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2021-07-19

anond:20210719180420

仕事熱心で読書好きで聡明お茶目で、素敵な人なんだからいつ彼女ができてもおかしくないのはわかってた。だけど今は仕事を頑張りたいとか言ってたしそうなんだと思ってた。

きっと彼女ができたら今より増して素敵になるし、仕事も頑張るだろうね。相手はどんな人なんだろう。

もし告白するならもっと先だと思ってたけど、年単位時間かけたらそりゃこういうことも出てくるよなあというのは自分でわかってる。

誰も悪くないし、同僚に好きとか言ったらまずいって思ってたから異動が近づくまで告白とかそういうのは無しにしようって考えてた自分は真っ当だと思うし。

相手に向けても自分に向けてもこの先の幸せを祈るしかないんだよな。

2021-07-17

マスク強要する異常者

コロナ禍のマスク崇拝者という馬鹿の群れ

コロナ禍となって1年以上経つが未だにマスク同調圧力が無くならない、ノーマスク人間攻撃しなければ気がすまないクズどもがワラワラ湧いて出てくる

ただのヒステリーのくせに、聡明思慮深い人間のフリをしながら…

マスク感染対策だ! ←笑

マスク着用は感染対策だ」と言うがそんな嘘はバレバレ

コロナ初期には布マスクの類は効果が無いという事は証明されていたが、未だ街中では布・ガーゼ・ウレタンなど、約立たずのマスクを付けている者達であふれている。

感染対策根拠ノーマスク攻撃するくせに、約立たずマスクスルー(笑) 精々アベノマスク攻撃したくらいだが、その割にガーゼマスクは受け入れている。

マスクであれば結局ゴミでも何でもいいらしい(笑)

不織布マスク適当

使い捨て不織布マスクにしたっておかしい、ウイルス遮断効果があるというが街中で見る不織布マスクの99%は裏表を間違えているし鼻横や頬に隙間だらけで効果マウスシールドレベルに落ちている。

一度外したマスクを勿体ないのか再着用したり、脱着時に平気でマスク汚染面を素手で触ったりする。何の感染対策にもなってねーわ(笑)

でもそんないい加減な状態でも、マスクさえしていればいいらしい(笑)

医療マスク医療従事者のため!←嘘

医療用のN95マスクでなければ効果が無いのに誰もしていない

「あれは医者従事者のための物だから(キリッ」だって?嘘だね。ネット見ればいくらでも余ってるけど値段が高いから使いたくないだけだよね、高いと言っても1枚200円程度なんだけど(笑)

ああ、分かるよ、既に50枚入300円で売ってる不織布マスクとは比較できないもんな、つまり200円程度の価値も無いことにこだわってんの。「感染対策不十分で人が死んだらどうするんだ!」とかヒスってるけど、その主張に200円の価値も無いことを自分証明してんの(笑)

とにかくマスクありさえすれば良いらしい(笑)

マスク以外の感染対策をサボってる

そもそも感染対策も嘘ばっか。

ショッピングモールトイレとか、推奨の30秒間手洗いしてる奴なんか居ないだろ、コロナ前と同じく洗ってないか指先チョロ濡れ族だらけ、でも批判されないんだよな。

ちなみにアルコール消毒なんて先に手をハンドソープで洗ってないと効果無いぞ(笑)皆見てるからやってるんだろうけど意味無いぞ(笑)

こんな調子から家帰ってイソジンうがいしてるやつも皆無だろ、飛沫感染リスク減るのにね。少しでも感染リスク減らしたいんじゃなかったっけ?

ああそうか、マスクさえしていれば良いらしいので(笑)

マスク効果があるなら緊急事態宣言必要ねーじゃん

日本緊急事態宣言が出ていなくてもマスク着用率が世界トップクラスなんだが、

もしマスク効果があるんだったら、緊急事態宣言を出す必要はなかっただろう。

効果がないから、緊急事態宣言を出して外出自粛や営業規制要請したわけだ。

これ以上のエビデンスはない。

マスクしても感染者が増えたことは盛大にスルーしつつ

感染者が減ったらマスクのおかげ、だからマスクしろって馬鹿多すぎだな

コロナ禍で1年以上経つがマスク崇拝者の知見が深まったかと言うと全然そんな事は無いな(笑)

マスク着用の感染者をスルーする一方で、マスク未着用の非感染者を「お前のせいで感染が広がった!」と徹底的に叩く叩く。

マスクしても感染したのは何かが間違ってたからじゃないの?

マスクしてなくても感染しないのは何かが正しかたからじゃないの?

「無感染者でもノーマスクであれば徹底的に批判するくせに、マスク着用者が感染しても盛大にスルー

というのは、

無事故無違反でも無神論者死刑!神に祈っていれば、交通事故を起こしても許す!」と同じ

感染者を攻撃すべきではない」ってのも嘘バレバレ(笑)ほんとはマスク崇拝しない奴を叩き潰したいだけだよね。

こんなカルト教な調子で知恵も経験更新されないまま1年以上経過した。

でもマスクさえしていれば満足なんだ。馬鹿でしょ(笑)

マスク着用の有無でしかえれないのは本当に馬鹿丸出し

どんなに衛生に気を使っていてもマスクをしてないだけで叩く癖に

乞食レベルに不潔なやつが付けっぱなしの悪臭マスクを付けていてもセーフ

なにこれ?

マスク強制理由として「他の人に不安を与えないため」とか言うやつまで居るよな(笑)

最初聞いた時びっくりしたよ、不安とか言い出したらもはや感染対策ですらない(笑)

科学でも医学でも無い、神のお守りレベルの話。でもマスク崇拝者は突っ込まねーの(笑)

信じたいものを信じる人たち、なんてったってマスクさえあれば安心なんだもんな(笑)

「いつまでマスク付ける?」に答えられない

こんなバカどもクズどもだから「いつまでマスクを付けるんだ」と聞いても答えは出さない。

ゼロコロナ? ワクチン接種後? 集団免疫獲得語? 治療薬が出たら? 国の安全宣言が出てから

答えは全部違うよな、正解は「何となく大丈夫っぽくなったら」だ。

合ってるだろ?散々吠えてきた結果が「なんとなく」なわけよ(笑)

ああ、分かるよ。

ゼロコロナなんて言っちゃったら10年後も自分だけマスクを付けないといけなくなるから(笑)そんなマヌケな絵面には耐えられないよね、プライドが許さないんだ。

人の命を守る人道主義者のフリをしてるくせに、本当に守ってるのは自分メンツ(笑)

何も考えたくない、とにかくマスク付けてればOKなんだ。

責任持って国産マスク買えよ

去年はアベノマスク配るくらいならマスク工場新設しろとかほざいてたけどさ、結局アベノマスク配る頃にはマスク不足なんて解消されてたよな。

マスク崇拝者どもの理屈に合わせて製造ラインまで作ったシャープとか馬鹿じゃないですかー(笑)

50枚2,860円国産高性能マスク(笑) 欲しかったんなら責任持って買ってあげなよ(笑)売れ残ってんぞ(笑)

歴史的ヒステリー2020年

あの頃は、マスク転売屋から買い、薬局に並んで買い、マスクが無いぞと政府を罵っていた。

まるでマスクさえあれば全て解決するかのような病的な反応をしていた連中。

わずか1年ほど前の話なのに思い返すと余程狂って見えるわ。

集団ヒステリーってのはああいうのを指すんだろうな。

こうしたマスク崇拝者たちの狂気歴史教科書に載っては語り継がれるだろう(笑)

ちゃん反省しろよ。

五輪に出場される選手の皆様へ

数々の困難を乗り越えて五輪への出場が叶い、おめでとうございます

オリンピックは皆様にとって一生に一度のことだと思います庶民にも多くの「一生に一度」のことがあり、それを今回のコロナ禍で諦めざるを得なかった人が大勢いるのですが、庶民の一生とスポーツエリートたる皆様の一生とは等価値ではなく、当然皆様の一生の方が価値のあるものです。下級国民逆恨みに負けず頑張ってください。

皆様、オリンピック人生をかけてこられたのでしょう。飲食店の店主も飲食店経営人生をかけてきたわけですが、まあ彼らのような下級国民世界に誇るアスリートたる皆様とでは人生価値根本的に違いますから、皆様の人生の方が政府から優遇されるのも当たり前だと思いますアスリートファーストってやつですね。アスリート人生平民のそれより重いのです。

バッハ会長政府要人から歓迎会を開いていただけるのも喜ばしいことです。世間では新入社員歓迎会ベテラン社員送別会も開けていない企業がたくさんあるでしょう。しかし、オリンピックという4年に1度の興行は彼らのような庶民人生の転換点よりも遥かに重要なのですからオリンピック関係者特別扱いを受けるのは至極当然ですね。五輪貴族スポーツ貴族の皆様には貴族にふさわしい接遇を受ける権利があります平民が同じ待遇を求めるなどおこがましいにもほどがありますね。

海外から選手隔離が簡略化されるのは実に素晴らしい。一時帰国希望する日本国民は14日間の隔離に耐え、日本への留学を志す留学生に至っては渡航許可すらままならない状態が続いておりますが、母国に帰ってこようとする同胞日本に憧れ日本について学びに来ようとする未来知日派よりも、五輪が開催されるならば場所はどこでも構わないというグローバルな意識をお持ちのスポーツ選手の皆様が厚遇されるのはまさにグローバル化時代象徴といえます。狭量な愛国心にとらわれずグローバリゼーションを目指す決意を感じ取りました。

池江璃花子さん、あなた白血病という大病からの復活を成し遂げられました。白血病血液のがんであり、とても重い病気ですが、それを乗り越えたあなた努力には敬意を表します。コロナ禍で医療崩壊した大阪ではがん病棟が縮小され、がん患者治療が後回しにされるという事態になりました。五輪後の東京でも同じ事態になる可能性があるのですが、まあ、あなたが同じ病気というだけで他のがん患者のことを心配しないといけない義理はどこにもありませんから、そんな些事はお気になさら競技に邁進なさってください。治療が間に合わず手遅れになった大勢のがん患者生命よりも、あなたが持ち帰ってくれるはずのメダルの方がよほど重いのですから

内村航平さん、何を言おうが世界は変わらないと謙遜されていましたが、あなたのご発言の通り、政治家組織委の皆様は「できない」じゃなくて「どうやったらできるか」を必死で考えてくださり、こうして五輪の開催に漕ぎ着けることができました。ロックフェスのようなイベントについては「どうやったらできるか」を誰も考えてくれなかったようですが、平民の娯楽よりもスポーツ貴族の皆様のお遊戯会の方が優先順位は高いですから、致し方ないことでしょう。オリンピックをどう開催するかについて頭を悩ますのは国民神聖なる義務ですが、ロックフェスの開催についてはそんな義務はありませんからね。「国民の皆さんとアスリートが、同じ気持ちでないと、大会はできないのかな」とも弱気なことをおっしゃっておいででしたが、実際には、国民の8割が反対しているにも拘らず大会を開くことはできそうです。アスリートの皆様の決意は国民意思などというつまらないものよりも重いというアスリートファースト原則証明されたのです。どうか誇ってください。

末筆になりますが、とろろ料理などが美味しゅうございますので、旬からは外れますが是非ともお召し上がりいただき、粘り強さを身につけていただきたく存じます。これだけ優遇されてきた皆様ですもの日本史上最多のメダル日本にもたらしてくださるのは当然ですよね。

皆様が飛行船ヒンデンブルク号のように大空に雄飛し、かの有名なピエールセドリックボナンのような聡明さを発揮して、豪華客船タイタニック号のような偉業を達成されることを、心よりお祈り申し上げます

2021-07-16

尾身先生のたった一つの過ちは、日本人を信じすぎたこと。誰もがご自身と同じように聡明で、理知的で、合理的な行動を取るものだと思ってしまたこと。それだけ。

2021-07-15

テレワークにおいてプロジェクト全体の空気を悪くする人間をどう扱えばよいか

チャットでのやり取りは口頭でのやり取り以上に気をつけなければならないというのは、

はてなに常駐するような貴君らには釈迦に説法であろう。

だがしかし、世の中愚昧な輩というのは往々にしているもので、

プロジェクトが大所帯となると一人や二人、世の理を知らない愚物が紛れ込むのはInevitableだ。

我は寡聞にしてかような阿呆への対処法を知らぬ。

そこで聡明な貴君らに良き策を乞いたいと思い、増田を書いた所存である

2021-07-07

ソシャゲ靖国参拝問題

中国原作ソシャゲをやっていて、そこそこお金も突っ込んでいる。

そんなソシャゲで、担当声優靖国参拝したこと理由大陸版でボイス全削除と言う騒動が起きた。そしてまた別の声優2020年靖国に遊びに行っていた写真SNSにアップしていたことが発掘されて騒動の種がまた巻かれた形となった。

個人的には保守的志向である靖国を参拝するのも、そこに祀られている先祖に手を合わすのも日本人に当然認められるべき権利だと考えている。

一方で靖国参拝燃え上がる中国気持ちも分からないでもない。例えば、原爆投下大都市への大空襲を「早期終戦の為の正義行為だった」と言われればカチンと来る。

太平洋戦争アジア解放のための正義戦争だった」と言われれば、「原爆投下正義だった」と言われれば自分がカチンと来るように、中国人にとってはカチンと来るのは容易に想像できる。その観点からは、炎上するのも、声優降板騒ぎとなるのも仕方ないとは思う。

日本人として靖国参拝肯定する立場ではある。

しか中国人の視点に立ってセンシティブ問題安易に触れられたくないと言うのも理解できる。

勿論、靖国参拝については、譲歩に譲歩を重ねてきた歴代政治家と、それを良いことに歴史問題カード化して来た中国側と言う構図がある以上、もっと複雑で、それは自分のような低学歴に扱える問題ではないことは分かっている。

例えば、国産ソシャゲで、主題歌原爆投下揶揄したTシャツを着たことで日本保守層から突き上げを食らった韓国グループ担当したらどうだろうか。

当然ある程度以上の層の離反を受けて売上にも影響が出るだろう。

該当のゲーム中国での売上が、日本国内での売上の倍以上にも達する。売上規模を見ても企業としてどちらを重視すべきかは言うまでもない。歴史問題と言う敏感な問題に拡大しなくても、ボイス削除と言う判断が極めて現実的利益追求にも繋がることも理解できる。

中国人の心情も、企業の当たり前のリスク管理としても、事情理解はできる。

しか感情としては、靖国参拝日本人信仰問題で、歴史問題として外圧として利用される筋合いはないと思う。

その間で自分結論の出ない問題を悩み、考えている。

一応、両方の顔を立てる手段がない訳ではない。ある中国原作ゲームでは、原爆に関連したキャラクターが、日本版ではぼかされ、関連するゲーム内グッズも削除されている。開発は違えど、日本版の運営は同じ会社だ。同じような対応可能だろう。

日本人が過度な自虐史観から抜けてきたこと、現在中国の脅威に対する反応として、保守的で強い日本幻想にすがる人間は増えてくると思う。今後も同じような問題は次々と起こると思う。

あるいは時間をかけていけば、馴染んでいく問題かも知れないが、何十年もかけて両国政治家がこじらせてきた問題だけに、解決もまた何十年も掛かることだろう。少なくともも中年を超えた自分が生きている間には、きれいな解決は望めない。

考えれば考える程憂鬱になる。しか思考を停止してどちらか一方だけの主張だけを聞けばいい問題ではない。だから考え続けている。

あるいは、もっと聡明人間であれば、双方の感情事情を鑑みて、きれいな落とし所を提案できるのだろうか。自分にはできないがあるいは誰かなら。

2021-07-05

anond:20210629111438

他人には期待しない、だね

>ハマっているジャンル考察萌え語りツイート面白い人だった。

他にもニュースやバズった物事炎上案件に対して自分意見を述べるツイートをしていた。

その意見が私の考えと違うことはもちろんあった。でもひとつひとつ物事に対してきちんと考え、意見を持って明確に言葉にすることは私にはできないことだ。芯の通った考えを持つ聡明な人だと思っていた。

いつまでも聡明なままの彼女でいてくれるということを期待しないこと。公式にも期待しないこと。

2021-07-04

姉妹が二人目の子供を出産したのでお祝いにいった。

姉妹第一子は女の子で、最近会っていなかったがもう4歳になっていた。私のことはもちろん忘れていたが、人見知りもせず、私にあれこれと話しかけてくれる可愛い子だった。

彼女が私の膝に頭を預けて寝転んだ時、彼女の顔を逆さまから見下ろした。目元にのりが貼ってあった。アイプチ、とピンと来た。

姉妹には美人で賢い母親がいた。若い頃は大きな会社で働いていて、美人仕事ができると有名だったそうだ。従姉妹自身自分父親似だと言い張っていた。確かに上品美人彼女母親に比べると、従姉妹はやや派手な、気の強そうな印象をしていた。彼女父親がそういう雰囲気だった。でも、全体の顔の作りや体つきなどは母親似で、従姉妹ももちろん美人だった。従姉妹の夫は逞しいラガーマンで、男らしい容姿の人だった。一重の目元も涼しく、張った顎もワイルドでよくモテた。ただ、従姉妹妊娠から、「お腹の子女の子父親似なら、早くからアイプチして二重にする。それでもダメなら整形させる」と公言していた。そして、従姉妹の娘は父親似だった。

姉妹は本当に、4歳の娘にアイプチさせていた。娘本人は特に気にする風でもないが、こちから見ると異様な光景だと思った。従姉妹の胸に抱かれている第二子男の子で、新生児なのでどんな顔なのかは分からなかったが、どちらに似ても従姉妹的には問題ないんだろうな、男の子だもんな、と思った。

姉妹母親敬愛していて、反面とても憎んでいた。従姉妹は明らかに美人聡明だったが、彼女母親が「何もできない」「器量も良くない」と言い続けたせいで、勉強する気力も夢を見る力も奪われているように見えた。一人っ子彼女は私を姉のように慕ってくれていて、よく母親愚痴をこぼしていた。その反面、大学の進学、就職結婚などは母親にの相談していてセカンドオピニオンは受けない主義だった。彼女は結果、近所の彼女学力からするとやや物足りない高校に行き、短大に進み、ほどなく10歳上の今の夫と結婚した。そしてその合間によく浮気していた。そういう話だけ、私にしてくれた。

からすると可愛らしい従姉妹の娘が、従姉妹のように美しい母親に対して愛憎入り乱れながら結局母親の思い通りに生きるようになったら、なんだかやりきれないな、と思った。私がお土産に持っていったプリンセスの髪留めを従姉妹の娘は気に入ったようだが、従姉妹は「ピンクプリンセスって顔じゃないでしょ」と笑っていた。

2021-07-02

トイアンナが嫌いだ

現在noteで脱フェミニスト宣言をして燃え上がっているトイアンナが嫌いだ。

いや、もともとは好きだった。彼女がまだ外資系に勤めるバリキャリ(って設定だったのか?)だった頃のブログは楽しく読んでいたし、彼女おすすめする店なんかも好きでいくつかは食べに行った。明快なものの考え方と聡明さと都会派っぽい振る舞いに憧れていた。

彼女ロンドンでの暮らしぶりにもうっとりしていたし、その後の離婚もまあ色々あるのね、と思った。突然の性被害者であることのカミングアウトにも、辛かったんだな、と心を痛めた。

2年くらい前に、トイアンナファシリテーターイベントに参加した。私はトイアンナファンだったので実際に会うのを楽しみにしていた。

トイアンナはまだその頃イラストアイコンを使っていたので、私は勝手イラスト通りの華奢な美人を思い浮かべていたが、会場にいたのはやけにまるまるした、垢抜けない普通の女だった。当時31歳だか32歳だかと言っていた気がするが、下手すると10歳は年上に見えた。酒飲み特有の、全身にくまなく肉がついた感じで、そういう意味ではスナックで働いていそうな風貌だった。アイコン美人と、全然イメージが違った。

イベント趣旨女性ライフプランセミナーみたいなやつなので、キャリアの積み方やら婚活やら幅広に話してくれた。トイアンナは話はうまかった。ただ、「ハイスペ男を狙いたいなら男しかやらない趣味彼女が勧めていたのは葉巻だった)をはじめろ」とか、自分が当時付き合っていた年下の彼氏がどれだけ優しくて自分を好きかとかなど、割と香ばしい発言が多かった。全然憧れるような相手ではなかった。友達の中にいたら「イタいけど悪い子じゃないからさ(笑)」って言われるタイプだと思った。私はすっかり気持ち萎えて、この女に会いに来た自分を恥ずかしく思った。

トイアンナはその後、顔出しを始め、謎の起業をし、はあちゅうに訴えられ、浅すきるフェミ観に基づく(なお、トイアンナ嫌悪しているのはいわゆるツイフェミミサンドリーフェミニズムではないと思う)脱フェミ発言をして燃えている。憧れていたことはもはや抹消したい過去なのに、定期的に燃えるもんだから忘れるに忘れられない。だからトイアンナは嫌いだ。

2021-06-30

顔出ししているはてなメンバーグランプリ

優勝

guldeen氏

前回の駐車場みたいなところで撮ってる写真が好きだった

もとは聡明な男だったが、閉塞感のある田舎で消耗していく

そんなドラマのように見えて、guldeen氏頑張れ!と応援したくなったもの

次点

サイバーメガネ


ちなみに、私は自分の顔を出していますが透過度99.9%なので、認識されてないと思います

よかったら探してみてください

ちなみにこの手法性器

2021-06-29

anond:20210629132457

度々ご返信ありがとうございます

とてもご聡明増田さんにご指導ありがたいです。

文章力のなさゆえに伝わってるのか今一歩確信えないですが、そう「どういう対象として抽象化されているのか」のおそらく抽象化手法の種類が知りたい感じなんです。

でもないんですね。

そしてそれらはだいたい数学の中に内包されてるという前提でお話しなんですね。

自分としてはそういう見方を知る事が効率化の一助になるかなくらいの軽い気持ち質問したんですが、広大な数学理解していく事を考えるとむしろ遠回りになりそうです…

構造という言葉をそういう風に捉えた事はなかったですが、そう表現されるのもわかります

イキる同人女

10年ほど前にTwitterで知り合い、リアルでも遊びに行っていた、昨日まで身内アカで繋がっていたオタク友達

ハマっているジャンル考察萌え語りツイート面白い人だった。

他にもニュースやバズった物事炎上案件に対して自分意見を述べるツイートをしていた。

その意見が私の考えと違うことはもちろんあった。でもひとつひとつ物事に対してきちんと考え、意見を持って明確に言葉にすることは私にはできないことだ。芯の通った考えを持つ聡明な人だと思っていた。

そんな彼女読み手側のオタクだったが最近ハマったジャンル書き手になった。

炎上案件にいろいろ意見を言っていただけあって、思うところもあったのだろう。活動の仕方には斬新な手法を取り入れたようで、それが作品とともに好評であるらしい。ジャンルアカウントでは界隈の人気作家になっているそうだ。

その頃から彼女ツイートが様子を変えた。

今まで通りいろいろな物事に対して自分意見を述べるツイートをするのだが、意見基本的否定から入る。自分意見が正しく、述べられる先は愚かであり間違っているという趣旨になった。

述べ方も女オタクありがちな大言壮語暴言が目につく。

「私はこれについてこう思う」というツイートが「これ私ならこんなことにならないのにコイツ世界一ヤバいでしょ」となる。

とにかく否定から入るので、つい数日前に述べた意見とは矛盾した意見になることも多い。発言の軸はブレブレである

加えてジャンルアカウントでは言えないことを身内アカで言っているらしい。

いわゆる雑食タイプ彼女は固定派からまれることもあるらしい。煽ったり挑発するような発言を繰り返す。

それをジャンルアカウントではなく身内アカで言う。知りもしないジャンルの知らない固定の人間攻撃する言葉を見せられるのは、他ジャンルで固定で活動している私だ。

からフォロバされた、作品が褒められた、自身手法が認められたなど。それ自体はよかったねと言えることなのに、殊更に強い言葉を使い、自虐風に見せかけて自慢を繰り返すのも見るに絶えない。

挙句の果てに界隈の他の人を完全に見下して女王様のように振る舞っていることを自慢し始めた。

もう我慢できない。理由も告げずに連絡手段を全てブロックした。コロナ禍で距離もあったのでしばらく会っていなかったのが良かった気すらする

この人は特に変化が極端だった例だけど、この手の発言をする人そのものはよく見かける。いい気持ちはしない。

なので目につくこういった発言オタク友達も全部ブロックした。ミュートでも良かったけどもうこの手のものと縁を切りたかった。TLは平和になった。

すっきりした。と言いたいところだけど何故かすっきりしきれていないので吐き出しておくことにした。すっきりできることを願う。

2021-06-26

anond:20210626121830

こんな奴とどんな会話すればいいんだよ。

いや普通人達の会話って行きつ戻りつ同じような問答を繰り返して意識の共有を図ってるんだと思うよ

一発で言いたいことを理解して当然だみたいな考え方の方がおかしい。

文章ばっかり書いたり読んだりしてるとそういう考えになっちゃうのかもね。

かに文章では意識のずれを直す問答が顕在しづいから。

例のブコメのようなことを書き手が対面で言われたら即座に「そうじゃない」と訂正を始めるだろう。

いやそれ以前にブコメする側の人が「生きにくさって~って意味ですか?」と質問しているかもしれない。

やり取りが文章の上であるゆえにお互いがこの対話としてなら当たり前の過程を省略してしまう。

質問調で言うはずのことも問答が期待できないために仕方なく断言調で書かれる。

なぜなら対面の会話では数十秒で目的を達するするような一連の問答をするのに、

文章だと何十分もかかりえてしまい、まどこっしくてかなわないからだ。

から一発で達意の文章が書けたり一読して文意を読み取れる人間尊重されるのはわかるが

それにしてもそういう人がむしろ聡明な部類に属するだけであってそうでない人間が劣っていることにはならないと思う。

普通人間病院に行けと勧めれば病院側が仕事過剰で迷惑するだろう。

2021-06-21

後輩ちゃん羨ましい

後輩ちゃん学歴美貌愛想の良さ明るさ積極性

動力コミュ力物怖じしないところ努力

しまないところ自己肯定感愛嬌全部羨ましい。

増田キモい人間なんだけどなぜか営業職で

後輩ちゃん営業志望だった。

増田が唯一の営業女なので入社交流会なアレで

入社前の後輩ちゃんランチの機会があった。

そのための前情報で驚いたのがまず学歴で、

当社のような吹けば飛ぶ規模の会社に来るなんて

前代未聞じゃねーか!という高学歴だった。

いやでも逆にその学歴なのにウチってことは

何かディスアドがあるんじゃ...と思いつつ

ランチ会当日を迎え初めて顔面を見た。

とんでもねえ美人だった。女子アナじゃねーか!

色白で、少しつった大きな瞳はなんとも涼しげで

聡明雰囲気を漂わせている。顔もちっちゃ。

増田はチー牛なのに。

増田は中高時代眼力性格のキツいバレー部

バド部の女にキモいキモいと陰口を叩かれて

生きてきたのでそんな後輩ちゃんを見て

若干恐怖したがそんな不安をぶっ飛ばす明るさで

後輩ちゃんは楽しくテンポ良く話してくれた。

色々喋ったが、その中で驚いたのが仕事に対して

めちゃくちゃ前向きだったこである

たくさんのお客様に、たくさんの提案をして

少しでも世の中に貢献したい、とのことで

増田にはもうそんなフレッシュ気持ち

残ってなかったのでおったまげた。

という出来事から数ヶ月、いよいよ後輩ちゃん

入社することになったのだがそれと同時期に

増田妊娠したため営業から裏方に退くことに

なった。外回りは危ないしとのことらしい。

入社した後輩ちゃんには大層残念がられた。

新人研修(特に意味のない営業の同行)を一通り

終えた後輩ちゃんはメキメキと頭角を現した。

先輩営業のおじさん達からアドバイスをかき集め

企画を作り、おじさん達に「これ持っていって

良いですか」と同行し、既存クライアント

提案営業しまくる。肝心の企画書も綺麗だ。

新人といえば、の新規営業コロナ禍なので

飛び込みは無理だがテレアポ営業増田

何回か実践して見せると臆せず頑張っていた。

増田は安堵した。

お察しの通り増田はいわゆる「デキナ営業」で

営業数字もパッとしないし大きな顧客もない。

飛び込み営業ノルマ数字の詰めが辛くて

新人の頃はよく泣いていた。

後輩ちゃんは涙どころか暗い顔すら見せない、

いつもニコニコさんだ。

営業女が増田後輩ちゃんしかいない世界なので

もし増田が現役だったら確実に比べられていた。

容姿も背景も行動も華やかで明るい後輩ちゃん

その行動力が認められて次期から増田は扱った

ことのないクソデカ顧客を引き継いでもらえる

ことが確定している。めちゃくちゃ羨ましいが

後輩ちゃん努力の賜物だから素直に祝った。

そんな超絶順風満帆後輩ちゃんから

ある日深刻そうな相談アポの連絡が来た。

もう営業じゃない増田を頼ってくれてるのも

嬉しいのと後輩ちゃんにもそんな弱ることが

あるのか...と驚いた。

そして相談の日当日、ドキドキしながら

増田会社の近所の知ってるお店で1番お洒落

カフェ後輩ちゃんを誘った。

何の相談だろうか、もう辞めたいとか...?

どうすれば励ましてあげられるのか色々と

頭の中でシミュレーションした。

ら、まさかの、

プロポーズされちゃいました!!」

だった。おったまげた。めでてーな!

増田が1番歳が近い既婚女だったか

どう会社に言うべきかとか新居とか式の相談

たかったとのことだった。

後輩ちゃんはどこまでも明るく、まぶしく、

華やかで、可愛かった。

そして何より幸せそうで、本当に良かった。

その天性の明るさと行動力、可愛らしさは

羨ましくて羨ましくて仕方がない。

だが増田から見ても唯一の女の子の後輩が

こんなに幸せそうに輝いてて嬉しい。

増田が育休明けてもまだ会社にいて欲しい。

お祝い何送ろうかな。お幸せに。

2021-06-09

知り合いの陰謀論から本が届いた

陰謀論というかカルトなんだろうか

あんまり詳しくないんだけどさ…

とにかく内容はいろんな宗教の神の名前あげて伝説とは無関係土地を書いて

まあ要約すると「北海道邪悪」ということが山本和美ランドくらいの厚みの本に書いてあっただけで、神話に関しては意味不明だった。

本の感想は以上。

ここからは、身近なところに変な活動をしている人がいて、遠巻きからどう見えているかということを書く。

ただ、本を執筆した人は母親の知り合いで俺自身は一度しか会ったことがない。

からぶっちゃけそこまで詳しく書けないし、親もあんまり興味ないかあくま野鳥の目撃例みたいな話しか書けない。

(めんどくさいので『執筆した人』を『西村』と呼ぶ)

ちなみに西村教祖だ。

西村は教団の幹部のひとりだそうで、他の幹部ヒロユキ・ヒロチョ・ヒロユカナイと協力して

まり活動的でない教祖の代わりに全国を行脚し、地道にセミナーを行っている。今回の執筆もその活動の一環だそうだ。

他のヒロシリーズがどうかは知らないが、元々西村神話に関して全く知識がなかったらしい。

そこに上手いことつけこんだのが動かない教祖ダンさんである

じゃあその動かない教祖ダンさんはどういう人なのかと言うと

教祖と言っても普通の人らしい…まあ変なパワーは使えるらしいが。

そして、入信すれば変なパワーが使えるそうだ。

から西村も同様の力を持っていた。

西村と俺の母の出会いは以前の職場、先輩と後輩の間柄だった。

もともと厳しい人で口数も少ないし笑ったところも見たことがなかったらしい。

それがある日、別人のように明るくなったそうだ。

母と仲の良い別のオバチャン(ニライさんと呼ぶ)の会話に割り込むようになったとかどうとか。

やがて変なパワーについて口を外すようになった。

きっかけは、俺が鬱になったことだ。

俺を心配する母を見かねて、変なパワーを使って神に俺の鬱を治してクレメンス毎日1時間掛けてお願いしてくれたそうだ。

そして俺が知らん間にとうとう俺の体に神を埋め込んだ。やめろや。

そんな西村の熱意に、母とニライさんは恩を感じてしまう。

職場のよしみもあって動かない教祖ダンさんのセミナーへ参加することとなったのだ。

当時の俺は西村を悪い人と思わなかったし、母が誰かとご飯を食べに出かけるところを見たことがなかったので

しろ喜ばしく思えた。

だが話が違った。出かけてから時間、夜も遅いのに帰ってこない母。あの母から返事がない。

いつも持ち歩いているカバンも置きっぱなしで、何かおかしい…と勘付いた。

あれはカルトだ。

すぐさまカバンから連絡先メモを取り出し、西村と思しき人物に鬼電する。

すると、5分後に電話が返ってきた。

その声色は俺の焦燥に反して落ち着いていて、それが俺の神経をサカナでした。

「親を返せ!このエセ宗教家!」その後、西村は1時間掛けて俺を諭した。

思い返すだけでも恥ずかしい。

俺が鬼の形相でまさに鬼電をしていた時間、動かない教祖ダンさんのスピーチが行われていたそうだ。

から変な気持ちにさせたのなら申し訳ない、西村はそう俺に謝ると一言優しい言葉をかけてくれた。

「無理しないでね」

その後、母とはすぐに連絡がついた。マジで意味不明ダンさんの話・エンドレスと極度の空腹で寝ていたらしい。

だが、その日を境に母は西村の話をしなくなった。不信感からではない、動かない教祖ダンさんの態度が気に入らなかったからだそうだ。

一方でニライさんはインスタに神社写真ばかりあげるようになった。

それから2年後。

俺が西村落合う事になったのは、地元にある小さな神社節分祭が終わったばかりの夕暮れ時の神社だ。

そこを集合場所にしたのは西村の方で、曰く「神がそこに来るから現地集合で」ということだった。

初めて訪れるその神社は、町に近い場所にありながら堀江に囲まれ不思議な造りで、

すぐそこに町の明かりが見えるのに、神秘的なほどに静まりかえっていた。

成り行きで決まった予定なのに、西村を待っている閑静で暇な時間無駄に期待を高めさせる。

ようやくこの目で見ることができる。

まだまだ変なパワーについても謎が多いところだが、ネタバレすると神通力宇宙の神を引っ張り下ろしてその一部を体に埋め込んでいる)で対話しているそうだ。

俺にはボソボソとつぶやいてるようにしか見えなかったが、西村と神の対話があまりに楽しそうだったので酷いことは言わないでおく。

とにかくその日、俺は初めて行った神社境内西村西村妻と神(見えない)に会った。

西村はあの時の電話での語り口のように、聡明で感じが良かった。だが、目の奥に熱いもの〜俺を鬱に追い込んだ中途半端ベンチャー社長のような〜を秘めているようだった。一方妻の目は終始申し訳なさそうだった。

早速、変なパワーを見せてくれる西村。曰く「神は鳥居から数えて3本目の木に降りてくれたんだ。抱きついてみて。」もちろん拒否

代わりに西村が木にしがみつくので、その様子を俺はすかさずスマホに収める。

西村と神(*木のなかにいる*)の交流は5分におよんだ。俺のケツからこっそり顔を覗かせていたスマホは、

カラスの鳴き声と遠くからかすかに聴こえる移動販売ななひらボイスをBGMに、オッサンが木にしがみついているだけの静止画映像として無事に収めると、やがて火を吹いてホッカイロに変わった。

その様子を俺がとやかく言う道理はない。儀式は静かに終わったのだ。

その後西村は熱心に動かない教祖ダンさんへの想いを俺に語ったあと、俺に会った目的を簡ケツに告げた。

てっきりダンの会に誘われるのかと思い込んでいたが、ダイゴサンだったようだ。

西村活動範囲を広げるべく、仕事を辞めてまで布教のために上京するので最後挨拶したいということだった。

東京でも頑張るから、陰ながらでも良いか応援しててね。」なんて、声優になりたくて上京した幼馴染みと同じことを言っていたか

なんで疑っちゃってたんだろう。

そんな珍妙で優しい西村の書いた本が手元にある。

動かない教祖ダンの会はまだ検索にヒットしない。

だがあと5年もすれば、ダンの会を…あの西村の顔をネットで見ることができるのだろうか?

俺はその時まで、あの静寂とケツのぬくもりを忘れることはないだろう。

2021-06-06

俺の性癖ねじ曲げた、とあるキスの話

7年前の成人式の夜、俺を嫌っている同級生キスをした。俺は、彼女を好きでも、嫌いでもなかった。でも、恋人が途切れると、あの夜のことを思い出す。

彼女と俺は、同じ苗字だった。世間的にはそうそう多くはないが地元にはままある、といった苗字だ。1学年1クラス小学校で、たまたま俺の学年には彼女と俺のふたりだけだったせいで、「お前ら夫婦じゃ〜ん」だなんだとよくからかわれた。

どうやら彼女は俺を嫌っているらしいと気が付いたのは、小学3年生の秋のことだ。運動会練習中、俺は組体操逆立ちができない彼女を笑ってしまった。言い訳をするならば、子どもらしい、ささやかちょっかいだったはず。しかし、彼女はふーっとため息をつき「そうだね、できないよ」と答えた。それは「強がり」というには冷たすぎて、俺は少し狼狽えた。

勉強のよくできた彼女は、からかいやふざけたノリを快く思ってはいないようだった。俺や俺の悪友たちがちょっかいを出しても、ほとんど気のない返事しか返ってこなかった。頭のいい男子とは、楽しそうに話している姿をよく見かけた。

中2の終わり頃、彼女が1つ上の生徒会会長と付き合っているという噂を聞くようになった。彼女とよく話していた生徒会ガリ勉が、あからさまにショックを受けていた。俺は、なるほど、順当だな、と思ったくらいだった。要するに、そのくらい、彼女と俺との間には壁のようなものがあったのだ。

本題は成人式の夜、どうして彼女キスを交わしたか、だ。

優等生だった彼女が成人代表挨拶をしている間、俺は市営ホール座席パズドラをやりながら、隣のやつとこそこそ話していた。集合写真を撮るとき彼女挨拶までしたくせにささっと端に立ち、控えめに微笑んでいた。俺は、ばあちゃんに買ってもらったポールスミススーツを着て、真ん中でふざけたポーズ写真に写った。

成人式当日の夜、小学校クラス会があった。任意参加だから初めから気心の知れた友達と飲んでもよかったのだが、俺は何となく成人式特有空気に流されるようにしてお仕着せのクラス会に行った。

彼女と何年ぶりかに話をしたのはそのときだ。俺にだけ冷たいと思っていた彼女は、酒を飲んで上機嫌に笑っていて、なんとなく寂しいような気がした。大人になってもツンケンされるほど、気を許されているわけでもないような気がして。

ぶっちゃけ、俺のこと嫌いだったっしょ?」

酒の勢いで、聞いてみた。「実は好きだった」とか、「素直になれなくて」的な答えを期待していなかったといえば嘘になる。

ところが、彼女から返ってきたのは、「……わかる?ごめんね、私ほんと子どもだったから」という肯定言葉だった。彼女は当時の心情をオブラートに包み、ていねいな言葉謝罪してくれた。早熟だった彼女からかいちょっかいといった面倒なやり取りが嫌いで、うるさくてやかまし男子に、嫌気がさしていたという。そこに「同じ苗字」で「やかましい」俺が、ぴったり合致していたのだと。

俺は、「ほんとごめん、俺うるさかったよな」と答えるしかなかった。

有り体に言えば、俺にとって彼女は「好みの女」ではなかった。「うるさくてやかまし小学男子A」から、「うるさくてやかましい中堅グループのA」になった俺は、それ相応の相手と付き合いたいと思っていた。だから、それまで付き合った相手スカートを2,3回折り、前髪をカラフルなピンで留めるタイプ女子だった。その点彼女はどこまでいっても「品行方正な優等生女子」で、制服スカートは膝丈、髪を巻いているところを想像できるようなタイプではなかった。

大人しくて華やかなグループに属しているわけではない彼女から、うまくやっている俺のことを憎からず思っているとしてもおかしくない、そんな驕りがあったのだ。蓋を開けたら、満更でもないと思っていたどころか、嫌っていたという。俺が幼い頃感じた衝撃は、何も間違っていなかった。

俺が不相応なショックに打ちひしがれているあいだ、彼女は俺をフォローしてくれていた。テニスで県大会に出たんでしょとか、そのスーツおしゃれだねとか、穏やかな口調の褒め言葉で。俺はものすごく恥ずかしくて、酒をがんがん飲んだ。すると、必然的トイレに行く機会が多くなる。彼女はその度に「大丈夫?飲みすぎてない?」なんて声をかけてくれて、俺は自分の小ささを自覚させられた。

そのうち俺は彼女に嫌われていた自分が嫌になってきて、彼女の話を聞きたくなった。酔っているふりをして彼女大学の専攻のこととか趣味の話とかを聞いているうちに、彼女は「ふつう」に笑ってくれるようになった。

一人の人間として見た彼女聡明で、話も面白かった。俺もそれなりには大人になっているわけだし、無闇に彼女からかおうと思わなければ「ふつう」の会話ができる。彼女は俺が持ち出せる精一杯のゴシップ下ネタにもくすくす笑ってくれて、まるで「ふつう」の友達みたいだった。俺が何の気無しにかけていたちょっかいがなければ、もう少しいい関係があったのかもしれない、そんなふうに思ったりもした。

2時間くらい、飲んでいただろうか。もう一軒行こうか、という話が出始めると、彼女のところにはわっと人が集まった。優等生タイプの男女以外にも、陽キャグループの奴もいた。俺はといえば、携帯に同じテニス部のメンツで飲もうという誘いと高校同級生で集まろうというメッセージが届いていて、彼女と同じ店に行く流れは微塵もなかった。

友達会計にもたついていたせいで、彼女はもう店の前にはいなかった。駅の方に少し離れて、はしゃぎながら歩く集団の端を歩く彼女が見えた。店の前で騒いでいる友達を置いて走って、彼女を呼び止めた。「忘れ物が」とかなんとか、適当理由をつけたと思う。

「なあ、ホテル、行かない?」

冗談めかして尋ねると、彼女あははと笑って「いいよ?」と言った。もちろん、それも冗談だ。「じゃあさ、思い出にキスしていい?」ふざけた口調で続けたら、彼女は笑って一歩俺に近づいた。

どこまでやっていいのかまごつきながら肩に手をかけると、彼女は俺の頭に手を回して唇を押し付けてきた。学生時代ちょっとぽっちゃりしていた彼女大人になっても胸と尻がデカく、思わず抱きしめたら胸がむにゅと潰れるのがわかった。街灯に照らされた首筋が真っ白に見えた。唇は柔らかく、ほのかビール匂いと、りんごのような香水匂いが混ざって、酔っ払っている頭がぐらっと煮えたぎるような感覚がした。思わず口を開けると、ぬるりと熱い舌が俺の舌を絡めとった。

長いのか一瞬だったのかもわからないキス彼女意思彼女の行動によってのみ行われ、俺は「される側」でしかなかった。唇を離した彼女は俺の背中を軽く叩いて、「またいつかね」と言い残し、友達を追いかけて戻っていった。

やっぱり、彼女は「好みの女」ではない。だから、このキスを思い出すのは、数ヶ月から数年に一回、女に振られた時だけだ。「またいつか」はくるのだろうか。そのときがくるとしたら、どこまで許されるんだろうか、とか。

今でも付き合うのはスレンダーな女ばかりだけど、動画を探すときは「ぽっちゃり」だの「むっちり」だの検索してしまう。別に彼女の夜の顔を想像しているわけではない、そう言い訳しながら。

2021-06-01

anond:20210601142224

例えば、

実際の時給と基準時給1500円の差分社会保障として給付する。というのはどうでしょうか。

これ凄く良いアイデアで私も実は賛成なんだけど、聡明あなたは、おそらく時給1円で雇い始めるのではないですか。

不足分は社会保障でもらえるから良いでしょ?って。

それで政府はやっぱり、最低時給の制限をつけるんじゃないでしょうか。

結婚式行くたび死にたくなる

結婚式行くたび、「家族と仲がいいこと」「信頼できる異性のパートナーと生涯共にする約束をしていること」の圧倒的正しさに当てられて、死にたくなる。

家父長制の正しさ、やばい。いままで聡明で自立してると思っていた女友達たちが、結婚式キラキラしてる様を見ると、ああやっぱりそっち側だったのかって悲しくなる。でもそりゃきれいにして愛されてることをみんなに誇示できるんだから結婚式楽しいよな。そりゃそうだ。

結婚式を挙げられない側の敗北感をこれでもかと味わう3時間のための、3万円、プラスドレス代と美容院代と交通費。泣けちゃう。遠方だったら合計6万円くらい。いい旅行かよ!!!しか最近コロナリスクもあるんだぜ。

でも友人のことは好きだから、祝いたいよ。祝いたいから行くよ。でも死にたい結婚式いくたび、わーーー死にたいーーーーって頭の中でそればかりリフレインする。

最近コロナからせめてマスクで表情が隠れて、暗い顔してるの分からないのが嬉しい。

2021-05-31

なぜ自民党オリンピックを強行するのか

1.中止するとコアな支持層の反発をくらう

オリンピックは非常に大きな利権の塊なので、中止にすると自民党の一番コアな支持基盤が揺らぐ。それだけは避けたい。

また、なんだかんだで開催してNHKが盛り上げれば、一定の支持は得られる。

はてなに巣食う聡明な皆さんは、国民馬鹿にすんなとキレるだろうけど、残念ながら国会議員の皆さんの方が国民を正しく理解してると思われ、なんだかんだ盛り上がってめでたしめでたしな人はかなり多いはず。

2.どのみち第五波は来る

オリンピックをやろうがやるまいが、緊急事態宣言解除して経済活動再開したら感染は広がる。いずれにせよ第五波までは避けられない。

どっちみち避けられないなら、オリンピック中止して票を失うよりは開催した方が良いという判断になるのは当然。

大事なのは、第五波がオリンピック前やオリンピック中に来ないようにすること。

から緊急事態宣言も延長した。

3.対策に自信

三度の緊急事態宣言で、飲食店さえ締め付けたら感染は抑えられるという自信を持ってしまい、第五波が来ても何万人もの人が亡くなる最悪の事態にはならないとタカをくくっているのが見て取れる。

どうあがいても第五波は来るが、なんとか抑え込むことはできそうなので、オリンピックはやった方が選挙的にはプラスという判断だと思われる。

4.ワクチンが確保できた

たぶんこれが一番大きい。ファイザーワクチンが十分な数確保できたことが自信に繋がっている。

無茶な圧力までかけて計画を前倒しさせ、なりふり構わず接種率を高めることで、第五波の次は来ない想定だと思われる。

オリンピック危惧される変異株の流入だが、ファイザーワクチンは今のところ変異株にも高い効果が認められている。

とにかく、ワクチンを確保できたのだから、少しくらいオリンピック感染が広がったとしても、そこまで恐れることはなくなった。

それなら、票を失うリスクをとってまでオリンピックを中止する理由は全くない。

しろ、第五波で一時的感染が広がっても、あとはワクチン接種とのスピード勝負しかないので、選挙までにガンガン自治体圧力かけて進めれば十分な勝算がある。

ということで、IOCとか違約金とか関係なく、自民党的には次の選挙のことしか頭にないと思う。

選挙のためには多少犠牲を出しててもオリンピックやる方が得策だということ。

2021-05-11

義母がワクチン陰謀論者になっていた

私は30代女医都内で0歳の子供と夫(東大理系出身会社員)と暮らしている。

義母は60代。非医療職で大卒文系専業主婦。すごくいい人なんだけど不安が強め。

 

母の日義母電話を掛けた。

ワクチン接種の予約のお手伝いでもできるかなと思って軽い気持ち

ワクチン接種の予約の案内など来ていますか?」って聞いた。

悪夢の始まりだった。

 

義母「私は薬のアレルギーがあるから打てない」

私「ワクチンワクチンの成分に対して重篤アレルギーになった人は要検討ですけど、

 その薬のアレルギー関係いから打てますよ」

義母・・・○○ちゃん(私の夫)に電話代わってくださる?」

雲行きが怪しくなった。

 

義母「●さん(私)は優秀なお医者様で医大先生の教えを素直に聞いているかあんなことを言っているけど・・・

スピーカーホンですべて聞こえている。夫は聞き流している。)

義母アジュバントってなんなの?不純物がどうたら」

義母ワクチンを打った若い看護師夜勤前にお弁当を作った状態で倒れて発見された」

義母日本ワクチンで19人死んだ」

義母政府ワクチンとの因果関係不明といっているが、関連を認めたら保証で何千万も払わないといけないから認めていないだけだ」

義母集団免疫ができるまで待つ」

義母ワクチン不妊になる」

義母ビルゲイツワクチンで大儲けしている」

義母ワクチン実験で使われた猫が全部死んだ」

義母ロシア政府ファイザーワクチン危険だと言っている」

だんだん怪しくなってきた。

義母はこれらの情報YouTubeで得ているらしい。そして得た知識を義父に逐一伝えているらしい。

そして義父も打たないと。

しまいには涙ながらに

義母「○○ちゃん(夫)には絶対打ってほしくない。」と言い出したので夫はハイハイと流して電話を切った。

 

身近にワクチン陰謀論者がいることに面食らってしまったと同時に無力感に襲われた。

もうこれはだめだ、修正不能だ。私や夫が何を言っても余計に向こうは殻を作ってしまうんだろうな。

上記スペック夫婦の言うことよりYouTubeで得た知識の方が正しいと思っていらっしゃる

我々は分子生物学生理学薬理学免疫学、統計学等の基礎知識があって(すべてを覚えてるわけじゃないけどさ)

さまざまな情報吟味して総合的に考えて正しいと思う選択をしているんだけどな。

義母に言わせると「医大先生の言うことを素直に聞いている」だけらしい。

 

なんで陰謀論にハマってしまったのか考えた。

YouTube

 YouTubeで「コロナ ワクチン 危険」「コロナ ワクチン 死亡」で検索しても上位検索結果にはそんな陰謀論は出てこない。

 けど探したら確かにある。関連動画サジェストされる。(腹が立ったかYouTubeに報告した)

 これは陰謀論から抜け出した高知東生も言っていたな。(参考: https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_601fad66c5b6f38d06e46780

孤独

 コロナで自宅に引きこもっているか修正する人がいない。

政治思想

 確かに義母ちょっと左寄り。安倍さんきらいだった。

 科学の答えは本来つのはずなのに、今の野党トンデモ有識者()の意見を参考にしたり未だにPCR拡充とか言っている(この1年間何を見ていたんだ?)のを見ると

 政治思想が違うと採用する科学的主張が変わるのだなと思う。(都合のいいことを言ってくれる人を探してくる)

陰謀論のもの

 陰謀論ワクチン不安を覚えている人が、打たない理由を探しているとき単純明快理由をくれる。

 耳に優しいんですよ。

 あと「自分けが知っている感」「隠された事実を暴いている感」が変な高揚感を生むだろうな。

 

陰謀論を信じている人は悪くない。(流布しだしたら有害だけど)

陰謀論のものが悪なんだよな。

陰謀論から目を覚まさせる方法ちょっと調べてみたけど

時間をかけて話し合う」とか…

そんなことをしたら余計に溝が広がるどころか絶縁もあり得るのではと思う。

どなたかいい方法体験談があれば教えてください。

 

さあこれからどうしよう。

義父だけでもワクチン打ってほしいなぁ。そして孫に会ってほしい。

(義父は聡明人間のできた人なので、義母の話を流しているだけであることを祈る)

お食い初めの時しか孫に会えてなくて、義父は五月人形ロボットを作っていてこれで孫と遊ぶんだぁって言っているらしい。

切ないなぁ。

 

ーーーーー

更なる被害者を生まないためにおすすめの本おいておきますね。

コロナのことだけではなく、いろんな偽情報に騙されないための思考法のヒントが書いてあります

「新型コロナワクチン 知らないと不都合な真実 (日経プレミアシリーズ) 」 峰宗太郎

https://www.amazon.co.jp/dp/B08PF8LWG8/ref=cm_sw_r_tw_dp_BSJBB10R2ZDKCM5QFNRG

あとコロナワクチンのそのものについてはこちらがわかりやすいです。

「日米で診療にあたる医師10人が総力回答! 新型コロナワクチンQ&A100 」 コロワくんサポーターhttps://www.amazon.co.jp/dp/B092PRHC95/ref=cm_sw_r_tw_dp_800G310B8YZ1SN6VTWG2

anond:20210511090922

なんていうか、昔は内閣官房参与なんていう言葉を聞いたら、聡明人格者日本最高クラスのキレもの、最高の知見をもった人が務めるんだろうなぁと思っただろうけど、現実は違ったようだ。

2021-05-07

anond:20210507132619

それとエヴァオマージュはやたら多いのでジャンプだけじゃないだろう。

ジャンプだけじゃないって書いてあるのにジャンプ以外に広げちゃダメだって言われてぴえん

お前が馬鹿から勝手に書いてあることと違うこと言ってるだけじゃん

そもそもジャンプって半世紀を超える歴史があって毎週作品が乗ってるわけだからそらジャンプ文脈のどっかには引っかかるだろw

言ってることが頭からお尻まで「俺は聡明から人間を観察して、人間ご飯を食べないと死ぬことに気づいた」みたいな感じで笑えるわ

2021-05-02

コロナ対応改憲必要」57%、一理あるかもしれない

コロナ対応改憲必要」57% 共同通信世論調査

https://news.yahoo.co.jp/articles/7ec1d495b848a971128aff7c5fc0dedf1a2c92ee

共同通信社は30日、憲法記念日5月3日を前に憲法に関する郵送方式世論調査結果をまとめた。新型コロナウイルスなどの感染症や大規模災害対応するため、緊急事態条項を新設する憲法改正が「必要だ」とした人が57%、「必要ない」は42%だった。内閣権限強化や私権制限が想定される緊急事態条項新設を容認する声が反対意見を上回った。長引くコロナ禍が影響したとみられる。

ちょっと長めになってしまったので、はじめに要約すると、

改憲なくとも法を生かせば緊急時行政権限をフル活用できるはず、と思ってきたが、過去公害の教訓を思い起こしてみると立法行政不作為が目立つ。

憲法の制約で権限がないのではなく、あっても使わないのが問題だった。そこにメスを入れるには、行政立法指導する上位の規律必要で、「今まさに緊急時シフトチェンジしろ

行政立法に促す仕組みが必要なのでは。それはひょっとすると憲法役割なのかもしれない。

という趣旨


+++++++

改憲の是非でいえば、基本的スタンスはノーだ。

内閣権限強化」、これは橋本行革の結果、小泉政権内閣官房の強化の恩恵を受け、その後、安倍がめちゃくちゃにした経緯から

これ以上の内閣官房の強化などナンセンスだと思うし、

現行の制度運用できないのか?と言われれば、

公害立法歴史を振り返っても、現行の規制権限は決して弱くはない。立法余地もある。

実際60年代から70年代にかけて、深刻化した公害に山ほど立法を制定、70年はとりわけ公害国会などと呼ばれた時代もあった。

そうやって公害を克服しようとしてきた歴史の教訓をみても、現在感染症コントロール問題が、憲法改正でしか解決しえないとは思えない。

から問題はできることをしない、立法不作為行政権限の不行使のほうで、それを改憲論議にすり替えるのはおかしい、という意見も納得できる。

しかし。

それこそ公害の教訓を振り返れば、という話なのだが、

改憲世論が盛り上がるのは、だからこそ逆に、一理あるのかもしれない、とも思う。

もちろん、行政立法性善説に立てば。。という留保はつくが。

というのも、水俣病を例にとって、公害被害を振り返ってみると。

なぜ今日に至るまで長年、放置されてきたか。長年の放置もさることながら、振り返ると、初期の対応のまずさが際立つ。

チッソ工場への排水をやめさせる権限のある水質二法の適用

漁業法による禁止措置漁民への補償食品安全法による有機水銀汚染された可能性のある魚類販売禁止

すべて見送られた。つまりすでに対応可能な法的ツールがあったにも関わらず、被害が拡大した。

こうした行政権限の不行使が最終的に裁判で争われ、最終的に結審したのは2004年

国は高度経済成長をとめたくないがゆえに、規制権限行使しなかった、というのが結論

これは初期の対応が間違っていたことを指摘したものだ。

1970年代公害社会問題の深刻化を受けて山のように公害立法が制定されたが、それ以前の問題として

そもそも1950年代、すでにある水質二法等で権限行使できただろが、という。

法の不備ではなく、繰り返すが、すでにある法を使いこなせなかった行政責任が厳しく断罪されたわけだ。

ここから導き出される本当の教訓というのは、規制権限があったにもかかわらず

なぜ初期の対応がこれほどまでに、被害者をないがしろにしたものになったか、という問題

それは経済を優先した政治意思決定メカニズムだ。

そこには、何か異常な事態が発生したときに、立ち止まって物事を考え直す、

シフトチェンジの仕組みが欠落していたともいえるのではないか

かつて辺見庸は、地下鉄サリン事件の際に、丸ノ内線駅構内で、人々がバタバタと倒れているなか、

通勤している乗客枕木でもまたぐかのように出口へ向かった光景について

日常的なことを目の前にしても、脳が適切に処理できず、

惰性で日常論理で動こうとする「慣性イナーシャ)」が働いているといったが、

ここ一年を振り返ってみると、そういう政治的な意思決定がかなりよくみられた気がする。

この問題解決されない限り、改憲による緊急事態条項検討など、全く意味をなさない。

日本は、意思決定の仕方、会議の仕方を根本から見直したほうがいい。


いや、だけど一方で、

緊急事態条項のようなシフトチェンジトリガーがないからこそ、漫然と経済優先で動いてしまうのか?という疑問も頭をもたげる。

どっちなのだろう。

そんなことを思い出したのは、さっき、尾身会長インタビュー記事を目にしたからだ。

尾身茂氏が語った「マスクを外せる日」「3回目の緊急事態宣言なんて聞く気になれねぇ」への意見 | 文春オンライン

――東京都墨田区長野県松本医療圏など、基幹病院支援に回る地域病院医師連携が回っている地域の取り組みも報じられているが、厚労省は、こうした体制づくりのため各地の医師民間病院に強い指示が出せないものか。

尾身 医師病院に対して国が強い指導力を発揮する英国のような仕組みとは違い、日本厚労省というのは公立民間などさまざまなステークホルダー意向尊重する必要があって、上から目線はいわない。平時はそれも大切ですが、危機局面ではどうなのか。この機会に考えてみる必要はあります

――医療提供体制の拡充やワクチン接種準備で、国民が納得するだけの結果を示せないことに国民は苛立ちを感じている。強権的なイメージが強い菅義偉首相だが、結果を示せない理由は?

尾身 それは政治のことだから、私にはわかりません。ただ、総理大臣は、いろいろなことを今、四方のことを考えなければいけない立場にあるんでしょう。そう思います



平時から非常時へのシフトチェンジ

これが明確な意思決定メカニズムとして組み込まれていないことが、水俣病の初期対応問題もつながっているように思えた。

それを可能にするのは、規制権限の強化と行使、という既存立法行政機構のあり方の、もうひとつ上段の制度として構築する必要があるのかもしれないといえなくもない。

改憲への渇望というのは、案外、そういった視点で考えることも可能ではないかとふと思った。

しかし、憲法踏み込むのではなく、

危機対応専門の省庁を創設する、というのもひとつ方法。非常時のガバナンス体制を整備する。

米国FEMAアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)、CDCアメリカ疾病予防管理センター)のように。

現在のように、菅、西村田村河野小池、、、、、みたいに

船頭多くして船、山に登る、という問題への処方箋となろう。

そうすれば、現在河野太郎のような感染症素人新型コロナウイルスワクチン接種推進担当大臣として奮闘する、といった話もなくなるはず。

彼はおそらく、急に任命されて困っただろうが、実質やれることを模索した結果、

ロジ担当となり下がってしまっているように見受けられる。住民心配に答えるのは基礎自治体役割だ。

大臣仕事じゃない。本当の危機管理はそういうことではない。

危機管理のプラットフォームができれば、アメリカのファウチ博士のように、

集団免疫獲得に向けた仮説を立て、何%の接種があればOKで、ワクチン効果が切れる前の接種完了を逆算してスケジューリングする。

目的ロードマップ国民に示したうえで協力を仰ぐという、専門家による意思決定ベースとなったリーダーシップ重要だ。

今は「高齢者の接種」そればっか。もっと全体の話をすべき。

ガバナンスの基本は、法、規則基準科学的な予測を明示した意思決定を行うことだ。

これは世界銀行の借用だが、世銀では途上国行政改革支援の際に、ガバナンスを以下の4要素で因数分解して

能力評価している。

説明責任財政リソース)、予測可能性(法的枠組み)、透明性(情報公開)、参加(連携)の4つ。

テーマ出しした瞬間、近年の日本がどの分野でもガタガタになっていることがわかる。

いずれにしても、緊急時ガバナンスの訓練を積んでゆくことが大切で、こうした組織を立ち上げることには意義があるだろう。

現在菅政権は、こうしたガバナンスの観点から落第点であり、

首相が何を考えているかからず、結局、リーダーの一挙手一投足に注目が集まる意思決定となっている。

急に決心して、緊急事態宣言を発出したりやめたりする。このように国民から予測可能性を奪うやり方は国民から自由を奪うのも同然だ。


国民からすれば、知らず知らずに国のリーダーシップ注視せざるを得なくなり、いつの間にかリーダーシップ問題錯覚してしまうが

本当は危機管理はリーダーシップの欠如の問題ではなくて、ガバナンス問題だ。リーダーが誰であれ、ある程度、やるべきこと、基準が決まっていて

どのように対応するかが決まっていること、この予測可能性が確保されることが大切。

国民にとって予測可能でなければ、国民自身計画を立てられず、急に決断されても、ついていけいけない。

水木しげる漫画で、上官が急に玉砕を決心したので部下の大半が付いていけず、結果として敗残兵として生き残った兵士に、すでに全員立派に玉砕したことになっているのだ、として、ラバウル本部が改めて玉砕を命じる、という話がある。日本人のリーダーシップ象徴する話だと思う。)

しかし、一方、リーダーシップ問題は残る。

緊急時へのシフトというのは、なにかしらリーダーとして発動するトリガー必要なのではないか

憲法、というのも、民主的意思決定の根源として、

そこに非常時へのシフトチェンジ記載されることにも意義があるのかもしれない、という考えに傾いてゆく、そういう世論の動きもわかる。

もちろん、そんな非常時に平和ボケして判断の鈍いおっさん首相だったらなんの意味もなさないが、誰かがシフトチェンジを発動しなければならない、

それが立法危機管理のプラットフォームづくりだけでうまく機能しないのであれば、ある意味大統領的な権限を期待する傾向が出てくるのは自然なことのように思う。大統領権限というと、合衆国建国当時まで振り返ると、当時の議論のなかで、リーダー聡明さ(アリストクラシー)というのは、欠かせない条件だったように思う。

日本政治社会にそんなことを期待できるのか、と考え始めた瞬間、改憲には激しく首を横に振らざるを得ないのだが。

そんなことをインタビューの印象として持った。

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