好きな芸能人が引退したけど、スポットライト症候群みたいで見ててしんどい
好きな芸能人がいた。
芸能人といってもテレビでの露出はなく、雑誌の仕事がほとんど。しかしその人はその仕事を誇りに思っていて、「自分は自分の仕事をやり尽くした」と言って、去年引退を発表した。
私もその人がその人にできる仕事でベストを尽くしたと思ったし、そう言って引退を決める姿はカッコイイと思えた。
その芸能人の方は会えるイベントを積極的に行っていたため、引退発表から引退までの数ヶ月は会いに行っては、引退の足音を感じて心が苦しくなったり、「引退したらこうやって気軽に会いに行けなくなる…」というエモーショナルな気持ちになっていた。
その人は引退発表直後、インタビューで「SNSはもうしない」や「アカウントは消すかも」と言っていた。
「引退後数日はエゴサしてファンの様子を見るけど、それからはアカウントを消すと思う」と。
SNSを通じてその人を知ったからこそ、その発言は本当に悲しくて寂しいものだった。
SNSはその人を身近に感じることのできるツール。それがなくなったら今度こそ本当にその人との接点がなくなってしまう。
しかし今どうだろう。
引退して数週間経つが、その人のSNSアカウントは消えそうにない。というか本人が「有益なツイートはできないけど、誰かの元気の源になるならと思い、このアカウントは残す」と言い出した。
正直言って私はショックだったし、本当に呆れてしまった。
「誰かの元気の源になるなら」という理由は立派なものだと思う。その人の存在を身近に感じられるツールだし、それで元気になる人ももちろんいるだろう。
「SNSはもうしない」って言ってたのは私の勘違いなのか?とすら思えてきた。
私はその人が引退発表のときに言った「自分のできる仕事でベストを尽くしたから引退する」といった言葉に、あのとき本当に感動した。
名前を出したくないので明言しないが、本当にその人はその人のできること全てでベストを尽くしたのだ。これ以上その界隈では上を目指せないくらい。だからこそ、トップに登りつめた人だけが言える言葉で引退を発表したその人のことが死ぬほどカッコイイと思えたし、心の底から敬意を表したいとすら思えた。
引退してしまった今、その人はその人ではなく一般人になったのに、その人でいた時に使っていたアカウントでずっとツイートしている。
おとなのかいだんのーぼるー、