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2017-05-21

BLAME!劇場版を見てきた

公開日5/20(土)に見てきましたよ。

全体的な感想としては「まあ、こんなもんでしょう」。(面倒なオタク特有の、上から目線。)

いや、こっちの問題なので、映画は悪くないです。

ビジュアル面は、仕方ないんです。

原作を初めて見たのが「アフタヌーン」誌連載の見開きページで、見た瞬間に脳を焼かれてしまって(ちなみに 内山英明 の写真を見たときも似た衝撃を受けました)。

もう何度も読み返して、脳内でグッツグツに煮えているわけなので。公式映像化というとどうしても期待が膨らんで、好きなシーンがいくつも脳内にフラッシュバックしてくるので、何を見ても物足りなく感じてしまう。マーベル・シネマティック・ユニバース作品並みの予算を投入しても満足できるかどうか。

アクションや、アニメーション(物の動き)に関しても、まあ。

これも脳が煮えてるので。

原作みてて思うのが、絵にモーションブラーをあまりつけてないので、躍動感というか「動いている感」はあまりないんですけど、どんな動きをイメージしているかは伝わってくる。そして、その動きはめちゃくちゃカッコいい。キャラクターアクションだけでなく、建築物や装置の動きも好きです(東亜重工入り口とか)。格闘描写は「ABARA」でも切り拓いているなあと思いました。

あ、霧亥とサナカンの格闘シーンはよかったです。

原作から削られた要素については、単発の劇場作品だから無理ないなと思いました。珪素生物はセーフガードと区別がつかないし、臨時セーフガードも人間と区別つかないし。

唯一文句を言いたいのが、メガストラクチャーが登場しなかったこと。作品の建築物描写における超重要ギミックじゃないですか。これによって、そのへんのビルがどこまでも積みあがっているわけじゃないんだな、ってのがわかる。

重力子放射線射出装置メガストラクチャーに穴を開けて新天地に行く、という名シーンは映像化して欲しかったですね。射出装置がただの強い銃程度のものになっていたのが残念。

劇場に行く前にインタビュー( https://akiba-souken.com/article/30072/ )読んだんですが、感情移入しやすいドラマを入れようってのはなるほどなあと思いました。原作みたいな突き放したつくりにすると、私みたいな性癖の者には刺さりますが、それだけでは売り上げはアレですからね。大勢の人に刺さる普遍的要素を入れるのは良いことでしょう。

でも、なんか、つまらない実写ドラマみたいな出来だなと思いました。面白い人間ドラマを作る難易度って、面白いアクション映画を作るとか、面白い恋愛モノを作るとか、面白い巨大建築物徘徊マンガを作るとかってのと、大差ないと思います。

あと、説明してくれるのはいいんですけど(私も「ABARA」のラスト意味不明でしたから)、視聴者の知性を信頼してないところが、なんか、つまらない実写ドラマみたいだなと思いました。“ながら見”されること前提で作ったテレビドラマじゃないだからもっと信頼してくれてもいいのになあって。特に微妙に思ったのが、自動工場にいくまでの背景の建物が、前のシーンのおやっさんのクソ長い説明台詞のときに写っていたやつそのままだったというとこ。

まあ、これで楽しめるって人が多くて、売り上げが上がるっていうなら、いいんですけどね別に。(面倒なオタク特有の、選民思想。)

私が原作で一番ドラマを感じたのは、臨時セーフガードと珪素生物の確執でした。結局パーソナリティは人間と同じなんで、出しても平気だったと思いますけどね。まあ前述のとおり単発の劇場作品では難しいのでしょう。「あのセーフガードが味方に」って意外性は連載を積み上げていたからこそだったし。

セルルック3DCGはとてもよい感じでした。

あのキャラクターたちが動いてる喋ってる、というのは嬉しいものですが、やはり違和感もありますね。

違和感つっても、映像版のデザインはそうなんだから、映像版においてはそれが本来の姿なわけで、文句を言う筋合いではありませんが。

まあ、私が原作を見てイメージしていたのはこんな感じだった、という話がしたいだけです。

霧亥は、妙に顔が太いなあって思いました。「BIOMEGA」の庚造一のような太さではなく、アゴはシュっとしているのに、なんか太い。原作もっと細いイメージでした。あとイメージよりずいぶん声が低くて喋るのが遅い。

シボは、すげえ高飛車になってました。顔や髪の描写はとてもよかったのですが、服と靴のデザインがそれかいって感じ。

サナカンは、全世界三億七千万人の 弐瓶勉 ファンが驚いたと思いますが、まさかアクセント付くのが「カ」だったとは。「サ」だとずっと思ってたのに。

電基漁師たちについては違和感がまったくなくて、モブとしてしか認識してなかったんだな、という感じ。髪やその装飾の描写がよかった。

捨造は、宮野真守の声してんだからもっと活躍せえやと感じました。電基漁師としては活躍していた方ですが。

づる の、最初の頬染とか、インナーチラ見せとか、そういうのいらねえなって感じでした(個人の感想です)。アレな深夜アニメ並みに突き詰めてくれればまだしも。

霧亥を踏みつけ銃口を突きつけるサナカンをローアングルから見上げるシーンとか最高だったので、そういうのをもっと個人の感想です)。

コンピュータ接続する際に無線が基本なのが、時代にあわせてアップデートしてきたなと思いました。原作ではは有線が基本でしたね。

視線に写る文字などのCG、映画では普通にCGで描写していましたが、思えば原作においてはCGを手描きで描写するというのがいい味出してました。原作が当時されていた当時は特にパソコンスペック向上が激しかったのでうっかりCGを導入すると陳腐化が早かったろうと思います。こういう描写で、手書きフォントみたいな、あえてガタつくような表現をしたら面白いかもしれません。

妄想キャスティング

 霧亥 浅沼晋太郎

 シボ 瀬戸麻沙美

 サナカン 花澤香菜 (あまり低くせず大人っぽくしたときの声がハマる気がする)

 メイヴ 悠木碧

 イヴィ 羽多野渉

 メンサーブ 茅野愛衣

 セウ 宮野真守

 ドモチェフスキー 中村悠一

 イコ 山下大輝

 ダフィネ 斎賀みつき

 プセル 早見沙織

 スチフ 細谷佳正

 ナギナタの人 種﨑敦美 (このイラストの手前に座っている珪素生物です https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=25548289 )

「ブラム学園」が映像化されるとよいですね。

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2017年5月23日火曜日 追記)

5/22(月)に二回目いってきましたよ。

初回は自分の中のイメージとのコンフリクトから「あれが無いこれが無い」を意識してしまいましたが、こんどはちゃんと「劇中にあるもの」だけに集中して見れた気がします。

スゲーよかった。

建築物の描写とか環境音とか。ずっと浸っていたい雰囲気。人間ドラマちょっと脇に置いて、世界観を楽しむ感じですね(って原作と同じやないかい)。

建築物の、特に質感(テクスチャー)がよいですね。原作よりもリッチ表現。今後原作を読むときは映像版のイメージ逆輸入すると、また一段と脳が煮えてきますね。

 

本編終了とエンディングテーマの間に流れたパートキャラクターの静止した3Dモデルがアップになり、カメラだけが動くやつ。

似たようなのが「パシフィック・リム」でもありましたね。あれを意識したのでしょうか。

サンダーバード」のエンディングにも似てるような気がしますが。

 

メカ描写では、電基漁師スーツの背中とグローブデザインがいいですね。強化外骨格という感じで。

 

一度目の鑑賞で気になって、二度目の鑑賞で深まった懸念があるのですが。

原作を知らない方は、建物が水平方向にも垂直方向にもどこまでも続いていて、「外」があるのかわからない、ってことを理解できたのでしょうか。

一見さんにもわかりやすくしたいってことで、ある面では手厚い説明がありましたが、この点については説明が足りてないように思われます。

なんだか、外があるっぽい気がしたんですよね。集落入口の谷とか、ビルの屋上と天井の挟まれた横に開けている場所(ポスターにも使われている)とか、遠くから光が差し込んできていますが、あれ自然光っぽくないですか? シボが塊都を回想シーンひとつでも、アトリウムみたいだと感じました。

映画の最初の方で「都市はどこまで続いているのだろう?」のようなセリフがあり、最後の最後で「無限に続く都市……」というセリフがありましたが、これ、都市が増殖しているのは水平方向だと思われてませんかね。地表を覆い尽くす、みたいな感じで。

都市の高さは「ブレードランナー」や「フィフスエレメント」くらいだと思われるんじゃないかなって。あと、開けた空間にも天井があるのも、「FF7」のミッドガルのようなものだと思われてないかと。

霧亥の「六千階層下からきた」ってセリフがあり、下に関する言及はありますが、上に関する説明がない。舞台となっているのは地表付近で、地底深くからやってきた、という解釈も普通にできますよね。

つか、私も不安になってくるんですよ。ひょっとして原作から改変してて、あれは実際に自然光なんじゃないか、この世界には普通に空があるんじゃないかって。原作通りだと閉塞感で不快になる人がいるかもしれないから避けたのかなって。

原作だと、霧亥が登っても登っても建物が続いていて、「うおー、この世界は何なんだー、上はどうなっているんだー、気になるー」ってなって、霧亥の探索から目が離せないわけです。終盤では木星サイズ距離が提示されたりして、少なくとも惑星よりもデカいんだなってわかる。でも映画だと舞台が固定されているうえに説明が無いので、普通に地球が舞台でミッドガルのようなものの中に住んでて、そこから外に出ないまま終わっちまった、みたいに思われてないか不安になりました。原作の壮大な世界観スポイルされてないかと気になります。

 

あと、原作を知らない人が、ネット端末遺伝子ネットスフィアに関してどう思ったかも気になります。

原作においては、マクガフィンのようなものでしたよね。登場人物の行動原理に芯を通し、「結局こいつら何がしたいの?」って支離滅裂にならないようにするもので。きっと見つからないまま終わるんだろうなあ、と覚悟していました。(実際に、まあ、ねえ。)

単発映画というところに重点を置くと、ネットスフィア接続するために端末遺伝子を探している、ってのは、「天空の城ラピュタ」における、ラピュタに行くために飛行石を探している、みたいなもんじゃないすか。そう考えると、劇中に飛行石もラピュタも出てこないまま終わったようなもんじゃないすか。

たとえば現代が舞台で「政府の重要書類」だの「世界最大のダイヤモンド」とかのありきたりなものだったら、はいはいマクガフィンねとわかりやすいものですが、違う世界が舞台で作品オリジナル造語なわけですからクライマックスバーンと出てくるのかな、って期待してもおかしくはないでしょう。

原作への「引き」になるといえばなるような気もしますが、それがきっかけで原作にきても、マクガフィンですからね。

大丈夫なんですかね。

まあ、私のような原作既読の頭の煮えたファンが考えても詮無きことではあります。

 

結局ネガティブな話になってまいりましたが。

 

二回目の鑑賞でも電基漁師はやっぱり、なんか、微妙でした。

パワードスーツで増強した筋力にモノを言わせて都市をパルクールで駆け回り、セーフガード監視をかいくぐりながら強かに生き延びてきたテクノ遊牧民の末裔——とは思えないほど、どんくさい

ヅルは新人だからまだしも、捨造とかおやっさんとかはベテランでしょうからもっとプロっぽくキメて欲しかったですね。原作なら所詮モブなので、どんくさい方が「霧亥カッケー」ってなって好都合なんですけど。

なんで棒立ちでのんびり喋っているかなあ、って思うことがしばしばありました。声優の演技は素晴らしいのですが、テンポが悪いというか間延びしているというか。

プレスコの仕方が悪かったんじゃないかなあという気がしないでもないです。

いや、アニメ制作プロに対して私が言うのもおこがましいんですが、劇場舞台挨拶の記事 http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1495262889 なんかには「キャラクターの行動が伴うようなシーンはその場でディスカッションをしながら演じていた」「今回全く絵が無くて、あるのはト書きくらいなもんです」「セットが無い状態の舞台演劇をしている感じだった」とありまして。

たとえば、即興で作詞作曲して歌うとか、即興で会話を考えて劇をするとか、すごいスローになるじゃないすか、探り探りになって。本作もそんな感じだからモタついているように感じるのかなあ、と。

全員が原作読んでてグツグツに脳が煮えていればまた違ったでしょうけど、そんなことあり得ませんし。

原作の読み合わせも無かったようですし(そんな長時間拘束するような浪費的な契約は普通しなさそう)。

 

会話の内容で、ちょくちょく引っかかるところもありました。

シボが自動工場がどこにあるか言ったとき、その地域について何も把握してないようなリアクションだったのに、入口についてみると「この場所から帰ってきた者はいない」って言ってて、“おまえら知ってるんかーい”ってなりました。(話は逸れますが、自動工場といえば、新しい武器とか作って電基漁師がパワーアップとかするとわかりやすく燃えたかもしれませんね。「メトロイド」で新しい武器やスーツの強化パーツを手に入れるみたいな。原作でも倉庫から武器をとっていくシーンがありました。)

それと、自動工場にて、別行動していた仲間と合流した際に「彼女はどうした」「駆除系に潰された」のような会話があったのに、行ってみると当の彼女が腕を怪我した程度で座り込んでいて、でも誰も不審に思わなくて“え、おまえ潰されたとこ見たんだろ? だったら疑問を口にするんじゃない? それとも襲われたときすぐさま見捨てて逃げたの? おまえが彼女のことが好きだっていう感じの描写があったし、だから一緒に行動してたんじゃないの? 見捨てたのを悔んだりしないの? 別のやつも誰も気にしないの?”ってなりました。

 

人間ドラマ面で一番ひっかかるのが、死に対するリアクションでした。

あるキャラが死んだ後のヅルのノーリアクションっぷりはどうなのかと。

それだけでなく、冒頭で三人やられたことについても。人口が200にも満たないような小さな集落で、自分たち以外の人間に会う事ができないような寂しい世界で生きていて、同世代の仲間が死んでいったのに、それか、って。

声高に泣き叫べばいいってもんじゃないですけど、なんだかなあ、と。

ヅルに限らず、死んでいった者に対する思い入れがまるで無いように見えました。誰も死んだ者の名前を呼びません。何人やられた、っていうふうに、数しか言いません。

現代日本に比べて死が身近な世界からそうなってるのかもしれませんが、だったら結局は感情移入を拒むようなキャラクター造形だなあと。

悪い意味感情移入できる気がしました。視聴者的には特に思い入れも無いモブキャラが死んだくらいのテンションなわけですが、劇中の人物のテンションもそれくらいっていう。

 

ところで、原作だと電基漁師は死んだ人間の人格保存とかやってまして。

あれはグレゴリイ・ベンフォード小説「大いなる天上の河」が元ネタです。死んだ人間の人格チップに移して人工知能みたいな状態にできて、個人でチップを携行し、先祖たちと頭の中で会話をすることができます。

「大いなる天上の河」の他にも「銀河の中心」シリーズとしていくつか作品がありますが、「BLAME!」に劣らず暗い話で、宇宙からきた機械文明と人類が絶望的な抗争を繰り広げます。地球を飛び出し銀河の中心付近に進出した人類は、かつては巨大な宇宙コロニーを築いて機械文明と闘っていましたが、やがて敗北し、惑星上へと縮こまり、さらには惑星上の要塞も破壊されて流浪の民となり、機械文明の物資を略奪して生きる存在となった、という感じです。原作者が影響を受けた作品として明言しており、インタビュー http://kai-you.net/article/41199 などでも言及されています。

原作の電基漁師はけっこうサイバーパンクですが、映画では捨造が「機械と繋がるなんて嫌だね」と言ったりしていて、普通の人間像に寄せてきたなあと感じました。

 

ついでにもう一つ海外作品を紹介。「BLAME!から影響を受けたPCゲーム「NaissanceE」。

http://www.naissancee.com/

http://store.steampowered.com/app/265690/NaissanceE/

 

一回目の鑑賞よりもポジティブなこと書こうと思ったのですが、ネガティブ話題も多くなりましたので、最後は気楽な萌え語りで〆たいと思います。

 

二度目の鑑賞だと、改めて、霧亥、シボ、サナカンの演技が素晴らしかったです。

霧亥とシボが階段で別れるシーンはグっときました。

シボといえば、ヅルから霧亥を奪っていくシーンがラブコメの波動を感じてよかったです(語弊があります)。入室してくるシボの、あのドヤ顔花澤香菜の見下し声とあいまって最高ですね。

サナカンは、なぜか初回では気にならなかったのですが、すごい顔変わってますね。原作既読映画について知らない人に「プセルだよ」って言ったら信じるかも。額のセーフガードマークが髪で隠れてましたが、見えていたほうがよいかもと思いました。

顔といえば、駆除系の顔。原作より下膨れって感じで、ちょっとダサい気がしました。能面をフィーチャーしたのかも?

 

ところで http://www.ota-suke.jp/news/192644 によると早見沙織曰く「サナカンは、霧亥とは拳で語り合ってるんです。きっとですが、わりと無口な人って、モノローグでいっぱい考えてるんだと思いました」だそうで、私はセーフガード映画ターミネーター」のT-800のような存在であり、原作終盤はともかく、映画では原作初期の立ち位置なんだから、拳で語り合うとかいうのは解釈違いに収まらない明確な誤りなんじゃないか、スタッフはこういう基礎的なところも伝えずにプレスコやらせたのか、だからグダグダになったんだ、とか思っていましたが、考えているうちに映画版ではこの解釈が正しい気がしてきました。キャラデザカワイイ寄りのチューニングされてますし、表情豊かですしね。

ラム学園が映像化されて、「早見沙織のふり〜すたいる」のジングルみたいなやつをたくさんやってくれるといいですね。

 

それにしても、連載開始から20年の時を経た今になって、こんなに多くの人が同時期に「BLAME!」について見たり聞いたり語ったりするというのは、夢のようです。

2016-08-05

ゴジラと刺し違えたのは誰か(ネタバレ)

自分今日見てきてので、一つ書く。

シン・ゴジラカタルシスは散々言われ尽くされてる事だが、ゴジラブレス攻撃第一波に尽きる。

主人公側(政府側)のステートマシン図を書きたくなるような目まぐるしい報告と対応も凄かったが、

その凄さは恐らく「敵が無能だと強さ引き立たない」という理由演出されたものであり、

あくまフォーカスの中心はゴジラ攻撃にある。


観終わった後も「あの攻撃だけでももう一回見たい」という気持ちが強く、

多分DVDダウンロード権を買うことになるだろう。

で、あの攻撃の何が凄かったのか数時間考え続けて、一応の結論自分の中で出たので、書き留めておく。


まずあのブレスが設定上どういう位置づけかという点だが、あの攻撃は、波動砲ガミラス視点)だったのだ。

発射に至るまでの溜めの長さといい、ゴジラ自身制御しきれない巨大なリスクを伴った手のつけられない破壊力といい、

存在感として波動砲位置づけと見た。

庵野つながりで巨神兵ブレスと見ても良いのだが、巨神兵との違いは、巨神兵が最終的に大海嘯に押し切られて自滅するのに対し、

ゴジラ攻撃は押し切られない事。

とにかく撃ったら終わる無敵兵器位置づけなので、巨神兵よりは波動砲に近い。

(とはいえ、後述するように最後は「ガス欠」が敗因なので、そこは巨神兵と同じと言える)


で、ブレス攻撃第一波に物語上の位置づけについてだが、

見てる人は皆同じことを思っただろうが、今回のゴジラブレスを吐くまで攻撃らしい攻撃を全くしないのである

町の中をのたくってあっちこっちを押しつぶしたのと、煙の中から橋をちゃぶ台返しした事以外は、実に忍耐強いというか、攻撃をしない。

神心会のデンジャラスライオン加藤清澄パンチされまくっても欠伸してる夜叉Jrのように、まるで何もしない。

ゴジラ攻撃するのは「有効攻撃」をされた時だけなのである


これは別にゴジラが「攻撃しなければ無害であり、本当は戦いたくないのだ」などという甘っちょろい事を意味してるわけではない。

第一形態から第四形態に至るまでずっとそうだが、

ゴジラは移動するだけでも甚大な被害を発生させる存在であり、「放置しておくと増大するリスク」そのものなのだ

いるだけでも迷惑だが、取り除くために行動するなら痛みとリスクを伴う癌細胞。それが今回のゴジラだ。

から有効攻撃を食らうまではゴジラ攻撃しなかったのだ。

今回の映画政府側は何度となく「民間人被害が出るけど攻撃するか」を問われるが、

ゴジラ最初からブレス撃ちまくりながら侵攻してきていたら、その葛藤は描けなかっただろう。


で、テーマ上の都合は上記のとおりとして、

ゴジラの都合に立ってなぜ攻撃しなかったのかを考えると、ブレスの「奥の手」としての悲哀が見えてくる。

ゴジラの負けが決まったのがいつかという点を考えると、それはあのブレス攻撃が終わってゴジラ活動停止した時だろう。

あの攻撃で「ガス欠」という決定的な弱点を晒ししまった事で、

主人公側はゴジラ血液凝固剤を投与するための道筋が見えてしまった。


確かに「止め」を刺したのは血液凝固剤を飲ませた事で、その点はショボく見えるのだが、

重要なのはそれより前に無人機による波状攻撃によって放射能を撃たされて、意図的に再度ガス欠にさせられてしまった事で、

あの状態になったらもう血液凝固剤でも口の中に爆弾でもバンカーバスター釣瓶撃ちでもなんでもできるわけで、

止めの手段問題ではない。

ガス欠がバレた時点でゴジラの勝ち目はなくなっていたのだ。

その意味で、勝負が決したのはゴジラが奥の手であるブレスを使わせれた第一波が全てだった。

からあのブレスシーンは凄かったのだ。


ということで表題ゴジラと刺し違えたのは総理大臣

総理ゴジラブレスで死んだが、ブレスを撃たせたことでゴジラの死も決まった。

神羅カンパニーミッドガルキャノンvsダイヤウェポン戦と同じで、あのブレスシーンは、総理以下内閣首脳とゴジラが刺し違えたシーンだったと考える。

あの総理大臣は2つ印象的なシーンがあり、一つはゴジラ第3形態の時に巻き添えになる民間人を見過ごせず、攻撃中止を決断したシーン。

もう一つは米軍によるゴジラへの攻撃東京の空が赤く染まっているのを見ていたシーン。

特に前者の方は、直後のゴジラのしばしの停止とも相まって、日本政府の弱みを敵の眼前に晒したシーンであり、総理のその後の敗北を強く暗示する物だった。

ゴジラ鎌倉に再上陸した後東京に向かい登場人物が「なんでこっちに来るんだよ」と嘆くシーンがあるが、

その理由は、あそこで攻撃を止めたことが一因なのだろう。

要は、民間人を救おうとしたことで勝機を逸したと同時に「人がいる場所なら攻撃されない」と舐められたわけである

その事が、熱核攻撃というリスクの拡大再生産と、最終決戦での主人公民間人に巻き添えが出ようが何だろうが攻撃する決断につながったのであり、

またゴジラ東京駅活動停止した理由も、人の多そうなビルの近くが一番攻撃されにくいという判断によるものかもしれない。


攻撃するべき時に攻撃できなかったことで、リスク東京消滅の寸前まで大きくしてしまった総理

一方で、ゴジラの死因となった総理でもある。

決断力あり過ぎに描かれていると非難も多い日本政府だが、それは彼らが死んだ時に「その後」の日本政府人材欠乏ぶりを際だたせるためのものだろう。

実際、農林大臣総理就任した時の頼りにならない感は強烈だった。

だが同時に、あそこで死ぬ総理は、ゴジラと刺し違える総理なので、無能に描かれるわけが無かったのだ。

2011-03-29

ここはミッドガルから300kmほど離れた海辺田舎町。

そこに住むキサラギは、小さな小学校の前で雑貨屋を営んでいた。店の前をほうきで掃除をしていたとき、この町では見ないようなパリっとした服装の男が現れた。

男は、大手ブランドのロゴが入った看板を指さして、「事務用の机とイスを探しているんだが」と言った。

キサラギは、その男の足元から頭の先までを怪訝そうに眺めた後、ひとこと言った。

あいにく、在庫を切らしていてね。すまないが他を当たってくれないかい」

男は、「また、気が変わったら、呼んでくれ」と一枚の名刺を置いていった。

名刺には、「神羅カンパニー総務部備品係 宝条太郎」と書かれていた。

キサラギは、このときこの唐突な訪問者に対して、どのような感情を持って接すればいいのかわからなかった。

昼ごはんを食べていたとき、近所の服屋のおばちゃんが駆けこんできた。

作業着が200着も売れたんだよ。前金で!」

一年収入を一度に得たおばちゃんは、大金を目の前にして、正気を失っていた。

この噂は、この小さな田舎町をあっという間に駆け巡った。

本屋では、たくさんの雑誌が定期購読され、肉屋では、測量工事弁当が定期契約された。

酒屋では、贈答用のワインが大量に発注され、タバコ屋でも、タバコの注文が大量に入った。

しかも、どの店でも前金だ。言い値をふっかけても、この街に突如してやってきた男は嫌な顔ひとつせずに金を置いていった。

町は突如としてやってきた「神羅景気」に湧いた。

おこぼれにあずかろうと、急に軒先に看板を出す者さえも現れた。

小さな田舎町はこのラッキーにうかれ、争うように男を迎えた。

酒場では、漁師たちがあの男と盛大な宴を繰り広げる日が続いた。もちろんすべてあの男のオゴリだ。

キサラギは、嫌な予感を感じていた。こんなことがこの町に起こるはずがない。

ひと月ほどの時間が流れ、また、男がやってきた。

男はキサラギの店に現れ、鉛筆ノートを買った。

「顔を覚えてほしいと思ってね」と男は言葉少なに店を出ていった。

この男の行動が気になったキサラギは、そのあとをつけていくことにした

男は次々と町内の店で前金で大量の注文をしていった。神羅本店で使うのだろうか。異様な光景だったが、男の申し出を断る人はいないようだった。

買い物を終えると、男は町の長老の家へ消えていった。

キサラギもそのあとを追い、物陰に隠れ、男と長老の様子をうかがった。

男は長老に言った。

「この町の海辺に魔晄炉を作らせてください。お礼はうんと弾みますよ。これであなたの町での地位も安泰だ。」

「すぐには返事はできん。少し考えさせてくれんか」と、長老は男にいった。

「それでは、前向きなお返事を待っています。」

と、ひとこと言い残すと、男は長老の家を出て行った。

男が去ったあとで、町の重鎮たちが長老のもとへ集まってきた。

神羅がやってきたのは、魔晄炉のことか」と重鎮のひとりが長老へ詰め寄った。

「これはこの町にとって願ってもない機会かもしれんが」と、長老はつぶやいた。

「これができれば、仕事がない冬にミッドガルへ出稼ぎへ行くこともなくなるし、悪い提案ではないと思うが」

「そうじゃ、そうじゃ。若い人も町へ残ることができるだろうし、ミッドガルから人もくる。」

「この申し出を断ったら、この町が注目されることはもうないだろう。」

しかし…」と、長老は、重鎮たちの言葉を遮った。

「魔晄炉は動かし始めると1000年もの間、それを見守り続けねばならない。魔晄炉に何かあったときは、我々は運命をともにすることになる。何代もの子孫にかかわることを我々だけで決めて構わんのだろうか。子供や孫たちはわしらの決めたことをどう思うのか…。わしには分からん。」

この長老言葉で、重鎮たちはわれにかえったようだった。

重鎮たちの意見はまとまったが、神羅がこれくらいのことで諦めるはずはない。

魔晄炉のためにこの町が背負う十字架はあまりに大きすぎる。キサラギは、この小さな田舎町の行く末を案じずにはいられなかった。

2008-09-23

劇場版グレンガラン見てきた

え?ああ、グレンラガン?間違えちゃった。ラガンラガン

で、ひょんなことから友達に誘われて映画館まで足を運んできました。

ロボットアニメ劇場で見るなんて小学生の時にドラえもん見て以来ですよ。

TVアニメで一番古い記憶トランスフォーマーです。それくらいロボットアニメを見ないし興味もない子なんです、僕は。

グレンラガン予備知識完全ゼロで見てきました。アニメ版グレンラガン全く知りません

まあでも完全ゼロって言うのは嘘になるかな。映画館に置かれていた映画紹介の冊子に50文字くらいの紹介文があったのでそれだけ読みました。

『地上があると信じているシモン君がカミナと謎の女性ヨーコに出会う』的なものだけで、それ以外のことは書かれていませんでした。

まー要するに予備知識殆どゼロだったわけですね。早い話。

で!

映画を見たんですが。

もうね。

もう、凄すぎて言葉もでません。良かった。本当に良かった。スンゲー良い映画でした。

ありのまま感想を書いちゃうと軽く”1000文字”越えそうなので、箇条書きでこの興奮冷めやまぬ熱い気持ちを綴らせてもらいますね!

ちなみに当然ですが、モロネタバレなのでまだ見てない人はここから先は読まないほうが良いと思います。

  • 先祖代々地下で生活する村人。
  • ついでに隣町からやってきたビキニ女性、ヨーコも降って来る。
  • ヨーコの乳は危険分子。
  • カミナ、敵からロボットを奪う。グレンと名づける。
  • 憎めない悪役登場。ノリがべジータ。口だけ。
  • でもべジータ強い。カミナピンチ
  • カミナ閃く。グレンとラガンを合体させればいいんじゃね?ラガンドリルがグレンにざっくり突き刺さる。何故か上手く合体。異論は一切認めない。
  • べジータ「合体しただけで何故強くなる!?」同感。ごもっとも。
  • シモン達、敵地に乗り込むために旅に出る。
  • でました巨大戦艦。でも虚しいかな大量の飛び道具は主人公には何故か当たらない法則発動により完全無力。
  • ここでまさかの謎の少女登場。????混乱中。
  • ヨーコの乳は殺人級。
  • 次は六天王。
  • 螺巌篇へ続く。

まじおもろかった。

2008-01-05

FF7

五番街の鍵とやらが発掘出来ない。ポーション50個くらい発掘してしまった気がする。さっさとティファの最強武器取りたいんだけど。

これひょっとしてもうちょっと前じゃないといけなかったのかな、ミッドガル崩壊してるし。

けどどこ見てもそんなことは書いてない。地道にやってった方がいいんだろうか。

FF7ってそれぞれのキャラの最強武器だけはステータスの攻撃力の値とほぼ関係なくとにかく強いからティファの最強武器はどうしてもほしい。メインで使ってきてたしね。

ラストダンジョンに突っ込んでもクリアは多分出来るんだろうけどけっこう長いようだしやる気でないなー。

2007-08-15

こんな人は「リア充」じゃない!

やあ!みんな!リア充してるかな!?

自分はリア充だと思っているキミ!そう!キミだよ!

もしかして、それはキミの勘違いかもしれないよ!?

10個以上当てはまる人は要注意だ!!!

  1. 起床後5分以内にPCの電源を入れる(もしくは入れっぱなし)
  2. インターネットに繋がっていないと落ち着かない
  3. 自分が使っているブラウザの優位性について1時間話せる
  4. blogを毎日更新
  5. Twitterで1日100Updates
  6. RSSリーダの未読処理に1時間以上かかる
  7. 地震の時に家族に連絡を取るより先にネットで報告
  8. テレビ視聴時間よりニコニコ視聴時間が長い
  9. 季節に左右されない生活をおくっている
  10. 全部amazonで買う
  11. 同窓会に呼ばれない
  12. 呼ばれてないのに飲み会に参加
  13. 誕生日ケーキを自分で購入
  14. 恋人いない歴が片手で数えられない
  15. 最後に合コンしたのいつだったっけ?
  16. あとで「あれ?暇だったの?知らなかったよ。合コン誘ったのに」とよく言われる
  17. 仕事以外で通話をしない
  18. 携帯メールで絵文字率が低い
  19. モー娘。メンバーの名前を暗記している
  20. ジャスラックのことをカスラックと言ってしまう
  21. 秋葉原は観光地ではないと思っている
  22. 韓国/中国ネガティブな側面に妙に詳しい
  23. 最近見かけなかったけどどこ行ってたの?」「ヴァナディール(もしくはルーンミッドガルド)」
  24. 親友の本名を知らない
  25. 他人の不幸が大好き
  26. 借金まみれ
  27. 死にかけ
  28. 係争中
  29. 指名手配
  30. リア充の定義を熟知している

リア充が分からない人はこちらで勉強してください。

d:id:kanose:20070812:reajyu

追記:10個じゃ多いって言われたので、基準を変えるよ!5個以上該当したらリア充じゃない!

 
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