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はてなキーワード: 生き甲斐とは

2021-03-23

自分がかつて大好きだったガンダムを大嫌いになった理由

自分にはかつて好きだったアニメがある。

機動戦士ガンダムだ。

8歳の頃に親が持っていたDVDを見てからどはまりプラモデルお小遣いで買い等身大ガンダム立像に連れていって貰った事もある。

成長し社会人になってもその想いは変わらずガンダムゲームをやり込みスーパーロボット大戦にはまりその経由でバンダイチャンネル配信されているガンダム以外の富野アニメにも手を出すほどはまっていた。

つい、この間までは。

シンエヴァンゲリオンという映画が公開された。

公開の際エヴァンゲリオンに興味の無い自分何となく暇潰しでネットツイッターの反応を見ていた。

エヴァスーパーロボット大戦経由で知ってはいても特に惹かれるものが無かったのでスルーしていたのだ。

しかエヴァンゲリオン監督オタクが嫌いだという文言を目にしショックを受けた自分は真偽を確かめるためネットの海を漁りそこで目にしてしまったのだ。

自分の大好きな富野監督オタクアニメ否定差別し容赦ない罵倒を浴びせている様を。

オタクアニメに誇りを持ち自己肯定感の高かった自分にとってそれは耐えがたいものだった。

あれだけ素晴らしい作品を作れる監督自身アニメ子供大人に隠れて見る物だ、大人になったら忘れろ等と言ったのは本当に悲しかったし許しがたかった。

昔の発言だと言うのはわかっているしこの発言がいつの発言かは定かでは無いが今やアニメ大人向けの作品が主流になっており親が子供と一緒に見る二世代に渡るコンテンツになっている。

この発言論破するのはとても簡単だ。

それでも自分の大好きなアニメ監督自分人生全否定されたと言うのは本当に許しがたかった。

それに何より腹立たしく腸が煮えくり返ったのは富野監督オタク人生の辛さを全く理解していない事だ。

富野監督に限らず庵野監督宮崎監督等著名な監督はみなオタク現実を見ろ、外に出ろという無責任メッセージを発する。

富野監督道徳を学べ、格言を読めと言いはなった。

だがオタクには現実を見ようにもその現実地獄しかなくたまたま理解のある妻に出会った庵野監督と違い現実に楽しみが一つもないのである

自分のような小中といじめられて不登校アニメけが生き甲斐アニメしか楽しみがなく通信制高校卒で工場低賃金で働いてる独身実家暮らしアニメオタクに面と向かって小説見て絵画見ろ、アニメ卒業しろなんて言えるのだろうか、彼らは?

断言するが彼らがアニメ依存しなくて済むのは地位も女も持ってるからである

努力しても努力しても努力しても現実地獄しかない人間も世の中にはいるのである

それを理解していない人間に偉そうに我が物顔で説教されたのが悔しくて悔しくて仕方なかったのだ。

かつて自分容姿を変えコミュニケーション力を付けようとして努力していたことがあった。

何度も挫折したがその度に努力して努力して努力していた。

しか姿勢を直す努力を5回して5回とも挫折

ファッションを直す努力をするもショッピングモールを歩く人々の服装を見て惨めになり他人からどう見られているかが怖くなり義務感に押し潰されそうになってノイローゼになりそうになった。

クラス職場に溶け込み他人と会話しようとする努力をしようとするたび爪弾きにされ却ってトラブルを起こし余計に環境を悪くし排除された。

こんな経験富野監督にあるのだろうか?

人生で唯一の生き甲斐を、楽しみを全否定され取り上げられ全く興味の無い文化押し付けられる苦しさを富野監督理解しているのだろうか?

好きでもない全く楽しくない美術を見せられ格言を読まされる気持ち理解できないのだろうか?

はっきりいってやっていることは自分思考好きな物を興味の無い他人押し付ける悪いオタクと同じである

それから自分富野アニメを、ガンダムを見られなくなった。

以前はどんなに楽しめていたアニメゲーム富野監督オタク叩き発言を思い出してしまい全く楽しめなくなった。

あんなに好きだったガンダムを見るのも嫌になった。

プラモデルフリマアプリ処分ゲームは押し入れにしまい視界に入らなくした。

恐らくもう二度とガンダムに触れることはないだろう。

それでもアニメを見るのをやめることは絶対にないがいつ富野監督のように自分の大好きなクリエイター自分の事を裏切るのか怖くて仕方がなくなり疑心暗鬼に陥ってしまった。

今でも本音を言うとまた元のようにガンダムが見たい。

素直にガンダムを楽しみたい。

だがそれは叶わぬ想いなのだ

機動戦士ガンダム視聴者リスペクトがない最悪の監督が作った作品だと知ってしまったのだから

2021-03-22

菰田

以上のお話によって、郷田三郎と、明智小五郎との交渉、又は三郎の犯罪嗜好癖などについて、読者に呑み込んで頂いた上、さて、本題に戻って、東栄館という新築下宿屋で、郷田三郎がどんな楽しみを発見たかという点に、お話を進めることに致しましょう。

 三郎が東栄館の建築が出来上るのを待ち兼ねて、いの一番にそこへ引移ったのは、彼が明智交際を結んだ時分から一年以上もたっていました。随したがってあの「犯罪」の真似事にも、もう一向興味がなくなり、といって、外ほかにそれに代る様な事柄もなく、彼は毎日毎日の退屈な長々しい時間を、過し兼ねていました。東栄館に移った当座は、それでも、新しい友達が出来たりして、いくらか気がまぎれていましたけれど、人間というものは何と退屈極きわまる生物なのでしょう。どこへ行って見ても、同じ様な思想を同じ様な表情で、同じ様な言葉で、繰り返し繰り返し、発表し合っているに過ぎないのです。折角せっかく下宿屋を替えて、新しい人達に接して見ても、一週間たつかたたない内に、彼は又しても底知れぬ倦怠けんたいの中に沈み込んで了うのでした。

 そうして、東栄館に移って十日ばかりたったある日のことです。退屈の余り、彼はふと妙な事を考えつきました。

 彼の部屋には、――それは二階にあったのですが――安っぽい床とこの間まの傍に、一間の押入がついていて、その内部は、鴨居かもいと敷居との丁度中程に、押入れ一杯の巌丈がんじょうな棚があって、上下二段に分れているのです。彼はその下段の方に数個の行李こうりを納め、上段には蒲団をのせることにしていましたが、一々そこから蒲団を取出して、部屋の真中へ敷く代りに、始終棚の上に寝台ベッドの様に蒲団を重ねて置いて、眠くなったらそこへ上って寝ることにしたらどうだろう。彼はそんなことを考えたのです。これが今迄いままでの下宿屋であったら、仮令たとえ押入れの中に同じような棚があっても、壁がひどく汚れていたり、天井蜘蛛もの巣が張っていたりして、一寸その中へ寝る気にはならなかったのでしょうが、ここの押入れは、新築早々のことですから、非常に綺麗きれいで、天井も真白なれば、黄色く塗った滑かな壁にも、しみ一つ出来てはいませんし、そして全体の感じが、棚の作り方にもよるのでしょうが何となく船の中の寝台に似ていて、妙に、一度そこへ寝て見たい様な誘惑を感じさえするのです。

 そこで、彼は早速さっそくその晩から押入れの中へ寝ることを始めました。この下宿は、部屋毎に内部から戸締りの出来る様になっていて、女中などが無断で這入はいって来る様なこともなく、彼は安心してこの奇行を続けることが出来るのでした。さてそこへ寝て見ますと、予期以上に感じがいいのです。四枚の蒲団を積み重ね、その上にフワリと寝転んで、目の上二尺ばかりの所に迫っている天井を眺める心持は、一寸異様な味あじわいのあるものです。襖ふすまをピッシャリ締め切って、その隙間から洩れて来る糸の様な電気の光を見ていますと、何だかこう自分探偵小説中の人物にでもなった様な気がして、愉快ですし、又それを細目に開けて、そこから自分自身の部屋を、泥棒他人の部屋をでも覗く様な気持で、色々の激情的な場面を想像しながら、眺めるのも、興味がありました。時によると、彼は昼間から押入に這入り込んで、一間と三尺の長方形の箱の様な中で、大好物煙草をプカリカリとふかしながら、取りとめもない妄想に耽ることもありました。そんな時には、締切った襖の隙間から、押入れの中で火事でも始ったのではないかと思われる程、夥しい白煙が洩れているのでした。

 ところが、この奇行を二三日続ける間に、彼は又しても、妙なことに気がついたのです。飽きっぽい彼は、三日目あたりになると、もう押入れの寝台ベッドには興味がなくなって、所在なさに、そこの壁や、寝ながら手の届く天井板に、落書きなどしていましたが、ふと気がつくと、丁度頭の上の一枚の天井板が、釘を打ち忘れたのか、なんだかフカフカと動く様なのです。どうしたのだろうと思って、手で突っぱって持上げて見ますと、なんなく上の方へ外はずれることは外れるのですが、妙なことには、その手を離すと、釘づけにした箇所は一つもないのに、まるでバネ仕掛けの様に、元々通りになって了います。どうやら、何者かが上から圧おさえつけている様な手ごたえなのです。

 はてな、ひょっとしたら、丁度この天井板の上に、何か生物が、例えば大きな青大将あおだいしょうか何かがいるのではあるまいかと、三郎は俄にわかに気味が悪くなって来ましたが、そのまま逃げ出すのも残念なものですから、なおも手で押し試みて見ますと、ズッシリと、重い手ごたえを感じるばかりでなく、天井板を動かす度に、その上で何だかゴロゴロと鈍い音がするではありませんか。愈々いよいよ変です。そこで彼は思切って、力まかせにその天井板をはね除のけて見ますと、すると、その途端、ガラガラという音がして、上から何かが落ちて来ました。彼は咄嗟とっさの場合ハッと片傍かたわきへ飛びのいたからよかったものの、若もしそうでなかったら、その物体に打たれて大怪我おおけがをしている所でした。

「ナアンダ、つまらない」

 ところが、その落ちて来た品物を見ますと、何か変ったものでもあればよいがと、少からず期待していた彼は、余りのことに呆あきれて了いました。それは、漬物石つけものいしを小さくした様な、ただの石塊いしころに過ぎないのでした。よく考えて見れば、別に不思議でも何でもありません。電燈工夫が天井裏へもぐる通路にと、天井板を一枚丈け態わざと外して、そこからねずみなどが押入れに這入はいらぬ様に石塊で重しがしてあったのです。

 それは如何いかにも飛んだ喜劇でした。でも、その喜劇が機縁となって、郷田三郎は、あるすばらしい楽みを発見することになったのです。

 彼は暫しばらくの間、自分の頭の上に開いている、洞穴ほらあなの入口とでも云った感じのする、その天井の穴を眺めていましたが、ふと、持前もちまえの好奇心から、一体天井裏というものはどんな風になっているのだろうと、恐る恐る、その穴に首を入れて、四方あたりを見廻しました。それは丁度朝の事で、屋根の上にはもう陽が照りつけていると見え、方々の隙間から沢山の細い光線が、まるで大小無数の探照燈を照してでもいる様に、屋根裏の空洞へさし込んでいて、そこは存外明るいのです。

 先まず目につくのは、縦に、長々と横よこたえられた、太い、曲りくねった、大蛇の様な棟木むなぎです。明るいといっても屋根裏のことで、そう遠くまでは見通しが利かないのと、それに、細長い下宿屋の建物ですから、実際長い棟木でもあったのですが、それが向うの方は霞んで見える程、遠く遠く連つらなっている様に思われます。そして、その棟木と直角に、これは大蛇肋骨あばらに当る沢山の梁はりが両側へ、屋根の傾斜に沿ってニョキニョキと突き出ています。それ丈けでも随分雄大景色ですが、その上、天井を支える為に、梁から無数の細い棒が下っていて、それが、まるで鐘乳洞しょうにゅうどうの内部を見る様な感じを起させます

「これは素敵だ」

 一応屋根裏を見廻してから、三郎は思わずそう呟つぶやくのでした。病的な彼は、世間普通の興味にはひきつけられないで、常人には下らなく見える様な、こうした事物に、却かえって、云い知れぬ魅力を覚えるのです。

 その日から、彼の「屋根裏の散歩」が始まりました。夜となく昼となく、暇さえあれば、彼は泥坊猫の様に跫音あしおとを盗んで、棟木や梁の上を伝い歩くのです。幸さいわいなことには、建てたばかりの家ですから屋根裏につき物の蜘蛛の巣もなければ、煤すすや埃ほこりもまだ少しも溜っていず、鼠の汚したあとさえありません。それ故ゆえ着物や手足の汚くなる心配はないのです。彼はシャツ一枚になって、思うがままに屋根裏を跳梁ちょうりょうしました。時候も丁度春のことで、屋根裏だからといって、さして暑くも寒くもないのです。

 東栄館の建物は、下宿屋などにはよくある、中央まんなかに庭を囲んで、そのまわりに、桝型ますがたに、部屋が並んでいる様な作り方でしたから、随って屋根裏も、ずっとその形に続いていて、行止ゆきまりというものがありません。彼の部屋の天井から出発して、グルッと一廻りしますと、又元の彼の部屋の上まで帰って来る様になっています

 下の部屋部屋には、さも厳重に壁で仕切りが出来ていて、その出入口には締りをする為の金具まで取りつけているのに、一度天井裏に上って見ますと、これは又何という開放的な有様でしょう。誰の部屋の上を歩き廻ろうと、自由自在なのです。若し、その気があれば、三郎の部屋のと同じ様な、石塊の重しのしてある箇所が所々にあるのですから、そこから他人の部屋へ忍込んで、窃盗を働くことも出来ます廊下を通って、それをするのは、今も云う様に、桝型の建物の各方面に人目があるばかりでなく、いつ何時なんどき他の止宿人ししゅくにんや女中などが通り合わさないとも限りませんから、非常に危険ですけれど、天井裏の通路からでは、絶対にその危険がありません。

 それから又、ここでは、他人秘密を隙見することも、勝手次第なのです。新築と云っても、下宿屋の安普請やすぶしんのことですから天井には到る所に隙間があります。――部屋の中にいては気が附きませんけれど、暗い屋根からますと、その隙間が意外に大きいのに一驚いっきょうを喫きっします――稀には、節穴さえもあるのです。

 この、屋根裏という屈指の舞台発見しますと、郷田三郎の頭には、いつのまにか忘れて了っていた、あの犯罪嗜好癖が又ムラムラと湧き上って来るのでした。この舞台でならば、あの当時試みたそれよりも、もっともっと刺戟の強い、「犯罪の真似事」が出来るに相違ない。そう思うと、彼はもう嬉しくて耐たまらないのです。どうしてまあ、こんな手近な所に、こんな面白い興味があるのを、今日まで気附かないでいたのでしょう。魔物の様に暗闇の世界を歩き廻って、二十人に近い東栄館の二階中の止宿人の秘密を、次から次へと隙見して行く、そのこと丈けでも、三郎はもう十分愉快なのです。そして、久方振りで、生き甲斐を感じさえするのです。

 彼は又、この「屋根裏の散歩」を、いやが上にも興深くするために、先ず、身支度からして、さも本物の犯罪人らしく装うことを忘れませんでした。ピッタリ身についた、濃い茶色の毛織のシャツ、同じズボン下――なろうことなら、昔活動写真で見た、女賊プロテアの様に、真黒なシャツを着たかったのですけれど、生憎あいくそんなものは持合せていないので、まあ我慢することにして――足袋たびを穿はき、手袋をはめ――天井裏は、皆荒削あらけずりの木材ばかりで、指紋の残る心配などは殆どないのですが――そして手にはピストルが……欲しくても、それもないので、懐中電燈を持つことにしました。

 夜更けなど、昼とは違って、洩れて来る光線の量が極く僅かなので、一寸先も見分けられぬ闇の中を、少しも物音を立てない様に注意しながら、その姿で、ソロソロリと、棟木の上を伝っていますと、何かこう、自分が蛇にでもなって、太い木の幹を這い廻っている様な気持がして、我ながら妙に凄くなって来ます。でも、その凄さが、何の因果か、彼にはゾクゾクする程嬉しいのです。

 こうして、数日、彼は有頂天になって、「屋根裏の散歩」を続けました。その間には、予期にたがわず、色々と彼を喜ばせる様な出来事があって、それを記しるす丈けでも、十分一篇の小説が出来上る程ですが、この物語の本題には直接関係のない事柄ですから、残念ながら、端折はしょって、ごく簡単に二三の例をお話するに止とどめましょう。

 天井からの隙見というものが、どれ程異様な興味のあるものだかは、実際やって見た人でなければ、恐らく想像も出来ますまい。仮令、その下に別段事件が起っていなくても、誰も見ているものがないと信じて、その本性をさらけ出した人間というものを観察すること丈けで、十分面白いのです。よく注意して見ますと、ある人々は、その側に他人のいるときと、ひとりきりの時とでは、立居ふるまいは勿論もちろん、その顔の相好そうごうまでが、まるで変るものだということを発見して、彼は少なからず驚きました。それに、平常ふだん、横から同じ水平線で見るのと違って、真上から見下すのですから、この、目の角度の相違によって、あたり前の座敷が、随分異様な景色に感じられます人間は頭のてっぺんや両肩が、本箱、机、箪笥たんす、火鉢などは、その上方の面丈けが、主として目に映ります。そして、壁というものは、殆ど見えないで、その代りに、凡ての品物のバックには、畳が一杯に拡っているのです。

 何事がなくても、こうした興味がある上に、そこには、往々おうおうにして、滑稽こっけいな、悲惨な、或は物凄い光景が、展開されています。平常過激反資本主義議論を吐いている会社員が、誰も見ていない所では、貰もらったばかりの昇給辞令を、折鞄おりかばから出したり、しまったり、幾度も幾度も、飽かず打眺うちながめて喜んでいる光景ゾロリとしたお召めし着物不断着ふだんぎにして、果敢はかない豪奢振ごうしゃぶりを示している、ある相場師が、いざ床とこにつく時には、その、昼間はさも無雑作むぞうさに着こなしていた着物を、女の様に、丁寧に畳んで、床の下へ敷くばかりか、しみでもついたのと見えて、それを丹念に口で嘗なめて――お召などの小さな汚れは、口で嘗めとるのが一番いいのだといいます――一種クリーニングをやっている光景、何々大学野球選手だというニキビ面の青年が、運動家にも似合わない臆病さを以て、女中への附文つけぶみを、食べて了った夕飯のお膳の上へ、のせて見たり、思い返して、引込めて見たり、又のせて見たり、モジモジと同じことを繰返している光景、中には、大胆にも、淫売婦(?)を引入れて、茲ここに書くことを憚はばかる様な、すさまじい狂態を演じている光景さえも、誰憚らず、見たい丈け見ることが出来るのです。

 三郎は又、止宿人と止宿人との、感情葛藤かっとうを研究することに、興味を持ちました。同じ人間が、相手によって、様々に態度を換えて行く有様、今の先まで、笑顔で話し合っていた相手を、隣の部屋へ来ては、まるで不倶戴天ふぐたいてんの仇あだででもある様に罵ののしっている者もあれば、蝙蝠こうもりの様に、どちらへ行っても、都合のいいお座なりを云って、蔭でペロリと舌を出している者もあります。そして、それが女の止宿人――東栄館の二階には一人の女画学生がいたのです――になると一層興味があります。「恋の三角関係」どころではありません。五角六角と、複雑した関係が、手に取る様に見えるばかりか、競争者達の誰れも知らない、本人の真意が、局外者の「屋根裏の散歩者」に丈け、ハッキリと分るではありませんか。お伽噺とぎばなしに隠かくれ蓑みのというものがありますが、天井裏の三郎は、云わばその隠れ蓑を着ているも同然なのです。

 若しその上、他人の部屋の天井板をはがして、そこへ忍び込み、色々ないたずらをやることが出来たら、一層面白かったでしょうが、三郎には、その勇気がありませんでした。そこには、三間に一箇所位の割合で、三郎の部屋のと同様に、石塊いしころで重しをした抜け道があるのですから、忍び込むのは造作もありませんけれど、いつ部屋の主が帰って来るか知れませんし、そうでなくとも、窓は皆、透明なガラス障子しょうじになっていますから、外から見つけられる危険もあり、それに、天井板をめくって押入れの中へ下り、襖をあけて部屋に這入り、又押入れの棚へよじ上って、元の屋根裏へ帰る、その間には、どうかして物音を立てないとは限りません。それを廊下や隣室から気附かれたら、もうおしまいなのです。

 さて、ある夜更けのことでした。三郎は、一巡ひとまわり「散歩」を済ませて、自分の部屋へ帰る為に、梁から梁を伝っていましたが、彼の部屋とは、庭を隔てて、丁度向い側になっている棟の、一方の隅の天井に、ふと、これまで気のつかなかった、幽かすかな隙間を発見しました。径二寸ばかりの雲形をして、糸よりも細い光線が洩れているのです。なんだろうと思って、彼はソッと懐中電燈を点ともして、検しらべて見ますと、それは可也かなり大きな木の節で、半分以上まわりの板から離れているのですが、あとの半分で、やっとつながり、危く節穴になるのを免れたものでした。一寸爪の先でこじさえすれば、何なく離れて了い相なのです。そこで、三郎は外ほかの隙間から下を見て、部屋の主が已すでに寝ていることを確めた上、音のしない様に注意しながら、長い間かかって、とうとうそれをはがして了いました。都合のいいことには、はがした後の節穴が、杯さかずき形に下側が狭くなっていますので、その木の節を元々通りつめてさえ置けば、下へ落ちる様なことはなく、そこにこんな大きな覗き穴があるのを、誰にも気附かれずに済むのです。

 これはうまい工合ぐあいだと思いながら、その節穴から下を覗いて見ますと、外の隙間の様に、縦には長くても、幅はせいぜい一分ぶ内外の不自由なのと違って、下側の狭い方でも直径一寸以上はあるのですから、部屋の全景が、楽々と見渡せます。そこで三郎は思わず道草を食って、その部屋を眺めたことですが、それは偶然にも、東栄館の止宿人の内で、三郎の一番虫の好かぬ、遠藤えんどうという歯科医学校卒業生で、目下はどっかの歯医者助手を勤めている男の部屋でした。その遠藤が、いやにのっぺりした虫唾むしずの走る様な顔を、一層のっぺりさせて、すぐ目の下に寝ているのでした。馬鹿几帳面きちょうめんな男と見えて、部屋の中は、他のどの止宿人のそれにもまして、キチンと整頓せいとんしています。机の上の文房具位置、本箱の中の書物の並べ方、蒲団の敷き方、枕許まくらもとに置き並べた、舶来物でもあるのか、見なれぬ形の目醒めざまし時計漆器しっきの巻煙草まきたばこ入れ、色硝子いろがらすの灰皿、何いずれを見ても、それらの品物の主人公が、世にも綺麗きれい好きな、重箱の隅を楊子ようじでほじくる様な神経家であることを証拠立てています。又遠藤自身の寝姿も、実に行儀がいいのです。ただ、それらの光景にそぐわぬのは、彼が大きな口を開あいて、雷の様に鼾いびきかいていることでした。

 三郎は、何か汚いものでも見る様に、眉をしかめて、遠藤の寝顔を眺めました。彼の顔は、綺麗といえば綺麗です。成程彼自身で吹聴ふいちょうする通り、女などには好かれる顔かも知れません。併し、何という間延びな、長々とした顔の造作でしょう。濃い頭髪、顔全体が長い割には、変に狭い富士ふじびたい、短い眉、細い目、始終笑っている様な目尻の皺しわ、長い鼻、そして異様に大ぶりな口。三郎はこの口がどうにも気に入らないのでした。鼻の下の所から段を為なして、上顎うわあごと下顎とが、オンモリと前方へせり出し、その部分一杯に、青白い顔と妙な対照を示して、大きな紫色の唇が開いています。そして、肥厚性鼻炎ひこうせいびえんででもあるのか、始終鼻を詰つまらせ、その大きな口をポカンと開けて呼吸をしているのです。寝ていて、鼾をかくのも、やっぱり鼻の病気のせいなのでしょう。

 三郎は、いつでもこの遠藤の顔を見さえすれば、何だかこう背中がムズムズして来て、彼ののっぺりした頬っぺたを、いきなり殴なぐりつけてやり度たい様な気持になるのでした。

 そうして、遠藤の寝顔を見ている内に、三郎はふと妙なことを考えました。それは、その節穴から唾つばをはけば、丁度遠藤の大きく開いた口の中へ、うまく這入りはしないかということでした。なぜなら、彼の口は、まるで誂あつらえでもした様に、節穴の真下の所にあったからです。三郎は物好きにも、股引ももひきの下に穿いていた、猿股さるまたの紐を抜出して、それを節穴の上に垂直に垂らし、片目を紐にくっつけて、丁度銃の照準でも定める様に、試して見ますと、不思議な偶然です。紐と節穴と、遠藤の口とが、全く一点に見えるのです。つまり節穴から唾を吐けば、必ず彼の口へ落ちるに相違ないことが分ったのです。

 併し、まさかほんとうに唾を吐きかける訳にも行きませんので、三郎は、節穴を元の通りに埋うずめて置いて、立去ろうとしましたが、其時そのとき、不意に、チラリとある恐しい考えが、彼の頭に閃きました。彼は思わず屋根裏の暗闇の中で、真青になって、ブルブルと震えました。それは実に、何の恨うらみもない遠藤殺害するという考えだったのです。

 彼は遠藤に対して何の恨みもないばかりか、まだ知り合いになってから半月もたってはいないのでした。それも、偶然二人の引越しが同じ日だったものですから、それを縁に、二三度部屋を訪ね合ったばかりで別に深い交渉がある訳ではないのです。では、何故なにゆえその遠藤を、殺そうなどと考えたかといいますと、今も云う様に、彼の容貌言動が、殴りつけたい程虫が好かぬということも、多少は手伝っていましたけれど、三郎のこの考かんがえの主たる動機は、相手人物にあるのではなくて、ただ殺人行為のものの興味にあったのです。先からお話して来た通り、三郎の精神状態は非常に変態的で、犯罪嗜好癖ともいうべき病気を持ってい、その犯罪の中でも彼が最も魅力を感じたのは殺人罪なのですから、こうした考えの起るのも決して偶然ではないのです。ただ今までは、仮令屡々しばしば殺意を生ずることがあっても、罪の発覚を恐れて、一度も実行しようなどと思ったことがないばかりなのです。

 ところが、今遠藤場合は、全然疑うたがいを受けないで、発覚の憂うれいなしに、殺人が行われ相そうに思われます。我身に危険さえなければ、仮令相手が見ず知らずの人間であろうと、三郎はそんなことを顧慮こりょするのではありません。寧むしろ、その殺人行為が、残虐であればある程、彼の異常な慾望は、一層満足させられるのでした。それでは、何故遠藤に限って、殺人罪が発覚しない――少くとも三郎がそう信じていたか――といいますと、それには、次の様な事情があったのです。

 東栄館へ引越して四五日たった時分でした。三郎は懇意こんいになったばかりの、ある同宿者と、近所のカフェへ出掛けたことがあります。その時同じカフェ遠藤も来ていて、三人が一つテーブルへ寄って酒を――尤もっとも酒の嫌いな三郎はコーヒーでしたけれど――飲んだりして、三人とも大分いい心持になって、連立つれだって下宿へ帰ったのですが、少しの酒に酔っぱらった遠藤は、「まあ僕の部屋へ来て下さい」と無理に二人を、彼の部屋へ引ぱり込みました。遠藤は独ひとりではしゃいで、夜が更けているのも構わず女中を呼んでお茶を入れさせたりして、カフェから持越しの惚気話のろけばなしを繰返すのでした。――三郎が彼を嫌い出したのは、その晩からです――その時、遠藤は、真赤に充血した脣くちびるをペロペロと嘗め廻しながら

anond:20210322093630

変わらないか? 本当に想像力働かせてそれ言ってるか?

 

介護の話で言えば、俺がいまやっているように、親父の施設代を一部負担するとか、そういうのあるだろ。

押し付けるじゃなくて、夫婦2人と夫婦兄弟4人なら、どう考えても4人が楽だろうが。

 

生き甲斐円満の話も、何も変わらないと思ってるのがマジなのか。己の家庭もった上での発言か?

anond:20210322092219

子供がいるいないで変わらないと思うけどな

子供洗脳して介護要員にして、老後の面倒子供押し付ける気なの?

生き甲斐とか、夫婦円満とか、老後のプラン

子なし夫婦になるかもしれない

嫁さんが注射をうけるタイプ妊活を、ここ1年ほどしてきたが、ケンカの拍子にもう病院は行きませんと嫁さん言い出した。

 

正直こどもは欲しい。

欲しい以上に必要だと思っている。貯蓄がそれほどできるはずもない家庭だし、老老介護をなんとか避けたい。

避けたいが、嫁さんが本当に病院やだというならもうやめるだろう。

別に妊活を諦めるフェーズに入っているとは思わない。所詮一年そこら。ガチャ12回ぐらい。排卵も何度かはそのうちにあった。続ければまたチャンスは発生するはず。俺ならまだ頑張るフェーズ

しかし、どう言いつくろったところで、俺が頑張ることじゃあないし、本人が頑張りたくないものを頑張りようがない。

 

喧嘩の勢いとかで辞めてほしくないからもう一回話はするけれども。本当にもう喧嘩とは関係なく嫌なんですということであれば、子なしで行くしかない。

そうなれば、いろいろと考えねばならない。生き甲斐とか、夫婦円満とか、老後のプランとか。

2021-03-16

現実じゃ居場所がないか増田ブクマつくことが唯一の生き甲斐なんだ

なんでみんな俺にブクマ付けないんだ。この野郎!!!

2021-03-09

anond:20210309121251

増田バカにすることが生きがいの人であることは観測できるが、増田バカにすること「だけ」と言い切れるほどではない。

にもかかわらず

はてなー増田馬鹿にすることだけが生き甲斐の人だ

という言及をしているので、本人のバイアス投影が考えられる。

よってお前は増田けが生きがいの増田

2021-03-04

ネット統計の怖さ

たまにネット上の膨大な〇〇を集計して統計しましたって人を

twitterでも増田でもブログでもよく見かけると思うんだけど

あれって誰も再検証しない訳だから嘘書いてもバレないよね

明らかに可笑しいとなると再検証を始める人も出てくると思われるけど

多くの場合には集計方法がわからないのと膨大な時間がかかると推測して行われない

そうすると嘘つき放題な気がしてくるんだよなぁ

集計結果で1位と2位を入れ替えるくらいのことは朝飯前で

集計すらしてないのに集計の結果こうなりましたと作為的にそういう記事を書くことすらできる

誰もしないようなニッチ統計なんかは一度書かれると何十年もその嘘が信じられる可能性もある

多くの人は善意暇つぶし探究心で行ってると思ってるけど嘘を付くことが生き甲斐な人も無双できるのがネット統計の怖さだと思う

2021-02-24

anond:20210224131852

これはレスバチャン レスバが生き甲斐なのでとにかく相手に嫌なことを言い続ける増田にひそむ妖怪だよ

2021-02-23

モテないことが何故辛いのか

 俺は非モテ童貞モテないことが辛いと思うし、リア充が羨ましい。でも、なんで彼女が欲しいのか考えてみると辛いのはモテないことそのものというよりモテないことへの劣等感だと思う。そりゃ性欲もあるが、正直オ○ニーで事足りる。ムラムラして女体が恋しくなることもあるが、射精したら同じだ。ぼっちが寂しいかといわれればそこまででもない。むしろ、一人は気楽で楽しいと思う。多趣味だし、趣味一つとっても生涯楽しめそうだ。何ならぼっちなら趣味に費やす時間が増えて幸せなんじゃないかという気がする。そもそも孤独は犬でも飼ったら晴れるのでは。子どもが欲しいとは思わない。むしろ子ども作ったらストレス溜まるだろうし、俺みたいな奴に育てられる子ども可哀想だ。美人と話せたら楽しいかもしれない。でも、男同士で気兼ねなく付き合った方が楽しいだろう。じゃあ、なんでぼっちが辛いかというと、世間が女を作ることが幸福必須条件みたいに話してくるからだ。童貞人間じゃない。社会迷惑をかけたわけでもないのに、居ない方がいい害虫みたいに扱われる。女つくれば勝ち組、つくらなかったら負け組。そんなことは当たり前のこととされる。だからこそ、ぼっち自分が生きてはいけない存在みたいに思えくる。それが死ぬほど辛いんだ。本来なら、別にぼっちでも楽しく生きていけるはずなんだ。

 趣味や楽しみがあるのでまだ死ぬつもりはない。それに人として最低限のモラル良心はあるので、犯罪に走るのは絶対ダメだと思う。でも、妻子もいないのである意味失うものもない。俺から楽しみ、生き甲斐モラル良心を奪えばたちまち無敵の人の完成だ。だからあんまり童貞叩くの止めた方がいいぞ。それやると俺とは比べものにならない程の闇を抱えた童貞が追い詰められて犯罪行為に走るぞ。そこの童貞煽ってる君。明日、道ばたで刺されるのは君かも知れないぞ。

2021-02-20

解析班(笑)」とかいうのがロビンフッド扱いされるのをやめさせられるのか

解析班」とは

スラング一種なので、俺がここで語りたい「解析班」を定義させてもらう。

解析班、それはクラッカー一種である

彼らはHPゲームに対して不法クラッキング行為を仕掛け、開示されていないデータを抜き出し、それをネット中に公開することを生き甲斐とする。

たとえば告知HPにおいてカウントダウンが終わると同時に公開されるはずだった文章、新作ゲームの3Dキャラクターモデル、そういったデジタルデータ公式許可もなくフリー素材のごとく扱う存在である

まり犯罪者、少なくとも規約違反である

なぜ彼らがロビンフッド扱いされているのか

それはインターネットの一部には倫理観や知性が微塵もない奴らが大勢住む世界が広がっているからだ。

彼らには公式が公開していないものユーザー勝手に持ち出してはいけないことが理解できない、もしくはそういった行為をすることが許されないことが理解できないのだ。

盗人がモノを配り歩くのを有り難がたることが、彼らの承認欲求を刺激し盗みを加速させるということになぞ当然思い当たるはずもない。

なぜ解析班ロビンフッドであるべきはないのか

かんたんだ。

犯罪者が持ち上げられる社会など不健全だし、そもそも犯罪が起きると結局は多くのものが損をするからだ。

ヤクザが気のいい人間の集まりとして持ち上げられる社会では、ヤクザに憧れる不良が続出して彼らが次々とカツアゲを繰り返し治安が地へと落ちていく。

HPクラッキングの行き着く先は、電話番号銀行口座パスワード等の抜き取りや、そのサイトの完全な破壊である

ゲームクラッカーが増えるということは、チーターが増える機会の増加にほかならず、結局そのゲーム破壊される未来が待っている。

どうすればいいのか

それが分からない。

「公開したくないデータを置かなければいい」

という人もいるが、あらゆるユーザーサービスに非公開データ存在するのは当たり前で、たとえば各サービスサーバーの奥にはユーザー個人情報が眠っているわけだが、それを存在しないようにすることが果たして出来るだろうか?

それは「資産を何も持たなければ泥棒に合う心配もない」と語り裸で公園に暮らすホームレスのようなものであるが、そのホームレス他者提供できるものは極めて限られたものになる。

まり、「寝言は寝てから言え」ということにしかならない。

2021-02-10

[]ブクマカが何度も書いてしまうほど伝えたかたこ




何度も書いているけどと書いてあるのを適当ピックアップしただけで本当に何度も書かれているか確認していない

2021-01-31

放送大学学位スタンプラリーしてるジジババ持ち上げる理由って何?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=632826&comment_sub_id=0&category_id=112&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

こういうのさあ、定期的に出てくるネタなんだけどさあ

なんでいちいち賞賛しなきゃいけない空気にしようとしたがるのか、すっげー不思議しょうがないんだよ

だってぶっちゃけ無駄でしょ

70歳だの90歳だのの老人が今更教養らしきものを身につけたところで、それはどこの誰にも還元されない自己満足に過ぎない

伊能忠敬じゃねえんだから

最大限意地の悪い言い方をするなら、むしろ貴重な貴重なリソースが、こういう輩の自己満足によって無為に食い潰されていると言えなくもない

景気が悪くて若者の学びも不安定なこのご時世にまあずいぶんと優雅なご趣味でございますねと皮肉が口から出そうになってしま

放送大学からまだいいが、これが例えば普通入試乱入してきたら、現役の高校生だって内心ウザがるだろう(そんなのに負ける方が悪いと言われりゃそれまでだが)

そりゃ別に自分の学びを社会還元する義務があるわけじゃないし、だから自己満足大いに結構だし、いくつになっても生き甲斐があるのは本当に素晴らしいと思うよ

やりたきゃどんどんやればいい

でも単なる老後の手習いだったら、別に書道でもコーラスでも大正琴でも何でもいいわけ

みんな素晴らしいわけよ

でもその辺で盆栽やってるジジイをこんなキモい持ち上げ方したりしねえじゃん?

なんで趣味学位スタンプラリーだったら無条件に賞賛されなきゃいけないんですかって言いたくもなるだろ

2021-01-30

anond:20210130104832

それな

 

とにかく政府を叩くことが生き甲斐になってるマスコミ個人がいっぱいいるか

なにやっても叩かれる

2021-01-27

21歳オタク腐女子喪女彼氏が欲しい。

彼氏が欲しい。

年齢=彼氏いない歴だけど。

私はオタクだし、腐女子だし、肩書き悲惨

彼氏できるわけないだろという感じ。

だけど、彼氏が欲しい。

彼氏が欲しいから、オタクであることは男の子の前で言ったことないし、腐女子であることなんて女の子友達の一部しか知らない。

程度としては、グッズとかも集めないし、創作もしない。形に残らないように電子書籍漫画を集めているくらい。でも3次元オタクなのでアイドル現場に行ったり、2.5次元舞台に行ったりはする。通ったりはしてない。

彼氏が欲しいからってわけではないけど、コスメを見て流行りの買ってみたり、高いブランドカバンを欲しがったり、服を見たりするのが好きだ。月に1〜2万くらいは服とか髪とかコスメかにお金使ってるので、無頓着というわけではないと思う。

高校卒業する時、同級生男の子に「増田仮名)は大学生絶対彼氏できるよ!」と言われた。でも、彼氏はできていない。

大学キラキラしたものだと信じていたけど、人より授業をたくさん取らなきゃいけない状況だったから、週5で夕方まで大学にいたし、家と大学が遠すぎるからサークルにも入らなかった。その結果、出会いがなくなった。

外見は普通だと信じたい。ちょっと整形したいなと思うことはあるけど、リスクを考えたら諦められる程度のブス。彼氏が欲しいから痩せようって思ってはいる。デブは罪。美味しいものを食べるのは生き甲斐から、量を減らしつつリングフィット先生をやっている。

「楽しそうに生きてるよね」とよく言われる。

私は彼氏が欲しいけど、彼氏がいなくても人生がめちゃくちゃ楽しい学歴はないけど、勉強はそこまで嫌いじゃない。就活とか卒論とか嫌だと思うことはあるけど、それ以上に好きなものがたくさんある。恵まれていると自分でも感じている。

家族が大好き。お父さんとお母さんはどうしようもない娘でも大事に育ててくれたし、やりたいようにやりなさいとお金も惜しまず使ってくれた。昔から歯並びがコンプレックスだったか矯正もさせてくれた。旅行にもたくさん連れてってもらった。私はこういう親になりたいと思う。お兄ちゃんも会話は少ないけど、優しい。

友達が大好き。高校友達は連絡全然しないのに時々私を遊びに誘ってくれるし、大学友達は一生の友達でいてくれるような気がするくらい色んなことをしようねと話している。一緒にいるだけでずっと笑っていられる。私はお酒が飲めないけど、「素面で酔ってる」と言われるくらい楽しそうに見えるらしい。

人生楽しい、でも、彼氏が欲しい。

彼氏が欲しい。

オタク辞めたいから。大好きで依存できる存在が近くにいてくれたらどれだけ幸せだろう。彼氏ができたらきっと大好き〜!ってずっと言ってるだろうな。実際の恋愛そんなに甘いものではないと知ってはいるけど、夢は見ていたい。彼氏ができたら世界が変わると本気で思っている。

私の「彼氏欲しい病」は重症だと言われる。

私の友達彼氏いなくても楽しいと思って生きている子ばかりだ。オタクの子もいれば、異性があまり得意ではないからという理由の子もいる。そういう子達からしたら私が異常で、重症

だってちょっと前まではそう思っていた。オタクをしているのが世界幸せで、生き甲斐だった。でも現場コロナでなくなったら一気に現実に戻されてしまった。オタクをやっていても何も残らない。それなら、推しより彼氏が欲しくなった。

子供を育てたい。

年を取るたびに子供が可愛くて仕方ない。電車の中で赤ちゃんや小さい子供を見たら可愛い〜〜!!!ってなる。中高生を見ると若さに対して微笑ましい気持ちになる。

自分も親になりたいと思うことが増えた。私の親は本当によくできた人たちだから、両親のようになれるかはわからないけど、「子育ては大変だけどやっぱり嬉しいよ」と言われて自分子供が欲しくなった。あと、親に孫の顔を見せたい。

子供を育てるためには、子供を産まなきゃいけない。子供を産み育てるためには、結婚しなきゃ難しい。結婚するために、彼氏が欲しい。

私は120歳まで生きたい。

人生楽しいし、死にたくない。死ぬなら人に看取られて死にたい。1人で死にたくない。1人でいるのは嫌だから、今から彼氏が欲しい。

これだけ書いても私には彼氏がいない。

何を間違って生きてしまったのか、本当は自分が1番よくわかっているのだ。

それでも、彼氏が欲しい。

2021-01-25

anond:20210125183453

他人理想押し付けて生きてるからダメなんだろうね

自分が正しいと思う行いをすりゃあいいだけなのにね

絶対しない

なんでかって?こいつは他人文句をつけるのが生き甲斐からさ。

2021-01-17

ばあちゃん意識って変わらんの?

実家住み共働き両親祖母同居の大学生(男)。

大学オンライン講義メインになってきたこともあり、3ヶ月前辺りから自分を含めて4人分の夕食を作るようになった。

料理楽しいし、美味しく出来ると嬉しいし、母と祖母家事負担も減るのから良いことづくめじゃん!と思っていたのだけど、自分料理を作る度に祖母申し訳なさそうな顔をするのが逆に申し訳ない。

祖母的には、台所主婦の城っていう価値観で生きてきたこともあって、自分のような成人した男が家族のために料理をするのが受け入れられないらしい。

祖母のような人間意識を変えることってもう無理なのかな?

せめて負い目は感じなくても良いように説得したいのだけれど、祖母アイデンティティみたいなもの侵害してるんだったら無理に押し付けるのも良くないなあと思っちゃう

意見ちょうだい増田

追記

たくさん意見ありがとう

趣味も多いハイカラ祖母から料理がなくなっても生き甲斐はありそうだけどボケちゃうのは嫌だな...

勿論料理後の後片付けは全部自分でやってる。

皿洗いに関しては高校の頃から自分役割だったから、いきなりばあちゃんテリトリー侵略した訳じゃないけど、

かに台所デスクトップに置き換えると勝手アイコン位置変わってたりすると気持ちいね反省

料理教えてもらったりしながら曜日で分担しつつやっていきます

2021-01-10

anond:20210110073748

自分に取り柄が無いから、他人を叩くことが唯一の生き甲斐になってるんだよね

2021-01-04

anond:20210104090233

こんなところで論破生き甲斐にしている増田ってなんか哀れ

2021-01-03

お前らコロナ油断するなっていいながら一番してるじゃねぇか

第一波のときフェミニズムだのの話題なんてホットエントリーに全然上がってこなかったぞ。くだらない自転車置き場の議論がなくなってそれはそれは洗練されたインターネッツだったよ。

それが今や都の感染数が1日4桁もいくというのに、どーーでもいーーことで争い続けている。やれブランド名が気にくわない、やれエッチな絵がTwitterにあがってる。

お前らほんとコロナなめてんだろ。お前らにオトモダチがいたら絶対忘年会だの新年会のしてただろうなと容易に想像ができるわ。

お前らの足りないオツムでも経済と両立するためになにができるか?人がもっとも死なないためにはどうすべきか?そういうことをネット議論する方が百倍マシだよ。

ほんとコロナなめてんじゃねぇよ。飲食店感染対策意味のないものとか考えてるだろ。そういう地道なところが大切でもあるんだよ。

お前らにとってコロナでさえ政権攻撃とかパリピ批判の道具に過ぎないんだろうな。そして感染数を茶化してるのをみれば今度は不謹慎厨になる。攻撃することだけが生き甲斐か?悲しい人生だな。寄付でもしろよ。ボランティアでもしろよ。フレンドホームにでも登録しろよ。

前向きに生きろ。お前らの脳がかわいそうだ。

2021-01-02

吹き替え利権

正月はだらだらやってるバラエティーや映画を見ながらまったりするに限る。

いつもと変わらないじゃないかと言われればその通りなのだが、放送内容がお祭りモードなので、いつもより数段楽しい

しかしだ、そのスペシャルムードで楽しむはずの正月映画吹き替えがクソだった。

いや知ってたよ、前にアマプラかネトフリで見たから、あータレント起用の聞くの辛いやつだったよなーとうっすら覚えてた。

もうね、何度この悲劇を繰り返すの?

誰が悪いの?

作品と関わった人に対する冒涜ってレベルじゃねえぞ、物売るってレベルじゃねえぞっていういうか売り物ってレベルじゃねえんだよ……

わがままか?何かわがままを言ってしまっているか

100人中90人は変更を望む出来なのは明らかではない?

そのタレント事務所スポンサーとして入らないと興行が成り立たないとかそういう何か揺るがし難い事情でもあるのか?

それにしたってさあ……声の仕事ってやつは努力でどうにかなるものなのか分からないが、なんとなく、その起用された芸能人自身を責め立てるのは違うんだろうな……ということさえ読み取れるくらいあり得ないキャスティングだ。

漫画キャラの口だけ素人が描いた様な、小説の「」内だけ素人が書いたような違和感が作中ずっと続く。バカなのか?実は見せる気がないのか?

他人仕事台無しにするのが生き甲斐みたいなやつが映画業界人に多すぎるのか?

この種のクレームがいつからあると思っておるの?改善する気がまるでないのは明らか。幸運な例も多数あるし、ジブリ違和感は感じない。CV庵野でさえも良かった。俳優ですらないのに!?

なんなんだこれは……

クソ吹き替え絶対さな委員会でも作ってみようか。

どんなに好きな芸能人でもクソ吹き替えに手を染めた奴は毎分ツイッター晒し続けるか?

所属事務所もそこに所属する他の芸能人芸能の敵と腐し続けるか?

ファンクソリプ飛ばしまくってうんざりさせればいいのか?

偽計業務妨害なのか?

炎上になったら死人が出るのか?

だがもう監督脚本家あたりが自殺しててもおかしくないくらいの所業日本映画業界は日々行っているのではなくて?

それにもう、この底知れぬ巨悪に立ち向かうには、己も悪に手を染めるしか……

常々、ネットに溢れるどうしてもサンドバッグ必要な人らの有効活用法は無いものかと考えていたが、『有用悪口』という可能性が見いだせたのは良かった。

自分には人を操れるような、ましてやマスで動かせるような才能も熱意もないので、もしそういうのが得意な奴がいればどうか頼むと思って記しておく。ここに綺麗めな正義があるぞ。

2020-12-28

宝鐘マリンというVTuberにハマっている。

それまでVTuberほとんど知らなかった。

魂を抜かれたサラリーマンだった私に感情が少し戻った。

YouTubeで見るだけであり、グッズ買ったり有料会員になったりとかはしていないが、生き甲斐だ。

彼女にはどうか幸せになってほしい。

2020-12-27

anond:20201227182415

粘着されるとその事しか生き甲斐が無いみたいに延々と誹謗中傷してくる奴いる

相当暇で視野が狭いんだろうなって

2020-12-23

帰省する

もうすぐ正月なので、嫁と子供つれて帰省する。

母親が孫に会えると喜ぶし。だが、ひとつ課題というか懸念がある。

兄の存在だ。

親族の中でもダントツ頭が良かった(東大レベル)がいろいろあって

落ちぶれてニート生活8年、自宅警備員からリアル警備員になった。働いてるようだ。

ネット収集する知識が8割位なわけで、気がついたら発言が立派なネトウヨ

政治家を叩くこと、大企業を叩くことが生き甲斐で、世間知らずゆえに親にも辛辣言葉を吐く。

うちの娘たちもそれなりに大きくなってるので、彼の発言を真に受けてしまわないか心配しょうがない。

自分よりも圧倒的にバカな弟が、それなりに成功してるのを妬んでるだろうなあ。

ちゃん、貸した金のことはもういいよ。もういいんだ。

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