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はてなキーワード: 眼差しとは

2020-08-11

夢の野原に白いつばさをはためかせる夜

葡萄色の絨毯に鱗粉が脈々とひるがえ散り

眠りを守る明日の空が手へといざなう

ゆらゆらと黒い波が夜の底を照し金色の胞子が春雨をしずめる

はるかにとおるサヨナキドリのさえずりが銀鼠の驟雨黄色くふちどる

東雲明星緋色に染まり

石畳ふみしめる蹄鉄の行進は月桂冠のきわまりなす影法師

陶酔をまさぐる氷山の夢は午睡の渚を描く

福音の矢は風のあいだをこまする耽溺の百合となり蒼白いきらめきの鱗を招じ入れ

永劫の眼差し沈丁花の到来を告げ春を黙る星へと帰る

笑うところが想像できないほど完璧な唇

塔の中に既に静寂が高く立ち込め

2020-08-07

女性BLにハマる理由」は「男性女性主人公物のエロゲにハマる理由」と同じなのではないか?と思った話。

きちんとした統計を取った訳ではないけれど、ボーイズラブ少年愛を取り扱った作品の作者は体感では9割以上が女性だと思う。

何故ボーイズラブというジャンルはそこまで女性達に愛されるのか。好き嫌いの話だから正しい答えなんて初めからいかもしれないけど、それでも考えてみたい。

「好きなキャラクター同士が絡んでいる所を見たいから」という主張は正しいと思う。ハンバーグ目玉焼きを乗せて食べるのは美味しい。

推しは受け」という言葉もあるように、一番好きなキャラがグイグイと攻められる可愛い所が見たい、という話をよく聞く。

ただそれなら好きな男性キャラ女性キャラの組み合わせでも良い訳で、無理に男性同士の組み合わせに拘る必要は無い。

上位の女性が下位の男性を攻める作品も無くはないが、一般的BL作品と比べればあまりに数が少なくはっきり言って嗜好としてはドマイナーだろう。

またBL作品において女性存在感が極めて薄い事を考えると、BLを嗜む女性女性という存在が嫌いなのだろうか。

しかしその割にはBLという大きなジャンルの中にはトランスセクシャル女体化というシチュエーションもあり、それも中々の人気を博しているらしい。

それも「ある日男性女性になってしまった」いわゆる後天的女体化ではなく、「ある男性キャラがもし女性として生まれていたら」という後天的女体化の方が圧倒的人気があるそうな。

初めから女性として生まれていたら…というifはもう女性キャラと変わらないような気がするけれど、BL一種としてTSを嗜む人からすればまた違うのであろうか。

また、BLにおける「受け攻め」の受けは女性役として扱われる事が多く、女性のように可愛らしく周囲の男性達に愛され、時には「お姫様」として扱われ、セックスの際には必ず挿入される側でなくていけないらしい。

このセックスの際に挿入する側とされる側がいつも同じである事を「固定」と言い、時々逆になる事を「リバ」と言うそうな。一般的BLは固定を愛する人間が多く、リバはゲテモノ食いの邪道として忌み嫌われている。

BLファンタジーという言葉があるように、ボーイズラブで描かれる恋愛現実同性カップル恋愛とは大きな隔たりがある。はっきり言えば少女漫画女性キャラクターの側を男性に置き換えただけの物が大多数ではないだろうか。

なら何故異性愛では駄目なのか?男性キャラ女性役を演じさせるほど男女の恋愛を見たいのに、そうまでして女性キャラを見たくないのか?門外漢ながらBL腐女子について調べている内に出会った解けない疑問だった。

ある日、自分にとって結構しっくりと来る解答に出会えた。「BL男性女性役になるのは、女性が酷い目に遭う所を読者である女性が見たくないから」という、言われて見ればああ、なるほどなぁ…と理解出来る答えだった。

風と木の詩」のジルベールコクトーや「BANANA FISH」のアッシュリンクスは魔的な美貌で周囲の男達を骨抜きにする絶世の美少年として描かれる。また、過去男性から暴行された事のある性暴力被害者でもあった。

自分はこれらの作品に触れた時「美形なのは分かるけどこの作品ホモが多すぎない?」と違和感があった。ここで、「仮にジルベールアッシュ男性でなく女性で、絶世の美少女だったら?」と考えるとこの違和感が途端に無くなった。

 そうした作画以外で、本作の持つ少女漫画的要素といえば、主人公白人少年アッシュ女性立場で描かれていることが挙げられる。ニューヨークストリートキッズグループボスを務めるアッシュだが、美しく華奢な容姿が原因で、幼い頃から同性の大人たちから性的暴行を繰り返し受けてきた。そうした経験は彼にとってトラウマとして記憶身体に刻まれており、自分性的眼差しを投げかける人々に対しては、嫌悪感情を向けている。だが、彼の立ち振る舞いからは、同時に“諦め”のようなものも感じられるのだ。

 こうした諦めの感覚は、男性にはなかなか理解されにくいものかもしれない。だが、アッシュ男性でありながら、我々女性と同じサイドに立っている。理不尽に性を搾取されることへ嫌悪を示し、それに抗いながらも強くあろうとする彼の姿には、女性からこそ大いに共感してしまうのだ。

 アッシュ容姿端麗だが、ただ「強くてかっこいい」、「かわいそうな過去があるから応援したくなる」といったタイプ主人公ではない。女性自分の姿を重ねられるような存在で、さらに、多くの女性が抱えているのと共通した苦悩を背負いながら彼は生きている。そうした類まれ立ち位置いるからこそ、女性たちはアッシュというキャラクターに惹かれてしまうのだろう。

https://realsound.jp/movie/2018/08/post-233213.html

風と木の詩」や「BANANA FISH」がBL作品か否かは意見の分かれる所だと思うけど、何故BL作品女性が登場せず、男性女性としての役割を担っているかはこういう意見を見て理解出来た気がする。

BLが好きな女性ある意味男性の事が嫌いなのかもしれない。女性男性性的行為を行う事にどうしようもない嫌悪感があるのかもしれない。だから好きな男性女性として扱って疑似的な異性愛を楽しんでいるのだろうか。

TS女体化も同じで、「元は男性」なので女性の体であっても女性ではないという扱いなのかもしれない。女性男性に犯されるのは可哀想だけど、男性男性に犯されるのは有りという事なのだろう。

男性向けの作品の中にも似たような空気ジャンルがある。「女性視点」「女主人公」物だ。一般的に全年齢向けの女性主人公作品女性向けの物が多めだが、これがR-18物になると一気に男性向け作品の数が増える。

一般的男性向け「女性主人公作品」の主人公は酷い目に遭う。とてもじゃないけれど人間的な扱いがされないのは当然と言っていい。リョナという言葉もあるけれど、冷静になって考えると猟奇的なんて言葉では言い表せない。

これが男性向け「男性主人公作品」となると主人公サディスティック人物が多く、マゾ向けと言われている物でも「女性主人公作品」の主人公よりは大分マシな扱いだと思う。

昔「サキュバスの巣」という小説サイトがあったけれど、どれも男性女性の罠にかかり悲惨な結末を迎える物ばかりだった。そのサイト管理人であり小説投稿している作家さんは女性だった。女性から、書けたのだと思う。

創作物においても同性にはどうして自分を重ねたり同情をしてしまうのでそこまで加虐する気になれず、逆に異性なら何の躊躇いもなくどんな性的行為をさせても心が痛まない人間は多いのかもしれない。朝から何を書いてるんだろう。

2020-07-27

幻の高級魚。秋刀魚サンマ

今や、この名を知るものは、学者か、よほどの魚通くらいなものだろう。

かつては大衆魚として日常的に食したという記録が石盤などに残っているが、魚ハンターによる乱獲で生息数が激減。2029年レッドリストに準絶滅危惧種として加えられて以来、図鑑でも見ることが無くなってしまった。文字通り"幻"となって今年で181年目を迎える。

目黒区役所跡に建つ「世界魚類保存館」では、この幻の魚を現代に蘇らせるべく日夜研究を行っている。

研究敷地から発掘された遺跡で見つかったサンマの骨らしき組織遺伝子構造スキャンして得られたデータを参考に、近縁種であるとされるガーの幼体の遺伝子を加工していく。

「魚体を殺した後、食用の塩をまぶし高温に熱するととてもうまいと聞く」

そう嬉しそうに話すのは研究者のベニズワイガニエビミさんだ。大学在学中に知ったサンマ存在に魅了されて研究を始め、先の保存館に入所して15年になる。

「姿は壁画しかたことがないが、いつかはこの水槽を泳ぐ姿を見てみたい。」

スマスクの向こうに、真剣眼差しを光らせる。

念願叶い、人類が再びサンマを食す日は来るのだろうか。

2020-07-26

anond:20200726201147

増田嘲笑に感じたものは、本当は、暖かい目と尊敬眼差しだよ。

第一人者というのは、どんな分野においても嘲笑に感じる尊敬眼差しを受けるものなんだ。まさにそれだよ。

皆が叶えられない夢を、増田は一手に引き受けているのだからもっと自分を誇ってもいい。

眼差し嘲笑に感じるのは、増田に残る恥ずかしさのせい。恥ずかしさがなくなるまで繰り返せば、きっと皆も自分幸せを感じられる素晴らしい時間が生まれると思うよ。

2020-07-24

潔癖症の親には子どもがいる

母が言うに、彼女の父(つまり私の祖父)は潔癖だったらしい。母も綺麗好きだったし、私もそうだ。私は潔癖症とまでいかずきれい好きの範疇だとは思う。通信簿に「きれい好きです」と数回書かれた程度で、日常に支障をきたすほどではない。

私は性行為したことがない。母から結婚するまでするなとしつこく言われてきたのもあるが、そもそもたぶん性欲というものが無いんだと思う。思う、というのは、性欲がどのようなものなのかよく分からないので、「ない」ことを自覚することも今までなかった。お腹が空いたことがない人はきっとお腹が空く感覚がどういうものか分からないだろう。同じことだ。

付き合う人とは大体半年くらいで一方的関係を終わらせる。よくよく考えると飽きたというよりも、ふとした瞬間に見せられるぎらついた眼差しだとか、さりげなく体を触られたりだとか、口の中に舌を入れらりたりだとか、そういう性行為を暗示するようなもの気持ち悪くて相手の事を一方的に薄っすら嫌いになっていたのかもしれない。それに半年も付き合うとそろそろ…みたいな雰囲気になるし、断るには関係を終わらせるのが手っ取り早い。(言い訳だけど、自分からかに告白して関係を始めたりしたことはない)

私はふと最近子どもは3人くらい欲しいな」と思った。しかし、子どもを作るときには性行為必要だということに今さら思い当たった。さすがに知識としてなんとなく知ってはいたが深く考えたことはなかった。私が性行為をせずに子どもを作る方法はあるからいいものの、私は驚愕事実に思い当たった。私は2人兄弟がいる。つまりれい好きの母は3人も子どもがいる。そして潔癖症だった祖父も2人子どもがいる。潔癖症なのにできるものなのか……?男の人はまあ事後にきれいに洗えそうだからいいとして、女は……?行為の後に風呂場に直行して洗い流しても妊娠できるのだろうか。そもそも構造的にきちんと洗えるのかよく分からない……どうしてるんだろう

2020-07-22

電車で婆さんに席を譲った、ただそれだけ。

会社がフルリモートに移行し、出勤の機会はめっきり減った。

出勤する際は意地でも座りたいから鈍行で長時間掛けてノロノロ通勤する。

今回の出勤もいつも通り、端の座席を一目散に確保して周囲を気にせず、スマホ電子書籍を読み耽っていた。

ある駅に着くと、視界ギリギリに入っていた手すりを突然飛び出してきたシワシワの手が勢いよく掴んだ。

ふと目線を上げると「どっからどう見ても婆さん」、という風体高齢女性がよろけながら乗車してきたのだった。

すぐ後ろにはヘルパーさんか孫か分からないが、30代くらいの私服女性心配そうな眼差しで、

婆さんを支えながら様子を見守っている。そりゃ心配だろう。遅めとはいえ通勤通学時間帯だ。

都心に近づくにつれ乗客は増え、周囲には人がごった返しはじめていた。

ふと辺りを見渡すと当然ながらどの座席も完全に埋まっており、8割以上の人々は先程までの自分

同じく手元のスマホ視線を落とし、そのうち半数以上の人は耳も塞いで、外界との交流遮断している。

その事実が視認できた瞬間、「ああ、なんて醜い光景だ。」と反射的に感じてしまった。

つい先程まで自分だってその「醜い光景」を構成する片棒を担いでいたのにも関わらず、だ。

「よし、席を譲ろう。」何食わぬ顔で一旦スマホの中の文字列目線を戻しながら、そう決意した。

ただ自分の中にも若干の葛藤が生まれた。「ここで譲ったら、少なくともあと2~30分はすし詰めで立ちっぱなしだよな。」

今日何の為に早寝早起きしたんだろう。」・・・いやいや、それどころじゃないだろう。バカ言うな。恥を知れ自分

この間の思考の変遷は自分でも驚くほど高速に行われた。時間にして20秒くらいではなかろうか。再び視線スマホから上げる。

定刻通り電車がぐらりと動き出す。婆さんはよろめく。同伴女性は急いで支え、心配そうに声を掛ける。婆さんは小声で礼を言って頷く。

この間も彼女らに誰も席を譲ろうとする人間は出てこない。視線を送るものすらいない。どうなってんだこの国は、ええ?

この事態認識しているのは俺だけなのか?それとも誰もが薄々気付いてるが、手を差し伸べないのか?

なんというか、やり場のない怒りが沸々と湧いてきてしまった。いや、ここでキレてもしょうがないんだけど。

よーし、このクソッタレ現代社会象徴する1ページを俺が打破してやろうじゃないか。こん畜生め。

意を決してむんずと立ち上がり、婆さんの前に立ちはだかる。一瞬戸惑う婆さんと同伴女性

先程まで自分の座っていた座席に向かって上に向けた手のひらを差し出し、「どうぞ」と声を振り絞った。

「いやいや、いいですよ。」婆さんは、はにかみながら言う。いい訳なかろうが!受け取りなさいって!

「いやいや、いいですから。」こっちも折れんぞ。婆さんの目を見据えて力強く、毅然とした態度で続ける。

「ああ、ああ、ありがとうございます。」婆さんはすぐに折れた。頭をペコペコ下げてよろめきながら、席に座った。

そりゃ婆さんも本心では座りたいだろう。同伴女性からも同様の礼と会釈を貰う。これで一丁上がりだ、うむ。

こうして、「クソッタレ現代社会象徴する1ページ」を打ち破ることに成功した俺は僅かな達成感と大きな気恥ずかしさを覚えながら、

婆さんと同伴女性が立っていたドア脇に陣取り、つい先程まで婆さんの命綱だった手すりに寄り掛かり、再びスマホに目を落とした。

それからしばらくの間、目では文字必死に追いかけているのに、電子書籍の内容はぜんぜん頭に入ってこなかった。

マスクの中の頬っぺたとマスクを引っ掛けてる耳がジワジワ熱を帯びてくるのを感じた。ああ、マスクしててよかった。

みなさん、もっと席を譲りましょうね。以上。

2020-07-21

anond:20200721092027

他人への優しいまなざしを持っているということ。その優しい眼差しは、他人の目に怯えていることと表裏一体であるということ。

臆病からくる優しさなんて要らない。

至言だね。

2020-07-16

パワハラ起因の鬱で無職にまで堕ちて復活したけど結局自分で何とかするしかないんだと学んだ

あんな酷い仕打ち受けたんだから神様がそのぶんの罰をあいつらに与えないのは、自分に果報を授けてくれないのはおかしい」

こういう風な、道徳心信仰心に根ざした見えざる手による調整への期待を心の深いところで持ってたんだけど、それがまずかった。

無職期間長引いたり、生きててとにかく辛かったりしたのはこの「神の眼差しへの期待」が原因だったと今振り返って思う。

上司から親を中傷されたり、先輩から事故の濡衣着せられたり、フロアのみんなの前で直立不動人格攻撃食らって絶叫謝罪を強いられたり……そういう酷い経験も「こうなったら仕方がない」と受け入れて自分で行動しないと浮き上がってこれないのがこの世の仕組みだとわかった。残酷だけどね。


俺に酷いことしてきた人たちは悪行の報いを受けずに、仕事も順調、家族円満、生き生きと日々暮らし続けているとしても「そういうもんだから仕方ない。神なんていないから、寓話的な展開など発生するかもしれないし、しないかもしれない」と割り切って行動するしかない。


そう諦めたおかげで普通人生取り戻せた。正直、悔しいけどね。

2020-07-13

32歳腐女子オタク増田で母と喧嘩した話

感情のままにこれを書く。

つい先ほど母と喧嘩をした。発端はツイッター話題の32歳腐女子独白を私が母とシェアしようとしたことだった。

同じくオタク腐女子の私は母にひたすらその文章を読んで聞かせた。読み終わった後に「やばくない?」と聞こうと思っていた。共感を得ようと思っていた。だが母はファッションのくだりで遮った。こっちは興味ないの、と。なんで延々と読み上げるの、あんたは何が言いたいの。

なんで?そんなのこの内容を聞けばわかると思った。20歳になったばかりのお洒落初心者オタクの私にとってこれがどんなにゾッとすることか、普通ならわかるはずなのだ

私はすっかり失念していた。母が自分容姿自己投資無頓着なことを。50代の母はメイクほとんどしない。使うもの免税店で売るようないいものだが、ファンデーション口紅、それだけだ。育児で忙しいとかそういうことではなく、昔からそうなのだ。服だってユニクロの服を着たりする。私と服をシェアすることだって日常的にある。母はそういう人なのだ自分のためにお金を使うことはあまりなく、かといって特に趣味があるわけでもない。ただの50代のおばさんだ。しかし、母は、美人なのだ

自慢ではない。思い込みでもない。母はどうにも、美人なのだバランスの良い輪郭、ぱっちりとした二重で上品さをたたえた目、知的眼差し、天然ものにも関わらず落ち着いた印象を与える整った眉、しっかりと通った鼻筋、大きすぎず、薄めで形のいい唇、笑ったときの頬も大人成熟さが感じられて素敵だ。私はそんな母の顔が好きで、母に似ていると言われるのを待ち望んできた。しかし、そんな機会は一度もなかった。いや、嘘だ。一度だけある。授業参観で私の母を目にした同級生が、「〇〇ちゃん、お母さんに似てるね!雰囲気が!」と満面の笑みで言ってくれたことはあった。倒置法で期待をへし折られるのはなかなか辛かった。

そう、私はなかなかのブスなのだ。額が狭いくせに見まごうことなき面長顔、ふっっっとい眉、一重で笑うと目が消滅するひきわり納豆並みの小粒目、ほこりを取るという本来機能すら果たせないレベルの短い睫毛、ヴォルデモートよりはましレベルの低い鼻は団子鼻のおまけ付き、ゴボ、黄歯、タラコ三重苦を備えた口、ろくに対策をしなかったせいで顔中にはびこるしみ・そばかす、手は小さく爪は短く指は太い。加えて大根足。主張の激しい尻。別にスマウントが取りたいわけでもないし、私よりましですよ!なんて言ってほしいわけでもない。これが、私の顔、しいては体型を構成しているのだ。さらについ昨日自分の頬骨がだいぶ横に出っ張っていると自覚した。死にたい

私は自他共に認めるブスだ。空港パスポート確認する係の職員が私のパスポート写真を見て軽く噴き出した時、私は笑われるレベル顔面なんだと実感した。それ以来写真には極力写っていない。

話を戻そう。母は問うた。なんであんたがこの話をそんなに気にするの。あんたは周りの人を顔や容姿判断するの。なんであんたは周りからの印象や意見に過剰に反応するの。大学に入ってから服だの髪だの化粧だのそんな馬鹿馬鹿しいことばかりじゃないの。偏りすぎてると思わないの。お母さんを見なさいよ。私なんて50過ぎてるのにろくに化粧もしないで安い服着て仕事に行くんだよ。

いかけは次第に説教へと変わっていった。こういうことは今に始まったことではない。今までにもこんな議論は何度もあった。私がダイエットをすると言って食べる量を減らしたとき、私が整形をしたいと言ったとき、私が汚い男爪をなんとかしようとして爪を長く伸ばし始めたとき私たちは同じことを繰り返した。そして私は決まってこう返すのだ。

「お母さんは綺麗だから

綺麗であれば装備は少なくてもなんとかなるのだ。元々のスペックが高いのだから美人な人は他人から評価なんて気にする必要がないのだ。その顔や容姿でこれまでに不利益を被ったことがないから。美人は皆言う。人間顔じゃないよ、中身だよ。

うるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

わかってる。美人でも自分磨きを怠らない人がたくさんいるのも知っているし、逆にブスでもデブでも自分の外見に無頓着な人がたくさんいるのも知っている。ブスだとか美人だとか関係ないのだろう。母が言いたいことの一つはそういうことかもしれない。でも私が気にしてるのはそう言うことじゃないんだ。なんで「ただしイケメンに限る」みたいな言葉があると思ってんだ。幸せお金で買えないって言うけどそれなりの幸せお金で買えんだよ。それと同じだ。私は何も小松菜奈とかアンハサウェイみたいになりたいなんて言ってない。それなりの美貌がほしいんだ。あわよくば美人自分磨きサボってるレベルの美になりたいんだ。写真で撮られても怖くないように、ちゃん笑顔で笑えるようになりたいんだ。褒め言葉をお世辞じゃないかって疑うんじゃなくて、素直に受け止められるようになりたいんだ。

私みたいなブスがそこに追いつこうとしたらもっと努力を重ねないといけない。だから歯のホワイトニングを始めた。全身脱毛カウンセリングを予約した。インスタでファッション美容、いろんなアカウントフォローした。爪のケアや二重にする練習も頑張っている。朝をオートミールに変えた。初めて万超えの服を買った。メイク勉強も始めた。イエベブルベ骨格も自分なりに把握したし、ファッション用語勉強も始めた。コテも買った。ちゃんとした美容院で髪を切ってもらった。シンプルアクセサリーも買った。毎日顔のマッサージをしているし、前より姿勢に気を使うようになった。

母はそんなのまだ早いと思っているのかもしれない。だがそれらはみんな大学受験が終わったらやりたかたことで、みんな今より綺麗になるためにしたかたことで、それは自分から見た自分のためでもあり、他者から見た自分のためでもあった。他者から見た自分は醜くて嫌いだった。だから自分から見た自分のことも嫌いになった。そこからずっと抜け出せなくて、歳を重ねても自分でかけた呪いから離れられなくて、ずっと苦しかった。私は中身もできた人間じゃない。幼稚だし飽き性だし教養もない。可愛い子には嫉妬するし、僻んだりもする。心の狭さ、浅さもなかなかクズだ。承認欲求もすごい。強欲すぎて我ながら引く。

異性や芸能人は顔で判断したりもするし、正直に言うと現実の友人の中にも私よりもブスだと思っている子がいる。もっと言えばブスだし性格もよくないしで救いようがねえなって思っている人もいる。今の私と同類だ。

今よりもう少し綺麗になれたら、自分と周りの目に怯える必要のない心の余裕が持てるほどの美人になれたら、世の美男美女が言うことの意味もわかるような気がする。そしたら私は母のような素敵な人になれるのだろうか。

見た目が全てではないのは分かっている、が、中身が全てでないことも分かっている。

私は今見た目に、そして自分自身に完全に意識が向いている。母から見て私が足掻いている馬鹿馬鹿しいことは全て、私が中身にも、そして他者にも目をきちんと向けられるようにするためのステップなのだ。私は見た目を諦めてまで中身の段階へ行きたくはない。そこそこの美貌に満足できるその日を現状のゴールとして、私は私のやりたいようにやろうと思う。

2020-07-10

「美味しさ」だって暴力的

「美味しさ」は絶対善では無い。つまり、「美味しさ」も光量や音量と同じで、料理は美味しければ美味しい程良いというものではないのだ。

ということを他人に何回話しても、なかなか理解してもらえない。

多くの場合、「美味しくないより、美味しい方がいいでしょ」と返されてしまうのだが、その美味しさが自分が想定する以上に存在するのはラッキーでも何でもなく、単に邪魔だと言いたいのだ。

例えば、天才数学者アイデアを思い浮かべながら定食屋に入ったとする。提供された料理が彼の思う美味しさをはるかに越えていて、その味に意識を奪われアイデアを忘れてしまった場合を考えてほしい。

調理者はそのはるかなる美味しさに自信を持って、評価笑顔で期待するだろうが、客である数学者に怒りの眼差しを向けられるのは当然だろう。

言いたいのはそういうことであり、必要以上の「美味しさ」を与えられることは私の意識を奪うという点で、暴力さえに値するような事項なのだ

まり食事においてはハプニングを期待していない。食事には何かを思うことで、思考リソースを割きたくないのだ。だから、逆に「美味しさ」に関する評価を求めてくるのも辞めてほしい。

その点では、「人間失格」でだったか太宰治子供の頃、家族食卓を囲むのが最も苦痛時間だったって話も理解できる。食事というのは「美味しさ」を中心とした多大なコミュニケーションコストを伴うのだ。

というか、口に物を入れるなんて一番命に関わるリスクだ。伊藤計画の「ハーモニー」では、食事の度にその飲食物摂取することの危険性がディスプレイに示される様子が描かれているが、今後は酒類タバコに限らず、菓子でも野菜でも実際にそうすべきかとさえ思う。

同書の世界では、「プライベート」という言葉性的意味合いを帯びて表現されていたが、食事という行為も性行為ぐらいの「プライベート」な存在感になればいい。そうなれば、食事の嫌いな人が居ることや、「美味しさ」の暴力的な一方性を理解してもらえるだろう。

個人的には、イーガンの「順列都市」のように、オプションで、食事不要でも生存できるスタイルが選べれば一番良いのだが、そうでなくとも、藤子不二雄のどっちかの「21エモン」で登場したような、一回の食事タブレットを何粒か飲むだけで済むという世界になればいい。

タブレットではないが、今のところは、菓子パンのカロリーの高さに救われている。カロリー÷口への投入回数、という指標において、菓子パンはコスパが良い。「美味しさ」はどうでもいいのだ。)

2020-06-26

オタクはすごい

普通の人々は好きなものさえ疑いの眼差しを向ける。

「なんの役に立つのか」

「世の中では人気がないみたいだ」

悪趣味だと思われたらどうしよう」

こんな具合に自分の好きじゃなく世間体で考える。

そんなものは本当の好きではないんだ。

一方、オタク自分の好きを疑ったりはしない。

オタクは過ぎたことを振り返らないし、また躊躇わない。

過去でもなく現在でもなく、ただ一心未来だけを見据えているから、それができるんだ。

好きであることを疑わないことがオタクの最大の強みだ。

それをそんじょそこら新興宗教などの安っぽい信仰などと一緒にしてはいけない。

信仰じゃなくて信念があるからできるところだ。

いから生ずる一切合切の躊躇を断ち切るのは信念の力だ。

なんら好きを持たない人々には信仰と信念の違いが分からず、簡単オタクを蔑む。

だが、オタクはそんなことでめげたりしない。

そこがまた、オタクのすごいところだ。

高い次元の戦いでは、一瞬の躊躇の差が明暗を分けることも多々ある。

そうした意味では上を目指すなら、オタクでなければ論外と言っても過言でない。

普通の人々もっとオタクからモチベーションアップの方法を学ぶべきだ。

冷静に考えてみるとオタク知識義務教育になってないのがおかしいぐらいだ。

ジャンルを問わずあらゆす分野の競争でなにより大切なのがモチベーションの有無だ。

世間平等などと綺麗事を言うが競争社会ますます激しくなる一方だ。

今の義務教育には見直す余地が十分にある。

ハッキリ言ってしまえば、オタク知識比較して学ぶ価値のない科目はいくらでもある。

いや、極論だがモチベーションさえ身につけることができれば他の科目は全部不必要とすら言えよう。

だがオタク知識義務教育でないこともまたオタクのすごさを物語る。

かに強制されたんじゃなく、自発的に正しい答えを見つけ出したというのもオタクのすごさのひとつだ。

オタクのすごさとは、言い換えると本質を見抜く鋭い洞察力のようなものなのかもしれない。

オタクのすごさを昔から知っていたインターネットベテランユーザーは、なにを周回遅れのことを言っているのか、と思われるかもしれない。

だがインターネットが普及したのと同時に、半ば化石化した古い世代がここでもまた大きな顔をし始めた。

からオタクのすごさを強調して強調しすぎるということはない。

オタクのすごさをわざわざ説明されねば理解できないのなら、こうした手段を取らざるを得ない。

結論オタクはすごい。

2020-06-13

ママさん社員むかつく

職場に私と同い年で育児休暇明け時短勤務のママさん社員がいる。

娘さんはまだ2歳で、保育園に預けて時短勤務なので、何があっても定時で帰らねばならないそう。

さらに娘さんが体が弱いらしく、保育園から電話が来ては、熱が出た、はたまた蕁麻疹が出た、と午前中で帰ることも日常茶飯事だ。

定時で帰るのは当たり前で、保育園からの呼び出しがあった時は、どんなにややこしい案件があっても引き継ぎもせずにいなくなることもざら。

そんな彼女を同僚達は「母親は偉大」と尊敬眼差しで見送る。

でもそんな時、私はチベットナギツネの顔になる。

彼女が娘の為に放り出した業務を私がやる事になるからだ。

どんなにややこしい案件でも、客先でトラブルがあって予断を許さない状況でも、

商談中でこちから連絡を入れるアポを取りっぱなしの状況でも、彼女は定時で帰るのだ。

なぜなら母親から

彼女が帰った後の私は地獄が開始する。

置いてきぼりにされた仕様書見積もり、その他から状況を探り出し、業務が間に合う様に奔走し、

待ちぼうけを食らったお客様に謝り倒し、

引き継ぎがされてないと途方に暮れてる他スタッフに指示を出す。

私が、彼女が娘の為に放り出した業務歯車を正常に戻そうと疲労困憊し消耗しても、そこに労いはない。

なぜなら母親じゃないから。

彼女の、熱を出した娘の元に一刻も早く駆けつける姿は称賛されても、

彼女の放り出した責任を拾う私の姿は称賛されない。

正直言って割に合わない

正直言うと

母親からって職務放棄状態時短勤務ははっきり言って迷惑だよーーーー!!

母親からしょうがないって帰った後に残された仕事はそのまま泡になってお空に登ってキレイになる訳じゃくてそのまま私の残業になってんだよ!なのに目の下真っ黒にして片付けた仕事に「私だったらもっとこうする!」とか言われたくねーわ!テメェでやれや!

子供だってテメェが好きで産んだんだから仕事がキツいだ、子なしとはいいよねーとかいうなや!

仕事優先して子供作ってねーんだよこっちは!

掃除の話もメイクの話もご飯の話もテメェが聞いてきたくせに「子供いたらそんな余裕なくなるよー」じゃねえわ!!!

もっかい言うわ、それはテメェが好きで子供産んで無くなった余裕だわ!!!!

コロナの影響で保育園に娘さん預けられずにMAX2ヶ月休んだ後に戻ってきて、会社経営状況が悪化して社員リストラ人員削減視野に入ってる中、

守られてる母親時短勤務だけ休日保障100%出てるって聞いてチベスナ顔がとまんない

子なし社員サビ残あり&60%保障なのにね

2020-06-09

anond:20200609112558

性的眼差しなんかせずに子どものために生きればという話なんだが。

好きな人を傷つけたいだなんて小学生卒業しとけや

2020-06-05

ミッションインポッシブル

闘いはまだ、終わらない。

ということで、部屋探し2日目スタートです。

今日不動産屋の扉を叩……く前に自動で開きました。

文明の利器、素晴らしい。

昨日ぶりの担当さん

(また来たよ…今日もお昼食べ損ねるフラグじゃん)

みたいな感情を一切見せない営業スマイルで出迎えてくれた。

さすがプロ

今日も長丁場かなぁ…と覚悟をして2人でパソコンに向かう。

昨日からずっと操作を見てたので、途中から

「もう自分で気になるやつクリックしちゃってください」

マウスを渡された。

え、それでいいのか?

カチカチ…

「これはダメか…」

「これ…も微妙だなぁ」

なんて言ってたらしばらくして

「あれ?これ結構いいんじゃないですか?」

「ほんとですね。昨日はなかったのに…あ!今日掲載された新着ですよ!!」

急いで電話する担当さん

内見行けます!!」

歓喜

さっそく内見へ。

少し遠いので車で向かう。

結構いい感じのお部屋。

「こういうありきたりな造りの部屋の方が住みやすいんですよ」

担当さん

ちょっと言い方が引っかかるけどまあ良しとしましょう。

昨日の反省を踏まえてとりあえず店舗に戻る前に管理会社へ再度確認

もしもし。今、内見終わりました。まだ申し込みはされてないですか?…ええ、はい。まだ物件の前で、店舗に戻るまで少々時間が…」

あれ、ちょっと不穏な感じ…?

「ちなみに1時間以内にお送りできると思うのでその間ストップできたりなんてしない…ですよね?…ああ、そうですか。分かりました。失礼します。」

聞いてるこっちがめちゃくちゃ緊張するじゃん。。どうなんだ??

「今、7社から申し込みしたいと問い合わせが来てるみたいで…どうしても早いもの勝ちになってしまうので急いで戻りましょう。」

ひぇ〜…

敵が増えとるやないかい…

物件まで車で大体20分くらいかかってたし、今から急いで戻っても間に合わないだろうな…

と半ば諦めながら車に乗り込む。

担当さん、とりあえず店長電話で報告していたんだけど、

「今内見終わって、管理会社確認したら7社から問い合わせ来てるみたいで…はい、多分もう終わると思います…」

とか言ってて、いやそれ、私の前で言うか??

というか、昨日から思ってたけど結構言うよねあなた??

諦めと疲れで車内で無言になってたら、

「万が一の可能性もあるので急いで帰りましょう!」

スピードを上げる。

するすると車の間を縫っていくドライブテク

真剣眼差し(後ろに乗ってたので勝手イメージ)。

しなやかなギアさばき(ATなのでここは完全に妄想)。

(え、カッコいい…やるじゃん担当さん!!)

と半分以上妄想なのに勝手見直しているくらい私も疲弊していた。

どうか間に合ってくれ…!!

なんとか店舗に到着。

着いて早々書類を渡され書き始める。

ペンを握る手に力が入る。

その間にもう一度確認電話をする担当さん

「もう申し込みってされちゃいましたか?…あ、そうですか。分かりました。」

え、それは…どっちなの??

もうダメならダメで一思いに殺してくれ…!!

「まだ申し込み来てないみたいです!急いでください!!」

え、まさかの?!

ちょっとびっくりして固まっていたら

「手動かして!!」

と急かされ、いや私お客様だけど?!と思ったりもしたけど、

もうどうにでもなれ!!

って感じで殴り書きの書類を、書き終わった瞬間に奪い取って送る担当さん

束の間の沈黙

「今申し込み書をお送りしたんですけど、何番目に届きましたか?…本当ですか。ありがとうございます

電話してる姿を固唾を飲んで見守っていた私に、親指を突き立てて笑う担当さん…!

ギリギリ間に合いました!!」

おおおお!!!

普通に他にもお客さん居たのに関係なく2人でハイタッチ!!!

目と目が合って指が触れ合うその時全ての謎が解けるのよ〜♪

脳内竹内まりや流れるくらいには浮かれていた。

緊迫したカーチェイス(何も追ってないし追われてもない)、ギリギリに滑り込むハラハラ感。

イーサン・ハントばりの不可能ミッションも無事コンプリート

店舗でご契約いただいて、一緒に写真を撮っていただいた方に抽選10万円当たりますのでぜひ。撮った写真あんな感じで店舗に飾ります〜」

と言われ、

SNOWで盛ってくださいね〜笑」

途端に調子に乗り出しふざけた発言をしてパシャリ

多分、高揚と安堵で緩み切っただらしない顔をしていたので

知り合いが同じ不動産屋で部屋を探しに来ないことを切に願う。

こうして目に見えない敵との仁義なき家取り合戦は幕を下ろしたのであった。

なおこの記事は読み終わった30秒後に自動的に消滅する。

2020-05-10

父亡くなる

私は物忘れがとても酷くて色々忘れちゃうから忘れない様に何度も読み返して記憶に焼き付ける為にメモする

 

末期癌の父をさっき自宅で皆で看取った

昼間訪問した時はまだ反応があったんだけど0時過ぎぐらいから呼吸がちょっとおかしくなったというので、母から2時に電話が来た

 

誰も歩いていない真夜中の静かな町を早歩きで向かう

暗く静かな道でバクバク打つ鼓動が妙に痛い

実家は近いか電話来てすぐに着けた

 

人工肛門にしてからどんどん痩せていって、

徐々にご飯が食べられなくなって、父は骨と皮でゴツゴツになってしまっていた

入れ歯だったからごっそりげっそり頬がこけちゃってねちょっと不憫でね

 

誰も泣き叫ばず静かに看取る真夜中

掌の中で命が消えていく哀しい時間

 

段々目の焦点が合わなくなって、白目が濁るってのかな?瞬きとかの動きが減っていき、亡くなると体温が失われて肌の色が変わっていくんだね知らなかった

 

その時を迎えた父は、寝た様に見えた

ぽかんとクチ開けていつものパジャマ着て酔って寝ちゃったみたいに

だけど、違う

腹膜が1mmも動いてない

それを見て、ああもう呼吸をしてないんだなって痛感した

開いた口と閉じた瞼

苦悶さは一切見えない

モルヒネの力で苦しさはなかったみたいだけど、目頭に残ったこの液体は、たぶん父の最期の涙だ

  

私が電話受けて実家着いてから10分ぐらいで父は逝った

まるで着くの待っててくれたみたいだ

昼間は自力でベッドから起き上がって座る位置直したり動いたりしてたって言ってから、今夜逝こうと決めたのかな?

それぐらい不思議な早さだった

 

末期がんの診断出て2年

思っていたよりも長く父は生きた

胃がん浸潤大腸切除

その後抗がん剤で髪が抜けてしまって、でも抗がん剤止めたら髪が生えて生命力すごいなーなんて言ってて

末期がんって判ってから仕事辞めて家にいる事になった父は家具作りやスマホ家事料理を始めた

引っ越したばかりの団地の部屋を得意の家具作りであちこち整え、スマホを学んでネット競馬したりLINEyoutube視聴やポケモンGOもしだした

炊き込みご飯を勧めたら気に入ったみたいで美味しいのを作る様になったし、カレーも作った

茶碗蒸しプリンも良く作って食べさせてくれた

庭いじりが好きな父は四季折々庭を整えられて少し楽しみを持ててたみたい

あとめだか飼いだしたけど上手く育てられなくてすぐ死んじゃうから悲しくなって飼うの止めたって聞いてちょっと辛かった

 

今回は自宅で看取れたので良かったと思う

心電図モニタは母の希望でつけなかった

祖父の時は病院心電図モニタありで音が結構辛くてイヤだなって思ってたから今回は無しでいくって聞いてたので良かったと思う

医者さんも看護師もいない自宅だから、逝こうとする父を皆で静かに見守れて良かったと思う

 

コロナで休業期間で家族全員が毎日じっくりゆっくり看取り期間があったから徐々に覚悟が出来た

 

ありがとうありがとう

って母がずっと言っていた

…お父さん

私もありがとうって思ってるよ

 

朝が来た

真っ白な光の風

暗かった闇が潮の満ち引きみたいに引いて朝が来た

父がいなくなってから初めての一日が始まる

しっかり務めるよ

 

 

火葬をしてきたので追記

 

日経ってから実家へ行った

一日後に見た父はダブルスーツ着せてもらえてて安置してもらってた

顔は一日前に見たままだった

胸には花束が載っていた

父が庭で育ててた花で作った花束

ピンクと白の綺麗な花で、ちょうど咲いたんだそうだ

手摘みの花束ってのがとても我が家らしいなと思った

 

もう一度、声をかける

訃報を送ったら、会社の人とか私の周囲の人達が私が父の面白話をちょこちょこしてたからか、話した事すら忘れてた父との小さなエピソードを覚えててくれて、それが嬉しいねーって話をしたり、孫が父に書いた手紙があったりしたのでそれを見せてもらった

 

出棺後はお別れの時間がないよと言うので、僅かだけど二人きりにしてもらった

線香をあげてから、頭を撫でる

暖かかった頭

髪の毛は一日前と同じ柔らかでふわふわだったけど、髪の毛の先、皮膚からはすでにドライアイスでかっちこちの冷え冷えの身体

わっちゃってて、最期に撫でた頭の温もりとのギャップ感がかなり激しかった

 

斎場

斎場は静かで少し薄暗く、涼しかったので落ち着いて過ごせた

 

先に行った私達から遅れて父と母が車で着いた

車はクラウン

ああ、トヨタなんだ

父はレンタカートヨタって決めてるぐらいトヨタ絶対の信頼を置いてたので、ちょっと笑ってしまった

(偶然なのか帰りに捕まえたタクシートヨタ製だった。どこまでトヨタ好きなんだ)

 

白っぽい棺が台車に載せて運ばれてきて、お花を入れてあげてと言われた

ここでも庭から摘んだ花を入れてあげられた

庭いじりが好きで実家も深い山の中の人から、あっちに行ってもきっと珍しい草木を見つけて育ててるだろうねなんて言いながら皆で父を花で埋めていく

注文してた花と育てた花で棺が埋まっていく

ダブルスーツパリッと着て綺麗な花に埋もれた父のその姿は、見ていても不思議と決して不幸な感じはしなかった

 

余談なんだけど、遠い昔、親戚の葬儀に参加した時、棺に釘を打つ作業があった

知らない親戚だったけどあれは二度とやりたくなかったから、この斎場ではそれがなくって良かったなと思った

 

粛々とやる事が進んで、やがて焼き場の扉前に棺が運ばれる

みんなで父にお礼を言った

ありがとう がんばったね ありがとう

泣きながら 泣き崩れない様に支え合いながら 涙そのままに 既に涙が枯れてたり

各々の別れ方だった

 

そして、横、縦と閉まっていく扉

金属製の重い境界の扉

かにかにしめやかに

その時は終わった

 

時間ぐらいして、燃え終えた父が出てきた

乾いた白いバラバラで粉々の崩れたただの物になった身体

それは死んだ珊瑚みたいで骨に見えなかったし、これが父だったんだとはちょっと思えなかった

物を骨壷に入れて、布巻いて、木箱を母が抱える

ようやく終わったなー。そんな感じ

 

真夏の様に暑かった昨日とはうって変わって、とても凉しい皐月らしい午後のお別れだった

 

三週間前ホスピス入院になったけど、何とか実家に戻ってきた父

そこからゆっくりゆっくりかに逝く様に準備をしてたそうだ

整えてなかった実家の不便な所のビフォーアフターを済ませ(DIY好きの父なのであちこち整えてった)、身の回りの物の整理や、搬出搬送やすい様に動線の整理も済ませ、亡くなる3日前、栄養のない点滴に自分意識で切り替えたとも聞いた

吐き気が酷かったんだって

 

二年半、末期がんの父を皆で思い思いに看病をし、逝くまでを皆で見られた事

祖父の時出来なかった事を全て出来たと思う

言い方悪いけど、母の時にまたやる事になるだろうから、その覚悟も出来たと思う

 

私もこんな風に逝けたらいいと思えた葬儀でした

 

コメントありがとうございました

モルヒネ意識が混濁してた父ですが、最期には目があって何度かアイコンタクトを交わせたのですが、その眼差しと動きには心残りや苦痛な感じは一切見受けられなかったので、悔い無かった様に感じられました

2020-05-05

anond:20200504141957

菩薩

迷える人々へ慈悲の眼差しを浮かべつつ手を差し伸べる利他世界である

教えてgooのことである

https://anond.hatelabo.jp/20200504170809

性風俗産業およびその従事者に差別的眼差しが向けられている客観的データはあるのか?という問いですが、ありませんが私の印象ですし、そうは間違っていないと考えていますので撤回するつもりもありません。

性風俗産業差別的眼差しが向けられていないという主張のほうが驚くべき偏見しか思えませんが、どうでしょうか。

発端の岡村隆史氏の発言と、風俗産業に対する差別意識が密接に関係しているという主張が何かおかしものでしょうか?


また、私が「差別すべきだ」と主張している、とあなたは主張していますが、私は差別すべきだなどと一言も申しておりません、むしろエントリでは差別すべきではないと明確に申しております

はっきり申し上げて、あなたは私が差別主義者であるという前提を一切変更するつもりがなく読んでいるため、全く真逆のことを書いている部分はなにかの詐術詭弁だとして読み飛ばし、「風俗業は賤業」と書いてある部分の言葉尻のみを捉えて反応していらっしゃるしか考えられません。

もう一度いいます、私は差別すべきなどと一言も申しておりませんし、差別すべきでないと申しております

なぜ「風俗業は賤業(として扱われている)」という強い言葉を使ったのかと言えば、これは先にも説明しましたが、実際に差別されていることを直視しなければいつまで経っても問題解決に向かうことがないと考えているからです。

私自身に差別意識があるから言葉遣いの中にそれが漏れ出たわけではありません。

冷静になって考えて欲しいのですが、風俗業への差別意識を糊塗する為に差別否定したんだとするのならば、わざわざ二度も「風俗業は賤業」などという言葉を使うでしょうか?



まだ「たとえそうだったとしても、あのような物言いで傷つく風俗関係者もいるだろうし、あなたの狙いを達成するのならもっとこのような表現にすべきだった」のような反論であれば、私にも得るところがあるものなのですが、

とにかくあなたは私が風俗業を差別する意識及び目的であの文章を認めたという前提を覆すことがなさそうですので、もうこれ以上なんとお話すれば良いのか、ほとほと困り果てています

一体あなたの中で、風俗業を差別する意識に基づいて「風俗業を差別するな」という帰結になる文章投稿する人間あなたに取っての私のことですよ)というのは、一体どんな人間なんでしょうか?

おそらくこれ以上何を言ってもあなた絶対に私の差別意識確信し続けるでしょうし、このあたりで筆を置こうと思いますありがとうございました。

2020-05-04

試論 風俗嬢カツオの話 差別の話

https://anond.hatelabo.jp/20200503121929

https://anond.hatelabo.jp/20200503204026

風俗嬢カツオ比喩がよく話題に挙がっているが、話がなかなか深まらないのでずばりいいたいと思う。

風俗業とカツオ漁師の端的な差は、賤業かそうではないかです。

先ず、カツオ漁師需要減に依って不利益を被る中で価格の低下を喜ぶことは悪なのか?ということについてですが、私達の社会における自由競争の中では、誰かの損益と誰かの利益がつながっているというのは当たり前の話です。

何処かの会社画期的な新商品を開発して売上を大きく伸ばせば、同業他社不利益を被ります廃業ということもあるかもしれません。

からといって、その事に心を痛めて利益の追求をやめるという選択馬鹿げた話でしょう。需給ギャップによる価格の低廉化というのも極当たり前の市場原理であり、いち消費者倫理的問題として考えるのは馬鹿げています

ただ、この新型コロナウィルス禍に於いては少し事情特殊で、そのような不利益配分が単なる損失というだけでは済まず、数多くの人が経済的困窮に陥り生活破綻する恐れがあるという事を皆が漠として思い描いているのでしょう。

その結果として多くの人が「健康で文化的な最低限度の生活」をすら保てなくなるのではないか?という問題ですが、それは憲法保障された国民権利問題になります

民主主義国家於いて主権者国民ですから、その範囲では国民には国家に対してそのような自体に陥らぬようにさせる政治的責任があるとは思いますが、

市場活動の中での商取引一つ一つに於いてその倫理に基づいて感傷的になるべきだ、というのはかなり筋違いの話であると考えます


では本題ですが、性風俗業についても上述のカツオの話と同等にただの自由競争の中の話と言えるのかということですが、これは言えないと多くの人間が思っています

なぜなら性風俗業が賤業だからです。

性風俗業は賤業です、理由は多岐にわたりますがいくつか挙げてみましょう。

性風俗業は性倫理に反する

地域時代ごとに文化は異なると思いますが、現代本国於いて不特定多数人間に体を委ねる女性というのは性倫理に反すると思われています

そのような考えは女性差別で前時代的な産物だという考えもあるとは思いますが、そうは言ってもそのような倫理性が各人に植え付けられているというのも一つの事実ですから

業としてそのような行為を行うことには躊躇があって当然でしょう。

性風俗業は被差別的な職業である

1つ目の理由と地続きですが、そのような反道徳的な行いに身をやつすことは被差別的な眼差しを向けられることにも繋がります

そもそも風俗業というもの自体管理売春であり、法律的にも限りなく黒に近い灰色と言っても良い業種です。

そういった業に就いている事実は、通常あまり公にして得のあることではありませんから、そのような業への就業が寿がれることはないでしょう。

性風俗業は就業者の心身に対するリスクが多大である

性風俗業には健康リスクがあります不特定多数の客と粘膜的に接触することはエイズに始まって多種多様病気への感染リスクを齎します。

業態に依っては妊娠というリスクもあるでしょう。そういった身体的なリスクがまずある上に、精神的なリスクもあります

個人差はありますが、汎く言って不特定多数と望まず性的関係を持つという事は当人精神に負の影響を与えるものです。

そのような統計があるのかは知りませんが、多くの風俗嬢が何らかの精神的な問題を抱えているものと私は感覚的に思っていますし、そう大きくは外れていないでしょう。


このようなリスク性風俗特有リスクであって、カツオ漁師とは比較にならないことです。それを理由として皆は岡村隆史氏の発言に憤りを感じました。

ですが、前段で挙げたような種々のリスクというのは風俗嬢に対して差別的なんじゃないか?という疑問があると思います

はい差別だと思います

どれも事実として存する事柄ですが、別に風俗嬢個人還元して良い話ではありません。

倫理なんてもの自体絶対ではないし、それを破ろうがどうしようが他人がとやかく言う話ではありません。望まず性倫理を破らなければならないのならそれは貧困問題です。別の手当が必要でしょう。

また、その当人差別的に扱うなんてことは言語道断であってはならないことです。法的にグレーだというのならきちんとそれを整えるべきなのであって、当人非行のように言うのは欺瞞です。

心身のリスクについても出来る限り低減させるような取り組みがもっとあって然るべきだし、当人健康リスクがあることを以て当人忌避されなければならない謂れは全くありません。

この社会では、差別は許されないということになっていますが、差別を語らないことが差別を許さないことになったと誤解している人が多いように感じられます

本来差別が許されないことであるのと、差別存在することは両立します。

差別は許されないが、差別現存しており、被差別的な扱いを受け(させ)たくないという感情もあるので、人は差別を遠ざけようとする為、差別再生産されます

カツオ風俗比較という話に対するレスポンスの多くが、体表を撫で回しているだけで終わるような表面的な話に終始し、風俗業の被差別性という本質に全く切り込まないことの理由がこれで、でもそれでは駄目なのです。

この社会性風俗というものをどう位置づけるかを考える良い機会ではないですか?単に岡村隆史バッシングしていればいいという話でもないと思うのですが。

2020-05-03

時間は敵だ 時が経てば傷はいやされる せっかくつけてもらった 傷なのに

わたしはなぜこのブログを書いているのだろうか。もういまさらわたしが口出しすることでもない。それでも今日記念日ということに気づいてしまった。気づいてしまったのだからしょうがない。しょうがないことにしてほしい。

今日は、すこし特別な日なのだ。ほんのすこしだけれど。2年前までだったら、かなり特別な日だった。

うれしくて、ふわふわして、気持ちが浮いて、地に足もつかなくて、そんな日だった。だってあなたたちの誕生日からあなたたちが生まれた日だからあなたたちに名前がついた日だから

ジャニーズJr.という世界は、このブログを読んでいる人が思っている以上に厳しいし、わたしたちが思っている以上にシビアだ。ジャニーズJr.に、約束などない。

たとえば、次のコンサートが終わると同時にグループが消されることもあるし、昨日まであったグループが突然消滅していたなんてこともある。酷いときコンサート中に解散が発表される、なんてこともあった。正確に言えば「様々なグループから色々なジャニーズJr.選抜してのデビューを発表した」になる。解散が発表される、とは少し違うがまあ同じようなものだ。ジャニーズJr.とは、そういうものだ。

わたしはそれを去年の1月に知った。知識としてそういうことがあったことは知っていたし、実際に突然干されてそのまま全員で退所していった一部始終も見ていた。5人グループが6人グループになったところも見ていたし、名前が突然変わったところも見ていたが、まさか自分がその当事者になるなんて思っていなかった。わたしあの日、突然渦中の人物になった。大好きだったグループの、愛していたグループの突然のメンバー加入発表。増員発表。

ジャニーズJr.に「絶対」がないことは知っているつもりだった。覚悟もしていたつもりだった。でも、だけど、それは「つもり」でしかなかった。心のどこかで(そんなことが起こるのは人気のあるメンバーだけだし、デビュー路線にのったグループだけだ)と思っていた。はっきり言ってしまうと、わたし応援していたひとは人気というわけではなかった。アンチはいないけど、ファンも少ない。そんなひとだった。グループとしてもデビュー路線から少しずつ外れ、舞台班としての道が見えていた。わたしは当然そちらに進むものだと思っていたし、ファンとして最低なことを言うと舞台班になることを祈っていた。一年に一度大きなツアーがあるだけなんてわたしには耐えられなかった。毎月毎月会わないと、生で見ないと息ができなくなってしまうのではないか錯覚するほど毎月現場があったからだ。

あぁ、わたしはなんて馬鹿なんだろう。こんな記事を書くのだからと、久しぶりにあなたたちのプレイリストにしたのが間違いだった。想いのつまった曲が流れ始めてしまった。つらいなぁ。だいすきだったんだ。愛していたんだ。わたしがかけられるだけの時間お金もかけてきたつもりだった。それじゃ、不満だったのか。まぁ、当然か。生活がかかっているわけだし、いつまでもアルバイト」のようなジャニーズJr.という不安定立ち位置で満足なんかできないだろう。「正社員」に近いデビュー組を目指すのは当然だ。

だけどわたしわがままから考えてしまう。

あなたたちは、この曲をどんな気持ちで歌ってくれたの?歌詞自分たちの名前を入れて、ペンライトは誰のメンバーカラーでもない白にして、おたくが踊れるような振りにしてくれた。涙を浮かべて歌ってくれたあの景色は嘘だったの?

涙で滲む約束は、あなたたちで果たしてしかったのに。人数が変わってしまったら意味がなかったのに。もう少しなんて言わなくたって、ずっとそばにいるつもりだった。手を離したのはどちらなんだろうか。まあ、当然わたしなのだだってまだそばにいる人はたくさんいるのだからわたしがあの増員に耐えられなかったのはわたし責任なのだわたしが悪い。

気持ちが強すぎた」なんてそんなことは口が裂けても言わない。わたしが単純に聞き分けの悪いお子ちゃまだった、それが正解なのだから

ただ、わたし生活にはあまりにもあなたたちが入りこみすぎた。四季折々共に過ごしてしまたから、春にも夏にも秋にも冬にもどの季節にも思い出がある。いまだに聞けない音楽がある。行けない劇場がある。言えない言葉も聞きたくない言葉もたくさんある。

だけど、時間というもの残酷だ。出来事というものはその瞬間に記憶になる。記憶は思い出になり、思い出はいつか薄れてなくなっていく。そういうふうにできているのだ。なんて残酷なのだろうか。あなたたちと過ごした思い出も、苦しんだあの日々も、ぜんぶいつかは消えてしまう。たとえ今は結成日が忘れられていなかったとしても、だ。間違いなくいつかは消えてしまうだろう。

だけどなかったことにはしないでほしい。腫れ物を扱うように当時を振り返らなくなるのはやめてほしい。わたしの大切な日々であり、消したくない青春なのだ

わたしはあと何回、あなたたちを思い出して泣くのだろうか。

6という数字に縛られるのだろうか。

6人組のアイドルグループに羨望の眼差しを向けなければならないのだろうか。

どれも答えはわからない。わたしがどれだけ見ないようにしたとしても、わたしの周りにはあなたたちのファンがたくさんいるし、テレビだってたくさん出ている。

デビューとはこういうことだ。見たくなくても目に入ってしまう。聞こえてしまう。今まで、わたしがどれだけ好きだと叫んでいても見向きもしなかった友達が「かっこいい」「好き」と言っている。掌を返したように何人も何人もだ。あの日わたしに「かっこいい人だれもいないしJr.とかガチすぎてこわいよ」って引き気味に言ってきたあの子でさえそのうちの1人なのだ。興味も持たなかったくせに。

だけど、この「今」を彼らは望んだ。彼らは願った。わたしが願っていない未来を、彼らは願っていたし、わたしが嫌な今を、彼らは喜んでいる。そういうことだ。彼らの望むこれからは、わたしの望まないこれからだ。彼らに必要ないのはわたしのような人間だ。そんなこと1番わかっている。だからファンと名乗ることをやめた。無理矢理別の人を好きになった。

もし今、似たような状況の人がいたとしたら無理矢理別の人を好きになるのはおすすめしない。好きだったのに。大好きだったのに。そんな風に思いながら生活からそのひとを切り離したおたくの成れの果てがこのわたしだ。

春になれば春の思い出で泣き、

夏になれば夏の思い出で泣き、

秋になれば秋の思い出で泣き、

冬になれば冬の思い出で泣き、

記念日にはこんなブログを書き、

雪が降れば彼らに良い出来事があったかもしれないと思い、

そんな風に考えてしま自分に、簡単に泣いてしま自分に、こんな文章を綴ってしま自分うんざりする。わたしは、こんなわたしが嫌いだ。すごく、すごく嫌いだ。自分自分の首を絞め続けて、感傷に浸って、悲劇のヒロインぶっている、救いようのないほどの馬鹿阿呆自分が嫌で仕方ない。

だけど、たぶん簡単には変わらない。何年間も毎日あなたたちのことを考えて生きてきた。言葉では言い表せないほど、愛してきた。そんなに簡単わたしの中から消えてもらっては困る。かけてきた時間お金もそれなりな、わたしの大切な青春から

から、何年も何年もかけて悲劇のヒロインから一般人になれればいい。いつかあの日々を笑って話せたらいい。「好き」と決してかえってこない片思いに似たような日々に浸ればいい。この傷が時間によって癒されてしまうまでの期限付きだ。

わたしのなけなしのプライドグループ名もタレント名前も出さなかったけど、ここまで読んでくれた誰かが理解できるように書けているのだろうか。降りてまで迷惑かけたくないから出すつもりもないが。

2020-04-30

岡村隆史非難する事によって生ずる弊害

岡村氏の風俗に対する発言が物議を醸している。これは到底擁護出来るものではないという見方が強く、インターネット上でも彼を非難する意見大勢を占めていると言っていいだろう。

しか個人的には、彼を非難するだけで良いのだろうか?非難している側にも問題があるのではないだろうか?という疑念が湧いてくるのだ、本稿ではそれをまとめてみたいと思う。

岡村氏の発言意図

世間は彼の発言を「この先美人女性が不幸にも風俗に身をやつすことで、金の力を以て性的搾取出来ると期待している」と解釈しているように思うが、これは正しくないと思う。

このような見方は、単純に言って風俗嬢=弱者 客の男性強者という力関係を前提としており、その権力構造の中で男性による女性に対する性的搾取が行われている、という世界観に基づくものだろうが、おそらく岡村自身及びリスナーにこのような考え方は全く馴染まない。

風俗に行くような男性というのは、まあいろいろな例外はあるにせよ基本的にはモテない男性である

自由恋愛の中で性的関係を満足に築けない男性が、お金を払って女性相手をしてもらう為の場所であり、少なくとも本人の自意識の上で客というのはヒエラルキーの最底辺に属するものと思われる。

まり岡村氏の視座から見れば、風俗嬢というのは最大限に言っても対等な関係であり「今後極短期間だけ風俗業に従事するかもしれないが、まだ従事することのない美人」については、これは当然雲上の存在である

そんな雲上人がもしかしたら自分たち下々と同じ地平に一定期間だけでも降りてきてくださるかもしれない、ということを彼は楽しみしているわけで、

世間が思うような上から目線搾取希望などはなく、とてもとても下から目線弱者視点なんだろうと思う。

それがリスナーという一般人非モテ男性に憑依したことで獲得された態度なのか、自身のもともとの女性に対する屈折が招いたものなのかは定かではないが、

そんな超一流売れっ子芸人とはとても思えない弱者的な眼差しから齎された意見なんだということが誤解されていると感じる。

問:風俗嬢は不幸なのか?

しかし、仮に上で類推した意図が正しかったとしても、この先美人女性が望まぬ性風俗への就業余儀なくされるというのは一般的には不幸なことで、そのような不幸を喜ぶ態度は非難されて当然である

という反論が出てくるだろう。だがこの反論には2つの問題点があると感じる。

まず一つには、女性の望まぬ性風俗への就業を支えているのは、上述したようにまさしく望まぬ禁欲主義(Involuntary Celibate:インセル)的な男性欲望である

風俗嬢がいなければ欲求の解消も出来ない男性たちが、性風俗への就業を「本来なくさねばならない不幸」と捉えることが、果たしてどのように可能だろうか?

個人的にはそれは、無理がある話だと思う。

もう一つ、なぜ殊更この先風俗嬢になる人間についてけが取りざたされるのか?ということである

望まぬ性風俗への就業というのは、既にしていままでにも幾らでも起こっていることである。だからこの先も非難するな現状追認せよという話ではない。

まり、望まぬ性風俗への就業自体問題視するのなら、風俗自体解体を唱えなければならないはずだということだ。

仮に岡村氏の発言が「風俗にはほんまお世話になってて、僕風俗なしではやっていかれませんわ」というようなものだった場合、これほど叩かれただろうか?おそらくは全く叩かれていなかったろうと思う。

だが、そのような風俗肯定コロナウィルスなどとは無関係に望まぬ性風俗への就業肯定に他ならず、その点については今般の発言と全く同一の地平にあるはずだ、批判者の中で何が違うのか?

コロナウィルス被害性風俗嬢にならざるを得なくなるというのは身近で感情移入可能だが、それ以前にあった貧困教育機会の喪失による就業は遠い世界出来事なので切断しているのではなかろうか。

そんな差別意識が仄見えるのである

結局そのような世界観は、インセル的な客の男性のことも、現在風俗業に従事している女性のことも切り捨て、善意第三者として勝手他者を哀れんでいるような空理空論に思えてならないのだ。


この先は地獄

とは言え、彼のラジオ番組風俗関係者と客だけが聞くようなものではないので、無関係第三者が聞けばぎょっとして気分を害すものであったのは間違いないところだろう。

ニッポン放送及び本人が謝罪せざるをえなくなるというのは当然の結果ではあると思う。

だが、彼が謝罪することに依って何が起こるだろうか?

謝罪は当然こういった内容になるだろう。

「先般のわたし発言女性への配慮に著しく欠けておりました。コロナウィルス被害に依って女性性風俗業へ従事せざるをえないというのはあってはならない不幸で、そのような不幸を楽しみにするなど言語道断なことでした、ごめんなさい」

しか実態はどうだろうか?やはりコロナウィルス被害によってそのような職を求める女性というのは増えるだろう。

その事実に対して、上述の謝罪性風俗への従事=不幸というスティグマ化を強烈に強める効果しかさないのではなかろうか。

それは風俗業というものを更に一段下のレイヤーに落として不可視化し、風俗嬢及び客にさらなる弱者意識を醸成させる結果にしかならない。それは控えめに言って地獄であろう。

からこの騒動を奇貨とするならば、岡村氏の考えなしの発言非難すればいいなどという無邪気な考えでは駄目で、そもそも社会として性風俗をどう考えるのかを問い直すべきだと私は思う。

それが出来ないのであれば結局非難している人間も彼と同じ、「被害者ぶった加害者」でしかないのだ。

2020-04-28

陽キャって他人の良い部分だけを見てるよな

一方陰キャのワイ、他人の悪い部分をまず見定め、対策を練る。

これは陽キャ他人に傷つけられた経験が少ないからなんだろうな。初対面でみんな尊敬してくれたり、好意眼差しで見てくれたり。ワイ陰キャ真逆なのでやはり人を見るやり方も真逆になる。

2020-04-13

はてブホッテントリ八つ墓村化、又はミスト

当然だが最近はてブホッテントリにあがるのはコロナ関連のニュースばかり

それは仕方ないがそういうのでトップコメになるのは、

根拠なく自論や自分シンパになっている人物からの伝え聞いたことで醸成された悲観的なヒステリーか、

又は政府批判的な指摘に意気揚々同調し、政府を弁護するような意見陰謀論的な隠蔽工作だとして全て跳ね除けるようなコメントばかり。

そんなブクマカとそれに群がるスターリストさながら「八つ墓村」の「祟りじゃ」お婆さんか、「ミスト」の宗教おばさんだ。

こういうことを言うとまた政府擁護しその杜撰な行いを見逃したいのかと、解像度の低い茶々が入る。

僕は本気で、現状の中で最良の経済補償医療設備の補充、検査体制の強化、行動自粛による第二波パンデミック収束を実現したいんだ。

そのためにどういうアプローチをすればいいのか、具体的にどんなことを国に嘆願していけばいいのか、Webコミュニティ集合知を高めていくべきじゃないのか。

これは「市民間の努力が結局大事なんだから政府に頼るようなことばかり言ってたら駄目だよ」っつうネトウヨ的な論点ずらしではない。

現実問題として金が補償されないなら、なんでもいいからみんなが給付制度を頼って今までの経済ちょっとでも維持しようとしなければならないし、そのための情報重要で、

結果としてあてになるかわからなくても厚生省雇用調整助成金存在を今一度アピールする意義はあった。まじで「給付金貰えないんだ、日本終わってるね、俺まじおわた」で思考止まっちゃってる人も多いんだよ。

政府に適切に動いてもらうのと、僕らが生活守るためにやりくりするのは別問題で、「政府が駄目だから、僕ら何もできません」じゃ駄目だ。足掻いて手に入れられるものかき集めて、それと並行して政府にも目を光らせてなければ駄目なんだ。行動がどっちに偏ったら生き残れない。

ブクマカ政府を叩くだけで、生活に火がついてる奴からすれば立川志らくとか坂上忍とかと変わんない。どうせもう大きく自分生活が変わることなんてなくて、何かでっかいものを叩いて贅に浸ることしか考えてない。社会がどうなろうと知ったこっちゃなくて、むしろ悪くなってくれる方が高みから憂いの眼差し差し向けるには都合が良いとすら思ってる。

まだ立川志らくとかの方が語りが洗練されてる分ましだわ。

なんで五輪のしがらみがあったにせよなんで緊急事態宣言もっとはやく出せなかったのか、医療拡大の準備を水面下でもっと出来なかったのか、収入が減った人たちへもっと手厚い補償を促すために僕ら一市民政府自治体に具体的にどうアプローチを仕掛けていけばいいのか

、そういう意見の出し合いや、ブラッシングをしなければならない時に中身のないシュプレヒコールに吹き上がるはてブにはうんざりする。

じゃあ俺はコンビニバイトに向けて一眠りするよ。

今日田舎の畦道の真ん中にたたずむ店舗の掃き出し窓からずっと向こうの田んぼを眺めながらレジ打つよ。

こんな日々もいつか終わると思ってたのにさ、

夢なんて言ってやりたいこと諦める心の整理もまだまだついてないのにさ、

もう不安で頭いっぱいだよ。

2020-03-21

anond:20200321114558

おまえなー

熟女モノはな、脳内タイム風呂敷かけながら見るんや

すべての水分を吸い込んでしまいそうな枯れた皮膚と、死んだ魚のような眼差し

でも、この人もきっと40年前は十代で、三十年前はキレイ20代だったんやろな

そういうところに思いを馳せながら、妊娠心配のない中出しを存分に堪能するんや

人に歴史ありを2時間にも満たない動画のなかから読み取るんや

そして賢者になって落ち込むとこまでがワンセットだぞ

2020-03-18

「びんびんに勃起したおちんちんを私にみせつけるようにしてっ」

なので、おちんちんでほっぺたをぺちぺちしたり、

大人男の子のおちんちん、欲しかったんでし…」

とろんとした眼差しで「あっ、あ」って言ってたから、

「がぶり」って食いつかれた。

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