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2024-05-12

詩とか俳句短歌について思うことメモ

もう人生の折り返し点をすぎて久しい。目を通す文字は、仕事書類ばかりとなった昨今。

でも小学校高学年から中学生にかけての頃に、文学少女に憧れた時期があった。

書店の奥のほうにいっては新潮文庫コーナーで、適当に数冊手に取っては解説に目を通したりしていた。

まれて初めて自分で買った詩集は、井上靖詩集だった。小学校5年生か6年生の頃だと思う。

頁を開いたとき、これは詩なの?というのが最初感想だった。普通に文章だったからだ。

調べてみると、井上靖の詩は、散文詩という形式らしい。なにが自分の知っている詩と違うのだろうというところで

「韻」という言葉もその時初めて知った。

井上靖詩集を手に取ったのは、国語教科書に載っている著者の本でなるべく読みやすそうなものを探したからだった。

というわけで、あすなろ物語のついでに手にしたのが、人生最初詩集だった。

小中学生の頃、国語の授業で、詩や短歌に少し関心をもった私は、韻を踏む、という作法が苦手だった。

季語などルールがあったり、韻で楽しめなければならない、みたいなもの短歌俳句だとすると、ちょっと縁がないなと。

特に覚えているのは、中学校の時習った在原業平短歌に、かきつばたを詠みこんだものがあるが、韻だけでなく、言葉ニュアンスにいろいろな仕掛けを作らないと詩として成立しないのかと思うと到底自分には向いてないジャンルだった。しかし、そうはいっても、短い言葉で何かを表現してみたいという思いは消えず、ひそかに詩集をつくって引き出しの奥底にいれていた。


井上靖の詩のなかに

幼少の頃、川辺の石段の下で手を洗っているとき不意に石鹸が手元を離れ、深みに落ちていったという情景の詩があった。その喪失感をその後の人生でも刻まれているという内容だった。これなら自分でも書けるかもしれない、と思った。

自分世界表現の仕方や詩の味わい方を学べたのも井上靖の詩の影響が大きかった。

例えば、雪という詩がある。


 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

 こういう二行の少年の詩を読んだことがある。

 十何年も昔のこと、『キリン』という童詩雑誌

 みつけた詩だ。雪が降って来ると、

 私はいつもこの詩のことを思い出す。

 ああ、いま、小学校教室という教室で、

 子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。

 この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。

 勤勉、真摯調和

 そんなものともどこかで関係を持っている。

井上靖詩集運河」より

中学生の私は、なるほどと思った。

詩というのは、雪が降って鉛筆の字が濃くなったという描写やその言葉なかにあるのではなくて、物語は書かれてない背景のなかにあるのだなと。

鉛筆の字という描写だけだったら、だから何?という感想しかない。しかし、鉛筆を持つ誰かの表情を想像し、その背景を想像して足してあげることで一枚の絵になる。

井上靖の次に手に取った詩集もよく覚えている。

武者小路実篤だった。やぱり散文詩だった。

当時、大好きだった先輩が「友情」を読んで感動したといっていたので、友情ともう一冊詩集を手に取った。その後しばらくして、私の失言が原因で先輩は私からフェイドアウトしていった(つまりフラれた)ので文学をダシに先輩と仲良くなろうという作戦は失敗した。しかし、武者小路実篤の詩はそんな私をなぐさめる言葉にあふれていた。

いじけて 他人にすかれるよりは 欠伸(あくび)して他人に嫌われる也 夏の日。 嫌う奴には嫌われて わかる人にはわかってもらえる 気らくさ。


ほどなくして、種田山頭火という自由律俳句というジャンルを知った。

山頭火面白い普通俳句じゃないところがいい。規律から解放されるってすばらしいことだと。

定型詩嫌いな私にとっては、ある意味で、俳句短歌エントリーポイントとなって、

新聞の俳壇や短歌欄に時々目をやるようになった。

いわばお勝手からこっそり入門したような形だ。

しか俳句は、季語の煩わしさにどうしてもなじめず、自分には遠い世界のままだった。

いつしか手にしていたのは、興津要解説する江戸川柳 誹風柳多留だった。古典落語にはまり始めた時期だった。

剣菱という酒を飲むことを江戸時代の人が剣菱る(けんびる)と言っていた、など、現代言語感覚と近い、興味深いことがいろいろと書かれていた。

エロい川柳結構好きだった。今でいうサブカルチャーだ。

その後は巴毎晩組み敷かれ

木曽義仲の元を離れ、和田義盛に見初められ身柄を預けられた巴御前、ネトラレ系の元祖ともいうべき味わい。思春期の私はこうした江戸時代川柳妄想たくましく想像し、手が動いた。五七五だったら、こっちの世界のほうが楽しい

一方、短歌のほうは、というと、当時の朝日歌壇は毎週とても楽しみにしていた。

俵万智サラダ記念日ベストセラーになったからというのとは全く関係なく、プロではなく、市井のいろいろな人が短歌を詠んでいるということが興味深かった。

例えば、こんな一首。

わが胸にリンチに死にし友らいて雪折れの枝叫び居るなり

あさま山荘事件を起こした連合赤軍幹部坂口弘収監中の東京拘置所から毎週のように短歌朝日歌壇投稿していた頃だ。

朝日歌壇では他にも穂村弘がいた。短歌表現する世界の幅広さを朝日歌壇で知った。

そして渡辺松男太田美和が常連投稿者として名を連ねていた。

風花って知っています

さよならも言わず別れた陸橋の上

渡辺松男太田美和は実社会で互いに関係があるわけではなく、それぞれの思いを歌に込めていたのだと思うけど、なぜか不思議と互いに呼応し合うものがあった。これは当時の歌壇リアルにみていた人にしかからないことだけど。雨の森や樹々など独特の世界観を表現する渡辺松男に対して、雨の日に部屋にこもれば憂鬱発酵すると詠んだりする太田美和。

生活で恋をしていた私は太田美和の言葉自分を重ね合わせた。


でもこのころが私の文学少女期のおわりだった。

大学卒業したものの、就職できずに苦しむ時期がやってきた。就職氷河期というやつだ。

生活が一変した。

書店で立ち寄るのは、奥の文庫コーナーではなく、店の前の新刊コーナーであり、資格取得のコーナーだった。

購読紙も朝日新聞から日経新聞に代わり、東洋経済となった。

世の中からどんどんと取り残されてゆく焦りでいっぱりになっていた。

山頭火武者小路実篤もへったくりもない、そんなことより面接資格だ!という日々。

就職が決まってからは、病気になったら人生終わりだし、干されたら終わり。もう一歩先に、もう一歩とただひたすら走り、走らされる人生が始まった。

たまに思い出しては、現代短歌最近の潮流を知りたくなって、枡野浩一の本を手に取ってみたりはしたものの、ピンとこなかった。

若い頃あれほど好きだった渡辺松男も改めて著作をみると作風が変わったのかと思うほど、何一つ言葉にくすぐられることなく、不感症になっていた。変わったのは自分のほうだ。


それから数十年、あるとき気が付くと、新しい家族が増え、家が建ち、旅行などしている。

そういえば何十年も詩や短歌を目にしていない。寺山修司の本は引っ越しのどさくさでどこかにいってしまっていた。

思春期のことを遠く思い出すようになった。実家の部屋の引き出しにはまだヘンな自作ポエム集が眠ってるはずだ・・。自分死ぬ前にはなんとしても奪取してこないといけない。

中年になっていいかげん自分限界を悟って、ふっと一息いれた、という形だ。

ふと思い出すのが、最初に買った井上靖詩集

 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

この二行の子供の詩を、何十年も経って思い出す井上靖感覚がとてもよくわかるようになった。


これは人生の楽しみを食に見出して、ワインをたしなむようになってから思ったことでもある。

詩を楽しむということとワインを楽しむことには、ひとつ共通点がある。

どちらもウンチク語ってめんどくさい奴がいる、という意味じゃない。

鉛筆の字が濃くなる、という情景として、勤勉で真摯子供の姿を思い浮かべる、という

文として書かれていることと、書かれていない想像の背景の補完的な関係は、ワイン食事、一緒に食事するひととの関係によく似ている。

ワインの味や香りは、それだけで勿論、それぞれのワインに特徴があるし、品種ビンテージ気候土壌などさまざまな情報がある。

しかワインのおいしさを決めるのはそれだけではない。過去に飲んだ記憶とか、一緒に食べているもの、そしてそのとき話題、体調などに大きく左右される。

だって同じことで、喉が渇いているときの一杯と会議中にやり込められているときの一杯は全然違うはずだ。

マリアージュという言葉があるように、ワイン一種調味料として機能するため、食べ合わせ重要だ。

またワインプロファイル情報あるかないかも味を左右する。

ブラインドで呑むワインはどんな高級ワインだろうが、初見ワインしかない。ワインの特徴まではわかってもそこまでだ。

逆に偽の情報表現かに補完してしまえば、コンビニ販売しているワインを高級ワインと偽って出してもたいていの者には気が付かれないだろう。

ワインを色やら香り、余韻など物理的に因数分解した表現ができても、美味しさは客観的規律として表現することはできない。

詩も同じだと思う。規律ばかりを語るひとがあまりにも多い。本居宣長には悪いけれど、歌をつくるのは道だとしても楽しむのは道じゃないと思うんだよね。

井上靖が「小学校教室という教室で、子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。」というとき井上靖にとってその詩に初めて出会ってからの何十年間が効いてくる。井上靖は詩は規律ではなく、詩との出会い方だと教えてくれた人だ。

その情景を自分のなかでセットできるかどうかは、鑑賞眼の問題ではない。

どちらかというと、そのような情景がセットされてしまう、長年の思いの蓄積、その詩と出会ったときメンタル、いわば偶然の力だと思う。

渡辺松男太田美和が並んで歌壇掲載されていたあの空気感にしても、あのとき限りのものだったのだろう。

失恋をして武者小路実篤の詩に慰めれられた思い出もそう。まさに一期一会

先ほど、卒業してから詩どころではなくなったと書いた。

そのとき自分が置かれれる状況やそれまでの経験によっては、詩に対して、鈍感になることだってあるのだ。


ところで、先日、Yahoo芸能ニュースをみていたら、TBSプレバトというバラエティー番組で、俳句を競う企画があって、ある芸人俳句先生から5点と酷評されたと報じていた。

お題は「文房具」で彼女が読んだのは

消しゴムが 白き水面に ボウフラを

というもの。作者は「頑張って勉強して、消しゴムを何回も消すと、消しカスがたくさん出る。それが白いノートにたくさん積もっていると、ボウフラのように見えるという句です」と意味説明したものの、腹が立つ、とまで評者先生にののしられている。

ちょっと間抜けた感じはするものの、正直、なんでそこまで素人俳句酷評されなければならないか理解できなかった。だが、番組演出脚本としてはそれがオチなのだろう。

演出もさることながら、これは、他の出演者俳句が以下のようなものだったことも影響しているように思えた。

迎え梅雨 紙端に滲む 友の文字

虹の下 クレヨンの箱 踊り出す

天王山 黒ずむ袖に 薄暑光

薫風や 隣の君と 教科書

こんなふうに優等生を気取った俳句がずらりと来たら、それは「お約束」として、こき下ろすしかないのかもしれない。

バラエティー番組のなかで俳句を味わうということはつまり、こういうことなのだ。その芸人に対するイメージ作品クオリティが補完されてしまうのだ。

しかし、この句が仮にお笑い芸人ではなく、どこかの学校児童生徒が作ったものであったとしたらどうだろう。

消しゴムをかける姿は、情景としては授業中であることを示唆している。5月番組文房具からまだ気持ちフレッシュだ。だけどがんばろうという気持ちは長続きしない時期でもある。

ぼうふらにみえるほど消しゴムをかけるくらいだから、授業中、何度も消していて、その間、ノートをとる手が止まることになっただろう。

それでも授業はお構いなしに進んでいく。溜まってゆく消しごむのカスからは、授業についていく焦りとともに、生徒のひたむきさ、間違って消すことが多い生徒のどんくささも垣間見られる。

いかげん疲れたかもしれない。めんどくさいと思ったかもしれない。

一方で白い水面(ノート隠喩)は、清潔さや純粋さを象徴している。

ふと手を止めた瞬間に、そこにボウフラがいるようにみえた、というのは、一瞬立ち止まってボウフラ?などとくだらないことを想像してしまった自分の不純さや切れた集中力で抜けてしまった気力(投げ槍感)との鋭い対比となっている。

と、このように解釈すれば、俳句としてむしろ「ボウフラを」で間抜けた形で止めた意味が出てくる。そこから先は、苦笑いなのだ

ボウフラを季語と認めるかどうかはわからない。しかし、純粋に詩としてみれば、消しゴムとボウフラという組み合わせは非常にユニークだ。

また、どんくさいもの弱者がボウフラというノート上のより小さい存在視線フォーカスする、という手法小林一茶方法とも通じるところがある。

番組の評者は、この芸人俳句酷評したうえ、次のような添削をしたという。

しかすはボウフラみたい夏休み

夏休みかよ。口論の途中で勝手に話の前提を変えられたときのような不快感を覚える添削だった。消しかすって文房具じゃないし。

しかし、誰しも詩に対して鈍感になる、そういうことはある。端的にあれバラエティ番組からね。

ただ、私の場合、やっぱり俳句には縁遠いのだろうと思った。俳句がメインのカルチャーであろうとする、優等生を選ぼうとする、そのいやらしさも嫌だ。上品そうな季語を競うかのような世界一種ルッキズムだ。夏休みかいって勝手おめかしさせようとするんじゃねーよ。

そういうところがまさに、かつて私が川柳などのサブカルに引き寄せられるひとつ動機だった。ボウフラにシンパシーを感じる感受性は恐らくはかつて親しんでいた落語川柳で身につけたものだろうからゆりやん一句を悪くないと思うのは邪心かもしれない。そもそも番組ADがテキトーにつくりましたってオチかもしれないんだけどね。

300円でおいしく飲めるワインもあれば、駄作でも楽しめる作品もある。そういうことだと思う。

2024-04-28

特別な水切り石を専門家の手で設計すれば水切りの新記録が出る!みたいな番組をやってたんよね

それで専門家が「5角形は合理的だ」みたいなウンチクを語りだすわけよ

で、どうなったか普通の石より悪化してんの

やっぱ実験を伴わない学問象牙の塔だね

2024-04-26

ちょっとした文章からでも書き手の心や性格知的程度ぐらいならわかってしまうのことの実演

厳然たる事実として「間違いを指摘された話」ではないからね。

間違いともそうでないとも判断する材料はどこにもない。

と、敢えていちいち丁寧に応じてやったところで何も無い。

はい今日の教材はこれデース

当人イキったそばから消しちゃったので貼りまーす

  

   

1.自分ゲロってしまってる部分

厳然たる事実として「間違いを指摘された話」ではないからね。

へっ嘘だね

お前が全部書いちゃってるのに何言ってんだか

一緒にお前が書いたこと読み返そうか?

 

時事系の増田記事書くとcider kondoとかいおっさんブコメでクソ偉そうに採点してくるのは本当イラっとする

まあNGしたけど。

「この部分はまあ合ってるが〜」みたいな、おめえの採点なんかどうでもいいんだよ

「この部分はまあ合ってるが~」ってのは”合ってない部分がある”時に言われることだよ。

自分で口走った通りお前は間違いを指摘されたんだよw

 

   

2.人格から透察できる部分

しかもお前みたいに余裕なくてプライド高い奴は

その間違い指摘が正しくなかったらそれこそ血相変えて&鬼の首取ったような勢いで

「cider kondoとかいおっさんが俺のことを間違ってると言ってきたが

これこれこのように俺は正しくてこのおっさんの方が間違ってますう~~~バーカバーカ!」

ってなるよな。

  

あとからそのことを振り返る時も

「cider kondoとかいバカが困っちゃうんだよねえww」というもっとはっきりした非難になるはずだし

そのことを語る時はもっと自信に満ちた勝ち誇った態度になるはずだ。

でもそうなってない。

    

実際のやりとり見なくてもどっちが優勢だったかぐらいわかっちゃうんだわ。

  

  

3.態度から推測できる部分

時事系の増田記事書くとcider kondoとかいおっさんブコメでクソ偉そうに採点してくるのは本当イラっとする

お前みたいな奴が間違ってないことを間違ったように指摘されたんなら

こんな「採点してくる」」「イラっとする」なんてマイルド批判になるかよw

単純に日本語がおぼつかないリアル知恵遅れが多いけどな、増田トラバは。

知恵遅れとかそういう語彙がポンポン出る程度には慎みの無いお前がcider kondoとかいおっさんに変に弱気なのは何故だ?

おっさんから受けたその指摘自体はぐうの音も出ないほど正しくて、

「cider kondoとかいおっさんに一本取られた!くやちい!」と自覚してっからだろ?w

 

まあNGしたけど。

これだけ居丈高攻撃的なお前、

そしてそんな過ぎたことをグチグチ愚痴るぐらいには流せないお前が、

どうしてNGなんていう消極策を取ったかも明らかだわな

そのおっさん知識で勝てないと自覚たから逃げたんだろ?

  

  

4.負け惜しみと逃避的態度からわかること

「この部分はまあ合ってるが〜」みたいな、おめえの採点なんかどうでもいいんだよ

ダラダラ関係ないウンチク垂れてくるし

自分が正しくてそのおっさんが間違ってるなら

ぜ~~~~~ったいこんな微妙な言い方にはならない。

普通の奴でもそうはならないし、お前みたいな性格の奴なら絶対にならない。

   

「俺が正しいことを書いたのにこのおっさんがさあ!w」

「俺の増田を間違い呼ばわりしたんだぜ!?てめえの方が間違ってるのに!wwww」

っていうだろ?お前は。

  

なのに「採点ウゼエ!」とか「薀蓄ダラダラ!」とか微妙文句しか言えないのは何故だあ?

間違いを指摘されてその指摘が正しくてぐうの音も出なかったからだろ?w 

    

  

あとお前は自分の口癖自覚してる?

やけに攻撃的な割に「相手してない」 みたいなアピールが異常に多いんだわ。

そして「相手にしてないし!」って書いたものすら慌てて消してしまう。

もうお前の性格手に取るようにわかるぞ?

これまでどんな人生だったか結構わかる。

  

   

……このていどのことはこんな短い文からも読み取れちゃうんだわ。

お前の一件口汚いだけの中身の薄い文章にもお前という人間情報が染み出してて

読む人間が読めばお前がどういう人間でどういう経験をしてどういう感情を持ったのかがわかるわけ。

でもお前はそういうバレバレ感すら気付いてないだろ?

これが知的能力の差って奴なんだ。

お前が執着して悔しがってるサイバー近藤っておっさんにもそういうのを見せられたんだろ?

   

客観的に見てお前は平均以上に知能高くはねーし

その時事についてもそんなにものを知らないんだろう

なのにプライドばっかり高くて大したこと言われてなくても打たれ弱くていちいち傷付くから努力も出来ない

当たってるだろ?

 

 

お前全然したことない人間だよ。

それをビビらず認めないと何の成長もないと思う。

  

 

2024-02-18

日本酒の分類

戦前の話はしない、意味がないからね

日本酒「"添加物"で伝統的造り方が減少」は問題

https://toyokeizai.net/articles/-/733193

この記事を受けて書かれたのがこの投稿

日本酒「"添加物"で伝統的造り方が減少」していると嘆く人は、山廃を飲まない方がいい

https://shouyutechou.hatenablog.com/entry/2024/02/18/023352

ブコメとかでは

「1合700円とか、せいぜい1000円の酒」 → 「合」でなく「升」が正しい。これを間違えている元記事もひどいが、それを指摘しない本記事もひどい。「一升瓶でなく居酒屋の値段だろ」というが、相場を知らんのか。

とか書かれてる

相場感でいうと、酒の値段はここ40年くらいそんなに変わってない

鬼殺しみたいな合成酒と呼ばれるものなら、今でも一升600円位で飲める


昔は、日本酒級別制度というのがあって、特級/一級酒/二級酒とか呼んだ

その二級酒というのは、特級/一級に「該当しないもの」なので

そりゃ酷いのも売られていた

酔えるだけで飲めたもんじゃないって感じ

そのイメージを引きずってる古い人は添加された日本酒を嫌う傾向にある

今は、この日本酒級別制度廃止された

wikipediaにも記載があるが、移行期には「特撰」「上撰」「佳撰」などの酒も売られた

覚えてる人もいるかと思う


いまでは、日本酒の分類は、「純米吟醸本醸造合成清酒」「生原酒、火入れ、雫吊り、ひやおろし」などの感じで行われている

合成清酒」はアルコールに糖類、有機酸、アミノ酸などを加えて、清酒のような風味にしたアルコール飲料で、最近のは味の調整がきちんとしていて以外に飲める


大吟醸吟醸本醸造の違いはというと、精米歩合である

70%以下を「本醸造酒」

60%以下を「吟醸酒」

50%以下を「大吟醸酒」

60%以下の酒を「特別本醸造」とか言って売ってる場合もある

純米」がつくと、米と水だけで作っている

純米がつかないのは、醸造アルコールが添加されている


生と火入れの違いは

加熱して酵母菌の数を減らし、熟成の度合いを抑えるかどうかにある

二回の火入れをしたもの熟成が抑えられ味の変化が起こりにくく保管しやす

生原酒は、この火入れを行わない酒で、搾りたての風味を損なわずに飲めるのが売りとなるが味の変化が早い

・買ってすぐに飲む

・開けて一週間後に飲む

・開けてひと月後に飲む

・未開封でひと月眠らせて飲む

それぞれで風味が変わるのが生原酒

温度変化はそのまま味に直結するので、管理の悪い居酒屋や、転売屋などから買うと、逆に火入れよりもまずい酒を飲む羽目になる

「無濾過」と付けば、商品化するためのろ過作業を行ってない酒

「袋吊り」「雫取り」などとつくものは、ろ過だけでなく「絞り」も行わない酒で

主に品評会などに出される類の酒となる

「袋吊り無濾過生原酒」として流通するものは、まぁ蔵で上位に入る酒と思って良い

適切に管理された火入れ酒は、生原酒に劣らない風味を持ってることもある


有名な上善如水がヒットしたことで、「飲みやすい酒」が全国的に作られるようになった

また、物流の発達で「生原酒」などが全国に配送可能になった

この2つをして、落ちていた日本酒の人気が復活していくことになる

生原酒などは、本来神に捧げる酒(奉納される酒)で、地元しか飲めない酒だった

大元記事では

「おいしい酒」と「残念な酒」があり、選び方を間違えると、おいしい酒にありつけない

などと書かれているが

そんなことはない

味の好みで「日本酒度」の高低(甘口辛口)が影響するため

高い酒だからうまい訳では無い

この辺はワインと一緒だ

甘口は単に重いことを指し、本当に甘いわけでもないというのは知っておいた方が良いだろう

呑み口が甘い酒を飲みたい場合、淡麗辛口の酒を飲む方が甘く感じることもある

日本酒度の表記は信じずに、酒屋の主人に好みを話すのが良い

そして、うまい日本酒を飲みたいなら

それで選んでくれる程度の知識を持つ酒屋で買うべきだ




ではでは

高い酒とは?となってくる

コレもまた有名な獺祭の「磨きその先へ」が大体四合で4万くらい

この値段は何であろうかと

もちろん、酒蔵の技術の粋を集めた、みたいなことも関係はするが

大概においては、酒米の削り具合が影響する

ちなみに、磨き二割三分で77%を取り除いている

この磨きを行うと、雑味が減り、飲みやす日本酒になる

完全に好みの問題ではあるが

雑味のない日本酒は、うまいと思われやすい酒だ

芋焼酎のように人を選ばない

磨きその先へは、当然にその先へ進んでいる

ぶっちゃけ、米残ってないんじゃないの?と思ったりもするが

まぁ、削れているのだろう



合成清酒で、一升が700円~1000円くらい

一般流通酒で、一升が2000円くらい

蔵の上位酒とかで、一升が4/5000円くらい

雫取りとかで、一升が10000円くらい(というより、四合で5000円という方がいいか



たまに美味しいお酒を飲みたいって人は

信頼できる酒屋で四合5000円くらいの酒を買って

フレッシュなうちに飲む(飲み切る)のが良い

最近の四合5000円の価格帯は、あまりハズレがない

(どこの蔵も、フルーティ香りの飲みやすい生酒を出してる)

ちょっと口に合わなくても、1週間くらいで好みの味になることもある



ちなみに、元記事の「添加」は、醸造アルコールですらなく、乳酸菌の話で

乳酸添加の有無をききわけられない、ききわける努力もしない業界には評価するものとしての存在価値はない

みたいに言われたりするやつ

自分のことを「通」だと思いたい人に歓迎される傾向にある情報

ここまで来ると、もうウンチク摂取してる状態になってしま

日本酒会などで隣に座るとウザいってな人になってしま

乳酸菌を添加するかどうかというのは、「物語」の問題だと思う


ガルパンで有名になった大洗の月の井酒造も

オーガニック日本酒」なる物語を売りにしていて

人工的なもの基本的に何も加えない究極の自然製法

と謳っている

土地の酒」と呼べるものを作りたいという考え

蔵の人は、当然に好みが出るだろうし、既存客は嫌うかもしれないとまで言っていた

毎年味も変わると

その年の米、その年の水で造った酒は、本来意味でその年その土地の酒といえるのではないか

日本酒会のような場で語りを聞いたのだが、それ自体は悪くはないと思った

実際飲んでみると「和の月」は好みが分かれるだろうなとも思った


これは乳酸添加したら不味いという話ではない

日本酒にどんな物語を見出すかという話だ

2024-02-01

日本酒ワイン知識があればアル中でも許される的な風潮

SNSプロフィール欄に日本酒ワイン民間資格を取りましたと書いてる人や、酒やらバーやらのウンチクを語る人たち。

酒量や飲み方が完全にアルコール依存症でも注意をされにくい印象。

同じヤニカスでも、紙巻タバコ電子タバコ、加熱式タバコだと迷惑なヤニカス扱いされるのに、葉巻だとなぜか大人の嗜みになってしまうみたいな感じ。

ニコチンアルコール毒物なのに「ニコチン規制されたら次はアルコール規制されると思ってました」と彼らは大抵言う。

まあでも自分の生きがいが規制されたら誰でも反発したくなるよな。

2023-10-25

Z世代こち亀全巻読んだ

一桁巻 つまらん。とにかくつまらん。程度の低い暴力ギャグの嵐。

10~30巻 ウンチク回という概念確立していきどんどん当たりが増えていく。新キャラ回は昭和ギャグ微妙

31~100巻 面白い。油が乗ってる。ウンチク系でなくもてチラっと出てくるIT機器なんかが時代を感じさせて面白い時事ネタをいい感じに絡めると受けるという感覚を作者が身につけていて、それが今読んでも面白い要素になってる。でも新キャラ回は微妙オカマネタとかも面白くないものが多く感性が古いと感じる。

100巻~ 段々と劣化していくのを感じさせられる。時事ネタの使い方も乱暴というか、展開がワンパターンすぎる。ワンパターンであること自体天丼として受けるという謎の思い込み悪化していってる感じ。作者自身が歳を取ってお約束通りであることを過剰に面白く感じるようになったのか、オチが見え見えの展開だらけになる。そこからのひねりが薄い。新キャラの中でも悪名高い寿司屋一家は本当にエグい。特に檸檬が関わると中身がスカスカになる。キャラ自体別に悪くないのだが、あのキャラを使って作者が作ろうとする物語が軒並みしょーもない。マジで酷い。オチに向けた起承転結が始まると「あー……もう読まんでええな」となるレベル

2023-10-12

頭文字Dは観戦に難があるのが常にネックだったな

技量解説させようにも本人が後からついていくでもしない限り戦況を把握しようがない

から事前事後のウンチク語りばかりになってしま

anond:20231012155155

調理ちゃうと素材分からなくなっちゃうなんてあるあるじゃん

スーパーキャベツレタス白菜区別はついても煮たり焼いたりすると分からなくなるんだろうね

おとなしく出された物を残さず食べてくれるならいいじゃない

日常食事まであれこれウンチク言われるよりいいよ

2023-10-08

anond:20231007180430

明らかにあれは作画ミスだと思うがDJからの熱いウンチクを聞いて新たな知見を得た。ありがとう

2023-08-06

好きな野菜そういう事じゃないんだよなぁ〜ランキング

3位:ニンニク

・育てられ方的には、まあ野菜

・でも、そういうことじゃないんだよなぁ〜

・じゃあ生でサラダに入れるか?

香味野菜ではある?

・でも、なんか、そういうことじゃないんだよなぁ〜

2位:ジャガイモ

・北の方のヨーロッパガッツリ主食

・なんなら、ほぼ「メシ」

十中八九デブ

フライドポテト野菜なので云々というサンドウィッチマン伊達受け売りを喜々としてカマすことで一笑いとろうとする、セルフブランディングに余念がないつまんないデブ

1位:メロン

・「スイカメロンウリ科から実は野菜」の雑学披露したいだけの頭でっかちウンチクバカ野郎

・「じゃあオイラ世間一般にはクダモノとされてるメロンいっちゃうもんね〜(笑)」って言いたいだけのトンチ野郎

・たっけえメロンを食い慣れてるけど偏食を克服できない名門お受験中学眼鏡野郎

2023-06-25

Lawless爪Second-class

(すべて妄想バンドヒストリー

吉田アキコは、京都実家家業旅館業であったにも関わらず

コロナ禍の最中旅行業支援など実施する政府はクソ!」

と息巻いたせいで実家に居辛くなってしまった。

父親から

「お前が呑気に実家暮らし女学生身分音楽などやっていられるのは誰のお陰だ」

という言葉は、学費生活費人質にとった恫喝だとも思った。口喧嘩なんかしたくもないから細心の注意をはらって生きてたのに。

大学を休学し、女子大生というアドバンテージを使って水商売で働けば一人暮らし生活費と、あと1年分の学費を貯めることなどチョロいだろう、そう思っていたが、その見通しは甘かった。

そもそもコロナ禍で飲食業は店を閉め、風俗業も同様で客足が途絶えていた。そして少ない客を奪い合っていたからか、働き始めたキャバクラでは現実の厳しさを味わっていた。

売上No.1の嬢は女王様として君臨し、それに付き従う子分の女がいて、悪口、陰口、ちょっとした意地悪、接客妨害といった小さな棘のような攻撃女王様子分からチマチマと食らうのに辟易していて、周りの女たちも庇ってくれることはなかった。

常連客の威張り散らして自慢話ばかりの禿げた社長に「寂しいから会いに来て」とLINEするのもアホらしくてやってられず、旅館の娘なのにサービス業がまったく向いていなかった。そもそもそれほど器量が良い方ではないということも改めて思い知らされた。

結局、職場と住処を幾つか変わり、大阪東大阪スナックカウンターレディとして働いていた頃には大学を休学し実家を飛び出してからニ年ほどが過ぎていた。それでも大学に戻るつもりではいたから、何度失ったって取り返してみせるよ、と思っていたし、偉そうな社長が高級腕時計を見せびらかしながら話すねちっこいエロ話より工場労働者の陽気なシモネタの方が笑えて楽しかった。アパートから近鉄電車で二つ向こうの駅には司馬遼太郎記念館もあった。

少し生活が安定してきた頃にアキコは音楽活動を再開する。

京都時代実名活動していて、雑にピックアップを埋め込んだアコギを掻き鳴らして電子的に変調した爆音ギターにのせてフォークを歌うというスタイルだったが、休学して一人暮らしを始めてから音楽どころではなかった。

一度、東京ハードコアバンドVoで誘われたこともあったが、パンクというもの中央にいてはならぬ、周縁にいて少数派として生きねばならぬ、と頑なに思っていたのでそれも断ったのだ。

だが、遂には名前を変え「東大阪半日夢想沿線」という名で電子楽器によって幻想的で悪意のこもった電子雑音を奏でるスタイル活動を再開した。激しいライブアクションのせいで機材はすぐに壊れてしまうから楽器日本橋中古屋で安物ばかりを揃えた。

再開した音楽活動は客こそ少なかったが手応えはあった。しか名前を名乗るとギョッとする者もおり、また年配の人物に「極左テロリスト名前などを元ネタにして、被害を受けた人や家族が知ったらどう思うのか」と指摘され、己の軽率さを悔い、この名前を名乗ることも音楽活動も中断してしまったのだった。

そんな折に近鉄布施駅の近くで垢じみてうずくまっている女がいるのを見掛け、若いのにホームレスだろうかと目が釘付けになっていると、その女がこちらを見つけて「金を貸して欲しい」と近付いてきた。よく見ると女は女王様金魚のフンのようにくっついていた子分の女、ジュリだった。

話を聞くと、女王様は客だった起業家と名乗る男に入れあげてしまって、男が何をしでかしたのかフィリピンに逃亡すると女王様も後を追って行ってしまったのだという。女王様がいなくなるとジュリはたちまち他の嬢からいじめられるようになり、店を辞め、あれやこれやがあって住む家もなくなってしまったのだった。

散々意地悪された女だったが、彼女が弱さゆえに強い者に媚び付き従っていたことや、色んなことを我慢している女は強くて奔放な女に憧れてしまうことをアキコは薄々知っていたから哀れに思い、数日なら部屋に居てもよいと伝えた。そういう女は痛みにとっても弱いから。ジュリは泣きながら今まで自分がしてきたことを侘びた。

ジュリは意外と生真面目で、アキコが仕事から帰るときちんと部屋を掃除してくれていて、冷蔵庫にあるもの食事なども用意してくれた。そしてある日、部屋に帰るとジュリは開け放った窓に向かってアキコのギターを爪弾いていて、それはラジオからよく流れてくるOfficail髭男dismの曲だった。

アキコは脳内火花が散って、ジュリバンド結成を持ちかけた。バンドをやるならまだ部屋にいてもいいと交換条件もつけた。ジュリは喜んで同意し、よくよく話を聞くと中学時代軽音楽部であったらしい。そして中学卒業してから家を出て働き始め、ひょんなことから女王様と知り合い水商売で働くようになったのだという。隠し事だらけ継ぎ接ぎだらけの一人で心細く生きていた女が筋の悪い人物メンターだと思い込むことはよくあることだ。そして年上だとばかり思っていたが、ひとつ年下だということもようやく知ったのだった。

早速近所のハードオフに行ってエレキギターベースを見繕って一番安い激安の物を購入した。ジュリヒゲダンを爪弾いていたこから、今度はポップなものをやってやろうと思い、それらしい曲を捻り出したが、アキコはベース初心者ジュリギターブランクがあり、リズムは安物の電子楽器だったので、劣化したビッグブラック、初期の少年ナイフからも百万光年離れているような、やさぐれパンク以下の酷い感じにしかならなかったが、それは初期衝動ゆえである宣言することで自分たちを納得させた。バンド名もOfficial髭男dism名前を反転したような、公式に対して無法、髭に対して女の装飾の象徴である爪、そしてダンディズムという一流の男に対して二流や二等、二級品という意味を冠して、Lawless爪Second-Classと名付けた。何事もうまくいっていない自分たちにはお似合いの名前だと二人で笑いあった。

数曲をでっちあげ、今度はPOPロックをやるのだと意気込んで、アングラ凶悪バンド演奏しないような阿倍野にあった小洒落ライブハウスオーディションを受けた。

「まあええんちゃう?」という曖昧な判定だったが、出演はさせてもらえることになった。

阿倍野ライブハウスに出入りするようになると、女二人だと色んな男が声をかけてくる。なぜならカワイイ系のアクションジュリはとてつもなく上手かったから。でも音楽好きやバンド仲間だと思えば話も弾むが口説かれたりするのは面倒だった。しかしこっちはキャバ修行した身だ。うまくかわしていたし、ジュリはその辺りの身のこなしも上手かった。それでも面倒くさい人物もいた。

そのライブハウスに出入りするベテランブルースマンで、最初は何かと世話を焼いてくれる風に近付いてきたが、だんだんと遠慮がなくなってきて、あれやこれやと説教をするようになっていった。相手をしているとイライラしてくる。なぜこうなのか。ワガママ放題大人たち。どうして若い女は何も知らないと思っているのか。

ある日、演奏を終えて楽屋に戻ると、当日は出演者でもないのに例のブルースマン楽屋でくつろいでいて、アキコとジュリ楽器を値踏みし

もっと良い楽器を使わないとだめだ」みたいなことを言い出す。そしてなぜか自分の黒いギターを持ってきていて、それを引っ張り出し

「50sのフェンダーストラトキャスタークラプトンもこのモデルを使っている」などとウンチクをたれ始めた。

もう鬱陶しくて堪らなかった。怒りがふつふつと湧き起こってアキコはそれを抑えきれなくなり、そのストラトを奪い取るとネックを持って大きく振りかぶり思い切り壁に叩きつけてやった。その場にいた他の人間唖然として誰も声を出せず、壁の石膏ボードには大きな穴があき、ストラトのネックは折れて弦だけがブラブラしている。アキコも放心状態で、これは殴られるなと覚悟した。

しかジュリ咄嗟にアキコの腕を掴んで強引に引っ張りそのまま駆け出した。そしてそのまま店を出て走って、ずっとずっと走り続けて、ひた走る道路にはもう街灯さえないけれど、新今宮の駅の辺りまで走り続けて、やっともういいだろうと立ち止まって、息が切れて苦しかったけれど二人で顔を見合わせて死ぬほど笑った。嘘じゃない泥だらけの笑顔ギターベースも置きっぱなしだったけれど取りに行くつもりもなかったし、大して惜しくもなかった。

その後ブルースマンはアキコを訴えて、結局アキコは和解を受け入れた。調停の場でブルースマン代理人弁護士

「無法なんて名乗っているけれど法は法なので、賠償金の支払いはお願いしますよ」

と嫌味を言われたのが忘れられない。アキコは感情のないアイムソーリーだけを告げた。

もう大学に戻ることはないと薄っすら思っていたが、なんだか心の拠り所のようではあったので貯金はしていた。けれど、破壊したビンテージギターのせいで全てが消え失せてしまった。

しかし、やがてその話は噂になって、どうやら凶悪な女パンクバンドがいるらしい、他人の高価なビンテージギターをぶち壊して平然としているような奴らしい、以前「東大阪半日夢想沿線」という不埒名前でやっていた話の通じない女らしい、とその他あることないこと尾ひれ背びれもついて伝わっていった。まるで魔法のように簡単に広まってく噂話。お陰で奇特な人やバンドから少しばかり対バンの話も貰えるようになった。

アキコは今も近鉄電車の傍のアパートに住んでいて、ジュリも未だにアキコの部屋に居候している。貯金もなくなり、もう大学に戻ることはないだろうし、カウンターレデイの仕事は先の見通しもなく、何も状況は変わっていなかったが、それでも二級品なりになんとかやっていくしかないとアキコは思っていた。

おしまい

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2023-06-17

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この前美術館で男が一方的ウンチク垂れてるの見たよ。彼女へぇしか言ってなかった。

2023-06-09

修学旅行の思い出

事前の班分け的なやつで最終日のディズニーランドは2〜3人のグループを作ることになっていた。俺と大親友の2人で決まってたのに、いつもイキってたぼっちがモジモジしながら「入れてください」って頼んできた。仕方ないから入れてあげたけど、当日になってウンチクとか自慢話ばっかり喋って鬱陶しいから、順番待ちで並んでる最中トイレに行くフリをして2人で逃げた。たしかウエスタンリバー鉄道だったと思うが、実は並びなおして2人で楽しんでる。

帰りに学年主任から事情聴取されたけど、「あいつが勝手にいなくなった」って口裏合わせもバッチリだったから何にも怒られなかった。ただ、いつ撮ったのか分からないが卒アルには3人で歩いてる写真が載ってた。

2023-04-23

パンツ一丁の海外進出”が大成功 英番組爆笑かっさら

たぶん日本芸人って海外の方が自由やらせて貰えてウケも収入も良いと思う。逆に日本でウケてる街ブラブラ歩いてウンチク垂れるだけのタレントとかヤバい

2023-03-28

虚構推理2期最終話

うなぎ関東背開き・関西腹開きのウンチクをさんざ語った後に

「この店のうなぎ関西調理法をしているようだ」って言うシーンがあるけど

アニメの絵がどうみても背開きしてて草。

2023-02-09

anond:20230209033753

2023-01-27

ワイ「ChatGPT、ウンチクってなんや?」

ChatGPT「ウンチクは、日本語で「うんち」を意味します。通常、これは、排泄物意味します。」

乳首要素ないやんけ。

ChatGPTもまだまだやな。

2023-01-11

宝くじが当たったら

宝くじでも当たってついでに天涯孤独になったらショットバーがやりたい。どっかの店で修業とかはかったるいからしない。タブレットカクテルレシピをすぐに出せる仕組みだけ作ってカウンターに隠し、何となくそれっぽいだけのショットバーをやる。バイトを雇うのも面倒だし、酒作るのが間に合わないで慌ただしいのも嫌だからカウンター5席くらいの店でいいや。あとうるさい酔っぱらいも嫌いだから3名以上は禁止で、2名以下でもお静かにルールを作る。俺がルールだ23区繁華街微妙に外すあたりの立地で、チャージ500円のジントニック700円、マティーニ1000円くらいの価格帯かな。お通しナッツドライフルーツでいいや。丸氷作るのもだるいけど1個100円くらいで仕入れられそうだからそれで。

客単価3000円で19時~25時の6時間営業で1日平均10人として1日の売り上げが3万。週5開店で売り上げ月の売り上げ60万。原価率は適当すぎて高いだろうから40%として粗利36万から固定費とか払うと流石にビジネスにならんなぁ。開業資金に余裕がある前提だから高級なウイスキー揃えて一部顧客からガッツリ稼げる仕組みにしたほうが良いかもしれない。ならいっそ高級ウイスキー専門店にしたほうがいいか?でもウンチクを語るのも聞くのも好きじゃないんだよなぁ。

2022-12-07

平成10年代後半に地元京都府で名を馳せた伝説のサセ子、友美さんとお会いする機会を頂いた。現在友美さんは工場派遣OLをしており、昔ほどのペースでSEXをすることはないらしいが、それでも定期的に男性を「喰う」ことを生業としているらしい。

そんな友美さんに伺ったのは、近年の「童貞」とのSEXエピソードだ。百戦錬磨の友美さんは今まで数多くの童貞とも身体を重ねているが、最近特に筆下ろし活動に精を入れているという。そこで私は話を聞いてみることにした。

半年前かな。夜勤明けに一人で晩酌してたらなんだかムラムラが抑えきれなくて。すぐさまマッチングアプリを開いて童貞っぽい子だけを右スワイプし続けたわ。童貞はすぐにマッチするの(笑)マッチした中から一番好みの子を選び、即デートアポをとってその日は寝たわ。

1週間後。18時30分、待ち合わせは京都出町柳駅。そう、今日一乗寺で『ラーメンデート』なの。今日会う彼がラーメン好きをアピールしてくるもんだから仕方なくね。でも僥倖か、彼の家が一乗寺周辺らしいの。すぐベッドインできそうね♡、と舌舐めずりしていたら彼が遅れて到着したわ。

『うわあ…だっせえ~…』というのが第一印象。彼のマッチングアプリ写真である程度覚悟していたけれど、想像を超えてきたわ。身長は165cm前後メガネで一重で小太り、スポーツ刈りをそのまま伸ばしたような短めのボサ髪で当然眉毛は整えてない。服は水色のTシャツに横縞模様のハーフパンツ、斜めがけのカバンに靴はクロックス(笑)明らかにデート向けではない服装に正直爆笑しそうだったわ。

普通女の子ならここで帰るんだろうけど私は違う。なんせ『童貞』目当てで来たんだもの。こんなステレオタイプ童貞クン、私が放っておくわけないわ。」

「軽く挨拶も済ませて叡山電車に乗り込む私たち。行き先を聞いていなかったので、どこのラーメン屋に行くの?と尋ねると、『ラーメン二郎行かへん?』と一言。(初対面の女の子ラーメン二郎って…… あの量の多いとこでしょ?対人経験ゼロですか?)なんて言いたい気持ちもあったけれど。

の子童貞力高すぎるのでは…!?期待値が急上昇。同意してそのまま一乗寺駅すぐそばラーメン二郎に入って、私も彼も並ラーメンを美味しく平らげたわ。(でもラーメン二郎は終始意味不明。なんで並なのに量が多いの?なんでニンニク入れますか?って問われてんのにアブラがどうとか関係ないこと言うの?謎のジャーゴンがまかり通ってる理解できない世界ね。)」

ラーメン屋を出て感想を言い合う私たちカップルに見えるかしら…?否、彼は麺上げがどうだのとかずっと意味不明ウンチクを口走ってるからから見たら池沼介護しか見えないかしら(笑)完全にアッパー系コミュ障のそれだわ。

ここから仕掛けます。『君の家ってこの辺でしょ?一緒に宅飲みしな~い?♡』と猫撫で声でおねだり。彼は大動揺を隠せてない様子。(ウンウン、これぞ童貞ね♠︎)と内心大興奮しながら彼の手を握ったの。ラーメンの脂と手汗で過去最高に感触気持ち悪かったけど後にひけないわ。そのままドラッグユタカ第3のビールストロングハイを6本ずつ買って彼の家まで行ったわ。」

「案外きれいな彼の家で第3のビール乾杯して改めてアイスブレイクをしたわ(ラーメン二郎じゃまともに喋れないものね。)。彼は大阪府門真市出身京都の有名国立大法学部4回生マッチングアプリプロフでこれでもかというくらいアピールしてたから疑ってなかったのだけど彼、わざわざ学生証まで見せつけてきたわ(笑)そういうところも自己顕示欲の強い童貞っぽくて素敵だったわ。趣味ラーメンアニメ鉄道という満貫童貞。ここまで完璧なのなかなかいないわよ(笑)

ところで彼、さっきから自分語りばっかり…喋るコミュ障ってどいつもこいつもそうなのよね…しかも出てくるエピソードはイキリと嘘で塗り固められてるし。中学童貞捨てたエピソードも内容薄すぎて嘘確定、内定先も嘘じゃないかしら…?」

「とにかくうるさいのでなんとかSEXに持ち込もうと第3のビール3本目を飲み干してストロングチューハイを開けたあたりで彼の脚に何度か手を置いてみたの。でも失敗。彼はキョドるだけで仕掛けてこない。そう、多くの童貞自己愛が強いのでSEXを断られて自尊心を傷つけられるのを極度に恐れてるの(笑)

しょうがない、ここは私が汚れ役になるわ… 彼の会話が途切れた瞬間に、彼の唇にキスしてお酒を口移ししたの。流石の彼もやっと誘われたことに気づいたみたい。そのまま激しくニンニク臭いディープキスを続けながら服を脱がせていったわ。」

「お互い全裸になった私たち。彼をベッドの上に横たえてそのまま彼の顔の上に跨ります。『どうよ~?ラーメン二郎の後の顔面騎乗は~?』高学歴で安定志向童貞クンには容赦しないのが私の流儀ワカメ増しマン汁マシマシを充分堪能してもらったところで解放してやり、万全に用意したコンドームかぶせ、彼のギン勃ちペニスを私の器に導いて、身体マーメイドのように動かしたわ。手前味噌ながら私のテクはホンモノ。動き始めて3分も持たず、『友美さん、俺、射精しそう…!』と焦りそうに彼。

刹那、私の中に温かい精液が放出されたの。感電しそう…♡ ザーメン拾うコンドーム。そのまま疲れ果ててか酔い潰れてか寝てしまった彼。早漏防止にお酒たくさん飲ませたのに…でも早漏童貞クン、いや、『元』童貞クンっぽくてステキ(笑) どんな男でも『ヤってみよう』の精神大事。軽い眼精疲労を覚えながら寝てる彼の頬にさよならキスをして、マン毛1本を形見に残して彼の家を後にしたわ。

もう会うことはないわよ。私は童貞男子の彼に好意を抱いただけで、童貞を失った彼はただの激ダサいイキリ男だもの(笑)彼の人生に幸を願いながら、終バスの206系統に乗り込んだの。」

いかがであっただろうか。経験豊富な友美さんの童貞エピソードには驚かされるばかりだ。我々の周りにもこんな可笑しくて、少しロマンチック童貞卒業エピソードを持つ男がいつと思うと、少し妬ましい気がするのは、私だけであろうか。

(筆者:ドグマチール庵介)

いじめ妥当

チェンソーマン2部の最新話読んだ

アサちゃん恋愛経験ないのに顔が良いの自覚してたりウンチク語ったりすげぇウザい

俺だったら顔の良さに免じて許しそうだけど現実ではこういう奴大体ブスだし虐められるだろうな

結局いじめられっ子エピソード聞いてても妥当しかないし、イジメ禁止になったらこいつは社会ボコボコにされそうだなって

先生正論はいて治るなら苦労しないだろうね

2022-12-01

作者が一番書きたい事は一番つまらない

パンデミックを題材にしたミステリー小説を読んでたとき、ああこの人は兵器とか自衛隊がすごく好きなんだなあとすぐに分かった。が、その兵器とか自衛隊カッコイイ!という部分が一番つまらなくて読み飛ばしたし、読み飛ばしても何ら問題なかった小説のこと思い出した。

このミステリーがすごいの大賞を受賞した作品なので全体としては面白い作品だ。でもヘリコプターウンチクとか自衛隊さんカッコイイ!はまじでいらんかった。

2022-11-30

訳者あとがきで著者に失礼なことを言っている本

たとえば最近読んだ本ではこうだ。著者は女性法人学者(骨を専門とする科学者)で、本の内容は骨の世界について一般人に紹介するようなもの。この本で、作者は祖父レイプされて自殺した少年の骨に強いストレスを感じていた痕跡があったエピソードを紹介し、自身もまた9歳の時にレイプされたことを告白していた。

訳者あとがきでもこの事に触れていたんだが、著者はレイプ児童虐待に関する論文も多数発表している。やはりレイプ原体験になっているのか、いやはや、ちょっと執念を感じる……。って書き方なんだよね

古い本ならありうる話だが、この本の日本語翻訳版出たのは2022年の夏、しか訳者名前からしておそらく女性。英日翻訳をするくらいの教養者だから昨今の人権感覚とかはわかっているはず。それでもこんなこと書いてしまえるのか……となんか地味にショックだった

あと覚えてるのはダ・ヴィンチ・コードの作者の本。訳者あとがきで、ウンチクが多いとネガティブに書いてて心底驚いた。教養テーマにした作品でそれ言うんかい……と。

訳者あとがき自由すぎるだろ

2022-11-10

anond:20221110092738

話下手な人だろうし、電柱時間は同じことをループして言ってる時間が多分に含まれてるんじゃないか・・・

全部違うウンチクだったらそれはそれで大したものだけど

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