はてなキーワード: 非常勤とは
増田は某大学の非常勤をやってる。人文系分野だ。最近ChatGPTを使用したようなレポートが増えている。
なぜわかるかというと、事実の捏造が多いのだ。いかにもありそうなタイトルの本や論文が参照文献に上がっているが、その分野を専門としている増田は聞いたことがない。これではいかんと慌てて探して読もうとするとどこにも見つからない。著者名もタイトルも出版社もすべて実在しないことさえある。
内容も酷い。単に理解が足りないだけの答案は文章もしっかりしていないから微笑ましいくらいだ。そんな中に、やたらと自信満々に断定口調で間違ったことを書いている答案が混じる。それも、○○説の内容を誤解しているとかではなく、××が○○説を提唱していると言い張っているが実際にはそんな説を提唱してはいない(別の人が提唱していたりはする)というレベルだ。
増田はAIに甘い方だと思う。文章作成のサポートには使えばいいと思うし、しっかり自分で事実確認して仕上げるなら情報探しの手段にしてもいいと思う。だがAIを間に受けて捏造を垂れ流すのはやめてくれ。
自分で試しに使ってみたこともあるが、現時点では文章作成サポート以上の作業は任せられないと感じた。人文系の増田には詳しいことはわからないが、おそらく要するに学習データの多いパターン学習なのだろうか。こういう言葉を含む質問にはこういう言葉を返すと喜ばれるというのを高度に学んでいるだけの代物に見える。一般的な事柄についてはそれで適切な答えが得られるのだろうが、大学の授業でやるような専門的な内容になると学習元が少ないのか偏るのか、ともかくそういった理由でおかしなアウトプットをしてくるのだろう。あくまでパターンを学んで言葉を繋げているだけだから、実在する本のタイトルとそうでない本のタイトルの区別なども不得意に見える。
最近「ChatGPTに聞いてみた」とか言うのを嬉しそうに披露している人も見かけるが、ちゃんと自分の手でファクトチェックをしているのだろうか。AIは便利な道具だが、学生もそれ以外も、ちゃんと最後は自分の手で責任を持って調べて欲しい。
図書館司書の専門性を高めたいなら別になんかの分野の専門を持っておかないとダメなんだけど、市町村立図書館ならそういう専門性がある人を何人も集めるのって無理だよなあと思う
県立でも難しいと思う
県立レベルでも文系分野と生物分野ならそれなりに集まるだろうけど、他は難しいだろうし
そうなるとやはり現状のTRC委託が最も優れてるとしか言いようがないんだよな
あのスキームなら会社に選書部隊を飼っておけるし、学習相談とかもオンライン使ってリモートで選書部隊にお願いすることができるだろう
正直郷土資料を収集するか否かの判断も下手したら委託部隊の方がうまく判断できるかもしれない
収集は公務員の総務部と図書館の非常勤に任せて、選書の判断は委託先に任せるで機能しそう
小中学校の教員7700人増員とかいうニュース見かけたけど、教職員にはマジでならないほうがいいよ。
3月で退職するまで5年ぐらい学校勤め(非常勤)してたけど、なんで退職したかというと腰やられた。
人手不足なので、自分は力がないのに重いものを無理やり運べって管理職に命令されて(ほかに運べる人がいなかった)腰痛めて、1年以上労災で病院行ってたけれど結局治らなかった。痛くて悔しいし、後悔してもしきれない。
周りの教職員みても腰やってる人多い。
高学年になっても身体のでかい子ども(男児)がいきなり後ろから勢いつけて抱き着いてきたりして、危ないなって見てて思うけど、教育活動の中で身体を痛めるのは仕方ないこと、みたいになってるところがあって、それでどうこう言える雰囲気ではない。
少なくとも教職員の身体の安全は守られない。安く買いたたかれていると勤めてて感じた。
よくあちこちでも話題になるけどモンペ対応を筆頭に、しつけが全くされていない子どもが複数人いるクラスをどうまとめるか、炎天下の体育をどうこなすか、タブレットをもたせたらろくでもない壊し方をしてきた、校庭で休日の夜に火を燃やしていた、家出、連絡つかない親、給食費払わない親、何かあると昼夜休日関係なくすぐ呼び出される。ストレスから解放されることがない。
頼れる人はいない。管理職も個人による素質と適性に差がありすぎるので、やばいやつが校長教頭になるとマジで毎日絶望しかない職場になる。自分がいたときの管理職もひどくて、書類を連続コピーするとデータが盗まれるからって言って(今でも意味がわからない)個人情報が入った答案は一枚一枚手でコピーしないとダメとか情報リテラシーなんですかそれ?みたいなやつが校長だったりする。
マジでならない方がいいよ。現職の教職員は全員辞めるぐらいして、待遇と仕組みをゼロから構築しなおしたほうがいい職場環境だと思う。
たまに思い出してものすごく申し訳なくなることがあって、今それが来ている。(今回はADHDのAさんの話を読んだのがきっかけ)
学年でものすごく浮いていた子がいた。
ゆっくり実況のモノマネをするAさんと同様に、その子は常に変わった言動をする。だから最初は面白がって近づく人もいるけど、徐々に嫌われていく。
周りの状況含めその子はあのダイアリーに書かれていたAさんそのままみたいな感じだった。
そして私はそのAさん(仮)と仲が良かった。
Aさんは話をきいてくれたり、褒めてくれたり、手を振り返してくれた人に異常なまでに懐く。
そして、一度懐けばクラス替えがあっても朝一番に相手のクラスに行き、相手の席の真横に立って永遠と話し続けるのだ。
多分、Aさんにとって学年で一番仲がいい人物は私だったと思う。
でも特別なことは何もしてなくて、ただAさんの話を聞いたり、Aさんが見せてくれる創作物を褒めたり(Aさんはアニメが大好きでキャラの絵を描くのが趣味)、「朝ごはん食べた?」とか「今日髪の毛きれいだね」とか当たり障りのないことを言っていた。
それが高校2年〜3年生まで続く。
もちろん、毎日相手をしていたわけではない。あまり懐かれすぎてしまうと(この言い方もどうかと思うが)、色々と困ることが増えるから適度な距離をとっていた。
でもAさんは、私が友達と喋ってるとすごい勢いでどこからともなく現れて乱入して自分語りと説教をする。そして勉強してるときもお構い無しにやってくるし、永遠と話続けるし、LINEも長文で毎日何件も何件も来る。
そんな感じだったから大学の受験勉強が本格化し始める時期になると、他の人からAさんと縁を切るよう勧められる回数が爆増した。
友達は「受験とかもあるのに、あんなのにストーカーされるとあなたの身がもたないよ」とか心配して言ってくれる。
当時の私はかなりカスなアホだったので「受験」って言葉をきいて妙に納得してしまい、「それもそっか!勉強に集中できないのは嫌だし、みんな困ってるし、縁切ろ^^」とか思うようになった。本当に最低でバカ。
それからすぐにLINEをブロックしたし、Aさんが手を振っても見ないふりしたし、話しかけられても友達と走ってどっかに逃げた。
2ヶ月くらい経ったときAさんは泣きながら音楽の先生に相談していた。私は個別で音楽の先生に呼ばれ、何があったの?と質問されたが、適当に答えてそのまま終わった。
(Aさんは持ち前の粘着性と虚言癖のせいで教師達からも距離を置かれていた。だから、非常勤の優しい女の先生だけが話し相手だった)
そして色々あったがAさんとはめでたく距離ができて、何事もなく受験を迎え、無事私は浪人を決めて卒業した。
普通なら、別に親しくなかった人についても友達を経由して卒業後の近況や噂は耳に入ってくるのだが、Aさんの行方だけは誰も知らない。
生きてるのか死んでるのかも誰も知らない。そのままAさんは私の記憶から無くなった。
数年が経って私は就職について考えるようになった。そして色々な場所で私は
「しんどい思いをしてる人に寄り添いたい」
とか考えてたし言ってた。
そんなとき、LINEのブロックリストを何気なく開いたらAさんを見つけた。
当時は自分のことを聖人だと思っていたので、Aさんを見捨てた事実が蘇り、冷水をかけられたような強くビンタされたような衝撃があった。そんですごい自己嫌悪になった。アホカス。
すぐブロック解除したけど、私がAさんを悲しませた事実は変わらないし、トーク履歴は消えてるし、そんな奴が今さら「久しぶり!元気?」とか送れるわけがない。
Aさんが私のことを思い出して連絡してくれたらすぐ返信するし、遊びに誘いたい。とか都合よく考えたりしてるけど、もちろんそんなことは無い。
Aさん今なにしてるのかな。
ちゃんとご飯食べてるかな。変な男に依存してないかな。友だちいるかな。安心して話せる相手がいるといいな。アニメ見てんのかな。いまもあのキャラ好きなのかな。とか思いながら、アイコンとかステメに変化がないかたまにLINEで検索している。
私はいまも「人に寄り添う」とか「誰にでも手を差し伸べたい」とか相変わらず思ってるし、なるべくそうなるように努力しているけど、「でもお前、自分の都合でAさんのこと見捨てたじゃん」っていうのがすごく重くのしかかってくる。
これ一生背負うんだろうな。
人は幾らでもいると傲慢になってた時期はあったんだろう
だから制度改革は無かったし、他の関係各所や証拠残しという名の業務記録の事務処理や頑張ってますアピールのために新しいことを取り入れまくった
それは過去に上がやらかしたことだから自分達の責任じゃないとは言わない
もう一番の課題に挙がっていて、買い手市場の時は100件出して全落ちみたいな話があったようだけど、今はこっちがそんな状態で1人確保したらもう1回探せるドン!みたいな負の人材探索スパイラルよ
そりゃ下の事を今まで考えてこなかったんだから当然と言われても仕方ないし、今までの負債処理を徐々に返してる気分なわけで
でもそれも仕事だからまだ良いし、現場と比べたら残業多くても楽な方なんだろうなと思う
ただね下にも言いたいことはある
雇った人を使えないからと追い詰めて辞めさせるなと
非常勤とはいえその人を雇うだけに上がどれだけ時間的コストを掛けたと思うの?
補助員ですらなかなか捕まらないの
だから人を追い詰めたり、自ら現場を切迫させてやっと捕まえた人を追い詰めて病欠や退職に追い込むな!
うちのところ全然人来ないんだけどって言ってる奴らは上に文句言うだけじゃなく、自分達の環境や性格を鑑みろ!
そんなところに折角捕まえた貴重な人材送るわけ無いだろ!
研究者夫婦の場合や、妻が研究者で夫も仕事の関係で名前を変えられない場合、事実婚が普通の夫婦よりは多いけれど
例えばポスドクの場合、就職活動や助成金申請の際に重要視されるのは研究業績であり、書類手続き上でもその研究業績と一致する姓を示すことは重要で、その手続きが煩雑。
大学院生や研究者には通常、学位記、学会発表、論文発表、出版、特許出願等、これまでの研究蓄積があり結婚前に使ってきた名前を結婚後も使うという人は多いが、複数の大学で非常勤を掛け持ちしていたり所属が複数ある場合その手間は軽視しがたい不自由につながる。
また登記や特許申請、税務署類など、戸籍名でしか受け付けられない制度も多く、研究生活において旧氏だけを貫くことは実質的に不可能で、旧氏と戸籍名の使い分けに混乱してしまうことも珍しくない。
海外での国際会議の際に、入国時やホテルのセキュリティで、論文の著者名とパスポートの名前が一致しないと手続きが煩雑になるなど。
https://www.tamura-jcp.info/archives/1476
日本共産党の田村智子議員は10日の参院総務委員会で、地方公務職場の臨時・非常勤職員が妊娠や出産を理由に雇い止めや任用期間の短縮を強いられ、育児休業がとれない問題を追及しました。
田村氏は、妊娠・出産などを理由にした不利益的取り扱いを禁止する男女雇用機会均等法9条3項や育児・介護休業法10条に地方公務員が適用除外とされていることを口実に各地で任用打ち切りが出ている一方、地方公務員法は性別による差別的取り扱いを禁じていると指摘。西日本の自治体の非常勤職員が妊娠を理由に産休直前で雇い止めされた事例を示し、「妊娠・出産を理由とする不利益取り扱いは女性差別そのもの、地方公務員法に照らしてもおかしい」と強調しました。
退職金ゼロにする奇策が全国自治体で横行 非正規公務員5.8万人、勤務が毎日15分短いだけで「パート扱い」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/325889
会計県土任用職員のハローワーク求人検索で 詳細条件 退職金あり 291件
会計年度任用職員のハローワーク求人検索 詳細条件なし 3,316件
記事では
『会計年度任用職員制度が導入される前の2016年4月、非正規地方公務員のフルタイムの割合は31.5%だったが、導入後の23年4月には20%程度に減少。自治体が非正規の「パート化」を進めたことがうかがえる。』
非正規地方公務員のフルタイムの割合が約20%とありますが、退職金も共済組合の短期組合員資格のありなしと条件を揃えるべきでしょう。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000685208.pdf
(1)常勤職員の所定勤務時間以上勤務している非常勤職員(採用当初から勤務期間12月以下で2カ月を超えて使用されることが見込まれる者)<主に会計年度フルタイム1年目>
(2)所定勤務時間・日数が常勤職員の3/4以上であって、2カ月を超えて使用されることが見込まれる非常勤職員<主に再任用短時間、会計年度パートタイム等>
(3)所定勤務時間・日数が常勤職員の3/4未満であって、週20時間以上勤務、2カ月を超えて使用されることが見込まれる、月額賃金8.8万円以上(学生を除く)の者<主に会計年度パートタイム等>
※現在、全国健康保険協会(協会けんぽ)および厚生年金に加入していない者であっても令和4年10月時点で上記(3)の要件に該当する者は適用拡大対象者となります。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20240418072231
元増田もブコメでもモヤるんだけど、常勤を無期雇用の意味で捉えてる人が多くてなんだかなあと思う
助手が()付きなのは単独では授業や研究室をもてず、特定の研究室のお手伝いをすることが多い役職だから。場合によっては、単年契約だったり年限付きのパートタイムだったりする場合もある。大学院生がアルバイトでやっていることも多いね。
なお2007年ごろまでは、以下のような順序だった。
「助教授」だと教授の下働きのように思われるので、そうでないことを強調するために、「助教授」→「准教授」という名称に2007年ごろ国の方針で変わった。
現在「助教授」はほとんど存在しないのではないかな。たいてい准教授だと思う。
なお、「助教」という役職が新しく増えたのは、人手不足の中、助手に授業をやらせるためという説を聞いたことあるけれど本当かどうかは知らない。
さてここからが大学の闇なんだけど、大学の専任のポストは非常に限られていて、そのため非常勤であったり年限付きの役職が増えている。
まず、毎年の契約更新という最も弱い立場なのが非常勤講師。特定の授業を受け持つために契約するのだけど、授業の人気がなかったりカリキュラムの変更があったりするとあっさり来年は契約更新ありませんのでと言われる悲しい職階です。
そして、大学が5年間計画などを立てて、独自に予算を確保したり、国からお金をもらって作る年限付きのポストが特任ほげほげという職階です。
特任助教、特任准教授、特任教授。こういう名称は、5年間などの期限のあるプロジェクトのために作られた臨時のポストですから、そのプロジェクトが終わったら職を失うことになる。
その意味で、数年たったら職を失う特任准教授よりも、専任講師や助教の方が安定感と安心感が上みたいな逆転現象も起きてしまう。
だから、色々な大学の非常勤・特任職を渡り歩きながら、なんとか常勤(専任)のポストに潜り込むことが大学系の定番のキャリアパスとなります。
レアケースだけど、私立大学の特任准教授(30代後半)から、国立大学の専任の助教になる人もいます。そのような人はたいてい優秀なので助教→准教授→教授とすぐに昇進するけどね。
ガンリンはよくあるアンフェだけど、闇が深いのは発端となった呉座先生よね
幸せ絶頂のはずなのに「女に学問いらんだろ、どうせ理解ある彼くんに養われるだけ」「女の学者は遊びでやってる」といったアカデミック女性叩きをスタート
若くて可愛く聡明な女と結婚できたものの、妻は御しやすい女ではなかったのだろう
それでムカついたのかほぼ妻を名指ししたような愚痴をするようになり、愚痴がいいねされ、いいね稼ぎのためにエスカレート
さえぼう叩きもやるようになり、女性全体への差別発言とセットで問題となり、大河の考証担当から降板され勤務先の大学で懲戒処分を受けた
さえぼう叩きをやっていた時代にはTwitterは鍵垢にしていたので、「プライベートな内輪の発言が漏らされただけで、公で名誉毀損する意図はない」としていたが
鍵垢とはいえ4000人フォロワーがいる中で、4000人でさえぼうへの陰口を楽しむという異常な状態だった
悪口言ったぐらいでキャンセルカルチャーするなとアンフェらは呉座擁護に励み、その中で一介の駆け出しの学者だったガンリンは学問そっちのけでアンフェ活動にまみれて大学に解雇された
ガンリンは30すぎ独身非常勤というまだ何者にもなっていない人で、そういうのがアンフェで身を持ち崩してもまあよくある話
呉座は学者として評価が高く、著書はベストセラー、もちろん金は十分にあり、嫁は若く可愛い、と恵まれているのにああなった
なくすものがいくらでもある強者男性が何故いいね集めに夢中になってせっせと中傷してしまったのか
大阪府羽曳野市の元非常勤職員の女性が業務中に市のシステムを私的に使用して元交際相手の男性の住所を調べた上、偽の胎児のエコー写真とともに「あなたの子です」などと記した手紙を送り付け、男性が離婚する原因になったとして、男性の元妻が訴える裁判を起こし、大阪地裁堺支部が1日、元職員に賠償を命じる判決を言い渡していたことが分かりました。
略
その後、エコー写真はインターネット上に公開されている無関係のもので、元職員は妊娠しておらず、男性は元妻と交際する前に元職員と交際を解消していたことが判明したものの、元妻は個人情報が悪用されていることに不安を抱え、手紙の対応について男性と口論が増えた結果、男性と離婚したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/926b4f815ed7a01aeff366e1373c7768f388bc86
筆者は臨床心理士と公認心理師(心理士/師 と記します)の資格を有し,会計年度任用職員であるスクールカウンセラーとして働いていた時期があるが,現在はある行政機関で働いている。
この日記に記すような考えを持っていることは,名前を添えて発信することはとてもできないので,初めて匿名ダイアリーをお借りします。
行政の観点は持つものの,あくまで行政を専門とするわけではないので,誤りについてはご容赦ください。
(1)スクールカウンセラーについて
スクールカウンセラーは,「会計年度任用職員」として都道府県及び政令指定都市に任用され,小中・高等学校,特別支援学校,教育センターにおいて,
児童生徒の相談に応じるほか,教員や保護者への助言,研修等を行い,もって,児童生徒の支援にあたる。
令和2年3月以前は,特別職非常勤職員として「スクールカウンセラーを委嘱」されていたが,同年3月以降は,「会計年度任用職員に採用」されることとなった。
財源は「いじめ対策・不登校支援等総合推進事業(スクールカウンセラー等活用事業及びスクールソーシャルワーカー活用事業)」による国の補助が1/3,
都道府県及び政令指定都市が2/3を負担する。文部科学省による令和6年度要求・要望額は90億円。
参考:tps://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1328010.htm(スクールカウンセラー等活用事業)
tps://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/2190fb02-e55a-4041-a510-f98183ca6a8b/ae2f9d28/20230908_councils_ijime-kaigi_dai1_03_1.pdf
(いじめ防止対策に係る取り組み状況及び令和6年度概算要求について)
会計年度任用職員は,令和2年4月に施行された「地方公務員法及び地方自治体の一部を改正する法律(平成29年法律第29条)」により導入され,
地方公務員法第22条の二によって任用される非常勤職員である。
基本的な考え方として,会計年度任用職員としての任期終了後,再度同じ職に「任用」される(「再度の任用」という)ことはあるが,これは「更新」とか「任期の延長」,「同一の職に再度任用」
されるのではなく,「あくまで新たな職に改めて採用された」と整理されるべきもの。
なお,事務処理マニュアル及びQアンドAにおいては,繰り返し同一の者を任用することは長期的計画的な人材育成への影響等の理由から留意が必要と示されているほか,
国としては,公募によらない再度の任用は可能であるものの平等取扱いの原則及び成績主義を踏まえ,公募によらない再度の任用は連続2回までとするよう努めていることが示されている。
これらの文言をうけて,スクールカウンセラーについては,例えば,「公募によらない再度の任用は4回まで」と回数を定める自治体が多く認められる。
参考:tps://www.soumu.go.jp/main_content/000853430.pdf(会計年度任用職員制度の導入等に向けた事務処理マニュアル)
(3)雇い止め
『「雇い止め」(更新拒絶)とは、有期雇用契約において、雇用期間を更新せずに契約を終了させること』(東京弁護士会HPより引用)
なお,今回の問題について「解雇」と記す記事があるが,「再度の任用」をしないことは「解雇」には当たらないので,誤りである。
引用:tps://www.toben.or.jp/bengoshi/soudan/work/yatoidome.html
2 スクールカウンセラーの雇い止め(事実の記述)
東京都の会計年度任用職員であるスクールカウンセラーが,4回の「(公募によらない)再度の任用」を終える令和6年度に向け,公募による募集に応募したところ
鈴木都議によるXへのポストによれば,「今回契約延長を求めた1100人の現役のスクールカウンセラーのうち、およそ15%程度が不合格となった」とのこと。
参考:tps://www.tokyo-np.co.jp/article/307027(東京新聞)
tps://www.jcp-tokyo.net/2024/0212/90022(東京民報)
tps://twitter.com/Retsu_SUZUKI/status/1757670551433453730(鈴木都議によるポスト)
(1)スクールカウンセラーの雇い止め問題について
次の点から,今回多くのスクールカウンセラーが再度任用されないことは,何ら問題なく,むしろよいことだと思う。
ア スクールカウンセラーが再度任用されないこと(雇い止め)は,法律にそった対応であることから,何ら問題ではない。
イ スクールカウンセラーの入れ替わりが促進されることから,資格取得後間もない若手にも活躍の場が与えられ,心理士/師にとってもよいことである。
ウ 今回の問題を機にスクールカウンセラーは会計年度任用職員にそぐわないことがよく理解されれば,常勤採用につながるきっかけとなる。
ア 再度任用されないことは問題であるという論調の記事等では,例えば次の理由(というかご意見)が挙げられていますが,再度任用されないことを問題とする根拠とは言えない。
(tps://www.tokyo-np.co.jp/article/307027 より)
・雇用継続されたが,いつ自分も切られるか不安 ➡︎ 多くの労働者は同じ不安を抱えて生活しているので,不安であるというだけで,再度任用する根拠・理由にはなり得ない。
(実際にそのとおりかどうかは疑問が残るが,不安の中では相談において十分な能力を発揮できないからスクールカウンセラーは
・駒のように人を代えられるのは納得がいかない ➡︎ 職員の入れ替えがあるのは教員も同じであるので,再度任用する根拠・理由にはなり得ない。駒のように,というのは受け止め方の問題である。
・児童生徒,保護者に来年度の不在を伝えることが大変気が重い ➡︎ 教員も異動等で変わることがあるものであり,再度任用する根拠・理由にはなり得ない。
(別れもまた成長の機会であるのだから,児童生徒の成長につながるように交代の話をしてほしい,と言われそうな印象。)
・これまでの経験や成果が全く考慮されず,残念 ➡︎ さらなる活躍が期待できる人の応募があればそちらを採用するものであるから,再度任用する根拠・理由にはなり得ない。
・評価がAであるにもかかわらず補充任用でした ➡︎ 現場の評価と面接での評価が一致しないこともあるのだから,再度任用する根拠・理由にはなり得ない。
・向き合っているのは人の生死。現任者を切るやり方は,児童生徒に不利益を与える ➡︎ 現任者の交代によりどのような不利益が生じるのか明らかでないので,再度任用する根拠・理由にはなり得ない。
(この意見の伝え方は,必要以上にエモーショナルで,一般的には受け入れられにくいだろう)
(不安定な状態で継続的な相談に応じている中で交代することにより相談の一時的な停滞が想定される,という主張であれば,もとよりスクールカウンセラーの相談は長期間の継続を想定しておらず,
継続相談を要する場合は,その判断があった時点で近傍医療機関へ紹介されているべき,という反論がありうると思います。)
イ そもそも,この問題は,再度任用されないことは問題なのではなく(問題として扱えないレベル),スクールカウンセラーが会計年度任用職員にそぐわないことにあると思います。
そのあたりの整理ができないまま,再度任用されないという個人的な不利益について児童生徒を持ち出して訴えるので,話がややこしくなり,また理解されづらくなっていると思います。
(3)今後の方向性について
ア 上に記したとおり,スクールカウンセラーが会計年度任用職員にそぐわないことが問題なのであり,スクールカウンセラーを自治体や教育委員会の職員とする等,他のあり方へつなげることが,
そもそもの狙いになるのではないでしょうか。
そのためには,東京都や総務省に対し再度任用されないことを問題として訴えても話にならないのであって,主管である文部科学省との間でスクールカウンセラーは会計年度任用職員にそぐわないこと
について話をしていかなければいけません。
ただし,この時,ではどういう採用をしてほしいのか(立場は?人数は?財源は?)という案まで考えた上で伝えていかなければいけません。
一緒に問題を解決するという立場で,むしろ自分で自分の問題を解決するという姿勢で,行政に働きかけていかなければいけませんし,できることならば政治の問題として取り上げて行く方が望ましいです。
イ そのように,行政に働きかけ政治の問題としていくためには,職能団体としてしっかりまとまらないといけません。
(案のまともさは前提として)この案は全スクールカウンセラーの総意です,というものをもって行政に働きかけていけるよう,皆んなで先生を応援しますのでよろしくお願いしますと
頭揃えができるように,職能団体としてまとまりを持つ必要があります。
ウ さらに,このような働きかけをしていくとしたら,また,ニュースにあるような声を上げるということ自体が,他の会計年度任用職員の存在をおざなりにしていることを自覚しなければいけないと思います。
事務処理マニュアルにおいては,スクールカウンセラー以外にも,保育士,看護師,掃除作業員,医療的ケアのために置かれる看護師・言語聴覚士・作業療法士・理学療法士,スクールサポーター等
多くの人が,スクールカウンセラーよりも安い賃金で,同じ不安を抱えながら生活していることを理解し,会計年度任用職員制度そのもののあり方を問うて行くことが必要だと思います。
そういった俯瞰的な視点を持たず,スクールカウンセラーの雇用についてだけ声を上げるというのは,社会的な支持を得にくく,何も成果をもたらさないと思います。
個人的には,そういう視点が持てなければ(持てていないから),スクールカウンセラーは会計年度任用職員止まりなのだと思います。
(4)自分たちの総括について
ア スクールカウンセラーの専門性は外部性である,という意見をよく聞きます。外部の立場だからこそ,客観的なアセスメントができるものである,等の意見です。
果たしてそうでしょうか。ここで議論することではないので何も触れませんが,外部性を訴える以上,会計年度任用職員以上の常勤職には,外部性と相反することから,なれないでしょう。
そもそもどうして外部性というアピールが生まれたのでしょうか。本当に,非常勤でなければ客観的なアセスメントができないのでしょうか。常勤職につけない正当化であった可能性はないでしょうか。
イ 公認心理師ができても常勤職は少なく,会計年度任用職員という非常勤ポストすら奪い合いの状況です。
学会を見ても,多くの理事の先生方はとうに65歳を過ぎておられ,若手に席が回ってきません。
ベテランの先生は退職しても開業されますので,開業カウンセリングの市場も奪い合いです。みんなが食べられる状況ではないことは明らかです。
大学院生はどんどん修了し,供給だけが進みます。大学院での学びを活かし,心理士/師として働くよりも条件が良い仕事,働きがいのある職場はたくさんありますよ。
ウ スクールカウンセラー全員が学校に歓迎されているわけではありません。ニュースになった事件もありました。
予算執行調査でも,「SC等の資質向上は最重要事項」と言われています。
これは,若いスクールカウンセラーの資質向上という意味ではありません。ベテランのスクールカウンセラーでも,何も言われなくても,イマイチと思われていることもあるのです。
また,税金を投入する以上,本当に効果があるのか,どの程度の効果があるのか,という問いからは逃れられません。
曖昧模糊な言葉で訴えるだけでは,カウンセリングの重要性を理解してもらえません。予算レベルでは,文科の担当者の方が頑張って財務省と話をして予算をとってくれるわけですが,
自分たち自身も,日頃,スクールカウンセラーやカウンセリングによってどういう効果があるのかを,専門家でない人でもわかるように説明できるようにならないといけないと思います。
とにかく大切だとか,命に関わることだとか,そういう説明では,その場はそうですよねと言ってもらえますが,実は理解を得られません。
また,言葉で訴えるだけではなく,定量的な指標で効果を示せることが必要です。
参考:tps://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2021/sy0309/11.pdf(総括調査票)
エ スクールカウンセラーも心理士/師も,社会で働いています。
そのため,組織に関する行政は,ある程度理解する必要があると思います。今日リンクを貼った文科のHP等は最たるものですが,見ているスクールカウンセラーはあまりおられないでしょう。
社会の中での位置付けを抜きにして,児童生徒とスクールカウンセラーとの関係はあり得ませんので,ある程度行政での位置付け,行政での扱われ方も理解した方がいいと思います。
カウンセラーは社会性がないとよく言われます。個人のカウンセリングだけではなく,社会にも目を向ける必要があると思います。
4 最後に
スクールカウンセラーは,楽しかったですし,良い仕事だと思います。今の心理士/師としての仕事も,楽しくやっています。
ただ,心理士/師には難しい人も多く,これから国民にとってアクセスしやすい存在になるにつれ,問題も表面化していくと思います。
これからどうなるのでしょうか。明るい業界であってほしいと思いますが,明るい業界を作り出せるかどうかは自分たちにかかっている中で,地に足のついた議論は乏しいようにも思います。
この日記が,心理士/師業界の発展につながり,ひいては国民の福祉と健康につながる一助となればとても嬉しいです。
ありがとうございました。