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2023-09-09

[]9月9日

ご飯

朝:袋ラーメン。昼:ナポリタン。夜:天かす梅干しウドンベーコンエッグ。間食:ハッピーターンパイの実

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

○ LOOPERS -ルーパーズ-

・はじめに

綾辻以来の天才(シンホンカクコノカタノテンサイ)竜騎士07と、Keyコンビが送るキネティックノベル

位置情報を利用したリアル宝探しゲームが大好きなタイラが延々と8月1日繰り返す時間の渦現象に巻き込まれ、同じくループする時間に囚われたルーパーズを自称する面々との交流を描いた、宝探しを題材にした短編ノベルゲーム

短いボリュームながらギッシリ中身が詰まっためちゃくちゃ面白い作品だった。

カラッとした明るい雰囲気で、ハイテンポエピソードが展開していくんだけど、作品の中核を成してる宝探し醍醐味ヒロイン理解していく過程は丁寧に文量も多めなので、緩急のバランスバッチリ決まってた。

主人公タイラがいいヤツで大好き

宝探しが大好きで、宝探しに本気な主人公タイラ。

彼の前向きで一貫した明るい性格と、宝探しの魅力をプレゼンするくだりが、今作の魅力の大半を占めている。

個性的主人公一言で分類することが勿体無いぐらい、とても良いキャラクタだった。

開幕最初エピソードで、いきなり宝探しで初対面の女の子の心を鷲掴みにするところからまり徹頭徹尾宝探し楽しいと主張し続ける。

勿論ただ口で伝えるだけではなく、言葉を尽くして、行動して、とにかく宝探しの楽しさを伝え続けてくれる。

嫌味なところがいっさいない、根明性格なんだけど、それすらも実は宝探し根底にあると来たら、一貫されてて、宝探し楽しいという大前提を受け入れるしかない。

一事が万事、全て宝探しに繋がるのは流石に度が過ぎていたような気がするものの、遊んでいる最中は本当にそんな気がしてくる奇妙な説得力があった。

彼の明るさと宝探しゲームの楽しそうさから伝わってくる、繰り返しの時間だって楽しいじゃんな価値観は独特な味わいだった。

メインヒロインのミアが素直可愛い

そんなタイラのカップリング相手になる、年下で感情の起伏が少ないタイプの女の子ミア。

明太子が好きでそればかり食べているというらしさや、感情表現が苦手だったのに徐々に笑顔になるシーンが増える可愛らしさなど、物語ヒロインをしている。

特に彼女の見所は、タイラの魅力を引き立てるかのように、宝探しの魅力へ素直にドンドンとハマっていくのがストーリーの主軸になっている箇所だ。

宝探し初心者がハマっていく過程が丁寧に描写されていて、なるほどこれは楽しい遊びだなと、彼女目線からこそ理解できていく。

宝探し楽しいを腑に落とさないと今作のストーリー感情移入が出来ないので、彼女の素直さはある意味ではストーリースムーズに進める都合、ある意味では宝探しがそれだけシンプル楽しいことを伝える指標のようにもなっていて、文量の少なさを逆手に取った良い設定だと感じた。

ヒルダとレオナのイチャイチャが良き

おバカレオナのことが大好きなヒルダと、頭が良くてヒルダのことが大好きなレオナの、女子高生同士の関係も凄く良かった。

おバカレオナは思う込みが強くすぐヒルダの瑣末な嘘に騙されては、怒って頭突きかますやりとりがお馴染みで、お互いがお互いに構ってちゃんなのがとても良い。

二人の関係値によって奇跡が起こる部分は開発会社らしさも感じる泣ける展開になっていて、展開と文章をボイス、スチル絵、BGMが彩る正にど直球なアドベンチャーゲームの魅力あるシーンだった。

ルーパーズの面々の掘り下げは物足りない

タイラとミア、ヒルダとレオナの2組のカップル以外にも、ルーパーズというチーム名で同じくループに巻き込まれた幾人かのキャラが登場するが、彼らに関してはボリューム不足を感じた。

それぞれお当番エピソードがあるのに、3人セットで一気に消化したり、省略されている部分が多くて物足りなかった。

趣旨は伝わるし、彼らが力を合わせるときに取ってつけたような悪印象があるわけではないので、このゲームが好きだからこそもっと遊びたかった。

宝探しとは?

タイラの語る宝探しとはの答えを書き下すことは過剰なネタバレになると思うのでしないが、このくだりがとても良かった。

本格ミステリにおける、パズラーフェアプレイ精神などにも通じるところがある、良い意味抽象化された”ゲーム的な“解答が本作には用意されていてすごく好印象だった。

時間ループしなかったことになるからこそ、悪く言えば他人事、良く言えば客観的に遊べることを肯定する価値観がしっくりきたのだろうか。

この辺りは、ライター竜騎士07さんの過去作品(やインタビューや後書きなど)も踏まえた感想もいくつか思い浮かぶので、もう少し遊んだらそういう点でまとめてみたい。

・おわりに

タイラの魅力的なファーストインプレッションそのままに、一気に走り抜ける爽快な作品だった。

ちょっとボリューム不足は否めないものの、とても楽しくて大好きなゲームだ。

見知ったループもの楽しい側面と、宝探しという言葉は知っているけど楽しさの中身を知らないものとが合わさることで、とにかく楽しいことがいっぱい詰まっていた。

宝探し楽しい

タイラたちルーパーズが全然別のSF現象に巻き込まれる続編なんかもいつか遊べたらいいな。

2023-09-03

[]9月2日

ご飯

朝:なし。昼:カロリーメイト玄米ブラン。夜:人参白菜エノキあんかけ豆腐ベーコンエッグ。だし納豆。間食:ばかうけチョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

アカイイト

・はじめに

サクセスから発売されている和風伝記アドベンチャー

唯一の肉親の母親を失う辛い経験をしたばかりの主人公羽藤佳が、記憶にない父方の実家がある田舎を尋ねることから始まる自身因縁を巡るストーリー

和風伝記物ということで日本の歴史を踏まえた設定の開示のパート、それと魅力的なヒロイン達との交流パートの両輪で物語が進んでいく。

主人公ヒロイン登場人物ほとんどが女性であり、かつ設定の都合によるものとはいえ過激スキンシップ描写たっぷりあるため、女性同士の強い関係値の変化が楽しめるのが大きな魅力。

主人公の佳ちゃん可愛い

5人ものヒロイン攻略する主人公ながら、なかなかな受け身で巻き込まれヒロインの佳。

駄洒落小噺が好きで、物語シリアスな展開を始めない序盤ではコメディパートたっぷりその辺りの面白いシーンが楽しめる。

この辺、物語が動き出す中盤以降は鳴りを潜めるのが残念なぐらい、冗談のシーンが面白かった。

能力の都合上敵味方問わず過激スキンシップ強要されるも、ルートによってはノリノリなのが彼女らしさだろうか。

・頭良い小学生の葛ちゃんが好き

剣士として凛とした雰囲気の烏月、サバサバした性格記者をしてる大人グラマラスサクヤ、謎の着物女性ユメイと魅力的なヒロイン大勢いるのだけれど、僕が大好きになったのは佳より年下で小学生女の子ちゃん

今作屈指の頭の良さを誇り、武力に優れた他のヒロインとは少し違った魅力があって、かつ年下にすら振り回されると佳の受け気質がより際立って良かった。

彼女のお当番ルートではその頭の良さが空回りしてしまうのだけれど、この関係の変化はノベルゲーム醍醐味だろう。

なお、家を出て廃屋勝手に住み着いているとい設定ゆえ、お風呂に入れない日々を送っており、葛と関係を築くルートを通ると必然的に佳もお風呂に入れない。

季節が夏で、暑さに苦しむ描写も多いため、ゲームご都合主義に逃げず、この点の言及をしっかりやってくださったことに感謝したい。

・伝記物らしい歴史の重みある展開

そんな魅力的なヒロインとの交流を経て、伝記物のフィクションらしく日本史を踏まえた敵が登場する。

とってつけたような敵と味方のバトルではなく、序盤から匂わされてきた各々のヒロインが隠している事情がそこに絡んできて、物語の筋にしっかり絡んでくるのが好印象。

ある程度どのヒロインから攻略するのかが固定されているため、作品全体を通じての情報開示が丁寧なのも面白かった。

佳の過去が少しづつ明らかになっていき、最後ヒロインルートでその全てが明らかになる構造の妙がしっかりしていて最後までダレずに遊べた。

豊富エンディング

ヒロイン攻略するメインのエンディングは五つだが、それ以外のバッドエンドやノーマルエンドも豊富に用意されている。

流石に文量はメインに劣るものの、専用のスチル絵も用意されており面白いものが多かった。

メインとは大きく異なる展開になり魅力的なスチル絵で想像をかき立てられた、鬼切りの鬼ルートと、やりたい放題好き放題ルートは、かなり印象強く残った。

・おわりに

僕はジャンルとして伝記物あまりきじゃないんですよね。

根本的に学が無いので、平安時代とか鎌倉時代登場人物をなかなか理解できないし、ミスリードや仕掛けに気づかないことも多いです。

そんなわけでちょっと構えてプレイしたんですが、今作は主人公ヒロイン関係値の変化からまず始まり主人公が軽妙な軽口で色々と説明してくれるので、日本の歴史というよりは、今作独自の設定として飲み込みやすかった。

全体的に過不足なく作られている無駄がない作品で、何を足しても何を引いてもバランスが崩れてしまいそうな高い完成度だと感じた。

良い意味で余韻が残る全てを語らないエンディングも多いが、それが文量の不足と思わせられないのが素晴らしい。

所謂精神的続編にあたるアオイシロも購入してあるのでそちらも楽しみ。

2023-08-27

[]8月26日

ご飯

朝:焼きそばカイワレ大根。昼:袋ラーメンピザマン。夜:だし豆腐納豆サバ缶。間食:豆菓子アイスクリーム

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

○夜、灯す

○はじめに

数十年前の女生徒同士の心中事件真相を探るサスペンスな展開と、琴を演奏する部活筝曲部の大会を目指す熱血青春な展開を、女の子同士の関係性の変化で魅せるノベルゲーム

公称ジャンルホラー×百合だが、ホラー成分はかなり薄めで、熱血青春部活ものの味わいがかなり多め。

琴を演奏することとは、そんな大きなテーマを掲げつつ、音楽と向き合う真摯な態度がカラッとしてて楽しめた。

○琴最優先の主人公ヒロイン

優れた琴の才能を持ちつつも筝曲部部長から教わった楽しむの精神に重きを置き、仲間との和を重要視する主人公の鈴。

彼女対照的ヒロインの有華は、琴の世界では有名な家に生まれながらも、良い演奏をすることだけに重きをおき、その家の中ですら孤立してしまっている。

そんな二人がぶつかりつつも、他の部活メンバーが抱える課題解決に取り組んでいく。

鈴に依存しすぎて自立できない真弥、まだ周りと合わせる技術が不足している累、そして何かを隠している麗子たちの解決していくのが現代編のメインの筋になっている。

王道青春モノとして課題解決ちゃんとしており、かつ鈴と有華共に琴の技術面において優れているからか、琴のエピソードと、心情のエピソードとをすぐさま繋がらせかなりサクサクお話が進む。

もう少し余韻が欲しくもあるが、二人の優秀さの表現としては面白かった。

それぞれのメンバー視点人物になっての回想シーンもあるので、ここに文量が割かれていたら群衆劇的な楽しみもあったのかもだけど、あくまでここは課題解決のための自問自答で、そういう多様的な面は少なめ。

二人ともやり方は違えど最終的に琴の演奏が一番大事という目的共通しているからか、琴以外の例えば恋愛的なドギマギする展開はかなり少ない。

公称ジャンルには百合言葉も入っているが、この二人がそうとは言っていないので、そういう意味なのだろうか。

○小夜子さんと妹の過去編は切ない

戦後まだ間もない人権意識平等概念が浸透しきっていない時代の生きづらさが、小夜子さんと彼女を姉と慕う妹との関係を歪めていく。

最終的に彼女たちが心中するのは前提条件として粗筋にも書いてあるので、破滅に至るまでの過程は読んでいて辛かった。

そんな辛さの中でも、スキンシップを求める妹の肉食な感じは、なるほどなるほどな見所だ。

現代編のカップルとは違い、こちらのカップルはそのような描写たっぷりと楽しめて良かった。

幾人かのサブキャラもいるのだけれど、二人の目にはお互いしか映っていないせいで、どんどん深く落ちていくような関係性が描かれていた。

十六夜妙蓮さんが格好いい

から見るとお爺ちゃんの姉、大叔母にあたり今は保護者もしてくれている尼さんの妙蓮さん。

厳しくも優しい良いキャラで、老人ながらピザ唐揚げが好きというあざとい一面や、イタズラ好きな部分など様々な表情を楽しめる。

かなり格好いいキャラ彼女活躍するシーンは文句なしに決まっていて大好きになれた。

老齢ということもあって年月の重みを感じさせるエピソードは、このゲームらしさも感じられて一番好きな部分だ。

かに殉じることの複雑な尊さがあり、格好良さに滾りつつも、悲しくもあると、彼女が魅せるいろいろな側面のように、多様な感情が湧いてきた。

○おわりに

見所は沢山あったのだけど、ちょっとテンポが良すぎたかもしれない。

ストーリーの大筋や、その時々の文章に惹かれる部分もあるのだけれど、悪い意味でそれだけ。

ボリュームが少ないと一言で終わらせるというよりは、良い意味での遊びの文章が少なかったのが気になり、エピソードの数に物足りなさを感じたわけではなく、メインキャラ5人の掛け合いや心情を語る文量の少なさが物足りなさを感じた。

特に主人公の鈴が音楽のこと以外には鈍感なタイプ恋愛的なエピソードもあるのに無頓着なのがそれに拍車をかけていた。

とはいえ、良きところも沢山あって、文化系部活の熱血パート面白く、青春モノの良い展開が楽しめた。

過去編の時代のような見えないものと戦う小夜子さんと妹のエピソードも重たくて辛いけど良かった。

そして何より、何十年もその道に殉じてきた妙蓮さんの出番は最高に決まっていた。

彼女のその重みを出すためにもボリュームの少なさだけが惜しい作品だった。

2023-08-20

[]8月19日

ご飯

朝:なし。昼:玉ねぎ炒め。焼きそば。夜:だし豆腐納豆ピーマンシメジ玉ねぎスープ魚肉ソーセージブルーベリーヨーグルト。間食:オーザック。豆菓子ハチミツ味のポテチばかうけ。(お菓子食べ過ぎ)

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

お菓子食べすぎた上にご飯ちゃんと食べちゃった。

まあ休日だし許して欲しい。いや内臓休日概念はないし、許してくれないのだけれど。

Dear My Abyss

・はじめに

陰気で友達が少ない女子高生スバルと、その数少ない友人で正反対な陽気な性格ミスカの友情と断言しがたい歪な関係が、お人形さんの様と評される美少女転校生ルウの登場で変化していく様を楽しむノベルゲーム

だけでなく、混沌蔓延ってきて日常侵略するホラー要素もあるのだけど、そちらは元ネタありきの展開が多くそういうものとしてふんわりとしか理解できる読んだので感想特にないためこの一行以降はふれないことにする。

学校という閉じた人間関係と、思春期らしい自己の有りように悩む様とが、ある場面では丁寧に、別の場面では幻想的に描かれていて、この二点が文量の多くを占めている。

甘い恋愛的なイチャイチャする読んでいて楽しい気分になるシーンよりも、関係性に悩み他人を気遣うがあまり自傷的に自己言及を繰り返す辛くて悲しいエピソードが多め。

そんなこと一人で考えても答えは出ないし一生悩んだり楽観的になったりを繰り返すしかないよ、と大人になった今でこそ思うものの、自己他者関係性の有り様を悩む様は読んでていて共感する場面が多かった。

そんな辛い中でも食事のシーンは彼女達の悩みも何処へやらで舌鼓を打ってくれるので、夕飯の時間が待ち遠しくなったりもした。

献身的ミスカと自己中心的なスバル関係性が辛い

陽気で友人が多く、テストの成績こそ悪いもの教師からの覚えもよく、容姿可愛いと褒められ、前向きで良い子なミスカ。

そんなミスカはスバルのために一生懸命に色々と尽くす。

しかし、スバルの方はミスから向けられる好意を素直に受け止めない。

それどころか、些細な表現物言いをどんどん悪意を膨らませてしまスバル生き方は苦しそうだった。

ミスカの一人称と、スバル一人称を行き来することになるのだけれど、二人はすれ違い続ける。

ミスカは衒いがあるわけでなく、本当にただの根明で、楽しいことが好きなだけの普通の子

ところがスバルはどこからでも悪意を見つけ、彼女好意を受け取ろうとしない。

この関係値の噛み合わなさは読んでいて本当に辛かった。

ミスカが友情でなく恋愛としても惹かれていて、その理由スバルの言う悪意のあるものでないにも関わらず、それが本当に一切伝わらない。

誕生日ケーキをご馳走するという、善意100しか考えられない行為ですら、スバル穿ったもの見方をし、ミスから気持ちを真っ直ぐ受け止めない。

ペットボトルの回し飲みでミスカが間接キスにドキドキするも、スバルは喉が渇いたとしか思っていないシーンなんかは、もう読んでて可哀想だった。

空回りするミスカの好意が、物語的な意味でも何も前進させないのも読んでいてしんどかった。

献身的スバルに尽くすミスカと、自分内面世界のことでいっぱいなスバルのすれ違い。

スバルが素直になれば、開幕5分でハッピーエンドまっしぐらなぐらい、ミスカの好きは真っ直ぐで一貫してるのがもどかしい

そして何よりスバルの素直な気持ちミスカではなく、転校生のルウに向けられてしまう。

無垢なルウと素直なスバル可哀想ミス

そんな端的に言ってしまうと性格が悪いスバルが、海外から転校してきたルウと交流することで変わっていく。

ルウは箸の使い方を知らず、麻婆豆腐唐揚げメロンパンを食べたことがない程に無垢存在

危うげというわけではなく思慮深いのだが、学校という枠組みからは大きく外れたような物言いもする。

そんな無垢さがスバルの悪意増幅センサー回避するのか、ミスから好意を悪意に変換し距離を置こうとしていたのとは対象的に、ルウとはドンドン距離を詰める。

ミスカの好意一方的ものだったのに対して、スバル好意はルウに受け止められ、スバルとルウはドンドン関係を深めていく。

ルウの方も、スバルのことを深く知りたい、会話したいと甘えるように距離を詰める。

繋ぎデート、夕飯を一緒に作るなどの高校生らしいそれもあれば、添い寝過激スキンシップなどもあり、CERO Cとしてはそれなりに攻めたシーンも。

ルウとスバルイチャイチャすればイチャイチャするほどに、ミスカは空回り続ける。

こうなっても客観的にはミスカはオカシイことをするわけではなく、ひたすらに良い子なのが可哀想さが増す。

ミスカは僕が先に好きになったのにと反転するでもなく、転校生の面倒を見れるスバルの成長を喜ぶ良い子なのだ

スバル精神世界

では、なぜスバルはこのような歪な性格になってしまったのか。

ミスから好意は悪意に変換するのに、ルウから好意はそのまま受け止めるのか。

ということは、スバル精神世界幻想的に描くシーンで抽象的に描かれる。

まだ人権概念が無く子供を産むことだけが女性価値であった時代を生きていたとある女性エピソード他人がおらず四季の移ろいをただ楽しむだけの世界などの、夢のエピソードと共にスバル内面ゆっくりと掘り起こされていく。

一人で無限牛乳果実を食べ続ける生活示唆するスバル本音は、納得できるところもあったが、だからと言ってミスカの可哀想な空回りが救われるわけではない。

ここが本作の賛否別れる大きな箇所だろう。

スバルにはスバルなりの理由があるとはいえミスカの気持ちはどうにもならないのは、正直僕はあまり好みではなかった。

あんなにも根っからスバルのことが好きで純粋にそのために良いことだけをして来たミスカが、フラれるとか、恋愛対象として見れないとかじゃなく、嫌われるのは、辛い。

ただこのミスカの好意の空回りの先が知りたい気持ちの牽引力は凄く、楽しいとか面白いではない、マイナス方面感情で読ませる物語はよく出来ていた。

・さいごに

スバルを好きだけど見向きもされないミスカの空回りと、スバルとルウのイチャイチャという三角形の一辺が欠けた歪な関係に着目して感想を書いた。

ミスカの一人称ではスバルのことが大好きで一生懸命善意で良いことをする前向きさが、

スバル一人称ではことごとく空回りし、

ルウの無垢さに惚れていく展開は、辛いけど読み進める手が止まらなかった。

ミステリやコメディといったわかりやすハッピーエンドが好きなので、好みとは大きく異なっていたが、終わってみるとコレはコレで好きな作品だった。

2023-08-16

趣味能動的・受動的って結構曖昧

趣味能動的・受動的って1か0かみたいな話じゃなくて、グラデーションだと思ってる。

例えばゲームに限って話しても、そのジャンルによってプレイヤー操作量・思考量って結構違う。

アクションゲームなら言うまでもなく、その場の状況を逐一判断して、時にはミリ秒単位で正確にボタン入力している。

一方ノベルゲームは、どちらかというとその名の通り小説を読む感覚に近く、ゲーム内で思考するとしたら選択肢ときくらい。

どちらも一応プレイヤーが考えてゲームを遊んでいる(攻略している)けど、その程度は違う。

俺はアクションゲームの方が動かしていて楽しいから好き。ノベルゲーはちょっとかったるくて肌に合わない。よほど惹き込むシナリオがあれば別だけど。

人によってはノベルゲーは受動的なゲームだと言う人もいるだろう。なんならゲームのもの受動的と言うかもしれない。

なんか話が逸れた気がするが、まあ価値観は人それぞれよ。

2023-08-12

[]8月11日

ご飯

朝:コーンフレーク。昼:ナポリタン。夜:豆腐えのきベーコンにんじんオクラ玉ねぎの鍋。たまごやき。間食:チョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

アーキタイプ・アーカディア

・はじめに

ケムコウォーターフェニックスコンビが送る文明崩壊した世界で何故か稼働し続けるVRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」を巡る、熱く燃える熱血ノベルゲーム

中人物達が遊ぶ「アーキタイプ・アーカディア」はゲームの設定が作り込まれていて、それを遊ぶ様がまず楽しい

そしてそんなゲームを遊ぶ日常がいつの間にか世界の命運を巡る壮大な物語に広がるんだけど、あくま個人の良いところもあれば悪いところもある生き様の格好良さで魅せる展開が多めの沸るシナリオ面白かった。

主人公のルスト、その妹クリスティンの二人っきりの旅から始まる物語が数多くの人を巻き込んでいきどんどん話が広がっていくのも群衆劇っぽくて好み。

インキャラ、サブキャラわず、どのキャラ重要役割があるを序盤から繰り返しやってくれるので、回想シーンやサブキャラの掘り下げが繰り返されるパートもダレずに楽しめた。

・「アーキタイプ・アーカディア」が面白そう

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」内の出来事物語の大半を占めているが、このゲームがよく考えられている。

ゲームログインすると、今までの人生で印象に残っている記憶カードが4枚入ったアルバムもらえる。

アルバムからカードを取り出して呪文を唱えると、その記憶媒体としたアバター召喚されるので、アバター同士で戦うPvP

アバターは人それぞれで、ごっこ遊び記憶から剣や銃や石といった直接攻撃系もいれば、愛し愛されの記憶から回復系、単純な乗り物の移動系、辛い出来事を耐え忍んだ防御系、複雑な事情能力からも伝わる状態異常系などなど、記憶出来事ゲームっぽさとが融合している。

他にも色々とルールはあるのだけど、記憶と共に戦うから戦闘を通じて対戦相手過去理解していくストーリーと密着したシステムになっている。

そのため、ゲームの中のバトルがそのままキャラクタの掘り下げになっていて、バトル描写が退屈しない。

お歌で戦うアバターから元アイドルなのかな? 縄のアバターで縛る子はSM好きか? など敵の記憶を予想しながら楽しく遊べた。

全員分の掘り下げがあるわけじゃないのが残念なところだが、主人公が持つ4枚の記憶カードについてはじっくりたっぷりストーリーが楽しめる。

他人記憶カード交換することもできて、そうするとその能力だけでなく記憶のものも受け取ることになるので、主人公だけでなく他のキャラクタ達の掘り下げも多い。

物語が進むと色々なシステムによってそれだけじゃない手段でも記憶カードの中の記憶を辿るストーリーが楽しめる。

・翔太が可愛すぎる

そんなカードのやり取りで記憶の一端が描かれるメインキャラの中でも一際惹かれたのが翔太。

見た目と表向きの態度は可愛い思いやりのある女の子記憶カードでは回復を使える優しい子なんだけど、VRMMORPGのキャラメイクシステムを使って女性を演じている22歳の青年男性

ネットゲーム用語でいう「姫プレイ」のような遊び方をしており、取り巻きを作り閉じた人間関係の中で悪循環を回している中々に攻めた設定だ。

他人依存し自立できない幼さがある癖に、すぐ調子に乗り増長する愚かさが愛らしい。

であることがバレるのを怖がっているが、性自認女性というわけではなく、あくま他人から都合よく愛されたいがために異性装している打算あるキャラ

とまあ嫌な視点ばかり書いてきたが、そんな人間の愚かさをある意味肯定的に、ある意味否定的に描く、人間人間であるだけで尊いそんな弱くて愚かだけど強くて可愛いキャラだった。

主人公やその他の男性キャラとそういう雰囲気になる展開こそないものの、22歳男性が自立できずに大人の男の人に依存して甘えた態度を取るのはエッチだった。

攻略対象として専用ルートも用意されており、男性キャラながらゲーム内の見た目が女性なのでヒロイン的なポジションとも言える。

なお「ぷぷぷー騙されてやんのー。残念! 男でしたー。おじさん男相手エロいことしようと思ってたのウケるんですけどー」な二次創作Pixiv投稿されていると予想したが一切されておらず涙した。

大人リゲルさんをはじめとしたサブキャラ達も良き

記憶カードの掘り下げこそないものの、他のサブキャラ達も魅力がいっぱい。

特に防衛隊隊長リゲルさんは出番こそ控え目ながら、相手カメラ撮影すると閉じ込める状態異常系のアバターと、竣敏な動きで攻撃する猫の攻撃アバターと、バイクの移動系アバターの三種類を同時に使いこなす屈指の強キャラだ。

アバターの同時併用は二つでも高等技術扱いなので三つでかつそれぞれの役割が被っていないのは強キャラの風格があった。

防衛隊なので物語の都合上どうしても負けシーンは多いが、彼ほどの実力者が負けることに毎回きちんと理由があるし、それが主人公の乗り越えるべき大きな壁になるので、主人公師匠キャラっぽさもあるリゲルさんは美味しいキャラだった。

他にも映画大好きなキャンディさん、翔太の取り巻きながら男を魅せる集落代表最後最後で良いところを持っていく奇妙な倫理観ローズ、肉体を使った「癒し」が得意なカーラのお母さんなどが印象的なキャラだった。

インキャラだけでなく彼らサブキャラたちの想いも乗った熱い展開が幾つもあるので、サブキャラ書き込み上長に感じず楽しめた。

・メインキャラとの思想ぶつかり合いバトルが面白

先に翔太という例外と魅力的なサブキャラ達の感想を書いてしまったが、この作品のメインは記憶カードをぶつけ合って戦う思想の殴り合いだ。

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」のシステムを利用した作戦や工夫のシーンも沢山ある。

この作戦を立てるシーンは楽しく、実際に何か3Dキャラを動かしたりステータスが変動する要素は一つも無いのに、このゲームを実際に攻略しているような気分になるのが面白い。

しかし、毎回色々、本当に色々あって、最終的には主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだ記憶カードと、章毎のメインキャラ達の思想のぶつかり合いが主題となる。

最強を目指して奪い取った様々な記憶カードに成り切り演じるリア、自身の犯した罪の意識から自死の願望が強いオリーブ恋人再起不能になったこから世界を憎むアレグロなど、様々な理由の「楽しい」以外の感情記憶対峙する。

これらを主人公ルイスはどのように破るのか、どの章でもここが見どころになってくる。

この思想バトル通じて得た仲間たちの輪がどんどん広がっていくのも良かった。

特にアレグロは表紙に映っているだけあって超重要キャラ対立が一度や二度じゃないのが、物語に深みが生まれていた。

主人公と表裏の関係にあるエピソードなんかもあり、名実共にもう1人の主人公だった。

彼らのエピソードはどれも単純な否定で終わらず、考え続けていくことで、作中でも後々には意見が変わることもあるのが、単純じゃ無さが伝わる難しい話だった。

良い/悪い、正義/悪のように一言で分類できないグラデーションのある多様な意見のぶつかり合いは読み応えがあった。

ゲーム楽しい

自己言及型のメタミステリのような物言いになるが、このゲーム主題を要約するとこれに尽きる「ゲーム楽しい」だ。

主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだゲーム記憶

これが物語最初から最後まで一貫して強く肯定される。

ゲーム楽しいシンプルな主張だが、多種多様な様々な状況においてもこの主張は繰り返される。

「悲しい時ほど遊ぶ」作中で何度も引用されるクリスティンの台詞

どのような意図なのかを細かに解体する必要もなく、遊んでいるプレイヤー自身もまたゲーム楽しいから遊んでいるのだから、この主張には納得しかない。

そんなメタ的な構造の話では終わらず、作中ではきちんと噛み砕いて説明してくれ、ゲームは殺し合いと違って次があること、次があるからこそ工夫をしたくなること、工夫するから技術進歩すること、終わったら勝っても負けても楽しいこと、誰かと時間を共有することの楽しさなどなど、ゲームの魅力をこれでもかと手を変え品を変えアピールしてくれる。

間違っても何度でもやり直せるように取り返しのつかないことだけはしない、そして自分相手も許す、ゲーム肯定することがいつの間にか人間肯定することになっているテーマ性の広がりが最高に決まっていた。

・さいごに

主人公の妹クリスティンが興したギルドで使われていた仲間の中だけで通じる内輪ネタ「ラスモス・ゾティーラ・トゥーラッカ」の意味オーラスオーラスで明らかになるんだけど、これこそが正にゲームだった。

ゲーム遊ぶことを肯定するどころか、ゲーム的でないもの否定するような強いメッセージ性のある強烈な作品でありつつも、そのような良い意味脱力する展開で、緊張がすごく解けてスタッフロールに迎えた。

ゲーム楽しい、そんな当たり前の感情を丁寧に解体して色々な部位で楽しませてれた。

僕もテキスト主体アドベンチャーゲームを一人で遊ぶのではなく、ステータスゲーム技術が求められる人と人との交流がある類のゲームを遊びたくなった。

2023-08-06

[]8月5日

ご飯

朝:なし。昼:カラムーチョ。夜:手羽元白菜人参大根、舞茸、ネギの鍋。たまごネギおじやリンゴ。間食:チョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

○SeaBed

・はじめに

田舎から上京デザイン事務所を立ち上げたサチとタカコ、二人の日常休日を丁寧な文体淡々と描く公称ジャンル百合要素を含むミステリーノベルゲーム

まずミステリという言葉には多様な意味があり、パズラーや本格だけを指す言葉ではなく、衒学趣味だの狂人解放治療だのをアンチミステリーだと喜んで受け入れた当時の評論家たちが悪いのであって、そのようなものミステリ呼称することの是非は呼称する側にはないのだ、と言った面倒臭いミステリオタクの言い分はこの一文だけで終わりにして、以後の感想でもミステリ部分への言及は抑えることにする。(なお虚無の幻想描写だけ否定しないのは流水によって解体済みだからなんだよなあ(何が何やら))

そんなわけで公称ジャンルはさておいて、百合作品女性同士の恋愛ものとして僕は楽しんだ。

回想シーンでは風景や情景の描写が多め

様々な時系列が入り混じりながらお話が進んでいき、未就学児時代、小中高、社会人現在と長い時を過ごす二人の女性エピソードの回想がたっぷり遊べる。

エピソードと書いたものの、所謂起承転結のような物語的な起伏はかなり薄いものもある。

食べたご飯気持ちのいい温泉、美しい風景自然の中で感じるニオイや音などなどの、ただそこにあるもの描写、それとそれを二人で楽しむことのかけがえのなさが淡々と描かれる。

良い意味で二人は仲良しなのだ以上の物語のスジが無いエピソードが多い上に、キャラクタ内面描写もお互いのことが好きなこと以外は控え目。

おそらく文学的言葉でなにか括ることが出来るのだろうけど、僕の語彙には無いので情景の描写たっぷりと尺がつかわれているということを伝えたかった。(自然派が自然描写、森とか山の描写を書く意味でないことぐらいは僕も流石に知っている)

伏線が云々と評価することも出来るのだろうが、これらの美しい文章ありのままに楽しむだけでも十分面白い作品だと思う。

勿論、それだけのゲームではなく、あくま回想シーンはそのような作風になっていると感じた。

・サチとタカコのカップルが非常に良き

控えめで友達も少なく読書趣味のサチと、

明るくていつも元気で突飛な行動をするが結果をちゃんと出すタカコのカップル

この二人の恋愛をメインにストーリーは進んでいく。

恋愛に関するフィクションって付き合うまでのドキドキがキモものが多いけど、今作ではその辺はかなり控えめ。

二人はもうすでに付き合っているところから物語が始まり回想シーンの大半も付き合って以降のものになる。

そのため、駆け引き無しキス有りセックス有りで、ひたすらにラブラブなシーンばかり。

全年齢向けゲームではあるものの、かなり直接的な表現も多くイチャイチャ度合いをたっぷり楽しめる。

性欲強めなタカコに渋々付き合うサチなパッケージと見せかけて、サチも普通にノリノリなシーンもあったりとシチュエーション豊富

恋の鞘当て的なシーンもなくもないが、基本的には二人の関係値は最初から最後まで揺るがない。

一番揺らぐのがタカコが性欲ベースで他の女性に手を出そうとするシーンで、それがかなり「らしさ」に思えてしまうのは好きが別れそうだ。

・サチの感情補正入った客観視が良き

冷静で落ち着いているサチが視点人物パートでは、最初のうちは一歩引いた客観的な描写のように思う。

事実その通りなシーンもあるのだけれど、ストーリーが進んでいくにつれサチへの理解が進むとなかなかそう単純な話ではないことがわかる。

文体が落ち着いている上に、サチが「怒った」とか「悲しんだ」のような感情表現しないため気づきにくいだけで、めちゃくちゃ感情補正をかけて客観的に見ている風を装っているように読める。

これは作中でも主観を完全に排除できないことへの言及がされているため、間違いなく自覚的演出なのだろう。

なかなかに凝った趣向で、読み進めていくにつれファーストインプレッションからずいぶん離れたところにいるサチを見るのが楽しかった。

タカコの前向きさに救われる

そんな複雑なサチに対して、タカコは最初から最後までほとんどブレない。

公式の粗筋の範疇だけでも彼女にはずいぶんと辛いことが起こるのだけど、それでも前向きの色々なことをしてくれる。

パーティ旅行などのイベントごとが好きなので、彼女が様々な話の起点になるのが特に良い。

サチを引っ張るタカコという繰り返される構図に慣れ親しめば慣れ親しむほどに、SeaBedにハマっていける。

視点人物になることもあり嘘偽りなくもう一人の主人公だろう。

・同僚達との雑談シーンが面白い

そんな魅力的なサチとタカコについて語ってきたが、彼女達二人っきり以外のシーンだと同僚を交えた職場での会話劇も楽しかった。

大人の女性ながらぬいぐるみ大好きな文と、真面目でちゃらけない犬飼の二人がタカコに振り回され、それをサチがツッコミして締めるのは、他者が混ざることでよりタカコとサチの分かち難さが伝わってくる楽しいシーンだ。

先に述べた食事シーンの豊富な文量はここでも活かされていて、オヤツを巡るいくつかのシーケンスなやり取りが面白かった。

どれも序盤に集中していて後半になるにつれて出番が激減するのは残念なところ。

・七重さんに誘惑スチル絵が頭イイ淫猥なのに不憫

旅行先で知り合った旅館業を営み女性重さん

中盤以降はかなり出番が多く活躍するんだけど、なんといってもサチを誘惑シーンの頭の良さと淫猥さが凄かった。

女性女性を誘惑するという難しいシーン。

まず、客観視が得意なサチを納得させるためにペラペラ理屈を捲し立てる。

サチに上手く言い訳を与えつつ自分欲求を飲ませようとするのが頭良くて賢さを感じた。

その上で、まあ普通にエッチな格好もするという二段構えさが、頭イイ淫猥だ。

中盤ということもあり、サチとタカコの関係値、分かち難さを嫌というほど体験した後にも関わらず、ワンチャンいけるかもかもかな? と思わず重さん側を応援してしまった。

そんなかなり策を練ったであろう誘惑シーンだが、サチとタカコの関係はブレない。

誘惑しているセリフの量と、断るときセリフの量の差がえげつなくて、全然笑うシーンじゃないのにクスっときしまった。

NTRよりも純愛の方が好きなので僕の癖としても助かった。

・生と向き合うことで死と向き合える重たいシナリオ

明るくて楽しい見所ばかり書いたが、それだけのゲームではない。

悲しい、落ち込む重たいシナリオの部分もたくさんある。

それが生と向き合うことで死と向き合える重たいシナリオだ。

ここでいう生と向き合うは、考えることを辞めないことのような意味で、思考理解することを解いていると僕は感じた。

ただその重さも、サチの独特な客観視の妙と、それでも頑張るタカコの朗らかな様が、そんなざっくりした一言ではまとめきれない多様なグラデーションのある感情になる。

読む人によってかなり受け取り方に違いがありそうで、全編ずっと悲しい話じゃんと思う人もいそうだし、同じぐらいと思う人も、いや楽しいの方が多いという人もいるかもしれない。

僕はミステリコメディにようなエンタメを求めてゲームを遊んでいるところがあるので、明るい楽しいところばかり感想を書いてしまたかもしれない。

人によっては全然異なる感想になる気がとてもする。

(何しろ公式粗筋にいる3人の主人公内2人の感想は書いても、最後の1人については触れてすらいないからね)

・おわりに

女性同士のイチャイチャラブラブの先に重苦しい生きるとは、死とはを問うシナリオが待っていた。

かなり好みが分かれそうだけど、僕は公称ジャンルの是非以外についてはかなり好きな作品だ。

テーマ的な部分以外だと美味しい食事に舌鼓を打つシーンが多いのも好きな理由

かなり辛く重い展開の中でも、腹は減るし美味いものは美味い、そんな価値観を感じれるシーンが沢山あった。

具体的には、パン生ハムとかたまごとかサラダとか乗せて食いたくなった。

2023-07-31

ニンテンドースイッチゲーム50本遊んで感想書いたのでまとめ(1〜22)

50本とキリがいいので、感想をまとめつつ、所謂番付を作ってニヤニヤしようと思います

点数をつけるのはしっくりこなかったので、

好き好き大好き超愛してる」「大好き」「好き」「普通」「好きじゃない」の五段階で評価することにしました。

ただし結果として「好きじゃない」に該当する作品はありませんでしたので、実際は4段階です。

今日この瞬間の感情なので、明日には異なる評価になっているかもです。

リンク先に感想は書いてあるのですが一言コメントも書きつつ紹介します。

好き好き大好き超愛してる

超探偵事件簿 レインコード

雨が降り続ける街カナイ区を舞台真実を暴くことの是非を問う探偵としての生き方に向き合う物語3Dリッチな箱庭でキャラ操作しつつも文章を読むパートも多いアドベンチャーゲーム

主人公見習い探偵ユーマと相棒死に神ちゃん関係値の変化がたまらない。

舞台になるカナイ区の作り込みがすごくて文章主体ゲームながらグラフィックへの力の入れ方も凄まじい。

ロードが長い、テンポが悪いという良くない点を覆い隠すほどにシナリオ世界観キャラクタが魅力的だった。


AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ

AIシリーズの第二弾でマルチサイトな2人の視点から、数年越しに発見されたバラバラ殺人遺体の部位が新鮮という奇妙な謎を追う。

前作がめちゃくちゃ面白かったのでハードルを上げて遊んだにも関わらず最高だった。

マルチサイトものではベタトリックだけれども、ゲーム表現できることの進歩に伴い魅せ方も進化しているのが堪らなかった。

システム面も物語邪魔をしないように遊びやすく改良されていたのも好印象。


EVE ghost enemies

さかき傘EVEの第二弾で、rebirth terrorから続くストーリー、今作からの設定やキャラが増えてきて、さかき傘EVEとしての色も強くなってきているが、burst errorエッセンスも健在でとにかく主人公二人が格好いい。

今回はかなり辛い展開も多く、小次郎まりなならどうにかなるだろうという楽観的な感情を、マルチサイト故の情報齟齬から絶望的に演出してくるのが恐ろしかった。

かなりテーマ性のある展開でありながら、押し付けがましさがないバランス感が大好き。

法条まりながそれでも法条まりなとしてあり続けることを誓い、とある託されたアイテムを渡すシーンは全ての意味を把握しているのが読者だけという非対称性面白く、全てのゲームの中で一番好きなシーンかもしれない。


EVE rebirth terror

偉大な名作burst error物語を完結させる続編であり、ファンへのサービスがいっぱいあるファンディスクでもあり、rebirth terror単体でもそのキャラたちの生き様に沸る、一作で三つの最高が詰まった大好きな作品

特に今作の小次郎サイドのゲストヒロインとなる音無橘花エピソードは今こうして思い出すだけでも色々な感情で胸がいっぱいになる。

僕がテキスト主体アドベンチャーゲームにどハマりしたキッカケの作品なので思い入れがある。

満を持して美ノ神みなとが登場するシーンは全てのゲームの中で一番好きなシーンかもしれない。


EVE burst error

探偵の天城小次郎と、内閣調査室の捜査員法条まりなの二人がそれぞれの担当した仕事をこなしていると徐々に大きな事件に巻き込まれていくマルチサイトストーリー

おちゃらけた軽そうなイメージ主人公が、やるときはやるという類型完璧にやりきるとここまで面白いのかと感服した。

不朽の名作として名高い作品だが、確かにその通りで、さかき傘EVEを遊びたいという一種義務感で遊び出したにも関わらずめちゃくちゃ面白くて新しさすら感じてしまった。

終始楽しいところだらけの最高な作品で、そりゃあこれに囚われ続けてる人が大勢いることも納得だった。


○大好き

一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう

愚かな人間の手によって死んだ全ての哺乳類の死を体験する贖罪を神から命じられ旅を続ける少女と、動くことも死ぬこともできない主人公出会いから始まる大河的な大きな流れを書くノベルゲーム

短編ほどのプレイ時間ながら長大世界を楽しめる。

宗教倫理に訴えかけながら、非常に根源的な問い、人は何故生きるのかの答えを求める。

残酷で重たい話だがタイトル意味理解できたとき少し前向きになれ安心できる。


タコリタ・ミーツ・ポテト

海中で暮らす種族と陸で暮らす種族会合食文化を通じた交流を優しい絵柄で表現しているノベルゲーム

好奇心旺盛で海中でスープ中心の食事に飽きたお姫様タコリタ姫とその従者メルが、料理上手のイナとヤンチャな少年ディノと出会う。

子供向けのようにみえるが、恋愛的な表現のシーンも多く、特にタコリタ姫とイナの女性同士のそれは肉体的接触のシーンも多くドキドキさせられた。

遊ぶと絶対フライドポテトが食べたくなる。


イハナシの魔女

沖縄離島舞台にした王道ボーイミーツガールもので、家族がいなくなってしまった主人公の西銘光と、日本人でないのにパスポートも持たず日本の常識も知らないリルゥの恋愛もの

一人ぼっち同士の彼らが少しづ恋人、よりも先に家族になっていくような、共同生活エピソード面白かった。

物語が進むに連れてスケールが大きくなっていき、二人の恋愛の行く末が、世界の行く末と直結していくさまもまた、王道中の王道

二人以外のサブキャラたち、特に立ち絵のないモブキャラの中にもいい人が多く、大きな話でありながらも閉じた世界じゃなく、社会的な開かれたパートが多いのはこの作品独自の魅力があった。


カガミハラ/ジャスティス

公称ジャンルは「サスペンスアクション学園ラブコメミリタリーミステリー」と長ったらしいが、確かにそうね、となる長大すぎる大河的なゲーム

最初は、とある有名進学校に転校してきた主人公が、登校の際に道でぶつかった同級生少女とともに、部活をやりつつ前年度におきた学生運動にまつわる謎を追うお話

しかし、もう全然こんな話じゃなく、話がどんどん広がっていき、様々なキャラ視点人物になる群像劇になっていく。

それでありながら物語の当初に提示される「対話」の尊さが一貫して最後まで書かれるのが、作者の強いメッセージ性と納得感があって好き。


リベリオンズ Secret Game 2nd Stage

キラークイーンの続編で前作とは異なるデスゲームが描かれる。

前作とは密接な関係にあるものの、ヒーローを目指す少女藤堂悠奈が終始物語を牽引するためかなり異なる味になっている。

今作を遊び終わったあとに、前作のグランドEDの曲「散って、咲いて」を聞くと、キラークイーンのことだけじゃなく、藤堂悠奈と彼女の想い人にとっても「お互いがパンドラの箱の中の希望で」という歌詞が刺さる。

いかにもなチンピラ黒河正規の成長エピソードが僕は好きだった。


シークレットゲーム -KILLER QUEEN-

若い男女が突如奇妙な建物拉致され、強制的暴力有り凶器有り法律無しのゲームに巻き込まれる、デスゲームもの

いくつかのルートがあり、攻略するヒロイン次第で敵と味方が入れ替わることもある展開が面白い。

デスゲームものとしての勘所を押さえていて、ルールの隙をついた謀略であるとか、圧倒的暴力の前に知略が無意味であるとか、それでも知恵と勇気は強いとか、これだよこれな展開が目白押し

特に敵役手塚義光のエピソードはどれも面白く、最高に悪いやつで楽しかった。


時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線-

時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時-

時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-

魔法が込められたアイテム遺物が、度々不可思議現象を巻き起こす奇妙な学校に転校してきた主人公が、その現象解決していきながら、学校のものに潜む大きな謎に挑む恋愛ゲーム

いわゆる特殊設定ミステリでの短編連作めいた作風になっていて、魔法ではあるものヒロインの一人で図書館の主リトが予めどのような魔法関係しているのかを説明してくれるため、それなりにフェアプレイ精神で読める。

用意された素材が全部重要タイプ作品で、とにかくほとんどの登場人物、設定、アイテムなどが無駄ななく学校のものの謎という一点に集約していくのが面白い。

原作18禁美少女ゲームでありながら、攻略対象ではないサブキャラの男キャラの出番も多く、特にワトスン役となる烏丸小太郎は、恋愛できないだけでかなり主人公への熱い感情があり楽しかった。


カテゴリーI -死線上のサバイバー-

爆発事件に巻き込まれ瀕死状態にある十数人の男女が意識だけをコンピュータ世界に移され、手術の順番を人狼ゲームモチーフにしたインフェクッドゲームで決めるというホットスタートゲーム

人狼ゲームを通じてキャラ性格過去を描くのが面白く、主人公ゲーム的に濃厚な関係になる間宮キイチさんとは、男性キャラだけどイチャイチャするスピンオフも遊びたくなった。

女性キャラだと、アイドルオタク白雪サツキさんが気に入ったかな。

思考する類のゲーム戦略的面白さのパートと、謎の爆発事件に関する縦筋とが入り混じるストーリーで、短編ながらかなりボリュームを感じる構成だった。


ファミコン探偵倶楽部後ろに立つ少女(スイッチリメイク版)

ファミコン時代アドベンチャーゲームを現世代機に移植したシリーズ第二作目。

とはいえ同時にリメイクされたので、背景や立ち絵にかけられた熱は同じくな出来。

こちらはこちらで皆口裕子さんの熱演シーンが熱い。

この任天堂ADVリメイクの流れ、他にも色々して欲しいけど、MAGES.が色々とヤバそうなので厳しそう。


探偵撲滅

理想探偵外道探偵などの二つ名を持つ優秀な探偵が巷を騒がせている100人以上を連続殺害している殺人鬼への対策を練るために孤島に集まるが、何故かそこでも殺人事件が起こる。

メフィスト賞系のミステリ作品から受けた影響を一切隠すことなゲームに落とし込んでいて、そういうのが大好きな僕としてはどストライクな大好きな作品

ミステリ的な部分とはあまり関係ない人生観のようなかなり生のままのテーマ性を語る部分など、作家性を感じる箇所があるのも如何にもあの時ぐらいのミステリな風味がある。

ゲーム的にはSLGっぽいパートがあったりするが、難易度はそれなりなのでテキストを読むことの邪魔にはなっておらず、むしろ文章では表現しづらい探偵の超常的な部分を表現できてて良き。


シロナガス島への帰還

探偵池田助手ねね子が奇妙な招待状に招かれ孤島に行くことになり、事件に巻き込まれる。

クローズドサークルものの導入としては100回は見たものだけど、ここからストーリーが二転三転していき、壮大な物語になる。

ジャンル一口にまとまられない多彩な物語だが、その全てがシロナガス島への帰還というタイトルに集約されていく構成面白かった。

僕はお風呂に入らない女子や、無駄毛を処理しない女子が大好きなんだけど全年齢向けゲームなのに、ねね子はこれらの表現豊富にあり、この中でダントツエッチ作品でもあった、大好き。


この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

A.D.M.Sと呼ばれる時間軸を飛び越えるシステム武器に、色々な美少女イチャイチャしながら世界の謎を解いていく、SF恋愛ファンタジー、歴史、バトルものと多様なジャンルが展開する言わずと知れた名作で歴史的な意味づけすらされている作品で、僕が遊んだのはリメイク版。

壮大な物語なんだけど、あくま家族ものテーマを一貫しているのが素晴らしい。

年上ヒロインが多いのもマザコン主人公らしさで、特に筆下ろしの相手一条美月さんは可哀想で可愛かった。

システム的な面白さと、物語を楽しみ面白さが密接な関係にあり、ゲームとしてのという枕詞付きなら最高のシナリオだった。


ファミコン探偵倶楽部消えた後継者(スイッチリメイク版)

FC時代ADV最先端リメイクした作品

シンプル物語を魅せるために、背景や立ち絵に凄まじい作り込みをしていて、昭和ゲームを令和にリメイクすることの本気を感じさせられた。

特に背景で動くモブ表現は新しくて、物語への没入度合いを高めてくれた。

声優の熱演、特に主人公緒方恵美さんの独白シーンは残酷な設定の開示と伴って大好きなシーン。


○好き

A YEAR OF SPRINGS

現代日本を生きるマイノリティの人々の日常が描かれているノベルゲーム

三人のキャラが交代で主人公を務める短編集のような作品

フィクションらしい痛快な展開は薄く、ただただ現実的日常淡々と展開する。

その上で物語として彼女たちに幾つかの救いが訪れつつも現実は進んでいくのがどこかもの悲しく寂しさもあった。


最悪なる災厄人間に捧ぐ

自分を含めた人間認識できない主人公の豹馬が、誰から認識されない透明人間少女クロだけは認識でき、世界中に二人っきりの物語がはじまる。

かなり突飛な設定ながら、豹馬とクロ二人の分かち難い関係名前が付いていくという男女の関係性の真っ直ぐな物語

重く苦しい展開が手を変え品を変え続いていくので、かなり救いのない陰鬱とした作品だ。

しかし、クロは豹馬のことを好きであり続けるという点だけは長い物語の中で一貫しており、そこを支えに読み勧めていける、クロがすんごい可愛いゲーム


未然探偵 The Protea Cases

株式会社オレンジロマンティックミステリの第三弾で、女性主人公男性といい雰囲気になりつつ事件解決していくシリーズだ。

今作は事件を予報するAIプロテアを手に入れた主人公事件を未然に防ぐ探偵に成長していく、少し特殊設定ミステリ味もある展開。

主人公の伊月千春が最初AI攻略対象男性キャラに頼りきりだったのに、徐々に頼れる探偵になっていく、応援したくなる主人公なのがよかった。

なお、攻略対象男性キャラ天野夏樹がやたらとフライドチキンを押すシーンが多く、それを食べる様が可愛いため、遊んでいる途中に僕も出前を頼んでしまった。


パラノマサイト FILE 23 本所七不思議

本所不思議にまつわる呪いを巡るマルチサイトストーリー

なんでもありな緊張感あふれる序盤、キャラクタの魅力的な掛け合いで引っ張る中盤、物語パズルが全て無駄なく収まる終盤と、それぞれでかなり雰囲気が異なるのが印象的だった。

魅力的がすぎる黒鈴ミヲちゃんの可愛らしさはアドベンチャーゲーム史に残すべきで、特に自身名前の「ヲ」の部分を「くっつきのヲ」と言う箇所が好き。

世間でもかなり評価されておりシリーズ展開が期待されているので、是非とも黒鈴ミヲちゃんお腹いっぱいお寿司を食べるスピンオフに期待したい。


23作目以降はこちら

2023-07-06

anond:20230706073341

そもそも女向けの場合その「問題」が内面的なものばっかりだからゲームに向いてねえんだと思う

そりゃADVノベルしか流行らんわけだよ

2023-07-05

anond:20230705105738

一本道ですら血反吐吐いて作ってるような和ゲー分岐シナリオの厚さまで求めるの無茶苦茶だろと言いたい

そんなにシナリオ読みたいなら小説ノベルゲーでええやんとなるだけで

もしドラ読んだ

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」です。

社会現象になってたのが小学生くらいの頃でほぼ忘れかけてたのに、この前突然脳によぎってちょっと興味が出てきたので読んだ。

要するに野球部を一人の女子マネージャーが『マネジメント』に沿って改革して甲子園を目指すという話。

本文は爆速で読める上に、『マネジメント』を読む→改革→成果が何ループも起きるのでなろうのような気持ちよさ。

物語を作るのに必要人物けが存在しているので、登場人物全員がそれぞれ機能していて気分が良かった。

突然登場人物の一人が死んだ時は、「うわ、人の死で物語に起伏をつけるタイプ作家だ‼(鉄拳タイプ)」と思って嫌な気持ちになった。

最後の決勝で、主人公小学校時代経験と同じことが起きるのは伏線としていいんじゃないでしょうか。

しかし結局「マネジメント」を読んだときに具体的な身の回り現象に結びつけるの難しそうだよね。

タイトル面白さと作者の経歴と出版社ダイヤモンド社であることで取り上げられたんだろうなって感じの。

表紙がちょっと恥ずかしい。平成ノベルゲームって感じ。

2023-07-04

ゲーム業界転職(29歳♀)

シナリオライター志望、転職可能かどうか教えてくれ

スペック

現在27歳web漫画シナリオライター

シナリオライター育成の学校に通ってる。企画書などの作成経験あり。

20代前半の頃趣味ノベルゲームを何本か作ったことある(マジでDLされなかったけど)

小説家も目指してるので新人賞バカスカ出してる。筆は早い。

ゲーム業界の講座みたいなのも受けたことあるからシナリオの書き方はわかる(会社によってフォーマットは違うと思うけど)

今の仕事を調整して本格的に全力のゲームを1年で作って29歳になったらそれをポートフォリオゲーム会社面接に行こうと思うんだけど現実的に考えてそれやって採用されるかな?

一回身体壊して新卒で入った仕事を辞めて5年くらいリハビリしてたけどやっと動けるくらい元気になってきた。ゲーム業界に行きたいなって昔から思っててやりたいなって思ったか通信学校通ってる。一度、派遣で在宅シナリオライター募集受けたんだけど落ちた(理由担当曰くポートフォリオがないから)ので、今度はきちんと実績を持っていこうと思う。でも、年齢がネックになると思うから作っても無駄になるかも…って悩んでて、それで意見を聞きたい。一応昔作ったゲームはあるけど見せられるレベルじゃない。

29歳で未経験転職って実際どうなの?

難しいっていうのは調べててなんとなくわかったんだけど作品持ってったらなんとかならないかな?まとまりがない文章ですまないが、いかんせん退社してからずっと在宅フリーランスだったか社会経験がなくて、自分でもどうしていいかからなくなってる。

よろしくお願いします。

2023-07-03

ラブコメ+ミステリみたいなのが好きな人にすすすめのマンガorラノベ 3選

この前「青春ブタ野郎バニーガール先輩の夢を見ない」というアニメの一挙放送があって全部見て劇場版の1作目も見てめっちゃよかったので

この前放映されたばかりの劇場版も観に行ってしまったくらい好きになったんだけど、似たようなマンガとかラノベが他にないか教えてほしい。

 

青春ブタ野郎」の特徴を書きだすと

 

どちらかというとセカイ系

キャラクター思考が一貫していてよい

架空の病名という舞台装置翻弄されるキャラクター

恋愛青春の要素はそれなりだが、密接にかかわってくるミステリ?謎解き?要素

こんな感じだろうか

 

で、似たような作品を選出してみた。

 

ひぐらしのなく頃に

※いや、別に病気固執してるわけじゃないけどそういやまぁまぁ似てるなとおもったのがコレ

 

あと2つは?

追記

みんな色々な候補だしてくれてありがとう

増田ブクマたくさんついてたやつを丸パクリして書いてみたけど案外このフォーマットだと食いつきがいいのかな?

 

セカイ系と書いたものの青ブタセカイ系っぽい感じであって、自分自身別にセカイ系じゃなくても好き。

ただ最初はすげー現代っぽい感じだったのに、いきなりファンタジーに振られるのは好きではないかな。ひぐらしみたいな。

 

後はみんなが出してくれたやつに一言書いたり後で見る用にまとめておくよ。

 

ハルヒ

ブタハルヒ化物語系譜というのは大体そうかも。ハルヒは読んでたからわかるってのはあるけど。

 

化物語

アニメは見たことあるけど未着手だった。読もうかな。

 

kanon

Airやったことあるから絵の耐性それなりにあるとはいえリメイク出てきそうならリメイクやりたいな感。

 

プリマドール

この前一挙放送あったから見ればよかったな。

どこから入ればいい?アニメ漫画ゲーム

 

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?

返信した通り、アニメ一挙放送で見たけどゴリゴリハイファンタジーバトル寄りのラブコメ要素少しみたいな感じだった。

アニメ後のあらすじとかも見た。面白かったけどこういうのではないかな。

 

フルーツバスケット

フルバはそうなのか?アニメは録画してるけどなんかどうなんだろっていうところ。

 

推しの子

返信した通りだけど、 ちょっと前まで微妙だったけど風呂敷畳めるんだろうか。

 

神様のメモ帳

読んだことあるけどどんなだったか記憶にないので読み直すかな

 

俺ガイル

アニメ見たけど心がエグくなるのは好きなものの鉄骨渡りみたいな感じで落ちたら無理みたいな感じなのでちょっと考えたい。

原作読むかなぁ。

 

りゅうおうのおしごと

フィクション原作超えちゃったみたいだけど面白そうだし読むか。

AURA

映画はクソなんか……?

 

氷菓古典部シリーズ

氷菓はだいぶそうかもしれねぇ……アニメ漫画は読んでる。

 

虚構推理

漫画は読んだことある漫画読んでから原作手出してみるかな。

 

・デュララ

アニメしか見てないけどミステリだっけ?総じてミステリなのかもしれんけど。

 

ココロコネクト

一瞬アニメ見て切ったような切ってないような。読んでみるか。

 

Charlotte

自分の中ではハラハラ感が強くて「向日葵の国 車輪少女」みたいな感じだったような気もするんだよね。

見直してみるか。

 

うみねこのなく頃に

うみねこラブコメ要素あるのかな?中途半端に連載してたのかじったことある気もするけどそんな感じじゃなさそうだった。

 

文学少女シリーズ

ありゃミステリだし読んだことあるので好きな部類だけど、ラブコメかと言われると疑問符が浮かぶ

 

無能なナナ

ラブコメとはちょっと違うけど面白いよなぁ。車輪の国のるーすぼーいとは知らなんだ。

漫画アプリで最新話まで追いついてから読んでなかった気がするから追いなおしてみようかな。

ぼくの地球を守って

乙一GOTH

天国大魔境

森博嗣のWシリーズ

古野まほろ

戯言シリーズ

サクラダリセット

タイム・リープ あしたはきのう

幽霊には微笑を、生者には花束

悪魔のミカタ

・ぼくとぼくらの

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金

・この恋が壊れるまで夏が終わらない

さよなら妖精

無理は承知で私立探偵

・僕が答える君の謎解きなどで有名な紙城 境介

断章のグリム

似鳥鶏理由あって冬に出る』シリーズ

絶園のテンペスト

・雨の日も神様

灰谷健次郎の『海の図』

・五等分の花嫁

・粛正プラトニック

・「最終兵器彼女」「交響詩篇エウレカセブン

米澤穂信小市民シリーズ

六花の勇者

・『輪番制で救世主担当してきたのに、今回の俺は魔王らしい』

アイリス・ゼロ

・空とタマ

野崎まど

つまんでみようと思う。

 

YU-NO、グノーシア、レイジングループ

YU-NOはともかくとして、ほか2つは毛色が違くない?

 

カオスヘッドカオスチャイルド

ゲームやるか……アニメ見た感じはあまりきじゃなかったんだけど。

 

・むしろ昭和ノベルス系ミステリーの得意分野だったのでは?赤川次郎の得意分野だったし田中芳樹ふくやまけいこのアレとかも。

なるほどわからん。頭の片隅に置いておくね。

2023-06-28

anond:20230628174952

anond:20230628155120

賞に応募しても「大賞取ったら独占契約」とかなってるらしいな

ランキングに入ってる作品が突然「完結」ってなったら

結構確率ノベルピア

これも、界隈からしたら、カクヨムアルファもやりゃいいのにナンデやらないの

これだから日本

案件なのかね

結構食い荒らされてるけれど、あんまし話題にならんのは

読み手ノベルピアで続きが読めるし

プラットフォーム側は独占契約作品だけで作家が消えるわけでもないしって感じかね

しか露骨活動だな



ノベルピアのやり方気に入らねぇ

書き手の側は「アヤシイ」っていう有象無象

本社に呼ばれました」という書き手の話が多くて

どうにもこうバイアスが掛かってる感じなんよね

ただまぁ

書き手じゃなく、読み手としては

ノベルピアの「独占」ってシステムが気に入らない

なろうとかカクヨムで人気を得た作者に粉かけて、独占契約

https://note.com/nicesmell/n/n44ce8d240484

小説家になろうノクターンノベルズにて活動していましたが、2022年九月よりノベルピアへと「ひきこもりたい転生者、あべこべ異世界裏社会支配者になる」という作品の独占契約締結を機に、現在はほぼノベルピア一本で活動している者です。

その作品が人気になるのだって、なろうの集客力が必要だったろうに、その成果物だけ独占契約

まぁ、なろうやカクヨムは、別に作家契約するわけでもないし

ノベルピアは即お金になるから

作家としてはそっちに行きたいんだろうが

そしたら、新規作品を書くのが筋じゃないのかね

なろうでも、アルファでも、カクヨムでもって場合

読者は自分プラットフォームで読めばいいが

独占契約したらノベルピア行きます、読みたかったら来てねって作家が書いてるんだから

まり、やりたいのは作家じゃなく読者の誘導


まぁ、商業なら当たり前の行為ではあるんだろう

大手漫画家移籍とか話題になるしね

けどこう、PV=金ってやって、金払うから独占ねとやり

他のプラットフォームから作品を削除させるの

下品だよなぁ

それを意識してか「何も言わずに」しれっと作品削除して移籍する人も居れば

がっつりと書く人も居る



韓国発らしいけれど

なんかこう

こういう下品サイトって登録してぇと思わないんだよなぁ

あくま個人の感想です



2023-06-24

貞操逆転世界

男女の貞操観念が逆になった世界。要するに多くの女性性的なことにオープンで、多くの男性が奥手という状況の世界

ここに何らかの理由で通常世界の人間が移動するというジャンルが、数年前にエロ漫画で発生、その後、ノクターンノベルスなどWeb上のエロ小説投稿界隈で長く生き延びている。

ところが年代を経るにつれて貞操逆転世界は歪んできている。

まず、男女の貞操観念が単に逆転したにとどまらない、不自然世界観と化した。

一般的男性は極めて性欲が弱く、絶対性的なことはしたくない、女性生理的嫌悪感を持っているくらいの設定が付与されるのが、基本的になった。

単純に男女の貞操が逆転したというのなら、これが通常世界の女性の在り方ということになるが、さすがにそこまではいかない。

一方で女性の方は性的行為ができることに喜び、積極的になるというだけで、その他の観念(恥じらいとか)はわりとそのまま持っている。これも逆転していない。

次に、生物的な変化。

男性は月に一回しか射精できないとか、射精量が少ないとか、体力がないみたいな設定が次々に付加されて、通常世から来た主人公アドバンテージをこれでもかと上げる作品ほとんどとなった。

女性の方も、射精されたら絶対妊娠するとか、男性嫌悪感を抱かれる女性とそうでない女性がいるとか、通常世界とは異なる生物的設定を付与されるパターンが少なからずある。

そして最後に、男女比。

上記の2点と相互関係はしているのだが、現在主流で投稿される貞操逆転世界ものでは、男女比が異様に偏っていることが、もうほぼ常識のように設定されている。

男性が異常に少なく、女性の5分の1とか、10分の1とか、100分の1といったところまで行く。

そして男性保護され丁重に扱われるのだ。

今の時代はそこまで主人公を有利にしないとエロ展開が書けないのか?

貞操逆転世界最初流行していたころは、もうちょっと単純に逆転って感じだった気がする。

2023-06-22

anond:20100512121217

好きがわからんので、恋愛ノベルゲームとかでたまにある「好きな人がいる」「話したことはない」という話の流れが理解できない

それってかっこいい/かわいいじゃだめなの?

見た目に惹かれてるだけなのに好きってわかるの!?恋愛って要するに見た目なの!?

と思ったりしていた

一目惚れとかの系統なのかもしれないけど、それでも超解釈してしまえば容姿ビビッと来たってことなんじゃないの?

恋を知りたくて恋愛ノベルゲームやってたわけじゃないけど、好きってこんなんでいいのか……?と困惑した

2023-06-21

世界消滅エンドが好き

RPGとかノベルゲーで、世界が滅ぶバッドエンド・アナザールートが好きでそういうのがあるゲームがしたい。

クロノトリガーラヴォスに負けると星が壊れていくところが見られるとか、ライブアライブアルマゲドンエンドとか、ああいうの。

正規エンディングがそれなんじゃなくて、あくまで脇道エンドでそうなるのがいい。

そういうゲーム知ってたら教えてください。

2023-06-18

[]6月18日

ご飯

朝:なし。昼:たまごチャーハンほうれん草味噌汁…夜:カレーポテトサラダ。間食:ポップコーン

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

○ A YEAR OF SPRINGS

現代日本で生きづらさを抱えるマイノリティ三人のキャラが交代に主人公を務めるノベルゲーム

フィクションとしての設定らしいものではなく、本当に今この瞬間にも起こりうる幾つかの悩みについてが主題となっている。

賢しげに感想を書くのが恥ずかしくなる非常に真面目な題材を扱っている。

物語構造キャラクタの心情を読み取るというよりは、本当に現代日本にはこのような問題があるのだ、という強いメッセージ性を感じた。

それでも勿論道徳教科書啓蒙資料ではなくノベルゲームとして遊べるようにいくつかの工夫がなされている。

全体的に優しい尖っていない雰囲気を出すために、フォント、背景絵、立ち絵に一体感があり、立ち絵での演技もちゃんとしていて、選択肢を選ぶことによる物語分岐などノベルゲームらしさもきちんとある

特にメッセージアプリでのやり取りでスタンプ(文章ではなくイラスト送信する仕組み)で感情のやり取りをするところは、ノベルゲームらしさと現代日本らしさがしっかり溶けこんでいた。

面白い面白くないとかではなく、考えさせられた、という感想だった。

2023-06-17

[]6月17日

ご飯

朝:朝マクド。昼:なし。夜:フライドポテト唐揚げ。間食:なし。

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

なんだこの食事反省

朝にマクド食ってるのに夕飯がフライドポテトって……

反省なんだけど、朝マクドしてから遊んだゲームがコレだから仕方なくない? 不可避だよお。

タコリタ・ミーツ・ポテト

海の中で暮らすタコリタ姫とその護衛の男の人魚メルが、美味しい食べ物を求めて陸に上がり冒険をするノベルゲーム

1時間ほどの短いゲームだが、海で暮らす種族と陸で暮らす種族の邂逅に始まり彼女たちの関係値のエピソード、そしてなにより美味そうなフライドポテト描写が最高と、見所の多い面白い作品だった。

絵柄もかわいらしいし、絵本のような世界設定のため子供向けの作品なのかと思いきや、割と直球に恋愛的なドキドキするシーンが多いため大人でも楽しめる。

海の住人のタコリタ姫とメル、人間男の子ディノと女の子のイナの四者の関係性でルート分岐して、全てのルートを読むとグランドエンディングじみたこの旅を包括するエピソードが読めると、なかなかしっかりした構成

タコリタ姫とディノ、メルとイナという異性の組み合わせになる2ルート恋愛的な部分は控えめで海と陸の生活環境の違いの妙を楽しむエピソード

タコリタ姫とイナ、メルとディノという同性の組み合わせになる2ルート恋愛的な面が大きく取り上げられるエピソードになる。

個人的には、一番関係が進みドキドキするシーンがあるタコリタ姫とイナのエピソードが楽しかった。

スチル絵もしっかりあり盛り上がるシーンになっている。

そして、どのエピソードでも最後に食べるフライドポテトが美味しそうでたまらない。

総じて小粒ながらもノベルゲームの勘所を押さえたちゃんとした作品面白かった、フライドポテト美味しい。

2023-06-13

本の小説は読まないがノベルゲームは楽しむ、あるいはその逆の人っている?

自分はそういった読むエンターテイメントが肌に合わなくて、まれに、すごい話題作だったり、友人に推されたりで小説を読んだりノベルゲームをやったりすると、いつも期待したほどではないという感想を持ってしまう。ノベルゲームに至っては最後まで進めた試しがない。漫画映像コンテンツとか文字主体じゃないゲームだったら普通に楽しめるんだけども。なので、シンプルに読むエンターテイメントに適性がないんだなと思ってる。

んで、ふと気になったのが、表題の「本の小説は読まないがノベルゲームは楽しむ、あるいはその逆の人っている?」っていう事。もしいた場合、どういう違いでもって片方だけ楽しむようになったのかな?

anond:20230605140457

小説ノベルゲーにすればいい、これにつきる

あれはゲームゲームでも、恋愛駆け引きとかネゴシエーションとか合コンとかディベートとか、そういう意味ゲーム

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