2020-06-07

猫の体調が悪化した

猫は3年前から慢性腎不全で週1回通院して点滴していた。

腎不全は初期にわかたから数値もそこまで悪くなくゆるやかに進行していたけれど、食欲不振を何度か繰り返して元々細身の身体さらに小さくなり、先月とうとう2kgを切り点滴が週2回になった。

だんだん目が悪くなって耳も遠くなり、歩くのもゆっくりになって、時々アオーと大きな声で鳴いたり徘徊もしていた。

もう19歳だし老化は当たり前の事だからそんなに気にしていなかった。

はいつも全力で甘えてくる構ってちゃんだ。

私が帰ってくるとはやく膝に乗りたいと急かしてニャーニャー鳴き、膝に乗ると後ろ足で立って抱きつくように肩に両手を掛けてくる。

抱きしめて撫でながら頬擦りすると猫が小さな頭を寄せてうれしそうにゴロゴロ言ってくる。

机に乗って目線を合わせ、相手してと手を招き猫のように上下に振ったり私の頬をペシペシ叩いて来る。

今まで出会った猫の中でこんなに甘え上手でかわいいはいない。もう猫じゃなくて全く別の特別な生き物なんじゃないかと思うほどかわいい子だ。

長く一緒にいるのに猫の写真あんまり撮っていないし動画もない。

猫がカメラスマホ向けるとムッとした顔したりすぐに顔を反らすからほとんど寝てる姿しかない。いつも膝に乗ってるし。

本当にかわいい顔をしてる美猫なのに。

でもかわいい姿を知っているのは私達夫婦だけでいい。

子供がいない私には猫が大切な子供だ。

その猫が先月、急に風呂場に入りたがるようになった。

夫の後をついて回る事も増えた。

その日、いつものように病院で点滴して帰って来ると部屋中をひたすら徘徊し始めた。

無言で壁に頭をぶつけながらずんずんと歩き回り隅で固まってまた歩き出す。

抱っこして撫でて呼びかけても目は遠くを見ていて何も反応しない。

ごはん皿も水入れにも平気で足を突っ込みほとんど休まず歩き続けていた。

翌日また病院に連れて行き、痛み止めの注射をしてもらった。点滴で痛かったのかもという事だった。

少し落ち着いたけれど徘徊は止まらないし隙間に入りたがる。

横になる時も頭を真っ直ぐにして必死で寝ないように耐えていた。

抱っこして水をスポイトで飲ませると落ち着いて少しだけ寝るのに気づいてからなるべく抱っこして水を飲ませて撫でたりブラッシングしながらたくさん名前を呼んで声を掛けるようにした。

肉球がひんやり冷たくなっていた。

2日後病院先生に「実は今日猫に会えないかもと思っていた」と言われた。

体重が減っているため、いつ亡くなってもおかしくないらしい。

まだ全然心の準備なんて出来ていない。

6年前に手術後に2週間絶食状態になって、3.5kgだった体重が2kgまで落ちたけど強制給餌でまた食べてくれるようになり、3.4kgまで戻った。

がんばり屋の強い子だからきっと大丈夫だと思っていた。

病院で点滴して帰ると徘徊が再開し、所構わず粗相して目を離すと家の中の細い隙間に挟まる。

部屋の1畳分を柵で囲ってペットシーツを敷き詰めたスペースを作り、いつも寝ているベッドとキャリーケースを置いて猫にそこで過ごしてもらう事にした。

スペースの中でもぐるぐる歩き続け、柵をよじ登って抜け出そうとする。

猫は病院での点滴は怖がってじっとしていない。

いつも病院に行く時は必ず前日と当日に病院行くよと声を掛けていたけど、帰りはお疲れさま、がんばったね位しか声を掛けていなかった。

ほとんど目が見えなくなった猫はもしかしたら病院の行き帰りがわからなくて自分がどこに居るのかもわからパニックになっているんじゃないかと思った。

猫におうちに帰ったよ、大丈夫だよと声を掛けながら撫でた。

とにかく抱っこして声を掛けて撫でてブラッシングして、いっぱい褒めながらほんの少しの流動食を飲ませた。

病院先生は無理に食べさせたり水もあまり飲ませないようにと言っていたが、相談して少しだけ食べさせる事にした。

猫の様子が変わってしまってから6日後、朝起きて囲いを覗いたらしっかりした声でニャーと3回鳴いた。

よかったねと撫でたら小さくゴロゴロ言った。鳴き声もゴロゴロも久しぶりで夫と二人で泣いた。

水を入れた皿を口元に持って行ったら自力で飲んだのでまた泣いた。

それから様子がかなり落ち着いたけれど、歩き回り続けた事で体重が一気に減り1.7kgから1.5kgになってしまった。

病院での点滴は2日おき。猫には必ず病院行くよ、おうち帰って来たよと何度も耳元で声を掛けるようにした。

険しくなっていた顔つきは穏やかになって目の力も戻った。

猫は近づいたり撫でると子猫のようなかわいい声でニャーニャー小さく鳴いて少しゴロゴロ言うようになった。シッポもパタパタ振って返事する。

夜になると時々ニャーって呼んでくる。

また以前のようになった猫は天使のようでめちゃくちゃにかわいい

ミルクを飲ませるとチュッチュッと飲んでうれしそうにシッポを振る。

でも、流動食も水分もほんの少しがやっとですぐに疲れて寝てしまう。

もっとはやい時期からしっかり食べさせていれば良かった。

点滴だけでなんとか生きている状態から体力は日に日に衰えていく。

私は毎日不安になりながら仕事に行き、帰宅して猫の様子を確かめるたびによかったと泣いている。

病院で点滴すると猫は抵抗する力もなくうずくまり、しばらくぐったり寝ている。体重は1.4kg。細い細い身体になった。

点滴が重くて歩くのもつらそうだ。

このまま通院するのが猫のためと思っているのが猫の負担になっていて、どうしたらいいかからなくなった。

今朝は撫でたら小さく鳴いた。

ほとんど横になっていて、起きた時に少しだけ流動食を飲ませたらまた寝てしまった。

本当なら今日病院の予定だったけれど、よく寝ている猫を無理に起こすのもかわいそうで連れて行くのはやめた。

病院には猫の具合を伝えて様子を見ますと連絡した。

夫に抱っこをしてもらって、猫はうれしそうにシッポを振っていた。

今はゆっくりと息をしながら穏やかな顔でぐっすり寝ている。

毛布を敷いたベッドに寝かせ、ふわふわの毛を撫でながら話し掛けて、息をするのを確かめている。

手に触ると握り返してくれたり時々頭や手を動かしている。本当に強い子だ。

でも、そろそろお別れが近いかもしれない。

これでよかったのかな。

もっと出来る事があったのか、それとも猫に無理をさせすぎたのかそれもわからない。

  • 読んでて辛くなった。 我が家も2匹いて、その内必ずお別れの時が来るんだろうなと考えさせられた。 良い飼い主に育てられて🐱も幸せだと思うよ。

  • 痩せて食が細くなっていく様子が亡くなった叔父とまったく同じで泣けてきた・・・

  • ウチも猫を1匹飼っていたがどうしようもない。 猫の寿命は短い。 僕はもう二度と自分より先に死ぬペットを飼おうとは思わなくなった。

  • anond:20200607214557 2日後の早朝、猫は旅立った。 5時に起きた時にはもう息をしていなかった。 猫の手足は冷たく固まっていたけれど、そっと抱きしめた細い細い身体は温かかった。 夫...

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