はてなキーワード: 施設利用とは
テレビで大学生のオンライン授業について彼らの不満や現状を放送していた。
そうだよなぁと納得できる部分が多いと思ってTwitterでパブサしたら地獄。
「大学は学ぶために行ってるのだからオンラインだろうが自分の意識の問題」という意見についてはその通りだけど、コミュニティを形成するのも大切だし施設利用費も含めて学費を払っている以上出てきても仕方のない不満だと思うのだが。
あと図書館の施設使いたいとか実習したいとか言ってるのに、頑なに「どうせ友達と遊びたいだけ。大学を人生の夏休みとして遊んでる奴らの意見」と決めつける視野狭人間が多すぎる。きっと彼らは大学に通えなかったか、大学時代そういうウェイ系陽キャを羨ましがりながら指咥えて眺めてた奴らなのだろう(酷い偏見)。
何はともあれ、想像力の欠如が過ぎる。その番組冒頭に取り上げられていた大学生のお気持ち漫画は美大生が描いたものだったし、美大生なら専攻によってはキャンパスの設備を使わなければという授業もあるだろうな、とか考えないのかな。
まぁ別に大学生可哀想ヨシヨシしろ、というのではなく視野を広げて色んな想像をすれば良いのになぁという話。
自分の意見をツイートすることは否定しないけど番組のハッシュタグつけてわざわざ大学生批判しなくても良いのに、それにまんまと釣られた自分みたいな人間が愚かなんだろうなぁ。
ここまで揃うと、笑うしかない。
こんな状態なのに、去年介護がワタシにやってきた(サンタが街にやってきた風)。
「お父さんが緊急搬送されたと病院から連絡がありました。あなたの電話番号を病院に教えていいですか?」
という不動産屋からの電話。先方も事情がわからないようで困惑している。
定時で帰ろうと呑気に考えていた春のある日、こんな風に始まった。
当初は脳梗塞も軽く済み、介護サービスを使いながら独居することも可能だった。
その後のリハビリのおかげで、身の回りのこともできるし、簡単な会話もできるくらいには回復したが、細かな判断(お金周りとか)を要する質問には返答できない。
兄弟姉妹もいないので、1ヶ月半おきに北海道に帰省した。終の住処になる施設に落ち着くまで、約1年間続いた。
毎回4泊5日のスケジュールで、病院・役所・父のアパートを何往復もした。お金は勿論のこと、体力的にかなりきつかった。
金額は石狩管内私調べなので、田舎に行くともっとお安いところもある。
CMでよく見かけるのはコレ。あれは金持ち用の至れり尽くせりな施設だ。
母が医療関係者として働いていたことがあり、「料金が高いせいか、入所者になにもやらせない(家族もそれを望んでいる節がある)。結果、入所後にボケる人が多い」らしい。
通常家屋で暮らせる程度の身体能力がある人が入所していて、痴呆症の受け入れも多いようだ。
脳梗塞の後遺症で、通常家屋に住むのはちょいと厳しいので深くは調べなかった。
金額的にはピンキリの様子だが、18万円は高い部類だと思う。都市部のグループホームだろうか?
ただし、終の住処にはなり得ないので、3ヶ月後には退所しなければいけないことが大半。
また、入所中の通院、日用品の買い足し等は家族が行うので負担が大きい。施設に入っているから一安心とはならない。
最近建設された施設は、個室またはユニット個室なので、利用料も12万円台〜。
多床室と呼ばれる大部屋の場合は利用料9万円台〜。
裏技的に特別養護老人ホームの入所待ちに使われることもある(自分もそうだった)。
首都圏では施設数が増え、待機期間が短くなっていると言われているが、空いているのは個室またはユニット個室で利用料は高い。
利用料の安い多床室は、相変わらず入所待ちが続いている。
現在、新しく施設を作る場合は、個室またはユニット個室である。
多床室は昔の制度下で建設された施設のため、建て替えなどで個数が減ったとしても増えることはないと思われる。
特養の利用料は老健と同じようなレベルだが、特養は自宅介護が不可能な人たちが入所してきている。
「終の住処」と呼ばれているが、見取りを行っていない施設もあるし、胃瘻やインスリン注射が必要な人の入所数を制限したり、断っている施設もある。
入所は順番待ちになっているが、介護度が重いほど上位に来るかというと…そうでもなかったりする。
介護度5を最優先にしている所が大半だが、施設によっては、状態の重い人を入れ過ぎてスタッフが疲弊、バランスをとるために、ちょっと介護度低い人にしよう…となることもある。
これは、各施設の方針によるので、見学した時にざっくばらんに聞いてみるといい。ぶっちゃけてくれる相談員もいる。
ありがたいことに、比較的すぐに特養入所ができたため、ほとんど帰省しなくて良い状態になった。
定期検査で通院する時は、施設のスタッフが付き添いをしてくれるし、日用品がなくなると代行して購入し、月末に利用料と一緒に領収書添付の請求書が送付される。
そもそも老健と立ち位置が違うので、比較するのはよくないことなのだが、老健に移動してから負担が恐ろしいほどに減った。
世の中的に介護施設のお給料は少ないと言われてるので、もっとお給料あげて欲しいと思う。
スタッフの献身のみに支えられているのは異常だ(でも、利用料は据え置きでお願いしますw)。
元増田さん
正直、母上のグループホーム18万、父上の20万という利用料は大きすぎると思う。
首都圏では普通にあり得るんだけど、北海道では、高額な部類に入ると思う。
この状況が10年20年続いた時のことを考えなければいけない。
ご両親の蓄えがなくなった時、元増田さんや兄上は金銭的な負担ができますか?負担しても、それぞれの家庭が壊れないと断言できますか?
私は家庭を築く気持ちも能力もない、頭アッパラパーな人間です。
そんな人間に言われるのも心外だと思うけど、自ら作った家庭に対する責任を第一にした方が良いと思うんだ。
多分、老後もそろそろ考えないといけない年齢だよね。
金銭的援助を20年続けたとして、その間に自分たちの老後の蓄えできるだろうか?
玉突きのように、子供たちに負担がいったら…親としては、ものすごく辛いんじゃなかろうか?
どちらもお金が関わっている。
大事なのは「愛」というけれど、世の中の不幸の大半は「お金」で解決できる。
自分は「愛」より「お金」が大事な守銭奴なので、父親の介護に関して持ち出しをしないことにした。
ただ、父には蓄えがなかったので、当初は50万〜は持ち出しした。ボーナスもぶっ飛んだ。
でも、そんなことを続けていたら共倒れするので、病院の「無料・低額診療制度」を利用して、入院費や定期検査を1年間無料で受けられるようにしてもらった。
その他にも、役所にある地域包括センターに相談して施設を探してもらったり、任せきりにせず、自分で施設を探すために電話をしまくった。
「法律は法律を知るものの味方」とはよく言ったもので、介護も制度を知らないと金銭的にも心身的にも疲弊する。
利用できる窓口に相談する以外にも、自力で動く必要もある。そして、それがめちゃくちゃ気が重い。
親の介護やお金のことって、簡単に相談できるものじゃないから、わからないことだらけ。
でも、「助けて!」と叫ばないと、どこにも声は届かないんだよ… 。
つらつら記載したけど比較的両親が若い状況で倒れ、治る見込みもなく医療費が月40近くかかり、実家は資産家でもなく、かつ自分や親族は遠方というベリーハードな状況の人っているのかね?
元増田さんから見ると、ベリーハードな状況から脱しているように見えると思う。
でも、安心してください!
去年から、ずーーと続いてるよ!
続く時は続くというけど、本当だっだねー…元増田さん、まだハードモード続行中なんで安心してください!
でも、私やあなたよりも酷い状況下で戦っている人はたくさんいるはず!ひとりじゃないよ!
あと、毎月医療費が40万円もかかってるなら、高額医療費として払い戻しできるんじゃない?ぜひ調べてみて!
自分は健康診断で「高度」判定されたのだけど、再検査では「低度」になったので自然治癒する可能性があった。…残念ながら、先日の再々検査で「中度」に格上げされてしまったので、このまま自然治癒せず「高度」に上がってしまうと、めでたく手術になる。
案外、自分のことは冷静で、いの一番に「生命保険で手術・入院費が支払われるか」を確認した。
母の方がうるさいくらいで、「セカンドオピニオンしてもらった方がいいんじゃないの?」と心配してくるが、正直かなりウザイ。
この辺りは独身の気軽さで、「ダメになっちゃったら、もう仕方ない」という境地にたどり着いているのが原因かも。
この世にいる以上、生と死があるのは仕方ないこと。
配偶者や子供がいたら、セカンドオピニオンでもなんでも受けると思う。
今のところ、自覚していないだけなのか、手放して惜しいものが一つも思い浮かばない。
46歳女、独身、細実家持ち家住み、関西在住、年収180万円ほど。
月4万+両親の携帯代を家に入れてる。
朝夜は基本的には母が作った料理を家で食べる。昼はおもにプロテイン。
店員さんとのコミュニケーションが面倒で外食は嫌いなので、外でお腹が空いたら公園などで一本満足を食べる。
仕事や趣味の宴会は会費4000円以内なら参加、それ以上なら不参加。
お酒は好きではないので飲まない。基本的に飲食には興味がない。
カジュアルブランドのちょっといいやつをメルカリや古着屋で探す。
袖を通したかどうかもわからんような新しいのをユニクロ価格以下で売り払ってるおしゃれ上級生が世の中にはいっぱいいる。
キックボクシングに通ってる。
市民体育館でやってるようなやつなので月謝(施設利用料)は月5000円。
今はコロナで休止中。Stay homeでもなわとびと筋トレは続けてる。格闘技が好きだけどもう無理か。
原付。
月2万円貯金してるが30万円ぐらい貯まると海外旅行で使い切ってしまう。今は12万円ぐらい。
2〜3年に一度のペースで東南アジアを回る。10年に1度ぐらいヨーロッパ。
収入ベースで国民年金は免除されてる。国保は最低ラインだけ払ってる。
年収180万でもそれほど不自由は感じてない。好きなことをやって欲しいものは買えてるから問題ない。
https://anond.hatelabo.jp/20200531081711
https://anond.hatelabo.jp/20200530164357
年収増田に底辺からも参加してみました。何カ国かの男性と取っ替え引っ替えおつきあいした国内留学経験で日本語+3ヶ国語ほど話せるので、通訳、翻訳、語学教師、外国人交流NPOの下働きなどで生きています。
ベッドに入って眠ろうとすると、会いたくもない連中が思い出したくもない場面を再現するから気分が悪い。あの時できなかったことや言えなかったことがあったけど、今度はああしてやろうとか、こう言い返してやれとか考えて、その完成度を高めたり、有効かどうかの確認をしたりして、どうにか気分をすっきりさせようとする。だけど、もう過ぎたこと。変えられないんだから、今さらやっても意味は無い。同じことなんて起きない。次なんてないって、冷静な自分が冷や水をぶっかけてくるから、ますます気分が悪くなって眠れない。
そういうときは布団をはいで、時間を確認して、それから気持ちを切り替えるため、リビングへ行くことにしている。温かいお湯を飲みながら、やかましくないテレビをぼうっと見て、苛立った気分が大人しくなるのを一人で待つ。そのつもりでリビングへ行くと、既に母がいて、こたつに入って、テレビを見ていた。母の「眠れないの?」の問いに「そう」と答えて、二人してEテレのドキュメンタリーを見たりして、気分が落ち着くまでリビングで過ごした。
翌日、昨晩の話題になって、母に体調を心配された。申し訳なかった。適応障害になって、退職して、実家に戻ってからずっと心配をかけてしまっているから。
必要とされる人になりたくて仕事に就いたけれど、実際は上司に怒られてばかりで、「薄情者。」「程度が知れるな。」「お前が人生でやってきたことは、何一つこの仕事に生かせない。」等々言われ放題で、職員からはもちろん施設利用者からもその家族からも他機関の人々からも関わる人々全員から役立たずと思われていたに違いない。だから世の中に自分の居場所はないと思った。職場の周りには高い建物がいくつも建っていて、昼飯を買いに外へ出るたび、それらを見上げて、想像で自分の分身をベランダとか屋上とか、とにかく高いところに置いて、分身を落としていた。そうすると少し気持ちが落ち着いた。それでもダメなときはこみあがってしまって、トイレや外で嘔吐した。だから昼食を食べることを止めた。でも吐き気は変わらずあったから、空ゲロを繰り返した。そのうち涙もこみあがるようになった。今までなら耐えられた業務上の圧力。それは毎日のことだから当たり前に押し寄せてきたけど、そのときは堪らなくなって、涙がこみあがり、溢れる前に建物を出た。できるだけ悟られないようにしたけれど、どうだったのだろう。それから涙腺がバカになったみたいで、毎日涙が溢れてしまい、その週の終わりから休職が始まった。
半年経ち、休職の期限を迎え、退職することを選んだ。その旨を伝えるため、理事長と話したとき、話の流れから少し前に就職希望で面接に来た人についての話になった。
「この間、面接にきたのは、履歴書見たらころころ仕事を変えてて、(胸を指でトントンしながら)ここやってるわけだ。ここにある自分の考え方の問題を解決しないで、職場を変えれば問題が解決すると思ってる。そうじゃない。お前みたいに精神やって休職する奴は、また元の職場に戻れば良いんだよ。そうすれば仕事が続くのにな。」
そう話す理事長は、これから離れる元職員へ向けて、はなむけの言葉をくれてやる良い上司だろう、俺。みたいな笑顔だった。だけど俺の気持ちは励まされなかった。休職の半年間、職場に戻れる気はまったく感じられなかったが、戻らない選択をしたことで、この先、お前の未来は真っ暗だと告げられたようで、とても不安になった。退職の意思を告げるために職場へ行くくらいには回復したつもりだったが、その日からまた体調を崩した。
それで実家に戻った。布団に入ったり、風呂に入ったり、一人になったりすると、いつの間にか嫌な記憶に取りつかれている。
そんなわけで母は、眠れないでいた俺を心配してくれていた。しかし母もまた十数年にわたって鬱を患っているから、俺としては、母が昨晩リビングにいたことの方が心配だった。
こんなことってある?と母はぽつりぽつりと話しだした。
「今さらそれを言った人に『なんであんなこと言ったんだー!』って言いたいわけじゃない。」
「けど自分の嫌なところを言われて、それが言い返せないくらいその通りで」
「こういうのっておかしい?」と母に訊かれたから、「そういうことってあるよね」と答えた。
俺からも訊きたいことはあった。“誰から?”“どんな状況で?”“何を言われたの?”それらを訊こうか迷った。けど、なんのために?
聞いた上で、あーしたらいい、こーしたらいいなんて解決策でも提示しようっていうのか。それは本当に必要だろうか。話している相手がそれを欲してるとは思えなかった。何か言ってもうまくいくイメージは湧かなかった。それに話を聞いてほしいんだろうなとも感じた。逆の立場ならそうしてもらいたいし。そしてその上でできることを探した。同じ理由で眠れなかった俺にできることは、共感しかない。そう思って答えた。
だけど、怖さも感じていた。還暦をすぎてもこの苦しみを抱え続けていることは恐怖だった。俺が今抱えているものは、俺が母の年齢になっても抱え続け、怖れ、苛立ち、苦しむのだとわかってしまったから。若い頃に受けた苦しみの処理の仕方は、老いてもわからないまま。かといって苦しみのうまい抱え方も知らないから、耐えて、耐えて、死ぬまでやり過ごす。きっと俺もそうなるのだろう。これから先も嫌な記憶ばかりはっきり思い出され、リアルタイムで傷つけてくる。なのに幸せな記憶は、そのあったはずの幸福感が再生されず、過ぎ去ってしまったことの悲しさに取って代えられてしまう。
とても憂鬱だ。
しかし母は泣いていた。安心したら涙が出たそうだ。俺が共感したことに救われたと言って。
それから、もし父に言ったならば「いつまでもそんなことでうじうじしているんじゃない。そんなだから病気も良くならないんだ」と怒られてしまっていただろう、と。そして母の父親(俺にとっての祖父)であれば、口だけではなく、手も出てきたかもしれない、と話した。
彼らは己の価値基準で、相手の話に勝手に善悪の判断をつけ(それも語られる苦しみの背景も考えずに)、相手の苦しみに目を背け、見なかったことにしようとしてきた連中だ。周りがそんなだから母は疲れてしまうのだろう。
「あんたも病気で休んでるのに、こんなこと喋ってごめん。」と母に謝られた。そして「でも話を聞いてくれるのは、あんただけだよ。ありがとう。」と言われた。
ないと思ってた居場所は、実家にあると、今はそう感じている。家族にそれを感じられることは、恵まれているとも思うけれど、家族に甘えっぱなしの脛かじりな今の自分をみっともないと感じているから、このままではいけないとも思う。だから家の外に居場所を作りたい。それをやる体力気力は、まだないけれど。
弱ってどうだろう?プール、風呂は無し。筋トレマシンとかだけ。
なんだこの金額!長期入会してれば、薄まってくるっちゃくるけど・・・・・
2年続けたとして、24か月だから 月額実質200円強ってところか
無プールだから、300円/回くらいの価値しかないとして、月に10回行けば 元が取れる勘定(手数料分考慮)か?
10回ということは週に2.5回か。近所だということを考え合わせても、ギリギリガールズペースだな。
二か月間は、会費が250円/月。 要するに手数料をチャラ男にするってことね?「施設利用券進呈」ってのが謎?会費以外に手数料と施設利用料が発生するってことか?
会員になっちゃえば、施設利用料は支払い免除か?現地に出向いて 問い詰めないとダメかな?まったく分かりにくい。
10回行けば云々って上に書いたけど、計算しなおし。利用券は家族とか友達に横流ししろって意味かな?
プールも風呂もある市営施設で1か月定期が 6600円/月だったっけ?それに比べりゃ半額以下か?6600円、そう思うと、公営施設にしては、お高いなぁ。
MtFトランスの風呂トイレ問題が盛んに(自分の主観ではMtFの方々当人をほったらかしにして)取りざたされているようだが、自分は世間の一部が邪推するように、彼女らが女風呂で堂々と男性器を晒して周りの女性を怖がらせるようなことをするとは思わない。
自分を含む多くの女性は、ある日自分に男性器が生えてきたとして、それを同性の赤の他人にあからさまに見せびらかそうという発想を持たないはずである。男性の事情はよく知らないが、少なくとも女性に関しては、浴場で他人の裸体をジロジロ見るのも、生えていようがいまいが自分の裸体を人に無理やり見せつけようとするのも一般常識に外れた行為である。
MtFの知人を持つ人が「知人は適合手術をしてないけど女風呂に黙って入るし何も言われていない」と書いているのを時々見かけるので、つまり彼女らはそのような「一般的なマナーに沿った入浴」をしている結果、入浴拒否されることも女湯から追い出されることもなく、自然に性自認に沿った入浴を楽しめていることになる。
これはトランスの入浴が公に認められたとしても同じことだろう。心が女性の人が、わざわざ風呂に入るために他の同性から奇矯な目で見られるリスクを望むわけがないのである。ちゃんとそのリスクを避けるためのなにがしかの知見が共有されているのだろう。
そう考えると「MtFトランスの入浴」と「女湯によこしまな目的を持って入ってきた男の入浴」はまるで性質の違う別物であるとなんとなく理解できるように思える。
ただし、互いに裸体を見せびらかすこともジロジロ見ることもなく普通に入浴を済ませた場合、「MtFトランスの女性」なのか「MtFトランスを自称する(女装した?)性犯罪者」なのかについて外見だけでは判別できず、恐らくシスの認識における是非の論点はそこなのだろう。
(これについては自分も納得のいく対応策を思いつけずにいる。そもそも現状の男湯と女湯でも、性対象が同性の人は何ら罪に問われず自らの性対象の裸体を窃視できているからである。だからといってゲイは異性の風呂に入れ、あるいは公共浴場に入るなとはならないし、ゲイであること/ないことを証明しろとも言われていない)
けれど我々物知らずのシスがそうやって見当違いの場所をつつき合っていても意味のないことで、恐らくMtFトランスの人の望みは、性自認通りの性別のお風呂やトイレに入る時「貴方男ですよね。入らないでください」と言われない自由、その中でシス女性と同じように、迷惑行為を行わず排泄や入浴を行う限りは、他の施設利用者から「貴方男ですよね、出て行ってください」と言われない自由を獲得する事だけではないかなと思う。
「私は心が女なのだから、女湯に入って堂々と生まれ持ったままの男性器を露出する権利がある」とか、「外見が男性的であろうが、私は心が女なのだから女子トイレや女湯に入れないのは差別だ」とか、「男性器を見て女性が脅威を覚えるのは男性あるいはトランス女性に対する差別だ」とか言っているのは、恐らく我々シスの心の中にいる無知と偏見にまみれたMtFトランスでしかない。
我々がトランスジェンダーの方々を正しく理解するために必要なのは、前述した「無知と偏見にまみれたMtFトランス」という虚像を(揶揄、危惧などどんな意図においても)実在するかのように喧伝しないことと、「どのような差別の指摘をもっても、迷惑行為が正当化されることはない」という立ち位置を決してブレさせないことだと思っている。
ただ風呂に入ることを目的として、他人を不快にしたり、怖がらせたりしたい人なんかどこにもいないのだ。他人を不快にしたり、怖がらせたりするために風呂に入ることを手段にする輩がいるだけだ。
そしてそれは、風呂場やプールで人に刺青を見せ付けて萎縮させる行為と同じように、身体上/精神上の性別の如何を問わず許されないことである。
ただ風呂に入りたいだけなのに、自分の生まれ持った体の特徴の一部が誰かを恐怖させる事がある。しかし他人を怖がらせたくはない。そのような時に自分ならどうするかを考えれば誰でもわかるはずだ。
「私の生まれ持った体の特徴の一部を怖がるのは差別だ。私は私を怖がる差別者のために体を隠す必要を感じない。怖がる差別者が出て行くか、怖がらないように心を改めろ」と、怖がる人を追い出すだろうか?
彼ら自身がそれを望んでいて、自らそれを発言するなら自分には何も言うことはない。しかし彼ら自身がそんなことを望んでいると自分は思わない。
いくら外見が男性だからといって、女の心を持って生まれ育った身で男湯に入る不安を知っている人が、同性に同じ不安を押し付けたいと望んでいるとはあまり考えたくない。
※このエントリは
「面白いことをしようとする人たちの運動」それらのムーブメント自体に対して批判や言及しているものではありません。
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・ポイント1
マーチング界隈の比較的若い団体らによる12月下旬に開催予定のマーチングイベント『すごい!マーチング祭』
https://www.marching-matsuri.com/blank-1
・ポイント2
そのイベントがクラウドファンディングによって一部資金を募っている
https://motion-gallery.net/projects/marching-matsuri2018
マーチングを一般層にも広めたいという目的でクラウドファンディングするのはいいと思う。多くの人の目に留まるのであれば。
しかしイベント開催は普通はチケットやスポンサーからの収益で経費をまかなうものなので、このクラファンは何を目的としたものなのかと疑問に思った。
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募集内容
(開催費用(概算)
会場費:50万
警備費:10万
雑費:10万
出演団体御礼:70万
合計・・・約180万円
そのうち70万円をプロジェクトで応援頂きたいと考えております。
(出演団体御礼については、普段から自費負担で活動をしているマーチングバンドの皆さんに対し、遠路よりご出演いただくにあたり、若干ですが各団体へ支援する予定です)
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「そのうち70万円をプロジェクトで応援頂きたいと考えております。」との一文がある。
概算費用の中にある70万、つまり出演団体御礼をクラウドファンディングで募っているのだろうか。
だとすると、参加団体へのお礼はイベント開催の収益から出すのではなくクラファンで集める、と。
御礼分を観客からだけでなくクラファンのお客さんから集めるってこと?これってゲスト団体に失礼じゃない?大丈夫???
クラファン自体目標達成しなくてもイベントは実現するそうなので、元々御礼のお金は用意する予定ではあったのだろう。
でもその70万(御礼)は、「できれば収益からじゃなくクラファンでまかないたい」という思いがあるように読めたんだけど、どうだろうか。
後から『総額180万のうちの70万という意味でした』と弁明がもしかしたらあるかもしれないが、費用項目がずらっと並んでる最後に「そのうち70万円を」という書き方は普通「これらのうちの70万」、つまり一覧の中に該当する70万のことを指しているという認識以外に考えようがないと思うのだがいかがだろうか。
仮に御礼費用のつもりじゃないとしたら、なぜクラファン目標額70万なのか。
ところでチケット代は
祭 券:①正面シート席 2500縁
②スタンド 1500縁
③バックシート 1000縁
となっている。席数は下のページによると1,148席だそう。
1148席を前後にわけるとして正面582席。満員にして145万5千円。
バックシート満員にして58万2千円。つまり席満員の場合200万超える。
つまり前後のが満員になれば、180万の費用を上回り圧倒的黒字。
てかクラファンで70万賄ったとしてその分浮いた収益は誰のものとしてどこにいくの?
なおスタンドっていうのがよくわからないけど、正面の後ろとか横の立ち見席ってことだろうか。(立ち見は消防法的に大丈夫なのか?と疑問もある)
次に、その費用内訳はほんと??
例えば「会場費:50万」とあるが、ここで会場の総合体育館使用料金表を確認したい。
https://www.city.yaizu.lg.jp/k004/documents/a.pdf
まず今回はチケット徴収があるので一日通しで212,030円。
終演が16時15分とのことなのでもしからしたら9~17時の142,060円かもしれないが、時間押したり撤収を考えると一日通しで押さえていると考えられる。いずれにしても今回は高いほうの212,030円で計算してみる。
さらに、ウォームアップや待機用にサブアリーナを押さえているとみて11,450円追加。
…がひとつのイベントとしてチケット徴収対象とみなされる可能性があり、今回は高いほうの57,250円と仮定する。
なお今回チケット代は最高2,500円なので備考(3)が適用され10%上乗せ、利用料は計317,196円と推測。
会場費50万まで20万近く余っている。果たして何に使われているのか。
https://www.city.yaizu.lg.jp/k004/documents/b.pdf
フロアーシート 全128本 (1.1×19m) ということなので、90本借り9,000円。午前午後夜間の3区分通しで27,000円だろうか。
90本の計算根拠:横(1.1m)45本で約50m分、縦(19m)は×2倍で38m
放送設備2,720円やマイクを適当にたくさん借りるとして音響関係合計5000円×3区分で15,000円。
司会やゲスト用とかにイス10脚単位200円借りるとして100脚借りても一日通し6,000円。
ここまでの付帯設備使用料で48,000円。備考(2)がよくわからないけどそこまで大きく変わらないだろう。
この金額が税抜きなのか税込みなのか、また施設利用料に消費税が入るのかわからないけど、仮に消費税加算するとしても会場費合計394,411円。
ここまでの数字はそれぞれの区分で一番高い料金を選んでいるので、高く見積もっても40万行かない計算になる。
という訳で自分概算40万。
50万と40万じゃ大きく違うと思うんだけど、概算が概算すぎない???
ちなみに印刷費10万についてはパンフレットだろうけど、大手プリントパックでの自動見積もりしてみた。
https://www.printpac.co.jp/contents/search_price.html
A4サイズ、コート紙110(しっかりしてるタイプの紙)、10営業日、2000部(お客さん用1500、スタッフ・出演者用500)
ページ数は迷うところだが7団体の紹介を1P丸々使うとは思えないので1Pに2団体で3.5P、あとはご挨拶やらスポンサー紹介で8Pで足りると計算。
27,670 円 と見積もられた。
使う紙質によって多少変化はするだろうけど、めちゃくちゃ高いの使って5万というところではないだろうか。
…と、ここまで読んでいただいたように費用概算がいまいち信ぴょう性に欠けるのである。
クラウドファンディングを募るからには、うそ偽りがあっては困る。その企画にほれ込み、賛同し、困っているなら自分も協力したい!という思いでお金を払うわけなのだから。
前半にも書いたが、クラファンで70万賄ったとして、その分浮いた収益は誰のものとしてどこにいくの?
そのあたり、ぜひ反論していただければ透明性の高いイベントとして評価できる。
マーチング好きの皆さんはこのエントリについてどう思うだろうか。
計算式のミスや漏れている費用などあれば指摘いただきたい(SNSで話題にしてもらえればみんなで議論が深まると思う)
【追記】
JASRACへの上納金を忘れてるとの指摘ありました。これについては入場料取る公演なので発生しますね。忘れてました。
しかし払う気あるんかな?
【追記2】
少なからずコワーキングスペースあるあるな隣人のどうのこうのは通常利用規約に定められていて、その利用規約に同意して増田は利用しているはず。
その利用規約の中に「隣の人のヘッドホンの音が漏れる場合とかあんねんけど堪忍な」「衛生には気ぃつかってんけど人が仰山おるところやさかい、感染病には注意したってな」
「もし万が一施設利用者から感染したとしてもウチは一切補償せえへんで」「逆に増田が他の客に風邪うつしたら損害賠償もろたるで」
みたいな記述があるはず。
もし記述が無いのならば、記述が出来るまである程度無制限にその辺の補償を求めたりは出来る。おそらく記述ができた後は「ちょいルール変わったから規約もう一度読んでーな」にはなると思うが。
流石にちゃんとしたところがそこらへん整備していないはずはないだろ。
以前、福祉施設で働いていたが、そこである知的障害者が大暴れして、男性職員2人がかりでも対処できなくなって警察を呼んだ。
そしたら、警察官を呼んだことが障害者に対する威圧行為=虐待とされて、後日、施設に指導が入った。
そのときの監督する役所の職員が言っていたのが、暴れるのは施設利用者の障害特性だから職員は受け止めないといけない、ということ。
「お前ら全員ぶっ●す!」と叫んで暴れまわる30代男性を職員は殺される覚悟で抱きしめないといけないんですね?と施設長が尋ねると、「そうです。それがあなた達の仕事です」だってさ。
死ぬ覚悟なんてせずに福祉の世界に入った僕は、翌月、職場を逃げるように辞めた。
おかげで今も生きている。
(少し加筆修正。また、ブクマを伸ばすために煽り気味だったので、改めて夜に修正)
妻の仕事が平日休みなのだが子供を保育園(無認可)へ預けにいったら
「仕事が休みの日は、なるべくお子さんと一緒にいてあげてください(=休みなんだから連れて来ないで)」
これって、世の中の常識なの?日本の慣習なの?どういうことだよ?
■前提
・無認可(認定ではない)
ほ保育料を納めている。(預ける日数や時間によって金額が変動することは一切ない)
・保育園と交わしたすべての書面にはに「仕事が休みの日は預けるんじゃねえぞ」等といった旨の依頼は、記載されていない
■考えたこと
・保育園という制度は、共働きで面倒を見たくても見られない家庭のために、仕方なく一時的に保育するために存在している救済的な制度だというのは理解する
・しかし、仕事がない日は預けるなという話は初耳だ。そもそも、そのような契約になっていないし、決して安くない保育料も全額キッチリ払っている
・親が休息をとり、心身をメンテすることで育児の質があがれば、子供は幸せに繋がるし、逆に無理して倒れでもしたら、今度は誰が面倒をみるんだ?という問題に発展する
・(追記)現実問題、メンタルを病んでいて育児に支障をきたしている状態であるため、こうしているという背景もある。子供を預けている間に睡眠をとることもあるようだ。遊びにも行ってるけど。
仮に健康であっても病まないためにリフレッシュは必要不可欠だと考えている。
・「こどもは親といたがっている、すこしでも一緒にいてあげて」などという契約書にない論理で保育園が預かり拒否する権利などないはずだ。
そんなに拒否したいならば、こんな付け焼き刃の後から取って付けたような稚拙な言い訳でなく、保育園の存在理由とと共に施設利用制約事項として契約書に明記していただきたい。
・うがった受け取り方をすれば、保育園側が楽をしたいだけの言い訳にしか聞こえないのだ。
職員だって重労働に晒され厳しい環境にいることはわかる。しかしこっちだって重労働で死ぬほどボロボロなんだよ。
そんなにいやなら、ハッキリと契約書に明記しろよ。ならば黙って従う。書類による契約の前提を考えた場合、裁判したらこっち勝てるんじゃねえの?
もちろん、今後のことがあるから争うつもりなんてないけど、釈然としねえ。
(追記)
子供が親と過ごしたがっているのは十二分にわかるし、できれば親も子供と過ごしたい。
悪いがうちの子供はそこいらの子供よりも断然可愛い。宇宙一、可愛い。
形容するならば一種の「奇跡という概念」が実体化し、そこからニョキニョキと手足が生えたかのような、一種の突然変異的な生物とも言えようか?
就学前のお子さんがいる世帯で、一番気になるのは認可保育所(地域型や認定こども園等も含む)への入所が従来とどう変わるかだった。
しかし、自治体と施設を運営している法人(個人も含め)には大きな変化が2点あった。
②施設への委託費ではなく、児童(の保護者)単位での給付費の代理受領となったこと
①については、26年以前は入所選考と言っていたものが、支給認定と利用調整の2つに分かれた。
旧制度では、児童福祉法により、保育園は様々な理由で保育所を使う必要がある人に、自治体が「措置」として、保育所に入所させるという形だった。
新制度では、子ども子育て支援法により、幼稚園も含めて、保護者(支給認定保護者)がどれくらい教育・保育を受ける必要があるのか「支給認定」を自治体に申請して、支給認定証を受け取り、各保育所へ申し込み、施設と「契約」する形になった。
しかし、実際には待機児童と呼ばれる保育所に入る必要があるが、入れない児童がいる。
その場合には、自治体は「利用調整」を行える法律になっている。
つまり、従来は「措置」で自治体が選考基準を決めて、振り分ければよかったものが、全員が入れる前提の制度になったため、「支給認定」のみになったはずが、実際には入れない児童が生まれる現状があるので、「利用調整」を行う必要があるという制度である。
大して変わっていないと思うかもしれないが、「支給認定」は幼稚園を使うだけの子どもにも行う必要がある。
また、「支給認定」は法律上の基準等があるが、「利用調整」には法律上の基準がなく、自治体ごとで設定する。
このことにより、「措置」時代から使用していた自治体ごとの基準(現在の「利用調整)と、「支給認定」の基準にズレが生じた。
これが結構難題で、本来であれば、「支給認定」を基に「利用調整」を行うはずなのに、旧制度時代に作ったトリッキーな基準を無くすこともできないため、自治体職員が混乱する事態になっている。
いままでは、入所児童数から換算して、自治体から施設運営法人へ概算払いを行い、実際の月別の児童数等を確認(途中入所や退所は自治体でわかる)して、清算する方法が一般的だった。
新制度では、入所している児童ごとに給付を行い、それを施設が代理受領している方式になった。
(この方式自体は、介護保険制度で行われており、健康保険制度でも一部行われている。)
しかし、そもそも保育所等を運営している法人は、事務職員が少ないため、新制度になって、毎月の給付費の請求事務が発生したため、事務量が増大した。
子ども子育て支援新制度は、介護保険と異なり、介護報酬にあたる「公定価格」の改定等だけでなく、職員への処遇改善など、様々な給付・補助が多く、また改定されまくるため、毎年、自治体も施設も職員が混乱している。
上記の2点から、今後の子ども子育て支援新制度(いつまで新制度っていうのか謎)は、制度設計の基になったと言われる介護保険制度のようになっていくと思われる。
運営数が多ければ多いほど、②の事務負担を集約化、軽減できる。
今まで以上に、法人間のM&Aが行われていくと思われる。
①については、法人が大型化すると、園の運営が効率化を超えて、硬直化したりするので、しょうがい児保育や医療的ケアの必要な児童にとっては、難しい時代になるのかもしれない。
介護保険制度では、各サービスごとの給付だが、保育所では、通常の給付費+αのα部分が少ないため、運営法人としてほ旨みがない。寧ろ医療リスクや事故リスクを考えると避けたいのが本音と思われる。
さてはて、これで認可外施設にも保育料無償化を推進したら、どうなることやら…
介護保険に置き換えたら、給付対象外の有料老人ホームに入った人が払う、毎月の施設利用料(家賃)を無料にするということ?
どうやって管理するんだ、これ。
そもそも、大企業は企業内保育所も含めて、認可外保育施設の保育料も無償化という話が出始めてから、積極的に認可外保育施設を設置し始めています。
(企業主導型保育所は、平成30年度時点では、施設種別では認可外保育所です。)
認可外保育所は、認可制度の範囲外ですが、逆に言えば自由度が高いとも言えます。
もし、この傾向が顕著になってくると、現在認可外保育所を運営している法人は、認可保育所だけでなく、大企業が運営する認可外保育所との競争にもさらされます。
認可保育所は、ある意味、国の庇護の下ですが、認可外保育所は自由競争です。
認可外保育所の動向についても、今後気になるところです。
取り留めもなくてすいません。
経済的な不平等の問題はいまや公的な議論の最前線であり、その原因は多面的だ。日本においても世代・家庭・男女・所得間など様々な格差があり、それぞれに異なる原因がある。これらの格差を打開する為には、多面的な対応が必要である。従って私は、日本の格差是正の為に三つの政策を提案する。
一つ目の提案は、年金の給付方式に積立方式を追加する事だ。この政策の目的は、年金の世代間格差を緩和する事だ。現在年金は、既に受給が始まっている世代は納付額より受給額が多い一方で、将来的に受給額が納付額を下回りかねない状況にある。この不平等を解決する為には、国の年金を受け取る退職者が、賦課方式と積立方式のどちらでも受け取れる様にするべきだ。これにより、納付額が受給額を下回る事が無くなり、受給額の世代間格差が緩和される。少子化が進んだドイツでは類似したリースター制度が実施されたが、日本でも同様に制度改編を実施するべきだ。
二つ目の提案は、母親を対象とする児童手当の確立だ。この政策の目的は、育児環境の格差と、男女間の給与格差を是正する事だ。教育費や保育施設利用費の支援を行う事で、家庭間の教育格差や環境格差を緩和する。さらに母親を対象に支給する事で、男女間の給与格差を緩和する。日本は先進国の中で育児に対するGDP比支出が最も低く、育児における環境格差が大きい。東大の進学率と両親の収入が相関を示すという調査もある。男女の地位格差も先進国の中では大きい。これらの格差は、今後の社会保障を安定させる為にも、是正する必要がある。将来世代の担い手は、社会全体で積極的に支援するべきだ。
三つ目の提案は、累進課税の累進度の引き上げだ。この政策の目的は、前述した社会保障制度の財源を確保する事と、低所得者と高所得者の格差を是正する事だ。日本は上位一パーセントの所得階層所得割合が10%を超えている。応能分配の法則から見れば、現在の状況は不平等だ。累進度を引き上げれば、高所得者層の富は低所得者へ社会保障として再分配が可能となる。従って、累進度は引き上げるべきである。
これら三つの政策により、現在の世代・家庭・男女・所得間の格差を是正する。同時に、将来の担い手である児童の支援を行う事で、財政健全化を図る。これを持って、さらなる格差是正に向けた社会保障の拡充を目指すのである。
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