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2024-10-02

anond:20241001072105

古い意味でのオタク唐沢俊一シンパシーを覚えるようなやつは、まずいないだろ。

オタク界隈では、せいぜいで「サブカルの人」扱いで、率直に言えば馬鹿にされるか嫌われるかしていた人。

少なくとも、オタクとしての基準で高く評価されているのを見たことは無い。

人間関係トラブルだって、年齢のせいではなく若いから日常茶飯事で、弟からすら共著の連載記事内で公然と批難されていたこともあった。

我々オタク晩年もろくなもんじゃないだろうけど、唐沢俊一を見て「俺たちもああなるかも」と思う要素は無いよ。

2023-10-12

anond:20231012095951

水玉螢之丞が緩い法律雑誌連載記事を持っていて、

「でかいビルの『定礎』と書いてあるあたりにマッチ棒放火しようとしたら、法律的にはどうなるのか?

 何かの間違いで、それで本当に炎上してしまったら、法律的にはどうなるのか?」

みたいなことを、弁護士に聞いて答えを教わって記事にする、というものだった。

他には、

魚屋が『お客さん、見てくれよ、このでかいブリ。これで旦那をぶん殴ったらイチコロだよ』と言って、客が本当に実行したら殺人教唆になるのか?」

とか。

好きだったんだけど、雑誌自体廃刊になってしまって数回で終了。

残念だったなあ。

2023-07-10

サンソン収録日を推定する

備忘含め時系列を整理する。憶測含む。

山下達郎の「スピーチはいつ収録されたのか、という話。

https://anond.hatelabo.jp/20230709143809

マリ

7/9サンソン放送の「スピーチ」は7/3-5に収録されており、7/6の松尾記事小杉周水が泣いてた&山下夫妻意向弁護士確認済み等)、また7/5服部吉次氏告白記事は踏まえずに話されている。

番組及びスピーチから聞き取れること

7/9サンソンの冒頭で山下達郎は「例によって前倒し」と収録である発言

7/7ツアー島根公演について「はず」と形容しているので、7/7以前は確か。

7/2サンプラザ最終日については過去形で語っているので、7/2以後なのも確か。通常ツアー地方公演の前日に番組録るのもないので、おそらく7/3~5の間に番組は収録している。

地味に冒頭で「ネット週刊誌等」と言ってるのも気になるというか、7/6以降であればメディア側の震源日刊ゲンダイなのは明白で、その場合週刊誌等」ではなく「夕刊紙等」と言うはず。

そしてこれはラジオリスナーカンなんだが、「スピーチ」部分は番組の通常の流れの中ではなく、別日で録音したものを素材として流している感じがする(「えー」の入りの声があきらかに2秒前のフリと違う)。

ただ通常番組収録を行うTOKYO FMスタジオ収録か、「おうちスタジオ」収録かは判断できなかった。リモート収録ではない。音質的にはほぼ違いなかったと思うので、TOKYO FM収録?

また、明らかに自分で書いた文面(台本)を読み上げている。誰か別の人が書いたものではない。しかしその場のアドリブでもない(一番連想したのは菊地成孔の口上だった)。またSC内での原稿チェックが無かったとも思えない。チェックしたからこそ公式リリース言及している。

ということで推測。

時系列(推測含む)

7/9(日) 山下達郎 楽天カードサンデーソングブックで「スピーチ」を放送

7/7(金) 山下達郎 ツアー島根講演

7/6(木) 松尾日刊ゲンダイ連載記事掲載小杉周水が泣いてた、弁護士経由で山下夫妻が契約解除賛成を確認

7/5(水) 19:25 スマイルカンパニー声明発表、サンソン内でコメントありを明言

7/5(水) 6:00 日刊ゲンダイ 服部吉次氏独占インタビュー掲載

7/3(月)-7/5(水)のどこか 山下達郎サンソン翌日曜放送本体を収録

上記より前の7/3(月)-7/5(水)のどこか 山下達郎スピーチ」収録

さらに前の7/3(月)-7/5(水)のどこか 山下達郎スピーチ原稿作成、社内確認

7/2(日) 山下達郎 中野サンプラザ公演

7/1(土) 松尾Twitterスマイルカンパニーとの契約解除、山下夫妻の意向を公開

6/30(木) スマイルカンパニー松尾潔との契約解除

カンだけど7/3(月)に山下から言及の申し出、7/4(火)に「スピーチ原稿作ってすぐ社内確認、同日収録、7/5(水)夕方SC公式リリース、という流れだったんじゃないかな。

収録の弱みでもう打ち返せない7/6(木)に追い情報を出せたKC松尾ゲンダイ師匠ケンカの強さが際立つ(もちろんほとんど偶然だけど)。

このあたりまでが今回の書きたかった範囲。以下は確認のため。

6/20 松尾RKB Grooooow Up! 生放送で「第三者委員会でない」件を批判

6/12 ジャニーズ事務所再発防止特別チーム(第三者委員会でない)記者会見

6/2-30のどこか 双方弁護士経由で「山下夫妻が契約解除に賛成」を確認

6/2 スマイルカンパニー小杉周水松尾潔に「山下夫妻が契約解除に賛成である」と告げる

5/22 松尾RKB Grooooow Up! 生放送で引き続きジャニーズ問題言及

5/18 スマイルカンパニー小杉周水松尾潔に契約解除を通達

5/16 Yahoo!ニュース等に書き起こし

5/15 松尾RKB Grooooow Up! 生放送ゲスト出演で前日の動画言及

5/14 藤島ジュリー景子釈明動画

ちなみに松尾潔は明確に日弁連の定めるガイドラインを踏まえたうえでの「第三者委員会」を提言しており、山下達郎は踏まえているのかいないのかよくわからないけど同じく「第三者委員会等での事実関係調査というのは必須」と発言しているので、結果的松尾潔の「ジャニーズ事務所は『特別チーム』とか適当な逃げ打ってないでマジの第三者委員会立てて調査報告しろやオラ」という提言を補強することになっている。

2023-06-03

イスラエル社会が本当にうらやましい

フィンランド1.32、ノルウェー 1.41…」北欧出生率激減 「高福祉」で「ジェンダー平等」なのになぜ? 日本教科書にすべきはイスラエル

https://times.abema.tv/articles/-/10082371

大学フェミニズム国際開発の先生北欧を持ち上げていたから、すっかり信じ込んでしまっていた。

ジェンダー問題エビデンスで語る時代

結果を出していない北欧猿真似しても仕方ないと気付いた。

イスラエルの“出生率3”の秘訣

イスラエル合計特殊出生率は“3.00”と高く、子どもが多い。宗教的理由や国の歴史的背景の中で、国を存続することに対する思いが非常に強いという理由もあるようだ。朝日新聞高久記者が書いた「『出生率3.0』は幸せか」という連載記事では、イスラエルを『文句を言い合える社会から』と分析していた。子ども大人自由文句を言って対等に付き合える社会なので、何かに困ったら打ち明け、支えてくれる。子育てにはインフラ経済的支援大事だが、それとは別に社会的な制度ネットワークがある。子どもを産みたい社会とは、『子どもが生まれたくなる社会』だと思う」

これ、本当にイスラエルがうらやましい。

朝日新聞記事孫引きになるけど、イスラエルでは人々がお互いに文句を言い合える社会から出生率SDGs要求レベル、つまり社会が持続可能レベルに達しているらしい。

日本でも、人々が文句を言い合える社会にしていって、いつかは出生率を3.0にしたい。

2023-01-29

鈴木邦男と朝まで生TVネット団塊叩き、三島切腹関係

鈴木邦男が亡くなってしまった。ご冥福をお祈りする。

鈴木陣営外の人にも話が通じる右翼として有名だったが、実は朝まで生テレビの成立に大きな関りがある。鈴木が居なければあの番組は無かったんである

また風桶式に鈴木が居ねばネット団塊叩きも無かったんであるちょっと説明しようと思う。

 

新興宗教2世六本木道場

鈴木の親は民族主義新興宗教の「生長の家」の熱心な信者だった。その為大学時代六本木にあった生長の家道場の寮に住み込みんで大学に通うと共に国粋宗教活動学生運動に身を投じ、全共闘左翼学生と殴りあいをしていた。最近話題宗教二世だったのだな。

この道場乃木坂の緑の中にあった。https://goo.gl/maps/tv9eakNek34ZLQXU6

今では生長の家の3代目がエコロジー志向になったので建物も塀も取り払われて開放的な森として一般にも開放されているが、一昔前は周囲の階段が「おばけ階段」と呼ばれるほど鬱蒼とした場所だった。

日本会議の中核メンバーも多くここに入寮しており実はこの寮は戦後右翼運動胎盤みたいな場所なんである安倍政権日本会議が急接近した事で政治にも影響を与えた。米議会安倍政権日本会議関係問題視していたのでこの寮の輩出者も分析把握されているかも知れない。

この敷地内には日本教文社という出版社もあってこれは生長の家教祖谷口雅春の著書を出版して思想教義を広める為に設立された出版社だ。しかフロイトの『精神分析入門』や『夢判断』、ユングの選集などをいち早く出版するなど、実は学術分野でも存在感を示してきた社でもあった。

 

余談だが防衛庁(当時)の庁舎2000年まで六本木にあり(現ミッドタウン)、更に60年代まで門が開いていたので近所の人は庁舎内の売店で買い物をしていたそうである六本木赤坂物価より安い上に生長の家道場防衛庁庁舎は目と鼻の先だったので鈴木も利用して安いパンツ等の購入に重宝していた。

ところがある日、左翼学生による防衛庁突入事件があり、それ以来門は閉められ部外者売店使用することは出来なくなった。

六本木交差点の先や青山まで行ってハイソ価格パンツを買うしかなくなってしまった為に怒り沸騰、全共闘と衝突した際には「お前らのせいでパンツが安く買えなくなっただろ!」と叫んで相手を殴っていたとの事である相手も何を言われているのか不明だったろう、と鈴木述懐していた。まー、面白おかしく話を盛ったんだろうけど。

 

盾の会と森田必勝

1970年三島由紀夫市谷駐屯地東部方面総監部占拠割腹自殺事件が起きて世間を揺るがしたが、三島介錯、つまり斬首をしたのが森田必勝。森田もまた割腹介錯された。この森田必勝は鈴木の後輩で、思想的に鈴木の影響を強く受けていたという。

この為に鈴木は強く動揺、やがて右翼として生きる事を決意する事になる。やがて勤めていたサンケイ新聞退職してしまう。(デモでの狼藉解雇されたとの話)

鈴木はこの事をずっと気にしていて十字架を背負っているかの如くだったが、2000年頃になると「森田氏」と敬称を付けて呼ぶようになった。十字架を下したのかもしれない。

 

余談だが、小泉政権時代男性女性判らんと評判になった井脇ノブ子という政治家が居たが、彼女学生時代右翼学生運動のマドンナで、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』の様に数万の男塾みたいな学生の先頭に立ち、当時新右翼学生運動プリンス立場だった森田との交際の噂もあったとの事である

1977年google:image:『おまえらがかわいいけんなぐるんや!』は井脇31歳の時の刊行だが表紙写真の井脇は暴力教師だかダチョウ倶楽部上島だか素人には見分けがつかない。

 

黒塗り街宣車軍歌最初に止める

鈴木らは「新右翼」であり、これは全共闘などが含まれ新左翼に対抗する為に生まれ政治権力癒着した旧右翼らと違う軸を志向した。そもそも対抗する相手新左翼自体が、日本共産党暴力路線放棄する事に反発して生まれもので、要するに暴力vs.暴力

最初から硬派なバンカラと軍国路線で、彼らが卒業して政治結社を結成するようになると国防色(カーキ)の街宣車を使うようになった。これが80年頃になると威圧感を与える黒塗り街宣車旭日旗日章旗軍歌を流すというスタイルが定着した。

鈴木代表を務める一水会も黒塗り街宣車軍歌を流して通行人威圧して居たが、やがて鈴木はこのスタイルは良くないと考え出す。こんなスタイルでは話を聞いてくれる人が居ない。

という事で今の機動隊バスのような爽やかなブルーに塗り直して大音量軍歌も怒鳴り声も止めた。これは今で言うとテニスサークルヤクザとか好青年暴走族みたいな強烈なミスマッチである。(考えれば機動隊バス国防色止めたのも同じ動機だ)

すると傍目には社会党などの街宣車に見えるから、すれ違う右翼街宣車に怒鳴られる事もあったそうである。「あー、てめえらふざけんじゃねえぞおいゴラ!」「あ、一水会さんでしたかどうもすいませんでした」って事が度々あったそうだ。

 

ただ、話を聞いて貰えないスタイル流行したのは大人の事情もある。威圧感があって相手が震えあがるというのは、例えば企業相手の抗議に行くとき相手が折れてやり易い訳だ。

更に活動費というのは支持者の寄付機関紙の購買費で稼ぐのだが、相手が折れた先に機関紙の購買も持ち掛ければ受諾されやすい。そこで心付けを渡してくる相手もいる。

するとシノギ手段としてヤクザが参入してくるようになる。民事介入暴力だ。ヤクザは元々旧右翼と不可分だったが、それが新右翼スタイル模倣して参入するわけ。威圧感を高める為に街宣車もカーキや灰色じゃなくて黒塗りの方がいいし、車格も小さいライトバン等より大型のワゴンバスの方がいい。こういうのを警察用語右翼標榜暴力団という。当時沢山いたヤクザが参入する事で「業界」のパイも大きくなった。

 

激突全共闘新右翼から朝生

鈴木はこういう威圧じゃなくて議論対話を好むスタイルだったので、敵のはずの新左翼側とも交流があり、新左翼出版社から自書を出版して居たりもした。それで「一般人の方も向いている面白右翼」という評判が高くなっていた。

そこで1985か86年に全共闘上がりの活動家と鈴木含む新右翼の大討論会というのを開催する事になった。司会はあの田原総一朗である

 

この当時は全共闘とか学生運動というのは完全に過去のものになっていて嫌悪さえされていた。流行っていた思想ポストモダンで、モダンの内容も踏まえずに言葉の戯れを繰り出すのが流行していた。これは凄惨内ゲバを繰り返して自滅したのに青臭い異議申し立てさえすればよいという立場で「議論」の場に居座っていた学生運動的なものに参加したくない、そうではないものが新しい価値ある態度なんだという、以前の政治的なものへの強い忌避、反感がベースにあった。あの田中康夫も事あるごとに全共闘残滓の異議申し立て的態度や代ゼミ講師的ノリをコキ下していた(湾岸戦争日本が参戦を求められた事に衝撃を受け転向)。

 

そんな時代背景では政治議論なんてものはカビが生えた扱いで部外者には面白い訳がない。

そう思われていたのに、いざ討論会をやってみたら部外者にもかなりウケがいい。やってる方も面白い。

それでこれはいけるぞと踏んだ田原総一朗テレ朝に持ち込んだ企画朝生だったんである

当時、エロ一本鎗だった深夜放送枠でフジTVが色々実験的な番組放送し始め、その深夜枠のいい加減さも相俟って好事家的視聴者層にウケていた。そこにCNN放送権をゲットして社会路線で行きたかったテレ朝が乗ったのだろう。

 

こういう経緯だから最初の頃の朝生体制派vs.反体制派orリベラルという構図が鮮明だ。田原最近朝生は最早保守左翼だという時代ではないというのが朝生を始めた動機だ」みたいな事あちこちで言ってるんだが、この経緯を見ればこれが嘘って事は判るだろう。ボケちゃってるんじゃないの?討論なんてウケない時代に「激突全共闘新右翼討論会成功で行けると踏んだのが朝生なのだから

そしてこの討論会鈴木の左右を超えた交流議論好きの人格が無ければあり得ず、田原も来なかった筈なのだから鈴木存在朝生を産んだと言って差し支えないんである

 

元気になった全共闘上がりへの反発

こういう風に鈴木活動と波及した社会現象は停滞して煙たがられていた政治議論活性化した。すると全共闘上がりの人士らは元気になって「異議申し立て必要だ」「もう一度騒いでもいいだろ」と言うようになった。これらを受けて刊行されたのが1994年の『全共闘白書である

この動きに対し、同世代松原隆一郎文藝春秋社の雑誌諸君!』で批判を加える。更にこれを受けて諸君!誌では「うるさいばかりで無責任 上と下からぶっ叩け全共闘世代」という特集を組んで、その名の通りに上の世代と若手の執筆者全共闘叩きをする記事を寄せた。

まりはこれがネットで長年繰り返された団塊批判の始まりなのだ。この全共闘的振舞いへの批判から団塊Jr.世代増田もそう)の日本支配するオヤジ世代へのルサンチマンと甘えが被さり、「団塊世代」全体を叩くという風にスライドしてきたのである。そこでは例えばいい年になっても漫画を読んでるというスタイル確立したのが団塊だ(劇画市場の成立)とか子供部屋が個室とか結婚は好きな相手とすれば良いしなくても良いという常識とか若者向け流行歌の市場とか個人プライバシーとか時給制アルバイトとかが団塊世代わがままをしたせいで出来たって事にも向き合わないで済んだ。

 

些か「風が吹けば桶屋が儲かる」的だが、鈴木活動が無かったら全共闘上がりが活性化して『全共闘白書』が刊行されることも、それに対して下の世代が反発する事も無かったのである。そしてそれがネット民の甘えを吸収して団塊叩きに変化する事になったのだ。

 

鈴木赤報隊

最後現在統一教会との関係で取り沙汰される朝日新聞襲撃殺人事件赤報隊に関して。

1990年代新右翼を名乗る男の脅迫柳美里サイン会が中止されるという事件が起きた。鈴木SPA!誌に連載を持っていてそれを批判したところその男が抗議してきた。その中で男が赤報隊の名を語った為、鈴木は「赤報隊とは面識がある、名前を騙ったお前を赤報隊は必ず殺すだろう」と伝え、懺悔言葉を引き出す事に成功し、それを連載記事に書いた。

すると、直ぐに警察が何らかの容疑で令状を取り事務所を捜索して書類の類を皆押収してしまったのである赤報隊情報を得る為の別件事件だ。これに鈴木は怒って赤報隊情報は二度と官憲提供しないと書いてそれきりになってしまった。

結局赤報隊鈴木の面識が脅迫犯へのブラフだったのか真実だったのかは不明なんである

 

ヤクザ人権デモ

ヤクザの根絶やしを目的とする暴対法施行される事になった時、任侠右翼とも付き合いがある野村秋介鈴木ヤクザ人権を守れデモに参加しようと強く誘われたが、鈴木は「イヤですよヤクザなんて」と気乗りがしなかったが、野村親分肌なので断れない。仕方なしに参加したら呉智英らに「アウトロー人権とは笑止」などと言われてしまった。

2022-12-07

音痴という言葉は、大正時代前後造語されたようだ(西洋音楽との遭遇によって)

https://kogure.exblog.jp/14108924/

・・・音痴」という言葉は、やはり近代になって西洋音楽日本に入ってきてから使われるようになったと考えて、ほぼまちがいないことが明らかになった。音痴が新しい言葉であることのほかに、もうひとつ注目したいのは、仲間うちでは「私は音痴でして」と公言してはばからない日本人の態度である

・・・音痴という言葉には、否定的意味だけでなく、みんなの共感を得る肯定的意味が含まれているらしい。否定的意味では音痴ははずかしいこと(恥辱であるが、肯定的意味では、むしろ積極的公言したくなるほどのことであるらしい。そして否定的意味意識されているが、肯定的意味はあまり意識されていないようだ。

あいにくとブログ中に記載のある連載記事URLリンク切れだが、興味深い話だ

以下の「なぜ音痴を経由するのか?」という質問の答えにはなってはいないけれど

「できないこと」をどこかポジティブニュアンスすら含むように表現する言葉として便利なのは確かだったのだろうな

音痴運動音痴方向音痴 → なんで一回、音痴を経由するの?

https://anond.hatelabo.jp/20221206022014

2022-06-25

ゲームラボ小田嶋隆

小田嶋隆というと、昔ゲームラボコラムの連載を持ってたから、自分はそっちのイメージの方が強い。

から日経ビジネスオンラインで世相を斬るような記事を見たときは、同一人物なのか?と初めの方は疑問に思ってた。ゲームの話も全くしないし。

ゲームラボで連載してたコラムは、当然ながらゲームの話がメイン。そして、ゲームラボからポケモンは本当に良いゲームなのか?リッジ5って微妙じゃね?みたいに、メジャーゲーム叩きも割と多かった。まあ、メチャクチャ叩くというより、違和感説明するような感じだったけども。

とはいえ本業コラムニストなんだから、やっぱりゲームラボ連載記事の中では、読んでて面白かったという記憶が強い。そうでなければ、著者の名前なんてイチイチ覚えてないしな。

この人のコラムのページには、内容に即したゲームラボマンイラストが描かれてたから、この人がゲームラボマン中の人なんだなと勝手に思ってたけど、もちろんそんなことはない。

別に小田嶋隆に感銘を受けたとか特別な思い出があるとか、そういうことはないけど、ゲームラボと絡めた話題を全く見ないから、なんとなく書いてみた。

元ゲーラボ読者としてご冥福をお祈りします

2022-03-07

こんなことも言えなくなった?そんなことは昔から言うべきではなかっ

もともとそんな民度の低い質問はしてないし大変とも思ってないのだが・・・

お前の周囲はどんだけ民度の低いオッサンばかりだったんだw

ライター武田砂鉄さん

2022年3月7日 06時00分



<ことばの現場 寄稿

 ジェンダー平等テーマに掲げる8日の「国際女性デー」。ジェンダーにまつわることばを出発点に、見過ごされがちな差別格差について、3回に分けて考えた今回の連載。男性優位主義実態を指摘した近著「マチズモを削り取れ」があるライター武田砂鉄さんに、テーマに合わせて寄稿いただいた。(連載記事記事末尾のリンクから

   ◇

 「最近は何を言ってもいろいろ言われちゃうから大変だよ」という言い方をよく聞く。その言い方は、「あちこちで物を言うのが不自由になってきた」と展開していくのだが、「なぜ、これまでは何も言われなかったのか」という観点がすっぽり抜けていたりする。これまでもダメだったのかもしれないのだ。

武田砂鉄さん

武田砂鉄さん

 本人の性のあり方について本人の同意なく第三者暴露してしまうことを「アウティング」と呼ぶ。自死につながったケースさえあるのだが、こうした事柄についても、「それくらいのことで」との声がまだまだ向かう。

 何でもかんでもセクハラなっちゃうんだからたまったもんじゃないよ、と吐き捨てる人は、どういうわけか、セクハラにならない限界点を知ろうとする。「髪切った?」はいいのかな、「このあと、彼氏デート?」はいけないのかな、といった具合に。「相手がどういう気持ちになるか考えてみましょう」と、小学校で習ったようなメッセージを改めて送りたくなる。

 これまで自由に使えていた言葉制限されると、自分たち不自由になったと感じる人がいる。ジェンダー平等が繰り返し叫ばれる社会の中で、とりわけ男性はそう感じる機会が多いはず。その時、真っ先に、「これは、これまでもダメだったやつではないか」と考えなければいけない。そう考えないと、なぜかギリギリを目指してしまう。ギリギリを目指して、これもダメですと言われると、不自由な世の中だと世の中のせいにする。

 石原慎太郎差別発言を繰り返した。女性に、外国人に、障害者に対して、とにかく繰り返した。なぜ繰り返したかといえば、それを、日本社会が、そしてメディアが、彼のキャラクターとして許容してしまたからだ。彼が亡くなると、彼の差別発言について聞かれた幻冬舎見城徹社長が「世間的な調整や気遣い忖度のできない人なんです」(2022年2月9日朝日新聞デジタル)と述べていた。

 ほら、こんなことを言うのだ。なかなか「世間」とは合わせられない人だし、「忖度」が苦手だったと。ここには、それを言われた人がどう感じたかという視点がまったくない。棘として体に刺さったままの人がたくさんいる。その人にとっては、言われた人が亡くなろうが、棘がとれるわけではない。むしろ、偉大な作家政治家だったと大ざっぱに肯定されれば、棘は改めて体に刺さる。

 昔からダメだったものが、今、ようやくダメだと認定されるようになってきたという考え方をしたい。「こんなことも言えなくなっちゃったのか」があちこちから聞こえる。そんなことは、昔から言うべきではなかったのだ。ギリギリを目指す人には冷淡に接していい。「それ、ダメですよ」と言う。モゴモゴ文句を言うかもしれないが、だってダメなのだ勉強してから出直してこい。年長者だろうが、この対応で構わない。

2022-02-14

anond:20220210212850

声のでかいやつがなんも言わないから原神は天才オープンワールドゲーム重厚ライティングを実現させたとか、ゼルダの伝説鬼才サウンドデザイナー世界観を作り上げた(以降RPGでは1小節ずつBGMを作ってどこからでも変調できるようにするのが当たり前になった)とか言われてないだけでね

いや言ってくれよ!

そういう話は十分な需要あるとから、もし連載記事とかyoutubeチャンネルになってたら見に行きたい人たくさん居ると思うぞ。

2022-01-22

anond:20220122222316

この手の社会運動では大学先生出版社の人もたくさん関わってる。

後で変な人を加えてたのが発覚したら死活問題じゃない?

互いに非常勤連載記事仕事で持ちつ持たれつの輪があるのに、それをぶち壊すような人を入れたらやばいでしょ。

2021-10-18

何言ってんだかわからない記事

(要約)

東京オリンピックで若手の選手が、メダル勝利というリターンのために、今までの日本人にないリスクの取り方で試合をしていた。勝利だけではなく、称賛というリターンがあるからこそ、積極的リスクが取れるのではないか

・この考え方は投資にも広がる。ESGやSDGsは、金銭だけではなく社会的なリターンがある。投資でも積極的な挑戦リスクが歓迎されてほしい。

東京オリンピックの若手選手は、リターンを得るには、リスクを取らなければならないというリスクとリターンの法則体現していた。

投資では若年層の積立NISA利用が増えており、投資に対する意識が変わり始めている。今後の成功体験によって、資産形成日本でもトレンドになることを期待する。

以上。

これは、ある証券会社の「ライフプランコラム」という名前連載記事

きっと著者は「今までの日本人(って誰だよ)はリスクを取らないで貯蓄ばっかしてるけど、見ろよオリンピック若者、すげぇ勝負かけてんじゃん。今の若者つみたてNISAにも積極的だし、メンタルが違うのかも?このまま投資若者トレンドにならないかな~」って言いたいのだと思う。たぶん。なんせ何言ってんだかわからん記事から

あと、

から何?

2021-08-11

ネットワークちゃんと学びたいなら

最低限のNetwork知識 https://zenn.dev/hee/articles/ce9002ae525622 という記事ブックマーク400を超えていて、どうしてこのレベル記事に400もブックマークが集まるのかと問いたい。

覚えたことをまとめてアウトプットするのは素晴らしいことだと思うしそれは否定しないんだけど、勉強したての見習いが書いた薄い内容とベテランがまとめた記事だったら、学ぶのに適しているのはどちらかという話である

そんなわけでちゃん勉強するならITMedia系でプロに金払って書いて貰っている記事を勧めたい。

ちょろっと探してみて初心者向けに纏まってる内容だったので、以下の連載が良いと思う。

https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1503/13/news04.html

それでもっと知りたいと思ったらMaster of IP Network記事を読み漁るといいかな。

https://atmarkit.itmedia.co.jp/fnetwork/index_index.html

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追記

マスタリングTCP/IP が名著だしおすすめなのは間違いないけど、ネットワークを専門としないであろう人にまでおすすめするのは少しハードルが高い気がするよ。

上に挙げた連載記事を読んだ結果もう少しちゃんと学びたいと思ったならば、その時には手に取ってもらいたいかな。

2021-07-27

雑誌映画秘宝』の記憶(59)

 健康がすぐれないので、この投稿は短めです。

 小山田圭吾障害者虐待に関して執筆されたQuick Japan(QJ)やRockin' On(RO)の記事、そして北尾修一によって発表された村上清と小山田圭吾擁護するブログ記事を読んで、改めて感じたのは「自分たち(=サブカル業界人)の欲求愉悦のためには、他者尊厳を踏み躙ること、他者負担を負わせることを何とも思わない」と云う、昔も今も変わらないサブカル業界人自己中心的な体質です。そして、この体質は、町山智浩旧体制映画秘宝』と瓜二つです。

 件のQJ連載記事いじめ紀行』の中で村上清は「イジメエンターテイメントだ!」と明言しました。それが本当ならば、村上清は何故、彼自身イジメ加害者取材しなかったのでしょうか?何故、村上清は、彼自身イジメ加害者を探し出し、彼(ら)を取材して、村上イジメた時に加害者(ら)が覚えたであろう興奮や愉悦、或いは村上自身が舐めた辛酸屈辱感について、詳細にレポートしなかったのでしょうか?何故、村上清は加害者(ら)と「アレはヤバかったよね(笑)」と、いじめトークで盛り上がらなかったのでしょうか?村上清が言う「救いが無いことも含めて、イジメエンターテイメントだ!」と云う主張が本物ならば、村上にはそれが出来たはずです。

 もちろん、村上清がそれをしなかった/出来なかった理由は分かりきっています。本当は「村上清にとってイジメは、決してエンターテイメントではなかった」からです。記事執筆した当時の村上清は、彼自身イジメ加害者に対して、依然として恐怖感や忌避感を抱いていたのです。

 本当は村上清は、彼自身イジメ加害者リベンジたかったが、それは村上には出来なかったのです。本当の加害者へのリベンジが出来ないことは、村上清にとって大いなる屈辱であり、劣等感の源でした。その代償行為として『いじめ紀行』を執筆し、それを通じて仮想的に加害者となることで、被害者としての屈辱感を解消しようとしたのです。

 この村上清の行動は、見れば見るほど町山智浩旧体制映画秘宝』と瓜二つです。

 小山田圭吾に対する世間批判が高まった後、町山智浩Twitterで「悪趣味鬼畜カルチャー原動力は、電通ホイチョイフジテレビ的なカルチャーへの対抗心だった」と云う主旨の発言を行いました。また町山智浩だけでなく、旧体制映画秘宝』全体が、ジョックス(米国スクールカーストで上位である体育会系)に対する怒りと憎悪を撒き散らしていたことは周知の事実です。

 では町山智浩らは、その電通ホイチョイフジテレビジョックスに対して復讐したでしょうか?していません。町山智浩らの怒りや憎悪を向ける本来相手である電通ホイチョイフジテレビジョックスには町山らの力では敵わないから、その鬱憤を晴らす代償行為として、女性同性愛者やアニメ愛好者を攻撃して、憂さ晴らしをしていたのです。或いは『映画秘宝』内部のカースト下位の人間(ギンティ小林等)に対してパワハライジメをして、いじめ加害者としての立場を楽しんでいたのです。

 そして、町山智浩による筋違い鬱憤晴らしは、今なお止むこと無く続いています現在町山智浩は、女性差別蔑視発言同性愛差別蔑視発言を繰り返しています

 このように比較することで、悪趣味鬼畜系であろうがなかろうが、また90年代から変わることな現在も、サブカル業界人たちは、恨み(?)を晴らすべき本来相手に敵わないが故に、その鬱憤を晴らすために「弱そう/反撃してこなさそうな相手」を選んで攻撃している卑怯者たちであることが理解できると思います

 この投稿は、以上です。

2021-07-19

転職面接で、定年退職まで働くイメージがなかった企業、それも全然違う役職に応募してしまい、ミスったーって思いを全く取り繕わなかったら普通に祈りされてしまった。

リクルーター経由ならどこがダメ感想をいただけるのだけど、完全に無味無臭お祈りメールから「こいつとは一緒に働きたくない」という書いてない文脈を読み取ってしまう。

...やっぱりそれでもいろんなことを考えてしまう。

悔しい‼って思い、メガベンチャーなんて言われてたけど普通に判断スピード大企業のそれでもう全然そういう会社じゃないんだなって色褪せた思い、

どーせダメからって最後質問給与を聞いたら、逡巡した後で非managerで700万円って答えてくれて、の後紹介された連載記事を見てこれでこれかーって素直に思ってしまった思い、

お前もべっつにそんなに強くないだろ、むしろ雑魚だし、たった一人技術だけで上がりじゃなくていろんな部署に声をかけて人を巻き込む力が多かれ少なかれあって事業に貢献してそれやでって思い。

ソシャゲで巻き上げる力やっぱりやべーなぁって思い。

色々なものが積み重なった。

あーでもやっぱり社会性って大事だね。

2021-06-10

倍速視聴とSCREENカセットテープ

 映像コンテンツの倍速視聴に関する話題を目にして、ふと思い出したことがある。以下に記すのは、個人的昭和の思い出話である

 歳の離れた兄が買っていた『SCREEN』と云う映画雑誌が、実家本棚に何冊も置かれていることに気づいたのは、私が小学校の高学年になった頃だった。裕福な家庭ではなかったので、我々兄弟は一つの部屋を共有して過ごしていた。だから実際には、もっと以前から、その雑誌本棚に置かれていたことを私も知っていた。したがって、正確に言えば気づいたではなく、興味を持つようになったと言うべきであろう。

 それらは70年代に発売されたもので、ちょうどSF映画オカルト映画パニック映画流行した時期に該当する。だから、これらのジャンル作品のスチール写真を載せたページを眺めるだけでも、子供には十分に楽しめたものだった。

 やがて、そう云うビジュアル記事を眺めるだけでは飽き足らず、活字の部分にも目を通すようになった。最初は、やはりSFオカルトパニック作品関係するところから読み始めたが、それらにも限りが有る。こうして、あまり子供向けではない記事にも、当時の私は目を通すようになっていった。現代とは異なり、地方の非富裕層の家に生まれ子供には、娯楽の選択肢が極めて少なかった。従って、ほとんど已むを得ずと云う形で、元々は興味対象外だったものにも手を出すことになったと云う次第である。私と似た境遇に在った地方の名も無き小中学生も、私と大同小異経験をしたのではなかろうか。例えば、家に置きっぱなしにされた古いジャンプ/マガジン/サンデー/チャンピオンを、何度も何度も読み返し、その結果として、元々は興味が無かった作品の魅力に気付かされたといった、そう云う経験のことである

 話を戻すと、こうして結果的活字記事も読むようになった私は、雑誌SCREEN』に淀川長治連載記事掲載されていることに気づいた。当時の子供でも、淀川長治の顔と名前は知っていた。テレビに出て「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」のセリフを言うことでお馴染みの、有名なオジサンであった。その連載記事は、読者から質問相談淀川長治が答えるコーナーであった。

 読者から寄せられた「僕は映画監督になりたいのですが、どうすれば映画監督になれますか?」と云う質問に、淀川長治は次のような回答をしていたと私は記憶している。

 「こうすれば映画監督になれると云うような、確実な方法手段は無い。それは無いが、強いて言うならば、同じ映画を十回は観なさい」と。

 馬鹿小学生だった私は、これを読んでも何のこっちゃとしか思わなかったが、世の中には淀川長治が言わんとするところを正しく理解して、きちんと実行した人も存在したのだった。それを後に私が知ったのは、中学生になった頃、GAINAXが初の作品オネアミスの翼』を製作劇場公開した時のことである

 中学生になった私は「何だか凄いアニメ映画が、若手クリエイターたちによって作られて、劇場で公開されるらしい」との情報を知った。知ったは良いが、そこはド田舎に暮らす非富裕層の哀しさである。公開する映画館は近隣に無かったし、そんな映画館が有る都市部まで行く手段も無かった。当時の私に出来ることといえば、劇場公開に合わせて発売されたムック本を、少ない小遣いで買って、それに掲載された場面の絵を見て、実際のスクリーンで動いているところを想像することぐらいであった。これもまた、同じような経験を持つ人がいることだろう。なお、そのムック本には物語最後の場面までしっかり掲載されていたので、話そのものに関しては、当時の私も知ることができた。

 さて、映画の場面を載せたビジュアル記事を読み終えた私は、もちろん活字記事の部分にも目を通した。そこには、本作品監督を務めた山賀博之氏のインタビュー掲載されており、映画監督を目指そうとした山賀氏の若き日の思い出も語られていた。その思い出話こそが、淀川長治の「同じ映画を十回は観なさい」に関する話なのである

 雑誌SCREEN』の淀川長治の当該記事を読んだ当時の山賀博之氏は、その教えどおり、同じ映画を十回観たと語っていた。ちなみに、実際に山賀氏が十回観た作品の例として挙げていたのは、少年野球チームの少年少女コーチ奮戦を描いた、アメリカ映画『がんばれベアーズ!』であるテイタム・オニールかわいい山賀博之氏が語ったことは、概ね以下のようなことであった。

 「最初の2〜3回目は、普通に観客として楽しんで観ているだけ。4〜6回目辺りは、もう観たところばかりだと思って、飽きて退屈する。それが7回目頃を過ぎると今度は、場面場面で作り手が何をしようとしているのか、ココで溜めてココで盛り上げようとしているんだなとか、画の見せ方とか、そう云う作り手の意図気づき始める。同じ映画を十回観ると云うのは、こういうことかと理解した」やはり、何かを成し遂げる人は同じ文を読んでも、凡人とは違い有益な学びを得る能力が高いということなのだろう。

 ここで紹介した淀川長治氏の教えと山賀博之氏の実践エピソードは、あくまでもプロを目指す人たちに向けた話なので、我々一般人とは関わりの無い話に思えるかもしれない。また、現代コンテンツの数量が昔よりも多い時代なので、一つの作品を繰り返し読む/観るという時間的な余裕が無い現代人が大半だろう。しかしそれでも、一つの作品を繰り返し味わうこと、そして運が良ければ、そのリピート鑑賞を通じて何かを気付く/発見することは、貴重で豊かな経験であると私は思う。倍速視聴をしてまで観る作品の数を増やすことにも、一定理由合理性は有るのだろうとは思うが、何かしら自分レーダーに引っ掛かるモノを持つ作品出会った時には、少しだけ立ち止まって、それを繰り返し味わうことも試してみるのも一興ではないだろうか。

 ここまで書いた上に蛇足だが、もう少し思い出を書き残す。昔、Blu-rayDVDレーザーディスクはおろか、家庭用ビデオすら普及していなかった時代の思い出話である。その頃は、アニメ映画作品の音声を収録した、LPレコードカセットテープ販売されていた。(一部では家庭用映写機で上映出来るアニメ映画作品フィルムテープリール販売していたが、これを買って楽しむことが出来るのは、本当の金持ちだけだった。)私は子供の頃、この手の音声収録レコード商品の一つ『ルパン三世/カリオストロの城』を所有する人物から兄弟のツテでカセットテープダビングしてもらい、それを何度も何度も繰り返し聞いて、頭の中では『水曜ロードショー』で観た『カリ城』の映像を想い起こして楽しんでいた。この体験のおかげで、私は今でも『カリ城』の全セリフ暗誦できる。何の自慢にもならないが。

 そして、歳月が流れた。

 後に社会人となって働き始めた兄が、VHSビデオデッキを買ってくれたので、我が家ビデオを利用できるようになった。金曜ロードショーで放映された『カリ城』を録画すると、当然それも繰り返し何度も視聴した。カーチェイス場面などはコマ送り再生作画をチェックしていたので、倍速視聴とは正反対行為である

 ほどなく小さなレンタルビデオ屋が我が町にも出来て、兄がスプラッター映画とかゾンビ映画とか借りてきてくれて、一緒に楽しんだりもできるようになった。古い『SCREEN』の記事を読んで、勝手に凄い作品だと思い込んでいた『巨大蟻の帝国』や『スクワーム』が、実際の映像を観るとショボい作品であることも思い知った。

 大人になって、現在宮崎駿のことは反吐が出るくらい大嫌いになり、ルパン三世作品としての個人的評価も、軍配は『vs.複製人間』の方に上げるようになった。

 子供の頃には観ることはおろか、存在を知ることも叶わなかった様々な作品の数々を、今では視聴して楽しむことが出来るのだから、明らかに子供の頃よりも、現在の私は恵まれている。

 それでも、熱に浮かされたように古い映画雑誌を何度も読み耽って、観たことも無い映画の内容を勝手想像したり、何度も何度も『カリ城』のカセットテープに耳を傾けて台詞暗誦していた子供自体の思い出は、それらが経済的な制約から生じた行為だったにも関わらず、何だか私には宝物のように思えるのである。ただのガラス玉が宝石より愛しく思えるように。

2020-03-17

[] ドメイン駆動設計

今日という1日を最高の可能性を実現できるかどうか確認するための時間としたい。

今日の私はたくさんの選択肢の中から最高の経路を選んで実現しているだろうか?

否。断じて否。まだまだダメである。(反省

DDDパワーアップ

今の私に足りないものプログラム設計能力である

ドメイン駆動設計を学び参考にしたい。

とりあえず、今日中にCodeZine連載記事に目を通しておきたい。

2019-02-25

から20年前の技術雑誌原稿料暴露する

20年前にあった技術雑誌なんて数少ないか特定されそうだけど気にしない。

自分が書いていたのは連載記事。1年間連載したので12回だった。メイン記事というほどではないが人気はあった。

ページ数は結構調整が効いた。基本8ページくらいで、多いとき12ページくらい書いていた。

原稿料はページあたり1万5千円。なので月に12万円から18万円くらい。これは結構高い方で、同じ雑誌でも1万2千円くらいが相場だった気がする。雑誌サイズ(A4とかB5とか)や文字の大きさにもよるから一概に比較できないので注意。

1回分を書くのに費やす時間は、平均1週間くらい。片手間に書いてた。

当時は図を手書きFAXで送ったら、向こうのデザイナーの人がかっこいい絵にしてくれた。デザイナーの人ありがとう

そして図を増やすと読者が喜ぶ。読者が喜ぶと編集者も喜ぶ。労せずページが増え原稿料増えて俺も喜ぶ。みんな喜ぶので最後の方は図だらけだった。デザイナーの人ありがとう

連載は好評で終了時に続編を書かないか打診はあったが、忙しかったのとその分野の専門家でもなかったのでお断りした。

そしたら書籍化された。原稿料払ってたからって理由印税普段10%のところ9%になった。2500円くらい。技術書としては珍しく大ヒットして1万部売れたところでちょい改訂印税10%になった。そこから5000部くらい売れてる。今も定期的にお小遣いになって美味しい。

計算すると、連載時は平均10ページとして月15万×12ヶ月=180万円。書籍化10000部×2500円×9%=225万円、5000部×2500円×10%=125万円、計530万円。おお労働時間の割に結構いいな。でもこれは特殊な例だと思う。技術本の執筆は報われないのが基本。多分3000部くらいが限度。

本を書いて一番良かったのは、業界内外の人に対する自己紹介として便利なこと。「こんな本を書いています」ってamazonリンクレビューいっぱい)を送るのは効果的。

今はどうなんだろ。執筆依頼とか面倒で断ってるけど、この前We○+DBさんから提示された原稿料はショボかったな…。今は情報発信Webが基本だし、なろう文庫みたいに上手く行ったら書籍化みたいな飴がないと厳しそうな印象はあるな。

何かの参考になれば幸いです。

2018-09-18

anond:20180918220704

自身はもう何年もエロゲ雑誌買ってないが、

しいて挙げれば「そのエロゲ雑誌しか手に入らない(orもっとも早く手に入る)」人気ゲームFD、特典、アペンド、キャラグッズ的なもの、あと古い人気ゲームの復刻ディスクなど

こうして挙げるとことごとく付録関連やな

あとはせいぜいエロゲメーカー中の人(人気のあるシナリオライターゲンガー)の連載記事とか

かには、人気のある有名ゲームの、そのエロゲ雑誌しか読めないスピンオフ的なものとか

2017-09-26

anond:20170926171834

トップページから読み始めた時は、たいてい

前のページ=古い記事

次のページ=新しい記事

なんだけど、カテゴリークリックした途端、ブログシステムが気を利かせて、

連載記事最初から=古い記事から順に読めるように

前のページ=新しい記事

次のページ=古い記事

と変えてしまタイプがあるので混乱の元になっている。

2017-05-30

http://anond.hatelabo.jp/20170529235032

47条の7については

さらに、(d)電子計算機による情報解析が著作物複製・翻案目的であれば足り、必ずしも電子計算機による情報解析が実際に行われることは必要ではありません。

引用元:【JRCマガジン第26号 連載記事JRCマガジンバックナンバー公益社団法人日本複製権センター旧名社団法人日本複写権センター)】 http://www.jrrc.or.jp/topics/detail/20140829103825.html

とあるので、今回手作業であっても該当するんじゃないかと。

複製はOKだけど公衆送信NGらしいけど、データのものを公開してる訳じゃないのでこれもたぶんセーフ。

で、47条7自体が、もともとの著作権法だと分析目的の全文使用学術目的であっても法に触れるので例外規定を設けましょうね、って追加された条文らしいので、「引用に当たるか」については「引用範囲を超えている(ただし別の条文で認められた使い方なので著作権法違反にはならないだろう)」となりそう。

参考:【情報解析と著作権https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/55/6/55_434/_html/-char/ja/

条文には使用していい範囲についての但し書きがないけど、もし裁判になった場合は、使用するデータ妥当性によって47条の7が適用されるかどうかが争われたりするのかな?そこまではよくわかりません。

2017-02-15

山本一郎やまもといちろう)氏の過去発言

FLASH』(光文社2008年9月2日号 No.1017

山本一郎切込隊長ネット人民共和国Ver2.0」vol.40

「でも本当の注目は社民党だぜ。 <略>

護憲平和主義だと言うのは構わんが、何食わぬ顔で北朝鮮拉致とか協力しやがって。テロ片棒担ぎ放題じゃねえか。どのツラ下げて理想語ってるんだ。」

何食わぬ顔で北朝鮮拉致とか協力しやがって。テロ片棒担ぎ放題じゃねえか。

これ事実無根だったら完全にアウトな発言でしょ。

それとも事実だったから、社民党は黙認したのかな。


町山智浩氏と山本一郎氏がツイッター上でバトルを繰りひろげていたが...。

(ある時点で山本氏沈黙してしまったため、町山氏が一方的批判しているようにみえるが。)

町山氏は山本氏過去ネット上でのネトウヨ発言ヘイトスピーチ発言)を批判していたが、

ネットの中だけでなく、大手出版社光文社から発行されていた雑誌FLASH』の連載記事の中で上記のような問題発言をしていた。

本人および光文社冗談ですまそうとしているのかもしれないけど、冗談ですむ発言だろうか。

山本氏現在フジテレビワイドショー「とくだね」でコメンテーターをしているそうだが、もしこれからテレビに出演するのなら

公党を誹謗中傷した過去発言をきちんと謝罪したうえで出演するべきではないか

それ以前にフジテレビは、商業出版された雑誌で上記のような発言をしていた人物を出演させることについてどのように考えているのか。

是非、ご意見を聞かせて欲しい。

もっとも、社民党北朝鮮拉致に協力していたのが事実なら、そのような政党現在も堂々と活動していること自体、大問題だけれども。

2016-12-10

#村田マリシンガポールに行った理由の変遷

話題のムラマリさんですが、記事によって書かれている理由コロコロかわっているんですよね。

1)

2012年6月06日

起業家として海外ビジネスチャレンジたかった

2)

2014年10月02日

子ども中国語英語ネイティブにするため

3)

2016年9月8日

温暖な地域の方が、子ども病気が治りやすいと知ったことが主な理由です

複合的な理由だったのかもしれないし、

行動した後から本人の記憶の中で理由の変遷があったのかもしれないですが、

おもしろかったのでまとめました。

他意はないです。

かしこ

【出典】

※1

Ryuichi Nishida

女性起業家シンガポールに向かう | TechCrunch Japan

http://jp.techcrunch.com/2012/06/06/jp20120606a-female-entrepreneur-goes-to-singapore/

※2

佐藤留美

村田マリシンガポール移住した理由とは?

https://newspicks.com/news/651502/body

※3

村田マリ

日経産業新聞VB経営AtoZ連載記事

https://dena.com/jp/article/2016/09/09/003194/

TB

http://anond.hatelabo.jp/20161211110105

http://anond.hatelabo.jp/20161213214153

2016-10-12

今朝の中日新聞におわびが載ってた

「新貧乏物語」という連載記事の内容に誤りがあった、

子ども貧困を取り扱った回で、記者事実と異なる取材メモを作り、それを元に記事にしてしまった、

記者は「原稿を良くするために想像して書いてしまった」と話しているという内容

8月末の関係者からの指摘」で分かったそうなので、9月貧困JK騒動とは無関係

とは言えこ記者貧困JK話題のうちは他人事じゃなかっただろうな

2016-06-22

追記および村中璃子氏の連載記事に関して (後編)

「利用される日本科学報道(後篇)」について

子宮頸がんワクチン薬害研究班に捏造行為が発覚 ― 利用される日本科学報道(後篇)

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7080

さて、後篇であるサブタイトルに「捏造行為が発覚」とはなんとも穏やかではない。

後篇の内容は、池田氏発言検証マウス実験に対する批判が主である

マウス実験についての指摘内容は、これまた私の指摘と同じなので割愛する。

またそれとは別に、発表資料内で示された図とグラフ(資料ページ59: 自己抗体の沈着の写真グラフ)はチャンピオンデータによるものではないか、との疑問も呈されている。

確かに、写真は1種類でグラフエラーバーが無い点からも、疑問を抱くのは妥当であろう。

そして村中氏がその詳細について調べるため、実験担当したA氏を探し出して取材したところ驚くべき証言が得られた、というところで記事は終わっている。

あとは月刊Wedge7月号を読んでくれという、「続きは映画館で!」的な終わり方であり、少々拍子抜けだ。

その過激サブタイトルにも関わらず、後篇の記事中では「捏造行為が発覚」していない。

せいぜいチャンピオンデータ使用示唆されたくらいだが、これも疑義まりで、とても「発覚」とは言えない。

そもそも、チャンピオンデータ使用は「捏造」と異なる形態研究不正である(不正と見なされない場合すらある)。

捏造」はデータのものでっちあげる行為であるため、「チャンピオンデータ」のような都合よく選別したデータを示す行為とは明確に区別されるのだ。

このような乏しい情報でもって「捏造が発覚」というような非常に強い表現をするのは、控えめに言ってもやりすぎであろう。

月刊Wedge7月号の村中氏の記事について

子宮頸がんワクチン薬害研究班 崩れる根拠、暴かれた捏造

村中璃子, 月刊Wedge7月pp.40-44

Web記事だけでは片手落ちなので、Wedge本誌の記事についても解説していこう。ええそうです。買いました(\500)。

本文4ページ中、1.5ページは後篇の内容とほぼ同じであったが、Web版を読んでない人には序文として必要であろうから、とやかくは言うまい

この記事の目玉は、A氏への取材で得た実験内容の詳細および池田氏捏造行為についてである

A氏の証言をまとめると

(1) マウス実験はごく初期段階の試験的なもので、使ったマウスも3~5匹程度であった

(2) HPVワクチン以外の血清で緑色蛍光を呈した写真存在したが、発表資料には採用されなかった

(3) 資料中のグラフ写真は1匹のマウス(N=1)からチャンピオンデータであった

(4) 自己抗体が沈着した写真ワクチン接種個体の血清を正常マウスの脳切片に添加して蛍光染色し、撮影したものであった

(5) 自己抗体ワクチン接種個体の脳に沈着していた証拠はない

(6) 血清をとったマウスに接種したワクチンの量は50ul (濃度は不明だがヒト換算で通常接種の100倍以上らしい)

これらの証言を読んでわかるように、A氏の証言全面的に受け入れたとしても、研究不正に該当しそうな行為チャンピオンデータを用いた点だけであり、「捏造行為」の存在は見出せない。

村中氏は、証言(2)に対して「重大な捏造である」と断じていたが、チャンピオンデータのみを示す行為が「捏造」でないことは前述の通りである

また、証言(4)と(5)に対しては、ワクチン接種個体の脳に自己抗体が沈着していたかのようにミスリードしていたという点が批判されていたが、これもまた「捏造」ではない。

まりWeb版とWedge本誌の記事を通して、池田氏らが「捏造行為」をしたという根拠は一切示されていないことになる。

さらに、記事の最終ページでは池田氏学長選挙エピソードやその上昇志向といった人格面の描写が過半を占め、最後の結びは以下のような文章であった。

それぞれの立場動機から捏造に手を染める研究者たち――これが国費を投じた薬害研究班の実態だ。

子宮頸がん罹患リスクを負ったワクチン未接種の少女たちとワクチン人生を奪われたと苦しむ少女たちの未来は、こんな大人たちの手に委ねられている。

(月刊Wedge7月号 p.44)

これらの批判、ともすれば中傷は、池田氏らの名誉を著しく傷つけるものであり看過し難い。

捏造というのは、科学者に対する批判としては極めてインパクトの大きい言葉であり、軽々に投げかけて良いものではないのだ。

私は元増田池田氏らの発表および発言内容を「言い過ぎ」と評したが、村中氏の方が「言い過ぎ」度合いでははるかに上である

過激煽情的表現は、耳目を集める上では有利かもしれないが、それは科学的な議論批判をするうえではノイズしかならない。

村中氏の取材批判の内容そのものは概ね適切であり、あえて過激な言い方をせずとも十分に説得力訴求力があるはずだ。

是非、客観的で誠実な議論に戻っていただきたい。

A氏は実在するのか?

Wedge本誌の記事で中核となっているのは明らかにA氏であった。

彼(または彼女)の実在性についてここで論じてみたいと思う。

村中氏の記事によれば、A氏は以下のような来歴を持つ人物のようだ。

実際に手を動かしたのは、信州大学産科婦人科教室の誰なのか。

筆者は周辺取材を重ね、それがこの4月信州大の准教授から関東圏の新設大学教授職に転出したA氏であることを突き止めた。

であれば、信州大学産科婦人科教室メンバーからA氏の正体がわかるかもしれない。

以下は信州大学産科婦人科教室メンバーリストである

上は現在(2016年6月)公開されているリスト、下がInternet Archiveというサイト(WEB魚拓の凄い版と思ってくれれば良い)に保存されていた2015年10月メンバーリストである

信州大学 産婦人科教室スタッフ紹介(2016年6月現在

http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-sanfu/about/post_9.html

信州大学 産婦人科教室スタッフ紹介(2015年10月現在

http://web.archive.org/web/20151209020718/http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-sanfu/about/post_9.html

これらをみると、2015年10月時点で産婦人科教室所属している准教授存在しない。

そのため、A氏が産婦人科教室に配属されたのは少なくとも2015年10月以降であると考えられる。

しかし、村中氏によるとA氏は2016年4月転出しているとのことだが、配属からわずか6カ月ほどで転出というのは少し速すぎるように思う。医学系ならそうでもないのだろうか?

さらに、2015年10月より後に教室に配属されたとして、そこから翌年3月の発表までにマウス実験を終わらせるのは少々厳しいのではなかろうか。

もちろん、取材源の秘匿等の理由記事中には偽の来歴を記していた可能性もあるし、村中氏がこんな嘘をつくメリットも思い浮かばない。

結局、A氏の実在性は不明瞭なまま残ってしまった。

個人的には実在しているように思うが、非実在でも驚かないといった程度に私は認識している。

村中氏の連載についての総評

氏の連載を通して読んでの批評を述べるとすれば、「客観的事実に基づく批判はまっとうであるが、それ以外の部分が煽情的に過ぎる。対立する話者の悪魔化をおこなうべきではない」といったところか。

HLA型にまつわる遺伝子頻度と保有率の取り違え、マウス実験がヒトには適用できない点、チャンピオンデータだけを提示する行為などに対する批判などは妥当ものであった。

しかし、池田氏らの行為について悪意的にとらえ過ぎているきらいがあり、人格面での批判も目につく。

また、池田氏らがマスコミを利用して何かを企んでいる、というような論調が全篇にわたって存在している(タイトルからして「利用される日本科学報道である)。

その帰結としてなのか、「捏造」という科学者にとって極めて強力な(したがって非常に強い証拠必要な)批判を無根拠に突きつけるといった行為にまで及んでいる。

(恐らくこれは村中氏が認識していた「捏造」の定義が間違っていたことに起因するが、それにしても杜撰である)

氏の精力的な取材情報発信は、HPVワクチンに関して薬害説に傾きがちなマスコミ報道において、貴重なカウンターパートとなっている。

なればこそ、冷静で客観的表現を心掛けることで、より良き論評ができるのではないだろうか。

願わくは、煽情的表現は避け、客観的かつ冷静な筆調でもって語っていただきたいところである

最後

なぜか池田氏らを擁護するような内容になってしまったが、私はそもそも彼らの見解について批判である

元増田もそういう意図で書いたし、HPVワクチン積極的な接種勧奨の再開を望んでいる。

しかしながら、元増田でも述べたとおり、評価すべきところはその立ち位置に関わらず評価すべきであるとも考えている。

村中璃子氏に対しては極めて批判的に論じてしまったが、総評でも書いたとおり、氏の活動は褒むべきものである

HPVワクチン問題について多くのマスコミセンセーショナル薬害説に傾いた立場を取ることが多く、そういった状況で村中氏のような立場から論じてくれるジャーナリスト存在重要だ。

村中氏については、その立場応援させていただくとともに、穏当な表現でもって議論してくださることを願ってやまない。

以上、もし間違いや事実誤認等の不備があれば指摘していただけるとありがたい。

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