「購買力」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 購買力とは

2021-09-19

公助は削って、福祉家族による相互扶助を基本とする』に対して、そんなことしたら社会貧困化するよという主張が感想レベルからダメですかそうですか。そもそも自助互助貧困は防ぎきれず、その貧困への対策が共助、公助なわけなんだけども。こんなことは常識範疇と思っていたよ。

例えばこれは東京大学名誉教授大森彌によるもの

この自助・共助・公助という3分論は、自民党綱領平成22(2010)年)で政策基本的な考え方として採用されている。「自助自立する個人尊重し、その条件を整えるとともに、共助・公助する仕組みを充実する」とある。菅氏の発言自民党員として、党の綱領に忠実であったともいえる。また、社会保障制度改革推進法の第2条には、「社会保障制度改革は、次に掲げる事項を基本として行われるものとする。一 自助、共助及び公助が最も適切に組み合わされるよう留意しつつ、国民が自立した生活を営むことができるよう、家族相互及び国民相互助け合いの仕組みを通じてその実現を支援していくこと。」とあり、法律文言にもなっている。

総理大臣になった菅氏が、この社会像としての3分論を具体的な政策の中でどのように生かしていくのかは分からないが、これまで、介護保険制度の創設と運用にかかわり、自助互助・共助・公助という4分論を唱えてきた筆者としては、共助の主体地域とともに家族が含まれていることと、地域以外に共助の主体が想定されていないことに若干のコメントをしておきたい。

われわれは、人生の途中で、老化に伴う日常生活上の困難や思いがけない病気事故災害など、さまざまなリスクに直面する。このように何か問題が生じて解決を迫られたときに、まず、本人が自助努力対処する。しかし、それでは無理なときは、本人の身近にいる家族・友人・隣人などが手を差し伸べる。これがインフォーマル支援、すなわち互助である自助互助ではカバーしきれない場合にはシステム化された地域・職域の自治組織支援する(共助)。この共助システムではなお解決しえない場合行政支援する(公助)。この4分論も、いわゆる補完性の原則に基づく社会形成の考え方であるが、自助と共助の間に互助を考え、共助としては地域以外にも社会保険を想定している。

個人が直面するリスクを、その本人の自助努力だけで克服せよというのは無理な話で、社会は、何らかの形で共同してリスクを分担する仕組みを備えていなければならない。自助から出発するにしても、自助の次に互助を想定せず、家族の支えを「共助」に包摂してしまうと、例えば、いつまでたっても家族を老親介護責任から解放できないのではないか家族大事だが、それに頼りすぎては家族が参ってしまう。

互助は、自発性ゆとりと思いやりに基づく支え合い活動であって、その活動範囲支援能力限定的である。それは、家族・友人・隣人が無償で行う支援活動であるからであるしかし、自助のすぐそばに、この互助が息づいていることが自助の励みになるのである老いて心身が弱っても、自分生活に関することは自分判断し、できるだけ自分で行おうとする個人自助努力尊重し励まし支援する、それが互助の意義である自然災害ときにも、真っ先に頼りになるのは自助互助の結びつきである。新型コロナ禍の困難の中でも自助に寄り添う家族・友人・隣人の親身な支援こそが大事である

わが国にはシステム化された地域自治組織として、自治会・町内会があり、近年は地域運営組織が台頭し、これらは市区町村行政相互関係をもって活動している。この地域が共助の主体として期待されている。ただし、同じ共助のなかにリスクを共有するもの同士で助け合う社会保険制度存在し、国と自治体の行政公助)が関わっているから、共助の主体地域だけではない。共助システムである医療介護社会保険制度は、経費の約半分を国と自治体の公費租税)で賄っているし、介護保険では保険者市区町村にしているから、この共助システムは共助と公助の混合型といえる。それだけに、公費負担をしている国からシステム運用を通ずる効率圧力が絶えず加えられる結果、公助から共助へ、共助から自助へとリスク負担を逆流させようとする動きが出てきやすい。要注意である

https://www.zck.or.jp/site/column-article/20702.html



共助、公助の成り立ちと役割については、このリンク先の厚生労働省白書に良くまとまっている。https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/12/dl/1-01.pdf

工業化に伴う人々の労働者化により、血縁地縁機能希薄化した)

産業資本主義社会では、企業が潰れたり、解雇されれば失業してしまい、また、けが病気などで働けなくなった場合労働者所得を得られなくなる。その一方で、労働者血縁地縁関係から一定程度独立した結果、それら血縁地縁で結ばれた人間関係を基礎とする支え合いの機能は、近代以前の社会と比べて希薄化しているため、個人にとって、生活が立ちゆかなくなってしまリスクは大きなものとなる面があった。また、産業資本主義社会では、労働力商品化の結果、モノやサービス生産が「使用者労働者」の関係を軸に展開するようになる。近代以前の社会と異なり、労働者自己労働力以外に機械原材料などの生産手段を持たない。生産手段は使用者資本)によって所有され、労働者はそれを借用しながら自己労働力提供する。この関係の下では、自ずと労使の力の差が生じる。使用者に比べて力の弱い労働者は、低賃金長時間労働という劣悪な労働条件を強いられ、解雇リスクさらされるようになる。過酷貧困生活を送る労働者は増え、労働問題が大きな社会問題になっていった。労働者たちは、同業者の間で相互扶助組織を設けるなどして生活上のリスク対応してきたが、これらの組織に加入できたのは、経済的に多少の余裕のある熟練労働者などに限られ、多数の非熟練労働者などは、それらの組織に加入することができなかった。

近代的な社会保障制度の創設はドイツからまり欧州各国に広がっていった)

近代的な社会保障制度世界最初に創設されたのは、大陸ヨーロッパドイツであった。ドイツでは、19世紀終盤に、帝国宰相地位にあったビスマルク(Otto von

Bismarck, 1815-98)により、法律上の制度として世界で始めての社会保険制度(疾病保険法1883年)、労災保険法1884年)、老齢・障害保険法1889年))が制定された*3。社会保険制度は、事業主負担と併せて被保険者労働者等)自ら保険料負担拠出)することにより給付権利を獲得するという関係があるため市場整合であるとして、多くの工業国で社会保障手法として第一義的に選好される傾向が強いものとなっていった。そして社会保険による給付は、市場経済的権利関係裏付けを欠くために、社会負担、あるいは自助能力を欠く者との差別偏見から逃れられず、受給スティグマ汚名)が伴っていた恩恵的・救済的福祉給付とは異なっていた*4。また、あらかじめ生活リスクに備える点で、それまでヨーロッパ各国で主流であった事後的な「救貧」施策から事前の「防貧」施策への第一歩を踏み出した点でも大きく評価された。

(略)

社会保障は、個人生活上のリスク社会的に対応する仕組みとして求められるようになり、産業資本主義社会国民国家の発展を支えていった)

このように、産業資本主義が発展する中で、血縁地縁がそれまで果たしてきた人々の生活保障する機能限定的ものとなっていった。それらの機能代替するため、傷病、老齢、失業などのリスク公助又は共助という形で社会的に対応する仕組みが必要となり、現在に通じるような社会保障制度が求められるようになったといえる。

そして、社会保障血縁地縁機能代替*8することにより、人々は経済活動に注力することができるようになったという意味で、社会保障産業資本主義社会国民国家の発展を支えていったともいえる。

世界恐慌から第二次世界大戦までの間に、戦後社会保障の構想が練られていった)

1929年には、アメリカニューヨーク証券取引所での株価の大暴落きっかけに世界恐慌が発生した。その影響は大変大きなもので、1930年代には各国で多くの企業倒産し、街は大量の失業者で溢れ、社会不安ますます増大した。

(略)

ケインズ理論によって完全雇用に近づければ、失業給付を激減させ、なお残る失業者に手厚い給付ができ、また、社会保障によって全国民に最低限度の生活保障すれば、有効需要が増え、さら失業者が減る。このように、ベヴァリッジケインズの考えは互いに補強しあう関係にあった。これは「ケインズベヴァリッジ主義体制)」、「福祉国家の合意」などと呼ばれる。その後、ベヴァリッジは、第2次世界大戦中の1942年に、いわゆるベヴァリッジ報告(『社会保険および関連サービス』)を英国政府に提出し、「ゆりかごから墓場まで(Fromthe Cradle to the Grave)」のスローガンの下、新しい生活保障の体系*10を打ち立てた。このベヴァリッジ報告の影響を大きく受け、第二次世界大戦後には世界の多くの資本主義諸国で、経済の安定成長と完全雇用11国民福祉の充実を目指す「福祉国家」の潮流が広がっていった*12

戦後、どの先進諸国にとっても社会保障は不可欠なものになった)

1970年代オイルショック後の経済成長の鈍化等により、社会保障福祉国家批判は大きな潮流になった)

1980年代新自由主義的な政策採用され、社会保障福祉国家の「見直し」が行われた)

新自由主義的な政策は、経済グローバル化趨勢とも親和的だった)

社会保障福祉国家の「見直し」がもたらした弊害は大きなものだった)

(当初の「見直し」という目的が実際に達成されたかについても、見方は分かれる)

1990年代以降、社会保障重要性が再認識され、過去に指摘された問題点に応える努力をしながら、社会保障福祉国家を再編成する時期に入っている)

今日では、社会保障は様々な機能を持っており、私たち経済社会に欠かせない重要な仕組みである

今日では社会保障は、個人視点からみれば、傷病、失業高齢など自活するための前提が損なわれたとき生活の安定を図り、安心をもたらすことを目的とした「社会セーフティネット社会安全装置)」という機能果たしている。また、それを社会全体としてみれば、所得個人世帯の間で移転させることにより貧富の格差を縮小したり、低所得者生活の安定を図る「所得再分配」や、「自立した個人」の力のみでは対応できない事態社会全体で備える「リスク分散」という機能果たしているといえる。

さら社会保障は、必ずしも恵まれない人たちにも社会の一員としての帰属意識を共有してもらうことで社会的な統合を促進させる。また、消費性向が高い低所得の人たちに所得移転購買力を高めることで個人消費を促進したり、医療介護、保育などの社会保障関連産業における雇用の創出を通じて経済成長にも寄与する。こうした「社会の安定及び経済の安定と成長」といった機能果たしている*20

このように、社会保障私たち経済社会にとって欠かせない重要な仕組みとなっている。だからこそ、支え手である現役世代(働く世代)の人口が減る少子高齢社会において、どのようにして持続可能制度を構築していくか、若年者等の失業問題社会的弱者が孤立を深める状況(社会的排除)を改善するためにどのように社会保障制度機能させていくべきか、経済グローバル化に伴う国際競争の激化が雇用の柔軟性や流動性要求する状況など社会保障が前提としてきた雇用基盤の変化や経済の低成長が続く中で、どのような所得再分配や雇用政策が適切なのかといった点は、先進諸国にとって、重要政策課題となっている。



社会貧困化するの件が感想しかないので、感想に対する反論などありません残念でした

感想を論だと思ってる時点で問題あり

もっと勉強しましょう

からでも大学行ってみては?

人生に遅いということはないよ

anond:20210919030225

2021-09-07

anond:20210907211347

購買力の高い女性から人気を得るためには仕方のないことだよ

男性がグッズとか買いまくらない限り無くならない

2021-08-31

竹中平蔵の大悪、あるいは規制緩和とはだれにとっての緩和だったのか

最低賃金が上がったことを、竹中平蔵は嫌がっているのではないか

などと思ったので書くことにした。

ご存知の通り、この国には「政府」およびその一群と膨大な数の「私企業」と「国民」がいる。

私企業」は「国民」を労働力として雇用し、商品製造して「国民」に販売する。

政府」は「国民」を雇用し、「政府」と「国民から費用徴収しつつ調整にあたる。

国民」は「政府」か「私企業から賃金を受け取りながら生活し、労働力などを提供する。

本当は、これ以外にもたくさんあるのだけどとりあえず単純化する。

聖域なき構造改革」、「規制緩和」を振りかざした小泉改革の大きな点は、私企業にとって有利な様に日本ルールを変えていった点だ。

戦後、「国民」の雇用待遇は強く守られてきた。

それは労働運動などで「国民」が勝ち取り「政府」が保障したことだ。

これは「私企業」にとっては非常に都合が悪い。

同じ製品が出来て、同じ値段で売れるのならば製造にかかる費用や、販売にかかる費用は安い方が儲けが大きいからだ。

そうして「政府」は「私企業」の要望に応えて「国民」の雇用に関する権利保障することをやめた。

まり、当時の政権では「私企業」を手厚くもてなすことにより競争力が上がり、結果として国の力も上がると考えたのだ。

これは、間違いだったと結果が出ている。

私企業」も「政府」もすべては「国民」が構成し、利益の多くは「国民」を当て込んでいるからだ。

国民から搾取するかのような国家運営の結果、「国民」貧しくなった。当然、購買力も激減し、納税額も落ち込んでいく。

稼げる「私企業」というのは、豊かな「国民」の中から生まれる。

労働者権利保護という「聖域」は本来、侵すべきではなく「規制緩和」などするべきではなかったのだ。

余談になるが、水道事業民営化や『稼げる大学』のように、こういう「聖域」を侵す議論は続いている。

結果として一部を除く「私企業」はさらなるダンピングを続け「国民」を大いに貧しくした。

国も全体として貧しくなっていく。

竹中平蔵の罪とは、つまり国民」への責任放棄して「私企業」に富を積ませようとし、結果として「政府」も「私企業」も含めた国の全てを貧しくしたことである

巨大な、消えない罪だ。

その罪がもたらした惨状をいやすためには、小泉政権破壊した「聖域」を再び築き上げ、(行き過ぎた短期利益を睨む)「私企業から国民」の保護が急務なのである

その一つとして、最低賃金の上昇は有効手法であり、竹中平蔵という悪霊を消化するための御札となるだろう。

2021-08-27

anond:20210826230244

 そうやって賢く見える小奇麗なオジサンが耳障りのいい話し方で話せば、あっという間に政権を取れてしまったのが小泉政権だったわけです。

 民主党事業仕分けにも通じる話ですが、『説明うまい人が耳障りよく説明できるなら信頼できる。説明が下手な人のことを理解する必要もない』の流れが現代のガタガタ日本までつながるわけですね。

 結果として、耳障りよく「聖域なき構造改革」をロックテーマに乗せていかにも神々しい革命のように断行した結果、本来は聖域であるはずの部分までボロボロに崩されていった。

 郵政民営化もそう。労働者派遣問題もそう。

 今で言うなら水道民営化問題に近い。

 本来であれば、国が聖域として責任を持たなければいけない部分を放棄してしまったのである

 それで(短期的に)いい目を見たのが従業員責任を取らなくてよくなった企業群なんですけどね。

 あるいはそこに労働者派遣してあがりをかすめる派遣屋さんね。

 長期的に見れば国民は貧しくなり、貧しくなるということは購買力ダダ下がるし、生活が安定せず結婚出産を控える者が増えるので、結局は企業も売り上げがおち、そのうえ次代の労働者に事欠く様になってきたわけです。

 彼らが断行し、政権を握ったのに国は良くならなかったということを結果としてきちんと受け止め、なおかつ国民がきちんと考えていかなければならないのですよ。

 誰もかれも人任せ、人に教えてくれじゃ、まだまだ小奇麗で耳障りのいい言葉を並べる人に従ってしまう。

 よく見ればいいけど、彼らは自らを批判しないし、自分の分の儲けは断固として死守してますよ。

2021-08-17

anond:20210817193826

つーかそろそろ本格的に派遣待遇改善しないと目も当てられないぞ。

同一賃金同一労働以上の賃金やらないとな。

首切りやすいわ安いわ社保の会社負担ないわで派遣先はやりたい放題やで。

購買力もないか内需もなく、結婚もできず年金もない。

これで生保も絞れって暴動起こるレベルだぞ。

2021-08-16

本厚木は住みにくい

本厚木引っ越してきたが住みにくい。

小田急経由で本厚木駅を利用する人であれば、本厚木行きがあるので便利かもしれないが、実際に住んでみると住みにくい。


本厚木地方都市としては当たり前だが、自動車がないと生活不自由だ。

公共交通機関としてはバスが充実しているが、20分、30分乗らないと、土地価格が下がらないらしく、駐車場付きの一軒家に住むのが困難だ。

家賃も駅から少し離れたからといって下がるわけでも、部屋が広くなるわけでもない。

本厚木から新宿までは1時間かかり、さらバスとなると都心部に出ていくのも大変だ。

となると途中の街でなにかないかとなるのだが、町田となる。


駅の周りは地価が高いわりに購買力がある層が多いわけでもない。

駅周辺はチェーン店はあるが、少し離れると店に人が集まらないのか閉店が続く。

ドムドムバーガー事業を引き継いだレンブラントホテルがあるお膝元なのに閉店してしまった。


農業割合は少なく、漁業は内陸なのでやってない。

なので日常食品が安いわけではない。

自炊してもそれほど安くならない。そもそも自炊やすキッチンの広さがない。


関西出身なので、ラ・ムー業務スーパーや大きめのマックスバリューが懐かしくて仕方ない。



追記

なぜ本厚木に住んでいるのかだが、職場があるので引っ越してきた。

昔はPARCOなどがあって栄えていたとコメントがあり、そういう話は本厚木に住んでいた人からは聞くのだが、

自分は住んでいなかったこともあり、古びたビルが残っているという印象しかない。


地図を見てもらえばわかるが、西は山があり、南北に市は広がっている。

相模川が北から南に流れているわけだが、相模線相模川を隔てた東側で、要は駅がどこも遠いのだ。

ラーメン屋AFURIが山の間を通っていけばあるが、温泉のついでに行くくらいで、そうそう頻繁に行くわけでもない。


本厚木よりもう少し東に住んだらというコメントもあるが、本厚木でも厚木基地軍用機の音がかなりするので、あまり乗り気にならない。

2機セットなのか、1機通ったら5分後くらいにはもう1機通っていく。

普段はいいが、なにかあったらしいときは頻繁に飛ぶ。


コメントもあったが海老名の方が住みやすいと思う。

生活費的に都内とそれほど変わらないが。

2021-07-31

転売屋対策オークションはうまくない

https://anond.hatelabo.jp/20210727115929

”事前販売” と言ってるからにはその期間は流通に流れないのだろうが、流通から総スカン食らっておしまいである

転売対象になりやすものの多くは販売開始直後が収益が大きく、時間が経てばリスクコストが大きくなるであろうからこのような販売方法商品は取り扱われないだろう。

転売問題点確認

転売問題は「利益を得るため社会を非効率化する」ことである

そういう意味では「嫌がらせを受けたくなければみかじめ料払え」というヤクザ総会屋などと同じである

本来なら不要なはずのコストを払わされる消費者はもとより、消費者購買力理不尽な低下はメーカー流通にとっても大打撃である

社会活動相互依存しあってるわけで、メーカー流通にとっては売上は一緒だから問題ないということにはならない。

また、転売対策という本来なら不要なはずのコストメーカー流通消費者にかかってしまう。

これも同じく、メーカー流通にかかるコストは最終的に消費価格へと影響する。

他にもマスクのように緊急時物資の入手が困難になるなどの問題がある。

オークションの特徴

オークションは確定した値付けの方法が無いものを扱うのに向いている。

一般商品生産流通にかかるコスト常識的利益を乗せることで定価という形で価格が決定してる。

オークションで扱われるものはそのような値付けの仕方に向いてない物が多く、そういうものへの価値決定システムとして働く。

似たものとして株式市場なんかも売買を繰り返すことで企業価値が定まっていくシステムとなっている。

その商品に対し価値決定システム必要性がどれだけあるかが、オークションを使うかどうかの判断となる。

オークションはすでにあるひとつひとつのモノを可能な限り高い値で売りたい場合には向いている。

しかし値付けのコントロールができないため、メーカー流通が何かの理由価格帯を決めたいときには使えない。

例えば家庭用ゲーム機のようにハードを安く売ってソフトで儲けるなど。

価格設定を踏まえた長期的な戦略による全体の効率化ということがやりにくいのである

オークションという手法をとる問題

そういうわけでそもそも一般的な商品流通としてはオークションは非効率手法と言える。

例えば若者向けアーティストライブチケット商品を購入できるのが中高年ばかりになってしまうなど。

若いファンを長期的に育てたいという戦略を取るのが難しいのである

時間経過とともに供給量が増えるからそのうち買えるようになるという話もあるが、ランダムなくじでの決定と違い資金差によって購入時期が必ず後回しになることがわかっているなら、そのジャンルにとどまりたいと思う人は少ないだろう。

経済学では「一番高い値を付けた人がその商品サービスを一番欲している」と定義することがあるが実際には人ごと資金の差が存在し、金がある人は「たいして必要だと思ってないがとりあえずキープする」などの行動が取れてしまう。

このような「必要としてる人」と「購入できる人」のギャップは至るところで発生しうる。

それ以前のはなしとして単純に、オークション日常的な購買行為としてはかなりめんどくさい手法だと思う。

オープン価格ですら嫌われることが多いのに、一般の人にとって妥当な値段を決めなければいけないというのはかなり苦痛ではないか

あとオークションは「多くの人に人気だから価値高まる」ようなもの販売には向いてない気がする。

値付けが投機的?で難しく一般の人にとってリスクが高くなりすぎるかもしれない。

その他の解決

在庫を増やす

そもそも在庫が潤沢にあれば問題ない、という話があるがそれはメーカー流通が今よりもリスクを負うということであり、結局消費者価格へと跳ね返ることになる。

というか十分な在庫がないものというのは在庫を持つリスクが高いものであることが多いわけで。

もしくは簡単生産量を増やせない、そのための投資に大きなリスクが伴うということもあるかもしれない。

古物商許可

古物商許可必要とさせろ、という話があるが古物営業法は盗品売買を防ぐための法律なので、法の目的である転売対策使用するのは好ましくない。

分野ごとの個別対策

など。

完全でないものカジュアル転売一定割合無くす方法が開発され広まっていく、というのが今の状況かなと。

転売が何故問題なのかが広く共有されれば、消費者理解を得てるということでメーカー流通ももっと大胆な手を取れるようになるかもしれない。

問題解決指向性

転売屋をなくすことが目的というより、社会効率が妨げられないようにすることが目的

例えば「供給を十分に増やす」か「需要が減少する」場合転売はいなくなるが、大体の場合供給を増やすのがそもそも難しいというのが前提にあるし、では需要を減少させればいいのかといえば当然それは誰も得しないやり方でしか無い。

需給がマッチするまで価格を上げるというのはこの需要を減らすというやり方に他ならない。

転売屋をなくす、ということばかりに注目すると別の大きな非効率を創り出すことに気づかないかもしれない。

対策を考える場合にはメーカー流通消費者それぞれにとって、その場だけでなく長期的にどうなのかを考える必要がある。

それぞれにとって(転売屋も居るがいくらかの対策もされてる)現在の状況と比べてどうなのか、その対策した流通方法商品のほうが消費者に選ばれると思うのか。

そこが大事ではないだろうか。

2021-07-24

台湾の内部でも中華人民共和国日本(アメリカ)につくか揉めているのはご存知かと思います

実際問題香港台湾ウイグルとは違って中共に逆らわなければワンチャイナ(中原?)として上手く治めてしまうとは思います習近平人民から評価を得ているのは経済成長もさることながら、政権の重鎮や地方盟主不正を裁いてきた部分も大きい。

一方で我が日本です。経済成長購買力も期待通りには伸びず、不正は裁かれず、国民監視にはご熱心で、ほぼ中共であります

さて、台湾日本側か中華人民共和国側のどちらについた方が台湾国民幸せになるでしょうか。

anond:20210724081628

しろ消費税増税自民党応援したネトウヨ勝利だろ。今の日本人の多くは年金受給者といった消費税増税が確実に購買力の低下となるのだから、ウエルカムに決まってるじゃん。若者に至っては、消費税増税から高校学費負担を下げてくれる源泉となった以上は、自民党をプッシュするのは当然じゃろ。

民主党が嫌われるのではなくて、数の力で票田を稼いでくる団塊世代に対抗して処罰してくれるのは、自由民主党しかないのですよ。だから若者は仕方なく『反団塊』で自民党に入れるのですよ。別に自民党が正しいと思っているネトウヨは多くないよ。

anond:20210724142707

そりゃ、日本場合投資先がないかデフレなんじゃん。仮に、日本投資しても、中韓台の方が費用対効果で良いもの作っちゃうから仕方ないじゃん。それに中途半端インフレが起きて購買力が高くなったら、日本人に介護させている以上は、老人たちが介護受けられないじゃん。連中ときたら、外国人介護は嫌らしいよ?これが俗に言う、構造不況だろ。

2021-07-20

ネトウヨ的、韓国に対する輸出規制有効理由の弁明

やあやあ、増田民が嫌いなネトウヨだよ。普段は5ちゃんねるに生息しているけど、韓国に対する輸出規制が地味に韓国に辛い理由リベラルの多い増田考察するよ。批判はウエルカム(^ν^)

事の発端

知るか!おそらくは「日本から輸出したフッ化水素韓国が北に流していて、それを見て見ぬ振りをしている日本政府に対してアメリカがキレたので、仕方なく『ホワイトリストから除外』というやんわりとした嫌がらせをした」というのが事実だと思っている。そもそも日本国の半導体は壊滅状態なので、輸出規制したところで挽回不可能なので無意味だし、材料を輸出している会社からすると迷惑まりない。だから我が国にとってはフッ化水素を輸出を規制しようが韓国半導体制圧にはならないし、我が国の作るフッ化水素がなくても北朝鮮の雑な核兵器を作る分には問題ないはず。じゃぁ、なんで我が国韓国嫌がらせするのか、ネトウヨ界隈でも「?」であった。

レア・アースの件と同じことになるのでは?

賢明ネトウヨ民は知っている、この輸出規制は「中国日本にしたやつの顛末」を。だから「輸出規制をやっても、連中はキャッチアップしてくるじゃろ?」と。むしろ、チャンスをくれてやってるようなものだと危機感すらあった。

「効いてる効いてる」

ところが、韓国の大激怒っぷりに「ネトウヨ困惑」となる。いやぁ、まさか韓国が「No Japan」という大合唱を起こすとは、思いもしなかった ... というのは嘘。正確には「韓国リアクションはいつもブチギレ(火病)してくるので、慣れている」のだけどね、久々の「斜め上」をやってくれたので、本当に感動した!

苦い思い出

思い起こせば、日米経済摩擦から始まったクリントン政権日本の巨額の貿易摩擦が「アメリカを怒らせる半導体開発はスパコンまで」という雰囲気となって久しい。日本アメリカを怒らせても仕方がない。なんと言っても、消費者アメリカにいるのだ。アメリカの巨額の赤字の前には日本円は高まるばかりである日本の巨額の財政黒字が、製造業を苦しめる。仕方がない、そういう時代なのだそもそもアイフォーンプレイステーションみたいなプロダクトを我が国で作ると最終価格バカみたいに上がる。経済学的には「比較的優位」という知識があって、そもそもスマホなんて日本で作ったら費用コスト韓国のような「ゴミのような紙幣の国」には勝てないのだ。そうだ、そういうときにはアメリカのようにコ・ス・パの良いもの投資しよう、ってクリントン政権ときに「覚悟を決めた」のじゃないか。だから日本半導体で負けることにして半導体製造機器に徹する、という道を模索したのじゃなかったのか。

あゝ、無情

しかし、我が国半導体製造装置ASML というフィリップススピンオフ会社ボコボコにされ、半導体に興味を持つ学生はいなくなってしまった。悲しいかな、もはやシリコンアイランド死語となってしまった。我等はそういう時代に生まれしまったのだ。夢がないよな。そりゃ、国策半導体を作ってくる国に勝てるわけ無いじゃん(中国の紫の会社の莫大な負債破綻した様は正直、大丈夫か?オメー達という感想しかない)。韓国受験のヤバさを見て、そりゃ発展するわな...とは思うよ。だがその一方で、韓国台湾半導体モノカルチャー経済化して、先進国植民地のような状態に陥ってしまった。これは、いったい何が起きていたのだろうか?

あー、そりゃ日本を恨むよね

いやぁ、韓国に生まれなくて本当に良かった。お前らが財閥でめちゃくちゃ苦しんでいるのは、ちゃん理由がある。なんと言っても、韓国財閥日本財界とぶっといチャネルを持っているからね。98年にお前らの紙幣ゴミ以下に成り果てからというもの韓国ヲンは日本円というバックがあるから国際的な支払いができてる状態に陥ったのだ。テメー等がメタ糞に日本をディスったのに、通貨スワップした理由はここだ。もちろん、日本円も米国ドルにペッグされているが、貴様らが使っているヲンはそれ以下だ。巨大財閥日本国内リソース特許材料人材慰謝料など諸々)を介して発展することが可能な一方、日本韓国投資してガチ儲け(商社銀行など)できちゃう。年間数兆円をもたらしてくれる太い客を雑多に扱うことはできませんよ。マジで韓国日本を儲けさせてくれている。これは、事実

不思議アービトラージ

さてさて、米国日本韓国三者間で起きていたことを説明するよ。日本韓国のヲンのウラを持つと、日本円の価値が下がる一方で、材料特許の支払いは日本円の根拠となっているので円の流動性担保となってくれる。日本にとってはアメリカ貿易黒字は解消されつつ韓国を迂回して経常収支はウハウハ、アメリカは(日韓のどっちが使おうが関係ない)特許料でウハウハ、韓国の(日本円を使ってくれるし、アメリカにとってはロイヤル支払いをしてくれる)財閥機構もウハウハ。良かったね、そう一部は確実に潤ったのでした。一方で韓国では日本材料資本依存しているせいで中小企業が育たない、日本国内に対する投資効率が悪いので直接投資がされない、アメリカでは労働者レイオフの嵐になり「トランプ大統領」が爆誕する基礎が生まれたのでした。

日本で起きたことが、アメリカでも再現された

実は、アメリカ危機にひんしている。アメリカ同盟国にすら、半導体を作れるまともな会社がないのは建国史上初めてなのだ日本半導体メーカーが「旧日本軍」なみのクソ具合で潰れていったのは事実だが、アメリカ半導体メーカー新興国競争力に破れて自社工場を売却していった。今となっては IBMAMD は自社の工場がないし、Intel は自社のファブ事故ったのでアメリカには競争力のある半導体を作れる会社存在しない。アメリカ日本技術がないせいで、テック搾取先がない。もう虐めても、(車のように)半導体ノウハウを教えてくれる国が無いのだ。世界中最先端半導体を作るには、ASML にお願いするしかないが、ここが崩壊すると EU からテック企業が消えるので EU が死守するのは確実だろう。台湾いじめ親中派政権がとる可能性や、韓国を突っついて朝鮮半島が暴発するのはアメリカにとっても悪夢しかないので、不可能だと思われる。アメリカよ、どうすんべ?

切り捨て御免!

悲しいけど、就職氷河期の方々は報われることはありません。なんでかというと、団塊世代医療費介護費用サービスを保ったまま実施するのは、団塊ジュニア世代未来犠牲にする必要があったのです。具体的には、デフレ投票権のある人々にとってはメリットなんですよ。そんでもって、ご老人様方は「最近の若者は」なんておっしゃる。でも、日本人の若者に頑張ってもららわなくても、ご老人は全く問題ないんですね。だって、もう彼らのメシを支えているのは海外投資のリターンなので。そりゃ、むしろ若者の殺生権を握って余生を過ごしたほうが QOL は増えるし、下手に経済成長してインフレが起きて購買力が落ちるのも嫌だから、何も救済されないでしょうし、投票で選ばれた議員民主主義的に正しいことをした結果なので、諦めましょう。あと、韓国日本と同じ経過をたどるので、韓国若者もっと辛いことになるでしょう。

やったー、日本半導体への投資イジメられなくなるぞー!

上記理由で、アメリカ日本イジメ合理的理由がなくなった。日本円の高さが理由スーパーコンピューターなんてものしか投資できなかった平成時代は終えたのだ。もう、日米なんちゃら協定なんかで縛られなくなったのだ。これは日本貧乏になって良かったメリットだと思うよ。つまり日本の悪い癖が復活する。なんのことかというと、バックボーン大手銀行がついた錚々たる会社が自社の利益のための半導体会社を創設してくるのじゃろうなー、という予想をする。これの何が韓国に都合が悪いのかというと、君たちの投資サポートをしてくれた日系の銀行証券保険といった連中から貸し渋りが起こる。

日本未来

ついに我が国有史以来のデフレの果に「政治的には正しく」貧しくなりました。日本デフレはもうすぐ終わりがきます。なぜなら、年金生活者の人たちが海外資産を売却する時期が来るからです。この結果、ここ数十年間のデフレは終わり、コストプッシュインフレが起きます。その結果、株価が上昇し、貧乏人は益々辛い思いをするでしょう。既存ステークホルダー公務員医師とか)は辛い思いをすることになるでしょう。しかしながら人々は現金の所持を忌避するようになり、世界的にみて技術者が安価という理由日本投資が起きて、日本経済新生していくと私は確信しております

韓国経済の弱み

韓国は日米の経済摩擦の迂回先として大変に活躍してくれましたが、アメリカ韓国イジメメリットがないので、そのうち相手にしてもらえなくなる可能性がある。それが日本としては一番困るし、韓国財閥もヤバさを良く知っている。なんと言っても、韓国財閥は「本来なら抵抗となる日韓国境線を越えた連中」が始祖になっているのだから日本にてフリー情報や資材にアクセス出来ないと死活問題になるのを血が覚えてるのだ。ちょっとの差が、大きな差を生む時代に生きている。だから韓国日本へのアクセスが弱くなると、競合国(台湾香港シンガポール)との比較的優位が消失するチョークポイント日本に握られている。なんと言っても、中華系は韓国人にはない中華ネットワークがあるから国際競争力コリアン日本をバックにしないと連中に負けるからね。韓国日本とのコミュニケーションが落ちると、GDP が強力に落ち込む経済状態にあって、だから危機感を持っているのだろう。そして韓国が詰むと、日本もそれなりに詰む。日本上級国民韓国シンパが多くて、金のないビンボー人がネトウヨ化するのは、こういう理由があったからなんだよなー、とこの度のアメリカのQアノン共和党シンパ化したの眺めて、思い出したのでした。あ~あ、貧乏って嫌ですね。

結語



最後

かつての「日韓ボーダー無視してアクセスできた」のは、かつての韓国西側諸国に留まらせるというアメリカの強い覚悟を、日本中間層の没落という犠牲の上で成り立たせたのであって、もはや日本国にそのような余裕はありません。上記しましたが、アメリカの機嫌を損ねると、日本韓国の味方ができません。日米同盟は何よりも重いのです。くわえて、アメリカ人も朝鮮半島で血を流して、防共した歴史を忘れつつあります。そのため、あんまり下手なことをすると、マジで韓国経済がパー(香港みたい)になっちゃうので、まじで注意してください。

2021-06-27

気づけば生産終了した商品ばかり

しかも不人気だったわけではなく、人気がそれなりにあって何十年と売り続けられてたようなもの生産終了になる

原料不足だったりの理由もあるんだろうが、基本的には売上が十分でなくなったか生産終了になるんだろ?

人気があるのに売れないってのはまさに購買力がある日本人が減ってるからって理由に他ならないよね

原料不足だって日本企業日本人購買力が落ちていなければ他の国を追いやって調達しつづけられたかもしれない

日本が確実に衰退してる証が生産終了なんだなと思う

2021-06-25

anond:20210625053254

ゲーム子供向けっていつの時代の話をしてるんだ

今はオール世代のものなのに主人公キャラの年齢が上がらないのは課題だと思うよ

テレビ視聴率と違って高年齢ゲーマーのほうが購買力あるんだし

2021-06-24

anond:20210624013210

少数の人間が富を貯め込めないということは富を貯め込むためのツールであるお金だとかの価値暴落するってことだから世界規模で平等を図ろうとするととんでもないインフレが起きる気もするんだよね。

要は貧しい人間が本当に分配を求めている資源というのは食糧であったり、住む家であったり、製造業で使われる各種原料であったりしてお金はそれを媒介するためのものしかないわけだ。

そういうものに対する先進国購買力が落ちないことには途上国人間がそういう富を得ることはない。

まり先進国人間お金をちらつかせて途上国から安く物を買い占め、その代わりに現地の人間には買えないくらいに価格が上がってしまうという現象が起こらなくなる必要があり、その過程先進国貨幣価値は激減する必要がある。

金融資産ばかり大きい人間は損をするかもしれないが、まあ結局土地生産手段を握っている人間が勝つだけだな。

2021-06-04

anond:20210604175541

「買わない=購買力が無い」って最強の発想過ぎて草

いらないから買わないんだぞ

anond:20210604175345

10年以上経つの購買力がない君らと言ったら

2021-05-10

嘘松。日米の購買力格差なんてバブル期から変わらずある。

まず、世帯所得中央値の動きは、日本高齢化が大きく進んで年金所得世帯が増えたので、中央値がそれに引っ張られて労働所得の低い層を示すようになった影響が大きく、こういった時に使うのは間違い。

で、バブル期からなんていう長期的な話では、労働分配率は循環しながらもある一定レンジに収まっている(例えばさんざん下がったと言われる労働分配率だが2020年バブル期より上だ)から、日米の購買力格差はほぼ労働生産性の違いからやってくる。

そして、労働生産性を見れば米国はずっと日本より数割高い。バブル期でもそうだ。だから、日米の購買力の違い(増田は単にインフレと言っているが内容から言って購買力のことだろう)といったマクロ的な要因が今さら顕在化しているからなんてことはない。

もっと単純に、増田が前段で言っているような建材需要の増加というミクロ的なものの影響が中心の話だよこれは。

anond:20210509122922

2021-05-09

ウッドショックと呼ばれる木材高騰はなぜ起きたのか?

業界中の人です。

ニュースでチラホラ取り上げられている木材高騰。複合的な原因によりここまで深刻になりました。

実は国産材不足と、海外産材不足の理由ちょっと違うんです。

内地材場合(杉/桧)

憎い花粉をまき散らす杉や桧ですが、現在不足している原因は昨年下半期に行った減産調整が原因です。

昨年春からコロナ禍により、住宅業界や施主も1年程度の着工延期を行ったケースが多発し、

当時進行中の現場緊急事態宣言に合わせて工事が止まるという事が起きました。

結果昨年5月9月にかけ、国産木材価格暴落したんです。在庫が余って滅茶苦茶になりました。

知っているケースだど、桧役物関東尺6寸1分の板で3万㎥です。平時3分の1でしょうか。

結果市場価格安定と余剰在庫払底の為、減産調整が行われ供給が一気に減りました。

木材というのは、葉が枯れ幹に水分が少なくなる晩秋~春までしか伐採できない性質があります

現代ではKDという強制的乾燥させる技術がありますが、設備と容量に限りがあるので、今の時期に木材を切っても

品質的、生産効率的によくないんです。

今年の伐採時期には沢山木を切るでしょうから来年春には品不足がある程度解消されるでしょう(価格が戻るとは言っていない)

海外産の場合

直接の原因は米国住宅バブルと言われています大都市圏アッパー層が付加価値税が安いフロリダ等への移住積極的検討しており、

NY等の異常な高さの賃貸契約から解放され、土地がタダに近い地域建物を建てられるので、上物(建物)に掛けられるコスト無尽蔵に出せられるんです。

都内山手線内側だと、立地の良い30坪の土地で5千万円~です。こういった土地を買える人でも、土地が高すぎるので建物は1千万~2千万円のショボ物が多いのですが、

100万程度で買える地域だと、建物に7千万円のコストが掛けられる訳です。材料が高い?倍の値段でも余裕ですよね。

しかし、業界に居る人から見た直接の原因は、インフレギャップ顕在化とみています

日本購買力バブルから全く変わっていません、インフレしていないので当然ですが、諸外国は毎年数パーセント経済成長をした結果、2%換算で60%の購買力差が付けられています

具体的な数値だと、日本世帯年収中央値が437万ですが、米国中央値は670万です。バブル期は米国と同等の経済水準だったので、30年で35%の差が付いた事になりました。

欧州しろ北米しろ相手先進国ですから、金出さな貧乏な客は、客でないんです。国内では無知な安売り建設会社が、木材会社やプレカット会社の値上依頼に抵抗して、

金の支払いを渋っているケースが多いですが、まあ潰れるまで売上ない状態で頑張ってくださいという形ですね。

皆さんがホームセンターで購入されるSPF材、現時点で昨年の倍、今年冬には3倍になっていると思います

ロシア

垂木(30×40㎜の断面)という材料がありますが、これを製造しているロシア商売が一番エグイです。

実はこの木材高騰の中でロシア材(赤松)は全く関係のない状況でした。しか欧州北米金額が上がった事をしった連中は、

現在日本市場在庫が尽きるまで売り止めを行っています日本市場在庫が払底するころに

「じゃあ今までの1.5倍~2倍の単価で買ってね(笑)」という商売を仕掛けています

ひと昔前日本海側で吹き荒れた日本中古車輸出のスキームといい、素敵なパートナー(意訳)です。

2021-04-11

海外弱者男性にならないために必要な4つの

体力筋力購買力社会参加力

欧米レベル

宗教的素養があればなおよし

ただしジョックになろうとするのは生意気に当たるだろう

2021-02-11

なぜ女オタクがキレ、男オタクがそれを煽るのかわかった

女児アニキャラに胸を盛るなというエントリがバズっている。

まあ気持ちはわからないわけじゃないというか、「そのキャラ性的に見るのは違うだろ」みたいな二次創作が流れてきて不快になる気持ちは男の自分もわかる。今のSNSで完全に自衛することは難しい。

ただ、そういう解釈違いみたいな状況にキレるオタクは圧倒的に女オタクが多い。たまに過激派百合オタクの男が解釈違いにキレてるのは見ないこともないが、女オタク文化の影響が強いのではないかと思っている。

不快存在を目にした時、男オタク無視するか煽る。インターネットの最底辺の一つであるゲハ板やら増田やら棘やらを見ればわかるが、男オタクは基本「マジギレしたら負け」の世界で生きている。逆に言えば「相手をマジギレさせたら勝ち」だからこそ煽るのだ。なぜそんなことになっているかというと、男オタクにとってキレることと論理的破綻はほぼ同義になっているからだと思う。自分破綻瑕疵がないなら怒る必要がないからマジにならないしキレない。

一方、女オタクは「異教徒がのさばったら負け」という価値観に生きている。ナメられたら負け。無視されたら負け。だからキレる。論理的整合性と沸き立つ感情を両立させることが出来ると考えている(個別のケースででそうなっているかどうかは別として)。自分解釈自分の中で正当化されるかどうかではなく、そのコミュニティの中で自分存在を叫ぶ必要がある。

オタクと女オタクでは勝敗条件が違うのだ。故に男オタクは鈍感を装い、女オタク意図的に過敏になる。

男の自分から見ると、女オタク地雷があって生きづらそうだなと思う反面、そこまで愛情を注ぐことが出来る対象があって羨ましいとも感じる。まあ、なんだかんだ言って購買力動力があるのは女オタクなので、彼女らの好きにすればよろしいと思うし、自分も出来るだけ口を挟むべきではないと思っている。

ただし男オタクの難儀なところは、男女問わず(!)キレている人を見ると不快になるところだ。つまり、「キレてるんだからお前は論理破綻しているはずだ、さっさと負けを認めて黙れ」と考える。負けを認めさせるためにこぞって煽る。

改めて整理すると、別にキレる=論理破綻だとは思わない。ただ、やっぱりキレている人間を見るとちょっと不快だ。感情的な昂りと論理的整合性の欠如は必ずしもイコールではないと頭では理解していても、直感的に駄々っ子が叫んでいるように見えてしまう。

ここまであえて男/女オタク限定して話してきたが、SNSでのフェミニズムアンチフェミニズム対立にも同様のことが言えるだろう。

基本的運動能力や体格に優れない男オタク他人論理的瑕疵をあげつらい鈍感になることで生き延びてきた。

オタクは煽るし、威圧したりもするが、他人にキレたり他人の怒りを共有したりするのは苦手だし、「男も怒ってもいいんだよ」と言われた時の心理的抵抗一般的女性のそれを遥かに上回る。

社会運動的な観点から見ればまるで役立たずだが、まあそういう生き物なのだ。許してくれとは言わないが、男オタクに何かを期待することもしないほうが良いだろう。

こうやって整理したからと言って何か提言があるわけではないのだが、お互いやっぱり違う価値観で生きてるんだね、ということがわかるとひょっとすると少しだけ世界平和になるかもしれない。

(ただし対戦ゲームなどで負けた時にキレるのは圧倒的に男オタクが多いので、勝ち負けがはっきりするようなケースでは男オタクの方がキレやすいのかもしれない)

2021-02-01

さらだけど、多く金が払える人間こそ「欲しい人」について考察して

https://twitter.com/719j4ss62/status/1353131108615917569

こんなツイートちょっと前に上がっていた。

 

ちょっと読んだ時にモヤついたんでしばらく考えていた。

これについてしっかりと論だてできた気がするので、書いてみる。

 

より多く金が払える人間こそ「欲しい人」である訳が無い

そもそも資金力と需要無関係である

多分この一文は『欲しい上で資金力を持った人が「買える人」』だということを言っているんだと思う。

 

そりゃ資本主義の下では資金力がある人が購入券を得ること自体は正しい。

金があれば、「いくらでも払うから寄越せ!!」みたいなドラマ成金みたいなダサいこともできるわけだ。

 

別にそれをできるだけの余裕のある人だけが欲しがっているならそれでOKだし、それの最たる形式オークションだろう。

 

対偶を考えてみよう

「より多く金を払える人」→「欲しい人」

なら

「欲しくない人」→「多く金を払えない人」

が成立するはずだ。

 

これ自体は正しいと思う。

本当に『欲しくない人』はソレに対して金を払うなんて馬鹿らしいと思うだろう。

ただ元々のツイートの一文はそもそも『金を払える=需要を持っている』と仮定しているかおかしいのだ。

 

違和感の正体

そもそも資本主義大前提需要供給バランスによる価格の決定によって形成されている。

ここでいう需要は『商品に対して購買力裏付けのある欲求』だ。

まり商品機能価値』に対してのみ欲求を持っている人こそが本来の欲しい人である

 

しか転売をやっている人は『商品機能価値』ではなく『売買による利益』つまり投資価値』に対して欲求を持っている。

まあ欲しいという欲求を持って買っているなら別にそれ自体が悪なわけではない。

 

ただし転売蔓延資本主義において絶対的な悪であると断ずることは可能だ。

 

資本主義下でも転売蔓延は見過ごせない理由

上述の通り、資本主義における価格決定は需要供給バランスによって決まる。

市民が欲しいと思わなければ、値は付かないし、

ごく限られた人しか欲しくないなら、高くなるし、

広く欲しがられるなら薄利でも広く売った方が本来利益になるはずだ。

(品薄商法の方が利益が出るかもしれないし、これは経営上の信頼なんかも影響するんだろうが、僕は専門家じゃないので詳しく知らない)

 

転売はこの価格の天秤に対して、つりあいを壊して一方的に値を吊り上げているわけだが、

これが蔓延するとその商品未来がなくなる。

 

未来がなくなるとは・・・

本来の欲しい人に渡らなくなるわけだが、まず最初被害が出るのは「少ししかお金を出せない人」だ。

この人たちから需要がなくなると、自然価格は上がってこざるを得ない。

ハイエンドモデルが高いのと同じ話といえばわかりやすいか

そうなると次に被害が出るのは「多くはお金を出せない人」になる。

 

これを繰り返すと市場はどんどん価格階段を駆け上がる。

 

一番でかい規模で見るなら、それが行き着く先は貨幣価値崩壊だ。

前回の緊急事態宣言の時のトイレットペーパーマスクのように、生活必要な物を買うために札束必要になる世界になり、

最後に行き着くのはジンバブエの二の舞だ。

 

ということで大局的に見て、資本主義下において転売絶対的に悪である

 

とはいえ・・・

PS5やSwitch鬼滅の刃初版全巻セットが10万や20万になったところで、貨幣価値崩壊を招くことはまあ確実にあり得ない。

ただし、PS5やSwitchといったその市場の起点になりうるハードウェアが高騰することはその市場自体崩壊させる要因になりうる。

 

具体的に何が起きるかというと、ゲーム機ならそのハードに対して利益が出るだけの経済圏を構築できないため、ソフトメーカーが参入できない。

単独成立する商品だとしても、その経済圏二匹目のドジョウがいないので、商品自体の発展がされず、将来必ず出てくる代替品に淘汰される事になる。

 

後者については、もしかしたら昨今の呪術へのスイッチによって遅れて鬼滅の刃などを仕入れ転売屋が最も感じているかもしれない。

 

ということで自分の好きな業界商品転売で買うのは止めた方が業界未来を守れると思う。

2021-01-31

海外駐在がすげー金もらってるかっていうとそうでもないよって話

はじめに断っておくと、給与体系は会社によって違うので、この記事当方の昔の経験に基づく話としてご覧くだされ。

海外駐在を知らない人からよく掛けられる言葉の一つに、「給料たんまり貰ってていいな〜」というものがある。

これはまぁ一定真実を含むが、たぶん世に思われているほど懐が潤ってるわけでもないよってのが本記事趣旨である

まずは駐在員の給与体系について説明しよう。

海外駐在給与算定には、「購買力補償方式」というのが採用されていることが多い。

これは簡単に言うと「本国で頑張ってる同僚と海外駐在を公平に扱いましょーね」というテーマシステムである

元々は欧米製造業グローバル体制が拡大してきた60年代くらいにどっかのコンサル会社が編み出したらしい。

海外駐在というのは赴任する国で労働ができるビザを取得して行くわけだが、向こうの国だってビザを発給する相手の素性は慎重に吟味する必要がある。

なので(国にもよるかもしれないが)、基本的にはその駐在員が赴任先の現法にとって必要不可欠な存在であるというタテマエを付与されている。

また、この関係駐在員というのは下駄を履かされ、日本でいう社長とかマネージャーとか、拠点長みたいなポジションを与えられる。

現法においては、このポジションに則った給与を与えないと会計上やら税金上やらで問題になるので、駐在員にたんまり給与を支払うことになる。昔よく言われていた「海外駐在日本からも赴任先から給与を貰っている」という風説はたぶんこれが発端である

ところが、実際には現法における社長というのは大概の場合日本における部長クラスマネージャー拠点長は課長クラスである

まり、現法で貰っている給与というのはその人の日本の職位からすると貰いすぎなわけである

この貰いすぎた差額をどうするかについては国や会社によって対応が異なると思うが、一例としては毎月会社給料の一部を返金したりする。

もちろん上記のような背景あってのことなのだが、それでも毎月自発的給料返上イベントが発生するというのはなかなかモチベーション的にクるものがある。

次に給与の中身の話になるが、駐在員の手当としては、大別すると危険地手当と物価調整の2種類がある。

危険地手当は読んで字の如く日本より危ない地域に赴任した駐在の方が多くもらえる。物価調整は日本より物価が高い国にいる駐在が多くもらえる。

この辺の指数もどっかのコンサル会社が算出する。

ただ、物価が高い国というのは生活コストが高いということなので、より危なくて物価の安い国にいる駐在の方が可処分所得という観点ではメリットがあると思う。

また、控除という観点から日本で支払うのと同等の税金をさっ引いて、駐在員の手取りを調整したりもしている。

で、これでもまだ何となくおちんぎんをたくさん貰えてそうな感じがするが、実際には国によって個人負担してでも揃えないと生活が大変な物が結構あって、この辺の待遇がどうなってるかが会社ごとの待遇差に繋がっている。

大手になると今でも家族用の車購入を補助してくれたりするらしいが、自家用車自己負担する場合はそれだけで結構な金が飛ぶ。

また国によっては治安上の理由ドライバーを雇わないといけない場合(まぁそれ自体普通に考えれば贅沢なことなんだが)があり、これが個人負担だと一気に苦しくなってくる。

あとはそもそも論だが海外への転勤自体トータルで考えるとすげぇ金がかかる。日本の自宅に持っていた家電家具は購入してすぐだろうが何だろうが処分しなければならないし、それらは帰国したら速やかに買い直さなければならない。子供がいる場合教育関連もかなりコストがかかる。

自宅を引き払うなどした場合は置き場を失くした車もセットで処分する場合が多いので、帰国した際の配属先によってはまた車を買い直さないといけなかったりする。(まぁ車については日本でも都市部地方の転勤で同じようなことになるけど)

そんなわけで、確かに日本で勤務している時と比べて額面上では貰っているのだが、日本にいる時の倍もらってるとかは基本無いし、また生活の実情としてメチャ楽かというと言う程でもないというのが実態だと思う。

しかしなー、中国をはじめとしてアジア各国の経済成長が著しい中、日本水準の給与支給を是とするこのシステム加速度的に割に合わない内容になっていくんじゃないかなーと思っている。

当時もぶっちゃけ夫婦で転勤の無い会社に勤めてそこそこの給料2馬力した方が可処分所得という点では楽な感じがしたし。

また、そもそも海外で遜色なく暮らせる語学力とかのスペックがあって、バキバキ仕事する自信があるのであれば外資とか行った方が楽しく稼げるんじゃないかなーとかも思う。

まぁこんな感じの実情ですよというのを知ってもらえたらと思って書いてみた次第。

2020-12-31

NHKエンタメコンテンツに主軸を移すべきという話はよろしくないのよ

NHK面白いエンタメものを作ると「こういうのをどんどんやってくれ、そうすればみんな受信料払うのに」という意見ネットで人気になるが、それは問題のある意見だ。

皆が楽しめて人気になるエンタメ提供して収益を稼ぎ組織を回すだけなら、民放でいい。またはNetflixamazonでいい。

NHK特有価値というのは、人気が無かったり視聴者層購買力が低かったりで儲からないが、必要な人にはとても必要コンテンツ提供することだ。

生涯教育文化番組であったり、幼児番組であったり、災害報道であったり、他組織から一定距離を置いた報道批評であったり。

エンタメにしても、求める人は少ないが、一部が切実に求めているようなもの提供して、その趣味マイノリティの心を支えることができる。

要するに、NHK受信料というのは福祉への投資である

多くの人にとっては直接的にはメリットにならない、だが社会の底や端っこを支えているので巡り巡って間接的には重要で見えづらいメリットをもたらす、そういう投資NHK受信料である

というわけなので、「私が見て楽しめる番組なら金を払う気になるからNHKはそういう番組ばっかり作ってくれ」というのは資本主義的な市場感覚に染まりすぎていて問題がある。

資本主義市場は優秀な仕組みだが万能ではなく、その穴を埋めるのがNHKなのだ

「俺は全く興味のない番組が多いが、どこかの誰かは求めててそれが社会の端っこを支えてんだろうから効果は実感しづらくてムダ金払ってる気になるがそれでも受信料払わねえとな」という、実感には反するが理性を働かせて受信料を払う決断をすることが私たちには必要である

ちなみに徴収者に暴力的なやつがいる(自分は遭遇したことがないが)のは問題なのでそれは大いに批判するべきだが、「だから払わない」ではなく「払いはするが、ろくでもない徴収者はしっかり教育しろ」という話にするべきだろう。

裏社会映画アメコミ映画警察が腐敗している時に、その腐敗は糾弾すべきだが、警察を失くせという話になったらヤバいのと同じである

抗議の意思表示としてなら一時的に支払わない選択もアリだけどね、本当に一時的ならば。

NHKでやってることの99%はマジで興味ねえ無駄だしやめてほしいわ~、数年に一回くらいは他がやってくれそうもないのに俺得コンテンツを作ってくれるのにな~」という感覚は、その99%も他の色んな人達の「俺得」の集合なので、それぞれが望む俺得世界から消えないために99%のぶんの金も払う、それがNHK受信料の意義なのだろう。

2020-09-20

anond:20200919165809

私は中国向けに、原材料木材販売する仕事をしています初心者向けアコースティックギターですから使用している木材はスプルース材(カナダ産)です。

①何故日本で作られなくなったのか?

楽器向け木材製造する業者がいなくなった。カナダから輸入する木材の塊(長さ4000㎜幅800㎜厚600㎜とか)を、乾燥し、細かく裁断してギター用材の長さ3尺(909㎜)以下にする必要があるが、

90年代後半以降の不況日本において、機械不能の寸法を製造するザ人海戦術する業者はいなくなった。(3万のギター材料販売黒字化しなくなった)

・最終販売単価が変わらない。完成品の単価は、この30年続く不況で変わなかった。これは後述しますが、スプルース一つとっても木材価格はこの30年で2倍~3倍に価格が上昇している。

スプルース材は日本では長らく建築材料世界において桧の代用品でしたが、今年の相場でいうと下手したら価格が逆転してしまっている。

中国製造品質は悪いのか?

発注元が要求する何十年も不変な販売単価にコミットするために、カナダ産スプルースでも品質が更に低い材料使用するようになる(そもそもカナダ産スプルースアラスカ産に比べ質が低い)

品質が低く木筋はねじれている上に、立木の時点や太平洋横断時にブルー(カビ)が入るので、漂白剤の海に漬けて何とかする。やたら白い/ケミカル臭いのはそういった材を使っている場合がある。

日本コストが合っていた頃は、その辺りの品質管理は適切だった(今では材料/人件費不可能だが)木の塊からギター用材を製造するための人件費と人的余裕が中国にある限り、中国製造はやめられない。

日本相対的に貧しくなった

30年日本インフレなし、給料が上がらない間、先進国途上国も年率数パーセントの上昇を続け、日本購買力販売力が落ちたのは事実です。90年前半における世界の中の日本立ち位置は、

米国に次ぐ木材購買力(米50、日40%ぐらい)があり、原産国カナダ米国人間客扱いしてくれますし、単価交渉も用意でした。30年後のカナダ産シェア率は(米50、中30、日10%)です。米国の景気良いので、日本に売る木材ありませんと真顔で言われます

商社マンブローカーアジア北米で暴れていた時代はもはや過去の物で、30年前の武勇伝で時が止まった高齢業界人ゴロゴロ転がっている。楽器も、日本では販売価格を変えられないので、中身の質が低く、人件費が安い所に変わっていく。

日本における木材文化楽器の方向に向いていない

蛇足ですが、日本は数千年前から木材を主要な材料として使用している歴史がありますしかしその利用用途建築資材(や家具)に向いており、西洋楽器製造には厳しい品ぞろえの市場です。

日本における植生は、杉や桧が多く、広葉樹は(建築に)使いにくいという理由戦後皆伐してしまいました。高級アコースティックギター使用される木材南米原産の木が多いですが、それらは旧スペイン領又は旧ポルトガル領で、当然の権利のように欧州のみ優先して供給されます。「どうにかしろ」と一度酒場ラテンギター職人に言われましたが、この文化の違いはどうしようもないと感じています

anond:20200729213111

趣味ジャンルとか関係なくて自分晒してると思わなくても

・グッズ購入報告から購買力収入

イベント参加報告からパートナーの有無や友人関係

ツイート時間から職業

・よくある食レポツイートで、暮らし

趣味以外に言及するニュース内容で、専門

いろいろプロファイリングできる内容は詰まってるよね

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん