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2020-07-28

24時間で消えるnoteという記事が美しい文章だったので、消えた後も読めるようにここに残す。

https://note.kishidanami.com/n/n0b2033a6652f

本当に24時間で消えてしまうのは惜しいのでここに。なぜかweb魚拓は撮れなかった。


24時間で消えるnote一世一代の大告白を受けた〜

岸田 奈美

2020/07/27 19:06

Instagramには、24時間で消えるストーリーという機能がある。フォトジェニックじゃない(=映えない)写真を、気軽に投稿できるのが良いそうだ。というわけで、これはフォトジェニックでもエモーショナルでもない、24時間で消えるnoteだ。おもにわたしの醜いモテへの執着や、頭を抱えたくなる恋愛の話に使われる。

一世一代の、大告白を受けた。

彼は、愛すべきバカの友人の紹介で知りあった、愛すべきアホだった。底抜けにアホで、底抜けにお人よしだった。

いつも良いことがあったみたいに微笑んでいて、箸が転がっても楽しそうで、だれかの良いところを褒めることが大好きで、褒められたらわんわん泣いて、飲み会で輪にはいれていない人に一番に声をかけ、信号の点滅する交差点でおばあさんがゆっくり歩いていたら自分荷物がペシャンコになろうとも放り出して一目散に駆け寄る人だ。たまに大きな犬に見えるときがある。

だけど悲壮感に満ちたおもしろい失敗や事件に巻き込まれしまう引力はわたし以上で、いつも「なんでこんなことに」と半泣きになりながら、不運に揉まれるアホの彼が書く文章は、ちょっと息を飲んでしまうくらい上手だった。彼はわたしと同じ作家だった。書き残す言葉でだれかの呪いを解ける、尊い人だと思った。

友人として、作家仲間として、アホ同士だいたい4人くらいで仲良くやっていたのだが、思いもよらず彼から「好きだ」と言われた。

まりにも予想をしていなかった展開なので、わたしは「虫だ」と聞き間違えて、そっか虫がいるんだと黙っていた。わたしがしばらく黙っていたので、考え込んでいるものと思い、彼は律儀にその沈黙を守っていた。実に無駄3分間を過ごした。

「付き合ってほしいです」

「い、いやです」

「えっ!?

彼は目を丸くした。目を丸くしたいのは、こちらの方であるだってきみとはずっと良き友人でいたいと思っていたし、こう言っては申し訳ないけど、まったくもってタイプではなかった。

彼は底抜けにアホで、底抜けにお人よしなので、たくさんの人と運命から愛されている。彼が誰かの悪口を言っているのは聞いたことがないし、誰かが彼の悪口を言っているのはもっといたことがなかった。

でも、彼はスマートとはほど遠いのだ。モテないわたしが選り好みして、本当にごめん。醜いことは百も承知で、神戸のド田舎から出てきて、Sho-comi覇王愛人)を恋のバイブルにし、最近ツイステッドワンダーランドリーチ兄弟に夢中なわたしは、スマートな男と付き合ってみたいのだ。

彼を恋愛目線で言い表すとしたら、なんだろう。童貞最後に見る夢。失った青春の延長線。交響詩篇エウレカセブンレントン・サーストン。ボーイ・ミーツ・ガールリブン。奥田民生になりたいボーイ。近所のタバコ屋に住み着いた大きな野良犬。振り向けばだいたい自動ドアに挟まってる。本当にごめん、ひどすぎる言葉しか出てこない。

これでわたしを嫌ってくれたらいいなと思いつつぜんぶ言ったら、ものすごく神妙な面持ちで「まあ童貞みたいなもんだからね、よくわかったね」と感心していた。感心をするな。

「というかね、信用できないんやわ」

「なにを!?俺の恋心を?」

「君の恋心をだよ。だってわたしたち、二回しか会ってねえのよ」

そう。時期が時期だったので、知りあってからほとんど、友人たちを交えたリモート飲み会で話していた。直接彼と会ったのは、たった二回。一回目は奇しくも害獣に襲われて怪我をし、二回目は引っ越した家を悲運にも七日間足らずで失っていた。事件が過ぎる。

ともかく二回しか会ってないのだ。マチネの終りの福山雅治でも、もうちょっと会ってた。

まりこれはひと夏の思い出にすべてを賭けてきた、まごうことな童貞リブンだと思った。詳しくは書かないが、告白場所もひどかった。いまどきの小学生ですらもうちょっと良い場所を選ぶ。

どこをどう見てもタイプではない童貞に、心を乱されているわけには、いかないのだ。どこかで優しくて素朴でかわいい女の子と一緒になってほしい。

「わかった。俺はいつまでも待つよ。誓うよ」

「なにを?」

人生を」

「なんて?」

人生を誓われてしまった。誰からまれたわけでもないのに、やたらと重いものを後さき考えずに背負い込む、己に十字架を課す、これぞ童貞リブンじゃないか。もうやめてくれ。誓わんといてくれ。

それから、何度か彼とご飯を食べたり、お茶をしたりした。書いていて死にたくなるのだけど、目が合うたびに、かわいい、本当にかわいい、すごい、きれい、と初めて動物を見た子どものような表情で褒めてくれた。

わたしは、自分の外見に強烈なコンプレックスがある。もったりとした奥二重、並びの悪い前歯、突き出た上唇、団子を貼りつけたみたいに低い鼻。どこをどうとっても、褒められなかった。取材などで撮ってもらう写真を見るたびに、現実を突きつけられて、悲しくなる。だから、彼のかわいいを信じることができなかった。

あと、人から好きだと言われて付き合ったことがない。いつもわたしは異性を追いかける方だったから、尽くして愛することこそが、自分価値だと思っていた。

まりにもわたしが、かわいくないからやめてほしい、と頼むので、彼ははじめてむっとした顔を見せた。

「なみちゃんのかわいさが、なみちゃんに伝わってないのはいやだ」

そして思いついたように、わたしが買ったばかりのライカQというカメラを手にとり、夕暮れの街を歩きはじめた。ぶらぶらと歩いていて、彼はなにも言わずシャッターを切った。

写真を撮るならもうちょっとポーズ指定とか、背景のこととか、考えるもんじゃないのと思ったのだが、そういうのはなかった。

樹木希林内田裕也関係から学ぶこととか、かわいい犬が歩いているのを見るだけで脳汁が出そうになることとか、ブタクサの油炒めはどんな味がするのかとか、そういうアホな話をしていた。いつのまにか彼は、何度もシャッターを切っていた。

彼はカメラマンではない。ド素人だ。

カメラを見ながら「うわっ、かわいい」「びっくりするくらいかわいい」「こっちかな」「いや、こっちだな」「まぶたに焼きつけたい」とアホなことをつぶやくので、したたかにどついた後、見せてもらったのがこれだった。

L1030088のコピー

まれてはじめて、自分のことを、ちょっとかわいいと思った。なんだろう。汗でメイクも落ちてるし、服だって適当ワンピースだし、手はむくむくしている。でもなんか、良かった。

「俺には、なみちゃんがこう見えてる。なみちゃんは心の美しい人から、誰よりも美しく見えるよ」

発言は相変わらずアホだったし、何度見ても顔はタイプではなかったし、彼はこのあとすぐ自転車にひかれかけていたのだが、ひとつだけわかったことがあった。

写真というのは、レンズが人を映すのではなく、人が人を映すのだ。

ファインダー越しの表情、身体の動き、まわりの風景には、関係性が透けて見える。いい顔をさせられるというのは、いい関係であるということで、もっと言えば、撮る人の恋や愛みたいな言葉にできない感情も確かに伝わってくる。文章も同じだ。だからわたしたちは作家なのだ

わたしの凝り固まったコンプレックスが、他人視点を通して、少しずつ溶かされていくような感覚になった。わたしのことをこんな風に見てくれる人たちがいると思えば、この世界はそれほど悪くない。

告白の返事はしていない。付き合うかどうかもわからない。ただ、写真を撮ってもらうことが増えた。そのかわりエッセイにしていいかとたずねると、決まっていたみたいに快諾してくれた。

今日は「俺と付きあった方が良い48016個の理由」というメッセージが届いて、1から順番に送られてきたけど、ひとつ一分で語ったとしても八百時間かかるのがバカだと思った。

つかこバカのことを、好きになる日はくるのだろうか。勝手に誓われた人生を、わたしはどう持て余せばいいんだろうか。とりあえずわたしは、恋よりも、いまはなにかを書きたい。今日わたしは、恋人がいない。

2020-07-17

母親が「海老蔵小林麻耶(※亡くなった妻の姉)と結婚するでしょ」とか言ってたのが怖かった

妻が死んだからそのお姉さんと結婚するという、なんかその発想がグロくて怖かった。ちなみに当時麻耶さんは未婚だった。おそらく母親の中では、子供の世話係兼母親として麻耶さんが適任であり、実際世話をしていくのだろうし、血も近いし、海老蔵以下の市川家も当然そう考えるだろう、ならば結婚しないと世間体が悪いみたいな?

いやわからんけど。海老蔵あんだけエモーショナルな別れを体験したのをブログで見ていただけに俺はすごくショックだった

2020-06-25

追記4に言及があったとブコメで見たので

anond:20200624125222

ちょっと意味がわかりません。

タグに「ブコメ見た感想」と付けたのですが、それを見逃されたのかと思いますブコメを見た感想であって増田さんに意味を分かってもらう意図ではないので、分からなくても別にいいですよ。

ただ、「意味が分からない」と考える理由が、ちょっと論拠が薄弱というか無意識偏見が透けて見えるけどなぁ、と思っているので書きに来ました。

あと、単純な文章の読み違いをされてると思うので、以下、ご確認いただき、訂正してほしいです。

痴漢は誰に聞いたって犯罪者であって、喫煙飲酒より社会から甘い扱いを受けているということはないと思うのですが…。

また「喫煙者が無条件に嫌われるべき」というのも危ういものを感じます

私は喫煙者の健康被害観点から煙草社会からなくなる方が良いと思っています

文字制限もあったし主旨とは余り関係がないので省いたのですが、私が喫煙者を蛇蝎のごとく嫌っているわけではありません。逆に「インターネッツ」の酒たばこへの過剰な嫌悪感に引いてるぐらいです。過去ブコメを遡ってもらうとブコメってるかもです。個人的には臭い…と思う時もあるけどそれは私が避ければいいだけですし、例えばとても気持ちよくお酒を飲んでいる時に同席している人がゆっくり吸っているたばこ香りは、何だか良い感じだよねとすら思っています。それは凄く関係のない話ですが。

それよりも、「インターネットでは蛇蝎のごとくに嫌われがちな喫煙は、本来なら違法ではないのになぜ…」と思っています違法でも何でもないたばこを、「インターネット世論(雑な括りですが)」的なもの蛇蝎のごとく嫌う傾向があります。一方で、文句なしに「性犯罪である痴漢は、なぜか、被害者の言説を「おおげさだ」とか「そんな言い方をされたら痴漢扱いされたのかと思って傷ついたからお前たちの見方はしたくない」とかの留保が付きがちなのは何故だろうと考えています。別の記事ブコメったんですが、他の犯罪比較しても、この手の留保が付く数は断トツに多いのではと思います空き巣とか強盗かに同じ反応する人は多くはないと思いますし、言うたら割とどんびきされると思います

既に明確に犯罪者である痴漢さら憎んで風当たりを強くする(これ以上どのように?)ことで問題解決になる、という不思議な主張も

これ以上どのように?と増田さんは思っておられますが、そもそも私は、増田の「既に明確に犯罪者である痴漢」というコンセンサス自体が、本当は、社会において形成されてないでしょ、と主張をしています

前段を繰り返しますが、たばこや酒への(特にインターネット言説における)嫌われぶりと比べるとおもしろいと気付くかと思ったんでたばこを例に出したんですよね。更に繰り返しますが、同じこと、他の犯罪では一般的にはまぁ言われないと思うんですよ。空き巣強盗に「冤罪」をいの一番に叫ぶケースは、あまり多くは見かけませんよ。実際には冤罪はいろんな犯罪で起こっているのに。このあたりから、「痴漢は明確に犯罪」は、まだ社会コンセンサスが足りない状態だと考えています。もちろん、当然ですが痴漢への風当たりが無いとは一言も申しておりません。「もっともっと足りない」という主張です。勝手に読み替えちゃいや。

バイアスがあるとつい勝手に読み替えやすくなるよね、私も良くやるんですよ。お互い気を付けましょう。

あえて乱暴で雑な言葉で言いますが、「明確に犯罪である痴漢」が絶対的コンセンサスだったら、「助けなかったらお前も痴漢」なんて乱暴なこと言う人も出てこないんじゃないかと思うし、逆に「俺はやってないし助けられることがあれば助けたい、でも気づかないし知らなかったし、できないこともあるんだよな、ちくしょう痴漢性犯罪!クソ!」とかも、すごく言いやすいと思うんですよ。実際そう(女より先に痴漢が悪いだろ)言っている人も現段階でもたくさんいます

でも、そうじゃなくて、俺をまるで痴漢扱いしやがってと「被害者」に矛先を向ける人もいる。発端の小島慶子言葉乱暴で雑でとっ散らかっていて、まぁいい気持ちはしないのはもちろんわかります

でも、そこで「痴漢扱いするな」「助けなかったか犯人かよ」とケンカする意味の無さは「女の憎悪は何も解決しない」という増田さんの主張と、ちょうど同じ意味の無さですよ。

なのに、増田さんは「攻撃的な発言をする女性」と名指しています。なぜなんでしょう。

増田さんがもし、本当に論理的でフェアに思考をしていれば、両方に共に問題責任を帰するべきです。でも増田さんも「そういう女」だけを責めている。セカンドレイプ構造と似ています

なぜ、両方を責めないんでしょう。

オバハンが若い頃は、「酒席の無礼講」という名目のかなりの狼藉が「社会的に許容される空気」がありました。たばこしかり。昔はちっちゃい孫を抱いたじいさんがすぱすぱタバコを吸っていたんですよ。でも、酒もたばこも、配慮節度がない場合顰蹙を買う、という「社会コンセンサスの変化」によって、我慢できる人が増えたんです。何十年単位時間はかかったかとは思いますが、「社会空気の変化」によって、黙って迷惑に耐えていた人が、その被害を受ける機会が減少しました。痴漢という性犯罪に対しても、まだまだ全然やれることが足りてないですよ。

犯罪じゃない酒やたばこですら社会の受容度が変わったのだから、「痴漢性犯罪から無条件で軽蔑する」という人がマジョリティになれば抑止になるでしょうし、満員電車への対応策も本気で取り組んでくれるかもしれない、助けるの難しいと感じている人の罪悪感も、「うるさい女」ではなく素直に犯罪者に向きやすくなるのではと期待するし、そうなれば「男なんてみんな似たようなもんだ」的な諦念を抱える人も減るのではと期待します。繰り返しますが私はたばこ合法なので迷惑かけなければ何の問題もないと思っていますが、痴漢は明確に性犯罪です。

あなたシラフの理性が言わせているというよりは、やがて抱えきれずに誰かに八つ当たりを始める攻撃心の萌芽のような気がします。

私はシラフでもあまり理性的ではない、残念な自負があります。あのブコメで理性を感じる方がむしろ誤読がすぎるでしょ、持ち上げてるふりしてるのかもしれませんけどそれなら下手すぎる笑

更に言えば、このようなセカンドレイプに近い「偽の論理」や、トーンポリシングめいた批判は、批判仕返すべきだと考えていますのでぜんぜん萌芽じゃないですよ。

繰り返しますが、何故同じ「無意味攻撃心」を向ける「攻撃的な男」たちのことも、併せて主語にしなかったんでしょうか。いやー甘やかしてんな―と思います。「そんなこと言われたら俺ちゃん拗ねちゃうぞ」に付き合う気は私にはありません。セカンドレイプ臭がする上に、片方だけに付き合うことは、より「セカンドレイプ的な構造」になりやすいからです。いじめ被害者に「お前にもいじめられる理由があるんじゃ」というのに似て。

更に言えば、自分理性的だ、人よりかなり頭がいいとかと自負してる人ほど、まぁ、まず、理性的論理的であった試しがねえよな、とも思っています

馬鹿じゃない人ほど、そこそこ論理を積み上げられる人ほど、自分の理性に酔った状態になるのかもしれません。馬鹿じゃない分たちが悪いというか、その自慢の理性をもって積み上げた論理の間に、だれもが持っている「非・理性」がもたらす偏見思い込みがあることに気づきにくいことが多いんですよ、もちろん自戒を込めてです。だから私は敢えてエモーショナルな面を捨てないようにしてるところもあったりします。

私が増田さんや、増田さんに同意する人たちに「無意識バイアス」があるんじゃ、と感じたのは、私にも「元被害者だった私」というバイアスがあるからです。逆の傾きから見てるからギャップがより大きく見える。被害者としては「なんで犯罪者そっちのけで被害側に文句言ってんの?そういう意見コンセンサス形成を妨げると思うよ」と思います

あちらとこちらには違うバイアスがあって接地面をフラット接続するのはとても難しいことです。でも本当にフラット接続したいんであれば、両方からその穴を埋める努力をすべきだと思うんですよ。なのに、増田さんは「攻撃的な女」をタイトルに据えた。なぜなんでしょう。

私は偏っていますが、増田さんや増田さん的な意見をおっしゃってる人は、ご自分もまた偏りがあることを自覚してないように感じます。私はそういう「お前どの場所からそれ言ってんの?」な状態の方が、私の攻撃性よりも自覚がなさそうなぶん余計に怖えよ、とゲラゲラ笑いながら思っていますシンプルに「女うるっせえ」と怒ってる人の方がまだギャップをお互いに埋める努力ができたりするよ、そういう人は自分乱暴場所にいる自覚があるから話が早い。

貴方はひょっとして、自分が理性をもって論理的に冷静にフェアにフラットにこの文章を書いたとか、思っていたりしませんよね?

あなたのその「喫煙者が無条件に嫌われるべき」のような感情

問題解決ではなくあなたが何かを憎悪して快楽を得たいだけに見えるので与したくありません。

最後になりますが、今は立派な攻撃的なオバハンなので、痴漢被害にあうことは数年に1度ぐらいに激減しましたが、憎悪というか怒りは当然ありますよ、当たり前でしょう?あとセカンドレイプにも強い怒りを持っています犯罪への怒りやセカンドレイプが「叩けるという快楽」だと思ってるんでしょうか。はは、呑気だね~~。

2020-06-03

アメリカ警官に絞め殺されたのが日本人だったら

・殺される様子の動画は200RTくらいで終わる

・死んだのが中国人だと勘違いした白人が「チンチャンチョン」と言いながら真似た動画ツイートして5万RT炎上

・会見でアジア人警官に絞め殺されたことについて聞かれたトランプWho cares? It's CHINA

アメリカtwitterでは「#中国に裁きを」的なハッシュタグトレンド入り

フランス新聞が「吊り目でマスクをしたアジア人自分の首を締める風刺絵」を掲載中国ネット炎上

Apple Music「そんなことより今日は今までで最もエモーショナルLGBTソングをお届け」

・某官房長官「現地の警察は適切に対処したと米国から伺っている。一般差別といったことには全く当たらないのではないか

アメリカtwitterは早くも次のトレンドに「NYマリア様に見える雲が現れた!」40万RT

・周回遅れで動画を見たtwitter民の反応

「またアホな日本人アメリカで恥さらし。大好きなアメリカ死ねて良かったな」

「こんな時期にアメリカに行った奴の自己責任だろ」

さらに周回遅れで動画を見たブクマカの反応

「でも職質されるようなことしたのは事実だよね?なんでそこ無視する論調なの?」★105

「渡米したことない奴は分からないと思うけど、平和ボケした日本と違ってあっちの警官命令絶対からねえ。。」★94

2020-05-26

[] #85-13「幻の10話」

≪ 前

「まあオレが何も言わなくても、放送局広告代理店にマトモな奴が一人でもいれば、そこでストップはかかっていただろうがな」

「でも今こそ向き合ってみませんか、この“幻の10話”と。頑張って作ったものが日の目をみないなんて、クリエーターには残酷なことでしょう」

父が“幻の10話”をリリースしようと言い出したのは、関わったスタッフたちへの贖罪もあったらしい。

「幻を現実にして、本作に関わったスタッフたちに感謝を……」

その感傷的な語り口調に、場は決定へと傾きつつあった。

「わっはっは! オレはどうやら学級会に迷い込んだらしいな。ヴァリオリは子供向けかもしれんが、作ってるオレたちは大人の筈だぞ?」

しかシューゴさんの露悪的な笑いは、その空気を一瞬で掻き消した。

「作ったものが日の目を見ないことなんて、この世界じゃあ日常茶飯事だ。世に出たとしても、不十分で満足できないことだって珍しくない。それに日の目を見ないことよりも、もっと残酷なことがあるだろう?」

「え……?」

「“反響”だよ。もちろん悪い意味でのな」

この10話をリリースすべきでないことを、シューゴさんは何度も説明した。

浮ついた作風一貫性のないキャラクター

非常に重たくて、手間のかかるデザイン

そうして頑張って作っても視聴者評価してくれず、誰も得しない。

“客にとっては目の前に出された料理が全てで、厨房の裏事情など知ったことではない”のだと。

最近この業界は優しくなったが、打たれ弱いアニメーターも増えた。そのくせ“世間から評価”という残酷さはそのままだ。いや、そういった意見現代の方が可視化されやすいから、むしろ酷くなってるかもしれん」

酷評されること前提で語るのはやめてください。そうならないように作るのだって我々の仕事でしょう」

「ほぅ、“コレ”を俺たちで手直しするのか? するってぇと、最終的な出来は、この資料とは掛け離れるだろうな。原形ないものを世に出して、それで関わったスタッフたちへの感謝になるとは思えんがな」

主張は乱暴でありつつも、現場最前線に立つシューゴさんには説得力があった。

上役を幾度となく説得してきた父のエモーショナルな語りも、彼の前では形無しだ。

「今さら寝た子を起こして結果が散々だったら、それは“感謝”という名の“公開処刑”になるんだぞ」

シューゴさんの言葉を聞きながら、新旧スタッフは“幻の10話”の資料を読み返した。

そして、これを基に自分たち制作する姿をイメージをする。

彼らはたまらず身震いをした。

その生理現象は、何よりの結論だった。

「奴らの努力無駄にしたくないってんなら、それこそ“無駄のままにしてやる”のが、せめてもの温情……ってオレは思うけどなあ~」

結果として、彼らのいう“激動”は、何も変わっていないまま終わった。

だが、そこには“変わろうとする跡”が確実にあったんだ。

何も変わっていないからこそ、“激動の跡”がより鮮明に見えるってことさ。

…………

……と、まあ、それっぽくはまとめてみたものの、この話には残念な点がある。

実をいうと、この出来事自体がどこまでが本当で、どこまでが嘘なのか分からないんだ。

「で、最終的にシューゴさんのタバコでボヤ騒ぎが起きて、資料は全部燃えしまい……」

「おい、話を盛るにしても、もう少しマシなこと言え! タバコなんぞ吸ったことねーわ」 

なにせ父たちが呑んでいた時、断片的に聞いた話だからだ。

その時に飲んでいたのが、悪酔いしやすい安酒だったから尚更である

シラフの時に尋ねても、コンプライアンスがどうとかで話してくれない。

なのでこの話はどこかが過剰か、或いは不足している可能性がある。

或いは“幻の10話”の如く、そもそも存在していたのかどうか。

(#85-おわり)

2020-05-04

昨日のザ・ノンフィクション見た

すごいエモーショナル番組だった

コロナから密着し続けてる銀座クラブお話やったんだけど

「いえーい、聖火ランナーやりまーす!」って無邪気にはしゃいでる客が、

しかもこの客がしょーもない田舎エロオヤジ言動丸出しな感じが余計に)

100日後に死ぬワニとかこの世界の片隅みたいな仕上がりで

なんとも言い難い涙が出てきそうになった。

2020-03-25

好きな芸能人引退したけど、スポットライト症候群みたいで見ててしんどい

好きな芸能人がいた。

芸能人といってもテレビでの露出はなく、雑誌仕事ほとんど。しかしその人はその仕事を誇りに思っていて、「自分自分仕事をやり尽くした」と言って、去年引退を発表した。

私もその人がその人にできる仕事ベストを尽くしたと思ったし、そう言って引退を決める姿はカッコイイと思えた。

その芸能人の方は会えるイベント積極的に行っていたため、引退発表から引退までの数ヶ月は会いに行っては、引退足音を感じて心が苦しくなったり、「引退たらこうやって気軽に会いに行けなくなる…」というエモーショナル気持ちになっていた。

その人は引退発表直後、インタビューで「SNSはもうしない」や「アカウントは消すかも」と言っていた。

引退後数日はエゴサしてファンの様子を見るけど、それからアカウントを消すと思う」と。

SNSを通じてその人を知ったからこそ、その発言は本当に悲しくて寂しいものだった。

SNSはその人を身近に感じることのできるツール。それがなくなったら今度こそ本当にその人との接点がなくなってしまう。

しかし今どうだろう。

引退して数週間経つが、その人のSNSアカウントは消えそうにない。というか本人が「有益ツイートはできないけど、誰かの元気の源になるならと思い、このアカウントは残す」と言い出した。

正直言って私はショックだったし、本当に呆れてしまった。

「誰かの元気の源になるなら」という理由は立派なものだと思う。その人の存在を身近に感じられるツールだし、それで元気になる人ももちろんいるだろう。

だけど、自分のし発言をわすれたの?と私は思ってしまう。

SNSはもうしない」って言ってたのは私の勘違いなのか?とすら思えてきた。

私はその人が引退発表のときに言った「自分のできる仕事ベストを尽くしたか引退する」といった言葉に、あのとき本当に感動した。

名前を出したくないので明言しないが、本当にその人はその人のできること全てでベストを尽くしたのだ。これ以上その界隈では上を目指せないくらい。だからこそ、トップに登りつめた人だけが言える言葉引退を発表したその人のことが死ぬほどカッコイイと思えたし、心の底から敬意を表したいとすら思えた。

今、その人のツイートを見るとモヤモヤする。

引退してしまった今、その人はその人ではなく一般人になったのに、その人でいた時に使っていたアカウントでずっとツイートしている。

これはスポットライト症候群というやつなのか分からないけど、本当にモヤモヤして仕方ない。

ただ、引退発表したときのカッコイイあの人はもういない。

2020-03-24

100日後に死ぬワニが炎上した理由(+炎上を避ける方法

それは、マンガというのは連載が続くとシリアスになるからだと思う。

例として、ドラゴンボールワンピース等の歴代ジャンプ長期連載作について考えてみよう。

初期の話ではギャグユーモア比率が後期より高い。バトルといえどもちょっとしたギャグまじりに描かれている。

しかし連載が長引くにつれて、徐々にシリアスの度合いが上がっていき、バトルもすごいガチで、どんどん話が濃く長くなっていく。

なんでそうなのかっていうのはいくつか理由があると思うけど、有名なチャップリン言葉、「人生クローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」になぞらえれば、連載によって読者が長期間ひとつ物語に触れることで自ずとキャラクター人生クローズアップされ、悲劇シリアスな話にならざるを得ないのではないかと思う。

 

で、この100ワニの作者の他の作品(どうぶつーズとか)をちらっとみたかんじだとこの人は元々シュール作風志向しているっぽくて、100ワニのコンセプト自体自分死ぬ運命を知らないワニのある種の滑稽さを描く」というブラックジョーク要素が入っているんだけど、これが100日かけて連載することで「仕掛け」を考えた側の想定以上に読者がマジになってしまった(期せずしてシリアス度が上がってしまった)ということなんじゃないかと思う。

たぶんテレビで作者が語っていた「昔死んだ友達がどうこう」「読者に生きることについて考えてもらいたいうんぬん」という話も、なんか後付けというか、嘘ではないんだろうけど、当初は他に不謹慎な発想もどっかしらあったに違いないと思うんだけど、なんか周りがすごいハートフルな感じで受け止めてるんでそれに乗っかってったのではないか。で、結果として作品の受け止められ方と商品展開の整合性が取れなくなって炎上したんじゃないかなあ(最終回についても、オチ自体企画当初から考えていたとしても、描き方とか演出は連載中の読者の反応を受けてよりエモーショナルンな感じになった可能性が高いと思う)。

 

で、炎上を避けるにはどうすればよかったかというと話は単純で、連載を短くすればよかったんだよね。「10日後に死ぬワニ」にすればよかった。作品ブラックジョークの要素が強くなり、追悼ショップカフェブラックジョーク企画として受け入れられただろう。盛り上がりもしなかっただろうけど。

 

まあ作者も本当は「うるせえ! 俺が俺の作品商売して何が悪いんだ!」といいたい気持ちはあると思うんだけど(言ってもいいと思うけど)、大勢関係者がいる手前そういうことは言えないんでしょうね。がんばってください。

2020-03-09

コロナ対策グッズ


仏陀マシーンで、極楽往生

2020-02-13

手袋がすき

なんかカッコいい。手袋カッコいい。屋内でもずっと手袋を外さないでいるお兄さんエモーショナル

通販おすすめ商品スポーツブランドのカッコいい手袋を挙げてくれるのはうれしいんだけど、あいにくぼくは手が悪くてね。普通手袋は装着できないんだ。

悔しいよ。カッコいいお兄さんと手袋したまま手をつなぎたかった。

2020-01-15

夢を見た

せっかく寝たのに、エモーショナルな夢を見て目が覚めてしまったので記録しておく。

俺は両親と何らかの閉鎖環境暮らしていて(恒星移民船みたいなSF的なやつ)、細部は思い出せないが、とにかく、居間には高そうな小豆色の革張りのソファ車輪が付いているらしく自律移動する)がたくさん置いてあって、死期の近づいた人間はそれに乗せられて別の部屋に運ばれて行き、やがて死ぬと部屋が過熱して死体が「消え」てソファけが生活空間に戻ってくる。たぶん死体リサイクルされてる設定。

その部屋は、他の部屋と繋がっていて隔離されているわけではなく、入り口からなんとなく中が覗ける。俺は、そうして祖母を乗せたソファが部屋の物陰に入った後に部屋が加熱して、何も乗せていないソファが戻ってくるのを眺めていた。

何とも言えない気分になりながら祖母を載せていたソファを眺めていると、それを見ていた母親が「それじゃソファ拭こっか」と提案してきて、頷いたあたりで目が覚めた。

何でこんなシドニア未来少年コナン火葬場が混ざったような夢を見たのか分からないが、これが年老いた親戚に「自分の見ていない所で面倒をかけずに居なくなって欲しい」という深層心理の表れだとすると、我ながら薄情なやつだなぁ、という感を禁じ得ない。一方でその光景に強いショックを受けたのも確かで、人間がなぜ葬式という儀式必要とするか分かったような気がした。

あと、自分の中の母親が、誰に対しても気遣いを忘れない人間として認識されていることに驚いたりした。正直、普段はその気質を過剰なものとみなしているのだが。

ちなみに、現実祖母はピンピンしている。長生きするのではなかろうか。

2019-10-27

そろそろ第二の小保方とかでねーかなー

あれから精神的に成熟した人も増えたし、当時よりもっと盛り上がりそうなんだけどなー

エモーショナルセンセーショナル話題になっていって、それだけ大きくなれば中には女性差別的な発言する奴がでてきて、擁護側が批判するやつは女性差別主義者扱いしだして、おじさん達が嫌ってるということになってどんどん話がズレていって、殴り合ってるようで実は元の話からズレたところでいつものようにやりあってる話になって、はてなでも大盛りあがり間違いなしなのになー

2019-10-02

猫を口に入れる飼い主

たくさん居るみたいなんだけど

なんでそういうことするの?

力説してるタレントとかもいたけど、さっぱりわからない。エモーショナルにすぎて。

もうちょっと、そういうことをしない人にも伝わるように説明してほしい。

2019-08-30

字下げっち愛好会

アルジャーノンに花束を、の書評で「エレベーターのようにぐんぐんと打ち上がって、頂点に達して真っ直ぐに落ちていくような、勢いのある話だった」って言うのがあって好きだったんだけど

字下げっちの文章には同じものを感じるよね。

かつては拳を振り上げ熱狂したもの熱狂した同志、熱狂した場所があったのに、今は誰もいない。踏み潰された草地と、忘れ去られた立て看板とがあるだけ。まるで、何にも残らなかった戦争みたいで好き。

今日特にいい。そこそこ文の意味も通るし(そのせいでちょっかいかけられてるけど)、何より失われたものの輝きを上手く描けている。警察教授など、明確な抗えぬ悪者が出てくるのも好きよ。被曝跡地で燃え尽きた家の瓦礫の陰に、溶けて輝くガラス瓶の埃を拭うような美しさがあるわ。

たまに正常側に針が振れてる時の字下げっちの文章垣間見える理路整然としたもののも、かつての栄誉の面影が見えるからいいよね。

もうすっかり、歪みきってしまっても、昔はそこにあったと思うとエモーショナルよね〜。

2019-08-18

今更ながらいーちゃん本名が気になってちょっと考えてみた(後編)

今更ながらいーちゃんの本名が気になってちょっと考えてみた(前編)

の続き。

名前ローマ字表記した場合の、母音の数と子音の数を教えてください」……きみはこの質問に口頭で即答できる自信はある?

ぼくにはちょっと難しいな。自分名前ローマ字にした綴りもその音数もパッと頭に浮かべられる内容じゃない。一度紙に書き出して指で数えたい。

普段書き慣れてる表記で何文字ですかって言われたら即答できるけど、ローマ字表記なんて日常的に使ってないから頭切り替えてかないと難しい。

頭の中で数えられるっていう奴はそれこそいーちゃん並に頭の回転が速い奴なんだろうな。

ところでこんな話知ってる?バイリンガルトライリンガルって苦もなく複数言語を使い分けてるように見えるけど、実際はぼくらが考えるより頭の切り替えって大変らしいよ。

母語で会話してる時にいきなり別の言語で話しかけられると頭の切り替えが間に合わなくて固まったりすることがあるんだ。一度切り替えた後は流暢に喋るんだけど。

日本人のくせに英語寝言を言うような人ですらそうみたいなんだ。世界中バイリンガルトライリンガルと知り合いなわけじゃないから、全員がそうかは知らないけどね。

からいーちゃんもさ、この時頭の切り替えをした可能性はあるよね。

普段思考に使ってるネイティブ日本語からアメリカ留学時代に使っていた英語脳に。

ローマ字表記名前を書く機会は日本暮らしより在米中の方が圧倒的に多いだろう。

日本に帰ってきてから英語ローマ字表記も使う機会が激減してるだろうから、思い出すのにちょっぴり手間取るかもしれないね

「えーと、当時は名前はどう書いてたっけ……そうだそうだ、これだ。『I am Ichizu Yi.』だ」

「I am Ichizu Yi Qing」だとさ、数えてみると母音7子音8になるんだよね。答えにだいぶ近付く。

「I am」は名前じゃねーだろ!ってツッコミ妥当ではあるけど、母語で書き慣れた自分名前ですらうっかり別の文字と書き間違えることもあるじゃん。久々に思い出す言語表記を頭の中だけでこねくり回してたらうっかり勘違いちゃうこともあるんじゃない?

ぼくはとても留学経験者と張れるほど英語には通じていないしバイリンガル気持ちも分からない、だから絶対ありえないとは言い切れない。

あ、ところでさ、母音と子音って逆に覚えてる人けっこう多くない?

ぼくもうっかりすると間違いかねないからこの文章を書いてる途中でググって確認したよ。

aiueoが母音でそれ以外のアルファベットが子音ね。

でもすぐに調べられない状況だったら、うろ覚えのまま押し通して間違っちゃうこともあるかもしれないなあ。

いーちゃんの答えは「母音が八、子音が七」。

「I am Ichizu Yi Qing」は母音7子音8。

仮にいーちゃん母音と子音を勘違いしていて、その上でパッと頭に浮かんだ英語表記を精査せずに数えたとしたら……逆転して「母音が八、子音が七」を正答と勘違いちゃう可能性は、十分にありうるんじゃないか

だってあいつ、有能な時は有能だけど抜けてる時はむちゃくちゃ抜けてるだろ。

食事中に自分の利き腕を忘れて困るなんて普通人間がするか?

まあ彼は両利きだから利き腕がひとつしかない人間常識で測っちゃいけないんだろうけど。

でもいーちゃんに限らずどんな人間でもうっかりすることはあるものから、だからカッコつけずにちゃんと紙に書いて指で数えておけばこんな馬鹿みたいなミスを疑われないですんだだろうに。

まあその場合ペンを動かす手の動作から子荻ちゃん情報を与えかねないから、どんなに難しくても頭の中で数えざるを得なかったのかもしれないけど。

そもそもアレ子荻ちゃん姫ちゃんに気付かないようにするための時間稼ぎだからゆっくり考えて退屈した子荻ちゃん何気なく窓の外に目を向けでもしたらその時点でアウトだからね。極力ノータイムで答える必要があった。時間制限有のハードモードってわけで、初見ノーミスクリアはなかなかちょっと厳しい要求だろう。

というわけで仮に「イチズ・イー・チャン」というのがいーちゃんの想定した正解だとしたら、

あなたニックネームを、全て教えてください」

名前ローマ字表記した場合の、母音の数と子音の数を教えてください」

「《あ》を《1》、《い》を《2》、《う》を《3》……そして《ん》を《46》として、あなた名前数字に置き換えます。その総和は?」

この三つの質問で引き出せる情報に加えていーちゃん性格性質考慮に入れることで、正解に辿り着けるということになる。

ぼくは初読から10年以上かかったけど、そこはあの策師・萩原子荻だ。彼女頭脳と観察力をもってすればその場で辿り着くことなどわけないのだろう。きっとそうだ。たぶん。そのはず。

……だいぶゴリ押したな……ゴリ押しがすぎるな……。

ぼくが何故こんな強引にこの根拠に乏しい名前推してきたかというと、理由はただひとつ

エモいからさ。

どうでもいいけどエモいのエモってエモーショナルの略なんだってね。

ぼくはてっきり「えもいわれぬ」の省略語だとばかり思い込んでてつい先日恥をかいた。

でもえもいわれぬでも間違いではなくない?「言い表すことも出来ないほど優れている」って意味だよ?エモい本質的には同じ言葉といって差し支えないだろ?

閑話休題(もう何度目だコレ)。

「イチズ・イー・チャン」

ずーっとカタカナ表記で通してきたこ名前を一度漢字表記にしてみよう。

「一途一青」となるね。

横書きだと伝わりづらいだろうから、一度縦書きにしてみようか。



「一途《いちず》」「一《いー》」まではおそらくいーちゃん他人いくらでも名乗っている。

三文字目の領域までは誰でも距離を詰められる。

でもその先、いーちゃんの本当の名前……余人には明かさぬ最深部の象徴たる「青」にまでたどり着いた者は、決して生きて帰ってこれない。

この二つ目の線は、そう、「踏み越えると必ず死に至る、デッドライン」なのさ。

その線を越えて生還した唯一の少女がこう呼ばれている。

「死線の蒼《デッドブルー》」

この通り名はきっと「死線を越えて戻ってきた存在」という意味

しかし「越えてはならない死線」は玖渚友、本人を意味しているのではない。

本当のデッドライン彼女最愛の人「一途一青」その人。

どんな目的でも、どんな手段を取ろうと、誰であろうと、彼の心の深淵に立ち入ることは許されない。

あの玖渚友すらも一度は地獄を見たくらいなのだから

……どうかな。エモくない?そうでもない?

うーん、あいつもあんかわいいなりしてなかなか口が悪いものからなあ。

もう少し穏便な表現にしておけばいーちゃんにも伝わりやすかっただろうにね。

死線とか物騒な言い方してはいるけど、要するに誰も見せてもらえないいーちゃんの心を覗けたのはこの世界自分だけ!って意味名前電子世界で大暴れまでして全世界に轟かせてるんだからねあの子

すごいよね。

そんなまわりくどいことしないでもはっきり言えばいいのに。

「離れていても、いつもあなたの心の一番近くにいますあなたの隣にいられるなら死すらも怖くない」って。

天才の行動ってなにがどうなってそうなってんのか理解に苦しむもんだからなあ。

でもたとえば「僕様ちゃん」って謎の一人称とか、常軌を逸した玖渚の行動は丹念に理由を紐解いていけばぜーんぶいーちゃんへの執着/愛情の二要素だけで構成されてるんじゃないのか?電子世界と同じ二進法

友の奇矯な行動なんていちいち挙げてたらキリがないからやらないけど。

あとさ、いーちゃんはいちゃん14歳の時点では「どのツラ下げて」だった「一途」の名前原作完結時点では名は体を表す、似合いの名前になってるんだよね。

だってあいつ玖渚と結婚したんでしょ?してるよね?ブルセラ趣味の玖渚だって、さすがに結婚する気もないのに表紙でウエディングドレス着たりしないよね?

この世界で青といえば玖渚友。

彼女とはティーンエイジャーの頃からの知り合いで、他の女の子とは付き合ったりせずずっと一途に想い、とうとう結ばれました。

いーちゃんの詳しい過去を知らない人にそう自己紹介したら信じるでしょ。

「一途一青」、完全に名は体を表す名でしょ。

エモくない?えもいわれぬ感ない?そうでもない?

ぼくら読者は彼が出会女の子出会女の子みんなにうっすら好意を抱いていたこと知ってるから「嘘つくなよ」って言えちゃうけど、普通は目の前で話してる相手の心の中なんて見えないか大丈夫大丈夫

「《嘘も百回言えば真実になる、ただし八百回目で嘘八百》みたいなっ!」

……こういうの下手げにやってると原作でやったのと被りそうで怖いな……さすがに巫女ちゃんの出番はばらけすぎててチェックしきれねえ……。

ところでここまできて本当に今更なんだけど、いーちゃん日本人だという確たる証拠原作から見つけてしまった。

クビキリサイクルの40頁目上段、地の文で「純粋日本人」ってはっきり明言している。

マジかこんなに書いちゃったのに全ボツかよ……と正直だいぶ打ちひしがれたんだけども、よくよく考えるとこの申告ちょっと自然じゃないかなあ。

この付近ワールドワイド視点で語ってるせいか純粋日本人」ってワードが頻発してて惑わされちゃうんだけど、自分のことをわざわざ「純粋日本人」って主張する日本人って、見たことある

少なくともぼくはそんな自己主張したことないなあ。みんな顔と名前を見て勝手日本人判断するから、わざわざ自分から強調しなきゃならない状況になったことはたぶんない。

とはいえ何度も言っているようにぼくにはいちゃんのように多様な民族共存するサラダボウルのような国で何年も過ごした経験なんてないから、ぼくの常識いーちゃん常識と同じとは限らない。

アメリカで何年も暮らし日本人はみなそういう習慣が付くのかもしれないし、そうでなくとも必要があって連呼してた「純粋日本人」ってのが妙に口に馴染んじゃって必要ないところにまで飛び火しただけかもしれない。あいつ気を抜くとすぐうっかりする奴だから

ただ、なくはないよね、可能性としては。

黙ってりゃバレないようなことをわざわざ自分から言って「語るに落ちる」ってことはさ。

でもまあぼくの想像が正しいかどうかは正直どうでもいいよね。

いーちゃんに誰にも知られたくない秘密があるとしても、そんなに必死になって隠すようなことは知らんぷりしておいてあげた方がいいんだろう。

気付いていようがいまいが誰も口に出さない、出す必要もない、どうでもいいことなんだからね。

いやでもいーちゃん別に秘密にしてないって可能性もあんだよな……。

「昔は中国人でしたけど、今は帰化たか純粋日本人です。何か問題でも?」って真顔で言ったりして。

あい言葉定義にうるさいんだかうるさくないんだか分かんないとこあるからなあ。

でも「心は純粋日本人です」って真面目に言ってる人を嘘つきって責めて傷付けでもしたら、こっちが人非人だもんな。

まあどっちにしろ、表から見た情報だけじゃ本当のことはそう簡単に分からない。

だって痛くもない腹は探られたくないものだ。

実は痛いのをなんともないフリしてる腹ならなおさら、そっとしといてやらないと。

そっとしとくと決めたところでそろそろ終わりにすることにしよう。

それにしても長くなってしまった。あまりにも長くなってしまった。

休みの暇潰しに気軽に綴るつもりが、こんな文章量になるとはお釈迦様でも思うまい

ここまで読んでくれたきみがぼくの考えに賛同しようが、反対しようが、肯定しようが、否定しようが、面白がろうが、こき下ろそうが、どうしようとぼくは一向にかまわない。

小説を読むのと同程度に気楽な娯楽として書いた文章だ。

から小説を読んだ時と同じように、楽しむも腐すも好きにしてくれればいい。

半可通の与太話だからきっとツッコミどころだって大量にあるだろうしね。

ああ、そうだそうだ。こんな時にぴったりな言葉があるじゃないか

じゃあこのシリーズファンらしくそ言葉を借りて締めることにしよう。

どこの誰とも分からないぼくなんかの話を、あまり真に受けてくれるなよ。

所詮は大した意味なんてない、戯言からね。

2019-07-19

懲役一ヶ月にしよう

あの話すきなんだよね。

最後に女が本人わからスルーするところが最高にエモーショナル

2019-07-03

[] #75-6「M型インフルエンザー」

≪ 前

ネットにある怪文書の9割は内実そんなもんだよ。結果、真実に近かったとしても、それは賽の目を当てただけ」

それを知った途端、目に映る『Mの告白』の文章が上滑りしていくようだった。

俺はもう、これをマトモに読むことは出来ない。

「ただの愚痴でこんな……」

各論を切り取って考える分には、真っ当な箇所もあるからね。頷きやすい部分が少しでもあると、リテラシーの低い人間は当てられやすい」

まさに俺じゃないか

ちくしょう、俺にもっとリテラシーがあれば……」

良いように翻弄されてしまった。

何とも言えない恥ずかしさが込み上げてくる。

騙されたとまではいかないけど、ほとんど騙されたようなもんだ。

俺は「騙された方が悪い」ってのを、大した理屈だとは思ってない。

だけど、騙されたことによる恥ずかしさは否定しようがなかった。

「ああ、ちくしょう、俺はこんなのを、なんで本気に……」

恥をかかせた人間が、どこの誰かも分からいから余計に虚しい。

甲斐ない自分にキレることしかできなかった。

「ま、まあ、そこまで気落ちする必要もないよ。『Mの告白』はエモーショナルセンセーショナルだ。情緒的で関心を引く要素が強いと、リテラシーは分が悪い」

落ち込みっぷりがよっぽどだったのか、タイナイが特有言葉選びで慰めてくる。

理屈イマイチからなかったけど、俺みたいな奴ってことだけは伝わった。

「……確かに、俺だけリテラシーがないってわけじゃない。多くの人が、嘘か本当かを見分けられてないんだ」

俺は、そう自分に言い聞かせるように答えた。

すると、タイナイはまた妙なことを言いだす。

「僕が思うに、リテラシー大事なのは“嘘か本当かを見分ける”ことよりも、“嘘か本当か分からない場合対応”だよ。その点で、“リテラシーがある”といえる人間は少ない」

そもそもリテラシーって言葉自体、まだ俺はちゃん理解できてないんだ。

そんな独自解釈を持ち出されても理解が追いつかない。

「え? どういう意味?」

「うーん、じゃあ1から説明しようか」

「いや、もういい。お腹いっぱい」

あんなクドい説明、一日何度も聞いてたら頭がパンクする。

「それにしても……」

改めて思う。

「……結局“M”は何者なんだろう」

「さあね。だけど“M”が賢明人間ならば、少なくとも名乗り出るようなことは絶対しないだろうね」

「なんで?」

曖昧表現ばかり使うタイナイが、『絶対』という強い言葉を使うのは珍しかった。

「“M”について快く思わない者は多い。大半は有象無象だけど、中には報復してやろうと血眼になっている人もいるようだ」

報復……」

殺害予告とかも、よく見るね」

「そこまで!?

俺も“M”に対してはちょっと怒ってるけど、殺してやろうとまで思ってる奴がいるのか。

「あることないこと、個人フィルターにかけて語られるわけだからね。立場性格次第では、たまったもんじゃないだろう」

なんてこった。

なぜかタイナイはのほほんと言っているが、これは大事件の前ぶりだ。

もし迂闊に“M”が正体をバラしたら……そいつらに殺されるかもしれないってことだろ。

何とかして未然に防がないと。

「大変だ! “M”に危険だって伝えないと!」

「伝えるって、どうやって……」

もちろんアテはある。

だけどそれを説明している暇はない。

俺はすぐさま部屋を飛び出した。

「それに、ネットきっかけで起きた事件もあるにはあるけど、怪文書と同じで殺害予告鵜呑みにし過ぎるのは……ああ、行っちゃった」

次 ≫

2019-06-21

anond:20190621162821

あっなるほど(恥)

コンビニアイスからは逸れるけど、亀屋万年堂店頭に売ってる150円くらいのミルクバーマジで最強。素朴でおいしい。

あのミルクバーを一本買って外をふらふら歩きながら食べるエモーショナル体験は是非一度体験してみてほしい。

2019-05-19

アメリカ人みたいに、もっと家族エモーショナルになりたい

ひっさしぶりにオカンと会っても、世間話するだけ。お互い……と思いたいが少なくとも俺は会えて嬉しいのにさ。オカンの好きな饅頭買って、オカンは夏だってのに冷えちゃいかんと靴下山ほどくれてよ。でもハグもないし、てか接触がない。

妻はアジア系アメリカ人三世で、義両親はアメリカ育ちで、俺にもとってもアメリカンなエモーショナルに接してくれる。最初は戸惑ったが、慣れたらこりゃあいなあと思ってさ。オカンともハグしたい。幼児反りなのかなこれ……

2019-05-10

なんで大津交通事故ニュースばっかなの?

毎日あちこち交通事故は起きて、毎日誰かが死んでる

保育園時の列に突っ込んで多数が重軽傷を負って死者も出るというのは大事件だけど、

何日も何日も報じ続けるような話じゃない

ただ単純に、小さい子が死に園長が泣くという、エモーショナルな点がちょっと多かったというだけでしょ?

そのエモーショナルな部分をコンテンツとして消費し尽くそうとするマスコミの習慣は、なんなの?

右直事故なんて毎日どこかで起きてて、誰にだって起き得ること

そのくらい普通出来事なんだから、次の事故を報じたり、どのくらいわが身に起こり得ることなのかって話を、さささっとやって終わればいい話

人の人生は娯楽コンテンツじゃない

2019-04-18

【注意】未知との遭遇ネタバレ

anond:20190416115255

元田の感性は正しい。

未知との遭遇はいくつかバージョンがあって、それぞれラストシーンが違うからね。作り手にも迷いがあったのだろう。

バージョンの違いは下記の通り。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E7%9F%A5%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%81%AD%E9%81%87#%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3

1.オリジナル劇場版

2.「特別編」

3.初期ソフト

4.「ファイナルカット」版

このうち、午前10時の映画祭で上映されるのは4番のファイナルカット版。

えらそうにコメントを書いていた俺は特別しか観ていなかったりする。ソーリー・・・


でも、「ファイナルカット版」のラストいまいちに感じたのなら、「特別編」をみたら印象が変わるかもしれないね

ラストに「星に願いを」が流れるんだけど、あっさとしたラストよりエモーショナルな展開を求めるのであれば、あれはあったほうがいいよ。

俺が特別編をみたのは学校だったな。

空き教室にある4:3のモノラルのテレビデオで、授業をサボって占領した。

小さい画面だったけど、教室には椅子がいっぱいあったか映画館風に感じた。

まあ、観客は俺ひとりだったんだけどね。

そんで、ラストシーン主人公マザーシップ内を見ていくんだけど、最後に「星に願いを」のBGM流れるわけよ。

それがとてつもなく感情を揺さぶった。あの時感じた不安気持ちとか穏やかな気持ちが今でも思い出せるぐらい。

残念ながら特別編が上映される機会はほとんどないのだろうけど、元田も機会があったら観てほしいね

2019-02-16

関係性を志向するファンダムのこれから 後

承前

https://anond.hatelabo.jp/20190216023228

3【オタクによって関係性を消費されるオタク

キャラクタ化するオタク

 本章では、オタク同士の関係性をテーマにした創作作品や、バーチャルYouTuber同士の関係性が消費されることについてより深く考察していく。

1章で述べたバーチャルYouTuber同士の関係性に視点を戻すが、バーチャルYouTuber現在6000人が活動している。その中で人気を得ている配信者こそ、関係性を構築し、バーチャル上での物語消費者提供しており、姿かたちや趣味嗜好こそ多様なものの、ひとくくりにいえば大体の生まれは「オタクである。つまり、「オタク」だからこそ萌えられるキャラクタ関係性をセルフプロデュースし、それをまた「オタク」が消費しているのだ。これがループのように連続することで、時には自らも憧れてバーチャル世界に踏み込んでいくためにバーチャルYouTuberは日々増え続けているのである自分人生趣味嗜好を、キャラクタというフィルターを通すことでシェアし、自らが創作物/キャラクタのものになるということは、自伝エッセイ執筆し、その読者と直接対談するようなことだ。「オタク人生」を物語として消費し、絶え間なく新たな物語関係性が発生していくというコンテンツに、オタク萌えることができる。たとえパーソンが基底現実においてどんな人物であったとしても、「生けるキャラクタ」としてのバーチャルオタクの魅力に、オタクシンパシーと巨大なエモーショナルを感じざるを得ないのだ。自分と近しい存在人生物語として消費することは、永久機関のような底の知れない魅力を持っている。

また、「このマンガがすごい!2019」*4 では、オンナ編第1位に鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(2018)、第8位に町田 粥「マキとマミ」がランクインしており、この作品はどちらも腐女子同士の関係性を主題としたものである。2章で述べた「腐女子特有の親密さは、既に広く認知されており、さら創作物として女性からの支持を強く得ているということである。この背景にも、自らのオタク言動コミュニケーション「あるある」と思いながら読むような自伝エッセイ的な要素ももちろんのことだが、「腐女子特有の親密さへの愛着」や「登場する腐女子同士の関係性のリアリティに即した萌え」が確実に存在していると考えている。

・「関係性」の基底現実での実践

 上記のようにキャラクタ化したオタクや、親密さの自覚を持った腐女子は、基底現実においても関係するようになる。1章で述べた「バーチャルYouTuber同士が三次元で会った時の飲食物画像」や、腐女子特有の「なりきりアカウント文化の「背後交際」などが主な例だ。バーチャルYouTuberコラボ放送をしていた親密なパーソン同士が3次元でも会うようになり交際に至ったという例も、キャラクタとして表沙汰にならずとも存在する。また、腐女子コミュニティにおける「なりきりアカウント」とは、主にTwitterなどで作品キャラクタのロールプレイをし、自分の好きなカップリング相手ネット上で交際したり、同作品キャラクタ日常会話をする文化である。このアカウント運用主を「背後」と呼ぶのだが、彼女たちは基底現実でもオフ会をし、実際にロールプレイ交際していた相手現実でも交際に至ることがあるという。

 つまり関係性消費が加速し、自らもキャラクタ化したオタクは、パーソン同士としての基底現実でも「萌え関係性」を実践しているのである。この状況において、「わたしたち関係性は萌える」という自覚の有無はもはや必要ない。パーソンとキャラクタ境界あいまいになり、オタクは自らを自らで消費することが可能になっていくのだ。

4【関係性消費はどこに行きつくのか】

 本論では、関係性消費が牽引していくというトピックからオタクのものキャラクタ化、そして完全なる相互消費の永久機関にまで言説が行きついてしまった。しかし、現実での関係性消費において立ち上がってくる問題はやはりジェンダールッキズムである。これに対するアンサーは2つある。1つは、すべてのオタク理想バーチャルキャラクタとしての3Dモデルの肉体を手に入れることであるバーチャル空間での関係性の構築はYouTubeだけでなく、「VRchat」という果てしない多様性を持ったもう一つの世界ともいえるVR空間でも今まさに進行中だ。全オタク理想キャラクタとなり、主体的交流してその関係性すべてを消費することができれば、そこにはジェンダー格差ルッキズムによる格差存在しなくなるのではないだろうか。2つ目は、キャラクタ化しない、あるいは関係性に参入せずあくまでも傍観者としての消費・あるいは創作を貫く選択肢を選ぶことである。2章で述べたように、創作物と消費者セクシャリティ/あるいは創作物と作者のセクシャリティなどは分けて考えるべきというスタンスに基づく在り方である

これらの二つの未来像は両極端にも見えるが、しかしこれらが混じりあい議論が巻き起こっているのが現状であるしかし、バーチャル空間上でのルールマナー議論の末に整えば、それぞれが理想関係性を追い求めて基底現実バーチャル世界を横断していくようになるのではないだろうか。創作だけに留まらず、現実世界拡張現実侵食する「関係性消費」は、しか古典時代から物語として脈々と行われてきた文化であるオタク文化、双方がその形を変えて混じりあう瞬間に、今わたしは立ち会っていると思うと感慨深い。

関係性を志向するファンたちのこれからは、今後のオタク市場の動向と、バーチャル技術の発展にかかっていると感じた。これからジェンダーセクシャリティ論とカルチュラルスタディーズ、両方の視点からわたしも一当事者として今後の動向を研究していきたい。

引用文献】

*1 東園子,2015,「宝塚やおい、愛の読み替え 女性ポピュラーカルチャー社会学新曜社

*2 難波優輝,2018,「バーチャルYouTuberの3つの身体 パーソン、ペルソナキャラクタ」『ユリイカ』第50巻:117-125

*3 斎藤環,2009,「関係する女 所有する男」講談社現代新書

*4 このマンガがすごい!編集部,2018,「このマンガがすごい!2019」宝島社

【参考文献】

玉川博章,名藤多香子小林義寛,岡井孝之,東園子,辻泉,2007,「それぞれのファン研究 I am a fan」風塵社

吉澤夏子,2012,「『個人的もの』と想像力勁草書房

山岡重行,2016,「腐女子心理学 彼女たちはなぜBLを好むのか?」福村出版

塚田修一,松田聡平,2017,「アイドル論の教科書青弓社

2014,「ユリイカ 特集百合文化現在」第46巻第15号 青土社

2018,『ユリイカ 特集バーチャルYouTuber』第50巻第9号 青土社

美水かがみ,2004-,「らき☆すたKADOKAWA

なもり,2008-,「ゆるゆり一迅社

あとがき

期限ギリギリで提出したので粗も多いが、これをベースディスカッションできる地盤固めができたので良かったと思っている。オタク人生で遊んでいこうな!

2019-01-20

VRChatで美少女になって頭をナデナデされるということ

はじめに言うが、自分VRChatをはじめて間もなく、他の先行者に比べて非常に遅いスタートで、何の経験値技術知識も有さず、高価なVR機器も所持していない。特別ことなどなにもない、ただの1ユーザーである

VRChatの技術的な側面だとか、クリエイティブな側面、コミュニティツールとして、ゲームとしての側面。その特性経験から得られる知見などについて語る記事はすでに多くある。だからあえて今、何もない自分が語れることを、始めたてのどこにでもいる普遍的ユーザーVRChatで最初に感じれることだろうエモーショナルを、とても小さな発見と大きな感動を、美少女の姿になって頭をナデナデされるということを、ここに書き記そうと思う。

先日知り合いの教えてもらいながらはじめてVRChatをやってみた。steam無料ダウンロードできる。VR機器も高スペックPCも一切必要なく、steamである程度ゲームができる程度のマシンであれば問題なく起動が可能だった。UIは全て英語だが、操作に難しいところはなく、英語なんてできなくてもなんの問題もなかった。

worldのメニューにはたくさんのworldが表示され、正直よくわからなくて混乱しかけたが、ありがたいことにかわいいキャラ画像が使われているworldを直感的に選ぶと美少女avatarを配布するworldにたどり着けた。置いてあるavatarクリックしてメニューfavoriteすると自分美少女になった。といっても視点はずっと一人称なため、たとえ自分美少女になったところで実感は薄い。PCの前にいるのは紛れもなく自分であり美少女ではない。美少女のいい匂いもやわらかい感触も耳に優しい声音もない。美少女スキンかぶっただけのおっさんだ。ほとんどのworldにはmirrorが設置されていて、それを通して自身の姿を見ることはできるが、現実自分客観視できないようにVR自分客観視することもできない。

ただなにはともあれ、美少女の皮を手に入れることはできた。さてどうするか、話すのだ。VR“Chat”である。そう、これはChatツールなのだ。いろいろできるらしいけど正直なにもわからない。とりあえず感覚的にavatar状態他人交流できることはわかる。人が多いworldにいく。外人だらけだ。なにをいっているのかわからない。日本語が通じる相手がいるだろうworldをsearchする。検索ワード[JP]、[japan]、[japanese]。なかなかみつからない。なるほど、検索性はあまりよくないようだ。twitter検索をかけた。

VRChat観光ガイド (@GuidesOfVRC) | Twitter / https://twitter.com/GuidesOfVRC

紹介されたworldを検索していく。やっと日本語が通じる相手を見つける。最初コミュニケーションを取るまでこれだけのプロセスが要った。「なんのためにこんなことをしているんだろう」そんなことを考えつつ、初対面の人と会話をする。初対面の人にいきなりこちから声をかけるのは失礼じゃないだろうかなんて馬鹿なことを考える前に誰かから声をかけられる。『ハロー』『こんにちわ』『こんばんわ』挨拶を交わすと自然に会話が始まる。リアルコミュニケーションよりずっと手早い。avatar同士のコミュニケーションVRChatがはじめてではない。今日までずっと遊び続けているMMOFPSゲームででもキャラクターを介したコミュニケーション日常的に行ってきた。会話の内容も特にかわった話はない。適当雑談をして、なんとなくで盛り上がったりする。まるでそう、MMOログインしてゲームプレイをせずにひたすら仲間同士で会話に興じているような感じだ。そうして自分は、そんなどこか懐かしいような不思議と落ち着くコミュニケーションをする最中、頭をナデナデされた。

今まで自分体験してきたバーチャルコミュニケーションでも、バーチャル身体接触を伴うものはたくさんあった。ハグのモーションで親交を深めたり、キャラクター同士にキスをさせたり、互いに銃口を突きつけ合ったり。ナデナデはそのどれでもなかった。一人称視点の先にたしかに話している相手がいて、その相手の手が自分の頭へ伸びている。あらかじめ用意されたモーションではなくHMDトラッキングにより、相手自由に手を伸ばして、思うままにこちらの頭に触れている。頭の上で手が動いているのがわかる。相手は微笑んでいる。自分はその時、たしかに可愛がられていた。美少女としてナデナデされていた。相手が、美少女自分のことを、かわいいと思って触れる。そのプロセスが圧倒的リアル感覚を伴って伝わってくる。「いったいなんで!?」「どうして?」そんな驚きがある。バーチャル自分もそんな顔をしていたかもしれない。自分が可愛がられているという理解がある。理解してしまう。自分のことをナデナデしてくれている相手を見ることが、mirrorを覗き見るよりも強く今の自分の姿がどうなっているかを感じさせる。自分がいまどうなっているのかを理解する。その時、自分はたしかVR美少女になった。自分遺伝子の中に眠る美少女だった可能性の情報が刺激され、目覚めてしまう。自分の中に眠る美少女が揺り起こされてしまう。かわいいって思われている。愛されている。ナデナデされている。それらの情報が、本能に眠っていた自分の中の美少女によって幸の感情に変換されていく。うれしい。恥ずかしい。気持ちいい。複雑な感情が激動して綯い交ぜになっていく。バーチャル空間に生まれエゴと自らのイドが対面する。なにを書いているのかわからないがつまりそういうことだ。そうだ、自分美少女になりたかったんだ。

VRChatで美少女になって頭をナデナデされるという体験は強烈な感動を生み出す。この感動は大した用意も設備もなくともPCさえあれば、わずかな手間暇のみで味わえる。それが伝えられたのならば、この上ない。

2018-12-23

抑圧されて育った子供のその後

私は抑圧されて育った子供だ。

の子供のころの環境は、他の人にとっては

「いやあんたそのレベルで抑圧されてたとかナメすぎ。世の中にはもっと~ アフリカの恵まれない子供たちは~ 云々」

などと言われるようなものかもしれない。

しかし、重要なのは私がどう感じていたかであって、世間から見てどうかとか、世界レベルで考えてどうかとか、そういう相対的ものではないのだ。

とにかく、私は抑圧されて育った。そう強く思っているので、このことは揺るぎない事実である

どのように抑圧されていたのか。

まず禁止されていたことが多かった。

ゲーム禁止ペット禁止、ベッド禁止高校に上がるまで21時以降のTV禁止基本的漫画禁止基本的ジュース禁止ポケモン禁止、等々。

私が今でもこのことを根に持っているのは、「なぜ禁止なのか」が明確でなかったからだと思う。

「なんで駄目なの?」と私は親によく尋ねた。

しかし返ってくる言葉は「ダメものダメ!そういうルールから

そんなよくわからないふわっとした思想によって幼少期の私は支配され抑圧されていたのだ。

ベッド禁止という謎ルールに至っては「私(母親)が布団が好きだから」という感想によるものだった。は??????

問い詰めるとヒスを起こすエモーショナル女性だったのであまり話し合いができなかった。

思春期のころ、男子でなくて本当によかったなと強く思ったことを今でも覚えている。

私はクラスで皆が話しているゲームの話や21時以降のTVの話にまったくついていけなくてすごく悲しかったのだが、

男子ゲームやってないクラスメイトを非人間扱いしていたが女子はそこまでではなかったからだ。

外食の機会もほとんどなかった。

年に1回あるくらい。

母はメシマズではなかったがめちゃくちゃ薄味だった。

から、ごくたまにいくファミレス雰囲気と、そこで出てくる濃い味の食事にすごく憧れがあった。

高校に上がるまでは21時までに寝なくてはいけなかった。

また、おこずかいものすごく少なかったので、高校生になってバイトをするまでは、友達同士でちょっと都心におでかけするとかがまったくできなかった。

(私の地元はクソ田舎だが位置的にはベッドタウン

そういう子供がどういう成長を遂げるのか。ここに記すのはその一例である

①性欲が強くなる

「それは関係ないのでは?」とおっしゃる輩もいるかもしれないが、抑圧されたいろいろをそういう形で発散するためにそうなったのだと自分では考えている。

性的なことに目覚めるのが早かった。第二次性徴があらわれるのは遅かったが、小学校高学年の頃には既に自慰を覚え、それから30才の現在に至るまでほぼ毎日している。

恋人の有無に関わらずだ。

初めてセックスしたのは17才の時で、その相手には性欲が強すぎてフラれた。

自由な家庭で育った人間を憎むようになる

言うまでもなくただの嫉妬である

③深夜のファミレス大好き

深夜のファミレスの何がいいのか。

まずファミレスが出すものは高級感があまりなくちょっとジャンクな感じがある。そこがいい。

それから深夜に外食をしているという背徳感。

昔の親が見たら怒られそうなことをしていると思うと、罪悪感とぞくぞくする気持ちが混ざり合ってたまらない。

④夜型人間になる

深夜まで起きて生産性のないことをしていると、上記③と同様の快楽におそわれるためやめられない。

ジャンクフード大好きになる

マック大好きだしポテチ大好き。

ある時期、数年にわたって主食コイケヤコンソメパンチだったことがある。

⑥ズレた人間になる

高い確率で、知り合った人間

「○○ちゃんってちょっと変わってるよね(苦笑い)」

「天然だよね(苦笑い)」

と言われる。私は中学高校いじめに遭っていたのだが、自分で何かした訳ではなく何か変で気持ち悪いという理由いじめられたらしい。

理由を聞いたらそういわれた)

これは抑圧されて育ったせいで変になってしまったせいだと思う。

今では昔ほど変に思われないが、たまに素でいると変な風になってしまうのか、相手の顔が「あっ、この人変な人だ…」という感じでこわばることがある。

変に思われないよう気をつけ続けるというのはとても疲れる。

もし同じように悩んでいる人がいたとして、アドバイスできるとしたら、とりあえず礼儀正しく、丁寧な対応をするよう心がければ大目に見てもらえるよということだ。

変な人間でもいいじゃんという人がいるかもしれないが、世間の人々は変な人間基本的排除しようとするのでそれは無理である

コミュニティに属すると息苦しくなる

上記⑥の理由から、人と接するときは常にどこかしら緊張している(変に思われないように)ので、あらゆるコミュニティが苦手である

人間関係リセット癖がある

上記⑦とも関連している。

私は20代前半のとき実家を出たのだが、荷物を抱えて一人きりで夜真っ暗な自分アパートについたとき幸福感が忘れられない。

あのときほど、脳内麻薬的なものが大量に分泌されたことはなかったし、この先もないだろうと思う。

引越し先や自分地元を出てどういうことをするかを、家族以外の誰にも告げずに出てきて、それから地元の知り合いには誰にも会っていない。

私にとって、自分故郷とそこでの様々なコミュニティというのは抑圧されてきた忌まわしい記憶を想起させるものからだ。

そうやって家族以外すべてを切り捨てたとき快感、身軽さ、リセットして新しい自分でいちからスタートできるような気持ちがあまりにも絶頂だった。

人間関係は3年を超えると維持していく気力がなくなった。

私は今大学に勤めているのだが、学食のおばさんなどに顔を覚えられて話しかけられたり、いつものでいい?と言われたり、

近所の人にあいさつされたり、どっかのお店の店員さんとかにお久しぶりですね」とか言われたりするとああああ~となってしまう。

そのせいで学食には行けなくなったし、引越し代はかかるし何もいいことがない。


世の中の親に伝えたいのは、

教育方針とかは各家庭でいろいろあるのは別にいいのだが、抑圧しすぎると子供は変な人間になり最終的にあんたらが困るよということだ。

それから、なにか禁止する場合は「なぜダメなのか」を子供からってナメずにちゃんと正面から説明してほしい。

よろしくお願いします。

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