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はてなキーワード: 菊地成孔とは

2024-11-22

荒木飛呂彦AI論争でスタンド扱いするのをやめろ

先日発売した新・漫画術にて荒木AIについての危惧を述べた文章流出し、生成AI論争に混乱を呼んでいる。


それで荒木AI推進か反AIかで争いが起きているが、ハッキリ言って馬鹿らしい事この上ない。

言及した人間の何割が引用先の本を購入しているか不明だが、荒木が本書でAIについて書いた部分は相当短い。

何故なら、本書は荒木漫画ハウツー本からだ。AIなど枝葉程度の話でしかない。

この情報だけで荒木本心などわかるわけがないだろう。

言及した箇所を見ていると、確かに詐欺師」という言葉は使われているし、何らかの規制必要とも言っている。

ここだけで判断すると確かにAI反対と見れるかもしれない。しかし、「AIによる著作権侵害」という文章には一体どこまでの含意があるというのか?



本書では「生成AI」という単語ではなく、あくまAIしか言われていない。

荒木自分の絵そっくりAI絵を見たという話は確かに生成AIによるものと思われるし、前後文脈で反AI判断するのもわからなくはない。

だが、荒木が完全に反AIとするならば腑に落ちない部分が多くある。

まず、同書で荒木AIに対して

アシスタントが背景などを描くとき撮影した写真ソフトに取り込んでAIで加工した後に手を入れている」

と明かしている。

かに最新シリーズジョジョランズではよく見ると写真加工の素材だとわかる箇所がある。

キャラ絵ではないとはいえ、背景をそのようにAIを使って「省略」する事は良いことなのか?

さらに別の箇所では

AIなどの新しい技術時代を切り開いていく、人類の知性の軌跡」

という旨の発言をしており、どう考えてもAI否定しているとは考えにくい。

では、もっと範囲限定して大量の絵をパクッて絵を生み出す「生成AI」だけを規制するべき、と荒木は言いたいのだろうか?

だが、これも率直に言って無理がある。本気で荒木がこう思っているなら自己矛盾も甚だしいからだ。



まず、ジョジョに少しでも詳しい人間ならば、荒木漫画を描くにあたってありとあらゆる他作品から引用をしている事は周知の事実だろう。

独特なポージングモデル雑誌バンドジャケット絵画作品を参照しているし、話の展開に洋画の内容をパクっているのなんてしょっちゅうだ。

スタンド名にしたって洋楽バンドから丸々貰っている。ワンフレーズ程度だと著作権侵害にあたるかは怪しいが、スタンド名が雑誌単行本で変わっているのは何度かあったし、

海外展開にあたって名称が変更になったものも少なくない。

それに、初期の絵柄などは明らかに作家の影響をモロに受けている。バオーあたりはバリバリ伝説のしげの秀一の絵柄と思われるし、

波紋編の劇画調なんて露骨北斗の拳だろう。仮にAI絵で第1部のタルカスを出力した時、果たして誰の絵柄をパクっているのかハッキリ言えるのか?



さらに、漫画制作現場以外でもAI大手を振って使われている所も腑に落ちない。

実写ドラマ岸辺露伴である

ドラマ版だから絵は関係ないだろう、と思われるだろう。

かに絵は関係ない。

使われているのは音楽である

映画版の「ルーヴルへ行く」の劇伴では完全生成AIで作られた曲がある。

隠されているわけではなく、普通に明かしている。Amazonあたりでサントラ曲名リストを見てみるといい。

AI制作による二つの弦楽四重奏の同時演奏」とあり、作曲者である菊地成孔(正確には彼が中心となった作曲家ギルドだが)もインタビュー解説している。


菊地成孔が考えるAI音楽のこれから 常識を揺るがす可能性があるも“100パーセント肯定”な理由

https://realsound.jp/2023/09/post-1429944.html


上記以外でも様々なインタビューAI作曲について解説している。

曰く、幾つもの音源を「食わせて」ディープラーニングしたソフト二台を使い作成した曲であり、絵ではないもののまさしく生成AIと言ってよい代物だ。

仮に荒木飛呂彦が生成AIのもの危険視しているならば、分野は違えどガッツリ生成AIな代物を自作使用に許したのか?

生成AI詐欺師という言に従うならば、ドラマ版の制作者はみな詐欺師という事だろうか?

それを荒木飛呂彦は、詐欺師詐欺を行う様を指をくわえて見ていたというのか?(荒木メディアミックスにあまり口出ししないから~なんていうのは言い訳にならない)

それとも音楽など絵に比べたら些末事とでも言いたいのだろうか。



いずれにせよ、本書で書かれている荒木AI語りは非常に表層を述べているだけである。どちらの意見本心かはわからない。

まぁ、本心では快く思っていないかもしれないが、さりとてきっちり荒木なりにAIに付き合っている事は見て取れる。

その上で「アナログで描くことを大事に」というのもプロとして真っ当な意見だ。推進か反対か、どっちかのスタンスに偏っているとは到底思えない



そもそも、Xで「推進派」か「規制派」かで解釈が分かれている時点で荒木立ち位置ちゃんと表明していないのは明らかだろう。



もともと荒木はこの手の主張や活動は全く行わず漫画制作のみに注力して露出が少ない為、神格化されているきらいがある。

それをいいことに、荒木をさも自分スタンド扱いして強い言葉をぶつける連中が後を絶たない。

特にジョジョ台詞を間借りして「ドス黒い悪~」だの「結果だけを求める人間は~」だの言ってる連中、

他人の力をパクって安易に結果だけ求めている怠惰者という自覚を頼むから持ってくれ。



いくら荒木飛呂彦といえどいち漫画家に過ぎない。著作権知識キッチリ備わっている確証もない。

本気で問題に取り組むつもりならばもっとちゃん露出して主張しているはずだろう。

そうでもないのに、荒木スタンド扱いするような真似はやめろ。

推進派規制派問わずマジで

2024-11-10

菊地成孔、昔から自己陶酔的な気持ち悪い文体文章を書いてたけど、Xでも気持ち悪い文体でひたすら長文を書いててすごい

2024-08-12

anond:20240812191654

明らかにわかって呼んでそうなのが意地が悪い

菊地成孔インリンに会って「裏方の人なしだと普通女の子でしたよ笑」と言ってたのを思い出す

2023-07-10

サンソン収録日を推定する

備忘含め時系列を整理する。憶測含む。

山下達郎の「スピーチはいつ収録されたのか、という話。

https://anond.hatelabo.jp/20230709143809

マリ

7/9サンソン放送の「スピーチ」は7/3-5に収録されており、7/6の松尾記事小杉周水が泣いてた&山下夫妻意向弁護士確認済み等)、また7/5服部吉次氏告白記事は踏まえずに話されている。

番組及びスピーチから聞き取れること

7/9サンソンの冒頭で山下達郎は「例によって前倒し」と収録である発言

7/7ツアー島根公演について「はず」と形容しているので、7/7以前は確か。

7/2サンプラザ最終日については過去形で語っているので、7/2以後なのも確か。通常ツアー地方公演の前日に番組録るのもないので、おそらく7/3~5の間に番組は収録している。

地味に冒頭で「ネット週刊誌等」と言ってるのも気になるというか、7/6以降であればメディア側の震源日刊ゲンダイなのは明白で、その場合週刊誌等」ではなく「夕刊紙等」と言うはず。

そしてこれはラジオリスナーカンなんだが、「スピーチ」部分は番組の通常の流れの中ではなく、別日で録音したものを素材として流している感じがする(「えー」の入りの声があきらかに2秒前のフリと違う)。

ただ通常番組収録を行うTOKYO FMスタジオ収録か、「おうちスタジオ」収録かは判断できなかった。リモート収録ではない。音質的にはほぼ違いなかったと思うので、TOKYO FM収録?

また、明らかに自分で書いた文面(台本)を読み上げている。誰か別の人が書いたものではない。しかしその場のアドリブでもない(一番連想したのは菊地成孔の口上だった)。またSC内での原稿チェックが無かったとも思えない。チェックしたからこそ公式リリース言及している。

ということで推測。

時系列(推測含む)

7/9(日) 山下達郎 楽天カードサンデーソングブックで「スピーチ」を放送

7/7(金) 山下達郎 ツアー島根講演

7/6(木) 松尾日刊ゲンダイ連載記事掲載小杉周水が泣いてた、弁護士経由で山下夫妻が契約解除賛成を確認

7/5(水) 19:25 スマイルカンパニー声明発表、サンソン内でコメントありを明言

7/5(水) 6:00 日刊ゲンダイ 服部吉次氏独占インタビュー掲載

7/3(月)-7/5(水)のどこか 山下達郎サンソン翌日曜放送本体を収録

上記より前の7/3(月)-7/5(水)のどこか 山下達郎スピーチ」収録

さらに前の7/3(月)-7/5(水)のどこか 山下達郎スピーチ原稿作成、社内確認

7/2(日) 山下達郎 中野サンプラザ公演

7/1(土) 松尾Twitterスマイルカンパニーとの契約解除、山下夫妻の意向を公開

6/30(木) スマイルカンパニー松尾潔との契約解除

カンだけど7/3(月)に山下から言及の申し出、7/4(火)に「スピーチ原稿作ってすぐ社内確認、同日収録、7/5(水)夕方SC公式リリース、という流れだったんじゃないかな。

収録の弱みでもう打ち返せない7/6(木)に追い情報を出せたKC松尾ゲンダイ師匠ケンカの強さが際立つ(もちろんほとんど偶然だけど)。

このあたりまでが今回の書きたかった範囲。以下は確認のため。

6/20 松尾RKB Grooooow Up! 生放送で「第三者委員会でない」件を批判

6/12 ジャニーズ事務所再発防止特別チーム(第三者委員会でない)記者会見

6/2-30のどこか 双方弁護士経由で「山下夫妻が契約解除に賛成」を確認

6/2 スマイルカンパニー小杉周水松尾潔に「山下夫妻が契約解除に賛成である」と告げる

5/22 松尾RKB Grooooow Up! 生放送で引き続きジャニーズ問題言及

5/18 スマイルカンパニー小杉周水松尾潔に契約解除を通達

5/16 Yahoo!ニュース等に書き起こし

5/15 松尾RKB Grooooow Up! 生放送ゲスト出演で前日の動画言及

5/14 藤島ジュリー景子釈明動画

ちなみに松尾潔は明確に日弁連の定めるガイドラインを踏まえたうえでの「第三者委員会」を提言しており、山下達郎は踏まえているのかいないのかよくわからないけど同じく「第三者委員会等での事実関係調査というのは必須」と発言しているので、結果的松尾潔の「ジャニーズ事務所は『特別チーム』とか適当な逃げ打ってないでマジの第三者委員会立てて調査報告しろやオラ」という提言を補強することになっている。

2023-03-04

[]2023年2月滅多にホットエントリを出さなドメインからホットエントリ

ここ1年で初めてはてなブックマーク日毎の総合人気エントリ入りしたドメインからホットエントリブクマ数順トップ30

ブクマタイトルドメイン
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2021-02-01

孔子it

菊地成孔文章は相変わらず分かりにくいな。

ただ、蓮實重彥よりはマシである

2020-05-28

anond:20200528155119

今のサブカルってどんなの?

おっさんの頃のサブカルっていうと菊地成孔かいとうせいこうとかロッキンオンロキノンかいいだす前)とか、スーパーミルクチャンとかビーバスアンドバッドヘッドとかテレビブロスとか、なんか適当に挙げたけどそういうなんとなくの空気があったんだけど今ってどんな感じなんだろ。

2019-10-30

anond:20191030193601

ミッドバレイアニメに出すために菊地成孔持ってきてた頃はよかったなぁ

2019-09-01

映画「We are little zombies」ってそんなに良いか

 映画「We are little zombies」を8/31ウェブでの無料公開で見た。今も劇場で上映されているにも関わらず、という点は素直にすごいな、と思う。海外で賞を取ったとも聞く。Filmarksを見れば、割と高評価を付けている人が多い……ように見受けられる。だけどあれ、そんなに良かったか

あらすじ ※以下、ネタバレを大いに含みます

 両親を亡くした4人の少年少女ヒカリ、イクコ、タケムラ、イシ)が火葬場で出会いバンドを結成し、社会現象となる。しかし、主人公ヒカリ)の両親が亡くなる原因となったバス運転手ネット特定され、運転手自殺バンド解散し、主人公は親戚に引き取られることに。イクコ、タケムラ、イシらはヒカリを連れ出し、ヒカリの両親が事故で行けなかった草原へと目指す。道中で事故に合い、4人の乗った車が水没する。頭の中で走馬灯が駆け巡るヒカリ。突然「Continue?」という文字が浮かぶも、一度は拒否しかし仲間たちの声もあり「Yes」を選ぶ。するとヒカリの出生シーンが浮かび、気づいたころにはヒカリ事故現場にいた。その後草原へ4人で向かい、平凡な人生いいねとかなんとか言う。念仏が聞こえ、鯨幕の白からズームアウトして終わり。

感想

 大筋だけ抜き出すとそれなりに理解は出来る。というかこういう、理解のない大人や嫌な現実に反抗し、自由を勝ち取るというストーリー青春モノの定石なので、悪くなりようがないのだ。それから映像が斬新というのも分からなくはない。短いカット連続に鮮やかな色彩、独特なショット

 それらを全部ひっくり返すほどに、演出ダサい

セリフ説明しまくる主人公たち

 自分が何を思ってどう動いたかバンドがどうなっただとか、最初から最後まで説明セリフだらけ!映画は、カメラを通じて作り手が見せたいものだけを見せられるメディアだ。だからこそ、言葉で全部喋っちゃ興ざめなんだよ。表情や仕草、寄って撮るか引いて撮るか、背景に美術、何を画面に入れて何を排除するか、言葉だけに頼らず表現しなきゃ「映画」の意味がないんじゃないの。主人公一人称ナレーションたっぷり入れることが効果的に作用する場合もあるだろうが、主人公たちは感情が無く、両親の葬式なのに泣けない(だからゾンビ」)という設定のはず。それなのに(一応「ゾンビ」だから棒読みで!)べらべらしゃべるものから、「俺、中学生だけど正直感情が無くて全てが滑稽に思える」のコピペを思い出す仕上がりである

2019年にこれをやるかという表現

 「さあゲームの始まりです」は流石になかったが、感電して骨が見える、ネット特定シーンでは画面上に書き込みと思しき文字がずらずら表示される、などの古臭い表現がそこかしこに見られる。走馬灯も「Continue?」も差しまれる出生シーンも……4人が逃げ込んだ先はラブホテル了解です!ちなみに、主人公ゲームボーイを持っている理由は一応明かされてはいるが、イクコ役の中島セナに(iPhoneでもデジカメでもなく)フィルムカメラを持たせているところから見るに、ちょっとレトロな感じよくない?ぐらいじゃないかと疑ってしまう。街中で若者スケートボードをやっている場面も、有り体に言やPOPEYE感を演出するだけ。こういうのを削除したら90分ぐらいのソリッドなものに仕上がると思うのですが。本筋には関係ないものの、正直かなり冷める。

地域格差ステレオタイプ

 ここがかなり嫌だった。主人公ヒカリはおそらく東京まれ東京在住(東京タワーらしきものが見えることから分かる)の中流家庭であるのに対し、がめつく、金をむしり取る親戚は関西弁である。これをステレオタイプと言わずしてなんと呼ぼうか。他にも、葬式の場で主人公に「感情が無いの?」と泣くよう迫る親戚の女性福島在住だし、主人公の両親が巻き込まれ事故の原因であるバス運転手広島出身であるという描写がある。それだけではない。タケムラの父親は、工場経営しており、貧困で、母子に対し暴力をふるう。そして母親を巻き込んで自殺する。イシの両親は中華料理屋を営んでおり、イシは太っている。そして実家火災で全焼する。イクコの両親は、イクコに心酔するピアノ教師によって殺害される。そういう設定だと言われればそれまでだ。気にならない人もいるだろう。だが、私はなんだかなあという気がするのだ。ついでに言うと、主人公ヒカリ父親広告会社に勤めており、社内では人気者だそうだ。監督電通の長久允氏であることを鑑みるに、強い電通力(ぢから)を感じる。

肝心の音楽そんなにいいか問題

 主人公たちにバンドを組むよう勧めたホームレスたちの音楽が、見た目通りのヒッピー感溢れるものだったことには思わず笑ってしまったが、それは好みの問題だろうから置いておく。問題主人公たちのバンドだ。エクスペリメンタルビットポップをやるのは、それも好みの問題だろうから(あと一応「ゾンビ」的設定を生かしたのだろうし)置いておく。それの凄さを語る方法が酷い。CHAI菊地成孔を出して、彼らがいかに凄いかを喋らせるのだ。鑑賞中、思わず叫びそうになった。嘘だろ?!観客はそれぞれ好みが違うから楽曲凄さ表現するのはとても難しいということは分かるが、実在するアーティスト言葉説明させるのは一番ダメでしょう。先ほども述べたが、それなら「映画」でやる意味がないのではと感じる。

自己弁護のうざったさ

 「エモいって古い」にはエクスキューズを付けるいやらしさを感じる。さらに、一種夢オチとも取れる結末で〆ているところもあまり好きではない。別に、全て主人公ヒカリ内面の旅であっても悪くはないが、それにしてはこの(法要中の)短い間によくそこまで考えたな!となり、オモシロさが増す。また、自己弁護ではないが、「絶望ダッサ」にはどうも乗り切れない。「僕は感情がないから悲しみなんて感じないんだ平気なんだ(自己防衛)→いや本当は絶望して悲しんでいるんだ(自覚)→でもそんなのダサいから乗り越えていくんだ(そして未来へ……)」なのかな、と好意的解釈するとしても、それは「ダサい」という言葉で乗り越えていくべきものなのか、疑問である抑うつ状態ダサい/ダサくない、という問題じゃないと思うのだが……。

おわりに

 疲れた映像が斬新と述べたが、中島哲也に似ているんじゃないかとも思う。他にも色々言いたいことはあったが、もう止める。だいたい夢オチ可能性がある時点で、全ての指摘は負けなのだ。楽しんでいる人をけなしたいわけではない。良かったという人はそのまま、堂々としていればいいと思う。ただ、私には合わなかった。

2018-10-22

菊地成孔っているじゃん

菊はアナル意味だし

地は…思い浮かばんけど

成は「あ成」の略称だし

孔は「アナル」ってカタカナを合体させたものだし、意味的にもアナ

これほどまでに尻の穴に拘った名前があるだろうか。

2018-07-03

2年くらいで「声優に詳しい人」になった話

 アニメの作り手は一つの作品だけでも沢山いるので「なんで殊更声優に詳しい人が多いんだ?」という疑念は、全くアニメを観てなかった2年前の私も持っていたのだけれど、いざアニメを観るようになってからは、三度「彼らもこうやって声優のことを好きになったのかなぁ…」と思うことがあったので、そのあたりの経験増田に投げてみようと思った。

アニメの作り手

 アニメにハマった初期の頃は声優名前を気にせず、物語好き嫌いだけで観ていた(そういう意味では「アニメ=魅力的な原作動画化したもの」という認識だったのかもしれない)のだけれど、去年ニコニコ動画で「ふらいんぐうぃっち」を観ていたとき、作り手に言及したコメントがたくさんあったので、自然と本作の監督脚本絵コンテ音楽、背景等について興味が湧き、めっちゃ調べまくったのを覚えている。

 それ以来、アニメは必ず作り手が誰かを気にしながら観るようになった。自分の好きな作品に関わるスタッフが別作品に関わっていれば、観てなくても好みの作品であることが分かるので、そういう「好きなスタッフ」を増やしていくことが、大好きな作品出会うための一番の指針になるからだ。でもこの時点ではまだ、殊更に声優意識することはなかった。声優の演技は基本ディレクション次第で、いい演技=いいディレクションだと思っていたからだ。

演者としての声優

 最初声優凄さを実感したのは〈物語〉シリーズだったと思う。どのキャラも作中で掘り下げていて必ず見せ場があるので、一通り中の人の好演を観ることができる。おかげでキャラ中の人名前が一致するのにそれほど苦労しなかったのだけれど、そんな彼らが別の作品に出ていたのを観たとき、声がまるで別人みたいな声色や喋り方で(別人格から当たり前なんだけど)、いくらディレクションが違うとはいえこんなに多彩な演技ができる声優ってすごい!と感じ、以降気になったキャラ中の人は「作り手」として積極的に覚えるようになった(この頃はまだ、アニメ作品の主演声優すら覚えてない事が多かった)。

声優エンターテイメント

 一方、明確に声優個人の人となりを意識したのは「てさぐれ!部活ものシリーズだった。これは中の人キャラクターの境界が非常に曖昧作品なので、本作に限り「このアニメを好きになる=中の人を好きになる」といっても過言ではない。また、本作はニコ動公式ラジオを今でも無料開放しており、声優同士の馬鹿騒ぎや、それに対するファンからの愛のあるコメントを見ることができる。そこではどの声優も独特のいじられ方をしており、非常に愛に溢れた独特の空間になっている。当然声優個人に興味が湧いたので各声優ニコニコ大百科を見たのだけれど、どの声優のページもあらゆるエピソードや出演作を網羅的に記載していて驚いた。あまり面白かったので、暫くの間声優の大百科サーフィンにハマっていたくらいだ。これだけの情報をまとめるファンたちはすごい。もはや一種エンターテイメントである。おかげで、特定作品中の人を全員覚えることが出来た(全員覚えたのは本作だけかもしれない)。この頃から特定声優目当てでアニメを観ることが多くなった気がする。

声優ラジオ

 てさ部がキッカケで多くのアニメに(広報として)公式ラジオ番組があることを知った。この手のラジオは大抵出演声優MCを務めているので、そのアニメのことを詳しく知りたいからと聴くうち、どんどん声優に詳しくなっていく仕様になっている(特にラジオはSound Onlyなので、声と名前を一致させるところから始める必要があるのも、これに拍車をかけている気がする)。

 広報のための番組はいラジオラジオなので、たまに声優個人の近況報告の中で友達声優や同じ事務所声優が話に出て来たりするのだけれど、その度調べていくうち「声優ラジオ界隈」というコミュニティにたどり着き、そこからは芋づる式に声優に詳しくなっていった(例:水瀬いのりさんのラジオにちょくちょく出てくる大西沙織さんと一緒にラジオをやってる佐倉綾音さんと仲がいい加隈亜衣さんと東山奈央さんとか)。ラジオ聴く限り声優職業柄、横のつながりを大切にする人が多いようだ。声優基本的に他事務所声優と一緒に仕事をする機会は多く、同じ事務所声優と一緒になる機会が少ないので、事務所を越えて交友関係が広がる傾向にあるとのこと。声優による、事務所を越えた労働組合を作る日が来たりして。

個人的に演者として好きな声優と、人として好きな声優

 私はもともとラジオ大好きっ子だったので、ラジオパーソナリティの人となりが好きという理由だけで、福山雅治さんも荻上チキさんも伊集院光さんも朝井リョウさんもオードリー菊地成孔さんも花澤香菜さんも西明日香さんも小澤亜李さんも黒沢ともよさんも吉田有里さんも本渡楓さんもラジオで聴いている。そう考えると私には「演者として好きな声優」と「人として好きな声優」がいるということなのだろう(必ずしも可分ではない)。ラジオという媒体は多かれ少なかれパーソナリティプライベートを切り売りする仕事なので、聴けば聴くほど彼らを好きになってしまうのだ。例えば黒沢ともよさんのラジオを聴こうと思ったキッカケこそ「宝石の国」での演技に感動したかなのだけれど、「それはそれ、これはこれ」みたいな。

声優ファンによるアニメの楽しみ方≠アニメファンによるアニメの楽しみ方

 だから、「声優は好きだけどアニメは観ない人」も「アニメは観るけど声優には詳しくない人」もいて当然だと思う。なんせ声優仕事は多岐に渡るので「アニメ仕事」は声優のいち側面でしか無く、「アニメに詳しい人が知る声優」と「声優好きな人が知る声優」は必ずしも一致しないのだから。強いて言えば、多くの声優アニメが大好きなので自然と「アニメが大好きで声優にも詳しい人」が多くなるのだろう。私みたいに。

 よくアニメ実況のTLやニコニココメント声優いじりのネタを書き込む人がいるけれど、あれも「普段ラジオ生放送馬鹿騒ぎしてる人がアニメで真面目に演技している(笑)」とか「あの作品ではあんなにコミカルな演技してたのに(笑)」っていう、ある種声優本位な観かただったりするので、それはそれで楽しそうだ。

アイドル声優(狭義)界隈って?

 でも私にも全く分からない分野があって、たとえばアイドル声優アイドルを描くアニメ等の作品と同時展開でリアルでもライブイベント等を通じてアイドル活動を行う人たち)だ。本当に何もわからない。もちろんそれは特定声優をさすカテゴリではなく、あくま声優のいち側面でしか無いのだろうけれど、個人的な観測範囲ではどうもファン層が異なるように感じる。あの界隈はやっぱりリアルでのライブに行かないとその本質が分からないものなのだろうか。もし増田erの中にアイドル声優(狭義)にハマってる人がいたら「アニメをどう楽しむのか」とか「アイドル声優声優じゃないアイドルの違い」とか聞いてみたいな。あと、アニメキャラクターの性格中の人性格は当然違うわけだけれど、ライブってどうやって楽しむんだろう。やっぱり「それはそれ、これはこれ」なのかな。

 

 要するに、彼らはエンターテイナーなのだ

2018-05-25

声だけを聴くとなんとなく同じ人に聴こえてしまう人

菊地成孔宮藤官九郎

他には?

2017-09-16

ミサイルが落ちてきたとき

ミサイルが落ちてきたとき

谷川俊太郎はどんな詩を書くのだろう

菊地成孔はどんなサックスを吹くのだろう

立川談志はどんな落語さらうのだろう

僕は寝ていた

2017-03-19

http://anond.hatelabo.jp/20170319074152

菊地成孔っておっそろしく文章がヘタで、文を読んでも何を言っているのか分からない。

セッション』の議論も、結局論点が何なのか分からないまま泥沼に陥ったし。

町山も「これは相手にしても実りが無い」と思ったんだろうな。

菊地成孔町山智浩の『ラ・ラ・ランド』冷戦のあらすじ

菊地成孔“ラ・ラ・ランド酷評”の動機を吉田豪が解説。「あれは菊地ジャズ警察による町山智浩への攻撃なんですよ」


吉田豪見解結構正しい。菊地成孔世界を敵に回したかったのではなくて、町山智浩と戦いたかっただけだ。

上の記事だけだとなんのこっちゃな感じですけど、以下簡単な流れを解説


背景: 町山智浩菊地成孔が『セッション』(デイミアン・チャゼル監督の前作)を巡って喧嘩した。

町山智浩「『セッションマジでヤベー。ボクシング映画みたい」

菊地成孔「チャゼルはジャズ好きとか言ってるがそのジャズ描写があらゆる点でクソ。業界でこれ褒めてるやつ皆無」

1. 町山智浩が『ラ・ラ・ランド』をラジオで絶賛。「今回もすごくいいですよ。でも相変わらずジャズ警察(笑)の方々には叩かれてるらしいんですけどね」

 *この時点では日本公開されていなかったため、『ラ・ラ・ランド』を叩いている「ジャズ警察」とはアメリカ本国の人たちを指している…‥ように見せかけて、前回の論争時の菊地成孔念頭にあったのは明らか

2. 菊地成孔映画音楽情報サイトに一回目の『ラ・ラ・ランド』叩きを掲載論調としては『セッション』の時と一緒。

3. だが、今回は町山側が沈黙ラジオでも重ねて『ラ・ラ・ランド』を紹介し、褒めまくる。

4. アカデミー授賞式で『ラ・ラ・ランド』が作品賞を逃す。この時の中継で町山が解説を務めていた。

5. 菊地が補記としてさらなる『ラ・ラ・ランド』叩きを展開。

 町山に無視されたのが応えたのか、「WOWOWの授賞式中継に出演していた映画評論家」とほぼ名指しで当てこすりみたいなことを書く。内容は「ホントあんたも『ラ・ラ・ランド』が大したことないってわかってたけど、世論の流れに気圧されて本音言えなかったんでしょ???」。

 山本一郎との抗争を見ればわかるように、町山智浩は売られた喧嘩ダースで買う人間なので、引きずり出す戦術としては正しい。

6. が、やはり町山は無視twitter で「(菊地のララランド記事を受けて)観客叩きはよくないよね」とコメントしている他の人を賛同RTしたりはしているが、直接菊地に対して言及はしてない。至現在

2016-12-05

菊地成孔の曲を聴いたことが在る人間がどれだけ居るんだろうか。

または日常的に聴いてるような。

いたことがあるのが、せいぜい居てサンダーボルトサントラぐらいかな。

糞だもんな。

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