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はてなキーワード: 担い手とは

2018-10-22

竹村訳も含めて読んだことがなく、ジェンダー論などの知識もない素人が単に該当部分の前後英語として読んだ感じでは以下のように思った:

章のまとめ的な段落であることも踏まえると、この部分の those attributes は直前の true / false / real ... ではなくて前段落gender attributes と解する方が自然と思う。

gender attributes は acts とともに前段落で the various ways in which a body shows or produces its cultural signification と言い換えられている。これは たとえば「逞しさ」「優しさ」など、特定ジェンダーと結びつくとされる属性のことを指している、と素人には思われる(この議論文脈での常識的解釈については知らない)。バトラーはそれは expressive ではなく performative なのだという。表現的なものではなく行為遂行的なものだ、くらいに思われる。

まり、含意としては

ジェンダー自体は真とか偽とか(略)にはなり得ない。それどころか、「逞しさ」や「優しさ」のような行為遂行的な属性を確かに帯びているジェンダーは、まさにそれ故に、徹底して根本的に不確かなものともいえる」

と読める。

これを踏まえると、この段落の訳はほぼ竹村訳でよいが、those attribute を「そのような属性」と訳すと直前の「真実」などと解する誤解を呼ぶので、前段落を踏まえた理解を促す語を補った方が素人には親切な気もする。

加えて、incredible にポジティブ意味での「すばらしい」のような informal な意味も重ねて込められていると読むのはこの文脈では合わないし、そんな安っぽい言葉遊びをする理由がないように感じる。ここで斜体になっているのは単純に credible / incredible の対比と、確かな所与と思われているジェンダーが実は根本的に不確かなものといえるのだ、ということを強調したものと考えた方がいいと思う。その上で、それって incredible なことだよね、という読みを促すという意味では文彩の一種だと言えなくはないと思うが、解釈ファンシー過ぎる気もする。


【補足 2018.10.23

1.

竹村訳は誤訳範疇かという気がしてきた:

竹村As credible bearers of those attributes . . . を「そのような属性の確かな担い手とみなされているジェンダー」と訳しているが、As credible bearers を単純に読めば「信頼に足る担い手であるジェンダー」とか「確かな担い手であるジェンダー」であり、「とみなされている」というニュアンスを補う必要はない。ここはバトラージェンダーが「そのような属性の確かな担い手である」と考えており、それを前提に結論を述べるところとして読むのが素直だと思う。

竹村が「とみなされている」としたのは、おそらく竹村も those attributes が直前の true / false / . . . を指すもの誤読しており、「ジェンダーは真なるもの(略)にはなり得ない」と「真なるもの(略)という属性の確かな担い手である」という相反する命題接続する必要ができたためだと思う。そのため credible を「人びとがそう信じている」という雰囲気で読んで留保ニュアンスを加えたのではないか

those attributes を gender attributes ととれば「(「男らしさ」等の)属性の確かな担い手であるジェンダー」でそのまま意味が通じる。

ただし、竹村訳の前段落を読んでいないので、ひょっとしたら竹村訳のままでも正確な理解ができるのかもしれない。

2.

段落の expressive / performative:

performative を行為遂行的と訳すのはわりと一般的と思うが、適切な訳語は知らない。前段落でいわれていることは、一般的な語彙の延長で読めば、 gender attributes / acts は予め備わっている gender identity を基準として(たとえば)「男らしさ」と評価されるものではなく、反復して演じつづけることで事後的に特定ジェンダーが帯びる「男らしさ」なのだ、くらいの意味に思えた。

2018-10-04

anond:20181004004618

いやいや、「昔の日本であれば」ソニー京セラシャープパナソニックみたいな新興企業が生まれ育っていったし、

今のノーベル賞も昔の実績を今評価されてるもの

ただ、不景気続けてた。その一方で、起業だのイノベーションを煽ればうまくいくんだなんてトンチキな発想でいったが、その担い手の元30-40代ぐらいの殆ど死体となったので、

それを見てもう一つ下の世代絶対真似してはいけない。安定こそが大事だ。となってますます挑戦しなくなった。

うん。正しいと思うよ。誰だって自分つのけがえのない人生なんだから

馬鹿なことに踊らされずに、まずは幸せに生きていこうよ。

2018-10-03

anond:20181003094727

??? 基本的に話の筋としては「子供がいないことには経済活動担い手は(移民政策に舵を切らない限り)減っていく一方になるわけだから子供を産まないということはイコール将来的な日本経済活動を縮小していく方向にしかならず、その子供を産まない(とされる)グループ補助金をつぎ込むということは生産性を落としていることに他ならない」ってことだから嘘ではないだろ。

流石に適当お気持ち斟酌してヘイトレッテル張った人の理屈を捻じ曲げるのは違うぞ。ちゃん相手の言っていることは正しく解釈してやれ。

2018-09-18

神輿への参加の敷居はもっと下げた方が良いのでは

成人してから初めて神輿を担がせてもらった。

私はコミュニケーションが苦手で、人の和から拒絶されることに対して必要以上に恐怖を感じているような性格である。そんな私ではあるが、ご近所さんのご縁で神輿を担がせてもらうことになった。周りは屈強な伊達男が多数で、顔なじみ同士でグループができている。知り合いがほとんどいない私は、他の人とは馴染めないまま、神輿を担いだり、休憩時間を過ごしたりした。

観客の多い通りでは、周りの担ぎ手のヒートアップとともに、自身の気分も盛り上がりなかなか楽しめた。さらに一人で過ごしていた私に優しく接してくれる方もいて、普段知り合うことのない方と少しながら交流でき、参加して良かったと思えるところもある。また、花形である担ぎ手をこんな新米にまわし、裏方に徹して頂いた方に対しては感謝しかない。

だが、正直なところ楽しいことよりも苦しさの印象が強く、次回参加したいかと問われれば消極的である

まず神輿が重い。担ぎ手が不足している状況下で、あの重さを担いで練り歩くのは、苦行とも言える。不慣れな私は肩が腫れ、肩の皮がむけてしまった。神輿に興味を持たれた外国の方が参加されていたが、同じ印象を持ったのではないかと思う。

次に拘束時間が長い。丸2日を費やした。根からお祭り好きではないと、かなり長い時間に感じるのではないだろうか。

最後に、既存集団の和に入る敷居が高すぎた・・・これは私のコミュニケーション苦手意識によるところが大きいのだと思う。もう少し会話を増やせれば、もっと楽しい時間を過ごせただろう。

高齢化エンタメの充実で、日本全国で祭り担い手が不足する問題は今後ますます深刻になっていくだろうし、もっと初心者でも楽しめる工夫をしていけないだろうか。

例えば、神輿を軽くしたり、スポットで参加できるようにしたり、参加形の観光イベントにしたり、男女の出会いの場にしたり・・・

古くから伝統を守ることが大切なのも理解できるが、文化の存続を考えるなら変化も必要だと思う。

伝統理解しきれていない新米サイドの意見ではあるが、実際、こういった変更は今まで続けてきた人にとっては受け入れがたいものなのだろうか・・・

2018-08-07

先日「海外では大学生こそもっとデモとかするもの」という話をしたら

欧米のような豊かで暇のある国とは違う」云々と反論されて驚いたことがあるのですけど

今日バングラデシュではインターネット規制に反対する学生デモが盛り上がっておりますね。

先進国だろうと後進国だろうと「大学生」というもの世界標準でこの程度の社会性と

知性の担い手という意識を持っていて当然であるという事実を本当に日本20歳児たちも

それを取り巻く40、50歳児たちも知らないみたいなので驚きますね。

先進国とか後進国かい言葉では表せないある意味非常に特殊な「未成熟国」なんですね我が国は。

一体なにをどうすればもう少しまともになれるのでしょうね。

2018-08-02

裏口入学東京医大入試女子の点数を一律減点

さっきテレビでやっていたが裏口入学を調べていく過程で判明したらしい。

筆記試験の点数は女子を一律減点し、二次試験小論文男子の半分以下しかさなかった。

医大合格者の女子男子を上回った次の年に女子合格率が激減それから横ばいだったとか。

75.2%の女医育児の主な担い手をやっているので医者として男より役に立たないと言う理由らしいが受験生に知らせもせずあまりにも酷い話だ。

コメンテーター女医模試の上位に女子が多いし、医大志望も多いのに女子が少なすぎておかしいとずっと前から皆言っていたとコメントしている、裏口試験捜査過程で判明しただけで全国的医大はこの男女差別を行っているのかもしれない。

2018-08-01

LGBT生産性がない

これの本当の主格は「国が」である

国がLGBT同性婚を認めることはコストに対して効果が薄い

税金の使いみちとして生産性がないのである

例えば障害者支援は「社会の一員として生きるための前向きな決定」として生産性がある

彼らのうちには自立を果たして税の担い手となる人が出てくるだろう

それぞれがそれぞれのできる範囲活躍することは国にとって生産性がある

少子化支援も同じである少子化は国の問題であり、この対策をして出生率をあげることは「生産性」がある

しかLGBT同性婚をすることは当事者と周りの支援者以外にとって別にハッピーではないし

金銭的な利益が生まれるわけでもない

から見れば「価値観=贅沢品」でしかない

逆に怒っている人は、どういう文脈で「生産性がある」と言っているのだろうか

それは通常の独身男性女性と同じレベルの「GDPに貢献する生産性」であって

そうなると別に同性婚支援する必要はなくなるのではないだろうか?

例えば、同性婚から一歩降りたパートナーシップだが

独身男性友達自然財産を分与したり、緊急治療室に呼ぶことはできないが

同性愛者なら良いということだろうか

同性愛パートナー特権性はどこからくるのだろうか

というか「相思相愛恋愛関係」ってそんなに偉いのか?

日本欧米と違い愛という観念に対してわりと冷淡である

独身男性から見ると「家庭を創らないのにパートナーとか創る意味ある?」という疑問がある

一生添い遂げる相手とか、愛とか、幻想じゃないか

そんなもののために同性愛者が優遇されるのは納得がいかない

異性間の結婚にしぶしぶ了承できるのは、大きく見れば子供を創ることが社会存続のために必要から

もちろんこれから一夫多妻制や、婚外子なども許容すべきだとは思っている

2018-07-23

LGBTカップル生産性が低いは間違いだが

子なしカップル社会福祉への寄与度が低い…は、その他の条件がまったく同じな子ありカップルと比べた場合には、正しい。

先に断っとくと、社会福祉への寄与度が低い ≠ 悪である

ただ、予算がきつい場合税制優遇を考える際には、まず救済が必要弱者が人道的な観点で、次に社会福祉への寄与度の高い者が投資効果的な観点で優先されるべきだとは思う。

現在LGBTが“国家による救済が必要な”弱者かどうかは、議論しない。

さて、繰り返すが、子なしカップル社会福祉への寄与度が低い。

なぜか。

子ども未来需要税金担い手からだ。

特に今の日本少子化爆進中である

まず、社会インフラ(道路教育医療など)を誰でもが享受可能な形で維持するのに必要金額は、もちろん人口によって上下するが、下限がある。

次に社会インフラを賄う税金は、法人が納めるもの個人が納めるものに二分される(関税も含め)。

法人税は法人活動好調であれば伸びるが、不調であれば萎む。そして法人活動は、辿っていくと必ず個人消費にぶち当たる。

個人消費は個人需要によって天井が決まり個人需要人口に比例する。

まぁつまり外需が異常に伸びまくってる特殊な状況を除き、人口減は法人由来の納税額を減らす。

(特殊な状況は為替変動により、宿命的に終わりが来る)

法人由来の納税額が減るとなると、同水準のインフラを維持するには個人由来の税金で賄わなければならなくなる。増税だ。

加えて、税の担い手である人口の少なさは、ひとりひとりの税負担を重くする方向に作用する。

まぁこれは年金問題でみんな知ってると思うので詳しくは述べない。増税だ。

そういう訳で、人口減少すると辛いわけだ。

逆に人口が増える時は、人口ボーナスという言葉があるくらい、色々な物事がうまく行きやすい。

今まで書いたことの裏返しで、ひとりひとりの税負担も軽くなるし、規模の経済さらに大きな果実を手に入れやすい。

まぁそれも無条件に…というわけではないけど話が逸れるので割愛

要するに、子どもが生まれることは社会福祉への寄与度が高い。

よって、他の条件が同様ならという注釈付きで、子なしカップル相対的社会福祉への寄与度が低い。

ただし、予算面で余裕がある国なら、社会福祉への寄与度が低いことは問題にならない。だって余裕があるから

一方で今の日本予算は、まぁ厳しい。

リフレ派の言うことは国家デフォルトに近いので、そりゃできるかも知らんが一度やられたら俺が銀行頭取なら二度と国債は買わない。

でもこの先も社会福祉費はしばらく増大してくし人口も減っていくので、国債を買ってもらわないと予算が工面できない。少なくとも現状で百兆円は刷れない、刷れないんだよ。

そういうわけで、みんなもっと中出しセックスしてくれ。

俺は妻が骨折してて、しばらくは外出しどころかゴム付きおセックスもできやしないんだ。

2018-07-14

保守とはなんだろうね

プライドとかロマンのことじゃないかなと俺は思ってるんだけど

 

俺は江戸時代の家で江戸時代生活をしても全然苦じゃない

漬け物玄米食って書を読み、また書きたまに近辺をぶらついていれば何の娯楽もなくても満足だ

木の道具を使い大量消費などせずひとつのものを長持ちさせいつまでも大事にする

築300年の家、素晴らしい

先祖代々の生活の知恵、美しい

文化伝統精神の安らぎの拠り所だ

魂を高めより高潔自分出会わせてくれるもの

 

からこそ嫌いだ

愛国日本が好きなだけだと言ってただ他人を貶めたいだけの連中

文化担い手として自分を高めることもせず、どころか積極的破壊すらして保守気取りの生ゴミ

こんな連中に支持されるためだけに「右派人道主義」なんてコスプレで擦り寄る活動家

それを至上の中庸のようにもてはやすバランス気取りの衆愚

全て即物主義の愚の骨頂だ

こんな奴らに認められるくらいなら俺は反日左翼で良い

こんな奴らに下手に出るなんて俺の中の誇りが許さな

伝統敬愛するロマンが、文化担い手としてのプライド

今の日本定義する全てを全力で否定しようとしている

 

衆愚を認めたさきに保守はない

日本保守主義などというものはもうとっくに死んでいるのだ

2018-07-12

AIですらジェンダー論に巻き込む根性

AIを作るための教師データ作成業務薄給、それは担当するのが女が多くて働き手が下に見られているからだ、という説を目にしてくらくらした

別に仕事重要度とか働いてる人間性別云々じゃなくて需要供給バランス問題では?

担い手が多い仕事だったらどんな条件でも人が来るから給料上げる理由ないじゃん

女だから不当に給料を下げてるに決まってる、という考え方こそが男性差別じゃないの?

差別をなくしたいならまず自分から差別をやめろよ

2018-06-30

少子化ということは次男が減っているということである

この点にみんな危機感を持つべき。

一人っ子含め長男というのは家のため親のために安定した職に付き、

一回社会人として家を出てもその後に家に戻る存在だった。

その一方で次男というのは家に束縛されず、自由生き方を選び、

生産者としても消費者としても文化的豊かさに貢献し、支える存在だったのだ。

そうした自由存在が減ることは今後日本の文化担い手が減少し、衰退していくことをしめしている。

今後少子化放置していれば人不足はどの業界でも加速していくけど、

芸能エンタメオタク業界さらに速いペースで人がいなくなり、

中国韓国を中心とした外国産コンテンツに乗っ取られることになるだろう。

2018-04-15

イノベーション担い手

既存大企業ー大量の稟議必要でその中では嫉妬保守的な考えで潰すやつもいる。

既存小企業そもそもカネがない。力がない。

ベンチャーますます持って金がない。金は時間であり時間もない。ましてや力もますますないので、公費ではボコボコにされ、まず足元みたいやつや詐欺師みたいなのばかりどんどん寄ってくる。

大学パーマネントポストー研究できるが、逆にわざわざパーマネントポストを捨てる理由もない。ぼちぼち研究し続けてれば一生安泰

大学テンポラリポストーただでさえ激烈に激しい競争をしててパーマネントポストをねらっている。ベンチャーなんか目指してたらパーマネントポストにはまずつけない。

まあ、無理だな。

2018-03-29

anond:20180329021745

どうしてもこれがやりたい+数カ月で売上が見えるようなの以外ほんまにやめておけと思う。

もちろん、ベンチャーイノベーション担い手だというのはそうかもしれないが、それを満たせず潰れていったのがどれだけあるか。

たまたま金持ちで、かつ信頼できるような人に僕が全面的サポートするから事業やりなよ。という話があったのでない限りやめておいたほうがいい。

僕が見てる限りうまくいってるのはそのパターンだ。まあ、それには目の前の仕事をきちんとするのが第一だが。

あと、公費自動的借金しないと成り立たない。

そのくせ書類ばかり多くて、コンサルもつけて指導やそれこそ裏道でも教えてもらいながらやらんと、何のために公費とりに行ったのか言ったのか本当にわからん。

公費とりに行ってうまく行かんかったら、即会社潰す、ならいいのかもしれんが、まだできるとガンバルが開発が遅れると、当然借金返済が見える。

足元みたいやつばかりごそごそうごめく。それで親兄弟親戚全部切る判断して、自分相続見込み財産全部捨てる覚悟でいこうとしてるな。

起業しなかったらうざい母親だったがここまでうざくならんかっただろうなとも思う。

2018-03-26

anond:20180325223556

その理屈だと、出産で育休・時短マミトラックに入った妻は収入が下がるから家事への経済的貢献度が下がる。

すると、妻はそのぶん家事育児の主な担い手になることで穴埋めしなきゃなんない。

そうなるよね?というか現にそうだよね?

元増田理屈ならこれで公平なはずだけど、妻は仕事と家庭のダブルワーク状態から夫の負担が少なすぎると感じる。

夫にも育休とってもらったり、家事育児負担してもらったりして、パパトラックとダブルワークをやってもらわないと納得いかない。

2018-03-22

anond:20180321154306

最近アニメカルチャーでいうとμ'sとかキズナアイとかかな。

アイドルというか、この人(達)はきっと大成する、みたいな「アイドル性」を嗅ぎつける嗅覚が鋭い人っているよね。

俺はまだまだで、 彼らよりは遅いがネットバズるよりは早く見つけ出せる程度のアンテナ感度しかないけども。

最近の傾向としては、性的ポリコレ感覚やオトナ的なバランス感覚の優れた人で、かつ体当たり芸人ばりに挑戦を厭わない人が成功するように思える。

アイドルじゃないけどヒカキンとかも多分そうだろう。でもそういう意識ってガチ若い子にはなかなか備わってないもんだよね普通は。

人生経験に従って醸成されていく理想像、美意識みたいなものから

なので、なんらかのスキームによって中身年齢の高さを隠蔽しているアイドル存在アンテナを張っておくのがいいと思う。

まり何が言いたいかというと、過去に見過ごしてしまった人のことを悔いてもしょうがいから、

その反省を生かして次の時代担い手を初期から支えてあげようってことですな。それがある意味で償いだろうね。エンジェルになれということよ。

2018-03-16

いっしょに創作してる人の手が止まるとすごくツライ

何を作ってるかはこの際置いといて

一緒に作業分担して物事を進めてる時に一人になるのが精神にしんどい

そもそも作業しんどいもんだけど

 

・何で自分ばっかりこんな頑張ってるんだろうと腐ってくる というのは序の口

・本当に完成するんだろうか、今やってることが徒労になるんじゃないかという恐怖感

・もしそうなったら自分が巻き取るんだろうか、誰かに頼むんだろうかという憂鬱

・とは言え自分の分が終わったわけじゃないので、普通に進めておくべきだ、他人他人自分自分だとかいグルグル

 

これで徐々にしんどくなってスリップダメージを受ける

例えば自分が言い出しっぺだとか、1人でも完成する類のもの、切り分け可能もの担い手結構居る状況、金が潤沢にある状況などならそれほど辛くないと思う

そうじゃない、割りとありがちな状況だとツライ

逃げ場がない

 

うへへ

やろう・・・

 

そういえば、最後に何とかするのはいだって自分だった

今回もいつも通りだ、何も変わらない

2018-02-14

アマゾンアップル等を分割すべき、という記事翻訳 (続き)

https://anond.hatelabo.jp/20180214155553文字数制限?に引っかかってしまったのか途中で切れたので続きです。

「003: アメリカ政府より強力」~「005:ジェダイマインドトリック」の前まで

続きはhttps://anond.hatelabo.jp/20180214161344

003: アメリカ政府よりも強力

巨大テクノロジーに屈服してしまったのは連邦政府だけではない。アマゾンの第二本部への入札の一貫として、州とシカゴ市役人アマゾンに13億ドルの給与税を免除し、そのお金をアマゾンが適切と考えるやり方で使えるようにすることを提案した。すばらしい。シカゴ徴税権をアマゾンに渡してしまい、シアトル企業シカゴの住民に最適な方法でお金を使用してくれることを期待しているわけだ。

政府の服従それからひどくなるばかりだ。もしあなたアイスキャンディーを作って子どもたちに売ろうと思えば、高額な食品医薬品局のテストを無数に受け、また原料・カロリー・糖分を表示した完璧なラベルをつけなければならない。しかし、インスタグラムユーザー同意書にどんな注意書きが書いてあるだろう。我々はソーシャルメディアプラットフォームティーンエイジャーの抑うつ状況を悪化させていることを示す大量の研究存在を知っている。自分自身に問いかけてみよう。もしアイスクリーム子どもたちを自殺させやすくしているとしたら、我々はドレイヤーズのCEOがシリコンバレーのディナーで大統領の隣に座るのを肩をすくめるだけで見過ごすだろうか。

こうしたソーシャルメディアプロダクトがタバコと同様の中毒媒介システムであることを信じない人は、7才の子からiPadを取り上げようとして、自分の殺人計画を告げるような視線で見られるといった経験がないのだろう。この手のプラットフォーム中毒性を信じないなら、どうしてアメリカティーンエイジャーが一日平均5時間インターネットにつながったスクリーンに張り付いているのか、その理由自分で考えてみればいい。ソーシャルメディアが与えてくれる様々なご褒美のせいで、我々はまるでスロットマシーンの前にいるように自分の通知をチェックさせられ続ける。子供や十代の少年少女はこうしたプラットフォームがもたらすドーパミンの欲望にとくに影響を受けやすいという研究もある。多くのテクノロジー企業幹部自分の子供にはこうしたデバイスを触れさせないと公言しているのも不思議ではない。

以上のような問題は全て正当な懸念だ。しかしこれらの理由のどれ一つとして、あるいはこれら全てを集めたとしても巨大企業の分割を正当化する理由としては足りない。これから述べるのが、私が信じる四大企業を分割すべき理由だ。

004:トラストを分割すべき理由
経済目的

ヴァンダービルト大学ロースクール教授であるガネシュ・シタラマンの主張は、アメリカには中産階級必要であり、我々の代表民主制が上手く機能するために富がバランスよく分配されるよう、憲法デザインされているというというものだ。富めるものがあまりにも多くの力を持ってしまえば、寡頭政治につながる。だからアメリカ民主主義という舟を安定させるためには中産階級が舵にならなければならないのだ。

経済とそのキーとなる主体である会社の基本的目的は、中産階級を作り出し維持することであると私は信じている。1941年から2000年にかけてアメリカ中産階級世界の歴史においてもっとも優れた「善」の担い手だった。アメリカ中産階級は正しい戦争に資金を提供し、戦い、勝利した。高齢者の世話をし、ポリオ治療にお金を出し、人類を月に送り、世界の他の国に対して、自分たちモデルとなって、消費とイノベーション社会経済改革するエンジンになりうることを示したのだ。

経済の上向きのスパイラルは家庭と企業の間での循環に依存している。家庭が資源労働を提供し、企業がモノと仕事を提供する。競争は発明と優れた製品(ハッピーアワーリアビューカメラetc.)を提供するモチベーションとなり、車輪はいつまでも回り続ける。巨大企業ステークホルダーに対して莫大な価値を作り出す。それなのにどうして私たちの目の前で、歴史上初めて、他の国の中産階級が成長しているのに自分たちの国の中産階級が没落するという事態が起きているのだろう。経済中産階級中産階級が育む社会の安定を維持するためのものであるならば、我々の経済は失敗してしまっているということだ。

過去30年でアメリカ生産性が大幅に向上したのは間違いない。アメリカ消費者があらゆるレベル自由主義社会の羨望の的になったことを否定することはできない。しか生産性の拡大と消費者地位の向上の結果作り出されたのは、高給の雇用経済の安定をすばらしい電話と1時間以内に配達されるココナツウォーターと交換してしまうようなディストピアだった。

どうしてこんなことが起こったんだろうか。2000年代になってから企業投資家が夢中になったのは人間をテクノロジーで置き換えることによって急速な成長と利益の急拡大を可能にしてくれるような企業だった。こうして作り出された巨額の富が安価資本を引きつけ、他のセクター脆弱になった。古い経済に依存する企業と巣立ったばかりのスタートアップには何の希望もなかった。

結果として出来たのは企業にとっても人々にとっても勝者総取り経済だった。社会イノベーション経済の側(領主)とそうでない側(農奴)の二つに分かれてしまった。一つの素晴らしいアイデアがウン億のベンチャーキャピタルを集める一方で、普通の人、あるいはただ幸運でなかった人々(私たちのほとんどだ)は退職後の貯金をするためにもっともっと働かなくてはならなくなった。

億万長者になるのが過去に比べて簡単になったり難しくなったというわけではない。痛いほど明らかなのは過去30年で見えない手が行ってきたのが中産階級を締め上げることだった、という事実だ。30歳の人間がその両親が30才だったころに比べて貧しくなったのは大恐慌以来始めてだ。

何か手を打つべなのだろうか。こうしたイノベーションアイコンたちが、経済の調子を保つための一時的撹乱を行っているだけだとしたらどうしよう。トンネルの向こうではより強い経済と高給が待っているという見込みはないんだろうか。しかしこんなことがありえないという証拠はすでにある。事実、二極化は勢いを増しているように見える。これは我々の社会に対する最大の脅威だ。これが自分たちの住んでいる世界なのだから仕方ないという人も多いだろう。でもその世界私たち自身が作り出したものではないのだろうか。百万人の百万長者を生み出すことからひとりの一兆長者を生み出すことに、私たち意図的アメリカの使命を変えててしまったのだ。アレクサ、これって良いことなのかね?

マーケットは失敗してる、どこでも

今まさに我々は劇的なマーケットの失敗の只中にある。そこでは政府が巨大テクノロジー企業への大衆の熱狂によって黙らされてしまっている。頑丈なマーケット効率的で強力だが、グランドに定期的に入って旗をあげ、チームを動かすレフェリーなしではフットボールゲームが成立しないように、枷のない資本主義私たちにもたらしたのは気候変動、抵当危機、そしてアメリカ医療保険だ。

独占はそれ自体常に違法だったり望ましくないものだったりするというわけではない。単一企業投資を行い、安価サービスを行うのが合理的であるところでは、自然な独占が存在する。しかしこの場合トレードオフとして厳しい規制が伴う。フロリダ電力は1000万人にサービスを提供し、親会社であるネクストエラ・エナジー時価総額720億ドルだが、その価格とサービス基準市民受託された人々によって規制されている。

対象的に四大企業は厳しい規制なしに独占「的」な権力を維持しおおせている。私が彼らの力を「独占『的』」と表現したのは、アップルだけは例外かもしれないが、彼らがほとんどの経済学者が独占の核心だと考える、顧客向け価格の釣り上げを行ってはいないからだ。

しかし、四大企業は我々が本能的に感じる大きな政府への反感を見事に利用し、競争が――私有財産賃金労働自発的な交換、価格システムと同様に――資本主義エンジンの不可欠なシリンダーであることを忘れさせてしまっている。彼ら四大企業サイズの巨大さに加えてチェックを受けない権力によって競争市場は抑圧され、経済本来目的を果たすことも阻害されてしまっている。つまり、活力ある中産階級を作り出す、という目的だ。

空気の供給

どうしてこんなことが起きるのだろう。1990年代マイクロソフトがどうやってネットスケープの息の根をとめたかを思い出すのは有用だ。はじまりは何の問題もなかった。ある会社が優れた製品(ウィンドウズ)を作り出して、それがセクター全体へのポータルになった。今であればプラットフォームと呼ばれるだろうものだ。その成長を維持するため、その会社はそのポータルを自社製品(Internet Explorer)の方向に向け、パートナー(Dell)をいじめ競争シャットアウトした。ネットスケープブラウザの方がより人気で90%のシェアを得ていたとはいえ、マイクロソフト意図的インターネットエクスプローラーを援助しているのでは勝ち目はなかった。

同じ状況は四大企業ではどこでも起こっている。グーグルが上手くマネタイズできるよう、検索結果の最初のページがゆっくり支配されていくことや、iPhoneの画面上の準標準プロダクト(アップルミュージック等)、強豪相手(Snap)を邪魔し、叩きのめせるよう会社(フェイスブック)の持てる全ての資源を按配すること、他の会社がとても競合できないような要求水準の設定と攻撃的な価格設定(アマゾン)。

(不)自然な独占

しかしたら消費者にとってもこういった「自然な」独占の方が都合が良いのかもしれない。しか司法省の考え方は違ったようだ。1998年に、連邦政府マイクロソフト相手に訴訟を起こし、反競争的な慣行を非難した。裁判を傍聴していた人が報告するところによると、マイクロソフト幹部インターネットエクスプローラーをタダで提供することで「ネットスケープ空気の供給を断」ちたかったと証言したのだそうだ。

1999年11月に、ある地方裁判所ではマイクロソフト反トラスト法に違反しており、会社を二つに分割することを命じるという判決が出た(一つはウィンドウズを売り、もう一つはウィンドウズ用のアプリケーションを売る)。会社分割の命令高等裁判所却下されたが、マイクロソフトは会社の独占的な慣行を抑えることで最終的に政府と和解に達した。

和解内容に対して甘すぎるという批判もあったが、司法省があの時マイクロソフトを有望新進企業を芽のうちに潰してしまうという罪状で警告することがなかったら、今のグーグル――今や7700億の市場価値があり、自由市場の信奉者にとっての希望の的だ――が存在しえたかどうか、考えてみる価値はある。反トラスト法がなければ、マイクロソフトマーケットの独占を利用して、ちょうどウィンドウズによってネットスケープ安楽死させてしまったように、グーグルよりもBingを使わせるよう仕向けていただろう。

司法省マイクロソフトに対する訴訟が、マーケットに新鮮な酸素を送り込むという点で最も大きな効果を持った例であることは確かだ。株価にして何兆円ものドルを解き放ったのだから。四大企業による力の独占は、酸素不足のマーケットを作り出してしまった。私は何十回も小さな会社によるベンチャーキャピタル向けプレゼンを聞いたことがあるが、そこで説明される内容はどこでも、いつでも同じだ。「四大企業とは直接戦えませんが、四大企業の買収先としては素晴らしい会社になれます」。その細い針の眼を通すことが出来なければ、会社はその幼少期を生き抜くために必要酸素(資本)を絶たれてしまう。IPOもベンチャーキャピタル資金提供を受けた企業の数も過去数年で着実に減少している。

かつて「悪の帝国」そのものだったマイクロソフトと違い、グーグルアップルフェイスブックアマゾンは巧妙なPRを洗練されたロビイング――オプラ・ウィンフリーコーク兄弟をかけ合わせたようなものだ――と組み合わせて、マイクロソフトに課されたような批判からほとんど逃れおおせている(https://anond.hatelabo.jp/20180214161344に続く)

2018-02-07

実写で日常系そもそもできるのか?問題

anond:20180205200735

 

ブコメで色々上がってるけど、何か日常系って感じじゃないな

登場人物日常些細な出来事を楽しむってならあるだろうけど

最近アニメ日常系はもうちょっと違う感じしない?

 

一つは癒やし

リアルだったらちょっと照れくさい展開とか

リアルだったらちょっとテンション高すぎるとか

そういう間隙を、声優演出が上手く映像に落として成り立ってると思う

あれを役者がやるには相当の演技力必要になる

ちょっとトーンを間違うと一気に臭さが噴出する(実写化で多い)

動かないでモノローグだけとかもある

気づくかどうかの微妙な表情の変化とか

 

あとは間の取り方

間が壊れるだけで全然おもしろくなくなるような繊細な作品が多い

あれよくアニメに出来てるなあと最近感心してるんだけど

ああ言うのをドラマコントロールするの中々難しくない?

アニメ業界だって最近ようやくちゃんとできるようになってきたと思う

以前は漫画絶妙な間をぶち壊してるアニメが多かった

 

数少ない成功例が孤独のグルメかな

絶対できないわけではないと思うんだけどね

予算降りないし、担い手が中々

2018-02-04

子供死亡案件でかわいそうと言わないで未来担い手が一人減ったと言ったら

サイコパス扱いされるのだろうか

2018-02-01

仮想通貨はエア通貨だった:イノベーション無罪論無理筋だと思う

昨今の事案を受けて、「仮想通貨をつぶすな」という主張が良く見られる。

多くの場合法律の目がとどかない博打をこれからも続けさせろ、ボロ儲けの手段を維持しろ、という主張としか思えないが、「日本におけるイノベーションをつぶすな」という理性(?)からの主張も多い。

よくある主張は次のような形をとる。

今起きている事案は、あくま仮想通貨取引所問題であって、仮想通貨のもの問題ではない。特に中央管理性の理念ブロックチェーン技術価値が棄損されたわけではない。

反論1

まず「仮想通貨ビットコイン」ではない。

NEMやTetherはビットコインとは別の仮想通貨である

ビットコイン創始者とされるサトシ・ナカモト論文で語った高尚な理念やそこで提示された優れた不正防止手法をもってそれ以外の仮想通貨まで擁護しようとする向きがあるが、極めて不自然に感じる。

あくま仮想通貨ごとに個別で論ずるべきである

例えばリップルは非中央集権通貨であるし、ブロックチェーン仮想通貨ごとに別物として存在しうる。これらの観点から自らの社会的存在意義説明できていない仮想通貨はいくらでもある。本当にイノベーションがそこにあるか疑わしいものもある。

反論2

取引所と当該の仮想通貨の元締めが同一だったり、共通である場合、「取引所側の問題であって仮想通貨側の問題ではない」という主張は無理がある。

設計は正しかったが、実装がまずかった」とし、取引所にのみ責を帰することができるのは、両者のメンバーが完全に分離している場合のみである

Tetherの場合は、特定取引所実質的にすべてを握っている。

Nem財団重要メンバー取引所Aに籍を置いていると仮定して、そしてその取引所Aの実装がまずく事故が発生した場合財団は善であり、あくま取引所Aの過失という説明は、詳細な事情を勘案することができる内部の人間のみに通用する論理であって、詳細が分からない外部の人間にとっては通用しない。

仮想通貨技術面では追跡可能で透明化されているかもしれないが、関係者による人為的判断が入りうる以上、技術面の透明性のみを主張しても一般人間には説得力を欠く。

反論

中央集権管理手法ブロックチェーン技術仮想通貨専用のものではないので、これを機に通貨以外での適用をという主張でもよいと思われる。ことさら仮想通貨のみがイノベーション担い手というわけではない。

雑感

ここではあくまでよく見られる「イノベーションテクノロジー無罪論」に焦点をしぼった。

本当に仮想通貨必要なのか、法定通貨デジタル化ではだめなのか、その辺の議論も見てみたい。

熱くなって擁護論を唱えている人は初期の理想技術論に「天才って実際にいるんだ」と感激し、その後の幻滅を見た自分のような人でなければ、その幻滅を見なかったことにして信仰を持ち続けたい人か、最近この世界を知って誰かのポジショントークをそのまま受け入れている人だろう。

なお、テクノロジー問題とは別に、先行の類似取引システムでの規律に相当するものか、あるいはそれを代替するものがいまの仮想通貨取引所存在しないことについては議論があるべきだろう。

仮に仮想通貨世界の内部では問題がないとしても、現実世界法定通貨世界)との境界をまたいだところで問題が起きる以上、両方の世界所属する取引所に対しては、現実世界において先行する各種金融取引システム規律の準用を求めるべきだった。

日本取引所から韓国取引所に送金し、そこで現金化し、金貨を購入して日本に持ち込むというマネーロンダリングが行われるに至っては、それすらも無力だったのだとは思うし、後からなら、このように何とでも言えるが、カネにまつわることがらでは性善説採用ほど無力なものはないと、技術者のはしくれとして痛感した。

2018-01-15

はてなって反移民なの?

俺はリベラルで、ずっと移民受け入れ推進の立場なんだけど

低賃金単純労働サービス業担い手の道を閉ざすなら、それすなわち移民を受け入れる余地を潰すことになる

とにかく権力批判ネトウヨを叩ければいいか一貫性とか、移民を受け入れるかどうかなんてどうでもいいの?

というか、そもそも難民移民区別も付いてないやつがいから、そこくらいはググってからものを言ってくれよ

正直、そんなバカリベラル面してるのが許せ無い

2018-01-05

四人家族家事を請け負ってみた

私のスケジュールはこうなった


6:00〜6:40 起床。犬の散歩。犬は暑さに弱いため夏場は5:00になる


6:40〜7:30 犬と家族の朝食、父のお弁当を作る、朝食を食べ歯磨きなどを済ませる


7:30〜10:00 洗濯(うちは量が多いのと一緒にされたくないなどの要望もあり三回回す)、洗濯物を運んで干す、食器を洗う、お風呂を洗う。コンロを掃除する、掃除機をかける


10:00〜11:30 仕事


11:30〜12:30 昼食作り、夕食の下準備


12:30〜15:00 昼食&仕事


15:00〜16:30 洗濯物を取り込む、たたむ、犬の散歩、犬に夕食をやる


16:30〜17:30 夕食を作る、家族の布団を引く


17:30〜20:00 仕事


20:00〜21:00 食器洗いシンク掃除、朝食の下準備、三人分の湯たんぽを作る


21:00〜22:30 仕事


22:30〜23:30 母と祖母マッサージ、お風呂に入る、洗濯物を選り分ける


23:30〜 仕事が終わり次第就寝


結論食器洗い乾燥機ドラム乾燥機が導入されてほしい

その他:家事担い手は365日必要なので私が風邪引くとすべての機能が停止してヤバイ


仕事フリークリエイター業、同人の方でも少し。三人家族家事を担っていた母が体調不良家事がこなせなくなり、家賃高いなーとぼんやり思ってた私と利害が一致し、私は実家へ戻って家事をやることになった。これは基本スケジュールで、母や祖母病院送迎とか、週一度の食量日用品買い出しとか、細々した用事イレギュラーに発生する。いやー家事って、一個一個は簡単なんだけど、全部やるとなかなかね、大変。家庭外での仕事だと仕事終わればとりあえず仕事の人と顔合わせなくて済む時間があるけど、家事仕事にすると仕事のもプライベートで顔合わす人も同じだから、なかなかきつい部分があると思う。あと、家事ってほーーんと評価されない。この家に住んでいる勤め人の妹は、家事しない代わりに5万家に渡しているんだけど、すっごい褒められててさ……あの子は立派だってあんたは家で遊んでる(仕事内容がイラスト漫画描くとかなものもあるけどさ……)って。家事も立派な労働だし月五万くらいの価値はあると思うんだぜ。妹が全く家事出来ない(いつも家に帰るのは23:00ごろ)のはアフターファイブジムとか英会話とか遊びとかデートとか美容皮膚科とか行ってるのが主な原因なのにさーー。私だって、私だって、食費光熱費雑費家賃全部込みで五万で家事一切なしの家に住みたいよ……(T_T)

2017-11-12

幻想芸術集団Les Miroirs公演『アルラウネの滴り -改訂版-』

ダス! イスト! デア! トロプフェン! デス! アルラウネ!

アイネ! クライネ! ナハト! フランケンシュタイン

イッヒ! リーベ! ナツィオナル! ソシアリスティッシェあわわわわわ! この辺で。

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“幻想芸術集団 Les Miroirs(レ・ミロワール)” という豪快な源氏名を名乗っているが、つまりは都内の小劇団だ。

んーむ、どういうことなんだろ、また芝居を観に来てしまった。

これまでの人生で演劇なんて片手の指にあまるくらいしか行ったことないのに。

ひょんなことから、とある小劇団の芝居に行ったのが先月。

劇場でダバっと大量のフライヤー(チラシ)を渡されるので、眺めているうちに妙に気になって今回はこの劇団の演目『アルラウネの滴り -改訂版-』を観に行ってきた。

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観劇後の印象がなかなか良くて、それで妙に語りたくなったので記録の意味でレビューを残しておくことにする。

当方、舞台観劇はズブの素人なので、マニアから見たら噴飯モノの印象がバンバン飛び出すことと思われるが、そこはヌルく見逃してほしい。

あと、上演も終わっていることだし、ネタバレ上等で書くので、そこは4649!

それでは、行ってみよー!

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■全体として

先入観が無かったといえばウソになるわけで。

幻想芸術集団という大迎なプレフィックス

おフランス語の劇団名でミロワール(鏡たち)というのは、つまりキャスト達のことだろう。

豪奢な近世ヨーロッパ風衣装。

小洒落たサロンで撮った宣材写真

キレイどころの若い女性を中心に固めたキャスト

中央には男装の麗人

「これはきっと、『ベルばら』風にお嬢様たちがキラッキラにやりたいことだけをやりたおした豪華絢爛、欧州絵巻だろうな」と。

それで、「どれ、どれだけ背中とオシリが痒くなるか、いっちょ見てやろう」くらいの気持ちで足を運んだのだが。

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これが。

開始10分で背筋を伸ばして、

脳を総動員して、

つまりは本気でストーリーを追いかけることになった。

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近世ドイツを舞台にしたバリバリに骨太なサスペンススリラーになってる。

そりゃそうだよな。

単なるキラキラ少女漫画ワールドだけで、旗揚げから10年以上も劇団が存続できるワケないもんな。

幻想的な要素は “アルラウネ(マンドラゴラ)の美女を集めた娼館” というキー・ガジェット一点のみ。

あとは細部まできっちりと整合したダークなクライムストーリーで。

(このへん、『スリーピー・ホロウ』(ティム・バートン)に通じるものがあるな。

 あれも超現実はデュラハン首無し騎士)の一点だけで、あとはストレートな推理モノだった)

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そして、今さらながら。

自分がなんで演劇を面白いと感じるか、分かった。

ミニチュアジオラマを見ているのと同じだ。

右から左から、見ても見ても、どこまで見ても情報量が尽きることがない。

これはフレームで切り取られた映画にはない楽しみであって。

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この舞台にしても。

ブリンケン伯爵が実に俗物らしくロゼマリー嬢を相手に大笑しているときに、うしろでフローラ嫌悪感をまる出しにしていたり。

カスパルが客前で気取った口上を並べているときに、後ろでオリヴィアペトラクスクス笑っていたり。

ふとカスパルが来歴をほのめかすときに、バックでアルマアラベスクをキメていたり。

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どこに視線を固定しても、漏れる情報がある。

これが脳にすごい負担がかかる。

決して不快ではない負担が。

これが自分的な芝居の楽しみだと、劇場を出るときに気がついた。

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作劇について、もうちょっと書くと。

衣装がキラッキラなのは舞台が娼家だからであって、ここを誤解していた。

実際の登場人物はというと、全員が第三身分。

(脇役の伯爵、伯爵夫人、王様の3人をのぞく

それも、ドラマにしやすい貧民でもなければブルジョアでもなく、中間層知識人というのがニクい。

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そしてデカダンス

スパイス程度の頽廃なんてもんじゃない。超頽廃。超デカダンス

なにせ純愛がまったく出てこない。

娼館。

仮面夫婦

父を求めて得られなかった少年は長じて若いツバメ(愛人)となる。

例外はアルマカスパル気持ちが通じるところ、それにヘタレ青年が主人公に想いを寄せるところだが、どちらも一方通行に近い。

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さらに設定考証がすげぇ。

神聖ローマ帝国時代のバイエルンの片隅にある架空の歓楽街、というか売春窟を中心に時代と風俗をガチガチに作り込んである。

おそらく、俺の気が付かないところもガチガチだろう。

唯一、気になったのは

「あれ、ドイツ語圏ならネーデルランドじゃなくてニーダーランドじゃね?」

ってところくらいで、これも観客のアタマへの入りやすさを選択した結果だろう。

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うん。正直に言うと、作り込みすぎじゃね? っていうところもあった。

具体的に言うと、ダイアログが文語中心で、若干だけど苦しい。

当方、語彙力にはそこそこ自信があるオッサンだが、それでも、

「じい(侍医)」とか、

「せんていこう(選帝侯)」とか、

会話をトレースして理解するのにアタマを総動員する必要があった。

かと言ってなぁ。

そこを「侍医」→「お付きの医者」とか、「選帝侯」→「偉大なる領主さま」とか言いかえるとテイストがどんどんボヤけるしなぁ。

時代のフレーバーとして、いたしかたなしか。

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ほかにも上に書いた「若いツバメ」とか、娼館ではロウソクがタイムチャージに使われていたりとか。

ともかく文学的で含みのある表現を多用していて、ターゲット年齢が高いか、あるいはマニアックな層か、ともあれコレくらいのレベル普通なのかな?

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あと、要求水準の高い批判をすると。

階級社会不条理に対する怒り” というのを冒頭に打ち出した割には、通底するというほど通底していない。

21世紀の今から見て付け足した感じ。

フレーム全体の仇役としてエーヴェルス先生を立てて、カール殿下の誅殺を5分のエピローグとしてサラっと流したので余計にそんな感じがする。

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もう1つ細かいことを言うと、カスパルとエーヴェルス先生がクライマックスに対峙するまでハチあわせしないのは、苦しくないか?

それを言うのはヤボというものか。

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ま、ともかく。

全体として、チケット代以上に大いに楽しみ、没入し、満足した。

見て損はなかった。

ほかの演目については保証しかねるけど、再演のときには是非とも足を運んでみてください。(繰り返すけど、俺は関係者じゃないよ)

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以下は、キャストと演出について

※普段は「役者は顔じゃない」というのがポリシーなんだけど、ここまでビジュアルにこだわった劇団と演目に対しては、しゃーない、キャストビジュアルについても言及させてもらいます。あしからずぅ。

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■男優3人

劇団と演目を全体として俯瞰すれば。

耽美で退廃的なテイスト

きらびやかな衣装と意匠。

おそらく女性中心の運営で女性中心の企画立案で女性中心のキャスティングをしている集団だと推察するけど。

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自分にウソはつけない。正直に言う。

観劇後の印象は男優三人組が大部分かっさらって行った。

全員が客演。

おそらく、3人が3人とも、キャスティング担当者が選びに選んで一本釣りで連れてきたのだろう、と、思う。

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 エーヴェルス先生の狂気、

 フランツの怯懦と勇気、

 ブリンケン伯爵の俗物さ。

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多分それは、つまりこういうことだろう。

女性陣、主人公2トップをふくめ、大部分のキャラクターは何らかの葛藤や二面性を抱えていて、心理に微妙な綾があるのに対して、男性陣3人は完全にバイプレイヤーとしてストーリーの進行装置以上のキャラクターが割り振られていない。

あとはそれを渾身のパワーで演じれば良いだけで、結果としてものすごい強烈でシンプルな印象をこっちに叩きつけてくることになる。

これが観劇初心者の俺みたいな人種にはビンビン来るのよ。

ある意味三者三様にヨゴレで良い役をもらってるとも言えるわけで。

こればっかりは、しょうがない。

こういう観客もいるということで、ひとつ

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■高山タツヤ(エーヴェルス先生)

いやしかし、悪役ってオイシイよな。

自分的には今回の演目でこの人がNo.1。

最初はシャーロック・ホームズ的な近代合理精神の尖兵として事件に切り込んでいくのかと思いきや。

途中からどんどんマッドサイエンティストの素顔が出てきて、終盤すべての黒幕という正体が明らかになって、最後はムスカ大佐みたいに天誅がくだる。

宣伝スチルでは “生に倦み疲れた貴族” みたいな立ち位置かなーと思っていたら、もっとパワフルだった。

理性的で狂人、策謀家で紳士、もうテンコ盛り。

唯一の難としては、演技とキャラクター作りが設定より若干、若く感じた。

そのせいでカスパルとの対比が弱い。

しかし、それにしても、実験体のときにカスパル13歳、エーヴェルス24歳。

最後に対峙した時点でカスパル31歳、エーヴェルス42歳か。

これまた描写の難しい年齢差を持ってきたな、とは思う。

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■谷英樹(フランツ

普段は剣戟主体のアクション俳優さんらしい。もったいない(と言ったら失礼か)。

ねぇねぇ、性格俳優やりましょーよ。

できますって絶対。実際できてたし。

高い鼻筋、シュッとした輪郭ともあいまってヨーロッパダメダメ青年を完全に演じきっていた。

迷い、失敗し、バカにされ、それでもフローラへの思い一徹。

というか、この劇中、唯一の未熟者役で、これは配役としてよいポジション

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■杉山洋介(ブリンケン伯爵)

たぶん、この人はただの色ボケ爺ぃじゃないよ。

宮廷の権謀術数

複雑な典礼プロトコルの知悉、

家門の切り盛り。

そういったシンドイ大事や雑事を乗り越えて、やっとこさトレッフェン通りで馴染みの嬢を片手に思いっきりハジけているところに腹上死。

涙を禁じえません。

そういう想像が働くところが、杉山氏のキャラクター作りのなせる技かと。

いや、たんなる家門だよりのアーパー伯爵っていう設定かもしれないけどさ。

ともかく、そんな感じがした。

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■武川美聡(オリヴィア)・小川麻里奈(ペトラ

ストーリーも半ばを過ぎたところで、ハタと気がついた。

カスパルフローラが客から評価をもぎとってくるフォワードだとしたら、オリヴィアペトラ役のこの2人が失点を防ぐディフェンダーなのね」

アルラウネだけじゃない、葬儀の席のゴシップ婦人、伯爵家の侍女と、早着替えをしながら、縦横無尽に八面六臂。

よほどの高能力者じゃないと、こうはいかない。

逆に言えば。

ストーリースケールに比してジャスト10人という少数精鋭のセッションで。

もしもこの2人が「私たちモブよ、モブよ、モブなのよ~」と手を抜いたり段取りが悪かったりしたら?

それこそ目も当てられないほど悲惨なことになるのは想像できる。

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この芝居を観た人がいたら聞きたいのだが。

ストーリー展開のつなぎが悪かったところがあったか?

会話のリズムと展開がギクシャクしたところがあったか?

状況の説明が足りないと感じたところがあったか?

少なくとも、俺にとっては無かった。

これ全部、彼女たちの仕事であって。

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こうも言える。

「観客を40人と仮定して、80個の目玉とその批評眼の猛攻を、2時間近くの上演中、ゼロ失点でしのぎきった」と。

しかも、それだけじゃない。

「それじゃ、ここはカスパルを見ていよう」と視線を切ったままにしておくと、いつの間にか “弱気なオリヴィア” と “地味に辛辣なペトラ” がシャドーストライカーとしてヌッっと認知の前景に割り込んでくるから油断がならない。

専属キャストスポットを浴びて歌い踊る後ろで、 “舞台成立請負人” として劇団を渡り歩くって、ックーッ! シビれるっすねぇ(想像のしすぎか)。

特にオリヴィア役の武川さんはホームチーム無しのフリーランサー

次にどこで会えるかもわからないという、この西部劇カウボーイ感。

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■マリコ(伯爵夫人クロリス)

政略結婚で異国に嫁ぎ、政治のあおりで幽閉状態。

夫に先立たれ、あとは家門を守る化石となりつつある中、若いツバメとともにふと訪れた春。

でも心の底では彼が自分を利用しているだけと気がついていて、寂しさがつのる人生の晩秋。

っていうメロドラマ的挿入話を、たった1人でゴリゴリ成立させてしまった。

オフショットを見たら、周囲に負けず劣らずの美人さんなのに、哀切よろめき婦人にサクッと変身するあたり、地味にスゴいよ、この人。

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■中村ナツ子(ロゼマリー)

加東大介(『用心棒』)といい、中村梅雀(『八代将軍吉宗』)といい、馬鹿キャラってオイシイよな。

と、思いつつ、可愛い子チャンで馬鹿キャラってのは失敗例が山ほどあるワケで。

美人馬鹿キャラ、厳密に言うと “短慮と衝動、それに浅知恵で状況を悪化させるキャラ” っていうのは、全世界のホラーパニック映画ファンが怒りまくってることからも分かるとおり劇薬であって、書くのも演るのも本当に難しくて大変で。

フィクションで最近の成功例だと、『デスノート』の弥海砂とか。自分の中では『ウォーターシップダウンのうさぎたち』のネルシルタとか)

その中でも彼女ロゼマリーの配役と演技は大成功と言っていい。

シナリオ、人物造形、演技の巧みさ、3つが合体して、ストーリーを停滞どころかグイグイ展開させる存在として実に効いている。

アルラウネたちが、それぞれどこか華美な中にもダークさを感じさせる装いの中、ひとり明るい髪色でキャるるンッとしたバービー人形のような出で立ちも良い。

彼女を舞台で見るのは実はこれが初めてではなくて、かなりの美形なことは知っていたけど、作りようによっては、なんというか、 “こういう美人” にもなるのか、と今さら驚く。

(彼女の第一印象については、

https://anond.hatelabo.jp/20170925212923

 の中村ナツ子の項を参照のこと)

というあたりで。

最後に。

あー、業務連絡、業務連絡。中村さん、編集者やってみる気はありませんか? 原稿ライティングができてAdobe製品が使える最強のマルチ編集者になれますよ。その気になったら、いつでも当方に声をかけてください。

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■麻生ウラ(アルマ

うー、うーうーうー。モゴモゴ、わかった、言う。

えー、強烈な声優声なのは、演出上の要請か、それともそれ以外の発声メソッドを持っていないのか。前者だと信じたい。

さて。

最古参のアルラウネ、そしてカスパルの右腕として気持ちを交わし、動き、嘆き、そして踊る。

ちょうどキャプテン・ハーロックにおけるミーメみたいな立ち位置

ただし彼女の場合は愛と忠誠心一方通行気味なのが哀しい。

キレイどころ揃いのキャストの中でもアタマ1つ抜けているビジュアルダンスを買われての登板か。

(「ビジュアル充実で演技とダンスが良いなら文句ねーだろ」という方は、この項の2行目を参照のこと)

休眠状態の彼女のポーズを見て、開場のときに舞台においてあったオブジェの意味がやっとわかった。

それにしても。

アイライン抜きでもアニメキャラ級の大きなお眼々。

とんでもなく整ったマスク

スレンダーで柔軟な身体は恐ろしく妖艶に動く。

世を忍ぶ仮の姿バンドヴォーカル兼ヨガ・インストラクターとのこと。

ドュフフフフ、オジサンに勤務先教えてくれないかなぁ。

(この6行、後でカット)

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■乃々雅ゆう(フローラ

アイライナー(と、おそらくカラコン)を差し引いても深い情熱的な眼、意志の強そうな頬からおとがいライン

なんというか、豪華欧州絵巻を演るために生まれてきたような。

実際、ブルボン王朝の末席にいて、ベラスケスが肖像を描いてそうだ。

(なぜブルボン王朝(スペイン)かというと、黒髪だから)

その意味では、この劇団の申し子みたいな雰囲気。

立ち上げからのメンバーかと思った。

そのくらいピッタリの所属先を見つけたと言えるんじゃなかろうか。

宣材写真を見たときはもっと毒のある雰囲気で、「ふむ、このヒトが超々々毒婦をやったら面白そうだ」と思って劇場に行ったんだけど。

なんというか、キャラクターもご本人も想像より瑞々しい感じの人だった。

“運命と戦うヒロイン” という、もう本人の雰囲気そのままの役回りを手堅く好演。

娼館の女主人のときはもっと毒々しくても良かった気がする。

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■朝霞ルイ(カスパル

どんなに声のトーンを落としても客席まで声が届いていたのは彼女だけだった。

ベテランの風格。

打ち棄てられた実験体児がどこでどうやって成長すれば、こんな艶やかでピカレスクトリックスターに育つのか、そこを見てみたかった気もするが、そこを書いたらタダでさえ2時間ちかくある上演時間がさらに伸びるので、いたしかたなし。

この俳優さん、眉頭にいい感じに険が出ていて、男装の麗人からリアル美丈夫への過渡期にある感じがする。

男役としては、これからが一番いい時期なんじゃなかろうか。

ダークヒーローカスパルを好演。

カスパルがどんな人物かというと。

ん。

待てよ……整理すると!

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1)娼館の影のNo.1として女主人をウラからあやつり、朗々と艶やかな口上を述べるトリックスターで、

2)火災その他のカタストロフから巧みにサバイバルし、言葉巧みに未亡人の情夫におさまる冷徹ピカレスクで、

3)非人道的な実験の結果として対アルラウネ耐性を有する厨二病キャラで、

4)それでいて不幸な幼少期から、どこかはりつめた脆さを感じさせ、

 (それは例えて言うならば、ラインハルト・V・ローエングラム的な)

5)そして、こころ疲れた時には情を交わす女アルマが影に寄り添い。

.

なんてこったい! 男装女子の演りたいこと、全部入りじゃねーか!

どうなってるんだ朝霞さん! アナタの配役が一番オイシイよ!

旗揚げメンバー特権か!?

観劇前はフローラカスパルが互いのカウンターパートをつとめるセッティングかと思ったら、終わってみれば伯爵から先生からアルラウネ達からフローラから、もうもう全員が彼との関係性を軸に話が展開するという、まさにザ・主人公・オブ・ザ・主人公

しかし考えてみれば、そのぶん舞台上でも舞台裏でも負荷は並大抵では無かったはずで、本当にご苦労さまでした。

良かったっす。

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■a-m.Lully

あの役がオイシイ、この役がオイシイ、と書いていて気が付いたが、

全者全様にオイシイ役ばかり。

調べたら当然のごとく、当て書き脚本だった。

この辺が座付き作家、というか作家が率いる劇団の最っ高のアドバンテージだよなぁ。

と、同時に。

「このストーリー、映像化してもイケるんじゃね?

 というか、ヨーロッパあたりに売り込んでもいいんじゃね?」

と思ったのだが。

脚本、キャスト、演出のケミストリー化学反応)による名演と脚本単体のポテンシャルの見分けがつくほど、俺は観劇に強いわけではないので、この印象は保留しておく。

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大道具・セット

背景と大道具がすごい。なんてったって “何もない” んだから。

物理的に必要な長椅子が脇においてあるだけ。

これ、大英断だと思う。

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メインの舞台となるのは近世ヨーロッパの娼館で。

自分がイメージできるのは『ジェヴォーダンの獣』(クリストフ・ガンズ)くらいだけど、あれを雰囲気だけでも匂わせるには1千万円あっても足りない。

その後の場面展開を考えたら、そこはバッサリ切り落として、そのかわり衣装と装飾品にガッツリリソース(金と時間と手間)をかける。

キャストこそが情景の担い手という戦略。これ大正解

少なくとも自分はそう思った。

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で、板の上には何もない代わりに、ステージ背面全体を三分割して並んだ3つのセル(部屋)。

ライティング次第で中のキャストを浮かび上がらせて、複数のストーリーラインを同時に進行できる空間なんだけど、これが実に効いてる。

回想、視点の移動、娼館の部屋それぞれ。もう大活躍。

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白眉はエーヴェルス先生が娼館に潜入するシーン。

ライティングを目まぐるしく切り替えて、それこそ『ミッションインポッシブル』か『オーシャンズ11』かっていう高速カットバックを実現している。

(いや実際、照明さんは胃に穴が空いたんじゃなかろうか?)

実を言うとアタマのスミでは「それをやりたいなら映画でやったら?」と思わないでも無かったけど、映像作品と舞台の良いとこ取りをした意図は買うし、実際、効果的だった。

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と、同時に。

こうも思った。

「ああ、そういうことか。エイゼンシュテイン以降の変革は舞台にも及んで、自分はいま変革後の作品を見てるのね」と。

MTV以降、ライブコンサートに巨大モニターが導入されて各種フレーミングが可能になったように、舞台も律儀に単一フレーム(場の一致)なんて守ってる場合じゃないよね。

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■最後に、気がついたこと、気になったことをまとめて

・会場の音響が悪すぎ!

 卓かアンプが、どこかでバチバチに歪んでる。

 せっかく古典派の交響曲ストイックなまでにかためた選曲が台無し。

 客席横では四六時中、空調がプシュープシュー鳴ってるし。

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キャパ、狭すぎ!

 ねえねえ、次はもっと大きい小屋でやりましょーよ。

 大丈夫。大丈夫だって

 連日満員でエクストラシート用意するくらいなんだから。

 ぜったい大丈夫だって!(←無責任

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・ハッキリとした開演ベルが欲しかったところ。

 カスパルがおもむろに登場してアルラウネのオブジェを撤去して暗転ってのは、演出としてどうかと思った

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プログラムの誤植。

 コーヒー愛飲の習慣のところ、 “嫌遠” は “嫌厭” の間違い。 

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・余談だけど、今回の上演『改訂版』の前の上演回をみんな『祈念』と呼んでいる。

 理由を調べようと思ったけど、まーいーか。

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キャスティングの軽重に関係なく、みんな多かれ少なかれセリフが飛んだり、噛んだりしていた。

 最終日の最終回、疲労のピーク。

 ステージハイっていったって、限度があるわね。

 その中でもディフェンダー2人(武川、小川)は、自分が見る限り

 挙動とセリフに一切のミスがなかったことを記録しておく。

.

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……んー、こんな感じか。

.

ともかく、まとめとして言うならば。

幻想芸術集団レ・ミロワールの『アルラウネの滴り -改訂版-』良かったっす。

次もタイミングが合えば観に行こうと思いつつ、このテキストを終わる。

2017-10-29

anond:20171029203452

そもそも論としてなんで少子化対策必要なのかっていうことを考えると

将来の生産性の確保→ママ優遇現在生産性が低下(現場モチベーション低下と育児休暇中の人員補充が不安定になり人材が育たない)

将来の社会福祉担い手確保→ママ優遇のために社会福祉制度自体疲弊

移民対策少子化関係ない。右翼の皆さんが日本純血種に異常なこだわりをしているだけ

なので、少子化対策女性雇用対策は切り分けて考えるべきだったんだよな。

なのに安易に何がなんでも少子化を防ぐためにということを声高に叫びすぎたせいで目的手段が逆転してしまった。

2017-10-18

小論文日本における格差是正について(1000字以内)

 経済的な不平等問題はいまや公的議論最前線であり、その原因は多面的だ。日本においても世代・家庭・男女・所得間など様々な格差があり、それぞれに異なる原因がある。これらの格差を打開する為には、多面的対応必要である。従って私は、日本格差是正の為に三つの政策提案する。

 一つ目の提案は、年金給付方式に積立方式を追加する事だ。この政策目的は、年金世代間格差を緩和する事だ。現在年金は、既に受給が始まっている世代は納付額より受給額が多い一方で、将来的に受給額が納付額を下回りかねない状況にある。この不平等解決する為には、国の年金を受け取る退職者が、賦課方式と積立方式のどちらでも受け取れる様にするべきだ。これにより、納付額が受給額を下回る事が無くなり、受給額の世代間格差が緩和される。少子化が進んだドイツでは類似したリースター制度実施されたが、日本でも同様に制度改編を実施するべきだ。

 二つ目提案は、母親対象とする児童手当の確立だ。この政策目的は、育児環境格差と、男女間の給与格差是正する事だ。教育費や保育施設利用費の支援を行う事で、家庭間の教育格差環境格差を緩和する。さら母親対象支給する事で、男女間の給与格差を緩和する。日本先進国の中で育児に対するGDP支出が最も低く、育児における環境格差が大きい。東大の進学率と両親の収入が相関を示すという調査もある。男女の地位格差先進国の中では大きい。これらの格差は、今後の社会保障を安定させる為にも、是正する必要がある。将来世代担い手は、社会全体で積極的支援するべきだ。      

 三つ目の提案は、累進課税の累進度の引き上げだ。この政策目的は、前述した社会保障制度の財源を確保する事と、低所得者高所得者格差是正する事だ。日本は上位一パーセント所得階層所得割合10%を超えている。応能分配の法則から見れば、現在の状況は不平等だ。累進度を引き上げれば、高所得者層の富は低所得者社会保障として再分配が可能となる。従って、累進度は引き上げるべきである

 これら三つの政策により、現在世代・家庭・男女・所得間の格差是正する。同時に、将来の担い手である児童支援を行う事で、財政健全化を図る。これを持って、さらなる格差是正に向けた社会保障の拡充を目指すのである

(979字)

小論文練習です。ご指導・ご指摘など頂ければ幸いです。

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