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2018-07-03

趣味の一環として「バッド・ジーニアス」を翻訳して気付いたこ

ここ数日増田趣味の一環としての翻訳の話を書いているうちに、いいニュースが飛び込んできた。

昨年現地で公開され、昨年の現地映画売上No.1になった「ฉลาดเกมส์โกง」こと「Bad Genius」が「バッド・ジーニアス 危険天才たち」という邦題9月から映画館公開されることが発表されたのだ。しか日本語版を作っているのがDVD販売に実績のあるマクザムなので、おそらくDVD販売もされるだろう。それなりに話題になる割にはさっぱり日本語版DVDが発売されないこの国の日本語版映画ラインナップへの小さな積み重ねだ。

http://maxam.jp/badgenius/

もちろん現地DVDは公開の半年後くらいに発売されたので自分も発売とほぼ同時に早速海外通販個人輸入し、2ヶ月ほどかけて翻訳した。そのとき留意点を元に、9月に公開される映画字幕チェックポイントを挙げておこうと思う。なお、以下の内容に予告編の内容を超える致命的なネタバレはいれていないつもりだ。

中等教育が6年制だ。

日本だと6・3・3制と言われて中等教育中学高校の2つに別れているのだけれど、向こうの中等教育は6年制だ。中高一貫教育をやっている学校も多く1年生から6年生までが同じ学び舎にいることもしばしばある。もちろん進学率が上がったとは言え義務教育中学3年までなのは日本と一緒なので全てが中高一貫教育校ばかりではないけれど、高校の学年が中学からの通しで数えられるのは同じだ。「バッド・ジーニアス」は高校3年間(+入学時の中学3年のエピソードが少し)の話なので、場面紹介字幕には「4年生」「5年生」等出るし本人自身がそう話す場面もある。それを日本語でどう表現するかはとても興味深い。

通学手段昼ごはん

主人公は高1に進級する際に転入試験を受ける。成績的には合格なのだが本人が入学を渋るという不思議なシーンが登場する。入学を渋るのは決して裕福ではない家庭の事情心配してのことなのだが、ここに通学手段と昼食内容の見積もりが登場する。映画館で読みきれない内容なのでこれはぜひDVDを入手してゆっくり眺めてもいいシーンだが字幕フォローするか迷うセリフとして「バイクタクシー」と「カレーがけご飯2色がけ」が出る。どちらも主人公几帳面さというか細かさを表現するセリフで、前者は最寄り駅から自宅まで歩いて通うことはないという現地事情も含まれているし、後者は現地で屋台メシを食べたことがあるならピンとくる定番メニューでもある。おそらく商業字幕ではどちらも簡略化もしくは省略されると思う。

成績表

日本だと大体のところは5段階評価だろうか。最高が5、最低が1。評定平均はこれを平均する。向こうでは5段階かどうかはわからないが最高点は4だ。だから評定平均4.0は日本語で言うところのオール5にあたる。学校の成績が主な話題になる映画のため評定平均の話は頻発する。自分野良字幕では4.0(最高得点)とカッコ書きしたが、商業字幕ではおそらくオール5、のような表現になるのではと思う。そこで気になるのは最高点ではなく中途半端な生徒の中途半端な点数だ。1点下駄を履かせて表現するのか、そのままの点数にするのか。ここは個人的に注目したい。

校歌

サスペンス色あふれるサウンドトラックの中に1曲、フォークギター伴奏されたナツメロっぽい曲が流れる特に字幕でも歌詞を紹介されなかったしここの歌詞まで字幕化はされないのだろうけど、本家映画制作会社が歌詞を全てTweetしているのを読んだら、架空学校校歌だったらしい。個人的に訳してみたい。

http://twitter.com/gdh559/status/865161419796299776

ครูพี่ลิน

ครู(クルー)は「先生」、พี่(ピー)はこの間も書いたが「先輩」、ลิน(リン)は主人公の名だ。後置修飾なので直訳すれば「リン先輩先生」となるのだが字面で見てもバランスが悪い。自分字幕では「リン大先生」と訳したが、もっといい意訳があるような気がする。この言葉主人公連呼されて気分がよくなる言葉なのだ男性だったら「リン老師」とでもするんだけど女子高校生老師は似合わなそうだし。

マークシート試験

日本試験選択肢がア、イ、ウ、エになるように、向こうの国のマークシートはก ข ค งが使われる。予告編を見ればわかるが、この部分はしれっとA B C Dに読み替えられているし、自分もここはそうしたのだけれど、これカタカナ書きすると、コー、コー、コー、ンゴーなのだ。現地のアルファベット最初から4つ分とはいえ、これを採用した当時の教育関係者勇気に感動した。ちなみに他の映画でもよく試験のシーンは出てくるのだけど、学校普通定期試験でもマークシートは当たり前らしい。だからカンニングやすいとも言えるのだろうけど。

外食の分類

緊張で昼食のラーメンを吐いてしまった男の子が「サーモン食べ放題に行こうか」と誘われて「僕は外食は嫌いだ」と返すシーンがある。カップラーメンでもなければラーメン外食のような気がするが、もしかしたら家の近所で食べるものに関しては外食に分類されないのかもしれない。自分誤訳可能性も含めてここは自分でも見てどう訳するのか興味がある。

子供名前のついた家業

金持ちの息子パットが誘った「家」は、PATTON HOTEL貧乏優等生バンク帰宅したのは「น้องแบงค์(ノーン・バンク)ランドリー」ノーンは「後輩」を意味する敬称だというのは以前書いたとおり。もちろんこれは舞台となった国の貧富の差を如実に現したシーンなのだけど、特に前者が「息子の名前をつけた」ということを字幕で示せるかどうか。示さなくても話の筋は通るし、アルファベットで書かれているか無視してもいいんだけど。

ชื่อเล่น(チューレン)と本名

映画の中ではほとんどชื่อเล่น(チューレン)で会話がなされる。チューレンとはニックネームのことで、今回の場合主人公本名リンラダー、チューレンはリン、と名前の一部を使ったチューレンなので訳してもそれほど違和感はないのだが、劇中で1人チョイ役なのに名前が2通り出てくる人が出てくる。違っていても話の筋はわかるからと言っているとおりに訳すのか、話がわかりやすいよう同じ訳語統一するのか、興味深い。

LINEグループ

途中でうさぎコニースタンプ露出することからも分かる通り、オンラインコミュニケーション手段LINEである集団不正を募るのに既存LINEグループに話を持ちかけるのだが、こういう場面で「LINE」という言葉が出てくるのかどうか非常に興味深い。もともとのセリフでもLINEとは言っていないので無理にLINEと言う必要はないのだ。そのまま「受験友達は30人いるよ」で問題ないしね。ただ、LINELINEでもおま国動画アプリLINE TV」はスポンサードか何かでスタッフロールに出現する。通信手段LINEなのはそのせいかもしれない。

GAT/PAT

日本で言うセンター試験アルファベットからと言って、これをそのままGAT/PATと書かれてもほとんどの人はわからない。何か別の言葉に意訳する必要があるのだけど、そのまま「センター試験」になるだろうか、「大学入試共通テスト」のような一般的名称になるだろうか。

三菱事務鉛筆9800(硬度2B)

別に字幕とは関係ないのだけれど、4902778999042というJANコード(いわゆるバーコード)が出てくるシーンがある。この番号を調べると上記鉛筆がヒットする。直前にペプシコーラの缶がプロダクトプレイスメントされているのだけど、たぶん三菱鉛筆プロダクトプレイスメントではないと思う。ついでに言うとペプシ撤退したのでペプシコーラプロダクトプレイスメントではない可能性が高い。

正直印刷

โรงพิมพ์(ローンピム、印刷所)ซื่อตรง(スートロン、正直)พานิช(パーニット人名)。つまり「パーニットの正直印刷所」という施設が出てくる。何に使われる施設かと言うと、カンニングアイテム印刷に使われる施設なのだ。あまり皮肉Twitterでも少し話題になった。โรงพิมพ์ซื่อตรงพานิชで検索してみるとそれがわかるかもしれない。別にその皮肉がわからなくてもストーリー把握に問題はないため字幕では無視されるかもしれない。

0840126470

謎の電話番号(0840126470)から電話がかかってくるのだが、この電話番号が誰の電話番号であるかは事前に写り込んでいるシーンがある。そこに電話番号を書いている理由を訳さないと、携帯電話番号の形式も違うわけで何の数字だかわからないのだけど、そこまで訳すだろうか。それとも前後のシーンから誰が電話しているかはわかるだろうと訳さないだろうか。

EDGE

携帯電話電波の規格。日本ではLTE(4G)の前は3G、その前はPDCとかcdmaOneとかだった。彼の国ではEDGEだった。そんなに日本で有名な話ではないので、トラブル3G電波が入らなくなるシーンをそのまま「エッジ」と訳しても伝わらないだろう。ここはどう訳すだろうか。

LCC

主人公シドニーから帰ってきた空港LCC専用空港だったりする。劇中で航空機が出てくるシーンはないのだが、なぜか自分の頭にはエアアジアが思い浮かんだ。調べてみると当該の空港からシドニーに行くにはエアアジアが一番安いらしい。とは言え直行便エアアジアを含めて1つもない。別にどうでもいいのだが細かいところが気になってしまうのは良くない性格だ。勘弁していただきたい。

2016-05-05

ホテルカリフォルニアと2人のギタリストについて僕が知っていること


ホテルカリフォルニア後半のツインギターを聞いていると、何か物悲しく、切なくなる。思いを馳せるのは、2人のギタリストのこと。


2月のある日から突然、毎晩のように、頭の中を「since nineteen sixty nine 」というフレーズが流れるようになった。原因はわからないが、たぶん病気じゃない。グレンフライ氏の霊が関係しているのかもしれない。それまでイーグルスのことは何も知らなかった。



そしてここ3ヶ月、ほぼ毎日ホテルカリフォルニアを聞いている。



リードを務めるならギターでもヴォーカルでも奔放さが特徴のジョーウォルシュ。イーグルスに加わる前から別のバンドソロでも活動していた典型的ロックギタリストで、いくつかのヒット曲や、独特のパフォーマンスあいまって、そこそこ知られていたらしい。しかし、


ことホテカリに関して言えば、ドンフェルダーというもう一人のギタリストと一緒に語られることが多い。その2人による、曲後半のツインリードの掛け合いがあまりに素晴らしかたからだ。ドンフェルダーはホテカリ作曲者の一人で、ジョーウォルシュが加入したことを受けて、ツインリードの曲を考えたそうな。彼の演奏はとても緻密、ジョーウォルシュとは対照的だ。



初めてホテルカリフォルニアをちゃんと聴いたのが ’77年Washington, D.C.ライブ映像で、一瞬で2人の演奏の虜になってしまった。



ドンフェルダーは ’75年ぐらいからジョーウォルシュのソロコンサートに参加するようになり、実は、あの素晴らしいデュエットは、その頃から2人で築いてきたものであることを、その後知った。


ジョーウォルシュ作「Turn to stone」というハードロックな曲がある。レコードにも3つバージョンが収録されていて、わずか4分のものから8分のものまで、ライブを合わせると無限アレンジがある。ドンフェルダーとジョイントしてほどなく、後半はほとんどツインリードのための曲となってしまう。ホテカリ同様、歌が終わった後半、ドンフェルダーのリードギターに始まり、徐々に2人の掛け合いに流れ、最後ジョーウォルシュのリードで終わる。


2人の掛け合い、その様子はまるで、タンチョウ鶴の求愛ダンスだ。高音でハモり、その同じリフを交互に鳴らしあう。いくつかのライブでどれとして同じ演奏はない。そのときの気分次第という感じだ。



楽器や歌でハモったり掛け合いをするとき感覚は、体験した人には分かると思うけど、恋をしたのに似たような高揚感や一体感があると思う。


からテカリのあのリードギターの掛け合いは、2人にとって、きっと忘れがたい記憶のはずだ。




その2人のデュエット確認できたのは ’95年のライブ映像最後だ。映像なしだと ’00年が最後。そこでも彼らのハモりは美しかった。わけあって、ドンフェルダーは ’01年にイーグルスを脱退(解雇された)し、その後はソロ活動している。ジョーウォルシュのほうは今もイーグルスに在籍しているが、相手役はドンフェルダーに代わってバックミュージシャンであるスチュワートスミスになった。



スチュワートイーグルスメンバーではないというスタンスを頑なに守るかのように、ひたすら目立たぬように演奏している。だけど、ドンフェルダーの代わりのリードから、多くの曲でジョーウォルシュより目立つ部分を弾くわけで。ホテカリでもイントロと同時に一番最初スポットライトを浴びるのはスチュワートだ。それでもいつもメンバーとは少し距離を置いて、ギター職人に徹している。



そういうこともあってか、ジョーウォルシュもスチュワートとどう連携していいか、いつも悩ましそうに見える。そしてドンフェルダーとの演奏のような一体感を感じているようにはあまり見えない。かたや、


ドンフェルダーは、ずっとソロ活動をしている。いい感じにロマンスグレー(って死語?)になり、ステージはいつも神父のような笑みを浮かべて演奏している。イーグルスライブでは1曲も彼のヴォーカルを見たことはないし、しゃべるのも見たことがない。のに、歌ってる。歌えるじゃん。彼は、


ライブTV番組でホテカリ演奏しているが、ある番組ではアコースティックギターフォークギター)で一人演奏していた。ジョーウォルシュのパートも一人2役で。あの最後ハモりも一人で弾けちゃうんだなぁ、彼は。エレキクラシックではなくフォークギターでは難しいはずの、色んな技を次々繰り出すのを見て、観衆もそのたびにヤンヤンヤとなるのだけれど、ジョーウォルシュと2人でハモっていたはずの最後の部分、悲しい響きに感じるのは僕だけか?



’75年から’77年にかけての2人のデュエットを見たことがあれば、、、



微笑みながら、ドンフェルダーはどんな気持ちで弾いているんだろう? 昔、相方と弾いていた日々を思い出しながら? それともイーグルスを脱退するに至ってしまったことへの後悔? 僕には知るべくもないけれど、あの物悲しい旋律がなんとも彼の心情を表しているようにしか思えない。


2016-01-08

http://anond.hatelabo.jp/20160108095216

ロックではないぞよ

フォークギターというやつじゃ

今の感覚からすると、何か暗いし貧乏臭いし、本当にそれモテ要素あんのかよって感じだが、当時はモテそうなアイテムだったらしい

別に強そうでも儲かりそうでもないのになぜかモテそうと思われてるあたりが、絵師と似てるかと思って

2015-03-11

http://anond.hatelabo.jp/20150311212004

やっすいフォークギターと1000曲入っている歌本をサークル部屋に置いておけ。

ひと月で弾けるようになる。

てか、ギター歴1年でFしかひけないって意味がわかんね。

 
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