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2019-07-04

[] #75-7「M型インフルエンザー」

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そうして俺が目的地へ走っている時、兄貴乗り物優雅に移動していた。

「それで弟は、『“M”の話を鵜呑みにする人間が多いのは奴が“インフルエンザ”だから』って言ったんですよ」

「ははは、インフルエンサー病原菌いか

乗り合わせたセンセイとバスに揺られながら、なんだかユラユラっとした会話を交わしている。

「どうしてあんものを信じるんでしょうね。知識や読解力がなくても、そもそも匿名文章って時点で疑ってかかるもんですが」

「恐らく、そこはどうでもいいのだよ。彼らにとって信用できるか、情報が確かであるかなんて重要なことじゃない」

「ええ? 最も重要な点だと思うんですが」

「彼らにとって重要なのは、興味深いかどうかだよ。その情報に対して自分が何を語りたいか他人がどう語っているかだ」

自覚があってなおかつ、興味本位で囃し立てているんですか」

大衆は愚かではあっても馬鹿ではないということさ。あれを本気で、何の根拠もなく鵜呑みにしている人は少ないだろう」

「ああ……そういえば、クラスメートも『本当だったら何か言いたくなるし、嘘だったらそれはそれで何か言いたくなる』とか話してました」

「まあ、場末ネットに限ったことでもないがな。マスメディア情報をこねくり回したり、コメンテーター適当なことを言うのも同じさ」

「それにつけても“M”がインフルエンサーだってのは変な話ですけどね。どこの誰かも分からない人間言葉権威があるなんて。ましてや一般社会から隔離された状態で、社会意見だとかを吹聴するなんて馬鹿げている」

「マスダの指摘は興味深いが、案外“M”当人に崇高な理念目的はないかもしれないぞ」

「では何のために? 他人にどう受け取られるかといった意図や期待も希薄なまま、わざわざ目につく場所で主張することを憚らない。一体どういった心理なんですか」

「要は独白、“呟き”なんじゃないかな。自己顕示欲承認欲求といったものすら漠然としている。自分の中にある鬱屈とした想いを、ただ発露したかっただけなのかもしれない。ネットにはそういうタイプ結構いる」

「それじゃあ、まるでガムを道端に吐き捨てるようなものじゃないですか。噛み終わったのなら、紙に包んでゴミ箱に捨てるべきだ」

ネット社会はそういうのに大らかなのさ。現実公道とは違う。だから、彼らは自分の口の中にある“ガム”を吐き出すんだよ。それがどういう結果に繋がるかを深く考えないまま、ね」

「うーん……理解に苦しみますが、辻褄は合いますね。ネットからこそ“M”には権威があり、それに便乗して語りたがる奴も多くいるわけですか」

「実際のところは分からないがな」

そんな感じで兄貴たちは今回の件に関わろうとせず、ただ俯瞰して見ているつもりのようだった。

でも憶測をあれこれ立てたり、自分物差しで思うまま語っている時点で、騒いでいるだけの連中と大して変わらない気もするけれど。


…………

兄貴がそんな悠長な話をしていた時、俺はシロクロの住み家にたどり着いた。

「ウェルカム! 遊びに来たのか? それともオレの力が必要か?」

「悪いなシロクロ、今日ガイドの方に用があるんだ」

「え、ボクに?」

この家に居候しているガイドって奴は、遥か未来からやってきたらしい。

テクノロジーも進んでいるから、きっと未来アイテムとかで“M”を見つけ出せるはず。

俺は事情説明した。

「へえー、この時代の人たちは随分と純粋なんだね。情報に関するインフラストラクチャーが整ってなくても、教養意志が薄弱なままでも、非論理的ものに身をやつせるだなんて。少しだけ羨ましいよ」

いつも通りウザいポジショントークをしてくるけど、今はそんなことで不機嫌になっている時間はない。

手遅れにならないよう、単刀直入ガイドに協力を頼んだ。

「やろうと思えばできるけど……やるわけにはいかないかな、それは」

しかしアテが外れた。

いや、俺のアテそのものは外れていない。

こいつにやる気がないってだけだ。

「なんでだよ、人が死ぬかもしれないんだぞ」

「だからこそだよ。人の生死が左右されるレベルの過干渉は避けたいんだ。修正力で直せないほど未来が変わるかもしれないからね」

「不甲斐ないぞ、ガイド! お前は何のために未来から来たんだ!」

「少なくとも、こんなことのためではないよシロクロ」

じゃあ何のために来たのかというと、それも守秘義務だとかで答えない。

なんだか、実は出来ないことを誤魔化しているだけなんじゃないかと勘繰りたくなる。

「悪いけど他をあたってくれよ、マスダの弟」

何が「悪いけど」だ。

悪いだなんて全然思ってないくせに。

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2019-07-02

anond:20190702093535

そうか?むしろ年々人とのつながりが希薄になってきてるから生きやすいんじゃないか

40過ぎても結婚してないのは異常。って言ったら反論で溢れるくらい個人尊重する社会じゃないか

バリアフリーとかで身体的な面での助けは必要だと思うが、精神面についてはこれ以上やると一周回ってお節介なだけの社会になるんじゃね?

もちろん健常者だけが割りを食う発達障害パラダイス

[] #75-5「M型インフルエンザー」

≪ 前

俺は兄貴の言っていたことが気になって、翌日タイナイのところを訪ねた。

兄貴友達だし、ネットに別荘もってる人らしいから、今回の件についても詳しそうだと思ったからだ。

怪文書……発信者不明匿名文章とかをそういうね」

「だからといって、それだけでデマ扱いするのもどうかと思うぞ」

「今回の騒ぎを面白がっている身で言うのもなんだけど、あの『Mの告白』は眉唾だよ。あれを本気で読んでる人が身内にいたら、そりゃ呆れもするさ」

『Mの告白』に対する解釈は、タイナイも兄貴と同じらしい。

「マスダの弟くんは、もう少しリテラシーを身につけたほうがいいかもね」

出たよ「リテラシー」。

ミミセンとかもたまに言ってるけど、俺にはそれもイマイチからない。

こっちが知らない単語を使って、見下してくるような感じがして気に食わなかった。

「なんだよリテラシーって。『Mの告白』は、あれだけなら本当だと判断してもおかしくないはずだ。だったら後はもう、信じるかどうかの違いしかないだろ」

そう返す俺に対して、タイナイはやれやれと言いたげな表情をしていた。

「うーん、じゃあ1から説明しようか」

そう言って手元の小さいパソコン操作すると、数秒とかからず『Mの告白』を画面に出した。


最初ポイントは、もちろん匿名文書であること」

それはさすがに分かる。

俺が聞きたいのは、もっと他の部分だ。

「で、次が“M”の自己紹介。『ラボハテ』の関係者であると言っているけど、具体的に“どういった関係者”か曖昧なんだ」

「ん? 何がダメなんだ。関係者関係者で十分伝わるけど」

詳しく書くと誰が書いたか分かってしまうから、それを避けたくて匿名にしてるんだろうし。

「“関係者”と一口に言っても、色々あるだろ。それ次第で、知ってることにも違いが出る。配膳係が『自分は有名料理店で働いている』と言って、美味い料理の作り方とか語ったら信じるわけ?」

ああ、なんとなく分かる。

結局そこをぼかしているから、説得力もないってわけか。

とはいえ、それは書かれている内容にもよるんじゃないか

「それもキナ臭いんだよね。挙げられていることの事実関係が怪しい。事実だと仮定しても、論旨との繋がりが希薄なんだよ。挙げられていることが本当に問題かってのも疑わしいし」

そうしてタイナイの説明を聞いていたんだけど、正直ちゃんと半分以上は理解できなかった。

なんというか、同じ国の言葉を喋っているというのは分かるんだけど、スッと頭に入ってこない感じなんだ。

「例えば、この箇所。責任所在について、誰が、何を、誰に対して、どの程度するべきかって部分を抽象的に書いている。企業問題なのか、個別問題なのかが明確じゃない」

今になって、兄貴が俺に説明したがらない理由が分かった気がする。

これは説明する方も、聞く方もかったるい。

「更には感情的に書かれている部分も多くて、この書き手価値観解釈の違い、知識面での誤解の可能性も高い。仮に出来事のものはあったとしても、どこまで客観的事実として書かれているかも疑わしい」

「ごめん、結論だけ聞かせて」

「『Mの告白』は個人的な不平不満を、無関係な各問題と継ぎ接ぎしているだけ」

えーと、それってつまり……

「ただの愚痴ってこと?」

「まあ、ほぼ愚痴だね」

「えー……」

それを聞いて、どんどん体の力が抜けていくの感じた。

俺、そんなのにマジになってたのかよ。

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2019-06-30

anond:20190630015853

だんだん140字におさまらない長文こじつけをしだすKKOに一体何があったのかは知りたくもない

 

女性いじめをやめたにしても、

無差別すぎて社会の何に文句があるのかどんどん主張が希薄化してる

 

そういうのは家族とでもしゃべってろ

ないならつくれ

2019-06-26

anond:20190625103948

そうやって元の主張を極限まで希薄化して

「気がするって言ってるだけだからノーカンです―!」っていう守備法の問題点は二つあってさ



1.「そこまで後退するなら何も言ってないのと同じだし、最初から何も言うな」でおしまい

2.そんな逃げが通用する世界はない。例えば金がなくなって「増田君がとった気がするな―」って発言をして

  それ聞いてキレた増田君に「証拠でもあるのか」「白黒つけろ」と詰め寄られた時に

  「気がするって言っただけだし!」という逃げが通用するだろうか?

  まあ1度は通用するかもしれないが、それ以降は話にならないバカとして発言権が大幅低下するだろう。

2019-06-09

無理だ

殺してくれ もうだめだ

俺にはなにもない

自己肯定感が欲しい

ここ最近はうまく行ってたと思ったのに

父親不倫し、家庭は壊れ

俺にずっと産まなきゃよかったといってきた母親は俺だけが頼りだと、重すぎる期待をかけてくるし

ずっと一日中モヤモヤするのに受験生から勉強しなきゃいけないし

学校に行くと希望に満ち溢れた同級生を見て、なにもない自分馬鹿らしくなるし

父親がいつ勉強に関するお金を出さないと言ってもおかしくないか浪人できない、だから勉強しないといけないから構ってられないと恋人にいうと怒られてもう普段通りに接してくれないし

助けてくれる人はもちろんいないし、誰も話を聞いてくれないし

才能もない、人間関係希薄な俺には目の前が虚無しかない

それなのに死ねない

意気地なしなの死ぬ勇気がない

もうだめだ

殺してくれ

2019-05-30

通り魔殺人犯人物

時事通信

>交友関係ほとんどうかがえず、パソコン携帯電話も所持していた形跡がないという。捜査幹部は「人間関係がこれだけ希薄人物は珍しい」といぶかる。

良かったな。俺らはまだ人との繋がりがある分安心だ。

これからよろしく頼むよ。

2019-05-28

ぶっちゃけた話、漫画情報量って減ってない?

というのもアニメヒナまつり観たら凄く面白かったから「ならば原作も」と読んでみたんだけどやっぱり面白

面白いんだけど、本の厚さに対して内容が実に薄いというか、一冊をあっという間に読み終えてしまって「え!これでもう終わり!?」みたいな感覚に陥った

思うに、昨今の漫画って昔と違ってひとコマサイズが大きくなってない?

そのせいで一ページに割り当てる情報量が減ってて、結果的にページ数に対して展開が遅いか、または早過ぎて、早い分、内容がシンプルかつ平易になっている気がする

端的に言ってしまえば、昔の漫画における1冊分の内容を、今の漫画は2冊か3冊ぐらいに希薄している印象

2019-05-24

anond:20190524165044

前に「私が男だとしても好きになったか?」と嫁に聞かれたみたいな増田がバズった時に

女は社会構造に起因してアイデンティティ希薄からそういうことを考えるみたいな意見はてブ結構いたよ

通信制高校に通うJKのアレコレ

平日の午後4時。小学生はお家に帰り、中高生部活バイトに勤しんだり、社会人会社お仕事したりなんだりかんだりしているんだろう。

ただそれは一般的で平均的な人たちだけの話で、一般的で平均的な人生を歩めるレールから零れ落ちた人間はその限りではない。

現に私は高校生だ。花の17歳、ただしクラスメイトもお友達恋人もいない。なんなら同年代の知り合いもいない。おまけに平日の午後4時に布団の上でこれを書いているJKだ。自堕落の極みか。

いや、別に学校をサボって増田なんぞに長文を投稿している訳ではない。皆さんご存知の一般的で平均的な高校生活、「ではない」高校生活を送りながら、今この増田を書いている。

高校というものには、実は様々な形がある。「全日制」、「定時制」、この二つは聞いたことがあるという人もいるかもしれない。

全日制は、平日昼間に学校に通い、毎日授業を受けて単位を得るシステム定時制は、昼間ではなく夜間に毎日学校に通い、授業を受けるシステム

そしてもう一つ。それが「通信制である

通信制とは、毎日ではなく週に何回か、月に何回か、といったペースで学校に通って授業を受け、その他の基本的学習は自宅に送られてくるレポート(教科書を基に作られた問題)で進めていくシステムのことを言う。

このシステム自体の是非はとりあえず置いておいて、「学校毎日通わないとか、友達できんの?」と思ったそこのあなた。正解です。先程述べたとおり知り合いとか友達とか一人もできない。それどころか担任名前すら覚えられない。なぜなら必要以上に他人と関わらないから。

人間関係は絶望的に希薄であるものの、それが心地良いタイプ人間にはそれなりに居心地の良い場所になる。私もそのタイプだ。学校に行っても最低限の会話しかしない。下手したら週一しかない登校で一言も喋らなかった、なんてこともある。

学習レポートも、基本的には自学自習教科書学習から自分だけで進める必要がある。これはなかなか壁になる場面も多いが、「教師の言ったことをノートに丸写しして課題を進める」よりは学習内容が身に付いているのかもしれない。

最後に、通信制高校入学して一つ後悔したことがある。

圧倒的に暇。なぜなら登校日以外ずっと家に居るから

というかそもそも暇じゃなきゃJK増田なんて見ない。もっと身になることに時間を使うべきである

「暇ならバイトとかすれば?時間は有り余ってるんでしょ?」ごもっとであるしか絶望的に人間関係が希薄通信制高校入学した高校生バイトなんてやったらどうなる?

そう。メンタル死ぬ

同僚たちとの会話、接客業場合は来店した客とのやり取り……想像するだけで地獄。ひょっとしたらそこにたどり着くまでの面接やらで燃え尽きるかもしれない。

失敗するのが分かり切っている挑戦は避けて、お家で増田やらTwitterやらソシャゲやらでスマホポチポチしながら時間無駄にしている方が私には向いている。多分。きっと。絶対に。

さぁ、これを投稿したらレポートでもやろうかな。

2019-05-15

武田薬品決算短信を読んだ(2019年3月期)

武田薬品決算短信を取り急ぎ読んだ。

・注目ののれん残高は4.1兆円。自己資本(5.1兆円)を超えてはこなかったが、その分、無形資産に振り替わった。

無形資産残高は4.8兆円。製品開発プロジェクトコストのPurchase Price Allocation(取得原価配分)によるものだろう。

・それでものれんは自己資本の80%を占めている。無形資産自己資本に比して94%。のれん無形資産を合わせれば純資産はるかに超えて、自己資本175%相当となった。こういう会社は異常というしかないのだが、最近増えている。

IFRSのれんの定期償却禁止しているが、超過収益力が見込めないとなったら減損損失処理が求められる。

・一方、無形資産は定期償却がなされる。武田無形資産は3~20年で償却されている(前期の有価証券報告書によれば)。この償却負担利益の重しになる。ウェバー償却費は無視してよいという姿勢のようだが。ご立派なものである

Shireの業績が当初計画を下回るというのが最悪のシナリオで(杞憂に終わればいいのだけれど)、これらのれん無形資産の減損が求められれば武田債務超過に陥ることもあり得る話。武田株主ウェバーの手を通じてShireにfull betしている。

・'19年3月期の無形資産償却費はShire絡みが903億円。3か月分でこれだ。12ヵ月換算で3,612億円となる。これ以外も含めて無形資産償却負担は年額4,390億円(毎年の償却負担)。

償却費は資金流出を伴わない費用であるのはたしかにそうだ。しかしすでに支出されていて、これから費用処理されるというものだ。償却費は、過去資金をたしか流出させた、株主負担する費用以外の何ものでもない。

・それを公然無視し続ける経営者を雇い続けて、しかも年間12億円の報酬賞与を支払って(前期の有価証券報告書によれば)いるのが武田株主諸氏であるウェバー氏が声高にいうコア・アーニングスとやらでは償却費が当然のように無視されている。

・翌期は統合費用1,540億円を見込む(何に使うつもりなのかよくわからないが)。

・短信の表現で「これらの一時的費用及び非資金的な費用による影響を除きますと」翌期は営業利益+38.7%の増益見込みだそうだ。ちなみに無形資産償却費は一時的ものではない。

表現がいちいち小賢しい。短信の文言のそこかしこから経営陣の不誠実さがぷんぷんにおってくる。悪臭を放つ決算書というものがあるとしたらこである

・コア・アーニングスの成長率は「力強く」「大きく伸張し」+38.7%だという。

・コア・アーニングスとはいったい何なのか。

 → 純利益から税金費用持分法投資損益金融損益、その他営業収益、その他営業費用無形資産償却費、減損損失を控除して算出するという。償却費や支払利息はコアではないというのだ。

・では、それを負担するのは誰なのか。株主以外にいない。とんでもない借金を背負ってとんでもなく巨額の買収を行って、そのうえで利払いはノン・コアだという、その居直りっぷりは正常な人間のものとは思えない。しかしこういう経営者は少なくない。

・コア・アーニングスとは、ウェバー氏が手前勝手計算した自画自賛するための利益概念である。都合の良い数字を持ち出して誇らしげにしているのが現在武田経営者である。よく恥ずかしげもなくこういうことができるものだと逆に感心する。

さらに、コア・アーニングスには「その他、企業買収に係る会計処理の影響や買収関連費用など、本業に起因しない(ノン・コア)とマネジメント判断した事象による影響を調整します」とある。そして、これをもってマネジメントによる業績評価使用されているとある事業部単位であればそういうやり方もあるだろう。ウェバー氏はじめ経営陣はどうか。これら「ノン・コア」を除外してわれわれの業績を評価するようなお手盛りとか、まさかしていないよなと不安になる。

・そんな手前勝手で都合の良い指標を持ち出されて、それを聞かされた株主が感心するとでも思っているのだろうか?読んでいてここまでばかばかしい気持ちにさせる決算短信は見たことがない。

Shire買収のため、ウェバー氏は買収のための資金調達に大規模な新株発行を行い、発行済み株式数を2倍にしている(2019年1月)。その際の売り出し価格が短信から読めた。1株4,065円であった。資本金資本剰余金の増加額を発行済み株式数の増加数で割れば出てくる。

株価が安くなったタイミングで大量の新株発行をしようとしているなと苦々しく見ていたが、ずいぶんと安く会社を切り売りしてくれたものであるシャイアー買収が報じられる前は6,000円を超えていたのだ。

過去武田は自社株買いを行っている(2008年)。当時の自社株の買い戻し価格は平均して5,238円。当時の経営トップ長谷川閑史(ちなみにウェバーを後任に据えた張本人であり、今も相談役に居すわっている)。そのとき株価が十分安いと判断したがゆえの自社株買いだったはずであるそれから10年以上経った今、ウェバー氏はこれよりもかなり安く(▲22%)売り払ってくれている。無謀な買収提案会社評価を引き下げて後の大規模な新株発行。既存株主価値を大規模に流出させ、希薄化させ、でかい面をしている。見事なまでの企業価値破壊者っぷりであるウェバー氏にしてみれば武田価値などその程度なのだ株主ことなど屁とも思っていない。ウェバー同調した他の取締役も同じ穴のむじなである

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No.1035

ウェバーシャイアーの買収を通…

2019/07/04 00:11

ウェバーシャイアーの買収を通じて武田既存株主からシャイアーの元オーナー達へ巨額の価値移転を行った。これがシャイアー買収の本質であるシャイアーの元オーナーたちはウェバーに借りを作ったことになる。

ウェバーはこの買収がうまくいけばそのまま武田に居座って巨額の報酬を貪っていれば良いし、うまくいかなければ(その可能性は高い)シャイアーの元オーナー筋のどこかの会社役員に納まるといった筋書きを持っていたりしないだろうか。今のところただの陰謀論だがもしそうだったとしても私は驚かない。

共謀したとしたら投資銀行筋ではないか(巨額のアドバイザリーフィーを受け取ったJPモルガンあたりがあやしい)と当たりをつけてはいるのだが、シャイアーのアニュアル レポートを読んでも元オーナーの顔ぶれは見えてこない。

No.1034

コア アーニングスは会計基準と…

2019/07/04 00:06

>>No. 1032

コア アーニングスは会計基準とまるで関係なく計算した数字だと決算短信に書いてありますよ。会計基準無視して作った数字ですよと。

そもそも決算短信監査対象外だし、仮に有報に載せたとしても、コア アーニングスは会計基準に則っていないこと(会計基準無視して作った数字であること)が明記されているということで、付加的な情報として扱われるだけ。監査法人の監査証明はこの数字責任は負わない、というつくり。

わかりにくいでしょう?こういう分かりにくいことをぬけぬけとやっているのがウェバーを初めとしたここの経営陣なのですよ。

No.1028

コアアーニングスなんていうもの

2019/07/03 22:41

>>No. 1005

コアアーニングスなんていうものウェバーとその取り巻き経営陣が自分たちの業績(巨額の損失を出しておいてお笑い草ですが)を自画自賛するためのでたらめな数字ですよ。会計基準をまったく無視して都合のいい数字だけ積み上げて(都合の悪い数字を片っ端から取り除いて)作り上げた数字ですから株主を愚弄しまくっているのが報酬17億をお手盛りで分捕っているウェバーという男なのですよ。

No.1027

ここの経営陣は無能阿呆の集ま…

2019/07/03 22:33

ここの経営陣は無能阿呆の集まりですよ。見えないのですか?

No.960

Re:のれん代の減損処理で、減配、株…

2019/07/02 15:28

>>No. 924

シャイアーの業績が当初見込みを下回ればのれんだけでなく買収時に無形資産に振り返られた分も併せて減損となる可能性が高い。そうなれば一気に債務超過だ。そうなれば配当原資はなくなり配当できなくなる。やれば違法配当になる。

No.875

ウェバーはゴーンなど比較になら…

2019/06/30 21:12

>>No. 872

ウェバーはゴーンなど比較にならないレベル企業価値破壊者。

No.42

シャイアー買収が良い経営判断だ…

2019/06/13 00:11

>>No. 41

シャイアー買収が良い経営判断だったとは内心誰一人思っていないのでしょう取締役連中は。そしておそらくウェバーですら本音はうまくいくわけがないと思っているはずですよ。こ奴らは高額の役員報酬さえ貰えればそれでいいのであって、他人の(株主の)カネで大きな仕事をやったと思われさえすれば、次の転職先も安泰と考えているのでしょう。しかし私は武田価値をずたずたにしてくれたウェバー無能取締役連中を絶対に許さんですよ。

No.11

Re:決算短信の今年度予想を見るとと…

2019/05/31 09:13

Core earningsなどというもの経営者自身の高額報酬正当化するための、自画自賛のためのものですよ。

No.633

Re:買収に賛成した株主の考えが判ら…

2019/05/22 20:42

これが最大の謎。シャイアー買収が既存株主価値を大幅に毀損すると分かっていたはずなのに。

買収承認前後シャイアー買い・武田売りの裁定取引が大規模に行われていたようだが、顔の見えない大株主連中はそれに参加していたのだろうか...?

No.632

Re:ウェバーシャイアー買収は、既…

2019/05/22 20:34

その通りと思う。

善管注意義務違反、忠実義務違反の疑いがある。

No.50

背任行為の疑いがある。

2019/05/16 10:14

背任行為の疑いがある。

No.1071

Shire買収のため、ウェバ…

2019/05/15 11:31

Shire買収のため、ウェバー氏は買収のための資金調達に大規模な新株発行を行い、発行済み株式数を2倍にしている(2019年1月)。その際の売り出し価格が短信から読めた。1株4,065円であった。資本金資本剰余金の増加額を発行済み株式数の増加数で割れば出てくる。

株価が安くなったタイミングで大量の新株発行をしようとしているなと苦々しく見ていたが、ずいぶんと安く会社を切り売りしてくれたものであるシャイアー買収が報じられる前は6,000円を超えていたのだ。

過去武田は自社株買いを行っている(2008年)。当時の自社株の買い戻し価格は平均して5,238円。当時の経営トップ長谷川閑史(ちなみにウェバーを後任に据えた張本人であり、今も相談役に居すわっている)。そのとき株価が十分安いと判断したがゆえの自社株買いだったはずであるそれから10年以上経った今、ウェバー氏はこれよりもかなり安く(▲22%)売り払ってくれている。無謀な買収提案会社評価を引き下げて後の大規模な新株発行。既存株主価値を大規模に流出させ、希薄化させ、でかい面をしている。見事なまでの企業価値破壊者っぷりであるウェバー氏にしてみれば武田価値などその程度なのだ株主ことなど屁とも思っていない。ウェバー同調した他の取締役も同じ穴のむじなである

No.910

・コア・アーニングスの成長率は…

2019/05/14 21:57

・コア・アーニングスの成長率は「力強く」「大きく伸張し」+38.7%だという。

・コア・アーニングスとはいったい何なのか。

 → 純利益から税金費用持分法投資損益金融損益、その他営業収益、その他営業費用無形資産償却費、減損損失を控除して算出するという。償却費や支払利息はコアではないというのだ。

・では、それを負担するのは誰なのか。株主以外にいない。とんでもない借金を背負ってとんでもなく巨額の買収を行って、そのうえで利払いはノン・コアだという、その居直りっぷりは正常な人間のものとは思えない。しかしこういう経営者は少なくない。

・コア・アーニングスとは、ウェバー氏が手前勝手計算した自画自賛するための利益概念である。都合の良い数字を持ち出して誇らしげにしているのが現在武田経営者である。よく恥ずかしげもなくこういうことができるものだと逆に感心する。

さらに、コア・アーニングスには「その他、企業買収に係る会計処理の影響や買収関連費用など、本業に起因しない(ノン・コア)とマネジメント判断した事象による影響を調整します」とある。そして、これをもってマネジメントによる業績評価使用されているとある事業部単位であればそういうやり方もあるだろう。ウェバー氏はじめ経営陣はどうか。これら「ノン・コア」を除外してわれわれの業績を評価するようなお手盛りとか、まさかしていないよなと不安になる。

・そんな手前勝手で都合の良い指標を持ち出されて、それを聞かされた株主が感心するとでも思っているのだろうか?読んでいてここまでばかばかしい気持ちにさせる決算短信は見たことがない。

No.904

・'19年3月期の無形資産償却

2019/05/14 21:38

・'19年3月期の無形資産償却費はShire絡みが903億円。3か月分でこれだ。12ヵ月換算で3,612億円となる。これ以外も含めて無形資産償却負担は年額4,390億円(毎年の償却負担)。

償却費は資金流出を伴わない費用であるのはたしかにそうだ。しかしすでに支出されていて、これから費用処理されるというものだ。償却費は、過去資金をたしか流出させた、株主負担する費用以外の何ものでもない。

・それを公然無視し続ける経営者を雇い続けて、しかも年間12億円の報酬賞与を支払って(前期の有価証券報告書によれば)いるのが武田株主諸氏であるウェバー氏が声高にいうコア・アーニングスとやらでは償却費が当然のように無視されている。

・翌期は統合費用1,540億円を見込む(何に使うつもりなのかよくわからないが)。

・短信の表現で「これらの一時的費用及び非資金的な費用による影響を除きますと」翌期は営業利益+38.7%の増益見込みだそうだ。ちなみに無形資産償却費は一時的ものではない。

表現がいちいち小賢しい。短信の文言のそこかしこから経営陣の不誠実さがぷんぷんにおってくる。悪臭を放つ決算書というものがあるとしたらこである

No.900

ゴーンがかわいく見えるレベル

2019/05/14 21:21

ゴーンがかわいく見えるレベル

No.899

武田決算短信を取り急ぎ読んだ…

2019/05/14 21:19

武田決算短信を取り急ぎ読んだ。

・注目ののれん残高は4.1兆円。自己資本(5.1兆円)を超えてはこなかったが、その分、無形資産に振り替わった。

無形資産残高は4.8兆円。製品開発プロジェクトコストのPurchase Price Allocation(取得原価配分)によるものだろう。

・それでものれんは自己資本の80%を占めている。無形資産自己資本に比して94%。のれん無形資産を合わせれば純資産はるかに超えて、自己資本175%相当となった。こういう会社は異常というしかないのだが、最近増えている。

IFRSのれんの定期償却禁止しているが、超過収益力が見込めないとなったら減損損失処理が求められる。

・一方、無形資産は定期償却がなされる。武田無形資産は3~20年で償却されている(前期の有価証券報告書によれば)。この償却負担利益の重しになる。ウェバー償却費は無視してよいという姿勢のようだが。ご立派なものである

Shireの業績が当初計画を下回るというのが最悪のシナリオで(杞憂に終わればいいのだけれど)、これらのれん無形資産の減損が求められれば武田債務超過に陥ることも

2019-05-10

稚内の魅力

北海道道北の、人口希薄地帯の北の果てに位置する街。

宗谷線原野みたいなところばかり延々と走った果てに、街が見えてくる感覚は、何度乗っても魅了される。

 

人口は3万と少し、都会の感覚からすると少ないが、道北という地にあっては大都会である

市域は広いが、市街地がまとまっており、天然のコンパクトシティとなっている。

そのせいか路線バスの本数がやけに多く、メインルートは1時間に3~4本くらいある。

 

最も近い市である名寄までは150kmくらいあるから、「隣町で買物」なんて気軽にできるわけもなく、人口のわりには市内の商業施設が充実している。

孤立都市物流上の問題があるのか、コンビニ大手3社はいずれも未進出で、セイコーマートしかない。

その一方、市内には映画館があり、大学がある。

港があり、空港もある。

高速道路は通じていないが、光速憧路がある。

日帰りで来られるような場所ではないから、ホテルも多い。

 

そして、日本最北端の地「宗谷岬」がある。

北方領土の方が北にあるのは触れてはいけないお約束だ。

anond:20190510215109

もしそうなってたらたぶん収益体質としては今のJR東海っぽくなってたんだろうけど(あれ新幹線の稼ぎが大半だよね?)

東海地方ってそんな極端な人口希薄地帯ってないからなかなか比較しづらいな。

2019-05-07

[] #73-2「娯楽留年生」

≪ 前

ラボハテ』っていうロボットメーカーが、以前から力を入れている企画があった。

それが『魔法少女プロジェクト』とかいうヤツだ。

「誰でも魔法少女に変身して、素敵な力を使える」っていうふれ込みらしい。

プロモーションの一環で、俺の住む町にも魔法少女がいる。

時おり、町で自警活動やらアイドルの真似事をやっているのを見かけるが、そんなに大したもんじゃない。

やってることは大掛かりだが、実際にはキツい格好をした少女アンドロイド遠隔操作しているだけ。

使える魔法超能力の応用に過ぎない。

変身しているというよりは、ゲームキャラクター現実で動かしているようなものだ。

この町にいる魔法少女だってアラサー女性ボランティアでやっている。

ロクな企画じゃないし、企業としてもどうかと思う。

技術的にはすごいことをやっているのかもしれないが、夢のある話とは言いにくい。


ラボハテも手ごたえを感じていなかったのか、プロジェクト認知度をより上げるために新たなプロモーションを打ち出す。

そうして『キュークール』というアニメ放送された。

キュートでクール女の子たちが主役のアニメで、魔法少女に変身して様々な事件解決するのが主な内容だ。

主役以外にも、老若男女なゲストキャラも変身して「誰でも魔法少女に変身して、素敵な力を使える」ことを強く宣伝している。

ある種ノスタルジーを感じる作りと、現代的なテーマが一部の大人たちにウケて、にわか話題を集めているらしい。

バイト仲間のオサカが、そう言っていた。

子供向けじゃないねあれは。いや子供騙しって意味じゃなくて中々に侮れない作りって意味だけど。一昔前の女子向けアニメオマージュした演出が多くてでも話のテーマ現代社会問題を扱ってて話題性がある。あれは子供向けアニメの皮を被った大人向け作品だ」

こんな調子に、聞いてもないのに隙あらば語ってくる。

「お前がその作品を好きなのは十分伝わったから、その辺にしないか。その口を動かすエネルギーバイトのために温存しておこうぜ」

「いや別にキュークール』好きじゃないよ」

「えぇ?」

「まず基本子供向け作品だという視点で作られていない。エンターテイメント性が希薄子供が置いてけぼりだ。大人しかからないようなネタは昔のアニメにもあるが大筋は子供でも理解できて楽しめるように作られていることも多いのにそういった噛み砕きが『キュークール』には足りない。現代的なテーマ選びや話作りも説教臭くて陳腐だとすら言える。画一的ソーシャルアジェンダ推し進めようっていうエゴ押し売り感が酷い」

ほんと、こいつはどんな作品だろうがわざわざ観て、やたらと熱心に話したがるよな。

そうまでして語らせる、何らかの魔力でもあるのだろうか。

カタリノ夜

作詞:ナツニ 作曲DK.HONMA 歌:ポリティカルフィクション

大人のために作られた 子供向けなんかに

僕は簡単に 想いを重ねたりはしない

「善良デアレ」と責める この界の基本構造

イージジャスト! イージーダウト! イージードーン! 

想像していたよりも ずっと未来は堅実的だね

彼らもしばらく 普通になる予定はなさそうさ

 

そして今日ビート坂に乗り 無口な他人ネットで語るよね

からLOLI LOLI ダメから

虚構でも 許さな

暴力 暴力 エロだけは

オリジナル作品貫いて

あの意図だけ 心の清涼剤

忘れてるね

ドンミー ドンミー ツヨクヨワイ女性

ドッチ ドッチ カタルヒトリノ夜



「……つまり自分が言いたいのはそういうことさ」

「どういうことだ。なんだその歌」

「あれこの歌をご存じない? ジェネレーションギャップ

俺とタメのくせに、何を懐古ぶってんだコイツ

次 ≫

2019-05-06

ありふれた新社会人GW明け

 どんな人間でも不快になるような文章を書いてしまいました。

河原の大きな石をひっくり返したような、汚泥にまみれた実話です。

 GWも明けるタイミング、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は丁度死にたいと思っていて、だからこそ筆を取っています

私は学生の頃「仕事しかない」人間になる事を恐れていました。

から見て“面白くない”社会人になる事を避けたいと。

だというのに今の私は、まさにその"面白くない"社会人になってしまいました。

20にして人生に失敗してしまった人間備忘録です。

私のゴミみたいな半生が少しでも皆さんの娯楽になれば、ちょっとは報われるかもしれません。

 私はこの4月から晴れて新卒一般企業就職する事になりました。

しかし、訪れた新社会人としての生活は、想像を遥かに凌駕する程過酷ものでした。

 人間の悩みというのは、将来、人間関係、金、の3つに集約されるそうです。

例に漏れず私にぶち当たったのは人間関係、でした。

経済的問題否が応でもから近い公立高校に進学しようと本気で勉強した、その程度の事が一番辛かったと語れる程ぬるま湯に浸かったようなこれまでの人生の中で、人間関係に悩まされた事など一度も無かったのです。

私は人と話す事が好きな部類の人間でした。

希薄人間関係を築くのは割と得意な方で、逆に関係を持続されるのが極端に苦手。

進学や就職環境が変わればまた新たな人間関係を構築すれば良いという発想の私にとって、離れた環境の友人と無理に関係継続するというのは、意味の無い事に思えました。

薄く広い淡白人間関係典型的な連絡先だけ沢山持っていて本当の友人が1人もいないタイプ人間です。

 私が入社した企業は、業種も考慮すると今時珍しいくらいに体育会系人間ばかりで構成されていました。

自分に甘く、ストレス源となるようなものから逃れ続け自分の生きやす環境だけを構築してきてここまでやってきた私のような人間にとって、呑みの席というのは甚大なストレスになります

 私も流石に1年目の社会人のはしくれですから、毎朝入浴して身だしなみを整え清潔感を心掛けて毎朝出勤していますし、幸い人前で喋る事も然程苦ではないタチなので明るく爽やかな印象を持ってもらえるように自分を偽っています

スーツを着ている時の自分は完全にスイッチが切り替わっているので、会社にも上司にも従順人間でいるのですが、流石に「呑み会の出席率」のお話を訊いた時は笑顔が曇ってしまいました。

入社1年目はどんなに仕事ができなくても、呑み会の出席率で社内の心証大分変わってくるから、呑み会には絶対来ておいた方がいいよ、という旨のお話

 ふざけるな、と思いました。

ただでさえ業務時間外の中、自由参加という体の惰性みたいな呑み会に無理矢理連れてこられている身分なのに、まだ私を拘束したいのか、と思いました。

入社歓迎会だとか、社内の行事であれば流石に意図を汲んで参加しようと思うぐらいの社会性は持ち合わせているつもりでした。

しかし、あの呑み会は断じて違う。

 先輩方が何の気もなしにする発言一つ一つが、刺さってしょうがない呑み会であった事をよく覚えています

私がスーツを着ている時に演じている人格が私の素であれば、先輩方の言葉は全てありがたいアドバイスです。

しかし私の根はどうしようもない程の"陰"。

 実際、全て私が悪いのは分かっているのです。

社会的にどちらの方が正しいのかは明白であり、会社行事でも呑み会でも優しくもてなしてかわいがって頂けるこの環境をありがたく思えない私が悪いのです。

ただ私は上昇志向だとかそういった意識の高い言葉とは無縁な人生を歩んできたので、ギラギラした先輩方と同じ卓で美味しいお酒は呑めない。

 その日の晩、ギラギラした先輩と沿線で分かれるまで電車でご一緒し、最寄り駅に着いてから私はずっと死ぬ事を考えていました。

自分でも驚くぐらい簡単に生への執着を手放してしまいました。

Bluetoothイヤホンから流れるMOROHAが、かつてない程遠く感じていました。四文銭の最後の熱いメッセージでさえ、もう二度と私に向けて歌ってくれないのだと理解しました。

 そこから抜け殻みたいに出社してなんとかGWを勝ち取り、山形まで先祖墓参りに向かったり、気を許せる数少ない親友に誘ってもらって遊びに出掛けたり、引きこもってゲームしたり、好きに過ごして今に至ります

 「皆辛いけど、乗り越えてきたんだから

 なんて、色んな人に言われてきました。

こういう言葉を聞く度に、"平均信仰"の恐ろしさを感じます

他の皆が乗り越えられるから、私も乗り越えられる保証なんてどこにもないのに。

"辛い"なんてのは平均でしかなくて、研修から既に優秀で何の苦労もせず頭角をメキメキ表している友人だって、まして辛すぎるあまり誰にも相談できず電車に飛び込んだ同志だっている筈なのに。

 そうそう、人間は本当に精神的に参ると、孤独になります

自分の抱えている悩みや葛藤なんていうのは後ろ向きなもので、聞く人が多かれ少なかれ不快気持ちになってしまうのを理解しているので、仲の良い友人であればある程話せないものです。

私を心配して送ってきてくれるLineだって煩わしくて、でも折角気を遣って送ってきてくれた文章だしな、と返信を考えているうちに休憩時間が終わって、また仕事が舞い込んできます

その内全てがどうでもよくなって、携帯に入っている全ての連絡先を削除しようと思って、そうしてしまえば私が生きてきた意味が一緒に全部消えてしまうみたいで消せなくて。

そんな自分が情けなくて、使いもしない117の人脈を眺めて、それに縋るしかなくて。

 私は4月社会人になってから、死に対して真摯に向き合っています

でもあと一歩が踏み出せなくて、こんなどうしようもない袋小路でも無職になって親に縋るよりはマシだと考えると環境を変えるのすら怖くて、退職届1つ提出できずに、自分死ぬ事もできず、多分明日ミイラみたいになりながら朝6時に家を出ます

 Twitterで「幸せになりたかっ太」様が 

死にたがってるのに行動に移さない人たちの「死にたい」は、「生きていて幸せになりたい」と同じ意味だと思っている。

と言っていて、腑に落ちてしまいました。

 死にたいです。

死にたくないです。

幸せになりたいです、

私は一体何のために筆を取ったんでしょうか。

こんな惨めな人生を笑ってやってください。

誰か私を救ってください。

2019-05-04

俺がネトウヨなのかもジャッジしてほしい

支持政党について:ない。政治に関わっている人から距離をおきたい。

経済政策について:富裕層資産を拡大させるスピード市民間の財産に着目するべきだろう。紙幣価値の交換券であって人々の間で交換が困難なほどに富裕層紙幣を集めすぎるから不景気になる。集めすぎにならないように投資の仕組みを考えないとならない。

原発について:もっと簡単保守点検でき、かつ完全な無人化目標に新たなものを考え続けなければいけない。怠けすぎ。

普天間基地辺野古移転について:どうでもいい。

移民政策について:黒人が幼子をレイプする事件などがおきたら面白い

天皇制について:形式的にでも王がいるのは面白い

女系天皇について:どうでもいい。オカルトに興味が薄い。

慰安婦問題について:売春婦なんてどの時代にもいる。売春婦募集をかけて集めただけ。どの国のどの時代にもあることを殊更に騒ぐ奴らがおかしい。

自衛隊について:法には裁量がある。特別自衛隊にだけ注目する理由理解できない。

大きな政府小さな政府かについて:年寄りが増えるから大きな政府にしていくしかない。

親米親中かについて:親米かつ親中理想的だが、いざどちらかしか選べないとなれば、そのとき軍事技術が高く経済力が高い方につくしかない。どちらでもいい。無意味なこだわりはない。

韓国について:どの国にもキチガイはいる。1つを全体だと思い込む間抜けには残念ながらなれない。

LGBTについて:随分と余裕があると感じる。性を考える以外にすることはないのか、甚だ疑問だ。余計なことを考える余裕が豊かさの証明であるから試金石としての価値はある。

女性社会進出について:固定化した階層解決女性問題に限らず難しい。広まり過ぎた偏見は強い。「すぐ辞め、戦力にならない」といった偏見を別の偏見払拭しなければどうにもならない。

第二次大戦について:急激な科学技術の発達とその独占によって西欧側の力が強くなり過ぎた。人権意識希薄であった。どこかの国が反発せず、植民地支配が当時のまま進めば、今とはまったく異なる世界になっていたかもしれない。

原爆について:人を殺し尽くし、また今後生きていけない惑星にするポテンシャルを秘めている。

捕鯨について:なんでも取りつくせばいい。

就職氷河期中年無職について:職業訓練の拡充と強制ではない安楽死サービスがあればすべて解決する。生きたいなら生きればいい。死ぬ自由もあればいい。

政治活動について:形骸化した搾取機構の一部。官僚制において意味は薄い。比較的まともな人間が目立ちたがることを祈るしかない。

2019-05-02

友達がいなくなった

と改めて感じる。

連休中に遊ぶ友人もいないし、食事に誘おうと思う人もいない。

・会話もいつも似たようなことを話して終わりなので飽きた。

受け身な人が多い。自分ばかり話してつまらない。

・単純にノリが悪い。

↑みたいな原因があると思うけど、最たる原因は"終わったあとのことを始めから考えてしまう"からだと思った。

毎回解散するときに振り返ってみるとそんなに楽しくなかったな、疲れたと感じてしまうことが多々あった。

から今はどうせつまらないだろうし、行くのも誘うのもやめようってなってしまう。

だんだん人間関係希薄になっていく。

恋人なんていないし友達もいなくなった。

他人に対してどんどん興味がなくなっていってる気がする。

どうせ最後は別れるんだから恋人なんて作っても無駄

からわかりあえる友達なんて出来やしない。今までわかりあえてたと思ってた元友人達がいる時点でそういうこと。

こう思ってしまう。

こうして匿名で誰かを傷付けることなく、自分も傷付かず思ったことすらすら書いてる時間のほうが今の私にとっては誰かと一緒にいることより落ち着ける。

2019-04-29

感情表現を読み取ることについて

縁あって「恋は光」という漫画を読みました。感受性の乏しい自分の心が大きく揺さぶられ、ぽつりぽつりと考え事をしたので日記に残したいと思います。彼らの交換日記のやり取りを見ていたら、連休の夜にしみじみとその日の考えを日記にしたためるのがとても魅力的に思えてしまったのです。

私は創作物感情表現を読み取るのが好きではありません。多少の正解不正解はあるものの明確な真実はなく、その割に読み取った内容に優劣がつく、息の詰まる行為だと思います。ですから創作物の好みは大味のエンタメ作品に寄りがちです。そういった作品では、無理に登場人物気持ちを読み取らなくても、その作品体験している間の自分の心の動きでもって、その作品を十分に楽しんだということに自信を持てる気がするのです。近年だと、「君の名は。」「グレイテスト・ショーマン」などが象徴的です。いずれも、登場人物の心の機微によって深い余韻を残すというよりは、圧倒的な映像音楽で瞬間的な感動を作り出す類の創作物だったと思います

「恋は光」は、恋愛に係る感情表現を主とするにも関わらず、その感情表現によって心揺さぶられたと確信が持てる、とても珍しい作品でした。自分にとって「恋は光」が特別な点は、感情表現の具体性と一意性にあると感じています。例えば、登場人物が悲しければ、どういった理由でどのように悲しいのか心の声でつぶさに語らせます。そこに独自解釈を持ち込むことはおそらく難しいでしょう。作者が表現したい論理構造が、一切の誤解なく、充分な情報量を伴って伝わるように漫画が作られていると感じます。これが「恋は光」の優れた点だとは思いません。論理構造感情表現昇華されていないといった否定的見方もできる側面だと思います。ただ、私に適した感情表現手法が取られていて、その手法を通して届けられた、自分にとっては珍しい豊富情報量を伴った感情表現に心を揺さぶられたということです。

感情表現を読み取りたくない自分、という認知は時に苦痛を伴います。巡り巡って思慮の浅さや希薄好奇心が白日のもとに曝露されるような思いを味わいます。頭を使って感情表現に向き合っている人たちの方が世間体は良いでしょうし、こちらは泣き寝入りするしかありません。創作物くらい好きなように楽しめばいいのでしょうが感情表現に向き合っている人はその苦労に見合う喜びを確かに得ていて、羨ましいやら情けないやら、創作物を楽しむどころではないのです。しかし「恋は光」という作品は、ジメジメした乏しい感受性ものともせず、私に感情表現を楽しむ喜びを届けてくれました。そういう作品出会たことが嬉しく、「恋は光」は私にとって特別作品なのだと思います

2019-04-28

anond:20190428082622

端的に言うと義務はないし、ぶっちで。

大学研究室って雇用関係にないからその辺の意識希薄そう。

増田今年の新入社員仮定すると、まだ帰属意識強いだろうし。

困ったら大学コンプラ相談室か、無料電話法律相談で。

2019-04-27

異世界生物はどうして人間そっくり生物がいる惑星舞台なのか?

異世界転生の異世界は、魔法が使えたりという違いはあっても地球のどこかの時代と似ているし、エルフやオークはいても人間があたりまえのように存在してる。

でもまったくの偶然で転移とか転生したのなら、人間とは全く違う生き物がいる惑星だったりしてもいいし、転移なら惑星に都合よく移動するのも不思議だ。

そんなことを考えていて、じゃあそうじゃない作品は書けるのかなと試してみたら少しは書けた。

カクヨムにアップしたけど誰も読んでないみたいなので、ここで宣伝

途中から一部を転載したので、読んで面白そうだったらリンク先で残りをどうぞ。

宇宙転生」より。

気が付いたら宇宙空間にいた。見渡す限り真っ黒で、星もほとんど見えない。

いくら転生先がランダムといっても、何も無い宇宙空間に来てしまうとは。でも転生するには誰か知的生命がいないとダメなはずだけど、ここはほとんど真空宇宙で何もない。

しばらくすると転生先の知的生命の基本記憶が伝わってきた。同時に彼の身体感覚認識できるようになって、今の自分身体を感じることができるようになった。白いすべすべした球体、それが今の身体自己認識だった。

これはいったい、と思って周囲を見回すと、真っ黒だった宇宙は薄明るい感じになっていた。これは僕の今の身体赤外線を感じることができ、宇宙背景放射を光として見ているからのようだ。しかしこの身体は何だろう。星なのか?

星ではなかった。僕の身体は、ほとんど真空に近いガス、それが自分自身の弱い重力で球状にまとまっているみたいだ。だから本当は、というか前の感覚からすると目の前にいても有るのだか無いのかわからないような存在なのだけど、宇宙背景放射も見える今の知覚だと白い球体として自分身体を感じることができる。しかし何というか、最初の転生先が宇宙空間に浮かぶ希薄なガスだったとは。

宇宙転生 転生したら宇宙空間だった」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889288771

2019-04-15

火ノ丸相撲高校相撲編まで」(が良かった)と言われる理由

・・・自分なりに考えてみた。

※だらだら書いたので恐ろしく長い。

あくまで「自分の周りでの評価」の話でこれは決して一般論でない。面白さの感じ方は人それぞれということも重々承知している。ごくごく個人的見解だと思ってもらえれば。

推敲もせず勢いにまかせて書いたので、多少ふざけている部分もあるし、すぐ脱線するし、色々な意味で所々間違っているかもしれないし文章も順序も何もかもめちゃくちゃだけどおおよその意味は通じると思うので堪忍してほしい。

小学生大学生あたりまでは欠かさずジャンプを買い続けてきたオッサンなのでいわゆるWJお約束アンケート事情等は踏まえている。

前置き

WJをずっと読み続けている友人が数人いるのだが、誰も火ノ丸相撲を読んでいない。読んでいない理由、ほぼ全員が口を揃えてこう言う。

大相撲からついていけなくなった」「高校相撲の時は面白くて毎週読んでいた」「ごちゃごちゃしてわかりづらくなり読むのをやめた」系統理由

自分原作連載時の初期の方だけは本誌で読んでいて元々相撲好きというのもあり、珍しい題材なのに巧みに関心を引く、驚くほど絵が上手くて話も面白漫画始まったなという印象だった。

そしてアニメをみているうちに改めてもう一度通しで原作ちゃんと読み直したくなったクチなので、彼らの評価を確かめるべく単行本最新刊まで読み進めた結果、なるほどそうか・・・と腑に落ちた。

火ノ丸相撲といえば・・・知名度のわりに本当に単行本が売れていない、アニメ化されても伸びない、掲載はいつもだいたい後ろの方。(これらはしばしば公式でも自虐ネタに使われているようだ) このような状況でありながら打ち切り危機を免れてきたのは、根強いタニマチ(後援者、ファン)の後押し、国技を題材とした作品である社会的評価少年誌作品とは思えない画力構成力、質の高さ、純粋作品としての魅力が高かったからに他ならない。

本題

大相撲編がイマイチ理由の一つとして「異様なほどの性急さ」が挙げられる。これはWJ連載であるりある程度しかたないことかもしれんが・・・

本来であれば、

A★→B→C→D★→E→F→G★ (★は物語の進行上外せない重要な話とする)

と進むべきところが、

★以外のエピソードをすっとばして読者を置いてけぼりにしている感がすごい。 つまりWJ特有事情で話を早くすすめたいがために最低限描かなければ成立しない部分しか描かせてもらっていない印象をうけるのだ。この流れは非常にまずい。なぜならばかつて打ち切られた作品で幾度も幾度も目にしてきた流れだからだ。

高校相撲編ではここらへんが比較的丁寧に描かれていたので余計に異様さが際立つ。

なお、この「すっとばし」はキャラクターにも多大な悪影響を与えている。

一人目は主人公火ノ丸。高校時代までの彼はどこか浮世離れしたつかみどころのないキャラクターでまさに相撲の申し子、ある種神聖視された存在だった。ところが大相撲編では詳細は省くが色々な意味で「人間」にまで「落ちて」しまった。神の化身(横綱)になろうとする者がそこから遠ざかってどうするんだ!?と首を傾げざるを得なかった。(もちろん無垢であること=神性というのが単なる概念にすぎないのは百も承知として)

極論ではあるが、親方に薦められるままにお見合い女性と所帯を持つ方がよほど彼らしかった気がする。それほど色恋には淡白なのが火ノ丸だと思っていた。

彼は一見他人にも自分にも関心があるように見えて実はかなり希薄に思える。かといって他者から本物の好意を向けられれば真摯に応える度量は持ち合わせている。相手によほどの理由がない限り彼は好意に応えようと努力するだろう。とかく恋愛経験値が低い者は猛烈な「押し」には弱いものだ。誰が主人公の心を射止めるかというのは少年漫画面白さの一要素でもある。そういう意味ではあの咲や景子ですらヒロインになりうる一種ワイルドカード的な魅力が無自覚の神性を有していた頃の火ノ丸にはあったように感じる。

さらに言えば、主人公を射止めたヒロイン(レイナ)のキャラが強く立っているにも関わらず、動機付けの弱さ、たまたま近くにいた異性、半ば成り行きのような、描写不十分でさほどの必然性がないように見えたことがとても残念で引っかかるのだ。

いささか潮火ノ丸というキャラクター幻想を抱きすぎた感はあるが、少年期の彼の印象はどうしても強いのだ。

二人目はヒロイン枠のレイナライバルらしいライバル千鶴子くらいのものだったので、これはまぁ順当ともいえるが(ちなみに自分1話での火ノ丸との運命的な出会いからずっと彼をひたむきに愛していた千鶴子推しであった…)、あまりにも性急に距離が急接近したのにはさすがに困惑しかなかった。彼らが後々恋愛関係になることは容易に予想できたし特に異存はない。ただあのような相思相愛関係?に至るまでのプロセスがあまりにお粗末すぎるのでは?何なら高校相撲編のレイナが火ノ丸の相撲魅せられていく名前のつけられないあの純化された感情を抱いた付かず離れずの関係性をもっと見ていたかった・・・

三人目はチヒロ。主人公国宝を脅かすほどの屈指の人気キャラでありながら夢を追うために渡米し実質的な退場となった時は「なんて潔いんだ!!」と感動したものだ。しかし彼は帰ってきた。それは別に良い。問題は特段なんの経緯も語られることなくいきなり彼がシングルファーザーとなっていたことだ。読者は大困惑しかない。あきらかに悪い意味でのサプライズといえる。

他にも数人いるが特に際立って目立つのはこの三人だろう。

実際この漫画きっかけで相撲に興味を持った子供もいると思うが、高校相撲編はともかく自分の子小学生以下なら大相撲編は読ませたいとは思わない。高校相撲編に関しては各種教育関連機関業界団体等(?)からの推薦も十分受けられそうな内容だと思っていただけに遺憾だ。

安易なお色気(下ネタ)、ギャグ、過度な恋愛要素に逃げる作品は総じてレベルが低い。(余談だがお笑いに関しても同様だ)そんなものに頼らなくても十分面白ものこそ本物の面白さなのだ。

火ノ丸相撲は今時珍しく「硬派」な漫画だと思っていたから(大相撲編での品格の落ち方、別方向への舵の切り方に)結構ショックを受けたとは友人の弁。

硬派イメージが強かったのは、高校相撲編までは極力セクシャル描写が避けられてきたからだと思う。

痴漢被害表現

1話満員電車で堀千鶴子痴漢被害に遭うシーンがあるが、彼女はあまりのおぞましさに心底怯えた表情をしている。一見流してしまいそうだが賞賛すべき点がある。痴漢という最低の犯罪行為を決して性的な興奮材料にしていないことだ。他作品には被害女性の顔を紅潮させたり目を潤ませたりといった不適切表現が見受けられるが、火ノ丸相撲はそのようなけしからん作品とは一線を画していた。

②景子の性癖

彼女は優秀な観察眼を持つ記者であることは言うまでもないが、若い男性(とりわけ少年)の裸体や尻に向ける欲望が度を超えておりセクハラまがいの行為が目につく。女性男性であるから流されがちだが本来はあってはならないことだ。ギャグとして笑い飛ばすにはどぎつすぎるし、もはやそういう時流でもない。

レイプ未遂

これは本当に驚いた。①であのような配慮を見せた作者とこれを書いたのは同一人物なのかと目を疑ったほどだ。事のあらましは、意気消沈して部屋に引きこもる火ノ丸をレイナがドアを蹴破り強引に拉致し車でラブホテルへ連れていき、彼の合意を得ないまま性行為を迫るという驚くべきものだ(結果未遂に終わったが)。

たとえ交際していても合意を得ない場合性交渉レイプである。これも女性男性から見過ごしがちだが、この立場を火ノ丸が女性レイナ男性だったとしたらどうだろうか・・・笑えねえよとなるはずだ。さらに悪いことに「成人が飲酒した状態未成年性交強制する」構図なのだ。これはオチウこわぁいどころの騒ぎではない!マジでどうしたんだ川田先生!いよいよウェンカムイに取り憑かれたか?(??)

主人公の魅力度が落ちた作品はその人気も下降の一途をたどるのはいうまでもない。高校相撲編での火ノ丸は他を寄せ付けない魅力があった。あの輝ける国宝たちの中にあってもだ。大相撲編になってからあきらかに精細を欠いている。主人公陣営(メインサイド)の話よりも童子切草薙大包平三日月等の敵陣営の話の方に興味を引きつけられるほどに。むしろそちら側メインの話を読みたくなるというのは相当問題に思える。

火ノ丸はまごうことな平成終盤生まれ平成の子だ。しかし彼の中に古き良き?昭和スポ根漫画主人公を見ていたのは自分だけではないはずだ。

不幸(両親を若くして亡くしており裕福ではない環境)、逆境(あまりにも小柄な体躯)、自己実現能力(自らを厳しく律し、徹底的に稽古で肉体を痛めつける)、黒電話携帯を持たない、機械音痴時代がかった物言い兄貴肌、相撲のことしか頭にない、私生活が見えないなどいかにも昭和ヒーロー感(?)満載である

潮火ノ丸の中に矢吹丈のような壮絶な最期を遂げる姿を夢見ていたのかもしれない・・・モブも言っていた「鬼丸ハッピーエンドが見えない」。決してハピエンが悪いわけじゃないしそちらの方が良いに決まってる・・・が、いかにもな予定調和エンドだけは勘弁してほしい。

ハピエンではなくとも「あしたのジョー」は不朽の名作だ。主人公最期勝利し真っ白に燃え尽きて生死すらどうなったかからないなんてこれ以上ハートが震えて痺れるラストがあるだろうか?ヒーローが完全に浄化され何者にも貶められない最上級存在になった瞬間だと思う。

取組を殺し合い、命のやり取りとまで作中で表現しているならそれくらいの危うさがあってもいい。昨今の少年誌では厳しいかもしれんが。

第1部を第2部以降がクオリティで上回る作品はほぼない。あってもごくまれである。(ちなみに続編が悉く期待外れだった作品としては東〇喰〇等が挙げられる。続編の一報を聞いた時は飛び上がるほどうれしかったものだが、完成度の高い前作とどうしても比べてしまい、しだいに期待は失望へとかわっていった。)少なくとも火ノ丸相撲に限ってはそうはなるまいと思っていたのだが・・・

WJの数多くの縛りや規制大人の事情に阻まれ駄作になるくらいならいっそしかるべき媒体アプリ、あるいはヤンジャンなど)に移籍してのびのび描いてほしい。青年誌の方が表現の幅が広がるだろうし。もし角界の諸問題(暴力八百長パワハラモラハラセクハラ等)の闇の部分に切り込んだりする気があるのならばなおさらだ。

高校相撲編のような神々しいまでの輝きを取り戻すことはもうないのかもしれない。それでも自分火ノ丸相撲という稀有作品に魅せられた一読者して、最終話まで見届けたいと思う。

総括

長々とかいてきてアレだが、要約すると

『あまり余計なことにページ数を割かずに相撲をじっくり見せてほしい。タイトルにおこがましくも相撲を冠してるんだからそれに恥じない内容にしてくれ!相撲で堂々と勝負せんかい!』

・・・だろうか。

2019-04-08

20代前半女子お客様を怒らせる。私謝罪

さっき帰ったと思ったらまた戻って来たお客様がめちゃめちゃ怒っていた。

何のこっちゃと思ったら、相棒(20代前半女子)がタバコを投げたのが気に入らないとの事だった。

お客様が注文したタバコを、相棒(20代前半女子)はレジのとこの台へほらよって感じで投げた……のか?私は見てなかったのでしらん。

さすがにそんな事はしなくないかなと思ったけど、私、お客様に超謝った。もう二度とそんな事させません、相棒(20代前半女子)にはキツく言い聞かせておきます、とめちゃめちゃ謝った。

謝ってる最中、視界の隅っこに相棒(20代前半女子)がいて、お客様に見つかったらヤバいぞとハラハラしたけどお客様は気付かなかったのでよかった。あー怖かった。

相棒(20代前半女子)に事情を聞いたが、「私投げてなんかいません!」って言ってた。そだねー、そうだよね!投げないだろな。

たぶんお客様の虫の居所が悪かっただけだろう、うん。

相棒(20代前半女子)には言わなかったけど、相棒の年頃辺りはいちばんイチャモン付けられ易い年頃かと思う。かといって接客態度に超超超超気を配って優しさ120%を演出すると客がストーカー化するリスクがあって微妙だ。

やがて歳を喰うと存在感希薄になるのか良くも悪くも客の目に留まりづらくなって快適なんだけど、そこまで耐えろというのも可哀想なんで、なんと言ったらいいのかわからないが、私みたいな年長者が盾になるくらいしか出来る事はないかなー。

2019-04-05

植物だって生きものなんだから菜食主義者おかしい」ってあまりにも雑すぎるでしょ

はっきり言って菜食主義者とかヴィーガンとか、そういう類の主義者馬鹿げてるって俺も思ってるが。

植物動物は確かに同じ生物だけど、まったく同じなわけがないでしょ。


究極的には意識ってなんぞやというレベルの話になりかねないが、常識的に考えて植物意識感情なんてないか

あったとしても人間動物のそれと比べて希薄だろう、脳のようなものがないんだから


菜食主義者やそのたぐいが言ってるのはそういう、人間と(多分)同じように意識やら感情やらを有してる、

少なくとも痛みとか苦しみとかを持っていると客観的にも推定可能生物である動物カワイソウって話だろ。


もしも人間である私達が動物立場になってみたら、痛いものはやっぱり痛いし、死にたくないって思うはずだ、そういう脳の機能をある程度共有してるんだから

ところがもし自分植物だったとしたら?そもそも痛いとか死にたくないとか無いだろ。だからカワイソウもクソも無いのは当たり前なんだよ。

植物のこともカワイソーにって同情しろよ」って言うのは、「石ころにも同情しろよ」ってのと大差ないんだよ。

2019-04-04

人生事実上破滅したピエール瀧性的に惹かれる

ピエール瀧存在は知っていたが、あまり興味がなかった。

人当たりがよく、笑いをとるために人を傷つけたりせず、音楽だけじゃなくて俳優としてもすごいし、ラジオとか面白いらしいし、冠番組持っちゃってるし、人間的にまともで、完全に成功した人。

でも、コカインで捕まって、パトカーに乗せられているめちゃくちゃ顔色悪いピエール瀧ものすごくときめいてしまった。初めて彼に関心を抱いた。

その日からボロボロになって誰からも見向きもされず絶望している可哀想ピエール瀧性的妄想をするようになった。

あんなに華やかな人生を送っていたのに、そこから転落して、犯罪者として糾弾されて、たくさんのものを失って、可哀想だと思った。(ざまあwとかは全く感じなかった。)そして、とても可愛いなと思って、すごく興奮した。

犯罪者が好きなのだろうか?と思ったけど、今まで犯罪者ときいたことはないし、ガラが悪い人は嫌いだし、たぶん違う。あと、人を傷つけたいとかいじめたいという願望もない。(可哀想な人に興奮している時点で、ある意味傷つけたりいじめていることになると言われると何も言えないが。)

私は昔から、ふだんきちんとしている人が、酷い風邪を引いていて具合の悪さをがんばって隠そうとして隠しきれてない とか、ありえないミスをしてへこんでいるのを見てどきどきする人間だった。

日頃から具合が悪そうな虚弱体質の人とか、すぐ具合悪いよ〜という人とか、デフォルトで失敗が多い人には惹かれない。

今回のピエール瀧の件も、これに通ずるところがあるのではないかと考えている。

これは多分表に出すとまずい性癖だと思うので口にしたことはないが、同じように思っている人がいるのではないかという気がしている。

もしそういう人がいたら、ピエール瀧の他によさそうな例があったら教えてほしい。

追記

ホリエモンはすごいし正直だし頭の切れる人だと思いますが、もともと人当たりがよくなくて性格がきついので興奮できませんでした。

草なぎ

本件と類似性がありますが、興奮できませんでした。本人がもともと好人物という訳でないせいかもしれません。あるいは、ジャニーズからかも。私は、自分の外見的魅力を(他人から見てどうかではなく)自覚している「アイドル」という属性を持つ人間には興奮できない性質です。

山口達也

上で述べたようにジャニーズからかもしれませんが、それ以前に、人生破滅の原因が悪質な性犯罪であること、そして以前から素行が悪かったために興奮できませんでした。

市橋達也

人物であったとか、社会的成功があったかというと疑問があり、また破滅の原因が性犯罪ですし人が死んでるので興奮できませんでした。しかし、犯罪を犯してからの迅速な対応や、警察の目を長きにわたりかいくぐってきた知性と行動力はすごいと思います性的な訴えはありませんが。

・上祐

麻原が作り上げた帝国のパーツというか手足に過ぎないため興奮できませんでした。

矢口、のリピーモー娘

興奮できませんでしたが、彼女らがアイドル元アイドルという特徴をもつためかなと思いましたが、ここで、知性も重要ポイントであることに気がつきました。確かに草なぎ山口達也にはあまり知性が感じられません。

ホリエモン再考

ホリエモンについて再び考えてみると、ライブドアの件は出る杭は打たれるという感じであり、ホリエモンの内的な弱さのようなものにより破滅したという要素が希薄であるように思えます

カルロス・ゴーン

もともと興味がなく、事件が原因で知ったという点においては瀧と同じですが、汚職は興奮できませんでした。

例えば、今波に乗っている人物破滅した場合のことを考えてみる。例として、落合陽一氏を瀧のケースに当てはめてみましたが、興奮できませんでした。氏は知的ではあると思いますが、好人物ではないからでしょうか?結構難しいですね。

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