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はてなキーワード: 好きな音楽とは

2023-09-16

独身男子ごはん女人禁制独身専用)

アラサーからアラフィフ独身男子向けのレシピ集。週末に好きな音楽を流しながら、つまみ食いを肴にビール飲みながら作って過ごすのは至福の時間料理が好きなおっさんおっさんによる、おっさんのためのエントリ

ポリシー

キラキラした料理ピーマンの肉詰めとか)はやらない

見栄えにこだわらない。簡単で美味しいものこそ正義女子供が喜ぶようなのはいから素直にすっこんでろ。

工数材料は徹底して省く

YouTuberの虚無シリーズとは言わないが味に影響を与えない工程はとことん省く。工数減らせば洗い物も減る。シンプル・イズ・ザ・ベストだ。20分以内が目安

旬の魚か野菜を主役にする

美味しい旬の魚か野菜をできるだけ材料1点のみで楽しむ。肉も工数少なくておいしければやる。ちゃらりんこクッキングイメージ

スパイスカレーとか工数多くて材料余るやつはやらない

リンク

2023-09-14

anond:20230914230511

好きな音楽聞きながらハイになって殴り続けた

切るよりも楽しい体験かもしれない

2023-09-06

anond:20230906215056

好きな音楽流しながら好きな衣装で好みのインテリアでキメキメにした場所を練り歩くやつがやりたくて身内のみでレストランウェディングやったけど準備からずーっとめっちゃしかたから好みと予算問題だと思う

別に人に勧めることではないけど自分はやって良かったしやらなかったら後悔するからやった

今後は自分葬式プロデュースしたい

2023-09-05

anond:20230905112042

バカにしてないし好きな音楽の話してるだけなのに勝手自意識過剰になってるんだよね

2023-08-25

『界隈曲』についての覚書

 ボカコレ2023夏というドワンゴ主催音楽イベントで、ルーキーランキングで一位を獲った楽曲の一位褒賞である音ゲーへの楽曲採用が、不明理由により延期されている。

 この楽曲には、その作者が前に投稿していた楽曲も含め、ある一つの音楽ジャンル継承した特徴がある。作曲者から直接の言及はないが、そのジャンルに与する作品として作られており、それが延期となっている原因ではないかという説がある。

 ここでは取り敢えず、近年呼ばれるようになった『界隈曲』という名前で便宜的に呼ぶこととして、ここに覚書を残しておきたい。

 10年ほど前に、ある人が一部の楽曲を残し他のすべての作品を削除して引退した。その騒動についてはここに書かない。最終的に四つの作品だけ、一定の条件下であれば転載しても構わないとし、最後に『自分について話をするな』との旨を言い残し姿を消した。関連した業界で今なお仕事をしているのか、それとも完全に手を引いたのかはわからない。

 そして、残された四つの作品転載する条件には、使用されていた素材の規約を守ることといった一般的ものに加えて、「作者の名前を明示しないこと」というものがあった。一般的引用名前を明らかにしろというのに対し、その真逆を求めた。

 こうした奇妙な結論に至るには、様々な騒動が原因となっている。騒動の経緯は全て割愛する。端的に言えば、氏引退理由は『解釈に対する敵愾心』とでも呼ぶべきものかもしれない。この文章による言及それ自体が、氏に対しての敬意を欠いている。

 氏の作った楽曲群は殆どが消えて、正式に残ったものはたった四曲。それすら名前を出さないようにと請われたのに、氏の願いを聞き届けられないほど良いものであり過ぎたのかもしれない。少なくとも、10年以上の時を経てなお、その歌詞が件の作品引用される程には。

 一般に、音楽ジャンルというものはその先駆者の後追い、リスペクトとも呼ばれる音楽が生まれていくことによって作り上げられるものだと思う。実際に、氏の音楽によく似た楽曲が、インターネットに生まれていった。具体的な楽曲名やアーティストを例示することは、ここでは避ける。例えばノイズミュージックエレクトロニカであるとか、MVに四角形を種とした幾何学模様やドット絵リズムコードなどを示すというような特徴を上げることはできても、その根本的な特徴としての模倣性は、結局のところ、作り手側の意図ではなく聞き手側の意識によって観測される。

 『界隈曲』という言葉で今括られている楽曲群には、その系譜を明示している作曲者もいれば、暗黙の了解とばかりに仄めかす作曲者もいる。一切言及していない作曲者もいるし、むしろ否定しているケースまである

 問題があるとするのなら、その『類似性』こそが求められたことだったろう。得てして後追いとなった楽曲群は、特にその当初においては、最初の4曲とよく似ていて、むしろ似せることこそが求められているかのようだった。

 時を経て、近年は類似させることも緩やかになっている。しかし、むしろその『類似であること、氏の系譜であることを求めている、という宗教じみた性質は確固たるものになっていった。

 その一つの根拠に、今現在のこれらの楽曲群の呼び名である『界隈曲』という言葉のものがある。

 最初は、ある後追い(とされているが、当人の直接の言及がないため、含めるべきでないという説もある)の作曲者名前を取って『◯◯◯◯界隈の曲』という枕詞で呼ばれていたことがある。しかし、その後追いの作曲者をして名前を示すことへの疑義はあり、時には氏の名前を取って『XXXXリスペクト(ここのXは最初から伏せ字)の曲』のように呼ばれることもあった。海外では、名前を伏せた最初の四曲に対し(楽曲群のモチーフが全て海産物であることから)「海鲜市场」という名前が付けられたり、一部の後追いの作曲者たちを合わせて「Nameless cult」と呼ばれることもあった。

 どうあれ、名前を伏せているせいで、だんだん呼び名それ自体意味が薄れていくうちに、前の言葉は『例の界隈の』『XXXXの界隈の』と曖昧になり続け、最後にはその頭すら取れてしまった。

 そうして最後に残った言葉が『界隈曲』だった。

 呼び名がないことの不自由さに対して求められた名前であっても、『界隈曲』というジャンル名が指すものは、前述した通り端緒となった氏の音楽を起点とした系譜だ。

 系譜のものへの人気は歪なほどに高い。ある作曲者が『界隈曲』とされる楽曲をほんの数曲だけ発表した結果、その数曲だけで、それ以外に投稿してきた楽曲の全ての再生数を足し上げた数の、その数倍以上の再生数を叩き出した。

 今回の端緒とした件の楽曲は、その要素を明らかに含めている。それがイベントで一位を獲った最大の理由とは考えないが、一定役割果たしていたと思うし、それ自体は悪いことではないと思う。

 ただ、氏が引退した理由最初から何も変わっていない。『自分について話をするな』と言って消えたことに変わりはないのに、それでもなお『界隈曲』という名前で、さも継承してきたことが美しい物語であるかのように語り諂うのは、あまりにも無邪気が過ぎるように思う。

 好きな音楽から聞きたいとして、良い曲であるから肯定するとして、その情報の中に態々『界隈曲』という言葉を組み入れ、その系譜を遡って死人の墓を掘り返し死骸を残骸にし尽くしているのは、作る側ではなく聞く側ではないのかと思ってしまう。その残骸の成れの果てを美しいものだと祭り上げて見せびらかすのは、趣味が悪い気がする。

 侮辱してでも聞き足りないほどの音楽からだと言われれば、返す言葉なんて無いかもしれない。

 けれど、無邪気に語るのは嫌だなと思ってしまっている。

2023-08-10

一般人迷惑をかけるな」というオタクへの同調圧力…?

いやいやいやいや

他人様に迷惑かけたらオタクだろうが陽キャだろうがアウトだっての!

好きな音楽演奏する自由」と「夜中に好きな音楽爆音演奏する自由」を混同してるようなのがいるよな

意図的にやってんのか何も考えてないのか知らんが

2023-07-19

一番好きな音楽アルバムって何?

自分My Little LoverのPRESENTS

やっぱり自分若い頃に聞いたアルバムが一番馴染むわ

2023-07-02

初めて書き込みますこんにちは

中学3年生の私のように、グロテスクものを見ている堕落した人、他にはいますか?笑

今日クラスでの話は、流行りの曲がかっこいいとか、あの服が欲しいとかです。

まあ、それが普通ですよね。

一方、私はデジタル荒野死体を見てつぶやくんです。

それが現実世界。狂ってる?それ、褒め言葉ですよ。

好きな音楽Eminemです。

尊敬する人はアドルフ・ヒトラー虐殺行為ダメです)。

冗談言ってる間に4時ですよ(笑)。ああ、義務教育のつらいところですね、これ。

2023-07-01

anond:20230701204507

幻滅した気持ちちゃん言語化したいと思ってね。

音楽の素晴らしさは変わらないだろうけど、やっぱりどこかで好きな音楽を作っているミュージシャンには、音楽以外の部分でも期待してしまう。

生き方や考え方に共感したいと思っている部分がある。

2023-06-21

おれは真実に目覚めた上で再びマトリックスに戻りたいかといえばそれはイヤ(そもそも青いピルを選ぶかと言えば微妙なとこだけど)だと思う。知ってしまった以上は嘘に戻りたくないと思う。

でも自然科学が発展してしまって、感情神秘すらも唯物論的に身も蓋もなく明かされてしまいつつある世の中に生まれしまったのもイヤに思う。

例えば薬だとかの外的な操作で脳の仕組みをハックするようなものじゃなく、正しい?自然な?本来の?方法感情を揺り動かしていたい。

それこそおれが好きな音楽だとか文芸だとかで。

もちろん人の感情の全てを理解するにはまだまだ程遠いだろうけれど、それでも「正しい」感情の動かし方という考えが欺瞞に過ぎないのを薄々自覚せずにはいられないのが嫌で、もっと神秘のあった時代に生まれたかったなとも思う。

全ては脳内物質が決める事でいいじゃん。何か問題でも?という人もいるんだろうけど、おれはそこまでラディカルに割り切れない。

不思議矛盾だ。

かといって真実なき世界から宗教に戻る(というか「行く」だけど)かと言えばそれもイヤだから、何か芸術フィクションの力を信じたい気持ちがそこに働いてるのかもしれない。

2023-06-19

ハイラルワーケーション

リモート生活長くなると時間の使い方も上手くなる。

作業するときガッツリ集中、好きな音楽回して効率アゲアゲSlack文化が浸透したので電話もならない。

一方で聞いてるだけのMTG、報告のみの共有MTGなども増えてきた。

そんな時こそ地底に潜っていつものルートバクダン花あつめ。

体半分ハイラル生活で、スキマ時間会議。もうね、そんな生活

2023-06-16

1日16時間勉強する技術

勉強依存になる

これを目指す

私がやってるのは

時間を設定してその時間内頑張れたら

報酬をだす。

とても簡単な設定、

中くらいの設定

成功率8割の設定

人それぞれだけどね。

5秒頑張ったらご褒美

1分頑張ったらご褒美

20分頑張ったらご褒美

タイマーは設定しないで

時計を見るの。時計を見たタイミングが遅ければそれだけ集中してたって事でご褒美2個。

ご褒美は好きな写真みたり、好きな音楽鳴らしたりと。幸せな気分になれてすぐにまた集中できるもので。

エンドレスで繰り返す。

20分の集中でご褒美3回。

20分目はできる限り長く長くやる。

これで16時間余裕。

どうしても辛くなったら

軽く運動するといい

歩きながら復習するとか

なんとか勉強と組み合わせてやれば

起きてる間ずっと勉強できるで。

人はすべからく熱意を持って賃金労働に励むべし。自己実現賃金労働ないし結婚によってのみなされるべきである

その土俵に立とうとしないのは逃げであり、くだらないプライドであり、特別人間などではないのに理由をつけて逃げようとする奴は自意識過剰ゴミだ。

そんな反抗期はさっさと卒業し、社会コミットする努力をすべきなのだ

こういう社会教の信者になるのが、弱い人間にとっては結局一番ラクだし幸せになれる可能性が高いんだろうなって思う。

もちろん社会教の教義としてではなく、趣味というか純粋に好きなモノ、心からそれに価値を感じるモノとして労働結婚愛する人もいるのかもしれんけど。

妥協して「好き」を「出来る」に合わせて矯正する事だってあるだろうしね。それがいつしか本物の好きになる事だってあるのでしょう。私はそういうの嫌だけど。

近代以降の大前提としてニヒリズムがある。これは冷笑でも何でもなく、あらゆる規範論理的に、誠実に紐解いていけば当然ここへと行き着く。

その足元もおぼつかない出発点から人生を通じて何を選び取っていくかは各々の判断。これこそが現代に生きる我々にとって最大の内的な課題

そんな出口のない抽象的な事を考えるのは拗らせた中二病のする事だと蓋をするのも良いし、そもそも疑問や関心を持たない、というのも一つの回答。

宗教回帰するというのも立派な選択肢の一つ。

就活というイベントがある。

別に働きたくもないが、自分のしたい生活を成り立たせるには働かなければならない。

といったように何かしらの信仰を持っていれば「でもやらなきゃ」となる。

しかし、信仰がなければ「やらなくていいのでは?」と思い至る。

面倒な事をしてまで生きる動機がない。

そこまでして生きたいか?生きたくないな。死の。

と思ってこの間首を吊ってみた。

これが宗教を持たない恐ろしさだ。

怠惰生存本能とやらに勝つ。

まあ結果としては縄代わりに使った延長コードが切れて失敗に終わり、ただただ苦しいだけだった。

これをもう一度チャレンジするのも嫌だなと思い、もう少し生きてみようと決めた。

痛みは怠惰に勝つ。

さりとて就活は面倒臭い

私は関心のない事について恐ろしく怠惰なので、存在しない志望動機やウケの良さそうな「学生時代に力を入れたこと」をこさえるにも全く腰が上がらない。

このまま働かず生活保護でも受けてみようかと思うが、それも中途半端内面化された社会教が邪魔をしてくる。

そこで、死にかけていた趣味教への信仰に賭けてみた。好きだった映画を観て、好きな音楽を聴き、久々にベースをいじってみた。

やっぱりここには少しくらい生き甲斐があるかもしれない。

わずかに取り戻した信仰心を糧に、イヤイヤ就活を進めた。

どうにかやりたくもない賃金労働の職を得て、ズルズルと生きてしまった。

趣味教はなんとなく自分に誠実に生きている気分になれるから好きなのだけだ、なにぶん個人の気の持ちように依存する宗教から、ある時ふっと信仰心が薄れてしまう事がある。

その点社会教は勢力の強い宗教だし、生きてれば信仰を補強するタイミングいくらでもあるのが強みだと思う。

でも入信するのはなんかイヤ。キモいから

趣味教への信仰はいつまで持つかな。

2023-06-12

好きな音楽、印象深い光景を思い出そうとすると、頭の中で音や映像再生する事ができる。

聴こえてないんだけど聴こえる。見えてないのに見える。

この感覚って意識してみると非常にむず痒い。

頭を漂うこの情報の正体って何だろうとずっと思ってたけど、最近になって納得がいった。

目や耳といった受信器から、光や振動物理的な情報として受け取る。

それを脳味噌で処理した結果、いわゆる我々が普段見聞きする情報再生される。

視界にプロジェクターのように、頭の中でスピーカーのように。

記憶を掘り起こす時というのは、その受信をすっ飛ばし過去再生した情報だけをリピートしてるんじゃないかって思った。

ソフトでだけ再生されて、ハードには反映されない。

から実体のない影のようなものが頭の中だけでぼんやりと浮かんでくる。

2023-06-08

anond:20230608104410

峯田やスネオヘアーのほうが「好きな音楽で細々食えてる」側ではあるな

anond:20230608104130

俺みたいな大御所リスナーには届いてこないな。

好きな音楽細々(飯も女も)食えてるならそれで満足すればいいんじゃないの?

2023-06-05

田舎高校に通っていた頃の思い出


昔のことに整理がついた。いつもお世話になっているはてなで語りたい。

ちょっと長くなるけどごめん。ピュア気持ちが赤裸々に表現されているなんてことはないので安心してほしい。若かりし頃の日記を見ながら書いている。

かつては花の高校生だった。今はすっかりアラサーが身に付いている。

地元の小中学校卒業してからは、家からキロほど離れた高校に通っていた。進学理由は、そう、友達三人がその高校を志望していたから。制服もかわいかった。だから私も志望した。今思えばその程度の理由だけど、自分には大事なことだった。

偏差値が高い学校ではなくて、みんな専門学校かに行く感じの、ごく平凡な高校だった。同じクラス大学に進んだ子は5人もいない。そんな中で、晴れて高校生になった私は、コンビニアルバイトに挑戦することにした。同じクラス女子アルバイトをしている子は少なかった。早く大人になりたかったのもある。

七月の始めだった。近所のセブンイレブンに応募した。夏は暑くて元気が出ないから嫌いで、新しいことを始めたくはなかった。けど、上の友達の一人がどうしても同じお店がいい!! というので、一緒に挑んでみることにした。

60才ほどのお爺さんがオーナーで、二人一緒に面接を受けたのを憶えている。パイプ椅子に座って面接を受けた。それで、志望動機を聞かれて、私は「社会勉強したいです」と言った。お小遣いが欲しかったのが本当だけど、別に嘘はついていない。

友達のMちゃんは、「タウンページを見て応募しました!!」と言っていた。「タウンワークのこと?」とオーナーに問い返されて、隣の部屋の大学生達が大笑いしていた。ほかにも同じくらいの時期にアルバイトで入った子達がいた。



八月頃だった。働いていて、ある男性に気が付いたのは。

その人は、がっしりした体形で、作業服を着ていた。あまり汚れはない。夏頃は薄い緑の作業服で、冬になると白い作業服の下からワイシャツネクタイが覗いていた(作業服の下にワイシャツを着ている人がいるよね。わかるかな…? 建設コンサルタントみたいな)。黒いカバンを持っていて、手のひら大のキイロイトリストラップひとつ付いていた。

ある時だった。その人のレジを受けたのが何度目かの時だ。私がいるレジの前に来た時、「こんにちは」と声をかけてきた。その時、私はどうすればいいかからなかった。ひとまず「こんにちは」と返して、何点かの食料品バーコードを読み取っていった。

レジ袋を渡す際、少しだけ手が触れた。変な感じがして手を引っ込めた。

その後も、その人は週に1,2回は私のいるレジに来た。その度に、「こんにちは」や「こんばんは」と挨拶をする。私は黙ってることにしていた。挨拶は返さない。マニュアルにないのもあるけど、なんだか変な感じがした。

ほかのアルバイトの子は、みんな「落ち着いてる」とか「男らしい」とか言っていて、でも私にはわからなかった。嫌な人じゃないとは思っていた。

その人のことをMちゃんに話してみた。すると、Mちゃんも同じように挨拶されているとのこと。そういう人みたいだった。彼女は、ちゃんと男の人に挨拶を返していた。何度か見たことがある。Mちゃんと一緒のシフトになることは珍しかったけど、作業服男性(当時の苗字を取ってKさんにする)に「こんにちは」と挨拶されると、「こんにちはー!!」と元気に返していた。

Mちゃんは人気があった。はつらつとしたキャラクターの子だった。30才になった今でもかわいい。異性にモテる子で、小柄で明るくて元気だった。不細工ではない。本当にいい子だった。



八月の終わり頃だった。生まれて初めて美容院に行った。当時実家には、両親と私と弟がいたんだけど、毎回千円カットだった。弟はスポーツ刈りで、私は簡単なボブカットだった。Mちゃん小学校の時から美容院に連れて行ってもらっていて、うらやましいと思っていた。

で、私も晴れて、初めてもらったお給料美容院に行ってみた。当時の私は物を知らない子だった。美容院にかかる料金も知らなかった。恥ずかしくて友達に聞くこともできなかった……。

入口では綺麗な人がこっちに来て、「初めてですか?」と聞かれた。緊張しながら「カットお願いします。ブローなしで」と言った。Mちゃん受け売りだった。「シャンプーしますか?」と問い返されたので、「お願いします」と伝えた。

こうして私は、まるで違う人になったみたいなショートヘアを手に入れた。料金はシャンプー込みで五千円だった。

それで、次の土曜の昼にコンビニレジをしているとKさんがやってきた。彼の順番がくると、「ん!?」という声が店内に響いた(はずだ。さすがに記憶あいまい)。ちょっとびっくりした。

増田さん、髪切った?」

どうしようかと思った。まだ、親以外の誰からコメントをもらっていない。なんだか怖くなって、「はい……切りました」って小さい声で答えた。そうしたら、

「似合ってるね!!」

と、Kさんは言うのだ。自信満々の目つきで。

あの頃は、Kさん特殊な人だと思っていた。まだ16年しか生きてなかったけど、彼のような人を見たことはなかった。でもその時、理由がわかった気がした。彼を特殊だと感じた理由が。

瞳だ。力強かった。当時、私と同じクラス男子はもちろん、周りの大人や、教師でさえあんな瞳の人はいなかった。Kさん目力ダントツだった。

ありがとうございます…」

途切れ途切れだったと思う。恥ずかしいけど、嬉しかった。レジの中で私は小さくなっていた。心臓の音が大きくなってきて、震える手でKさんが選んだ商品を読み込んでいた。お釣りを返す時に、緊張のあまり10円玉を床に落としてしまった。急いで拾って、拭くのも忘れて返した。



土日のどちらかで、Kさん接客をすることが多かった。

別に、その人に会うためでは全くない。そんなことは全然ない。ただ、雇用契約書を交わす時のオーナーとの約束で、「平日は2日と、土日のどちらかにシフトに入る。お盆正月シフトに入る。試験間中休み」という約束を守っていただけ。

月に何度か、Kさんは話しかけてきた。他愛のない話で、10秒くらいで終わる。ほかの話しかけてくる男の人と違って、こちらが返しやすい問いかけや、共感を呼びかける言葉が多かった(雨が多いね、名札が曲がってる、ゴキブリ死体が落ちてる、会計金額が2000円ぴったりとか)。

和やかな日々が続いていた。学校勉強は難しくなかった。偏差値が高くないところだった。風紀が乱れているとか、そういうことはなかったけど。制服を着崩す人は少ないし、部活動をやってる人もたくさんいた。女の子可愛い、ということで有名な広島県東部公立高校だった。思い出話が多くなってごめん。こんな時しか話せる機会がないので許してほしい。

その年の冬だった。放課後にMちゃんから相談を受けた。夕日が教室を照らしている時間帯で、ほんのりとまぶしかった。Mちゃんと一緒にやっている文化部活動が終わった後だった。彼女自分の机に座っていて、私は自分椅子をそこに移動させていた。

Mちゃんカバンの中から取り出したのは、手紙だった。薄い青色封筒だったと記憶している。小さい便せん2枚に渡って手紙が添えられていた。

「これ、あの人からもらった」

とMちゃんが言った。Kさんのことだ。話を聞くと、一昨日の夜にKさんコンビニに買い物に来て、帰り際にMちゃんに渡したという。それで、Mちゃんは受け取った。

もやもやとしていた。何かが燃える感じが、ぶすぶすと胸の奥から込み上げてくる。あの時、私の表情は歪んでいたかもしれない。へんな感情だった。心臓から血管へと、血液が流れ出ている感じがわかって、心臓から流れ出たその血が体の中を巡っていった。そういう感覚があった。

増田さん。これどうすればいい?」

「あー、はいはい。うん。すごいね。知らんよ。好きにすれば」

気持ち言葉で表すとこうなった。

そのまま席を立って、教室を出て、靴箱まで下りるところの階段で涙が込み上げてきた。別にKさんのことが好きなわけじゃなかった。当時、私に「付き合ってよ」と告白してくる男子もいた。Kさんはただのお客さんだった。何の感情もない。本当だ。

今思うと、わかる。女として負けたのだ。Mちゃんに。だから気分がもやもやした。当時は「女としての負け」という考え方はなかった。でも、心の中で感じていたのは、まさにそれだった。

コンビニを休むようになった。それまでは試験間中しか休んでなかったけど、行く気がしなくなっていた。休んでいる間は、別に普通だった。学校は楽しかったし、部活は週に二回しかなかったし、それ以外の日はまっすぐ家に帰っていたし、稼いで貯めたお金好きな音楽漫画雑誌に使っていた。

美容院には通い続けていた。三ヶ月に一度。何度もお風呂で髪を洗っていると、セットしてもらった髪がシワシワになる。そうなったら行くことにしていた。周りのおしゃれな子に合わせて、大人の女性が読むような本も買った。



高二の梅雨時だった。Mちゃんコンビニを辞めると聞いたのは。マクドで、同じ中学出身のみんなで騒いでいる時にMちゃんがそんなことを言った。別に理由はないらしい。

そんなことはないはずだ。だって、冬頃からMちゃんは太りだしていた。以前はスラっとしてこぢんまりしていたのに、今ではすっかり丸くなっていた。お腹が出ていて、制服を着ていても目立つ。以前はハムスターだったのに、今はチンチラだった。

Mちゃんが「オーナーが困ってるよ」と私に言った。ほかにも欠員が出て苦しいらしい。もう何ヶ月も休んだし、そろそろ出てみることにした。

Kさんは、やっぱり週に何度か来店していた。冷凍食品ホットスナック炭酸水ビールを買っていく。最初は「久しぶりだね」と聞いてきたので、「はいお久しぶりです!」と作り笑いを返した。

昨年入った高校生は、みんな辞めていた。先輩の大学生やパートさんに聞いてみたけど、そんなものらしい。オーナーは「働くという行為に耐性がつく子が少ない」「もっと楽なアルバイトを探す子も多い」と愚痴をこぼしていた。

それからKさんと話す頻度が増えていった。前よりも話すのが楽しくなっていた。Mちゃんが辞めて気分が楽になったのも正直ある。

その夏だった。一度、ファッションカラーというのをしてみたかった。夏休み限定で。完全に金髪にするんじゃなくて、線状にスッと部分的に染めるのをしてみたかった。

馴染みになった美容院に行って、当時流行っていたロングヘアの横髪の方に金色ラインを入れるのをやってもらった。後ろの毛先もちょっと染めた。

次の日、コンビニレジを受けているとKさんが入ってきた。土曜日で、ジーンズTシャツラフな格好だった気がする。

増田さん、今日どうしたの。金色じゃん」

はい。変えました」

「うん、うん。変わってるね」

「どーですか?」

「似合ってるね!」

この時、息がしにくくなって、左手を前に出して2,3回すばやく振った。小さい声で会計金額を告げて、お札を受け取って釣銭を取ろうとしたところで、また落としてしまった。お釣りを拾う時、休日だったので当たり前だけど、Kさんカバンを持ってないことに気が付いた。キイロイトリ(リラックマ…)のストラップを思い浮かべて彼の前に立った。

Mちゃん気持ちがわかったかもしれなかった。何も言わずにお釣りを返した。Kさんはほんのり笑っていた。2023年の今と違ってマスクをしていない。朗らかな笑顔だった。懐かしい。

でも、怖い時もあった。同じ年のことだったけど、私は中年のお客さんに怒られていた。声が聞き取りにくくて、タバコ選びに二度も失敗したからだ。Kさんレジの三番目に並ぼうとしていた。

ずっと怒られ続けていて、ようやく終わるかと思ったけど、やっぱりまだ続いていた。すると、Kさんが割って入ってきた。「すいません。あと二名ほど並んでるんですが」とフォローしてくれた。

でも、その中年のお客さんはキレてしまった。「兄さんは関係なかろうが。おい!!」とヒートアップしてた。「関係あるでしょ」とKさんが返していた。

かに店員もいなくて、話のやり合い(ほとんど平行線)が続いている中、いきなりだった。Kさんが「あぁ!!?」と怒鳴ったのだ。彼はおじさんにこんなことを言っていた。

「さっきからお前、つまらんことをグチグチグチグチと……俺はのう、お前に手を出そうとするんを、ずっと我慢しとるんやぞ!!」

「……兄さん警察呼ぶよ」

「呼べ!!」

「……」

おじさんが退散すると、Kさんバツが悪そうにしていた。ほかの子応援に来たので、私は向こうのレジに行った。



もうすぐ高3になる頃だった。変化があったのは。

Kさん手紙をもらった。夜9時くらいで、お客さんもほかの店員も誰もいなかった。会計を終えた後で、「増田さん、増田さん」と声をかけてきて、カバンの中から手紙を取り出した。

何も言わずに受け取って、家に帰って読んでみた。以下内容。

増田さんはよく動いていてすごいと思う

・どんな人なのか知りたい、食事に行きたい

・今年中に引っ越すのでその前に

・興味があるならメールがほしい

・興味がない場合は返信はいらない

当時は彼氏がいた。初めての彼氏だった。同じ学校で、お調子タイプ男子だった。

そこまで好きではなかったけど、告白されて悪い気はしなかったし、嫌な人でもないから付き合っていた。クラスの中でも悪い立ち位置の子じゃなかったのもある。

ある夜、その彼氏Kさんとを心の中で比べてみた。別に、どちらがいいとか結論は出なかった。いや、見た目も中味もKさん圧勝なんだけど、今の彼を嫌いにはなれなかった。それで、交際中の人がいる以上は、Kさんに何も答えない方がいいなって思った。

もし仮にKさんと会ってみて、一緒にご飯を食べて、もし仮に告白とかされて、付き合いはじめたとしても・・・・・・すぐにフラれるだろうなって、ベッドの中で思った。

Kさん雰囲気が優しそうで、見た目も悪くない人だった。ほかのアルバイトの子も皆格好いいって言ってた。自分相手にされない、付き合ってもすぐに幻滅されると思った。



高3に上がってからも、これまでどおりKさんとの関係が続いた。私のいるレジに並んで、たまに会話をする。天気の話が多かった。あとは、私のメイクとか、髪型とかが変わった時は気づいてくれた。ほかのお客さんがいない時に限って会話をしていた(迷惑になるから?)。

当時、高校を出た後の進路は美容専門学校を考えていた。そこまで大した志じゃない。高校入学した頃は、見た目が『じゃが芋』だった私も、メイクファッションを覚えてだいぶましになっていた。『メインクーン』になっていた。

自分でいうのはどうかと思うけど、本当に私は変わったのだ。高1の時の写真と高3の時の写真を比べると、じゃが芋から進化した存在になっていた。別人みたいだった。

その年の秋になると、第一志望の専門学校に入るために、コンビニの隣にある地域集会所で毎日勉強していた。いつも親が仕事帰りに迎えにきてくれる。当然Kさんと会うことはできず、悶々とした気分になった。

入学試験ちょっと前だった。集会所を出て、お腹がすいていてコンビニに何かを買いに行こうとしていた。すると、ちょうどKさんがお店から出てきたところだった。自転車に乗ろうとしていて、コンビニ駐車場に入った私を呼び止めた。

お疲れ様です」と声をかけてきて、私も「お疲れ様です」と返した。「今日寒いね」には、「本当寒いですね」と返した。「元気そうでよかった」には、「はいめっちゃ元気です!」と返した。泣きそうだった。嬉しかった。

その時、Kさんが「増田さん。俺、今日最後なんだ」と手短かに言った。「今週末に引っ越す。今日コンビニ最後から。じゃあ、元気で」と、Kさん自転車に乗った。

私が「こちらこそ、ありがとうございました」って言うと、「増田さんはい社会人になると思う。もし、大人になってどこかで会うことがあったら何か奢る。約束な」って、自転車に乗って私の家とは反対方向に駆けていった。



あれから十年以上が経った。今は結婚二年目で、生活に慣れてきた頃だ。子どもはまだいない。そろそろ社会人として復帰しようかと考えている。コンビニで働こうか、それとも昔いた会社契約社員ポジションを探そうか思案している。

実は、あの別れの日から数年後にKさんに会うことがあった。当時の私は、美容専門学校卒業した後、都会の方で美容とは関係のない仕事に就いていた。求人情報誌への掲載営業で、とある喫茶店に出入りしてたんだけど、ある日そこでKさんサンドイッチを食べているのを見た。その時は、作業服じゃなくてスーツだった。後日聞いたところだと、会社からの出向で政令指定都市に赴任しているとのこと。

お久しぶりです。元気でした?」と声をかけてみたけど、Kさんちょっと悩んだ様子だった。かくいう私もメイクが濃すぎたし、髪も長くなっていたから、気づくのに時間がかかったみたいだ。向こうも驚いてたっけ。やっぱり優しそうな雰囲気で、笑顔がまぶしかった。あの日約束どおり、後日ご飯をおごってもらった。

この日記を書こうと思ったきっかけは、早朝に旦那を送り出した後で、昔の自分を思い出したからだ。玄関で、旦那カバンに付いているぬいぐるみストラップを眺めていて、思うところがあった。

とりとめのない内容だったけど、以上になる。最後まで読んでくれた方がいたらうれしいな。

2023-05-22

ハマりそうだけどハマるきっかけがないもの

私の好きな音楽系統のものを色々調べてると、よくフィッシュマンズというバンドを目にする。頻繁に目にするから、なにかのきっかけがあればはまりそうなもんだけど、なんかハマるきっかけがないんだよなあ。数曲聞いてみたけどいまいち直感的に来るものを得られなかった。同じ感じで「ハマりそうだけどハマるきっかけがないもの」に、シガーロスがある。

2023-05-21

MV(ミュージックビデオ)と音楽は別物の創作物じゃなイカ?

つい最近TwitterボカロP的な人が「曲を聴いてもらいたいだけなのにイラストやら動画やらでお金がかかって大変だよ😭」というようなツイートをしていた.

それを見て次の2つのことを思った

1. 良い曲を投稿していればイラスト動画お金をかけなくても(ある程度は)聴いてもらえるのでは?

2. ツイ主の本心としては"曲を聴いてもらいたい"というより"自分の曲を使ったMVがバズってほしい"なのでは?

以下で,上記1, 2についてもうちょっと詳しく書く.

そして最後に『3. MV音楽は別物の創作物である』という個人的な主張について書く.

1. 良い曲を投稿していればイラスト動画に金をかけなくても(ある程度)聴いてもらえるのでは? について

まず前提として,各種の動画投稿サイト上で"曲自体に魅力はないがMVが良いから高い評価を得ている音楽"ってあるだろうか?

全く存在しないことはないだろうが,少なくとも私は知らない.

一方で,"MV自体が高い評価を得ていなくても曲は高い評価を得ている音楽"なら比較的たくさんあると思う.

なんならMVと言いながらもイラスト画像を載せているだけだったり,曲に合わせて音の波形のようなものがうねうね動くだけの動画でも良い曲というのはごまんとある.

こういった事情考慮すると,自分が作った曲をたくさんの人に聴いてもらおうと思った時にMVが優れている必要はなく,ただ良い曲を作ることだけに注力した方がよくない?と言いたくなる.

もちろん,優れた曲を作った上で優れたMVが用意できれば,話題性が出てより多くの人に聴いてもらえるといったことはあるだろうが,それはMVが特段優れたものではなくても(もしくは,そもそもMVなんかなくても),ある程度の人に聴いてもらえるようなクオリティの曲を作れるようになってからでも遅くはないように思う.

しろ,明らかに素人感丸出しの曲なのに,お金の力を借りてMVだけクオリティの高いものを用意しても,動画視聴者はなんか違うな...となってしまうだけではないだろうか.

MVが曲の評価を高めるという側面はあれど,それはあくまでも曲そのものが魅力的である場合に限られると思う.

2. ツイ主の本心としては"曲を聴いてもらいたい"というより"自分の曲を使ったMVがバズってほしい"なのでは? について

最近ボカロ音楽は,音楽動画のセットで話題になるという傾向が顕著である,というよりむしろMVがないけど話題になるような曲の方が少数派なのではないだろうか.

それゆえ,特に最近ボカロリスナーであればあるほど曲にはMVが付随しているのが当たり前であるという認識一般的になっているように思われる.

そしてそれに伴って,ボカロ曲の作り手たるボカロP創作欲求の源泉として,"作った曲を聴いてもらいたい"よりも"作った曲のMVを観てほしい"というものの占める割合が増えてきているのではないだろうか.

もちろん,純粋ボカロで曲を作ってそれを聴いてもらえることが第一であり,別にMVなんか必要ないという作り手も大勢いるだろうことは承知している.

しかし,仮にツイ主がそういった考えであれば,そもそもお金を払ってまでMV制作を依頼することにそこまで固執することはなかったのではないだろうか?

3. MV音楽は別物の創作物である について

まず,前提として私は音楽をよく聴くが,MVを観ることはあまりない.

その理由を端的に言うと,私は音楽を聴きたいのであり,動画を観たいわけではないからというのに尽きる.

個人的な話だが,つい先日私の好きなバンドが数年ぶりのアルバムを発売するにあたり,YouTubeでそのアルバム内の1曲についてMVを公開した.

公開時にはアルバムはまだ発売されておらず,私は早くその曲を聴いてみたかったのでMV動画再生した.だが,あくまMVを観てはいない.

その時はPCブラウザYouTubeを開いていたのだが,動画再生ボタンを押した瞬間にブラウザから別のウィンドウに切り替えることで,あくまMVは観ずに音楽を聴いただけであった.

こんなことをしていると,なぜそこまでしてMVを毛嫌いしているのかと言われそうだが,私はMVが嫌いなわけではない.

優れたMVを観て良いなぁと思うことも感動することもある.ただ,それは純粋音楽を聴いて良いなぁと思ったり感動したりするのとは,情動の発生要因に違いがある.

具体的に言うと,MVを観ながら聴いた音楽には,その音楽についての印象に視覚情報が関わってくる.一方で,MVがなければ,音楽を聴いた時に及ぼすのは純粋にその音楽聴くことで得られる聴覚情報のみである.(厳密に言えば音楽を聴いている時に目を開けていれば視覚情報シャットアウトできないがそれは無視する)

それゆえ,私はMVを観ることによって,音楽を聴いたときイメージ視覚情報が含まれしまうことが嫌でMVを観なかったのだ.一般的人間にとって視覚情報聴覚情報よりも強い影響を及ぼすため,MVを観ながら音楽を聴けば,次に同じ音楽を聴いたとき,その音楽イメージには少なからMV視覚情報から得られた印象が含まれているはずだ.私にとってはこれが好ましくないのだ.

音楽を聴いた時に音楽の全体的な印象として,または特定音色に関してそこに色彩感覚を知覚する"共感覚"というものがあるらしい.例えば「この音は薄い紫色」だとか「この音楽は白っぽい感じがする」だとか.

私はこの共感覚を持っているとは言えないが,でも曲の中にはなんとなく,本当になんとなくだが色彩感覚であったり,風景(薄い緑色草原の中を風が吹き抜けている様子だったり,石畳歩道教会のある中世の街並みをセピア色のフィルターを通して見た景色だったり)を連想したりするものがある.

これは本当にボンヤリとしたものであって真に共感覚を持っている人の感じ方とは全く異なるものだと考えている.しかし,ボンヤリとした形であれ,音楽という聴覚情報から視覚情報が想起されるという人は自分以外にも少なから存在するものだと思っている.(具体的な根拠はないですが...)

このような,音楽を聴いた時に何らかの視覚情報が想起されるというのが私が音楽聴くことが好きな要因の一つであり,また私の好きな音楽というのは,聴いた時に頭の中にイメージ風景が浮かぶものが多い.こういった感性を持っている人がいたら多分共感してもらえると思うが,MVを観て音楽を聴いてしまえば,その音楽の色やイメージのようなものは間違いなくMVで使われていた色やイメージにひきづられてしまう.

まりMVを観ることによって,MVを観ることによって得られる視覚情報からの楽しさが得られる代わりと言っては何だが,今後そのMVの曲を聴いたときイメージ視覚情報から得られたイメージに大きく影響を受けるという代償を負っているとも言える.少し大袈裟な言い方な気もするが,事実である

よって,私にとってMVというのは視覚聴覚の両方を同時に刺激する存在であり,音楽というよりはアニメ映画といったものに近い創作物であるという印象がある.

例えば,映画音楽という創作物について考えてみると,音楽映画構成する一部分ではあるが,これら2つの創作物を同じ土俵評価議論したりするのは違和感があるだろう.

それと同様に,MV音楽という創作物そもそも別種のものと捉え,区別するのがより自然見方ではないかと考える.

にも関わらず,現状では多くの人がMV音楽というものをあまり区別することなく,「音楽の良し悪しや評価 = そのMVの良し悪しや評価」と考える人が多いように思えて違和感を感じている.

2023-05-17

anond:20230517125213

このコピペを思い浮かべさせるものがある。

初カキコ…ども…

俺みたいな中3でグロ見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは

今日クラスの会話

あの流行りの曲かっこいい とか あの服ほしい とか

ま、それが普通ですわな

かたや俺は電子砂漠死体を見て、呟くんすわ

it’a true wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。

好きな音楽 eminem

尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー虐殺行為はNO)

なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ

2023-05-16

追記した】俺が「うっせぇわ」と「可愛くてごめん」を毛嫌いする理由と、そこから読み取れる現代若者劣等感

単刀直入に言おう、俺は「うっせぇわ」と「可愛くてごめん」が嫌いだ。

「可愛くてごめん」は最初気に入って何度か聞いていたが、しばらくしてからその歌詞から漂う人格だんだん嫌気がさしてきて、気づくと聞くのをやめていた。

その二曲の歌詞分析していこうと思う。

「うっせぇわ」について

初めて聞いた時、なんて痛々しい歌詞だと思った。この歌詞考えたやつ絶対黒歴史になるだろ。

高校生が考えた歌詞に違いない。と思ったが調べてみたらこ歌詞を書いた作曲家は25歳らしい。嘘だろ。じゃあ天才だ。

まずこの曲の歌詞の大意は、社会に出るまでに敷かれたレールに対する反抗というこれまでの音楽で幾度となく繰り返されたありきたりなテーマだ。

こういった思考中高生に多く見られるというのは同意してもらえると思う。

しかしこの歌詞には奇妙な点がいくつも見受けられる。

「うっせぇわ」における”大人”像

『ちっちゃな頃から優等生

気づいたら大人になっていた』

というフレーズを見てほしい。この時点でこの歌詞における主人公は”大人”になっている。

これはどういう意味大人か? 

俺の意見では、”社会のレールに乗ってしまった”という意味での”大人”だと思う。

精神成熟を示す”大人”では決してない。

精神的な成熟を示す”大人”という形容詞は”気づいたら”なっているものではないからだ。

さてここで作者の話に戻るが、作曲家は通常の社会のレールに乗ってなれるものではないので、この作者は仮想主人公を立てていると考えられる。

そう考えると歌詞の奇妙さが浮き彫りになってくる。

それは、この”大人”像があまりにもディティールが低いということだ。

・最新の流行は当然の把握

経済の動向も通勤時チェック

・純情な精神入社しワーク

社会人じゃ当然のルールです

・酒が空いたグラスあれば直に注ぎなさい

・皆みながつまみ易いように串外しなさい

会計や注文は先陣を切る

ステレオタイプ過ぎないか? 俺が最初高校生が考えた歌詞か? と感じたのはここが大きい。

俺の考えだと、この歌詞仮想主人公高校生くらいだ。というか社会に出た人間がこんなこと考えてたらヤバくないか? いくらなんでも幼稚すぎるだろ

俺の初めてこの曲の歌詞を聞いた時の感想は、

社会のレールに乗るくだらない社会人になりたくない、という中学生高校生の痛々しいメンタリティ表現した曲』

だった。

「うっせぇわ」から読み取れる肥大した自己承認欲求

現代は誰もが「何者」かになりたい時代だ、としばしば指摘される。「うっせぇわ」の歌詞は痛いほどその事実体現させていると思う。

一切合切凡庸な あなたじゃ分からいかもね』

という歌詞は、自分はほかの者たちとは違う、一切合切凡庸ではない「何者」であるという宣言に他ならない。

他にも、

・頭の出来が違うので問題はナシ

絶対絶対現代代弁者は私やろがい

・私が俗に言う天才です

自分特別だ、と思うことがどれだけ特別じゃないことかとかそういうことも気づいていない青臭い歌詞だ。

まりにも幼稚な自己承認欲求の発露だと言わざるを得ない。

「うっせぇわ」における”陰キャ復讐

はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ

あなたが思うより健康です

作曲者自身

自身お気に入り歌詞は「あなたが思うより健康です」というフレーズだという。syudouはまだネットシーンでのみ活動をしていた当時に、ネット音楽が「病んでいる」「暗い」というイメージで片づけられていたことに不満を持っていたといい、それに対してガツンと伝えたいという思いが上記歌詞に込められている”

と言っていたそうで、これはつまるところ”大人”に対する反抗というこの曲のテーマに加えてもう一つ、”陰キャ復讐”というものがあるということだ。暗い、根暗陰キャは実は強いんだぞ! というシンプルテーマだ。

「うっせぇわ」における”卑怯さ”

俺が最も気に食わないのは

『つっても私模範人間

殴ったりするのはノーセンキュー

という部分だ。

昔の有名なコピペを思い出す。

初カキコ…ども… 俺みたいな中3でグロ見てる腐れ野郎、 他に、いますかっていねーか、はは

今日クラスの会話 あの流行りの曲かっこいい とか あの 服ほしい とか ま、それが普通ですわな

かたや俺は電子砂漠死体を見て、呟くんすわ

it'a true wolrd.狂ってる?それ、誉め 言葉ね。

好きな音楽 eminem

尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー虐殺行為はNO)

なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ”

この最後のほうにある

尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー(虐殺行為はNO)

という部分が「うっせぇわ」の歌詞めっちゃ似てる。すごい似てる。

結局、この曲の歌詞とこの曲に共感している人々は、自身社会のレールに乗ることを受け入れた”模範的人間”なんだ、という肯定的評価を(無理やり)することで、国家による法的な統治に安住している卑怯者に過ぎず、その自分が語る反抗もせいぜいSNSで(しか匿名で)文句を言うくらいしかする度胸しかない。

うわあ、まさしく陰キャって感じだ。

と俺は思ったわけだ。ああ、もちろん犯罪行為肯定しているわけではない。

「可愛くてごめん」から読み取れる凄まじい劣等感

この曲で最も頻発される「可愛くてごめん」という歌詞に関する俺の考察を述べておく。

まず想像してほしい、橋本環奈が「可愛くてごめん」と言ったとする。そんなことを言われてしまったら俺たちは何も返す言葉はない。「はい可愛いです」と答える以外の余地はない。

さてここで考えてみてほしい、

橋本環奈は「むかついちゃうでしょ? ざまあw」

と言うだろうか?

まあ俺の意見では、橋本環奈はそんなことを一ミリも思わないだろうし、言うわけがない。橋本環奈にとって自分可愛いことは息を吸うことと同じくらい当たり前のことだからだ。わざわざ自慢する必要がない。

そして本当に可愛い女の子は、自分のことを可愛いなんて言おうものならほかの女子から攻撃を受けるので、心のそこでそう思っていたとて口に出さなものだ。

まり本当の勝者は他者の僻みに迷惑をかけられることはあれど、そこから一転攻勢、「むかついちゃうでしょ? ざまあw」などとは絶対に言わない。ここに「可愛くてごめん」に秘められた興味深いメンタリティ表現されている。

この曲の歌詞の真のテーマも”陰キャ復讐”だ。

ここからは完全に俺の想像な。

この「可愛くてごめん」の主人公は、学校では地味な女の子で(確かPVでもそう表現されてたかな?)、周りの、いわゆる”一軍”女子に憧れ嫉妬し、ある種、僻みさえしている。

そして休日になると自分の好きな可愛い服を着て、メイクをして、”可愛く”なって街に出かける。そう――”一軍”女子と肩を並べるために。

主人公少女見えない敵と戦っているのだ。

可愛い自分嫉妬する誰かがいると思い込み(実際にいる可能性はもちろんある)、自分のことを僻む、顔の見えない誰かのことを意識し、自撮りSNSに載せて、自分可愛いことを証明することで、そうした誰かと一人孤独に戦っている。

その誰かとは実は、スクールカーストてっぺん位置する一軍の女子を僻み、コンプレックスを抱く自分なのだ

「可愛くてごめん」について考察してるとなんか可哀そうだなという感情がわいてきて、執筆当初にあった嫌いという感情が薄れてきた

俺もこんな風に匿名掲示板で嫌悪を吐き出すという陰キャムーブをしてるなと今思ったw ダブスタかもしれん

誰もが「何者」になりたい世界SNSの発展によってもたらされた。他人いくらでも比べることができる世界で、自分という唯一無二の存在が本当に唯一無二であるということを証明する必要がある。

俺もこんな記事を書いて「何者」になったつもりなんだろう。伸びるといいな。

追記

ありがたいことにたくさんのコメントを頂いた。

いくつか興味深い指摘があったのでその点をもう一度考察してみた。

「可愛くてごめん」と推し

この指摘は、「可愛くてごめん」の歌詞はほかの人からバカにされたりする自身趣味に対する偏見をはねのける少女精神性を表現したものだ、というものだ。

ではその観点からもう「可愛くてごめん」を考察してみよう。

そうした精神からこの曲の歌詞を振り返ると真っ先に浮かぶ疑問はこれだ

“なぜ自身趣味バカにされたり、見下されたりすることへの反抗が「自身可愛いこと」なのか?”

これはルッキズム少女価値観支配されていることを示していると言える。しばしば言われるように”可愛い正義”というやつだ。この価値観の元では”可愛い”者は強く、”可愛くない”者は弱いのだ。

「可愛くてごめん」の歌詞は、「うっせぇわ」の”あなたが思うより健康です”という歌詞精神性が完全に一致している。

からバカにされたり、根暗や変わっていると思われる蔑まれがちな趣味を持っている私(≒いわゆる陰キャ)の私でも可愛いぞ(≒強いぞ)! という主張だ。これは”陰キャ復讐”という文脈に回収できるのではないだろうか? 

そして、その精神性の内側には普段抑圧されているマイノリティコンプレックスがある。

そのコンプレックスが最も示されているのは、「可愛くてごめん」の歌詞すべてと言っていい。

「可愛くてごめん」と連呼することは、可愛くない自分を無理やり鼓舞するために必死に主張しているように見える。私は可愛いのだ! ということを全身全霊で認めようとしている。それは他者に向かっているように見えて、自分自身を納得させるために繰り返されている。

「可愛くてごめん」と何度も伝えることは、”可愛くない”自分をどうにか自身で騙し、”可愛いのだ”と自分で認めるために過ぎないと言える。

そうすることで「私は強いのだ!」と納得しようとしているように見える。


あと、「うっせぇわ」も「可愛くてごめん」も作詞者がそう考えている、と俺自身が思っているわけではないよ。正直ここまで若者に刺さる歌詞を詳細に書くことはマジですごいと思う。

実際こうやって俺が嫌いになっているという事実こそがこの曲の歌詞が素晴らしいものであるということの証左でもあるしね。

あと、「それを嫌うお前の中にそういう精神性がまだ少し残ってるからだろ」的な指摘があって笑ったwww

その通りだ

2023-05-07

なんで服装について言われただけでキレるのか

ここはなぜか服装ファッションについて何か苦言をいうとどえらいキレちらかす層がいる。

例えば聞いてる音楽だとか、それを批判されたり馬鹿にされても「ほっとけ」と思うだろう。好きなものは好きなんだから他人には関係ない。

でもファッションについてだけは他人意見正当性がある。

理由は服が「人に見られるもの」として存在するからだ。

そのひとの好きな音楽や好きなプログラミング言語歩いてるだけでは他人にはわからない。

しかし服は他人から見られてしまう。そして必ず批判されるというものなのだ

いまは「他人のことには口出ししない」という不干渉が良しとされる世の中だから、服に関してもそうあろうとするのだけど、それは無理だ。

ダサい服を着る人に その服をなんとかしろ という人間は身内以外では現れないだろうけど、周囲からの無言の圧力は感じているんだろう。

からここで明確に指摘されると怒髪天を衝くような反応になる。

しかし、今は男性にも美しさ・清潔さが当たり前のように求められていると思う。

テレビを見れば20代男性タレントはだいたいい髭脱毛して顔はツルツルだ。

当たり前のようにファッションセンスも求められる。

一般人の男でも身ぎれいしろという圧力は誰もが感じてることだと思う。

他人にキレる暇があれば自分ファッションを省みたほうがいい。

2023-05-03

家で好きな音楽聴いてるだけで幸せなのに

なんで世の中争いおきてんの

2023-04-29

anond:20230429185520

死ぬまえに準備しておくもの

2023-04-24

anond:20230424212937

いまこそ課金の力を見せてやる(ユーザー質問に一旦挨拶を返すのはGPT-3.5の特徴で、GPT-4はだいたいいきなり回答する)

  1. ネコが好きな果物は何でしょう?答え:猫ピン。
  2. インクを使って歩くものは何でしょう?答え:ペンギン
  3. 宇宙飛行士好きな音楽は何でしょう?答え:アストロジャズ
  4. インターネット都市部に住んでいる動物は何でしょう?答え:ウェブサイトウ。
  5. おにぎりが大好きな昆虫は何でしょう?答え:アリガトウムシ。
  6. 風呂リラックスする魚は何でしょう?答え:バス魚。
  7. シャボン玉をたくさん作る動物は何でしょう?答え:シャボンソウル
  8. 猫が楽器演奏するとき、何を使って弾くでしょう?答え:キャットギター
  9. 魚がプールで泳ぐのが好きな理由は何でしょう?答え:スイミングスクール
  10. 鳥が喫茶店で働くとき、何を注文するでしょう?答え:チャイ鳥。

アルファベータカッパらったらイ

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