「ビデオ屋」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ビデオ屋とは

2019-05-27

お店のBGMにまつわる色々

喫茶店バイトしてた時は店内の音楽は誰が変えても良かったんで好きな洋楽よく流してた。ただ朝昼夜あまりにも時間帯に合わない(朝からポーティスヘッドとか)のをかけていると店長が「これ増田君がかけてる?俺は好きだけどぉ、ちょっと変えた方がいいかもなぁ?」と優しくたしなめられたりはした。(そんな店長が好きだった)

ビデオ屋バイトしてた時はもっと緩くて自分で持ってきたCDをかけまくっていた。店側も好きなのかけていいよと言ってくれてたのでやっぱレンタルビデオ屋は独立店に限るなと思った。アダルトコーナーに流れるblurは合ってるような合ってないような、なかなかシュール日常の一コマだったと思う。

ラブホに始めて行った時に有線というもの実態を知った。何故か当時のラブホには有線チャンネルが大量に入っており、こんなにたくさんのジャンルがあるのかと驚いて、チャンネル聞くのに夢中になってセックスするのを忘れるほどだった

いまひとつ嘘をついたけどとにかくそれ以来色んな店のBGMを聞くのが楽しみになった。

個人経営の店ならそれこそ店主の好みが反映されたりしてて趣はあるんだけど、意外性は薄くてまあこの店構えならこういうのだよね、みたいなのも多い。それよりチェーン系列の店で流れるBGMのほうが興味深かったりする。

最近だとプロントの某店で流してる洋楽センスがやたらよくて、知らない曲など流れると気になって調べる事が時々あるので気に入ってる。

ちなみになんの曲が探してくれる系アプリあるけど、店内音量ってさほど大きくないので意外と使えなかったりする

コンビニで言うとファミマは最悪だ。専用放送が流れててその喋りがとにかくうるさい。喋りが入るからボリュームもやたらデカいし。ラーメン屋ならラジオのお喋りがやけに心地よいのに、店によってこんなにも印象は違うのかと驚く。

マクドナルドはたしかセンス良さを感じる。でもあんまり聞こえなくない?マクドナルドゆっくりしたこといからよくわからないけど。

びっくりドンキーみたいにビートルズチャンネル固定とかそういう店の色を出してくるやり方もとても好きだ。たぶん社長が好きとかなんだろうな、あん関係ないもんねハンバーグビートルズ

皆さんはどこのBGMが好きですか?この店のBGMは一度ライブ体感するべきみたいなのありますか?

2019-04-15

anond:20190112221400

https://president.jp/articles/-/28381

例え、映画ドラマといった一般的DVDAVを挟み、“サンドイッチ”にしてレジまで持っていったとしても、警察にはすべてお見通しだったのだ。さらに、捜査当局防犯カメラ画像も入手できたということなので、そんな恥ずかしい行動も全部見られてしまっていた可能性もある。

この記事を見てこち亀を思い出した。

両津ビデオ屋バイトを始めて、色々な客を見るんだけど、“サンドイッチ”にして借りる人がいるんだよね。

2019-01-22

anond:20190121224428

各年の邦画ランキングから条件に該当するものを探す。

https://nendai-ryuukou.com/2018/movie1.html

条件

1. 内気なアニメオタククラスイケメン美少女に恋をする

2. 中学生高校生同士が殺し合う

2018年

該当作なし。

2017年

君の膵臓をたべたい」が1にギリギリ該当するかどうか。

2016年

該当作なし。

暗殺教室」とか2に該当すると思ってそう。

2015年

いちおう「バクマン。」が1に該当か。

内気ってわけでもないが。

2014年

神さまの言うとおり」が2に該当。

これも厳密には殺し合いではないが。

2013年

該当作なし。

2012年

該当作なし。

悪の教典」とか2に該当すると思ってそう。

2011年

該当作なし。

GANTZ」とか2に該当すると思ってそう。

2010年

インシテミル」は殺し合いのデスゲームだが中学高校生同士ではない。

ランキングに載ってない作品も含めた公開リストざっと眺めても、

デスゲーム系はそもそも多くないし(刑事ものクライムサスペンスのほうが圧倒的に多い)、

漫画原作恋愛映画は多いけど、その主人公が「内気なアニメオタクであることはほとんどない。

ここから考えられる可能性は二つ。

元増田漫画原作恋愛映画主人公が誰でも「内気なアニメオタク」に見える呪いがかかっているか

元増田サスペンス映画なら何でも「高校生同士の殺し合い」に見える呪いがかかっているかだ。

追記

ミスミソウだの3D彼女だの言ってるブクマカは「ランキングから」という文字すら見えないのか。

(つかミスミソウバトロワ系譜という意味での殺し合いじゃないだろ)

というと今度は「ランキング以外も見ないとおかしい」と言い出しそうだが、

売れ筋映画の予告を流さないで、

ミスミソウ3D彼女の予告ばっかり流してるビデオ屋があるんだったら、

映画業界ではなくてそのビデオ屋おかしいだけだよ。

2018-11-09

未だに特撮ものの偉大さがよくわからない

子供の頃、ウルトラマンシリーズビデオ屋でよく親が借りてくれたし

夏休みとかのTVとかで観てた楽しんでた憶えもある

けどそれはあくま子供子供向けの作品を楽しんだってだけで

大人になって振り返って特別優れていると思ったことはない

 

ゴジラシリーズ怪獣おもちゃ買って買ってってねだる頃をすぎてから

たから全部見た割に面白いと思った作品なんてほとんどない

どころかちょっと観るにいたたまれない出来のもチラホラ

 

なのに未だに特撮は凄かった

ゴジラは凄かったウルトラマンは凄かったとヨイショを矯正してくる

奴らはなんなんだろうね、あいつら本当に観て語ってんのかね

あくま子供向けよ

何回も大人になったらより面白さが凄さがわかると言われ見返して

毎回同じ感想にたどり着く、真顔で観るには辛すぎるよ

 

グリッドマンとかまさに世代だったし観てたけど

わざわざアニメで復活するほどの人気があったか

シャンゼリオンの方が友達との会話に出てた気がする

追記

シャンゼリオングリッドマンってそんな世代違うかな?

シャンゼリゼオンの時、小3,4かな

このくらいだとアニメとか観てるの気恥ずかしくて隠してたけど

シャンゼリオンは語れたな

特撮でふざけてるのが逆に大人向けかと思えたのかな

 

追記

意見をありがたく頂いて考えてみたけど

ヨイショがウザいてのが被害妄想だとして

個人的作品には入り込んだほうがいい

舞台裏を気にしたりするのはなんか違うとか思ってるから

良さとか楽しめないのかなもしかしたらと思いついた

追記

もうなんなのよヨイショしている奴は私が生み出した幻かと思ったら

実在してるんじゃない?何様なのお前らって感じのが

一つ弁護しておくけど昭和ウルトラマンライダー

映画ゴジラガメラ、円谷の特撮映画見た上での私なりの結論から

何回も大人でも良さがわかると語ってる奴に釣られて見返した上での私なりの結論から

大人になって見返すと台無しってのは

あの日見たエッチDVDを俺は一生忘れない。

とても寒くて晴れた元旦だった。ぼくは正月ということもあり、叔母の家に遊びにきていた。

叔母がぼくに言った。

「僕くんおいで!今年もお年玉あげるね」

ぼくは中学生になって「敬語」なるものを教わったので大人ぶってこう言った。

ありがとうございます!大切に使わせていただきますね」

叔母はにっこりと微笑んだ。

一方、僕の心の中では、しめしめ今年も遊戯王カードゲームを買いまくってやろうと思っていたが。

すると、後ろで談笑していたウチの母が、

「いいのに!もう!こんなガキンチョにお金なんてあげなくて〜。どうせロクなもんな使わないんだから。」

社交辞令を返す。

毎年正月になるとやり取りをするのだ。この会話を見るたびに正月という感じがして、僕は好きだ。

このやり取りを繰り返して、祖父叔父、叔母からお年玉を回収していくのが毎年の流れになっていた。

(あとから知ったのだが、母親はしっかりこのお年玉の分のお返しをしていたらしい。)

ところで、この叔父叔母には、3人の娘息子がいて、1番年上の長女、2番目の長男末っ子次男という感じで構成されている。

僕とは3人とも、とても年が離れていて僕が中学生だった当時、末っ子次男氏は大学生だった。

とはいえ僕は1番年が近かった末っ子次男氏とよく一緒にゲームしてもらったり、野球キャッチボールなんかをしてもらっていた。

彼も弟のような存在か欲しかったのだろう。

その大学生真っ盛りであった次男氏が、僕に言った。

「僕、今年もパチンコ行くべ!」

そう、僕の親戚一家には変な風習があった。それは、毎年正月になると祖父叔父、僕の父親含む男連中全員で運試しといって、パチンコに行くのだ。

もちろん僕は、中学生だったのでパチンコを打てるわけなく外から眺めてるだけだった。

大抵の場合、全員が大負けして帰ってくるのだが、その年だけは違った。

僕と仲の良かった次男氏がなんと、大勝ちを決めたのだ。

次男氏はこう言った。

「僕!今年は良い年になりそうだから、僕にお年玉やるよ!」

僕は素直に嬉しかった。また、ゲームを買えると思ったからだ。

しかし、その期待は良い意味裏切られる

また、次男氏は言った。

次男氏「僕、ちょっとお金下ろしに行くから付き合って。」

僕「あ、いいっすよ。」

そうして、彼に着いていくこと、15分が過ぎた頃。ワクワクも過ぎ去り、正直寒くて早く帰りたくなっていた。

次男氏が口を開いた。

「着いた!」

最初僕はそれがなにか、よく認識できなかった。僕たちが来た場所は、銀行でもATMでもなく、アダルトショップだったのだ。

お年玉AVな!」

ニンマリとした笑顔次男氏が言った。

僕は、急にドキドキし始めて心臓が痛かった。

のれんをくぐり、中に入るととてもあったかくて、つけていたメガネが曇ってしまった。

しかもあの、ビデオ屋特有まったりしたような甘い匂いが鼻について離れない。

しかし、そんなことはどうでも良かった。

目の前には女性の裸の写真が大量に並べてあるのである新世界だった。ホールニューワールドである

僕の愚息はすでにパンパンだった。

〜続く〜

2018-11-01

anond:20181031081503

ごめん、非対称云々書いたのにそのあと反応見てなかったわ。

反論ありがとう

いや現実の男の性欲の発散全部を文句言ってんじゃないよ。

ゾーニングしろ

しんざき氏もそうだけど、なんで男側はいっつもいっつもゾーニングの声無視してんの?

すぐ「全てのエロ禁止しろってことか!」とか言い出すの?

ちょっとうっかりこちらの言い方悪かったかなと反省したけど、わざとだよね!?

公共の場で「性差」を強調したり性欲を刺激する様な物の表示を、わざわざするなと

そう言う欲望の解消の時以外は控えろと、そー言いたい。

昔のビデオ屋18禁暖簾があったりしたでしょあれをしろと。

二次元からって調子乗って過激なの表示するなと、そー言いたい。

そうするならAVしろエロ漫画にしろコンテンツの女消費にしろ好きにしろよ、と少なくとも私は思う。

なんでゾーニングの話し合いができないのかほんとわからん

もう今更君もこの言及に気づかないと思うけど一応返信するね

2018-09-10

私達の糞は商品じゃない

この前ビデオ屋に行ってギョッとした

過度に誇張され、無駄排出された糞を塗りたくられた漢の写真が表紙になっているような作品ばかりだった。

しかも、ゲイビデオコーナーばかりでなく一般コーナーにまで、過度に糞を強調した女優が表紙の作品が売られている。

正直、ありえない。私達の糞は商品じゃないし、あなたたちに見せたくて糞をしているわけじゃない。

2017-12-28

[] #45-5「3丁目の輝石」

≪ 前

ところ変わって兄貴のほうはバイトを終え、仕事仲間と共に帰路の途中だった。

やれやれサンタコスプレなんてガラにもないことやるもんじゃないな」

「確かに精神的な疲労のほうがでかい

「ところで、お前はクリスマスどう過ごすんだ? やっぱり映画でも観るのか?」

「そんなに自分って分かりやす人間に見える? まあ、その通りなんだけれども。ビデオ屋店長在庫処理で譲ってくれてさ」

「『家にボッチ』、『エクセレントかも、人生?』……パッケージが如何にも古いって感じだな」

まさか知らないの? 定番クリスマス映画だよ」

「知らなくて悪いかよ。そうやって知識マウントとろうとする姿勢、お前の悪い癖だぞ」

無知なのにマウント取ろうとする奴よりはマシだろ。それよりもホラ、割と珍しいものもあるよ。この『ええクリスマス物語』とか、この国では未公開なんだ」

「なんでそんなの店長が持っているんだ」

「……さあ? まあ自分の話はこれくらいにして。マスダは今日どう過ごすつもり?」

特にないな。明日家族と過ごすけど、今日は父さんと母さんが夫婦水入らずのディナーを楽しむから。弟の子守りのために留守番

「ふーん……あ、そんな話をしていたら、ちょうど弟くんが」


…………

魔法少女のいっていた通り、ツクヒは公園にいた。

ドッペルが家から出てこないので、仕方なく公園でくすぶっていたのだろう。

俺は木陰に隠れながら、チャンスを伺う。

あいつに気づかれれば、さっきのように俊足で逃げられるのがオチだ。

からスキを突いて、捕まえる必要があった。

そして、そのチャンスはすぐにやってくる。

ツクヒが俺のいる木陰とは真逆の方を向いた。

俺はそれを見逃さず、全速力で距離を詰める。

「……ん!? くそ、またマスダか!」

けど、俺の逸る気持ち足音に出てしまい、ツクヒとの距離を満足に詰められないまま気づかれてしまう。

俺が隠れていた木陰と、ツクヒがいた場所までかなり距離があったのも痛かった。

この公園が、俺たちの町では『缶蹴りに向かない広場』なことで有名なのを実感する。

そして、ツクヒはまたもその俊足でもって俺との距離をどんどん離していった……。

これではさっきと何も変わらない。

もちろん、そんなことは分かっていたし、こうなることも分かっていた。

違うのは、今の俺は一人じゃないってことだ。

兄貴、そっちにいったぞ!」

ついさっき出会った兄貴たちに、公園の外を見張ってもらっていた。

俺はツクヒを捕まえるために走ったのではなく、あくま誘導役だったのだ。

「うわ、お前はさっきの偽サンタ!?

「人違いだ」

ツクヒは慌てて方向転換し、逃げようとする。

けど、もはや逃げることも、捕らえられるのに抵抗する体力も残っていなかった。

次 ≫

2017-04-01

[] #20-3「帳尻クッキング

≪ 前

煮込んでからしばらく経ったので、野菜スプーンで軽くつついてみる。

やわらかくなってきたので、ひとまず味見だ。

野菜野菜しかないので、肝心のスープを舐めてみる。

うん、大分マシになった。

あとは、もう油を入れればいいか

センセイによると、人間というものは油が好きなように出来ているらしい。

マヨネーズ好きな人間も、要は油が好きだからなのだ

まり油というものは最高の調味料なのである

この不出来な野菜スープも、オリーブオイルあたりのイメージ的に良さそうなものを入れれば帳尻は合うだろう。


そうして周りを探してみるが、オリーブオイルはなかった。

まあ、我が家食卓オリーブオイル必要とする料理がないから当たり前ではあった。

タイナイとかは料理好きだから、きっと常備してあるんだろうが。

だが、幸か不幸かなぜかゴマ油は見つかった。

瓶は妙にベトベトしており、ラベルからは年季を感じる。

量はほとんど減っていない。

こういった調味料を使いきろうと思ったら、よほどのことがない限り難しいのだろう。

だったらなぜ買ったのかとか、なぜ残したままにしているのかとか、そういったことを気にしている場合ではない。

せめて俺が手向けに使ってやるべきなのかもしれないが、とてもじゃないが使う気にはなれなかった。

俺はゴマ油入りの瓶を元あった場所に戻す。

仕方がないので、妥協してサラダ油野菜スープに投入した。

そして卵を割り入れる。

人間は卵が好きなように出来ていることを、俺はビデオ屋店長から学んだ。

マヨネーズ好きな人間も、要は卵が好きだからなのだ

しかし割り入れた卵は、映像とか写真とかで見たような綺麗な造形にはならなかった。

気になって箸でかき混ぜたが、裏目に出てしまった。

スープ全体に淀みが発生し、それと同時に俺から食欲を奪っていく。

仕方がないので、俺は胡椒をパッパラ振りかけた。

胡椒は万能調味料であることを知っていたからだ。

他にも何か細々と加えた気もするが、加えていないような気もする。

ちょっと不安になってきたが、俺には奥の手があった。

俺はおもむろにカレーのルゥを放り込んだ。

カレー我が家デウス・エクス・マキナ

おばあちゃん知恵袋だ。

こうして卵入り野菜カレースープは完成したのである

カレーライスにしようとも思ったが、今から米を炊く気も、炊くまで待つ気にもなれなかったので、これで良しとしよう。

次 ≫

2017-03-14

[] #18-5「俺の時給は980円」

≪ 前

俺は結局、それから程なくしてそこでのバイトをやめた。

今でも同じビデオ屋で働いている。

俺の意気消沈ぶりから、周りのバイト仲間たちは事情を察していたらしく、変な距離のとり方をしてくる。

「おい、マスダ。そこ棚が違う」

自分で思っていた以上にダメージが大きかったようで、つまらないミスをしてしまう。

指摘されてやっと気づくとは、我ながら呆れる。

やばい

ここでの給料すら減らされる。

「て、店長このミスは取り返すので、時給減らさないでください」

「何をテンパってんだ。取り返さなくても、ちょっとしたミスくらいで別に減らしたりはせんよ」

俺のその時の顔はかなり強張っていたらしい。

ただ事ではないと感じたが、いつも以上に店長は口調を穏かにして話した。

「なあ、マスダよ。確かにオレんところは、2倍頑張ったからといって2倍の給料を貰えるってわけじゃない。

だがな、0.5倍頑張ったら0.5倍になるわけでもないんだ。

お前より優秀な人間がいても、お前が必要以上に頑張らなくても、多少の個人差があっても時給980円なんだ。

調子が悪くて、平均以下のパフォーマンスしかできない時でも、よほどのことがない限り時給980円なんだ。

それは確かに“相応の報酬”ではないけれども、案外悪いことじゃないってのを分かってくれ」

多分、店長なりの気遣いなのだろう。

まあ、俺は社会をそんなに俯瞰して見ることも、そのつもりもない。

別に頑張りを認めて欲しいわけではなく、お金が貰えればそれでいいんだ。

けど、このバイトの時給980円の重さを、俺は軽んじていることは改めようと思った。


2倍頑張れば2倍の給料を貰える世界

もし、それが当たり前の世の中になったとき自分給料は今より増えると無邪気に喜べるだろうか。

実際問題、その“頑張り”を正当に評価できるかなんてことは分からない。

でも、仮にできたとして給料が増えるかどうかはまた別の話だ。

下手をしたら減るかもしれない。

しかも、その原因は自身の頑張りだけではなく、他人の頑張りも相対的に加味されて、配分されているとしたら。

他の人たちはどうだろう。

の子みたいに給料が増える方?

それとも俺みたいに減る方?

まあ、いずれにしろ、それは“相応の報酬”ではあるんだけどね。

(おわり)

2017-03-11

[] #18-2「俺の時給は980円」

≪ 前

俺はよくお世話になっている職業斡旋所に来ていた。

貼り付けられたチラシを一通り見ていくが、応えてくれるようなものは中々見つからない。

学生の俺でもできるバイトは、時給がどこも似たり寄ったりであった。

それは相場を合わせているかなのだろうけれど、見方を変えれば形態給料を見て設定しているわけではないということ。

それでは二の舞である

俺は相談窓口に行くと、担当のタケモトさんに他にいいものがないか尋ねた。

「はあ……頑張れば頑張るほど給料が増えるやつ、ねえ……」

タケモトさんは俺の要求を聞くと怪訝そうな顔をしたが、一応は探すそぶりをしてくれている。

「一応あるけどな……これとか」

そう言って出した紙には、マーケット名前が書かれていた。

給料の項目には、「働きに応じて」と書かれている。

「お、これです。これにします!」

「え、本気か……まあ、若いうちに勉強しとくのもいいかもしれないな」

タケモトさんの言い方が少し気になったが、俺は二つ返事で問い合わせた。


俺は早速そこで働き始めた。

タケモトさんの気になる言い方からブラック企業か何かかと思ったが、実に真っ当な労働形態問題なく働けた。

嫌な上司や同僚がいるわけでも、特別厄介なトラブルがあるわけでもない。

これで働きに応じた給料が貰えるとは、かなりのアタリだ。

そろそろビデオ屋のほうのバイトはやめて、こちらに専念してもいいかもしれないな。


そしてしばらく時が経ち、初めての給料日。

俺は意気揚々給料袋を受け取る。

お金を稼いだという実感を得るため、ナマで受け取るのが好きなのだ

うきうきしながら中身を見てみる。

「……んん?」

少ない気がする。

数えてみる。

やはり少ない。

念のため、俺は自分がこれまで働いた総時間と、貰った給料を時給で換算してみる。

その結果はあまりにも予想外のものだった。

「……時給800円!?

次 ≫

2017-03-10

[] #18-1「俺の時給は980円」

お金ってのは必要ものであり、そして便利なものである

人が便利なもの依存するのは真理であり、本質なのだ

当然、俺も例外ではなくアルバイトをしている。

時給980円、近所のビデオ屋

欲望とは際限のないもので、俺は自分給料に不満が出てきたのだ。


閉店間際、俺はそれとなく店長に打診することにした。

店長最近の俺はかなり頑張っていると思いませんか」

「そうだなあ、頑張っている。すごいと思うぞ」

それ以上の言葉店長から出てこない。

このままでは、馬鹿な会話をしたただけで終わる。

俺は痺れを切らして、思い切って話を進めた。

店長……俺は別にワーカーホリックではないですし、労働承認欲求だとかを求めているわけでもないんです」

「ほう、では何のために働く?」

「有り体にいえば金のためです」

店長の予想通りの答えだったのか、フッと笑って見せる。

俺が給料アップのために話をし始めたのは最初から分かっていたようだ。

にも関わらず、店長意味もなく遠回りなやり取りを好む節がある。

文化人はみんなこうなのだろうか。

「マスダよ。お前のそういう正直なところは嫌いじゃないが、お前が2倍頑張ったところで給料は2倍にならんぞ」

「なぜ!?

「店の利益が2倍になるわけじゃないからだ」

いくら俺が学生からって、何ともナメた回答である

さすがの俺でもそんな理由で納得はしない。

「いや、店の利益が2倍にならないからといって、その利益がそのまま俺の給料になるわけじゃないんですから

労働力以外にも金を使うんだよ。避けるリソースには限りがあるんだ」

「その『以外』からもう少しこちらに回すことは可能なのでは、と言っているんです」

「その『以外』にリソースを割いた方が、お前に給料2倍分の働きを期待するより利益に繋がるんだよ」

その言い分には、いくら俺が働くことに矜持がないからとはいってもムッとする。

「そんな……実は自分が好きに使う分にも回しているんでしょ」

「当たり前だろ」

「えっ」

店長は屈託なくそう答える。

「何で意外みたいな顔されなきゃならんのだ。慈善事業でやっているわけでも、金をばらまくために雇っているわけでもないんだ。コンプライアンス範疇雇用主の得を優先したからといって、咎められる謂れはない」

「主張は理解しましたけれども、頑張りが給料に直結しないって、すごい不当に感じますよ」

「お前には難しい話かもしれんが、お前の頑張りに関係なく給料が同じままってのは案外悪いことじゃあないんだ」

店長はそう言うが、俺にはそれが良い事にはとても思えなかった。

いずれにしろ俺の時給が上がらない以上、その事実は揺らがない。

「誤解しないで欲しいが、労働力を軽視しているわけじゃない」

説得力皆無。

今のままではダメだ。

新しいバイトを探さなくては。

俺はタイムカードを切った。

次 ≫

2016-12-13

[] #9-1「映画ミカタ

映画ってのはどう観るのが正解か。

そして、作品ごとにどう受け止めればいいのか。

ひとまずベターな答えは「正解なんてない」ということになるのだろう。

じゃあ、正解がなければ間違いもないのか、あったとしてそれは誰が決めるのか。

そして、そんな不確かな状態で人々はなぜ夢中になれるのか。

今回はそんな話だ。


俺は近所のビデオ屋バイトをしている。

俺のような学生にとって、お金は衣食住に必要ものではない。

けれどもスマホのように人々が便利なもの依存し続けるように、俺にとって便利なものお金だというだけの話さ。

同じくビデオ屋でよくシフトが合うのがオサカだった。

同い年だが、俺の通っている所とは別の学校で、そこはこのビデオ屋から近いとはいえない。

だが、それでもここで働くのは別に給料がいいとかそんなことではなく、この店のピンキリラインナップに見惚れたかららしい。

棚の整理をしながら、俺たちは何気ない話をしていた。

「なあマスダ。いま話題の『アレ』、今週からだけど観に行った?」

彼のいう『アレ』とは、最近話題映画通称である

確かパンチだかキックだかして集めたお金で作られた核兵器生物化し、その生物ヒロインとの戦禍の中での日々を描いた物語を、失恋もの短編アニメで有名な監督が手がけた意欲作らしい。

「うーん、なんか面倒くさそうなんだよなあ」

「あー……まあな」

放映前から注目された作品なのだが、オリジナルでは主要人物が男ばかりのはずだったのに全員女性になっていて、原作ファンから非難轟々の状態だった。

まあ、元から俺にとってはそこまで興味のないジャンルだったので、どちらにしろ観に行かないけれども。

「観に行けばいい」

店長は割り込むようにそう言った。

「そんな状態からこそ、体験できるものもあるだろう」

「そういうもんですかね?」

「お前らは映画を鑑賞する人間としては健全すぎる」

店長言葉意図するところは分からなかったが、オサカまで健全だというのは違和感があった。

オサカはこと映画に関しては暑苦しい人間からだ。

俺が「面倒くさい」といったのは、そういう意味合いもある。

「まあ、今だからこそ見えてくることもある。話題から、みんな騒いでいるからとケチをつけるよりは有意義だろう」

別にケチをつけた覚えはないのだが、或いは別の店員がそんなことを話していたのだろうか。

「まあ、なんだかんだ気になってたし、バイト帰りに観に行こうぜ」

え、今日からしかも一緒に?と思った。

とはいえ映画に関わるとオサカは羽振りがよく、色々と奢ってくれることを期待して俺は軽く頷いた。

鑑賞後の感想合戦くらい付き合ってやろう。

次 ≫
 
アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん