猫が死んだ
最期は何も食べなくて大好きなちゅーるも食べなくて、でも少しでも一緒にいたかったから無理にでも口に突っ込んだ
まだ体力があった頃から薬もご飯も人間一人で押さえつける必要なく飲み込んでくれたし吐き戻さなかった
いいこだった
久しぶりに聞く大声で、でも声がでない様子でうにゃうにゃ言ってから、横向きに倒れた
横向きの足を伸ばした体勢も久しぶりに見た
舌を出してハーハーと音がするような呼吸をしてた
撫でながら名前を呼びかけた
しばらくしたら猫が自分で体の向きを変えて、最近見慣れたスフィンクスのポーズになった
息は荒いけど口は閉じてて、ちょっと落ち着いたのかと思った
電気を消して撫でるのをやめた
またしばらくしたら、また立ち上がって小さくうにゃうにゃ言って、そのあと若いとき何かにじゃれついて大興奮したときみたいな動きをしだした
ゴミ箱を前足で叩いてた
私の膝の上に乗ろうとしたようにも見えた。抱えて乗せればよかった
生き物が死ぬときの様子が怖くて手は出せなくて、横たわったまま吐くような動作をしているとき、これはのたうち回るというやつなのではと思った。あるいは断末魔
それから目を見開いたまま動かなくなって
お腹の呼吸の動きも止まって
でも声をかけると耳は動いた
名前を呼びながら撫でた
髭をさわっても目が閉じなくて
心臓の動きが感じられなかった
23:51のことだった
あなたのことが大好きだったんだね。 お大事にしてね。
怖くて寂しくて悲しかったね。今晩は猫と共に。猫が大好きだったあなた自身を大事に。
たぶん22:51だと思う お悔やみ申し上げます