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2019-05-02

セワシ問題その他の疑問に対する一つの解答、「セワシタイムパトロール隊員説」まとめ

セワシタイムパトロールから派遣されたエージェントである」説の秀逸さに感銘を受けたので、思いついたことを箇条書きにしてみました。

字数制限を超えてしまったので、記事を分割しました。 後半は https://anond.hatelabo.jp/20190502111820 です。(栗まんじゅう絵本入りこみぐつ・ひみつ道具の話、ドラえもんの耳の話はこっちに)

注意

最初にお知らせしますが、セワシタイムパトロールから派遣されたエージェントであるという仮説は私が初出ではありません(誰が初出かもわかりませんが)。

※この記事に書かれていることの大部分は、ネット民の皆様がtwitterブログ、5chなどに投稿なさった考察情報をまとめただけです。

二次創作のようなものであり、公式設定とは一切関係がありません。

※この記事の内容は漫画アニメ作品ドラえもん」の、世界観イメージを著しく損なう可能性があります。そのようなものをご容赦頂ける方だけ、以下をお読みください。

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疑問

○なぜ、のび太の妻になる女性がそれぞれ異なった、2つのパラレルワールドにおいて、同じ「セワシ」という子孫が生まれてくることが出来るのか?

○なぜのび太の子孫は相続放棄もせず、自己破産もせず、律儀にのび太の借金を払い続けたのか?

○なぜセワシの家は貧しいのにドラえもんひみつ道具が買えるのか?

○なぜのび太は更正せず、ドラえもんはやる気がないのに、セワシドラえもんダメ出しに来ないのか?

○なぜタイムパトロール時間犯罪者に対して無力なのか?

○なぜタイムパトロール時間犯罪常習犯であるドラえもん逮捕しないのか?

○なぜそれほど野放図にもかかわらず「日本誕生」では、のび太の創った空想動物たちを徴収したのか?

○なぜ20世紀の世界には、ドラえもん以外に未来からやってきたロボットや人が見当たらないのか?

○なぜのび太の住む街の人々はドラえもん存在自然に受けいれているのか?

○なぜ危険ひみつ道具未来デパートで売られているのか?

○なぜ「ドラビアンナイト」において、「絵本入りこみぐつ」でアラビアンナイト絵本世界に入ったはずのしずかちゃんが、作中人物のモデルカリフ・ハールーン・アッ=ラシード宰相ジャアファルがいるというだけで、現実世界バグダードに出現したのか?作品内設定としても無理のある理論ではないか

バイバインの栗まんじゅう宇宙に捨てて、本当に大丈夫なのか?

○なぜ、たかドラえもんの耳と体色と声の欠損を、修理して元の状態に戻せないのか?

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仮説

セワシは、のび太の子孫などではなく、歴史上の英雄である"のび太ドラえもん"のコンビを互いに引き会わせるために、タイムパトロールから派遣されて来たエージェントである

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各論

セワシのび太の子孫ではないので、のび太が誰と結婚しようと出生に影響はない。

セワシが見せた写真はすべて合成写真だろう。現代技術でも、子どもを騙す程度のものはつくれる。写真以外の証拠セワシドラえもん証言しかない。セワシが嘘をつき、ドラえもんが騙されていれば済む話だ。ドラえもんなら、電子頭脳をいじることで事実認識を歪めることが可能かもしれないし。

ジャイ子が嫌いだったら結婚しなければいいだろ。ジャイ子の設定ってルッキズムとかミソジニーだよね。ラッキーマン不細工です代とかさ。「同じ名前の子がいるといけないから、名前ジャイ子しました」じゃねーよ。新ドラだと「ジャイアン自分の兄になるのはイヤだ」が強調されてたけど、これもPC的な配慮かね。

セワシの介入によりのび太配偶者を変えたことで、本当に存在消滅した子孫もいるかもしれないが、その程度で任務を躊躇するようではタイムパトロール隊員はつとまらない。(T・Pぼん参照)

のび太先祖子孫は皆、名前が「野比のび~」の形になっているが、セワシはこの法則に当てはまらない。「野比のび~」が「のびのび」、セワシが「忙(せわ)しい」を意味するとすると、セワシのび太一族とは対極の存在ということになり、作者が暗に「セワシ一族の者ではないこと」を示しているとも受け取れる。

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セワシの正体はタイムパトロール(以下T・Pと表記)のエージェントであり、貧しい家の子などではない。

未来世界とはいえドラえもんや数多くのひみつ道具が貧しい家庭で買えるとは思えない。

セワシのたたずまいや言葉遣いは貧しい家庭の子のそれではないようにみえる。

セワシの語り口には、借金に喘ぐ一族悲惨さを語る深刻さが感じられない。

「だから今年のお年玉が50円」って、日本円未来も使われていて、物価も今とそんなに変わらないのか、お年玉という風習がまだあるのか。これ絶対セワシのび太時代について調べて即興で作った話だろ。

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セワシのび太にした話はすべて、野比家にドラえもん居候させるための口実。

ジャイ子結婚受験失敗、就職失敗、会社倒産いかものび太をその気にさせるために作られた子ども騙しのストーリーに見える。

作中では描かれなかったが、セワシのび太の両親を説得するために相当苦労したはずだ。両親には別の嘘をついて説得をした可能性が高い(未来ではのび太犯罪者になる、のび太自殺のび太が親を殺したetc)

あるいは、のび太には内緒で、協力の見返りに金銭や、ひみつ道具を使った物的援助が約束された可能性もある。

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セワシ子どもではなく、ひみつ道具によって子ども偽装したベテランのT・P隊員か、人間偽装したロボットである可能性が高い。あるいは地球人の子どもにそっくり宇宙人や変身能力を持つ特殊生物など。

違う時代人間交渉するという難しい役目を、子どもに任せるはずがない(タイムスクープハンター参照)。子どもの姿に化けたのは子どもであるのび太に親しみやすく、警戒感を抱かれないようにするためだろう。

追記 あーでも、セワシT・Pぼんの並平凡みたいにして幼くしてT・P隊員として修羅場をくぐり抜けて年齢以上の成熟をしてるのかも。

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セワシドラえもん野比家に送った真の目的は「歴史上の英雄である"のび太ドラえもん"のコンビを互いに引き会わせ、ふたりに数々の事件解決させて歴史(正史)の安定を守ること」である

映画では数々の悪人を倒し、世界危機から救っていることは周知の通り。特に「雲の王国」では、地上を文明崩壊カタストロフィから救っている。のび太なくして歴史の安定は守れないと言っても過言ではないだろう。

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◇「のび太を更正させて、子孫の繁栄をもたらす」というのは、この真の目的を隠すためのカバーストーリーにすぎない。

本編を見る限り、のび太が更正した様子はまったくみられない。むしろドラえもんが来たことで、のび太ひみつ道具のせいでより一層堕落している。肝心のドラえもんも、どら焼きを食べたり、遊んだり、メス猫を口説いたりして、まともに仕事をやっているようには見えない(たまにのび太に説教する程度)。のび太ひみつ道具をねだれば、毎回ほとんど二つ返事でひみつ道具を貸し与える甘やかしぶり。このような芳しくない状況にもかかわらず、セワシは滅多に20世紀にはやって来ない。のび太の更生は真の目的ではないことがよくわかるだろう。

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ドラえもんセワシ家の「子守ロボット」ではなく、T・Pが秘密裏管理するロボットである

製造メーカー型式として子守用ロボットなのは確かだが、外見が子どもに好かれるようなアニマルライクなデザインであること以外は、人間と同等の運動能力思考能力を持つ、実質的な汎用ロボットといえるだろう。

子守ロボットということにしておけば、英雄であることが周囲にばれないというT・Pの算段もあっただろう。

ドラえもん製造工場型式製造番号、製造年月日はT・Pが把握しているのだから放置ということはないはずだ。干渉こそしないが、ドラえもん製造教育はT・Pによって見守られていたはずだ。

まっとうな子守ロボットだとしたら、のび太に対する教育態度がお粗末すぎる。まあ幼児相手本来の「子守ロボット」だから、甘やかしすぎてしまうのだ、という解釈もできる。

後付け設定ではあるが「2112年 ドラえもん誕生」では、のび太と会う前からドラえもんがすでに、時間犯罪者ドルマスタイン逮捕に一役買っている。さすがは歴史英雄である

なお「2112年 ドラえもん誕生」では、赤ん坊だったセワシドラえもんを間違ってボタンを押して入札する描写があるが、これはT・Pがひみつ道具などを使ってつくりだした幻覚か何かだろう。セワシセワシの両親も実在しない人物であり、T・P隊員が偽装したものだろう。

以上に述べたようにドラえもんセワシ家の所有物などではなく、その管理はT・Pが担っていると考えるのが自然だ。ドラえもんはT・Pの「管理下」であって「所有」ではないだろう。というのも、書類上はT・Pの管理する装備の中にドラえもん名前はなく、その管理秘密裏に行われている可能性が高いからだ。書類上はセワシ家の所有になっている可能性が高い。そして、そのセワシ自体市民IDごと捏造された架空世帯だろう。

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プロ時間犯罪取締官であるT・Pにとっても、時間犯罪者摘発は、その捜査範囲が「全時空間」に渡るため、困難を極める。干し草の山から一本の針を探すようなものだ。

そこでT・Pは、正規隊員ではないのび太ドラえもんを、彼ら自身にも内緒犯罪捜査に「利用」している。

のび太ドラえもんの「遊び」が契機となって、時間犯罪摘発できたケースが多い。そういう「柔軟性」「発想の奇抜さ」が時間犯罪捜査には不可欠なのだろう。

あるいは、のび太ドラえもんの「犯罪者的な思考/発想」が、彼らを時間犯罪者と引き合わせるのかもしれない。「毒を持って毒を制する」悪魔捜査手法といえるかもしれない。

以上が「前時代凡庸子どもに超法規的な特権を与える」という、一見荒唐無稽プロジェクトの合理的根拠である

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ドラえもんのやっている歴史への介入は、T・Pが保全している「正史」にすでに「織り込み済み」であり、T・Pが定義するところの「歴史改変」には当たらない。

わかりやすく言えば、ドラえもん歴史に介入することは「運命」である。「織り込み済み」ということの意味は、たとえば「パラレル西遊記」の、のび太が初対面のリンレイに水を飲ませたときに、リンレイに「悟空様!」と呼ばれるシーンを見ればわかる。のび太孫悟空に扮装することもリンレイに会うことも、のび太自身がそれを意図するずっと前から、すでに運命として決まっていたことだったのだ。ドラえもん歴史へ介入「しない」ことこそが、防ぐべき「歴史改変」だったのだ。

関係ないけどリンレイ存在って結構謎が多いよね。ロボットみたいな存在なの?年取るの?寿命はあるの?リンレイ三蔵法師の従者になることも歴史に織り込み済みなの?

「織り込み済みの歴史介入」の例としては他に、「竜の騎士ラストのポップ地下室による空間創造、「大魔境」ラストの先取り約束機、「創世日記」冒頭の昆虫人襲来などがある。

日本誕生」も、もしヒカリ族が日本人先祖と言えるなら、「日本誕生」以前ののび太は、将来自分が行う歴史介入の結果を先取りしていたことになり、やはり「織り込み済み」ということになる。

数えてみると結構いね。他にもあるかもしれない。みんなもチェックしてみてね♪

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ドラえもんが航時法に反する歴史改変をたびたび行い、また危険ひみつ道具使用過去時代で行っても、T・Pに逮捕されないのは、前記の大義のために多少の過失はお目こぼしされているから。

ドラえもん無茶苦茶をやることがきっかけになって、結果的時間犯罪者の打倒など、歴史を良い方向に向かわせていると考えられているので、可能な限り介入しないというポリシーなのだろう

また、すでに述べたのように、ドラえもん行為正史に織り込み済みなので、無闇に取り締まらない方がいいということもあるだろう。

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◇20世紀の時代ドラえもん以外の未来人・ロボットが見当たらないのは、ドラえもんけがT・Pの特別任務によって存在を許されたロボットから

そもそも22世紀の人間であるセワシが20世紀の人間コンタクトを取ること、ロボットであるドラえもんを送り込むことが深刻な航時法違反。それが容認されているのはT・Pの超法規的措置があってのこと。

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◇街の人々がドラえもん存在に驚かないのは街ごとT・Pが何かしらの工作を行った結果。

買収、強迫洗脳、全員ロボットに入れ替えるetc。相当無理なことをやったはずだ。しか大義のために、多少の犠牲は許されるのだ。

https://anond.hatelabo.jp/20190502111820 に続く

※返答1

皆様ブクマコメントレスありがとうございます

croissant2003様のご指摘によりタイトル修正しました。ありがとうございます

emiladamas様 "面白いが、のび太の発想を使って時間犯罪捜査に役立てるというのは手間のわりにずいぶん迂遠な気はする。むしろそれは副次的ものであって真の目的別にあるのでは"

真の目的ですか、確かにそれはありそうですね。しかし、そうなるともう自分には想像がつかないですね。作中の情報か組み立てられる仮説があるかな

何人かの方が、のび太は「時空の特異点」なのではないのか、ということを書いてました。「時空の特異点」とは一体何なんでしょうかね。時空をめぐる哲学的SFになりそうですね。「あなたの人生の物語」みたいな。

https://anond.hatelabo.jp/20190502175024 様 "つまりドラえもんとは、周囲を巻き込んだ白日夢を見せ、危険なしに子供精神的成長を促すロボットなのだ。"

なるほど、つまりドラえもんは「教訓のカセット」をいれた「ドリームプレイヤー」というわけですね。

https://twitter.com/M_A_F_/status/1123859708140576768先生が関わった旧ドラ映画はだいたい大好きですが「ドラビアンナイト」は最初に書いたように理屈がよくわからないので、あまりきじゃないです。「竜の騎士」「パラレル西遊記」が好きです。

islecape様 "表紙に堂々と「気象庁専用」と書かれた秘密道具を持ってるのを見た幼稚園の頃からドラえもん自身エージェントなのでありセワシ従属的立場しかないと思ってるよ僕は(もちろんそんな話には決してならない)"

なるほど!重要情報ありがとうございます

「都合の悪いことは全部タイムパトロールのせいにしている。」確かに・・・

2019-03-26

anond:20190326150301

避妊教育学校管理下で具体的に指導できる

最初は混乱して事故が多発しても10年もすれば少子化が解消されて明るい未来けがある状態になる

2019-03-01

anond:20190301131244

著作権自体アップロードのもの問題ないんだけど、youtube動画youtube管理下コンテンツとして扱われるので、youtube許可してない限り規約違反でアウトじゃね?著作権というよりはそっちかなー ニコニコ動画が初期にyoutube動画引用して字幕つけてた件で、youtubeからめちゃくちゃ怒られてたような

2019-02-26

野良猫という動物愛護法に紛れ込んでしまった『害獣

動物愛護法の条文を作った人が何を思って「人の管理下に無い野良猫」を『愛護動物』に入れたのか、問い詰めたい。

病原菌・糞尿・交通妨害在来種の捕食etc...

百害あって一利なしゴミのような生き物、それが猫。

そもそも「他の鳥や虫をイジメ殺す」習性を持った害獣をなぜ愛護しなければならないのか。

社会税金使って猫という最低の外来種害獣保護するなら、

イグアナブラックバスマングースアライグマといった他の外来種は何のために殺されてるんだ?

2019-02-14

過去と違って今度はアメリカ管理下戦争から

日本人プライドいらないからと思っても無条件降伏はできない

あきらめて死ね

俺と同じになれ

日本人に不幸が訪れますように

2019-02-11

動物愛護法愛護動物から猫を外してほしい

他の小鳥や虫をイジメ殺す、糞尿で公園道路、家の庭を汚す、

病原菌媒介する、道路に飛び出して事故を誘発する……

どうしてこんなクソ生物愛護動物指定してしまったのか

しかほとんどの動物は「人の管理下にある動物」だけが保護対象なのに

犬・猫・うさぎその他12種だけはなぜか野良まで保護対象

バカか。

ペットかわいがりたいだけなら法律じゃなくて個人勝手にやれ。

わざわざ犬猫なんて好きでも何でもない普通の人を巻き込むんじゃない。

2019-02-04

大尉お金が欲しい住民意図を汲んで集団自決を認めたとか

真珠湾の奇襲を知ってる米高官がいたとか右翼解釈は完全におかしいよ

自分管理下で人が大量死するのを黙認していたなんて遺族から襲撃されて全然おかしくない

そんなハイリスク自白いくら県民のお願いでも受け入れる日本兵がいるわけない

誰でもヤバいと思うことが有り得ると、この方式情報戦機能すると考えるのはデマの発信源がそこらのネトウヨではなく

まれながらの貴族のような庶民ゴミしか思ってない上流の人間が絵をかいてるんだろう

2019-01-25

anond:20190125112456

日本動物愛護法は犬・猫・ウサギその他十二種が「名指し」で

ペット野良含め愛護しなければならない特別愛護動物仮称)になってるっていう

妙な形態動物保護法だからあんまり似たような例は思いつかんな

たとえばドイツではそもそも「人の管理下にある動物」だけが保護対象で、

野良犬や野良猫は狩猟対象として射殺されてる

ちょっと前だが、オーストラリアでは200万匹の猫の虐殺計画してる(もしかしたら今実行中かもしれない)が、

法律がどうなってるかはよく知らない

2019-01-24

anond:20190124204624

皮肉なのは、犬とか猫とかは人の管理下にないと、たちの悪い害獣様相を呈するのに、駆除することが出来ないんよな。

特に猫はほとんど保健所すらも放置している状態だし、ほとんど管理されていない放任状態なのに飼育者がいたりもするし。

動物愛護法イコール差別法論

日本動物愛護法動物の愛護及び管理に関する法律)は

動物虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物健康及び安全の保持等の動物愛護に関する事項を定めて国民の間に動物愛護する気風を招来し、生命尊重友愛及び平和の情操の涵かん養に資するとともに、動物管理に関する事項を定めて動物による人の生命身体及び財産に対する侵害並びに生活環境の保全上の支障を防止し、もつて人と動物共生する社会の実現を図ること」

立法目的としている(第1条)

そして、「愛護動物」への虐待禁止し、罰則を設けている。

しかし、動物愛護法で「愛護動物」に指定される動物はごく限られている。

動物愛護法十四条

「4 前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。

一 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる

二 前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物哺乳類鳥類又は爬は虫類に属するもの

要約すると、動物愛護法において動物の命の価値は三等級ランク付けされていることになる。

仮に保護される度合いが高い順に「Aランク」「Bランク」「Cランク」と呼ぶとすれば、

以下のようになる。

(※鳥獣保護法特定外来生物法についてはこの際考えない)

****************************************

【Aランク動物】(人の管理下にない野良でも愛護しなければならない動物

・「牛」「馬」「豚」「めん羊」「山羊「犬」「猫」「いえうさぎ」「いえばと」「あひる」の12種

【Bランク動物】(人の管理下にあれば愛護しなければない動物野良対象外

哺乳類

鳥類

爬虫類

【Cランク動物】(愛護動物ではない動物

魚類

両生類

・すべての無脊椎動物

****************************************

この時点で「おや?」と首を傾げる人も多いことだろう。

法律上では金魚カエルカブトムシといったペット愛護しなくてもよいことになっている。

何故なら【Cランク動物】だから

一方で、犬や猫、ウサギといったペットはたとえ野良であろうが虐待してはいけないことになっている。

何故なら【Aランク動物】だから

しかし、現実には「金魚カエルカブトムシは好きだけど犬猫は嫌い」という人もいる。

そして、金魚カエルカブトムシと犬や猫の命を区別する理由は、

単なる好き嫌い以外に存在しないのではないだろうか。

もっと言うなら、ゴキブリペットとして愛している人もいるだろう。

だが、愛護法ではゴキブリは人の管理下にあろうが野良だろうが、

平然と殺されてよい生き物とされている。(ペットゴキブリ場合は、器物損壊にはなるだろうが)

にもかかわらず、猫は人の管理下にあろうがなかろうが、

「全国民」が愛護しなければならない動物とされている。

別に犬猫ウサギなんて好きでも何でもない、むしろ嫌いな人だって多くいるだろう。

それなのに、個人自由であるべき嗜好を、法律罰則まで付けて強制している。

【Aランク動物】を傷つけた人は問答無用で百万円以下の罰金を受けることになるのに、

【Cランク動物】を傷つけた人は無罪放免

【Cランク動物】を嫌って殺す人は無罪放免なのに

【Aランク動物】を嫌って殺す人は罰金を払うことになる。

さて、この構造差別以外の何と呼べばいいのだろう?

「どの動物が好きか」「どの動物が嫌いか」という個人属性によって、

大幅に不利益を被ることになる被差別者層が生まれる。

その上、この愛護法上の差別正当化する理由噴飯物で、

曰く「犬猫虐待する人間殺人犯になりやすい」だの「昆虫愛する人間は異常者」だの、

差別常套句が並ぶ。

これは「黒人犯罪率が高いか黒人犯罪者予備軍だ」というヘイトスピーチとまったく同じ構文だ。

ニューヨークなどの都市黒人犯罪率が高いのは統計的事実だが、

から「肌の黒い人間規制せよ!」などというのはバカバカしい。

相関関係因果関係ではない。

黒人犯罪率が高いのは、「黒人貧困層が多いから」「黒人教育を受けてない層が多いから」かもしれない。

肌の色が犯罪を誘発する原因とは断定できないし、無根拠に断定したとすればそれは差別だ。

犬猫動物虐待者は犯罪者予備軍」というのも、当然例外ではない。

動物愛護法44条はこの「命のランク制」を廃止して、

「すべての動物例外なく愛護する」ことにするか、

さもなくば動物愛護法自体廃止した方がよかろう。

そもそもこの法律自体が「動物に優しい人はいい人である」という無根拠選民思想に基づいている。

動物好きであろうが悪人はいるし、動物嫌いの善人もいる。

動物が好きかどうかで人間の良し悪しを区別する」という立法趣旨自体差別的と言わざるを得ない。

2019-01-21

Tカードはもう使わないと決めた

Tカードはもう使わないと決めました。

理由はふたつ。

1.会員情報意図的かつ勝手流出させた

2.「1」を認めたうえでCCCは不誠実にも謝罪はなく、「社会貢献」という欺瞞でもって開き直った

事情をご存知ない人のために説明します。

知ったきっかけは以下の記事です。

Tカード情報令状なく捜査提供 規約明記せず、当局は保秘 | 2019/1/20 - 共同通信

https://this.kiji.is/459642838872769633?c=39550187727945729

>「T会員規約」に当局への情報提供を明記せず、当局情報を得たことを本人に知られないよう、保秘を徹底していた。

記事から一日が経ってCCCの発表

https://www.ccc.co.jp/news/2018/20180121_005470.html

2012年から勝手に会員情報提供していたということですが、規約提供されうる旨がないので提供ではなく「流出」です。

その辺りは、読む方々は理解しているところだと思いますので説明しませんが、

私がCCCの発表で一番憤ったのはこの部分です。

>このたびは、Tカード情報に関する一部報道により、みなさまに多大なるご心配をおかけし申し訳ございません。

ちゃん謝罪しているように見えますか?

「ご心配をおかけして」としか言わないところが、ごまかしていと思います

そう思う理由があります

私事ですが、大学生だったころ、教育実習経験したことがあります

ある体育教師が「何かトラブルが起きて保護者からクレームが来た時、最初に『ご迷惑』ではなく『ご心配をおかけしています』と言うんだ」と話してくれました。

その体育教師はこう続けました。

「『ご迷惑をかけた』というと、こちらに非があることを認めていることになる。学校管理下トラブルが起きてしまったが、最初こちらが悪いと認めると分が悪い。だから『ご心配』なんだ」

ずっと前の記憶なので一字一句は合っていなくても、概ねそういった内容でした。

裁判で争ったりする時は、保身のために逃げ口上を言い続けるのも法律上ひとつテクニックかもしれませんが、大人は歪んでいると感じました。

それから時を経て、CCCが「ご迷惑」と言わず「ご心配」をかけただけという立場を取っているのを見た私は、これが謝罪ではないと分かりました。

社会貢献の名の下に会員情報流出させていたわけですが、Tカード会員は貢献する対象の「社会」ではないと暗に言っているのです。

利用者への背信行為をして開き直る会社は利用しません。

2018-12-25

anond:20181225090549

その都度w

学校の帰りとかに友達に誘われたらどうすんだよw

馬鹿でしょうマジで

そういうのが続いたら子どもは何とかして親の管理下にない金を得ようとしだすから

馬鹿は余計なことせずに普通に毎月定額与えてお金の使い方を考えさせたほうがいいんで

2018-12-16

anond:20181216164033

知るかよ。

自分の食い扶持をまかなえる分を全部自分一人でできるぐらいならいるかもな。

例えばそいつITだとして、そいつにガッチガチ管理下のもとでips細胞研究やらせても何もできんと思うぞ。

2018-11-29

anond:20181128150900

万博オリンピックというのは、開催国希望で開催するものではなく、国際経済の都合で押し付けられるもの日本場合は、五輪万博を経て不況になり、世界銀行IMF管理下に入るところまで織り込み済み。大阪がどうの、政府がどうのというのは、まったくの見当違い。

2018-10-08

推し宗教に仕立て上げた話

推しが神ってよく言うけどね、私にとっちゃ推しマジで宗教なんです。人生を生きる道しるべなんです。私の辿った道は絶対よいこはマネしない方がいいやつだから自戒もこめてここで一つ纏めてるんですけどね。脈絡もないか絶対すごい分かりづらいし、めっちゃ重いけど、こんな人間もいるんだ、程度に流し見しといて。

まり小学生の頃。

小さい頃から親の転勤がさかんで、引っ越しばかりではあったけど、とうとう海外転勤になった。言語が通じなくて、文化生活習慣も違くて、それでも勉強はしなくちゃいけないし、友達はつくらなきゃいけないし、死ぬほど頑張った。そもそもそれまでは幼かった私は日本で一生過ごすもんだと思ってたから、何の心の準備も無かったし、本当に地獄だった。その頃のことが実をいうとあんまりよく思い出せない。思い出せるほど何か考えてなかったからだ。毎日毎日必死勉強して、それでだましだまし、何とか現地の子と同レベルになった私は、本当にあの頃よく頑張ったなと思う。もしも日本に残れていたら、の事を考えるたびに泣いていたから、そのうち考えないようになった。

そんな時に、アニメにドはまりした。

それまでは特にアニメ漫画に興味があるわけでなかったけど、小説は好きで図書室に一生籠もりたいと考えていたくらいだったので素質はあったんだと思う。

おおげさだと思うかもしれないけど、あんまりいきなりの事だったから、引っ越しても、現地の学校に通っても、友達を作っても、始終私には現実味が無かった。本当に、何だか悪い夢を見ているような毎日で、だからまり思い出が無いのかもしれない。そんな私にとって、パソコンを開ければスクリーンの向こうにいつでも広がる日本語のアニメ漫画は、唯一現実繋ぎ止めてくれる依代みたいな物だった。んな大げさな、って思うでしょ。実際に体験してみ、私があそこで心折れなかったのはひとえに推しと優しい家族のお陰だから。あそこで生きることを放棄しなくてよかったよほんとに。推しに会えたからね。

そんなこんなだから推しにどっぷり。腐り始めたのもネット違法アップロードされてた同人誌をみちゃったのがきっかけ。ごめんなさい、今はもうそんなことしません。推しお金貢ぐのがいいんだよね。話それたけど、とにかく検索能力を駆使してサイトを駆け巡った。全然未成年だけど十八禁の小説も読みまくった。本当にごめん。結局サイトのどこかに隠されたパスワードを見つけられなかったこともしょっちゅうあったわ。その頃から特定作家さんの存在認識して、「同人作家」という概念も覚えた。最近ツイッター等で作品投稿する作家さんが多くて、「その作品を作ってるのはロボットじゃなくて一人の人間だという認識がしにくい」なんて言われてるけど、サイト時代も割とそういうの難しかったと思ってる。似たようなサイト毎日、毎週、毎月ひたすら検索かけて飛び回っていたから。

私の場合は、綺麗なデザインホームページで、特徴的な絵柄で、日常的なお絵かきログ以外にも「何これ欲しい」って思えるようなハイクオリティ同人誌サンプル等を綺麗に纏めて陳列してくれる作家さんがいて初めて、「このサイトを作ってくれてる、こんな推し作品を作ってくれる特定人間がいる」って認識できた。

支部存在を知ったときも、正直「何だこれ胡散臭いな」って思った。皆そんなこと無かった?私はそんなことあったか支部存在を知ってから登録するまで半年かかった。でも前述した綺麗なホームページ作家さんが支部を使ってて、サイトで見たのと同じ同人誌サンプルが上がってて、初めて支部はまともな交流フォーラムなんだって認識できた。今まで見てきた沢山のサイト支部が初めて繋がった感じ。その作家さんとは今は推しカプもジャンルも違うけどずっとフォローしてる。推しカプとは関係ない、推し作家なんだよ。本当にありがとう、つらい日々に貴女の綺麗な水彩絵や、幸せそうに体を寄せ合って笑う推しを見てると、それだけで救われた。生きていけると思った。

支部は本当に神だったね。推しが、色んな人の推しが、簡単に手に入る。神っつーかドラッグだったわ。ほらよくあるじゃん、神と交信する為にドラッグ使ってトランス状態に陥るやつ。私にとっては完全にあれだったわ。支部を通して推し交信してた。

最初年齢制限とか全然分かんなかったから単純に十八禁作品アップロードできないのかと思って、「支部はいいけど十八禁の作品無いのが難点だよね~~~」とか思ってた。ある日とあるシリーズものの中に不自然に一話かけているのに気づくまでは。皆、シリーズ物の中に十八禁の作品がある時は、キャプションにその作品リンクを貼っちゃだめだよ。私みたいな、支部管理下に置かれていた駄目な未成年年齢制限に気づいて誕生日を変えに行っちゃうからマジで本当にごめんなさい。懺悔懺悔推し懺悔

あと、小さい頃からパソコンネット環境は惜しみなく提供してくれた親に感謝

新しい学校では言語スキルの上達もあって、もう少し親しい友達が出来た。日本に比べてオープンオタクや腐文化には優しいところだったから割とオープンにいけた。某巨人ブームも良くなかったよね、今までアニメなんかドラえもんくらいしか見た事なかった学級委員長が一夜にして腐るとは誰も思わないじゃないか。あのブームは本当にやばかった。もう、何か、やばかった。察してくれ。

でも成績は下がった。みるみる内に下がった。もともとだましだましやってきたもので、周りの子は塾に通ったり、来年の内容まで予習してるのに、私はその日その日を食いつなぐのに精いっぱいだったから、まあ普通に考えてそう簡単に差が埋まる訳ないんだ。新しい学校は優秀で頭のいい子が多かったし。私は焦ったけど、焦れば焦るほど悪化していく気さえした。あの頃が一番鬱だったかもしれない。中二病だったし。どんどん、自分が生きる意味存在価値が分からなくなって、とにかく死にたいと思った。もともと勉強は得意な方で、読書が一番の趣味みたいな子だったから、海外引っ越してそのどちらも取り上げられてしって、更に悩みを共有したり一緒に遊んだりする友達もいなくなると、存在価値が本当に揺らぐんだ。ついでに言うと、私の夢は言語に、もっと言うと日本語に関わる物だったから、母国語義務教育を受けきれなかった私にとって、希望に満ちた夢は一瞬で絶望になった。日に日に日本語に変なアクセントがかかるのが分かって、辛かった。(大事な事(日本語)は全部二次創作に教わった。支部駐屯する野生のプロ先生方、本当にありがとうございましたあなた達に救われた人間は、確かにます)思い描いていた輝かしい理想に私はきっといない。もっと何か、別の道を探さなきゃいけない。でもどうして?その道を進みたい訳ではないのに?私にはどうしようもなかった理不尽に進みたかった道を閉ざされたのに?私の生きる意味って何だろう、どうして私こんなところにいるんだろう。私はここで一体何をしてるの?私がここにいる意味とは??

がむしゃらな努力は報われない。方向がちがけりゃどんなに頑張っても目標には届かないからね。その日その日を生きてきた私には、目標努力意味も分からなくて、次第に疲れて、やる気をなくした。ふさぎこむようになって、私のこと心配する家族とも喋りたくなくなった。反抗期だったしね。とにかく放っておいてほしかったし、何も考えたくなかった。

比例するように、推しへの依存は強まっていった。毎日推しカプの小説を読んだ。それが無いと落ち着かなかったし、不安だった。息をするように支部ログインして、慣れた手つきで推しカプの検索をして、新しい作品が無いかチェックして、無ければ過去作品を繰り返し繰り返し読んだ。推しを見ている間は自分ことなんて忘れられたし、何も他の事は考えなくて良くて、ただ推しのことを考えていられたから、本当に幸せだった。要するに推しを使って現実逃避をしていただけなんだけど、でも推しはそれを咎めてこないでしょ。上手くいかなくてむしゃくしゃして、どうすればいいのかも分からなくて、楽しいことが無かった訳ではないけど、それでも辛い私を推しが受け止めてくれた。

別に推しやその生き様から希望を貰ったとか、頑張ろうと思えたとか、そんないい話じゃない。ただそこにいてくれるだけで良かった。何があっても、変わらず推しがそこにいてくれるのが心の支えだった。ただそこに推しがいてくれるだけで、生きていけた。それで、生きていたから、次の一歩を踏み出せた。

そんな日々を何年か続けて、やっと心の整理が出来て、ちょっとずつ、自分と向き合おうと思えるようになった。そういう時の心のワンクッションに、推しはなってくれた。重点を置くジャンルを移動するとほぼ同時期に、また親の転勤で、私はまた荷物を片付けて、また仲良くなった友達空っぽになった自分の部屋と家にお別れをして、引っ越した。

推しとはお別れなんてしないけど。好きな作品はいつまでも好き、好きなカプはいつまでも好き、好きなキャラはいつまでも推しのまま。ずっと私を支えてきてくれた、大事推しから。弊社は推し殿堂入りシステム採用しております

ここらへんでさ、推しに対する思いがなんか重いなって察しのいい皆さんは気づくでしょう。そうこれ、私にとっての推しが「不変の何か」「道しるべ」「希望であるんですよ。何かを思い出させません?宗教ですよ。神。絶対不変の神。人が神に縋るのは、神なら不変を貫きつつ全ての不安煩悩幻想、全部纏めて受け止めてくれるからですよ。生きるって本当に難しくて大変な事だから、皆ぶれない信念に縋って生きていこうとするんですよ。生きている人間からは得られない、あの絶対的な安心感。私は無神教だから~とか言ってたこともあったけど、あんなの嘘っぱちでしたよ。私の宗教推しだったんです、この頃から

新しい環境、新しい学校。ここは前にいた所より社交性を求められた。そして勘の良い皆さんなら気づくと思うけど、そう、ここまで勉強に精一杯で、時間があれば推しをキメて精神安定を図っていた私は、社交性を一切高めてこなかったんですよ。簡単に言えばコミュ障そもそも海外に来た時点で言語が通じなくて性格一転したからね。人と会話して意思疎通図るのがいつの間にか苦手になってた。それだけの言語スキルを手に入れてからも社交に対する苦手意識はぬぐえなかった。

それでも、割といけた方だと思う。苦手でも、人と関わるのが嫌いなわけではなかったから。新しい学校は、私と似たような人生辿ってきた子が結構たから、それもあってか、割と簡単に馴染めた。

いや実はそんなことなかったかも。友達関係でいっぱいトラブルも起こしたし、悩みもいっぱいあった。でもそれ以上に楽しい思い出があったから、嫌なことは簡単に上書きされちゃったんだと思う。勉強も楽しかった。成績も上がった。新しいことにも沢山挑戦できた。心残りや後悔はやっぱりあるけど、ホンマに何でもかんでも楽しかった~~~

でもね恐ろしいことにね、楽しい時間はね、続かないんだよ。おっそろしいわ。

大好きな学校はね、卒業しなきゃいけないし、大学ね、受験しないとアカンのよ。おっそろしい。私の場合大学でまた海を渡って、まら違う国に渡る計画をなんとなく建てていたから、今まで何だかんだずっと一緒にいた家族とも離れなきゃいけない。また違う環境、また違う言語。(いや言語は前の時より準備あったけどさ、それでも外国語ってことには変わりないじゃん)どうすんねんマジで大学受験でもれなく鬱になった。人間身体って割と簡単限界が来るんだよ。だから皆本当に、睡眠食べ物ちゃんと取らなきゃだめだよ。一日八時間寝て。家族友達に沢山迷惑心配をかけた。もう二度と救急車の厄介になりたくない。

ここでもやっぱり、未来についても目標とかなかったんだよね。私には推しがいればそれで良かったからさ。大学に行こうと思ったのも、流されて、なんとなく。っていう部分が多くてさ。私にとってはまだ、日本にあのままいられなかったその時から、どの道を進んでも同じような気がしてた。

一方で相変わらず、推しへの愛を募らせ、イベントの度に支部に上がるサンプルに歯をぎりぎり言わせてた。ついったで作家さんをフォローするようになったのもこの頃。凄いよね、雲の上の存在だと思ってた作家さんにマシュマロ感想送れちゃったりするんだよ、しかもその感想に返事が返ってくるんだよ。やばいでしょ。マジやばいイベントなんか参加したことないし、多分これからもそうなんだろうけど、作家さんと交流できるって本当に画期的だよ。自分作品を書くようにもなった。日本語変じゃないかな、文法おかしくないかなって、不安になりながら上げた作品に、反応が返ってくる。ブックマークされる。見てくれる人がいる。感想を送ってくれる人までいる。嘘でしょ。やばい、好き。推しが好き。こんなに幸せな気分にさせてくれる推しが好き。

そうやって毎日毎日最低3時間支部とついった巡りに時間をかけてたから、睡眠時間を削るしかなくて、それで生活リズム体内時計狂い始めたんだよね。笑えねえ。絵や文だけじゃなくて動画にも手出しちゃったんだよね。えむえむでー、人力、偽実況。たま~に夜更かしするならいいけどさ、もともと身体強い方じゃなかったから、毎日2、3時に寝る生活は三年も持たなった。あとあと簡単に鬱になったのも、身体を壊したのも、完全にそういう無理な生活習慣が祟ったなって思ってる。周りの人は私が勉強頑張りすぎて身体壊したんだって思ってるけど、もうマジで全然そんなことない。推しに会いたくて会いたくてどんなに忙しい時でも推しに会う時間確保しようとして身体壊した、ただの馬鹿。皆は絶対真似しちゃだめだよ。寝てねマジで

家族の話、ちらほら出てきたでしょ。小さい頃から国を離れたわたしは、「国がない」人間なんです。そりゃ法律的に言えば日本人だけどさ、故郷と言われてピンとくる場所も無い、地元ってどこだか分かんない、自分の国がない。私みたいな子に結構会ってきたけど、私らみたいな人は、結局どこ行っても余所者なんですよ。それが何年もかけて向き合ってきた私のアイデンティティから、今更どうこうは言わないけど、でもそういう根本的な寂しさはやっぱりあるんです。いつだって、そんな私の帰る場所は、私の家、家族がいる場所で。でもそんな家を、家族を私は、離れなきゃいけない。一人で生きていかなくちゃいけない。何にだって終わりがある、別れはいつかくる、それを十分に分かっていた気でいたけど、全然分かってなかった。私の家は、絶対安全シェルターは期限付きだったんだ、いつまでもそこにある訳じゃなかったんだ。それがなくなったら、私は本当に何処にも属さない、この世界余所者になってしまう。いざそんな現実に直面して、そんな底なし不安を感じて、辛くなりました。

またも不安に比例するように、夜更かしして推しに会いにいくようになりました。寝るのが怖かったんです。だからぎりぎりまで起きていて、推しに慰めてもらってた。寝たら、明日が来てしまう。明日なんて来なくたってよかった。ずっとこのままでいたかった。どこにも行きたくない、どこにも行きたくない。そう考えるうちに足はすくんで、本当にどこにも行けないような気さえしてきた。

この頃から親が趣味に物申すようになってきてたんですよね。前は私の精神状態が良くなかったから目瞑ってもらってたようなもんで。結局その頃も変わらず、推しに縋って現実逃避をしてただけだった。そろそろ社会に独りで出る私が相変わらず逃避し続けるのを心配に思ってくれたんでしょう。「もっと他に、するべきことがあるんじゃないの」って口を酸っぱくして言われました。

そうこのとき、私は推し依存してはいけないと自覚しました。こんなんじゃ推しに私の人生狂わされるだけだって。前までは、推し人生狂わされても、それでいいかって何となくなげやりに考えてたんですよね。でも違うんです。推しに縋って生きてきたのはいいけど、これで廃人になってしまったらそれは推しのせいになってしまう。これまで私を生かしてくれた推しにそんな迷惑をかける訳には絶対いかないんだ。バランスを、妥協点を探さなきゃいけない。これからもずっと推しに会いたいのなら、推しに縋っていただけの不健康関係じゃなくて、ちゃんと一人で前向きに生きていけるようになって、推しに何かを貰いながら何かを返せるような、そんな健康的な関係を築いていかなきゃいけない。推しに貰った希望を、何らかの形で推し社会還元しなきゃ。そう思ったから、何となく頑張って、ここまでこれました。今はとにかく就職して推しに貢ぎたい。推しが私に善行しろと言っている。

......いやこれ、話飛びすぎだろって思うでしょ。ごめん、ここ本当は間の3000文字くらい推しと私に関する話あったんだけど、簡単身バレする内容だったので削るしかなかった。とにかく、本当にそういう人生の細かい、肝心なところまで推しが絡まってくるんです。推しがいてくれたから。推しがただ、そこにいてくれたから、あとは私が勝手に進んだ、進むことが出来た。私みたいな何においても中途半端な半端者でも受け入れてくれて、ずっと変わらずそこにいてくれるんですよ。振り返ればいつも、そこには推しがいたんです。推しいるか世界平和を願える。推しが私をまともな人間にしてくれた。

やばいでしょ。推しが情操教育に良すぎる。いや私はどちらかと言えば悪い例なんだけどさ。これからもきっと私は推しに縋って生きていきます。本当はね、推し申し訳ないと思ってる。私の身勝手な都合で、推し勝手神様祭り上げてしまった。私が生きる上での寂しさや不安一方的にぶつけて、一方的に縋っていく、不変の存在に、勝手に仕立て上げてしまった。でも今更改宗なんてできないんですよ。心にいつも推しがいて、そのスポットは最早ぽっと出の何かが簡単に成り代われる物じゃないんです。そして心にいつも推しいるから、今日希望を持って、人に優しくしようって思えるし、今の道を進んでみようと思えるし、例え命の果てに、私の存在の果てに何も無かったとしても、それでも歩んでいこうって思えるんです。生きて、いけるんです。

だいぶ端折ったけど、大体そんな人生歩んできました。これから

2018-09-18

欧州がなぜインターネット規制しようとしているのか

はてなではこの辺の話を全然わかってる人がいないようなので少し書こうと思う。

まぁ大した話じゃないので聞いてくれ。


EU一般データ保護規則(GDPR)やリンク税の推進など昨今EUインターネット上における様々な法案日本国内でも取りざたされるようになってきた。

はてブ内では批判的な論調大勢を占めるが多くのコメントを見ていてもなかなか大局的な指摘をするコメントが少ないように見える(もちろん知っている人もいるだろうけどあえて言っていないような気がするんだけど気のせい?)


これらの法案はざっくりまとめると以下のような法案だ。

GDPR

 EU域内において個人情報を扱うモノは規則にしたがって個人情報を扱わなければならない


リンク税(副次的著作権法

 リンク先のサイト著作権管理下に置かれたものだった場合リンクを張られた側は著作権料を請求できる。


また、ここまで大きくないところでも配信事業者一定自国コンテンツ流通させるようにする話も出ている。

これらの規制に関して着目すべき点は「インターネット国境などない」という点に非常に自覚的である点だ。

特にGDPREU域外企業にもEU域内データを扱う場合規則を課すというのは決定的な点である

またリンク税に関しても一定の規模以上のサイトGAFA etc...)と限定した点からも伺える。

アメリカに端を発するWWWはあらゆる国境をなくし、自由電子世界標榜してきた。

こういった、カリフォルニアン・イデオロギー的な態度は現インターネット内で大いに力を奮ってきた。

世界中の人々の情報を共有し、伝達速度を限りなく0に近づけ理想的世界を目指してまい進してきた。

しかし、近年そういったカリフォルニアン・イデオロギー、つまり新自由主義的な態度が果たしてインターネット及び現実世界によい影響を与えているのだろうか?

という疑義が巻き起こってきている。

Twitterはてブを使っているはてな民諸氏には最早言うまでもないだろうが、インターネット差別罵詈雑言、他クラスタに対する憎悪を溜め、社会を徐々に分断していった。

そういった事態は徐々に現実世界侵食し始め、極右政権の台頭やナチズム歴史修正主義の台頭を促してしまった側面は否めない。

ガンダムいわく、誤解なく分かり合える人々として定義されたニュータイプであったが、他者の真の感情理解してしまったニュータイプはむしろ憎悪つのらせ戦争プロパガンダの道具となってしまった。

インターネットはまさに同様の現象引き起こし共感歓喜を生むと同時に人々を分断する道具になってしまったと言うことだ。

EUはそういった事態認識し、今まさにインターネット上におけるカリフォルニアン・イデオロギー破壊しようとしている。

おそらく当初この事態で想定されていたのは中国である

中国の急速なAIテクノロジー進歩中国国民個人情報データ化による社会コントロールの有様を見て最早猶予余地はないと判断したように思える。

国境のないインターネットを介しての中国の影響力を回避しようとしたわけだ。

しかし、事ここに至っては想定しているのは最早中国だけではない。

近年のメインターゲットはアメリカである

英語圏の影響力が強すぎる日本インターネット圏に生息している場合気づきづらいが、インターネット社会全体が明らかにアメリカ人だけの影響を異様に受けるようになりつつある。

英語圏での主義主張ネット上に拡散させ多国間でその生息域を拡大しつつある。

先日行われた全米テニス選手権における報道で気づいた方も多いと思われるが、アメリカで行われた報道に影響される日本人が増大している。

しか事件のあらましをよく精査せずにそのままアメリカメディア)の思想を垂れ流していると言ってもいい。

これは明らかに危険兆候である

インターネット社会は各国の事情をまったく意に介さずに全てアメリカ規準物事を見てしまうのだ。

こういったアメリカ思想を全て正しいものとし、全世界に拡大することを私は"アメリカイデオロギー"あるいはより限定的に"ユナイテッド・ステーツイデオロギー"と呼ぶ。


テニス選手権の話以外にも、近年であればMeTooの事案が記憶にあたらしいだろう。

フランス女優安易MeTooに苦言を呈した話だ。

批判を受けて一部謝罪しているが、根本メッセージは変わっていない。


これは日本例外ではない。

例えばヴィーガン欧米流行し始めているが、この思想日本流行した際に発生するリスクがやはりある

日本人であれば誰でも思いつくと思うが「部落差別復興である

もちろん文脈の違う部分からおこった思想であり単純に現ヴィーガン過去日本思想比較することは出来ない。

しかしだからしてより危険なのではないかと考えられる。

部落差別であるという批判をあっさりすり抜けて肉食業者に対する過剰な批判が巻き起こる可能性があるからだ。

現在日本では比較的穏健なベジタリアン等が多いし、かなりのマイノリティの為に特に問題は起きていない。

しかし先日フランスで発生したヴィーガン肉屋襲撃を見れば想定されるべき事態は深刻である

日本では部落出身者に対する差別が横行し、戦後漸進的にそれを解消して行った。

いまだその差別は消えはしないが多少はましになったと言える。

それをアメリカイデオロギーによって再興されては困るのだ。

現代日本肉屋テロリズムを仕掛けることなどあってはならないことだ。

アメリカインターネット上の議論を見ても、ネイティブアメリカンと重ねあわされることが多いアイヌ米軍基地存在し、中国と関連してくることの多い沖縄についての議論は時たま発生しているように見える。

しか部落差別欧州はともかくアメリカではむしろ忌避すらされているのではないかとすら思える。

これは明らかに利害衝突が発生するからだ。


ともかく我々ネット住民及び日本国民、いや世界は岐路に立たされているのだ。

EUのこれらの規制はこういったアメリカ思想の過剰流入を食い止めようとしているように見える。

真っ先にコンテンツ規制があがるのもそういった思想を過剰に拡散されては困るからだ。

しかし、日本ではそのような議論がまったく巻き起こらない。

唯一そのような主張をしている人をただ一人知っているがあまり賛同は得られていないようだ。

私自身も完全にグレートファイアウォールネットを分断しろとまで言うつもりはない。

しかし何らかの形でインターネット構造再考を迫られているのは確かだ。


ちなみに私は専門家でもなんでもない。

単なる素人である

よってこの文書怪文書の類として読んでもらっても構わない。

どのような行動をとるかはあなた次第だ。

2018-09-09

anond:20180909125629

 《先生の子供を孕む刑》それが麻衣ちゃんに下された罰です。麻衣ちゃんは二週間先生性交をし続けました。それも完全公開で。すぐさま実験施設ひとつが完全にふたりの閨房として改造されました。私たちはというと、先生麻衣ちゃんセックスを見届ける観客として一日中二人を見守る役をさせられました(先生は見られて興奮するタイプなのです)。誇り高い麻衣ちゃんがそんな恥辱に耐えられるはずもありません。しか麻衣ちゃんは二週間ひたすら先生性交をし続けました。プライドが高いがゆえにそのような恥辱には耐えられないはずですが、むしろプライドこそが彼女を支えていたのかもしれません。麻衣ちゃん先生に負けたくなかったか性交を受け切ったのです。実際先生は三日も経つと体力も限界に達してふらふらに見えました。しかし彼もまた国会議員として高いプライドを持つ者であり、ついに二週間耐久性交をやり遂げてみせたのです。憎しみ合うふたりの間には何か他のものが生まれていても不思議ではありません、が、それは私の勘違いです。訪問最後先生が車に乗り込むときになり、麻衣ちゃん先生男性器に隠し持っていたフォークを突き立てたのです。すぐに麻衣ちゃんは取り押さえられ独房に入れられました。スーツが血だらけになっていた先生がその後どうなったのかはわかりません。麻衣ちゃん独房自殺しました。私は彼女のことを忘れません。

 同居人がいなくなり寂しくなりました。美少女狩りは日本各地で行われているようですが、良質の絶頂エネルギーを産出できる美少女は限られているため、すこしかわいい程度ではいけないのです。日本人材はいつも乏しく、朝鮮半島超兵器危機は間近に迫っていると大人たちは焦っていました。

 本来なら私は高校三年生。私の青春兵器開発のために消えました。今更どうしようというのでしょう。失った時間は返ってきません。二学期が始まるな、そう思ってすぐのことです。先日、北海道大地震が襲いました。研究所も揺れに揺れてちょっとしたパニックになりました。研究所電気は完全に途絶えました。不安の中で私は麻衣ちゃんのことを思っていました。彼女ならどうするかと。彼女なら私に脱走しようというだろうと思いました。脱走防止用の入り口機関銃が起動しない今しかないと。私は大地震パニック状態と夜陰に乗じて研究所を抜け出しました。もちろんあのワンピースの姿でです。二年ぶりに壁の外に出てだんだん私は自分感情というものが復活してくるのを感じました。押し殺し、存在しないものとして扱っていた私の感情人間らしさ、尊厳というものが鬱勃と私に沸き起こってくるのを感じます

 私は山の中をひたすら走りました。真夜中でしたが、走って走って、転んで、また走って、とにかく走り続けました。涙が止まりません。とにかくがむちゃらに走って走って走りまくりました。やがて時間感覚がなくなったころ、私は前方にたいまつのような明かりを見ます。こんな山奥に人が、こんな時間に、と不思議に思いましたが、やっと見つけた手がかりなので明かりの方へ向かいました。近くまで来ると人影に呼びかけましたが、彼が振り向いたとき私はしまったと思いました。未開部族だったのです。毛皮をまとい奇妙なお面をかぶった未開人は私に気づくとうぉううぉうと唸り声を上げて警戒のポーズを取りました。私は早口で何かまくしたてますが、当然未開人には理解されません。未開人はたいまつを掲げて、大声で私に何かを訴えています。彼らの言語についての知識がまったくない私には何も理解できません。しかし、彼がこういったのだけは聞き取れました。

「さあたああんだあぎぃ!?

サーターアンダーギー!」

 私は全力で「サーターアンダーギー」と叫びました。未開人はぶるっと身震いすると、その場でひざまずいて私に対して祈りを捧げ始めました。顔を上げてとお願いしても彼は祈り言葉を唱えたままです。肩に手を乗せると、ふごぉという音を立てて未開人がひっくり返りました。彼の持っていたたいまつで山火事になりそうなところでしたが、なんとか私が奪い取ってやりました。

「さあたああんだあぎぃ!?

サーターアンダーギー!」

 未開人は手を振ってついてこいというようなジェスチャーしました。脱走の興奮も収まり、冷静になってみると体はもうぼろぼろで体力の限界が近づいていました。私はまた麻衣ちゃんのことを思いました。国会議員先生にも負けなかった麻衣ちゃんのことを。私も今倒れるわけにはいきません。自由になるんだ、そう強く念じました。闇夜の中をどれくらい歩いたのか、しばらくすると未開人の集落らしきところにたどり着いていました。まさか未開人がいるとは思ってもいませんでした。この辺りはもともと政府政府とつながりのある裏社会管理下に置かれていて、結社研究所が作られてからはなおさら一般人が立ち入ることはありませんでした。この時代にまだ未開部族日本にいたのかと、まさかこんなところに未開の土地があったのかととても驚きました。しかさらに驚いたことに、集落には文明人の先客がいたのです。黒のライダースジャケットデニムパンツ登山靴ではなくイタリア風の革靴、縦長の登山用のリュックという格好で、髭を蓄え、未開人とコミュニケーションを取っていました。話を聞くと彼は諸事情あって芸能界引退した後、旅に出てこの場所にたどり着いたとのこと。髭を蓄えだいぶ顔つきは変わっていましたが、私も彼をテレビで見たことがあります

「酒に酔った勢いトラブルを起こしてしまってね。とても反省しているよ」

 星がとてもきれいでした。未開人たちは粗末な小屋から出てくると私を取り囲みました。彼らが「さあたああんだあぎぃ!?」というと、私は「サーターアンダーギー」と答えます。すると彼らはひざまずいて私に祈りを捧げます。とにかく私は「サーターアンダーギー」といいました。私たちコミュニケーションはその程度のものでした。しかしすべてがそれで通じていたのです。

 元芸能人は今は佐藤と名乗っているといいました。

「いい名前ですね」

「いい名前だ」

 文明人がふたりと未開人が多数、原始的キャンプファイヤーのような火を囲んで私たちは穏やかなときを過ごしました。夏の夜は明けかかっていましたが、安心しきった私はいつの間にかその場で眠りに落ちていました。起きた頃には正午近かったでしょうか。佐藤さんのGPS時計によれば午前十一時近くになっていました。昨夜のうちに私の状況はなんとなく話してありました。佐藤さんも最初は信じてくれなかったようですが、事細かな説明を聞いていて、それに私の着ていたわいせつ衣装というのも説得力があったのでしょう、やがて佐藤さんは私の話を信じるといってくれました。

「これからどうする?」

警察に行きます

警察グルに決まってる。警察になんて行けばきみは研究所とんぼ返りさ」

「それじゃ、どうすれば」

「俺の別荘に行こう」

 佐藤さんは放浪生活の末に北海道のこの地が気に入り、莫大な資産を使って郊外に別荘を作ったのだそうです。山を降りると佐藤さん所有のベンツが停まっていました。私のこの格好では万が一人に見られたとき大変だからと、佐藤さんはレインコートを貸してくれました。大地震からまだ半日も経っていませんでしたが、ひと気のない道路平和のものといったように見えました。北海道全域が大停電だなんて私はそのときまだ知りませんでした。見送りに来た未開人たちが手を振ってくれました。屈強な男たちの数人は車を追いかけてきました。が、すぐに彼らの姿も見えなくなりました。田舎道をずっと行き、文明人の暮らす町を目指します。佐藤さんは地震のことが気がかりな様子でした。

「少しでも人の役に立って罪を償いたいんだ」

 うとうとしているといつの間にか周りの風景が変わっていました。そこここに人の気配、生活のにおいがします。人の世界に帰ってきたんだと思いました。佐藤さんは別荘に一人暮らしのようでした。地下一階、地上三階建ての独身男性ひとりには広すぎる豪邸です。居間には高そうなギターベースが飾ってあり、大型のテレビ映画館並みの音響設備が客人を圧倒します。もっと停電中なので電化製品はすべてガラクタ同然となってはいますけど。冷蔵庫ももちろん止まっていて、缶ビールチーズがぬるくなっていました。お酒はやめられなかったのだと知ると少し残念に思いました。

「行き先が決まるまでここを拠点にするといい。使っていない地下室はきみの自由にしなさい」

 佐藤さんは着替えを持ってくるといって螺旋階段を上がって行きました。数十万はしそうな白い革張りのソファに座ってほっと息をついて待ちます。思えば性奴隷としての二年間は私をすっかり変えてしまいました。この世の地獄を生き延びた人間として、これ以上悪いことは起こりえないという確信があるからです。もはや私は些細なことで動じる少女ではないのです。かといって自分大人かといわれればそれも違う気はしますが。特殊すぎる体験によって自分少女でも大人でもない何か非人間的な存在になってしまったように感じられます。少しずつ元の社会に順応していけたらと思います

 足音が聞こえてきました。螺旋階段から降りてきた佐藤さんは学ランに着替えていました。

「これに着替えなさい」

 手渡されたのは女子校の冬服と使用感のある白い下着でした。制服の方はよく見れば女の子なら一度は憧れる東京の名門女子校のものでした。なぜ佐藤さんがこんなものをと訝りながらも、今着ている衣服と呼ぶにはあまりにも特殊デザインである研究所の服よりはましであるというのも事実ですから、私は素直に制服に着替えました。佐藤さんは私の着替えを目の前で見ていました。本来なら私は男性の目を気にして着替える場所要求するべきだったでしょう。しかし私はまだそういった当たり前の羞恥心を取り戻すところまでは精神回復していませんでした。

「すごくいい……」

 佐藤さんの表情が変わりました。そして私ににじり寄ってきました。

佐藤さん……?」

 私は頭を両手で押さえられ、思いきりキスされました。佐藤さんの髭が当たってちくちくします。

佐藤さん!」

 佐藤さんは鼻息を荒くして口の中に舌を入れようと試みてきますわずかの抵抗はあったものの私は突入を許し、彼の舌と私の舌が絡み合いました。佐藤さんは獣のような激しい息遣いになり、慣れた脚の捌きで私を床に押し倒しました。馬乗りになった佐藤さんの日焼けした顔はまるで本物のヒグマのようでした。芸能人として現役だったとき肉体派として人気を博した佐藤さんの筋肉は見せかけではなく本物で、私はそれまで研究所の男たち相手では感じたことのない凄まじい力で蹂躙されました。抵抗無意味、ほんの少しの希望もない、体の内側から動きを止められている、そんな圧倒的な侵略でした。顔を舐めまわされた後、佐藤さんの舌は首を経由して鎖骨に向かいますそれから優しい手つきで、しか抵抗永遠に諦めさせる圧倒的な力で、私の上半身はむき出しにされました。佐藤さんはブラの上からかめるように乳房を揉み、やがて耐え難い欲望の高まりに動かされて荒々しくブラも外し(少し痛かったです)、乳首に噛み付いてきました。

「痛いです」

 左の乳に、右の乳に、行ったり来たりむしゃぶりついてくる佐藤さんはもう理性が吹き飛んでいるようでした。それから連続的な淀みない動きで佐藤さんの右手が私のスカートの中にするりと入り、下着の横から中指(だと思います)が膣へと入ってきました。

「ん、んっ」

 佐藤さんの右手の動きは熟練職人技といったもので、私の急所を的確に捉えてきます。獣としての本能に目覚めた佐藤さんは私の微妙息遣いの変化や体の動きからその場所を割り出しているようでした。素早く、的確に、効率的に私を攻め落としていきます自分の顔が真っ赤だとわかりました。体がほてって、頭がぼうっとしてきました。膣はじゅくじゅくで、私の頭の中もとろとろに融けてしまいそうです。

佐藤さん、佐藤さん」

 絶頂に達すると私は痙攣し、泥の中に沈みました。私が行動不能に陥っていると、佐藤さんはソックスを脱がせて指一本一本に多量の唾液を垂らしながらしゃぶりつき、それから下着を脚からするりと脱がせて、ちゃぷちゃぷ音を立てながら性器にむしゃぶりついてきました。私はもう声も出せません。されるがままで自分がどこまで行ってしまうのか、それはすべて佐藤さん次第でした。学ランを着ていた佐藤さんはついに脱ぎ始めました。といっても上半身そのままで下半身だけずり下げたという格好です。完全には脱ぎませんでした。佐藤さんのふるふると怒張した男性器が現れました。黒々した血管に野性味を感じる極太の一物でした。あんなに大きなもの身長百六十センチ程度の私に入ってきたら、私の股は裂けてしまうかもしれない、一瞬不安がよぎりました。しかし考える間もなく佐藤さんの男性器が私を貫いていました。

 感じたことのない衝撃でした。経験したことのないほど膣が押し広げられ、その刺激によって女性としての機能が目覚めたのか、膣もまた佐藤さんの一物に吸い付き、快楽を根こそぎ享受してやろうと超反応しました。私のすべてが脈打ち、快楽に耳を傾けています。どんな小さな快楽の芽もしっかり開花させてやろうと、私の全身のすべてに研ぎ澄まされた超鋭敏な感受性が宿りました。

 芸能界トップで鍛え続けてきた佐藤さんの腰振り運動はまさに本物。修羅場を潜り続けた一流の元芸能人からこそ、誰が相手でも最高の戦果を得るのです。妥協はありません。激しいコミュニケーションの中で私は何度も絶頂に達しました。最後佐藤さんは膣の中で射精するのではなく、紳士礼儀として顔にかけてくれました。私は佐藤さんの優しさに包まれていました。疲弊しきったふたりは荒々しい息遣いでしばらく床に横たわっていました。お互い全力を出し合って快楽を貪ったのです。

 その後、私たちはあまり会話をしませんでした。佐藤さんは私を地下室に連れて行くと、停電中で真っ暗な中に放置しました。鍵がかかる音が聞こえました。激しく愛し合ったふたりに何が起こったのか、理解が追いつきませんでした。佐藤さんはその日顔を見せませんでした。

 何時間経ったでしょうか、次に佐藤さんが顔を見せたとき、外は明るくなっていました。食事として渡されたのはカロリーメイト四箱と二リットルペットボトルでした。

佐藤さん」

炊き出しに行ってくる」

 そういって佐藤さんは地下室に鍵をかけて出て行ってしまいました。まだ電気は復旧していないので地下室は真っ暗です。カロリーメイトの箱を手探りで開けて、袋を切って、もさもさと食べ、二リットルペットボトルに直に口をつけて飲みます。食欲はあまりありませんでした。

 私はまた監禁されていると理解しました。佐藤さんは「行き先が決まるまでここを拠点にするといい。使っていない地下室はきみの自由にしなさい」といっていましたが、あれは私を安心させるための罠だったのでしょうか。拠点というのはそこから外へと行動し、補給や休息のために戻ってくるから拠点なのです。拠点に引きこもる場合、それを拠点はいわないでしょう。ここから出たい、私はそう思いました。しかし地下室には鍵がかかっていて私の力では脱出不可能です。まただ、どうして私の人生はこうなんだ、そう思って絶望しました。しかし涙は出ません。私はまた無意識のうちにこの状況に順応しようとしていました。

 真っ暗闇の中でうとうとして寝てしまったでしょうか。ふと気づくと激しい打撃音が聞こえます。何かを打ち壊すような荒々しい野蛮な音です。複数の巨漢が暴動を起こしているような、そんな音が地上から響いてきます。何か声が聞こえます。さあた、ぎぃ。あん、さあ。だあぎぃ。

サーターアンダーギー!」

 私は状況を理解しました。未開人たちが私を取り戻しに来たに違いありません。とてつもない嗅覚と体力、人間の潜在能力には恐れ入ります。私は力の限り「サーターアンダーギー!」と叫びました。すると文明人が失ってしまった身体能力を今でも保有している未開人の聴覚が聞き取ったのでしょうか、彼らもまた、あの舌足らずな「さあたああんだあぎぃ!?」で応答してくれたのです。未開人たちの声が大きくなり、打撃音も大きくなります。数分間の格闘の末、未開人たちは佐藤さんの別荘に突入しました。私は「サーターアンダーギー!」と叫び続け自分位置を知らせます。未開人たちは地下室への扉を見つけると石斧で破壊にかかりました。それはあっという間の出来事でした。すぐに扉は打ち壊され、光が差しました。すぐさま二十代と思われる三人の屈強な未開人が顔を出しました。彼らは部族の中でエリート戦士なのでしょう。着ている毛皮も一等のものです。

「さあたああんだあぎぃ!?

サーターアンダーギー!」

 戦士たちは私の前でひざまずき、祈りを捧げました。私は彼らをひとりひとり抱きしめました。

ありがとうあなたたちは恩人。とにかくここを出ましょう」

 佐藤さんの別荘を出た私たち四人は人目につかない場所を選んで移動しました。佐藤さんがいっていたように私は警察に出向いて事情説明保護を求めることもできません。文明人のすべてが敵に見えました。

 逃走の中で私はスマートフォンを拾いました。ブラウザを起動してみると「はてな匿名ダイアリー 名前を隠して楽しく日記。」とあります。これしかないと私は思いました。三人の未開の戦士たちに見張りを頼み、私は今この文章を書いています。私は誰かにこの事実を知ってほしいと思いました。日本では野蛮な人体実験が行われていて、美少女たちが日々絶頂エネルギーを抜き取られているということ。その結社には国会議員などが関わっているということ。朝鮮半島を消し去るほどの破壊兵器製造しているということ。

 味方はあまりにも少なく、敵は権力も数も備えています。私に勝ち目がないことはわかっていますしかしどこかの誰かにこの話が伝わってほしい、そして頭の片隅で覚えておいてほしいと願います日本平和未来のために犠牲になっている美少女たちがいるということを。

2018-08-17

anond:20180626203545

ほんとうこれ思う 

大企業管理下チェーン店フランチャオズばかりになって無個性画一的で町の美観に悪影響だと思う 

高菜食べてしまったんですかと店主が気軽に言える店を増やさなければならない

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