はてなキーワード: 最期とは
でソレスタルビーイングとアンドレイについて僕が思っていた事は結構書けた。僕が00についてこんな思っていた事を書き出すのはこれが初めてだと思う。まだまだこの作品について書きたい事はあるかもしれない。
沙慈・クロスロードというキャラクターが居る。三大国家群の一つ「ユニオン」に属する経済特区・日本で両親の遺してくれた保険金などを頼りに姉と二人で暮らす工学部の学生で、日本に引っ越してきた刹那のお隣さんでもあった。
彼にはルイス・ハレヴィという仲の良いガールフレンドが居た。スペインからの留学生であり、沙慈は彼女のお母さんから公認を受けお付き合いをしていた。沙慈とルイスとお母さんのやり取りは、00の本編には珍しく底抜けに明るい。
視聴者目線の平凡な立ち位置のキャラクターなのかな?と思いきや、ルイスが何か事故に巻き込まれたと聞くや否や居ても立ってもいられず単身日本からスペインまで飛ぶなど行動派である。ペアリングを渡して愛の告白もする。
ルイスはソレスタルビーイングの実働部隊である「チームトリニティ」の襲撃により両親と親戚を失い、自身も左手首から先を失った。ガンダムのビーム兵器に含まれる毒性により、再生医療も受けられない程の障害を肉体に負った。
報道機関に勤務する沙慈の姉であり唯一の肉親「絹江・クロスロード」は、ソレスタルビーイングとその創設者「イオリア・シュヘンベルグ」の謎を追いイオリアの追跡取材をする内に真実へ近づいてしまい、傭兵サーシェスに殺害される。
この二つの事件が立て続けに起こった事から、沙慈はそれまであくまでその存在を疑問視するだけだったソレスタルビーイングという組織に対して明確な悪意を持つようになる。プトレマイオスチームが直接の犯人という訳では無いけど…。
二期でも彼はメインキャラクターとして登場する。日本を離れスペースコロニーで若き技術者として働いていた彼は、地球連邦政府の保安局に反政府勢力に加担している嫌疑をかけられある日突然逮捕された。お、Zガンダムみたい。
沙慈は囚人を収容するコロニーで反連邦政府勢力を専門に対応する特殊部隊「アロウズ」の囚人掃討作戦に巻き込まれ、対人兵器ロボットにもう殺される!という危うい所で刹那に救出される。刹那、生身でロボット倒したよ!
刹那に救出された後、沙慈はプトレマイオスに保護されるのだが…刹那がソレスタルビーイングのガンダムマイスターであり、5年前から武力介入を行っていた事を知り沙慈は怒る。沙慈の関係者を傷付けたのがプトレマイオスチームではないにしても、同じ組織に属していた相手だからしょうがないと思う。一期でロックオンも自分の家族を殺した仇と同じ組織に属していた、というだけで自爆テロとは直接関わりない刹那に怒ったので、これはもう感情の問題だと思う。
沙慈は刹那の同僚であり生まれ付いてのガンダムマイスターである「ティエリア・アーデ」に「君は現実を知らなすぎる」と叱られる。プトレマイオスチームで沙慈を叱る事が出来るのがティエリアだけだったのは、彼が沙慈とは真逆に戦いの中で生きてきた戦いしか知らない人間だった事もあるんだと思う。他のメンバーは沙慈のように平和な日常の中で生きてきた経験もあるので、大切な人と日常を奪われて怒る沙慈を本気で叱る事は出来なかったんだろうか…?と思った。
ソレスタルビーイングの武力介入とその影響で大切な人間を失った遺族の立場から、沙慈はソレスタルビーイングに辛辣な言葉をぶつける。ソレスタルビーイングが掲げる「紛争根絶」という理念とは全く関わりのない事で親しい人間が傷付いたのだから、当然だと思う。ソレスタルビーイングのメンバーもそんな沙慈に「わかってもらおうとは思わない。恨んでくれても構わない」という態度しか取れない。ここら辺はWのヒイロとノベンタ元帥のお孫さんの話を少し思い出すな…。
ところがある時沙慈の立ち位置が変わる。ソレスタルビーイングから反政府勢力「カタロン」の施設に預けられた彼は、脱走を決意する。元々沙慈はカタロンの構成員だと誤解されて死にかけたのだから良い感情なんてある訳がない。
カタロンの構成員に嘘をつき上手く脱走に成功した沙慈は連邦軍に見つかり、カタロン関係者だと思われ連行される。そこで連邦軍屈指の人格者セルゲイ大佐に、自分にかかった嫌疑を解いてもらうためこれまでのいきさつを話した。
そこからカタロンの地下施設の情報が漏れ、アロウズの攻撃を受けたカタロンに数えきれない犠牲者が出てしまう。沙慈はこの時、自分がこれまで非難してきたソレスタルビーイングと同じ加害者側になってしまった。間接的にだけど。
これ以降沙慈は自分を責めるようになり、被害者としてソレスタルビーイングを責める事を控えるようになった。それどころか人員不足のプトレマイオスの戦力を補うために、ダブルオーガンダムの支援戦闘機「オーライザー」のパイロットを務めるようにもなる。一期で戦いを傍観する第三者だったキャラが、二期では自分も戦いに加わる当事者になった。これはソレスタルビーイングの起こした変革であり、戦いは誰にとっても他人事では有り得ないというメッセージだと思う。
…けれど。沙慈の複雑なところは当人も勿論ソレスタルビーイングの活動による犠牲者なんだけど、一期でソレスタルビーイングの出した名もない犠牲者達の代弁者でもあった事だと僕は思っている。沙慈以外に「自分達は武力行使なんかしていなかったのに貴方達の活動の犠牲になった!」とソレスタルビーイングに怒りをぶつけるキャラクターが00には居なかった。ガンダムだから出てくるのはどうしても軍人ばかりで、そういう意味でも沙慈みたいなキャラは珍しかった。
その沙慈がソレスタルビーイングに与するようになったので、機動戦士ガンダム00には「ソレスタルビーイングの犠牲者」という立ち位置の存在が居なくなってしまった。勿論プトレマイオスのメンバー達は自分達の行動が多数の犠牲者を生み出している事を重々承知して、戦術予報士の「スメラギ・李・ノリエガ」が半ばアルコール依存症になっているのはそういう理由から、だと僕は思っている。軽く見返すとスメラギさんはいつでも酒を飲んでる気がする…作戦後とか。
ただ沙慈がオーライザーに乗った事で救われた人間はあの世界に多く存在するし、黒幕の策略でアロウズ側に付いてしまったルイスが最後には沙慈と結ばれたのも沙慈が「ルイスを取り戻すために」刹那達と力を合わせて戦ったからだ。
二期での戦いを終えた後、沙慈はソレスタルビーイングを離れ軌道エレベーターの整備士として働いている。アロウズと戦うソレスタルビーイングの活躍を称える新政権のプロパガンダ映画にも沙慈に相当する人物は出て来なかった。
これは機動戦士ガンダム00という作品において「沙慈はソレスタルビーイングと共に戦った」けど「沙慈はソレスタルビーイングの一員ではない」という表現だったんだろうか?と今になって気付いた。沙慈は戦いをする人ではなかった。
この日記を書くために00を軽く見返していて、「ソレスタルビーイングのメンバーには守る物が無い」事が共通点としてあるのかもしれない…と思った。二期の沙慈は姉を亡くしルイスとも離れ離れでもう失う物がないから命懸けで戦えた。劇場版の沙慈はルイスという大切な人を取り戻せたので戦いから離れた。アレルヤはマリーという大切な人と再会出来たので一時プトレマイオスを降りた。と考えると何だか僕の中では腑に落ちるような気がする…全く根拠はないけど。
グラハム・エーカーというキャラクターが居た。1話でAEUのスペシャルで2000回で模擬戦なエースを倒した主人公刹那を2話のラストで襲う相手で、ガンダム00でアリー・アル・サーシェスと並んで人気が高かった敵役の一人だと思う。
MSに乗らない1話から「失礼!」と断りを入れながら本当に失礼な事をする愉快な人だった。僕は00を視聴する前からこのグラハムという人が人気である事を知っていたし、実際に本編を見てなんと魅力的なキャラだ!と惚れ込んだ。
このグラハムは三つの超大国家群の一つ「ユニオン」の軍隊、ユニオン直属米軍第一航空戦術飛行隊通称MSWADに所属する軍人で、ユニオンの最新鋭MS「ユニオンフラッグ」を与えられたエースパイロットであり、操縦技術も高い。
00に登場したキャラクターの中でも最もガンダムと交戦した回数が多いパイロットだろうし、その度にちゃんと生還しているので操縦技術だけでなく判断力が優れている事が分かる。登場回は大体善戦してるし流石ですグラハム中尉!
この人は幾度となくガンダムと戦いながら一度も仕留めるに至らず、また共にフラッグを駆る「フラッグファイター」であった部下や愛機を改修してくれた恩人ガンダムとの戦いで失った事から、戦う内にガンダムに対して恨みを抱くようになる。同時にMSという兵器を扱うパイロットとして「ガンダム」の圧倒的な性能に心奪われ、魅了された。ガンダムの性能は作中に出てきた台詞から三大陣営の最新鋭機の6倍以上の性能があるらしく、夢中になっても仕方がないとも思う。
ガンダムに対して歪んた愛憎を持ち一期の最期で主役機「ガンダムエクシア」へ襲い掛かる彼を主人公刹那は歪んでいると見なし、断ち切る事を決意した。グラハムは自分を歪ませたのはガンダムの存在だ、と主張した。正しく愛だね。
結局一期最後の戦いはエクシアとフラッグの相討ちという形で終わる。グラハムは亡くなった二人の部下の仇を取れたと満足し、エクシアとフラッグは大破した。中の人はどちらも生きてたけど、二期で出番があるからこんな所で死ねない。
二期で再登場したグラハムは周囲から「ミスター・ブシドー」と呼ばれ刹那の駆るガンダムと戦い決着をつける事にのみ執着する面白いけど歪んだ人物になっていた。一期で生き延びた後他に生きる意義を見つけられなかったんだと思う。
結局グラハムは刹那との決闘に敗れ、刹那に自分のトドメを刺すように求めるが刹那は「生きて明日を掴む事が自分にとっての戦いである」と言い、グラハムにも「生きて戦え」と告げた。グラハムは一期でも二期でも死ねなかったけど、劇場版まで生き延びられて本当に良かったと思う。グラハムは地球連邦軍に復帰し、フラッグの後継機でもある可変MS「ブレイヴ」を駆る強襲部隊ソルブレイヴスの隊長に就任し大活躍する。劇場版はグラハムファン必見だと思う!
グラハムは劇場版で二期の自分の行いを愚行と呼び、ガンダムではなく刹那を超えたいと言う。そして地球外生命体「ELS」との決戦で刹那の通り道を作るために華々しい最期を遂げた。刹那と対になる主人公のような気がしてくる。
ここからが本題で…グラハムだけでなく沙慈もそうなんだけど、一期の戦いでソレスタルビーイングに恨みを持った人間は二期でソレスタルビーイング寄りの立ち位置になっている気がする。そういう段階は二期で終わったからだろうけどね。
機動戦士ガンダム00では対話と相互理解の重要性が何度も訴えられる。今は敵対していても相手と話し合って分かり合おうと努力した人は何らかの形で努力が実っている。宇宙世紀でニュータイプ達が目指していた物だと思う。
ところで小説版00によると刹那が量子ジャンプを行ってから地球に帰還するまでの50年の間も「世界各地から争いの火は消えなかった。」「大戦に発展しかけた事もある。」とマリナが述懐している。グラハムが主演を務める00の続編もその時代が舞台になると言われている。ELSが平和の象徴である花になっても争いは無くならなかった。コロニー公社と労働者のような問題はELSが居てもどうにもならないだろうし仕方ないのかもしれない。突如現れ地球でも暴走したELSのような存在を人類が受け入れるのも難しかったと思う。その気になれば人間を触れるだけで殺せる存在が、地球全土から集められた軍事力の大半を壊滅させた後何か友好の意思を示してきたとしても、怖いだけだと思うし…。
地球連邦軍の損失率は戦いが終わった後には50%を超えていたと思われる。ELSとの戦いで親族を亡くした遺族は、果たしてELSという存在を許せるだろうか。ELSとは関係なく7年前にソレスタルビーイングが紛争根絶を掲げ武力介入を行っていた時それが原因で親しい相手を亡くした人間はまだ恨みを抱えていたかもしれない。対話や相互理解なんて絶対にごめんだ、という人もひょっとしたら居たかもしれない。作中には出て来ないので僕の想像だけど。
サーシェスやリボンズのように相手と分かり合う気がなく争いをやめる気もない人物は世界から排除される。僕は「劇場版の後だとそういう人は最終的に殺されてしまうんだろうな」と00が好きな人の前で言ってしまった事がある。その時は「どうせ00観てないで言ってるんだろうけど」と相手を怒らせてしまった。確かに劇場版にそういう人物は出ていないから勝手な想像だし、怒らせてしまったこっちの言い方が悪かった。話に水を差してると受け取られても仕方がないと思う。
グラハムが主演が務める続編では、ガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加わったグラハムがエクシアの改修機に乗り「空白の50年」を戦うと予想されている。ああやっぱり00の続編早く見たいですね!もう楽しみで仕方ない。
【追記】
ソレスタルビーイングは「人類がやがて宇宙に飛び立った時に宇宙で火種にならないように」というイオリアの壮大な願いを実現するための組織…と考えてもいいのかな。実は本編前から結構怖い事もやっていて、ガンダムに搭載するためのGNドライヴは一期が始まる90年くらい前に完成していたんだけど、木星圏で20年以上かけてGNドライヴを作り上げた技術者達を機密保持を理由に皆殺していたり…08MS小隊のギニアス兄さんもやってたけど、悪役っぽいかな。
ところで僕はガンダム00の悪役だとチームトリニティの長男「ヨハン・トリニティ」とイオリアの計画を捻じ曲げていた黒幕「リボンズ・アルマーク」が好きだ。この二人は計画の一部としてやがて死ぬ事が決定されていた。ヨハンは任務以外の何にも興味を示さず狂暴な弟や妹をろくに諫めない人だったけど、ガンダムマイスターとして与えられた使命には誰よりも忠実でストイックな人だったしあの最期にはどうしても同情を禁じえない。リボンズはイオリアの計画を円滑に進めるために生み出された人造人間だけど、使い捨ての駒として終わるのが嫌だったから計画を乗っ取って自分が支配者側になる事を目指すという…冷ややかな性格に見えて実は創造主への反骨心が原動力だったって所がとても良いと思う。
ソレスタルビーイングの計画って人類全体の事を考えてはいても個人の事は全く考えてないんだろうなと思うから…GNドライヴの製作に携わった人達もチームトリニティもプトレマイオスチームもイノベイドも死んで人類のためになってねって扱いなのは正直怖い。だから使われるのではなく自分が使う側になってやるんだってリボンズは悪役だけど「ただ計画に従うだけで終わってたまるか!」ってガッツを感じるのが好きなのかな…と書いていて思った。やってる事は悪役だけど。
ところで機動戦士ガンダム00には「in those days」というキャラクター原案を担当された高河ゆん先生による各キャラクターの内面について掘り下げられた漫画作品があるけれど、僕はこの漫画で描かれたリボンズの解釈が大好きだ。ソレスタルビーイングのスポンサーでもある国連大使「アレハンドロ・コーナー」の小姓をリボンズは結構楽しんでやっていて大使が亡くなった事を本当は少し残念に思っていたり、計画がどんどんズレて次々修整せざるを得ない状況に内心殆ど余裕がなかったり、実は親であるイオリアが人間ばかりを見て子供である自分の方を見ず愛してくれなかった事に大変なコンプレックスを持っていたり…アニメの冷ややかな悪役という雰囲気も良いけど、この漫画の実はとても繊細な内面で打たれ弱いリボンズは人間臭くて「これはこれでとても良い!」と僕は思う。アニメの世界でもリボンズが改心すればまた彼は肉体を作り直して復活できるのだろうか?実際にグラハムは復活したので少しだけ期待しても良いかな。
もしかしてイオリアという人は大切に思える誰か特定個人が居なかったからあんな壮大な計画を思い付き実行出来たのかな?と少し思う。もし居たとしても「世界を良い方向に変革したい」という使命感が勝ったのかもしれないけど。
00の感想を書いている内にやっぱり僕は00が好きなんじゃないだろうか、という気がしてくる。「やっぱり好きな方なんだろうなあ」というこの距離感で00とは末永く付き合っていきたいなあ。
「機動戦士ガンダム00」という作品がある
2007年から放送された、TVガンダムシリーズの中で初めてのハイビジョン制作・一期と二期の分割放送など新たな試みが取り入れられた、完結から10年経つ今でも高い人気を誇る作品である
僕はこの作品を初めて見た時、本当に驚いてしまった。「TVシリーズなのにこの作画の良さはどうなってるんだ!?最近のアニメはクオリティ高いって聞いてたけど劇場版やOVAでもないTV作品でもこんな凄いのか!?」ともう興奮した。
西暦2307年、地球上の国家は大きく三つの超大国家群に別れて終わりの見えない争いを続けていた。そんな不安定の情勢の中、突如機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織「ソレスタル・ビーイング」が現れる。彼らは世界から戦争行為を根絶するためにどのような理由があろうとも全ての戦争行為に対して武力による介入を行うと宣言した。何だこの掴みは!?こんなガンダム見た事が無いぞ!世界各地で戦うガンダムから始まる1話はWっぽいかな?
今でこそもうそういう物だ、と認識しているけど主人公の名前が「刹那・F・セイエイ」でその口癖が「俺がガンダムだ…」などともう序盤からインパクトが凄かった。主人公達以外も模擬戦男「パトリック・コーラサワー」、口から名言が飛び出す男「グラハム・エーカー」、ところがぎっちょん「アリー・アル・サーシェス」など、視聴前から存在だけは知っていた愛すべき敵役キャラクターも次々と出てきた。序盤からこんなに印象的な敵役がどんどん出てくるガンダムは中々無いと思う。
また、当時僕は活躍されている声優さんについても疎かったので、出演されている人達も「あ、ガンダム00に出ていた人だ!」という感じで覚えていた。宮野さん、神谷さん、吉野さん、中村さん、浜田さん。皆僕にとっては「00の人」だ。
作画が良い、キャラクターも個性的。これに加えて音楽まで良いんだから堪らない。あの川井憲次氏だ!特徴的なコーラスは一度聴いたら忘れられない。僕が川井さんの曲を聞いたのは00が初めてだったのでやっぱり「00の人」だ。
他にもMSのパイロットがヘルメットを被ると音がこもったり、動力炉から漏れ出る特殊な粒子が慣性や重力に作用するガンダムタイプは同じMSと兵器でも三代国家群の機体と挙動が全く異なるなど、細かい所にも力が入っていた。
トランザムというパワーアップも良かった。機体色が赤く変化し、残像が残るほどの高速戦闘が可能になる機体の性能を三倍に引き上げるド派手なシステムだ。赤くて三倍…シャア専用?3倍界王拳?V-MAX?オマージュですよ。
大分後になってトランザムはスライドで誤魔化してるだけだという意見も聞いたがそれがどうした!動いてカッコイイからそれで良いのだ!それにスライドじゃなく普通に動いてる戦闘シーンも多いのだから問題ない!発想の勝利だ!
ちなみに僕は一期のキャラだと人革連の強化人間こと超兵1号「ソーマ・ピーリス」というキャラが好きだった。ガンダムマイスターアレルヤとの因縁や、上司であるセルゲイ大佐との触れ合いなど、色々と先が気になるキャラクターだった。
一期の物語は三大陣営の連帯に生まれた国連軍によりソレスタルビーイングの実働部隊プトレマイオスチームが壊滅し、その国連が地球連邦政府と名前を変えた数年後の世界を舞台に続編を匂わせる形で一旦終了する。
という訳で一期を見終え二期も見た。UVERworldの 『儚くも永久のカナシ』、良い曲だ…もうOPからこれは凄い!と惹き込まれた。やっぱりこれが僕の初UVERworldだったので、僕にとっては『00の儚くも永久のカナシの人達』だ。
二期では遂に満を持して作品のタイトルを機体名に冠する「ダブルオーガンダム」が登場し、一期でソレスタルビーイングの技術が流出した影響でMSの性能が格段に向上した世界で一期より激しい戦いが繰り広げられる事となった。
僕も実際に見てこのガンダムは凄い!と思ったが、やはりリアルタイムで見ていた人達からの評価もとても高く絶大な人気があったらしい。F91から19年ぶりに“ガンダム”完全新作映画が00の続編として製作され、人気を博した。
スロー再生でも目が追いつかない程超高速でありながらみっちりと描き込まれた戦闘シーンや、映像作品では初となる地球外生命の登場など、19年ぶりの完全新作劇場版というファンの期待にも負けない非常に濃いガンダムだった。
そしてその劇場版から10年経った現在、40年以上続くガンダムシリーズで00は初めて舞台化された作品になり、ガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加入したグラハムが主演の続編が製作される事も既に決定している。
アナザーガンダムでありながらガンダムシリーズ初のTV版の続編としてOVA作品が作られたWの人気も凄いと思っていたけど、00も凄い。ガンダムWとガンダム00はゲーム作品で共演した時も濃密にクロスオーバーする事が多いらしい。
正直な話、僕はこの作品の欠点があまり思い付かない。強いて言うなら一期で登場した一部のキャラ達が二期で退場する際に「え、そんなあっさり?」と思ったくらいで、全体的に非常にクオリティの高い作品だったと思っている。
主観的に見ても客観的に見ても非常に評価が高い、この「機動戦士ガンダム00」という作品。ここからが本題なんだけど…僕はこの作品が大好きか?と考えると案外そうでもない。嫌いではないし好きな方ではあると思うけど。
これは作品の美点欠点の話じゃなくてあくまで僕の好き嫌いの話だけど、僕はこのガンダム00という作品でソレスタルビーイングという組織は最後に壊滅してしまう物だと思っていた。武力介入の際に、目の前の武装勢力の駆逐より人命救助を優先してしまう心優しきガンダムマイスター「アレルヤ・ハプティズム」というキャラクターが居た。彼はガンダムマイスターとして初めて民族紛争には武力介入し人革連の基地へ爆撃した際自分を指し「稀代の殺人者」という言葉を使った。家族を自爆テロで失った過去を持つガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」はその自爆テロの計画犯である傭兵サーシェスにお前も同類のテロリストだ、と煽られた際に「咎は受けるさ」と言い、戦いの果てに亡くなった。
ソレスタルビーイングのメカニック「イアン・ヴァスティ」は自分達は犯罪者であり、戦争をなくしてから罰を受けると言った。これは最終的にソレスタルビーイングは今度こそ本当に壊滅してしまうのだろうな…と薄々僕は思っていた。
二期のラストでかつて憧れた存在であり、自分を拾ってくれたある意味恩人でもある相手を激戦の末倒した刹那は、「自分達は武力を行使してでも抑止力となって生きる」「存在し続けなければいけない。未来のために」と決意する。
僕がこの最終話を見た時には「00は劇場版もやる」という話は既に出ていたので「そうか、今度こそそっちで完結するんだな」と思った。というか逆に「00というガンダムの劇場版が今度公開される」と聞いてTV版を見ていたんだろうか?
劇場版00が公開されてから1年以上経ってようやく僕は視聴出来た。新型主役機クアンタや金属生命体ELSの話は事前に聞いていたのでとてもワクワクしていた。もう凄かった!ただでさえ高品質だった作画の劇場版クオリティだ!
最後はELSとの最終決戦から50年後、離れ離れだった刹那と作品のヒロイン「マリナ・イスマイール姫」がイッツタイムナウしてやっと出逢えたところで終わる。若イオリアとE・A・レイはおまけというか00の前日譚みたいな物だから置いておく。
…ソレスタルビーイングは特に壊滅しなかった。劇場版00の公式ガイドブックに収録されている水島監督と脚本の黒田さんの対談によると「劇場版が決まらなかったらTV版には別のルートもあった」「劇場版は監督が目指したAルートでBルートもあった。どちらも描いている事に大きな差はないけど、死ぬ人がいた」「25話を見直したけど、冷静になってみると、マイスターが死んでもきれいに収まる」との事なので、本来ならマイスターが死亡する筈だったのかな?と思った。
TV版の一期から劇場版まで3年以上作品を応援し続けた作品のファンの事を思うとそれはあんまりな気もする。ただ僕個人の好みからすると、00は作中で匂わされていたソレスタルビーイング壊滅オチの方が好みだったかもしれない。
ここまで書いて、僕は「00の事が大好きではない」と言いながらやっぱりそれはそれで好きなような気がしてきた。「大好き」でないだけで、実は結構気に入っているんだろうか。色々と言いたい事はあっても、やっぱり好きなのかもしれない。
最近公式に配信される機会があったのでまた一期を少し見返した。今のアニメに慣れた目線から見ると作画に関しては思い出補正がかかっていたな、と思ったがキャラクターや音楽の魅力は変わらなかった。何と13年も前の作品だ。
機動戦士ガンダムが40年以上愛されたように、機動戦士ガンダム00もこれから長い間愛される作品になると思う。これからも僕は「00の事がそれなりに好きなつもり」のファンとして00が好きな人達と関わって行けたら良いな、と思った。
【追記】
勢いで書き上げたけど、00が好きな理由は書いても00の事が大好きではない理由は殆ど書いていない事が分かった。壊滅すると思っていたソレスタルビーイングが物語のラストまで普通に健在だった、というのは間違いなくあると思う。
僕がこの作品の中で好きになったキャラクター達があまり良い結末を迎えられなかったり、僕が思っていたのと違う方向に行ってしまった事が「それなりに好き」でも「大好き」ではない大きな理由だと思う。メカニックや戦闘は文句無し。
アンドレイ・スミルノフというキャラクターが居た。ソーマの上官セルゲイ大佐の実の息子であり、幼い頃に軍人であった父セルゲイが作戦中に母を戦死させてしまった事で父を恨み、また父であるセルゲイもアンドレイと向き合う事を恐れたため10年以上父と疎遠であったという、一体どこの富野主人公だ?という青年である。声優さんもブレンパワードで伊佐未勇を演じた白鳥哲さんだし、00の中でも富野チックなキャラクターだと思う。グラハムも台詞は富野っぽいかな。
幼い頃に母を亡くし、また父ともろくに顔も合わせないという親をやってくれる人が居ない環境でアンドレイは育った。彼が父であるセルゲイ・スミルノフと顔を合わせたのは、両親と同じ軍人としての道を歩み、現在父が暮らす士官用宿舎に超兵ソーマ・ピーリス中尉の招聘に訪れた時だった。そこで彼が見たのは、自分と近い年頃の女相手にまるで父親のように振る舞う実父の姿で…これ、ブレンパワードの勇なら「父親ごっこはやめろー!」って叫んでいたと思う。
セルゲイ大佐は軍人として素晴らしい人物で、ソーマにとっても良き上官であり、身寄りのない少女の身元を引き取り人間らしい生活を取り戻させてあげた本当に良い人だと思う。実際視聴者からの人気も高かったし、僕も好きだ。
ただ実の息子とは言葉も交わさず何も父親らしい事をしなかったのに、赤の他人にまるで本当の父親のように愛情を注いだのは…実子に親らしい事をしてあげられなかった代償行為だと思うんだけど…貴方は何をやってんです!?
大佐がそうやってソーマと疑似的に親子関係を築く事で親心を満たしていた数年間も実の子供は親の愛情に飢えていた訳で…セルゲイ大佐の事は好きだけどアンドレイに恨まれても仕方がない、と思う。大半の人は恨むと思う。
その後、セルゲイ大佐は長年の親友が地球連邦政府に対しクーデターを起こし、大佐自身もそのクーデターに関与していたと思われた事から実の息子であるアンドレイに殺害された。大佐自身はクーデターを肯定しなかったが、連邦の軍人として食い止めようと友人へ何かをした訳では無い中立的な立ち位置だったので、人によっては消極的に肯定していたと思われても仕方がない状況だったと思う。アンドレイはセルゲイ大佐がクーデターに関与していたと判断した。
その後、アンドレイは二期の最終決戦でソレスタルビーイングと対峙し、宙域に撒かれたGN粒子の作用もありセルゲイ大佐と疑似的な親子関係を築いていたソーマ・ピーリス(本名マリー・パーファシー)と対話する。そこで彼は「父は何も言ってくれなかった、言い訳も、謝罪も、僕の気持ちなんて知ろうともしなかった」と悲痛な胸の内を明かした。父親が本当は自分を思っていたと聞いて「言ってくれなきゃ何も分からないじゃないか」と彼は子供のように泣いた。
…声は伊佐未勇だけどエピソードは同じ作品に出てくるジョナサン・グレーンみたいだ。間違いなく00で僕の一番好きなキャラクターだと断言出来る。富野風作品なら主人公かライバルかどっちにしてもメインキャラクターになれてたかも。
そんな彼だけど、昔は00のファンから嫌われていた…ような気がする。人気キャラであるセルゲイ大佐を殺したのもそうだけど、その動機が一方的な逆恨みだと思われたのかな。僕は擦れ違いの原因は親である大佐側だと思っている。
それと一期からメインキャラである沙慈・クロスロードの婚約者であったルイス・ハレヴィに横恋慕していたのもあると思う。沙慈とルイスは何年も離れ離れなのに、アンドレイは上官と部下の関係でルイスと近い距離に居たからかな…。
そんな彼も劇場版00で行われた地球外生命体「ELS」との最終決戦で戦死を遂げる。その彼の最期を見て「号泣した」「二期では嫌いだったけど劇場版で好きになった」「何度見ても涙腺が緩む」という人も大勢居たらしい。
僕はアンドレイが好きなので出来れば彼には生きていてほしかった、と思った。劇場版で死んだのも00ファンに嫌われていたから…と考えるのは邪推だとも思う。00ファンに高い人気を誇ったグラハムだって劇場版で一度死んだんだから。
余談ではあるけど、グラハムもELSとの最終決戦において肉体的には完全に死亡したけど、続編では疑似的な蘇生を果たしている。ならアンドレイも…と思わないではないけど無理だろうな、と分かっている。そこまでの人気が無いから。
ここまでアンドレイについて書いていて思ったけど、やっぱり僕は00の事が好きなんじゃないだろうか…?アンドレイというキャラが好みのドストライクなので、そのアンドレイを生み出してくれた00という作品の事もやっぱり好きなんだろうな。
【追記2】も書きたかったんですが、文字数制限に引っかかってしまいました。こんなにこの作品について語りたい事があるとは思わなかった…ような気もしているけど、ひょっとして人間が普段考えている事を文章にするとそれくらいの文字数になってしまうのかな…と思った。機動戦士ガンダムシリーズはとても好きな作品なので、00についてもまた機会があれば日記に書きたいです。4クールと劇場版に加えて外伝や裏設定など、本当に幾らでも語る事があるなあ、00。
機動戦士ガンダム00について書いていて改めて思ったんですが、やっぱりこの作品はとても面白いです。面白いと思うし、「かなり好きだ」とも思うから、どうしても引っかかる所があるのかな…。書き出す内に好きになってきた気がする…。
2日後の早朝、猫は旅立った。
5時に起きた時にはもう息をしていなかった。
猫の手足は冷たく固まっていたけれど、そっと抱きしめた細い細い身体は温かかった。
夫と二人で猫にがんばったね、お疲れさま、ありがとうと言って泣いた。
前日は猫と一緒に過ごした。
オシッコをしたらペットシーツを替えて身体を拭き、数時間おきに寝返りをさせてマッサージをした。
鼻が詰まったらコットンで拭いたり、赤ちゃん用の鼻吸い器で鼻水を取った。
ごはんを食べる量が減り始めてから昔のように鼻を垂らす事が増え、薬を飲ませてもなかなか治らなかった。
猫の目は薄く開いたまま、静かにベッドに横になってゆっくり大きく呼吸をしていた。
口をクチャクチャ動かしたらスポイトで数滴水を飲ませた。頭を支える私の腕に小さな手を乗せて満足そうな顔をして、時々ポロっと緑色の目から涙をこぼした。健気で強くて優しい猫だった。
猫に話し掛けてたくさん名前を呼んで撫でた。
夜になり、夫が猫の隣で寝ると言った。
猫の生活スペースの囲いを外し、敷き詰めていたペットシーツも全て片付けた。
19年前、猫を拾ったのは夫だ。鼻水を垂らして所々ハゲたボロボロの子猫が近寄って来たのをそのまま連れて帰ったらしい。
夫は猫を飼った事はなかったけれど、猫に一目惚れだったそうだ。私が来たのは15年前だ。猫を保護して大事に育ててくれた夫には感謝しかない。
夫の膝の上や隣が猫の定位置で、いつも夫の隣で寝ていた。
猫のベッドの隣に布団を敷き、夫は猫の小さな手を握って寝た。夫の隣で寝る事が出来て猫も安心したのだろう。
私達が悲しむから、死に目は見せたくなかったのかもしれない。最期まで優しい猫だった。
亡くなった猫に手を合わせ、身体を拭いて毛がふわふわになるようにブラッシングした。
そっとベッドに寝かせた猫は穏やかに眠っているようだった。薄く開いた目もキレイに澄んでいた。今にも起きてこちらを向きそうなのに。
夫は猫に突っ伏して泣いていた。
猫が体調を崩してから、老猫介護や看取りのブログ、ペット葬儀の事を少しずつ調べていた。
棺は大きめのダンボール箱を買った。
猫は狭い所と箱が嫌いな猫らしくない猫だから、大きめで底の浅いものにした。
棺の底にペットシーツを敷いてベッドごと猫を寝かせ、ピンク色のタオルをそっと掛けた。
寒がりなのにごめんね、と言ってタオルを巻いた保冷剤を多めに入れ、断熱シートを被せた。顔を見たらどうしてもたくさん撫でて声を掛けたくなってしまう。
線香と棺に入れる花を買い、祭壇に飾る写真も用意した。
供養写真は何枚でも良いと言われたので、昔大判プリントした写真をメインにした。7歳くらいの健康的でモコモコのかわいい姿。
スマホに変えてからの写真が圧倒的に少なかった。いつでも撮れると思ってほとんど撮っていなかった。
猫の大好物の猫草も買った。ごはんだよと呼んでも来ないのに、草買って来たよーと言うと飛んで来る子だ。
6年前にごはんに見向きもしなかった時も、猫草を買って来たら大喜びでムシャムシャ食べていた。
猫草とちゅーるとお花の他に、思い出の物をいくつか棺に入れた。
夕方にお寺へ行く前も、葬儀の合間にも二人で何度も棺を覗いては猫の名前を呼んで撫でた。
亡くなったら触れないかもと思っていたけれど、とにかく愛しくて名残惜しくて、かわいい猫に触れたくなってしまう。
猫の毛の手触りを忘れたくなくて、たくさん撫でた。頬の下の毛が特に柔らかくてふわふわで大好きだった。
お坊さんは棺で眠る猫と写真を交互に見て、キレイな身体ですね、珍しい模様だと言っていた。
猫を見送り、火葬が終わるまでお寺の休憩所で夫と過ごした。猫の思い出を話して時々二人で泣き、これからの事も話した。
あの子は私達の大切な子で、たくさんの幸せと思い出をもらった。
火葬は辛いけれど、待っている間に次第に気持ちが穏やかになっていくから不思議だ。
猫と夫が出会ったのはたくさん狛犬が奉られている神社の駐車場だった。
猫はなぜか大きな犬が好きで、ゴールデンレトリーバーやラブラドールがテレビに映るとうれしそうにじっと見ていた。
病院でも猫には無反応なのに、大きな犬が来るとキャリーの隙間から覗いて楽しんでいた。
性格も犬みたいな所があった。
猫はひょっとしたら狛犬の神様の子で、神様の所に帰ったのかもしれない。
神様の所なら安心だ。甘え上手のとてもかわいい子だから、きっとみんなに好かれて幸せに過ごせるだろう。
二人でお骨を全て拾い、花柄の骨壺に納めた。お骨はとても立派だった。
腕の細い骨がしっかり残っていて、担当の人がこんなにキレイに残っているのは初めて見ましたと言っていた。
4月までは流し台に飛び乗れた、足腰の丈夫な猫だった。
白い布で包んだ骨壺を抱えひっそりと静かになった家へ帰った。
お寺から名前と命日や忌日の入った供養表も届いた。オプションで遺影を入れてもらい、とてもかわいい供養表になった。近くに良いお寺があって良かった。
仏壇はガラス扉付きラックのDIYキットをホームセンターで買って色を塗った。
四寸の骨壺カバーがぴったり納まる高さで、位牌と供養表、遺影の他に遺髪ケースとお守りの鈴や首輪、毛玉を飾った。
気に入っているけど、手を合わせるといつも泣いてしまう。
毎朝仏壇にごはんと水をお供えしてお線香を焚き、二人で手を合わせる事が新しい習慣になった。
夫は必ず猫におはようと声を掛けている。
私は流し台と洗面所の水飲み場の水を相変わらず毎日替えている。
お世話になった病院へ挨拶に行き、後日お悔やみのお花を頂いた。もう病院へ通う事もないのだろう。
猫のいない生活はとても静かだ。
そろそろ猫が起きる頃かなとふと思っても鈴の音や小さな足音は聞こえてこない。
特に実感するのは帰宅直後。ニャーニャーと急かして抱きついて来るあの子はいない。
いっぱい撫でて、かわいいねと言って名前を呼んで抱っこしたい。会えるものなら会いたい。同じ模様の猫はどこを探したって出会えない。
猫と一緒に過ごしていた毎日が当たり前ではなくなってしまった。
5月の初め頃、夜に突然猫がニャーニャー鳴いて居間で寝ている夫を起こそうとした事があった。
ニャーと呼び掛けながら片手で夫の肩を何度も掻いている。春頃から甘えた声で鳴く事が減って来ていたので、珍しいなと思った。
爆睡している夫にあきらめると、今度は私のお腹に乗ってニャーニャー言いながら片手で顎の下を撫でて来た。
猫がいつも私にする撫でろの催促で、爪を立てずに小さな手でチョイチョイと頬や顎の下を撫でる。肉球と毛が両方楽しめるとても幸せな感触。
うれしくて猫をたくさん撫でた。
猫は満足するとまた夫の所へ行き、一生懸命起こしていたがやっぱり夫は起きなかった。
猫は思い出を作りたかったのかもしれない。
お別れが近い事をもっと前から知っていて、少しずつ準備をしていたのだろう。
私達が気づくのが遅くて猫に辛い思いをさせてしまったのが本当に申し訳なくて、あの時こうしていたら今も一緒に居たのかなと何度も思う。1日でも元気に長生きして欲しかった。
小さい頃から家に猫がいるのが当たり前だったけれど、猫の死と直接向き合ったのはこれが初めてだった。
実家に最初に来た猫とは仲が良くていつも一緒に寝ていた。ちょっと素っ気なくて「ニャ」と短く鳴く猫だった。
その猫は腫瘍が原因で13歳で亡くなった。最期は怖くて何も出来なかった事をずっと後悔している。
積極的な治療も緩和ケアもしなかった親を恨んだ。自分がもし世話をしたら親に何か言われるのが嫌で。とても幼稚だった。
動けなくなった猫が弱々しい声で何度も「ニャーー」と長く鳴いていたのが今でも耳に残っている。
その実家猫への思いもあって、最期まで悔いのないように看たかった。
猫がいない生活をするのは一人暮らしの時以来だ。その時も猫を保護して実家に連れて行った。
猫は欠かせない大事な存在だ。見たいし触りたい。毎日一緒に過ごし、寝顔を眺めたい。
でもこの先、猫と一緒に暮らす事はないのかも。
いつか縁があったらとは思うけど、たくさんの幸せを猫からもらうほど別れが辛くなる。
今はネットニュースの保護されて幸せに暮らす猫達の記事を読んで、猫ちゃんよかったねと癒されながら毎日過ごしている。
未開封のごはんや猫砂やペットシーツをもう少ししたらどこかへ寄付しようと思う。
https://anond.hatelabo.jp/20200703193938
先日こちらのお気持ち文を投下したところ、想像以上の反響があった。私も主にツイッターで感想などを眺めていたのだが、感想をつぶやいてくれた人のうち7割ほどが七瀬サイド、2割ほどがおパ島綾城サイド、残り一割はどちらにも属さないという比率であった。
追記や補足で、七瀬サイドが対価システムに走る理由や、それらが巻き起こす事故についてざっくりと説明をしたが、やや説明不足なところがあったため、あらためて対価システムの成り立ちと、巻き起こった事故などについて書かせていただく。
なお、今回の文章は漫画への関連性が薄く、私の実体験や周囲で観測した事故の話を多分に含んでいるため、人によってはトラウマの想起を招いたり、公平性に欠けるところも多々見受けられると思う。不快に思われたら、体調を崩す前にブラウザバックしていただきたい。
心理学に、マズローの欲求5段解説というものがある。下から順に、生理的欲求、安全の欲求、社会的(愛の)欲求、承認欲求、自己実現の欲求とヒエラルキー型に並び、一つの欲求が満たされると、もう一つ上にある欲求を満たしたいという気持ちが湧いてくるようになる、というものだ(詳しくはググってほしい)。
対価システムにとらわれるコミュ障は、多くがこの社会的(愛の)欲求か、承認欲求に大きくかかわる、ネガティブな経験(いじめ、孤立、暴言、虐待など)がある。要因はコミュ力の低さや容姿、機能不全家庭(いわゆる毒親)や身体的欠落によるハンデなどさまざまだが、とにかく、これらが幼少期に満たされていないと、自己肯定感を持てなかったり、不安障害を発症したりと、成長後の人格成型に大きな傷跡を残すこととなる。
自己肯定感のなさやコミュニケーション能力の欠落はストレスを加速させ、やがて他者の言葉や行為の意味を悪意的にとらえたり、常に攻撃的な態度をとるなどして”周囲に期待をしない”ことで、自分を守ろうとする。これは努力や性格の問題というよりは、本能的な防衛反応である。
ストレスに晒され続けると人間の脳は委縮し、判断力や選択肢を失い、やがて自傷か他傷の二択に追い込まれてしまう。自分含め、人を傷つけるのは世間一般的に望ましい行いではないが、酷寒の雪山で身震いを止めることが不可能であるように、”いま”そうでない人であっても、追い詰められればこうなる可能性があるということは、どうかご理解いただきたい。
無条件に愛されるという経験が少ない人間は、「何かメリットを相手に感じさせないと見捨てられる」という不安に取りつかれがちで、かつ自分をとことん下げているので相対的に相手は雲上人となり、相手の”貴重な”時間を無駄にしないため、関心を引くために、有能アピールを始めるようになる。自己顕示欲というよりは、お友達料金に近い。
親切心で行うというよりは、存在しているだけで周囲に迷惑を与えていると考え、その損失を埋めるべく”他の分野で”役に立つことで相殺しようというシステムだ。
しかし埋め合わせが毎回成功するなどは到底あり得ない上に、対価システムを持つようになる人間は社会的能力が低めなため、昼食に誘ってもらえた際に、誘ってくれた相手に報いようと必死で話しすぎて空気を凍らせてしまったり、面倒ごとを引き受けることでいい顔をしようとして、身の丈に合わぬことを一人で背負いこみ、結果周囲に尻拭いをさせてしまったりと、心臓が痛くなるような失敗をしてしまいがちだ。
埋め合わせに失敗したら、さらに必死に償わなければならない気持ちになる。そしてそういう時に限ってますますやらかし、雪だるま式に焦燥感と無力感と、ストレスが膨らんでいく。とてもつらい。
不平等を相手に飲ませていることに抵抗を覚え、距離を取るようになるのは一般的な考えだと思うが、対価システム保持者はニュートラルの自分という存在に、強力なデバフをかけている。生きているだけで常時-10点といった状態だ。向こうからすれば存在しないその10点分を穴埋めしようと、できれば次にミスった時のための貯蓄をしようとやっきになって空回りし、無駄に疲弊して疎遠になるケースもある。
これを相手視点で見ると、やたら労力の成果を見せてきたり、マウントを取ってあわあわした挙句、急に疲れ果てた様子になり、そのうち連絡もしなくなるという、まったく謎の状態である。相手の期待を裏切りたくないという気持ちや、一緒にいるだけで迷惑だから……という卑屈さは、相手には関係ないのだ。
まだそれだけならただの変な人で終われるが、もっと悲惨なケースだと、最初は完全に捧げる気持ちで書いていたのだが、もらってばかりでは悪いからと返礼があり、やがて絵を描く目的が返礼になって相手を疲弊させてしまったり、見返りを求めず書いていたはずが、自分ばかり書いていて不公平だとなぜか不満を抱き、それを相手にぶつけ不快にさせたり……などがある。
当然のことだが、人はそれぞれ価値観や許容量が異なるし、ルールとマナー、モラルはそれぞれ別物である。自他の区別の境界線があいまいだと、「自分は平気だから○○さんも平気だろう」「自分はこれを守っているのだから、向こうも当然守るだろう」と、無自覚で価値観の押し売りをはたらいてしまう可能性がある。コミュニケーションに自信のない人は、よほど普遍的な事例を除いて、基本的にその都度確認か観察する癖をつけたほうがいい。
七瀬の目的は、一貫して「綾城に認められる」であった。話が進むにつれいろいろと拗らせ、ついには諦めてしまうも、最後までそのスタンスがぶれることはなかった。
気さくなリプライを送り、ジャンル外の話題なども提供してくれ、通話して楽しいおパ島と、まったく交流を持ち掛けてこず、静かに有能アピールをしてくるだけの七瀬。楽しい相手と交流したい綾城が後者を選ぶ可能性は、限りなく低い。
「何かしら対価を支払えば、正当な結果が返ってくるものだ」と思い込んでしまう認知バイアスのことを世界公平仮説と言うが、対価システムはこれに限りなく近い。
しかし、実際は努力が必ず報われるという保証はない。どんなに頑張っても認めてもらえない、ありのままではなお肯定されない状況が続けば、世界を恨むか、オカルトに走るか、すべてを諦めるようになってしまう。頼むから、こうなる前に七瀬はカウンセリングに行ってほしい。
私は心理学の権威でもカウンセラーでもないのだが、私の言葉が、少しでも自己分析の助けになり、気持ちを整理するきっかけになれたなら、この上ない喜びだ。
それと、自己肯定感が著しく低い人には、どうか自分を、ほんの少しでいいので肯定してほしい。全肯定ではなくていい。なにかひとつだけ、人より優れてなくていいから、好きになれる個性を見つけてほしい。箸の持ち方でもお礼をちゃんということでも、声でも足でも字でも、なんでもいい。ひとつあるだけで、少しずつでも自己肯定感をはぐくんでいけるから。
■対価システム人間の面倒くささと負の公平仮説(おけけパワー中島)
https://anond.hatelabo.jp/20200705112649
公平仮説についての補足と、個人的にとった解決手段を他山の石にしてもらうべくしたためた。今回と同様に、科学的な根拠などはほぼないことをご容赦願いたい。
防護服着て、農薬射出マシン持って、背中にはタンクに入った大量の農薬をくくりつけてさ 腰には最期の近接戦闘用の刀だな
雲のようにたわめき蠢動するバッタの群れに雄叫びをあげながら突っ込むわけですよ ウオオーッ農薬射出ッ!!!!死ねえええええッッバッタどもッ!!!!!つってさ
そして無我夢中で農薬を撃ち終えたら刀を抜くわけ 男の戦いは古来肉弾戦闘で終わるものだ
そこから先はもう千切っては投げ千切っては投げ、八面六臂・快刀乱麻の大立ち回りよ
一振りで100の蝗を断ち、返す刀の巻き起こす風がさらに200を斬り捨てる そういう域の戦いだ 「払えばまたも寄せ来たり、寄すればまたも斬りまくり」ってやつですね
しかしあの歌はこう続くんだ 「剛は鬼神を挫けども 我の寡勢を如何にせん」
その通り 100万の悪辣な蝗を前に、俺はたったの一人 体力は尽き、身体の節々が悲鳴をあげているのに、目の前には減った気がしない雲霞のごとき蟲の群れ 毒殺し斬殺した死骸の上にもすぐに新しい蝗がたかる始末で、何匹殺したかさえもはっきりしない
俺は慟哭するんだ 一人の人間では蝗害に勝てないことを思い知ってね そして、ならば俺をも喰らうがいいさとばかりにそこに倒れ込む 死体が下敷きになって気持ちが悪いが、そんなことはもはや気にならなくて、疲れのあまり気がつくと眠り込んでしまう
目を覚ますとそこにはただ無数の死骸が転がるばかりで、蝗どもはもう去っている 何もなかったみたいに空が青いのが無性に悔しくて、俺は防護服を脱ぎ捨てながらまた叫ぶ、って寸法だ
もう、そこには誰もいはしない。
だから、
もう、そこには君もいやしない。
そこに只、在るのは。
二度と生を刻むことの無い(元社長と首を切られた社員の)骸―。
首と躯とは離れ離れ。
幸福に沈む、傍ら、磔に。
そして、僕といえば、
二度と地を踏むことさえない屍―。
ああ僕らは
何も知らなかったんだ
ああ何を
違えてしまったのか
僕らはきっと仲良く生きていける筈だったのに
―せめて、君が起業すれば…
そんな思いが、胸を掠めては、 消えた。
こんな恐ろしいところには、
もはや、
一刻たりとてもいられない。
そうしてその足を。
世界に触れてなどしてはならない。
かくも愚かだったのだ
ああ(起業界隈を去った)ボクこそ
そして誰もいなくなる前に
これは心の最奥に刻み込む、墓標。
疑いもせず 手に取る報い
好奇心こそ最大の敵よ
(収益化がすぐにできないにもかかわらずこれが儲かるんじゃないかと好奇心で歩んだゆえに苦しむ)
そう、刻まれるべきだ一人一人
一人夜歩き 忍び寄る影は
(さまざまな人間としてのおぞましさがある。振舞方と周りを見る余裕と金がない人間は絶望的に弱いということ、そして商品に係る知識や、起業に係る事象の知識をしらない幼さ故に気付かなったか)
そう、刻まれるべきだ一人一人
足掻くことさえ 試せぬほどに
聡さとは愚かさと同義か
(余裕はどんどん失われる。試せることも無く最短の経路を選ばざるを得ない、それでもだめかもしれない。先に展望が見えなくても修正は許されない)
そう、刻まれるべきだ一人一人
恋の苦さと 命の甘さ
大人の味は油断大敵
(そもそも起業なんかやるのは人間としての好奇心や使命感に燃えてる、ということは色恋だとか情で折れるだろうと、足元を見透かして捻じ曲げ、おろうという奴がわいてくる)
そう、刻まれるべきだ一人一人
一夜限りの 丑の刻参り
(丑の刻参りのような嫉妬もうごめく。別に売り上げなんざ上がってないからうらやむものなんてないものなのに。なのに何を勘違いしたか嫉妬して、隙を見て邪魔をしようとしてくる。誰が裏で嫉妬しているかすらもわからない。)
そう、刻まれるべきだ一人一人
(ハードワークによる睡眠不足や、ジャンクフードだよりにもなる。ゆえに体調を崩し、メンタルにも悪影響を及ぼす)
そう、刻まれるべきだ一人一人
正直者が 馬鹿を見るのだ
臆病者に進む道なし
(臆病者であればうまくいかないが、だからといって正直者であれば弱くて騙してはめこみやすいからと騙そうとし、そして起業家は馬鹿を見る)
そう、刻まれるべきだ一人一人
ああ何を
違えてしまったのか
ああせめて
君が起業してくれたなら
などと馬鹿めが!
世迷いごとに沈め!
ああ!
墓標に刻んだ数だけ 胸に込み上げる勝利の余韻に嗤う。
猫が死んだ
最期は何も食べなくて大好きなちゅーるも食べなくて、でも少しでも一緒にいたかったから無理にでも口に突っ込んだ
まだ体力があった頃から薬もご飯も人間一人で押さえつける必要なく飲み込んでくれたし吐き戻さなかった
いいこだった
久しぶりに聞く大声で、でも声がでない様子でうにゃうにゃ言ってから、横向きに倒れた
横向きの足を伸ばした体勢も久しぶりに見た
舌を出してハーハーと音がするような呼吸をしてた
撫でながら名前を呼びかけた
しばらくしたら猫が自分で体の向きを変えて、最近見慣れたスフィンクスのポーズになった
息は荒いけど口は閉じてて、ちょっと落ち着いたのかと思った
電気を消して撫でるのをやめた
またしばらくしたら、また立ち上がって小さくうにゃうにゃ言って、そのあと若いとき何かにじゃれついて大興奮したときみたいな動きをしだした
ゴミ箱を前足で叩いてた
私の膝の上に乗ろうとしたようにも見えた。抱えて乗せればよかった
生き物が死ぬときの様子が怖くて手は出せなくて、横たわったまま吐くような動作をしているとき、これはのたうち回るというやつなのではと思った。あるいは断末魔
それから目を見開いたまま動かなくなって
お腹の呼吸の動きも止まって
でも声をかけると耳は動いた
名前を呼びながら撫でた
髭をさわっても目が閉じなくて
心臓の動きが感じられなかった
23:51のことだった
じいちゃんが旅立って6日が経った。
お葬式が終わって2日が経ち、数日前までに比べてじいちゃんが死んだんだという実感が湧いてきた。
昨日まではじいちゃんがいないということが信じられなかったし、じいちゃんがいないことが当たり前になることが怖かった。
じいちゃんが亡くなる直前の土曜日に会いに行った時は、意識もしっかりしているように見えてまだまだ生きられるんじゃないかと思った。
その前の週にお見舞いに行ったときはすごく苦しそうにしてたから、元気な姿を見て安心できた。
だから、24日に病院からじいちゃんが亡くなりそうという連絡を受けた時はとても信じられなくて、全然実感がわかなかった。
お通夜と葬式で遺影になってしまったじいちゃんを見て、やっとそれを実感できた。
どんな顔をしていればいいかわからなくて、ふざけて笑ってた私と弟に、何笑っとるんだぁ〜と一緒に笑いながら声をかけてくれた。
お通夜の日の夜は、じいちゃんがいなくなってしまったことが寂しくて寂しくて仕方がなかった。
翌日の葬式で、出棺するときにおじさんがじいちゃんによく頑張ったねと声をかけているのを見て、また泣いてしまった。
お葬式が終わって、疲れたママと二階で寝ていたら、窓からみえるすごく空が青くて、おじいちゃんを24日の日に置いて、自分だけこのまま未来に進むことが寂しくてしょうがなかった。
家族と居られる時間にも限りがあると思うと、やっぱりなにか思い出をつくっておきたかった。土岐は生憎の雨でつまらなかったけど、3人で居られる時間ができてよかった。
その日の夜、みんなが寝てから1人で車庫にある古いアルバムを見に行った。
じいちゃんとばあちゃんとパパとおじさんの思い出が残っていて、私がじいちゃんと一緒にいた時間なんて、じいちゃんの人生のほんの一部だったんだなと思った。
じいちゃんが長くないかもしれないという報せを聞いた時、私はママに延命措置をしてほしいと伝えた。
ママやばあちゃんは、じいちゃんはそれで楽しい?延命措置なんて必要ないと言って、その時の私はその意見は冷たいんじゃないかと感じた。
正直、正論だということは頭でわかっていたから、余計に悔しくて、そんなテンプレの正論じゃなくてもっと本気でじいちゃんのことを考えてほしいと、悲しい気持ちになった。
じいちゃんが死んでからばあちゃんが気になってしょうがなくなった。
ばあちゃんも数ヶ月前に比べて、最近はベッドで寝てる時間が多い。認知症も進んでいる気がする。
昨日と今日はばあちゃんに色々声をかけてみた。腰が痛くて座っていられないから寝ているらしい。舌に口内炎もできていた。
そんなばあちゃんをみてたら、じいちゃんの延命措置はしなくても正解だったかもしれないと思い始めた。
胃に直接チューブをつなげば食べ物を流せるけど、口の中に常に管が通ってるなんて異物感がすごいし苦しいだろうなと思った。
でもやっぱり人には寿命があって、周りがどれだけ手を尽くしたって無理な時は無理なんだと思う。
ばあちゃんに昨日、東京オリンピックまで生きようと声かけたけど、首を横に振られてしまった。ばあちゃんは以前から自分は長生きをしすぎたからということをよく言っていた。
ばあちゃんの痛みが少しでも和らいで、穏やかに残りの時間を過ごしてほしい。
ここ2週間くらいずっと雨だったけど明日からはやっと晴れるらしい。腰痛の人は雨の日に腰が痛むと聞いた。
だから晴れたらまた数ヶ月前みたいに、庭を散歩くらいはできるようになってほしい。
どうすればいいだろう。
今でこそダウンロードが当たり前の世の中になっているけれど、わずか10年前までは、CDでしか手に入らない音源が大半だった。
今の時代は、音源をダウンロードする、あるいはYoutubeで公式の動画を視る、などの方法により、意識的か否かを問わず、対象
のアーティストへ何がしかの収益がもたらされる。音源がCDしかなく、デジタル化されていないアーティストには無縁の話だ。
言いたいのはお金の話ではない。
あなたの音楽を大切に思っている人がいる、あなたの音楽を聴いて心を動かされている人がいる、あなたの音楽が、退屈な生活に
潤いを与えてくれている。
そんな思いが間接的にアーティストに届かないものかと思う。スマートフォンやタブレットなどで、音楽が再生されることで、
少なくともあなたの音楽を聴いている人がいるということが、伝わらないものかと思う。
もう四半世紀近くも前になる。
街の商業施設にあるCDショップで、地元ミュージシャンの新作発売を記念して、カタログ的なカセットテープが無料で配られて
いた。その音楽は、流行りの音楽しか知らない中学生には異質なもので、けれど何か心に引っかかるものがあって、結果的に擦り
切れるくらいに、aiwaのポータブルプレイヤーで再生していた。
いつかライブに行こうと考えていたら、気がついたときには解散していて、その後復活ライブの動きもあったようだけど、当日に
なって中止を発表。複雑な事情で、もはや活動再開は望めないような状態になってしまった。
彼ら、というよりも作詞/作曲をやっていた彼が、今なにをやっているのかは知らない。最期の経緯から考えて、おそらくもう音楽
でも、彼が残した音楽は四半世紀を経ても変わりなく、むしろ、聴き手にとってはより大きな存在で、光輝くものになっている。
彼あるいは彼らのライブを見ることができたら、というのは贅沢な望みなのは分かっている。
それが難しいならば、今でもあなたの音楽を拠り所として、その存在に感謝している人がいることだけでも、伝える術があれば
と思う。
岡村と言えば山ちゃんも逆転人生で出ているNHKだが、NHKはアメリカの抗議活動について不適切なアニメを作ってしまった。
瀧も沢尻も許されなかったのになぜか徳井は許された大河ドラマ。
その大河自体がコロナで中断を余儀なくされ、往年の大河の名シーン集に急遽差し替えられた。
渡部謙の不倫で批判を受け、社会的に不倫を許さない空気が醸成された中で、同じく不倫問題の当事者であった渡辺建の独眼竜を放映。
また、山ちゃんを始め、お笑い芸人と絶世の美女の結婚は社会に勇気を与えたが、結婚できない芸人もいるので矢部にピシャリとたしなめられる。
♦︎やらかしたらしいっすね。
♦︎解雇と聞きましたけど?
♠︎あらそうなん?重いわねーでもみんな辞めろ辞めろって言うてはったね。
♦︎ねー、反社会的って言うてはった。
♦︎お金の出どころ考えたらね、飲んで食うてる場合やないて。おばあちゃんらをどんだけ泣かせたと思うとるんやろ。
♠︎おばあちゃんらまで泣かしたん?あかんね。というかコロナやから?まさかおばあちゃんらまで…。
♦︎年の問題やないけどね。コロナも大変かもわからんけど。まあ確かに年寄り言うたらお金のこともキツイけど、コロナはしんどいか。
♦︎けんちゃん?可哀想といえば可哀想やけど…。あれは正味、自業自得のとこもあるで?
♦︎いや可哀想ではあるがよ、女遊びし過ぎたんやろ?
♠︎女遊びて。知り合いのママさんのとこで飲んでただけやろ。
♦︎ママさんやないやろ。飲んでたって何を飲むねん。
♠︎酒に決まっとうと。
♦︎そんな可愛らしい話やったっけ?
♠︎けんちゃんを何や思うてんねん。あんた…もう二度とコントも見れへんのに。
♦︎まあ見えひんかもなあ…。
♠︎あんな芸人はもう出てこんと思う。つらいわ。最近はだいごとの掛け合いもおもろかったのに。
♠︎あんた、だいごはテレビ出てたやろずっと。別のだいごと間違えてへん?占いの。
♦︎さすがにそれとは間違えとらんさ。でもええやんね、美人の奥さんもらって仕事にも力入っとうやろね。
♠︎あんたそれ、他の芸人らと間違えとうやん。完全に。山ちゃんか渡部やろ。
♠︎どうなるって、最期まで一人に決めんと逝ってもうたわ。
ネタバレ満載なので未見の人は見ないように。
甲賀弾正×お幻
「バジリスク」という名称自体が、死んでも殺す的な意味合いで付けられたものと思われるので最終的に壮大な相打ち物語なのだが、
その初戦を飾る戦い。
かつて愛し合った二人の戦いであり、物語のラストシーンとの対比となる名シーンである。
とはいえ、ここでお幻の鷹がいなければ勝負は恐らく一方的に甲賀の勝利に帰したであろう事を考えると、実質的にお幻の勝ちに近い気もする。
甲賀弾正は巻物をスリ取った上に不意打ちでお幻を倒して、かなり甲賀有利の状況を築いたにも関わらず、一瞬の油断から相打ちに持ち込まれた上に、結果的に巻物は鷹の翼によって先に伊賀方に届いてしまい、その後長きに渡る伊賀のイニシアチブを許すという、踏んだり蹴ったりな結末であった。
■FF7
FF7のストーリー上、クライマックスと言っても良い名シーン。
ここでの神羅カンパニーの社長退場と、その後のシスターレイを巡る一連の戦いによって、物語の最初からストーリーを牽引してきた神羅カンパニーは組織的な統率力を喪失し、物語の舞台から退場する事になる。その引き金となった戦い。
超長距離での大火力の撃ち合いによる相打ちだが、シスターレイの標的がダイヤウェポンではなくセフィロスの張ったバリヤーであった事や、ダイヤウェポンが倒れた後にその攻撃がミッドガルを破壊するなど、超長距離での戦いゆえの見せ場がカッコいいシーンである。
一方、本来ジェノバ(セフィロス)を攻撃するはずのウェポン達が、神羅カンパニーを攻撃したり適当にウロチョロしてるだけでイマイチ仕事してない感がある事や、
北の大空洞とミッドガルの直線上にダイヤウェポンが重なる偶然(神羅側はそのタイミングを狙ってたのかもしれないが)等、ややストーリー上の強引さを感じるのがマイナス要素である。
結果的に、サファイアウェポンやダイヤウェポンは神羅カンパニーを攻撃してセフィロスをアシストしてたようなものだし、アルテマウェポン・ルビーウェポン・エメラルドウェポンはあの有様なので、ウェポンは使徒を出したかっただけやん感が強い。
アルミサエル×零号機
前半でせっせと株を上げて、後半で一気に落としたTV版エヴァンゲリオンのエヴァ対使徒の実質最終戦(最後のシ者は、エヴァ対使徒って感じじゃなかったし)
前話でみんなのヒロイン惣流明日香ラングレーさんがアレな感じで退場した直後、嫌な雰囲気全開の中で行われた戦いの中で、やっぱり嫌な展開で発生した相打ちである。
レイ2号機の最後の回想が我らが主人公碇シンジくんではなく、ネグレクト総司令碇ゲンドウ氏であった事も含め、視聴者への嫌がらせが頂点に達した瞬間でもある。
思えば第一話から「勝てなきゃ自爆」がデフォの使徒戦だったので自爆では死なない印象があってもおかしくなかったのだが、黒ジャージ戦以降、物事が悪い方向にばかり進んでいたので、もはや出撃しただけで死にそうな感じが漂っていたのが印象的である。
しかもこの辺の戦いは、ゼーレやゲンドウが暗躍しまくってるせいで、初期の「使徒に勝たなければ世界が終わる」という背景が形骸化し、なんか消化試合みたいな雰囲気すらあった。
という事で、視聴者に嫌がらせするために行われたと思われる壮絶な相打ちシーンである。
■FSS
KOG×ジュノーン
ストーリー上重要な相打ちのはずだが、なんか全然重要じゃない気もするワンシーン。
設定変わっちゃってよく分からんけど、MHはレッドミラージュだけあればいい気がするんで相打ちになった二機が割とどうでもいい感じがしてるのと、
パイロットも割とどうでも良くて、重要なのは2人のファティマのはずなのだが、
それもなんでそんな所で相打ちになってるのか良く分からない感の漂う、良く分からない相打ち。
なんの意味があったのか。
言わずとしれた名シーン。ドラえもんの道具を使えば簡単に直せそうな気がするが、それは言わぬが花というやつである。
22世紀から来たドラえもんがいる以上、世界が滅びるはずがないのだが、それも言わぬが花である。
>相打ちはお互いに攻撃を仕掛けてお互いに致命傷を負うことであって、バギーちゃんみたいなのは自爆やろ
↑まあ、そんな気もするけど、鉄騎隊はポセイドンが操ってたみたいなんで、一応両方攻撃したよ、という体裁で一つ。
>バギーちゃんがしずちゃんの涙の雫に反応して奮起する名場面、水中では雫ができないはずだが、それは言わぬが花というやつである。
↑言われてみるとそうやな。まあそこは、おいらの心の胸は、お空の月の星の涙よおいらの胸の心の切なさよ、雨が降れば胸の心の頭もぬれるよって事で一つ。
スパイク×ヴィシャス
戦闘開始時点ですでに疲労してボロボロかつ腕に被弾していたスパイクと、無傷で座って待ってたヴィシャスではフェアな戦いとは言えない気もするが、
まあ殴り込みをかけたのがスパイクである事と、拳銃使いのスパイクに対してヴィシャスは日本刀使いというハンデがあり、更にスパイクはヴィシャスの部屋に爆弾投げ込んでるっぽいので、その辺込みで「堂々たる一騎打ちであった」と評して良いだろう。
かつての親友同士だったが女を巡って争った挙句、女は雑な感じで死亡済み、という背景もハードボイルドで良い。
最後、お互いの武器を押さえあった状態から相手に武器を渡しての相打ちであった事も、救いのないはずの戦いに花を添えている。
ラストシーンで入り口でスパイクを待ち伏せしていたマフィアが、既に戦える状態にないスパイクを見て銃を下ろすシーンがお気に入り。
ダイヤのJ×北家
2位以下は全員死亡というルールの中、逆転できるわけでもないのにアガって(しかも国士)そのままゲームオーバーとなった北家に対する、
「どこで運使っとんじゃあああああ」というダイヤのJの最後の叫びは、この作品一のお気に入り。
まあ、既に勝ち目が無いに等しかった北家と南家は、良くても東家のチシヤをトップにしてダイヤのJを道連れにするしかできない状況だったので、
そういう意味では北家は良くやったと言えるのだが、あんまりそんな雰囲気ではなく単に当たり牌が来たからアガった感の漂う北家の空気も良かった。
ゴルツィネ×フォックス
同作の組織戦としては最終決戦のクライマックスに起こった名シーン。
致命傷を負いながら裏切り者のフォックスを倒したゴルツィネの最後の心境はどのようなものだったのか、
その重点が裏切り者を許さないマフィアのプライドだったのか、自分の手に入らないならばアッシュを誰にも渡したくないという執着だったのか、
色々なものを想像させ愛憎入り混じったBANANA FISHの最終ボスを飾るにふさわしい男であったと言えるだろう。
片や主人公陣営を散々に苦しめた大ボス・ゴルツィネを用済みとばかりに軽く裏切って片付けたフォックスも、
その悪役らしいあっけない退場の仕方も含めて途中出場でありながら存在の軽さを感じさせない名悪役であったと評価したい。
なお、同作で相打ちといえば、言わずと知れた最後の名場面があるわけだが、ラオの存在がちょっと軽いので、相打ちというよりは「アッシュの最期」という印象が強い。
あと余計な事ではあるが、ふつーに考えると腹刺されて失血死する場合、床は数リットルの血でグチョ濡れで魚市場のようなムッとした臭気が立ち込めている上、顔はゾンビのような土気色のはずで、良い夢見てるようには多分見えないのではないかという疑いが強い。
※ブコメを見て
知らないのもあるけど、知ってるのもあるなあ。
□幽遊白書
飛影×時雨
あったなあ。解説の躯さんがいるので野暮な解説はしたくないが、
この時点で飛影と互角だった時雨がなぜトーナメントで蔵馬といい勝負ができたのか、原作読んだだけだと疑問しかない。アニメだと何か説明があったのだろうか・・・
なお、このトーナメントの逆トーナメント覇者は俺たちの柘榴であり、「自分に勝った奴は許さねえ」という柘榴の執念を感じる。
あった。勝てない相手に対してでも、何が何でも殺すというネテロの執念の一幕だった。
あの一撃でメルエムだけでなくユピーとプフにも致命傷を与えており、「当初はネテロの負けに見えたが、実は勝ってたのはネテロで、後からその凄さがわかる」という冨樫先生の演出の妙が光る。
一方、ネテロは立場上自爆を選択しただけで、一武術家として戦っていたならそのような戦法はとらなかったのでは、とも思わされる。
□北斗の拳
ファルコ×名も無き修羅
あったあった。修羅の国への期待値を爆上げして、後からパワーバランスが良くわからくなる原因を作った一戦。
それだけファルコが弱っていたと言えなくも無いが、刹活孔注入してからも一発喰らわせてるし、ケンシロウにも一応かすらせてるので、紫光のソリア程度の強さはありそうな気がする。
□マヴァール年代記
しかしあの一戦のせいで、あんまり英雄と知将の戦いという読後感がなくなったのも惜しかった。
孫子曰く「凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。軍を全うするを上と為し、軍を破るはこれに次ぐ」というやつで、
お互い全滅するまで戦って最後に大将同士で一騎打ちして相打ちって、お前ら何やってんだという感が強い。
しかし今にして思えば、アルスラーン戦記の最後の相打ちに比べればまだマシだったかなーという思いもある。
相打ちすりゃ良いってもんじゃないんやで。
■BASARA
揚羽×夜郎組
最終決戦の裏側で、敵方の暗部夜郎組を一手に引き受けて散った、タタラ軍の縁の下の力持ち揚羽。
敵も倒し、崩れる城も支え、友人の太郎ちゃんの仇も討ち、と八面六臂の大活躍だったのだが、その最期は崩れた城の下敷きであり、見届けた者はいない。
物語の最初から更紗を救い続けたものの、その更紗は敵将朱理とできてしまい、それでもBSSとか泣き言を言わずに支え続けた男の中の男である。
なお、この物語にはもう一幕の相打ちシーンがあり、作中最強の暗殺者である柊と朱理・今帰仁コンビによる一戦。一交錯で決着がつき、双方死ななかったものの双方片腕を失うという痛み分けの結果となっている。
つまらない深読みをするなら、作品として物語前半で悪逆非道をなしている朱理を無罪放免というわけには行かず、華を持たせつつも贖罪的な意味合いで片腕を落としたのであろうと思われる。
早期にマーズランキング2位が退場した戦いであり、読者に絶望的状況を知らしめた。
レーダーよりも遠くから敵を察知するアドルフさんの謎能力がヴェールを脱ぐときの説明文のカッコよさに加え、
雷で倒す→避雷針で避ける→側撃雷で倒す→心臓マッサージ→銃を電磁場で防ぐ→電磁場の通じない投石で殺害→自爆
という二転三転する状況が、希望を見せてはまた絶望に落とすという、一筋縄では行かなさを演出した良い戦闘だった。
なお、状況的には相打ちというよりアドルフさんの負けであるが、多くのゴキブリを殺害及びボスに重傷を負わせ、結局何も渡さなかったという点と、
数話後にこの時のボスゴキブリが討ち取られた際に、すでに側撃雷で内臓に重傷を負っており、生き延びたけど長くはなかったであろう、という説明が入ったので、相打ちと判断したい。
余談だが、単行本には収録されていないが、YJ連載時の『雷帝、戦闘体勢(アドルフ・スタンバイ)』という煽りはかっこよかった。
アニメ版など無かった。
「君がずっと寝てるもんだから、ずっと一緒にいられて幸せだね」
「お散歩ね、楽しいよね。私も好きだよ。でも一緒に寝るのも好きだよ」
「りんご美味しいよね。もっと食べていいよ、何でも食べていいよ」
「まだ頑張るの?そっか偉いね、じゃあ一緒に頑張ろうね」
「私のこと好きなの?ありがとう、私も大好きだよ」
そんないつもどおりの他愛のない会話をして、犬が寝たら一人でメソメソ泣いて、という10日間を過ごした思い出。
犬のことを思って泣いたというよりは、犬のいない中自分だけ生きていくのがが怖くて泣いていた気がする。
寂しいな、怖いな、一人ぼっちだなって。
ちなみに後悔はあまりしていない。死ぬ前は色々悩んでいたが、最期の日に犬が目を見ながら力強くしっぽを振ってくれたので「これでよかったんだ」と思えた。ああ、私のパートナーは良い子すぎる。
朝散歩に叩き起こされることもないし、マーキングと戦うこともないし、トイレもお風呂も覗かれないし、前より平和な世界かもしれない。
最初の数カ月は一人家にいる時間があると涙が溢れてきていたが、最近はおちついていた。
もう寂しさは忘れたな、人間ってのは大概薄情なもんだ、なんて過ごしてたけど、あの増田を見たら一気に心を揺り動かされてしまって、今日は朝からもうどうしようもない。
増田は今毎日泣いてるのだろうか。猫ちゃんの最期を看取ったあとは毎日泣くのだろうか。
どんな言葉をかけて良いのかわからないけど、とりあえず残りの日々を幸せに過ごしてほしいと思う。
自分も犬のことを増田に書くことが何度かあったが、いつも優しいブコメやトラバがついて励ましてくれた。
増田にはたくさんのブクマがついている。どれか一つの言葉でも、増田の励みになってくれるといいなあ。
自分も一応地味なブコメをつけているが、100字で語るには感情的になりすぎたので増田でもこっそり長文お気持ち表明しておく。
毒薬だと思うのだが。
もはや勝ち目のない戦いを、それでも政府は国民に強いるのであれば、せめて武士の情けとして、自決の手段が欲しいと思う。
諸外国は都市封鎖までしているものの、その後の報道を見ても2か月経過しても拡大が止まる兆候は見られない。取りうる最終手段を講じても、状況は悪化しているのが現実である。
これに準ずる国内の対策が功を奏していないのも、日々の報道により明らかである。
結局、一時的に抑え込むのが限界であり、経済活動を本格的に再開することは不可能である。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052900791&g=soc
https://mainichi.jp/articles/20200529/k00/00m/040/260000c
この状況が1~2年続けば、経済はおろか国家が崩壊するのは自明であり、すなわち人類に勝ち目がない根拠ともいえよう。
あるいは、最期に国家と大企業(の看板)は残るかもしれない、でも庶民は見捨てられるだろう。みんな、もうわかってきているのではないか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5718f79a834c347c009410079793e873f109f7f
そんな時に必要なのは目先の金などではなく、いつでも辛くなったら自ら人生をリセットできる手段が手元にあるという安心感(?)ではないかと思う。
毒薬だと思うのだが。
もはや勝ち目のない戦いを、それでも政府は国民に強いるのであれば、せめて武士の情けとして、自決の手段が欲しいと思う。
諸外国は都市封鎖までしているものの、その後の報道を見ても2か月経過しても拡大が止まる兆候は見られない。取りうる最終手段を講じても、状況は悪化しているのが現実である。
これに準ずる国内の対策が功を奏していないのも、日々の報道により明らかである。
結局、一時的に抑え込むのが限界であり、経済活動を本格的に再開することは不可能である。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052900791&g=soc
https://mainichi.jp/articles/20200529/k00/00m/040/260000c
この状況が1~2年続けば、経済はおろか国家が崩壊するのは自明であり、すなわち人類に勝ち目がない根拠ともいえよう。
あるいは、最期に国家と大企業(の看板)は残るかもしれない、でも庶民は見捨てられるだろう。みんな、もうわかってきているのではないか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5718f79a834c347c009410079793e873f109f7f
そんな時に必要なのは目先の金などではなく、いつでも辛くなったら自ら人生をリセットできる手段が手元にあるという安心感(?)ではないかと思う。
毒薬だと思うのだが。
もはや勝ち目のない戦いを、それでも政府は国民に強いるのであれば、せめて武士の情けとして、自決の手段が欲しいと思う。
諸外国は都市封鎖までしているものの、その後の報道を見ても2か月経過しても拡大が止まる兆候は見られない。取りうる最終手段を講じても、状況は悪化しているのが現実である。
これに準ずる国内の対策が功を奏していないのも、日々の報道により明らかである。
結局、一時的に抑え込むのが限界であり、経済活動を本格的に再開することは不可能である。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59710410Y0A520C2ACYZ00/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012449421000.html
この状況が1~2年続けば、経済はおろか国家が崩壊するのは自明であり、すなわち人類に勝ち目がない根拠ともいえよう。
あるいは、最期に国家と大企業(の看板)は残るかもしれない、でも庶民は見捨てられるだろう。みんな、もうわかってきているのではないか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5718f79a834c347c009410079793e873f109f7f
そんな時に必要なのは目先の金などではなく、いつでも辛くなったら自ら人生をリセットできる手段が手元にあるという安心感(?)ではないかと思う。