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はてなキーワード: 白と黒とは

2021-06-11

進化し続ける。

全てをプラス発想で考えてみる。

後悔し続けるのは、アホらしい。

自分のためにも、人のためにもならない。

高校不登校だった→価値観が狭すぎた為。価値観を広げないと、やっていけないんだと気付かせてくれた。

メンタル病んだ→合わない仕事が分かった。違法な事で稼げるほど、ズ太くない自分。また、それで生計を立てている人が大勢いるのが、現実の世の中。白と黒だけじゃない。私はその環境では活躍できる人材ではなかっただけ。

売上上げられる人と、人として優れている人は別。

結婚して弱くなったと感じる→価値観が広がった。

嫁は女性らしい女性。弱く、強調性を大事にする。多くを受け入れる優しさがある。

これを無視して生きるべきではない。

強さと優しさを兼ね備えているのが最強だと思う。

・グレー?な仕事をしていた事。

なるべくすべきではない、と言うのがわかった。

2021-06-06

ティ

中野区中央は狭い敷地に同じような家が同じように建ち、みっしりと並んだ区画が続く。歩いているうちに自分がどこへ向かっているのかわからなくなる。東京住宅地はそんなものだといえばそうだが、中央と名乗るからには、もうすこし街らしい華やかさがあってもよさそうなものではないか? 中野区中央は、その種のにぎわいとは無縁な場所だった。

べつに好き好んで中央まで歩いて来たわけではない。職場の寺元さんがこの1週間ほど出勤せず、連絡もとれない。社長に渡された住所のメモ住宅地図のコピーを頼りに寺元さんの居所を探し、様子を探るよう、依頼を受けて来た。他に社員は私しかいなかったからそうなったわけだ。

ファート商会という会社私たち職場だった。本社中野にあり、放屁の気体用保存容器を製造販売している。このシリンダー状の容器に放屁を閉じこめておくと、どれほど時間が経っても、栓を開けさえすれば、気体が肛門を通って出てきた瞬間のフレッシュ臭気を嗅ぐことができる。このような器具にどれほどの需要があるものかと、最初私は半信半疑だった。が、細々と着実に注文が入り、会社は今まで生き延びてきた。

中野では誰もがその日を生き延びるのに精一杯だった。いちど中野駅で電車が止まれば、もう中野を出て行くことはできなかったからだ。

もう何年も前の話だ。夕方、私は仕事を終えて秋葉原から総武線に乗り、荻窪アパートへ帰ろうとしていた。電車中野で停まり、ドアが開いた。もともと中野での停車時間は不自然に長かった。新たに乗り込んでくる人はおらず、車内に放置された乗客は、列車が再び動き出すまで忍耐強く黙っているのが常だった。だがその日の停車時間は長すぎた。15分を過ぎた頃から、いらいらと外の様子をうかがったり、ホームへ降りたりする乗客が出はじめた。それでも列車は動く気配がなかった。30分が経過した頃、当駅で列車運行を終了する旨のアナウンスが流れ、乗客は全員が外に出された。それ以来、私たち中野暮らしている。

中野は孤絶している。東京の他の区からも、日本の他の地域から隔離されたままだ。新宿よりも西に向かう列車選択的にブロックするよう、政府からJR東日本命令があったとかいう噂だ。感染症拡散を防ぎ、テレワークの普及を急ぐためらしかった。通勤を控えるようにこれまでさんざん忠告したのだから都心通勤した輩はもう帰宅させなくてもよろしいというわけだ。だが噂は噂で、なぜ中野以西への鉄道運行が突然終了したのか、本当のことを知る人はいない。少なくとも中野はいないと思う。

中野で足止めされたら、人生中野でやり直すしかなかった(生き続けていくのであれば)。テレワークをしていなかった乗客は一瞬で路頭に迷った。中野で住みかを見つけ、仕事を見つけ、生活の糧を得ていくしかなかった。

練馬杉並新宿中野境界には有刺鉄線を張ったバリケードが設置され、高いコンクリート壁の建設が始まっていた。20小銃を抱えた警備隊が昼も夜もバリケードの前を行き来していた。こうした措置に抗議したり、やけを起こしたりして境界突入する人はときどきいたが、その場で「管理」され、戻ってくることはなかった。「管理」されたくなければ、望んで降りたわけでもない中野で生きていく他はなかった。

ファート商会は、中野へ流れ着いた人間で始めた会社だった。偶然に同じ場所居合わせた三人、空き家になっていた蔦だらけの木造家屋を見つけて寝泊まりしていた三人だった。私たちは手持ちの金を出し合って米を炊き、駅前広場で獲った鳩を焼いて共同生活を送った。放屁を保存するシリンダー型容器というアイディアを出したのは、社長の鬼澤さんだった。本人の話では、食品品質検査に使う精密機器会社に勤めていたそうで、その方面知識豊富だった。最初中国から大量に取り寄せたシリンダー小箱に詰め替えて転売していた(中野から移動はできなかったが郵便物は届いた)。仕入元と取引を重ねるうちに、小ロットでも自社ロゴマーク入りの製品を作ってもらえるようになった。

その頃には空き家相続人を名乗る人物から弁護士経由で文書が届いて、私たちは追い出された(急激な人口増加のため中野地価は上がったらしい)。駅近くの雑居ビルたまたま空きがあったのでそこに移り、事務所で共同生活をしながら放屁の保存容器を日本中に送り続けた。事務所とは名ばかりで、中国から届いた段ボール箱が積み重なる室内には洗濯物が下がり、夕食の豚肉を焼くにおいが漂っていた。

三人がそれぞれに部屋を借りて事務所から引越したのは、それからさら一年ほど経ってからだ。そうするだけの資金がようやくできた、そろそろ仕事プライベートを分けたい、当面は中野から出られる見込みがなさそうだ、といった思惑や妥協が交差した結果、私たちはそろって職住同一から職住近接の体制へ移行したのだった。

鬼澤さんに渡された地図コピーを見ても、寺元さんの住みかはさっぱりわからない。どの角を曲がっても同じような家並みばかりで、ときおり家の塀に貼ってある番地表示板だけが現在地を知る手がかりだった。ひと昔前までは、スマートフォン地図アプリを見れば迷わずにいろいろなところへ行けた。中野に閉じこめられてから、その類のアプリはなぜかいっさい起動しなくなった。だから中野住宅地図は貴重品になっていた。

何度も同じ所を行ったり来たりして、ようやく見つけた寺元さんの居宅は、路地の奥にあった。旗竿地というのか、家と家の間を通って行くと不意に現れる隙間がある。そこへはまりこむようにして古アパートが建っていた。鉄柵にかかるプラ板に、かすれた文字で「シャトーひまわり」と書いてある。柵のペンキはささくれ立った指の皮のように、いたるところから剥けて、露出した地金から赤錆が吹き出していた。一階の通路には落ち葉が吹き溜まり、繰り返し人が通った箇所では砕けて粉になっていた。各戸の前に置かれた洗濯機のカバーは、もとは水色だったらしいが、雨と埃をかぶり続けて黒くなっていた。

103号室には表札も呼び鈴もついていない。寺元さんの居所はここらしいが、本当にそうであることを示す手がかりはない。ドアをノックしたら全く無関係他人が出てきて、警戒心に満ちた視線を向けてくるかもしれない。そういう可能性を考えると、ドアをコツコツとやる力が自然に弱々しくなる。返事はない。中に人の気配があるのかどうかも分からない。洗濯機の上にはすりガラスの小窓がついているが、その奥で人影が動く様子もない。小声で名前を呼びながら再びノックしてもやはり返事はなかった。

寺元さんは出かけているのだろうか。あるいは先週あたりに部屋の中で倒れて誰にも気づかれず……不意にそんな想念にとりつかれたが、辺りは埃っぽい臭いがするだけだ。やはり出かけているのだろう。

その場を離れようとして歩き始めた瞬間、背後で音がした。振り返ると、寺元さんがドアの隙間から半分だけ身を乗り出し、こちらを見ていた。禿げ上がった丸顔はいつもより青白く、無精ひげの生えた頬がこけて見えた。「田村さん、なんで……ああ、そうか……まあ、ここじゃなんなので、どうぞ……」

「散らかってるけど」

といいながら寺元さんは私を部屋に招き入れたが、中は私の部屋よりもきれいに片づいていた。ローテーブルの上にはA4サイズポスターみたいなものが散らばっていた。猫の写真の下に黄色い枠が印刷してあり、「さがしています」という文字が見えた。

「先週から急にいなくなっちゃってね、ずっと探してたんだけど……」

猫を飼いはじめたと寺元さんが言ったのは半年ぐらい前だったかランチの時に写真を見せてきたのを覚えている。たしか、ニティンとかい名前だった。額の毛が富士山のような形に、白と黒に分かれている猫だ。

「この近所では、見つからない感じ?」

毎日そこらじゅうの路地に入って見て、電柱ポスターも貼ったんだけどね。今のところ手がかりはなくて……」

寺元さんは俯いたままTVリモコンをいじくり回していた。目の下にできた隈が濃かった。

中野では孤独死が増えているらしい。突然にそれまでの生活人間関係から切り離され、中野に閉じこめられた人々が、生き残りをかけてあがき続け、一息ついたあとに待っていたものは、容赦のない孤絶だったというわけだ。

職場への連絡も忘れ、一週間にわたって捜索を続けていた寺元さんと猫との個人的な結びつきは、どれほどのものだったのだろう。そして突然に去られたと知ったときの衝撃は……いや、仕事を忘れていたのではなくて、猫を探すために休むと言えなかったから、連絡できなかったのかもしれない。猫の存在が、どれほど寺元さんの柔らかいところに入り込んでいたか、誰にも知られたくなかったから、中野ではそれなりに気心が知れているはずの私たちにも、失踪事件とそれがもたらした内面緊急事態について、口を閉ざしていたのではないだろうか……

「鬼澤さんには、寺元さんが体調崩して寝込んでたとか言っておくので、ニティンの捜索、続けてください」

「気遣わせちゃって、ごめん。僕の方からも、後で連絡入れておこうと思うから……」

寺元さんはアルミサッシを静かに開け、冷蔵庫から麦茶を出した。梅雨時の空気で蒸し暑くなり始めた部屋にかすかな風が入ってきた。窓の外に見えるのは隣家の壁ばかりで、申し訳程度についたコンクリート製のバルコニーの下には、古い落ち葉が厚く積もっていた。その隙間に何か、木の根か、古い革製品のような、黒に近い焦げ茶色のものが突き出ている。表面には緑の苔か黴のようなものが吹いて、時折、びくり、びくりと脈動しているように見える。

「寺元さん、そこに、何かいるみたいなんだけど」

「ああ、それ、引っ越してきたときからずっとそこにあって……え、動いてる?」

その「何か」の動きはしだいに大きくなり、周辺の落ち葉がめくれて露出した土には蚯蚓や百足が這っていた。そこに埋まっていた朽木のようなものは、地表面に見えていた一部分よりもはるかに大きかった。それは蛹のように蠕動しながら室内へどたりと入ってきた。麦茶のグラスが倒れ、中身がフローリングの上に広がった。

その「何か」は動き続けるうちに表皮が剥がれて、琥珀色をしたカブトムシの蛹的なものが姿を現した。痙攣的な動きはしだいにゆっくりと、動物らしい所作が読みとれるようなものになってきた。やがて内側から被膜が裂け、現れたのは肌だった。真白なその表面へしだいに赤みが差してきた。寝袋のように床へ残された被膜から、人型をしたものが起きあがる。

それは姉だった。間違いなく姉だった。17歳の夏の夕方高校の帰り道、自転車ごと、農道のどこかで消えた姉。警察が公開捜査に踏み切り、全国の交番写真が貼り出されても、けっして戻ってくることのなかった姉。落ち着いたピンク色のフレンチスリーブワンピースを着て、薔薇色の頬に薄い唇と切れ長の眼が微笑み、当時の面影はそのままに、だが記憶の中の姉よりもはるか大人びた姉が私を見ていた。

「背、伸びたじゃん」

といいながら姉が私の腕に触れた瞬間、思わず涙がこぼれた。

「そうか、田村さんのお姉さんだったのか。だからずっとそこに……」

寺元さんは何か遠く、眩しいものを見るような目で、姉と私を見ていた。

「ニティンくん、きっと戻ってきますよ」

姉は寺元さんに微笑みかけながらも決然と言った。寺元さんは照れくささと寂しさの入り交じったような顔で笑った。が、不意に真顔に戻った。

「待って。聞こえる……ニティン、ニティン!」

というが早いか、寺元さんは部屋から駆けだしていった。

かすかに、猫の鳴き声のような音が聞こえる。涼しい夕方空気が窓から入ってくる。

「もうすぐディオニュソスお祭りだね」

どこか遠いところを見ながら姉が言う。

「もうそんな季節か」

中野ディオニューシアまつりは毎年初夏に行われる。今年もたくさんの供物を捧げた行列が、狂乱状態の男女が、鍋屋横町を練り歩くのだろう。中野で過ごす何度目の夏になるだろう。いつの間にか、夏の風物詩を繰り返す季節の一部として、中野で受け入れつつある私がいた。

2021-05-24

anond:20210524034515

囲碁とかやりなよ。

今も昔も白と黒の石を置くだけやで。

2021-04-18

引っ越しした部屋になぜか、台所だけしぬほどだっせぇ照明器具最初からついていた。

カバーの真ん中に、銀色ボタンがついている丸いシーリングライト

スイッチオンすると、ぴかぴかぴかって点滅しながらつく。ついたあとは、生活感がこれでもかと浮かび上がる青白い光。

蛍光灯しかった。

こんなの、LEDにしてやれとカバーを外してみると、いろんな機械コードがくっついていて、いったいどうやって外せばいいのか分からない。

蛍光灯をそういえば替えたことがないのだった。蛍光灯を割ると確か大変なことになった気がする…と思い、ネット検索した。

レオパレスの交換の仕方動画が出てきたので見てみたら、動画のクセして静止画ズームというどこまでもレオパレスなクソ動画だった。

他のホームページを見て知ったことは、蛍光灯蛍光灯しか交換できないこと、LED照明器具に交換するには何やら複雑な工程必要らしいということだった。

とりあえずこの照明は取り外してしまおうと、スマホライトを当てながら見てみると、壁にネジ2本で留まっているだけっぽかったので、

ドライバーでネジを外してみた。

とれない。

蛍光灯が載ってるお皿は、ねじではない何か別の方法天井とくっついているらしい。

カバー中心の銀色ボタンねじ)と繋がっていた金属ブリッジに指をひっかけ、思い切って真下に力をかけると、ばりっと天井からはがれた。粘着テープみたいなので固定してあったようだ。天井に穴があいていて、そこから電気コードが1本出ている。穴の周りの壁紙は雑にはがれていた。アパート施工って結構仕事が雑な気がする。前の部屋なんて、エアコンから出ているチューブの所に、部品らしきパッキンがぶら下がっていた。余ったのか?つけるの忘れちゃったのか?床のワックスも真ん中に塗り残しがあって、光に当たると雑巾で拭き残された部分が浮かび上がっていた。余談。

蛍光灯のお皿には白と黒電気コードがあり、白い方を指でつまんで引っ張ると簡単に抜けた。ホームページではこんな簡単に抜けないはずだが…

黒い方はうんともすんともいわないので、マイナスドライバーで外すと、蛍光灯と分離することができた。

蛍光灯を葬ったあと、天井から電気コードが垂れ下がっている姿をみて、このコードを引掛シーリング接続するだけなのでは、と思い、引っ掛けシーリング角形(73円)を購入し、コード差し、ネジで天井に固定した。

必要知識は、白いコードは接地面、最初のネジの位置を結んだ線上に新しいネジを打ち込むこと。元の穴を見ると、何か補強されているように見えた。私の施工は重い照明器具はムリだろう。

さて、照明器具を何にするかだが、リモコンで動く照明にする必要があった。なぜなら、家具がちょうど壁のスイッチとぶつかっていて、押しにくいことがストレスだったからだ。

アイリスオーヤマの人感センサーで動く照明器具を見つけた。リモコンより楽そうだし、400gと軽量だったので、購入。本体を設置してスイッチオンすると付いた。とても簡単だった。

あれっと思った。色が青白い。パッケージをよく見ると「昼光色」とある。間違えた。電球色がよかったのに…結局蛍光灯色の台所になった。もう交換したい…誰かにあげようかな。実家トイレとか廊下とか風呂につけてあげようかな。うん、そうしよう。そして私は買いなおそう…。

さて、引っ越しで出ていくときは、角形引っ掛けシーリングを外してクソだっせえ蛍光灯に交換してから退去するのだ。

2021-03-22

あは

さて、殺人事件から十日程たったある日、私は明智小五郎の宿を訪ねた。その十日の間に、明智と私とが、この事件に関して、何を為し、何を考えそして何を結論たか。読者は、それらを、この日、彼と私との間に取交された会話によって、十分察することが出来るであろう。

 それまで、明智とはカフェで顔を合していたばかりで、宿を訪ねるのは、その時が始めてだったけれど、予かねて所を聞いていたので、探すのに骨は折れなかった。私は、それらしい煙草屋の店先に立って、お上さんに、明智いるかどうかを尋ねた。

「エエ、いらっしゃいます。一寸御待ち下さい、今お呼びしまから

 彼女はそういって、店先から見えている階段上り口まで行って、大声に明智を呼んだ。彼はこの家の二階を間借りしているのだ。すると、

「オー」

 と変な返事をして、明智はミシミシと階段下りて来たが、私を発見すると、驚いた顔をして「ヤー、御上りなさい」といった。私は彼の後に従って二階へ上った。ところが、何気なく、彼の部屋へ一歩足を踏み込んだ時、私はアッと魂消たまげてしまった。部屋の様子が余りにも異様だったからだ。明智が変り者だということを知らぬではなかったけれど、これは又変り過ぎていた。

 何のことはない、四畳半の座敷が書物で埋まっているのだ。真中の所に少し畳が見える丈けで、あとは本の山だ、四方の壁や襖に沿って、下の方は殆ほとんど部屋一杯に、上の方程幅が狭くなって、天井の近くまで、四方から書物の土手が迫っているのだ。外の道具などは何もない。一体彼はこの部屋でどうして寝るのだろうと疑われる程だ。第一、主客二人の坐る所もない、うっかり身動きし様ものなら、忽たちまち本の土手くずれで、圧おしつぶされて了うかも知れない。

「どうも狭くっていけませんが、それに、座蒲団ざぶとんがないのです。済みませんが、柔か相な本の上へでも坐って下さい」

 私は書物の山に分け入って、やっと坐る場所を見つけたが、あまりのことに、暫く、ぼんやりとその辺あたりを見廻していた。

 私は、かくも風変りな部屋の主である明智小五郎為人ひととなりについて、ここで一応説明して置かねばなるまい。併し彼とは昨今のつき合いだから、彼がどういう経歴の男で、何によって衣食し、何を目的にこの人世を送っているのか、という様なことは一切分らぬけれど、彼が、これという職業を持たぬ一種の遊民であることは確かだ。強しいて云えば書生であろうか、だが、書生にしては余程風変りな書生だ。いつか彼が「僕は人間研究しているんですよ」といったことがあるが、其時私には、それが何を意味するのかよく分らなかった。唯、分っているのは、彼が犯罪探偵について、並々ならぬ興味と、恐るべく豊富知識を持っていることだ。

 年は私と同じ位で、二十五歳を越してはいまい。どちらかと云えば痩やせた方で、先にも云った通り、歩く時に変に肩を振る癖がある、といっても、決して豪傑流のそれではなく、妙な男を引合いに出すが、あの片腕の不自由な、講釈師神田伯龍を思出させる様な歩き方なのだ。伯龍といえば、明智は顔つきから声音まで、彼にそっくりだ、――伯龍を見たことのない読者は、諸君の知っている内で、所謂いわゆる好男子ではないが、どことな愛嬌のある、そして最も天才的な顔を想像するがよい――ただ明智の方は、髪の毛がもっと長く延びていて、モジャモジャともつれ合っている。そして、彼は人と話している間にもよく、指で、そのモジャモジャになっている髪の毛を、更らにモジャモジャにする為の様に引掻廻ひっかきまわすのが癖だ。服装などは一向構わぬ方らしく、いつも木綿の着物に、よれよれの兵児帯へこおびを締めている。

「よく訪ねて呉れましたね。その後暫く逢いませんが、例のD坂の事件はどうです。警察の方では一向犯人の見込がつかぬようではありませんか」

 明智は例の、頭を掻廻しながら、ジロジロ私の顔を眺めて云う。

「実は僕、今日はそのことで少し話があって来たんですがね」そこで私はどういう風に切り出したものかと迷いながら始めた。

「僕はあれから、種々考えて見たんですよ。考えたばかりでなく、探偵の様に実地の取調べもやったのですよ。そして、実は一つの結論に達したのです。それを君に御報告しようと思って……」

「ホウ。そいつはすてきですね。詳しく聞き度いものですね」

 私は、そういう彼の目付に、何が分るものかという様な、軽蔑安心の色が浮んでいるのを見逃さなかった。そして、それが私の逡巡している心を激励した。私は勢込いきおいこんで話し始めた。

「僕の友達に一人の新聞記者がありましてね、それが、例の事件の係りの小林刑事というのと懇意なのです。で、僕はその新聞記者を通じて、警察の模様を詳しく知ることが出来ましたが、警察ではどうも捜査方針が立たないらしいのです。無論種々いろいろ活動はしているのですが、これという見込がつかぬのです。あの、例の電燈のスイッチですね。あれも駄目なんです。あすこには、君の指紋丈けっきゃついていないことが分ったのです。警察の考えでは、多分君の指紋犯人指紋を隠して了ったのだというのですよ。そういう訳で、警察が困っていることを知ったものですから、僕は一層熱心に調べて見る気になりました。そこで、僕が到達した結論というのは、どんなものだと思います、そして、それを警察へ訴える前に、君の所へ話しに来たのは何の為だと思います

 それは兎も角、僕はあの事件のあった日から、あることを気づいていたのですよ。君は覚えているでしょう。二人の学生犯人らしい男の着物の色について、まるで違った申立てしたことをね。一人は黒だといい、一人は白だと云うのです。いくら人間の目が不確だといって、正反対の黒と白とを間違えるのは変じゃないですか。警察ではあれをどんな風に解釈たか知りませんが、僕は二人の陳述は両方とも間違でないと思うのですよ。君、分りますか。あれはね、犯人白と黒とのだんだらの着物を着ていたんですよ。……つまり、太い黒の棒縞の浴衣なんかですね。よく宿屋の貸浴衣にある様な……では何故それが一人に真白に見え、もう一人には真黒に見えたかといいますと、彼等は障子の格子のすき間から見たのですから、丁度その瞬間、一人の目が格子のすき間と着物の白地の部分と一致して見える位置にあり、もう一人の目が黒地の部分と一致して見える位置にあったんです。これは珍らしい偶然かも知れませんが、決して不可能ではないのです。そして、この場合こう考えるより外に方法がないのです。

 さて、犯人着物縞柄は分りましたが、これでは単に捜査範囲が縮小されたという迄で、まだ確定的のものではありません。第二の論拠は、あの電燈のスイッチ指紋なんです。僕は、さっき話した新聞記者友達の伝手つてで、小林刑事に頼んでその指紋を――君の指紋ですよ――よく検べさせて貰ったのです。その結果愈々いよいよ僕の考えてることが間違っていないのを確めました。ところで、君、硯すずりがあったら、一寸貸して呉れませんか」

 そこで、私は一つの実験をやって見せた。先ず硯を借りる、私は右の拇指に薄く墨をつけて、懐から半紙の上に一つの指紋を捺おした。それから、その指紋の乾くのを待って、もう一度同じ指に墨をつけ前の指紋の上から、今度は指の方向を換えて念入りに押えつけた。すると、そこには互に交錯した二重の指紋がハッキリ現れた。

警察では、君の指紋犯人指紋の上に重って、それを消して了ったのだと解釈しているのですが、併しそれは今の実験でも分る通り不可能なんですよ。いくら強く押した所で、指紋というものが線で出来ている以上、線と線との間に、前の指紋の跡が残る筈です。もし前後指紋が全く同じもので、捺し方も寸分違わなかったとすれば、指紋の各線が一致しまから、或は後の指紋が先の指紋を隠して了うことも出来るでしょうが、そういうことは先ずあり得ませんし、仮令そうだとしても、この場合結論は変らないのです。

 併し、あの電燈を消したのが犯人だとすれば、スイッチにその指紋が残っていなければなりません。僕は若しや警察では君の指紋の線と線との間に残っている先の指紋を見落しているのではないかと思って、自分で検べて見たのですが、少しもそんな痕跡がないのです。つまり、あのスイッチには、後にも先にも、君の指紋が捺されているだけなのです。――どうして古本屋人達指紋が残っていなかったのか、それはよく分りませんが、多分、あの部屋の電燈はつけっぱなしで、一度も消したことがないのでしょう。

 君、以上の事柄は一体何を語っているでしょう。僕はこういう風に考えるのですよ。一人の荒い棒縞の着物を着た男が、――その男は多分死んだ女の幼馴染で、失恋という理由なんかも考えられますね――古本屋の主人が夜店を出すことを知っていてその留守の間に女を襲うたのです。声を立てたり抵抗したりした形跡がないのですから、女はその男をよく知っていたに相違ありません。で、まんまと目的を果した男は、死骸の発見を後らす為に、電燈を消して立去ったのです。併し、この男の一期いちごの不覚は、障子の格子のあいているのを知らなかったこと、そして、驚いてそれを閉めた時に、偶然店先にいた二人の学生に姿を見られたことでした。それから、男は一旦外へ出ましたが、ふと気がついたのは、電燈を消した時、スイッチ指紋が残ったに相違ないということです。これはどうしても消して了わねばなりません。然しもう一度同じ方法で部屋の中へ忍込むのは危険です。そこで、男は一つの妙案を思いつきました。それは、自から殺人事件発見者になることです。そうすれば、少しも不自然もなく、自分の手で電燈をつけて、以前の指紋に対する疑をなくして了うことが出来るばかりでなく、まさか発見者が犯人だろうとは誰しも考えませんからね、二重の利益があるのです。こうして、彼は何食わぬ顔で警察のやり方を見ていたのです。大胆にも証言さえしました。しかも、その結果は彼の思う壺だったのですよ。五日たっても十日たっても、誰も彼を捕えに来るものはなかったのですからね」

 この私の話を、明智小五郎はどんな表情で聴いていたか。私は、恐らく話の中途で、何か変った表情をするか、言葉を挟むだろうと予期していた。ところが、驚いたことには、彼の顔には何の表情も現れぬのだ。一体平素から心を色に現さぬ質たちではあったけれど、余り平気すぎる。彼は始終例の髪の毛をモジャモジャやりながら、黙り込んでいるのだ。私は、どこまでずうずうしい男だろうと思いながら最後の点に話を進めた。

「君はきっと、それじゃ、その犯人はどこから入って、どこから逃げたかと反問するでしょう。確に、その点が明かにならなければ、他の凡てのことが分っても何の甲斐もないのですからね。だが、遺憾いかんながら、それも僕が探り出したのですよ。あの晩の捜査の結果では、全然犯人の出て行った形跡がない様に見えました。併し、殺人があった以上、犯人が出入しなかった筈はないのですから刑事の捜索にどこか抜目があったと考える外はありません。警察でもそれには随分苦心した様子ですが、不幸にして、彼等は、僕という一介の書生に及ばなかったのですよ。

 ナアニ、実は下らぬ事なんですがね、僕はこう思ったのです。これ程警察が取調べているのだから、近所の人達に疑うべき点は先ずあるまい。もしそうだとすれば、犯人は、何か、人の目にふれても、それが犯人だとは気づかれぬ様な方法で通ったのじゃないだろうか、そして、それを目撃した人はあっても、まるで問題にしなかったのではなかろうか、とね。つまり人間の注意力の盲点――我々の目に盲点があると同じ様に、注意力にもそれがありますよ――を利用して、手品使が見物の目の前で、大きな品物を訳もなく隠す様に、自分自身を隠したのかも知れませんからね。そこで、僕が目をつけたのは、あの古本屋の一軒置いて隣の旭屋という蕎麦屋です」

 古本屋の右へ時計屋、菓子屋と並び、左へ足袋屋、蕎麦屋と並んでいるのだ。

「僕はあすこへ行って、事件の当夜八時頃に、便所を借りて行った男はないかと聞いて見たのです。あの旭屋は君も知っているでしょうが、店から土間続きで、裏木戸まで行ける様になっていて、その裏木戸のすぐ側に便所があるのですから便所を借りる様に見せかけて、裏口から出て行って、又入って来るのは訳はありませんからね。――例のアイスクリーム屋は路地を出た角に店を出していたのですから、見つかる筈はありません――それに、相手蕎麦屋ですから便所を借りるということが極めて自然なんです。聞けば、あの晩はお上さんは不在で、主人丈が店の間にいた相ですから、おあつらえ向きなんです。君、なんとすてきな、思附おもいつきではありませんか。

 そして、案の定、丁度その時分に便所を借りた客があったのです。ただ、残念なことには、旭屋の主人は、その男の顔形とか着物縞柄なぞを少しも覚えていないのですがね。――僕は早速この事を例の友達を通じて、小林刑事に知らせてやりましたよ。刑事自分でも蕎麦屋を調べた様でしたが、それ以上何も分らなかったのです――」

 私は少し言葉を切って、明智発言の余裕を与えた。彼の立場は、この際何とか一言云わないでいられぬ筈だ。ところが、彼は相変らず頭を掻廻しながら、すまし込んでいるのだ。私はこれまで、敬意を表する意味で間接法を用いていたのを直接法に改めねばならなかった。

「君、明智君、僕のいう意味が分るでしょう。動かぬ証拠が君を指さしているのですよ。白状すると、僕はまだ心の底では、どうしても君を疑う気になれないのですが、こういう風に証拠が揃っていては、どうも仕方がありません。……僕は、もしやあの長屋の内に、太い棒縞の浴衣を持っている人がないかと思って、随分骨を折って調べて見ましたが、一人もありません。それも尤もっともですよ。同じ棒縞の浴衣でも、あの格子に一致する様な派手なのを着る人は珍らしいのですからね。それに、指紋トリックにしても、便所を借りるというトリックにしても、実に巧妙で、君の様な犯罪学者でなければ、一寸真似の出来ない芸当ですよ。それから第一おかしいのは、君はあの死人の細君と幼馴染だといっていながら、あの晩、細君の身許調べなんかあった時に、側で聞いていて、少しもそれを申立てなかったではありませんか。

 さて、そうなると唯一の頼みは Alibi の有無です。ところが、それも駄目なんです。君は覚えていますか、あの晩帰り途で、白梅軒へ来るまで君が何処どこにいたかということを、僕は聞きましたね。君は一時間程、その辺を散歩していたと答えたでしょう。仮令、君の散歩姿を見た人があったとしても、散歩の途中で、蕎麦屋便所を借りるなどはあり勝ちのことですからね。明智君、僕のいうことが間違っていますか。どうです。もし出来るなら君の弁明を聞こうじゃありませんか」

 読者諸君、私がこういって詰めよった時、奇人明智小五郎は何をしたと思います。面目なさに俯伏して了ったとでも思うのですか。どうしてどうして、彼はまるで意表外のやり方で、私の荒胆あらぎもをひしいだのです。というのは、彼はいきなりゲラゲラと笑い出したのです。

「いや失敬失敬、決して笑うつもりではなかったのですけれど、君は余り真面目だもんだから明智は弁解する様に云った。「君の考えは却々なかなか面白いですよ。僕は君の様な友達を見つけたことを嬉しく思いますよ。併し、惜しいことには、君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。例えばですね。僕とあの女との関係についても、君は、僕達がどんな風な幼馴染だったかということを、内面的に心理的に調べて見ましたか。僕が以前あの女と恋愛関係があったかどうか。又現に彼女を恨うらんいるかどうか。君にはそれ位のことが推察出来なかったのですか。あの晩、なぜ彼女を知っていることを云わなかったか、その訳は簡単ですよ。僕は何も参考になる様な事柄を知らなかったのです。僕は、まだ小学校へも入らぬ時分に彼女と分れた切りなのですからね。尤も、最近偶然そのことが分って、二三度話し合ったことはありますけれど」

「では、例えば指紋のことはどういう風に考えたらいいのですか?」

「君は、僕があれから何もしないでいたと思うのですか。僕もこれで却々やったのですよ。D坂は毎日の様にうろついていましたよ。殊に古本屋へはよく行きました。そして主人をつかまえて色々探ったのです。――細君を知っていたことはその時打明けたのですが、それが却かえって便宜になりましたよ――君が新聞記者を通じて警察の模様を知った様に、僕はあの古本屋の主人から、それを聞出していたんです。今の指紋のことも、じきに分りましたから、僕も妙に思って検しらべて見たのですが、ハハ……、笑い話ですよ。電球の線が切れていたのです。誰も消しやしなかったのですよ。僕がスイッチをひねった為に燈ひがついたと思ったのは間違で、あの時、慌てて電燈を動かしたので、一度切れたタングステンが、つながったのですよ。スイッチに僕の指紋丈けしかなかったのは、当りまえなのです。あの晩、君は障子のすき間から電燈のついているのを見たと云いましたね。とすれば、電球の切れたのは、その後ですよ。古い電球は、どうもしないでも、独りでに切れることがありますからね。それから犯人着物の色のことですが、これは僕が説明するよりも……」

 彼はそういって、彼の身辺の書物の山を、あちらこちら発掘していたが、やがて、一冊の古ぼけた洋書を掘りだして来た。

「君、これを読んだことがありますか、ミュンスターベルヒの『心理学犯罪』という本ですが、この『錯覚』という章の冒頭を十行許ばかり読んで御覧なさい」

 私は、彼の自信ありげ議論を聞いている内に、段々私自身の失敗を意識し始めていた。で、云われるままにその書物を受取って、読んで見た。そこには大体次の様なことが書いてあった。

嘗かつて一つの自動車犯罪事件があった。法廷に於て、真実申立てる旨むね宣誓した証人の一人は、問題道路全然乾燥してほこり立っていたと主張し、今一人の証人は、雨降りの挙句で、道路はぬかるんでいたと誓言した。一人は、問題自動車は徐行していたともいい、他の一人は、あの様に早く走っている自動車を見たことがないと述べた。又前者は、その村道には二三人しか居なかったといい、後者は、男や女や子供の通行人が沢山あったと陳述した。この両人の証人は、共に尊敬すべき紳士で、事実を曲弁したとて、何の利益がある筈もない人々だった。

 私がそれを読み終るのを待って明智は更らに本の頁を繰りながら云った。

「これは実際あったことですが、今度は、この『証人記憶』という章があるでしょう。その中程の所に、予あらかじめ計画して実験した話があるのですよ。丁度着物の色のことが出てますから、面倒でしょうが、まあ一寸読んで御覧なさい」

 それは左の様な記事であった。

(前略)一例を上げるならば、一昨年(この書物出版は一九一一年)ゲッティゲンに於て、法律家心理学者及び物理学者よりなる、ある学術上の集会が催されたことがある。随したがって、そこに集ったのは、皆、綿密な観察に熟練した人達ばかりであった。その町には、恰あたかカーニバルの御祭騒ぎが演じられていたが、突然、この学究的な会合最中に、戸が開かれてけばけばしい衣裳をつけた一人の道化が、狂気の様に飛び込んで来た。見ると、その後から一人の黒人が手にピストルを持って追駆けて来るのだ。ホール真中で、彼等はかたみがわりに、恐ろしい言葉をどなり合ったが、やがて道化の方がバッタリ床に倒れると、黒人はその上に躍りかかった。そして、ポンとピストルの音がした。と、忽ち彼等は二人共、かき消す様に室を出て行って了った。全体の出来事が二十秒とはかからなかった。人々は無論非常に驚かされた。座長の外には、誰一人、それらの言葉動作が、予め予習されていたこと、その光景写真に撮られたことなどを悟ったものはなかった。で、座長が、これはいずれ法廷に持出される問題からというので、会員各自に正確な記録を書くことを頼んだのは、極く自然に見えた。(中略、この間に、彼等の記録が如何に間違に充みちていたかを、パーセンテージを示して記してある)黒人が頭に何も冠っていなかったことを云い当てたのは、四十人の内でたった四人切りで、外の人達は山高帽子を冠っていたと書いたものもあれば、シルクハットだったと書くものもあるという有様だった。着物についても、ある者は赤だといい、あるもの茶色だといい、ある者は縞だといい、あるものコーヒ色だといい、其他種々様々の色合が彼の為に説明せられた。ところが、黒人は実際は、白ズボンに黒の上衣を着て、大きな赤のネクタイを結んでいたのだ。(後略)

ミュンスターベルヒが賢くも説破した通り」と明智は始めた。「人間の観察や人間記憶なんて、実にたよりないものですよ。この例にある様な学者達でさえ、服の色の見分がつかなかったのです。私が、あの晩の学生達は着物の色を見違えたと考えるのが無理でしょうか。彼等は何者かを見たかも知れません。併しその者は棒縞の着物なんか着ていなかった筈です。無論僕ではなかったのです。格子のすき間から、棒縞の浴衣を思付いた君の着眼は、却々面白いには面白いですが、あまりお誂向あつらえむきすぎるじゃありませんか。少くとも、そんな偶然の符合を信ずるよりは、君は、僕の潔白を信じて呉れる訳には行かぬでしょうか。さて最後に、蕎麦屋便所を借りた男のことですがね。この点は僕も君と同じ考だったのです。どうも、あの旭屋の外に犯人通路はないと思ったのですよ。で僕もあすこへ行って調べて見ましたが、その結果は、残念ながら、君と正反対結論に達したのです。実際は便所を借りた男なんてなかったのですよ」

 読者も已すでに気づかれたであろうが、明智はこうして、証人申立て否定し、犯人指紋否定し、犯人通路をさえ否定して、自分無罪証拠立てようとしているが、併しそれは同時に、犯罪のもの否定することになりはしないか。私は彼が何を考えているのか少しも分らなかった。

「で、君は犯人の見当がついているのですか」

「ついていますよ」彼は頭をモジャモジャやりながら答えた。「僕のやり方は、君とは少し違うのです。物質的な証拠なんてものは、解釈の仕方でどうでもなるものですよ。一番いい探偵法は、心理的に人の心の奥底を見抜

2021-03-16

アメリカさんいまだに白黒なのがグラミー賞でばれる

BTSグラミー賞逃した

まじであり得んだろ

黒人排除ホワイトウォッシュかいって問題にするのに

白と黒以外はどんなに活躍しても賞レースで勝つことはない

あらゆる場面で黒人の席は優遇して作るが

アジア人の席は積極的に削る

本当アメリカのこの構造差別って気持ち悪いよな

2021-02-27

面接官「雪が溶けると何になる?」バカ「春になる(ニチャア」

面接官「一番きれいな色ってなんだろう 白か黒かで答えよ」

ガキ「白と黒のその間に無限の色が広がってる(ニチャア」

anond:20210227150906

じゃあ知らんわって感じだけどね。

本来ガイドライン白と黒をはっきりさせるためのものだし。

2021-02-19

服がわからんオタクへ ちゃんアドバイスします。

https://anond.hatelabo.jp/20210218183322


釣りなのかもしれないけど、何のアドバイスにもなっていないので、

わたしちゃんとしたアドバイスしますね。


・色味については難しいので、白と黒だけでいいです

・服の種類をたくさん揃える必要はありません

・ただし、清潔感担保するため、数はある程度持ちましょう

・黒いパンツと白シャツ、白スニーカーと黒いバッグがあればいいです

必要に応じて黒い革靴を加えてください


じゃあ、それぞれ何を買えば? となりますね。

騙されたと思って以下の通り買ってみてください。


・黒いパンツ: ユニクロウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ

 →試着してジャストサイズを買い求めてください。ピタッとしてるなと思っても、ストレッチが効いているので快適に過ごせると思います。試着室で屈伸して実感してください。

・白シャツ: ユニクロエクストラファインコットンブロードシャツ

 →これも試着してジャストサイズを買い求めてください。シャツの肩のライン自分肩に沿っているか確認するのが一番わかり易いと思います。大きすぎず、小さすぎずで。


服はこの2種でいいです。暑いときはエアリズムを、寒いときヒートテックインナーに。

ニットは着なくていいです。寒いときはこの上にコート羽織ってください。

(もうコートが要らなくなる時期ですが、もし買うなら同じくユニクロ

シームレスダウンパーカOKです。当然黒です)

とりあえず上下買ってみて、しっくり着たら同じものを買い足していってください。

洗濯ちゃんしましょう。シャツは1回着たら、パンツは1週間着たら洗濯してください。


はい。ここからが本番です。


・白スニーカー: アディダススタンスミス

 →踵の部分に色がついたものがありますが(そこが緑のもの定番なのですが)、

 全部白のものを選んでください。できれば。

・黒バッグ: プラダのV136というやつを買いましょう。どうやら廃盤なので中古で手に入れましょう。

https://www.google.com/search?q=V136&rlz=1C5CHFA_enJP922JP922&sxsrf=ALeKk00MxN9cy9YkMvPVC7j3VBiEwJtbKA:1613694312063&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwiUiPzh1_TuAhXVE4gKHftSDJUQ_AUoAXoECBkQAw&biw=1617&bih=916


以上です。


これで1年間365日、同じ格好に身を包み、何の迷いもなく過ごしてください。

どこに行っても「清潔感があってそれなりにおしゃれに気を使っている人」という

印象を抱かれます。本当です。

そして、ドレスコードが厳密に設定されているようなレストラン冠婚葬祭以外は

どこにでもいけます


スタンスミスは1万円、プラダリュックはおそらく10万円くらいかかりますが、

ユニクロ上下で5000円とかです。つまり、115,000円であなたは「おしゃれ」について

何も心配する必要がなくなります

その恩恵を考えれば大した金額ではありません、よね?

2021-02-13

石岡瑛子展圧倒された

石岡瑛子展に行ってきたよ日記素人丸出し視点、長いよ)

  

Twitter校正紙の指示がすごいってのを読んで興味を惹かれて行ってみた。

久々の遠出、久々の美術館

まず着いたら遠目から黒い人だかり。

まさか…と思ったらまさかの当日券チケット買うのに

120分待ち。

  

120ぷん!?!?

  

チケット買うだけ、入るのはまた別途時間かかるらしい。

ちょっとは並ぶと思ったけど、

夢の国の待ち時間かよ…美術館ってこんなに並ぶモンなの??

こんな状況になる前もでかい箱モノの美術館ってそんな行ったことないかわからん

びびったけど、結構来るのに時間かかったし

交通費払って来てるし、並ぶことを決意。

   

幸いにも2月にしては暖かい晴れた日だし

強い味方のKindleで昨日小説を買ったばかりだし

鍛えてない足は並んでいるだけで疲れたけど、

よい日光浴になった。

    

さて、2時間少し経ってやっとチケット買えた。

120分とかビビらせといて人減らして

実際はもっと早く買えるものだと思ったら

ちゃんと2時間超かかったよ……。

   

入り口で手の消毒と体温検査してた。

テレビ画面に映る自分は安定の35度台だ。健康健康

ちゃんと外出前も健康確認してから出てるよ)

  

買うとき常設展コロナで閉まってるから

再開したらこチケットで入れることを説明される。へー。

対策で閉まってるっていってもこの人混みで今更…と思わなくもないけれど)

  

チケット買えたと思ったら、入場までにさらに30分近く並んだ。

時間指定とかでまた待たされるのもヤだし、まあ良いよここまで来たら。

   

はい、やっと入れた〜。

中混んでそうだな〜と思ったら実際めっちゃ混んでた。

なんか最初の所でパンフレットQRコード置いてあって

展示の説明文がQRコードで読めるらしい。工夫してるね。

撮影禁止って書いてあるのに、展示室スマホ持った不届きもの多いな〜って最初感じちゃったけど

説明文読んでる人がほとんどだったんだろうね。

  

※今更だけどここから展示のネタバレめっちゃ入るよ注意

  

入ってからずっと年配の女性インタビューっぽい音声がずっと流れてる。

カタカナ語が多いからなんだろうって思ってたら、石岡さんの声っぽい。

なんとなく情熱感じる。

これもQRコード文字で読めるらしいから、ちゃんと聞き取ろうと頑張らず

とりあえずBGMにして展示を見ることにする。

   

最初の部屋はなんか石岡さんの広告とかの展示らしかった。

校正紙のに惹かれたのと、見たことないけど聞いたことある映画落下の王国』の人、というのと

好きな映画白雪姫と鏡の女王』の衣装の人、ということくらいしか知らないで来てるよ)

    

元々資生堂の人なのかっていうのも知らなかったけど、

きっと時代的に女性ガンガン仕事するの難しかっただろうに

大きい仕事して成功してるっぽくてすごいな〜

商品切る図とかめちゃくちゃ斬新だったのでは?

反対とかされたのねじ伏せたのかな? 海外ロケの先駆けか〜はあ〜へ〜

色合いすご〜と素人丸出しの想像しながら展示を見ていった。

  

なんと! 大阪万博ポスターやってたんだね。

実際のポスター、なんか赤い丸に細かい効果線?が効果的なのかな。

よくわからんけど、力強くて印象的だ。

ポスターの手前の方に構想のスケッチみたいのが置いてあって

日の丸とか桜とかいろんな図柄やら伝えたい意図、考えを落とし込んでいって

ポスターの形にしてたことが、たくさんのメモから伝わってきた。

最終形のポスターしか見てなかったら、わかんなかったな。

おもろーこういうの見たかったんだよ! ってなった。

   

そんでPARCO広告ゾーンに来た。

まずここで圧倒されたよ。

「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」

って一歩間違えれば意味わからんダサくなりそうな、でも力のある言葉

ビジュアルで納得させられて格好良く感じる。

キャッチコピーの力も大きいけど、

肌の色が濃い人の美しさ? を全面に出してるの

当時鮮烈だったのでは? 今でも新しく感じるくらい。

しろ今でも通じるというか、今こそ見たい感じもする。

黒人女性広告、目を奪われる。

なんか全体的に女性がすごいかっこいい。

所々出てくる男性ポスターもすごく色気があって素敵。

人種性別に捉われない強さみたいのを感じさせられた。

    

文庫雑誌パッケージ面白いデザインが続いて、

次に目を奪われたのが三陽商会広告

裸の女性ボディービルダーニットの組み合わせ!

ここの校正紙の赤字も興味深かった。

見比べると仕上がりやっぱ良い。

指示怖いとかTwitterで書かれたの見てたけど、怖さは感じず

的確さ、仕上がりを追求する姿勢に圧倒された。

    

そんでまたまた圧倒されたのが

ヒロシマアピールズのポスター

夢の国ネズミ自分の手で目隠ししてるという

これでもかという風刺が詰め込まれた図…

否が応でも刺さってくる、図のみでこれでもかと訴えかけてくる…

やば…と思ったらやっぱり説明文にD社と著作権協議したって書いてあった。

でもわかってただろうにそういうの込みで発表した気概がすごいし、

その完成度もすごいんだこれがまた。

これの校正紙の赤字も的確で

あきらかに校正紙と完成品のポスターで手をはじめ全体の立体感とかが違って

説得力、完成度が素晴らしかったよ。

   

とまあ色んな日本仕事を見たあと、NYでの仕事の展示に。

(途中エスカレーターとか乗って階変わってまだまだ見れるのか! と量の多さにびっくり嬉しくなった。

東京都現代美術館初めて来たからこんな広いのか〜ってなった)

風姿花伝」っていうのを出版して売り込んでくってのが格好良いなあ。

本も表紙だけでデザインセンスがあふれてることが伝わってくるよ。

企画とか舞台とか演出とか衣装とか色々な分野で活躍してたらしい。

デザイナーって、仕事幅広いな…というより

石岡さんという方が自ら仕事を創り出せる、切り拓いていく方だったんだろうなあ。

   

途中着物がいっぱい映像で映されてるとこあって

着物の柄、生地、光沢、色合い惚れ惚れした。写真の見せ方も素敵。

舞台衣装、その舞台を輝かせるための舞台がある間だけのものだけど

こうやってじっくり見られるの嬉しいな。

   

グラミー賞とかトニー賞とか、詳しくない素人でも聞いたことのある賞を受賞されてることをここで知る。

自分が詳しくないだけかもだけど、知らないものだなあ。

   

いろいろ映像とかみてなんか暗幕くぐって次の部屋入ったら

床と壁全面金ピカで金閣寺があった。びっくり!

回り込むとなんか金閣寺割れてる。触れないように金閣寺中入れたよ。楽しい

三島由紀夫映画のセット再現らしいけど

準備した人、企画した人大変だっただろうなー

展示の期間の終盤に来たけど、床きれいだった。

カンヌのなんか賞獲得したけど日本では遺族とか色々で公開中止で

石岡さんが日本離れる決意の一因になったとか。

日本っぽいエピソードだ。

流れてた映像ダイジェストだけど、ラブホとか神社鳥居が沈んでるのとか

色々なんかひっかかったのかもねと思わされた。(実際はどこのせいかわからんけど)

   

ドラキュラ』の衣装

きれーって思って見てから説明文見ると蛇って書いてあって

もう一回みたら蛇のドレスおもしろってなった。

気づかないタイプから説明あるとちゃん理解が深まった気がして嬉しくなる。

   

ザ・セル』とか『落下の王国』とかのゾーン

映像とかザ・衣装! って感じで見応えあった。

独特の世界観衣装があるからこそ成り立つ不思議世界

なんか石岡ワールドな感じなのかな。

熱出した時に見る夢の不思議の国のアリスと孫悟空混ぜたおとぎ話大人版みたいな?

よくわからんけど、現代美術芸術家だなーってなった。

それを再現できる技術とか衣装の人とかもすごい。

   

シルク・ドゥ・ソレイユ衣装も手がけてたなんて

部屋入るまで知らなかった。

子どもときテレビで初めてシルク・ドゥ・ソレイユ見たとき

奇抜で変、でもサーカスって楽しいなあ!

って服を見てたのがつながった感じがして不思議楽しい

ここでそろそろ疲れてきて、映像は流し見になってしまった。

あとシルク・ドゥ・ソレイユの現状ニュースで見たか

ちょっと切なくなった…いま厳しい時代だ。

   

ソルトレイクシティオリンピックスポーツウェアデザイン

芸術家っぽかったのにできるんだ! って驚いたけど

よく考えたら最初から大衆向け広告からスタートした人だった。

映画とか舞台とかの芸術的衣装バーンって頭に残ってた。

変な形なのになんかスタイリッシュで、ポケット開いたらハートとか遊び心あるなあ。

色合いも今見てもなんかお洒落だ。

   

北京オリンピック衣装も関わってたなんてびっくり!

数々の賞を受賞してるとはいえ日本の、女性が、北京五輪

こんな活躍をされていたなんて!

たくさんの壁があったろうに、尊敬

開会式映像にも圧倒された。

技術の粋を集めた、数の多さの力、全体の力、人間の力…。

衣装中国伝統的な形を尊重しつつ、たくさんの人数が揃って舞うとき

色合いの美しさに思わず声が出そうになるくらい感動を覚えた。

(こういった光景は、もうしばらく、きっとこの先かなり長い間見られないんだろうと

思ってなんかまた切なくなってしまった。疲れてきたのか? 急に悲観的になってしまう)

   

ニーベルングの指環』の衣装とか、

全然知らないけど、キャラクターとか伝わってきて興味深い。

白と黒グラデーションドレスとか、裾の色変わるのとか、素敵だった。

他でも共通して言えるけど、衣装のドレーピングが見事!

職人技見られると、無条件で嬉しくなるよね。

   

最後、『白雪姫と鏡の女王

この映画大好きなんだよね。石岡さんの仕事で唯一ちゃんと知ってる作品

女王ドレスが本当見事の一言。素晴らしい。

かい造形が、妥協を許さず作り込んであるのが、圧巻。

布でこれでもか! と作り込まれていて、

この衣装を見れただけでも来た甲斐あった〜! ってなった。

白雪姫衣装も、色あせて古びているところはあったけれど

見れて嬉しかった〜! 胸元の布の造形が細かくてすごいんだよ。

けっこうスケッチ衣装と違うところもあって、

実際の衣装のほうがより良くなってるから

きっとここも意見取り入れたり試行錯誤した過程があるんだろうなあって見てた。

映画面白衣装がたくさんあるけど、なんか納得させられるというか、

世界にあっているというか、むしろ素敵というか、説得力あるのが本当良いよね。

ダイジェスト映像も、衣装素敵〜! ってなったし

説明文でへーって思うところも多々あった。

   

そして最後最後えこの一代記』

高校生でこの色合いの絵! すでに実力とセンス光ってる! ってところも驚いたし、

世界に羽ばたくために当時にすでに英語で書いてたってのもびっくりだし、

夢や希望がこめられていてぐっときた。

叶うよ! というか、この方は、自分で掴み取って叶えたんだな。

はーほんと、格好いい人だな。

この人は人生をかけて時代世界に向かってデザインし続けてたんだなあ。

   

展覧会の「血が、汗が、涙がデザインできるか」

めっちゃかっこいいキャッチコピー! て痺れつつ

ポスターの絵はあんまり好みじゃないなって感じてたけど、

筋肉とか赤とかいろんな作品を越えて所々で見られるモチーフを見ると

全体総括ではないけれど、この図がぴったりだったのかもしれない。

   

と、途中所々ベンチで座りつつ4時間近く展示を見て回ったよ。

もっとじっくり見れるくらいだけど、集中力と体力を加味して

ギリギリ楽しめるぐらい粘れた。

予想の4倍くらい展示量と濃い内容で大満足だった。

図録買おうかなって売店行ったら売り切れてた。かなり先の入荷だって。さすが。

   

こんな時間かけて見ることになると思わなかったかお腹減って

美術館カフェ軽食を食べた。夕方過ぎの昼ごはん

石岡さんイメージパフェカフェレストラン提供されていて、

見た目かわいかった。苦手だから食べられないの残念。

久々に良い物、仕事見れたなあ、と大満足。

一日を美術館に費やせて、楽しい時間だった。

  

2021-01-22

コンビニへの重すぎる要望

さいころ家にはおにぎり用の型があった

俵型とうさぎ型とパンダ型の3つ

俵型は1個の型で4個とか5個とか作れる製氷機みたいなタイプうさぎパンダは1個ずつしか作れない。

俵型はふつうおにぎりなので普通に使い道がある。パンダも目の周りと耳と鼻と口全部黒でいいので

海苔カットして貼り付ければみごとにパンダになる。

うさぎピンクで色付けしなきゃいけないんだが母のレパートリーピンクが無かったのでほとんど見る機会は無かったし

うさぎよりパンダがいいと思っていたので都合も良かった。

幼稚園では毎日弁当だったので毎日パンダおにぎりが食べれてた。

小学生になると給食になるのでパンダおにぎりが食べれるのは年に1度の遠足の時だけになった。

それでもずっとパンダおにぎりファンだったので遠足の日は朝からてんてこまいになってる母を監視していた。

手抜くんじゃねえぞとオムライスにするんじゃねえぞと。

小3だったと思う、遠足当日に相変わらず監視してたら母がパンダを作らなかった。

すかさずパンダ作らないの?と、けん制を入れたがあなたまだパンダがいいの?とカウンターパンチで返された。

頭が真っ白になった。

大好きなパンダおにぎりを作ってる人自らが消費者へ向かって否定したのも大きい

やり取りの内容から二度とパンダおにぎりを食べれない事が容易に想像出来たのも大きい

その後自分作ってみたりもしたがやはりあの緻密な海苔カットは無理だった。

一人の為に海苔をハサミでカットするのには膨大な手間が掛かることもやってみて分かった。

でも大量におにぎりを捌くコンビニならどうだろう。

パンダは型でいける。今のおにぎりも型でやってるだろう。海苔カットも型でいけると思う。

問題搬送だな。

フィルムに包まれている単体のおにぎりは無理だとしても、弁当タイプおにぎりが入ってるのあるよね

あれをパンダにすることは出来ると思う。

残る問題需要がどれだけあるのかってことになる。

新しく型を用意するわけだから企業としては誰も喜ばない物にコストを掛けるわけにはいかないだろう。

手間もやっぱりぶっちゃけ相当増えるし。

ここで注目されたらそれは需要があるかもしれないと企業を動かせるんじゃないかと考えたわけです。

私自身久々に食ったらそれで満足するかもしれない。

もうぶっちゃけおじさんだし、たまたまを装ってしか買えないかもしれない。

でも多くの人があってもいいと考えるならそれはあってもいいよね。

具はなんでもいい、塩だけでもいいがその辺のノウハウコンビニが誰よりも持っているだろうから任せる

チャーハンとかはダメよ。パンダから外見が白と黒二色ならなんでもいい。

よろしくお願い致します。

2021-01-21

ホストクラブに通う理由

昨日人生の中で1番高額のお金を支払った。

歌舞伎町ホストクラブの一夜で80万。

ホス狂の皆様にとっては少額であろうが私にとっては人生最大の買い物だ。

私が「ホストクラブに通う理由」を

ここまでに至った経緯と共に書いていこうと思う。

自分への備忘録を兼ねて。


多分長くなると思うし、駄文です。しかも走り書きに近いので読みずらくて恥ずかしい。

それでも1人だけでも興味を持ってくれて、読んでくれたら嬉しいです。

(コロナウイルス蔓延しているのにホストクラブに行くなんてと怒る方もいらっしゃるでしょう。ごもっともです。最初に謝っておきます。ごめんなさい)


ホストクラブに初めて足を踏み入れたのは2年程前に歌舞伎町SMバーに入り浸っていた頃。

歩いていたらよくキャッチに「お姉さんホスト行きません?初回1000円で飲み放題ですよ」と声を掛けられていた。

その時は別にホストは興味無いし、後々多額のお金がかかるものだと思って敬遠していた。あとディズニーとそのバーにハマっていたから心惹かれなかった。

ある日そのバーで飲んだ帰り、急に寂しい気持ちと共に社会科見学がてらホストクラブにでも行こうかと思い立つ。

よく「1000円でいいんで!それ以上お金は掛からないんで!」と言っていたキャッチ言葉を思い出し、財布とは別に貧相なパスケースに1000円だけいれて適当キャッチに声を掛けられるのを待ってついて行った。

この時は朝方の6時。2部営業と言われる朝の6時からオープンするホストクラブだった。

キャッチにお店に案内され、いざエレベーターに乗った時は酷く緊張したのを覚えている。

意を決してドアを開けると白と黒基調とした煌びやかな空間と大きなBGMが掛かっていた。しかもお客さん誰もいないし。

コミュ障根暗な私はこの時点で帰りたくなる。

お店のスタッフに案内されるがままに席に着き初回のシステム説明された。

暫くするとホストが席に着いてくれた。

こんにちは!○○っていいますよろしく!」

「お姉さん何飲んでんの?今の時間まで何してたの?」

と聞かれるがまま答える。 緊張のせいで酔いは醒めてはいるがしどろもどろな私。

ここから6人くらいと話したがみんな上記の会話しかしない。マニュアルでもあんのか?って思うくらい。

早く帰りたいでいっぱいだった私は飲み直し(延長)を勧めるホストスタッフに「本当に1000円しかないんで!」とパスケースを見せ引き下がらせた。

(今思えば本当に営業妨害の何物でもないだろう。お店の名前も覚えていないけれど、あの時のホストクラブさんすみませんでした)

店を出て「あれの何が楽しいんだろう...もう一生行くことは無いな」と心の中で呟いた。

あの日から時は過ぎた去年の7月の終わり。

コロナウイルス流行り、ディズニーは休園してよく行っていたバーも店も閉めてしまった。

毎日毎日風俗で稼ぐ日々。 今までのストレス発散の場が無くなってしま毎日がつまらなかった。

そんな中YouTubeで誰もが知ってる某有名ホスト経営していたホストクラブの密着動画おすすめに出てきて、その動画に出た男の子に興味を持った。

まあ、言ってもいつか会いたいな〜くらいにだけど。

たまたま歌舞伎町ネカフェで泊まった夜、意を決してその子が働いてるお店に行ってみることに。

相変わらずあの煌びやかな内装とかっこいい男の子が沢山いる空間は緊張してお酒の味が分からないし、酔えない。

初回でその子を場内指名(一時的指名)する。

目の前に現れた彼は本当にかっこよかった。

気分が高揚し、軽くパニックになって上手く喋れない私を優しくリードしてくれた。もう少し彼と一緒に居たかった私は彼と飲み直しする事に。

ホストクラブといえばシャンパンを入れなかったら失礼かなって思って10万円くらいのシャンパンも下ろした。

そこで初めて見るシャンパンコール

目の前に男の人がわらわらと集まってマイクコールされる。何言ってるのか分からないけれど、何やらこの人達感謝気持ちを申してるみたい。

お金使って、沢山の男に囲まれ気持ちいい!」なんて全く思わなかった。

居心地の悪さと緊張が混じった中、キョロキョロと目を動かすのが精一杯だった。

これは今も続いててシャンパンコールは嫌いじゃないが、少しだけ居心地が悪い。

閉店時間になった頃、帰ろうとしたら彼が「この後時間ある?待っててくれない?」との提案

頭の中ではパニック

え?何で?いわゆるアフターってやつ?10万と少ししか使ってないのに...? なんで私?

と思いつつも了承する。恥ずかしい話だが特別なんじゃないかと思い上がった気持ちも少しばかりあった。

(今思えばこのホストの行動は「育て」って言われるやつですね。 この先もっとお金を使ってもらう女に育てあげることです)

その後少し待って彼とカラオケに行って、お別れする。

(アフターの描写がないのは酒で覚えてないから)

なんだか緊張こそしていたが楽しかった気がするし、かっこいいしと思ってまた行こうと思った。だってアフターまでしてくれたんだもん 。

その後は何度か通ったけれど、ヘルプ(指名しているホストとは別に着いてくれるホスト)に痣をつけられて我慢したが指名している担当ホストに言ったら迷惑が掛かるのでは無いかと思い自分から行くのを辞めた。

本当に今思えば担当からしたら突然居なくなるのが1番迷惑なのにね。



それからある日ネットを見ていたらあるホストを見つけた。

その彼は独特な世界観を持っていて、自信に満ち溢れた立ち振る舞い。端正なお顔立ち。

ドンピシャに心を撃ち抜かれた。

すぐさま指名しに行った。

彼は一度に使う額はそこまで多くはなかったけれどシャンパンと行く回数は多かったかな。

元々ソープは以前からやっているかお金はあったが足りなくて出勤時間も伸ばし、出稼ぎにも行き始めた。7時から24時まで出勤する日もしばしば。

彼の事は盲目的に好きで「彼に切られたら死ぬ」とさえ思っていた。

自分の生きる意味を彼にすり替えていた。


少し話は逸れるが、以前ネット通話した人が元ホストの方で彼が言っていた「ホストって夢みたいな物だから。ほんの些細な指パッチンで夢が覚めるよ。覚めた時に後悔しないようにね」と。

本当にこの言葉通り。 その夢の覚める合図が彼のパンチだった。

身バレが怖いので詳しくは書かないがお店で彼に殴られ骨が折れた。

まさに青天の霹靂

もうホスト通いなんて辞めよう。 身と心を削って何をしていたんだろうな

そう思った。

はずだった。

そう、今も通っている。


ここでようやくタイトルにした「私がホストに行く理由」に触れる。

ここまでつらつらと書いておいて答えは単純明快でも申し訳ないが

「寂しいから」

歌舞伎町で通う子や働く人間はそれぞれの生きづらさを抱えた人が多い気がする(勿論そうじゃない人だって沢山いるよ 個人意見です)

通ってる人間が言うのも何だが「社会の吹き溜まり」みたいなものだと思ってる。 みんなそれぞれの生きづらさや苦しさがあるからあの町は安心するのだ。

通う人間は寂しさ 苦しさ

どうしようない現状 ストレス

そんな気持ちを酒に任せて、ひと時の夢を見れる。現実逃避

働く人間普通に朝起きて働く事が難しいから夜で働いたり、一攫千金を夢見て酒を飲み嘔吐しながら血を吐く。

この街に居たら喧嘩 リスカ OD 自殺 嘘 が日常的になって麻痺してくる。

私もその1人。自分の苦しさや寂しさと向き合えないかお酒で溶かす。

その中で好きで応援したい人が居て、たまたまその人と一緒にいるにはお金を多額の仲介するしかなかった。

ただそれだけ。

いつまでも夢を見ていられるとは思わない。

いつかは絶対に目を覚まさなきゃ行けない時が来るだろう。

自分の中の十数年分の寂しさと苦しさに向き合わなきゃ行けない。

自分の中でトラウマを植え付けられたあの日から成長もせずに、泣いている過去自分を泣き止ませなきゃ行けない時が来る。

本当に歌舞伎町から卒業する時はちゃん自分の寂しさと向き合えた時だと思うんだ。

まだその術が分からいから、こうして誤魔化すことしか出来ないの。


つらつらと長く書いてしまった。

今の80万使った担当については身バレの都合上書けません。とっても考え方が面白くって歌舞伎町の中では優しくて人の痛みが分かる、そんな素敵な人です。 今の所は好きでお金を使って応援するに値すると本気で思っています。今のところ。

人と人の付き合いですから、これが正解かは分からない。今の所は後悔していないけどもしかしたら後悔する日が来るかもしれない。

でも今はね、この金額を使ったことはちっとも後悔はしていません。

誰がなんと言おうと。

あと、風俗をしていると「親に貰った身体を粗末にするな」とか言われます

親には顔向けが出来ませんが、生まれた瞬間から体も人生も私のモノだと思っています

から自分で稼いだ金をホストクラブで原価の10倍の値段のシャンパンを買ったいいじゃない。

と書きながら自分に言い聞かせています

いつかホスト通いを辞める時は

300万くらいかけてシャンパンタワーをして

卒業式をするねと今の担当ホスト約束しました。回避依存症の為か、恋愛も1人のホストも3ヶ月以上愛せなかった私ですが、この彼を最後指名ホストにしたいなと思っています



彼が愛を込めてタワーのマイクで「もう二度と歌舞伎町歩くんじゃねぇぞ!」と言ってくれるその日を目指して私はホストに通おうかなと思います


駄文で乱文失礼しました。

追記

正直もっとボロクソに叩かれると思っていたのでびっくりしました。 読んでくださってありがとうございます

お金を払っているのになんで殴られるの?

→ なんで殴られたかは分かりません。

「何か悪い事したかな?」って聞いたら「なんもしてないよ○○はお金使ってくれるいい子だよ好き!」なんて言ってました。

本当に喧嘩はしてなかったので、じゃれてるつもりだったんでしょうね。 それか酔ってたか、私の事が嫌いだったか。 はたまたDVか。

女も男も殴られる、それが歌舞伎町なんです。

高嶋めいみの本に〜

→ この方の本は読んだことなかったので読んでみます

ホス狂の本だったら中村うさぎエッセイは読んだことあります

他者という病 面白かったです。

私は強く図太く生きています

2020-09-04

俺が住む町はかなりの田舎町だけど山のふもとに宿泊温泉施設があって

そこはかなり客がいなくて静かで混まないし安いのもあってちょくちょく温泉を利用してたんだよね

この前も行ったら温泉コロナ対策で人数制限があったのもありたまたまちょうど俺一人しかいなくて

のんびり浸かって気持ち良かったな、さあ帰ろうとなったんだよ

駐車場に出て自慢の14年目のボロ軽を運転してるとホテルから白と黒の高級外車が来るのが見えてさ

もう遠くからはっきりとわかるくらいの車幅の広い高級外車

車の種類には疎くてよくわからなかったんだけど、ベンツでもアウディでもBMVでもない左ハンドルめっちゃ高そうな外車

どちらも外装オプションはあえてなにもなし風のすげえシンプルな感じで俺の前をスゥーーーーって通ってくの

構内は多分制限速度20キロとかだと思うけど利用客も少ないからそんな低速で走る車なんてないのな

でもそれなのに制限速度内で、後ろ付いた感じ15キロくらい、そんくらいで安全に走ってんの

このへんの車にしては珍しいなと思ってナンバーみたら神戸ナンバー

んで、ホテルを出て一般道に入ったら白も黒もあまりにも安全運転しすぎて、お互いに広くとった車間距離の間に俺の乗ってるようなボロい軽がやってきて白い車の真後ろに付いたわけ

こんな田舎町の田んぼ道のような道路を時速50キロとかで走ってたらそりゃ煽られるわなwと思って見てたんだけど

イキリ軽が後ろに付いたら直後、白い車は即ハザードつけて道路脇に寄せて道を譲ったのよ

あえてのシンプルな高級外車神戸ナンバー、ありえないほどの超安全運転、利用客の少ない宿泊施設・・・

こいつら絶対本職のかなりの幹部ヤクザ・・・

俺は直感でそう感じたね

二台の高級外車安全運転を保ったまま高速道路に入ってどこかに消えたわけだけど

あいタイプの車と運転地元じゃホントにマジのガチで見たことなかったからかなり恐怖だったな

オラついてくれたらいつものそこらに吐いて捨てるほどおるアホ共かと思えたのに

2020-09-03

好きな舞台キャラブラックフェイスだって言われたか愚痴

楽しみにしてる舞台黒人白人ハーフキャラがいる。それが役者が黒塗りした写真を上げたらブラックフェイスだって海外のやつらから抗議されてる。別にその写真嘲笑意図もない。ただただキャラクターを忠実に再現しようとしただけ。なのに抗議はまだ止まない。

うるせ~~~~~~~~~~~~~~知らね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そもそも白と黒の争いを黄色人種の国に持ち込むんじゃねえよ。ここはメリケンじゃねえ、日本だ。そんなことも分かんねえのか。

配慮だの歩み寄りだのギャーギャー騒いでるが黄色人種の国でやっている黄色人種向けのエンターテイメント配慮しなければならないのかが分からない。これがハリウッド映画なら配慮しろって意見は分かる。

だがこれは日本しかやらねえ日本語の舞台だ。笑ってはいけないのときも思ったけどなんであいつら勝手に覗き込んで勝手に傷ついて勝手に抗議してくるんだ?

しかに彼らの歴史には同情するよ。そりゃ奴隷にされて、近年までずっと人間として扱われて来なかったのは可哀想だよ。今でさえ白いやつらは自分たちの方が優れてるって思ってるしな。

でも、例えば自分の家の庭で植物を育ててたとして他人勝手に庭を覗いてきて、その育ててた植物が「それはうちの先祖を殺した毒草からうちの庭では切り落としてる!だからそっちも切り落として!」なんていわれて自分本意なのはどっちだと思う?いやどう考えても勝手に覗いてきたほうだろ。

こんなこと言ってると「お前らだってつり目ジェスチャーされたら嫌だろ」って海外の方から言われるけど何も思うところがない。だって黄色人種ってそういうものから

2020-08-23

今日ワンコ

うちのみーちゃんチワワミニチュアシュナウザーミックス犬

毛の色は茶色白と黒絶妙に混ざっており、とても可愛い毛色。

しっぽフリフリしながらカミカミをくわえながら近寄ってきて可愛さを

毎日毎日振りまいている。

今日母親喧嘩して、プラコップをぶん投げて割ってしまった。

ふとみーちゃんを見てみると震えてカーテンの端に隠れていた。

すぐに抱き上げてごめんねごめんね大丈夫だよ♡とイイコイイコしてあげた。

anond:20200823092707

一体何と戦っているんだ?言葉なんて通じりゃいいだろ。通じる範囲の同レベル人間コミュニケートできてりゃいいんだよ。白と黒言葉狩りしてるアメリカ人と同じくらいくだらねーですわ。「正しさ」への拘泥は悪手なんだよ。

2020-07-25

鳥が襲われた痕跡

実家の裏山を散歩していたら、鳥が襲われた痕跡があった。キツネイタチ、いや野良猫仕業だろうか。

雑草緑色と枯れ葉の茶色が続く獣道が、突如として散り散りになった羽毛の白と黒に覆われ、独特の生臭さが漂っていた。

雨天のせいか、まだ乾き切っていない血痕の赤は所々鮮やかで、数本の骨が残っていたものの胴体や頭部といった原形は残されていなかった。

血液臭いを嗅ぎ付けたのか、辺りには大量の蚊が舞っていて、その下をシデムシのような黒い昆虫が数匹うろうろしていた。

鳥の羽は最大でも15cm程度で、色はカラスのそれに似た黒と灰色だったが、形のしっかりしたものは少なかった。

それよりも2~3cmの小さな反り返った羽が大量に残されており、遠目に見ると、その辺りだけ雪が積もったようだった。

鳥が残した最期抵抗が、季節外れの異様な色合いとなって、私を足留めした。

2020-07-22

芸大生になれたのに、自分が分からない

今、帰り道マジ泣きながらこの文章を書いています

ですので句読点とか、とにかく誤字脱字が酷いです、文章怠惰人間が書いたガチクズです。

私は芸術系大学に通い始めた1年生です

18歳です

絵を描いてます

端的に申してしまうと、今の状況がブルピの芸大編の八虎とそっくりで困っています

しかも八虎よりタチが悪い事に、自分の実力の無さを実感して、前期の最終講評会が明日なのに、展示作業を全てやめて、逃げ出しました。助手さんからも「また明日ね」って言われたのに。

自分で言うのもなんですけどリアルブルーピリオドと言うべき経歴です。ですが八虎の明るさを引き抜いた陰キャです

高2から本格的に絵を書き始めました、絵画という名のジャンルをです

それまでは高校時代イラスト漫画部とか入ってて下手くそアニメ絵しか描いてなくて、ニコニコ動画とかひたすらみてたオタクです、絵画に興味もないし展覧会とか美術の展示も全く行ったことありません。

わたしには、技術センスも本当に何もなかったし、芸大生という現状の自分に溺れて身に付けるつもりもなかったんです。

高3の春から予備校に通って、祝!現役合格

私はその称号に溺れていました

でもそれって称号を貰っただけで、私自身は芸大生でもなんでもない、受かっただけのただの絵の趣味が発展したオタクに過ぎなかったんです。

予備校はもちろん基礎的な画力かぶっとんだ発想を身につける事が求められます、でも、でも、教わっているのはどんなに素晴らしい絵でも結局「受かる絵」で、決して「良い絵」ではないような気がします。

私は趣味創作ストーリーとかを考えてて、漫画に出来たら良いなぁとか、芸大受かったら漫画家目指そうかなぁ、いやゲーム作ってみたいなぁ、とか小学生レベルのとりあえず漠然とした創作意欲しか持たないまま芸大入学しました。

自分にとっては、別に書きたいものがないって訳じゃないから困らんだろ、みたいな感じで。

それで今はコロナオンラインなので陰キャの私は安心してイきり散らして怠惰生活を送っていました。

何も考えずにヘラヘラとして、ただ腕を動かすだけで生まれ作品、とりあえず表面をなぞっただけのインスタレーション、とかやりました。

何も考えずに。酷い出来です。

ゼミ、二回受けました。

ウィキペディア名前が載ってるような大層な教授達に、失望と落胆の声を浴びせられました。 

でも、その時の私はなんやかんや傷付きながらも、(でも私は漫画家になりたいし〜wアーティスト?とかなる気ないしわろわろ)って、別に漫画の方では創作意欲あるしって、失敗を踏まえて次の一歩に踏み出すことすらしませんでした。

それで待ちに待った前期の最終講評会です、前期の半年の期間に描いた作品を持っていって、アトリエに展示して、初めて同学年の人たちと顔合わせする事になりました。

初日は何人かとお話しできたり、もともと仲良かった子と一緒に居たのでヘラヘラしてましたが、

2日目、みんなが制作した作品を眺めて、愕然しました、一つだけとんでもないゴミが並んでるんです、私の作品です、あれ、あれ、あれ、え?え、なんか、え、待って、え、なんでこの中に私が居るの?なんで、え…………

芸大生の作品って、上手いとか下手とかではなく、情熱とかとにかくセンスを感じられるっていうか………だけど私の絵は本当に酷いものでした

ただぐちゃぐちゃにキャンバスを燃やしたような焦げた絵、白と黒アクリルでひたすら画面をグチャグチャした絵。ただそれだけです、周りの人たちが大小形を問わない作品で鮮やかに展示作業をする中、私は1人、この現実に耐え切れずスマホをいじってました。

1日目に話した人達が話しかけてくれませんでした。絵が、表現が、作品が、全ての大学です。私の作品が私の本質を表しているようなものです、初めて会う芸大生たちの会話が弾む中、私だけ1人透明人間のように佇んでいました。

絵でカーストが決まるのです。

八虎はコミュ力強のリア充人間ですけど、私は、根暗で、引っ込み思案で、前述する通りすぐにあぐらを掻くような人間です。

この空間に居るのが辛くなって、トイレに篭りました。アトリエに人が居るのが怖くて4時間ぐらい篭りました。

この時は焦りしかなかったです、そもそも前期にあまり作品を描いてなかったんです。それに対する苛立ちも含めて頭の中がパニックになっていました。

私は油絵が苦手です、デッサンもそこまで上手くありません。2次試験試験の数日前直前にアクリル絵の具とモデリングペーストを使った絵画表現で行こうと決めたぐらいです。発想や構図やスケッチ用紙のアイデアは全部自分で決めましたが、絵画表現タッチは数年前の参作の丸パクリでした。

から私には、絵画表現の"自分"がありません。

そして、今更気が付いたのですが、漠然とした創作意欲は、創作意欲ではなくただの妄想まりのものしかなかったです。

今まで、私が本当に描きたいものを具体的に形にしていませんでした。

私が持っている創作アイデアというのは、形にする程度のものでなく、形に出来るものでもなかったのです。

芸術という世界真剣に考えている学生達を鼻で笑い、

私は見つけていませんでした。

見つける気も無かったのです。

そもそも自分根本がありませんでした。

全てが崩壊しました。

仮初のプライドの正体に気付き、音を立てて壁が崩れ落ちました。

私は、ブルピの八虎よりはマシだろとか思ってたんです、でも、ブルピの八虎以下だと気が付いてしまいました。

努力もせず、学歴に溺れ、ただずっと肥えて、ありもしない才能とセンスに体を委ねていました。

ある時、助手さんに「〇〇さんは絵を描きたくないの?描けないの?」と聞かれました。

多分どっちもです。

自己が定まってないから無いから描けないし、無い自分を曝け出すのが怖くて描きたくないし、そもそも絵が上手く無いから描きたくないし描けないし、本当は描きたいコミックアートアニメ絵も、描きたいだけで上手く無いから描きたくないし描けないです。

本当にわがままばっかりの文章です。

自分に言い聞かせるように描いたこの文ですけど、情けなくて仕方がないです。

前期の最終講評会も逃げてしまいました。

これから、私は創作テーマをしっかりと探さなきゃいけない、美術館や展示も沢山行きますドローイングとかデッサンとか思い付いたらたくさん描きます、腕をとにかく動かします、とにかく、学びます、今はこれしか思い付きません。闇雲になんでも挑戦してみます

創作者という職業は、この世界に対して批判肯定思考を、諦めずにずっと考え続ける、考えなきゃ負けの世界だと思ってます

でも、思考停止していた私が、また動き出せるか不安で仕方がないです。

全部わがまま芸大生の弱音です。

うそしか言えません。

追加

涙が止んだ後、今いざ冷静にこの文章を読み返してみるとえらいナヨナヨしてるなって思ったか普通に頑張りますいくら自分に言い聞かせる為に書いたとしても、読み返すとややポエミーで恥ずかしくて単純に文章キモい。先輩に相談とかして普通に元気出ました、でもこれは忘れてはいけないから当時の記録として残す。

一応これ再投稿文章なんだけど、再投稿前の文章に寄せられてたコメントでボロクソ叩かれてたので段々悩んでるのがアホになってきました、お前らぶっ叩いてくれてサンクス

2020-07-14

男根メタファーも意外と馬鹿にできない

白と黒が並んでると人種差別を見いだす不具合を持った人間が沢山いますしね

2020-07-03

ヒラギノは美しい。ヒラギノールと呼ぼう

ヒラギノ明朝が好きだ。
二十年前、まだ入稿が紙面の版下入稿だったころ、ディスプレイを彩るヒラギノ見惚れたものだ。
OKIプリンタ印刷されたヒラギノもまた格別の美しさだった。
色校後の確認作業の時も、白と黒の転調の中で浮かび上がる優美な曲線に心を打たれた。
ヒラギノ普通に呼ぶなんてもったいないと感じる。
夏の日の少女の決意を思わせる、凛としたフォルム
夜空の花火を思わせる紙面に広がる清楚な華。
それがヒラギノだ。
まり何が言いたいのかといえば――。
字には、



字にはヒラギノーーーール。

2020-06-27

anond:20200627101220

同じところから派生してるのに、白と黒が殺しあうチェスになった海外と同じコマで戦う将棋になった日本って対比はおもしろ

2020-06-24

囲碁は、男女の別がない。

白と黒だけで、ルールシンプルなのになんで難しいのだろう。

  

2020-06-19

anond:20200618160628

友人に知識量で負けているという落差はあるような気がしてならないが。

「落差」ってどういう意味で使ってんの?

「二つのものの間の差。水準などの高低の差。」だろうけど

知識量で負けている落差」ってすごく違和感あるわ。

知識量に落差があり、負けている気がしてならない」なら分かる。

「ある日人の思考デジタルデータ化する方法が編み出されたんだ。こいつは面白い技術でね。そこからあらゆるコンテンツ映像が生み出された。するとそこから自然イメージをどう保存するかという問題にもさしあたる。イメージは大量のデータ容量を消費した」

イメージって急に出てくるけれど、「思考」のことを言ってるんだよね?

急に思考イメージに切り替わると「どっから出てきた?あぁ、前を読み返せってことね」ってなるわ。

そこからイメージ調律する学校もできたし、東洋的なメディテーション技術科学的に研究されるようになった。

調律って、楽器音律を整えることだけど。「調整」の間違いじゃない?

部屋の隅から白と黒の二匹の猫が入り込んできて、くわえたネズミを床に落とすと去っていった。ネズミはたちまちシェイクへと姿を変える。

何もされてないのに、なんでシェイクに代わって見えるのか意味不明。

友人事態イメージ妄想)みたいなもので、目の前に存在している訳ではないってこと?

なんか意味分からんわ。

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