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2020-08-10

anond:20200810210552

戦力は多いほうが勝つので、少ないから負けただけ

防衛能力がなかったら輸入品が何も買えなくなって交渉国の面倒な仕事を全部させられるだけになるから最低限国際間で死ぬ人の準備が必要

殺されたら被害を届けて国の集まりで多いほうが交渉を有利に進めようと判断してもらえるので軍隊必要

永世中立国銀行国益賄うのは保護国連携をふやすため

日本独自文化日本人の安全を願うのだったら団結して国防を含めた国益に貢献すべき

外国ではみんなやってる自民族確立のための努力をしてないのは南国パラダイスの古民族日本人くらいなもの

日本は何度か受けた空襲民間人の死者被害戦争法違反で訴えるべきだったが戦争で勝とうとして被害届をださずに腕に覚えのある知人をたよってみんな負けたので結果負けた

第二次世界大戦アメリカ警察を押さえてた 日本降伏させたのは「UNアメリカではなく国際連合 国際間組織が実質降伏させたので悪いのは日本という事

(いまは国際連合中国が抑えているので数年来抑圧してるチベットとかウイグルとか最近香港などは中国正義がまかり通ってる)

戦争死ぬ役割がでると意見として死なせるなという風潮がおきて国民の何割くらいまで被害がでると戦意喪失されるという結果に至るのであらかじめ死んでもよいまたは死ぬため死なないようにする訓練を受けたもの必要になるので死なない国民をつくるために兵隊組織する

人間人間を殺すという行為自体効率が非常に悪く一人が一人ないしは三人程度を相手にすることくらいが限度 そのため数千の大軍に数百の軍勢勝利したり中央突破できたりする

これを全否定するのが核兵器 つづいて大量殺りく兵器 人を殺すのが戦争なのになぜ効率化がよくないのか 暴力の勝ち負けが戦力の維持が不能になることだから 第二次大戦では戦力自体日本底なしだった(一億総何々)

日本は何割まで死ね戦意喪失するかという基準アメリカの想定をはるかに超えていたため脅威とされそれを人道的と称して講和にもちこんだ(原子爆弾による民間人の大量殺戮上層部の情に訴えた)

戦争ルールを覆すので日本降伏後そういうのはダメ教育に盛り込まされた ベトナムでは軍備量だけでは勝ててない ベトナム民間人を含めてやたらと殺しても許されない程度に世情がうご情報網の発達があった 中国情報統制がうまくいってる(と思ってる)のでこそっと民族殲滅をしてる(ばれても国連に食い込んでるので黙殺

軍備合戦になると天井知らずになるという危惧について、軍備合戦天井相手が戦力の維持が難しいと思わせるところまででよい

国際協力や単体の戦力などで、もし状況が悪化した場合安全維持の名目他国が護衛に入ってくるとそれに見合った戦力を維持することが難しいとなるところで十分

また軍事目的産業国内生産があがる 国力の増加で内需を軍需にまわせる この循環のための一次産業金属と油でよいため生産性が高い

生産性の低い弱小食物輸出国植民地支配を免れているのは国際的連携において面倒な生産部分を担っているため 近代化するといやがらせをうける

軍備の生産をつづけると償却材がでてくるので紛争地帯必要になる 金属と油のあるところには軍事介入が容赦なくされる

日本語がわからない人に簡単説明すると、防衛目的で人の壁を築ける人がいないと被害届を出せる状況にもっていけないので、敵がきたら前にたって死なないように抗う人が必要なだけ それが防衛の人の仕事

境界線に敵が軍事力をもってきたときアルバイト募集で「最前線生活する人募集」でも軍隊と同じ役割ができる(国際組織が正常に機能していたら、国際法違反とかで訴える)がそんなのだもこないのであらかじめ死ぬように(死なないように)訓練されて、死んでほしくない人のかわりになる仕事がいる(兵力

毎回殺されてから被害届をだすのもなんなのであきらかに国際的に定められてる蛮族がくると攻撃してもよいため攻撃手段はほしいところ

人が人をころさないという事が絶対的保障されたら、被害が発生しないので、補償必要はないので、補償を履行させるための力が必要なくなる 人が人をころさなとはいえいから力が必要でそれが殺される局面において抵抗するだけの軍備

欧州の国みたいに国単体では軍事力はないがほかの国から出してもらってるところもある

永久戦争しないって宣言してる国が軍隊をもっているのは攻め込んで戦争する、悪い奴は積極的にやるとかのためにあるわけではなく、攻撃されてもみんなの役に立っている事は自力防衛するのでわたしの国をいろんな国むけに使ってほしいという事のため

永久戦争しない宣言の国の銀行員が不正な行動をしたとき軍隊がないので国際的な介入がされたとき実質支配権安全確保のためという名目の上でその軍事力の国がもつことになる(その時々の違反を正しい「保安部隊」が維持するため)

巨大な兵器や新しい武装や洗練された技術者兵員)が必要なのは その場所まで移動する手段必要なため巨大な引っ越し業者生活もできる)という隊が必要なだけ(兵隊

最新設備や強い武力相手攻撃してきた場合それに耐えかつ攻撃者を撃退することが可能であるようにするため(できるだけ自軍は死んでほしくない相手正当防衛で事の次第による)

海や陸や空においてそこで人が活動しなおかつ問題対処する能力必要な人にそこにいてもらうための能力軍事

日本はそんなに気にしなくていいよアメリカがそれ出してあげるから問題があった場合正義平和のために「アメリカルールアメリカ軍)が動くけどね)というのを国際間協力という名目沖縄とか全国に基地被害者となってくれる率先して前線引っ越してくれる役の拠点)を設けてる

もちろん日本問題があった場合は、国際協力として「アメリカ軍が日本拠点制圧する」ってことがあってもしょうがないよね(しょうがなくないので自衛必要だと思われる)

巨大な軍備があれば国は守れる それはたしかに守れる それは人が人を殺すのは効率が非常に悪いという点から人が多く兵器の数があれば強いわけではない

現に核兵器がそれを示して結果を出している しかたなく民間人を殺すけどというのを武力というなら兵力としてそれを備えないのが核非武装 防衛あくま自衛手段攻撃をしてくる民間人ではない敵対者(時に人間という前提でほぼ人間

どの戦争でも核保有すればいいだけ ただ核兵器使用目的破壊殺戮のみなのでこれほど純粋目的を完遂するものはないので保有国はほかに保有国がふえることを厳しく制限している

内戦移民のつづく国は軍備を高めて核を保有すれば近隣国との交渉もしやすく豊かになっていくが一般的兵器が余る国はそれを消化したいしその的を国際協力という名の元に他国から募りたい

中国国連アメリカソ連兵器の消化を紛争地帯でしないよう根本的な解決を試みたら具体的な中国問題に実力を行使するかもしれないが国防費の循環とGDP成長を握られているのでおおよそ悪いとは言えない

2020-08-03

anond:20200803000935

竜王様がね たくさんの魔物軍勢で攻め落とした戦局をね たった一人でひっくりかえして 城をおとしていて

すくなくとも単騎で 攻城兵器級 をこえて ふつう 6倍の兵力必要といわれる城を単騎で落とすという この勇者をどうやって とめるか?

2020-06-17

ESOのメインクエスト終わったのでまとめ

今頃ネタバレもないだろ 知識ほとんどなくネットで調べながらやったから間違ってるところあったら指摘してほしい

 

クッソ昔

ロディールというタムリエル大陸中央位置する地域はアイレイドというエルフ族が治めていた。

そこでは人間は完全に家畜扱いだったのでそれを哀れんだアカトシュ(多分主神?)がアイレイドの支配に負けないように

・竜の血筋ドラゴンボーン

ルビー玉座

王者アミュレット

を与えてドラゴンボーン皇帝)がアミュレットを携えルビー玉座に座り、アイレイドの本拠地白金の塔を堕とすことでアイレイドの支配から解放された。

アイレイドは時代の表舞台から姿を消すことになる

 

まぁまぁ昔

何代目の皇帝「ヴァレン」はドラゴンボーンじゃなかったのでコンプこじらせる。

4人の仲間と共にドラゴンボーンになれるという秘術を実行するも、エルフ族の仲間「マニマルコ」に裏切られ、ドラゴンボーンになるどころかデイドラ邪神)の一人モラグバル領域コールドハーバー地獄A)」と次元融合してしまう。デイドラ軍勢がニルン(惑星)に容易に攻めたり、いろいろできるようになってしまう。

ラグバル支配とかそういう概念を司るのでニルンの奴ら全員支配したいと思って準備を進める。

ヴァレンは超ショックだったのでエルダースクロール(星霜の書)を読むために僧侶になる。そしてエルダースクロールを読んで無事失明する。

メインに関わる五人

ヴァレン:コンプレックスありまくる皇帝

マニマルコ裏切り者の野心家 声が良い

リリスバカで素直で情に厚い 巨人の娘と呼ばれるほど背の高い女性(実際巨人の血が混ざってるらしい)

ブナー:思慮深い冷血漢 自分大事というより自分の身内とか家柄が大事 ある意味一番わかり易い人間

サイ:ドM僧侶

 

近頃

主人公とヴァレンの仲間「リリス」はなぜかコールドハーバーに捉えられていた。

なぜかそこにはヴァレンも捉えられていた。シロディールは皇帝を失ったからか三国戦争地になっている。

 

ゲームスタート

リリスに助けてもらう主人公コールドハーバー脱出するため進むと捉えられてるヴァレンを見つける。

リリスはヴァレンを逃がす代わりに囚われの身になる。ヴァレンは自分コンプこじらせて皆に迷惑かけたことを後悔しており主人公に助けを乞う。

また次元融合を終わらせるために王者アミュレットを使いもう一度同じ儀式をしたいが王者アミュレットがないからそれも探してほしいという。

 

リリス解放

まずはリリス解放することとするために主人公は今一度コールドハーバーに向かう。

リリスは対魔忍のように様々な精神干渉を受けたためまるっきりかわっていた。

主人公リリスに自信を取り戻させるためにコールドハーバーを進む。

サイが王者アミュレットもっていったような気がするので次はサイを探し出そうとするがサイはどうやらマニマルコアミュレットの居場所を吐くように拷問受けている。

 

ブナーとの邂逅

リリスを無事解放した主人公にヴァレンは「次、サイな まぁサイのことだから拷問ゲロちゃうことないやろ」とかいう。

サイが囚われているところは検討がつかないのでアブナーに接触して教えてもらおうとする。

ブナーに会うがアブナーは総合的にロジカルしたところマニマルコについたほうがよさそうなのでマニマルコに付いてるだけでヴァレンがやるなら俺もやるでと寝返る。

リリスはそれが気に食わない。アブナーもリリスみたいな脳筋美少女を許せないので悪態付きまくる。俺は「お似合いですね」と思ってみてたけどアブナーが相当お年を召しているのでやっぱなしだ(てかリリスが明らかに他の四人と比べて若い

 

サイ救出

ブナーは総合的にロジカルするとサイはここにいると推測する。見事的中。

マニマルコとサイのプレイを見ながら救出するがサイはリリスにホの字の様子。リリスもまんざらではない。

ブナーは気に入らないのでずっと嫌味言ってる、拗ねんなよ。

王者アミュレットの隠し場所に向かうとマニマルコ(幻影)の姿が!マニマルコは「王者アミュレット手に入れた暁にはモラグバルなんて余裕で倒せる。倒したらモラグバルに成り代わりマニマルコおまえら支配概念となる。」「こんなのバレたらモラグバル配下人生終わるナリ…そうだ!サイがはったデイドラ不干渉結界で企みをかき消すナリ!」とか思い上がりべらべら喋ってしまう。

ラグバルは当然そんなのお見通しで「マ、マニマルコくんどうしたんだ、いきなり大声出して」とマニマルコを捕まえて一生拷問することにする。

そんなことをよそ目に主人公王者アミュレットを手に入れる。

 

侵攻コールドハーバー

主人公コールドハーバーに攻め込んでモラグバルを倒すだけとなるが、それにはコールドハーバーを攻め込む人手が必要

そこで3国に話をつけて軍を各国からだしてもらう会議をする事を魔術師ギルド(全国魔法使い組合)の長の協力を経て達成する。

だが当然3国は「モラグバル?しるか。俺にとってはシロディールが一番優先!」とかいい出して会議が纏まらない。

そこにモラグバルが現れて「俺のこと無視すんなカス」と喧嘩を売りに来る。各国の代表もその恐ろしさを目の当たりにするがそれでも「いやぁでもな…」という様子。

魔術師ギルドの長と戦士ギルド(全国傭兵組合)のそこそこ腕の立つ奴は「じゃぁもう組合でいくから」と主人公についてコールドハーバーについてきてくれることに。

 

コールドハーバーにつくがみんな散り散りになってしまう。

ホロウティという拠点管理人に「アイレイド王と魔術師ギルドの長を連れてきてついでにこの街復興せんことにはモラグバルとか無理wあとメリディアの光ってしってる?メリディア様のありがたい光。それを手に入れなさい定命の者」とかいい出すので各地を走り回り探し回りなんとか連れてくる。

アイレイド王は統率者のいない戦士ギルドの連中を集め見事にまとめあげる。

魔術師ギルドはわりとデイドラ空間になれているのかいろいろ推察して次元融合でニルンを攻撃している兵器を探り当てて壊すことに。

ラグバルも当然気づいていたが時既に遅し、兵器は壊されるわ、管理人は実はメリディア邪神だけど不浄とか嫌い モラグバル犬猿の中)で邪魔されるわで散々。もー、おこ!

 

決戦モラグバル

コールドハーバー拠点をつくりあとは儀式を行うのみ。

ブナー「ワシが儀式方法しってるけど 総合的にロジカルするとヴァレンかリリスかサイを生贄にせんといかん」

主人公「俺とおまえは?」

ブナー「ワシは儀式せんといかから無理だろロジカル的に考えて… 主人公は魂ないから無理」

ヴァレン「元はと言えば全部俺が原因 俺にけじめつかせてくれ」

リリス「私は死んでもソブンガルデ(※)にいくだけ だから私でいい」

サイ「死ぬとか我々の業界ではご褒美です。俺を選んでくれ」

という感じの話をして「主人公が選べ、な?」と圧をかけられる。これなんかのハラスメントでしょ。

 

※ソブンガルデ…リリス種族「ノルド(北欧人)」が信じている死後行く世界勇気があるノルドだけが行ける。逆にノルド以外や他の邪神の祝福を受けたもの例外(直に干渉してくるもの)を除き一切受け入れない。概念とか死の救済とかじゃなく実在する。

 

コールドハーバーについた主人公一味 なんやかんやあって拷問されてるマニマルコを見つける

「まぁワイらの仲間やし…まぁでも主人公解放したいっていうんならなー(チラッ」と主人公に決めさせる。こいつら主人公に重い決断させすぎだろ。決断ハラスメント(ケツハラ)だぞ。

 

ちょうどいいところをみつけたので儀式を執り行う。

俺は選べなかったのでくじ引きサイト名前いれてやったところリリスが選ばれる。まぁリリスは死んでもソブンガルデいくだけだし…。

サイはドMだが最愛リリスが死んでご褒美をいただけなかったことで主人公を恨む。やっぱドMを崩すときドMに親しい人間を責めるに限る。

 

リリスの生贄のおかげでスーパーパワーを得た主人公バッタバッタと敵をなぎ倒しモラグバルも圧倒する。

ラグバルもこりゃたまらんとなり「まぁ、今日のところは引き分けな。ちょっとしばらくニルン攻めるのやめるわ。ちげーって重傷負ったとかじゃねーって、おまえに敬意を評してだって」というところをメリディアが笑いにくるので涙目敗走する。

 

感想

かなり楽しかった。

DMM版の日本語吹き替えでやったので声優も豪華だったしストーリー王道でわかりやすい。

仲間の4人も性格がわかりやすい。自分はアブナ推し人間らしさというか英雄らしくない(人間離れしていない)ところがかなり好き。

多分現代にいたらTwitterクソリプ一つ一つに「はい論破」と言わん勢いでリプ返しつつ引用RTで人を小馬鹿にしてそう。

6/15まで60%オフで買えるのでぜひやってみてほしい(既にこのセールは終了しています

2020-06-14

西洋版クソデカ羅生門としての『失楽園

不倫じゃなくて)ミルトンの方の失楽園比喩表現にクソデカ要素が詰め込まれているので面白いという話。

かっこいい平井訳を適当抜粋していく(怒られるかな?この長さな大丈夫だろう。あと改行は無視しているのでちゃんと楽しみたい人は買って読むように)

彼[=ベルゼブブ]がそう言い終わるか終わらぬうちに、早くも天使の長[=サタン]は岸辺に向かって歩いていた。天井の火で鍛えられたずっしりと大きく丸い彼の楯は、いかにも重々しく背後に投げかけられていたが、両肩に懸っているその楯の茫々たる円形は、さながら月そっくりであった−−そうだ、例のトスカナの科学者[=ガリレオ]が、斑点だらけの表面に何か新しい陸地か河か山を発見しようと、望遠鏡を通し、夜ともなればフィエゾレの山頂から、というよりヴァルダノから眺めているあの月の球面そっくりであった。

楯の比喩で月!?早くもデカイぞ。

そしてガリレオを出しくるあたりのスケール感も別の意味ででかい学説異端視されて自宅に囚われの身となっているガリレオが遥か遠くの月にを眺めて自由思索を巡らせる、というなかなか情緒ある描写。でも、その天才ガリレオ自由思索の動き回る領域である月、これがただの楯!サタン、あまりデカい。

彼は携えていた槍を(これまた、これに比べれば、巨大な旗艦マスト用にと、ノルウェイ山中から伐り出されるいかなる亭々たる松の大木も、小さな棒切れにしか過ぎなかったが)、杖代わりに用いて身を支えながら、

もつかせぬクソデカ描写が続く。この時代は、西欧諸国帆船で全世界進出した大航海時代の後、軍艦としてよりゴテゴテとしたでっかい船が作られて、各国の主要な戦力として重視されていた頃。その中でも旗艦と言えば大将とかが乗る船で一番デカイ船。それが棒切れになるようなデカイ槍、それをサタンは杖にしちゃうサタン、強そ〜〜。

炎炎たる地面を、かつて紺碧の天上を歩いた時の足取りとは似ても似つかぬ不安な足取りで、歩いていった。円蓋のようにただ火、火、火で掩われた灼熱の世界が、これでもかといわんばかりに、彼の体を苛んだ。にもかかわらず、彼はこれに耐えに耐え、ついに、焔をあげて燃えている火の海岸辺に辿りつき、すっくと立ちはだかり、依然として天使の姿を保っている麾下の軍勢に、大声で呼びかけた。

一面火の灼熱の世界地獄)、きびし〜〜。その中を歩き抜くサタン、つえ〜〜〜。

虚脱したもののように、累々と横たわっている彼らの様子は、亭々と聳えるエルトリアの森がこんもりと樹形をおとす当たり、ヴァロムプローサの流れに散りしく秋の枯葉さながらであった。それとも、−−かつてエジプトの王プシリスに率いられた軍勢が、約束に背き、憎悪かられて、ゴセンに住んでいたイスラエル人を追跡し、結局紅海の怒涛に飲まれしまい、その漂う死骸と破壊された戦車の残骸を、安全に対岸にたどり着いていたイスラエル人が眺めたことがあったが−−その航海の岸辺を荒れ狂う疾風武器としてオリオンが襲ったとき、その一帯に散乱詩流れ漂った菅の葉のようであった、とでもいおうか。意気沮喪した敗残の戦士たちが、火の海を蔽うて幾重にも重なり合い、横たわっている姿はまさしくそのようであった。そして自分たちの無残な変化に、ただ驚愕しているのみであった。

ただのグロッキーな奴らの描写出エジプト記〜〜〜数がすげ〜

サタンは大声で叫んだ。地獄うつろ深淵は、隅々までそれに反響した。「王者よ、権力者よ、勇者よ、今でこそ失われたりといえども、かつてはお前たちのものであった天国の栄華よ!そうだ、天国は失われたといわれなければならぬ、もしこのような恐慌状態永遠の霊を有するお前たちが陥っているとすれば!............目を覚ますのだ!起き上がるのだ!さもなくば、永久に堕ちているがよい!」

もう単にアジとしてかっこいい。「永遠」ないし「永久」(eternal)という時間的クソデカ天丼もある。

彼らはこの声を聞き、恥じ、翼を拡げて飛び立った。

その有り様は不寝番の任務についていた連中が、つい眠り込んでいるところを恐ろしい上官に見つけられ、未だ目を覚ますか覚まさないうちに、慌てふためいて起き上がり、右往左往するのに似ていた。彼らも、自分たちの置かれている窮状を認めないわけではなく、痛烈骨を噛む苦痛を感じていないわけでもなかった。だが、統率者の声に翕然として直ちに従った

すげ〜数のすげ〜奴らをここまで恐れさせるサタンさんまじぱねえっす。

−−その数、実に無数。エジプトを災禍が襲った日、アムラムの子[=モーセ]がその力強い杖を国土四方に向かって揮い、東風の流れに乗った国運のような蝗の大軍を呼び寄せると、その大群は神を冒瀆して憚らぬパロの全領土を黒々と夜の如く蔽いかくし、ナイル河の全域を暗黒に包み込んでしまたことがあるが、その時の蝗の大群と同じぐらい、悪しき天使たちの群れも無数であった。それが、上から、下から四方八方から、吹き出す焔に囲まれながら、地獄の天蓋の下を匆々に飛び回っていた。

はいはい、多い多い。はいはい、焔ね。はいはい、みんな元気元気。まーたモーセ、話がデカイ。でも蝗。

やがて、彼らを統率していた偉大な大帝がその槍を高く掲げ、所定の進行方向を示すかの如く幾度かそれを打ち振ると、それが合図となって、天使軍勢は整然と均衡を保ちつつ硬い硫黄の上に降りたち、あたり一面の平地を埋め尽くす…。この雲霞の如き大群に比べれば、繁殖力豊かな「北国」の冷たい腰からまれた蛮族が、ライン川を超え、打ニュー部側を超え、さらに怒涛のように南下し、はてはジブラルタルの南から灼熱のリビア砂漠地帯にいたるまで展開して行ったときのあの大軍などは、とうていものの数ではなかった。地上に降りたつや否や、直ちに、あらゆる軍団、あらゆる隊から、その司令や隊長が一斉に最高指揮者の立っている場所へと急いで集まってくる。いずれも、人間の姿を遥かに凌ぐ神々しくかつ英雄然たる姿、格好で堂々たる王者の風を示している。かつては天国において、それぞれの王座についていた権力者だったのだ。

はい、みんな大好き、ゲルマン民族大移動いただきました。はい、「ものの数ではなかった」いただきました。

移動も早い、やっぱ天使やとちゃんとしてはるんやねえ。

2020-03-04

[]

土岐市美濃陶磁歴史館で開催されている「土岐明智氏妻木氏」展に行ってまいりましたわ

明智氏発祥妻木であって、可児郡明智領地をもっていなかったそうですの

さら明智氏妻木氏は同族といってよい関係にあるらしいです

光秀の妹で信長側室と思しき方も「妻木」と呼ばれていたようですわ

光秀は婿養子かも?とも思ってしまいましたけれども、どうでしょう

同族同士の結婚ですと縁が広がらなくて不利ですが

四回も内紛をしている妻木氏の系図を拝見すると一族の結束を高めるためにあえて

という筋もみえてきます

彼らは源流の土岐氏から勝ち馬を見抜く眼力でのびてきた一族ですけれど

足利義満しかけられた「土岐康行の乱」で一族のものロックオンされると

勝ち馬も何もなくなってやられてしまます

悲しいですわね

(ちなみに末裔妻木氏も関ヶ原の戦い勝ち組徳川を選んでいます

 そして一族が主導したと思えてきた本能寺の変は大失敗ですわ)

入り口衝立の裏に掲示された書状の講座がとても興味深かったです

「袖」と「奥」に注目すると、

奥に肩書つきで書状をだす足利直義さんが下手に出てきて丁寧で

袖に花押のみの足利尊氏さんがオラオラであることが伺え

両者にそれぞれを好む武士たちが分かれてしまって戦う羽目になった原因を想像できます

これは兄弟が協力して共通の敵と戦うときは異なるタイプによって幅広く与党を集められますけれども

天下を取ってしまうと二人の間で派閥がわかれて困ったことになってしまますわね

歴史を知った上で書状をみるとバイアスが掛かって、こんな風に何もかも分かった気になってみえるわけですわ

ところで、尊氏さんの直義さんと内紛して劣勢になっているとき軍勢催促状は

奥かつ日付の下に花押を置いて最大限に下手に出ています

こういうのよくありませんわ

後継者の義詮さん義満さんも袖に花押のみでしたので尊大にふるまうのも意図的演出の面はあると思います

それと足利義詮さんの花押が「瓦」の漢字に似すぎています

第二展示室の焼き物で逆ハート型に窓の空いた燭台があって

ハッとさせられました

きっと山芋の葉か桃をデザインしているのだと思います

でも、へうげものに出てきた信にハートの旗を思い出してしまうのですわ

ついでに小皿でも素焼きなら山茶碗ですわ

2020-02-24

或る神官騎士日記

 緑の月 15日

砦の救援は成功した。

だが砦の守備を任されていたオーガン殿は、すでに矢傷が元で亡くなってしまっていた。

我々が駆けつけるのが今少し早ければ治療可能では無かったかと、悔やむ。

このままでは指揮官が居なくなる為、ひとまず我々が砦に駐留する事になった。

早急に食料を手配せねばならない。

 緑の月 20日

近隣の村は既にゴブリン共に襲われていた。

生き残った村人達を救出し、物資と共に護衛の兵を付けて王都避難させる。

食料を得る当てが無くなってしまったばかりか、さらに減らす事になってしまったがやむを得まい。

村を襲ったゴブリンは先遣隊だ。

敵の軍勢は既に近くまで迫っていると見るべきだろう。

 青の月 13日

住民避難に付けた兵達の帰還が遅れている。

もしや逃散してしまったのかもしれない。

だが仮にそうだとしても責める気にはなれない。

友も言っていたが、辺境の砦の防衛など貧乏くじではあるのだ。

私達の様に義務を課せられた者ならばともかく、召集されただけの兵達にそこまで求めるのは酷だろう。

 青の月 19日

巡回の兵の報告に受け、砦から討って出る。

敵の主力はまだゴブリンであり、難なく蹴散らす事ができた。

敵の戦力集結が完了し、オークやダークエルフ主体であれば厳しかたかもしれない。

幸運だった。

襲われていたのは王都より帰還する途中の兵達だった。

なぜ帰還が遅れたのか問うと、馬車の積荷がその理由だという。

荷台を覗いてみると食料が満載されていた。

我が友が、自ら市中を走り回ってかき集めた食料を兵達に持たせたのだという。

「必ず救援を送る。それまで持ちこたえて欲しい」との伝言もあった。

兵達が逃げたのではないかと疑った事を恥じる。

そして友に心よりの感謝を。

物見の報告では敵の軍勢はあと3日というところまで迫っている。

 赤の月 23

砦に籠もって既に一月が経過した。

兵達は皆、懸命に戦っている。

敵に水源である隠し井戸はまだ見つかっていない様だ。

あれに毒でも投げ込まれれば我々は一網打尽となるが、今の所は渇き死ぬ心配はせずに済んでいる

だが食料はすでに心許ない。

食料庫が空になるのは時間問題だろう。

それまでに救援が間に合えばよいが、それは難しいだろう。

どこも兵力不足だ。空の壺をひっくり返しても何も出ない。


 黒の月 10

いよいよ食料が尽きた。

ほぼ水だけで飢えに耐えている。

それでも戦い続ける兵達の姿には感動すら覚える。

せめて彼らだけでも逃してやりたい。

いざとなれば我らが血路を開くしかあるまい。

飢えた体でどこまでやれるか、不安は尽きない。


 黒の月 13日

奇妙な出来事に遭遇した。

敵の襲撃をなんとか凌いだ後、少し仮眠を取ろうとした矢先だった。

突然、何も無いはずの場所に扉が現れたのだ。

何事かと呆然としていると、扉が開き、中からたことも無い様な服を着た一団が現れた。

頭目と見られる男がいきなり「オソクナーモウワケアッセーン」と大声で叫んできた。

用語ともこの地域言葉とも蛮族共のそれとも違う。聞いたことも無い言葉だった。

困惑する私に頭目の男はつかつかと歩いて近づくと、今度は流暢な共用語自分の持つ書類に私の署名を求めてきた。

手早く署名を済ませると「アザース。これどこまで運べばいいッスか」と問うてきた。

流暢ではあるが独特の訛りがある共用語だ。やはり遠い異国の民なのだろう、と推測した。

男たちは荷運びを依頼されたらしい。荷の中身は分からなかったが、空になった食料庫に運び入れて貰う事にした。

駆けつけた部下達と共にその作業を見守っていると、男達の一人が咳き込み蹲った。

叱り飛ばす頭目を宥めつつ、蹲った男を観察する。どうも風邪を拗らせてしまった様だった。

そこで浄化魔法を掛けた水を飲ませておいた。

この様な風邪の時は直接魔法による治療を行うよりも、水や酒などを用いた方が良いと師から学んでいた。

どうやらこの異国の一団はこの手の神聖魔法には馴染みが無いらしい。

急に体調が回復して戸惑う男に「薬の様なものだ」と説明すると納得した様だった

念の為、他の男達にも浄化の水を飲ませておいた。

戦場での病は蔓延やす重症化しやすい。警戒して、し過ぎる事はない。

一団の面々は口々に「アザース」と言い頭を下げてきた。どうやら「アザース」というのは感謝言葉らしい。

荷物を運び終えると一団は扉の中へ帰還していった。

最後頭目が「シッツレーサース」と呪文を唱えて扉を閉じると、扉はスーッとかき消えていった。

異国には一子相伝の秘術を伝える一族が居ると言うが、彼らもそういった集団なのだろうか。

男達が運んできたのは奇妙な箱に包まれた食料だった。開けて見たところ日持ちのするものでは無さそうだった。

さっそく兵達に食べさせる。

異国の食べ物らしく、見たことも無い素材や料理が箱の中にぎっしり詰まっていた。

兵達も困惑していたが、空腹は最高の調味料ともいう。とりあえず腹に収まるならそれで良い。

私も部下や兵達も、しばし言葉を忘れて貪った。

小麦で作った皮で刻んだ肉などを包み、蒸したと思われる不思議料理が印象的だった。


 黒の月 19日

夜ごとに冷え込みが増している。

あの奇妙な一団によりもたらされた食料によって、我々は息を吹き替えしたが、戦況そのものに変化はない。

あの箱に入っていた食料のうち、なんらかの穀物を蒸すか茹でるかした物が重宝していた。

水で洗った後に火で温めた空気を風の魔法で吹き付けて乾燥させると、保存食にできることが分かったのだ。

農村出身の兵の思いつきと部下の機転がそれをもたらした。

これをお湯でふやかしてスープにしたもので、我々は命を繋いでいる。

私は本当に麾下の者達に恵まれている。なんとしても彼らを生かして故郷に帰してやりたい。

 黒の月 25日

早くも雪がちらつき始めた。

砦ではたちの悪い風邪流行りつつある。

軽症の段階で浄化魔法を用いれば対処可能ではあるが、しかし敵の襲撃を受けながらではそれも難しくなる。

今の所は重症化した者は居ないが、今後は分からない。

寒さの為か敵軍の動きが鈍いのが幸いした。

しかしそれも総攻撃前触れかもしれない。

援軍はまだだろうか。果たして本当に来るのだろうか。

友は私達が持ちこたえると信じているはずだ。私も友を信じよう。


 白の月 3日

ついに援軍が到着した。

まさか友が自ら率いて来るとは思わなかった。

立場を考えて欲しい」とは言ったが、部下達がニヤついていた事を考えると私の表情はそれに伴っては居なかったようだ。

気になるのは敵が援軍をほとんど素通りさせたという事だ。

もしや全ては友を戦場におびき寄せる罠だったのかもしれない。

敵は邪悪であっても愚かではない。むしろ策謀については常に我々の上を行く。

ならばここにとどまるのは危険だ。

どの道、この人数では籠城も難しい。

友と轡を並べて戦うのであれば、多少の数の不利などどうとでもなる。

これが罠だというのなら、内側から食い破ってくれよう。


それから例の異国の一団だが、友には心当たりが無いとの事だった。

一体彼らは何者だったのだろうか。

あの時の風邪がしっかり治っていると良いのだが。

 白の月 7日

地獄とはどういうものかと問われたら、今後私はこの日に目にした光景こそが地獄だと答えるだろう。

平原が敵の死体で埋め尽くされていた。

寒さの為に腐敗した死体は少なかったが、一部は既にアンデッドと化していた。

数少ない生者も一様に病によって衰弱しており、病で死ぬか、飢えて死ぬか、アンデッドと化した同僚に貪られるか、という有様だった。

おそらく砦でも流行っていた、たちの悪い風邪が原因だろう。

我々には浄化魔法があるが、彼らにはそれが無い。

私は死体浄化と埋葬、そして生存者の救出を命じた。最早、敵も味方も無い。

それにこのまま放置すれば病魔が街や村々、ひいては遠く離れた王都にさえも及びかねない。

生存者はかつての大軍を思えばあまりにも少なかった。

彼らは私達が、敵である自分達を助けようとしている事に酷く驚いた様だったが、しか抵抗意思を見せる事は無かった。

敵軍の指揮官と見られるダークエルフ保護する事ができたが、症状は重い。

助かるかは彼の体力と運次第だろう。

2020-02-23

[]anond:20200223192527

上月城主となっていた寺元生死之助は、陸路から進軍してきた松永軍を相手に防戦していたが、

そこに海から尼子勝久軍勢が到着したので、生死之助はさっと搦手の門を開いて迎え入れた。

生死之助は、鹿之助に対して何事か策を献じたあと、逃げ帰ったていで富田城に戻り、

松永弾正と尼子勝久とで一万余りに攻められては太刀打ちできず」と申せば、

九郎左衛門毛利を頼るしかあるまいと五千の援軍を借り受けた。

元気づいた九郎左衛門は手勢の八千人も連れて城外に陣を構え、そこに尼子勝久の軍が攻めかかった。

九郎左衛門の兵は、先鋒の鹿之助を取り囲んだが、あっというまに蹴散らされ、城門の内に退がるよりない。

城に籠もられると、さしもの鹿之助も攻めあぐねて、その日は退却となった。

翌朝、尼子勝久軍勢を率いて富田城に攻めかかり、

「悪逆無道の尼子九郎左衛門、はやく馬より下りて首を渡せい」と呼ばわると、

九郎左衛門も「小倅ごときに討たれる九郎左衛門にあらず」と前に出てきて采配を振るう

さらに鹿之助が「こののち三声と叫ばぬうちにその方の生命は寂滅する」と挑発すれば、

九郎左衛門さらに怒り「三声は愚か千声万声でも発してみせるわ、我を生け捕る者があるか」と叫んだ。

その声が終わらぬうち、傍に立っていた寺元生死之助が「汝を生け捕るものはこれにあり」と応えるや、

九郎左衛門を馬上より引きずり下ろしてあっというまに縛り上げてしまった。

鹿之助が下知をかけると、八勇士はいさんで敵陣に突進し、

その隙に生死之助は九郎左衛門を抱えて尼子勝久の陣中に転がり込む。

毛利家の河野四郎は薮中茨之助と戦って斬られ、同じく毛利家の来島太郎は荒波錨之助に首を引き抜かれた。

九郎左衛門配下赤星軍八は皐月早苗之助と、田原兵次は秋宅庵之助と戦っていたが、やがて討ち取られた。

その他の勇士たちも各々活躍し、ついに大勝利と相成ったのである

尼子勝久が城内に乗り込むと、生死之助が縛り上げた九郎左衛門を引っ立ててきた。

勝久は「いまぞ天罰の蒙る時節到来」と自らその首を打ち落とした。

兵たちは勝鬨を上げ、民百姓も多いに喜び、尼子家の再興を祝したのだった。

一方で、勝久の父・尼子義久は毛利領内に囚われていたが、

ちょうど正親町天皇即位があり、毛利元就も上洛して献納品を奉ったところ、

義輝公の母君から尼子と和睦して義久を返してやってくれ」と頼まれた。

やむなく元就は頷き、これで尼子毛利は和睦して、義久は丁重に送り返された。

義久と勝久はついに親子の再会となり、また忠臣義士らを集めて労い、

とりわけ功のあった十名、

山中鹿之助

大谷古猪之助

寺元生死之助

横道兵庫之助

早川鮎之助

皐月早苗之助

高橋渡之助

秋宅庵之助

薮中茨之助

荒波錨之助

ここに彼らは「尼子勇士」とされた。

その後、尼子家は万代に渡って栄え続け、尼子のために働いた者はみな立身出世を遂げて幸せ暮らしたのであった。

[]anond:20200223190101

森之助と更科姫は諏訪ヶ原をよく治めていた。

あるとき夫婦山中で道に迷い、たまたま村上家の武芸指南役・井上九郎と再会した。

村上家を出奔したのち隠居していたとのことで、喜んだ森之助は、鹿之助を鍛えてもらえるよう頼みこんだ。

井上九郎のもとで五年ほど鍛えられ、鹿之助は武芸百般に通ずる立派な若武者となった。

その頃、信玄はすでにこの世を去り、武田勝頼が後を継いでいた。

馬場美濃守は己の死を覚悟し、もはや武田家の滅びは避けがたいので城を退去せよと森之助に伝えた。

まさに長篠の戦いにおいて武田大敗を喫し、馬場美濃守が討ち死にするに至り、北条家の軍勢諏訪原城に押し寄せた。

森之助は馬場美濃守の言うとおりに城から去ることにした。

城にはただ更科姫と鹿之助だけが残り、母子北条軍勢をさんざんに打ち破ったあと、二人は落ち延びていった。

ところがその途上、更科姫と鹿之助の夢枕に、承久の乱で亡くなった中御門宗行という貴族の霊が立ち、

鹿之助は見どころがあるので、自分の子である中御門宗教を頼っていけば立身出世は間違いなしである、と告げた。

更科姫は、これぞ霊夢であろうと鹿之助を励まし、鹿之助は惜しみつつも母と別れてひとり京へ向かうこととなった。

東海道を進む鹿之助は、その途中の村にて、盗みをして焼き殺されるところの大谷猪之助という怪力の若者を助けた。

猪之助によると、いまは落ちぶれ、母のために盗みに手を出してしまったのものの、元は武士の息子であると言うので、

鹿之助はいずれ身を立てたのちには家臣として迎えると約して、二人は主従の契りを結んだ。

その猪之助が、鹿之助へ料理を振る舞おうと、大きな古猪と格闘してこれを退治したので、

鹿之助は激賞して、彼に「大谷古猪之助」と改名するよう言ったのであった。

2020-02-18

anond:20200218132127

項羽「50万の軍勢を3万で打ち破ったが」

劉秀「私は3千で40万を壊滅させました」

苻堅「100万の軍で8万と対峙して勝てないわけないよな」

年収800万は凡人です、むしろ貧民です」

地方200万の軍勢を持って東京コロナ持ち込んでデモしようぜ!!!!クソが!!!!!!!!!

200万なのは努力が足りないから? じゃあてめぇも努力して8000万稼げや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2020-02-02

オタク・オランカ

 お客様の中にオタクはいませんか?

 そろそろ「やっぱり俺オタクじゃないかも……」と予防線を張っておいたほうがいいと思いますよ。

 なぜならオタクというコミュニティ崩壊が近づいているためです。

 「コミュニティの一生」というコピペがありますね?

 それが「オタクというコミュニティ」全体に対して適用される時期が来たのです。

 

 試しに適当SNSで「オタク」と検索してみましょう。

 昔ながらのネットユーザーの抱くオタク像とはかけ離れたであろう自称オタク大勢ヒットします。

 「オタクメディアで(比較的)好意的報道されるようになったことでメジャー化したと思って名乗りだしたオタク」とでも言いますか?

 言うなれば日和見オタク」あるいは「周回遅れ勢」のようなタイプ現在自称オタクの主流派である様子。

 

 そして、その一方で所謂萌えオタ」の姿が見られない、ということです。

 一昔前であれば「萌えオタ」が自称オタクの大半を占めていたことでしょう。

 なぜ「萌えオタ」は自然消滅してしまったのでしょうか?

 

 SNSオタクを名乗ることでオタク軍勢勝手に「戦力」としてカウントされるのが令和のリアルです。

 萌えオタの好む「アニメアイコン」が文字通りのアイコンとして機能している実情があります

 しかし「オタク一般化した」という体感とは裏腹に(萌えオタに代表される)従来のオタクはむしろ少数派となりつつある、ということでしょう。

 逆に言えば、未だに萌えオタをやっている方々は相当先鋭化した集団であるということです。

 そして、それら人種が極めて好戦的であることはネットユーザーには改めて説明する必要もないでしょう。

 

 合わせて「オタクの共同生活」というミーム同時多発的に立ち上がりつつあります

 これは日和見オタク(仮)をターゲットとしたものしょうが、先鋭化したオタクハブともなり得る危険性を指摘します。

 すなわち山岳ベース事件オタクバージョンが起こりうる下準備が完成に近づきつつあるということです。

 今までオタクの引き起こす事件単独犯だったため「一部のオタク」として切り捨てることが可能でした。

 しかオタクの共同生活事件を誘発することでオタクという「場」にこそ問題があることが露呈してしまうのです。

 そして日和見オタクにはポリシーがないので「ヤバイ」と感じたら蜘蛛の子を散らすように退散するでしょう。

 オタクというコミュニティ崩壊は、もはや既定路線として過言ではないでしょう。

 

 いかがでしたか

 オタクをやめる決心はつきましたか

 懸命な判断を期待していますよ。

2019-07-01

喜多川右府薨去の事

天下布武を唱え、腹心であった飯島摂津守及び家臣団五人衆、すなわち中居弾正、木村内匠、稲垣五郎右衛門、香取金吾、草薙武蔵らの離反も、その強大な力により押し潰し、今や鳥を落とす勢いであった喜多川右府が、突如、京にて薨去されたとの噂が、日の本じゅうを駆け巡った。

ある者は流行病によるものと噂し、またある者は家臣による毒殺とも噂しあったが、果たしてその真相は、右府の生死も含めて杳として判らなかった。

マスメディアが十分に発達した現代とは違い、当時は、重大な事件は全て人々の口伝えに頼らざるをえない。戦国武将達は、不確かな状況の中で自らの去就を決めねばならず、その対応如何によって、ある家は栄え、ある家は滅びるといった悲喜劇が、絶えず繰り返されたのであった。

ところで、右府のもとには、二人の有力家臣がいた。木村内匠と滝沢左近である

木村内匠については、飯島の乱において仲間の謀議を主君へ密告した功により取り立てられ、右府からの覚えもめでたく、非常に権勢を振るったことは、既に述べた。(https://anond.hatelabo.jp/20160119162624

もう一人の重臣滝沢左近は、元は一介の素浪人であったが、右府に仕官すると俄に頭角を現し、今や右府の最側近として大いに活躍していた。

さて、両者ともに、この悲報に接したのは、京から遠く離れた土地であった。

その時、木村内匠は、右府の命を受けて城攻めを行っていた。梅雨空の下、城の周囲に幾重にも堤を築き上げ、増水した川の水を中へ流し込む「水攻め」を行うこと約1ヶ月、もはや天守は湖の中の孤島と化していた。

「ってゆーかさぁ、もうそろそろ落ちるんじゃね?」

そんなある晩のこと、勝ち戦への楽観が広がりつつあった木村陣営に、突如、右府逝去の激震が走った。京からも離れていたため情報錯綜し、いつしか町奉行である東山越前守により弑逆されたとの誤報にすり替わっていたのだった。

突然の悲報に接し、大声を上げて悲嘆する木村内匠に、その妻、静御前冷徹言葉を投げかけた。

「殿さま!今すぐ京へ引き返して、逆賊越前守を討ち滅ぼし、御館様の無念を晴らすのです!」

「よく言うた。それでこそ我が妻よ!」

木村は電撃を受けたように飛び上がると、すぐさま敵方講和を取りまとめ、全軍を京へ向けて引き返し始めた。

一方、滝沢左近は、遠く関東にてこの悲報に接した。ただし、右府の側近中の側近であったことが幸いし、在京東山越前から直接、正確な情報書簡で受け取ることとなった。滝沢左近は、俄に活発化した敵勢と対峙しつつも、手堅く京へ軍勢を引き返した。

実際のところ、この時点では右府はまだ逝去してはいなかったが、今で言うところのクモ膜下出血により、ほぼ危篤状態であったらしいので、死へ向かいつつあったというのが真相であろう。だが、意識を失う直前、右府は「余の影武者を立てて、死を三年間、隠すように」との遺言を、側近の東山越前守へ伝えていたため、先のような虚実入り混じった噂話を生む結果となってしまったのだった。こうして、両者が接した情報の確度の違いが、やがて両家の命運を全く違うものにしてゆく。

まずは木村内匠であるが、弔い合戦のつもりで軍勢摂津山城国境山崎まで進めたところで、東山越前守の軍勢対峙することとなった。

東山越前守は単騎で進み出ると、大音声を上げた。

「やれ、賊軍ども、なにゆえ京へ攻め上った!御館様に楯突くものは、尽く成敗してくれる!」

木村内匠、答えて曰く、

「傍ら痛いわっ!お前こそ、御館様の亡き後、政を私しようとする賊軍であろう!」

「何をたわけたことを!ここに、御館様はおわすぞっ!」

銅鑼の合図とともに東山軍が左右に割れると、その間から見覚えのある輿が進み出てきた。そう、それは右府の豪奢な輿であった。

「やばっ!御館様!」

突然の状況に、木村軍は戦わずして敗走を始めた。更に間が悪いことに、関東より引き上げてきた滝沢軍が退路を断つ形になり、木村軍は徹底的に殲滅されることとなった。

ちなみに、東山越前守の機転によって引き出された輿であったが、その中には、既に意識のない主人が乗っていようとは、木村内匠は知る由もなかった。

こして敗退した木村内匠は、ひとり戦場より落ち延びると、ある禅寺でひっそりと出家して生き延びたという。一時は、かつて裏切った自分主君であり、既に出家して名を改めていた飯島摂津守の元に、弟子として身を寄せていた時期もあったようであり、何とも皮肉人生である

2019-06-04

軍はかっこいい

っていうと、ナチスはそのためにかっこよくしたんだ!!!!っ

て、怒ってくる人が来るけど

軍がかっこいいことへの反論にはなっていない

藁人形とか思った人はこの辺の記事について少し反応なりを読んでほしい)

軍はかっこいい これはもう、認めるべきだ

特に自国軍勢は頼もしい

そして…

「かっこいいけれども、それを否定しなければならない」と左翼はなるだろ?

それは違うのだ

「どう、運用していくか?」

これに目を光らせるでいいじゃない

文官統制衆愚で維持できなくなったら逃げるしかない

国民主権とはそういうもんではないか

2019-04-09

東京の人たち「大阪の人を愚かと断ずるのはよくない!」

東京の人たち「解説しましょう! 大阪のひとたちはかれこれこういう状況に置かれているせいで、ああい投票行動をとってしまうんですね〜〜しかたないんですよ〜〜〜愚かになってしまうのは」

ハワイの人たち「なるほどアロハオエ〜〜〜♪」

大阪の人たち「道頓堀から進化したタコ軍勢が攻めてきてたこ焼き屋が壊滅!!!

2019-03-26

anond:20190326105918

軍勢スクワッドだろ。

スクワッドは小隊勝利だけど、ソロなら一人のドンしかないんだから階級とかあって統率のある軍勢はありえない。

anond:20190326105235

人類だぞ。

チーミングっつーか「軍勢」だろ。

数億人が属するグループ複数できて互いに戦争を始めることになる。

そんな規模の組織なんて軍事学では想定されてないか

実際にやったらどうなるかって話なんだろうがよ。

2019-03-18

幼少から必死練習してホルモンバランスとか崩したり調整したりしてギリギリラインで頑張って

20歳超えるまでに選手生命が終わるような体操選手とかフィギュアスケートとか

結局エロい体を鑑賞するためのスポーツだよってオチなんだけど女軍勢はどう感じてやり続けてるんだろう

2018-12-01

[]くるみ割り人形秘密王国(つづき)

anond:20181201181251

の続き。

変態による変態のための変態映画(後編)

てなわけでー。テーマ性とか物語性とか、そういういつも以上に堅い話はノルマクリアしたので、こっからは書きたいこと書きますよー。

ぶっちゃけて言えば、前述した脚本とかね、監督脚本家に丸投げしてたんじゃねーかと思います。正直言って観客である自分はある種のアリバイ作りを感じました。「批評家に突っ込まれるような部分はちゃんと作っておきましたよ、これで文句ないでしょ」みたいな。

自分も前編で喪失回復とか継承とかそれっぽい感想書いたんでノルマクリアー。そういう意味共感しますよっと。

じゃあだとして、この作品監督は何をしたかったのよ? なにがドライブエンジンなのよ? といえば、それは変態フェチ)っすわ。

もう圧倒的な、服飾と、小道具と、美術に対するフェチ

際限のないクオリティ要求と、完全性に対する病的なこだわり。

フェティッシュ意味で、変態による変態映画

本年いろんな映画がありました。素晴らしい傑作映画、佳作映画、名作、快作、問題作。そしてうんこ漏らすほどの駄作。でも年末になってこれほど「やばい映画が来るとは思わなかった。

薄々そういう部分あるかな? と思っていったわけですが、度肝抜かれますよまじで。そういう趣味のない人には全く刺さらないと思うけど。興味ある人にとっては、鼻血ブーです。

そもそも舞台背景(現実世界側)はヴィクトリア朝ロンドンなわけです。おそらく爵位持ちのストームボール家がタウンハウスでのクリスマスの飾り付け準備ーからのー、名付け親ドロッセルマイヤー(眼帯をした黒人イケメンすぎるおじさま)邸宅に移動。

バラからブルーグレイに沈みゆちょっと煙っぽいロンドンの夕暮れを移動する馬車。街を行き交うあらゆる階層の人々! 

ドロッセルマイヤー家では係累おおよそ数百人を招いたクリスマスの催しが今まさに開かれようとしていますヴィクトリア朝舞踏会です!

スターウォーズクローン兵を見てがっかりした人いませんか? 自分がっかりしました。そりゃね、数万人が現れての合戦シーンは迫力あるって言われればそうかもしれないですけれど、でもCGでそれやるって、コピペじゃないですか。ウルトロンときもそうですけれど、大軍勢、大群衆は3Dモデル使い回して同じ姿の軍勢がうわーって押し寄せるわけでしょ。すごいけど、要するにそれってのっぺりした画面でもある。

でもこの舞踏会コピペがないんですよ。全員色とりどりの、贅を凝らしたドレスやらタキシードやらなわけです。どんだけスタイリスト動員して、服飾に予算投入してんだよ、鼻血出すぞこら。

主人公クララがね、おしゃれが苦手だっていうこの娘が、おねいちゃん(素が出てきた)に髪の毛とかしてもらって、すみれ色のオーガンジードレスで現れるわけですよ。オーガンジー。髪飾りは多分朱子織り。

分かる人には「オーガンジーの透け感のあるシュークリーム袖」という説明だけで、その可憐さが伝わることでしょう。

クリスマスパーティープレゼント交換会で館の奥深くに迷い込んでいくクララがたどるその通路ろうそくキャンドルゆらゆらと照らされる邸宅の暗がりの美しさ、赤い壁紙には黒いフクロウテキスタイルがやがて黒いネズミのそれに変わっていく。

現実世界物語内人であるフクロウドロッセルマイヤーおじさまのペットから幻想世界物語内人であるネズミねずみマウスリンクス)へと引き継がれていくその暗示を、美術レベルでやってのけるその凄まじさ。

暗い木の洞を抜けて館の暗がりから抜け出たその先は、幻想世界の「クリスマスの森」。雪で白くデコレートされた、しかし緑が目に染みる清冽な森のなかを、泥棒ネズミを追いかけるクララすみれ色のドレスネズミダイブしてぱっと舞い散るザラメのような雪の結晶幻想的な美しさ。

そこで出会う「くるみ割り人形衛兵」の大尉

めっちゃイケメン黒人青年。赤い軍服に金のモール飾り。腰にはサーベル騎兵兜。すべてが完全にフェティッシュ。完敗。映画鑑賞中の感情をあえて言語化すると「ぎょぇわぁ!?」って感じです。

この映画の服飾はジェニー・ビーバンっていうおばちゃんがやってるのだけど、明らかに変態。っていうかおばちゃんマッドマックス 怒りのデス・ロード』でモヒカン衣装を量産してたじゃん? そんな二面性を持っていたのか。流石に度肝を抜かれたわ。おばちゃん最高や。

もしくは美術ガイ・ヘンドリックスディアス犯人なのか? 『アレクサンドリア』もかなりキてたもんな。

幻想世界にいっちゃってからは、その病的な美術追求がとどまるところをしらない。捻くれて枯れ果てた真っ暗な「遊びの国」の森には、鮮血のように赤い毒キノコが咲き乱れているとか、廃墟化した遊園地回転木馬グランギニョール道化ハーレクインの禍々しい美しさ。

巨大な城! 瀑布に差し出される水車と歯車! 真鍮の道管の迷路地下通路に、濡れてベッタリとした湿気。輝かしい水晶天井に照らされる螺旋階段

回想シーンで母に慰められる少女クララが着ている生成りエプロンドレスの白い生地には、藍色スズラン刺繍が散らされていて、これってもう完全にカネコイサオが『ワンダフルワールド』で夢見た世界なわけですよ。っていうか、全体的にカネコイサオでしょ。

10年代最後半にはいっていまさらそんな角度から奇襲受けるとは思わないじゃないですか? いくらヴィクトリア朝だとはいって、『ワンダフルワールド』のフェチズムが立ち現れるとは、キン肉マンフェニックスのあふれる知性でも予測出来ないわけですよ。

色彩設計がほんとうにほんとうに美しい。ローズガーデンのヴァイオレットベース茶色ラインとか、オリーブグリーンに熟れたオレンジ差し色とか。ため息が出るとかじゃなくて、鼻血が出るタイプの美しさ。

少女趣味オーバードーズフェチになってしまった病的な完全主義美術背景の惑乱

もうね、福井晴敏宇宙世紀が殺されるとか言ってる場合じゃないです。ディズニーカネコイサオが殺される。なお、もらい弾で少女革命幾原邦彦死ぬ

なぜなら遊びの国へ金の鍵を取り戻すため軍を率いて旅立つ王女クララがまとうのは、黒の軍服(金モール)に赤のロングスカートから。このロングスカート、品が悪くなりそうなところなのに布の質感と裾の縫い取り刺繍だけで男装めいた凛々しさをだしてるのだ。やばい。やばみ。

そのロングスカートから革のブーツでキックするクララ(なお、このキックが主兵装)。

この映画興行的には失敗だと本国では判断されているのですが、当たり前ですよ。だって制作費100億超えですもん。『ボヘミアン・ラプソディ』の二倍以上でしょう。見た感じ、そのほとんどを美術と背景に突っ込んでいるようにみえる。出演者の演技も悪くないけれど、目立った名前キーラ・ナイトレイくらいで他はあまり大きなギャラは発生していないのじゃないかな。

(このキーラ・ナイトレイ演じるシュガープラム金平糖の精)は、かなり演技が良かった。ちょっと頭の弱いアーパーふわふわした妖精キャラキーラ・ナイトレイがやっているのだけど、キーラ・ナイトレイだと気づかなかったですよ。この味は往年に美人だった頃のシンディ・ローパーが醸し出していたあれじゃなかろうか?)

とにかく、画面のどこを見ても、美術的な意味で隙がない。コピペで穴を埋めておけとか、それっぽい小道具をおいてごまかしておけとか、撮影時に陰影をつかってしょぼいのを隠せとか、そういう気配がひとつもない。

監督もしくは美術の美意識が、一部の隙もなく、「この世界観でこのカメラアングルで、この角度を撮ったときには、ここにはこれがないとだめでしょうお前らなんでそれわからねえの!?」と言わんばかりの画面が、延々と、延々と続く。

それはたとえばパーティーシーンでテーブルの上のグラスがこちらのゴブレットは真鍮に銀メッキだけど、あちらのゴブレットは磨いた銅に幻獣鋳造とか、そういうレベル気合が入ってるにも関わらずそのゴブレットは2つ合わせても画面の面積の1%以下で5秒も写ってないとか、病気しか言いようがない。

変態が怖い意味やばい映画なのだった。冒頭に言った+50点はまさにこの変態性に対する評価なのです。もうちょっと金が出したいのもこの部分であり、実を言えばこの鼻血は、パンフを購入してもDVDを購入しても払拭できる気がしません(画面小さくなると美術の細部がわかりづらくなるので)。究極的にはエルミタージュ美術館にでもいかないと、この興奮(というか発作)は解消されないとおもいます

そんなあたりが『くるみ割り人形秘密王国』の感想でした。この映画感想後編がわかった方には強烈におすすめです。それ以外の人にはそこそこ映画だったと思います

追記

この映画のもうひとつの特徴である「量産化ピエール瀧軍団vsドルイド文明の巨大人兵器」という側面には触れませんでした。この部分に対する評価は他の方に譲ります

2018-10-06

[]趙充国

紀元前137年生まれ前漢将軍

隴西の生まれだったので騎射に長け、異民族に通じていた。

そのため李広利のもとで匈奴討伐に従軍し、功を立てて皇帝から賞賛された。

70歳を超えても匈奴と戦い続け、

異民族の反乱が起きて「誰を差し向けるべきか」と皇帝に問われても、

自分以上の適任者はいない」と答えた。

また「敵はどのくらいの軍勢か」と聞かれると

「百聞は一見に如かず」と答えてすぐさま軍勢を率いて出発した。

これが故事成語として現代まで残っている。

また、趙充国が「秋になれば馬が肥えて匈奴が攻めてくる」と警告した言葉が、

のちに唐の詩人・杜審言に用いられて「秋高くして塞馬肥ゆ」と詠まれ

これも故事成語となっている。

紀元前52年に86歳で亡くなった。

2018-06-30

無能が有能や天才に勝つ方法なんて簡単じゃん

ここにいる増田みたいな絶望的に性根が腐った底辺のように勝ち組の足を引っ張り攻撃して底辺まで引きずり下ろせば余裕で勝てる

なぜ正規軍と戦うのにゲリラ戦をしなければいけないのか

劣勢な軍勢テロゲリラ攻撃しても許されるのに

勝ち組エリートには絶対にがっぷり組んで勝てるわけがいか卑劣な真似で攻撃して戦おうとしてる俺たち増田を悪くいうなんて許せない

2018-06-29

idコールマジで最低の機能だと思うよ

ブクマカ始めたら突然古参からIDコール飛んできて「貴方東京うどんも美味しいと言っていますが、どうせ丸亀製麺うどんしか食べた来ないのでしょう?四国に来てください本物のうどんを食べたら東京うどんなんてスイトン未満だと分かりますレベルの内容を聞かされて、何故かその罵倒に星が沢山ついているという状況にあったことがある人も大勢いることでしょう。

はてなにおいてidコールは多くの場合、「オレ、コイツ揚ゲ足取レル、オマエラ、飛ビカカレ!ハテナのオキテ、教エタル!」という飢えた肉食獣の遠吠えでしかありません。

ネットリンチを始めるための狼煙です。

元々はお互いがお互いに情報交換を潤滑に行うための機能や、身内でキャッキャウフフする機能だったのかも知れませんが、はてブという環境によって全く別の物になっています

特定アカウントに名指しの批判を叩き込み、あわよくば自分を切り込み隊長として後方から石を投げてくれる軍勢召喚することを願う開戦の意思表示しかなってないのが現状でしょう

2018-05-18

anond:20180518144746

流鏑馬「マジかよ」

ってのはともかく、中世における馬ってのはバーフバリにおける象兵と同じで、基本的歩兵が立ち向かえる相手ではなかったはず。北斗の拳でも戦闘用の黒馬をラオウが乗りこなしていたかと思ったが、アレを歩兵で何とか出来るかといったら不可能なはず。

進軍を足止めすることはできないし、逃げてもすぐ追いつかれる。包囲するのも難しい。

この軍用兵器に対して唯一有効手段ゲリラ戦しかなく、ゲリラ戦法を取らざるを得なかった軍が比較的劣勢に回るのはよくあることじゃないか

馬をバカにしてはいけない。一騎当千という言葉もあるように、馬が一つあれば千人の軍勢をも覆しうる戦力ともなるんだ。

2018-03-29

ラース・フォン・トリアーアナと雪の女王

というマンガを書こうと思ったんだけどすっかり時機を逸してしまったので概要メモしてみる。(一応書いておくと、ラース・フォン・トリアーダンサーインザダークとかアンチクライストでお馴染みの後味の悪さに定評のある映画監督

・導入:居酒屋でダベっているサラリーマンの男二人

先輩「最近アナルでヌキの女王っていうのが流行っているらしいじゃん、全然観る気がしないけど合コンで女と話が合わないと困るからあらすじ教えてよ」

後輩「いいっすよ。僕の解説をきけば先輩も今日からいっぱしのアナヌキマニアですよ!」

・ここから本題

1.ある国の王家に生まれた二人の姉妹。幼い姉妹は仲良しだったが、実は姉エルサは王の浮気相手魔女の娘であった(妹アナ本妻王妃)の娘)。王妃は当然エルサを虐げる。さすがに王の手前エルサを殺すことはできなかったが、エルサは虐待の影響でコミュ障に育つことになる。さら王妃浮気相手魔女暗殺することに成功するが、魔女怨念により王と王妃旅行中に船が沈没し死亡する。

2.それから10数年経ち、女王即位するエルサの戴冠式が催される。アナは早くに親を亡くしたせいか生来性格なのか、立派な尻軽女に育っており、来賓他国王子ハンスとパーティー出会って即ファック。さらにエルサに対し「あんたみたいなコミュ障結婚とか出産とか無理だから、さっさと退位しなさいよ。あたしとハンスで国を治めるから」と告げる。

3.それにブチ切れたエルサは城を脱走し、魔法で国中を雪で包み込み、山に氷の城を造って立てこもる。急激な気候の変化の為、子供と老人を中心に多数の死者が出る。

4.当然ながらエルサ及び王家に対する国民の怒りは頂点に達し、残されたアナも即刻処刑されそうになるが、ハンスの仲裁のお陰でアナがエルサを捕まえてみんなに引き渡せばアナの命は助けてやろうということになる。ただし軍の指揮権等は王家から剥奪され、単身でアナはエルサを捕まえに行かなければいけない。そしてアナを送り出したハンスはこの機に乗じて国を乗っ取る機満々で、アナはどうせエルサに殺されるだろうと考えていた。

5.アナは道中で知り合った山男クリストフを誘惑し、協力を求める。クリストフ童貞だったのでとりあえずセックスはエルサを捕まえるまでおあずけにして焦らしプレイ

6.エルサの雪の城までたどり着いたアナクリストフだったが、エルサに魔法で殺されかけ撤退。その後、アナのいない間に国を乗っ取りつつあるハンスが更に手柄を立てるため兵とともに攻め込み、何十人も犠牲者を出しつつもなんとかエルサをとらえる。

7.自力でエルサを捕まえられなかったアナは、このままではエルサの処刑後に自分も殺されることを悟りクリストフはこの時点でアナを見捨てて逃亡)、とらわれたエルサを助け、エルサと和解してエルサの魔法で城にいる人間を皆殺しにし、逃げることを思いつく。

8.そのころ、一旦は捕らえられ城の牢屋につながれたものの、エルサは魔法により独力で脱走。しかしハンスの追跡によりエルサは再び捕らえられる。ついでにエルサをレイプするハンス(女は一発やったら殺そうという主義)。そんでいよいよエルサを処刑しよう、というところで間一髪アナが奇襲しハンスを殺害、助かったエルサは魔法で城にいた重臣たちや兵士たちを皆殺しにして姉妹は逃亡…しかし途中で民衆に見つかり、石を持って追われる。エルサは魔法民衆大量虐殺するが、王家に国をめちゃくちゃにされた民衆の怒りはすさまじく、最終的に雨霰のような投石によって姉妹は息絶える(とどめは子供を殺された母親の一撃だったという)

9.後日、クリストフアナに協力していたということでついでに処刑された。童貞のまま死んだ。

10.こうして王政が廃され、民衆による革命成功たかに思えたが、結局ハンスの母国が敵討ちの名目軍勢をもって侵略騒動でガタガタになっていたエルサの国はあっというまに滅ぼされ、国民奴隷になったとさ。めでたしめでたし

・再び居酒屋サラリーマン二人

先輩「なるほど、よくわかったぜ! なんかディズニーっぽくない気もするけど、そういや大人が観ても楽しめるとかディズニー王道から外れた画期的映画だという評判だから、そんなもんか」

後輩「これで先輩もアナルマニアとしてばっちり語れますよ」

先輩「よーし、じゃあさっそく明日合コンでかましてみるか!」

おしまい

ラース・フォン・トリアーっぽいか?というと別にそうでもないかもしれない…。

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