スラングの一種なので、俺がここで語りたい「解析班」を定義させてもらう。
彼らはHPやゲームに対して不法なクラッキング行為を仕掛け、開示されていないデータを抜き出し、それをネット中に公開することを生き甲斐とする。
たとえば告知HPにおいてカウントダウンが終わると同時に公開されるはずだった文章、新作ゲームの3Dキャラクターモデル、そういったデジタルデータを公式の許可もなくフリー素材のごとく扱う存在である。
それはインターネットの一部には倫理観や知性が微塵もない奴らが大勢住む世界が広がっているからだ。
彼らには公式が公開していないものをユーザーが勝手に持ち出してはいけないことが理解できない、もしくはそういった行為をすることが許されないことが理解できないのだ。
盗人がモノを配り歩くのを有り難がたることが、彼らの承認欲求を刺激し盗みを加速させるということになぞ当然思い当たるはずもない。
かんたんだ。
犯罪者が持ち上げられる社会など不健全だし、そもそも犯罪が起きると結局は多くのものが損をするからだ。
ヤクザが気のいい人間の集まりとして持ち上げられる社会では、ヤクザに憧れる不良が続出して彼らが次々とカツアゲを繰り返し治安が地へと落ちていく。
HPのクラッキングの行き着く先は、電話番号、銀行口座、パスワード等の抜き取りや、そのサイトの完全な破壊である。
ゲームでクラッカーが増えるということは、チーターが増える機会の増加にほかならず、結局そのゲームは破壊される未来が待っている。
それが分からない。
という人もいるが、あらゆるユーザーサービスに非公開データが存在するのは当たり前で、たとえば各サービスのサーバーの奥にはユーザーの個人情報が眠っているわけだが、それを存在しないようにすることが果たして出来るだろうか?
それは「資産を何も持たなければ泥棒に合う心配もない」と語り裸で公園に暮らすホームレスのようなものであるが、そのホームレスが他者に提供できるものは極めて限られたものになる。
彼らはHPやゲームに対して不法なクラッキング行為を仕掛け、開示されていないデータを抜き出し、それをネット中に公開する 公開されたアプリのバイナリから素材データを取り出し...