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はてなキーワード: 石膏とは

2023-07-04

anond:20230704095542

ん?

石膏じゃなくてガラスウールなのか。評判がよくないミサワホームと一緒だな。

2023-06-25

Lawless爪Second-class

(すべて妄想バンドヒストリー

吉田アキコは、京都実家家業旅館業であったにも関わらず

コロナ禍の最中旅行業支援など実施する政府はクソ!」

と息巻いたせいで実家に居辛くなってしまった。

父親から

「お前が呑気に実家暮らし女学生身分音楽などやっていられるのは誰のお陰だ」

という言葉は、学費生活費人質にとった恫喝だとも思った。口喧嘩なんかしたくもないから細心の注意をはらって生きてたのに。

大学を休学し、女子大生というアドバンテージを使って水商売で働けば一人暮らし生活費と、あと1年分の学費を貯めることなどチョロいだろう、そう思っていたが、その見通しは甘かった。

そもそもコロナ禍で飲食業は店を閉め、風俗業も同様で客足が途絶えていた。そして少ない客を奪い合っていたからか、働き始めたキャバクラでは現実の厳しさを味わっていた。

売上No.1の嬢は女王様として君臨し、それに付き従う子分の女がいて、悪口、陰口、ちょっとした意地悪、接客妨害といった小さな棘のような攻撃女王様子分からチマチマと食らうのに辟易していて、周りの女たちも庇ってくれることはなかった。

常連客の威張り散らして自慢話ばかりの禿げた社長に「寂しいから会いに来て」とLINEするのもアホらしくてやってられず、旅館の娘なのにサービス業がまったく向いていなかった。そもそもそれほど器量が良い方ではないということも改めて思い知らされた。

結局、職場と住処を幾つか変わり、大阪東大阪スナックカウンターレディとして働いていた頃には大学を休学し実家を飛び出してからニ年ほどが過ぎていた。それでも大学に戻るつもりではいたから、何度失ったって取り返してみせるよ、と思っていたし、偉そうな社長が高級腕時計を見せびらかしながら話すねちっこいエロ話より工場労働者の陽気なシモネタの方が笑えて楽しかった。アパートから近鉄電車で二つ向こうの駅には司馬遼太郎記念館もあった。

少し生活が安定してきた頃にアキコは音楽活動を再開する。

京都時代実名活動していて、雑にピックアップを埋め込んだアコギを掻き鳴らして電子的に変調した爆音ギターにのせてフォークを歌うというスタイルだったが、休学して一人暮らしを始めてから音楽どころではなかった。

一度、東京ハードコアバンドVoで誘われたこともあったが、パンクというもの中央にいてはならぬ、周縁にいて少数派として生きねばならぬ、と頑なに思っていたのでそれも断ったのだ。

だが、遂には名前を変え「東大阪半日夢想沿線」という名で電子楽器によって幻想的で悪意のこもった電子雑音を奏でるスタイル活動を再開した。激しいライブアクションのせいで機材はすぐに壊れてしまうから楽器日本橋中古屋で安物ばかりを揃えた。

再開した音楽活動は客こそ少なかったが手応えはあった。しか名前を名乗るとギョッとする者もおり、また年配の人物に「極左テロリスト名前などを元ネタにして、被害を受けた人や家族が知ったらどう思うのか」と指摘され、己の軽率さを悔い、この名前を名乗ることも音楽活動も中断してしまったのだった。

そんな折に近鉄布施駅の近くで垢じみてうずくまっている女がいるのを見掛け、若いのにホームレスだろうかと目が釘付けになっていると、その女がこちらを見つけて「金を貸して欲しい」と近付いてきた。よく見ると女は女王様金魚のフンのようにくっついていた子分の女、ジュリだった。

話を聞くと、女王様は客だった起業家と名乗る男に入れあげてしまって、男が何をしでかしたのかフィリピンに逃亡すると女王様も後を追って行ってしまったのだという。女王様がいなくなるとジュリはたちまち他の嬢からいじめられるようになり、店を辞め、あれやこれやがあって住む家もなくなってしまったのだった。

散々意地悪された女だったが、彼女が弱さゆえに強い者に媚び付き従っていたことや、色んなことを我慢している女は強くて奔放な女に憧れてしまうことをアキコは薄々知っていたから哀れに思い、数日なら部屋に居てもよいと伝えた。そういう女は痛みにとっても弱いから。ジュリは泣きながら今まで自分がしてきたことを侘びた。

ジュリは意外と生真面目で、アキコが仕事から帰るときちんと部屋を掃除してくれていて、冷蔵庫にあるもの食事なども用意してくれた。そしてある日、部屋に帰るとジュリは開け放った窓に向かってアキコのギターを爪弾いていて、それはラジオからよく流れてくるOfficail髭男dismの曲だった。

アキコは脳内火花が散って、ジュリバンド結成を持ちかけた。バンドをやるならまだ部屋にいてもいいと交換条件もつけた。ジュリは喜んで同意し、よくよく話を聞くと中学時代軽音楽部であったらしい。そして中学卒業してから家を出て働き始め、ひょんなことから女王様と知り合い水商売で働くようになったのだという。隠し事だらけ継ぎ接ぎだらけの一人で心細く生きていた女が筋の悪い人物メンターだと思い込むことはよくあることだ。そして年上だとばかり思っていたが、ひとつ年下だということもようやく知ったのだった。

早速近所のハードオフに行ってエレキギターベースを見繕って一番安い激安の物を購入した。ジュリヒゲダンを爪弾いていたこから、今度はポップなものをやってやろうと思い、それらしい曲を捻り出したが、アキコはベース初心者ジュリギターブランクがあり、リズムは安物の電子楽器だったので、劣化したビッグブラック、初期の少年ナイフからも百万光年離れているような、やさぐれパンク以下の酷い感じにしかならなかったが、それは初期衝動ゆえである宣言することで自分たちを納得させた。バンド名もOfficial髭男dism名前を反転したような、公式に対して無法、髭に対して女の装飾の象徴である爪、そしてダンディズムという一流の男に対して二流や二等、二級品という意味を冠して、Lawless爪Second-Classと名付けた。何事もうまくいっていない自分たちにはお似合いの名前だと二人で笑いあった。

数曲をでっちあげ、今度はPOPロックをやるのだと意気込んで、アングラ凶悪バンド演奏しないような阿倍野にあった小洒落ライブハウスオーディションを受けた。

「まあええんちゃう?」という曖昧な判定だったが、出演はさせてもらえることになった。

阿倍野ライブハウスに出入りするようになると、女二人だと色んな男が声をかけてくる。なぜならカワイイ系のアクションジュリはとてつもなく上手かったから。でも音楽好きやバンド仲間だと思えば話も弾むが口説かれたりするのは面倒だった。しかしこっちはキャバ修行した身だ。うまくかわしていたし、ジュリはその辺りの身のこなしも上手かった。それでも面倒くさい人物もいた。

そのライブハウスに出入りするベテランブルースマンで、最初は何かと世話を焼いてくれる風に近付いてきたが、だんだんと遠慮がなくなってきて、あれやこれやと説教をするようになっていった。相手をしているとイライラしてくる。なぜこうなのか。ワガママ放題大人たち。どうして若い女は何も知らないと思っているのか。

ある日、演奏を終えて楽屋に戻ると、当日は出演者でもないのに例のブルースマン楽屋でくつろいでいて、アキコとジュリ楽器を値踏みし

もっと良い楽器を使わないとだめだ」みたいなことを言い出す。そしてなぜか自分の黒いギターを持ってきていて、それを引っ張り出し

「50sのフェンダーストラトキャスタークラプトンもこのモデルを使っている」などとウンチクをたれ始めた。

もう鬱陶しくて堪らなかった。怒りがふつふつと湧き起こってアキコはそれを抑えきれなくなり、そのストラトを奪い取るとネックを持って大きく振りかぶり思い切り壁に叩きつけてやった。その場にいた他の人間唖然として誰も声を出せず、壁の石膏ボードには大きな穴があき、ストラトのネックは折れて弦だけがブラブラしている。アキコも放心状態で、これは殴られるなと覚悟した。

しかジュリ咄嗟にアキコの腕を掴んで強引に引っ張りそのまま駆け出した。そしてそのまま店を出て走って、ずっとずっと走り続けて、ひた走る道路にはもう街灯さえないけれど、新今宮の駅の辺りまで走り続けて、やっともういいだろうと立ち止まって、息が切れて苦しかったけれど二人で顔を見合わせて死ぬほど笑った。嘘じゃない泥だらけの笑顔ギターベースも置きっぱなしだったけれど取りに行くつもりもなかったし、大して惜しくもなかった。

その後ブルースマンはアキコを訴えて、結局アキコは和解を受け入れた。調停の場でブルースマン代理人弁護士

「無法なんて名乗っているけれど法は法なので、賠償金の支払いはお願いしますよ」

と嫌味を言われたのが忘れられない。アキコは感情のないアイムソーリーだけを告げた。

もう大学に戻ることはないと薄っすら思っていたが、なんだか心の拠り所のようではあったので貯金はしていた。けれど、破壊したビンテージギターのせいで全てが消え失せてしまった。

しかし、やがてその話は噂になって、どうやら凶悪な女パンクバンドがいるらしい、他人の高価なビンテージギターをぶち壊して平然としているような奴らしい、以前「東大阪半日夢想沿線」という不埒名前でやっていた話の通じない女らしい、とその他あることないこと尾ひれ背びれもついて伝わっていった。まるで魔法のように簡単に広まってく噂話。お陰で奇特な人やバンドから少しばかり対バンの話も貰えるようになった。

アキコは今も近鉄電車の傍のアパートに住んでいて、ジュリも未だにアキコの部屋に居候している。貯金もなくなり、もう大学に戻ることはないだろうし、カウンターレデイの仕事は先の見通しもなく、何も状況は変わっていなかったが、それでも二級品なりになんとかやっていくしかないとアキコは思っていた。

おしまい

anond:20230621212051

2023-01-06

和室洋室DIYするのは簡単

・床は畳はずして構造合板フローリング敷く。

・壁は石膏ボードを貼る。

天井は難しいのでググれ

2022-12-25

うちの上の部屋からセックスの音がしない

うちのアパートって上下階の生活音はまあまあ聴こえるのよ。

壁が石膏ボードからか、耳を当てるとテレビの音とか歩く音とかシャワーの音とかで大体どの部屋で何をしてるかわかってしまう。

なのに、セックスの音がしない。

若いカップルだぜ?

普通毎日でも盛り上がるだろ。

クリスマスのこの時間ですら静まり返っている。

2022-12-01

anond:20221201162720

石膏ボードってクソデカいのに300円ぐらいで売っててビビる

あとコーキングガンってやつも金属で出来てるのに200円前後で売ってて

見た目と価格アンバランス感がある

叡智の殿堂ホームセンター

スクリーンっていう天井に取り付けるタイプの物干し竿があるんだけど、すごい便利なのね。

でも、これをDIY天井(の奥の軽量鉄骨)に取り付けようとしたとき普通にタッピングビスで固定しようとしたら簡単に抜けちゃった。当たり前なんだけど。

で、取説を見ると「ITハンガーを使え」って書いてある。なんだITハンガーって。んでホームセンターで買って驚いた。これがあれば壁や天井の向こう側に手が届かなくてもガッチリ固定できてしまう!

構造は至ってシンプルで使い方を覚えるのも簡単大量生産されているのでコストも安い。ハ~~~なんだこの便利な道具(パーツ?)。30年以上生きてきたけど初めて知ったわ、すげえ、となった。

って思ってしばらくして、照明のリモコンホルダーを石膏ボードの壁に取り付けようとしたのね。ここでも木ネジだけで固定したんだけどすぐ抜ける状態に。学習能力昆虫か。

だが俺はITハンガーを知っている… これで解決や!と思ったんだけどちょっと待って、結構デカめの穴を開けなきゃいけないし、壁に異物が付いてる感がすごい。

んでやっぱりホームセンターに行って見つけたのがフィッシャーのSXプラグというやつ。これを既に空いてた木ネジの穴にハンマーでちょいちょいと押し込んでやると目立たない、控えめな穴が壁に出来る。

ここに木ネジをねじ込んでみると… めっちゃガッチリ固定出来た!すげぇ!これも仕組みはシンプルで扱いが簡単大量生産で安い。ヤベェ。考えた人天才だなって思った。

そして壁に穴開けてものを取り付けるって事のために、こんなにもよく考えられたものがあるんだ~。きっとホームセンターってこういう超考えられててよくできた道具がギッシリ詰まってるんだろうな。

そう考えるとホームセンターって人類の叡智の殿堂なんじゃないかと思えてきた。スゲェ。

2022-07-13

授業で紹介された写真家

とある物に石膏を流し込んで撮影した作品

作品の良し悪しとかはともかく

頭がグラグラしちゃって受け付けなくて

先生も苦手な人は退出したり次回休んでも良いって言ってたような気がしないでもない回のやつなんだけど

自分の中で印象に残ってしまってるのが悔しい

芸術とかアートってなんなんだろう

https://www.fashionsnap.com/article/2015-06-22/the-creators-project-4/

,

追記

大学の授業です

2022-07-01

anond:20220701074854

Q3. 乾電池はなぜ「乾」という漢字を使うのですか?

1888年ドイツのガスナーが、電解液でんかいえきを石膏せっこうでかため、持ち歩いても中の液体がこぼれない電池発明しました。それまで使われていた、液体がこぼれやす電池に対して「乾いた電池」=乾電池と呼ばれ、この発明によって電池が使いやすくなり広く世の中に行きわたるきっかけになりました。

https://www.baj.or.jp/battery/qa/battery.html

勉強になった

2022-06-26

最新の住居でエアコンを使わず猛暑を乗り切る方法

かつての日本家屋

かつての日本家屋猛暑気持ちよく乗り切れるように下記の特徴があった。

「軒が深い」

「壁が少なく開放部が大きい」

「南から北への風通しを考慮した間取り

「畳、土壁、板の間などの湿気を吸収する素材」

現在日本家屋

現在日本家屋は同じ木造であっても暑さへの対応思想伝統的な日本家屋とぜんぜんちがう。昭和56年の新耐震基準法を境に日本住宅はそれまでのものとは全く違う。猛暑への対応についてのみ着目した場合連続性がない。特徴は下記の通り

建ぺい率の影響で軒が短い」

石膏ボードなどの断熱壁」(断熱性にすぐれているが熱がこもりやすい)

「壁を多く確保することが義務付けられ開放部が旧来の半分以下である

「風の通り道などの考慮がない。空調をエアコン換気扇に頼っている」

現在の住居でエアコンを使わず猛暑を乗り切る方法

夜間にすべきこと

とにかく、夜間に涼しい空気を取り込んでおくことが快適にすごせるポイントになる。どんな暑い日でも夜間は25℃ぐらいまでは下がるのでこれで室温を下げる。そして壁を冷やす石膏ボード製の壁は冷気を溜め込んでくれる。壁が冷えていると同じ室温でも人間から体温を奪ってくれるので快適にすごせる。

日中にすべきこと

現在住宅に「軒がない」というのがかなり致命的。これに対処するためには、日中雨戸を締めるしかない。雨戸、または、シャッター、断熱性カーテンを閉じて直射日光を遮る。窓は熱風が吹き込んでくるだけなので締めておく。とにかく夜間にためた冷気をキープするようにつとめる。

 

上記方法方法を取り入れた結果。日中の気温を34℃以下にたもつことができた。エコに貢献できてうれしい。そして。原発を停止させた民主党は滅んでほしい。

2022-01-24

anond:20220124165836

ミクロン株に「葛根湯小柴胡湯桔梗石膏」が有用可能性!

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/matsuda/202201/573583.html

すなわち葛根湯(かっこんとう)と小柴胡湯桔梗石膏(しょうさいことうききょうせっこう)の併用によって、

約85%の症例で投与後24時間以内に解熱し、症状が軽快しました。

2022-01-09

石膏像「じろじろ見てんじゃねえ」

そうやって石膏像が動き出しガンダムとなりました

2021-10-18

たぬきの嫁入り

たぬきのたぬ子は嫁に行きたかった。しかしなかなか叶わない。

彼氏のポン吉にその気がないかである

たぬ子はポン吉にわけを聞いた。

「どうしてあたしを嫁にもらってくれんの?」

「そりゃあおめぇ、オラの所に来たら、こき使われるからだぁよ」

「なんでもするよ、あたし。ポン吉さんと一緒にいれるなら、なんでもするだよ!」

「おめえがそこまで言うなら・・・わかった。じゃあちょっとついて来い」

そう言ってポン吉は倉庫に向かった。

「今からこの扉開けるけんの。驚くなよ」

ポン吉は意を決して扉を開けた。

するとそこにはなんと、タヌキの置き物がズラーッと並べてあった。

「な、なんだいこれは!?

「これはの、信楽焼たぬきの置き物って奴じゃあ」

信楽焼!?

「そうじゃ。オラの生まれは、信楽じゃ」

信楽焼たぬき・・・かに人間の家の前でよく見かけるけど、なんでここに?」

「オラはこのたぬきモデルとなって働いておる」

かに倉庫たぬきは、みんなポン吉に似ておった。

「笠帽子かぶらされ、徳利を持たされ、目をくりっと開けさせられ、笑顔を無理に作らされる。

そしてそのあとどうなるか?」

人間職人がポン吉さんを見ながら、型を作るんじゃろ?」

「そんな訳あるか!!」

たぬ子は突然の罵声にその場にへたり込んでしまった。

「す、すまん。しかし怖いのはここからじゃけん。オラは鼻にストローを突っ込まれ円筒の容器に入れられる。

「え!?

「そして、石膏を流し込まれるんじゃ!」

!!!

「そして石膏が固まるまでオラはそのままじっとしとらんといかん。動いたら石膏が歪むからのぉ」

たぬ子の目からは思わず涙がこぼれた。

「やっと固まって、石膏が二つに割られ、オラが出てこれる。そんなことを毎日のごとくやるんじゃ」

・・・

「おめぇにそれが耐えられるか?」

・・・・・・耐えられる」

「え?」

「ポン吉さんと一緒にいられるなら、あたし、石膏なんて怖くなか!」

「いや、何言うちょる!お前にそんなことさせられん!」

「いや!あたし、ポン吉さんとおりたい!だから一緒に信楽焼の型になる!」

たぬ子は涙でグショグショになりながらポン吉に訴えた。

・・・わかった。そこまで言うなら、オラと一緒になってくれるか」

「ポン吉さん!」

その後、二人を型取った夫婦たぬき信楽焼は、まるで生きておるようだと噂になり、それはもう沢山たくさん売れたそうな。


しかし、たぬき石膏に入れる手法は、実は違法陶芸家集団仕業であった。

集団警察に捕まり解散。ポン吉や夫婦たぬきの型や置き物は、回収された。


その後信楽では、回収された信楽焼に似たたぬきを見かけた、という人が続出。瞬く間に噂が広まった。

その夫婦たぬきは、かわいい子供たぬきを連れていたそうな。

2021-10-06

anond:20211006164410

穴の痛さの表現微妙なあたりが男っぽかったな

ノリがブラギガスやら石膏やら入れたり三角コーンを尻に入れる話をしてるふたばとしあきに近い

2021-09-05

anond:20210905123453

元増田のようにしっかりしたマジメな大工が多いであろうことは認めるが、

イーカゲン仕事をしがちな大工も明らかに存在するんだよなーw

ウチの実家新築したときにねー、壁に使う合板石膏ボード?だかに、無神経に赤いマジックかなんかで場所やら寸法やらのメモっぽいものデカデカと書いてくれた大工がおったのよ。

完成直後は全然問題なく見えたんだが、数年経ったら壁紙の下から赤いインクだんだん染みてきて、わりとクッキリ壁に数字やら矢印やら浮かんで見えるようになったやでw

あと、客間の一番目立つ太い柱に、何かぶっつけてけっこうハデな傷が付いたのに、知らんぷりでそのまま竣工させて、引き渡し?のときだか、もうやり直しできない段階になってウチの親父に見つかって、激怒されてたw

いろいろモメて、少し表面を削り取って傷を見えなくした(けど、若干えぐれた形状なのはよくみるとわかる)上で、結局「慰謝料」みたいな形で、50万円だか値引きしてもらったらしい。

2021-08-11

anond:20210811121658

包丁花崗岩を切ろうとして切れなくて、それって常識だよねって言ったら

じゃあ珪石は?石膏は?タルクは?包丁じゃなくて斧だったら?切断砥石なら何ミリから可能?全部わかるでしょ?常識なんだから!っていうバカ

anond:20210811093712

見てる世界違うよね。

異様だって言うのは多分これみたいな事いってるんやろなぁ・・・

単純に白熱電球で木くずに火が付くことも、サラダ油が着火しにくいことも常識だというだけ。

増田みたいなそんなこともわからない人間は少ないというそれだけの話なのに、なぜ本当はわからない人間が黙っているんだと思うのか不思議

こいつは常識っていうとるけど、うちらからすれば全然常識じゃない。

例えば熱源でLED電球白熱電球・投光器・ライター4つ用意して、色んな物体を多数用意しましょ。

木くず・サラダ油ガソリン重油軽油灯油エンジンオイルテキーラヒノキスギ・焼き杉・ガラス石膏ボード・絨毯・ココア砂糖個体石鹸・液体せっけん・塩ビ管ストロートレイペットボトルタイヤ新聞広辞苑鉛筆消しゴム・定規・ノートパソコン・・・etc


LED電球でどの物体燃えるか勿論わかるよね?LED電球って一般に使われてるからそりゃ常識っしょ?

※一応補足でLED電球でも発火事故あるので条件によっては燃えるんよ。

白熱電球なら熱量いかもっとわかるのかな?木くずは燃えたよね。でも重油は?エンジンオイルは?テキーラは?液体せっけんいけるかな?

投光器は白熱電球より熱を発するけど鉄製のガードがあって、物体との距離が離れてしまうから燃焼までもってけるかな?

ライターはわかりやすいね。何せよく燃焼してるところ見てるからね。でも重油はすぐ引火するのか?石膏ボードライターの火力で燃焼できるか?

そういえばガソリンってどれで燃焼するんかな?常温で気化はするだろうけど引火まで持ってける?

ライターはさすがに燃えるね。でもLED電球は?白熱電球は?投光器は?

はっきりいって世の中わからんことだらけよ。

これに環境条件追加して、屋外でやったら風通しや気温や湿度考慮せりゃならん。

なのに平気でこいつらは常識って言ってるわけ。

サラダ油ライターつけても引火しないっていつから常識になったのよ?

事件からでしょ。事件前だったらほとんどの人が「知らねーよ」だよ。

反論したけりゃLED電球で世の中にある物体で燃焼できるものを何も調べずに全部当てて見せろや。

からすればLED電球で木くずが燃えるのかもわかんねーわ。

マジで何が燃えるかなんてこちとら「知らねーわ」なんだわ。

元増田がいう異様の定義わからんけどさ。

異様っしょ。この世界

自覚なしで意識が書き換わってるんだぜ。

んでもって。大勢の人がさも当然のごとく「常識」っていうんだぜ。

こわー。ナニコレ。世にも奇妙な物語の中に入り込んじゃってるの?

いつ意識の書き換えが起こるかわからんし、俺だけ取り残されてる気持ちわかる?

タモさん助けてくれよ・・・

2021-07-22

anond:20210722012916

入試対策石膏バリバリ描かされて何でも描けるだろうに

表情はアプデしなくて手癖で描いてるらよ

2021-05-15

ジャニーズが分断を煽ってジャニヲタロックファンが揉めた話

ちょっと前の話なんだけど、ひょんなことから思い出しちゃったので書く。

文字数関係ジャニーズって書いたけどジャニーズソニーです。

発端はジャニーズ側だった。2020年ジャニーズ事務所からSixTones」というアイドルグループデビューした。(結成は2015年)

なんとこのSixTonesは「ストーンズ」と読む。

勘のいい人はお気づきだと思うが、ポピュラー音楽好きの人からすればストーンズといえば来年結成60周年になるイギリス出身ロックバンド「The RollingStones(ローリングストーンズ)」を指すのだ。

名前はよく知らなくてもローリングストーンズの代名詞ともいえるアイコニックなベロのロゴは見覚えある人も多いはず。

イギリス、いや世界もっとも有名な現役のロックバンドと言っても過言ではないだろう。

今までであれば「『ストーンズ』というミュージシャンと言えば?」という問いをすれば回答のおそらく100%に限りなく近い値としてローリングストーンズが挙げられていたと思われるが、

今の日本若者にとってはストーンズと言えばジャニーズアイドルであり、

結成からメジャーデビューを経てTwitterにて検索をかけるとロックバンドを覆い被さるようにジャニーズアイドルについてのツイートが大量に表示されるようになったのだ。

そうなるとファン同士の文句の言い合いが見られるようになる。

ストーンズと言えばローリングストーンズだろ、ジャニーズとか(笑)」と老害ムーブをかける昔のロックファンがみられる一方、

SixTonesに絡んでくるおじさんキモすぎ(笑)」なムーブかますジャニヲタたちとのちょっとした分断が見られるようになった。

この頃は欧米ポップスロックなどを日本に落とし込むをテーマにしているジャニーズローリングストーンズを知らないわけがないのだから

ちょっと避けた方がよかった気が、とは言えストーンってありふれた名前だし、とか、まあ決まっちゃったものしょうがないけどもうちょっと配慮できたんじゃない?くらいの認識でいた。




そんな状況で2021年1月ジャニーズ側が攻撃を起こす。

ストーンズメジャーファーストアルバムの発売が決まった。そのプロモーションリリース元のソニーミュージック公式使用したハッシュタグ

#ストーンズってそっちじゃない

だったのだ。

https://twitter.com/SonyMusic_JPN/status/1337215528092528642

そうなると、当たり前のようにローリングストーンズのファンは「ストーンズってこれでしょ?」とローリングストーンズの写真冗談で載せたり、さらには「ありえないだろ」とキレるファンも続出。

一方そういったツイートジャニーズファンは「ストーンズ(アイドル)のハッシュタグを汚さないで!」「アンチやめて」「アンチツイートしても宣伝になってるだけだから(笑)」のようなツイートで反応。

結果、公式側がこの分断を煽る形になってしまった。

プロモーション映像を見る限り「メンバーのふりをした石膏(ストーン)が話をしている=ストーンズってそっちじゃない」ということらしいのだけれど、

プロモ担当100%Twitterエゴサをしているため絶対にこの分断について把握をしている。

Twitterプロモーションはつぶやかれたもの勝ちだ。そのためにわざと相手を怒らせる釣りプロモーションをやっているようにしか思えなかった。

https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%9D%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84?src=hashtag_click&f=live

上記の通り、自分あくま後出しストーンズ(というかメンバーではないジャニーズソニーなど関係者)なんだから多少の謙虚さは持ち合わせてろと思っていた立場だったので、

いくらなんでもこれはひどいと感じた。

当時、自分もそのような旨を(煽るような表現を使わずに)ハッシュタグをつけてツイートしたのだけれど、

すぐにジャニーズファンRTされ、上記のような文句を言われてしまった。

正直アニメジャンルで同じようなことが起きていたらちょっとした炎上が起きていたと思う。ちょっと前に呪術廻戦で「高専」を検索避けしろとか言われてたあれとかね。

「『幽玄なる白い世界』略して『幽白』なるアニメが大流行して、幽遊白書ファンがキレてるのに公式が『#幽白はそっちじゃない』を推奨」とかしだしたらブチキレるよね?

もちろん「幽白」と「ストーンズ」の言葉固有性は大きく異なるのだけど、ポップ音楽で「ストーンズ」といえば前述している通り絶対的に「ローリングストーンズ」なんだよね......。

(とはいえそれで文句言ってたら名付け文化みたいなものが萎縮してしまうので名前被ってる問題は見逃せるレベルだったのだけれど、ハッシュタグで煽るのはアウトだよね?という意見)

しかも、何よりSixTonesはもともと「シックストーンズ」と読んでいたグループだったらしい。

実は結成後に海外に同名の「The Six Tones」というバンド存在に気づいたために「SixTonesと書いてストーンズと読む」方式にしたと言うのだ。

https://twitter.com/paulmochiyan/status/1362765279965503492

The Six Tonesに関しては私も知らないのだけれど、日本人でThe Six Tonesを知っているのであれば全員がThe Rolling Stonesのことを知っていると断言できる。

音楽関係者がストーンズという大物バンド存在を気にしない訳がないだろう。なぜストーンズに関して配慮しなかったんだろうな.......(以下永遠に同じような文句が続く)

まあ正直しょうもないし、どちらのファンアニヲタたちが持っているような同人文化ルーツに持つSNS検索に対する共通認識ルールみたいなものがあまりない印象なので、ずっと続くんだろうな。

ちょっとした問題提議でした。

2021-05-02

アボカドのたねすごい

庭にポイしたら

北向きの庭なのに可愛い芽が出たなーとおもってたら

わりと大きくなった。

山茶花養分までとろうとしていたのか、今回

庭をいじってたら色々すごかった。

砂を買って少し平らにする

防草シートをつけなおす

木星山茶花の処の根止め?をする(物凄いネッコなのだ

花壇っぽくする

敷石を敷き詰めるか

飛び石玉砂利にする

塀を高圧洗浄する

はがれかけた塗装をサンドペーパーする

プライマーをぬる

塀を塗装

この間に、玄関テラス屋根工事がくるはず

他のは良いけどたかもの

高圧洗浄機

プライマー

ペン

敷石

玉砂利(沢山必要

部屋の壁を塗るには

前の壁紙をはがす(布?)

掃除

掃除

掃除

プライマー塗り

最低2回

石膏っぽいのを塗るか、

漆喰下地塗り

漆喰本塗り

天井壁紙剥がす

掃除

掃除

掃除

プライマー塗り

最低2回

天井壁紙を貼る

エアコン選び

エアコン業者さんを頼む

やっと人並みの6月

ネコチャン🐈に動ける夏が来ますように。

いかげんエアコンないと家の中で行倒れそう。

現場からは以上です。

2021-05-01

チャーハン中世ヨーロッパにもたらすと

貴族に珍重されるだろう

パラッパラの石膏像が作られる

2021-03-22

ドル

ハックニー馬[※1]のしっぽのような、巫戯《ふざ》けた楊《やなぎ》の並木《なみき》と陶製《とうせい》の白い空との下を、みじめな旅《たび》のガドルフは、力いっぱい、朝からつづけて歩いておりました。

 それにただ十六哩《マイル》だという次《つぎ》の町が、まだ一向《いっこう》見えても来なければ、けはいしませんでした。

(楊がまっ青に光ったり、ブリキの葉《は》に変《かわ》ったり、どこまで人をばかにするのだ。殊《こと》にその青いときは、まるで砒素《ひそ》をつかった下等《かとう》の顔料《えのぐ》[※2]のおもちゃじゃないか。)

 ガドルフはこんなことを考えながら、ぶりぶり憤《おこ》って歩きました。

 それに俄《にわ》かに雲が重《おも》くなったのです。

(卑《いや》しいニッケルの粉《こな》だ。淫《みだ》らな光だ。)

 その雲のどこからか、雷《かみなり》の一切れらしいものが、がたっと引きちぎったような音をたてました。

街道かいどう》のはずれが変《へん》に白くなる。あそこを人がやって来る。いややって来ない。あすこを犬がよこぎった。いやよこぎらない。畜生ちくしょう》。)

 ガドルフは、力いっぱい足を延《の》ばしながら思いました。

 そして間もなく、雨と黄昏《たそがれ》とがいっしょに襲《おそ》いかかったのです。

 実《じつ》にはげしい雷雨《らいう》になりました。いなびかりは、まるでこんな憐《あわ》れな旅のものなどを漂白《ひょうはく》してしまいそう、並木の青い葉がむしゃくしゃにむしられて、雨のつぶと一緒《いっしょ》に堅《かた》いみちを叩《たた》き、枝《えだ》までがガリガリ引き裂《さ》かれて降《ふ》りかかりました。

(もうすっかり法則《ほうそく》がこわれた。何もかもめちゃくちゃだ。これで、も一度《いちど》きちんと空がみがかれて、星座《せいざ》がめぐることなどはまあ夢《ゆめ》だ。夢でなけぁ霧《きり》だ。みずけむりさ。)

 ガドルフはあらんかぎりすねを延《の》ばしてあるきながら、並木のずうっと向《むこ》うの方のぼんやり白い水明りを見ました。

(あすこはさっき曖昧あいまい》な犬の居《い》たとこだ。あすこが少ぅしおれのたよりになるだけだ。)

 けれども間もなく全《まった》くの夜になりました。空のあっちでもこっちでも、雷《かなみり》が素敵《すてき》に大きな咆哮《ほうこう》をやり、電光のせわしいことはまるで夜の大空の意識《いしき》の明滅《めいめつ》のようでした。

 道はまるっきりコンクリート製《せい》の小川のようになってしまって、もう二十分と続《つづ》けて歩けそうにもありませんでした。

 その稲光《いなびか》りのそらぞらしい明りの中で、ガドルフは巨《おお》きなまっ黒な家が、道の左側《ひだりがわ》に建《た》っているのを見ました。

(この屋根《やね》は稜《かど》が五角で大きな黒電気石[※3]の頭のようだ。その黒いことは寒天《かんてん》だ。その寒天の中へ俺《おれ》ははいる。)

 ガドルフは大股《おおまた》に跳《は》ねて、その玄関《げんかん》にかけ込みました。

「今晩《こんばん》は。どなたかお出《い》でですか。今晩は。」

 家の中はまっ暗《くら》で、しんとして返事《へんじ》をするものもなく、そこらには厚《あつ》い敷物《しきもの》や着物《きもの》などが、くしゃくしゃ散《ち》らばっているようでした。

(みんなどこかへ遁《に》げたかな。噴火《ふんか》があるのか。噴火じゃない。ペストか。ペストじゃない。またおれはひとりで問答《もんどう》をやっている。あの曖昧な犬だ。とにかく廊下《ろうか》のはじででも、ぬれ着物をぬぎたいもんだ。)

 ガドルフは斯《こ》う頭の中でつぶやきまた唇《くちびる》で考えるようにしました。そのガドルフの頭と来たら、旧教会《きゅうきょうかい》の朝の鐘《かね》のようにガンガン鳴《な》っておりました。

 長靴《ながぐつ》を抱《だ》くようにして急《いそ》いで脱《と》って、少しびっこを引きながら、そのまっ暗なちらばった家にはね上って行きました。すぐ突《つ》きあたりの大きな室は、たしか階段かいだん》室らしく、射《さ》し込《こ》む稲光りが見せたのでした。

 その室の闇《やみ》の中で、ガドルフは眼《め》をつぶりながら、まず重い外套《がいとう》を脱《ぬ》ぎました。そのぬれ外套の袖《そで》を引っぱるとき、ガドルフは白い貝殻《かいがら》でこしらえあげた、昼の楊の木をありありと見ました。ガドルフは眼をあきました。

(うるさい。ブリキになったり貝殻になったり。しかしまたこんな桔梗《ききょう》いろの背景《はいけい》に、楊の舎利《しゃり》[※4]がりんと立つのは悪《わる》くない。)

 それは眼をあいてもしばらく消《き》えてしまいませんでした。

 ガドルフはそれからぬれた頭や、顔をさっぱりと拭《ぬぐ》って、はじめてほっと息《いき》をつきました。

 電光がすばやく射し込んで、床《ゆか》におろされて蟹《かに》のかたちになっている自分背嚢はいのう》をくっきり照《て》らしまっ黒な影《かげ》さえ落《おと》して行きました。

 ガドルフはしゃがんでくらやみの背嚢をつかみ、手探《てさぐ》りで開《ひら》いて、小さな器械《きかい》の類《たぐい》にさわってみました。

 それから少ししずかな心持《こころも》ちになって、足音をたてないように、そっと次の室にはいってみました。交《かわ》る交《がわ》るさまざまの色の電光が射し込んで、床に置《お》かれた石膏《せっこう》像《ぞう》や黒い寝台《しんだい》や引っくり返《かえ》った卓子《テーブル》やらを照らしました。

(ここは何かの寄宿舎《きしゅくしゃ》か。そうでなければ避病院《ひびょういん》か。とにかく二階にどうもまだ誰《だれ》か残《のこ》っているようだ。一ぺん見て来ないと安心あんしん》ができない。)

 ガドルフはしきいをまたいで、もとの階段室に帰り、それから一ぺん自分背嚢につまずいてから、二階に行こうと段《だん》に一つ足をかけた時、紫《むらさき》いろの電光が、ぐるぐるするほど明るくさし込んで来ましたので、ガドルフはぎくっと立ちどまり階段に落ちたまっ黒な自分の影とそれから窓《まど》の方を一緒《いっしょ》に見ました。

 その稲光りの硝子《ガラス》窓から、たしかに何か白いものが五つか六つ、だまってこっちをのぞいていました。

(丈《たけ》がよほど低《ひく》かったようだ。どこかの子供《こども》が俺のように、俄かの雷雨で遁げ込んだのかも知れない。それともやっぱりこの家の人たちが帰って来たのだろうか。どうだかさっぱりわからないのが本統《ほんとう》だ。とにかく窓を開いて挨拶あいさつ》しよう。)

 ガドルフはそっちへ進《すす》んで行ってガタピシの壊《こわ》れかかった窓を開きました。たちまち冷たい雨と風とが、ぱっとガドルフの顔をうちました。その風に半分声をとられながら、ガドルフは叮寧《ていねい》に云《い》いました。

「どなたですか。今晩《こんばん》は。どなたですか。今晩は。」

 向《むこ》うのぼんやり白いものは、かすかにうごいて返事もしませんでした。却《かえ》って注文《ちゅうもん》通《どお》りの電光が、そこら一面《いちめん》ひる間のようにしてくれたのです。

「ははは、百合ゆり》の花だ。なるほど。ご返事のないのも尤《もっと》もだ。」

 ガドルフの笑《わら》い声は、風といっしょに陰気《いんき》に階段をころげて昇《のぼ》って行きました。

 けれども窓の外では、いっぱいに咲いた白百合《しらゆり》が、十本ばかり息もつけない嵐《あらし》の中に、その稲妻《いなずま》の八分一秒《びょう》を、まるでかがやいてじっと立っていたのです。

 それからたちまち闇が戻《もど》されて眩《まぶ》しい花の姿《すがた》は消えましたので、ガドルフはせっかく一枚《まい》ぬれずに残ったフラン[※5]のシャツも、つめたい雨にあらわせながら、窓からそとにからだを出して、ほのかに揺《ゆ》らぐ花の影を、じっとみつめて次の電光を待《ま》っていました。

 間もなく次の電光は、明るくサッサッと閃《ひら》めいて、庭《にわ》は幻燈《げんとう》のように青く浮《うか》び、雨の粒《つぶ》は美《うつく》しい楕円形《だえんけい》の粒になって宙《ちゅう》に停《とど》まり、そしてガドルフのいとしい花は、まっ白にかっと瞋《いか》って立ちました。

(おれの恋《こい》は、いまあの百合の花なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕《くだ》けるなよ。)

 それもほんの一瞬《いっしゅん》のこと、すぐに闇は青びかりを押《お》し戻《もど》し、花の像はぼんやりと白く大きくなり、みだれてゆらいで、時々は地面《じめん》までも屈《かが》んでいました。

 そしてガドルフは自分の熱《ほて》って痛《いた》む頭の奥《おく》の、青黝《あおぐろ》い斜面《しゃめん》の上に、すこしも動《うご》かずかがやいて立つ、もう一むれの貝細工《かいざいく》の百合を、もっとはっきり見ておりました。たしかにガドルフはこの二むれの百合を、一緒に息をこらして見つめていました。

 それもまた、ただしばらくのひまでした。

 たちまち次の電光は、マグネシアの焔《ほのお》よりももっと明るく、菫外線《きんがいせん》[※6]の誘惑《ゆうわく》を、力いっぱい含《ふく》みながら、まっすぐに地面に落ちて来ました。

 美しい百合の憤《いきどお》りは頂点《ちょうてん》に達《たっ》し、灼熱《しゃくねつ》の花弁《かべん》は雪よりも厳《いかめしく、ガドルフはその凛《りん》と張《は》る音さえ聴《き》いたと思いました。

 暗《やみ》が来たと思う間もなく、また稲妻が向うのぎざぎざの雲から北斎《ほくさい》の山下白雨のように赤く這《は》って来て、触《ふ》れない光の手をもって、百合を擦《かす》めて過ぎました。

 雨はますます烈《はげ》しくなり、かみなりはまるで空の爆破《ばくは》を企《くわだ》て出したよう、空がよくこんな暴《あば》れものを、じっと構《かま》わないでおくものだと、不思議《ふしぎ》なようにさえガドルフは思いました。

 その次の電光は、実に微《かす》かにあるかないかに閃《ひら》めきました。けれどもガドルフは、その風の微光《びこう》の中で、一本の百合が、多分とうとう華奢《きゃしゃ》なその幹《みき》を折《お》られて、花が鋭《するど》く地面に曲《まが》ってとどいてしまたことを察《さっ》しました。

 そして全くその通り稲光りがまた新《あた》らしく落ちて来たときその気の毒《どく》ないちばん丈の高い花が、あまりの白い興奮《こうふん》に、とうとう自分を傷《きず》つけて、きらきら顫《ふる》うしのぶぐさの上に、だまって横《よこた》わるのを見たのです。

 ガドルフはまなこを庭から室の闇にそむけ、丁寧《ていねい》にがたがたの窓をしめて、背嚢のところに戻って来ました。

 そして背嚢からさな敷布《しきふ》をとり出してからだにまとい、寒《さむ》さにぶるぶるしながら階段にこしかげ、手を膝《ひざ》に組み眼をつむりました。

 それからまらずまたたちあがって、手さぐりで床《ゆか》をさがし、一枚の敷物《しきもの》を見つけて敷布の上にそれを着《き》ました。

 そして睡《ねむ》ろうと思ったのです。けれども電光があんまりせわしくガドルフのまぶたをかすめて過ぎ、飢《う》えとつかれとが一しょにがたがた湧《わ》きあがり、さっきからの熱った頭はまるで舞踏《ぶとう》のようでした。

(おれはいま何をとりたてて考える力もない。ただあの百合は折《お》れたのだ。おれの恋は砕けたのだ。)ガドルフは思いました。

 それから遠い幾山河《いくやまかわ》の人たちを、燈籠《とうろう》のように思い浮《うか》べたり、また雷の声をいつかそのなつかしい人たちの語《ことば》に聞いたり、また昼の楊がだんだん延びて白い空までとどいたり、いろいろなことをしているうちに、いつかとろとろ睡ろうとしました。そしてまた睡っていたのでしょう。

 ガドルフは、俄かにどんどんどんという音をききました。ばたんばたんという足踏《あしぶ》みの音、怒号《どごう》や潮罵《ちょうば》が烈《はげ》しく起《おこ》りました。

 そんな語はとても判《わか》りもしませんでした。ただその音は、たちまち格闘《かくとう》らしくなり、やがてずんずんドルフの頭の上にやって来て、二人の大きな男が、組み合ったりほぐれたり、けり合ったり撲《なぐ》り合ったり、烈しく烈しく叫《さけ》んで現《あら》われました。

 それは丁度《ちょうど》奇麗《きれい》に光る青い坂《さか》の上のように見えました。一人は闇の中に、ありありうかぶ豹《ひょう》の毛皮《けがわ》のだぶだぶの着物をつけ、一人は烏《からす》の王のように、まっ黒くなめらかによそおっていました。そしてガドルフはその青く光る坂の下に、小さくなってそれを見上げてる自分のかたちも見たのです。

 見る間に黒い方は咽喉《のど》をしめつけられて倒《たお》されました。けれどもすぐに跳ね返して立ちあがり、今度《こんど》はしたたかに豹の男のあごをけあげました。

 二人はも一度組みついて、やがてぐるぐる廻《まわ》って上になったり下になったり、どっちがどっちかわからず暴れてわめいて戦《たたか》ううちに、とうとうすてきに大きな音を立てて、引っ組んだまま坂をころげて落ちて来ました。

 ガドルフは急いでとび退《の》きました。それでもひどくつきあたられて倒れました。

 そしてガドルフは眼を開いたのです。がたがた寒さにふるえながら立ちあがりました。

 雷はちょうどいま落ちたらしく、ずうっと遠くで少しの音が思い出したように鳴《な》っているだけ、雨もやみ電光ばかりが空を亘《わた》って、雲の濃淡《のうたん》、空の地形図をはっきりと示し、また只《ただ》一本を除《のぞ》いて、嵐に勝《か》ちほこった百合の群《むれ》を、まっ白に照《て》らしました。

 ガドルフは手を強く延ばしたり、またちぢめたりしながら、いそがしく足ぶみをしました。

 窓の外の一本の木から、一つの雫《しずく》が見えていました。それは不思議にかすかな薔薇《ばら》いろをうつしていたのです。

(これは暁方《あけがた》の薔薇色《ばらいろ》ではない。南の蝎《さそり》の赤い光がうつったのだ。その証拠《しょうこ》にはまだ夜中にもならないのだ。雨さえ晴れたら出て行こう。街道の星あかりの中だ。次の町だってじきだろう。けれどもぬれ着物をまた引っかけて歩き出すのはずいぶんいやだ。いやだけれども仕方《しかた》ない。おれの百合は勝ったのだ。)

 ガドルフはしばらくの間、しんとして斯う考えました。

2021-02-07

anond:20210207213511

模写

右脳で描く

自分の描きたい絵柄が違っても骨格、筋肉無駄にならない…、と思う

あと石膏デッサン、といっても石膏像でなくて代わりにフィギュアでもいいと思う

日本漫画アニメみたいな絵が描きたいのなら立体にウソを適度に混ぜて描くので、

脳内の立体を手で紙にレンダリングする感覚と、

そこに記号(立体としては破綻しているけどこう描くもの)をいい感じのバランスで混ぜる

というわけで、まずは模写ではないか

あとは幼児用の塗り絵を本気で(レンブラントとか)光学的に考えて塗ってみるとか

漫画アニメで絵が上手い人も意外と古典的な名画とかのうんちくも多く持っているものだと思う

自分が描きたいものにとらわれない広い視野大事だと思うけど、

まずは自分が描きたいものに近い絵の模写かな…

知らんけど

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