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2021-10-27

第49回衆議院議員総選挙千葉8区自民党公認桜田よしたか氏の敗因

選挙結果概要

から遡ること6年前、2021年10月31日(日) 第49回衆議院議員選挙が行われた。

結果的に大方の予想通り自民党単独過半数を確保し当時の岸田総理は初陣を無事乗り切ることが出来た。

■筆者と千葉8区について■

その中で今回は注目度が当時全国でもある程度高かった千葉8区に絞って解説して行こうと思う。

なお、筆者は昭和52年まれで途中引っ越しもありながらも産まれからこのかた50年間ずっと千葉8区のエリアに住み続けている。

小中高と柏市内に通い、旧来の友人は今でも半分以上が柏市(旧沼南町も含むので千葉8区と重ならない部分もある)と我孫子市在住だ。

旧友と集まったら政治の話をすることも多いので地元住民温度感としてはそれなりには民意を表しているのではないかと自負している次第である。(バイアスは掛かってるものの、n=50くらいで考えていただきたい)

なお、衆議院議員選挙については桜田よしたか氏が初当選した96年10月の時からずっと09年8月政権交代選挙ときも含めて彼に票を入れ続けている根っから自民党支持層だ。

千葉8区の結果について■

さて、閑話休題桜田よしたか氏が8選を掛けて望んだ千葉8区について。

「今までやってきた選挙で一番厳しい選挙」 そう桜田よしたか氏は語った。氏は小泉郵政解散の05年以外得票率が50%を超えたことがなく、今回野党対立候補統一化させた。

そのテコ入れとして同期当選菅義偉総理大臣高市早苗政調会長の手厚い応援演説等を賜り、柏駅西口ロータリーは多く人に溢れ活気に満ちた。

「これはもしかしたら行けるんじゃないか?」と桜田陣営は感じた。

しか下馬評をある程度は巻き返せたものの、自民党公明党支持層最後までまとめきることが出来ず野党統一候補本庄知史氏に敗れることとなった。そして比例復活も出来ず後に政界引退を表明することとなった。

桜田よしたか氏の敗因について■

何故当時の選挙桜田よしたか氏は敗れてしまったのかについて5つに分けて書いていこうと思う。

?1.失言が多かった

☓2.年齢が高齢であった

○3.野党候補統一化された

△4.対抗の立憲民主党本庄知史氏が強かった

◎5.自民党組閣人事への不満

桜田よしたか氏の敗因詳細■

◇1.失言の多さ

失言デパートこと桜田よしたかであるが、実は千葉8区の住民は彼の失言を一つ一つは大したことだと思っていない。

もともと別に育ちが良いわけではなく、人情味溢れた田中村の田舎おっさんなのだ

既に政界引退してしまい皆に大変惜しまれたが昔いた麻生元総理なんてもっと失言は酷かったがそれで自分選挙が危うくなったことは一度もなかった。

◇2.高齢

これも実は大したことがない。

今でこそ少し記憶力が落ちてきてしまったが、当時はまだ71.2歳とかそこらだったはず。

自民党には70代後半や80代なんて議員もいるわけで高齢から落とす、後進に道を譲るべきといった声は小さかった。

◇3.野党候補統一

先述の通り郵政解散以外で得票率50%以上取得したことがない桜田よしたか氏にとってはこれが実は第一理由とも言えるのだが、実は大筋は違うところにある。

歴史にもしもは無いのだが、例え第46、47、48回選挙野党候補が一本化していたとしても桜田氏は岩盤支持層のお陰で敗れなかったであろう。柏市自民党支持層が強い。

氏の敗因についてだが当時強烈に吹いていた逆風の本当の理由別にある。

◇4.対抗馬の強さ

これは少しだけ関係がある。いくら野党統一候補とはいえ太田和美氏が立憲民主党公認候補だったら桜田よしたか氏は決して敗れなかっただろう。

また、歴史にもしもはないが松崎公昭鬼籍に入っておらず元気だったら全く別の展開になっていただろう。

新人でありながら本庄知史氏を刺客統一候補として立てた当時の立憲民主党福山哲郎幹事長は実はもしかしたらなかなかの切れ者だったのだろうか?

本庄氏は若者世代だけではなく、高齢者が多い我孫子市からも支持を集め、桜田よしたか氏の従来の支持層を削り取ることとなった。

◇5.自民党組閣人事への不満

これは東葛高校時代の旧友と話していて私が感じた桜田よしたか氏の最大の敗因。

彼は大臣椅子固執しており、時あることに幹事長にすり寄って大臣になりたいと告げる人物であった。いわゆる自分ポジション固執する小物だ。

7選+数多くの政治実績+党重役への長年の胡麻擂りクソバドムーブが功を制してオリパラ担当大臣にさせて貰った。

オリパラ担当大臣としての実績や失言については賛否両論あるのでここでは評価差し控えさせて頂く。

致命的だったのはサイバーセキュリティ担当としての国会答弁だ。

パソコンを使ったことがない

USBというものが何なのか理解していない

相手質問理解出来ず、答弁がそもそも出来ない

日本サイバーセキュリティ担当である大臣オリパラだが)がパソコンを使ったことがないというニュースは全世界に瞬く間に広まった。

https://www.theguardian.com/world/2018/nov/15/japan-cyber-security-ministernever-used-computer-yoshitaka-sakurada

ワシントン・ポスト紙や 英ガーディアン紙を始め、複数海外大手メディアによって大々的に報道されることとなった。

自分たちが普通選挙で選んだ千葉8区の議員が、「柏のポンコツ」と言われるだけならまだしも日本の恥として世界から笑われ国益を貶めている・・・

私を含めて選んだ有権者にも選んだ責任がある。桜田よしたか氏は必ず次回の選挙では落とさなくてはならない。

自民党の人事にNOを突き付けなければいけないという強い意志を持った友人が当時多く、最大の逆風はサイバーセキュリティ担当時代国会答弁であると私は感じている。

しかも!挙げ句 本人は「そんなに私の名前世界に知られたのか。いいかいかは別として、有名になったんじゃないか」と総括した。

これによって桜田よしたか氏の政治生命はこれで完全に失われることとなってしまった。

功績も非常に大きく、人柄も良かったのだがつまらない出世欲によって議員バッヂを失うこととなってしまった。

どんな良い人であっても、やはり欲望を見せると醜い人間だと感じてしまうのだろう。

私の友人たちの多くはサイバーセキュリティに関する国会問答の酷さによって桜田よしたか氏を見限ってしまった。

私の職業IT関係の友人が多いというのもあるのかもしれないが・・・・たったこれだけのことで彼の政治生命は完全に終わってしまったのだ。

それからのこと■

あれから自民党は少しだけ変わった。幹事長が変わったというのも大きいが、何選したか大臣に付けるといった論功行賞めいた人事がめっきり減った。

完全な適材適所とまでは言わないが、専門外の大臣が頓珍漢な国会問答をするといったことが目に見えてなくなった。

そういった意味桜田よしたか氏が2021年選挙で敗れたことは大きな歴史の転換点とも言える。彼が政界人生最後に残したものは大きい。

別に柏8区の住民達は自民党が嫌いになったわけではない。翌年2022年春の参議院選挙では自民党の2人の候補者に対する得票率は高かった。これは対抗で出馬した野党候補が酷かったというのもあるが・・・

2024年の第50回衆議院議員選挙柏市議会議員桜田慎太郎氏が桜田よしたか氏の三バン地盤看板鞄)を引き継ぎ危なげなく当選した際、めっきり白髪が増えて少し身長が縮んだ(腰が曲がった?)彼の涙は忘れられない。願わくば幸せな老後を過ごして欲しいものだ。

そして私情が入るが慎太郎、俺はこれからもお前に投票し続けるよ。

から、頼むから親父さんみたいに大臣椅子固執したりするなよ・・・田中中学の誇りであり続けてくれ。

 
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