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はてなキーワード: 上方とは

2024-11-17

anond:20241117111429

フィジカル男性の方がそりゃ優位でしょう。

知能に関しては、上位層に対して言うならそうなんじゃないの?

私は能力に関して強男→強女→弱女→弱男 の傾向が強いよねと主張した。(上位層ではなく全体の話)

それに対して「男が全てにおいて上方」という意見が来た。

なので「なんでもかんでも男性が優位と思い込んでいる」宗教の方なのかな?と思った。

色覚に関しては色盲男性の方が多いから全体としては女>男ということだ。

画家などのプロ割合に関しては、のめり込む(のめり込むことができる環境向上心のある)人に男性が多いことに大きく関係するので、能力と同じ問題として考えるのは難しいと思っているよ。

趣味でもプロより上手い人はいるし、能力があるからと必ずしも仕事にしているとは限らない。

もちろん指標にはなるけど、「プロ画家は男が多いから、男の方が色覚や描画の能力が高い!」と安直に結びつけるのには疑問を感じる。

2024-11-07

anond:20241107162739

dankogai一般層の出だからそりゃ専門馬鹿でしょ。上方階級移動すると「俺が出来た事をやらないお前らは怠惰」と考える弱者切り捨てマンになるって事だよ

anond:20241107104248

いっぱいあるとわかんなくなるよね

でもわかるようにかんたんにするとまちがっちゃうからがんばろうね

実物的要因

戦争産業構造破壊により、供給需要を大幅に下回ることによって発生するインフレーション第二次大戦終戦後の日本では、1945年の水準からみて1949年までに約70倍(約6900 %)というハイパーインフレーション[注釈 1] となった[13]。

また、ジンバブエでは、政策により白人農家国外に追い出され農業構造破壊されたところに旱魃が追い討ちをかけたことにより極度の物不足が発生、最終的に2億3000万%という超ハイパーインフレーションとなった[14]。

需要[編集]

需要側に原因があるインフレーションで、需要超過インフレーション需要牽引型インフレーションディマンドプル・インフレーション、demand-pull inflation)とも呼ばれる。需要の増大(需要曲線の上方シフト)により、価格が高くても購買意欲が衰えないので物価は上昇する。この場合供給曲線が垂直である(すなわち価格の変動によって供給量が変化しない)場合を除いて景気はよくなる。

1973年から1975年にかけての日本インフレ要因は、オイルショックに注目が集まるが、変動相場制移行直前の短資流入による過剰流動性、「列島改造ブーム」による過剰な建設需要も大きな要因である[要出典]。

供給[編集]

供給曲線の上方シフトに原因があるインフレで、原価上昇インフレーションコストプッシュ・インフレーション、cost-push inflation)とも呼ばれる。多くの場合、景気が悪化スタグフレーションか、それに近い状態になる。通常為替レートが下落すると、輸入物価が上昇してインフレを引き起こすと同時に、企業が抱える外貨建て債務返済負担が膨らむ[15]。

原価上昇は総供給上方シフトするので、実質GDPは減少する[16]。一方で、需要超過は総需要が上にシフトするので、実質GDPは増加する[16]。つまり、実質GDPの動きで原価上昇か需要超過かは判別できる[16]。景気の過熱によって物価が上昇しているのかどうかを判断するには、消費者物価指数ではなくGDPデフレーターを見なければならない[17]。

原価インフレーションコストインフレーション

賃金材料等の高騰によって発生する。原油価格の高騰によるインフレーション消費増税によるスタグフレーション典型的な例である

構造インフレーション

産業によって成長に格差がある場合生産性の低い産業物価が高くなり発生する。例えば効率の良い製造業生産性が上がり賃金が上昇したとする。これに影響を受けてサービス業生産性向上以上に賃金が上昇するとサービス料を上げざるを得なくなるため、インフレーションを招く。

輸出インフレーション

輸出の増大により発生する。企業製品を輸出に振り向けたことにより、国内市場向けの供給量が結果的に減って発生する。幕末期に生糸などの輸出が急増し、インフレーションが発生している。このパターン乗数効果で総需要が増大しているため、需要インフレの側面もある。

輸入インフレーション

他国の輸入を通じて国外インフレーション国内に影響し発生する。例えば穀物を輸入していた国が、輸出元の国の内需が増加したり輸出元が他の需要国へ輸出を振り分けた場合などに穀物の輸入が減少し、穀物価格が上昇するといった具合である。実際に中国穀物輸入国に転じた際、トウモロコシ市場価格急騰が起きたことがある。

キャッチアップインフレーション

賃金物価統制を行っている体制が、市場経済に移行する際に発生することが多い。米国および日本1970年代にかけて発生した。欧州では冷戦終結および欧州中央銀行ECB)拡大による東欧諸国自由主義諸国への経済統合により、低賃金諸国での賃金サービス価格の上昇によるキャッチアップインフレが発生している[18]。

貨幣的要因[編集]

貨幣供給量が増えることによって発生する。貨幣供給増加は、他のあらゆる財・サービスに対する貨幣の相対価値を低下させるが、これはインフレーションのものであるさらに、貨幣供給増加は貨幣に対する債券の相対価値を高めることになり名目金利を低下させる。このため通常は投資が増大し、需要増大をもたらす。そのプロセスが最終的に、需要インフレ帰結することでもインフレーションに結びつく。公開市場操作などの中央銀行による通常の貨幣供給調節以外に、貨幣供給が増える特段の理由がある場合には、「財政インフレ」「信用インフレ」「為替インフレ」などと呼んで区分けることもある。

財政インフレーション

政府の発行した公債中央銀行が引き受けること(財政ファイナンス、マネタイゼーション)により、貨幣供給が増加して発生するインフレーション[19]。金融政策を経由した効果に加えて、財政政策による有効需要創出効果によって需要インフレも発生する。

信用インフレーション

市中銀行が貸付や信用保証を増加させることによって信用貨幣供給量が増大することから発生するインフレーション

為替インフレーション

外国為替市場を経由して通貨が大量に供給されることで発生するインフレーション戦前の金解禁における「為替インフレーション論争」を特に指す場合もある[20][21][22][23]。なお、当時は固定相場制であり、現在の変動相場制とは、外国為替市場の動きが貨幣供給量に与える影響が異なることに留意必要である

2024-11-04

タワマンみたいに上方向に伸ばすより、アリの巣みたいに下方向に伸ばしたほうがよくないか

2024-10-29

女も年上婚を望んでいる!

はてなーでは法律で許された結婚年齢であっても、男女の年齢差が広いと「お気持ちで」叩かれる傾向があるけど、実は女性上方婚を望んでるんじゃないか女性妄想たるティーンズラブレディースコミック見てもそう思うんだけどな。10歳上、20歳上の恋愛結婚話なんてよくあるシチュエーションじゃん。新入社員アラフォー上司に、とか、アラサーの私がナイスミドルに、とか。

 

なんだったら男性向けの10歳上とか+20歳上より割合としては多いかも。

  

でも、男性向けのは普通サラリーマン(なんだったら疲れたり、くたびれたりしてたり、挫折してたり、左遷やら窓際コースであるのに対して、女性向けの場合は、部課長などの役職者、実業家芸能人、はては原油王まで上方あるいは超上方婚

  

社会的成功・失敗というのは収入につながる大きな要素だけど、女性男性に求めるそれは、多少(+10~20歳)ぐらいまでなら許容できる範囲内なのな。はてなーやらXやらでは、+10歳ぐらいで叩き始める人が多い印象だけど。

2024-10-28

anond:20241028192213

増田は 女は下方婚しない じゃなかったのか…

上方しかないのだと思ってたわ

2024-10-11

柔道選手の回想を聞いてほしい 3


最後公式戦(夏季大会)は印象に残っている。毎年、県内で一番立派な総合体育館で行われる大会だった。梅雨時にある。

団体戦予選は、秋季大会と同じく4校によるリーグ戦だった。上位2校が決勝トーナメントに上がる。

当校の場合は、全国レベル高校と、それに準ずる高校と、平均レベル高校の3校での争いだった。前二者には、それぞれ0-5,0-4という散々な結果に終わった。T君は健闘して強豪校相手引き分けに持ち込んだし、ほかの選手一年前に比べたらずっといい試合をするようになっていた。

だが、勝負世界は厳しい。現実リアルビジネス世界でもそうなのだが、自分が成長しても、ほかのライバルもっと成長している。最後の三試合目は、確か4-1で勝ったのかな。これで、T君の世代にとっての最後団体戦は終わった。各リーグで上位2校だけが勝ち抜いて、決勝トーナメント進出する。当校は第3位だった。これで、本当に終わったのだ。

翌日には団体戦決勝トーナメントがあって、うちの学校と同じ市内のところが優勝した。N君が所属する学校だった。広島県は、伝統的に野球柔道が強い。サッカーもそれなりである

大体のスポーツ広島市にある学校県内最強なのだが、柔道場合は、広島市福山市にある高校県内二強である。いずれも全国に通用する実力を有していた。



記憶に残っている試合の話をする。その翌週には個人戦部門があった。各階級に分かれて戦い、優勝者全国大会に出場する。T君は、81kg級で出場した。

1回戦は、尾道にある高校選手と当たった。確か、今年放送アニメ『ぽんのみち』の舞台の近所にある学校である。俺は、第一試合が始まる前にT君の打込練習に付き合っていた。体を温めておくのだ。体を超動かすスポーツ場合は、事前のウォーミングアップが欠かせない。無論ハードモードである

T君の試合が始まる直前だった。

「勝つとか、負けるとか考えるな。試合邪魔だ。柔道のことだけ考えろ」

と言った。T君は「やり切ってきます!」と言った。

やがてT君が呼ばれて、試合場の前と、開始線の前での二度の礼が終わった。

「始め!」

という審判の声とともに、相手と組み合った。練習で教えたとおり、大内刈りと小外掛けを繰り返しやっていく作戦を採っていた(T君は左利きの左組み。多くの場合ケンカつの組み手になる。鏡写しの組み姿勢)。彼の運動神経だと足技の威力は弱いのだが、技をかけ続けていれば指導は取られない。

相手が技を仕掛けてくると、T君は隙を見て――寝技の態勢に移行した。その時はたしか相手が低くしゃがんで投げる背負い投げに失敗したのかな。

すると、T君は相手に密着しつつ、真横に体重を預けるようにして、釣り手だけで送り襟締めを決めた(相手の背後から横襟を掴んで、手首の尺骨でグイっと頸動脈を圧迫する)。

相手がたまらず仰向けになったところで、両足を絡めた縦四方固めに移行すると、相手は全く動けずに25秒が経過した。一本勝ちである

よく、ここまで強くなったと思った。彼と出会った頃は、紐に巻かれたチャーシュー柔道をしているように思えた。あまりにボテボテとした動きで、才能がないのは明白だった。

だが、T君はここまで寝技を鍛えた。彼にとってのエクスカリバーだった。この頃の彼は、俺と寝技乱取りをしても1分以上は持ちこたえることがあった。

さて、次の試合だが……例の強豪校の子だった(N君)。T君と同じく高三で、改めて見るとスマートな体形だった。背丈はやはり185cmはある。あの細長い足から繰り出すカミソリのような内股で、T君は何度も吹っ飛ばされてきた。

おそらくこの時点で、すでに名門大学からスカウトを受けている(記憶によると、その後明治大学に進学している)。

試合が始まる直前、T君と最後の技の打ち込みをして、最後大内刈りで投げさせてやった。試合場に送り出す時、背後から彼の両肩に手を置いた。肩甲骨のあたりが1年前より逞しくなっている。そのまま、グイっと前に押し出すようにして闘魂を注入した。

試合前の二度の礼の最中、対戦者であるN君の表情を見た。高校三年生とは思えないほど大人びていた。歴戦の兵を見ているようである高校三年間をスポーツに捧げた者の目つきだった。子どもの頃から、数多くの試練を乗り越えてきたのだろう。こういう野獣の眼をしている若人は少ない。

試合場の外には、そのN君の学校の仲間と、あとは監督コーチ陣が控えていた。これといった表情はない。自分の教え子の初戦を観察するのは指導者の基本である。それだけだ。



実は、この時の試合ビデオ撮影している。映像は悪いのだが、できるだけ実況風に説明してみる。わからない単語があった場合は、とりあえずこちらの、

柔道チャンネル柔道用語https://www.judo-ch.jp/terms/

       柔道の技https://www.judo-ch.jp/technique/

をご覧になるといい。

別に不明単語表現があって気にしなくていい。読んでいるうちになんとかなる(と思われる)。以後、試合が終わるまでT君はTと表記する。N君はそのまま。紛らわしいからな。

さて、二度目の礼が終わった直後だった。試合場内ではTとN君が向き合っている。そして、審判が両者を確認する――試合開始の宣言があった。

「始めっ!」

Tは左組みで、N君は右組みだった。

N君は殴り抜くようにして釣り手を取ってきた。横襟のあたりだ。Tも相手の前襟を掴んだが、どこか心もとない。柔道力に差がありすぎて、まともに襟を掴めないのだ。厳しい印象の組み手だったが、後は引き手を握ることができれば……。

次の場面では、同じタイミングで袖を握り合った。中ほどの位置だった。相手ちょっと嫌がったかもしれない。かくして両者の組み手が完成する。ケンカつの組み手である

Tは大内刈りに入ろうとしたが、難しい様子だった。対戦相手と体力差があると、そもそも技のモーションに入ることすら難しい。両者、ジリジリと畳の上で移動を重ねていく。N君が技に入る様子はない。シード枠で第一戦目だった。慣らし運転という印象を受けた。

これは舐めプではない。トーナメントの初戦というのは、綺麗に勝って勢いをつけるものだ。何事も始まり大事である

重心移動を重ねていく両者。ここで、Tが小外掛け、そして大内刈りに入ったが……全く効いていない。もう一度リズムを取って、トン、という畳を蹴る音が聞こえた(ビデオ映像では聞こえないが、俺は確かに聞いた)。Tが足指の裏で畳を蹴り込んで、再度の大内刈りを放ったのである

今度はバッチリ効いていた。左腕で相手の肩を制していたのが大きい。ふくらはぎを刈り取られるようにして、N君が後ろに後退していく。数歩だけ後ろに下がったところで、技が解けて動きが膠着した。

Tは、そこから双手刈りに変化して、相手を押し込んで寝技に持っていこうとする――が、相手は両手を使ってTを上下に振って無効化した。Tの体が揺れている中、N君の大内刈りがしっかと掛かると、真後ろに倒されるのをどうにか我慢した。間合いを取ろうとしたが、遅かった。

N君は、Tの体を引き出して崩しつつ、股下に飛び込んでいた。全身を躍動させて、右脚でもってTの骨盤を跳ね上げた――内股、炸裂。

会場がどよめいた。それくらい、鮮やかな技の入りであることの証明だった。Tの身体が浮いている。が、まだ投げられてはいない。右足をケンケン状態にして抗っていた。歩幅のあるケンケンをしていた。

最後に、ダメ押しとばかり身を捨てたN君に巻き込まれる格好で、畳に落ちていく。

「……!」

主審動作は、会場全体の視線に応えるかのようだった。右腕を緩やかに振っている――ノーポイントだ。背中がついてないので当たり前だが。

会場の反応を気にする素振りもなく、それから寝技の攻防を見守っていた。Tが上からN君を攻め立てるが、「待て」がかかる。

次の組み手でもそうだった。お互いに十分な位置で組めているとは思うが、相手の圧に押されて、Tは身動きが取りにくい。N君は、けん制気味の大内刈りで攻めていた。タイミングを合わせて内股を狙っている。

ある瞬間だった――N君が内股を仕掛けた。すると、Tの動きがおかしかった。ジャンプするようにして真横に飛んだのだ。相手の振り上げた足がぶつかって、コロンと畳を転がった。背中がついている。

「技あり!」

N君にポイントが入った。背中はついていたが、勢いがなかった。

その後も厳しい展開が続いた。Tは相手とガッシリと組み合った後、てんで効かない大内刈りを繰り返していた。そして、N君はそれを上回る勢いで足技を仕掛けてくる。

Tは、それからも真横にジャンプするような動きをすることがあった。対するN君は、いい位置の組み手を取って大内刈りを仕掛けている。大内刈り→内股に繋げるのが狙いだ。

Tは正面から大内刈りを受けるも、後ろに飛んで腹ばいになって回避した。「待て」がかかった。その後、Tに指導(※ノーポイント)が与えられた。

「始め!」

ここで、N君が奥襟を掴もうとしてきた。奥襟というのは文字通り、横襟よりも奥になる。あなたが今着ている衣服で言うと襟首である

Tは抵抗を見せるも、最初は横襟を掴んでいた敵人の右手は、ついに奥襟に差し掛かった。Tは体を後ろに下げつつ……なんと、内股を放った!

N君の奥襟を取る力を利用しようとしたのだろう。ただ、懐には入れていたが全く効いていない。発想はよかったが、素の柔道力の違いがこういう所に出る。威力が無さすぎて、N君の方が戸惑っているように見えた。

今は、互いに横襟を握り合っている状態だ。ケンカ四つなのは変わりない。さっきとは、うって変わって静かだった。N君は小刻みに大内刈りを繰り返している。投げる気はない。けん制だ。Tも、何かを狙うかのように釣り手を小刻みに動かしている。

N君が、釣り手を下方向に絞ったかと思うと、Tの胸をいきなり突いた。一歩下がることになり、また前に踏み出そうとする。その時、Tの胸を小突くようにしてまた大内刈りを放った。Tは嫌がって、猫背気味に距離を突き離した。そして、背筋を真っ直ぐに戻した直後である――直立姿勢。一瞬の静止。

N君は脱力している。俺はつい、「あ……」と言った。技に入る準備ができている。もうダメだ。直観である

一瞬だった。N君は釣り手と引き手を利かせつつ、軸足としての左足で、Tの股下に飛び込んだ。体を密着させつつ、右足を高らかに振り抜いた――内股、一閃。

「技ありいいぃーーーーッ! ……抑え込みッッ!!」

審判の声が響いた。

彼らを視認すると……TがN君を横四方固めで抑え込んでいた! とともに湧いてきたのは、会場からのどよめきと、賛辞の拍手だった。

「なにしとる、N。まだ逃げられる! 右に回転せえ、手を、手を突っ込め!!」

N君の高校監督が、試合場の外から怒号交じりのアドバイスを送っていた。不完全ではあるものの、N君は確かに抑え込まれている。

何が起こったのか。一応、撮影したビデオ画面をベース説明すると……あの時、N君が振り上げた右足は、Tの身体を跳ね上げることな空振りし、宙をひと回り以上して畳に落ちていったのだ。返し技――内股すかしである

Tがやったのは、まず一番に跳ね上げられるであろう左足を、真後ろに隠して回避するという古典的な内股すかしだった。あとは、N君が内股を空振りして自らの威力で吹っ飛び、空中を一回転半して腹ばいで畳の上に落ちた。そして、Tが電光石火の早業で抑え込んだ。以上である

「てら、全力で体重乗せんだよ。あと半分、半分!」

 ※あと10秒抑え込んだら合わせて一本

気が付くと、横四方固めはガッシリ入っていた。N君の動きは著しく制限されている。しかし、彼も体力は相当ある方だ。寝技が解けないならばと、背筋で跳ねるのを繰り返すことで、徐々に移動して……試合場外への脱出成功した。

審判の「解けた!」の宣言の瞬間、試合場の端から抑え込みタイマーのブザー音が聞こえた。これは……!?

「待てー、待て……!」

審判の声は焦っていた。

開始線に戻った両者。ここで主審が、副審のところに行って協議を始めた。N君の学校監督コーチ陣は、ギラついた目で審判団を睨んでいた。タイマーを見ると、残り試合時間は1分半だった。

戻ってきた主審は、「技あり」のジェスチャーを取った後で、上方向に手を振った。ノーポイントに訂正する、という意味だ。

残念だった。あれは内股すかしだったが、投げ方は確かに変だった。N君が技に失敗して、自分で体勢をコントロールして腹ばいに落ちたようにも思えた。

正直、一本でもよかった。今の柔道では、スーパー一本といって、技の威力ありすぎて腹ばいに落ちた場合、一本になるルールがある。当時もその概念はあったが、ルールブックに明文化されているわけではなかった。

その後、併せて審判は、T君が寝技で抑え込んだことによる「技あり」の宣言をした。

「始め!」

N君は即座、猪突の勢いで駆けた。右手でTの奥襟を奪いに行こうとするが――パシン、という音がすると、なんとTが相手柔道着の背中を掴んでいた――奥襟の、さら真下の部分である

N君は、前傾姿勢になった。彼もTの奥襟を掴んではいるが、動きはない。静止している。

「なにをしよおる、はよう技に入れ!!」

相手校のコーチ狼狽していた。

わかっていない。N君は動かないんじゃない、動けないのだ。Tの腕力は本物だったようだ。

「ようだ」というのは、俺がTと乱取りしていて、背中を取らせたことは一度もないかである

体捌きも、総合的なパワーも、ありとあらゆるテクニックも、俺の方がずっと上だった。よって、奴のパワー(ベンチプレス160kg,背筋280kg以上)を体感する機会はなかった。

とにかく、N君は前傾姿勢のまま動けないでいる。その状況で、Tは不意に大外刈りに入った。N君のふくらはぎに刈り足が当たって、ケンケン状態で後ろに下がった。

Tが大外刈りをやめると、すぐさま、今度は連続して内股に入るのだった。釣り手で背中を掴んだまま、大腰みたいにしてN君の体が浮いたが……やはり柔道力が足りない。そのまま両者、畳に沈み込んだ。

いや、違う! Tはこれを、寝技を狙っていた。寝姿勢に入った途端、N君の片腕を取りつつ、巻き込むようにして後ろ袈裟固めに入ろうとする。N君はさらに体を転がして回避した。防御姿勢になる。

Tは亀状態になったN君の上に乗ると、帯を掴んだ。すると、体を捨てる重心移動によって亀状態をひっくり返した。そのまま縦四方固めに持っていこうとする。

再び、N君は腹ばいになって逃れるも、ここでTは――中腰の姿勢になり、両腕で相手柔道衣を握った。胴衣の腕の部分と、下袴の太腿部分をそれぞれ握っていた。そのまま、立ち上がってN君を両手で宙づりにすると――畳の上にゴロンとひっくり返した。

「抑え込み!」

タイマーカウントが始まるが、抑え込んで十秒もしないうちに解かれてしまった。試合の残り時間は、あと30秒ほどだ。

いい作戦だった。まともに立ち技勝負してN君に勝てるはずがない。先ほどの背中を掴んだ組み手は本当によかった。寝技にもっていくための算段のひとつである背中を掴んだ後は、なんやかんやで相手を動かし続ければいい。

背中を掴むのに成功してからは、立ち技ガンガン打って、早々に寝技に引き込んで、審判の「待て」がかからないように動きまくるのだ。それで時間を稼ぐ。

彼は、これを狙っていたのか。作戦だったのか? そんなことは……あるかもしれない。まぐれはこんなに続かない。彼の脳裏にこの流れがあったのだ。

主審は、選手2人が開始線の前に立つと、柔道衣の乱れを直すようポーズを取った。

そして、N君に対して指導を与えた。一瞬、彼の表情を見たが、恐れを感じていた。眉のあたりが強張っている。恐怖を感じる時の表情だ。これから自分がどうなるかわからない、そういう恐怖を感じている。

会場がどよめいていた。大番狂わせのニオイを感じ取っている。

「始め!」

N君は脱兎のごとく、Tの奥襟を取った。対するTが背中に手を回すよりも早く、伝家の宝刀、内股に入った――不十分な組み手だったが、Tの股下に入った足がガッシリ効いている。浮かないようにするだけで精いっぱいだった。

「ヤアァァーーーーーーーーーーッ!!」

N君は咆哮を上げつつ、内股から大内刈りに変化した。自分の後ろに投げる技から、前に投げる技への連続――完璧タイミングだった。

「終わった……?」と思ったその瞬間、Tは自らの体をコマのように回転させて、腹ばいになって畳に落ちた。寝姿勢で向き合って、怒涛の勢いでN君を組み敷いたかと思うと、縦四方固め……? いや、違う。それはフェイントであり、腕がらみ(アームロック)を極めようとしていた。審判が真上から様子を見ている。関節技が極まるか極まらいか、際どい局面だった。

刻一刻と、時間が経過していく……Tの作戦が功を奏したのだ――試合終了のブザーが鳴った。

「それまで!」

ここまで四分。実時間で約十分。お互いによく戦った。ポイントは同点である。この場合は、主審×1と副審×2による旗判定で勝敗を決する。

試合用のタイマーが置いてある長机から審判員が手慣れた動作紅白旗を取った。元の位置まで戻ると、主審は、副審を見やってアイコンタクトを取った。全員、どちらに旗を上げるか決まったようだ。N君が赤旗で、Tが白旗だった。

紅白2本の旗を手前に持ち上げる審判員――白い旗が2本だとTの勝ちである。会場の一角は、静かだった。かくいう俺も心臓バクバクだった。僅かな時間のはずなのに、長く感じられる。

「判定ッ!」

赤2本、白1本という事実を確かめ主審は、溜め息を吐きながら白い旗を仕舞うと――N君の方に勝利の手を掲げた。

この試合を見ていた観客は、ほぼ全員が選手2人に拍手喝采を送っていた。スタンディングオベーションである。いい試合だった。勝ち負けとかどうでもよくて、とにかくいい試合だった。

俺はしばらく其処に立っていたが、T君の後を追いかけてトイレの方に向かった。

次です

https://anond.hatelabo.jp/20241011192840

2024-10-08

ハゲの横顔

なんていうか馬面の陰テリ君みたいな顔してるのよ、おれ

チー牛のイラストの子がそのまま40歳になったような感じ

そんで最近おでこの生え際が気になってきたんだけど

鏡見て気づくのは、なんかおでこのものが後退してるんだよね

眉毛の上から骨格そのものが斜め後ろ上方向に向かっているというか

イケメンっておでこが適度に出っ張ってるんだよね

このままハゲたらひどい見た目になりそう

でもこのままハゲる以外の選択肢は無い

2024-09-25

初夜女性上位で避妊禁止統一教会合同結婚式」の“性とカネ”

でも夜は女性上方ですよね


https://bunshun.jp/articles/-/56444?page=3

初夜から3日間にわたる性交渉方法が書かれた冊子を渡されました。初日と2日目は女性が上位で、3日目は男性が上位となって性行為をすることが定められています。また、避妊禁止されている。これは『神の子を産み増やすことが我々の責務であるのに、それを自らの意思コントロールしてはいけない』と言われました」(前出・冠木氏)

 指南されるのは、体位だけではない。

「部屋には文鮮明氏夫妻の写真を飾り、祈祷を捧げた上で行為に及ばなくてはなりません。行為が終われば、男女ともに『聖巾』と呼ばれる白い布で体を拭くのです。使用した聖巾は『一生取っておきなさい』と言われました」(同前)

2024-09-22

京都人=嫌味」というのは京都上方お笑い文化圏である事と合わせて考えて欲しい。週末に吉本新喜劇を見て育ち「バン!」に「やられた!」で返す人種の我々は、期待されるとつい分かりやすい嫌味キャラを演じてしまう。素の京都人世間イメージとは違って、分かりにくい嫌味で人の心を蹂躙する。

2024-09-08

anond:20240906134508

それは男の方が知能分布上方なのを誤魔化したい優しい嘘だよね

少し前まで白人東アジア人で同じことが言われてた

2024-08-26

anond:20240826154453

上方だの下方だのを重視して結婚するのは間違ってるわけで

そりゃ失敗するだろ

セックスだって最初からどっちが上に乗るか下から攻めるかなんて決めてないだろうに

2024-08-21

おっさんにしょんべんをかけられたかもしれない

残業でへろへろの帰り、駅のエスカレーターで突然手に温かい液体が降りかかった。

バシャ、とかけられたというよりは、水鉄砲のような、そんな勢いで飛んできた。

手の液体は透明だった。

お茶をこぼされたのだろうと、後ろを振り向くと、股間を抑えた男がいた。男は荷物を持っておらず、特にそこには飲み物の影はなかった。

その男は「すまんトイレ」と連れ添いの男に伝え、そのままトイレに飛んでいってしまった。

文字通り飛んでいってしまったため、文句を言うことも出来ず、疲労判断力も低下しており、私もトイレで手を洗うことにしたのだが、

そのとき洋服と革の鞄が何かしらの液体で濡れていることに気が付いた。

そして自分がこの数十秒に体験したこと総合すると、それがおそらくしょんべんだろうという結論に至った。

ただ、十中八九しょんべんだろうとはいえ確信は持てない。臭いを嗅ぎたいとも思えなかった。

また、男らに故意があったとは思えない。本当に漏れそうな切迫感は少し感じられたからだ。

とはいえ常習犯である可能性もあるのではないか?その場合、他に被害者が出る前に自分通報するのが正義ではないか

せめて防犯カメラでも確認してもらって、明らかに意図を持ってかけていることがわかれば、被害届を出すなりしたい。

夫に意見が聞きたくて、電話をかけたがパニックになっており「どうしよう、しょんべんかけられたんだけど、どうすればいい」以外のことを言えなかった(後に「高速道路侵入してしまったアレン様のようだった」と言われた)。

困惑する夫に「とりあえず駅員に言ったほうが良い」と伝えられ、わかった!!と返事をしている間に、男2人はすっきりした顔で改札を抜けていき、急いでその様子を動画に納めるものの、動転していたため全く撮れていなかった。怖さと不確実性から、「しょんべんかけましたよね!?」とは聞けなかった。

とりあえずその足で改札に向かい、駅員さんに「すみません男性に体液的なものをかけられたかもしれないんですが防犯カメラを見てもらうことは可能ですか?」と伝えたところ、警察を呼んだほうがいいですよと言われたので、呼んでもらった。

ところで今日自分は体調も優れずかなり疲れていて、これ以上何かを決断する、判断するといった行為が難しかったので、「警察ってこういうとき呼んだ方がいいんですか?」と軽くパニックになってしまった。

5分後くらいにきたお巡りさんたちに事情聴取をされ、防犯カメラを解析してもらうなどした。

結論、私が供述した人物と同様の男性が映っていたのだが、エスカレーターでは一段挟んで離れた位置いたことがわかった。

そしてこのエスカレーターというのは上りエスカレーターなのだ。つまり上方向にエスカレーター一段分離れた位置に何かを射出しなければいけないのだが、男性の尿をその勢いで飛ばすのはかなり難しいはずだし、その場合は飛んでいく何かやズボンや靴の汚れが何かしら確認できるはずなのだが、その様子も見られない。これは私の記憶でも、何か水浸しになっているといった様子はなかったので、そうなのだと思う。

私がそれをしょんべんだろうと判断したのはその液体の熱と男が股間を抑えていたという状況証拠によるものなのだが、男はどうやらずっとしょんべんを我慢する仕草を見せていており、尚且つチャックを下ろしている形跡、ブツが出ているといった様子は見られなかったらしい。

女性エスカレーターで体液をかけられる事件というのは残念ながらあるらしいが、ほとんどのケースで上から下にかけるものらしいのだ。

警察の人も、「ごめんなさい、防犯カメラからはこれ以上何もわからないし言えないんです」とお手上げ状態になってしまった。

これ以上調査するには、洋服カバン警察に預ける必要があったのだが、この駅から自宅まではまだ50分程度あり、パニックになった夫がすでに自宅を出発していたのだがなぜかゴミ袋だけを持って駅まできている、という状況で、このままだと「半裸で帰る」か「夫にもう一度帰宅してもらい、着替えを持ってくるのを2時間程度待機する」といった究極の2択を選ぶ必要があった。明らかに後者選択肢しかないのだが、日付が変わることは必至であった。

真実が知りたい気持ちもあったが、もう結構疲れてしまったし、結果として得られるものもそこまで多くないだろう……もし同じような事件があれば今日供述が役に立つだろうし、もう良いか……と思い、調査を打ち切ってもらい、帰宅することにした。

いい歳になったし、何年も使える丈夫な革の鞄を買おうと思って、ちょっと高い鞄を数ヶ月前に買い、それを仕事用に使っていたのだが、この度謎の液体(おっさんのしょんべんの可能性がある)がついてしまい、無視できる汚れだけど気持ち的には許容できない状態になってしまい、それが結構ショックだ。

洋服ユニクロで買った1500円のズボンから別にどうでもいいし洗えば良いけど……。

しかし、あれがしょんべんじゃなかったら一体なんなんだ。

逆にしょんべんだとしても、意味からないけど。

何かしらの液体がかかったのは事実だけど、熱いのは私の脳が補完した偽の情報なのだろうか?

真実は、わからない。

そういえば警察の人には「尿」という単語を使ってコミュニケーションを取るべきだったが、ひたすら「しょんべんらしきものをかけられまして……」とずっと言い続けていたことに気づいた。なかなかに品性のないバカだったが、それくらい脳が逼迫していたのだと思う。

ところで私は30代女で、いまのところありがたいことにこのような警察沙汰に巻き込まれるのはまだ2回目なのだが、前回もおっさんの尿がらみの事件だったことには、何かの運命を感じざるを得ない。あの時は夜道を歩いているとジジイ立ちションを見せびらかしてきたのだった。私にはジジイのしょんべんの地縛霊でも付いているのだろうか。今度、お祓いに行こうと思う。

2024-07-28

アントワネットの首とそのモチーフである聖ドニ

パリオリンピック開会式で、斬首されたマリアントワネット自身の首を持ちながら歌う演出があった

そのモチーフとなったのはフランス守護聖人聖ドニの逸話

パリで伝導していた聖ドニは異教徒の怒りを買い斬首されるが

自分の首を拾って説教しながら6km歩きそこで絶命したという伝説がある

マリアントワネットの首の髪型上方に伸びていたが

司教かぶる帽子イメージを重ねたのだろう

斬首刑にあった場所がモンマルトル殉教者の丘、絶命した場所名前をとってサン=ドニ

サン=ドニ大聖堂には歴代フランス王家の墓がある

しかギロチン処刑されたルイ16世マリー・アントワネットサン=ドニに葬られなかった

ナポレオン没落後のルイ18世時代遺体と思しき残留物がサン=ドニへ改葬された

日本語圏ではフランス革命やギロチンの良し悪しばかし論じられて

フランス国民なら誰でも知っているようなこういう背景情報は流れてこないが

文脈を踏まえてみると、やっぱり悪趣味だと思うね俺は

2024-07-08

anond:20240708222915

そりゃ、低収入の男には女から見て何も魅力がないけど、低収入の女には男から見て魅力があるんだから仕方なくない?

婚活市場って市場経済なんだから、だいたい同等の魅力価値人間マッチングするし、そこに上方も下方もないでしょ

2024-07-06

anond:20240706165701

まあ現代においては上方より下方より同類婚が合理的であるっていうのはわかる。

でも同類婚が増えてるのと同時に、男女ともに未婚率が上がってるのはちょっと気になってはいる。

ほんとなら家族になってなるべくまとまって暮らしてくれたほうが共助が発生しやすくなるので社会保障費的には助かるんだよな…

2024-07-02

スリープ」ができるヨーヨーって戦前から存在してたんだな

もともと上下に動くだけのヨーヨーがあって、それがハイパーヨーヨーとかで「スリープ(空転)」ができるようになった…というイメージだったけど、英語版Wikipediaによると、フィリピンからアメリカ移住したペドロフローレス1928年に「ヨーヨー」という名前で売り出したのが現代的なヨーヨー最初だという。

フローレスヨーヨーは、糸を軸に固定するのではなく、糸の先端に輪っかを作ってそれを軸に通すような構造で、それにより「スリープ(空転)」ができるようになっていた。ただしフローレス自身はその機構発明者ではなく、おそらくフィリピンで生まれた工夫なのだと思われる。

フローレスヨーヨーアメリカで大流行し、その流行の波が日本にもやってきた。それを受けて1933年昭和8年)に『ヨーヨー競技と遊び方』という書籍出版された。日本ヨーヨー競技研究会というところが出したものらしい。

そこで紹介されている技は以下のとおり。


いま「ルーピントリック」と言われるようなものは、この時点でこれだけ出ていたんだな。歴史を感じるね。

2024-06-30

anond:20240630105733

天は女の上に男を作らず

女の下に男を作らず

下方だの上方だの天に背く行為なり

2024-06-29

anond:20240629114221

平等なのにどちらかが下方でどちらかが上方ってなんかおかしくないか

2024-06-21

anond:20240621103741

いいえ、女性は前方か上方ですね

プレイによっては後方に来ることもあります

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