシャーにのって事前に交渉した値段で移動してたんだけど、半分くらい行ったところで止まって、その値段ではここまでしか行けないみたいなことを言い出した。話が違うと揉めてたんだけど、なんか人が集まってきてその中のひとりのおっさんが、「じゃあお前(私)は半額払え、お前(リキシャーの人)も半額でいいな?」と取り持ってくてた。外野が偉そうに乱入してくるのがなんとも面白い

コルカタバックパック背負って歩いてたら自分旅行者だと声をかけてきたやつがいて、お茶でも飲もうみたいな流れになった。店に入って話していてしばらくしたらそいつが別の客と会話を始めて、今日お祭りで近くのどこどこで見逃せないセールやってるみたいな話で盛り上がりだして、じゃあみんなで一緒に行こうぜ!みたいな流れになって、「あ、こいつグルだったか」と。抜け出すスキを伺いながら、じゃあ見るだけならって感じで店を出てそのセールとやらがやってる建物の近くまで来て、なるほど怪しい建物だと確認して退散した。

インドは、強盗みたいな凶悪ものは少ないらしいので安全といえば安全らしいけど、騙そうとしてくる本気度が違うなと感じたよ。

2019-07-20

anond:20190720035903

バックパックとの混同なら(多分事実ではないだろうが)理屈としては理解できるが、ルックザックとの混同でバッグをバックと呼ぶようになったって意味分からんのだが。

増田独自研究じゃなくて他に誰かそう主張してる人いるの?

2019-06-24

男に生まれたかった

男と女を比べたら男の方が選択肢ありすぎる

女でもそれなりに楽しめてるけど、自転車野宿しながら日本一周したり、異国の寝台列車に乗るのも女より躊躇しないだろうし、

日本人男性砂漠の街をロバと馬車で猫つれて旅してた記事読んで、心底うらやましかった

女一人じゃ絶対できないしなー

ひとりでバックパック背負って東南アジア行ったときも、絶対夜出歩こうなんて思えなかったし、

節約たかったけどドミトリーは怖かったので、絶対鍵のかかる個室とったりして、とにかく安全第一だった

便のいい地下鉄も男なら乗ったけど、痴漢多発と聞いてタクシー移動を強いられたり

一人旅だったから変な男の人にいっぱい声かけられたし、真正から乳揉まれたりふぁっくしようぜみたいなこと気軽に言われたりして、

たまたま出会った一人旅してる男の子に、変な人多いから気が抜けないよね~っていう話をしたら、

ぼくはあんまりそういうことなかったなって言われて、ひょえ~男の子ええな~って思った

男の人が野宿したり無茶したりして、トラブりながらも楽しそうな旅をしているのを見ると、心底うらやましいなって思う

わたし野宿しながら自転車で旅とかしたかったなあ~

親切な人に出会って一泊とめてもらったりとか、女だと絶対アブナイからありえないけど、男だとそういう話結構あるよね

人の親切にあんまり気兼ねしなくていいっていうのも羨ましい

旅先で食べものもらったり奢ってあげるよって言ってもらえることもあるけど、安全を考えるとお断りすることも多くて

疑ってるようで本当に申し訳ない

女は女で楽しいこともあるけど、基本的に行動を制限されるのが本当に残念だなあと思う

今はもうだいぶなくなったけど、女一人だと宿に宿泊できないこともあったって女一人旅の先輩方がぼやいてたこともあるし

そんなに遊びまわってたら嫁の貰い手なくなるよとかもよく言われたっけかな

男の人も言われるのかな?嫁さんこないよーとか どうなんだろうね?

女が海外事件に巻き込まれたら、絶対自衛しなかっただの危機感が足りないだのそもそもそんなところ行くなって叩かれるのは目に見えてるけど、

男の人だと比較的「運が悪かったね」ってなりがちかなーと思う

元増田のやつ受けて書いてみたけど、全然関係なくなってしまった

いろいろ愚痴ったけど、女も女で楽しいです

男の楽しさと、女の楽しさって種類が違うと思うの

から無いものねだりなんだよね

仕方ないので、安全に気を配りつつ楽しむしかないんだよなーと諦めている

またどこか行きたいな、一人で

https://anond.hatelabo.jp/20190623221719

2019-05-30

買ってないとか損しまくりってもの上げろ

アークテリクスバックパック アロー22

買ってない奴アホ、他のバックパックが単なるゴミ袋だと感じさせられる

ポケットWi-Fi

買ってない奴アホ、ネットゲームでもやってない限りこれで十分

・マイプロテイン

買ってない奴アホ、国内産プロテインとか高杉パッケージに金払ってるようなもん

2019-05-06

旅先でうんこ漏らした

GW旅行に行ってきた。

上司の無理なスケジュール進行のせいで連休が潰れるのではヒヤヒヤしたが、なんとか旅立つ前日に休日出勤は終わった。

初めて訪れる土地、初めて食う名物、初めて関わる人たち。そのすべてが温かく、荒んだ東京での暮らしから癒してくれた。

あれは旅行最終日、フェリー乗り場近くでのこと。雨模様がずっと続いていたが、最終日だけでも晴れてよかった。今しがた出た喫茶店コーヒーを飲みすぎたせいか突如尿意に襲われた。近くに公衆トイレがあったので小便器に用を足していると、屁も一発こきたくなってきた。どれ景気づけに「ブッ」といくか、と思い力むと

「  」

音がしなかった。代わりに残ったのは、ぬるりと何かが這い出てきた感覚だけ。

しまった——いや、噓だろう?

何かの間違いではと祈りつつ個室に入り、パンツを下ろしたが、現実非情だ。チューブからパレットに出した絵の具のよう形状で、ブツが俺の下着を染めあげていた。

咄嗟ジーンズ確認する。黒のスキニーにはうっすら丸く濡れた跡が見えた。顔に近づけて鼻を鳴らしてみる。

OK問題なくアウトだ。

不幸中の幸いであるのはこれが一人旅であること。当然待たせる相手もいないし、替えの下着や服はすべてバックパックに詰め込まれている。

クソ漏らしの達人たる増田諸氏には「なんだ、その程度で」と鼻で笑われるかもしれない。だがそれでも、つい開放感あふれる青空とどこまでも続くような大海に囲まれて清々しい空気を吸っていた5分前までの俺が、ゴキブリが今にも壁を走ってきそうな狭く汚い便所自分のクソの始末をしている。

浮かれた気分を一瞬で茶色に塗りつぶされてしまったのだ。その絶望は、脱糞ビギナーの俺には耐えきれない。

ケツだのパンツだのを拭いている最中、俺は5年前に別れた彼女のことを思い出していた。偶然にも、その日の朝に彼女の夢を見たのだ。

ホテルで目が覚めたときは「令和の初夢がこれだなんて、未練がましい」と自嘲気味に笑っていたのだが、そんなセンチメンタルに酔う俺はとっくにどこかへ行ってしまった。

昔の女を引きずるよりも情けない、うんこ漏らしマンがここにいる。

久しぶりの旅行だったものから持ち物リストネットで調べていたのだが、あるページに「ビニール袋は何枚あっても便利!」と書かれていた。なるほどここまで想定されていたのかと感心しながら、俺はズボンパンツドンキレジ袋に詰め、固く口を縛った。

ひと仕事終えたので扉を開け外に出る。太陽が眩しい。忌々しい気分だ。

トイレからフェリー乗り場に歩いていると、道端の立て看板に「合図を出そう」という交通標語が書いてあった。これを先に見ておけば肛門あん事故は起こさなかったのかもしれない。

近くに置いてあった燃えるゴミ箱にうんこパンツお気に入りだったジーンズ、すなわち旅の恥をかき捨てる。今思えばファスナーやボタンを分けて出さなければならなかったかもしれない。

とても申し訳ない。あのときの俺は、そこに気をやれないほどに傷ついていたんだ。

喫煙所があったかタバコをふかそうと100円ライターを取り出したが、オイルも切れかかっていたため全然火がつかない。やっとついたと思えば、潮風に吹き消され、その繰り返しだ。

カチカチカチカチ何度も音をたてていると、情けなさが苛立ちを経て怒りに変わってきた。

どうしてこんな目に遭わなきゃならないんだ。

俺がいったい何をしたんだ。

もうこの土地に来ることはよそう。

きっと俺はここに来るたび「俺はここでうんこを漏らしたんだ」と悲哀に暮れる羽目になる。

あんなに楽しかったのに、たった一度の過ちのせいで辛い思い出しか残らない。

こっちも観光客なのに道を聞いてきて互いにカタコ英語交流を試みながら一緒に地図を回し見たアジア人家族も、

オススメ地元グルメを聞いたら俺そっちのけで論争を始めた居酒屋の店主と常連おっさんも、

予約の日付を間違えてホテルが取れず夜を明かしたバーでの酒の味も、

すべてケツから流れていってしまったんだ。

カチカチカチカチ。

突然、目の前にライター差し出される。

「ありますよ」

60から70くらいの人の良さそうな爺さんが、俺を見かねたかにこやかにしかけてきた。

ありがとうございます

「風、強いですからねぇ」

「ええ、本当に」

会話はそれだけで、あとはふたりとも無言でタバコを吸っていた。人の優しさに触れて少しだけ落ち着くと、自分の思い違いに気付かされた。

被害者脱糞した自分ではなく、勝手脱糞されてその汚物公共ゴミ箱に捨てられたこ土地ではないか

俺は自分を恥じた。この人に、罪を懺悔したい衝動に駆られた。

——俺、ここでさっき、うんこを漏らしたんです。

結局言い出せないまま、彼はタバコを消して、近くで遊んでいた孫らしき子どもと手を繋いで行ってしまった。

言わなくてよかった。あの人の一日まで汚してしまうところだった。自分は余計なことまで口走ってしまいがちだ。

そういえば、彼女ともそれが原因だった。平成も終わったのだ、もう少し上手に生きよう。上の口だろうと下の口だろうと、滑らせて取り返しのつかない過ちを犯すのは、もうゴメンだ。

タバコを消して、空を見上げる。潮の香り日差しが心地いい。

また来よう。

今度も、ビニール袋だけは忘れない。

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