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2024-11-08

anond:20241106232300

どうにも特定の人にとって都合の良い落としどころで物語が語られている気がする。

ワシントン・ポストだと「白人学位がない層」は65%がトランプ氏を支持し、「学位を持つ白人層」は54%がハリス氏を支持したってことらしい。

だけどそれは「白人学位がない層」は35%がトランプ氏を支持せず、「学位を持つ白人層」は46%がハリス氏を支持しなかったって話じゃないのかな?

例えば「白人学位がない層」は80%がトランプ氏を支持し、「学位を持つ白人層」は80%がハリス氏を支持した!みたいな数字だったらそうだろうなって思うんだけど、このパーセンテージは言うほど統計的有意ものなのだろうか?

現に、米メディア民主党距離が近くて、彼らと距離が近い日本メディアも予想を外していたわけで……

具体的にこれだ!って言えるわけじゃないが、それも要因の一つかもしれないが、それが決定的要因ではないのではないか?という印象が拭えない。

2024-11-04

大型書店の「トーハン」化

休日に暇だったので、図書館行って東京商工リサーチデータベース神保町にある東京堂書店データを見てみたら、トーハンが25%株持っていた。歴史的には東京堂の株をずっと持っていたようだが、2011年東京堂東京堂書店合併したらしく、その頃からパワーバランスが変わったのかなと思ったりした(多分、東京堂不動産賃貸収入東京堂書店赤字節税やすくした)。トーハンは、2013年にはブックファーストの全株、2016年には八重洲ブックセンターの株を49%取得している。2023年には丸善ジュンク堂書店も裏側のシステムトーハンに合わせた。結果として、今の日本大型書店に行こうとすると、紀伊國屋書店三省堂書店(現在本店改装中)等々を除き、トーハンの影響圏のなかでしか選択肢がないようだ。

個人的には、東京堂書店株主データを見て、少し納得感があった。というのも、八重洲ブックセンタートーハンが関わってから良くなったと思える点が全く無かったので(旧本店)。あと、下記の点も多くの書店共通すると思う。

...

折角なので鹿島出版社データも見てみたが、近年は売上は3億円程度を推移しているようだった。昨今の書店文化の衰退は、どちらかというと雑誌不況であり、書籍はまだ底堅いニーズはあるのではないかという言説を支持出来る一つのデータに思えた。雑誌ベースインフラを全国に構築しているトーハンが、コアな書籍を売りたい大型書店に関わることが良いことなのかは、もう少し社会全体で考えるべきだと思われる。確かに伊藤忠ファミリーマートに関わったことで、ファミリーマートクオリティーは上がったが、書店場合、取次が小売に関わることで本当にエンドユーザーにとって良いことなのか。少なくとも大型書店エンドユーザーにとって具体的に何が良くなったのか。八重洲ブックセンター鹿島卯女氏の遺産は数百億円あったが、そういう人の「文化事業」ではないと大型書店運営は難しいのではないか

鹿島卯女氏の遺産文化学術財団の基盤になったが、次の鹿島守之助が居るであろう新興企業への投資には流れなかった。アメリカワシントン・ポスト紙はグラハムからジェフ・ベゾス経営権が継承されたが、こういうところでも微妙に日米の差を感じる。

ちなみに、セブンイレブン鈴木敏文氏はトーハン出身

2024-08-07

[]anond:20240807114145

急造内閣宇野自身スキャンダルに足をすくわれることとなった。宇野首相就任した3日後、『サンデー毎日』(毎日新聞)が神楽坂芸妓告発[注釈 1]を掲載し、宇野女性スキャンダル[注釈 2]が表面化。当時のサンデー毎日編集長鳥越俊太郎だった[28]。

初めは国内の他のマスコミ無視したが[注釈 3]が、外国メディアに「セックススキャンダル日本宇野を直撃」(ワシントン・ポスト)などと掲載されると、それが引用される形で日本話題となった。一部マスコミから宇野ピンクザウルス総理揶揄された[29]。

同年7月の第15回参議院議員通常選挙は従来の3点セット(リクルート問題消費税問題牛肉オレンジ輸入自由化問題)に加え宇野首相女性問題が争点となり、さらにいわゆるマドンナブームがとどめを刺し、自民党は改選議席の69議席を大幅に下回る36議席しか獲得できず、同年8月8日には自民党両院議員総会河本派番頭格であった海部俊樹が新総裁に選出された。

宇野総理任期間はわずか69日、日本政治史上4番目の短命内閣に終わった。

2024-05-10

anond:20240510184406

それ全部表面上のニュースさらってきただけでしょ?

それだと今の結果から逆算した曲解が容易にできてしまうよ

典型的な「感情が充填された語(loaded language)」の詭弁ですね

 

ロシアが実際にウクライナへ侵攻する前に、その侵攻は時期も含めてアメリカによって予測されていたという純粋事実に対し、

表面上もクソもないし、曲解余地もありません

https://www.afpbb.com/articles/-/3379186

ロシアウクライナ侵攻計画17万人動員か 米報道

2021年12月4日

12月4日 AFP米紙ワシントン・ポストWashington Post)は3日、米情報機関報告書の内容として、ロシア来年早々にも最大17万5000人を動員したウクライナ侵攻を計画していると報じた。

「あり得ないと言われていた」「やるやる詐欺だと思われていた」というのは一増田適当にホラ吹いてるだけのことであり、

ロシアが実際にウクライナへ侵攻する前に、その侵攻は時期も含めてアメリカによって予測されていた

2023-12-12

ウォーターゲート事件内部告発者、ディープ・スロート

その呼び名の由来が気になる

気軽に口にするには突飛すぎる言葉

とりあえずWikipedia見ましょうかね

ディープ・スロート - Wikipedia

なんかカッコつきのURLだとうまく貼りつけられないな 曖昧さ回避ページを暫定でメモしておこう

ウッドワードバーンスタインは、事件情報源となったホワイトハウスの内部深くを知る匿名の密告者を「ディープバックグラウンド」という仮名で呼んでいたが、事件が起こった1972年1月に公開され、大ヒットしたポルノ映画ディープ・スロートから、当時の『ワシントン・ポスト編集局次長ハワードサイモン英語版)が、冗談を込めてこの呼び名を使うようになった。

ディープ・スロート (ウォーターゲート事件)

なるほど

いや、なるほどじゃない

匿名の密告者を「ディープバックグラウンド」という仮名で呼んでいた→当時大ヒットしていたポルノ映画ディープ・スロート』にちなんでそう呼ぶようになった

飛躍してると思う どんな悪ノリ

なんでポルノ映画名前をそこで持ってくるんだ

ディープ・スロート』の映画の内容がウォーターゲート事件に少しでも関係あるのか?

内容は、喉の奥に陰核がある[1]という設定の女性が登場する、ディープスロートをテーマにしたポルノ作品である[2][3]。

ディープ・スロート (映画)

関係なさそうな予感しかしない

内容が関係ないならディープって単語が同じってだけでそう呼んだのか

連想ゲームここに極まれ

まずそもそも1970年ごろのアメリカポルノ映画話題を大っぴらに喋っていい時代だったということか 時代の違いを感じる

アホな仮定だが、当時のアメリカディープインパクトって競走馬がめちゃくちゃ強くて話題になっていたらディープ・スロートディープインパクトと呼ばれていたかもしれないレベル

当時の新聞がどんな書き方をしていたか興味あるな

メモワシントンポストバックナンバーを調べる方法調査

メモウォーターゲート事件について書かれた本は山ほどあるはずなのでどれか読む、質問内容が明確なので図書館リファレンスサービスを使ってもよい 「ウォーターゲート事件内部告発者はディープ・スロートと呼ばれているが、その呼び名ポルノ映画タイトルが由来らしい。なぜそのポルノ映画タイトルが由来となったのか?」

メモポルノ映画ディープ・スロート』の内容についてもう少し詳しく調べる(優先度低)

インフルエンザが治ったら図書館に行く

やや別件だが、ポルノ映画歴史について調べるのも面白そうだな

ポルノ映画文化史、みたいな本は絶対あるはず…… そして日本アメリカでそれぞれ別の発展を遂げた予感がある

案外そちらの角度から見ないと、どういうノリでディープ・スロートと呼んだか空気感を掴めない恐れがある

日記

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いや、R18に片足突っ込むかもしれない内容について司書さんに調べてもらうのは問題あるような気がする……

リファレンスサービスの使い方として問題ありますか?という点も含めて司書さんに尋ねてみよう

2023-10-13

BLM団体バイデン大統領のどちらが正しいのだろう

https://twitter.com/kabutrade1/status/1712332706888249411

BLM団体も反ユダヤハーバード大も反ユダヤを隠そうとしない。

サマーズが怒っている事からある意味で局地的な現象であってアメリカ全体のムードという訳ではないのかな?

アポロCEO、米名門大の学長らの辞任要求反ユダヤ主義巡る懸念https://bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-12/S2E4NQDWRGG001?utm_medium=social&utm_source=twitter&cmpid%3D=socialflow-twitter-japan&utm_campaign=socialflow-organic&utm_content=japan

@business

より

https://twitter.com/BLMChi/status/1712096179528294562

Yesterday we sent out msgs that we aren’t proud of. We stand with Palestine & the people who will do what they must to live free. Our hearts are with, the grieving mothers, those rescuing babies from rubble, who are in danger of being wiped out completely🇵🇸♥️🖤💚

https://twitter.com/fukuda326/status/1712463710110069091

アメリカ政府はイスラエルブリンケン国務長官派遣ワシントン・ポスト報道バイデン大統領イスラエル支持、支援を表明。

https://twitter.com/JoeBiden/status/1712098326147899448

We stand with Israel.



BLM団体バイデン大統領

少なくとも一方は完全な過ちを犯しているということになる。

We stand with Palestine

We stand with Israel.

2023-09-26

万物黎明』は人類歴史を誤解している

はじめに

急進的な著者の本が主流紙で書評されることは、ましてや好意的評価されることは滅多にない。デヴィッド・グレーバーとデヴィッド・ウェングローによる『万物黎明』は例外であるわずか2ヶ月前に出版されたこの本は、すでに世界で最も影響力のある英字新聞雑誌の多くから賞賛を受けている。

著者のアナーキズムの主張に疑問を呈する書評家でさえ、「3万年にわたる変化に関する岩盤の前提を覆す見事な新説」(アトランティック誌)、「多くの大陸と数千年にわたる文明に関するめくるめく物語の数々、そのすべてが自由であることの意味に取り組んでいる」(ワシントン・ポスト紙)と称賛している。また、ソーシャルメディア上の左翼的投稿者たちからも、好意的コメント-場合によっては絶賛!-が寄せられている。

しかし、以下に掲載する2つの書評は、いずれも唯物論人類学者によるもので、この本の人類史に関する記述は、大量の反対証拠無視しており、その政治的主張観念論的で自発主義であると論じている。どちらの書評特に女性抑圧の原因を考察していないことに批判である

クリスナイトはユニヴァーシティカレッジロンドン人類学上級研究員で、アフリカにおける人類起源研究するチームの一員である。著書に『Blood Relations(血のつながり)』など:Menstruation and the Origins of Culture』、『Decoding Chomsky: Science and Revolutionary Politics』などがある。The Dawn of Everything』の書評はTimes Higher Education掲載された。

ナンシーリンディスファーンジョナサンニールはともに人類学者として訓練を受け、人類進化階級社会性的暴力についての本を執筆中。ナンシーの近著は、リチャード・タッパーとの共著で『Afghan Village Voices』(アフガニスタンの村の声):Stories from a Tribal Community, 2020』であるジョナサンの近著は『Fight the Fire: Green New Deals and Global Climate Jobs』。The Dawn of Everything』の書評エコロジスト誌とブログ『Anne Bonny Pirate』に掲載された。

どちらの書評も著者のご好意により再掲載されている。

根本的に支離滅裂で間違っている byクリスナイト

本書は楽しく、有益で、時には爽快である。また、根本的なところで支離滅裂で間違っている。ヨーロッパ洞窟壁画が現れ始めた頃からの、比較最近先史時代について学びたいのであれば、必読の書であるしかし、人類最初に笑い、歌い、話し、芸術儀式政治創造し始めたのはなぜなのか、どうしてなのかを知りたければ、きっと失望するだろう。

この本のタイトルは深刻な誤解を招く。『万物黎明』? 『お茶時間』の方が正確だろう。ホモ・サピエンスヨーロッパに到着する何万年も前にアフリカで始まった文化の開花を体系的に横取りし、この物語はあまりにも遅く始まる。

欠点はあるが、この本は広報勝利であるフリードリヒ・エンゲルスが『家族私有財産国家起源』を出版して以来、左翼知識人活動家人類社会的起源先史時代過去について学ぶことにこれほど興奮したことはない。

短い書評では、本書の幅の広さと博識を伝えることはできない。その核となる政治メッセージ露骨だ。平等主義狩猟採集民が生活の中で共産主義実践したというエンゲルスの話は神話である。『万物黎明』はエンゲルスを見事にひっくり返している。第4章の結びの言葉引用すれば、「私有財産に "起源 "があるとすれば、それは聖なるものの考え方と同じくらい古いものであり、おそらく人類のものと同じくらい古いものであろう」。デヴィッド・グレーバーは、マーシャル・サーリンズとの共著『王について』の中で、神の王や森の精霊のような想像上の超自然的な存在が常に人々に対して権威行使してきたこから国家権力の原理人間の条件の不動の特徴であると主張している。

よりによってアナーキスト国家必然性を受け入れるのは逆説的に思えるかもしれない。しかし、本書はそのメッセージに重みを与えている。そう、著者は言う。アナーキスト的な自由は実現可能だが、それは貴重な瞬間や飛び地に限られると。もうひとつ世界可能である」という革命スローガンはもうたくさんだ。その代わりに、グレイバーとデイヴィッド・ウェングローは、「階層平等は、互いに補完し合うものとして、共に出現する傾向がある」と主張している。ある場所自由を手に入れるには、別の場所での抑圧を受け入れるしかない、と彼らは言っているようだ。

著者たちはダーウィン自然淘汰理論違和感を抱いており、現代進化論を「社会進化論」と混同している。現代進化論は科学であると主張するが、実際は純粋神話であるグレイバーとウェングローは、進化論をまったく認めない人類起源についての視点を、読者が真剣検討することを期待しているのだ。

彼らが認める唯一の科学応用科学であり、この場合は「考古学科学である。彼らは、政治社会生活については、古代人類の「頭蓋の遺骨と時折出てくる火打石のかけら」からは何も読み取れないと主張することで、「万物黎明」の年代わずか4万年前とすることを正当化している。この言い訳は、人類の最もユニークな特徴である芸術象徴文化が、これまで考えられていたよりも3、4倍早くアフリカで生まれたという、説得力のある最近証拠に照らすと、弱々しく見える。その証拠とは、骨や石だけでなく、ビーズ幾何学的な彫刻、埋葬品、砥石や絵の具壺などの工芸である

彼らが "フェミニスト "と呼ぶ人物(実際には進化人類学第一人者サラ・ハーディ)が、現代人の本能心理形成する上で集団的育児重要役割を果たしたことについて興味深いことを言っていることは、グレーバーとウェングローも認めている。しかし彼らは、「エデンの園存在せず、一人のイヴ存在しなかったのだから、そのような洞察部分的ものしかなりえない」とコメントしている。この種のトリック--この場合は、ハーディ研究が "アフリカイブ "の年代測定より200万年前にホモ属が出現したことに焦点を当てているという事実無視すること--は、明らかに人類起源研究が追求する価値があるという考えそのものを損なわせることを目的としている。

グレーバーとウェングローは、初期の平等主義を "有害神話 "として否定する一方で、狩猟採集民の多くが "自称自慢屋やいじめっ子を地上に引きずりおろすために、嘲笑羞恥心敬遠など、他の霊長類には見られない戦術を総動員している "ことには同意している。ではなぜ彼らは、私たち人間性規定する本能能力平等主義的な生き方によって形成されたという考えに敵対するのだろうか?

私たちは皆、社会的政治的に対等な人々と笑い、歌い、遊び、交わることができるとき、最も幸福を感じる。しかし、グレイバーとウェングローは、この事実を土台にする代わりに、狩猟採集民の祖先も同様に、攻撃的な男性による嫌がらせ虐待支配を選んだかもしれないと言っているようだ。進化人類学クリストファー・ボームが描く、反権威主義抵抗の中で形成された道徳意識の高い社会に対する反論をまとめると、狩猟採集民の祖先は一貫して平等主義を好んでいたという彼の考えを、彼らは「初期の人類さりげなくエデンの園に投げ返している」と表現している。

グレーバーとウェングローの基本的論点は、政治選択の自由に関するものである。彼らの考えを説明するために、人類学古典であるエスキモー伝統的な生活説明を思い起こさせる。アザラシを狩る彼らは、夏の間は家父長制的な家族構成確立し、冬の間は共同生活(夫と妻を含むすべてを共有する)に戻るだけである私たち人類は、その本性上、大胆な社会実験に駆り立てられるのだと著者は結論づける。その結果、奴隷制度や人身御供、大量殺戮といった極端なヒエラルキー形成され、破滅的な結果を招くこともある。しかし、遠い過去の良い点は、少なくとも現代のようにひとつシステムに縛られることはなかったということだ。

この歴史対立と交替に満ちているが、その周期性はエスキモーの周期性に倣ったもので、一方的な季節性であるグレイバーとウェングローは、ほとんどの狩猟採集民が季節だけでなく月の周期にも従っていることを知らないのだろうか。月経の満ち欠けと結びついた女性儀式は、基本的に月によって予定されている。

著者たちが問いかける重要な問いは、"なぜ不平等になったのか?"ではなく、"なぜ行き詰まったのか?"である。彼らは自らの問いに答えられるところまで来ているだけに、そこにたどり着けないことに深い苛立ちを覚える。自らに課したハンディキャップひとつは、女性人類学者による狩猟採集民の研究を見落としがちなことだ。例えば、適切な参照もなしに、彼らはモーナ・フィネガンの共産主義概念に触れている。彼女は、コンゴ熱帯雨林に住む女性たちが、男性たちが筋肉質な勇気と優位性を発揮する可能性を示すよう意図的に促していることを記録している--男女間の「力の振り子」で優雅降伏する前に、「ンゴク」と呼ばれる女性だけの儀式男性たちをあざ笑い、反抗するのだ。しかし、グレイバーとウェングローは、この政治的知性の表現を認める代わりに、ここでの成果やパターンを見出すことなく、それに言及している。

なぜ私たちは行き詰まったのか?正しい答えは、人類が農耕に依存するようになり、太陽暦が月暦の儀式よりも執拗に優先されるようになったからだ。私が最もよく知る先住民タンザニアのハザ族の弓矢猟師たちは、今でも彼らの最も重要宗教儀式であるエペメを、新月前後の最も暗い夜に毎月行っている。

太陽と月の中間的な存在であり、世界中でたどり着いた無数の妥協案のひとつが、中世ヨーロッパで毎年行われていたカーニバル伝統である庶民が今でも大切にしている伝統は、家父長制の秩序を逆転させるこのライセンスだった。

残念なことに、この「新しい人類史」は、その始まりがあまりにも遅く、アフリカ物語から切り離されているため、女性の抑圧とマンネリ化した現在の苦境との因果関係説明することができない。

すべての条件が同じだとすると byナンシーリンディスファーンジョナサンニール

グレーバーとウェングローの新著は、エネルギッシュで、献身的で、万華鏡のようだが、欠点もある。これは私たち問題を提起している。

デヴィッド・グレーバーわずか1年前に若くして亡くなった。彼の代表である『Debt』は、部分的には思わせぶりかもしれないが、その野心は当時としては刺激的だった。活動家として、またオキュパイ運動社会正義運動リーダーとしてのデイヴィッド・グレーバー活動は異例であり、模範的であった。LSE人類学部門の同僚たちからの彼への尊敬愛情は、そのことを物語っている。そして、彼の心は常に虐げられた人々とともにあった。

しかし、グレバーが善人であり、つい最近この世を去ったばかりであったからこそ、多くの人々にとって『万物黎明』が、今後長い間、不平等起源に関する理解の枠組みとなってしま危険性がある。

本書の裏表紙には、レベッカ・ソルニットパンカジ・ミシュラ、ノーム・チョムスキーロビン・D・G・ケリーといった、著名で立派な思想家たちから賞賛言葉掲載されている。ケリーはその代表的な例として、「グレーバーとウェングローは、私がこれまで世界歴史について考えてきたことを、事実上すべて覆した。この30年間で読んだ本の中で最も深遠でエキサイティングな本だ」。

この本は最近マスコミでかなり注目されているが、このような賞賛一般的見方になったら残念である

人類進化歴史における不平等起源という問題は、私たちがどのように世界を変えようとするかという点で、非常に重要であるしかし、グレイバーとウェングローは平等階級に目を向けることなく変化を求め、環境生態系説明を敵視している。これらの欠点保守的意味合いを持つ。

では、ここから。これは膨大な本の、乱暴部分的書評である私たちは、グレバー知的議論の切り口を愛し、得意としていたという知識自分自身を慰める。

ジレンマ

この本の最後段落、525-526ページで、グレーバーとウェングローは自分たち立場を明確に示している。彼らはこう書いている、

例えば、他のあらゆる点で厳密な研究が、人間社会には何らかの「原型」があり、その性質基本的に善か悪かであり、不平等政治意識存在する以前の時代があり、このすべてを変えるために何かが起こり、「文明」と「複雑さ」は常に人間自由と引き換えにもたらされ、参加型民主主義は小集団では自然であるが、都市国家のようなものまでスケールアップする可能性はない、という未検証仮定から始まる場合

私たちは今、神話を目の前にしている」

まり神話を打ち砕く者たちは、人間社会の原型は存在しないこと、不平等政治意識が生まれる前の時代存在しないこと、事態を変えるようなことは何も起こらなかったこと、文明や複雑さが人間自由制限することはないこと、参加型民主主義都市国家の一部として実践可能であることなど、正反対のことを言っているのだ。

このような断定的な声明は、非常に大胆に述べられ、新しい人類史を書いたという彼らの主張を魅力的なものにしている。しかし、2つのつまずきがある。

第一に、彼らの主張そのものが、彼ら自身政治プロジェクト対立している。第二に、証拠が彼らが言おうとしていることにそぐわない。

続き→https://anond.hatelabo.jp/20230926143527

2023-02-09

ガレワシントン・ポストデビュー

https://www.washingtonpost.com/world/2023/02/02/japan-sushi-tero-licking-video-prank/

ていうかさ、海外新聞ってツイッターとかYouTubeの埋め込み引用をよくやるのに、日本新聞ってなんだか紙の紙面を文字起こししたような内容だよね。せっかくwebなのにもったいないと感じる

2022-10-01

日本ファクトチェックセンター、主要メンバー元朝日新聞ばっかりなのを突っ込まれ

リベラルの人が「経歴や思想が偏っていても事実かどうかのチェックには関係ない!」とか言ってたのに

肝心のファクトチェック担当するのが大学生なのマジで

https://factcheckcenter.jp/n/ne624362a20b8#729761dc-06f5-4528-b5ad-617cda6c4d4b

ファクトチェッカー

金子 祥子

早稲田大政経学部4年。米大統領選や新型コロナウイルスに関するデマきっかけに、ファクトチェックに関心を持った。ドキュメンタリー映画鑑賞が好き。卒業後は報道機関就職予定。

杉江 隼

早稲田大政経学部4年。日常的に流れるSNS情報根拠不明確な現状からファクトチェックに関心を持った。現在FIJでモデレーターも務める。卒業後は報道機関就職予定。

本橋 瑞紀

早稲田大政経学部3年。米ワシントン・ポスト「1万回虚偽や誤解を与える主張をしたトランプ大統領」の報道きっかけにファクトチェックに興味を持った。特に画像から場所時間特定するジオロケーションに関心がある。

落合

早稲田大政経学部3年。友人の留学生ネット差別偏見に基づくコメントをされたことをきっかけに、事実確認するファクトチェックに興味を持った。趣味は、スポーツ選手写真を撮ること。

2022-09-02

anond:20220902133849

2022-08-06

anond:20220805131745

8月6日

https://b.hatena.ne.jp/entry/4723432355982801186/comment/aa_R_waiwai

統一教会設立には、KCIAが関与したという報告があり、さらワシントン・ポスト創設者韓国軍元中佐(韓国軍呼び名では中領)。このような状況で、スパイ防止法に反対する左翼は、むしろ壺トモだろう。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4723434324689538946/comment/aa_R_waiwai

統一教会設立には、KCIAが関与したという報告があり、さらワシントン・ポスト創設者韓国軍元中佐(韓国軍呼び名では中領)。このような状況で、スパイ防止法に反対する左翼は、むしろ壺トモだろう。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4723407637895537570/comment/aa_R_waiwai

カルト規制法だけでは手落ち。やはりスパイ防止法必要。それを野党が手動して、始めて自民党を壊滅できる。

2022-07-03

左翼の嫌なところ

赤松さんのことをレドマツって呼ぶのを見かけて思い出したんだけど、安倍さんのこともわざわざカタカタでアベって呼んだり酷いときはゲリゾーって呼んだりしてたよね。

本人は権力(?)と戦う闘士(?)のつもりなのかもしれないけど、性格の悪いいじめっ子しか見えないよ。

内輪で大ウケなんだろうけど、外から見たらドン引きだよ。どんなに立派なお題目を唱えていても、絶対に仲良くなれないな、っていう壁を感じる。

共産党の志位さんとか立憲民主枝野さん(党首かわったけどやっぱり枝野さんのイメージが強い)とかがそういうあだ名で呼ばれることないよね。

「えだのん」ってあったような覚えもあるけどあれは愛称の類だし、「アベ」みたいな悪印象はなかった。対比するなら「安倍ちゃん」かな。

やっぱり左翼に特徴的なことのように見えるんだよなあ。

集団に対する蔑称はまあお互いある。良くはないけどお互い様って感じ。

ネトウヨに対するブサヨはてサみたいなのとか。

表現の自由戦士に対するツイフェミとか。これは右と左の対比なのか良くわからんが。

それにしたって左翼側が使う言葉のほうがよく見かけるし、先に生まれてるみたいだけど。

ていうか表現の自由戦士蔑称として使うの、表現の自由貶める立場なわけでそれで良いんかな、っていつも思ってる。

何にせよ、特に個人に対するイジメじみたあだ名つけって左翼特有のものじゃない?

あー、書いてて思い出したけど鳩山さんのルーピーがあったか

でもあれワシントン・ポストが書いたのを面白がって使ってただけだからネトウヨ発ってわけでもないんだよな。

ルーピーは響きがちょっとかわいくて、あんまり攻撃的じゃないよね、と思うのは私だけかな?

鳩山さんのAAかわいかったよね。

左翼よりの人で、そういうのを苦々しく思ってる人はいないのかな。いたら是非名乗り出てほしいし、いなかったらかなりヤバい集団だと思う。

そういう俺は労働者資産もないか思想的には左翼よりで、なんなら政治的活動にも参加したい気持ちはあるんだけど、最初に言った通り「仲良くなれねえなあー」って気持ちが強いのが本音です。

2022-01-29

清水ともみ氏「恥じない対中決議を」 ウイグル窮状伝える漫画家

清水ともみさんの漫画「私の身に起きたこと~とあるウイグル人女性証言~」

中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区不条理迫害に直面するウイグル人絶望と悲しみを描く漫画家の清水ともみ氏が27日までに産経新聞インタビューに応じた。漫画ウイグル実態を啓発するツール国内外で使われ、清水氏は在日ウイグル人にとって心の支えといえる。国会は来月1日に中国人権状況を非難する決議を採択する見通しだが、当初案の「非難決議」から非難」の2文字が削除されるなど〝骨抜き〟の内容になろうとしている。清水氏は「日本ウイグル希望の国。恥ずかしくない文章を」と訴える。(奥原慎平)

決議案をめぐる現場のくわしい調整状況は分かりません。良い形で結果が出ればいいなと思い、見守っていました。

ただ、超党派有志の「日本ウイグル国会議員連盟」などは昨年の年明けから決議を目指していたはず。ミャンマー軍事クーデター非難する決議は短い調整期間で昨年6月に採択されている。なぜ対中非難決議はここまで長引いているのでしょうか。

そもそも昨年の通常国会で採択を目指した当初案も中国国名は盛り込まず、名指しでの中国非難を避けました。どうして、そんな〝ご配慮〟をするのか。日本政府にとって外国中国韓国のように声高に無理難題押し付け文句をいう国だけなのか。日本を愛し、信頼し、無言で見守る国や地域のことは考えないのか。

岸田文雄首相林芳正外相にはウイグルが直面する人権侵害行為強硬声明毅然(きぜん)と出してもらいたい。日本政府の要職者が「日本国として断じて許すことはできない」と発すれば、そのメッセージ世界を駆け巡り、家族収容所に奪われ、同胞虐殺に嘆き悲しむウイグル人の心の救いになる。

それでも「被害実態証拠日本収集していない」というなら「欧米諸国が『ジェノサイド』(民族大量虐殺)と呼ぶ人権迫害実態が、本当なら…」と「if」を付ければいい。

日本ウイグルにとって希望の国だそうです。ウイグル自治区では今も中国当局が「日本は悪だ」と抗日宣伝教育をやっているでしょう。でも、出身者によれば、ウイグル人の多くはそれを信用しなかった。中国当局による教育内容にだまされずに、日本人を尊敬してくれている。香港内モンゴル自治区出身者も日本希望を持っている。

なぜか。日本は1904(明治37)年の日露戦争勝利し、19年のパリ講和会議では世界に先駆けて「人種差別撤廃」を提案し、強く正しい国に違いないというんです。

ウイグル人にはこういう言い伝えもあるそうです。「あの時、日本軍が来てくれていたら、東トルキスタン独立していた」。先の大戦アジア諸国植民地から解放した日本軍がウイグルまで到達すれば、49年の中国人民解放軍によるウイグル侵攻が避けられたという見方です。

でも、日本尊敬されているのは、先人のおかげなんですね。在日ウイグル人モンゴル人が「日本なら正しい判断を下すはずだ」と言っている姿をみると、思わず「それは幻です」と言ってしまいそう。

私がウイグル問題最初漫画にしたのは令和元年4月です。中国当局の監視下に置かれているウイグル人漫画『その國の名を誰も言わない』で描き、ツイッター公開しました政治に関心のない人たちにも漫画ならウイグル問題を伝えやすいかと思い、海外メディア西日本新聞などの記事を参考にしました。

私はイラストミュージックビデオを作る仕事をしていますが、ジャーナリストらのウイグル問題リポートを知り、ウイグルの窮状をインターネットなどで調べました。メディアはなかなか報じませんから(笑)。遠くの人のかわいそうな話で終わりにすべきではない。

『その國の名を誰も言わない』を読んだ在日ウイグル人に誘われ、同年7月に都内での証言集会に参加しました。米議会証言したこともある米国在住のウイグル人女性、ミフリグルさんはオンラインでこう伝えました。

理由なく拘束され、死んだ方がましだと思うような拷問を受け、引き離された生後間もない息子の亡きがらを渡された-。

2週間たってもミフリグルさんの証言が頭を離れない。本業のかたわら、1日1時間ウイグル問題に取り組もうと決め、ミフリグルさんの証言をもとに漫画『私の身に起きたこと~とあるウイグル人女性証言~』を作り、ツイッター投稿しました。作品海外メディアで報じられ、米国務省の広報ページでも取り上げられました。日本政府も使ってほしいですね笑

中国に対して抗議の声を大きくすることで救える命があると思います収容所に入れられた人の親族海外で騒いだら、解放されたケースもありました。逆にいえば、外国とつながりを持たないウイグル人は、収容所から解放され、海外に出られる可能性はないともいえるのです。

中国政府はウイグル人への「ジェノサイド」の批判を「デマだ」といっていますね。「デマ」ならウイグル人は無事なのですから、喜ばしい。ここ数年連絡がとれない行方不明の両親を、子供たちを、今すぐ家族のもとに返してあげてください。

私が漫画を描いているのは、今も弾圧を受けているウイグル人を1人でも救うため。そのためには知ってもらうことが大事だと考えています

日本のぞく先進7カ国(G7)はウイグル問題について「ジェノサイド認定をし、「深刻な人権侵害」と非難する決議を採択している。日本は対中非難決議の採択にここまで時間がかかっている。これ以上何を妥協する必要があるのでしょうか。日本に期待と信頼を抱き続けるウイグル人に対しても、恥ずかしくない文章での決議をお願いします。

清水ともみ氏 平成9年に講談社漫画雑誌でデビュー。令和元年4月以降、ウイグル弾圧証言取材し「私の身に起きたこと ~とあるウイグル人女性証言~」など複数作品ツイッターで発表。作品は最大15カ国語翻訳され、ワシントン・ポストなど海外メディア在米大使館ツイッターで紹介される。「私の身に起きたこと」(季節社)「命がけの証言」(ワック)で書籍化された。清水氏のホームページ掲載作品は商用以外の周知・拡散目的ならコピー転載可能。

清水さんはノーベル平和賞日本版に値すると思う

それくらいマンガという表現のわかりやすさでウイグル人権問題を伝えた実績は大きい

その勇気と信念を心から尊敬する

2021-11-01

やっぱり日本ってコロナ対策上手くやってたんちゃう

ワシントン・ポスト日本コロナに買ったって記事出てるぞ

パヨク界隈では、日本コロナ人体実験してたってことになってるけども、やっぱり認知が歪んでるんじゃないか

そういう現実社会との認識が解離し過ぎてることが今回の選挙でも負けた原因だろ

実は愚民だと馬鹿にしてる自分自身が一番馬鹿かもと反省できるパヨクっておらんのか?

そういうところだぞ

2021-10-27

第49回衆議院議員総選挙千葉8区自民党公認桜田よしたか氏の敗因

選挙結果概要

から遡ること6年前、2021年10月31日(日) 第49回衆議院議員選挙が行われた。

結果的に大方の予想通り自民党単独過半数を確保し当時の岸田総理は初陣を無事乗り切ることが出来た。

■筆者と千葉8区について■

その中で今回は注目度が当時全国でもある程度高かった千葉8区に絞って解説して行こうと思う。

なお、筆者は昭和52年まれで途中引っ越しもありながらも産まれからこのかた50年間ずっと千葉8区のエリアに住み続けている。

小中高と柏市内に通い、旧来の友人は今でも半分以上が柏市(旧沼南町も含むので千葉8区と重ならない部分もある)と我孫子市在住だ。

旧友と集まったら政治の話をすることも多いので地元住民温度感としてはそれなりには民意を表しているのではないかと自負している次第である。(バイアスは掛かってるものの、n=50くらいで考えていただきたい)

なお、衆議院議員選挙については桜田よしたか氏が初当選した96年10月の時からずっと09年8月政権交代選挙ときも含めて彼に票を入れ続けている根っから自民党支持層だ。

千葉8区の結果について■

さて、閑話休題桜田よしたか氏が8選を掛けて望んだ千葉8区について。

「今までやってきた選挙で一番厳しい選挙」 そう桜田よしたか氏は語った。氏は小泉郵政解散の05年以外得票率が50%を超えたことがなく、今回野党対立候補統一化させた。

そのテコ入れとして同期当選菅義偉総理大臣高市早苗政調会長の手厚い応援演説等を賜り、柏駅西口ロータリーは多く人に溢れ活気に満ちた。

「これはもしかしたら行けるんじゃないか?」と桜田陣営は感じた。

しか下馬評をある程度は巻き返せたものの、自民党公明党支持層最後までまとめきることが出来ず野党統一候補本庄知史氏に敗れることとなった。そして比例復活も出来ず後に政界引退を表明することとなった。

桜田よしたか氏の敗因について■

何故当時の選挙桜田よしたか氏は敗れてしまったのかについて5つに分けて書いていこうと思う。

?1.失言が多かった

☓2.年齢が高齢であった

○3.野党候補統一化された

△4.対抗の立憲民主党本庄知史氏が強かった

◎5.自民党組閣人事への不満

桜田よしたか氏の敗因詳細■

◇1.失言の多さ

失言デパートこと桜田よしたかであるが、実は千葉8区の住民は彼の失言を一つ一つは大したことだと思っていない。

もともと別に育ちが良いわけではなく、人情味溢れた田中村の田舎おっさんなのだ

既に政界引退してしまい皆に大変惜しまれたが昔いた麻生元総理なんてもっと失言は酷かったがそれで自分選挙が危うくなったことは一度もなかった。

◇2.高齢

これも実は大したことがない。

今でこそ少し記憶力が落ちてきてしまったが、当時はまだ71.2歳とかそこらだったはず。

自民党には70代後半や80代なんて議員もいるわけで高齢から落とす、後進に道を譲るべきといった声は小さかった。

◇3.野党候補統一

先述の通り郵政解散以外で得票率50%以上取得したことがない桜田よしたか氏にとってはこれが実は第一理由とも言えるのだが、実は大筋は違うところにある。

歴史にもしもは無いのだが、例え第46、47、48回選挙野党候補が一本化していたとしても桜田氏は岩盤支持層のお陰で敗れなかったであろう。柏市自民党支持層が強い。

氏の敗因についてだが当時強烈に吹いていた逆風の本当の理由別にある。

◇4.対抗馬の強さ

これは少しだけ関係がある。いくら野党統一候補とはいえ太田和美氏が立憲民主党公認候補だったら桜田よしたか氏は決して敗れなかっただろう。

また、歴史にもしもはないが松崎公昭鬼籍に入っておらず元気だったら全く別の展開になっていただろう。

新人でありながら本庄知史氏を刺客統一候補として立てた当時の立憲民主党福山哲郎幹事長は実はもしかしたらなかなかの切れ者だったのだろうか?

本庄氏は若者世代だけではなく、高齢者が多い我孫子市からも支持を集め、桜田よしたか氏の従来の支持層を削り取ることとなった。

◇5.自民党組閣人事への不満

これは東葛高校時代の旧友と話していて私が感じた桜田よしたか氏の最大の敗因。

彼は大臣椅子固執しており、時あることに幹事長にすり寄って大臣になりたいと告げる人物であった。いわゆる自分ポジション固執する小物だ。

7選+数多くの政治実績+党重役への長年の胡麻擂りクソバドムーブが功を制してオリパラ担当大臣にさせて貰った。

オリパラ担当大臣としての実績や失言については賛否両論あるのでここでは評価差し控えさせて頂く。

致命的だったのはサイバーセキュリティ担当としての国会答弁だ。

パソコンを使ったことがない

USBというものが何なのか理解していない

相手質問理解出来ず、答弁がそもそも出来ない

日本サイバーセキュリティ担当である大臣オリパラだが)がパソコンを使ったことがないというニュースは全世界に瞬く間に広まった。

https://www.theguardian.com/world/2018/nov/15/japan-cyber-security-ministernever-used-computer-yoshitaka-sakurada

ワシントン・ポスト紙や 英ガーディアン紙を始め、複数海外大手メディアによって大々的に報道されることとなった。

自分たちが普通選挙で選んだ千葉8区の議員が、「柏のポンコツ」と言われるだけならまだしも日本の恥として世界から笑われ国益を貶めている・・・

私を含めて選んだ有権者にも選んだ責任がある。桜田よしたか氏は必ず次回の選挙では落とさなくてはならない。

自民党の人事にNOを突き付けなければいけないという強い意志を持った友人が当時多く、最大の逆風はサイバーセキュリティ担当時代国会答弁であると私は感じている。

しかも!挙げ句 本人は「そんなに私の名前世界に知られたのか。いいかいかは別として、有名になったんじゃないか」と総括した。

これによって桜田よしたか氏の政治生命はこれで完全に失われることとなってしまった。

功績も非常に大きく、人柄も良かったのだがつまらない出世欲によって議員バッヂを失うこととなってしまった。

どんな良い人であっても、やはり欲望を見せると醜い人間だと感じてしまうのだろう。

私の友人たちの多くはサイバーセキュリティに関する国会問答の酷さによって桜田よしたか氏を見限ってしまった。

私の職業IT関係の友人が多いというのもあるのかもしれないが・・・・たったこれだけのことで彼の政治生命は完全に終わってしまったのだ。

それからのこと■

あれから自民党は少しだけ変わった。幹事長が変わったというのも大きいが、何選したか大臣に付けるといった論功行賞めいた人事がめっきり減った。

完全な適材適所とまでは言わないが、専門外の大臣が頓珍漢な国会問答をするといったことが目に見えてなくなった。

そういった意味桜田よしたか氏が2021年選挙で敗れたことは大きな歴史の転換点とも言える。彼が政界人生最後に残したものは大きい。

別に柏8区の住民達は自民党が嫌いになったわけではない。翌年2022年春の参議院選挙では自民党の2人の候補者に対する得票率は高かった。これは対抗で出馬した野党候補が酷かったというのもあるが・・・

2024年の第50回衆議院議員選挙柏市議会議員桜田慎太郎氏が桜田よしたか氏の三バン地盤看板鞄)を引き継ぎ危なげなく当選した際、めっきり白髪が増えて少し身長が縮んだ(腰が曲がった?)彼の涙は忘れられない。願わくば幸せな老後を過ごして欲しいものだ。

そして私情が入るが慎太郎、俺はこれからもお前に投票し続けるよ。

から、頼むから親父さんみたいに大臣椅子固執したりするなよ・・・田中中学の誇りであり続けてくれ。

2021-08-12

ワシントン・ポストって

でっかいポストなんだろうね。

身の丈十二尺は超える大ポストなんじゃない?

おっきいねえ。

2021-05-28

WSJ社説のヤバさ

中国武漢ウィルス研究所2019年11月に3人がコロナ同類風邪症状で通院してたり入院してたりしたと米国調査で判明したとウォール・ストリート・ジャーナルWSJ)がスクープして、以前からバイデン大統領も更なる調査を進めるよう命令していたという記事も出た。

それを受けてWSJ社説を発表した。

 

社説武漢ウイルス流出説、信頼性高まる - WSJ

https://jp.wsj.com/articles/the-virus-lab-theorys-new-credibility-11622097256

 

信頼性高まる」と書いてるがスクープ以上の新しい根拠が書かれてるわけではなく、スクープによって今までの「武漢発祥説」の信頼性が高まったという趣旨社説である

そこには、以前からトランプやポンペオや共和党議員武漢研究所発祥説を唱えてきたのに、党派色の強いニューヨーク・タイムズワシントン・ポストCNN政治的打算で彼らを批判してきたせいで真相究明が遅れた!武漢研究所発祥説を否定した医学誌「ランセット」の声明執筆者感染症研究所のファウチ所長やWHO調査メンバーはみんな中国から資金提供を受けていたり中国の影響下にあったりするので信用できない!という怒りが長々と書かれている。

ヤバいと思ったのはランセット声明否定の部分で、それこそ科学的に批判するのではなく、執筆者の経歴批判でもって声明批判しているところ。

公衆衛生分野の学者たちも、許される議論境界線を引いた。医学ランセット2020年2月19日、「COVID-19の発生源が自然界にないことを示唆する陰謀論」を非難する科学者らの声明掲載した。一部の学者がひそかに反対したものの、この声明は研究所ウイルス流出説の「うそが暴かれた」証拠として広められた。

 ランセット声明動物学者ピーター・ダシャック氏がまとめたものだった。同氏の非営利団体武漢ウイルス研の研究資金提供している。研究所流出説は将来の研究資金を脅かす恐れがあったため、同氏には同説を否定することで得られる明白な利益があった。ダシャック氏は世界保健機関WHO)が今年武漢派遣した調査団の一員でもあった。同氏以外でランセット声明署名した人のうち3人はそれ以降、研究所説がさらなる検討に値すると述べているものの、同氏は依然としてこの説が非常識だと主張している。

この声明が出された背景として、当時「新型コロナウィルス自然界の起源を持たない。武漢研究所で開発されたウィルス兵器だ」とする「人工ウィルス説」が世界的に拡散していたことがある。それら「人工ウィルス説」「生物兵器説」を批判する目的で出されたのがランセット声明だ。単に「武漢研究所から流出たかどうか」を論じた声明ではない。声明では、遺伝子構造分析すれば人工物ではなく野生動物に根ざしていると証明されるとした。

これを真っ向から否定するWSJは、「人工ウィルス説」や「中国生物兵器説」を信じているということになる。完全な陰謀論である。もちろん社説で直に「コロナは人工ウィルスだ」と書いたり生物兵器説を肯定しているわけではない。しか否定していない。それがヤバいである

2021-02-05

会長発言世界で波紋を巻き起こしたそうだが、実際どう言われたのか

https://www.huffingtonpost.jp/entry/mori_jp_601b6067c5b62bf307540aa8?ncid=other_huffpostre_pqylmel2bk8&utm_campaign=related_articles

ハフポストでいくつかの記事リンクはられていたので実際どうなってんのかと思ったので見た。できれば日本人が絡んでないほうが良い。

https://www.reuters.com/article/olympics-2020-mori-int/tokyo-2020-chief-mori-makes-sexist-remarks-at-games-meeting-newspaper-idUSKBN2A325Z

ロイター日本人名が記名されてるのでスキップ

https://www.france24.com/en/live-news/20210203-tokyo-2020-chief-made-sexist-remarks-report

FRANCE24というのは無記名なのでやめとこう

https://www.nytimes.com/2021/02/03/sports/olympics/tokyo-olympics-yoshiro-mori.html

ニューヨークタイムスも日本人名が記名されてるので見ないでおこう。

https://www.washingtonpost.com/sports/2021/02/03/yoshiro-mori-tokyo-olympics-sexist-comments/

ワシントン・ポストでは日本人名前が無いようなので見てみた所

Tokyo Olympics chief says women talk too much at meetings, calls it ‘annoying’

というタイトルがつけられている。「森会長女性会議で喋りすぎると言った」のは本当だが、このannoyingという単語、これはおそらく「困ったものだ」に当てたんだろうが、意味としてはく「うぜぇ」だ。辞書的には大した違いはないかもしれないけど、受け取りての感情全然違う。

これJOCIOC文句言ったほうが良いんじゃないかな、「ここまでじゃないぞ」と。

日本人が「困ったものです」っていうとき「本当に困っている」という場合と「嬉しい悲鳴ってやつですわ」っていうのが当然あるのは日本人ならわかる。だけど「うぜぇ」っていうニュアンスあるか?

2020-08-21

https://japanese.engadget.com/publisher-amazon-030047681.html

DCN(Digital Content Next)はニューヨーク・タイムズワシントン・ポストウォール・ストリート・ジャーナルなど大手出版社代表する業界団体。その組織アップルティム・クックCEOにより良い取引条件、すなわちAmazonアマゾンプライムビデオ)と同等の扱いをしてもらうために何が必要かを問う質問状を送付したしだいです。

iOSアプリを介したサブスクリプションは通常、初回購読者から30%の手数料徴収します。これが1年後には15%に引き下げられますが、Amazonに対しては初回から15%を提示していた証拠が米下院反トラスト委員会公聴会で持ち出されていました。

Epic論理を支持するメディアが多かったのはこういう理屈かー

2020-08-09

アメリカ保険会社重役の懺悔、あるいは餓鬼で一杯の地獄 その1

ワシントン・ポストThe Health Care Scare ヘルスケアの恐怖:私はアメリカ人カナダ医学についての嘘を売り、いま我々はその対価を払っている、というコラムが載っていて、興味深かったので訳しました。アメリカ健康保険が高すぎて、保険に入れない人が多くおり、これがアメリカ嫌儲問題の一因となっていた事は有名だと思います。この問題をなんとかする為に、2009年オバマケアとも呼ばれるAffordable Care Act (ACA)が成立したわけですが、このACAは民間保険会社に大きく依存した制度でした。なぜ他の多くの国がやっているような(勿論、各国ごとのバリエーションは大きいわけですが)政府による保険提供が行われず、できる限り民間市場に頼った制度になったのか?色々理由はあるわけですが、その一つが保険会社によるプロパガンダであり、そ担当者だった保険会社の重役が書いた懺悔がこのコラムです。

なんか長すぎたようなので、2つに分割してあります

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ヘルスケアの恐怖:私はアメリカ人カナダ医学についての嘘を売り、いま我々はその対価を払っている

保険会社重役という私の以前の人生において、私の仕事アメリカ人自分たち医療について騙すことだった。利益を守る為に人々を欺いていたのだ。実際、企業プロパガンダ担当としての私の主要な目的の一つは、自分役割を果たすことで「株主価値を高める」ことだった。この仕事保険を受ける人たちを減らす環境作りに直接つながったが、これがコロナウィルス)という誰もが医療を受ける事を求めそして受けられる事によってのみ立ち向かえる状況に対する我らの国の苦難を生み出してしまった。私のようなスポークスマン達がアメリカカナダ健康医療制度の違いについての重要真実を誤魔化す事に給料が払われていなければ、このパンデミックの期間に亡くなった何万ものアメリカ人はまだ生きていたかもしれない。

2007年、私はCignaの広報担当(Corporate communications)の副社長として働いていた。その夏、マイケル・ムーアは彼の最新ドキュメンタリーSicko”をリリースする準備をしていた。アメリカ医療を他の豊かな国々のそれと比べるものだ(当然ながら、我々は酷いものに映っていた)。私は他の大手保険会社の同じ役割人間たちとその映画を叩く為の秘密裏会議に何ヶ月も費やしていた。この映画には重要医療処置への保険適用を認められなかった患者たちの多くの逸話が含まれていた。例えば3歳のAnnette Noeだ。彼女が聴こえるようになる為の2つ人工内耳移植の支払いを彼女の両親がCignaに求めてきた時、我々はただ1つしか認めなかった。

明らかに、私と仲間たちは強固なディフェンス必要としていた。業界の最大の事業者団体、America’s Health Insurance Plans (AHIP)の為のタスクフォースにおいて、我々はいかにしてカナダフランス英国、そしてはてはキューバ健康医療制度を我々のもの同様の酷いものに見せるかについて話し合った。我々は大手PR会社であるAPCOワールドワイドを雇い、そこのエージェントたちがAHIPと共に私のような企業宣伝屋がニュースリリース記者向けの声明で使える宣伝文句バインダーをまとめ上げた。

次はそのバインダーの中のAHIPの広報資料からの例だ:「2004年5月世論調査によるとカナダビジネスリーダの87%がもし緊急で医療必要になれば政府システムの外側の医療機関を探すとしている」。これのソース業界支援しているPacific Research Instituteの社長であるSally Pipesによる2004年の、「ミラクルケア:アメリカのヘルスケア危機をいかに解決するか、そしてなぜカナダは答えではないのか」というタイトルの本だ。同じ本からの他の主張は、カナダ放射線技師協会CEOが「カナダ放射線技術設備はあまりに酷すぎて、『早急の対応がなければ放射線技師検査信頼性品質について保証することはできなくなるだろう』」という言葉引用している。

こういったものほとんどは、多くのアメリカ人特に必要医薬品を手に入れる為にカナダの安い薬価に頼っている数百万の人たちの経験に反している(訳者注:アメリカの薬はバカ高いのでカナダ国境近くのアメリカ人カナダへ薬の買い出しツアーをしていたりした、コロナ以前は)。しかし、こういう主張を疑うよりはっきりとした理由があった。たとえば、この2004年の調査を行ったのは誰なのか我々は知らなかったし、そのサンプルサイズ調査方法についても何も知らなかった。「ビジネスリーダー」として認められる基準についてすら、だ。画像装置についての発言は信頼できるデータに基づいているのか、ただの個人意見なのかも知らなかった。そしてアメリカ病院での時代遅れ設備についての同様な文句簡単に見つけられる。

ワシントン・ポストからの応答の要請に対して、AHIPのスポークスマンはこれらの考えは「ACA以前の過去のものであり、我々はいまはフューチャーフォーカスドであって、上手くいくものを進め、いかないもの修正しています」と返答し、当団体は「誰もが購入可能で質の高い適用医療を受けとってしかるべきであると信じています健康状態所得、病歴に関わらず」と付け加えた。APCOワールドワイドスポークスパーソンはポストに、会社は「ヘルスケアシステム進化対応する顧客支援に関わってきた。やってきた仕事は誇りである」と伝えた。Cignaは応答の要請に答えなかった。)

anond:20200809233636 へ続く

2020-04-02

彼我の差は政治だけの話ではない。なぜワシントン・ポストのようにペイウォールを取り払いながらグラフィカルでわかりやす危機を伝えることができないのか。なぜ現状の分析と将来の見通しとそれに対応する術を伝えないのか。一国の政治が劣るならそれに合わせてジャーナリズムも劣ると考えるのが筋だろう。

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