はてなキーワード: ハリウッド映画とは
上映当時をリアルタイムで経験したくせに、その頃は歌番組やプロ野球といったメジャーなものにノレなかった、
今で言うド陰キャコミュ障のキモオタだった自分は、ハリウッド映画にも全く触れずに過ごした。
おかげですもごっつも、スーパージョッキーや元気が出るテレビとかも、B'zもドリカムもユーミンもスルーしてたのだから筋金入りだ。
そんなキモオタ学生も、今やどこにでもいる冴えないおっさん、いやジジイだ。
そんなジジイがTwitchの推しが「見る」というだけでホイホイ見に行くんだから、まあその、なんだ、特に弁解はない。
さて、きっかけはともかく、同年代からは「は?今頃?」と言われそうなタイミングで、ジュラシック・パークを見た。
感想としては、結構想定外な意味で「いい映画だわ」と余韻に浸る結果になった。
以下、一応ネタバレあり。
正直、今回ちゃんと見るまで「まあハリウッド映画だし終始大スペクタクルで迫ってくるんだろうなー」と思っていた。
でも実際は「そこまで騒がしくない」というか、きちんとSF小説の原作をリスペクトしたというのが納得できる、良作だった。
個人的に小説ベースの名画というとスタンド・バイ・ミーくらいしか出てこないが、あれに通じるストーリーの「真面目さ」「細やかさ」が作品のうまみになっているというか。
しかし同時に、声を出してしまうようなカメラワーク(Tレックスとかヴェロキラプトルとか)も随所に散りばめられ、最後まで飽きずに見れたのは、さすが名監督スピルバーグの演出と言っていい。
ちなみに作中のイケメン数学者が薀蓄と口説きで披露するカオス理論は、確かに当時の流行りだったが、それが回り回って今のAIとかにも関係しているんだから、息の長い分野である。
とはいえフィクションの中に出てくるITなんてリアリティ的な意味でロクなもんじゃないし、実際この映画も警備システムをはじめ、微妙な所があちこちにある。
その上で注目したのは、本作での事件の発端となったシステムエンジニア(兼プログラマ)のキャラ。
ピザをクッチャクッチャさせてそうなデブというのは、家庭にあるパソコンがオタクのおもちゃでしかなかった当時では、プログラマのステレオタイプだったわけで。
何より、アメリカでもGAFAが世界の覇権を握るほど伸びてくるまでは、たとえハーバードを出ていてもSE仕事はブラック待遇というのは考えさせられた。
まあ日本じゃ、令和の今もそんな感じだし。
更に当時はWindows95すら出ていないので、業務用にプログラマが使う計算機のうち、フルGUIのワークステーションといえばUNIXとなる。
なので本作でもMotifだかXViewだかをGUIにしたっぽいUNIXワークステーションを、例のデブも使っていたし。
あとUNIXといえば、金持ちじーさんの孫2人のうちパソコンが趣味の姉がUNIXを使えるというのも、もし父親が研究者なら納得である(macでもいいけど)。
そもそもテレビアニメの制作費は、放送費っつって昔はテレビ局が全額出してた。
自分たちが広告収入稼ぐために自分たちのメディアで流すコンテンツなんだから当たり前だ。
ところがそれをテレビ局が、6~70年代に当時の最大手だったT社(おそらくタツノコ)に「おたくはキャラクタービジネスで食ってけるんだから放送費イランでしょ? 安売り商法で他の中小制作潰しましょ」と吹き込んだ。
同時期に全く同じことをレコード会社にもやらせてる辺り、完全にテレビ局がそうさせたわけである。
ここら辺の事情は、「京アニは麻薬の売人以下」発言で有名の著者の『人気テレビ番組の文法』でさらっと書かれてて、さも自分たちテレビは悪くない、悪いのは話し持ちかけてきたアニメ会社とレコード会社の方、みたいに歴史改変されている。
ところが他の弱小制作も、キャラクタービジネスで食う手段がテレビ局から与えられ(ガンダムなんかが正にそれ)、過当競争で後はひたすら有利な放送枠を競り落とすためにどんどん放送費が安くなり、ついには逆にアニメ会社の方が、テレビで放送してもらうだけのために、放送枠を買うまでになった。
つまりよく言われている手塚治虫元凶論はこの後の話しであって、手塚治虫はこの状態を定着させるのに一役買った共犯者にすぎない。
虫プロが倒産したのも、最大の原因はこうした風潮のせいで、テレビ局から製作費をもらえなくなったからである。
成人向け映画が興行的に失敗したから、などと事態を簡略化して目を逸らさせようとする手合いも多いが、そもそも虫プロがそうした映画を作ったのも、テレビアニメが全く儲からなくなったせいである。
だけどキャラクタービジネスほど不安定な財政基盤はなく、もう自分らでアニメを安定して作り続ける金なんてなくなった上、テレビ局から製作費をもらうことも出来なくなった。
そこで製作委員会方式っていうのがでっち上げられたわけである。
テレビ局が自分たちで金を払わず、むしろ放送枠を売りつけながら有償でコンテンツまで提供させるために。
そもそも弱小アニメ会社はテレビ局の協力がなければヒット作なんて作れないから、弱みに役員を言われるがままに受け入れなければならなくなって、完全に傀儡にされる。
だからもうテレビ以外にもこんだけメディアが溢れてるのに、テレビアニメ以外は絶対にヒットしないゴミみたいなアニメしか作れないように工作される。
萌えオタには製作委員会方式に無理やり金を出させ続けたいから、地上波のアニメはホモしかまともに作らない。
そしてテレビ局以外が力を持たないように、製作委員会にそれ以外の資本がやって来ても「うちが出資する比率が少なくなるから嫌だ」とか言わせて排除する。
そこだけをこうやってバラして「製作委員会方式が悪い! つまり金払う萌えオタが悪い!」とヘイトを逸らし、男オタは金を払うほど悪者にされ、テレビ局はちょっと金を出して放送枠タダにすれば、簡単に業界の好感度を買える。
実際は地上波で腐媚びアニメ作ってる奴らが最大の元凶だし、製作委員会方式にオタクが金を出さなくなれば、今のアニメーターにまともに給料払う存在はいなくなるのに。
まあオタクが金を払わなくなれば、テレビ局はまた製作費を全て自分たちで払わなきゃいけなくなるのだが。
しかし、実際はキッズアニメだけが生き残ると思われるので、もっと酷い搾取に切り替わるだけだろう。
・製作費1話1,000万円×52話(4クール)=5億2,000万円
⇒約8億2,000万円
・製作費1話2,000万円×13話(1クール)=2億6,000万円
⇒約3億円
そして自民党と公明党が未成年者に十万円のバラマキをして、こうした児童向け玩具メーカーを血税で優遇しようとしていることからも分かる通り、黒幕は誰か一目瞭然だ。(安倍政権以降、自民党は電通の機関政党と化している)
それに海外資本が多作乱造させてるのは、むしろ金払えば払うほどダメになるって分かっててやってるとしか思えない。
彼らは、洋ゲーとアメドラとハリウッド映画以外で、世界的に影響力のあるコンテンツが作られるのが嫌なのだ。
だからアニメ会社の連中はまともに内部留保も作れない経営のド素人ってことも分かってる上で、一時的に製作費だけバラ撒いて内容をゴミ化させ、すっかり腐りきったら手を引いて、後は何も残らない、と。
それがハリウッドでプロパガンダ作ってる海外諜報組織のやり方だ。
ちなみに『人気テレビ番組の文法』にはこれ以外にも、テレビ局の幹部はみんな庄屋や地主や旅館の倅であるということなど、上級国民どころか前世紀なみの貴族制度が大手を振るっている場所であることが、これまた得意気に書かれていて面白い。