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はてなキーワード: パートとは

2021-03-06

anond:20210303014736

喪女というか、独身高齢女性場合自分の知る限り、なぜか実親の介護を他のきょうだいから押し付けられることが多くて、そこがハードモードだなと思う。

推測だが、親が要介護状態になった時に、

既婚の兄弟は「俺は妻子を養うために介護仕事をおろそかにするわけにはいかん」

既婚の姉妹は「私も夫と子供の分の家事と、住宅ローン子供学費を払うためのパートで、介護なんてできないわ」

言い訳して「お前は一人身で好き勝手生きてきて親に心配かけているし、気楽な身分だろう? お前が親の介護しろ」と、独身女性にお鉢が回ってくるのではないか

親と同居している後継ぎの長男のような存在がおらず、きょうだい全員が実家から離れて暮らしている場合が前提ね。

2021-03-04

28フリーターだけど英語力0から英語勉強はじめたけど辛い

休みの日インターネットしかして無いから、インターネットで楽しめる幅を増やすために抵抗なく英文を読めたり外人チャット掲示板雑談したり出来るようになりたいと思うようになった。最近中古パソコンUbuntuを入れたので、cuiで「ギャッ、英語!」とならない様になりたいと強く思ったのが最終的な後押しになった。英会話海外旅行などは望んでいない。

英語力は限りなく0に近くて、現在形や過去形意味はなんとなくわかるが、現在形と現在進行形の意味の違いや、3単現や過去分詞の意味すらわからないとか、それぐらいレベルが低い。bとdの書き分けに自信すらない。

英語学習について調べてると、何よりもボキャブラリー英文法がわからなくても単語さえ分かれば英文大凡意味がわかるようになるし、文法は後回しでいいという事で、速読英単語中学版を買って寝る前と朝起きた時に進めている。

俺は中学時代から頭が悪くて勉強が出来ず、運動神経も悪くて運動も出来ず、何よりも他人に比べてとりわけ不細工な上に、メンタルが弱く人に対して強く怒れなくてヘラヘラしてしまタイプで、同級生教師からゴミのような扱いを受けていた。廊下を歩くと後ろから蹴られ、向かいから歩いてくる同級生にはキモいと笑われ、授業中は学力不足の大義名分の名のもとに馬鹿にされ、休み時間筆箱を廊下に投げられ、教科書教室内のキャッチボールの球として使われていたので、勉強をしない割に勉強道具はいつもボロボロだった。自分自尊心を守れるようなものが何一つない俺は生きる気力が次第に失われていった。父は拘束時間が長いうえに傾斜産業従事していたので給料もあまりよくなく、母が家計を支えるために2つのパートをかけ持ちしていた。学校に行きたくはなかったが、「もう学校行きたくない」と泣きながら母親に零してしまった時、母親から「お願いだから普通の子みたいに学校に行って欲しい」と泣きながら言われた事があった。今思えば母もパートで肉体的にも精神的にも疲れきっていたんだろう。学校に行くのも辛いし、母親学校での生活を打ち明けるのも辛いし、母親に泣かれるのも酷く辛くて、思考放棄しながら中学に通い続けて卒業し、惰性で家から一便近い偏差値30代の高校に通った。

そんな経緯があるせいか単語帳を読んで英単語を覚えていると、突然中学時代の嫌な記憶フラッシュバックしてきて不快気持ちでいっぱいになってくる。馬鹿にされた記憶が掘り返されて、馬鹿勉強しても無駄だと言われてるような、そんな気分になってくる。英単語勉強をしてからよく中学時代の夢を見るようになってきた。周りから嘲笑され、縮こまり、恐怖とも怒りとも似つかない酷く嫌な気分になる、そんな夢ばかり見るようになってきた。

英語学習三日坊主になるケースはよく見るが、英語勉強中学時代記憶トリガーになって酷く嫌な気持ちになるケースを見聞きした事が俺は無かったので、もしも経験者がいたらどうやって乗り越えたか教えて欲しい。

どうにも中学時代記憶が蘇ると脳が萎縮して学習パフォーマンスが落ちる感覚があるので、地味に困ってる。

白金スーパー行ったら民度高過ぎ

一昨日白金の近くに越してきた。

以前は酔っ払いがふらついてたり、大学生が騒ぐような街住んでたので、そのリバウンドもあって少し背伸びたかったのもあるかもしれない。

さて、この辺りは地価も高いせいかスーパーがあまりない。

やっとこさ見つけたスーパーに昨日でかけたのだが、やはりこの一帯の住民がみんなここに押し寄せて来てるのだろう、レジ前の陳列棚は、レジから伸びる列のせいもあり、その列の商品が欲しければ、半身で品定めしなきゃいかんまである

オレはその日は買い出しではなく、スーパーの下見程度だったので、適当惣菜2個をカゴに入れて、列に並んだのだが、やはり普段遣い勢はカゴなんかもうパンパンである

これは列がはけるのには暫く時間がかかりそうだ。

大概の街では、これほど並ぶと、少しはソワソワする人が列にいる。前を背伸びして急げオーラを出したり、小さなペンギン歩きなどをして、後続の人に気休め程度の進んでる感を与えたり(まぁ実際は進んでいないのだが)。

俺が以前住んでいた街は、このような混雑で舌打ちしたり、貧乏ゆすりをしたり、割り込んで「袋頂戴」などと列に凸する輩が多かったので、惣菜2個程度で並ぶのは、以前の街であれば申し訳ないなどと思ったりしていた。

しかこの街は違う。

誰も急かさず、誰も急がず、悠々自適とはこのことを言うのだと思う。

雰囲気でいえばそう、事前抽選当選した人たちだけがチケットを受け取りに来ているあの雰囲気だ。先着でチケット配布されるとき待機列のピリピリ感、あれが微塵もない。

で、結局話したいのはここからなんだけど、列もはけてきたあたりで、

オレの2つ前の貴婦人会計時に

貴「ポイント全部使います

店員「全部ですか?」

貴「はい、全部です」

店員「ほんとうに?ぜんぶ?」

などという会話を始めた。

ちなみにこの時点でおれが並んだときより混雑している。ここで「全部ですか?」などと聞き返せる店員店員だが。

貴「はい、全部」

店員「全部で19ポイントですが、14ポイント使えばお釣りピッタリ出ますよ」(数字は確かこんな感じだったと思う)

貴「...じゃあそれでお願いします(^o^)」

オレはこの時点で店員の育ちの良さに気付いた。こんなに並んでる状況で、一つの丁寧な対応が、後続のお客の気を触れるなど、思いつかないのだ。

幸運にも!幸運にも思いつかないのだ!

今まで感情で何かをぶつけられたり、理不尽な人に出会わず生きてきたからこそ、性善説が今の今まで壊されてこなかったのだろう。スーパー店員なんて、電車に乗って来てまでするパートでもない。恐らく付近に踏んでる貴族が、暇つぶしとしてパートをしているに違いない。

ここまで一瞬で連想できてしまい、白金、なんていい街に住んだんだおれは、、、と思った。

しかし次の瞬間、この思いは塗り替えられることになる。

「ピッ、ガーーー」

貴「ありがとう(^o^)」

店員「またお越し下さいませ、次の方〜」

なんと貴婦人クレジットカードでの支払いだったのだ。

貴婦人クレジットカードの支払いであから本来おつりの端数などどうでもいいのだ。そして、19円という少ない金額なのならば、そのカードから乗り換えるとか、近くに別のスーパーができるとか、そんな理由じゃないと使い切らないだろうから貴婦人には使い切りたいそれ相応の理由があったに違いない。

にもかかわらず、クレジットカードの支払いで「お釣りピッタリにしませんか?」という店員の誘いに笑顔で「ありがとう(^o^)」と言えるなんて。

店員しろ貴婦人しろ

なんて気立てのいいことか。

この街はいい街じゃない、とてもいい街だ。

その日買った惣菜は、少しばかり美味しく感じた。

映画好きなら死ぬまでに見ないと死にきれないGTH映画10GDH映画10

そもそもタイ音楽会社、グラミー映画部門であるGTH,GDH映画100もない。54しかない。全部見たっていい。

GTH作品邦題監督公開年
1 15 ค่ำ เดือน 11メコンフルムーンパーティJira Maligool2002
2แฟนฉันフェーン・チャン 僕の恋人Nithiwat Tharathorn他5名(共同監督)2003
3เพราะอากาศเปลี่ยนแปลงบ่อย早春Nithiwat Tharathorn2006
4ปิดเทอมใหญ่ หัวใจว้าวุ่น夏休み ハートはドキドキ!Songyos Sugmakanan2008
5รถไฟฟ้า มาหานะเธอBTS - Bangkok Traffic (Love) StoryAdisorn Tresirikasem2009
6ATM เออรัก เออเร่อATMエラーMez Tharatorn2012
7พี่มาก..พระโขนง愛しのゴーストBanjong Pisanthanakun2013
8ไอฟาย..แต๊งกิ้ว..เลิฟยู้アイ・ファインサンキュー、ラブ・ユーMez Tharatorn2014
9คิดถึงวิทยาすれ違いのダイアリーNithiwat Tharathorn2014
10เมย์ไหน..ไฟแรงเฟร่อMay Who?Chayanop Boonprakob2015
GDH作品(英題,もしくは邦題)監督公開年
1แฟนเดย์ แฟนกันแค่วันเดียว一日だけの恋人Banjong Pisanthanakun2016
2พรจากฟ้าギフトJira Maligool他3名(オムニバス)2016
3ฉลาดเกมส์โกงバッド・ジーニアス危険天才たちNattawut Poonpiriya2017
4เพื่อน..ที่ระลึกThe PromiseSophon Sakdaphisit2017
5น้อง.พี่.ที่รักブラザー・オブ・ザ・イヤーWitthaya Thongyooyong2018
6โฮมสเตย์ホームステイ ボクと僕の100日間Parkpoom Wongpoom2018
7ระวัง..สิ้นสุดทางเพื่อนフレンドゾーンChayanop Boonprakob2019
8ตุ๊ดซี่ส์ แอนด์ เดอะเฟคトッツィーズ&フェイスターKittiphak Thongauam2019
9ฮาวทูทิ้ง ทิ้งอย่างไรไม่ให้เหลือเธอハッピーオールド・イヤーNawapol Thamrongrattanarit2019
10อ้าย..คนหล่อลวงThe Con-HeartistMez Tharatorn2020


以下、各映画についての簡単解説

メコンフルムーンパーティ

まだGTHという会社すらなかった頃の実質1本目作品。超常自然現象?として国境の川に実在するイベントを「対岸の寺がヤラセでやってました」というぶっちゃけた設定にしてしまったところに監督非凡さが伺える。(Jira MalikulはこのあとほぼすべてのGTH,GDH映画プロデューサーなどで関わっている)

フェーン・チャン 僕の恋人

日本中が「マッハ!!!!!!!!」でアクション映画タイ映画だと思っていたところに「田舎に残した幼馴染の思い出」という振り返りあるある王道を突き進んだ作品。この映画いじめっ子のガキ大将役をやったChaleumpol Tikumpornteerawongはこの後脇役で大ブレイクするので、その成長を見るのも楽しい

早春

音楽学校を舞台にした三角関係ラブコメ。ちょうど日本での「のだめカンタービレ」が流行った頃に上映されたこともあって「タイのだめカンタービレ」と言われることもあるがストーリーは全く似ていない。ドラム先生役を日本パントマイマー矢野かずきが演じていて、この人の活躍を愛でる映画

夏休み ハートはドキドキ!

中学生から大学生までの4つのグループラブコメをかき混ぜた青春映画。幼馴染2人のナンパ競争対象になったことをこっそり知って小悪魔ムーブかます女子中学生ストーリーが一番手が込んでいてメインのストーリーだが、日本人的には大学生カップルサプライズプレゼントをぶち壊す蒼井そら活躍も見どころ。

BTS - Bangkok Traffic (Love) Story

30手前の奥手独身女性恋人探し、というちょうどこの時タイでも問題になり始めた晩婚化現象を都市鉄道開通10周年記念に無理やり組み合わせた、完全なトレンディドラマプロットが良くも悪くも話題になった作品。当時のあるあるを突っ込んだ結果、期せずしてタイ現代文化紹介になってしまった部分も含めて興味深い。主演女優は決して美人でないのに時々とんでもなく可愛く見えるところもリアリティを増した。矢野かずきも出る。

ATMエラー

ストーリー最近みずほ銀行とはあまり関係ないはずだが、「日系銀行ATMアップデート設定が日本語で書いてあったのでうまくアップデート出来なかった」という話の発端は何か今に通じるものを感じさせる。起きたエラー「出金すると口座から引かれた金額の倍が出てくる」の後始末をうまくやったほうが社内恋愛禁止会社に残る、という設定は日本女性コミックにもありがち。関係ないとはいえみずほ銀行のアレがあったから今ここに入った。入れ替えの可能性がGTHの今回の中では1番高いかもしれない。「フリーランス」とこっちのどっちを10本に入れるか今でも迷っている。

愛しのゴースト

「長い旅から帰還したら、妊婦だった妻は胎児ともども死んだのに待っていた」という、タイで一番有名な実話怪談を、時代設定をぼかしつつ時代劇で演じた作品。「『アナと雪の女王』を抜いてタイNo.1ヒット」というのが日本での宣伝文句だったが、タイであの作品は記録的な不入りだったことは知っている人ならみんな知っている不都合な真実とはいえ結局歴代No.1映画なので、リメイクの力は侮れない。

アイ・ファインサンキュー・ラブユ

アジア屈指の英語の通じない国タイが、アジア2番目英語の通じない国になった(1番は日本)頃の作品英語学校経営するキャリア女性が、工場メンテナンスエンジニア英語を教えるというラブコメと聞けばそれだけで話のラスト想像可能だが、数々のタイ英語あるあるに加え、「外人タイ人を妊娠させると妻を置いて逃げる」「日本人は面接でどうでもいいことを聞き、それを合否判定に使う」という社会?問題を入れているのが意外と深い。この映画にも蒼井そらがちょい役の域を超えて出ているので要注目。

すれ違いのダイアリー

タイの奥地に実在する水上分校をモデルに、素行問題があってそこに左遷されたベテラン教師と、教師のなり手がなくなってそこに送り込まれたやる気はあるもの教育方法問題のある新米教師見習いの奮闘を描く作品。2人はベテラン教師の残した日記だけで交流するので、ラストシーンまで出会うことはない。日本吹き替えの子役は東日本大震災被災者の子供がやった、というのが売りだったが、別にそこを気にする必要はない。タイ文字がわからないと若干面白さは減るのだが、それでも教育の大切さを教えてくれる良作品ではある。

May WHO?

超能力少女メイの学園での活躍アニメパートも含めて描いた青春映画、と書けば響きはいいが、実のところその超能力能力というより身体障害に近い扱いづらいものなので、観た直後の感想は「バリアフリーってなんだろう」になってしまうという作品カトゥーンレンダリングした3Dアニメ一見価値あり。

一日だけの恋人

北海道全面ロケ協力作品雪山に迷い込んで記憶喪失になった女性片思いしていた男が「俺が君の恋人だ」と言い張って、記憶が戻るまでの1日間、北海道縦横無尽デートする。タイ人の北海道好きは他の都道府県と比べても群を抜いているのだけれど、その中でもタイ人が何に興味を持つのかとても参考になる。日帰り周遊旅行という点を除けば、日本人にも旅行先は参考になる。

ギフト

生涯で五十数曲を作曲したプミポン国王(当時)の曲から3曲を使って、3つの短編に仕立て上げたオムニバス作品。主演俳優は近年GDH活躍している人ばかりなのである意味親近感を感じる。各作品に他の主人公を入れ込むなど芸の細かいところと、会社内の移動がなぜかオートバイ集団走行になってしまうという画作り優先のところが交じる、まさにJira Malikul節の炸裂。3曲聞くと、なぜ国王タイ国民にあそこまで愛されていたのかがわかってもくる。

バッド・ジーニアス危険天才たち

タイ国内No.1ヒット作品は「愛しのゴースト」だが、世界No.1ヒットタイ作品こちら、という、立ち位置的には「君の名は。」(当時)に近い名作。金銭的に腐敗した学校に憤った主人公カンニング商売に手を出したものの露見して一度破滅するものの、今度は時差と暗記とLINEメッセージを使った世界カンニングに乗り出す、というあらすじ。とりあえず明日金曜日19時からBS12チャンネル放送されるので観ておけ。地味な主人公役の少女は、実はけっこうすごいモデルだったりするので映画の力はすごい。

The Promise

バンコク現存する建てかけ放置高層ビルマンション舞台にしたホラー映画20年前のアジア経済危機に巻き込まれ百合心中を企てたが生き残ってしまった女性主人公で、娘が先に死んだ親友と同年齢になったことをきっかけに起き出す奇行に悩まされるのだけど、ホラーと言いつつ目に見える悪霊ほとんど出てこないので逆に怖い。GTH,GDHにはホラー作品も多いのだが、ここまでほぼ1本も入っていないのでここで紹介。もっといい作品が出たら入れ替わる可能性あり。

ブラザー・オブ・ザ・イヤー

日本マンガを通じて育った兄妹の、妹が日本留学を経て日系企業に入ったことで始まる、兄弟愛に関するコメディ作品。よしもとタイ住みます芸人接待漬けで陥落する上司役で好演している。日タイハーフの、妹の恋人役は、タイ語の話せる日本人を探したが見つから韓国人が演じていて、彼が頑張って日本語を話すところは期せずして日本人には笑えるシーンになってしまっている。北九州ロケあり。

ホームステイ ボクと僕の100日間

バッド・ジーニアスのおかげでGDH映画に陽が当たるようになり、こんな映画日本で上映されるようになった。森絵都の「カラフル」を原作とした作品で、主人公である"ある魂"は自殺したミンの代わりにミンの体に入り、ミンが手がかりを全て捨てて自殺した理由を探っていく。BNK48の中心メンバー相手役になっているだけでなく、その後注目されるようになったメンバーも1名その他大勢の中に写り込んでいるということで、BNK48フリークには有名な作品。確かにチャープランかわいい特に眼鏡

フレンドゾーン

日本では全く言葉として浸透していない「FRIEND ZONE」をそのままテーマにした作品高校時代から10年間「いい友達」を演じている男性が、女性同棲相手浮気疑惑に一念発起する作品。潰れかけのタイ航空全面協力で、主演俳優世界各国(ただしASEAN+香港)をまたにかけて活躍する。香港だけ地名表記の時に国名が出ないのは気がつくと意外と深い。両手にビールを持って飲みたい。

トッツィーズ&フェイスター

現在日本NETFLIXで唯一観られるGTH,GDH作品(今回挙げた他の作品は全て他の国では配信されている)。イケメンオカマと、デブオカマと、派手オカマの3人オカマ友達が起こすドタバタ、というTVドラマプロットはそのままに、映画化にあたって派手なシーケンスを増やした、という作品で、正直「日本でもNETFLIXで観られる」という点を除けばここで紹介するほどのものではないのだが、いじろうと思えば今でもこれくらいはオカマいじりできる、という基準点としては参考になるかもしれない。

ハッピーオールド・イヤー

まだ日本でも公開している映画館があるはず。北欧留学を経て、こんまりメソッドに目覚めた女性が、実家事務所にするために派手な断捨離を始める、という話。断捨離は本人の借りパクがバレたことで方向修正余儀なくされるのだけど、そこに元カレが絡んできて話はさらに複雑になる。たぶんこれも、バッド・ジーニアスがなければ日本公開はなかったはず。監督が若干アート寄りなので雰囲気は地味だが、やっぱり面白もの面白い。NETFLIX(観られれば)には日本字幕もある。

The Con-Heartist

昨日NETFLIX配信が始まった、昨年12月公開作品アカサギにやられた女性復讐を手伝う詐欺師、という「クロサギ」的作品。主演の詐欺師役をやっているナデット・クギミヤはかなり有名なのだが、おそらくGTH,GDH映画初主演のような気がする。2019年から2020年にかけて、という時系列が明らかにされているため、騙された主演女性マッチングアプリ出会っていたり、借金を返す足しにYoutuberになったり、さらに脇役の動作などにCovid-19も話に絡んでくるのが時事好きなGDHらしい。


追記

けっこう興味を持ってくれた人がいるので、現状見られる方法を紹介しとく。

うそう、大阪アジア映画祭でThe Con-Heartist観た人は途中女主人公電話で啖呵を切る「ワイドショーで持ちきりでしょうね」みたいなセリフに誰が使われていたか教えて欲しい。さすがにみのもんたではないけれど志らくでも小倉智昭でもないだろうから

anond:20210303190711

anond:20210304061158

雑談パートがそんなにあるわけじゃないし、リアルかと言われるとわからないが、セリフに関心したのは進撃。ちょっとしたセリフの細部まで良くできていた。

逆に鬼滅はセリフが今一歩だなと思った。よもやよもや等、話題になるセリフはちょくちょくあるようだからそこは評価できるが。

anond:20210304091012

子供が仕上がる年齢の女性なら、変な時間でなくても昼勤のパート採用され易いんよ。9時―5時外のパートっていうのは、朝でも夜でも何かしら事情がある人ばかり。

anond:20210304083833

朝が早いっていうのがネックなのかなと。子供がいれば朝ごはん食わせて登校してくまでは家にいなきゃというのがあるから、30代~女性は中々募集してこない。

正社員になれる人材はまず来ない。

高齢者だと仕事を覚えられるか危うい。

生活の基盤がない人はパートでは働けない。

となれば、若い既婚子なし女性妊娠までの腰掛け希望の人ばかり応募してくることになる。

2021-03-03

anond:20210303194058

勘違いしてたらすまないがドラゴンの件?

説明不足で申し訳ない


ドラゴンの件については2話分の話ではなく、1話分の話。

からアニメを見ていれば空を飛ばないドラゴンで、こういう対策をするというのがわかっているはずだし、

生放送で途中から視聴したというわけでもなく、1週間無料で見れる公式投稿した動画内での話


あとは前半Aパートだけ見てたけど、Bパート見るのが日がたってからになった、というのがありえるか…

転売の嵐のなか漸く定価でリングフィットアドベンチャーを初めて100日。

ここ最近運動することが義務になりつつあってしんどい

ゲームの中でもプレイすることを義務にしないで、というようなこと言ってくれるけれども、それでもやっぱり続けてきた習慣(平日は毎日30分)をやめるのは怖い。

でもリングフィットをやることで平日他に何もできなくなってる感があって、それがこの若干の鬱っぽさを招いている気もする(実運動時間30分となると、アドベンチャーパートやってるとストレッチ等含めて1時間弱かかる)。

目に見える成果があればよかったけど、今のところ気持ちももが引き締まったかな?くらい。

もともと太ってはいなかったから大幅な体重減少は望めないとわかっていたけど、ストレスで爆食してるせいで余計に効果が見えてこない。ので、楽しくというより義務感で続けている感が強い。

今日こそはリングフィットをさぼろうと思う。

できるかな……。

低温調理とんかつを食べて

とある有名店で低温調理とんかつを食べたことがある。

孤独のグルメ井之頭五郎が注文していたものと同じものだ。

低温調理豚肉のやわらかさはノーマルとんかつの3倍ともいわれている。

豚肉ってレア提供していいのか?ってほどのやわらかさがセガサターン(脳天直撃)。

あーやっべえこれ、めちゃめちゃおいしい。

噛みしめるたびにあふれる良質な脂による脳内麻薬のドバドバを感じながらも、

なぜか心では涙を流していた。不思議感覚だった。

この新概念(とんかつ)が、脳の中のとんかつ領域侵食したようだ。

昔、母がパートから帰ってくると、戸締まりをする音と一緒にシャリシャリビニールが擦れる音が聞こえる時がまれにあった。

揚げ油の匂いリビングまで届いてくると、夕食の時間が待ち遠しくなっていたものだ。

我が家のたまの贅沢といえば近所のとんかつ弁当だった。

当時は思いもしなかったが、振り返ってみればとんかつは思い出の食べ物だった。

低温調理とんかつを経て、自分の中でのとんかつひとつではなくなってしまった。

食の価値観更新され、センチメンタリズムを感じてしまうのは、

とんかつにまつわるエピソードまで、記憶の隅に押しやられてしまうことが寂しいからだろうか。

2021-03-02

バイト日記

 昨日から何か色々面倒くさい催しが行われるせいで、夕方でも容赦なくレジが激混みするのが確定していて、今日の出勤が憂鬱だ。

 どうやら本部は、暦が変わればコロナはどっかに行っちゃうとか楽天的に思っているようだ。こんな時期にわざわざ店内を密にするようなことをしないで欲しい。

 この間、可愛い女子高生アルバイトさんが客から連絡先のメモを渡され、昼勤のパートさんにこわいどうしたらいいんですか? と相談したら、そんなことくらい自分で断れないの? と逆に詰られたという出来事があった。

 前々回のシフト女子高生アルバイトさんと一緒だったので、「相手どんな奴? この時間にも来る?」って聞いたら、とりあえず今のところ夕方四時頃にしか来ないか夕方そいつの襲来の心配はしなくていいらしく、見た目は「とにかく気持ち悪い」のだそうだ。とにかく気持ち悪い。それじゃどんな奴なのかさっぱりわからないけど、とにかく気持ち悪いのか、なるほどな!

 他のバイト人達によればその「とにかく気持ち悪い人」は見た目30歳くらいの、女に話しかけるとか普通にできなさそうな奴、ということで、やっぱりそれじゃあどんな人相なのかまるでわからない上、顔が不細工からというただ一点の為にオヤジ認定されたが実は中学生高校生可能性がなくはなく、なんかソイツのことが一周回って憐れになってくる。

 でもまあ、連絡先を渡す、しか電話番号だけでなく家の住所まで書いて寄越すというのは、やった方的にはフェアなやり方に見えるのかも知れないが、やられるコンビニ店員的にはだいぶドン引き事例だ。ここはスナックではない。コンビニだ。

 二十代の頃、喫茶店バイトをしていたらたまにそういうこともあったけど、まあそんな事もあるのは仕事の一部のようなもんだけど、絶対電話とかしちゃダメだよと店長に言われて、店長の見ている前で連絡先の書かれた紙を丸めゴミ箱に捨てたものだった。そんであとはいつも通りに接客してればいいよってことで、「こういうことはやめてください」と自分で言うのも危ないからしなくてよくて、連絡先を渡される場に丁度店長や先輩がいたら「そういうことは止めてくださいますかね。うちはそういう店じゃないんで」と客に言ってくれたものだ。

 女子高生アルバイトさんにこういう時どうしたらいいのか聞かれたので、答えた。

「そういう場合はサクッと無視で!」

無視イェイ!」

無視イェイ!」

無視イェイ!」

無視イェイ!」

 なんか盛り上がった。

何も考えたくない

ちゃん推敲してないから読みづらいかもしれない

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覚えている限りでは幼稚園の時から人間関係でつまずくことが多かった。

確か習い事でも同い年くらいの子に失礼なことをして泣かせたことがある。

勿論母には怒鳴られたが、

当時は何故それがいけないことなのかわからなかった。

たぶん今もはっきりした理由はわからないけど、

同じことが起きたらとりあえず取り繕うことはできる、と思う。


この辺が自閉っぽいとは思うが特に診断は下りていない。


母に勧められて絵や工作を習い始めたが、

上手く喋れないぶん作品で何かを表現するのは楽しかった。

心の中の燻りが消えていく気がした。


将来は芸術関係仕事がしたいと思っていたが、

それは難しいと母に言われた。


小学校でも中学でも対人関係が上手くいか勉強に集中しきれなかったので、

それなりに勉強して行ける高校ならどこでもいいと思っていた。

この時はまだ漠然漫画家になりたいと思っていたが

どこかに原稿投稿するとかは全然やっていなかった。


高校に入ってから母に言われるまま目標もなく予備校に通い始めた。


地元高校に進学したこと関係あるかどうかわからないが

高校でも対人関係は上手くいかなかった。

今考えると、もしかしたら地元高校じゃなくても対人関係は上手くいかなかったかもしれない。


高校卒業後の進路。

当時の学区内で上位3位くらいに入る高校に在籍していたので

大学に進学するか専門学校に行く人が多かったと思う。


予備校での3者面談で具体的に志望校を決めないといけなくなった。

スクールカウンセラーになりたいとうっすら考えていたので、心理学科のある大学希望した。


1年浪人したが、希望学科に入ることができた。

摂食障害になったりもしたが、留年することなく4年生まで進級できた。


浪人中にファーストフード店バイトをしてみた。

飲食店には向いていなかったようで受験勉強理由に3ヶ月で辞めた。

ここで働くまで、自分飲食店で働けない人間だとは知らなかった。


大学入学直後に事務というか雑用アルバイトをしたが、

電話対応と来客対応が恐怖でしかなかった。

書類確認などの軽作業も他の先輩と比べて遅かった気がする。


他にもデパート接客をやってみたが、覚えが悪く、しょっちゅう社員さんにフォローしてもらっていた。

2か月くらいで辞めたと思う。


大学卒業後の進路を考える時期になって、

大学院に進学するお金が家に無いと親に言われた。


色々な職種を受けてみたが、母には全てケチを付けられた。

母は公務員を強く薦めてきた。

母のビジョンでは、私は大学在学中に資格を取るはずだったらしい。

文学部だったのだが、司書学芸員正規採用の倍率を知らなかったのだろう。


この学科卒業生の進路はカウンセラーだけではないというのは

1年生の時に先輩から聞いて知っていたし

一度社会人になってから大学院に行ってまでスクールカウンセラーになりたいとは思わなかったので、

とりあえず就活を片付けることにした。

就活は難航した。

やりたいことがわからなくなった。

首都圏にいたのだが、東日本大震災関係あるのだろうか。


最初印刷の軽作業をする会社就職した。

電話応対や来客対応も無く(そこに居続けたらいずれ任されたのかもしれないが)

単純作業のみで敵羽も悪くないと直属の上司に褒められたのが嬉しかった。


半年の試用期間が終わる頃、

社長から勤務態度の悪さを指摘され、正社員として採用されなくなってしまった。

なのでアルバイトとして約2年働き続けた。

親には、なんで正社員になれないの?と詰められた。



勤務態度の悪さというのは、気が利かないということだったと思う。

うろ覚えだが、社会人としてのマナーが身についていないということだろう。

あと乗せられて言った私の軽口を社長が真に受けていた。


そこではパワハラを受ける社員がいる一方、

ミスの尻拭いを従業員全員にやらせ社員いつまでもい座らせていた。


そこで週3日程アルバイトをしつつ正規仕事を探すと親には言ったが、

就活が怖くなった私にそんなことはできなかった。


親は私に「何かやりたいことはないのか?資格を取れ」と強く薦めた。

何を今更と思ったが、

私は職業訓練HTMLillustratorPhotoshop勉強をして、デザイン仕事を探した。

半年間の職業訓練が終わりに差し掛かった頃、正社員として希望仕事内定を頂いた。


職業訓練ではデザインについてそれほど詳しく勉強したわけではないので、

就職してからデザイン勉強をしなければならなかった。

それよりも私がこの仕事をする上で致命的だったのは、

仕事の進め方がわからない、

なにがわからないのかわからない。

それで、納品物が納期ギリギリになっても完成せず、先輩にほとんど作成してもらった。

上司に「貴方は頼まれたことはきちんとやってくれますよね」と言われたのは何だったのか。

これは裏を返せば言われたこしか出来ないということになるんだが……。

この仕事は5か月で辞めた。


そして以前通っていたメンクリで知能検査を受けたが、正常の範囲内とのことだった。

私はただの出来の悪い人だということがわかった。


色々なところに応募しては落ちてを繰り返し、1年程間を空けて受付事務パートをすることになった。

ワンオペだったので、来客対応以外にもとにかく色々やった。

しかし2週間たつ頃には違和感を覚え、4ヶ月で退職した。

私を採用した人は、なんでこんなこともできないの?と不思議に思っているようだった。

なんでって……こっちが聞きたいが。


貯金が少なく焦っていたが、半年後に、派遣社員としてOA事務仕事をすることになった。

ここが一番働きやすかった。

主な仕事エクセルへのデータ入力

手順書があって、成果物クロスチェックされ、電話は決まったところからのみ。

従業員人間関係も穏やかだった。

派遣から正社員になった人が何人かいるらしかった。


そこで働いて2年程経った頃、親に「今の職場正社員になれないのか?」と訊かれたので

それをそのまま上司に伝えた。

「誰でも勧誘しているわけではない」と回答された。


正社員になれないと親がまた詰めてくることは予測できたが、

居心地の良い職場ギリギリまでいたかったので、次の仕事は全く探していなかった。


この会社派遣期間が満了する頃になると、国内新型コロナウイルス流行り出した。

失業給付が終わっても仕事はまだ見つからない。


せめてコンビニ飲食店で働ける能力があれば良かった。


から見たらぜんぜん頑張ってるように見えないと思うけど、もう親含めて他人の機嫌うかがうの疲れた

まりにも面接に落ち続けるとちょっと無敵の人気持ちがわかってくる。

もし兄弟がいなかったら思い切ってたかもしれない。

まだ死ぬ勇気は無いけど、このまま生きててもいいことないから死んだ方が早いなと思うことはある。

2021-03-01

anond:20210301204628

就職氷河期ニート高齢無職なんかと絡めて論じられることがあるが、実際にはだいたいは非正規で働いていたである

まり非正規パートバイト派遣を維持したい近視眼な人がやらかししまったのだ

anond:20210228202002

元増田と同じくアラサーです。僕、妻、子どもの3人暮らしです。

僕の妻(フルタイムパート)のことを紹介します。

共感できる方いますか?

自分物事判断しない

 どちらを選んでも大して変わらないことについて相談してくる

 →どっちでもいいよと言うと、俺に決めろと言ってくる

 →じゃあAにする、と俺が決めたのに、「でもAは〜」と後から文句を言う

 →じゃあBでもいいよ、と言うと「でもBは〜」と言ってくる

 →もう好きにしろしか思えない

 

お金管理はする。しかし、節税資産運用説明しても頑なにしたがらない。

 iDeCoNISAはもとより、ふるさと納税すらよく分からいから怖い、と言ってやらない。

 

・体調が悪いアピールがすごい。毎日どこかしらの不調を訴え、生返事をすると機嫌が悪くなり、しまいには泣き出す。

 またストレス耐性が異常に低く、ちょっとしたトラブルイライラし、しまいには泣き出す。

 とにかく自分けが大変、自分けが可哀想と思っているフシがある。

セックスしようとすると、眠いから子供が起きるからと言って拒む。

 そのくせ、スキンシップは過剰に求めてくる。

読んでいただきありがとうございました。

ウヨミソはウヨミソが利するスター工作活動は指摘しない法則 パート2

https://b.hatena.ne.jp/usagi-jp/

 

 お  気  づ  き  だ  ろ  う  か

 

 

 

anond:20210301094856

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(2)

戻る→anond:20210301080105

倉橋由美子聖少女

まり男性女性がとは言いたくないのだが、女性作家の描く知的早熟少年たちというのは、エルサ・モランテの「アルトゥーロの島」なんかでもそうなんだが、男性が描くときはまた違った魅力を発する。サリンジャー知的論理的自分を追い詰める子供たちとはまた別の硬さがあってよい。新城カズマサマータイムトラベラー」の高度に知的でありながら情緒は年相応な少年少女もいい。

さておき、これは近親相姦お話なのだが、印象に残っている描写は次の通り。主人公たちの仲間に大食漢の男がいて、しばしば生肉弁当の代わりに食らっている。回りの女子生徒たちも面白がって彼に餌付け(?)していたのだが、ある女子生徒がブルマーを入れていた袋の中に隠していたウサギを、生きたままで彼に与えた。血まみれで凄惨な場面でありながらも、大食漢は実においしそうに平らげていた。

例の文学少女から薦められて読んだことでも思い出深い一篇。

ミラン・クンデラ存在の耐えられない軽さ」

頭が良くてモテる男が主人公なのでいけ好かないモテること、たくさんセックスすることこそが人生の目的になっているような奴は理解できない。なんか知らないやつにいきなり人の部屋をのぞきまれ、「お前の人生にはエロスが足りない!」と叫んで出ていかれるような気分がする。しかし、これもまた祖国を追われた人間が、知性と皮肉現実適応しようとした姿なのかもしれないのだ。

それと、この本で感謝しているのは、さまざまな政治的活動に対して感じていた居心地の悪さを、「キッチュ」をはじめとしたさまざまな言葉言語化してくれたことだ。ポリコレを正しいと信じているのに、そこにあるどうにも解消できない居心地の悪さが気になる人が読むといいんじゃないかな。

あとは頭が良すぎて、多くの人が無視したり忘れていたりしていることが見えてしまい、幸せになれない著者みたいなタイプが読むと幸せになれそう。イワンカラマーゾフとか御冷ミァハみたいに、頭が良すぎて不幸になるというか、自分の知性をどこか持て余してしまタイプキャラクターが好きだ。

メアリーシェリーフランケンシュタイン

死体から作られた怪物がただただかわいそう。容貌醜悪なだけで化け物として追われ、創造主からも拒絶された彼の孤独を考えるだけで悲しくなる。まったく同じ理由で「オペラ座の怪人」も好きだ。どちらも間違いなく殺人者ではあるのだけれども、容姿馬鹿にされたことがあるのなら共感せずにはいられないだろう。関係ないけど、オペラ座の怪人ヒロインから振られたことを受け入れられたのって、やっぱり正面から振ってもらったからだよな、と思う。音信不通フェードアウトされたら怨念はなかなか成仏しない。

それと、これはSF的な感覚かもしれないが、人間離れした(時としてグロテスクな)姿を持つ存在が、非常に知的であるというシチュエーションがとても好きで、その理由から後述の「時間からの影」や「狂気山脈にて」も愛好している。

ロード・ダンセイニ「ぺガーナの神々」

架空神話ショートショート形式で述べられていく。ただそれだけなのにこんなに魅力的なのはなぜだろう。彼の作品基本的に短く、しょうもないオチ作品も割とあるのだけれども、時に偉大で時に卑小な神々の物語は、壮大な架空世界に連れて行ってくれるし、すぐ隣に隠れているかもしれない小さな妖精魔法も見せてくれる。

テッド・チャン「息吹」

あなたの人生の物語」とどっちにするかやっぱり迷った。映画メッセージ」の原作が入ってるし、増田で盛り上がってるルッキズムテーマ作品だってある。だが、寡作な人なのでこの2冊しか出していないし、片方が気に入ったらきっともう片方も読みたくなる。

表題作は、意識を持ったロボットのような存在がいる宇宙お話なのだけれども、そのロボット自分の脳をのぞき込んでその複雑な仕組みに心を打たれる。そして、世界を観察することで、何万年も経てばこの世界は滅んでしまうことを悟る。人間とは全く似ても似つかないロボットたちだが、やっていることは人間サイエンス、真理の追求という営みと本質的には同じだ。何かを知ろうとする営為の尊さについて語っている。得られた知恵で、自分たちも世界もいつかは終わってしまうと知ることになろうとも、知識を求める崇高さは変わらないのだ。

イワンセルゲーヴィチ・ツルゲーネフ「初恋」

学生時代自分女性に冷たくされる文学が好きだった。からかわれたりもてあそばされたり馬鹿にされたりする作品のほうが好きだ。そのほうがリアリティがあったから。寝取られ文学が好きなのもそれが理由だし、谷崎潤一郎作品も同様の理由で好きだ。

自分馬鹿にしていた少女が突然しおらしくなり、自分に近づいてくる。いったいどうしたことか、と思って期待しながら読んで、絶望に叩き落されるがいい。

イサク・ディネセン「アフリカの日々」

ライ麦畑」でホールデン少年が感動した本。アフリカ植民地で暮らす女性視点からその生活を書いている。友人のイギリス人が亡くなったとき、まるで故郷をしのぶかのように墓が深い霧に包まれたシーンがとても美しい。

個人的には、当時の基準からすればアフリカの人々に対して丁寧に接しており、評価も概して公平であるように感じた。ところどころ「有色人種特有の」といった表現があったり、アフリカ前近代社会とみなしたり、古い進歩史観は見られるし、植民地支配者側から視点批判的に読まなければならないが、色眼鏡比較的少ない観点に心を動かされてしまったのは事実だ。

植民地時代アフリカって、宗主国以外の人もたくさんいたこともわかって面白い。当時は英領東アフリカだが、そこにはスウェーデン人もいればノルウェー人もいる。古くから貿易相手としてのインド人だっている。独立後、彼らは日本人満州朝鮮半島台湾などから引き揚げたように、撤退したのだろう。植民地について理解するためにもおすすめ

J・R・R・トールキン指輪物語

はまった。十代の頃にとにかくどっぷりとはまった。今でも表紙のエルフ文字を使って誰にも読まれたくないことをメモするレベルではまった。

かに話の展開は遅い。重厚に過ぎる。設定を語るためのページも多い。しかし、この長大小説を読むことで、開始数ページで読者をひきつけなければならない現代小説からは得られない、長い旅をしたという実感を得られるのは確かだ。小説家には良き編集者の助言は必要だが、今のように急ぐ必要のなかった時代もあったことは忘れたくない。

中島敦「狼疾記」

李陵」や「弟子」や「山月記」じゃなくてなんでこれなのか、という声もするのだけれど、自意識過剰文学少年の思っていることをすべて言語化してくれているので推さずにはいられなかった。十代の頃の感受性は、何よりもこうしたものを求めていた。親の本棚にこれが積んであったのは幸運だった。

これは「三造もの」と呼ばれる中島敦私小説的の一つであり、世界の滅亡や文明無意味さに対する形而上学的な恐れや不安意識の片隅にある人間なら確実に刺さる内容だ。最後説教パートもさほどうっとうしくない。なぜなら、きっと文学少年文学少女たちは、その言葉無意識のうちに自分に投げかけてきたからだ。

ウラジーミル・ナボコフロリータ

膨大な知識と華麗な文体を背景にして、あらゆる性的な乱行を正当化してしまうのがナボコフ作品の一つの特徴である。語り手ハンバート・ハンバートは十代前半の少女を性の対象とする中年だ。自分初恋の思い出がどうこうとか述べているが、それだって言い訳だ。

しかし、この作品はただの小児性愛者の物語ではない点が油断ならない。少女ロリータはただ性的搾取されるだけの存在ではなく、自ら性の冒険に乗り出す。清純で清楚な少女という幻想は、最初からハンバート夢想の中にしか存在しない。ハンバートにはロリータ内面や考えなど最初から見えていなかったし、見ようともしてこなかった。

ただのスキャンダラスな本ではない。これは一人の身勝手男性心理の解剖である

新美南吉「屁」

ごんぎつね」の作者として知られるが、こんなふざけたタイトルの話も書いている。しかし、これは「自分は常に正しい、正しく道徳的であらねばならない」としてきた子供挫折を描いた小説であり、この社会弱者にあらゆる責任を擦り付けている様子を全く卑近話題から告発した話なのだ自分がした屁の責任かぶらされた、いつも屁をこいている少年への同情と軽蔑は、僕らの弱者への姿勢のものじゃなかろうか。

短いし、青空文庫で読めるのでオススメ

https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/3040_47823.html

仁木稔「グアルディア」

遺伝学の発展が少し早かったパラレルワールド未来舞台にした愛憎劇であり、変身ヒーローものでもある。ただのSFと違うのは、さまざまな文化が変容を受け、再解釈を受けて受容されることまでもプロットの一部として組み込んでいるところだ。さらには疑似科学陰謀論社会関係も描いている。今、読まれてほしい作家の一人だ。

仁木稔作品は僕の好み、ストライクど真ん中なんだけど、世界史や文化史、自然科学物語論の素養がないと(かじるレベルでいい)作者の構想を味わい尽くすのが難しいので、滅茶苦茶売れる作品にはならなそうだというのは認めざるを得ない。現に舞台ラテンアメリカ日本人になじみが薄いし、シリーズの別の作品中央アジアだ。それでも、伊藤計劃と並んで、社会学なんてつまらないって誤解を解いてくれた大きな恩がある作家だ。早くこのシリーズ最新刊が出ないか、今か今かと待っている。

イザベラ・バードイザベラ・バード日本紀行」

明治一年日本都市から農村を実際に歩いて見聞した手記である。率直に衛生状態の悪さやはびこる迷信批判している箇所はあるものの、その率直さが当時の日本がどんなだったか身びいきなしに教えてくれる。現代日本人が近隣の、例えば東南アジア諸国を見聞して不満がる、偽ブランドの横行や衛生状態の悪さ、家畜との同居や騒々しさなどが明治日本ではごく普通だったってことは知っておいていいと思う。

著者は北海道にも足を延ばした。アイヌ民族について日本人よりも好意的に描いている場面もある。しかし、当時の西欧人の感覚でよくわからないのだが、「粗野な外見だけどとても優しい目をしている」と褒めた民族のことを、別のところでは「将来の可能性を閉ざされ民族である」と書く点だ。もしかして、かつての人々が持っていた、文明と野蛮の間にある壁・差異イメージは、僕らが直観するよりもはるかに深刻な差別意識内包した、強固な偏見に根差しものだったのかもしれない。単純な軽蔑どころではない、もっとひどい無理解に基づいた恐ろしい何か。同じように、キリスト教によってこそ日本の悪習は絶えるという発想がどこから来たのか。そういうことを考える意味でもおススメしたい。

ハン・ガン菜食主義者」。

とても面白かった。父の暴力を遠因として、あらゆる動物的なもの嫌悪するようになった妹と、ただやり過ごすことで生きてきた姉を軸に描かれた三連作。壊れた夫婦描写に優れる。

妹は最後には精神を完全に病んで、何も食べられなくなるのだけれども、彼女が持つ植物になりたいという妄念が、本当に精神病の患者さんを観察したんじゃないかってくらい、細部にリアリティがある。

姉はおとなしいのだが、自分はただ忍従し、やり過ごしてきただけで、自分人生を全く生きていなかったのだと、夫の裏切りによってやっと気づく。夫は夫で、そのおとなしい妻に対して息苦しさを感じている。他の家庭のように、怒鳴り散らしてくれたらどれほど楽か、と嘆くのだ。

韓国ってよく叩かれているけど、日本と同じように家族のしがらみとかとかで苦しむ描写が多いので、意外とわかりやすい気がする。

進む→anond:20210301080225

2021-02-28

画期的な新技術を低コストで開発

アメリカ:確かにその開発コストは低いが、重要な関連パートの開発コストは含まれていないためだった。

ドイツ:確かにその開発コストは低いが、新技術が力を発揮するのは特定条件下のテストでのみだった。

日本:確かにその開発コストは低いが、サービス残業によって人件費が異常に低いことによるものだった。

中国:確かにその開発コストは低いが、核心部分が他国で開発された技術を諜報により得たためだった。

ロシア:確かにその開発コストは低いが、他国ではまず選択肢に入らない危険技術を含むためだった。

イギリス:そのような技術の開発を行おうと思っていなかったので、他国には画期的なのか・低コストなのか判別がつかない。


ブラッシュアップの余地がいっぱいあると思いますので、

ぜひ修正や追加などしていただければ。

anond:20210227154325

ほぼアニオリだよ人間パート

厳密には違うみたいだけど1クール目で猿の群れとの死闘の尺削ってまでやるエピソードじゃない

2021-02-27

夫と子供がいる女性と付き合っていた。
彼女都内公団住宅に住んでいた。夫の人がリストラされたためパートタイムで働き、病弱な子供の世話もよくしていた。
勤め先でたまたま知り合い、折に触れて身の上話を聞いているうちになんとなく、そういう仲になってしまった。
かかわった年数は長かったけど、同衾したことは数回しかない。彼女が泊りがけで表に出るのは難しかったし、相性もあまりよくなかったのか、お互い行為に没入できなかった。
夫の方には何の恨みもなかったので、罪悪感をスパイスに盛り上がれるような関係でもなかった。私は無理にがんばらないタイプなのだ努力が足りないのかもしれない。

でもキスはいっぱいした。
週末の昼下がり、彼女の家から数駅離れた駅前で待ち合わせ、特に見るべきもののない町並みを散歩し、見知らぬマンションエレベーター適当に上の階のボタンを押して、ドアが開くまでキスをし続けた。
彼女のことは大事に思っていたし、でも夫や父親の代わりになるのが無理であることもわかっていた。だからキスするしかなかった。当然、住民に出くわして赤面したこともしばしばだ。
彼女は「私は都合がいい女なんだからどうぞ弄んで頂戴」と悪ぶっていたけど、本当のところはどうだったのか。

パート先の不満やしがらみを日々愚痴りながらもそこから決して離れようとはしなかったのと同じように、きっと家族関係も保ちながらキスだけの交際で満足しているのだろう、と勝手想像していた。
しかし送ってくるメッセージが次第に真剣味を帯びてきて頻度と分量がどんどん増し、これ本当に自宅で書いているんだろうか、だとしたら家で端末に一日中かい合っているんじゃなかろうか、という規模になってきて、同居家族が気づかないわけがないと思うに至った。
これはまずい。既にもう背徳行為はしているわけだけど、露見することで周りの人をさらに不幸にする前にどうにかしなくてはならない、と思った。
責任を取るとか取らないとかい関係ではなくあくまでも対等の立場のつもりだったが、身一つの私と比べて彼女は失うものが多すぎる。加えて私にはどうしてもその先に踏み切れない事情があった。
夫と子供から彼女を奪う悪役になったら一生負い目になるな、という思いももちろんあったが、問題だったのが彼女の文才のなさだった。

飲食店勤めの彼女には小説家になる夢があった。なろう系というのだろうか、小説投稿サイトで発表している(もちろんペンネームだ)作品について感想を求められたりもした。
からさまなイケメン登場人物について「このキャラあなたモデルなの」と言われたこともあり、まあストーリーの都合上無理やり美化しなければいけない事情があるのだろうと苦笑するしかなかった。私は自分の分をわきまえている。
残念なことに、彼女には小説家の才能が決定的に欠落していた。なんというか、言葉が上滑りしているのだ。好きそうな小説雰囲気を真似ようとしているのはわかるが、読むのと書くのとでは話が違う。
ストーリー凡庸だとか構成よろしくないとかのレベルではない。自分の頭の中の設定を文章他人にうまく伝える、という第一歩の部分で、彼女はもう失敗していた。
夢見がちなのは悪くないけど、そのイメージを人にわからせるためには客観性必要だ、自分だけわかっていてもだめなんだ、ということを最初は間接的に、次第に直接的に伝えた。こちらの言い方も悪かったのだろう、最初は聞いてくれていた彼女も「あなたに何がわかるの」と耳を貸さなくなった。
医者とか有名スターとかが登場する話より、日頃話しているお店の話から膨らませていった方がリアル面白いエピソードがいっぱいあるんじゃないの」と言ったら「あなたは何もわかってない」と拒否レベルさらに上がった。そういう日常が嫌だから創作に走っていたのだろうか、とこれは後知恵だけど思った。

そんな関係に数年前、私の配置転換で終止符が打たれた。
出世の望みは絶たれたけどまあのんきに釣りでもして暮らすかね、と思ったらしっかり三人前ぐらいの仕事を背負わされ、支店残業続きの毎日だ。世間は厳しい。
飛行機代出すからたまに遊びにおいで」と彼女に言ったが、パート主婦には無理であろうこともわかっていた。「もしかたらこれを機会に彼女が一大決心するかも」というずるい期待もほんの少しだけあったのだけど。
そして、もしそれが実現しても、才能のない作家志望者との同居に私が耐えられるかどうか微妙なことも知っていた。もともと小説の話がきっかけで付き合い始めたのだったけど、同じ言葉が通じない相手との生活には現実感を覚えられなかった。
メッセージのやりとりは次第に間隔が空き、やがて途絶えた。SNSなどの共有はいつの間にか解除され、モデル小説も消えていた。そういうことなのだろう。

コロナで長らく出張とはご無沙汰だったが、来月末に久々の東京本社出張を予定している。
彼女の唇の感触を思い出す。そばに行くことを思うと少しだけ心は騒ぐけど(会社そばにもキスしたビルはある)、たぶん彼女彼女なりにけりをつけた関係だろうから今更波立ててはいけない、と思った。私はがんばらないタイプなのだ

anond:20210226230650

蜘蛛ですがなにか?」は悠木碧オンステージって感じで面白い

人間パートは良い骨休めになって丁度いいと思うし、内容は正直どうでもいい

悠木碧がしゃべくりまくる事に価値がある

anond:20210227120156

俺はオーナー社長から雇われじゃないよ

小さい会社だけど

役員正社員は身内だけで、あとは全部パート派遣

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