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2013-01-28

水曜までの仕事が間に合わなくて、家だと集中できないのでネカフェのブースにノーパソ持ち込んで作業をしている。

さっきから涙が出て止まらない。

店員さんが不審がってこそこそ話しているのが背後で聞こえるけど、声を殺しても涙が勝手に出てくる。

別に作業がしんどいとか焦ってるとかじゃなくて。

作業ははかどってたんだけど。

泣いてしまうまでは。

FFが好きで、ニコ動FFオーケストラバージョン作業用BGMを聞きながら作業していたらすごくテンションが上がって開放的な明るい気持ちになった。

そのことをFacebook投稿したら真っ先にコメントをくれたのが、もうかれこれ1年ぐらい好きで好きで、本当に今まで生きてきた中で一番好きになった男で、でもどう考えてもわたしに望みはない、のだけど友達ですらいられなくなるほうがずっとつらいので好きだと言うのはやめておこう、と決めた相手なのだけど、いつもと別に変わらないはずの他愛ないfacebook上でのやり取りが何だかよくわからないんだけどBGMあいまって起爆剤になってしまったみたいで、作業しながら突然涙があふれてきた。

FF子どものころからずっと愛着を持っていた趣味(と呼べるほど高尚なものなのかどうかわからないけど)だから音楽を聞くと文字通り童心に戻れる気がする。

すごく素直な気持ちになる。

気持ちにしているふたとか、常識とか、世間体とか、見栄とか、相手に迷惑かけちゃいけないと思うことで自分を守ろうとする臆病さとかずるさとか、そういうのがいつの間にか全部きれいに取り払われていて、ただ、やつのことが好きで大切でどうしようもない、という気持ちだけが自分の中に残っていた。

やつと飲みに行った帰り道は、いつも世界が輝いて見える。

今まで付き合ってきた彼氏には一人もこういう感情を抱いたことはなかった。

「かけがえのない存在」とは、こういう存在のことを言うのだと思った。

向こうはどうか知らないけれど。

こんなに波長が合って、気兼ねなく何でも話せる相手と今までわたしは出会ったことがなかった。

そうだ、こういうのが恋っていうんだった、と思った。

言えば関係が終わる可能性のほうが高いから言わないでおこう、と思うんだけど、自分で決めたんだけど、友人に話すと口を揃えて「言ったほうがいいと思うよ」と言う。

言わないと、次の恋に進めないよ、と。

それもそうなんだけど。

でも今はこいつのことを失いたくない。

しんどい

片思いしんどい

泣くな、はらちゃん」の人も片思いをしているらしいが(見てないけど)片思いというのはつらい。

胸が張り裂けそう、ってほんとだな、と思った。

生まれて初めてきちんとした「恋」をしている。ような気がする。

つらいんだけど、でも友達ですらいられなくなるぐらいなら、やっぱり言わないほうがいい。うん、そのほうがいい。

ここまで書いて気づいたのだけど、「彼もあなたのことが好きかもしれないじゃん!()」みたいなのは求めていないので、やめてください。

ただ吐き出したかっただけなのです。本当に。

2013-01-25

オーケストラ不思議

音楽歴史にはさほど詳しくない素人として、オケ楽器編成はいつも不思議に思う。


オケ音楽様式はリュリがその形を作ったとされていて、大雑把に言ってしまえば、弦楽器表現の中核で、それで表しきれない部分を管楽器打楽器が補う。

時代が下るにつれて、管打の存在感は増してきたけど、それでも基本は割と同じ。


でもこれ、ものすごく効率悪い編成じゃないかって思うのだ。

だって楽器が高い上に、育成にも非常に時間が掛かる弦楽器奏者を、大人数揃えないといけないから。

ヴァイオリンなんて最たるもので、プロになるなら就学前から習い始めるのが当たり前、楽器のお値段は最安でも新車が買えるレベルという奏者の皆さんが、ベートーヴェン以降の作品だったら最低でも30人は必要

一方、オケ以外の器楽グループ特に管楽器メインのビッグバンドとか吹奏楽とかだったら、プロでも始めたのは中学高校の部活動からで、別に最初からプロ目指していたわけじゃない人がほとんどだし、楽器だって管体が貴金属というだけで高価なフルートとかでもヴァイオリンの銘器と比べたら全然安いし、何よりメンバーが30人もいたら「何でもできる、あるいは多すぎ」レベルなのに、オケではヴァイオリンの1st2ndという、たった2つのパートしか揃わない。

なんて高コストというか贅沢な音楽なんだ。

これが今の今まで1ジャンルとして確固たる地位を築いていることが驚きだ。


もちろん「表現効率とは無関係なんだよ低俗ツッコミはやめろクソが」と言われればその通りなんだけど、オケの本場のヨーロッパでも、あんだけ無駄と非効率の塊みたいな音楽が愛されてきたのが「ケタ違いの表現力」の一言では済まされない気がするんだよね。

もしかしてプロ弦楽器奏者が管打楽器よりも大人数で揃うような、古代から文化的土壌があったってこと?

2013-01-12

俺専用メモ・『攻撃戦だ』和訳歌詞

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17428910

『攻撃戦だ 공격전이다 (オーケストラ編曲版)』



 ニコの仕様上ほっとくと歌詞が消えちゃうので保存用

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前奏


赤旗掲げて進撃だ

銃隊を戦闘突撃

一心千万隊伍を率いて進む

その姿は先軍の旗幟だ

「攻撃 攻撃 攻撃 前へ」

将軍様革命方式は

白頭山稲妻のように攻撃

正日峰の雷のように攻撃

攻撃 攻撃 攻撃戦だ

山岳が立ちはだかっても足踏みではない

大軍が押し寄せても防御ではない

一瞬のためらいもなく立ち向かう

その戦法は必勝不敗だ

「攻撃 攻撃 攻撃 前へ」

将軍様革命方式は

白頭山稲妻のように攻撃

正日峰の雷のように攻撃

攻撃 攻撃 攻撃戦だ

(間奏)

目標は強盛

大国の希望の峰だ

道標チュチェ思想

偉業の勝利の峰だ

先軍の直線走路を

暴風を吹かせて進む

その足取りは強行軍

「攻撃 攻撃 攻撃 前へ」

将軍様革命方式は

白頭山稲妻のように攻撃

正日峰の雷のように攻撃

攻撃 攻撃 攻撃戦だ


(間奏)

あゝ あゝ あゝ あゝ

正日峰の雷のように攻撃

攻撃 攻撃 攻撃戦だ


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 メロディラインと歌詞が地味に燃えアニソンみたいでかっこいいと思った(小並感

2013-01-11

東大院卒就職率56%、はある意味、当たり前の話だということ

ホッテントリにこんなのが入ってた。

高学歴ワーキングプア問題・・・東大院卒就職率56%、京大院卒は非常勤講師ゴミ収集バイトを掛持ちしている現実

http://hamusoku.com/archives/7674931.html

学歴武器、どころか足かせとなった。名だたる大学院を出ても非正規雇用、あるいは無職となってしまう者たちが続々と生まれている。京都大学大学院博士号を取得したAさん。30代前半で他の大学の授業を週に2科目担当する非常勤講師だが、同時に毎朝の「ゴミ収集アルバイト」も続けている。生活を維持できないからだ。」

元ネタSAPIOだし、マジレスするのもあれなんだけど、当事者としては「当たり前の話じゃん」というのが感想

東大京大さら博士号なんだから、超高学歴じゃん」と人は言う。

 けれど、それは大きな誤解だ。日本企業における高学歴は「受験歴」、院卒で得られるのは「研究歴」なんだから受験歴っていうのは高校までのお勉強がそつなくこなせることの証明で、研究歴っていうのは問題を発見し、情報を集め、新しい知見を得る能力証明だ。終身雇用を前提とした日本企業が求めているのは前者だけ。読み書きソロバンの能力が高ければ、それでよし。あとは入社してから育てるから、というのが日本企業採用方針。というか社畜には「問題を発見し、情報を集め、新しい知見を得」たりされちゃ困るのかもしれない。

 研究者っていうのはある意味音楽家なんかに似ている。その分野でしか通用しないスキルをコツコツと磨き続けるという意味で。企業からしたら、大学卒業して何年も音楽活動だけに没頭していた人間を、普通の職種で採用する理由がないのと同じように、大学研究を続けていた人間採用する理由もないのである企業からみたら、そういう人たちは、無駄に年をとっているだけだ。

 たとえばヴァイオリニストが、オーケストラでの職を得るまでは、フリーターとして食いつないで行かなければいけないのと同じように、研究者だってごみ収集のバイトをしながらでも食いつないでいくしかない。博士号をとったらすぐ大学先生になれるかっていうと、そうではなくて「教歴」というもの必要になる。いわゆる「助教」のポストがどんどん経済的な理由で減らされている今、記事にあるみたいに、非常勤を掛け持ちして、バイトしながら「教歴」をつけていくしかない。学振とかの援助をもらえない場合ね。こういう、「博士をとって教歴をつけている途中の人」というのは統計上「無職」になるので、就職率56%というのは決して低い数字ではないと思う。(まあ、理系が押し上げているんだろうけど)

 「博士100人いる村」というのが出ていたけれど、「音大出のヴァイオリニスト100人いる村」でも似たような結果になるんじゃないか。16人がソリストになって、14人はオーケストラ就職、20人はバイオリン先生…といった具合に。ヴァイオリニストに対する社会需要は、もちろんないとは言えない。でも医師に対する需要よりはきっと少ない。研究者だっておなじくらい需要の少ないところで、戦わなきゃいけない。

 数年間、ワープアして耐え忍んで、その先に大学教授ポストがあればいいけど、運がなければ一生ワープアなので、どこまでしがみつくかは、とても慎重な判断を要するところだ。この0か100かっていう感じはすごいよね。ギャンブルのものだ。でも、まあそれは研究者に限った話ではなくて、音楽家でも、美術家でも、俳優でも、なんにせよ専門性をもとめられるプロフェッショナルになる場合には似たようなものなんだと思う。

 研究者っていうのはそれだけリスキーな商売で、社会からもそんなに必要とされていないんだっていう認識を、学生に持たせることは必要かもしれない。あとから「こんなはずじゃなかった」ってならないように。

2012-09-26

http://anond.hatelabo.jp/20120926142258

オーケストラに限らず、クラシックやそれに類する音楽は基本的には譜面重視だよ。

現代ポピュラー音楽と違って様式に沿って理詰めで書かれてる部分が少なからずあるから、あんまり簡単に音符をコロコロ変えることはできない。

2012-09-15

http://anond.hatelabo.jp/20120915202829

そりゃ儲かるよ

ブライダル系の派遣とかが主になる。バブルに比べるととてつもなく

安い単価で派遣

パーティーとかブライダルの華々しい場だから、それなりに「音楽家」っ

ぽくないといけないし、でも社会人的な常識ある見た目が重要

普通就職活動とかと同じだけど、見た目がすごく重要です。女性は。

からブライダル派遣は真面目そうな男の奏者か、結構見た目が可愛い

女の奏者の組み合わせが多いよね

横浜の某大手ブライダルがやっている派遣はもうかる。基本的な古典曲を

3分くらい入退場で吹くだけだから割もいい

でも・・・ほんとはオーケストラで吹きたいんや!ソロで活動したい

あと声楽とかはほんとに仕事ない。基本ぽっちゃりだし

指揮者音楽家)って職業結構儲かる

ずいぶん昔に流行った「13歳のハローワーク」に書いてある内容で気になったから書いてみる

ハローワークによると日本指揮者だけを職業にして生活できる人は10人にも満たないそうです。

一般的な収入をいくらと定義するかわからないけど、そこそこ儲かるのでここに書き留めたい。

特定さけるけど年齢と現在収入を言うと

年齢は30代。出身大学は私立音楽大学。指揮科ではないです。

年収結構幅があるのだけど大体ここ数年だと650~900万円くらい。貯蓄は1800万円を越えたぐらい。

月額の収入手取り換算してると35万円~80万円くらいになる。

収入に幅が出てしまうのは、自営業不安定さだと思う。自分病気になったり倒れたりしたらそれで

しましだし。

主な仕事だと

録音、音楽教室、国が絡む事業、舞台関係、ピアノアマチュア公演、アマチュア指導プロ公演の仕事

成り立ってます

録音について

劇伴といわれる仕事だったり。まずは歌手とか芸能関係の人のCDのバックミュージックの録音。丸1日くら

スタジオで録音に携わります指揮者というより前に立ってアンサンブルをまとめる仕事必要かと言わ

れれば必要だけど、斜陽産業だと思う。某テーマパークの録音とか、需要自体はまだまだ10年くらいあると

思う。

ギャラは今のところ悪くないけど 月々10万円くらいは何かしら録音がらみの仕事がある。

あとスタジオに呼ばれるミュージシャン結構固定されてくる。1つの楽器ができる人よりも1人で3つ~4つ

できる人だと、かなりの率で遭遇する。

音楽教室

よく小学校とかにプロの人たちが1時間くらい体育館とかで演奏するやつ。

地方プロは定期公演だけでなくてこういう地方巡業みたいなのします。これは比較的ギャラ安いので自分

のような定期公演を振れない指揮者に回ってきます。ギャラは限りなく安いけど、うまく気に入られれば大

きめな公演に使ってもらえる。ちなみに若手の仕事なので少し昔より減ってきたかなという感じ

これも月10~15万円くらいの収入で大体移動とか含めて3日とか使うケースがある。いろいろな地方にいける

ので音楽家になってよかったと実感できる・・時もある

国が絡む事業

から支援金が出て海外に行く仕事発展途上国とか日本よりクラシック音楽が盛んじゃない地域に教えに

いったり。月々には換算できないけど50万円くらいが1年のどこかのタイミングで入る

舞台関連

短期の仕事舞台オーケストラピットに入って歌手に合わせて指揮をしたりミュージカルの指揮とか

名の知れたタレントが主演している舞台は期間も長くて比較収入が良い。1日の公演数にもよる。

昼夜公演のほうがギャラは高くて、大体2万円~5万円くらい。スポンサーも年々音楽に関わる予算が厳しい

ので1公演1万円というギャラもある。人気タレント地方巡業はギャラが厚め。

アマチュア公演

クラシック愛好家は細く長く続いているので、若手の指揮者自分のような中堅の主な長期仕事になる

常任指揮者が1つあれば少なくとも指導料で年間100万円くらいは確保できるのが良い。ただしアマチュア

平日の夜か土日しか練習できないので、仕事バランスを取らないと年中仕事することになる。

本番を1つ15万円くらいでやっているので定期公演が3回あれば1つの団体で45~50万円くらい。

アマチュア指導

素人さんのオーケストラ指導に行く。本番は振らなくても練習を組み立てる指導でのギャラ。これは短発

だけど気に入られれば年間で1020回は1団体あたり呼ばれる。これも平日夜から土日。1回のギャラは安

くて10000~25000円くらい(交通費込みの場合も)

プロ公演

これが定期的に入れば一番良いと思う。価格オケの規模によって違うけど数回のリハーサル含めて結構

費用効果が高い。50万円~85万円くらいと幅がある。プロのいいところはリハーサル回数が少ないこと。

だけどプレッシャーが痛いね個性的社会の縮図。あとチケットノルマも課されるのでこれも重圧

オケから自分への効果は「集客」だからね。指揮者だけで100人から200人の集客できるとそれなりに重宝

はされる(動員数よりもチケット販売数のほう)

ピアノ

これはど単発。録音で人が足らないときピアニストに頼むにもギャラが出せないくらいの時に借りださ

れる。大体半日~1日の拘束で8000円~10000円くらい。人脈つくりと割り切るとやっていける

以上です。

アマチュアの公演を年に3団体くらいと音楽教室プロの客演の仕事が年に1回から2回と録音があれば十分に

暮らしていける・・・・くらいです。

音大でて無職かいってる人がいるので逆に気になったのでここに書いてみた。年間1000人くらい音大卒が

量産されるのでプロの一線で活躍するのは無理だと思うけど。自分のように才能なくても誠実に努力すれば

これくらいはいけるという記録を残したかった。

2012-07-28

2012年上半期ラノツイ杯(新規) レーベル

0票のやつを見たかったついでにまとめた。

電撃文庫
15票楽聖少女
14票エスケヱプ・スピヰド
13票ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン
8票ウィザード&ウォーリアー・ウィズマネー
7票VS!! ―正義の味方を倒すには―
6票あなたの街の都市伝鬼!
4票ミニッツ ~一分間の絶対時間~
4票楽園島からの脱出
3票乙女ゲーの攻略対象になりました…。
3票天使の3P!
2票明日から俺らがやってきた
2票6 ―ゼクス
2票バニッシュ・ドロップス! 家出中アイドルをフォローしますか?
2票シュガーシスター 1/2
1票ようこそ、フェアリーズ・インへ!
1票勇者には勝てない
1票らぶなどーる!
1票チェンライ・エクスプレス
1票ハレルヤ・ヴァンプ
0票金は彼女の回りもの
0票魔王のしもべがあらわれた!
0票オズダイヤ使い
0票アンダーランドドッグ
0票ベッドルームで召し上がれ
0票いるか寮の少女たちは恋できない
0票ちびとも!
0票インテリビレッジの座敷童
0票デュアルイレイザー
0票小悪魔ちゃんとMP0の少年
0票筋肉の神マッスル
0票ペルソナ×探偵NAOTO
0票朝岡ひよりのドキドキカルテ
0票きみのぱんつを守りたい!
角川スニーカー文庫
7票サイハテ救世主
5票クロス×レガリア
4票俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している
1票ベイビー、グッドモーニング
0票機動戦士ガンダムAGE
0票未来日記
0票ストライクウィッチーズ アフリカ魔女 ケイズ・リポート
0票ここから脱出たければ恋しあえっ
富士見ファンタジア文庫
5票スカイワールド
3票消えちゃえばいいのに
3票対魔導学園35試験小隊
1票勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。
1票期間限定いもうと
1票グロリアハーツ
1票シークレット・ハニー
0票いもうとコンプレックス! ―IC―
0票絶対服従カノジョ
0票ライジン×ライジン RISING×RYDEEN
0票鳩子さんとラブコメ
0票姫狐の召使い
0票双界のアトモスフィア
0票ルースターズ
0票デーゲンメイデン 台場、両断
講談社ラノベ文庫
1票小夜音はあくまで小悪魔です!?
1票デッドエンドラプソディ
0票スクールデモクラシー
0票好敵手オンリーワン
0票この素晴らしく不幸で幸せ世界と僕と!
0票いけめん彼女 ~学校一のイケメン告白された俺~
0票まお×にん!
0票雨乞い部っ!
0票FAIRY TAIL 心に宿るcolor
0票謎の彼女X 謎の小説版
一迅社文庫
4票きゃんでぃっど 乙女カメラ地獄突き
3票誰よりも優しいあなたのために
2票覚えてないけど、キミが好き
1票死にたくなければ××! 脱ぐのは絶対にイヤ!
1票から少女はおもいでをたべる
0票まほねーず☆とらいあんぐる
0票鈍感な僕と鋭い彼女
0票この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!
0票JSが俺を取り合って大変なことになっています
0票淫魔に狙われた俺のDTが危険なんだが
0票XIII番の魔符詠姫
0票あくまでも、妹が欲しいんです。
0票憧れのあの娘が突然迫ってくるんだが、どうしたらいい?
0票八丈島と、魔女の夏
0票世界魔法使いがうちに居候中です!?
ファミ通文庫
9票も女会の不適切な日常
8票龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
7票黒鋼の魔紋修復士
3票デキる神になります
2票ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
1票キュージュツカ!
1票SUSHI-BU!
1票はなぢ店長じゃ、だめですか?
1票武装中学生2045 ―夏―
1票バタフライ×ブレイクダウン 君が世界を救うというなら
0票明智少年のこじつけ
0票アルシャードガイア リプレイ 本当のRPG
0票連鎖カルネアデス
0票みぃくんのちくわぶ(+俺)
0票フォトカノ ペンタプリズムメモリーズ
0票うさぎロボ 謎の妹と俺たちのUFO探索記
0票夢見のサクヤ 死の予知はキスで訪れる
ガガガ文庫
14票森の魔獣に花束
6票俺、ツインテールになります
5票飛べない蝶と空の鯱 ~たゆたう島の郵便箱~
3票ボンクラーズドントクライ
3票空知らぬ虹の解放区
3票人生
1票猫にはなれないご職業
0票競泳戦隊ミズギーズ
0票こわれた人々
このライトノベルがすごい文庫
8票魔法少女育成計画
2票しずまれ!俺の左腕
1票オカルトリック
スーパーダッシュ文庫
1票魔王な使い魔と魔法少女
0票ソウル・キャリバー 魂を刃にこめて
0票アプローチアプローチ そして彼女は救いを言った。
0票銀のプロゲーマー
HJ文庫
2票月花の歌姫と魔技の王
1票ヤツの眼鏡は伊達じゃない
1票吼える魔竜の捕喰作法
0票アウトスタンディング ―常識ハズレな奴ら―
0票私のために創りなさい!
0票シンマと世界と嫁フラグ ~びっくりするほどハーレムです~
0票タタリ・ブレイカー弑子
0票前門の魔女っ子オタク?)、後門の守護霊さま(やっぱり役立たず)
0票悪に堕ちたら美少女まみれで大勝利!!
GA文庫
7票異能バトルは日常系の中で
2票神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード
0票眠らない魔王クロノのセカイ
0票ラパン
0票うちの居候世界を掌握している!
0票反抗期の妹を魔王の力で支配してみた。
0票アリス×アカデミィ ―彼女のついたウソ
0票ありす×ユニバース ―キャプテンはJK―
0票木崎くんと呼ばないで!
0票おまえは私の聖剣です。
0票彼女の恋が放してくれない! 俺たちは手錠で繋がっているだけの健全な友達です。
0票妹は僕に手を出すなっ!
メディアワークス文庫
1票金星で待っている
1票アウター×トップ
1票ネバー×エンド×ロール ~巡る未来の記憶~
0票不思議絵師 蓮十 江戸異聞譚
0票ソラの星
0票源氏 物の怪語り
0票時間の落とし物
0票NNOCENT DESPERADO
0票月だけが、私のしていることを見おろしていた。
0票侵略教師星人ユーマ
0票奇祭狂想曲
0票シャロン 死者は神を語らない
0票ラフィル 竜ヶ坂商店街オーケストラ英雄
0票円周率殺人事件
0票花の佳音
0票サクラの音がきこえる あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シャコンヌ
0票夜明けを知らずに ―天誅組余話―
0票僕たちはドクターじゃない
0票鴨川貴族邸宅の茶飯事 恋する乙女先斗町通二条上ル
0票還りの会で言ってやる
MF文庫J
9票ノーゲームノーライフ ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです
3票そんな遊びはいけません! ~君がいると風紀が乱れる
1票あおはるっ!
1票あの夏で待ってる
0票俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる?
0票輪廻のラグランジェ
0票アクエリオンEVOL
0票剣神の継承
コバルト文庫
1票英国マザーグース物語
0票光源氏花嫁
0票レドラナール恋物語 
0票貴公子ラッドの受難 
0票ニートメイド花嫁
その他
2票南極点のピアピア動画
2票RAIL WARS
1票マージナルオペレーション
1票柳生浪句剣
1票妹がスーパー戦隊に就職しました
1票ノートより安い恋
1票君が衛生兵で歩兵が俺で

文楽問題に関するいくつかのこ

以前、大阪市が公開した文楽問題に関するメール交信記録を読んで一文を記したが、

大阪の文楽問題をめぐる公開メールを一読して

文楽の問題に関して、Twitterを見ていていくつか誤解があるようなので、書いてみたい。

文楽大阪市補助金だけで成立しているのではない

産経の記事によれば、

橋下市政 揺れる文楽 補助金凍結…地方公演厳しく+(2/2ページ) - MSN産経ニュース

 同協会の収入は興行収入が8割、補助金が2割を占め、その内訳は国が8千万円、市が5200万円、府が2070万円(23年度)。

記事中「同協会」とは文楽協会のこと。今すぐ見当たらなかったが、たしか本公演に影響が出る額ではなかったように記憶する。少なくとも文楽の存廃に関わる額ではない。

大阪市補助金カット後、別名目の補助を出す可能性がある

公開されたメール記録から。池末浩規参与3月24日メール

http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000174249.html

③-1.技芸員のマネジメント機能のうち、「都市魅力向上に資する伝統芸能に関する若手技能者の育成支援事業」に対する事業補助を行う。これは当 初金額を××円(試案:2,000万円)とするが、××年度(試案:平成27年度)以降の分については、前年に(府)市の文化芸術に関する補助についての委員会名称未定)により決定する。

③-3.経過措置として、✕年間(試案:平成24年度に限って)は、✕✕万円(試案:3,200万円…現状の5,200万円と上記2,000万円 との差額)を新たな公演の試み、協会の機能向上の試みに対して事業補助する。この補助の使途および成果については、事後に報告するものとする。

ただし、同じく池末参与6月5日メール中、橋下市長とのやりとり部分。(→は池末参与の返事)

文楽についてはその構造 も、担当者以外は理解していないところもあります

文楽守れ!=(国も地方も)税を入れろ!となりがちです。

文楽を守る役割は結局国に あるということがはっきりとしてきました。

→結局文楽の振興については国しかコントロールできない形にしておきながら、大阪府市も金入れろという図式ですね。

そうなると若手育成も国では?

→本来はそういうことになります

また若手育成について、国 と地方役割はどうなのでしょうか?

→原則国主体でやるべきという考え方がベースになると思われますが、国が新たなスキームに乗ってくるまでの短期間(3年以内を想定)人材育成につい ては大阪奨励金を出す考え方もあるかもしれません。

将来、技芸員が自分の子息に芸を継がせたいと思い、家業として芸の継承が出来れば安定するのでしょうね。

市長とその周辺の意図としては、「文化財保護」よりも「振興(観光資源としての活用)」なのでこういう書きぶりになる。しかし、文楽においても、もちろん「家業」となっている場合もあるが、原則的には歌舞伎と違い、あくまでも実力主義だという側面が全く閑却されている。

文楽では過去様々な新作が作られてきた

文楽伝統に胡坐をかいている、敷居が高いなどという意見を散見したが、事実文楽も新作を試み、様々なチャレンジをしてきた。たとえば、子供向けに作曲された新作があげられる。

文楽の入門編として最も手軽だと思われるのは、国立文楽劇場で毎年夏の公演で演じられる演目だ。夏休みのため子供の観客を対象としたものが必ず演目にあがる。今年は「西遊記」がかかっている。

そこで近年演じられてきた演目を振り返ると、「舌切雀」「雪狐々姿湖(ゆきはこんこんすがたのみずうみ)」「瓜子姫とあまんじゃく」「東海道中膝栗毛」「金太郎の大ぐも退治」「鼠のそうし」「大江山の鬼退治」。。。などなどがあげられる。ただし、必ずしも中身が充実している演目ばかりとは言えない。

こういった子供向けの演目だけでなく、大人向けの演目も様々な試みが繰り返されてきた。

例えば歌舞伎演目コピーがある。そのなかで、「勧進帳」はもっとも有名な演目の一つだろう。

またあまり知られていないかもしれないが、近松門左衛門の「曽根崎心中」は歌舞伎の影響で戦後に復活した演目だ。その事情は次のサイトコンパクトにまとめられている。

素人控え「操り浄瑠璃史」

 その人形浄瑠璃にとって難題だらけの「曽根崎心中」の復活上演を、まず試みたのが本家人形浄瑠璃ではなく、歌舞伎であった。

 昭和28年(1953)8月、近松門左衛門生誕300年を記念して宇野信夫が「曽根崎心中」を新しい歌舞伎に脚色し、の新橋演舞場舞台にかけたのである。徳兵衛を上方歌舞伎の第1人者の2代中村鴈治郎、お初を長男の2代扇雀(のちの3代鴈治郎)というコンビで演じたところ、大評判をとって扇雀ブームまで起こった。

 この反響の大きさに驚いたのが、本家文楽である人形劇としての「曽根崎心中」復活上演に意欲を燃やし、現代向きにという松竹大谷竹次郎会長の意向を入れて、西亭(にしてい)こと三味線弾きの初代野澤松之輔が脚色・作曲担当、鷲谷樗風(わしたにちょふう)の演出で、昭和30年(1955)四ツ橋文楽座1月公演の舞台にかけたのである

 よく復曲といわれるが、昔通りの演奏復元は不可能で、新しい作曲と割り切った方が誤解が少ない。語りを8代竹本綱大夫、三味線を10代竹澤弥七コンビ主人公・徳兵衛役の人形は序列7番目だった吉田玉男が遣った。

 上演すると、元禄の初演当時のようにお初徳兵衛の純愛葛藤が評判を呼んで、興行的に大成功を博したのである

これらのものは本公演でもしばしばかけられる演目だけれども、より実験的な演目としては、蝶々夫人ハムレットテンペスト(「天変斯止嵐后晴」)など。また、市長が再三ふれている三谷幸喜の新作に代表されるようなそれも、しばしば作られる。聖書福音書物語文楽で、といった試みまである

まり文楽に携わる人たちは、新しい観客開拓への意欲はあり、チャレンジ精神も問題意識もある人たちなのであって、この点は文楽を知らない人たちによく認識しておいてもらいたいと切に願う。

したがって、ちゃんとした台本さえあれば、たとえば百合文楽でもけいおん!文楽でもなんでもできるはずだ。文楽人形は、女子高生でもイエス・キリストでも、なんにでもなれるのである

なぜ文楽が他の「伝統芸能」「大衆芸能」と同じでないのか&なぜ継承が難しいのか

しばしば、歌舞伎落語と並行して文楽を論じられているのを目にする。しかし、文楽は他の古典芸能と全く違う側面があるので、「伝統芸能」「大衆芸能」という大雑把なくくりで論じられるとやや面食らう。

まず、文楽音曲として非常に格の高いものだったという歴史的な事情である。これは歌舞伎竹本葵大夫さんが軽く書いている。

歌舞伎義太夫の世界

人形芝居で創りだした演目歌舞伎流出して、歌舞伎で大当たりを取る。それがために、人形芝居は経営に打撃を受ける。これは対策を講じなければいけない。そんなこんなで、人形芝居の組合で「歌舞伎に出演した太夫・三味線は除名処分にする。歌舞伎の太夫・三味線とは同席しない」などと取り決めます。「われわれは宮中お召しがあると参内して芸をお目にかける。そして掾号も受領することさえある。歌舞伎などの河原者とは身分が違う」と息巻いたかどうかは知りませんが、これくらいのことは充分おっしゃられたでしょう。

今でこそ、私など文楽の9綱大夫師にご指導いただいたり、ほかにも三味線の方が文楽の方のご指導をいただいたりしておりますが、昔でしたら考えにくい現象でしょう。

もちろん実力の裏付けがあってこそで、

 ただいまでも「文楽座出演」と銘打って歌舞伎演目文楽座の皆様が演奏で出演なさると、たいがい新聞劇評は「○大夫、△△以下、文楽座の演奏に量感がある…」というようなことが書かれます。ところが、同じ曲を私ども竹本演奏いたしますと、あまり賛辞を頂戴することがございません。

ということになる。

葵太夫さんも触れておられるが、そもそも人形浄瑠璃皇室関係の深いもので、その一つの表れが掾号だろう。名人上手は皇族から掾号を受領することがあり、豊竹山城少掾、人形遣い吉田難波掾を最後に掾号受領するものはいないが、しかしながら皇室との関係はあったわけで、昭和38年松竹が興行権を手放し文楽協会が成立したとき松竹がこれを「献納」と言っているのは故なきことではないのだ。

繰り返すが、このような人形浄瑠璃における格の高さは、実力の裏付けがなければ意味を持たないし、まして現代において補助金の投入を正当化するものには必ずしもならない。

しかし、他の芸能と一括りで論ずることができないという側面の若干は感じてもらえるのではないか

また、義太夫節の特性について若干ふれておきたい。

義太夫節構造のものは簡単で、決まったメロディーパターンを詞章に合わせて組み合わせて行くだけだ、という説明でいいと思う。したがって、このパターンの組み合わせは無限に広がる。

ところがそう簡単にいかないのは、文楽古典場合演目に合わせて様式が成立しており、義太夫節ではこの様式を「風(ふう)」という。かねて様々な論者により、風を語り分け伝承するのが最大の難物だとされてきた。というのも、非常に微妙・繊細なものだからだ。

以前書いたように、私は国立文楽劇場に通って図書閲覧室にもよくお邪魔をするような人間だったが、さすがに義太夫節を語るところまではやらなかった。だから断定はできないけれども、この様式の問題は最後は幼少時の音楽環境の問題になると思う。と考えたくなるくらいに、微妙な代物であって、これだけ洋楽が氾濫して耳が慣れてしまっている現代日本で、こういうもの継承することが可能かどうか、はなはだ疑問だと言わざるを得ない。

やや話がずれたかもしれないが、たしか落語歌舞伎などのように、時代に合わせて姿かたちを変えることで人形浄瑠璃においても生き延びることだけなら可能かもしれない。しかし、文楽場合、繊細な中身が変わってしまってはもはや文楽ではなく、ただの人形芝居、「文楽のようなもの」が残るだけだろうと強く危惧するものだ。

この点が、私の文楽の将来に対する悲観や「古格を維持している限りは、文楽は補助されるべきだ」と考える所以でもある。

観客動員を増やそうという努力必要、ただしその限界も率直に認めるべきだ

大阪市長やその周辺が模索しているように、観客動員を増やそうとする努力、そのための宣伝や統括的なプロデュースマネジメント必要だろうというのは、私もかねがねそう思っていた。まんざらではないと思う。

ただし、それには一定限界があるだろうとも思う。要因はいくつでもあげられる。

音楽環境がもうまったく変わってしまっている。古典に対する教育ほとんど日本ではなされないのだから理解できなくて当たり前。そもそも、松竹ですら経営が難しくて50年前に放り出したものを今の時代に観客が増えるわけがない。ちゃんと語れる人がもういなくなりそうだ等々。

一定限界を認めなければ、たとえば市長がいろいろ言っているように古典であっても演出をもっと現代的にしなければならなくなるだろうし、本も変えなければならない。本来、国立劇場国立文楽劇場での公演は一作品全部を舞台にかける「通し」を主として行われるべきだが、観客動員を上げたいのであれば歌舞伎のように「見取り」だけでプログラムを構成し、有名な売れそうな場面だけ舞台にかけておけばよい。しかし、それで本当にいいのか。

まり観客動員をどうしても上げたいのであれば、中身にも伝承にも確実に影響が出てくるだろうと思われるのだ。これで本当に「古格」が維持できるんだろうか。

「なぜ大阪府市が文楽の保存に公金を出さねばならないのか」という疑問に対する私の考える答え

私は、文楽だけでなく、歌舞伎も好きだし(そもそも文楽に触れるきっかけは歌舞伎で知っている演目文楽ならどうなのかという興味だった)、西洋古典音楽も大好きな人間だ。そうやって比較をすることで両方を消化するのが、誇張して言えばあるいは日本人だけの楽しみだとすら思っている。

そこで西洋音楽比較した場合文楽匹敵するものワーグナーの楽劇ぐらいしかないのではないかな、と感じている。長大さや感動の深さの点で比肩する物は相当に限られてくると思う。

それだけの値打ちがあるんだということ、それだけの値打ちがあるものに対して、日本のものなのに、その日本人の大多数が興味関心全くゼロだということは、まず言っておきたい。

その上で、しばしば「補助金なしでやっていけない芸能芸術は滅び去るべきだ」という意見が見られる。非常にもっともな意見で、公によって支えられている文化事業は常にこういう問いを問われるべきだと私も思う。

ただ、一方で、ヨーロッパオペラしろオーケストラしろ、「補助金なしでやっていけない」わけだが、「だから滅び去るべきだ」とは言われない。ここは必ずしも論理としてリンクするものではない、ということも、またもっとなのだ

文楽匹敵するのはワーグナーくらいしかないのではないかと書いたけれども、ワーグナーには過去歴史から政治的な問題が色々あり、また採算が取れないからといってドイツ人ワーグナーを「過去のもの」として捨て去るだろうか。欧州においてすら西洋古典音楽のファンはそれほど多くないはずだが、さらにそのなかのごく一部のワグネリアンしかたいした興味関心をもたないかワーグナーの上演は無駄だと批判されるだろうか。そういうことは今のところまずあり得ないと思う。なぜなら、ワーグナードイツの宝だからだ。文楽よりはるかにカネがかかるにもかかわらず。

大阪の先人たちは、文楽という芸能に対して文字通り心血を注いできた。一時期を除いて基本的には客が入らない芸能だったので、名人上手ですら「明日のご飯がない」という貧乏話は普通にある。奥さんが小料理屋を営んでいてそれで食わしてもらったりしている。それでもなお、大阪の偉大な先人たちはこの芸能に打ちこみ、奇跡的に現代に伝えてきた。

彼らはお金はなかったかもしれない。貧乏だったかもしれない。その代わりに得られたのは、感動を与える喜びであったり、誇りだった。掾号の問題はまさしくそれで、名誉けが彼らの糧だったと言っても言い過ぎではない。ワーグナーにも匹敵する芸能であるからこそ、それだけ打ち込む価値があったのだ。

ただ、現代社会では、残念ながらこの芸術価値に見合うだけの犠牲を技芸員たちに求めるのは、無理になって来ている。(それでも彼らは贅沢な生活をしているわけでは決してない)

現代大阪人はそういう偉大な先人の子孫だ、そういう偉大な芸術を生んだ共同体の中にすむ一員なんだという矜持、その矜持が文楽に金を払わせるのであって、他に理由は見あたらない。

そして、、、私はこれが最も大事な点だと思うけれども、、、大阪人に持ってもらいたいこの矜持に対して、文楽に携わる人たちはお返しをしなければならない。

それは、新しい観客を獲得する挑戦を一方で続けながらも、文楽の本格を維持すること、継承すること、古格を守ることではないか。それが、文楽座に課せられたミッションであって、それが出来なくなった時、文楽文楽でなくなり、公金を投入する理由もなくなるだろう。

もちろん、大阪市長やその周辺の人々が考えるように、観客動員を上げて観光資源として活用されるように生き延びる方向もある。しかし、それはもはや「文楽」ではない。

もし「文楽のようなもの」という形でしか生き延びられないのであれば、偉大な先人の名誉のために、大阪人の矜持のために、近い将来、しかるべきタイミング文楽の死を宣告してもらいたい、最低でも名前だけは変えてもらいたい、無形文化財世界遺産の認定も返上してもらいたい。私がこのように希望する気持ちやその理由も、これまでつらつらと書いてきたことから感じ取ってもらえるのではないか

そして同様のことは、なぜ国が補助金文楽に対して投入するかという理由づけにもなるように思う。大衆に受け入れられない芸能は補助金を打ち切ればいい、この財政難の折から文化事業に投ずる財源はないとよく言われるが、ことはそう単純ではない。

予算全体から見れば、補助金として文楽に投入される額は巨額とは全く言えない。しか大阪場合は、対象を悪玉・敵に仕立て上げて財政削減しても、すぐに無駄プロジェクトに走るのでせっかくの財政削減が全く無意味なことになっている。大阪市長文楽に対して様々な批判を繰り広げているが、予算と比較した場合にあまりにも不釣り合いな煽りであると言わざるを得ない。

日本の偉大な芸術しかもまだかろうじて本格が維持されている繊細な芸術に対して矜持を持って維持するに、大阪はもとより、日本市民社会全体「も」維持しなくて他に誰が維持するというのだろうか。

(追記)

これまで書いてきたように、私自身は文楽の将来にはかなり悲観的であるし、芸の質についても相当程度批判的だ。したがってTwitter を見ていて古典芸能ファンによる「日本の伝統芸能なんだから維持されるのが当たり前」や「とにかく文楽は素晴らしい」に類する議論を見ると鼻白む思いをする。自分の楽しみのために税金の投入を是認しろというのであれば、それはまさに橋下市長の批判通りなのではないかと思う。

したがって、古典芸能ファンの言動にもいささかついていけないものを感じる時があると、これは明記しておきたい。

また、もし何かご意見などあれば、Twitterの私のアカウントに何か書いていただきたいというのは、前回の増田に書いたとおりだ。https://twitter.com/SignorTaki

2012-07-15

http://anond.hatelabo.jp/20120715110216

その2

長すぎて消されたので2つに分けた

スーパーダッシュ文庫
16票六花の勇者2
6票魔王な使い魔と魔法少女
5票魔王な使い魔と魔法少女な2 金色ツインテール
3票くずばこに箒星2
2票ベン・トー9 おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる305円
1票迷い猫オーバーラン! 12 護ってなんていってないんだからね!!
1票ニーナとうさぎと魔法の戦車5
1票カンピオーネ! XII かりそめの聖夜
1票とわいすあっぷっ! 5
0票パパのいうことを聞きなさい! 9
0票嘘つき天使は死にました! 2
0票オーディナリー・ワールド 3F
0票とわいすあっぷっ! 4
0票ライトノベルの神さま2
0票アプローチアプローチ そして彼女は救いを言った。
0票オワ・ランデ! えろすとら 小さな想いのアツメ方
0票嘘つき天使は死にました! 3
0票白翼のリンケージIII
0票神をしめなわっ!
0票テンプテーション・クラウン4
0票パパのいうことを聞きなさい! 10
0票一緒に革命しませんか? 2 聖女不平等
0票銀のプロゲーマー
0票ニーナとうさぎと魔法の戦車6
0票ある朝、ヒーローの妹ができまして。2
メディアワークス文庫
3票ラフィル 竜ヶ坂商店街オーケストラ英雄
2票侵略教師星人ユーマ
2票ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~
2票源氏 物の怪語り
1票INNOCENT DESPERADO
1票夜明けを知らずに ―天誅組余話―
0票ソラの星
0票不思議絵師 蓮十 江戸異聞譚
0票時間の落とし物
0票桃の侍、金剛パトリオット3
0票月だけが、私のしていることを見おろしていた。
0票奇祭狂想曲
0票シャロン 死者は神を語らない
0票ノーブルチルドレンの断罪
0票円周率殺人事件
0票花の佳音
0票江姫 ~乱国の華~ 下 将軍の御台所
0票金星で待っている
0票僕たちはドクターじゃない
0票アウター×トップ
0票サクラの音がきこえる あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シャコンヌ
0票ネバー×エンド×ロール ~巡る未来記憶
0票鴨川貴族邸宅の茶飯事 恋する乙女、先斗町通二条上ル
0票還りの会で言ってやる
ファミ通文庫
8票も女会の不適切な日常2
6票東雲侑子は全ての小説あいしつづける
4票ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
3票ココロコネクト ユメランダム
3票黒鋼の魔紋修復士1
2票わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 4 リア充ですが何か?
2票修羅場な俺と乙女禁猟区3
1票龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1
1票デキる神になります
1票朧月夜ヒカルが地球にいたころ…… (4)
1票犬とハサミは使いよう5
1票デキる神になりますん2
1票武装中学生2045 ―夏―2
0票明智少年こじつけ(1)
0票キュージュツカ! (1)
0票SUSHI-BU! 1貫目
0票B.A.D. 7 繭墨は人形の悲しみをかえりみない
0票修羅場な俺と乙女禁猟区2
0票ガブリエラ戦記IV 白兎騎士団の決意
0票犬とハサミは使いよう4
0票武装中学生2045 ―夏―
0票連鎖カルネアデス
0票はなぢ店長じゃ、だめですか? 1
0票その男魔法使い“A”2
0票龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2
0票も女会の不適切な日常1
0票学校の外階段
0票みぃくんのちくわぶ(+俺)
0票お嬢様が、いけないことをたくらんでいます! 2
0票キュージュツカ!(2)
0票明智少年こじつけ (2)
0票B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない
0票うさぎロボ1 謎の妹と俺たちのUFO探索記
0票SUSHI-BU! 2貫目
0票黒鋼の魔紋修復士2
0票バタフライ×ブレイクダウン1 君が世界を救うというなら
0票夢見のサクヤ 死の予知はキスで訪れる
0票ココロコネクト ステップタイム
0票ゆとりガジェット1 一之瀬ゆとりヒロシヒーロー化計画始動!
スマッシュ文庫
1票妹がスーパー戦隊就職しました
0票彼女を言い負かすのはたぶん無理3
0票妹がゾンビなんですけど! 3
0票ウルトラマン
0票イモート・オブ・ザ・リング
0票美少女と一緒にゲームを作ったら死ぬほど楽しいに違いない
0票彼女を言い負かすのはたぶん無理4
0票彼女衛生兵歩兵が俺で
その他
4票南極点のピアピア動画
3票金星特急(6)
2票魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場
2票(仮)花嫁のやんごとなき事情離婚できたら一攫千金!~
2票鬼舞 見習い陰陽師と災厄の薫香
1票ROUTER
1票マリア様がみてる フェアウェル ブーケ
1票柳生浪句剣
1票ローゼンヒルのばら姫―見習いプリンセスポーリーン
1票禁書庫の六使徒
1票まおゆう魔王勇者5 あの丘の向こうに
1票夢の上 サウガ城の六騎将
1票無責任艦長タイラースーパーデラックス版】2
1票ミニスカ宇宙海賊8 紫紺の戦魔女
1票ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会
1票英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!?
1票封殺鬼 クダンノ如シ(上)
1票封殺鬼 クダンノ如シ(中)
1票天冥の標VI 宿怨 PART 1

2012-07-02

産後のパパの趣味

年末子供を産んだ。

ここへきて、産後趣味とのつき合い方がわからない。


産前は共働きだった。

今は育休を取得している。育休中は手当が出るので、そこから生活費を出している。

主人との生活費分担割合は5:3で主人の方が多い。

ちなみに家事育児は私メイン。主人はお風呂掃除と夕飯の片付けをやってくれる。よくやってくれてると思う。


主人と同じ趣味をしている。というかオーケストラ。別々の団体に所属している。

私は夏の演奏会は不参加にした。年明けの春の演奏会への参加は考え中。

主人は夏の演奏会に参加することにした。6〜8月はだいたい月3回程度の練習がある。

(夏はアマオケ演奏会シーズン)


演奏会に参加すること、主人に相談された。

趣味をとめるのは生産的じゃないと思ったから、どうぞと伝えた。

けど、ここへきて、彼が練習に参加するのが羨ましい。


完全母乳を選択したのもあって、基本的に子供と3時間以上離れることはできない。

(哺乳瓶は拒否された)

風呂、寝かしつけを考えると夜のお出かけはできない。

昼は主人の実家も私の実家も預かってくれるけど、ちゃっちゃと帰るようにしてる。

お酒も我慢。実母か実妹以外とご飯食べにいくこともない。

お金もないから買い物も基本我慢。


時々辛くなる。

なんで私ばっかり我慢して、主人の生活は全然変わってないの?

子供の相手もしてくれるけど、基本的に主人はやりたいことをやってるように見える。

彼が練習に行く日はいらいらしてしまう。


彼は優しいから、それを見て、夏の演奏会はおりると言ってくれた。

けど、それは、やっぱり違う、間違ってる、と思う。

そうやって二人がネガティブな動作をするのは良くないと直感的に思う。

だけど、彼が練習に行くのは羨ましくて不機嫌になってしまう。


恵まれてるのはわかってる。でもどうにも折り合えない。

みんなどうやって折り合いを付けているんだろう。

2012-01-27

村上春樹の猛々しい想像力 (3/3)

Sam Anderson

2011年10月21日

1 - 2 - 3

翻訳は、村上の作品を組み立てる原理だとさえ言えるかもしれない。

彼の作品は翻訳されているだけでなく、翻訳についてのものだと考えられるのである

村上ストーリーにおける至上の愉しみは、とても普通の状況(エレベータに乗っている、スパゲッティを茹でている、シャツアイロンがけしている、など)が

突然非日常不思議電話を受ける、魔法の井戸に落ちる、羊男と会話する、など)へ変貌するのを見ることだ。

言い換えるならそれは、登場人物が存在論的に盤石な立場から完全な異世界へと投げ込まれ、

たどたどしくも二つの世界の間をとりもつことを余儀なくされる瞬間だ。

村上作品の登場人物はある意味でいつも、根底から異なるいくつかの世界あいだで翻訳をしている。

平凡と奇妙、自然超自然田舎と都会、男と女、地上と地下。

言い換えれば、彼の全作品は翻訳の作業を劇に仕立てたものなのだ

村上の車の後部座席に戻ろう。

私たちは東京を離れ、ベッドタウンに入った。

多くの企業本社や、巨大な船のかたちをしたラブホテルを通り越していく。

およそ1時間後、風景は急峻な山道になり、私たちは村上の家に到着した。

木の生い茂る丘の上、山と海の間にある、こぎれいだが平凡な外観の二階建てだ。

靴をスリッパに履き替え、村上に連れられて彼のオフィスへと入る。

自らデザインした小部屋であり、『1Q84』のほとんどはここで書かれた。

同時にそこは彼の膨大なレコードコレクションの住処でもある。

(10000枚くらいだろうが、怖くて実際に数えてはいない、と彼は言う)

オフィスの幅広い壁二つは、床から天井までアルバムで覆いつくされている。

山々に向けて突き出している窓の下、部屋の端には巨大なステレオスピーカーが君臨している。

室内のもう一つの棚には村上人生と作品にまつわる思い出の品々がある。

彼が『海辺のカフカ』で殺人者として想像したジョニーウォーカーを描いたマグカップ

はじめてマラソンを完走したときの、くたくたの彼を写した写真1991年ニューヨーク市にて、3時間31分27秒)。

壁にはレイモンド・カーヴァー写真、グレン・グードのポスタージャズ巨匠の肖像がいくつか。

村上もっとも好きなミュージシャンテノールサキソフォンスタン・ゲッツ写真もある。

私はレコードをかけてもらえないかと頼んでみた。

村上はヤナチェクの「シンフォニエッタ」を取り出した。

1Q84』の始まりを告げ、その物語のなかで繰り返し鳴り響く曲である

作品で示唆されるとおり、渋滞で聞くにはまさに最悪の音楽だ。

それは速く、アップビートで、劇的──まるで普通の曲が5つ、ペンキの缶のなかで決闘しているかのようだ。

同時にそれは熱狂し、ねちねちとした、暴力的な『1Q84』の冒険の主題曲として、もっともふさわしい。

村上はその奇妙さを買って「シンフォニエッタ」を選んだという。

「一度だけそれをコンサートホールで聴いたことがある」

オーケストラの後ろにトランペットが15人いた。変だった。すごく変だった……その奇妙さがこの本によく合う。この物語にこれ以上よく合う音楽は思いつかない」

彼は何度も何度もその曲を聴いて、そして開幕のシーンを書いたという。

シンフォニエッタを選んだのはまったく人気がない音楽だったからだった。でも本を出版してから日本では人気が出た。小澤征爾さんに感謝されたよ。彼のレコードがよく売れたからね」

シンフォニエッタ」が終わると、私は最初に買ったレコードは何か覚えているかと尋ねてみた。

彼は立ち上がり、棚をごそごそと探して、一枚のレコードを手渡してくれた。

「The Many Sides of Gene Pitney」。

カバーを飾るのは、華やかな姿の Pitney。60年代前半のアメリカクルーナー歌手である。はまだらのアスコットタイに艶のある赤いジャケットを着て、髪型は崩れ落ちる波を凍らせたようにみえる。

村上は13歳の時、このレコード神戸で買ったという(当初のものは擦り切れたため、何十年か前に買い直している)。

針を下ろすと、流れ出す Pitney の最初ヒット曲「Town Without Pity」。

劇的な、ホルン即興とともに Piteny の歌声が黙示録的な叫びを歌う。

若者にはつらいことがある、たくさんある/分かってくれる人がほしい/助けてくれよ/土と石でできたこの星が壊れるまえに」

終わると村上は針を上げ、「バカな歌だ」と言った。

1Q84』というタイトルダジャレである

言語をまたいでオーウェル引用したものだ。

日本語では、9は英語のQのように発音される)

1Q84』を書いているあいだ、『1984年』を読み直したかと尋ねてみた。

彼は読み直したといい、それは退屈だったという。

(これが悪い評価だとは限らない。野球のどこが好きかと尋ねた際、彼は「退屈だから」と答えた。)

近未来小説は退屈なものばかりだ」と彼は言う。

「始まりはいつも暗く、雨で、人々が不幸せそうにしている。コルマックマッカーシーの『The Road』は好きだし、よく書けているけれど、でも退屈だ。暗いし、人間人間を食べるし……ジョージ・オーウェルの『1984年』は近未来小説だけど、この本は近過去小説だ」

1Q84』について「我々は同じ年を反対側から見ている。近過去なら退屈じゃない」

オーウェルに親近感を覚えたかと尋ねた。

オーウェルと僕はシステムについて同じ感じを受けていると思う」と村上は言う。

ジョージ・オーウェルは半分ジャーナリストで半分小説家だ。僕は100パーセント小説家だ……メッセージを書くことはない。よい物語を書きたい。自分政治好きな人間だと思うけれど、政治メッセージを誰かに向けることはない。」

はい村上はここ数年、彼にしては珍しく、政治メッセージを大々的に言明している。

2009年、批判のなか彼はイスラエルエルサレム賞を受賞しに行き、そこでイスラエルパレスチナについて語った。

この夏、彼はバルセロナでの受賞式典の機会を利用して日本原子力行政を批判した。

彼は、福島第一は二度目の核災害だとした。

一度目はまったくの被害者としてだったが。

バルセロナの演説について尋ねると、彼はパーセンテージを少し修正した。

「僕は99パーセント小説家で1パーセント市民だ」と言う。

市民として言いたいことはあるし、求められればはっきりと言う。あのときまで原発について明確に反対する人はいなかった。だから自分がやるべきだと思った。自分にはその責任がある」

演説に対する日本の反応は概ね好意的だったという。

人々は津波の恐怖が改革への媒介となってくれることを、彼と同じように、期待していたのだ、と。

「これは日本にとって転機になると、日本人ほとんどが考えていると思う」

悪夢だけれど、変化のチャンスでもある。1945年以来、僕たちは豊かになるために働いてきた。けれどそれはもう続かない。価値観を変えなければならない。どうやって幸せになるかを考えなければならない。お金でもなく、効率でもなく、それは人格目的だ。いま言いたいことは1968年から僕がずっと言っていることなんだけれども、システムを変えなければならないということ。今は、僕たちがまた理想主義者になるべきときなんだと思っている」

その理想主義はどんなものか、アメリカ合衆国モデルケースとして見ているのか、と尋ねた。

アメリカはもはやモデルケースだとは思われていないと思う」

「いま、僕たちにはモデルケースがない。モデルケースを作り上げなければならないんだ」

地下鉄サリン事件阪神大震災、そして今回の津波……現代日本の数々の災害は、驚くほどにまで村上的だ。

地下での暴力的な衝動、深く隠されたトラウマが大量破壊を引き起こすものとして現れ、地上の日常を襲う。

彼は深さのメタファーを多用することで知られる。

登場人物たちはカラの井戸に降りていき、東京の地下トンネルに生きる闇の生き物に出会う。

(彼は別のインタビューで、井戸のイメージをあまりに何度も使って恥ずかしくなったため、8作目以降、できるだけ使わないように心がけたと話している)。

彼は自分創造性も、深さとしてイメージするという。

毎日机に向かい集中力に満たされたトランス状態の中で、村上村上キャラクターになる。

それは、自らの無意識洞窟たる創造性を探検し、見つけたものを忠実に報告する、普通の人物である

「僕は東京に住んでいる。ニューヨークロサンジェルスロンドンパリのように文明的といっていい世界だ。

 魔法じみた状況、魔法じみた物事に出会いたければ、自分の中に深く潜るしかない。だから僕はそうしている。

 魔法リアリズムとも呼ばれるけれども、自分の魂の深みのなかでは、それは単なるリアリズムだ。魔法ではなく。

 書くときには、非常に自然で、論理的で、リアリスティックで、合理的に感じる。」

執筆しないとき自分はどこまでも普通の人だと村上は強調する。

彼の創造性は「ブラックボックス」であり、意識的にアクセスすることはできないという。

彼はシャイであり、メディアにあまり登場したがらない。道端で読者から握手を求められた時にはいつも驚く。

人が話すのを聞くほうが好みだと彼は言う。

実際に、Studs Terkel の日本版のようなものとして彼は知られている。

1995年サリンガス事件があったとき村上被害者65人と被疑者らを1年かけてインタビューし、

その結果を分厚い2冊組の本として出版した。

のちにそれは『Underground』として、大幅な簡略化をしたうえで英語翻訳された。

この会話が終わったとき村上ランニングに誘ってくれた。(「僕が書くことについて知っていることのほとんどは、毎日ランニングを通して学んだ」と彼は書いている)

彼のランニングスタイル個性の延長のようだ。

身軽で、安定していて、実践的だ。

たがいの走り幅がつかめて1、2分たつと、村上自分が単に「丘」と呼ぶところに行ってみないかと尋ねてきた。

それは試合の申し込みか警告のように聞こえた。

そんな言い方をした理由はすぐに分かった。

というのもまもなく「丘」を登り始めることになったからだ。

もはや走るというよりは、急な坂にさしかかって足をとられているというほうが近く、

地面が傾いたランニングマシーンのように感じられた。

道の終わりに向けて一足踏み込むと同時に私は村上に向けて「大きい丘でしたね」と言った。

そこで彼は指をさして、先にジグザグ道が続いており、私たちはまだほんのひと曲がり目を終えたにすぎないということを教えてくれた。しばらくして、二人の息が切れ切れになってくると、このジグザグ道には終わりがないのではないかと心配になってきた。

まるでどこかの村上世界にある無限階段のように。

上へ、上へ、上へ。

しかし、やっとのことで、私たちは頂上に着いた。

海ははるか下に見えた。

それは秘められた巨大な水世界日本アメリカあいだの、人が住まない世界だ。

その日見たかぎり、水面は静かだった。

そして私たちは下りを走り始めた。村上は村を通る道に誘ってくれた。

大通りのサーフショップ漁師の家がならぶ界隈を通り過ぎた(彼はそのあたりの庭に古くからの「漁師神社」があるのを指差して教えてくれた)。

空気は湿っていて塩のにおいがした。

私たちは並んで浜まで走った。

村上がかつて名もない翻訳者だったころセントラルパークでジョギングをともにしたジョン・アーヴィングについて話をした。

セミについても話をした。

何年も土のなかで生き、地表にぽっと出て、わめき、最後の数ヶ月を木の上で過ごすのは、どんなに変だろうかと。

私がおもに覚えているのは、村上の安定した脚のリズムだ。

走り終えて家にもどると、私は村上の来客用バスルームで着替えた。階下で彼を待つ間、食堂エアコンの風を受けて立ち、大きな窓からハーブと低い木のある小さな裏庭を見ていた。

数分後、庭から迷い出た変な生物が私の視界に入ってきた。

最初それは鳥 – おそらくはその飛び方からして変な毛をしたハチドリのようにみえた。

が、すぐに2羽の鳥がくっついているようにみえだした。

飛ぶというよりはふらついているといった感じで、体の一部がそこかしこから垂れ下がっているようだった。

最終的に、それは大きな黒い蝶だと私は結論づけた。

見たことがないほど変な蝶だった。

浮かびながら、異星の魚のようにひらひらしつづけるその姿に幻惑させられ、

私はそれを既知の何かに分類したくなりかけたが、成功することはなかった。

それはひらひらと、およそ村上と私が走った道を引き返す形で、山から海に向けて飛び去った。

蝶が去ってまもなく、村上階段を降りてきて、食堂のテーブルに静かに腰を下ろした。

見たこともない奇妙な蝶に遭遇したことを伝えると、彼は自分ボトルから水を飲み、私を見上げて言った。

日本には色々な蝶がいる。蝶に会うのは変なことじゃない」

2011年10月21日

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2012-01-07

http://anond.hatelabo.jp/20120105220204

「父親じゃなく彼氏を見れない女性結婚できない」に同意だな。まだ親離れできていないんだろうね。

しかし、まぁ

ネットだけじゃ限度があるよ。高度な教育は金出さないと受けられないよ。

子供の頃習い事してた程度で他人に教えられるほどの実力がある訳ないだろう。

これもまぁ、そうなんだが、無いものねだり乙としか。。。

それもそうなんだけど、ネット限界はあるのはその通り。

だけど、子供が興味を持つ取っ掛かりとしては悪くない。何のために教育するのかの目的による。

子供の頃にやった習い事程度でも、子供の初歩のレベルなら教えられないかな?

もし教えられないレベルだったとしたら、その人の限界を感じるなあ。

俺の周囲ではプロレベルには到底及ばず、アマといっても下手、でも子供に基礎は教えてる。

もし楽しくなって本格的に学びたいと子供が思ったらそれを本気で習わせればいいんじゃないか。

そもそも習い事ピアノ水泳バイオリン語学も全部やらせてじゃあ、全部プロになる人なんですかねえ?

もちろん何でも出来る人はいるけれど、ではオーケストラに入るレベル楽器演奏五輪選手の人ってどのくらい?

そういった超人を育てるために習わせてるわけ?

何のために習い事させてるのかな、と本気で考える。

http://anond.hatelabo.jp/20120105011601

増田に聞きたい。

習い事メリットはどんなことだと思ってるのかな?何のために習い事をするんだろうね?何の教育になるんだろうね

2011-12-05

橋下氏の文化への姿勢は、「選択と集中理論」で説明できる

 橋下新市長が、オーケストラへの補助金カットするのではないか、ということで、

 オーケストラ(市内に4つもある)が危機感を強めているらしい。

 元々府知事時代にも補助金カットしており、この文化補助金への姿勢の違いが、

 平松旧市長との「仲違い」のスタートだったらしい。

 「はてな」では橋下批判派が多いが、2ちゃんねる(&まとめサイト)では圧倒的に橋下支持が多数。

 「所詮補助金無しで生きられない文化は必要ない」

 「文楽は兎も角、オーケストラなんて西洋レプリカしか出来ない、

  こんなの国内に1箇所あれば充分」

 「こういう団体に大阪市から天下りが横行している。こういうのを徹底的に叩くべき」

 「市の外郭団体一網打尽にするのが橋下の狙い。

  そのために目に見えて判りやすいオーケストラをまずターゲットにした」

 「オーケストラって、日本ではアッパークラス向けの教養なんだよな。

  ローワークラスに支持される文化でなきゃ、税金投入できないよね」

 などなど。

 勿論自分は橋下支持であるが、橋下批判の中に

 「橋下はお笑いイルミネーションマラソンは推進している。

  これはダブルスタンダードじゃないのか?」という批判がある。

 半分もっともな気がするが、半分間違い。

 橋下が狙っているのは、イベント文化の「選択と集中」というコトなんだと思う。

 要は、オーケストラ補助金を出しても、東京二番煎じ三番煎じにしかなれない、

 「ナンバーワンにもオンリーワンにもなれない」ということを、橋下は判っているんだろう。

 日本観光客、いや世界観光客が来訪地を選定する際に、

 「二番のスポット、三番のスポットを選んで来訪する」ということは、あまり考えづらい。

 音楽専門家なら兎も角、一般人ならまずは「一番のスポットをチョイスする」

 であれば、努力しても一番スポットになれそうもないオーケストラへの投資は、

 言ってみれば「捨て金」になる、ということになる。

 

 あるいは人材獲得競争でも同じ。音楽を目指す人材が、まず志望するのは「一番の交響楽団」であり、

 二番手以降の楽団は「一番を落っこちた人間が、仕方なく来る」ということになる。

 その点、「お笑い」は、現時点では一番手としてブランド化がなされており、

 それをエッジ化、先鋭化することによって、一層の観光流入が期待できる。

 イルミネーションマラソンは、東京神戸二番煎じ、の面は否めないが、

 まだまだ逆転可能であり、「御堂筋」という舞台装置を最大限に活かせば、

 「ナンバーワン観光資源」になる可能性を秘めている。

 ただその意味では、「文楽」への補助金カットは、

 「オンリーワンへの投資カット」ということになるので、議論が分かれるところ。

 橋下氏の判断は「オンリーワンであるが、あまりにもニッチなので、コスパが悪い」という

 ことなんだろうが・・・

2011-10-02

フジ子・ヘミング冷泉彰彦,そしてわたしの雑感

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/09/post-346.php

フジ子・ヘミングについて冷泉彰彦が書いた文章を「いまさら」見たので,わたしの雑感を書く.

私が聞いた時,彼女調子が悪かったのかもしれないが,彼女の「音」にはまったく感慨を覚えなかった.個人的に感想としては,演奏が始まる前,調律師が調律していた音の方が,よっぽど「ブリリアント」であった.おまえはなぜヨーロッパオーケストラを聞くのか,と問われたら,こう答えるだろう.「音が違うから」と.それだけ,日本オーケストラヨーロッパオーケストラでは,音がちがう.ピアノ演奏はあまり聞いたことがないが,少なくとも一人立体的な音を出している人はしっている.アルゼンチン出身の女性が出していた音は,立体的でたいへん美しかった.

しかに,フジコ演奏を予断なく聴いて感動している人に水を差すようなことはしない.しかし,朝日新聞に出ているような広告をみたり,フジコがそういった過去を持っていることと彼女演奏を結びつけたりといったことが過剰であると見受けられるためにクラシックファンに批判されているのではないか

クラシック音楽解釈するために,人生観そして世界観に絡めて理解するというのは理解できる.しかし,それは立ち現われている音と「わたしの」人生観,「わたしの」世界観を絡めて解釈する行為であって,演奏者個人の来歴はさほど関係ない.演奏者個人の来歴が関係してくるのは,演奏に対しての価値判断が行われる場所においてであろう.つまりフジコ演奏を聴いて,「天涯孤独から演奏に感動するというのはあまりよろしい態度ではないとわたしは思う.よって,「ブレンデル引退コンサート巨匠人生が凝縮されている」とわたしは述べない.「ブレンデルはさすがに引退か」とは思うが,そことは離れた場所で演奏を聴き判断する.そして演奏を判断するためのものとして,「音」「技術」「技巧」というものがあるのである.どんない偉大な経歴であったとしても,その場で聞いてしっくりこなかったのであれば,しっくりこなかった感動したのであれば,感動したと思えばよい.その場所に,「フジコの半生はこんなで」とか「ブレンデルの引退コンサートから人生が云々」という話は関係ないのである.そういった話を引きはなして,演奏を聴かないがためにフジコファンは「耳がない」と馬鹿にされるのである.(フジコの弟が大声でブラボーと曲毎に叫ぶのも興ざめ)

物語を作って,物語の登場人物をステージにのせ,半生を聴衆に回顧させ,お涙頂戴芸をやっているから,フジコは批判される.それにわたしから言わせてもらうと,最初フジコなんぞの演奏を聴いてしまった方がかわいそうである(フジコ演奏をすべて私は否定したいのではない,最初に出したアルバムは良いと思う.その後は練習不足がたたってか,年なのかしらないが全然ダメだと思っている).

ピアノ演奏には,お涙頂戴芸以上に素晴らしい芸術がある.それの根幹となっているのが各人が出す音であるフジコは全くそこができていない(というよりも年で,もうまともな音が出ないのではないか.長年鍛錬してきた他の老ピアニストと違って彼女にはブランクがある).その点からフジコはさっさとお涙頂戴芸をやめるべきだし,フジコ演奏を非難しているのは,頭の固い日本馬鹿クラシックファンだという発言をするのもやめていただきたい.

あとCDだといくらでもごまかせるので,実演聞いて判断するべき.

わたしのおすすめピアニストは,ハンガリー出身でいまはイタリアに住んでるおじさんとか,ルーマニア出身で最近日本演奏に来たのにおなかが痛くなって残念ながら帰ってしまったおじさんとか,アルゼンチン出身で体調不良コンサートキャンセルしてしまったおばあさんとか,もっといろいろいるがこの辺で.

2011-09-27

ニコオケニコニコ会議オーケストラ企画に参加できない理由

まずは、参加できない理由を論ずる前に、

2011年9月現在ニコニコオーケストラはどういう活動をしているものなのか、

コミュニティー外では知られていないようなので、匿名ではありますが、書きました。

明記されている情報としてのコミュニティー、「ニコニコオーケストラ」については、

下記の様に定義されている

ニコニコオーケストラ(以下ニコオケ)は、ニコニコ動画が好きで、

かつ楽器演奏愛する人達が集まって、

交流を図ったり一緒に演奏したりする集まりです

市民楽団のような明確な組織や定期的な練習・活動があるわけではなく、

自発的に開催される「オフ会」の形式や、オンラインでの合成合奏などがメインの活動となります

現状の想定される活動範囲は下記のように記述がある

その他明記されている注意事項としては下記を参照されたい。

(何も認証がかけられておらず、誰でも見れるものなので、

みられたくないものであればそれなりの措置が取られるべきものとの認識なので、直リンクを貼っています。)

ガイドライン

PDF版:http://www.wanalog.com/nico/01.basicrules.pdf

テキスト版:http://www.wanalog.com/nico/01.basicrules.txt

オフ開催要項

http://www.wanalog.com/nico/02.off.pdf

上記のようなことが明文化されている状況です

内部で交流がある(あった)立場から、ニコオケについてまとめてみる


まず、ここから引き出されるものは、

商業行為に結びつくであろう超会議への参加はNGであるという認識が潜在的に存在していると言う事。

これがまず一つ目の問題です

演奏する楽曲も問題です。元々あるもの演奏するのか?そしてその著作権処理は?

編曲するのか?その編曲は誰がする?

もうひとつとしては、

演奏会を行うに相応しいレベル演奏が出来るかどうかという問題。

過去行われてきた合奏で、

本番当日に初めて合奏通し練習2回くらい→録音

とやっている状況下で、そこまでのクオリティーを確保できないという見方が大方。

そこから、超会議オーケストラの合奏をするということは、

メンバーを固めてスケジュールを調整し、練習をしなくてはならない。

これが団体化することになってしまい、コミュニティーとの立場との乖離が出てしまう。

こういった所が障壁となっている事からニコニコオーケストラコミュニティーから飛び出して

オーケストラの企画を超会議で実現することは、現状とても困難な状況です

2011-08-05

ゲーマーでなくても知っておきたいゲーム音楽も手がけた10人の作曲家

ゲーマーなら知っておきたいゲーム音楽における10人の名作曲家 - GIGAZINE

http://gigazine.net/news/20110803_game_music_composers/

というわけで、対抗意識を燃やして

ゲーマーでなくても知っておきたいゲーム音楽も手がけた10人の作曲家 - MASUDAZINE」なるものを書いてみようかな、と。

選ぶ基準は主観です。紹介文は手抜きです。基本的に、ゲーム映像と合わせた動画ですゲーム音楽動画と、その下にそれ以外で割と有名であろう音楽動画を紹介します。順番は思いついた順。海外ゲーム事情は疎いので割愛します。
タイトルの「ゲーマーでなくても~」というのは、あまり関係ないです

  1. 服部 隆之
    この人の音楽は、日本人なら誰でも一度は聴いたことがあるのではないか?というほど巷に溢れ、しか個性が強くわかりやすい作風。
    I.Q.Final 第二の潮流
    http://www.youtube.com/watch?v=nm8iOyfKaj8
    王様のレストランより「Bon Courage!」
    http://www.youtube.com/watch?v=hpxWvYPgs1E

  2. 神前 暁
    最近ニュー即民宣言した神前暁さん。体調が回復しますように。
    THE IDOLM@STER アイドルマスター GO MY WAY!
    http://www.youtube.com/watch?v=puTMcc9Nntk
    もってけ!セーラーふく
    http://www.youtube.com/watch?v=z0vuKfua2N4

  3. 蓜島 邦明
    名前は知らない人が多いかもしれませんが、この方もだいたいの人は聞いたことがある曲を手がけています
    Metroid: Other M Music Phantoon Battle
    http://www.youtube.com/watch?v=CM9FSZ9mm-I
    世にも奇妙な物語 オープニング
    http://www.youtube.com/watch?v=jsta3tEY43s

  4. 三枝 成彰
    これは知らなかった人が多いんじゃないでしょうか。ちょっとマニアックです
    エルファリア OP
    http://www.youtube.com/watch?v=mIJ52GEhmlM
    ハドソンから発売されたSFCソフトです。実は私もプレイしたことがなく、よくわかりません。
    Mobile Suit Zeta Gundam 「Z-GUNDAM」 (Opening Theme)
    http://www.youtube.com/watch?v=kkQRTtSGXmQ
    こちらはオタク界隈なら知ってる人も多いのでは。

  5. 久石 譲
    二ノ国 漆黒の魔導士 「心のかけら」
    http://www.youtube.com/watch?v=JPkUACnXtNY
    これは大手家電量販店でも久石譲看板宣伝されていたので、買ったかどうかはともかく、見たことある人は多いのでは?
    もののけ姫 -アシタカせっ記
    http://www.youtube.com/watch?v=xNbagvkyVeE

  6. 佐村河内 守
    被爆二世で全聾の作曲家。ここ最近メディアで取り上げられるようになり、注目されつつあります
    鬼武者 オープニング
    http://www.youtube.com/watch?v=wlE1o_t0idQ
    交響曲第1番《HIROSHIMA》抜粋
    http://www.youtube.com/watch?v=iLQUd0hDyZ0

  7. 大島 ミチル
    菅野よう子は知ってるけど大島ミチルは知らない!っていう人、いると思います
    ICO エンディングテーマ You were there
    http://www.youtube.com/watch?v=gSxYwGRe4OY
    一番知名度が高そうなのはこれでしょうか。
    天地人 オープニング
    http://www.youtube.com/watch?v=FcrD_lIWPFk

  8. 長生 淳
    吹奏楽の方で知名度が異常に高い作曲家。実力は申し分なく、主に吹奏楽を中心に現代音楽界で活躍しています
    決起~「三国志Ⅳ」(メイン1)
    http://www.youtube.com/watch?v=b8QegUfa51o
    サクソフォーンオーケストラ 「翼をひろげて」
    http://www.youtube.com/watch?v=Tyjj8ckF-to

  9. 川井憲次
    この方は有名ですね。いや、担当した作品が有名であって、ご本人が有名かといえば微妙でしょうか。
    サンサーラ・ナーガ2
    http://www.youtube.com/watch?v=AK_IUZzOH_U
    攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL ED 謡Ⅲ-Reincarnation
    http://www.youtube.com/watch?v=7iCgse7DvP0

  10. 菅野よう子
    最後は、ご存知菅野よう子。いや、やっぱりご存知というほどでもないのかも。
    信長の野望・全国版 比叡山燃ゆ
    http://www.youtube.com/watch?v=d4YseCbsJxQ
    お気に入りから
    月の繭
    http://www.youtube.com/watch?v=o898vRrM1RQ

いかがでしたか
他にも「こいついれろよks」とか感想があればブコメでもトラバでもください。
同じコンセプトにはなりませんが続編があるかもしれません。こうやってまとめると案外自分の為になるので……。

2011-07-27

http://anond.hatelabo.jp/20110726182058

オーケストラオペラなど歌劇伴奏隊がその始まり

対して吹奏楽は兵の士気を上げるため行進曲演奏した軍楽隊が紀元

そもそものルーツが違う。

吹奏楽別に色物じゃないし、簡易クラシックでもない。

というか、増田のいうクラシック意味がよくわからない。

なんかオケと混同してるような気が。

コンクールアンコン主催は連盟と朝日新聞だけど、審査員プロ

教育上どうこうなんて考えてないよ、あんまり

2011-07-26

http://anond.hatelabo.jp/20110726182058

うちの高校の音楽系の部活吹奏楽部、弦楽部、軽音部に分かれてたな

オーケストラはなかったけど

http://anond.hatelabo.jp/20110726182058

君の考えにケチ付ける前に前提の共有をしておきたい。

音楽ジャンルなんてそりゃいっぱいあるのに

なんで大抵部活っていうと吹奏楽絡みばっかなのか疑問に思わないか

何が「吹奏楽絡み」なのか意味が分からないし、意味が分からいから疑問にも思いようがない。もう少し詳細に。

まず気に入らない点は色物なのに本物ぶってる点

吹奏楽スポーツで言ったらいわば

ビーチサッカービーチバレーキックベースやらタッチフットと考えて欲しい

本家ものはあるけど何らかの事情で簡略化した形態

この本物ぶるというのもやはり意味が分からない。どういう現象を「色物が本物ぶる」のか詳細が欲しい。

そもそも音楽ジャンルスポーツ比喩することは適切だろうか?

たとえばその比喩が適切であるならば、「フルートオーケストラ」や「弦楽四重奏のための協奏曲(ただし弦抜きオケ)」や「クラリネット四重奏」と「クラリネット五重奏」の違いなどが明確に他のスポーツなどに対応されなければならないはずだ。

簡略化、という主張をするならば、当然弦楽四重奏オーケストラから簡略化されたものと見做されねばならないし、ピアノサックスによるソナタもそれに準じなければならないだろう。まさかクラリネット四重奏が四管編成オーケストラの簡略化だ、なんてアホなことは言わないだろうが。

オーケストラより手軽に曲を完成させる(未経験者可)」「部活(教育の場)の思想にマッチさせる」

っていう辺りの思惑と言っていい。

教育的配慮はあろうが、前者は意味がやはり不明。そんな思惑は聞いたことも体験したこともないが。具体的に誰が明言したの?

簡略化した挙句ジャズとかポップス等、多方面からつまみ食いした結果((中高生ハートキャッチするためでしょう。おそらく))

完全になんか不思議ジャンルと化している。どの観点から見ても中途半端

全国的に子供に率先してやらせる音楽ジャンルがこういうものってどう思う?

つまみ食いつまみ食いについての具体例を呈示して欲しい。

19世紀後半からオーケストラジャズつまみ食いはそれこそ作曲家から演奏家まで当たり前のようにしてたわけだけど、そういう事情は無視?

でもそこが日本の中心って全体の底が知れると思わない?

そこまで書いてWASBEとかは無視するんだもんね。

個性<集団」に相当偏ってる。

要は「中高生が協力し合って作った感動」を魅せると高得点取れる。

やはり意味が分からない。

私は地区~県レベル中学と県~支部レベルの高校の吹奏楽部に在籍していた人間だけども、そんな基準は聞いたことないなあ。

普門館に上がるとそういうのが加味されるわけ?

地区大会とか県大会の団体は感動が魅せられていないわけでもないでしょ?

そう思ってるなら、よほどひねくれた考えなんだなあ、と思わざるをえない。

「徹底的に個を排除」「演出は過剰に」という方向に走る

結果出来上がるのは北朝鮮マスゲームみたいな雰囲気の物

音楽ってこういうものだっけ?って感じになってくる。

二行目はわからなくもないけど一行目と三行目は別に問題ないよね。

というか吹奏楽って編成事態が中音が分厚くて低音が薄くて個性の薄れた管楽器集団じゃない。

もちろんこれは構造上の特徴だから、それを活かすも殺すも作曲家次第なんだけどさ。

まあ北朝鮮マスゲームみたいだから音楽じゃないっていうのも読んでてアホだなーって思うけど、まあそれはいいよ本筋じゃないし。

根本的に音楽の発展なんか気にしてないから当たり前なんだけどね

音楽の発展がどういうものかを説明してみてよ。

転向は可能とはい

ビーチバレーバレーボルが違うように

フットサルサッカーが違うように

吹奏楽オーケストラは別。吹奏楽ジャズも別。

前のとこは省略したけどさ、吹奏楽部あがりのプロ管楽器奏者ってザラにいるのよ、わかる?

で、吹奏楽部上がりでプロ作曲家ってのもザラにいるのよ。

で、ジャンルの問題として君は吹奏楽オーケストラジャズの違いも説明できなそうだし(ここでオーケストラジャズを比べないあたりがとても恣意的だよね)

で、そもそもスポーツとの比喩が適切であるかどうかも不明瞭だからここの引き合いも同じく不明瞭。

日本クラシックを本当にやるなら東京藝術大学を目指すんだろうけど

そういう高校生吹奏楽やってる暇はないらしい。そのくらい別物

これはひどい

日本クラシックを本当にやるなら東京藝術大学を目指すんだろう」と「そういう高校生吹奏楽やってる暇はないらしい。」がどういう理路でつながったのだろう?

米軍情報ですか?

あと、君勘違いしてるけど今音楽が熱いのは藝大じゃなくて東音ね。あなたつの人よ?データ古くない?

日本吹奏楽音楽ひとつのあり方とも捉えられるけど

他の物に触れずに歪んだジャンル人材が割かれてると思うと悲しい

杞憂から不安がらなくていいよ、めんどくさくなって前提無視してケチつけまくったけど

ああ、あとちゃんとトラバ返してね。少なくとも上の指摘に適切に返せないようじゃ話にならない。

というかそもそも日本事情しか触れてない時点で色々お察しください案件ではあるけれども。

吹奏楽がお高くとまってるのが気に入らない

吹奏楽って知ってるか?学生時代吹奏楽部あった学校多いだろ

音楽ジャンルなんてそりゃいっぱいあるのに

なんで大抵部活っていうと吹奏楽絡みばっかなのか疑問に思わないか

あれって結構胡散臭い音楽ジャンルなんだ

さも高尚ぶってのさばってるのが自分はホントに気に入らない

ジャンルとして

まず気に入らない点は色物なのに本物ぶってる点

吹奏楽スポーツで言ったらいわば

ビーチサッカービーチバレーキックベースやらタッチフットと考えて欲しい

本家ものはあるけど何らかの事情で簡略化した形態

吹奏楽における"事情"ってのは

オーケストラより手軽に曲を完成させる(未経験者可)」「部活(教育の場)の思想にマッチさせる」

っていう辺りの思惑と言っていい。

それならそれでクラシック姿勢を貫けばいいんだが

簡略化した挙句ジャズとかポップス等、多方面からつまみ食いした結果((中高生ハートキャッチするためでしょう。おそらく))

完全になんか不思議ジャンルと化している。どの観点から見ても中途半端

全国的に子供に率先してやらせる音楽ジャンルがこういうものってどう思う?


吹奏楽界隈の話

気に入らない点の二つ目は、教育的思想が大きくなりすぎたままガラパゴス化してる点

まずガラパゴス化の説明。

今の日本吹奏楽ってのは、

全日本吹奏楽連盟」とそれが主催する「全日本吹奏楽コンクール」の存在が大きくて

そのコンクール課題曲とか審査の傾向が全体のトレンドに大きく影響する

っていうとさも当たり前っぽいけど、全日本吹奏楽連盟はいわば野球でいう高野連

全日本吹奏楽コンクールは夏のインターハイとか高校野球とかそういうの。

それしかいからそれが一番大きなものになってしまう。

そりゃもう命かけて賞取りに行くよ。

でもそこが日本の中心って全体の底が知れると思わない?

連盟って根本的にはプロ演奏家じゃなくて学校先生の集まりなわけで、

やっぱりそこが一番お偉いさんやってるとちょっとずつおかしくなる


そこで教育的思想が大きくなりすぎるっていう話になるわけだけど

その全日本吹奏楽コンクール審査基準っていうのが

個性<集団」に相当偏ってる。

要は「中高生が協力し合って作った感動」を魅せると高得点取れる。

そういう審査を付きつけられた中高生なりその顧問はどうするかっていうと

「徹底的に個を排除」「演出は過剰に」という方向に走る

結果出来上がるのは北朝鮮マスゲームみたいな雰囲気の物

音楽ってこういうものだっけ?って感じになってくる。

でもそもそも「個性<集団」っていう審査基準が

学校先生がよくやる「みんな平等」の延長線であって

根本的に音楽の発展なんか気にしてないから当たり前なんだけどね

審査の切り口が違う大会がいくつか乱立するような状況だったらバランス取れるだろうけど

そうじゃない現状で中高生視野が狭くなってて本当に可哀想

現状打開の困難さ

吹奏楽ガラパゴスっぷりは以上の通り。

教育バイアスで歪んでるとはい日本における歴史結構いか

高校卒業しても続けられたり、プロとしてやっていく土壌は出来てしまっていて

視野の狭いままその世界に骨を埋めることも可能になってしまっている

転向は可能とはい

ビーチバレーバレーボルが違うように

フットサルサッカーが違うように

吹奏楽オーケストラは別。吹奏楽ジャズも別。

日本クラシックを本当にやるなら東京藝術大学を目指すんだろうけど

そういう高校生吹奏楽やってる暇はないらしい。そのくらい別物

日本吹奏楽音楽ひとつのあり方とも捉えられるけど

他の物に触れずに歪んだジャンル人材が割かれてると思うと悲しい

追記

http://anond.hatelabo.jp/20110726234401

http://anond.hatelabo.jp/20110727145753

2011-04-14

ニュースも斜め読み程度にすら見てないけど

今の日本人

沈没するタイタニック号でずっと演奏し続けたオーケストラたい

沈み行く中で、ある種それを受け入れて

他者の(そして自分の)平静を保つために日常生活を続けようとしている。

そんな風に感じるのよね。

まぁ全員がそうだとはまったく思わないけど。

不謹慎なこと言うなって言われるから増田でボヤくw

2011-02-23

http://anond.hatelabo.jp/20110223003500

このマンガを教えてくれた増田感謝

俺はクラシック音楽世界変化球投げたら、相手に困られた。

プロオーケストラが金が無い金が無いってうるせーから

音大や芸大から銀行員になる人材を育てるのがいいんじゃないか、と発言したら、

プロ演奏家を目指す人にその言葉残酷だよ」って言われた。

このマンガで主人公が嵌った陥穽は、

主人公が「マンガが好きだ」っていうのは、嘘じゃないだろう。

しかマンガ好き>マンガを描く、なんだよな。

マンガ好き=マンガ家異論は認めない、という姿勢が間違ってるんだと

一教えてくれそうだったのが、あの女の子だったのか。

とすれば、劣等感というか恐怖を感じて電話に出なかった弱さが破滅の原因か。

増田はそこまで弱くはなかったか

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