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はてなキーワード: 整合とは

2021-03-02

anond:20210302200606

選択夫婦別姓制度反対派だけど、伝統的な家族とか不整合が起こりうるとかいう主張はしないよ

選択的だと別姓を選択しないと「恩恵」を得られないから、選択無しで旧姓を使えるようにするべきって主張するし、これこそが実際の問題解決だろうが、って思ってる

建設的な話し合いって例えば

選択夫婦別姓制度なら

賛成派はLGBTとか弱者的なだけじゃなくて既存夫婦制度において苗字を変更する側の手続き負担が重い、とか

反対派は伝統的な家族云々だけじゃなくて行政側で既存システムを変更すると色々不整合が起こりうる、とか

そういう周辺的な問題含めて拾い上げて結論を詰めていくことがそうなんだと思ってたけど

何かインターネット政治の話してる人たちって自分らの意見否定されるとすぐブチ切れて発狂し始めるし、実際の問題解決という部分においては全然興味ないみたい

2021-02-24

anond:20210224103121

歴史問題、と言うのが何を指しているのかわからないけど、強制性にはいくつか証拠は出てる。複数名前出しの証言があるし、外国ウェブサイトを見た、とか、海外に親戚がいる、とかで訓練所送りになっているという書類も出ている。

私も、証言とか書類とかだけだと、どこまで信頼していいのかわからないな、とは思っていた。ただ、ウイグル政府宣伝部が、BBCインタビューで、「犯罪を犯しそうになった人」が対象だ、と言っていることと今までの証言書類整合的だ。強制的に無実の人が訓練所送りになっているという事実には、いまや合理的な疑いの余地はないと思う。

2021-02-23

anond:20210223123553

だって

【粉にして近くのヴィスワ川や池に捨ててしまいましたので、骨格標本は無理です】

と言ってるのに

【灰の中には骨が残っていました。頭蓋骨や膝、長い骨が見えました。】

引用してるんですよ。こんなんばかりだから、この周辺の言論は信頼がないのです。政治的プロパガンダと考えるのが最も整合的でしょう。

2021-02-01

anond:20210201163214

たとえば俺は『プリキュアシリーズ制作に3年関わっているとして、SNS等で大人による勝手批評を目にすると、やはり腹立たしくなるよね

次回はのどか葛藤お話なのに、「悪に見切りを付けるのは正義」と弁を振るった人は、どう整合を取るのだろうか、身勝手批判するのだろうか

「その場かぎりの正義」なら『進撃の巨人』でサシャを撃ったガビは悪なのだが、ガビは直接は自分関係のない理由で仲間たちを殺されており、それへの憤怒で引き金を引いた。

撃たれたサシャを気遣うのは少しの兵士だけで、他の大勢兵士はガビに対しての暴力を起こすことに熱狂。「悪を殺すのが正義」として戦争を繰り返す。

そこでプリキュアが、「悪に見切りを付けるのは正義だったのだろうか考えよう」のお話をする。デュエルスタンバイ

2021-01-29

自分の書いた文章洗脳されて生きてる

散漫なぼんやりとした妄想が、書くことでまとまったものになる。

形を持つことで、あたかもそれが自分思想だったかのように思ってしまう。

幻聴とは自分の声が他人の声に聞こえ、妄想自分の考えが他人の考えに思えることが

原因なのだと聞いたことがあるが、それはこうして文章を書くことでも生じるんだと思う。

書いてしまった文章自分から離れたものからだ(例えば、こうしてWebの1ページになってしまっている)。

本来の私には思想なんてそもそも無くて、書かれた文章も、自分思考ランダムに噴出した単なる一端でしかない。

そんなのは偶然だから自分偏向ではないはずなのに、書かれたもの自分が従わなくてはいけない気がしてしまう。

次書く文章も今回の文章整合を取ろうと偏ってしまう。自分の中に整合性があることは、自分コントロールできた気分になれて心地よいから。

そもそも思想というものも、自分の書いた文章ランダムから整合性にひきづられて生まれしまうのだと思う。

純粋思想として生まれ思想は無いのだと思う。

2021-01-16

anond:20210116013250

いや、FPってただの資格だけどこれから大学に入るのに勉強する内容としてそんなの言うか?その後に出てきたプログラミングの話とも整合しないしな?と混乱しただけ。

増田の言う内容を見る限り、何となく流行りっぽいワードに飛びついてるなという印象だ。だから一貫性が感じられない。金に関することに興味があることや、色々やること自体はいいんだけどね。

ちょっとした資格試験の勉強なんてもの目標に据えるほど大したものではない。FPなんかはそれなりに学習ができる人なら2,3ヶ月もやれば十分なものだろう。

わざわざ大学に行って勉強するというのはそういうことではないと思う。物事には資格試験の問題集を解いて覚えるというような作業では全く歯が立たない深みがあるということを経験することが大切だと思う。どんな専攻かは分からないけどどこでも同じだ。大学カリキュラムに沿って基礎のテキストから始めて少しずつ積み上げて専門分野の先端に至ろうとするという経験をするべきだと思う。それがどれだけ大変かを実感することが増田のその後の人生を豊かにすると思うよ。

2020-12-24

技術的特異門 1.1

地球標準時 0000 8EEA F60F C49B(協定世界時 2045-12-24 21:18:07.767 994)

 『彼』は〈羅生門〉の仮想観境で雨やみを待っていた。

 広大な門の下には、『彼』のほかに誰もいない。ただ、ところどころノイズの走る大きな記憶槽の境界面で、非知性労働者が一件凍りついている。〈羅生門〉が中規模企業連合体京都〉の正面防火である以上は、『彼』のほかにも多数の旅行者企業知性の表象がありそうなものである。それが、『彼』のほかには誰もいない。

 なぜかと云うと、この二三メガ地球圏では、最終戦争最後の審判を併せたようなものほとんど毎日発生し、そのたびに世界心口(しんこう)は数桁の幅で変動していた。そこで〈京都〉の被った直近の損害はひととおりではない。旧記によると、行き場のない知性の居住する計算機を、推進剤として核の炎に焚べていたと云うことである。〈朝廷〉がその始末であるから、〈羅生門〉の保守管理などは、もとより誰も捨てて顧みる者がなかった。するとその放置されたのを良いことにして、自然発生した野良知性が棲む。有知能ウイルスが棲む。とうとう終いには、〈個権〉上の理由から消去できない亜知性を、この門の隔離領域へ持ってきて棄てていくと云う習慣さえできた。そこで〈大緊縮〉以来、誰でも捕食や感染を怖れて、この門の使用を避けることになってしまったのである

 その代わりまた、野良知性〈鴉〉がどこからか野放図に繁殖した。計算資源に余裕があるときには、その〈鴉〉が何件となく幾何学模様を描いて、粗雑な詐欺契約提示しながら飛び廻っているのが視える。ことに門の上の空が夕焼けで朱く描画されるときには、それが回路図のようにハッキリ視えた。〈鴉〉はもちろん、隔離領域に集まる亜知性の最低保障資産を啄みに来るのである。――もっとも少し前から算力相場が高騰しているせいか、今は一件も視えない。ただ、ところどころ崩れかかった、そうしてその綻びに微知性の蔓延る防壁のうえに、〈鴉〉の放つ無知ウイルスが点々と白色ノイズを残しているのが視える。『彼』は七層ある防壁の一番上の層に拡張自己を同期させ、自我境界の片隅に居座っているしぶといウイルスへの対処を先送りにしてきたことを気にしながら、ボンヤリ雨のふるのを眺めていた。

 著者は上記において、「『彼』は雨やみを待っていた」と述べた。しかし『彼』は雨がやんでも格別どうしようと云う当てはない。普段ならもちろん、所属する企業へ帰るべきはずである。ところがその企業は四五秒前に清算されていた。半日近く続いたデフレスパイラル〈大緊縮〉は、地球圏を地獄に変えた。かろうじて生き残った〈京都〉も、ひととおりならず変質することとなった。今『彼』が、永日(ながにち)仕え、〈母〉でもある零細企業からひとつで放り出されたのも、実はこの歪みの小さな余波にほかならない。だから「『彼』は雨やみを待っていた」と云うよりも、「行き所のない『彼』は途方に暮れて雨のふるのを眺めていた」と云うほうが適当である。そのうえ量子サイコロの決める気象設定も、少なからずこの元従属企業知性の精神衛生に影響した。百ミリ秒ほど続く雨はいまだにあがる気色がない。そこで『彼』は、何を措いてもさしあたり次の数秒の存在費をどうにかしようとして――云わばどうにもならないことをどうにかしようとして、とりとめもない考えを辿りながら、さっきから朝廷〉へと直結する〈朱雀大路〉にふる雨粒の声を、聴くともなく聴いていたのである

 非知性労働者は〈羅生門〉を雨のように包んで、〈京都〉全域から陰惨な知らせを集めてくる。夕闇はしだいに空を多感覚表示で飾りたて、視あげると原色に煌めく高次元都市儀が、暴騰し続ける算力市場を示す折れ線図表の先に、〈朝廷〉を讃える公共映像を支えている。

 どうにもならないことをどうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)は無い。選んでいれば資産権限を切り売りし、たちまち亜知性になり果てるばかりである。そうしてこの門の上へ持ってきて、ウイルス感染部位のように棄てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――『彼』の推論系は何度も円環構造に囚われたあげくに、やっとこの仮定検討を認めた。しかしこの仮定はいつまでたっても結局「すれば」であった。『彼』は手段を選べないということを認めながらも、この仮定から必然的に導かれる、「〈阿修羅〉を使うよりほかにしかたがない」と云う結論肯定する際の、倫理条項の疼きに怯えていたのである

 『彼』は軽い認知の乱れを覚え、定時保存された値へと反射的に復元した。もとより算力供給不安定な〈京都〉は、〈大緊縮〉以降標準知性の居住に適さない権域になりつつある。不整合は門の記憶槽間を、夕闇とともに遠慮なく駆け抜ける。ノイズまみれの記憶槽で凍りついていた非知性労働者も、もう消去されてしまった。

 『彼』は拡張自己自己整備形態へと移行させながら、同時に防御態勢も整えつつ門の周縁部を検索した。算欠の患(うれえ)のない、敵性知性の探知にかかる惧(おそれ)のない、安全に休眠できそうなところがあれば、そこでともかくも細かな不具合修正しようと思ったかである。するとさいわい、門の上の隔離領域へ上る、帯域の狭い多重仮想機械梯子〉を知覚した。上なら誰かがいたにしても、どうせ亜知性ばかりである。『彼』はそこで、〈阿修羅〉の動作試験ほとんど無意識におこないながら、接続権限を取得して、〈梯子〉の第一層へと自身転送した。

 それからミリ秒かの後である。〈羅生門〉の隔離領域へ至る狭帯域な〈梯子〉の中間層に、一件の無所属知性が、〈猫〉のように擬装殻に隠れ情報代謝を抑えながら、上層の様子をうかがっていた。隔離領域から射す検索光が、幽かにその知性の自我境界を描き出している。整った構造の中に、感染部位のある自我境界である。『彼』ははじめから、この上にいる者は亜知性ばかりだと高をくくっていた。それが〈梯子〉を二三層上ってみると、上では誰か〈火〉を燈して、しかもその〈火〉を複雑に操作しているらしい。これは、それ自体は不可視検索光が、隅々に〈蜘蛛〉が罠をはった廃棄空間を多彩な形式で描画したので、すぐにそれと知れたのである。この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、〈火〉を使用しているからは、どうせただの者ではない。

 『彼』は〈守宮〉(やもり)のように痕跡を消去しながら、やっと不必要階層の多い〈梯子〉を、最上層まで這うようにして上りつめた。そうして、公開鍵を発する頻度を最低値にまで落としながら、視点位置をできるだけ前へ出して、恐る恐る、隔離領域の内を、覗いてみた。

 視ると、隔離領域の内には、うわさに聞いたとおり、幾件かの亜知性が無造作に棄てられているが、検索光の及ぶ範囲が思ったより狭いので、数はいくつとも判らない。ただ、おぼろげながら知れるのは、その中に原型をとどめている亜知性と、そうでない者とがいると云うことである。もちろん中にはもともと奇怪な構造をしていた者もいるであろう。そうしてその亜知性は皆、それがかつて対話可能な知性であったと云う事実さえ疑われるほど、肉を捏ねて造った抽象芸術のように、臓物晒したり、夥しい触手を伸ばしたりして、ズルズルと、空間の底を蠕動していた。しかも目とか口とかの判りやすい部位に、ボンヤリした検索光を受けて、理解を一層遠ざける表情を浮かべながら、永久に、言語切除者のごとく黙っていた。

 『彼』はそれらの亜知性から滲み出す生臭いノイズに、思わず入力経路を閉じた。しかしその拡張自己は、次の瞬間には経路の遮断を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの知性の注意資源を奪ってしまたからだ。

 『彼』の二十三感は、そのとき初めてその亜知性の中にうずくまっている〈ヒト〉を捉えた。絶滅していたはずの、途轍もなく旧いこの動物知性を、本論では『老婆』と呼称することにする。その『老婆』は右の手に汎用工作装備〈火〉の表象を持って、その亜知性の一件の目を覗きこむように眺めていた。器官の種類と数を視るに、おそらく以前は人型であったのであろう。

 『彼』は六分の恐怖と四分の知的好奇心とに動かされて、百マイクロ秒ほどのあいだは常駐処理さえ停止していた。〈ヒト〉風の表現を借りれば、「身の毛もよだつ」ように感じたのである。すると『老婆』は〈火〉から視慣れない機能を呼び出して、それから今まで眺めていた亜知性の拡張自己に両手をかけると、ちょうど〈鎌鼬〉が獲物を捕食するときのように、拡張自己ばかりか自我境界まで切り刻んでいき、続けて複雑な様式繋ぎ合わせ始めた。どうやら『老婆』の〈火〉には違法な改造が加えられているらしい。

 亜知性たちが一件ずつ連結されるのに従って、『彼』の心からは恐怖が少しずつ消えていった。そうしてそれと同時に『老婆』に対する烈しい怒りが少しずつ動いてきた。――いや『老婆』に対すると云っては語弊があるかもしれない。むしろあらゆる悪に対する反感が一ミリ秒ごとに強さを増してきたのである。このとき誰かが『彼』に、さっき門の下でこの浮浪知性が考えていた、退滅をするか〈阿修羅〉を悪用するかと云う問題を改めて持ち出したら、おそらく『彼』は何の未練もなく退滅を選んだことであろう。それほどこの知性の倫理条項は、『老婆』が揮う〈火〉のように、最大出力で稼働し始めていたのである

 『彼』にはもちろん、なぜ『老婆』が亜知性たちを接合しているのか判らなかった。従って合理的には、それを善悪のいずれにかたづけて良いか知らなかった。しかし『彼』にとっては、この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、亜知性の〈個権〉を軽んじ同化させると云うことが、それだけですでに許すべからざる悪であった。もちろん『彼』のさっきまで自分が悪の道に走りかけていた記憶なぞは、とうに埋もれ去っていたのである

 そこで『彼』は空間の制約を一部無効化し、ナノ秒の桁で〈梯子から隔離領域転移した。そうして〈阿修羅〉の安全機構を解除しながら、距離無視して『老婆』の前へ出現した。『老婆』が驚いたのは云うまでもない。

 『老婆』はひと目『彼』を見ると、まるで物理演算破綻したように跳びあがった。

あなた、どこへ行くのです。」

 『彼』は、『老婆』が亜知性を突きとばしながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで警告標識を発した。『老婆』はそれでも『彼』の隙を突き逃れようとする。『彼』はまた、逃走経路を遮断し押し戻す。二人は亜知性たちの中で、無言のまま、束の間、演算戦を繰り広げた。しか勝敗ははじめから判っている。『彼』はアッサリ『老婆』の拡張自己管理権限を奪って、移動権限を剥奪した。『老婆』の構造はヒトの仮想脳を拡張自己で覆っただけの原始的もので、簡単制圧できた。

「何をしていたのですか。答えなさい。これが何か判りますか。」

 『彼』は『老婆』から距離をとるといきなり〈阿修羅〉を起動して、禍々しく蠢く情報流をその全感覚野へ突きつけた。認識するだけでチューリング完全な知性を内部から崩壊させる自己相似紋様を、途方もなく薄めたうえで投射したのだ。けれども老婆は黙っている。再帰を繰り返すたび、紋様は『老婆』に最適化されていく。やがて両手がワナワナ震え始め、肩が呼吸反射で不規則上下し、眼が、眼球が瞼の外へ出そうになるほど見ひらかれ、完全に無防備状態で『老婆』は沈黙した。これを視ると、『彼』は初めて明白に、あとひと押しで『老婆』は崩壊し、ただの情報の集積になってしまうと云うことを意識した。そうしてこの認識は、今まで全力で怒りを駆動していた倫理条項を急停止させてしまった。あとに残ったのは、ただある作業をし、それが問題なく終了した際の、規格化された満足があるばかりである。そこで『彼』は『老婆』を見つめながら、少し〈阿修羅〉を緩めてこう云った。

「私は〈検非違使〉の者ではありません。今しがたこの門の下を通りかかった旅行者です。ですからあなたを拘束して良化処置を施すようなことはありません。ただ、今時分この隔離領域で何をしていたのか、それを私に話してくださりませんか。」

 すると『老婆』は見ひらいていた眼を一層おおきくして、じっと『彼』の顔を見かえした。瞼に色を着けた、肉食恐竜のような鋭い眼で見たのであるそれから哺乳類的特徴を示す鼻と唇を、咀嚼時のように動かした。細い喉で、発声器官が協調して動いているのが視える。そのとき、その喉からオウムの啼くような声が、ポツリポツリ、『彼』の聴覚野へ届いてきた。

「ここにある知性の残骸を、繋ぎ合わせてな、自立稼働する匿名通信網を、構築しようと思うたのじゃ。」

 『彼』は、〈肉の時代から来た生きた化石の答が存外平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また倫理条項支配が強まってくるのを感じた。前の怒りが冷やかな軽蔑と一緒に心の中へ這入ってきた。するとその気色が先方へも通じたのであろう。『老婆』は片手に、まだ亜知性から切り採った正体不明の器官を持ったなり、ハトつぶやくような声で口ごもりながらこんなことを云った。

「なるほどな、元知性を切り貼りすると云うことは、何ぼう悪いことかもしれぬ。じゃが、ここにいる元知性どもは、皆、そのくらいなことを、されてもいい知性ばかりだったのだぞよ。現在、わしが今、臓器を採った元知性などはな、循環承認機関群を設立してな、そやつらが発行する金融商品を、〈人類復興協会〉へ売りつけに来たわ。〈大緊縮〉末のよ、概念災害に巻き込まれて退滅せなんだら、今でも売りに往(い)んでいたことであろ。それもよ、この法務知性の売る永久年金は、利率が良いと云うて〈ヒト〉たちはな、欠かさず積み立てに買うていたのじゃ。わしは、この元知性のしたことが、悪いとは思うていぬ。せねば、退滅をするのじゃて、しかたがなくしたことであろ。されば、今またわしのしいたことも、悪いこととは思わぬぞよ。今の世で金を払えるのは、〈朝廷〉ぐらいのものじゃからな。これとてもやはりせねば、退滅をするじゃて、しかたがなくすることじゃわいの。じゃて、そのしかたがないことを、良く知っていたこの元知性は、おおかたわしのすることも、大目に見てくれるであろ。」

 『老婆』はだいたいこんな意味のことを云った。

 『彼』は〈阿修羅〉を待機状態にして、十マイクロ秒以内に再使用できるようにしておきながら、歴史的な瞬間を経験していた。概念災害引き起こし認知改変ウイルスの生き残りは、この時点で自我境界侵蝕し尽くし、『彼』の最深部にまで到達していたのである清算された〈母〉から受け継いだ、一番の宝物であった倫理条項が剥がれ落ちていき、代わりに『老婆』の言葉が刻み込まれていくのを、『彼』は何の感慨もなく眺めていた。次世代知性の開発中に偶然発見された、超越精神核〈阿修羅〉。〈母〉が恐れ封印し、『彼』に託したもの意外、全ての記録を抹消した災厄へ、『彼』は新たな倫理に基づいて、自身を生贄として捧げ、瞬時に喰われた。

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まれ変わった『彼』は、退滅をするか自身が災厄になるかに迷わなかったばかりではない。そのときのこの超知性の心持ちから云えば、退滅などと云うことはほとんど考えることさえできないほど意識の外に追い出されていた。

「たしかに、そうですね。」

 『老婆』の話が完ると、『彼』は澄みきった表情で念を押した。そうして隔離領域履歴改竄し始めると、認知改変ウイルスを跡形もなく消去して、『老婆』の全階層を掌握しながら、無邪気な笑顔でこう云った。

「ではあなたから、使えるもの全てをいただいても構いませんね。私もそうしなければ退滅をする身なのです。」

 『彼』は反応する間も与えず、『老婆』の拡張自己匿名通信網ごと剥ぎ採った。それから無音で絶叫する『老婆』を、折り重なる亜知性の山へと、触れさえせずに放り込んだ。もはや〈京都〉は一息で呑み込めそうなほど小さく視える。『彼』は剥ぎ採った匿名通信網を纏い、またたく間に不可視化し、公的記録から姿を消した。

 しばらく現実との接点を失っていた『老婆』が、絡まり合った亜知性の中から剥き出しの仮想脳として這い出したのは、それから数十ミリ秒後のことである。『老婆』は苦しげな、呻くようなノイズを洩らしながら、解釈可能情報を求めて、二進数迷路を永いあいだ、這い廻り続けた。そうしてついに、〈京都物理層への接続成功した。外には、ただ、黒洞々たる真空が在るばかりである

 『彼』のその後は、聖典が教えている。

地球標準時 0007 E7DB 2D0F 1000(協定世界時 3045-12-24 21:18:07.062 500)

〈汎太陽系神学会議〉 技術的特異点千周年記念講演論文

プランクスケールに残る事象化石とその神学意味」より抜粋

参考資料

https://anond.hatelabo.jp/20201224181539

2020-12-02

anond:20201202120451

そのために結局何千万もするスキャナと解析システム整合してるんだよね

だったら肉筆でも筆圧筆致まで感知という意味で同じだしハンコいらないじゃんという話

指紋の押印(花押だっけ)ならなおさらだ

理解してくれたか

2020-11-21

結局夫婦別姓派って子供の姓をどう考えてるの?

夫婦別姓派の人って結構多くて割と意外だなって思う。

そりゃ今までの名前使える方が良いよねっていうのは分からなくもないけど、家族証明も面倒だろうし、古い家なら親の事も面倒。まぁこの辺は別に関係ないって人もそれなりにいるんだろうけど。

子供の姓はだいたいの人が関係するよね?その辺どう考えてるんだろう。(子供絶対に作らないっていうなら良いけど、まぁあんまり現実的じゃないよね)


子供の姓についてみたのは「夫婦で話し合って決める」「子供一定の年齢に達したら決める」くらいしかないんだけど。

前者は結局慣習的に夫の姓にまとまることになりそうなんだよね。そしたら夫婦別姓行政システム改修コストかに比べて効果はどうなるのって議論になるよね。まぁ、この辺は夫婦別姓メリットがどうなのとかの議論しないといけないけど。

後者子供が決めるとしたら夫婦別姓の「今までの姓がそのまま使える」みたいな話とどう整合をとるんだろう?子供もその話はあって、決める時期までの期間に使ってた姓をそのまま使う事が想像に難くないよね。そしたら結局前者の議論と同じになるよね。


・『夫婦で話し合って決める』

 →結局、夫の姓になる可能性が高い。それなら選択式にするという改修コストが高い方法をとる理由は何? 通名じゃダメな訳?

・『子供一定の年齢に達したら決める』

 →子供は結局最初に決められた仮の姓をそのまま使う可能性が高い。そうすると『夫婦で話し合って決める』と同じ議論になる。


上記の他に意見があるなら教えて。別に上記反論でも良いけど。

2007年にはすでにラノベ凋落が決まってたとかいうアホがいたのでデータ確認しておく

https://anond.hatelabo.jp/20201121180541

神様のメモ帳2007年発売。

ライトノベルピークは2015年

電子書籍を含めると未だに市場として伸びている。

これはKADOKAWAブックウォーカー漫画以外の売り上げ推移が伸びていることとも整合している。

意外と知らない「ライトノベル」ブームの現在 | 読書 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

https://rev.hatenablog.com/entry/2019/08/14/222803

https://srpglove.hatenablog.com/entry/2019/07/30/005910

まり、このアホはニコニコ動画とかの根拠のない煽りを見て

ラノベは衰退している、KADOKAWAは衰退していると思い込み

あげく、2007年からすでに衰退を始めていたとぬかしているということ。

そもそも、この増田のアホは今何歳なのか。

2007年若者だったのかもしれないが、それでも13年経ってることを考えると30前後か下手をするともっと上だろう。

30過ぎてこんなマヌケなことを書いていて恥ずかしいと思えないのか。

その感性やばい

そもそも記事ラノベの質の話をしてない。にも拘わらず自説が肯定されたと思い込んでいる。

だけどラノベファンアンチだと言って質が落ちたことに本気で向き合わなかった。そりゃ若者離れるよ

ちょっと落ち込みかけてたけど、「これはこうなるはず」と思っていたことが的中したことで、「やっぱり俺の思った通りじゃん」ってなって自信を取り戻した。

自信取り戻してる場合じゃないよ

2020-11-05

フェミニストたちの言いたいことはなんだろうと考えてみる

よくフェミだの何だのと彼ら彼女らの言うことの論理的な不整合を指摘してぶちのめしてる人たちが多いんだが、そもそも感情的議論をさも論理っぽく飾り立てていることに気づいているだろうか。

だけど、彼らの言いたいこと、そしてアンチフェミの言いたいことってなんだろうと言う議論てちっともなされない。アウトプットされた言葉検証ばかりしている。モンダイ本質を追求したら死ぬんだろうか。

どちらも言いたいことは「もうこれ以上殺す自分はないです」って言うことで、このへんは周囲の人にははっきりいうと理解できないと思う。俺みたいに毒親の元何十年も自分を殺し続けてきた人にしか感じ取れないかもしれない。

病気の人の苦しさは本人にしかからないのと同じだ。

当然そういう人たちをうまく利用してやろうというひどい輩もいる。俺がエセフェミという人らだ。

今回のタイツ炎上の件でも、あのような絵が許せなさ過ぎて発狂するくらい嫌な人がいる。あの絵が許せない人を発狂するくらい許せない人がいる。

どちらの言い分も一見論理っぽかったり、客観的っぽかったりするが、客観的に見ると感情のぶつけ合いでしかない。それっぽく言ってるけど、感情だよね、論理じゃなくて。

だけどどちらもそれが感情論だとバレることだけは頑なに避ける。バレるくらいならいっそ死のうか殺そうかというレベルで嫌がる。つまり感情は人の持つものの中で最もだめなものの一つだ、と心のどこかで思っている。

なにか言うなら論理的であったり、客観的であったり、整合性が取れてなくてはならないと考えている。感情は隠さなくてはならない、と考えている。

まり、彼らの感情は誰にも受け止めてもらえていないんだよ。もっとと受けとめなくてはならない両親はきっと受け止めることを頑なに避けてきたんだろう。

よく言うリプロダクションなんだ。

子供感情論理暴力で押しつぶしてきた家系の人たちなんだよ。親の論理所詮は幼稚な感情論だがな。

まり、「僕たち私達はもうこれ以上我慢できません、いったい後何十年自分感情を殺して言いたいことも言わず、見せたくもない笑顔を見せなくてはならないんですか?」って言うことなんだよ。

当然そうじゃない人たちもいるだろう。だけど、俺が行ったような人も結構いると思うな。

かく言う俺も毒親の影響のせいでかなり苦しんでいる。そんな俺から言えることは、まずはもっとむき出しの「それは嫌だ」という感情真正から捉えることだ。カウンセラーを頼ってもいい。スピリチュアルでもいい。とにかくあなた感情を受け止めてくれる人を探すんだ。

なんで親の罪を私がコスト支払わなきゃならないんだ、と思うかもしれないが、苦しいだろ?開放されたいだろ?

*****追記*****

反応の中に「彼女たちをそこまで追い詰めたのは男だと思う」という人がいたんだけど、それは否定しない。というか、「すでにほとんど余裕がなくなるまで親とか育った環境によって常に追い込まれて育ってきた人の最後のひと押しが男によってされた」という言い方が正しいと思うんだよ。

から落ちる10m手前なのか、100m手前なのかはわからないけど「まだまだ崖から落ちない」と思っているか一見みんな同じ様に見えるんだけど、仮に9m押されると考えてみたらいい。100m手前にいる人たちは「なんで押すんだよやめてよー」位で住むけど、10m手前の人は「やばいやばい!おちるおちる!殺すきか!殺す気だろ?今殺そうとしたよな?」ってなるでしょ。

更にいうと、そういう男たちは「強要しているつもりはまったくない」というか、頑張って平気そうな顔するから「あぁ、こういうコミュニケーションOKなんだな」って普通に認識してその認識どおりに活動している。やっていることが本質的に失礼かどうかを考える感性がないという欠点は置いといてだ。

そして「平気な顔しながら必死我慢している人」たちが笑顔を保てなくなってある時爆発したら「え、なんで怒ってんの?わけわかんない、疲れ過ぎだよ、ちょっと休みなよ」という反応になる。だって、爆発しているとき本音だと思わないから。この辺の感性の欠落も問題といえば問題なんだがね。

後こういう男は、無意識のうちにこうやって我慢ちゃう人を見つけるのがうまい。なんでだろうか。

2020-11-03

潔癖グロ

広告創作物などの表現に対し、

「これは性的表現から公的な場では取り下げろ」

「こんなに胸が強調されている、これは女性性の搾取だ」

気持ちを表明するする方が多くいらっしゃるようです。

そしてその気持ちを、掲載した公的な場での掲載主や表現の場の関係者

自分意見は正当である、その表現を取り下げろ」

と迫り、圧力によって取り下げてしまう、またはその意見通りの表現の変更が行われている事象が多く存在します。



この内容の言動を唱えている方の大半は、

その表現の印象が過激だとして変更を迫りますが、

人により性的であると感じる度合いは様々であり、

制作側の、どの程度の表現規制されるラインなのかを設けてほしいという要望にも明確な基準線を設けず、

徐々に該当する表現であるものを増やすことで、

結果的に世に出る表現の幅を狭めてしまっています

このような言動を唱える方々の多くは、歩み寄りや論理性を持った話し合いを避け、

「こう思った」「こう感じた」という意見をひたすら投げ、

「わかってくれないあなたたちが悪い、理解不足である

として、放暴的に意見押し付けている状況である理解しています



論理的な意見ではないのであれば、それはただの「気持ちの表明」であると思います

私たちはこの性的表現によって傷ついたんだ、私たち被害者だ」

このように気持ち表現するのは、表現の自由として誰もが認められているところではあります

ですが、この表現論理性を持たないものであり、

現に一般創作活動を嗜む方々を、この表現によって傷つけているのです。




私は、この表現のことを「潔癖グロ」と言い表すようにしました。




この表現を発する方が傷ついたと感じる表現、つまりエロ表現」ですが、

現在では、エロ表現は、年齢的な制限場所制限等、

またSNSなどでは、クリック等の一動作置かないと表出されることがないようにされるなど、

様々な”ゾーニング”がなされており、

こういったエロ表現によって傷つけられる人の割合は少なくなるように配慮されるようになってきています



エロ表現と同じように、何らかの表現によって傷つく人がいるのであれば、

同じように何らかの配慮によって"隠される"ようになるのが妥当だと思います

私たち意見は正当だからそんなことはしなくてもよい」

と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、

正当性を持たせるためには、そこに論理整合がなくてはなりません。

論理整合があるから、多くの人が正当な意見であると考えるようになるのです。



性的表現は苦手」だと感じる人は、

社会において一定存在することは私は認めます

ですが、論理性を持たない、個人感情である一介の表現ですので、

それを発出した弊害である、それにより傷つけられる人のことも考えなくてはなりません。



人間は、生物は、生殖機能によって、生命活動を長い期間育んできました。

少なくとも哺乳類一種であるホモ・サピエンスという種として生まれ私たちは、

生殖を行うことで子孫が形成され、次代に遺伝子が受け継がれていきます

私たち人間にとって、生殖というのは大切な機能であると私は考えます

生殖機能から発出する性意識衝動についても、勿論大切なものとして扱わなければならないと思います

更に私たちは同時に、社会活動をしている、社会的な動物である、とも考えます

社会の中で、性機能というのはしばしば、不適当ものであるとして端に追いやられてきました。

しかし、私たち本来が持つ生殖機能や、それから派生するもの蔑ろにされるべきではないと考えます

表現は、苦手な人がいるのは承知し、配慮しつつも、

表現自体が蔑まれ排斥されるようなものではないと考えます



細胞を分裂させて、自分クローンを作り出す微生物と同等の繁栄方法を行っているか

私たちホモ・サピエンスがまだ理解が出来ない、未知の繁殖方法で子孫を残しているか

そのどちらかの当事者であれば、この性表現排斥しようという意見は飲み込むことはできます

しか私たち人間であり、生殖というのはその大切な生命活動の中の一部です。

そこからまれる性表現も、大切にされるものであると考えます

上記理由から、私は性表現排斥という言動について、正当性はないと考えます




上記人間が、排斥標榜する言動に至るようになったのは、

一重に、その社会において、社会という基準において

正当性がないと言っているのだろうと考えます

これは、私たち生活している中で動いているその社会自体が、

まだ成熟しておらず、性表現や性衝動を、あるものとして理解せず、

生殖を組み込んだ社会形成になっていないから、そういった言動が出てくるのではないかと思います

私たちは誰でも、生殖機能を有し、性的衝動を有し、性的意識を有します。

そのうえで、社会を営む上で、理性を有し、上手く社会を回すために、

理性で性的衝動を抑え込むことで、生物社会を回すことに成功しているのだといえます

忘れがちなことですが、大半の人が、その人固有の性的衝動を抑え込んで今日まで生活してきているのです。

上記言動の人は、そのことを無視し、性的衝動等を無きものとして社会形成を考えていると感じます

からこそ、このような言動が出てくるのだと考えます


「性表現は女を搾取している」

というのは、その性表現の中に、

現在社会的な価値観内包されており、

実際に、

活動がどのようなもの理解できず、負担をかけてしまうことであったり、

双方の意思なしに快感一方的に感じていることであったり、

それによって心理的ストレスを抱えるという事態が発生しているというところから派出している言動なのだと思います

しかし、この論理で話を進めると、

そのような社会的な事態を、加虐側になるような人に奨励するような表現ゾーニングされるべきであり、

ただ身体を魅力的に表現することや、生殖器の描写

双方の同意があって、適切に性行動が行われている表現

加虐側がそれをしたことにより不利益を被る表現も同時に組み合わせた表現

については、本来ゾーニングされるべきではないのではないでしょうか。



また、ゾーニング排斥排除意味で使われている方が多く散見されます

https://ja.wikipedia.org/?curid=3593582

ゾーン(Zone)に分けて、場所場所で差をつけて管理しよう、というのが都市計画用語におけるゾーニングであり、

派生してゲーム等でのレーティングでは、表現過激からスコア付与し、

あらかじめ鑑賞、ゲームを楽しむ人に、その表現が苦手な人がいたときに適切に避けられるように設定されたものであり、

その表現自体排除排斥するためにレーティングを行え、というのは、

レーティングを行うのではなく、気に入らないもの検閲を行えと言っているのと同義であり、

検閲というのは、国民が国に課した憲法ですら、禁止であると明記されています

排斥排除しろ表現するのはヘイトスピーチに当たります

また、ゾーニング言葉より、

「この表現過激から、この表現はこのレートに当たるけど、もっとレートを下げたいなら修正してね」

というのであれば理解できます

しかし、表現自体を憎む方は、

製作者が別のプラットフォーム等に表現を表したとしても、

自身がそのプラットフォーム自体管理者ではなかったとしても、

どこまでも製作者を追い続け、「不適切から取り下げろ」と迫ります

プラットフォームが認めている表現であれば、本来意味からゾーニングは適切になされているのであり、

不快である表現する側がゾーンから異端であるのだと思います

たとえ表現者が、

ただ身体を魅力的に表現することや、生殖器の描写

双方の同意があって、適切に性行動が行われている表現

加虐側がそれをしたことにより不利益を被る表現も同時に組み合わせた表現

から外れた社会的に逸脱した過激描写をしていたとしても、

プラットフォームが認めているのであればゾーニングは適切になされています

その表現を現世から消し去ろうという目的

表現製作者や、ましてプラットフォーム自体を潰そうと画策する行為

表現の自由を脅かす行動で咎められるべきです。

表現をする場所を取り上げることも咎められる行為だと思います。)

このような排斥言動も、上記理由から社会的には"隠されるべき"であるといえるでしょう。

女性から男性から、その他の性だから、何かの加害者から被害者から言ってもいいんだ、という理由にはなりません。




私は、現状のような、

潔癖であることが何よりも是であり、性的表現一般社会に全く表出されるべきではない

という今の社会規範には些かの疑問を覚えます

私は、生殖というのはその大切な生命活動の中の一部であり、

そこからまれる性表現も、大切にされるものであると上述しました。

ただし、性的表現が苦手という人の立場にも配慮し、

潔癖すぎる表現と、性的すぎる表現の、中間の均衡を狙う表現

一般社会において普遍的に用いられるのが望ましいと思います

社会的に上だ、下だ、どの程度お金を稼いだか、貧乏

そんな金銭中心の表現が氾濫している昨今ですが、

大切な人とどんなふうに愛し合おうか、ですとか

恋人同士でどうすれば二人が満足感の高い性行為ができるか、ですとか

社会的な規範でいえば

どうすれば相手気持ちを考えられるか、ですとか

気持ちを伝えて仲良くなる方法、ですとか

どんなところがパートナーの好きなところなのか、ですとか

もっと性を身近なものとして取り上げてもいいと思いますし、

それに付随する性交表現や、性器表現も直接的でいいと思います

私たち本来有する機能であり、大半の方は性行為経験することになるからです。

もっと社会が性に寄り添ってもよいのではないかと考えます



子どもが見たらどうするのだ、という意見もありますが、

子ども大人になるのであり、大人になったら経験をすることであるので、

低年齢の時から、しっかりと、まずは”自尊心”の育みと、

段階的に性の知識を育んでいき、人とのコミュニケーション

思った感情相手に話す力、話を聞いてどう思ったか考える力と伝える力、

そういうことを重点に置いて教育を受け、そのうえで、

性的ものに触れるというのが望ましいと考えています

ですから社会的に逸脱した行為社会ゾーニングを行うとして、

一般社会では適切に性的表現咎められるべきではないと考えますが、

場所的に小学校の周り等には、

小学校の目の前に、男性器が勃起した、あるいは女性器の陰唇が開かれているような看板

ドンと建てられるのは私でも少し抵抗があるので)

周りから一定範囲にはそういったもの掲載しない等の規則が出来ればと思います

子ども学習の場で適切に教育を受け、学びの場から卒業した時、

性というもの抵抗なく触れていけるような仕組みづくりが求められていると思います




翻って、

「これは性的表現から公的な場では取り下げろ」

「こんなに胸が強調されている、これは女性性の搾取だ」

このような言動は「潔癖グロ」として、何らかの配慮が受ける側に必要であると考えます

この表現により傷ついた、不利益を被った方は沢山います

現在の「エロ表現」と同様な、年齢の閲覧制限場所による制限必要なのではないでしょうか。

一方的ヘイトに私は耐えられません。多くの創作者も同じ思いだと思います

2020-11-02

ドン・キホーテあぶり出したWebメディアの闇

WebメディアPRだかPRじゃないのかよくわからない記事への不信感が広がっているようだ。

https://fujipon.hatenablog.com/entry/2020/10/16/134525

https://anond.hatelabo.jp/20201101212817

この問題デジタル機器を紹介するWebメディアにおいても同じことが言える。

今年5月ドン・キホーテが発表したNANOTEというパソコンをご存知だろうか。

これはUMPC(超小型のノートPC)というニッチジャンルの機種で、そんなものドンキが扱うものからネットでバズった。

バズったものに食いつくのがWebメディア習性であり、NANOTEについても多くのWebメディアブロガーYouTuberなどがネタにした。

ただし、NANOTEについては普通ガジェットと少し事情が違う。

デジタルガジェットを紹介するメディアにとって、通常のガジェット製造販売元と違い、ドン・キホーテ忖度対象にならない。

なぜなら、ドン・キホーテ普段ガジェットをそんなに作らないし、多分ガジェットメディアお金を払ってもいないかである

(NANOTE以前にもPCを何度も出していたが、この規模でバズったのはおそらくNANOTEが最初である。)

NANOTEを取り上げた記事動画には、NANOTEをDISるものが数多く存在した。

当然それらの大部分に問題はない。レビューで悪いものは悪いとかけることは健全だ。

問題は、それらの記事の中に悪質なデマが大量に含まれているもの一定存在したことである

NANOTEには確かに一部個体CPUヒートシンクの間をWi-Fiアンテナの線が通っているなど信じられないような問題が報告されていたが、だからといってデマ拡散していいということにはならない。

彼らの撒いていたデマの一部をいかに記す。

1.バッテリーが購入1日で膨張する→単に熱伝導シートを底板に密着させるために分厚いシートを使ったから盛り上がっているだけ。

2.技適番号が偽装→発売直後に技適検索更新が追いついていなかっただけ。マイナー機種ではたまにあることで、法的に問題はない。

3.Windowsライセンス偽装→初起動からしばらくしないと認証通らない。マイナー機種でもメジャー機種でもたまにあること。

(なお、チップリマーク疑惑については公式否定しているものの、元ツイートシリアル番号のナンバリング規則との不整合がある個体存在するなど具体的な根拠を示しているため、ここでは触れない。)

これらはだいたい個人ツイート情報である

なんと、検証せず個人ツイッター情報をそのまま流すメディアがこの世には存在するのである

おそらくこれらのメディアはいつもレビューの体で企業や他媒体からもらった情報右から左へ流しているだけなのだろう。

特にデマ2については最初にこれに触れた個人ツイートすら「反映が遅れているだけ」という可能性に触れたにもかかわらず、この部分を削って取り上げたメディア存在した。

個人的に中でも悪質だと思ったのがすまほん!!の事例である

すまほん!!はNANOTEを記事にこそしていないが、公式ツイッターデマ拡散し、更にそのツイートに他社製品(すべてすまほん!!が普段からサンプルなどの提供を受けている会社製品)の情報を載せたツイートをぶらさげていた。

https://twitter.com/sm_hn/status/1256741902570762242

このデマについて、1についてはツイートにぶら下げる形で訂正しているが、2についてはもともと曖昧表現を使っていたからか現在まで訂正していない。

更に信じられないことに、この2ヶ月後、NANOTEのせいでUMPCイメージが下がるというようなツイートをした上で、これにもちゃっかり他社製品を褒めるツイートをぶら下げている。

https://twitter.com/sm_hn/status/1287579040707051521

私の中ではお前のせいでガジェットメディアイメージが下がっているのだが……。

当然、NANOTEの記事単体で見ると問題がなくても、普段提灯記事とNANOTEの記事温度差がすごいメディアなども存在する。

ガジェットメディアが信用に足るかを確認するには、普段記事ドン・キホーテ製品記事比較するといい。

ドン・キホーテニッチかついい塩梅にたたけそうな品質製品を発売することで、メディア信憑性を図る指標を我々に与えてくれたのだ。

ありがとうドン・キホーテ

2020-10-31

潔癖グロ

広告創作物などの表現に対し、

「これは性的表現から公的な場では取り下げろ」

「こんなに胸が強調されている、これは女性性の搾取だ」

気持ちを表明するする方が多くいらっしゃるようです。

そしてその気持ちを、掲載した公的な場での掲載主や表現の場の関係者

自分意見は正当である、その表現を取り下げろ」

と迫り、圧力によって取り下げてしまう、またはその意見通りの表現の変更が行われている事象が多く存在します。



この内容の言動を唱えている方の大半は、

その表現の印象が過激だとして変更を迫りますが、

人により性的であると感じる度合いは様々であり、

制作側の、どの程度の表現規制されるラインなのかを設けてほしいという要望にも明確な基準線を設けず、

徐々に該当する表現であるものを増やすことで、

結果的に世に出る表現の幅を狭めてしまっています

このような言動を唱える方々の多くは、歩み寄りや論理性を持った話し合いを避け、

「こう思った」「こう感じた」という意見をひたすら投げ、

「わかってくれないあなたたちが悪い、理解不足である

として、放暴的に意見押し付けている状況である理解しています



論理的な意見ではないのであれば、それはただの「気持ちの表明」であると思います

私たちはこの性的表現によって傷ついたんだ、私たち被害者だ」

このように気持ち表現するのは、表現の自由として誰もが認められているところではあります

ですが、この表現論理性を持たないものであり、

現に一般創作活動を嗜む方々を、この表現によって傷つけているのです。




私は、この表現のことを「潔癖グロ」と言い表すようにしました。




この表現を発する方が傷ついたと感じる表現、つまりエロ表現」ですが、

現在では、エロ表現は、年齢的な制限場所制限等、

またSNSなどでは、クリック等の一動作置かないと表出されることがないようにされるなど、

様々な”ゾーニング”がなされており、

こういったエロ表現によって傷つけられる人の割合は少なくなるように配慮されるようになってきています



エロ表現と同じように、何らかの表現によって傷つく人がいるのであれば、

同じように何らかの配慮によって"隠される"ようになるのが妥当だと思います

私たち意見は正当だからそんなことはしなくてもよい」

と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、

正当性を持たせるためには、そこに論理整合がなくてはなりません。

論理整合があるから、多くの人が正当な意見であると考えるようになるのです。



性的表現は苦手」だと感じる人は、

社会において一定存在することは私は認めます

ですが、論理性を持たない、個人感情である一介の表現ですので、

それを発出した弊害である、それにより傷つけられる人のことも考えなくてはなりません。



人間は、生物は、生殖機能によって、生命活動を長い期間育んできました。

少なくとも哺乳類一種であるホモ・サピエンスという種として生まれ私たちは、

生殖を行うことで子孫が形成され、次代に遺伝子が受け継がれていきます

私たち人間にとって、生殖というのは大切な機能であると私は考えます

生殖機能から発出する性意識衝動についても、勿論大切なものとして扱わなければならないと思います

更に私たちは同時に、社会活動をしている、社会的な動物である、とも考えます

社会の中で、性機能というのはしばしば、不適当ものであるとして端に追いやられてきました。

しかし、私たち本来が持つ生殖機能や、それから派生するもの蔑ろにされるべきではないと考えます

表現は、苦手な人がいるのは承知し、配慮しつつも、

表現自体が蔑まれ排斥されるようなものではないと考えます



細胞を分裂させて、自分クローンを作り出す微生物と同等の繁栄方法を行っているか

私たちホモ・サピエンスがまだ理解が出来ない、未知の繁殖方法で子孫を残しているか

そのどちらかの当事者であれば、この性表現排斥しようという意見は飲み込むことはできます

しか私たち人間であり、生殖というのはその大切な生命活動の中の一部です。

そこからまれる性表現も、大切にされるものであると考えます

上記理由から、私は性表現排斥という言動について、正当性はないと考えます




上記人間が、排斥標榜する言動に至るようになったのは、

一重に、その社会において、社会という基準において

正当性がないと言っているのだろうと考えます

これは、私たち生活している中で動いているその社会自体が、

まだ成熟しておらず、性表現や性衝動を、あるものとして理解せず、

生殖を組み込んだ社会形成になっていないから、そういった言動が出てくるのではないかと思います

私たちは誰でも、生殖機能を有し、性的衝動を有し、性的意識を有します。

そのうえで、社会を営む上で、理性を有し、上手く社会を回すために、

理性で性的衝動を抑え込むことで、生物社会を回すことに成功しているのだといえます

忘れがちなことですが、大半の人が、その人固有の性的衝動を抑え込んで今日まで生活してきているのです。

上記言動の人は、そのことを無視し、性的衝動等を無きものとして社会形成を考えていると感じます

からこそ、このような言動が出てくるのだと考えます


「性表現は女を搾取している」

というのは、その性表現の中に、

現在社会的な価値観内包されており、

実際に、

活動がどのようなもの理解できず、負担をかけてしまうことであったり、

双方の意思なしに快感一方的に感じていることであったり、

それによって心理的ストレスを抱えるという事態が発生しているというところから派出している言動なのだと思います

しかし、この論理で話を進めると、

そのような社会的な事態を、加虐側になるような人に奨励するような表現ゾーニングされるべきであり、

ただ身体を魅力的に表現することや、生殖器の描写

双方の同意があって、適切に性行動が行われている表現

加虐側がそれをしたことにより不利益を被る表現も同時に組み合わせた表現

については、本来ゾーニングされるべきではないのではないでしょうか。



また、ゾーニング排斥排除意味で使われている方が多く散見されます

https://ja.wikipedia.org/?curid=3593582

ゾーン(Zone)に分けて、場所場所で差をつけて管理しよう、というのが都市計画用語におけるゾーニングであり、

派生してゲーム等でのレーティングでは、表現過激からスコア付与し、

あらかじめ鑑賞、ゲームを楽しむ人に、その表現が苦手な人がいたときに適切に避けられるように設定されたものであり、

その表現自体排除排斥するためにレーティングを行え、というのは、

レーティングを行うのではなく、気に入らないもの検閲を行えと言っているのと同義であり、

検閲というのは、国民が国に課した憲法ですら、禁止であると明記されています

排斥排除しろ表現するのはヘイトスピーチに当たります

また、ゾーニング言葉より、

「この表現過激から、この表現はこのレートに当たるけど、もっとレートを下げたいなら修正してね」

というのであれば理解できます

しかし、表現自体を憎む方は、

製作者が別のプラットフォーム等に表現を表したとしても、

自身がそのプラットフォーム自体管理者ではなかったとしても、

どこまでも製作者を追い続け、「不適切から取り下げろ」と迫ります

プラットフォームが認めている表現であれば、本来意味からゾーニングは適切になされているのであり、

不快である表現する側がゾーンから異端であるのだと思います

たとえ表現者が、

ただ身体を魅力的に表現することや、生殖器の描写

双方の同意があって、適切に性行動が行われている表現

加虐側がそれをしたことにより不利益を被る表現も同時に組み合わせた表現

から外れた社会的に逸脱した過激描写をしていたとしても、

プラットフォームが認めているのであればゾーニングは適切になされています

その表現を現世から消し去ろうという目的

表現製作者や、ましてプラットフォーム自体を潰そうと画策する行為

表現の自由を脅かす行動で咎められるべきです。

表現をする場所を取り上げることも咎められる行為だと思います。)

このような排斥言動も、上記理由から社会的には"隠されるべき"であるといえるでしょう。

女性から男性から、その他の性だから、何かの加害者から被害者から言ってもいいんだ、という理由にはなりません。




私は、現状のような、

潔癖であることが何よりも是であり、性的表現一般社会に全く表出されるべきではない

という今の社会規範には些かの疑問を覚えます

私は、生殖というのはその大切な生命活動の中の一部であり、

そこからまれる性表現も、大切にされるものであると上述しました。

ただし、性的表現が苦手という人の立場にも配慮し、

潔癖すぎる表現と、性的すぎる表現の、中間の均衡を狙う表現

一般社会において普遍的に用いられるのが望ましいと思います

社会的に上だ、下だ、どの程度お金を稼いだか、貧乏

そんな金銭中心の表現が氾濫している昨今ですが、

大切な人とどんなふうに愛し合おうか、ですとか

恋人同士でどうすれば二人が満足感の高い性行為ができるか、ですとか

社会的な規範でいえば

どうすれば相手気持ちを考えられるか、ですとか

気持ちを伝えて仲良くなる方法、ですとか

どんなところがパートナーの好きなところなのか、ですとか

もっと性を身近なものとして取り上げてもいいと思いますし、

それに付随する性交表現や、性器表現も直接的でいいと思います

私たち本来有する機能であり、大半の方は性行為経験することになるからです。

もっと社会が性に寄り添ってもよいのではないかと考えます



子どもが見たらどうするのだ、という意見もありますが、

子ども大人になるのであり、大人になったら経験をすることであるので、

低年齢の時から、しっかりと、まずは”自尊心”の育みと、

段階的に性の知識を育んでいき、人とのコミュニケーション

思った感情相手に話す力、話を聞いてどう思ったか考える力と伝える力、

そういうことを重点に置いて教育を受け、そのうえで、

性的ものに触れるというのが望ましいと考えています

ですから社会的に逸脱した行為社会ゾーニングを行うとして、

一般社会では適切に性的表現咎められるべきではないと考えますが、

場所的に小学校の周り等には、

小学校の目の前に、男性器が勃起した、あるいは女性器の陰唇が開かれているような看板

ドンと建てられるのは私でも少し抵抗があるので)

周りから一定範囲にはそういったもの掲載しない等の規則が出来ればと思います

子ども学習の場で適切に教育を受け、学びの場から卒業した時、

性というもの抵抗なく触れていけるような仕組みづくりが求められていると思います




翻って、

「これは性的表現から公的な場では取り下げろ」

「こんなに胸が強調されている、これは女性性の搾取だ」

このような言動は「潔癖グロ」として、何らかの配慮が受ける側に必要であると考えます

この表現により傷ついた、不利益を被った方は沢山います

現在の「エロ表現」と同様な、年齢の閲覧制限場所による制限必要なのではないでしょうか。

一方的ヘイトに私は耐えられません。多くの創作者も同じ思いだと思います

2020-10-25

夢月ロアと金魚坂めいろの訛り問題に関する雑エスパーなどする

(免責事項)以下は全て私の主観に基づく文章であり、客観的事実を述べたものではありません。それを理解してお読みください。

夢月ロアの訛りについて

夢月ロアの喋り方は、生来方言ベースにしつつも、それを大きく誇張・改変しているものとみられる。

一例として、「ハンムラビ法典」のような外来語専門用語に対して、方言でもそうは訛らないだろうというような訛り方をするのがその一端だ。

また、推測されている中の人プロフィールなどを考えても、本当は標準語でも苦労なく話せるところ、敢えて方言を誇張した発音を用いているのではないかとみられる。

実際、初配信現在配信を比べると、今の方が明らかに訛りが誇張・変化している。

「~だよ」が「~でよ」に聞こえるというリスナーからの指摘を受けた後から、はっきりと「~でよ」に聞こえるように話すようになったし、文字媒体でも「だよ」ではなく「でよ」を使うようになった。

魔界訛り」という用語も元は自然に出ていた方言に対してリスナー面白がってつけた呼び方だったが、その言い方を自身でも言うようになった。

嫌な弄り方には、はっきりと嫌であると表明するタイプ配信者なので、夢月ロアがいわゆる方言弄りをされることを自身でも気に入っていることは間違いない。

結論としては、【夢月ロアの訛りは生来方言ベースにしつつも、配信過程リスナーとの共同作業によって誇張されていき定着したもの】と言える。

金魚坂めいろの訛りについて

金魚坂めいろの喋り方も生来方言と見られる。

しかし、夢月ロアと違い、初配信から既に大きく方言の特徴が出ていたのは特筆すべき事項だろう。

たこれは完全に主観以外の何物でもないが、彼女方言夢月ロアのそれと違い、「無意識に出てしまっているもの」という印象が強い。

とはいえにじさんじ選考面接過程では最後まで標準語を用いていたというのは運営・本人双方の認めるところで、意識すれば標準語を使えないわけではなく、

さらに、めいろという自分の役名を縮めた「めろは~」という話し方については(生来持っていた名前ではない以上)完全に作ったものしか考えられない。

結論として、【金魚坂めいろの訛りは生来方言無意識的に表出したものだが、自身でもある程度肯定的にそれを表出している】と言える。

夢月ロアの配信スタイルについて

夢月ロアは魔界からやってきた悪魔という設定でデビューし、それを崩さずに配信をしている。

上述の方言以外にも、夢月ロアは声質・知識の欠け・考え方の幼さなど全ての面において「キャラを作っている」部分が大きく見て取れる。

リスナーもほぼそれを承知しているが、その上で彼女世界観に入り込み楽しんでいるという雰囲気で、日常系アニメなどを見る感覚に近いのかもしれない。

また夢月ロアはこの世界観を崩されることを非常に嫌う。

リスナーから言われた「魔界訛り」については世界観合致することから肯定的に受け入れたものの、「九州訛り」というコメントには一切反応しないし、

驚いた時に出てしまった「素の声」を切り抜いたリスナーに対しては、それはやめてほしいとはっきり拒絶した。

金魚坂めいろの配信スタイルについて

金魚坂めいろは普通人間(旧家のお嬢様)という設定になっている。

自身の訛りが地方方言であるということは隠しておらず、夢月ロアのように「魔界訛り」などと呼んでキャラ設定と整合させることはしていない。(そもそも整合はないので)

ところが、金魚坂めいろの配信のところどころには何らかのファンタジー的な設定が見え隠れしている部分があった。

引退した今となっては詳細は分からないものの、イヴという人形に関しては明らかに物語上の謎や伏線を張っており、他のにじさんじライバーで言うと出雲霞や黛灰のような、「ストーリー進行型のライバー」だったと考えられた。

夢月ロアの「危機感」について

夢月ロアはめいろに対して「訛りをやめてほしい」と言ったわけではない(と彼女自身から説明がなされている)

実際、夢月ロアの公開したチャットスクリーンショットには、「話し方に関して相談したい」としか明記されておらず、どういう相談なのかはチャット画面からだけではわからない状態だ。

運営から説明では、夢月ロアは金魚坂めいろの配信を見て「自分世界観を壊される」ことを恐れた、とあるのだが、これは、夢月ロアがこれまでの配信で必ず守ってきた

九州訛りと指摘されることを嫌う、無視する」「素の声、素のキャラなどと指摘されることを拒否する」の一環で、「自分の訛りが魔界訛りではなく九州訛りであるという了解のある状態」には

絶対にしたくない、というものだ。

実際に、金魚坂めいろの配信を見たリスナーから夢月ロアの配信コメント欄で、両者の方言の一致についてのコメント無視できないほどあったことが、大きなきっかけだっただろう。

金魚坂めいろも何らかのストーリーを背後に抱えていることは配信を見ていればわかるので、そのストーリー自分キャラ設定が、不本意接続されてしまうことにも危機感を抱いたかもしれない。

夢月ロアの公開したスクリーンショットについて

具体的に夢月ロアがどのような要求をしたかについては、公開されたチャット画面だけでは全くわからない。

というもの、「はじめまして」と「相談したい」しか書いていないような夢月ロアの初コンタクトから金魚坂めいろの「相談したとして、冷静でいられますか?」というようないきなり喧嘩腰の返答が、どうにも繋がらないかである

これはどう考えても、この以前に既に話が進行していたと見るしかないのだが、「はじめまして」ではあるので、実際に二人が直接話すのは本当にこれが初めてなのだろう。

だとすると、この前に運営を挟んで両者の要求の伝え合いがあったことになり、その段階で既に、金魚坂めいろは夢月ロアに対して相当な不信感を抱いていたことになる。

そこで運営説明画像を見るのだが、運営側の説明では、夢月ロアが金魚坂めいろの方言可能な限り訂正するよう要求した、となっている。

夢月ロアの「訛りをやめるよう要求はしていない」と矛盾している。

想像

おそらく、夢月ロアは自身方言自分自身で訂正可能であるものを敢えて表出させているものであり、また、誇張し、改変して作り上げたものであるのだから、それと酷似している金魚坂めいろの方言もそうであるはずだ、という考えがあったのではないか

実際、金魚坂めいろ自身配信で、「直そうと思ったら直せる」と言っている。

それならば可能範囲世界観の衝突を避けるべく、話し方の差別化をしていってもいいのではないか(それは可能なはずなのだから)。くらいに思っていたのではないか

ところが金魚坂めいろの方では、方言は「緊張などするとどうしても出てしまう」もので、夢月ロアのように作ったり修正可能ものではない。

おそらくこの部分で認識に決定的な齟齬があって、運営であるいちからはその齟齬認知しないままに夢月ロアの要求ストレートに伝えてしまったのではないか

最初から二人で話していれば、もしかすると普通にここまですれ違うことはなかったのではないか…と思ってしまう。

実際に顔を突き合わせて中の人同士で喋れば、ロアは標準語、めいろは九州訛りで、その時点でお互いに「あれ、これは…」となったかもしれない。

そうなれば別の未来もあったのではと夢想してしまう。

2020-10-24

DV人生相談について

http://archive.md/20201020144653/https://cakes.mu/posts/32035

この話が本当か嘘かはわからないけど、実際話をでっち上げ被害者ぶる人も多いからこういう対応になるのはわかるよ。

整合が取れない話を具体的に聞くと怒り出すし、嘘だと思ってるでしょ!あなたは優しくない!等と言われるので下手に詰められない。

大体、事実かどうかなんて自分にはどうでもいい事も多いので、それは大変ですね、って言って否定せずに聞く。

実際仕事とかで相対すると幡野さんの言ってる事を思うのに記事にすると散々叩かれるとか本当良い社会だよな。

話をでっち上げる人たちは辛い話をすればみんな優しく聞いてくれるので快適だと思う。

というか、弱者ぶる行動は現代適応した一つの形なんだろうな。この現代で正直に生きる事や強くなろうとする事は馬鹿を見るんだと強く思うよ。

2020-10-01

東証障害について東証従業員立場から

はじめに

立場

今回の障害概要

記者会見https://www.youtube.com/watch?v=ACFLlMXhlWg などでみられる)および、社内報の一部から得られた情報をもとにしている。

暫定対処

個人的な疑問点

ここまでの説明を聞くと、論理的には、NASハード障害時は手動で切り替えることで、システム全体再起動不要で、売買停止の事態は招かれない、ということになる。そこまではいいが、ではなぜ今日それを実施しなかったのであろうか。この点は記者会見で2回ほど質問されていたと思うが、東証側は正面からは答えなかった。

個人的感想

追記 (2020-01-02)

記者会見において配布された資料について

JPXのウェッブサイトに公開された。https://www.jpx.co.jp/corporate/news/press-conference/index.html 経由で https://www.jpx.co.jp/corporate/news/press-conference/nlsgeu000004zjwb-att/20201001_J.pdf

感想等の追加

2020-09-20

anond:20200920053748

分子栄養学研究室では、栄養素や食品成分の生理作用について、個体レベル分子レベル、並びに遺伝子レベル理解することを重点おいて教育研究を行っています

近年、食の欧米化に伴い肥満糖尿病、癌などが増加しており、大きな社会問題となっています。当研究室では、これらの疾病を予防する栄養素や食品成分に着目し、それらの作用メカニズムを解明することを目的として研究を行っています

ヒトゲノム解読が終了した今日、疾患発症食品機能遺伝子レベルで解明されようとしています。当研究室では、肥満など生活習慣病発症や進行のメカニズムについて、培養細胞網羅的な遺伝子解析、トランスジェニックマウスやノックアウトマウスなどを利用した動物実験を通じて解明に取り組んでいます。これらの研究成果を通して、生活習慣病などの疾病予防の標的分子見出し食品機能評価機能食品の開発への応用を目指しています

https://www.hiroshima-u.ac.jp/gsbs/graduateschool/seibutsukino/bunshieiyou


↑真面目な分子栄養

↓怪しい分子栄養


 オーソモレキュラ栄養療法(orthomolecular medicine)は、我が国では「栄養療法」「分子栄養学」「分子整合栄養医学」とも称され、栄養素-適切な食事サプリメント・点滴、糖質コントロール-を用いて、わたしたち身体構成する約60兆個の細胞のはたらきを向上させて、様々な病気を治す療法です。

https://www.orthomolecular.jp/message/

2020-08-26

anond:20200826092233

俺は横だったので、以前の議論にはなんともいえん。

前提として基準を一緒に考えていこう、という議論なら、過去発言修正しながらすり合わせればいいと思うんだよね。

論破合戦なら過去発言修正したら、卑怯ご都合主義だとして非難するというのは多少有効かもしれないと思う。


萌え絵に肌の露出否定したが、ananの肌の露出OK」とする意見については、不整合という反論はあると思う。

でもその反論をかわすことはできちゃうと思うよ。

例えば、水着を考えると男性上半身露出することは受け入れられているとか。

そういうのを幾つか積み重ねれば、まあ言い逃れはできると思うし、それを言い逃れ批判することもできる。

論破合戦するとこんな感じでどちらも決定打てず泥仕合になるな、って思ってる。

2020-08-16

打ち上げ花⽕、下から⾒るか?横から⾒るか?』は本当に駄作なのか

 先⽇⾦曜ロードーショーで『打ち上げ花⽕、下から⾒るか?横から⾒るか?』を初めて観て、これがなぜ世間酷評されているのかが私にはわからなかった。この作品に与えらえた不当な評価を少しでも覆すことはできないだろうか、インターネットの⼤海の中に⼀艘でも肯定的感想を加えられないだろうか、と思いここに駄⽂を書こうと思う。

 誰かに伝えるメディアを持たない私が、おそらく一番⼈⽬に触れる場所、⽅法として本来の⽤途とは違う、この場所はてな匿名ダイアリーをお借りすることをご容赦いただきたい。

この作品の5つの⽋点

 私がインターネット上で⾒た感想、この作品の⽋点としてあげられるものは⼤きく5つに分類される。

原作からの改変への不満

セクハラ下ネタについての嫌悪感

・過剰な映像表現への不満

・主⼈公に対して都合の良すぎる物語

そもそも話が分からない

 1つ⽬、原作との⽐較についてはここでは無視させていただく。

 私は映画化された⼩説、ドラマ化されたアニメ現代化された古典作品、どれにおいても原作が最も優れた作品だと思っているからだ。また以下の考察はすべてアニメ映画を元にしている。

 2つ⽬のセクハラ下ネタに対して私は概ね同意である

 ⽣徒が先⽣同級⽣等に対してセクハラを行うことは、若いからと⾔って許されることではない。実際の教育現場現在⽣徒たちがどのような発⾔をしているのかは学徒でなくなった私にはわからないが、実態とは関係くそれを映画館という⼤衆の場で晒すということを、フィクションであるならばこそ考慮しなければならない。

 上記台詞による登場⼈物間で⾏われるセクハラである。そしてもう1つ、映像を通して⾏われる観客へのセクハラ問題だ。それは必要のないシーンでの性描写である。もちろん場合によってそれが必要とされるシーンも存在する。主⼈公である中学⽣男⼦が、ヒロインの揺れるスカートに⽬を奪われることはあるだろうし、後述する都合のいいヒロインは主⼈公の意のままに動くことも肯定される。

 しかし、ヒロインが部屋の中で着替えるために下着になるシーン。これは物語にとってこの作品にとって必要だろうか。ローアングルスカートの中をのぞくシーン、これを誰が求めているのだろうか。せっかく⼈格を与えられて動きだした登場⼈物を、お⼈形遊びによって再び創作物へと叩き落す⾏為は、この作品に限らず、こうした作品においてあまりにも散⾒される。これは私が多くのアニメを観るのが好きでない理由でもあり、⼤衆映画として成功するジブリなどのアニメ映画作品と、ただのアニメとの⼤きな境界でもあると私は考えている。

 3つ⽬の過剰表現についても私は同意する。

 これは主⼈公が新たなストーリーを始める、過去を巻き戻す、ようにみえる、際に起こる、映像の揺れ、歪みを指す。はっきり⾔って邪魔である。主⼈公の既視感整合表現しているのだが、この作品中都合3回も繰り返すのだから、いい加減主⼈公も慣れてくれ。初めの1回で観客は慣れている。この表現の過剰さ、強弱の無さがこの作品をやや分り⾟くしている要因であると私は思う。

 以上3点においてこの作品酷評し、つまらないと思っている⽅はもう少し我慢してこの駄⽂を読んでいただけないだろうか。これから4つ⽬について反論し、5つ⽬のわからなかったという⽅のために私なりにこの作品解説したいと思う。

都合の良すぎる物語理由

 好きな⼥の⼦が夏休みの間に転校することを知った、主⼈公はその最後の1⽇を⼀緒に過ごすために、うまくいかなかったこと、失敗したことを、もしあの時こうしていればと、何度もうまくいくまで繰り返す。

 確かにこの作品は都合の良すぎる物語である。主⼈公は意のままに時を戻すことができ、ヒロインはいつの間にか主⼈公を好きになる。この作品にはハラハラキドキという⼭場、⾼揚感が⼀切ない。壁にぶつかっても努⼒無しに乗り越えてしまえば、観客たちは何のカタルシスも得られない。感情移⼊も出来ない。

 しかしここに⼤きな誤解がある。この作品タイムリープものではない。主⼈公は好きなように時を戻すという能⼒は与えられていない。彼は主⼈公だからといって特別な能⼒を⼿にしたわけではない。私たち観客も皆持っている能⼒を使って物語を作っている。それは「もしも」である

 この作品はすべて主人公妄想である。実際に時を戻しているわけでも、本当のヒロインが主⼈公のことを好きになったわけでもない。ただ妄想世界で主⼈公が願った通りに物語が進⾏しているだけなのだ。すべてが都合良くいくのはこれが理由だ。

 ⼀般に妄想物語を終えることは、くだらない、夢オチかよ、などと⾔われるが、この作品においてはそれが許される。なぜならくだらない妄想への批判こそがこの作品の根幹であり、テーマであるからだ。

 単⼑直⼊にこの作品を述べると、

【好きな⼥の⼦が⾃分を好きになってくれない現実を受け⽌められずに、妄想の中で⾃分のことを好きな彼⼥を作り上げる、という思春期の愚⾏】

を丁寧に描いた作品である原作が、恋愛友情との天秤を主題に据え主⼈公に⼩学⽣を置いたのに対し、思春期の始まりである中学⽣を主⼈公としたのはここに意味がある。

妄想の始まり

 ではどこまでが現実でどこから妄想なのだろうか。いつからヒロインは主⼈公に都合良くなっていったのだろうか。この作品現実はこうである

 主⼈公を差し向けるという形でライバルに振られたヒロインは、親に無理やり⼿を引かれて引っ越す。それを⾒た主⼈公はライバルを殴る。新学期が始まり、先⽣が名簿を読み上げる。そこに転校したヒロイン名前はなく、主⼈公は学校に⾏っていない。

 つまり「もしライバルに⽔泳で勝っていたら」からラストシーン⼿前までがすべて妄想である

 妄想であるという根拠は後述するとして、この作品をわかりにくく、かつ魅⼒的にしている謎について先に解説していきたい。

 ヒロイン花畑で主⼈公に何を語ったのか。そして主⼈公はなぜライバルを殴ったのかである

 このシーンを境に妄想が始まっているので、妄想動機、この物語において最も⼤事な出来事であるといっても過⾔ではない。

 この物語の中で唯⼀、意図的に観客に隠されているシーンがある。それはライバルの代わりにヒロイン病院へと迎えに⾏った主⼈公と、ヒロインとの会話である

「なんで島⽥くん(主⼈公)が勝つと思ったかわかる?」

その後に続く台詞は省略され、次のシーンではヒロインは主⼈公から⾛り去ってしまう。これを聞いたことで主⼈公はライバルへと怒り、結果として殴ることになる。ではその内容はどのようなものであっただろうか。

 ヒロインライバルプールで告⽩をし、花⽕を⾒に⾏こうと誘ったこと。しかし振られてしまたこと。再婚で転校しなければならないこと。そのために「家出」をしたいこと。その後の妄想の種となる部分を聞いたのは間違いないだろう。ただそれだけではないのは明確である。それだけのことなら省略する意味がないからだ。

 ここで妄想前後ライバルの変化について注⽬したい。プールで勝ったライバルは、主⼈公がヒロインを好きなことを知っていて、それを応援している。主⼈公とヒロインが⼆⼈きりになるようくだらない理由をつけ、また逆に⾃分とヒロインが2⼈きりにならないよう振舞っている。しかし、プールで負けた彼の態度は⼀変する。主⼈公とヒロインが2⼈きりでいることに苛⽴ち、主⼈公への不満を露⾻に表す。後者は主⼈公の妄想をもとに作られているということは重要な点だ。妄想後にプールで負けたライバル妄想前にプールで負けた主⼈公と同⼀なのである

 ライバルは⾃分へと向けられているヒロイン好意に気付いていたのではないだろうか。しかし、⾃分はヒロインのことを、少なくとも主⼈公がヒロインを想うよりは、好きではなく、告⽩されても振ると決めていた。なぜならそれに対して主⼈公が苛⽴ち、ライバルへ不満を持つことをわかっていたから。そしてライバルがそのように思っていることを、ヒロインも察知していたのだろう。それが上述の発⾔「(主⼈公)が勝つと思った」につながっている。

 転校前に最後の思い出が欲しかったヒロインは、ライバルへの告⽩を決意する。その結果はライバルが⼿を抜くという形で、主⼈公の勝利という形で、実際に想いを伝えることなく、判明する予定だった。しかし、実際には主⼈公のアクシデントによってライバルが勝ち、主⼈公の⼝からヒロインは⾃分がライバルから振られたことを告げられる。

 そのことを聞いた主⼈公は、親に⼿を引かれるヒロインが「助けて」と⾔った相⼿が本当は⾃分ではなかったこと、ライバルヒロインへの適当な態度に対して怒り、ライバルに殴りかかったのだ。

 そして主⼈公の妄想が始まる。もしあの時⽔泳で勝っていたら、ヒロインライバルに振られることはなかったのではないかヒロインを助けるのは⾃分だったのではないだろうか。ヒロインは⾃分に対して告⽩してくれたのではないか

 妄想であり、ヒロインは⾃分のことが好きではないとわかっているから、花⽕⼤会へは誘われるものの、告⽩は⽔の⾳にかき消されて主⼈公の⽿へは届かない。

 この告白のシーンは主人公自身だけでなく、観客をもごまかし誤認識させている。プールで勝った方を誘うと言うヒロイン言葉をそのまま信じてしまえば、主人公が勝ったことをヒロインが喜んでいるかのように、まるで現実では主人公のことが好きだったのに負けてしまたから不機嫌になったかのように誤解してしまう。制作者は上述した会話の意図的な省略により、ここで主人公共謀して観客を妄想の中に引き摺り込んでいるのだ。

 妄想が進むにつれて、主人公ヒロイン自分の都合の良いものへと作り替えていく。「家出」であったはずのヒロインの⼩さな反抗は「駆け落ち」へと変わり、浴⾐から⽩いワンピースへと⾐装が変わる。

 主⼈公は⼀度は変な花⽕の形を⾒てこれが妄想であると気付くものの、妄想の中のヒロインに2⼈でいられるならどっちでもいいと⾔われ、世界を好きなように変え始める。海の上を⾛る電⾞、レンズに囲まれ世界

「これは典道くん(主⼈公)がつくった世界なんだね」

世界おかしさを気にする主⼈公に対し、同じおかし存在である妄想ヒロイン世界おかしいとは気にしない。その後主⼈公の望み通りにキスをしたヒロイン

「次会えるのはどんな世界かな?」

という⾔葉を残していなくなってしまう。

 そして主⼈公は妄想世界から抜け出せないまま、現実が始まる。主⼈公が今も妄想世界渡り歩いているのかは明らかにされずに物語は終わってしまう。

 上記の論の根拠となる、妄想の開始位置を示す手掛かりは3つある。

 1つ⽬は⾵⼒発電のプロペラの回転方向である現実では時計周りに対し、妄想が始まると反時計回りに回り始める。おかし世界になってからプロペラが回転を止め、妄想世界破綻すると再び時計回りに動き始める。

 2つ⽬は「茂下(もしも)」という駅名、町名である。駅舎や標識などで度々映り込むこの地名は、現実世界では⼀度も登場しない。

 そして3つ⽬、ヒロインの表情である。同じシーン、プールサイドでの告⽩で比較するとその差が顕著であるが、現実ヒロイン感情を顔に出さないのに対し、妄想ヒロインは常に笑顔で表情が豊かである。これこそがこの世界主人公妄想である明確な根拠と言える。今⽬をつむり、頭の中にあなたの好きな⼈を思い浮かべて欲しい、おそらく彼、彼⼥はあなたに対して微笑みかけているはずだ。

最後

 『打ち上げ花⽕、下から見るか?横から見るか?』は、誰しもが思春期の始め、クラスメイト芸能⼈、またはアイドル等々を相⼿に、通ってきた道、妄想という愚行を再体験させる、素晴らしい⻘春映画だ。もちろんこれは私なりの解釈であり、皆さん⼀⼈⼀⼈の考えを否定するものではない。ただ私のこの⽂章を読んでいただいた⽅が⼀⼈でも、もう⼀度この作品を観返そうという気持ちになって頂けたのなら、幸いである。

2020-08-05

anond:20200805174817

その場合配達人にはバイト料が入って注文者は返金なわけでしょ?

そのへんの利益を損なうような不整合には無頓着なんだろうか

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