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2020-08-08

anond:20200808160355

前提として、増田意見全面的肯定するわけではない。

「いやそこは女性差別を残したい男性にとって都合のいい考え方だよ」と言いたい部分も、「いやそれは結局女性差別言い訳にして性表現スティグマ化してるだけの保守的規制派の主張だよ」と言いたい部分もある。

でも、人は間違う。それは当たり前。

考え方も人それぞれ。それも当たり前。

あなた意見異論を唱える私の意見が正しいという保証もない。

「ツイフェミ」が嫌われるのは、単純に「間違っているから」という話ではないんだよな。

自分の罪に鈍感なくせに、他罰的で、人の話を聞かず、想像力もなく、ホモソーシャルの中でエコーチェンバーを増幅させ、ただただ「私は不幸だ」と被害者意識だけを増幅させている。

そういうところが嫌われるんだよな。

まあ、そういう愚かな人は別にフェミニストとかに限らないとは思うし、たとえその個人差別主義者でも性別人種差別されることがあってはいけないとは思う。「ツイフェミ叩き」のためなら女性差別も平気でする連中と一緒にされたくはないという気持ちは私にもある。逆もまた然り、という気持ちが「フェミニストではないけど〜」に込められているんだよな。


まあ私も「落とし所」なんて探すつもりはないけどね。

私は私なりの主張を、わかってもらえる人にわかってもらえるよう主張し続けるだけ。(フィクトセクシャル存在もかなり周知されてきたし、安易ゾーニングはいずれ淘汰されると信じてるよ。個人的な意見として。)

増田のことを「わかってあげる」つもりはない。しかし、「そういう人もいる」ことは黙って受け入れる必要はあるとも思う。

「何一つ間違えず、誰一人として傷つけたことのない人だけが性差別批判していい」世界は息苦しいよね。私だって、今もたくさん間違えて、たくさんの人を傷つけながら生きている。ちょうど増田くらいのバランスで、差別批判する人がたくさんいたらいいとは思うよ。一般論として。

2020-07-27

anond:20200727072316

言い方に問題があるのは全く同意(女性に不利な産業構造経営利用者糾弾する意図なんだろうが、産業自体攻撃している言い方になっており、割り切っていたり肯定的従事者や特に思いのない市民にとっては産業イメージを下げる(スティグマを背負わせる)だけになっている)だけど、パンデミック下で高リスク産業抑制が叫ばれてる中で周りも下手な擁護批判も出来ないでしょ。黙って趨勢を見る、になる気がする。

最近藤田孝典氏について

藤田氏がひどくなったのは、最近というより昨年ぐらいからか。

この一週間風俗業の人と論争しているが、本当に内容がひどすぎる。

現在でも十分に差別的だが、そのうち決定的なことを言ってしま可能性が高い。

たださえ社会的スティグマを背負っている風俗嬢が、

自分仕事奴隷反社組織と同じであるかのような言葉を見て何を感じるか、

この人は想像したこともないのだろう。

なぜまわりの反貧困反差別の人たちは何もたしなめないのだろうか。

特に友人の今野晴貴氏や風俗業のフィールドワーク経験豊富な長い荻上チキ氏は

何か一言あってしかるべきだろう。

2020-07-24

糖尿病という名称を変えて欲しい

1型糖尿病理解を求めるというような漫画も見掛けたけれど、そもそも糖尿病」という名称自体問題があるのでは…?

なんで名前を変えようとしないんだろう。

「尿」ってどうしても恥ずかしい、ネガティブイメージが付きまとうし、スティグマになる。

知らされた時の絶望から診断を避ける人や病気を隠す人も多いと思うんだよね。

血中の糖をコントロールできないのが症状ならば、糖血病とか高血糖病とかじゃ駄目なのか。

精神分裂病統合失調症に、痴呆症認知症に変わったように、「糖尿病」も患者へのスティグマ感の少ない名前名称変更すべきだと思う。

糖尿病情報というと如何にして食事運動で予防するかとかそういう情報ばかりで、患者QOLを上げようとするもの全然無い。

2020-07-23

anond:20200723102535

プライドパレードハーネスを付けてくるゲイに「猥褻だ」と言えば「ファッションだろ」と返されると思うよ。

ちょっとえっちであることそれ自体ファッション性・政治性を無視するなと言う話なんだよね。

これは「セックス生殖行為スティグマ化」云々とはまた別の話。二次元性愛というセクシャルマイノリティーの話。

成人式花魁着付けを用意する女性売春と直結させて語ることの暴力性くらいは理解できるだろうに、対象二次元になると脳がバグる人が多いのは、それだけ差別が根強く残っている証拠だろう。

2020-07-19

anond:20200719095851

社会的スティグマとは?

保健医療に関する社会的スティグマとは、ある特定の特徴をもつ個人集団を、ある特定病気

と誤って関連付けることを指します。感染症流行時には、特定の人々が疾患と直感的に結びつけ

られることによって、レッテルを張られ、固定観念を持たれ、差別を受け、阻害され、その社会

地位が損なわれることになります

このような扱いは、疾患を抱える人々だけでなく、介護者、家族、友人、地域社会にも悪影響を

与える可能性があります病気ではないのに、スティグマ対象となる集団と関連する特徴をも

つ人々もスティグマに苦しめられる可能性があります

https://extranet.who.int/kobe_centre/sites/default/files/pdf/20200224_JA_Stigma_IFRC_UNICEF_WHO.pdf

(COVID-19 に関する社会的スティグマの防止と対応ガイド

2月の時点でステグマの恐怖について警告されているんだね。

捨て熊は怖いよ。ほんと。

新型コロナウイルス感染症で最も怖い"症状"は社会的スティグマ

から指定感染症を解除するのが一番の対策――

一般的には暴論と見なされているが、あながち的外れとも言い切れない

2020-07-16

anond:20200716173320

BLは「気を使っているから許されている」んじゃなく、「(女性の性欲は)存在しないものとして扱われている」だけだよね。むしろ青少年健全ナンチャラではガンガン規制の的になってる。多くのものは「ゆーてこれで興奮する奴おらんやろw」と思われてるだけ。言ってみれば昭和の「ロリコン」と一緒。

あと、自分男性オタクだけど昔からBLとかホモネタ(は褒められたものでもないが)とか好きだったし、今でも好きだし、淫夢とかヤマジュンとか昔からそういう一面はあっただろと思うし、クソデカ主語には「うるせ〜〜〜!!」ってなる。(「ホモ弄り」は禁止とまで言わなくとも配慮と何より敬意が必要だと今では思う派ですよ。「障害者弄り」もそうだけど、タブー化するのもそれはそれでスティグマ化に資するとは思うけど、非当事者がそれを高らかに謳っちゃダメだよね。)

2020-06-23

anond:20200623205747

その通り、昭和はまさにそんな感じだった

大都市満員電車内の痴漢は「DQNにとっての万引き」くらいのコンセンサスがあった

こっちは女性の側だけど性犯罪被害へのスティグマが強かったし黙って耐えて忘れるのが無難みたいな圧力

その場で騒がないと痴漢被害を訴えられないし居直られたら終わりだろうし警察も取り合わないだろうみたいな諦念

何の疑いもなくそういうもんだと思って我慢してたわ

その場で声を上げたり駅員に訴えたりする女性が増えたのは平成に入ってから

やっぱり昭和のあれは今振り返っても異常だった

2020-06-18

anond:20200618160232

俺の本性をどう解釈してもいいけど、実際日本人の6割~7割が生きづらさを感じてる理由ってそこだからね。

「〇〇という属性を持つ人はこうあるべき」というレッテルスティグマ、間違った規範意識問題未満の問題無理解によって攻撃しあって苦しんでる。

2020-06-08

お願いだ、フェミニズムを嫌いにさせないでくれ。

私の理解するフェミニズムは、男女を平等に、同格に扱う思想であった。

人が性別でなく純粋個人資質評価され、誰もが平等権利を持つ世界を目指すものだと思っていた。


女性から」昇進できない世界否定する。「女性から給料が低い世界否定する。「女性から男性から暴力を受ける世界否定する。

女性から苗字男性に奪われる世界否定する。「女性から」によるすべての不利益否定する。


素晴らしい世界だ。掛け値なしに最高の世界だ。だが私はこの世界が実現することを望む一方で、それを世に主張するだけの勇気を持たない。だから

非難を恐れず世に問いかける「フェミニスト」たちの勇気を、私は心底から尊敬していた。


それ故に、この記事の内容が信じられない。

https://mirror.asahi.com/article/13432941


この「フェミニスト」は、「女性から」による差別否定するべき彼女は、「女性から男性に守られる世界を、肯定しようとしている。


何か読み間違いがないか、目を皿のようにして読んだ。だが、どう解釈しても、彼女はこう言っているのだ。

「私は自分の好きなこと以外はしたくないので、それを実現するために女性であるが故の特権を利用する。社会が暗示的に与えている、男性が『男性から

得た経済的優位を頼り、それと引き換えのぬるま湯みたいな自由享受する。だが誤解しないでほしい、それは私が自由意思で選んだものなのだからフェミ

ニズムの否定ではないのだ」


私には全く信じられない。おかしいではないか。「女性から」を理由とする不公平な抑圧から解放をうたう活動家が、なぜ「女性から」得られる利益

平然と享受しようとするのか。少なくとも自らをフェミニストと任ずるのであれば、その都合がよい「自由意思」とやらを反フェミニストによる「だから女性は」

「やっぱり女性から」という反論に利用されないためにも子供のような我欲の実現に女性特権を利用していると後ろ指をさされないためにも、範を示す

べきなのではないか。最低限、フェミニストはその対決すべき相手、つまり男性に対して筋を通すべきなのではないか


フェミニズムとは平等であり、平等とはギブアンドテイクの世界ではないのか。「女性から」と押し付けられる不平等否定する一方で「女性から」得られる

特権へ浅ましく縋ろうとするのではなく、「私はあなたにこれを与える。だからあなたは私にこれを与えよ」ではないのか。利益と同様に不利益に対しても等しく

責任を持つのが、対等であり平等ではないのか。


なぜ、なぜ、本当になぜ、この「フェミニスト」は男性庇護による片務的な負担を「フェミニズム」の一形態だと言うのか。単なる一個人怠惰自己中心的

わがままではなく、立派な「フェミニズム」だというのか。これではまるで、「フェミニズム」が子供っぽい強欲を通すのに都合のいい屁理屈に成り下がってしまうで

はないか。「私は研究以外のことがしたくない」。結構。だが、フェミニストがそれを実現する手段は、「男性経済力に頼る(あるいはそう他者に指摘される

余地を残す)」手段以外であるべきではないのか。自由意思かどうかなど関係ない。むしろ本来フェミニズムとはそういった「自由意思」の裏にあるスティグマ

を消し去ることが究極の任務である筈ではないのか。


私はこれがフェミニズムだと信じることができずに、いくつかのリンクをたどった。同じサイトに、「女性権利を主張するのに、奢られるのってズルい?」という記事

を見つけた(https://mirror.asahi.com/article/13365758)。そこではある論者がこう発言していた。


「奢ることと、対等であることは全く別物だからお金出すって行為庇護じゃないから。あなたの貴重な時間をいただいてありがとうっ、てことだから。上とか下

とかじゃないから」。


どういうことだ。本当にどういうことだ。仮にも女性権利について論ずる場で、いけしゃあしゃあとこれを言うのか。あるいはこの発言者は、世の男性が本当に

あなたの貴重な時間をいただいてありがとう」という純粋気持ち女性に奢っていると心底信じているのか。もしそうなら、発言者は性差別を論ずる人間とし

不適切なまでに無邪気だが、まだ私にとって救いがある。だが、もしこの発言者が「『女性から』奢らなくてはいけない」という男性による強烈な性差別を、単

に自らの利益になるから適当理論づけで許容しているのであれば、それを肯定するのがフェミニズムなのであれば、フェミニズムとは最悪の差別思想ではないか


それとも、フェミニズム本質がこれなのか。


私は、フェミニストという存在を、フェミニズムという思想否定したくない。これらの記事の主張が、単に「フェミニズム」の名を騙る何か別の存在であると思いたい。

フェミニズムとはもっと高尚なものであって、「女性である」が故に得られなかった権利を得るために、「女性である」が故の権利を喜んで手放せる存在だと、少な

くともそういった矜持を持つ人たちの集団だと信じたい。


だがもし、フェミニストが何か適当言い訳を重ねて「女性特権は手放さない」というのであれば。それがフェミニズムだと言うのであれば。もはや私は、フェミニズム

信じることができない。

から、お願いだ。フェミニズムとは何か教えてくれ。本当のフェミニストの名を教えてくれ。私にフェミニズムを、嫌いにさせないでくれ。

2020-05-30

小児性愛カジュアル化」とは何か?それは問題なのか?

概要

小児性愛カジュアル化」に問題があると考えるのは、対人性愛優位を自明視した認知の歪みでしかない。問題があるとしたら、「性愛カジュアル化」にある。セクシャルマジョリティが主導して守ってきた性の規範を、マイノリティが拒絶することにより、「性愛カジュアル化」が現象として起こっているという事実はあると思う。しかしそれ自体セクシャルマイノリティの「政治活動」としての側面があり、一方的断罪することはマジョリティ傲慢である。「批判するな」とは言わないが、慎重になるべきだし、そうした政治性に注目することなく「批判」に終始するなら「ただのポジショントークだ」との誹りは免れないだろう。

小児性愛カジュアル化」は問題か?

批判者が「小児性愛カジュアル化」と呼ぶものの一つに次の事例がある。

しかし、これは所謂「キャットコール」と呼ばれるセクハラ一種であり、「対象児童から問題なわけではない。批判者も、「対象がもし成人ならば何も問題はない」とは言わないだろう。このような事例は「性愛カジュアル化」によって支えられる悪しき文化であり、批判すべきは「性愛」であり「小児性愛」ではない。これを以って小児性愛批判するのは無理があるし、「小児性愛は悪だから悪なのである」というトートロジーに陥ってるようにも見える。では、なぜ彼らは小児性愛を殊更に敵視するのか? 以下は既存議論焼き回しである

小児性愛と成人性愛本質的な違いはただ一つ、「児童との合意は(少なくとも現代倫理規定では)成立することがあり得ない」という点である児童との間に「合意のようなもの」がいくら存在したとしても、それらは全て「合意」とは見なされないし、見なすべきでない。(「合意」の定義児童保護について慎重に議論を重ねた未来では何らかの変化があるかもしれないが、それについて議論するにはあまりにも論点がずれているし、ここでは触れない。)しかし、「故に小児性愛は許されない」と主張するには論理の飛躍がある。ここまでの前提の下で自明と言えるのは、「児童との性的接触は許されない」という一点である

児童との性的接触は許されない」と「小児性愛は許されない」はもちろん同値命題ではない。彼らがこれを同値と見なすのは何故か?それは彼らが、「性的欲望とは常に性的接触によってのみ満足するものであり、それ以外の性的行為は全てその為の準備に過ぎない」という偏見を抱えているからであろう。今回、多くの人形性愛者、フィクトセクシャルさらにはアセクシャルを自認する人々から批判殺到した理由はそこにある。

「(実在児童対象としない、無機物対象とした)児童ポルノは、児童との性的接触を実行するトリガーとなる」と主張する人々は、「成人と性的接触を行うことは、児童との性的接触を実行するトリガーとなる」とは言わない。なぜなら、彼らにとって「性的接触」はそのまま「性的満足」とイコールであり、それが「ゴール」であると無根拠にも信じているかである

性愛カジュアル化」に問題はある。しかし、

前節では、問題本質は「小児性愛カジュアル化」ではなく、「性愛カジュアル化」であると言った。では「性愛カジュアル化」は本当に問題なのか? 結論としては、確かに問題であると私は思う。うぐいすリボン荻野さんも以下のように言っている。

その理由としては例えば、①性的プライバシー問題、②依存性の問題、などが挙げられる。あるいは、「そのような問題内包する言動」こそを「性愛カジュアル化」と呼ぶべきである、という定義づけも可能だろう。

①を語る言葉として「性的自己決定権」「私の身体は私のもの」などがある。余談だが、これは、ラブドールのような性的表象、および自慰を愛好する人々にとっても重要概念である。実際、他人自慰制限しようという試み自体が「性的自己決定権」の侵害であり、セクハラだという批判もあり得る。(参考↓)

話を戻そう。性とはそれ自体が深くプライベートものである。故に、他人性的領域に、物理的にも精神的にも安易踏み込むことは許されない。「性愛カジュアル化」には、その越えてはいけないハードルを下げてしま効果があるのではないか。自らのプライバシーを切り売りしている限りは「下ネタ」であっても、他人プライバシーを暴いたり、そこに土足で踏み入るような言動は「セクハラ」になる。(「下ネタ」を話題にすること自体話題への参加を強要し得る文脈において、それらの区別曖昧だが、それを語り尽くす労力は私には残っていない。)お互いのパーソナルスペース尊重する文化を守るためには、適切なゾーニングを守り、強行的な「性愛カジュアル化」を防ぐことも大切だと私は思う。

②の問題は意外にも語られることが少ない。これは、「ポルノにはなぜ年齢制限が設けられるか?」の問いに対する答えでもある。逆に言えば、「未成年ポルノを見せるべきでない」理由として、「正しい性教育」的なものを挙げるのは、性のスティグマ化に資するのみで未成年に良い影響を与えはしないだろう。

ここまで、「性愛カジュアル化」は問題であることを述べた。一方で、それらを安易断罪することもできない事情もある。それは次節で述べよう。

政治表現としての性表現

荻野さんは次のようなことも言っている。

ここで、各国のゲイ・パレードプライドパレード(LGBTパレード)の様子を見てみよう。

https://www.huffingtonpost.jp/letibee-life/taiwan-lgbt_b_8448268.html

https://lifevancouver.jp/pride_parade_vancouver

https://rocketnews24.com/2012/06/30/224561/

https://www.youtube.com/watch?v=MWiZwUFWs5E

やはり、非常に過激セクシーファッションに身を包む参加者のことが目に留まるだろう。しかしだからと言って、彼らに向かって「ゾーニングを守れ!」と叫ぶことがどれだけ暴力的か、理解していただけるだろうか?

彼らがこのような「性」を明け透けに表現しているのは、それ自体政治意味合いを持っているのである。それ自体政治表現なのである。そして我々の「性」の表現にもまた、そのような側面があることは決して無視できない。対人性愛的なものに背を向け、「オタク」的な性表現をオシャレなものとして、隠語的なコミュニケーションのために消費する文化がウケた理由は、人々がそのような政治性を間違いなく見出したかである。それは単なる「ポルノ」ではなく、「我々の性のあり方」をありのまま表現した、アイデンティティのものなのだ

とはいえ、我々の消費する全てがそのような政治性を帯びているわけでもないし、また全てがポルノ的でないわけでもない。実際のところ、単なるポルノが悪ふざけで表に出てくることもあるだろう。しかし、それらの区別は決して容易ではない。物理的には全く同じインク配列であるものが、文脈や作者の意図次第で、時にポルノであったり、時に政治的であったりする。それらは私やあなた独善的基準で決めつけていいものではない。「法的規制に反対する」という言葉は、私刑を推奨する標語であってはいけない。表現の正しい用法用量というのは、表現者と受け取り手一人一人の良心に委ねられるべきなのである

さらに言えば、政治性とポルノであることが、多くの場合両立してしまっているところにこそ問題の複雑さがある。その区別について「語るべきでない」とは言わないが、本質的に「区別不可能である」ことを前提に、慎重に語る必要がある。そのような必要な慎重さを欠いた言説こそが、「差別だ」と糾弾される所以なのである

誤謬見出し批判することは容易であるしかし、否定することが目的化した人々で集まって、こちらの政治性を矮小化するような言説ばかりぶつけられては、議論にならない。「我々が言いたいこと」は、この文章を通しても伝わるはずであると信じている。

2020-05-24

女へのスティグマが多すぎる

・「おまえがママになるんだよ」

=運悪く強姦されたおまえは助けも得られず幼女のまま性奴隷として心身に傷をおわされた上にこれから育児奴隷にもなるのだ

 

・古くからある貫一お宮のようなKKOストーリー

=女は貧困ビジネスに落ちても女自身のせいであ

 

・三大宗教

=女は男ではないという理由だけで天国にいけない

 

せめて生活の安定した状態繁殖したいという動物でさえ叶えられるのぞみが無理とはね

2020-05-09

anond:20200509180728

負け犬学があるとして、コアになるのは恨みと尊厳問題になるのかな。

尊厳を奪われたと感じているから世の中を恨み鬱屈していくわけだし、

恨み自体最後の心の支えだったりするから難しい。

経済的救済だけでは負け犬スティグマ人格を焼かれた人を救えない。

弱者学は多いけれど敗者学がないのは、そういう恨みつらみが自分たち大学人にも向いていることに薄々気が付いているからかもしれないと妄想

もし負け犬学を作るなら、リベラル知的エリート我慢できないような憎悪否定せずに扱う必要があるわけだけど

弱者学をやってる人たちと話していると、自分たちが扱う弱者ではない「負け犬」への侮蔑が時々透けて見えるしね。

2020-05-07

技能実習生風俗アンフェアネスに対する選択について

コロナの大流行現在進行形世界歴史が大きく動いている。日本に住む私達は政府から自粛要請され生活様式が一変した。私の生活にも様々な変化があったが、そのうちのひとつ自炊する頻度が大幅に増えたためスーパー野菜売り場で悩むことが多くなったことだ。そのときに私が感じ、考え、悩んでいることを書き残そうと思う。

技能実習生制度が許せない

私は関東の某県で医療に携っている。三次救急指定病院大学病院に勤務していた時期があるので、様々な重症度の患者を診てきた。そのなかでも幾人かの忘れられない患者達がいる。外国人技能実習生だ。4年間で3人、それぞれ様々な疾患のために入院治療に当たった。そして3人とも保険に入っておらず、退院直後に帰国する手筈を(多くの苦労のすえ)整えた。そのなかで技能実習生の送り出し機関や受け入れ企業組合大使館入国管理局保健所などと交渉する機会があった。また逃亡した技能実習生の横の繋がりや助け合いについても知る機会があった。詳細については記載できないが、本当にこの制度は許せない。これは絶対に続いてはいけない仕組みだ。そう確信させるような失望交渉相手が信頼出来なくなるエピソードが何度もあった。私は今でもその担当した1人が救急外来処置を受けながら「アッラーフアックバルアッラーフアックバル!!」と叫んでいたこと、その後回診のとき仕送りをしないといけない家族が何人もいること、日本アニメ好きだ、とはにかみながらTシャツに描かれたキャラ名前を教えてくれたことを忘れられない。彼らはいまどうしているだろうか。生きていてほしい、母国でも治療が続けられていてほしいと願う。

私が携った人のうち2人は農業従事していた。私はこの県の農業に、少なくない人数の技能実習生が関わっていることを知っている。そして彼らが低賃金で、過酷労働環境で、理不尽契約で、無保険で働いているからこの野菜売り場の一部の野菜がこの価格販売されていると想像する。コロナで多くの人達が困窮している、だから私は自分の手の届く範囲人達の手をとりたい、応援したいと思っている。その一環として地元野菜を買おうと手を伸ばすとき、(でもこの野菜技能実習生の誰かの苦しみのうえにあるんじゃないか?この野菜を食べて応援することはその制度を維持することに力を貸すのでは?)と考えてしまう。

一方で、地元農家の人々の顔も知っている。彼らの家庭環境経済状況もほんの部分的であるが知っている。あのおばあちゃん今年は桜見れたのかなぁ、と思い浮かぶしかし、その野菜栽培された県や農家写真はあっても私が知りたい情報である外国人技能実習生酷使されて作られたものかどうかはスーパーの展示からはわからない。当たり前だ、私達は私達が生きることで踏みにじる命や人生を知らなかったことにして生きるほうが快適だからだ。

私は個人的な関心と決意から技能実習生制度は許せないと思っているが、例えばこの記事を打ち込んでいるiPhoneがどんな環境で作られたものかは知らない。知らないからこそ次の機種の買い替えを楽しみにしていたりする。多分調べれば多くの情報が出てくるだろうが、あまり調べる気になっていない。フェアでありたい、自分倫理観に沿った選択をしたい、でも自分知識時間預金限界があることが歯痒い。

私はそういった葛藤を抱えて、どうかこの野菜理不尽な苦しみのうえに存在するものではありませんように、と小さく祈りながら地元野菜を選ぶ。国内フェアトレードの普及、そしてなにより技能実習生制度の一刻も早い改善を心から願う。

私は風俗を利用しない

これは関連があるようなないような話であるが、私はヘテロセクシャルアラサー独身男性であり、そして風俗いかないことにしている。岡村隆史発言で活発な議論が交わされているが、私は選択肢が大幅に狭められたにもかかわらず本人の自由意思による選択から自己責任である、という論には与しない。様々な反論があるだろうが私は日本社会男尊女卑根底にあると感じている。卑近な例で言えば医学部入試問題女性医療従事者の産休育休問題患者女性医療従事者に対する風当たりなどについて思うところが大いにある。そういった社会のなかでもとから職業選択経済的不利があり、世界的な不況さらに苦境に立つ若い女性が本来選択するつもりがなかった職業として風俗というハイリスク職業(感染症としても、また働いている最中/働いたあとのスティグマとしても)を選ばざるを得ない状況になることを社会的に成功した男性が心待ちにする姿勢放送することは品性が欠片もないと感じる。深く恥じてほしい。私はそういった他人の苦しみを踏み台にして自分の性欲を解消したくないし、自身の、そして今後パートナーになりうるかもしれない人への感染防御のために風俗いかないことにしている。正直にいうと私はモテない。パートナーは長くいないし、この5年で性交したのは2回だ。どうしようもなく孤独で寂しく、自暴自棄な気分になったとき風俗サイトを開いたり体験談を読んだことは何度かある。それでもやはり現時点の日本男性風俗を利用することは男女間の権威勾配に胡座をかいているように私は感じる。私はこの社会構造に納得していないし、与したくない。セックスするならお互いの自由意思で、対等な関係でしたいと本当に願っている。

アンフェアネスに対する私の選択

なぜこの話題を出したかというと、技能実習生制度風俗はともに弱者不公平社会制度が前提としてあり、本人の自由意思による選択から自己責任という体で存続しているアンフェアものだと感じているが、両者に対する私の対応が一貫していないように感じたからだ。

私は地元野菜を買う、風俗は利用しないという選択をしている。アンフェアネスに対する選択が違うのはなぜだろうか、と考えると、野菜を買うときは直接加害者にはならないが、風俗を利用するときは直接加害者になるからでは……?と気付いてしまった。もし野菜を買うときに小さく祈ることで一定確率技能実習生の苦しみに寄与することが許されるなら、風俗を利用するとき対応してくれる風俗嬢が選択肢を狭められた結果ではなく、本人の自由意思風俗従事していますようにと小さく祈ればいいのでは?と。あるいは一貫性をもたせるために地元野菜を一切買うべきではないのでは?と。

現時点での結論

妄想仮定のうえの思考実験自己欺瞞かもしれないが、今は以下のような結論にしている。仮に地元野菜回避して別の県の野菜を買ったとして、どれだけ技能実習生の苦しみが減るか不明である。一方、私は野菜を食べたい、また地元の県の経済を少しでも回したい。都道府県別に技能実習生生産に関わった野菜がわかるなら、より少ない県を選ぶ。そういった情報がない以上、小さく祈りながら地元野菜を選ぶ。しかしもし今後よりよい買い方があればそれを選ぶ。風俗嬢がまったく経済的に不自由しておらず本人の自由意思従事している可能性はゼロではないが限りなく低いと想像する。私が愛した女性が私をパートナーとして受け入れずひどく孤独であることと、私が風俗を利用するかどうかは別の問題であり、風俗アンフェアネスがある限り私は利用しない。という結論になった。

勿論この考えは完璧ではないと思う。本当に技能実習生を憂うなら抗議デモに参加を考えるべきだし、風俗を利用しない選択結果的風俗嬢の経済的苦境を悪化させるかもしれないし、利用しないことが風俗が賎業であるという偏見を後押しするかもしれない。(もし私の友人や家族風俗従事したいと言い出したらまず止めるだろう、そしてそこに一部もスティグマがないかと言われると難しい)不十分な情報をもとにした不十分な選択かもしれないが、今の私はアンフェアネスに対してこういった選択をしている。

私は自分の考えを確かなものにしたいので、もっと他の人の意見を知りたいです。野菜のより良い買い方や風俗利用について、そして根本的にはアンフェアネスに対する選択について、是非意見を教えてもらえないでしょうか?参考文献も購入を検討するのでご教示いただければ嬉しいです。

18時48分 追記:ブクマレスありがとうございます。全部目を通します。あと参考文献を載せてくれた方、ありがとうございます。購入しました。のちほどいくつか返信できればと思います

2020-05-05

コロナ罹患した人に、冷静さを要求するシステムおかし

ある程度同意

そもそも陽性が出た時点で、そのまま隔離ホテルスマホ貴重品だけもたせて直行するという立法をすべきだった

もちろん経済的不安もなく、スマホとかも持ち込み自由で、上手いホテル飯食わせるような良いホテル生活をさせることは前提

感染広める恐れがある間の、移動の自由だけは制限する必要がある


何より治療法がなくスティグマとなる病気罹患して混乱や絶望におかれた人間に、冷静や自制や自己判断を求めるシステムおかし

自棄になったり動揺したりで、こういう行動に出てしまう人は必ず出る

人間緊急時にはミスをするという、フールプルーフ的な発想が立法にない

これは、ある種パターナリズム立法必要レアケース

一時的移動の自由制限することが、本人にも社会にも有益であることが明白

2020-05-04

anond:20200504150150

エントリの後段で私は端的にそれが「差別」であり「この社会では差別が許されないこと」も「当人属性問題を転化することは言語道断であることもかいています

書いてあるにしても、↓前回の文章にて書かれた内容に内包する形で、あなた自身言葉の通りの事を体現していませんか?+風俗は賤業を2回。

本来差別が許されないことであるのと、差別存在することは両立します。

差別は許されないが、差別現存しており、被差別的な扱いを受け(させ)たくないという感情もあるので、人は差別を遠ざけようとする為、差別再生産されます



多くの人間が賤業だと思っているので、マグロ漁師とは異なると考えている、と言っています

「多くの人間」とは、具体的に統計がとれた上で言っている見解ですか?

あえてお聞きします。「風俗業を賤業」と思っているのは、誰の意見ですか?

エントリの後段で私は端的にそれが「差別」であり「この社会では差別が許されないこと」も「当人属性問題を転化することは言語道断であることもかいています

ですが、性風俗業を差別してはならない、と言っているだけだと、現実として性風俗従事者に行われている不利益配分、スティグマ化が覆い隠されてしまうことを問題視して、

性風俗業が賤業であるとみなされていることをまず直視する必要があると思い、そのように言及しています

エントリの中に私自身が性風俗従事者を差別し賤しめることを是認、推進していると読める箇所はないはずです。

要するに、あなた意思通りに解釈するのなら、「客観的に賤業として貶められている」と言いつつも、客観性も断定できる要素もなく、あなたが断定している意見ですよね。

子供が、「だってみんなが○○やってるんだから・・・」と言ってる根拠と変わらないと思います

あえて再度お聞きします。「賤業」と思っているのは、誰の意見ですか?

どれほど風俗水商売の事を知った上で発言しているのか知りませんが、中途半端知識正義を振りかざす人ほどタチの悪い物はありません。

差別肯定していません、でも差別はすべきものなのです、この論理展開が一番被差別者にとって迷惑です。単純な差別よりもタチが悪い。無自覚なら偏見でしょう。

スティグマやら再生産という言葉を使うくらいなら、それくらい身につけてから意見を述べるべきです。

https://anond.hatelabo.jp/20200504143010

多くの人間が賤業だと思っているので、マグロ漁師とは異なると考えている、と言っています

エントリの後段で私は端的にそれが「差別」であり「この社会では差別が許されないこと」も「当人属性問題を転化することは言語道断であることもかいています

ですが、性風俗業を差別してはならない、と言っているだけだと、現実として性風俗従事者に行われている不利益配分、スティグマ化が覆い隠されてしまうことを問題視して、

性風俗業が賤業であるとみなされていることをまず直視する必要があると思い、そのように言及しています

エントリの中に私自身が性風俗従事者を差別し賤しめることを是認、推進していると読める箇所はないはずです。

2020-05-02

レイヤーは囲みの夢を見るか

本当なら今日からコミケが始まっていて、本当なら自分は始発参加して、本当ならあの子の夢を叶えていた(はず)。

地方大学のよくある末期的オタサー彼女が来たのは去年だった。サークラオタサーの姫目的ではなく、"居心地のいい距離感の居場所"を求めていたのだということは醸し出す雰囲気から存分に分かったし、活動らしい活動はあってないようなオタサーだったか普通に受け入れられた。要はそんなオタク達が取り敢えず籍を置いておく、幽霊部員上等な末期的オタサーだ。

彼女の今年の夢はコミケで巨大囲みを作ることだそうだ。なんでそんな無意味な夢をと問うと、これからきっと就職活動自己肯定感が削られるから限界まで自己肯定感を高めておきたいのだと冗談紛れに言ってのけた。

サークル内でコスプレカメラマンをやっているのが自分だけであることもあり昨年末コミケで手伝ったが、彼女は良くも悪くも"コミケによく居るレイヤーの一人"である行列ができるときは5、6人は並ぶが囲みが必要なほどの人数になる事は無い。データを送ってくるのは数人居れば御の字。Twitterコス垢のフォロワも数百人。

しかし、時流を外していても好きなキャラになろうと衣装製作メイク練習を繰り返し努力した彼女の姿を見てしまたこともあり、(本当の理由は分からないが)何とか叶えたいと思った。


コミケコスプレ広場で囲みを作る、即ちカメコの注目を集める戦略は幾つかある。

有名レイヤーになる

目安:Twitterフォロワ1万人以上。重厚な囲みを形成する一方、視線を向けるだけで紅海を割ったモーセの如く道を作ってしまうという。

造形に凝る

武器や鎧、特に大型の造形は目立つ上に、「取り敢えず撮っておこう」勢が足を止める。しか彼女自分もそこまでの造形能力は無い。

流行作のコスプレ

ライバルも多いが流行作ということで目を止めてくれる人は非常に多い。

肌色を多くする

キャラに即したもの以上に肌色を多くする捨て身。ローアングラーと呼ばれる底辺族が最前に湧いてくる上に、一度肌を見せるとそういうレイヤーだというスティグマが刻まれる。

よって現実的可能方法は自ずと決まった。

別に流行っているからというだけでなく、作品としても面白いのは事実。ただ、好きなキャラが誰かというのは彼女とは意見を異にした。おかしい、なんで一花お姉さんの人気が無いのだ。

制服アレンジで何人かできるのも地味にメリットがある。さすがに4人分は厳しいが2人ないし3人分は作れるかもしれない。

自分にできることは、自撮りしたメイクウィッグについて良し悪しを言うこと程度だったが、「なんとなくいけそうかも?」みたいな雰囲気が楽しかった。


そして襲ってきたコロナ

多分彼女は今回を引退の機会と考えていたんだと思う。

最後にもう一度、写真に収めたかった。

2020-04-30

岡村隆史非難する事によって生ずる弊害

岡村氏の風俗に対する発言が物議を醸している。これは到底擁護出来るものではないという見方が強く、インターネット上でも彼を非難する意見大勢を占めていると言っていいだろう。

しか個人的には、彼を非難するだけで良いのだろうか?非難している側にも問題があるのではないだろうか?という疑念が湧いてくるのだ、本稿ではそれをまとめてみたいと思う。

岡村氏の発言意図

世間は彼の発言を「この先美人女性が不幸にも風俗に身をやつすことで、金の力を以て性的搾取出来ると期待している」と解釈しているように思うが、これは正しくないと思う。

このような見方は、単純に言って風俗嬢=弱者 客の男性強者という力関係を前提としており、その権力構造の中で男性による女性に対する性的搾取が行われている、という世界観に基づくものだろうが、おそらく岡村自身及びリスナーにこのような考え方は全く馴染まない。

風俗に行くような男性というのは、まあいろいろな例外はあるにせよ基本的にはモテない男性である

自由恋愛の中で性的関係を満足に築けない男性が、お金を払って女性相手をしてもらう為の場所であり、少なくとも本人の自意識の上で客というのはヒエラルキーの最底辺に属するものと思われる。

まり岡村氏の視座から見れば、風俗嬢というのは最大限に言っても対等な関係であり「今後極短期間だけ風俗業に従事するかもしれないが、まだ従事することのない美人」については、これは当然雲上の存在である

そんな雲上人がもしかしたら自分たち下々と同じ地平に一定期間だけでも降りてきてくださるかもしれない、ということを彼は楽しみしているわけで、

世間が思うような上から目線搾取希望などはなく、とてもとても下から目線弱者視点なんだろうと思う。

それがリスナーという一般人非モテ男性に憑依したことで獲得された態度なのか、自身のもともとの女性に対する屈折が招いたものなのかは定かではないが、

そんな超一流売れっ子芸人とはとても思えない弱者的な眼差しから齎された意見なんだということが誤解されていると感じる。

問:風俗嬢は不幸なのか?

しかし、仮に上で類推した意図が正しかったとしても、この先美人女性が望まぬ性風俗への就業余儀なくされるというのは一般的には不幸なことで、そのような不幸を喜ぶ態度は非難されて当然である

という反論が出てくるだろう。だがこの反論には2つの問題点があると感じる。

まず一つには、女性の望まぬ性風俗への就業を支えているのは、上述したようにまさしく望まぬ禁欲主義(Involuntary Celibate:インセル)的な男性欲望である

風俗嬢がいなければ欲求の解消も出来ない男性たちが、性風俗への就業を「本来なくさねばならない不幸」と捉えることが、果たしてどのように可能だろうか?

個人的にはそれは、無理がある話だと思う。

もう一つ、なぜ殊更この先風俗嬢になる人間についてけが取りざたされるのか?ということである

望まぬ性風俗への就業というのは、既にしていままでにも幾らでも起こっていることである。だからこの先も非難するな現状追認せよという話ではない。

まり、望まぬ性風俗への就業自体問題視するのなら、風俗自体解体を唱えなければならないはずだということだ。

仮に岡村氏の発言が「風俗にはほんまお世話になってて、僕風俗なしではやっていかれませんわ」というようなものだった場合、これほど叩かれただろうか?おそらくは全く叩かれていなかったろうと思う。

だが、そのような風俗肯定コロナウィルスなどとは無関係に望まぬ性風俗への就業肯定に他ならず、その点については今般の発言と全く同一の地平にあるはずだ、批判者の中で何が違うのか?

コロナウィルス被害性風俗嬢にならざるを得なくなるというのは身近で感情移入可能だが、それ以前にあった貧困教育機会の喪失による就業は遠い世界出来事なので切断しているのではなかろうか。

そんな差別意識が仄見えるのである

結局そのような世界観は、インセル的な客の男性のことも、現在風俗業に従事している女性のことも切り捨て、善意第三者として勝手他者を哀れんでいるような空理空論に思えてならないのだ。


この先は地獄

とは言え、彼のラジオ番組風俗関係者と客だけが聞くようなものではないので、無関係第三者が聞けばぎょっとして気分を害すものであったのは間違いないところだろう。

ニッポン放送及び本人が謝罪せざるをえなくなるというのは当然の結果ではあると思う。

だが、彼が謝罪することに依って何が起こるだろうか?

謝罪は当然こういった内容になるだろう。

「先般のわたし発言女性への配慮に著しく欠けておりました。コロナウィルス被害に依って女性性風俗業へ従事せざるをえないというのはあってはならない不幸で、そのような不幸を楽しみにするなど言語道断なことでした、ごめんなさい」

しか実態はどうだろうか?やはりコロナウィルス被害によってそのような職を求める女性というのは増えるだろう。

その事実に対して、上述の謝罪性風俗への従事=不幸というスティグマ化を強烈に強める効果しかさないのではなかろうか。

それは風俗業というものを更に一段下のレイヤーに落として不可視化し、風俗嬢及び客にさらなる弱者意識を醸成させる結果にしかならない。それは控えめに言って地獄であろう。

からこの騒動を奇貨とするならば、岡村氏の考えなしの発言非難すればいいなどという無邪気な考えでは駄目で、そもそも社会として性風俗をどう考えるのかを問い直すべきだと私は思う。

それが出来ないのであれば結局非難している人間も彼と同じ、「被害者ぶった加害者」でしかないのだ。

2020-04-26

anond:20200426205419

金を儲けることを肯定しながらスティグマ性まで否定してかかろうとする虫のよすぎる連中もいるんでお互い様じゃないっすかね

2020-03-10

精神疾患の父に友だちができた(追記あり

精神疾患もつ父親に友だちができ、家族一同毎日小躍りしている。うれしくてたまらない。

還暦を過ぎたいい大人人間友達が一人できたぐらいで何を大げさな、と思う御仁もあるかもしれないが、

今回ばかりは許してほしい。何せ父に友だちができたのだ。それもまともな友だちが!

父は30年以上前統合失調症と診断され、以来入退院を繰り返している。精神疾患を抱えながらも、私達子供を食わすために

無理に働きに出てはクビになり、体調を崩して入院するという生活10年近く続いた。そのたびに父は激しい劣等感自尊感情の低下に

まれ、ことあるごとに私たち家族に「ごめんなあ、ごめんなあ」と言っていた。

私の記憶の中の父は、いつも縁側でタバコを吸いながら力なくうなだれていた。

父はとても優しく、人のことを悪く言わないという美点がいくつもある反面、口下手で気が弱かった。

そのため、精神病院の少々ガラ悪めの人々にしょっちゅう金銭タバコをせびられていたらしい。

今思い出しても腹が立つのだが、父の退院初日の夜中にヤ〇ザみたいなおっさんから電話がかかってきて

「〇〇(父)はいるかぁ?代われ」と言ってきたので、「いません」と答えると舌打ちののちにガチャ切りしやがった。

おそらく患者仲間から退院の一報を聞いてこれ幸いとばかりに金をせびろうと考えたのだろう。

深夜に電話をかけてくる非常識さより退院日に唯一かかってきた父の知り合いからの電話がそれか、

と情けなく悔しい気持ちになったのを覚えている。

そんなわけで、家族としても心配なので何度も転院を薦めたのだが、父は「慣れている場所がいい」といってこれを固辞した。

主治医からも不慣れな場所に移ると却って精神的に不安定になるので、本人の希望に添ったほうがいいと言われたため、

仕方なくそ言葉に従った。

そんな中、私の兄が自死した。

突然だった。兄は父の病に一番理解を示し、毎日父に電話したり父を外に連れ出してくれていた。

私も大好きだった。兄がいたか家族が維持できていたといっても過言ではなかった。

その時の家族の、とくに父の憔悴ぶりといったらひどいもんで、ほぼ一日中どこかの部屋から誰かしらのすすり泣きが聞こえてくるような有様だった。

そんな一家ゾンビ状態我が家はド田舎集落で一躍有名になり、近所のスーパーに行くとレジのオバちゃん連中から好奇と憐憫眼差し

一身に浴びさせられて精神的にだいぶ消耗したりした。

てなわけで私は「こんなクソみたいな場所にいられるか!俺は出ていくぜ!」とばかりにサスペンス映画だったら最初に殺されそうなセリフを吐いて

家族を残し、早々に都会に越したわけである。薄情かもしれないが、こうでもしないと家族相倒れは免れないと思ったからだ。

当然といえば当然だが、息子と娘が一気に巣立ってしまった(?)父は荒れに荒れたらしい。

勝手に怠薬する、作業所(さまざまな疾病を抱える人が社会復帰名目でやる時給100円とかのバイト)を無断欠勤する、親戚に電話をかけまくる、

からパチスロに行って小遣いを全額スッてくる、母の財布から金を抜く…などなど。それはひどいもんだったらしい。

そんな調子からすぐに体調を崩してまた精神病院入院と相成ってしまった。

私は遠方に住んでいたため見舞いにはなかなか行けず、退院時に久々に父と対面したのだが、

半年以上入院していた父は髪もボサボサだわ歯もかけてるわで、一気に20歳くらい老けたような印象を受けた。

そんな浦島太郎ばりの体験をした父が、最近なんだかとてもうれしそうなのである。そしてたのしそうなのである

いわゆる躁的な状態ではなく、声と態度に落ち着きがみられるのだ。以前は相手の機嫌をうかがうようなトーンで他者と話していたのだが、

最近あきらかに雰囲気が異なる。よく笑うし、おどけるし、何より相手調子に合わせる「余裕」があるのだ。

その原因がこの間ついに判明した。なんと父に友だちが出来たのである!!!!!!

ついでに言うと、父が自分から他者を「友だち」と呼ぶのはこの人が初めてなんである!!!!!!

今までのヤ〇ザみたいなおっさんだったりとか、父につけ込むガラの悪い連中は全員「知り合い」と言っていただけに衝撃だった。

しかし、油断はできないのである。何せ今まで父の周囲にいた連中がロクな連中じゃなかっただけに、家族は警戒していた。

何よりこんな田舎町で「のけ者」によくしてくれる善良な人間なんかいないだろう、いたとしてもなんか道徳とか宗教とか倫理とかやってる人、

あるいは福祉関係の人で、ボランティア精神で父によくしてくれるんだろうと思っていた。ありがたいがなんだか申し訳ない気持ちが勝った。

しかし、その友だち(仮にYさんとする)はそのいずれでもないらしいのだ。日中は畑をやり、夕方に犬の散歩がてら父の家に酔って縁側で茶をすすってひとしきり世間話をしてから

家に帰っていくらしい。たまにとれたての野菜なんかをもってきては美味い食べ方をアレコレ指導していくらしい。所謂マジで普通のおじさん」である

マジで普通だが、思えば父の周囲にはその「マジで普通のおじさん」がぜんぜんいなかった。二言目には金かしてくれ、タバコくれと言ってくるような人ばかりであった。

父に近づく人間に警戒するクセがついてしまっている私は、失礼にあたるのでは、と思いつつも金銭のやりとりはあるのかとうかがったところ、

「全くない。逆に向こうの家に呼ばれてごちそうになる」という答えが返ってきたので仰天した。

さらにどういう話をするの、と聞いたら「コロナとか…飼い犬(老犬)の足が弱ってきたとか…」といったマジで普通の答えが返ってきた。

その普通さに、思わず私は胸が震えた。と同時に、私が父や周囲の人に無意識に抱いていたスティグマを痛感させられた。

私は「どうして誰も父のいいところに目を向けてくれないんだろう、病気という色眼鏡しか見てくれないんだろう」と言いつつも、

心の中では「どうせ父に近寄って来る人間は下心があるに違いない」という思い込みにとらわれていたのである。猛省しなくてはならない。

田舎にはプライバシーという概念がないも同然なので、Yさんは当然父の疾患や家族の不幸なんかの情報も耳に入っているだろう。

知ったうえで父と付き合ってくれているのだ。父の様子からすると、同情などではないのだろう。深くかかわった人ならわかるが、何しろ父は性根がすごく優しいのだ。

家族以外に父のよさに気づいてくれる人がいてくれてうれしい!!!!!!からしあわせ!!!!!

今度帰省したら縁側でおしゃべりする父とYさんにお茶を出そうと思う。そして少しばかり世間話に混ぜてもらおうと思う。

うそ場所で一人寂しくうなだれる父はいない。







追伸

看護学校社会人入試合格したので、春から看護学生になります!!!精神科の看護師目指してがんばるぞ!

ちょいとコメ返

①どうやって暮らしてたの?→母が医療系の専門職だったおかげで家族が食っていけました。やったね!

②苦しい気持ちで読んだ。ガラの悪い人は"おそらく"精神科の知り合いで"まともな友達"ではないと言う増田が、精神看護師を目指すのか→配慮を欠いた書き方をしてしまたことをお詫びします。父の入院先の病院では、少々暴力的な方々が医療者の見えないところで他の患者恐喝するといった小さな事件が相次いでいたのでナーバスになっていました。

ご指摘の通り、その方々も治療対象者であることに変わりはありません。そういった問題行動をとる方々ばかりが入院されているわけでは決してないことを強調しておくべきでした。

また、退院後の父に連絡してくる方々が高圧的な印象が強すぎたためそこだけフォーカスしてしまいました。申し訳ありません。猛省・精進します!

2020-02-20

anond:20200220134604

ゾーニングに賛成か、反対か」なんて程度の低い話じゃなく、みんな「ゾーニングとはどうあるべきか」という話をしてるんだと思うよ。

2020-01-18

anond:20200118164239

都会のほうがたしかに多いんだけど、田舎ももちろんいるだろう。田舎では精神疾患に対するスティグマが都会以上に強く、結果的受診率が低く抑えられ、発症割合が低く見積もられている可能性もあるしな。

2019-12-05

世界初HIV陽性者の精子提供する精子バンク誕生

HIV感染したこと日本にいる父親告白した時、“おまえは一家の恥だ”と言わんばかりにこう言われたのだ。

「本当は青酸カリでも飲んで自殺してもらいたいところなんだぞ……」

 父親一言からスティグマを実感した彼は、エイズ発病後も日本に戻ることなく、アメリカで闘病し、アメリカで生を全うした。

彼が最期の日々を送ったホスピスに、ある日、彼の父親日本から彼の遺骨を取りに来た。ホスピスで彼の世話をしていた女性は怒りを覚えた。

「闘病している時は会いに来ないで、死んでから来るなんて」

https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20191201-00153193/

これが日本人だ

どうだ白人ども

恐ろしかろう

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