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2018-11-23

anond:20181123113532

そもそも日本観光に来る人って、日本しかない文化風習歴史的史跡なんかを見たくて来るはずで、「おもてなしが良いから行こう!」って人はほとんどいない気がする。

おもてなしあくまで付随するサービスであって、料理の質じゃなく接客の丁寧さで勝負するって割とどん判な気がする。

2018-11-21

anond:20181121012616

俺は北海道出身動物由来感染症の怖さを学ばされてきたからな

キタキツネによるエキノコックスを中心にだが、管理されていない動物が疫病の媒体になるということはよく知られてるんだ

そして更に北海道はその歴史的背景によって動植物に対して冷静な目線を持つ傾向にある

危ない存在に対しては危なくないように対処する、それが北海道という土地

あの広大な北海道ほとんど野犬が居ないんだぞ

それくらい淡々北海道民はこなす

2018-11-20

[]【10】2018 晩秋広島博多別府

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anond:20181120141939




太宰府天満宮アジア玄関


春月庵を出てしばらく歩き、大橋駅から大牟田線線に揺られて暫くすると太宰府に到着した。

太宰府では参道にある隈研吾設計のスターバックスも見たかったが、あまり寄り道をしていると日が暮れてしまう。

入り口前で既に多くの外国人の興味を集めているそれを通り過ぎ、天満宮に向かう。


境内に入るとすぐになにがしか行列が。

何だろうと覗いてみると、天満宮象徴の一つ、御神牛が石座の上に蹲っていた。

一枚撮ろうと並んでみる事にする。

待ってる間に御神牛について調べてみると、頭をなでれば頭が良く、疾患のあるところを撫でれば快癒するらしい。

良く見れば御神牛の頭は磨かれてピカピカだ。

自分の番が来てファインダーに収めたのち、折りたたんでいる前足をさすった。肘の痛みが治れば良いのだけれど。


鳥居を潜った太宰府天満宮は、その隅々までが美しく、息を呑んだ。

島の自然の中、雄大幻想的な美しさを湛えていた厳島神社とは全く違う、配色まで計算して端整に造り込まれた様な美しさだ。

レンズをどこに向けてもフレームの中が調和している。

思う様 境内の様子を収めて、菅原道真公に参拝。

学問の神様にふさわしいと思われた事柄を願った。


参道に引き返し、件のスタバへ。

店内を撮り、店員のお姉さんと香港名物 鴛鴦茶風の仕上がりを再現できるカスタマイズについて話し合った後に一休み。

行きに通り過ぎた時に入り口写真を撮っていたのもおそらくは中国人だったが、店内にも中国韓国香港、或いは台湾から来たと思しき人は多い。

残りの滞在時間福岡でできることは多くないが、博多駅から驚異的な近さの国際空港福岡空港国際線ターミナルは見てみたい。

降り始めた小雨に、折り畳み傘を広げ、スタバを出た。


大牟田線天神まで引き返して、案内カウンターのご婦人福岡空港までの行き方を尋ねると、バスが出ているという。

天神駅3階のバスターミナルに向かい国際線ターミナル乗車の列に並ぶ。

一緒に並んでいるのは当然だが外国人で、言葉を聞けば韓国の人だった。


あっという間に着くと思われた空港行きバスは遅々として進まず、結局国際線ターミナルまでは1時間30分程の乗車。

しかし、その大半は駅前渋滞に巻き込まれていて、渋滞しない時間帯なら天神バスターミナルからは30分足らずで着きそうな距離だ。


降り立ったターミナルは思いの外落ち着いた雰囲気で、ややコンパクトな印象だったが、綺麗で近代的だった。

ターミナルビルを一回りし、フライト情報掲示板を見る。

到着便の出発元は

仁川

釜山

大邱

桃園

高雄

上海

全てアジアだった。

どうやら時間帯によってアムステルダムやグァムの便もある様だが、21:00過ぎには閉まってしま福岡空港国際線ターミナルにあって、19:00過ぎのこの時間帯ではほぼアジアの到着便しかない様だ。

何れにしても全ての時間帯で東アジアからの到着便が一番多いのだろう。

歴史的な経緯からか、外国人の中で意外と欧米人比率が多かった広島と違い、福岡日本におけるアジアの空の玄関である様だった。


空港も見たので、博多に戻る。

行きの天神で、バス渋滞に巻き込まれて正確な時間を計れないので、今度は国際線から国内線の短距離送迎バスを経由して、地下鉄を利用する。

このルートで戻ると、国際線ターミナルから博多駅わず20分だった。


これは、仁川から国際線に乗れば、出入国手続きチェックインに1時間30分ほどかかったとして、フライトが1時間30分、諸々の待ち時間が30分あまりあっても、4時間あれば博多市内にやって来られる事になる。

韓国LCC エバー航空で1週間後の往復便の価格を見れば、1万円余り。

韓国人にとって一番身近な外国大都会が、北京上海と、この福岡だった。


ネット韓国芸能人ナショナリズムめいた騒動に巻き込まれると、すぐに「Kの法則」だの「縁を切れ」だのと言った意見が書き込まれるが、そういう人はどうやって韓国人を御断りする気だろう。

この国際線ターミナル入国拒否でもするつもりか。

日本旅行記を書く韓国人に「放射能まみれの汚染食品死ね」「塩分過多で成人病まっしぐらだね御愁傷様」と海を挟んだ半島側で書き込む人々と、こちら側で「本当に…気持ち悪い…来なくていいです。」「チョウセンヒトモドキ」と書き込む人々はお互い相手の国に行った事があって書き込んでいるのだろうか。

そんな人々にきっと目も向けることなく、たくさんの韓国人、日本人がお互いの国を訪れ、ソウル福岡食べ物を食べ、街を見て、お土産を手に、思い出を胸に祖国に帰っていく。

この目で見てこの身体で感じない事を「知っている」ということは出来ない。

いずれ自分も、韓国を訪れなくてはならない。


【11】2018 晩秋、広島・博多・別府 6日目|6日目 また来んしゃい、博多 へ >>

[]【9】2018 晩秋広島博多別府

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anond:20181120113627





5日目



ほんとにひと玉でよかと?


リラックスできる」と「グッスリ眠れる」の間にはまだ少し超えなければいけない壁がある様で、4泊目の夜の睡眠は途切れ途切れだった。

携行している睡眠導入剤を使えばよく眠れるのだろうが、あまり連用はしたくない。

7時頃には完全に目が覚めてしまったので、洗濯をすることにした。

旅行では日を重ねるごとに使用済み下着や2回袖を通す服などが増えてくるし、なんとなく薄汚れてくる気がするので、気軽に洗濯ができるのは本当に有難い。

うっかり肌着も全て洗濯機に突っ込んでしまったが、素肌にシャツでも問題ないだろう、本来シャツとはそう着るように作られているものだ。


一先ず最寄り駅前モスバーガーで朝食をとった後、宿に戻って身支度を整える。

今日の行き先は太宰府天満宮

朝のワイドショーによると、今日福岡は時よりにわか雨が降るらしい。

折り畳み傘を持って宿を出た。


宿から天神の駅を経由し、博多まで歩くことにすると、行きすがら美術館発見した。

福岡アジア美術館

常設展は200円なので入ってみることにした。


タイ芸術家、キエン・イムスィリ作「音楽のリズム」など、普段触れることの少ない東・東南アジアの近現代美術は興味深い。

広島瀬戸内海洋交通要衝ではあったのだが、福岡場合は港が東シナ海に面しており、南に降れば上海台湾フィリピン、西を見れば壱岐対馬を挟んで韓国が目と鼻の先。

歴史的アジア諸国との繋がりは深いようだ。

そういえば博多の街では他の国の人より有意に多くの韓国人をよく見る。


美術館を出て博多の駅に着き、太宰府までの経路をチェックする。

行きすがら途中下車して、名物博多うどんで腹ごしらえをする事にした。

そう、博多ラーメンだけではないのだ。

竹下の駅を下車してやや歩くと、博多うどんの名店と紹介される「春月庵」が見えてきた。


河川敷脇の道路沿いに建つ店舗は外から見るとポツンとしているが、中に入ると30席ほどありそうな店内は満席に近い状態、みな賑やかにうどんを啜っていた。

博多うどん定番トッピングと言えばゴボ天らしい。

店員さんを呼んで、ゴボ天うどんとかしわおむすびを注文する。

と、「うどんのお代わりは自由です。ひと玉でよろしいですか?」と店員さんが念を押してくる。

いや、おむすびも食うんで、ひと玉で充分ですよ。

やがてそのおむすびに続いて、顔どころか頭蓋骨が丸ごと隠れそうな大椀に浮かんだ浮かんだうどんがやって来た。

食べてみた博多うどんは、麺の食感に特徴があり、程よいコシと柔らかな食感。強いコシと弾力信条讃岐うどんとは別モノだ。

ゴボ天も肉厚に切られているのに柔らかい

優しい美味しさで、讃岐うどんばかり溢れる東京にもこのうどんがあれば良いのにと思える味だった。

と、啜っていると、さっきとは別の店員さんが勘定伝票をめくって

「ご注文揃いました?うどんはひと玉で大丈夫ですか?」と再び念を押してくる。

いやいや、大丈夫、美味しいですし、満足してます

でも聞いてくる理由はすぐ分かった。

カウンターお客様、3玉でーす。」

耳を疑うような注文内容が何度も聞こえてくるのだ。

そう言えば広島ではスリムな人が多かったが、博多の街ではふくよかな人やがっしりした人をよく見みた。

福岡の人は本当によく食う。

こんだけ食えば、そりゃ大きくもなる筈だよ。


【10】2018 晩秋、広島・博多・別府 5日目|太宰府天満宮とアジアの玄関 へ >>

2018-11-19

anond:20181119221245

少なくとも海洋教育機関女学生を取り込もうと必死だけどな

まぁ歴史的事情で女の参入が全然無かったということもあり船内へ女性向け設備を備えている船が少ないという問題は確かにあるが新造船は女性向け設備も作りましょうという方向で啓蒙されてる

既に海事法規では「女子船員に係る規定」が特別に設けられており女性身体的特徴へ寄り添った法律も成立しては居る

こちらの業界としてはやる気あるぞ?当の女がどう思っているのかな知らんけど

2018-11-17

anond:20181117172055

平和ボケした現代日本感覚で論を建てるからうなっちゃうんだよ。

たとえば人種でもLGBTでも服装趣味でもなんでもいいけれど、ありのまま自分でいたら抹殺されてしまうような社会を想定したら、ありのままでいる自由がとても大切だということに気づくはずだ。

その社会においては「ありのままで居たら他者からプラス評価が得られない」とか、そういう生ぬるい話じゃないわけよ。「ありのままで居たら他者から生命自己存在に関わるレベルマイナス評価をされてしまう」わけ。軽くて村八分公共サービスを受けられないとか、親族から精神的肉体的な懲罰を受けるとか、歴史的に見るとそれで処刑されちゃうようなケースも実在するわけだ。

ありのまま自分でいる権利」っていうのはそういう社会念頭に置いて「せめて放っておいてくれ」ってレベルで唱えられたものであって、極論すれば「どんな人間であっても人権保証されるべきだ」のディティール部分なわけだ。そんなの当たり前だろって思うかもしれんけれど、過去「どんな人間であっても人権保証されるべきだが、黒人、お前は人間じゃねえし」みたいな時代地域があったのを考えれば深刻なのはわかるでしょ。

これに限らず欧米で発生した思想現代日本に輸入したら、発生した時点での地域背景や時代背景が喪われて、日本現代状況では歪んじゃったケース多いよなあ。ラディフェミとか。そういえば「ありのまま」もフェミ経由なんだっけ。

今年のアカデミー賞作品賞にひっかかりそうな映画たち

自分ブログにでも書こうかなと思ったけど、だいたい https://www.metacritic.com/pictures/oscar-best-picture-contenders-for-2019?ref=hp からパクリだしそんなに力いれて調べてないので増田に放流します。

本命は『スター誕生』、『BlacKkKlansman』、『グリーンブック』あたりか。ノミネーションだけなら『ファースト・マン』や『女王陛下のお気に入り』も。


BlacKkKlansmanスパイク・リー監督

今年のカンヌで『万引き家族』の次点グランプリを獲得した、黒人映画永遠トップランナーの最新作。

黒人なのにKKKにもぐりこんでしまった潜入捜査官の実話を描く。

スパイク・リー監督作のなかでは『ドゥ・ザ・ライトシング』や『マルコムX』をも凌ぐ評価を獲得している(そして興行的にもここ十年で自己最高)。

公開時期が夏季であることと、ややコメディよりのタッチノミネーションに不利に働くかもしれないが、トランプ政権下において「ブラックリブス・マター」運動はまだまだ意気軒昂。「黒人映画」枠競争を勝ち抜くポテンシャルは十分だ。


ブラックパンサー(ライアン・クーグラー監督

解説不要だろう。今年米国内で最高興収をあげた作品にして、マーベル映画史上でも最も支持された傑作ヒーロー映画

アメリカ国内外黒人問題歴史的視点にめくばせしてオスカー好みの社会性もばっちり備えているものの、やはり「アメコミ映画」のレッテルがネック。

まだまだ白人男性・おじいちゃん大勢を占めるオスカー会員にあっては弱い。ギリギリノミネーションがあるかどうか、といったポジションだろう。

余談だが一時期新設されそうだった「ポピュラー映画賞」部門ブラックパンサーを受賞させるために作られるのだという噂だった。裏返せば、作品賞本選に選ばれる格ではない、と会員からみなされているのだろう。


Can You Ever Forgive Me?(マリエルヘラ監督

落ち目ライター有名人手紙文章捏造して高値で売る詐欺に手を出し、それが嵩じて博物館から実物を盗みだそうと企む実録犯罪コメディ

日本ではあまり知られていないけれど主演のメリッサ・マッカーシーアメリカで今いちばんアツいコメディアンのひとり。

夫のポール・フェイグと組んで『ブライズメイズ』、『SPY』、『ゴーストバスターズ(リメイク版)』などの陽性の笑いでヒット作を飛ばしてきた。

そんなマッカーシーが一転してシリアスブラックコメディに挑戦し、見事大成功。本年度の主演女優賞ノミネートが確実されている。

演出したヘラ監督の手腕も高く評価されており、初の監督ノミネート、さらには作品賞も夢ではない。


Eighth Grade(ボー・バーナム監督

インディーからまれた今年最大のダークホース

とある気難しい現代っ子少女中学生最後の一週間を描いた青春コメディ

中学生版『レディ・バード』にもたとえられる(中二病的な意味で)痛々しくも切ない、みずみずしくもどんよりとしたフレッシュローティーンライフ描写が広範な支持を集めている。

監督は若干28歳のコメディアンで、なんとユーチューバー出身アメリカ映画界における新世代の台頭を予感させる一本。すでに数多くの映画祭や映画賞にピックアップされている

オスカーコメディ敬遠する一方で、サプライズ的なインディー作品を好む傾向にあるが、はたしてこの作品の出目は吉とでるか凶と出るか。最悪でも脚本賞ノミネートは固いか


女王陛下のお気に入りヨルゴス・ランティモス監督

ロブスター』、『聖なる鹿殺し』と強烈かつキテレツ作風で知られるランティモス監督最新作にして初の時代劇

アン女王を演じるオリヴィア・コールマンを巡る二人の家臣(レイチェル・ワイツとエマ・ストーン)のバトルを描く百合時代劇……たぶん百合だとおもう。

すでに巨匠地位確立したランティモス監督過去作のなかでも群を抜いて評価が高く、今年のベネツィア国際映画祭でも第二位にあたる審査員賞を勝ち取った。オスカー前哨戦となる各種賞レースももちろん名前を連ねている。

今年の本命作のひとつとも目されるが、ランティモス特有変態さ加減が(今回は脚本までは書いてないとはいえ)どこまでお上品なオスカー会員たちに受け入れられるか……。


ファースト・マンデイミアン・チャゼル監督

ラ・ラ・ランド』で幻の作品賞受賞というなんともかわいそうな結果に終わった(それでも本人は史上最年少で監督賞を獲っているが)デイミアン・チャゼルライアン・ゴズリング

そんな彼らのリベンジマッチが実録宇宙開発物語ファースト・マン』だ。人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロング船長スポットライトを当て、彼の視点からドラマを描く。

企画段階から作品ノミネートは当然、という空気のなかでプレッシャーを跳ねのけて見事高評価を集めた。ノミネーションはほぼ確実といっていいのではないだろうか。反面、今度こそ受賞なるかというと、今ひとつパンチがきいてないようで不安が残る。


グリーン・ブック(ピーター・ファレリー監督

オスカー前哨戦の最も重要とされるトロント国際映画祭で観客賞に輝いた作品。ここ十年で同賞を得た作品オスカー本選にノミネートされなかった例はたった一回しかないのだ。

黒人差別が法的に是認されていた時代アメリカで、自分ちょっとレイシスト入っている用心棒白人男が南部コンサートを開きに来た黒人ピアニストを送迎する仕事を命じられる。最初は「黒人のくせに上等なスーツを着てお上品にピアノなんぞひきやがって……」と反感を抱く用心棒だったが、行く先々で差別待遇を受けるピアニストに対してだんだんシンパシーが湧いてきて……という内容。

ほろ苦くもユーモアメッセージ性に満ちた内容はまさしくオスカー好み。「分断されたアメリカ」というテーマタイムリーさもある。ちなみに監督は『メリーに首ったけ』などのロマコメで知られるファレリー兄弟の兄。このところは過去のヒットコメディリメイクなどで仕事に恵まれなかったが、もともと潜在的に持っていた社会派なセンスが一挙に花開いた。


If Beale Street Could Talkバリージェンキンス監督

ムーンライト』で一昨年の作品賞を獲得したジェンキンスの最新長編。今度こそはチャゼルにかっさらわれた監督賞もいただいて完全制覇を目論む。

原作は今年日本でもドキュメンタリー映画私はあなたのニグロではない』が公開された、黒人小説家ジェームズボールドウィンによる短篇濡れ衣をきせられて収監された夫を助け出すために奮闘する若き妊婦お話

テーマ重厚さも話題性も十分だが、公開が当初予定していた11月から12月にのたことが若干きがかり。クリスマス狙いのブロックバスター大作のなかで埋もれてしまう恐れがある。


Mary Queen of Scots(ジョージィ・ルーク監督

互いにイングランド王位をかけてあらそったスコットランド女王メアリーイングランド女王エリザベス一世を、それぞれシアーシャ・ローナンマーゴット・ロビーという旬な女優が演じる。

脚本担当したのは『ハウス・オブ・カード』や『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』などの現代政治劇の名手、ボー・ウィリモン。

いずれもオスカーノミネーション歴を有した名前ぞろいでクオリティ保証されている。同じくイギリス舞台にした時代劇である女王陛下のお気に入り』がライバルか。


ROMA(アルフォンソ・キュアロン監督

世界的に見れば今年最も評価の高い映画といっても過言ではない。ベネツィア国際映画祭の最高賞。

1970年メキシコ・シティで家政婦として働く女性とその一家ドラマモノクロで撮る。

評価の高さと『ゼロ・グラビティ』でオスカーを獲ったキュアロン知名度があれば当然作品賞も……となりそうなものだが、障害は多い。

まずスペイン語映画であること。長いオスカー歴史のなかでこれまで十作品外国語映画作品賞にノミネートされてきたが、受賞にいたったものは一つとしてない。

次に Netflix 映画であること。カンヌみたいに公に締め出すことはしないにしても、アカデミー会員のなかでも動画配信サービス勢に対する反感は根強い。一昨年の『最後の追跡』やドキュメンタリー作品例外として、『ビースト・オブ・ノー・ネーション』『マッドバウンド』といった作品たちもその年最高クラスの称賛を受けながらもオスカーノミネートには至らなかった。

いちおうネトフリも『ROMA』については配信に先駆けて劇場公開を行うなどの「オスカー対策」をやっているが、はたしてどうなることやら。

ちなみに Netflix でも来月に配信される。驚くべき時代になったものだ。


アリ― スター誕生ブラッドリー・クーパー監督

ショービズ映画古典リメイク。この八十年で三回目の映画化です。

本年度大本命に数えられる一本。批評家・観客からの圧倒的な支持率もさることながら、商業面でも大ヒット(現時点で世界興収三億ドル突破)を飛ばした。主演のブラッドリー・クーパーレディ・ガガの演技もさることながら、これがイーストウッド降板を受けての初監督となったブラッドリー・クーパー演出にも嬉しい驚きが満ちているとかなんとか。

監督役者脚本、成績と四方に隙のない完璧映画に見える。

だが、一昨年の『ラ・ラ・ランド』、昨年の『スリー・ビルボード』と「早すぎる大本命」はかならずバックラッシュに晒されるのがオスカーという場。12月以降に猛然と差してくるであろう後続期待作たちを振り切れるかどうか。


Widows(スティーブ・マックイーン監督

2013年アカデミー作品賞を獲得した『それでも夜はあける』のスティーブ・マックイーン最新作。オスカー獲得後の第一作でもある。

シカゴでヘマをやらかして死んでしまった強盗たちの四人の未亡人ヴィオラ・デイヴィスエリザベス・デビッキミシェル・ロドリゲスシンシア・エリヴォ)が亡夫の後を継ぎ女だけの強盗団を結成するちょっと変わった犯罪映画

マックイーンとヴィオラ・デイヴィスというアカデミー賞受賞コンビ鉄板の出来。

そのパワーでジャンルムービーを嫌うオスカーノミネーションを勝ち取れるかが見どころだ。


Boy Erased(ジョエル・エドガートン監督

厳格なキリスト教である両親のもとで育ったゲイ少年ルーカス・ヘッジス)が教会同性愛矯正プログラム(いわゆるコンバージョンセラピー)に放り込まれセラピストとバトルする青春ドラマ

近年では『ダラスバイヤーズ・クラブ』のジャレド・レトがそうだったように、LGBTもの俳優にとってオスカー像への近道だ(スカーレット・ヨハンソンみたいに非LGBT俳優LGBTの役を演じることに倫理的非難が高まりつつあるにしても)。

批評家から評価的には作品賞には届かないかもしれないが、演技賞ではノミネートが有望視されている。

トランプ政権下でLGBTに対する抑圧が増しつつあるだけに、時事性も捉えているかもしれない。


Vice(アダム・マッケイ監督

GWブッシュ政権下で「史上最悪の副大統領」とも呼ばれたディック・チェイニー副大統領クリスチャン・ベール激太り(何度目だ)+ハゲという負の肉体改造で演じたブラックコメディ政治劇。

他にも妻リン・チェイニー役にエイミー・アダムスラムズフェルド国防長官役にスティーヴ・カレルGWブッシュ役にサム・ロックウェルなどアカデミー賞級の芸達者がずらりと並んでいる。

題材としてはなかなかトリッキーだがマッケイ監督の前作『マネーショート』がそうだったように、ツボにはまれば一挙にアカデミーノミネートまで行ける。

同じく政治ネタでライバルだった『フロントランナー』(ジェイソン・ライトマン監督)の評判がいまひとつ芳しくないのも本作にとっては好材料


The Old Man and the Gun Now(デイヴィッド・ロウリー監督

名優にして名監督ロバート・レッドフォード引退作。15才で逮捕されたときから人生を通じて強盗を繰り返してきた70才の犯罪者(レッドフォード)と彼を追う刑事ケイシー・アフレック)、そして彼に惹かれていく女性シシー・スペイセク)を描く実話犯罪コメディ

作品ノミネートは微妙なところだが、レッドフォードはまず間違いなく主演男優賞候補入りするだろう。

ちなみにデイヴィッド・ロウリーの前作であるゴースト・ラブストーリー『A GHOST STORY』は今日から封切り。観に行け。

一方で、実話犯罪・老人・名監督にして名俳優共通する要素の多い作品としてクリント・イーストウッド監督の『The Mule』にも注目しておきたい。こちらは80才の麻薬の運び屋をイーストウッドが演じる。映画祭などでもまだ未公開なため、どう転ぶかはまだわからないが、近年のイーストウッド作品に対するアメリカ人の冷め方からすると賞レース的な意味での期待はあまりできなさそう。



その他有望そうな作品

メリー・ポピンズ リターンズロブ・マーシャル監督

シカゴ』でアカデミー作品賞をさらったミュージカルの名手ロブ・マーシャルディズニー伝説的名作の続編を制作

エミリー・ブラントベン・ウィショーこりん・ファース、ジュリー・ウォルターズといった英国の名優たちでがっちり固めつつ、リン=マニュエル・ミランダメリル・ストリープといったミュージカル定評のある俳優陣をフィーチャーし、万全のPermalink | 記事への反応(3) | 16:07

2018-11-16

ぶっちゃけナチスとか原爆とか旭日旗とかどーでもいいわ

だって知らねーもん

そりゃ経験者に取っては辛い思い出だろうけど

自分にとっては産まれるだいぶ前のことなんでどーでもいい

このことでマウントとって熱くなってる奴はマジでどうかしてると思う

知識として歴史的悪事を二度と起こさないように教訓を語り継ぐべきとか偉そうに言う奴は

三国志とか十字軍あたりから教訓を語り継いでんのかな

ほとんどの服着れなくなる気がするんだけど

[]2018年11月15日木曜日増田

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5795007(2657)

2018-11-15

anond:20181115150023

・俺は暴論も極論も言ってないですが。

そういう意味で言ってない

増田は暴論極論を書こうが特に問題ないうんちプラットフォームだと言っている

そこで言論活動する事に意義はあるのかと言っている

・「歴史的闘争」したら他人人権を奪う力が正当化されるとでも言うのか?

お前が敵視するフェミは団結していて、とてもではないがお前一人では勝てない事は明白

それに勝てる策はあるのか?と聞いている

・暴徒と同じ土俵に立ってどうする?

思慮なくこの一文を書けるのはどうなんだろう・・・

anond:20181115145808

・俺は暴論も極論も言ってないですが。

・「歴史的闘争」したら他人人権を奪う力が正当化されるとでも言うのか?

・暴徒と同じ土俵に立ってどうする?

anond:20181115144500

お前の活動によって少しでも理解の輪が広がってるなら、それはいい事だと思う

だがおっさんで、オタでもある俺からは厳しい言葉も送っておきたい

いくら理念理想が崇高であってもネットで吠えてるだけなのは駄目だし、暴論極論御免が通用するのは増田内だけだ

憲法保障する表現の自由とお前の主張は社会の上では完全には一致していない

からこそ、そのギャップを埋める為には社会へ声を届ける為の運動というものがどうしても必要となる

さっきも書いたがフェミ顕名活動し、各所に抗議も出来るし署名活動などもでき、規模の問題はあろうが言論の力を駆使してはい

それだってから降ってきたわけではなく、歴史的闘争をしてきて今日勝ち取った彼女らの団結権なんだよ

それに対抗するなら、同じく表現の自由擁護する団体設立して同じ土俵に入らないとまず話にもならんし、お前の声も届かん

言論の力を行使する為には団体必要だ、それもとびきりクリーンなやつがな

分かったらさっさと動け

合理性への信仰

感情を廃し合理的に考えることを良しとする考え方がある。歴史的にも個人経験から見てもその考え方は妥当だと思う。だが私は合理性を完全に受け入れることができずにいる。そのことが人生の妨げになっている。自分は一体何に引っかかっているのだろう。

2018-11-14

[]ボヘミアン・ラプソディ

ボヘミアン・ラプソディ』を見てきたので感想。いつものごとくネタバレ気にしてないのでネタバレ嫌な人は回避推奨。あらすじ解説とかもやる気ないので見た人向けですぞ

総評

すごいぞなんと140点。点数の基準は「上映時間映画料金を払ったコストに対して満足であるなら100点」。なんでサントラ買いたいくらいには良かったです。

ただその一方で実はこの映画感想を書くつもりは当初なくて、というのも自分クイーンリアルタイム応援してたファンではないからなんですよね。もちろん日本人普通に暮らしていればCMやら飲食店の店内楽曲クイーンの曲は耳にしてるし聞けば、あああれね! くらいのことは言えるんだけど。

でもどうせファンの人がたくさんレビューを書くと思ってたんで自分が書く必要はねえでしょうと、思ってました。

フィクションでええやないか

んだけど、実際見てみてその周辺の感想とか聞くと、もやもやした気持ちが募ってきたわけです

やはり133分という限られた尺の中では出来事を省略する必要もあったり、感情動線設計エピソードの順序入れ替えなどは行われているわけです。そういう意味でこれはノンフィクションではなくて、エンドロールにも書かれているようにフィクションです。

本国広報プロデューサーもそうフィクションだと発言しているんだけれど、コアなファンであればあるほど史実との違いが目につき、ニコニコ笑いながら(多分なんの悪気もなく)貶すという光景がなきにしもあらず。実在人物フレディ・マーキュリーの伝記的な映画でもある以上仕方ないのだけれど、正解/不正解という視点がついてきてしまう。

オタクオタクであるゆえ仕方がない心性で「かー。しょうがないな、この部分もうちょっとこういう描きを入れてほしかったな。かー」「よくやってるけど30点!(地獄のミサワの顔で想像してください)」的な、本当は大好きなクイーン映画がすごく良い出来で嬉しいのだけれど一言わずにはおれないような。そういう反応多いのです。

気持ちはすごくわかるのだが、ソロで鑑賞にいったこ映画の後ろに行ったカップル男性が「あいクイーンのことになると早口になるよな」とかで、なんか、すごくいたたまれなかったりもする。キミのその愛情彼女さんには全く通じてないし、むしろ映画の感動いまどんどん減らしてるよみたいな。

からこのレビューでは物語フィクション)としてこの映画おすすめします。

若い人もクイーン知らない人もちょっとしか知らない人も寄っといで。これはとても良い映画だったよ。知識なんていらないよ。単体で物語としてよかった。だから観るといいよ。そういうレビューです。

何もないという窒息

映画はフレディがクイーン前身バンドであるスマイルメンバーに声をかけるあたりからまりますデビュー前のフレディは当然まだ若く、瞳だけがギラギラした挙動不審青少年で、当たり前の話だけど何も持ってないわけです。

何も持ってないというのは、金も実績も名声も持ってないし、家庭ではなんだか居心地が悪いし、将来の確固たる保証もないということで、その何も持っていないという閉塞感が初っ端から強烈に描写されます

それがすごく良かった。

それは、この映画ロック界のスーパースター伝説偉人フレディー・マーキュリーを崇める映画ではなくて、何にも持ってないチンピラのフレディから始める映画だっていう鮮烈な意思表示なわけですよ。

野心を持った若者っていうモチーフ映画でも小説でもよく出てくるモチーフなのだけれど、若者は野心を持つってわけではなくて、それは全く逆で、財産らしきものは他に何も持ってないから野心ぐらい持たないと惨めでやってられないってことですよね。

作中で描かれるフレディがまさにそれで、デビュー後彼はすぐさまオレ様キャラを発揮し始めるのだけれど、最初デビュー前のシーンでは内気で繊細な少年なわけですよ。オレ様ってのは虚勢だとすぐわかる。スカウトの前でも音楽プロデューサーの前でもでかいことを言うけれど、それは「いまは何者でもないチンピラだ」ってことを当の本人たちが痛いほどわかってるからにすぎない。

かに伝説バンドクイーンメンバー全員が稀有な才能を持っていて音楽に愛されていたのかもしれないけれど、でもそれは人間的な弱さを持っていなかったことは意味しないし、何も持ってないし、何も確かなことがない。将来何になれるかわからないし、不安だけど、弱みを見せるわけにも行かない。それって、青少年普遍的鬱屈だとおもう。そういう意味で、スクリーンの中のフレディは、たしかに観客席と地続きだと感じました。

生存戦略としての虚勢

から無駄に見栄を張り無駄喧嘩を売ってオレ様は天才なので何をやっても大成功なんだぞー! と嘘でも吠えなきゃならない。それは文字通りの意味で虚勢なのだけど、フレディはその意地を張り通して段々とスターへの階段を登っていくわけです。

生存戦略としての見栄と意地で、それがある程度以上に通用成功する。

からこそフレディは問題解決する手法として去勢音楽しか持たないわけです。下手に成功しちゃったから。そして、バンド内で揉め事が起きても、スポンサー揉め事が起きてもこのふたつで解決していくしかない。他のノウハウはびっくりするほど何もない。

でもその問題解決手法アーティストとして成功するために最適化されているために、フレディ個人内面の寂しさや煩悶を癒やす役には全く立たない。

溝ができつつある恋人であるメアリーとの間をなんとかつなぎとめようとするフレディのやり方は、小学性みたいに真っ直ぐすぎて、純真ではあるのだけれど多分恋愛検定で言うと偏差値43くらいでとてもつらい(っていうかお前隣り合った家の寝室の窓から明かりのオンオフ相手確認するとか昭和少女漫画クラスやぞ)。

バンドメンバーとの関係傲慢ワンマンが過ぎてギクシャクしていくが、こち解決傲慢&虚勢に仲間に対する甘えをトリプルでどん!! しているわけでお前よくこんなんで空中分解しないな?(とおもってたら分解した)という感じで、これまた辛い。こっちは偏差値41くらい。素直でない分2低い。つらい。

全体的にコミュ力中学生レベルでしょう(つらい)。

自分性自認ヘテロなのかゲイなのかで悩むフレディは、その鬱屈がたたって恋人メアリーとは距離を置くことになってしまうし、それをきっかけとして私生活が荒廃していくわけです。周辺に金をばらまき、ドラッグ乱交パーティーに溺れていくけれど、それで内面の寂しさは癒せない。

そもそも音楽&虚勢という生存戦略アーティストとしてのし上がることに特化しているので、私生活を豊かにするには役に立たないわけです。それどころかスターダムにのし上がればのし上がるほど、マスコミの下世話な視線に晒され、心無い詮索で私生活崩壊していく。仕事音楽)に逃げ込もうとするその弱い心が、事態を決定的に悪化させてしまう。

バンド危機だし、フレディは仲間からも「キミって時々本当にクズ野郎になるよね」といわれてしまう。スクリーンを見ながら「せやな」と言わざるをえないわけですよ。

フレディは、フレディの才能に殺されつつあるわけです。

でも、やっぱり、救いはある

この映画ふたり大好きな登場人物が居て、そのひとりはバンド精神的なリーダー?であったブライアン・メイ(演グウィリムリー)。この人の演技が、めちゃくちゃ良かった。特にセリフにならない表情の動きみたいなもので、映画の深みを何層も掘り下げてくれました。

喧嘩をした直後に浮かべる「仕方ないなあ」というような許容の表情や、ラストライブシーン中の「言葉にしなくてもわかってるよ」とでもいいたげなさりげない承認の表情など、どんだけバンドが砕け散りそうでも、メンバー音楽に対する愛を、演技だけで表現してのけた。ぶっちゃけすごい。

朴訥な、言葉は悪いけれど垢抜けない田舎者風のキャラ構築だけど、静かな思いやりと知性が感じられるっていう難しい役だったのにね。

もうひとりはジムマイアミハーバー。このひとは、当初クイーンというバンドプロデューサーから紹介された弁護士として登場します。契約面でクイーンを支えるためのスタッフのひとりでした。

出会ったその最初のシーンで(ヤング傲慢な)フレディからジムという名前はつまらないんでマイアミに変えろ」くらいのことは言われて笑いのもととなり、つまりコメディキャラ位置づけです。

でも物語中盤、フレディは誤解と癇癪からマネージャーであるジョン・リードを一方的にクビにしてしまうわけです。そしてフレディは、後任のマネージャーを「次のマネージャーはきみだ」のひとことで、その場に居たジムマイアミハーバー押し付けちゃうわけっすよ。

そんなの嫌でしょ。自分なら引き受けたくないです。だってクイーンの連中は音楽やってるとき以外は飲んだくれてるか喧嘩してるか女といちゃついてるかで、偉そうだし、わがままだし、人の話聞かないし、どう控えめに評価しても糞ガキ(主にフレディ)だもの

でも、ジムマイアミハーバースタジオ演奏しているクイーンを見て、引き受けてしまう。「わかった、やるよ!」といってしまう。それがすごく胸に詰まるシーンでした。

だってさ、たしかクイーンは(主にフレディ)は人の迷惑を考えないクソ野郎だけど、音楽の才能は本物で、それ以上に音楽と観客に対して真摯なのは見ててわかるんだよね。そこだけは本気で一切手抜きしないで、いいものを作ろうとしてるのがわかるのだ。

ジムマイアミハーバー弁護士としてのキャリアもあるし、こんなワガママ集団のお守りなんかしなくても十分生活できるはずでしょ。一方、クイーンマネージャーを引き受けるっていうのは彼らのツアーもついていくだろうし、各方面からの問い合わせやスケジュール管理もしなきゃいけないわけでしょう。それは控えめに言って、人生を捧げるってのとほぼイコールですよ。このわがまま集団を守って、彼らの盾になり続けるという意味だ。

立派な大の男の人生進路変更させてしまう、クイーン音楽のちからってのは、別段彼らの業績を知らないスクリーンこちらの素人にも、やっぱり分かるんですよ。そこで迂闊にもホロリと泣けてしまった。

(あとで調べて、彼ジムマイアミハーバー本人は最後までマネージャーを続けて、この映画制作にも関わったことを知って二度泣けました)

チャンピオンは誰だったのか?

フレディは前述の通り、性自認問題やら持ち前の癇癪から疑心暗鬼になって、「家族」とまで思っていたバンドメンバーを遠ざけて孤独になり、その孤独がつらくてより酒におぼれて生活がぼろぼろになっていく。

でもそういう最悪の時期を、元恋人メアリーの助言で断ち切ってバンドメンバーのもとに戻るわけです。

そこから映画クライマックスへ、復帰のための厳しいレッスンから1985年のライブエイドに向かっていく。自分HIV罹患していて余命がいくばくもないこと。でもそれでも「同情はゴメンだ。俺の望みは残りの人生音楽に捧げることなんだ」とフレディは仲間に言うわけです。

それに対する仲間のアンサーが「お前は伝説だ」と。

でもフレディは「俺たち全員だ」と応えてライブへとつながってゆきます。幾つもの和解があって、ライブ当日、フレディは素晴らしいパフォーマンスを見せる――というのがクライマックスの展開なわけです。そこで立て続けに流れる名曲の数々ですが、やはりひときクローズアップされているのが"We Are The Champions"という楽曲です。

おそらく誰もが耳にしたことがあるこの曲が名曲だってのはもちろんあるんですが、やはり、この物語の中では、すごく重いです。そして良かったです。

この曲は確か公開当時「傲慢歌詞だ」という批判を受けたはずなんだけど、実際映画館で、物語の中で聞くと、ちっともそういう曲には聞こえないんですよ。歌詞のものは「俺たちはチャンピオン勝利者)だ。今まで色々やってきた結果勝利者になった。敗北者に用はない。俺たちはこれからも挑むんだ」というもので、なるほどそう要約してみれば、傲慢にも聞こえます。とくに大セールスを記録した世界アーティストのそれともなれば、そういうやっかみを受けるかもしれない。

でも、そういうふうには聞こえなかった。

しろ、今まで自分たちがやってきた努力や行動のすべてを自分たちは自分たち自身に胸を張っているけれど、それを周囲には理解してもらえてない、“未だ自分たちは最終的な何かを何も受け取っていない”若者である自分が、自分自身に対して「俺たちは勝利者だ」と励ましているような、自分友達鼓舞するような、そんな曲に聞こえるのです。

しかに名声も金も手に入れたけれど、でもだからといってそれがゴールだなんて思わない。今現在環境は決着ではない、だから敗北者に用はない。もっともっとおれたちは目指す何かに向かって、求めていた何かに向かって手をのばすんだ。そんな歌詞に聞こえてしかたがないわけです。

人間人生の何処かのシーンで、自分を励まさずにいられない心境になるってどうしようもなくあると思うんですよ。

苦境にあっても、自分は間違っていない。今まで歩いてきた道は愚かだったわけではない。それを証明するために現在という試練を超えて、未来で何かを手にしたい。

そんな気持ち世界アーティストであろうともそこらに兄ちゃんおっさんであっても、抱くことはある。むしろそこらのおっさんやおばさんだからこそ、自分応援する必要がある。多くの観衆のそういう内面祈りのような感情を、本人に変わって歌い上げるからこそ大スターになれるんじゃないかと思うわけです。

から"We Are The Champions"という曲におけるWeは、フレディでありクイーンメンバーであり、ライブエイドの観客であり、そしてこの映画を見ている人間でもあるわけです。

それがとても良かった。この映画自分に関する物語として見れることが、とても良かった。

これらのことは別段クイーン情報を知らずとも、楽曲に対する知識がなくてもこの映画を見るだけで十分についていけます

この映画は、伝説バンドクイーンというのが居てその偉業にひれ伏すためのものではなく、かと言って歴史的事実に対して○×クイズをするための出題でもなく、音楽に深い愛を捧げた内気な少年プライドと虚勢を頼りに世界と戦った――そして最後には家族の元へと戻り偉大な勝利を得た。

そういうビルドゥングスロマン映画であって、あるいは中途半端知識のあるファンよりも、何も知らない世代や人々にこそ深く刺さるものだったと思います

2018-11-12

anond:20181112145141

なるほどね。

でも、これも俺の個人評価だが、歴史的意味があるとしても、正誤の点で、誤に区分したいなあ。社会契約説フロイト心理学と同じ箱に分類すべきだと思う。

いや、もうされてて、それを認めない人たちがいて、そこが争いの一員なのか。

2018-11-09

日本韓国とその他の国に対するダブスタ

韓国日本のことを意識し過ぎで、いろいろ事態悪化させるような余計なことごちゃこちゃ言ってくるのはいものことなんだけど、無視すればいいのに日本韓国にだけ過剰に反発し過ぎなんだよ。


原爆バンザイテレビに出れなくなるレベル問題行為だと思うのなら(不謹慎だとは思うが)、水着の「ビキニ」の呼称にも疑問を呈しろよ。奴らが韓国被爆者を忘れてるのと同じで日本人も第五福竜丸ことなんて忘れてるんだろ。

アメリカなんていつも原爆戦争を終わらせた(歴史的には間違いなのに)、原爆投下は正義って言ってるけどアメリカ様のやることには「おっしゃる通りです」って答えるだけなんだろうな。


解決したはずの賠償金を蒸し返すのは国際社会から非難されるべき異常な国家だって言うならイタリアギリシャポーランドについても何か言えよ。そのへんの国の首脳にはヘラヘラ握手して訪問国数を競うのが「外交安倍」や河野なんだろ。いやその外交自体国益にとって正しい。でもだったらほかの国も韓国について何も言わないし日本以外には信頼度も落ちないだろってことくらい察しろよ。


互いに頭下げなきゃいけない大国とアレな国(北朝鮮)に囲まれてるせいで隣にヘイトぶつけ合っているのが客観的に見るとほんとゴミ

2018-11-07

anond:20181106132747

立法された時点の歴史的道徳観がすっぽり抜けた話をしているので、書いた増田はただのガキ。

2018-11-06

anond:20181106203057

ゾーニング無ければ死ぬのはお前らって、それ「言うこと聞かなきゃしなきゃ殺す」って言ってるんだが?」

言ってねーし

基地かよ

歴史的ゾーニングがなかった時オタクは大変で、ゾーニングにより人権を得ました、もう一度ゾーニングなしって言うならおそらく大変な目にあいますよって言ってるだけだろーが

知らねーよ実際お前らの事なんて。別に俺が行為者じゃないから。

ゾーニングなんて不要フェミうるさい〜はお前ら歴史知らないのか言うとるだけだし、もうどうでもいいわ

ローソン夜勤で働いてた兄ちゃんビルボードで1位になった

久々に夢のある話が入ってきた

ヒップホップシーンに詳しい人なら既知かもしれないが、今88risingっていうアジア系アーティストをまとめたレーベルがシーンを席巻している。

そこにJojiっていう関西出身日本人の兄ちゃん所属しているんだけど、昨日ビルボードR&Bランキングで1位を取った。

あの宇多田ヒカルでさえ無理だったことのはずで、歴史的快挙といって間違いない。

https://www.billboard.com/articles/columns/chart-beat/8483269/joji-ballads-debut-no-1-top-rb-hip-hop-albums-chart

で、Jojiは元々ローソン夜勤やってたらしく、シフト中に曲を書いてたらしい。

再現性は低いけど、めちゃくちゃ夢あるよね。

https://www.youtube.com/watch?v=trYO4XkjSjw

日本人として誇りに思うとか、そういう気持ち悪い話ではなく、ただすごいと思ったから皆に知ってほしかった。

おめでとう!!!

2018-11-05

音楽好きの猫ですにゃん😸🎶

純粋に疑問なんだがここではアニメ漫画話題は盛り上がるしたくさんの増田でワイワイしてるのに、音楽話題になると途端にゴミゴミゴミを貼るな言われるのってなにか理由があるの?

なんか歴史的な経緯があるの?

最近すっごく気になってるにゃん😸♪

2018-11-02

増田ってなんでオタクが多いの?

なにか歴史的な経緯があるのかな

それともこういうプラットフォームオタクに合ってたか自然に集まってきたとかかな

それともオタクが多く感じるのは自分だけで実際はそうでもないのかな

2018-11-01

anond:20181101202155

プレゼンは書いて練習すればいいってことで置いといて

普段の何気ない説明場合はこれ軸を通しているか否かだと思うんだよな

例えば中国文化説明するとして北から南へと空間的な軸をもって説明する(風俗習慣とかに適する)

時間軸を持って歴史的説明する(発展衰退流行

ストーリーまんがの原則手塚治虫のまんが専科』でググって木を比較する絵とか一目瞭然で軸の大切さがわかりやす

同質化 vs 異質許容

これって名前付いてないのかな?

「私がAと思うんだから皆Aにするべき」とか

「このグループでは皆Aで揃えましょう」みたいな、差を許容しない同質化の考え方と 

「私はAだけど、隣の人はBで構わない」とか、基本個人自由不干渉みたいな異質許容の考え方

世の中にある用語はどうにも歴史的に要らない意味拡張されてて当てはまりづらい

 

どちらが良いかと言えば、正直どっちもメリットデメリット出てくると思うんだけど

どちらをより好むかで、その人の性格が分かれる印象がある

 

規律規範ルールで縛る なのが同質化側、真面目で保守的でお硬い印象、和を大事にする、最たる例は学校軍隊

自由で最低限のルールにするのが異質許容側、行き過ぎるとアウトロー他人とは別の行動するタイプ

 

世界的には異質許容が主流なように見えてるがそうでもない

「『一部の異質なこと』を許容する」ことを同質化しようとする動きも多くて、あれは同質化側だと思ってる

これ厄介で、自分は異質許容だと思ってるようでいて、実はよりマイノリティーを許さない同質化側がいる

社会的に認められた「異質」は「許容を同質化」するが

社会的に認められていない「異質」は「排除を同質化」するタイプ

あれはやっぱり同質化

近代ベースにした保守的思考なのかなあれは?)

社会的に認められているかどうかってのは個人観測になるから、ややグラデーション存在するし、年齢によって下手すると真逆の答えを出す

から一瞬その人がどっち側の性格なのか分かりづらくなるが、何個か話を聞いてみるとやはりどっちかに偏る

 

もちろん両方をバランスよく使ってる人も居ると思うんだけど、有能な経営者とか

 

___

 

我ながら説明がわかりにくい

言いたいことは「同質化タイプと、異質許容タイプの人が分かれているのでは?(名前付いてないのかな)」って主張

そして色んなラベリングをされながらお互い殴り合ってるけど、一個のルール説明つくのではないか

 

例えば

考え方Aのグループ 考え方Bのグループ が居て

考え方Aのグループ規範である主体判断したとき

・「Bのグループは考え方Aになるべきだ」が同質化

・「Bのグループは考え方Aになる必要がない」が異質許容

 

面倒なのはメタになる時で

文化C 文化D があって

考え方A = 文化Cと文化Dは尊重されるべきだ ①

考え方B = 文化Dは排除するべきだ ②

 

・「Bのグループは考え方Aになるべきだ」は、同質化

・「Bのグループは考え方Aになる必要がない」が異質許容

 

に見えるけど、①が異質許容、②が同質化であるとすれば、それぞれ矛盾したことになり一貫性がない

まり私の「主張」がおかしいってことになる

 

ただ、問題は①や②がどう決まったかという経緯で

主体が考えて決めたのか、社会コンセンサスで決まったのか、誰かに影響されたのか、あるいはそれ以外なのか(感情的など)

もし、主体が考えて決めたのではないのであれば、「主張」はまだ成り立つのではないかと思った

 

例えば同性愛の話をすると

昔は「同性愛排除する」が社会的に主流だった

それをベースに考えれば

・同質化の場合社会全員で同性愛排除しよう」になるし

・異質許容の場合同性愛排除したい人がすればいい」になる

 

これを最近にすると、「同性愛は許容すべき」が社会的に主流だから

・同質化の場合社会全員で同性愛を許容しよう」になるし

・異質許容の場合同性愛を許容したい人はすればいい」になる

 

主張が逆転してるんだけど、考え方の根っこはお互い変わってないんだよ

最近は「◯◯の人たちが以前と逆のこと言ってる。彼らは本当に◯◯なのか?」みたいなことを言われるが、こういうからくりなんだと思ってる

そういう風なラベリングがされたら、話がスムーズなんじゃなかろうか

ていうか、同じ結論の中でも同質化/異質許容が混ざってると思う

どうしても「同じ結論」「同じ思想」でグループは分かれちゃうからしょうがないけど、内部でお互い仲悪い印象

 

__

 

こんな分かりづらい意見聞いてもらえて嬉しいのでもう少し書かせてくれ

 

差別の話

差別なんかで

差別をする人を叩くのは差別か?(是か非か?)」

みたいな話がたまに出るんだが、あれの考え方もこの話に似てる

 

異質許容タイプってのはおそらく、世界一貫性を持った小さいルールベース理解したいタイプ

差別はいけない」を「グループを作って排除する行為」と捉えている

そのため「差別するもの差別する」という行為が頭の中で矛盾してバグる

差別もっと深掘りすれば「肌の色で差別してはいけない」「性別差別してはいけない」みたいな社会共通認識があるが

何故それが特別化理解できないので、異質許容タイプは受け入れられない

 

一方同質化側は、「差別」を特別ななにか(例外)だと脳内定義できている

なのでこちらは「差別するもの差別する」に矛盾が起きない

(ただ、「それは差別だ/差別じゃない」に揺れがあるのでボーダーライン矛盾を起こす)

 

この両者は根本から考え方が異なるため会話するとぶっ壊れる

(どちらが良いという話ではなく、会話がぶっ壊れる理由の話)

 

嫌韓とその他の事象の関連性

 

1.同質化タイプ外国人排除タイプ

2.同質化が嫌いで、異質許容を同質化したいタイプ不寛容排除タイプ=寛容同質化タイプ

3.同質化が嫌いだが、異質許容を異質許容するタイプ(関わりたくないタイプ

 

きっかはいくつかの韓国から干渉

それをもとに3タイプの人が嫌韓になったが、結局別々の道を辿っている

実は1は少なく、その後攻撃的になったのが2だと思う

 

2のタイプは他でも同じ事象が起きていると思う

最近所謂フェミニストへの反発や、何か立法制限を加えるといったときに反発するのが2だ

(これについては名前ついてそう)

 

くそういう一群を指して「あいつら」とか言われるのは、思考タイプが同じだからではないだろうか

 

別の説明の仕方

 

定義ベース思考 vs ルールベース思考

干渉タイプ vs 不干渉タイプ

と言ってもいいかもしれない、それぞれ微妙意味が違うが

 

ルール vs 定義は話が平行線になる」と言ったほうが説明やすいかもしれない

お互いにお互いが矛盾しているか悪魔に見えることだろう

 

結局議論収束させるには

 

定義ルールを一旦なしにしてゼロベースで語るべきだけど

閉じた集団ならいざしらず社会レベル世界レベルでそれをやるのはまず不可能

まり皆が飽きるまで永遠に燃え続ける話題がいくつか存在している

2018-10-31

anond:20181031173735

そんなこと言い出したら歴史的に女は仕事政治も出来ないなんならめちゃくちゃにしてるぞ低脳

女に仕事なんてやらすべきじゃないな

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