はてなキーワード: 魚肉ソーセージとは
8月末、ベランダに置いた植物の植木鉢の地面にカマキリの成虫が乗っていた。ゲリラ豪雨が続いていたので近所の公園から避難してきたのだろう。放っておくと植木鉢の植物に登って、逆さまにぶら下がって何日もじっとしていた。私は昆虫を一切触れないが家グモはダニやGの幼虫を捕食してくれるらしいので平気だし、カマキリは爬虫類っぽい顔がついているのでわりと好きだ。
魚肉ソーセージを爪楊枝の先につけて顔の前で上下に振ってみると、最初は警戒していたがやがてモグモグと食べ、自分のカマでソーセージを捕まえて食べた。かわいいやつだと思った。
カマキリのことを娘に教えると、最初は気持ち悪がったり怖がったりしていたが、だんだん自分から近づいて毎日気にかけるようになった。基本的に植木鉢にずっとくっついているので、ソーセージをやったり植物の水やりついでに葉伝いに水を与えたりした。しかし他の昆虫などそうそう来ないベランダの植木鉢ひと鉢では落ち着かないのか、だんだんと脱走のそぶりを見せ始めた。植木鉢から外に出てベランダをうろつくようになったのだ。
娘はこれを見て「カマキリいなくなっちゃう」と残念がったが、私も娘も昆虫を捕まえられず、生き餌でないと食べないというカマキリを飼育できる気は全くしなかった。しかしそれなりの愛着は湧き「明日の朝もベランダにいたら、どこまで長生きできるかわからないが家で飼ってやろうか」という思いがある程度湧いてきた。
ところがその日の夜、どこを探しても見つからなくなった。
娘はたいそう落ち込んでべそをかきながら眠り、私はダメ元で翌朝のベランダを探し回った。散々探し回って諦めたところで、窓から見下ろすとちょうど死角になる位置の、ミニ物干しの裏側に逆さまにくっついているのを見つけた。私は決死の覚悟で軍手をはめ、植木鉢を抱えて近づき、無事カマキリを元の植木鉢へ誘導することに成功した。
私よりも早くに起きてベランダを探し回っていたらしい娘は、カマキリの健在を知りたいそう喜んで学校へ行った。私は近所のスーパーを探し回り、虫カゴが見つからないので仮の住まいとして細長い麦茶ポットを買い、100均で鉢底ネットと温度計と霧吹きを買った(鉢底ネットは高所に登る習性があるというカマキリの足場に適しており、カマキリの適正飼育温度は20〜25度で、水を切らさないようにするのが最も重要なのだという)。
帰ってみるとカマキリの姿は植木鉢から消えていた。さんざん植木鉢を探し回り「娘になんと言えばいいのか」とうろたえ絶望しながらベランダ中を探し回り、最後にもう一度植木鉢の植物をよく見てみると普通に逆さまになってくっついていた。カマキリはこの巧みな擬態によって近づいてきた昆虫を捕食するのである。
軍手をはめ、決死の覚悟でカマキリに手を差し伸べるとそろそろと手の上に乗ってきた(怖いので背中をつかめない)ため、これを麦茶ポットの仮住まいへ誘導し、不織布の排水溝ネットと輪ゴムで蓋をし、ヨドバシエクストリームで虫カゴをポチって娘の帰宅を待った。娘はたいそう喜んで何度も何度もカマキリの仮住まいを覗いた。
数日後にちゃんとした虫カゴが届いたので引っ越しをした。つぶしてしまわないか不安だったがどうにか成功した。正直麦茶ポットの方が居心地は良さそうだったが、麦茶ポットではフンの掃除ができないため助かった。
そうしてカマキリが我が家の一時的な一員となってから二週間が経つ。調べてみるとハラビロカマキリのオスのようである。警戒して体を揺らすようなことはたまにあるが、カマを振り上げて威嚇するようなそぶりは全然ない。おとなしく臆病な性質である。
基本的には横倒しにした虫かごの天井で、鉢底ネットに逆さまに捕まってじっとしている。出口がどこにあるかわかっているので「急に見たことのない奴(娘/夫)が来た」「急に知らない場所に虫かごが移動した」などの脅威を感じると虫かごの蓋の方へ来る。「ごめんて」と私は謝りながら落ち着くまでしばらく放っておく。
カマキリは暑さと蒸れに弱いらしいので常に冷房のきいた部屋にいる。蒸れに弱いくせに乾燥にも弱いらしいので折を見て霧吹きで水もやる。連日35度近いこの猛暑の中で、野生の昆虫は一体どうやって生きているのだろうと思う。
家族の誰も生きた昆虫を捕まえられないため、基本的な主食は魚肉ソーセージである。2日に1度、楊枝の先っぽに小さくしたかけらをつけて顔に近づけると食べる。好きでも嫌いでもないようで、食べはするが横着して自分で持たない。かわいいが中年の私としてはずっと手を上げている姿勢がきつくしんどい思いをする。
満腹したり餌の鮮度が落ちると嫌になってしまうのか食べるのをやめ、カマを舐めて掃除を始める。ネコのような仕草で少しかわいい。最初ググった時は「食べ過ぎで腹を破裂させることがある」と聞いて滅茶苦茶ビビっていたが、このカマキリに関してはその心配はないようで安心している。
これまでにヨーグルト、豚ひき肉、マグロの刺身、カツオのたたき、煮干しを与えてみたが、一番喜んで食べたのはカツオのたたきだった。カツオのたたきをよく食べたと聞いて夫が私が先に買ったものの2倍の値段のたたきを買ってきたので与えてみたが、普段横着してなかなか自分で取ろうとしないくせに、これは自分からすごい勢いでカマで抱え込んでガツガツと食べた。カマキリのくせに刺身の良し悪しがわかる贅沢者である。人間が食べても明らかにおいしかったので納得ではある。
ヨーグルトとマグロの刺身には見向きもせず、一番嫌がったのは煮干しだった。
煮干しは見た目が昆虫に似ているし、人間の食べ物ばかりではカルシウムが不足するだろうからあげてみようと思ったのだが、怖がって虫かご中を逃げ回り、ついに餌やりのため蓋を取り払っていた虫かごから脱走をはかった。ビビリ散らしながら軍手をはめて手に乗せ、必死で虫かごに返そうとする私の腕をよじ登ってこようとするので肝を冷やした。どうにか帰宅させることに成功したが、よほど怖かったのか貼りついていた虫かごの高いところから「ビタン!」と地面(キッチンペーパー)に飛び降りてしばらく動かなくなってしまい心配した。幸い大事なかったようでしばらく放っておくと天井の定位置に戻った。
後で主食の魚肉ソーセージのパッケージを見てみたら「カルシウムたっぷり!」と書かれており、己の徒労を知って脱力した。無用となった煮干しは娘がたいそう気に入って全部食べた。
飼育一週間ほどすると上羽の色が裾のあたりから水が染みたように変色していることに気づいた。病気や栄養不足などではないかと思って色々ググったが「日光浴不足ではないか」という程度しか情報が見つからず、とりあえず虫カゴが蒸れない程度に窓越しに日に当てていた。
煮干しを怖がって脱走した際にこの部位を間近で見ることができたので確認してみると、どうも上羽の変色ではなく、飛ぶための透明な羽を下にしまい忘れて上に出しっぱなしになっているだけなことが分かった。そういえば私は見られなかったが、娘が羽を広げているところを見たと言っていた。驚いたか何かで羽を広げた時にたたみ損なったのだろう。散々心配をかけさせておいておっちょこちょいな奴である。
カマキリの多くは年を越さずに死ぬ。生き餌も与えられていないし、10月あたりを目処に寿命が視野に入ってくるだろう。ハリガネムシが入っていたらもっと早いかもしれない。水に漬ければわかるというが、もし水に漬けてハリガネムシが出てきたら数日で死ぬらしいのでそのままにしておきたい。
我が家ではこれまで生き物を飼ったことがない。娘は何度も犬や猫を飼いたいと言ってきたが、借家である以前に私が面倒を見られないからだ。餌の管理も糞の掃除も毛の始末も散歩も躾も介護も何もできる気がしない。そもそも人間の子供すら育てられる気がせずダメ元でどうにかやってきている。
このカマキリが死んだら娘は泣くだろうなと思う。私はどうするだろう。泣くだろうか。わからない。犬猫と違って昆虫は人間への愛着を持つことはないだろうから、我が家のカマキリは人間のことなど気にもせず、ただ生きられるだけ生きて死ぬだろう。残念ながら子孫を残すことはない。我が家で過ごすさまを見る限り外にいても速攻で死んでいそうな印象ではあるが、それは少し申し訳ないようにも思う。
我が家のカマキリは臆病な奴だ。おっちょこちょいな奴だ。グルメな奴だ。横着な奴だ。食べる量を自分で考えられるところは賢い奴だ。そして何よりかわいい奴だ。
うちは魚肉ソーセージ。あの赤いやつな。
俺はいじめを受けたことはないが、中学生の頃に告白した女子に振られた。それが随分トラウマになってて、長い間、女性恐怖症になってた。手酷く扱われる夢——…「増田くんなんて、とても男とは思えない」申し訳なさそうに女が言う。朝食の味が消えてゴムを噛むような感触だったのを覚えてる。魚肉ソーセージだけが癒しの異端男子だったわ。そんな思春期。女を見ると、なるべくソーシャルディスタンスを取ってた。
だけどすべては解決したよ。対策はいじめ問題にも通底すると思う。
当時は髪を染めて、女子だけがキャッキャするアニメや四コマ漫画、萌えイラストに浸ってたけど男友達が「それ、逃げだからw」とアドバイスをくれたのをきっかけに一念発起した。モテスキルとか恋愛テクを学んだ。気持ちを入れず心の距離を取りながらゲーム感覚で好感度を上げるつもりで女の子たちに近付いたら上手くいった。こういうのは所詮はパターンマッチなんだ、清潔感を感じられて、心理的安全性を感じられるような所作のルールに則っていれば、必ずパートナーをゲットできるんだ。女心なんて Under Control だ。マガジンに装填された弾丸のごとく必要に応じて求める相手を補充できる引く手数多の今の俺の状況を見れば中学生の頃に俺を振った女子は、きっと判断を後悔すると思う。そう認識して以来、憑き物が落ちたようにトラウマが消え、悪夢を見ないようになったよ。ちな魚肉ソーセージは今でも食べてる。
魚肉ソーセージ (日本魚肉ソーセージ協会編 1967年12月)
グルタミン酸ソーダ工業協会では、11月22日東京会館で臨時総会をひらき、会名を
「日本化学調味料工業協会」と改称し、会長に味の素 (株)鈴木恭二社長ら新役員を
選出した。
これはグルタミン酸ソーダ工業協会の規約を改正して、核酸系複合調味料メーカーの
武田薬品とヤマサ醤油も会員にしたもので、文字通り化学調味料業界の一本化を実現
新協会は、味の素、旭化成、協和酸酵、味日本、新進食料、日東味の精、,味の世界、
江崎グリコ、大阪食品化学、料理の素、グルサンの従来からの11社のほかに、武田薬品、
ヤマサ醤油が加入して13社となった。また、定款改正により、役員の任期は 2年、
寿司でgooglemap検索するとすぐ近所の寿司屋に「XXが有名ですが、地元の人が行くのはこっち」と書いてあったり
寿司屋に入る前に昼から開いてるクラフトビール屋のお兄ちゃんに「地元の人間は寿司屋なんかいかないっすよ」と釘を刺されたり
……何度も忠告をもらってたにもかかわらず
ついつい「そろそろ人生でカロリー多い食事できる回数も減ってきたし、有名店ってやつに行ってみるか」と、やってしまった
当たり前といえば当たり前なのだが、「地元の人は行かない」は「観光地価格で高い」であり、
翻訳するなら、豊洲で外国人客が8000円の海鮮丼を振る舞われるのと同じだ
観光客向け5000円をお勧めされるまま頼み、ちっちゃいお通しが来て、税込1800円ぐらいの酒をたのみ、壁にかかってる税込1800円ぐらいの白子をたのみ、タコとイワシを一貫づつ頼んで15000円(地元サービス券2000円を引いて13000円の支払い)
…一貫で1個づつ出てくるあたりで「あ、そういう感じか」と思ってはいたものの
席料、お通し、タコ1個、イワシ1個で合わせて6000円以上ってことかーそうかー
寿司なんて言うても時価マグロを食わなきゃ1万円だろぐらいに舐めてました
クラフトビール屋に舞い戻って報告したところ「地元の人は寿司屋なんて行かないっすよ」と繰り返され
500円のチーズたっぷりがけ魚肉ソーセージ鉄板焼きを肴に1パイント900円の山椒エールで1時間ぐらい飲み直し
宿に戻って報告したら安くてうまいホルモン屋を教えてもらいました
うん
みなさん、地元の看板店の名前をなるべく貶めず、なおかつ地元の印象を良くしようと頑張ってくれたんだな
けど言わせてくれ